WO2005003540A1

WO2005003540A1 - シリンダライナ鋳込みシリンダブロックの構造、シリンダブロックの製造方法、および同方法に用いられる鋳込み用シリンダライナ

Info

Publication number: WO2005003540A1
Application number: PCT/JP2004/009987
Authority: WO
Inventors: Akira Yoshihara; Atsushi Tamaru
Original assignee: Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha
Priority date: 2003-07-07
Filing date: 2004-07-07
Publication date: 2005-01-13
Also published as: JP4162005B2; KR100650241B1; EP1643112A4; JPWO2005003540A1; US20060108089A1; EP1643112B1; KR20050119203A; EP1643112A1; US7568515B2; CN1784542A; CN100526630C

Abstract

シリンダブロック(2)は、鋳込まれたシリンダライナ(1)を有する。そして、シリンダライナ(1)の下端面(3b)に沿って形成された延設部(4b)に、シリンダライナ(1)の半径方向に内側から外側に向かって所定幅の段差部(31)を設ける。この場合、段差部(31)は、内径仕上げ寸法位置αに対して、寸法公差域βに相当する幅を有しており、段差部(31)の外周側縁は、内径仕上げ寸法位置αよりも外周側に設けられる。シリンダライナ(1)の内周面の加工後に段差部(31)を確認することにより孔の位置ずれを検知する。

Description

シリンダライナ铸込みシリンダブ Π ヅクの構造、シリンダブロックの製造方法および同方法に用いられる铸込み用シリンダライナ技術分野

本発明は、端面を覆いながらシ U ンダライナを錄込ませて明

製造されるシリンダライナ铸込みシ U ンダブロックと、この田

製造方法および同方法に用いられる m込み用シリンダラィナ書

に関する背景技術

ェンジンのシリンダブロックは全体をアルミニウムなどの軽金属を用いてダイキャス卜により形成されるようになってきた。アルニゥム合金製のシ •j ンダブロックは、耐摩耗性に難点がある。そこで、シンダライナが、耐摩耗性などが求められるシリンダ部に内揷される。シリンダラィナは、錶鉄製の筒形で、シリンダブ π ソクがダイキャス卜成形れる際にいっしよに铸込まれる例えば、日本国、特許文献、特開 2 0 0 0 ― 6 4 9 0 2 号公報に開示された工法があ

これによれば、図 1 1 1 2 に示されるように、アルゥム合金製のシリンダブロック 2 は了ツキ面側の端面 3 を含めてシ U ンダラィナ 1 全体をァルゥム合金 4 で覆うように铸造される。のォーノキヤスティングタイプと称されるタイプは、多く採用されている

この夕ィプのシ U ンダブロック 2 は通常、図 1 3 に示されるようにダイキャス卜機械の金型 5 a 5 b を用い、シリンダへッド側の端面 3 がアルミニウム合金 4で覆われるよに m込まれる。铸込まれた後の半製品のシリンダブ口ック本体 2 a に、シリンダ径を仕上げる機械加工が施される。シリンダライナ 1 のシリンダへッド側の端面を覆う上側延設部 4 a と itに、図 1 4 に一点鎖線で示す内径仕上げ寸法位置ひに沿て、シリンダライナ 1 の内側は、孔加工具 7 を用いて削られる。例えば、ポーリング加工、ホーニング加工など。同様に铸込みを終えたシリンダブロック本体 2 a にシリンダへヅ側のデッキ面を仕上げる機械加工が施される。図 1 4 中に一点鎖線で示す最終デッキ面位置 δ に沿って、デツキ面は研削加工具 8 を用いて研削仕上げされる。シリンダブ口

Vク 2 は、これらの機械加工を経て完成される。

とろで、通常、シリンダライナ 1 を铸込む場合、シリンダラィナ 1 は、図 1 3 に示されるようにシリンダブ口ック 2 の丁 Vキ面側を成形する上金型 5 aから下方に突き出る軸状部 1 0 が差込まれる。デッキ面側と反対側を成形する下金型

5 b の型面に形成された平坦な保持部 1 1 によって、アツ十面側と反対のシリンダライナ 1 の端面が支えられる。これによりシリンダライナ 1 は、上金型 5 a と下金型 5 bの間に保持される。

このとき、シリンダライナ 1 の内面の位置が、この端面を覆っている上側延設部 4 aの端と同じ位置であると、シリンダライナ 1 は、保持される場所が無い。つまり、シリンダライナ全体が上金型 5 a と下金型 5 b とで形成されるキヤビティ 1 2 に収めるようにすると、ダィキャス卜の上金型 5 a 、下金型 5 b の内部で希望する位置に保持できない。

そのため、オーバキャスティングタイプのシリンダブ π ック 2 に用いられるシリンダライナ 1 の内面は、図 1 4 に示されるように、予めシリンダライナ 1 のデッキ面側の端面 3 を覆う上側延設部 4 a の端から内径側へ突き出る肉厚をもつこのライナ素材を用いることで、シリンダライナ 1 は、上金型 5 a と下金型 5 b との間で保持される。

.目-体的には、図 1 3 , 図 1 4 に示されるようにシリンダラィナ 1 のデッキ面側において、シリンダラィナ 1 の端面 3 のうち、上側延設部 4 a を成形するキヤビティ部分 1 2 a より内径側に突き出る端面部分を金型当接部 1 3 とする。シンダライナ 1 全体は、軸状部 1 0 の根元側に他の部分より太 < 形成された環状の保持部 1 4 につて金型当接部 1 3 が押さえ付けられる。この結果、シリンダライナ 1 は、上金型 5 a の保持部 1 4 と下金型 5 b の保持部 1 1 との間で支えられる。つまり、シリンダライナ 1 は、上金型 5 a と下金型 5 b の内部で保持される。

シリンダライナ 1 にポーリング加ェ、およびホーニング加ェなどの孔加工を施した結果、又計された内径仕上げ寸法位置からずれた位置に孔加ェが施ェされてしまうこと力 Sあるこの位置ずれ（製造誤差）が、兀成品に対する加工公差域内

(完成したライナ孔の寸法公差内 ) に納まっていれば、シリンダライナ 1 は、一定の肉厚が確保されるしたがって、シリンダブロック 2 は、目標どおり兀成したものとして問題ない

とろが、ポーリング加工、ホー二ング加工のいずれも、図 1 4 に示されるように端面 3 を覆つている上側延設部 4 a とともにシリンダライナ 1 の内面を加ェする。したがって、加ェされたライナ孔 2 3 は、偏つた 1 置に孔加工が施されても位置ずれを生じているか否か、外部から判らない。

シ V ンダブ口ックから突出させてシリンダライナを铸込むラィナ突き出しタイプのシリンダブ口ックがある。このタイプに用いられるシリンダライナは、次加工の段階で、内面を内径仕上げ寸法位置に近づけて仕上げられている。仕上がり寸法に近い寸法に加工前の内面が形成されているので、許容公差域を超える位置ずれが生じた場合、このシリンダライナは加工の良否を直ちに認識できる

れに対し、オーバキャステイングタイプのシリンダライナ 1 は、金型当接部 1 3 の確保のために、内径仕上げ寸法位置から加工前内面までの寸法が大きい一次加工品が用いられるこのタイプのシリンダラィナ 1 は、仕上げ寸法までの加ェ代が大きいので、仕上がり寸法公差を超える位置ずれを生じたまま孔加ェを完了させることが可能である。このため極端に肉厚が薄い部分を有するシリンダライナ 1 が完成したシンダブ口ック 2 に、存在するおそれがある。

発明の開示

そで、本発明は、シリンダブ口ックの製造方法を変更せずにシリンダライナ孔の加工公差を超える位置ずれを容易に検知できるシリンダライナ铸込みシリンダブロック構造およびそのシリンダブ πックの製造方法を提供するととちに、位置ずれの検知に適した簡単な構造の m込み用シリンダラィナを提供する o

本発明に係るシリンダプロック構造は、シ U ンダライナを有する。そして、シンダライナの下 m面に沿て形成された延設部に、シ U ンダライナの半径方向に内側から外側に向かつて所定幅の段差部を設ける。 1 _の場段差部は、シリンダライナと同心円状に形成されるかシリンダライナの周方向の複数箇所に形成される。

本発明に係る他の形態のシリンダブ π ック構造は、シ U ンダライナがシンダブロックの所定の位置に铸込まれる。シンダライナの —r*

ド m面に沿つて形成される延 Χ部を有している。铸込まれたシリンダライナの内周面の機械加ェ工程前に延出部は、シンダライナの半径方向に内側の位置力ら外側に向けて所定幅の段差部を有している o シリンダライナの半径方向に段差部の外径は、シリンダラィナの仕上がり内径寸法に対して、シ U ンダライナを铸込む場 A t

α に生じる 1 置ずれを許容する铸込み公差と機械加工ェ程による加ェ公差とを加算した大きさに設定される。

本発明に係るシリンダライナ铸込みシリンダブロックの製造方法は、筒型のシ U ンダライナを所定 1#に铸込んでシリンダブロックを形成する。まず、シンダラィナの内周面の仕上げ寸法に対してこれよりも所定寸法だけ半径方向に内側の位置を境界とする環状の段差部を有する一次製品のシリンダライナを用意する。次に、シリンダブロックを形成する金型に設けられて段差部に嵌り合う保持部に一次品のシ 'J ンダライナを固定する。この状態で、金型に金属溶湯を充填してシリンダブ Πックを錶造する。シリンダライナの内周面を仕上げ寸法に加ェした後、段差部の有無によりシ U ンダブロックに対するシンタライナの相対位置、シンダラィナに対するシリンダライナ孔の相対位置、およびシ υ ンダラィナの肉厚、のちの少なくとも 1 っを検知する

本発明に係る铸込み用シリンダライナは、端面に環状の段差部を有した筒型である。段差部は、シリンダラィナの内周面の仕上げ寸法に対して許容される加工寸法公差より半径方向に内側の位 βを境界に形成する。この場合シンダライナを金型にセッする際に、シリンダライナの向ぎを特定せずにすむよ段差部は、シリンダライナの両方の端 1¾にそれぞれ設ける

本発明に係るシ U ンダライナ鐃込みシリンダブ Π ックの他の製造方法は筒型のシリンダライナをシリンダブ πックの所定位置に铸込むベくこのシリンダライナを保持する金型を用いる。この金型は、シリンダライナの下端面に沿つてシリンダライナの半径方向に幅を有する環状の段差部の境界を铸造によって形成する。段差部の境界は、シリンダラィナの内周面の仕上がり寸法位置に対して、鍀込み公差と加ェ公差を加算した外径位 βに設けられる。铸込み公差はシ U ンダラィナを铸込む際に生しる位置ずれが許容される値でめる。加ェ公差は、シ U ンダライナの内周面の仕上げ加ェにともなう公差である。の金型を用いて金属溶湯を充填しシンダブ □ックを铸造した後、シンタラィナの内周面を仕上げ加工する。段差部の有挺某に、シ U ンダブ口ックに対するシリンダライナの位置ずれ、シ U ンダライナの孔の加工位置ずれおよびシリンダラィナの肉厚、のうちの少なくとも 1 つを判定する。

図面の簡単な説明図 1 は、本発明の第 1 の実施形に係るォ —パキャスティングタイプのシリンダプ Πックの m造方法で用いられる一次製品のシリンダラィナを軸方向から見た平面図である。

図 2 は、図 1 に不した F 2 — F 2線に沿うシリンダライナの断面図である。

図 3 は、図 2 に示したシ U ンダライナを金型内にセッ卜した状態の断面図である

図 4は、図 3 にした金型で鍀込んだ半製品のシリンダブ

Dックのシリンダラィナ近傍の断面図である

図 5 は、図 4 に 7 したシンダブロックにシリンダライナの孔加工を施した ¾口に過度な位置ずれを生じたライナ孔を示す平面図である

図 6 は、図 5 に示した F 6 ― F 6 線に沿うシリンダブ口ックの断面図である

図 7 は、本発明に係る第 2 の実施形態に係るシリンダプ口

、

ックのシリンダラィナの孔加ェ刖の状態を下方から見た平面図である。

図 8 は、図 7 に TINした F 8 ― F 8線に沿うシリンダブ口ックの断面図である図 9 は、図 8 に示したシリンダブロックを铸込む金型にシ u ンダライナが保持された状態の断面図である。

図 1 0 は、図 9 に示した金型で铸込んだ半製品のシリンダブ口ックのシリンダライナ近傍の断面図である。

図 1 1 は、従来のォ —バキヤスティングタイプのシリンダブ口ックの上部側から見た平面図である。

図 1 2 は、図 1 1 に示した F 1 2 _ F 1 2線に沿うシンダブ π ックの断面図である。

図 1 3 は、図 1 2 に示したシ U ンダブ口ックを鍀造する金型にシリンダライナをセッ卜した状態を示す断面図である図 1 4 は、図 1 3 に示した金型で铸込んだ半製品のシ U ンダブ Πックのシリンダライナ近傍の断面図である。

発明を実施するための最良の形

本発明に係る第 1 の実施形態のシリンダブロック構造は図 1 図 6 を用いて説明される本実施形態において、図 1

2 に示されるように、オーバキャスティングタイプのシ U ンダブ Πック 2 は、シリンダライナ 2 0 を鐯込んで铸造されるシリンダライナ 2 0 は、外部から孔加工の良否が判別できる工夫が施されている。なお、「背景技術」の項で記載した構成と 1口]じ機能を有する構成については、同一の符号を付してその明を一部省略する

シ U ンダライナ 2 0 は、図 1 2 に示すように、一次製のシ U ンダライナとして筒型に形成されたライナ本体 2 0 a と、のライナ本体 2 0 aの両方の端面 3 にそれぞれ環状に形成された金型保持用の段差部 2 1 を有している。シリンダライナ 2 0 は、例えば、高硬度の铸鉄で造られる。段差部 2 1 は、端面 3 に半径方向へ階段状に形成される。段差部 2 1 の境界 2 1 aは、図中に一点鎖線で示すシリンダライナ 2 0 の孔の内径仕上げ寸法位置 α に対して、内周側に設けられる寸法公差域 j8 よりも内側に設けられる。

寸法公差域 i3 は、铸込み公差および加工公差を含むものである。铸込み公差は、シリンダライナ 2 0 がシリンダブロック 2 に铸込まれる際に許容される位置ずれの値である。加工公差は、シリンダライナ 2 0 に施される内周面の仕上げ加工の際に許容される値である。

内径仕上げ寸法位置 αよりも半径方向に外側の領域は、シリンダブロック 2 を錡造することで埋没する铸込み領域ァである。内径仕上げ寸法位置 αは、連続する寸法公差域 3 と铸込み領域ァとの途中に設けられる。デッキ面側の上金型 5 a の保持部 1 4および反デッキ面側の下金型 5 b の保持部 1 1 は、段差部 2 1 の形状に対応して嵌り合う形状を有している。段差部 2 1 は、それぞれ保持部 1 4， 1 1 と当接するライナ押え領域 ε となる。

次に、シリンダブロック 2 の製造方法について説明する。図 3 に示されるように、シリンダライナ 2 0 は、ダイキャス卜機械の上金型 5 a と下金型 5 b との間にセットされる。シリンダライナ 2 0 の反デッキ面側の端面 3 は、段差部 2 1 に，よって下金型 5 bの保持部 1 1 に嵌められる。上金型 5 a の内面（図中において下面側）から突出する軸状部 1 0 は、シリンダライナ 2 0 のデッキ面側の端面 3 から挿入される。この軸状部 1 0 の根元にある保持部 1 4 は、シリンダライナ 2

0 のデッキ面側の端面 3 に設けられた段差部 2 1 に嵌り合う図 3 に示すようにシ U ンダライナ 2 0 を挟んだ状態で、上金型 5 a と下金型 5 b とは、型締めされるシリンダライナ

2 0 は、外周をキヤビティ 1 2 に囲繞されるように、上金型

5 a と下金型 5 との間で保持される。シ U ンダライナ 2 0 のデッキ面側の铸込み領域ァの上方にキヤビティ部分 1 2 a が形成される。キヤビティ 1 2 とキヤビティ部分 1 2 a は、アルミニウム合金 4 の溶湯で充填される。の結果、シリンダブロック 2 は、シリンダライナ 2 0 を一体に铸込んだ状態に铸造される（ダイキャス卜成形）。なおアルミニウム合金の代わりに、他の金属溶湯、例えばァルニゥム合金以外の軽合金でも良い。

铸造されたシリンダブロック 2 の半製品であるシリンダブロック本体 2 a において、図 4 に示すように、シリンダライナ 2 0 の外周面、およびデッキ面側の端面 3 の寸法公差域 jS と錶込み領域ァの範囲は、アルミニウム合金 4 に覆われた状態となる。

図 4 に示されるように、シリンダブ口ック本体 2 aは、完成したシリンダブ口ック 2 に仕上げられるために、いくつかの機械加工が施されるシリンダライナの内周面は、所定の内径寸法に仕上げられるために、最終仕上げ寸法.に応じて予め加工径を定めてある孔加工具 7 を用いてデッキ面側からこの端面 3 を覆う上側延設部 4 a とともにポーリング加工やホーニング囲うなどの孔加工が施される。シリンダブロック本体 2 a のデッキ面は、研削加工具 8 を用いて図 4 中に δで示す線の位置に仕上げられる研削加工が施される。

孔加工が施された結果、シリンダライナ 2 0 の内周面が、加工や完成品を考慮した寸法公差域 /3 の範囲内に仕上がると、シリンダライナ 2 0 の内周面は、図 1 1 ， 1 2 に示されるように平坦に形成される。すなわち、シリンダライナ 2 0 の端面 3 を覆う上側延設部 4 aからシリンダライナ 2 0 の内周面まで、凹凸なく平坦に連 L·するライナ孔 2 3 が形成される。

しかし、シリンダライナ 2 0 に対する孔加ェが、寸法公差域 j8 を ^口えて施工される、すなわち内径仕上げ寸法位 α を超えて過度にずれた位置に施ェされることがある。しの口、図 5 , 6 に示されるようにラィナ孔 2 3 がずれて加ェされた方向とじ方向の壁面は、上側延設部 4 aからシリンダライナ 2 0 まで平坦に連続するが、ずれた方向と反対側の壁面は、寸法公差域 /3 の下限値（内周側 ) を超えてずれた分だけ段差部 2 1 が三日月形に残る。つまり、孔の位置が寸法公差を外れることによって、孔加工具 7 が寸法公差域 jS に触れることなく、シリンダライナ 2 0 は、段差部 2 1 から孔加ェされる。したがつて、位置ずれが寸法公差の範囲内に納まつていれば加工されてしまう部分、すなわち図 6 中の A 1 部分に示されるよラな段差部 2 1 の一部が、図 5 中の A 2 で示すように三日月形に広範囲にわたって残る。

したがって、孔加工後、シリンダブロック 2 の外部となるデッキ面側から、段差部 2 1 が残留していること、またシリンダライナ 2 0 の内周面に残る機械加工跡の有無を目視確認 (検知）するとによつて、シリンダラィナ 2 0 の最終加工孔 (ラィナ孔 2 3 ) が過度に位置ずれして加 Xされたことがわかる。この Π¾ 水部分的に極端に肉厚が薄 < なつた部分が存在するシリンダラィナ 2 0 を組込んでしまとを回避することができる

このようにシ U ンダラィナ铸込み夕ィプのシリンダブ口ックの製 3α ft の向上は難しいとされていたが、この発明を適用するとで铸込まれたシリンダラィナの孔の位置精

1 の向上を容易にることができる。つまりシリンダブ口

Vクの品質を向上させるとができる。またシ U ンダライナ 2 0 の端 m 3 に環状の段差部 2 1 を形成する簡単な構造で、位置ずれの検知を度良 <行える。位置ずれの検知は、シリンダライナ 2 0 の内周面機械加工後に、段差部 2 1 が残留しているか否かを目視確認するとで容易に行える

段差部 2 1 は、シンダラィナ 2 0 の両方の端面 3 にそれぞれ形成されているしたがつてシリンダブ口 Vク 2 を铸造する金型に次製 Ρ oΠのシンダライナをセッ卜する場一次製品のシリンダラィナの方向に関係なく容易に金型にセッ卜でき、しかち、段差部 2 1 はデッキ面側に配置される以上説明したように本発明に係る実施形態によればシ U ンダライナ 2 0 の内径仕上げ寸法位 Q! を準とする段差部

2 1 の境界 2 1 aが込みのシ U ンダライナ 2 0 の部に設けられている。したがつてシ U ンダライナ 2 0 の内周面の加工後にの段差部 2 1 が残しているか否かをきするで、シリンダライナ 2 0 の孔の過度な位置ずれを検知することができる o のシ U ンダブ口ック 2 は、製造方法を大幅に変更せずにシンダラィナ 2 0 の孔の位置ずれを容易に判別することがでさる o

また、本発明に係る実施形態のシリンダライナ 2 0 によれば、端部に段差部 2 1 をけた簡単な構造でシリンダラィナ

2 0 の孔の過度の位置ずれを検知することができる。そして、段差部 2 1 を铸込み刖のシ U ンダライナ 2 0 の両端に設けた発明によればシンダブ πック 2 を铸造する金型 5 a 5 b にセッ卜する際にセッ卜する向きが特定されない。したがつて、シリンダラィナ 2 0 を金型 5 a , 5 b に組み付ける作業が軽減され作業タカ率を向上させることができる。

本発明に係る第 2 の実施形態について、図 7 から図 1 0 を参照して説明する σ なお第 1 の実施形態に記載された構成と同じ機能を有する成については、同一の符号を付してそ m

の説明を省略する ο

本実施形態のシ U ンダブ Π ック 2 は、図 8 に示すようにシリンダライナ 1 の上顺面 3 a に沿つて形成される上側延設部 4 a と、下 m面 3 b に沿つて形成される下側延設部 4 b をそれぞれ有している 0 上側延設部 4 aは、シリンダライナ 1 の内径仕上げ寸法位置に対しし R5 けられる寸法公差域 β の内周縁よりも内側まで張り出し、铸込み領域ァを覆っている ο 下側延設部 4 b は、上側延設部 4 a と同様に寸法公差域 13 の内周縁よりも内側まで張り出して铸込み領域 τ を覆っている ο 下側延設部 4 bはさらに、寸法公差域 β の幅に相当する段差部 3 1 を有している o 段差部の ■¾界 3 1 a は、内径仕上げ寸法位置 0! よりも外周側にけられる寸法公差域 β の外径となる外側縁の位置に設けられているしたがつて、図 7 に示すように、内径仕上げ寸法位置 aはこの段差部 3 1 の範囲内に設けられるととなる上側延部 4 a は、シリンダラィナ 1 の上端面 3 a とシリンダブ口ックダィキャス卜用の上金型 5 a との間に作られるキャビティ部分 1 2 a によつて m造成形される。下側延設部 4 b は、シ U ンダラィナ 1 の下面 3 b とダイキャス卜用の下金型 5 b との間に造られるキャビティ部分 1 2 b によって铸造成形される

上金型 5 aは、軸状部 1 0 と保持部 1 4 とを有している軸状部 1 0 は、シ U ンダライナ 1 に揷入され下端カ下金型

5 b に当接する。保持部 1 4 は、軸状部 1 0 の根元側に設けられ、シリンダラィナ 1 の上面 3 a に設けられる铸込み領域 r よりも内側の範囲でシリンダライナ 1 の上端面 3 a に当接する。下金型 5 b は、保持部 1 1 と段差形成部 1 5 とを有している。保持部 1 1 は、寸法公差域 β の内側縁よりも内径側の範囲で、シリンダライナ 1 の F ¾面 3 b に当接する差形成部 1 5 は、保持部 1 1 の外周に環状に又けられ、寸法公差域；8 に相当する幅を有している。

のシリンダブ □ック 2 は以下の手順でシリンダラィナ

1 を銬込んで铸造されるまず、円筒形の一次製品のシ V ンダライナ 1 は、図 9 に示すように、ダィキャス卜用の上金型

5 aおよび下金型 5 b の間に挟んで保持されるの状態で、上金型 5 a と下金型 5 b とシ υ ンダラィナ 1 の外周とで構成されるキヤビティ 1 2 にァルミニゥム金の属溶湯を充填しシンダブロック 2 を銬造するの結果図 1 0 に示す状態に、下側延設部 4 b に段差部 3 1 を有するシリンダブ口ック 2 が形成される。この後、第 1 の実施形と同様に、デッ十面とシリンダライナ 1 の内周面とがそれぞれ仕上げ加ェされる。シリンダライナ 1 の孔が百標位置でめる内径仕上げ寸法位置ひに対して、寸法公差域に納まつていれば、段差部 3 1 は、全周にわたつて残る。したがつて段差部 3 1 が残つていることを加工後に確認するとで、シリンダライナ

1 の孔位置が正しく加ェされたことが判るまた、シリンダブ口 Vク 2 は、シリンダラィナ 1 の下端面 3 b似沿つて下側延設部 4 b を有しているための下側延設部 4 bがない場合と比較して、シリンダラィナ 1 の内周面機械加ェ後に発生するバリが少なく、バリ取り加ェを軽減することができる第 1 の実施形態においては段差部 2 1 は、シ U ンダラィナ 2 0 に設けられていたことに対し、第 2 の実施形能では、段差部 3 1 は、シリンダブ Π ック 2 に設けられている。そして、第 1 の実施形態では、シリンダライナ 2 0 の内周面仕上げ加ェによって、段差部 2 1 はなくなつてしまうことに対して第 2 の実施形態では段差部 3 1 は、シンダラィナ

1 の内周面仕上げ加ェ後にも残る。したがって第 2 の実施形態のシリンダブ口ック 2 は内径仕上げ寸法位置に対して、より近い位置にシリンダラィナ 1 の孔が加ェされたことを加ェ後に目視で容易に確心することができる

なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施しても構わない。

産業上の利用可能性

本発明に係る技術は、シリンダライナが铸込まれるシリンダブロックに適用するだけでなく、滑軸受において軸受ライナをハウジングに铸込む技術として応用することが可能である。

Claims

請求の範囲

シリンダライナを有するシリンダブロック構造であつて、

刖記シリンダライナの下端面に沿って形成される延 Hi部を有し

の延設部にシリンダライナの半径方向に内側から外側に向けて所定幅の段差部が設けられるシリンダブロック構造

2 • 前記段差部は、前記シリンダライナと同心円状に形成されることを特徴とする請求項 1 に記載のシリンダブ Π クク構造 o

3 • 前記段差部は、前記シリンダライナの周方向の複数固所に形成されることを特徴とする請求項 1 に記載のシ •J ンダブ Π ック構造。

4 • シリンダライナがシリンダブロックの所定位置に铸込まれるシリンダブ口ック構造であって、

前記シリンダライナの下端面に沿って形成される延 li

X部を有し

m込まれた後のシリンダライナ内周面の機械加工ェ程刖に刖記延設部がシリンダライナの半径方向に内側の位から外側へ向けて所定幅の段差部を有し、

前記シリンダライナの半径方向に前記段差部の外径は、前記シリンダライナの仕上がり内径寸法に対して、前記シリンダライナを铸込む場合に生じる位置ずれを許容する铸込み公差と前記機械加工工程による加工公差とを加算した大きさに設定されることを特徴とするシリンダブロック構造。

5 . 筒型のシリンダライナを所定位置に鍀込んで形成されるシリンダブロックの製造方法であって、

シリンダライナの内周面の仕上げ寸法に対してこれよりも所定寸法だけ半径方向に内側の位置を境界とする環状の段差部を有する一次製品のシリンダライナを用意し、

前記シリンダブロックを形成する金型に設けられて刖記段差部に嵌り合う保持部に前記一次製品のシリンダライナを固定し、

前記金型に金属用湯を充填して前記シリンダプロックを铸

¾し、

前記シリンダライナの内周面を前記仕上げ寸法に加ェし、前記段差部の有無により、シリンダブロックに対するシンダライナの相対位置、シリンダライナに対するシリンダライナ孔の相対位置、およびシリンダライナの肉厚、のうちの少なくとも 1 っを検知することを特徴とするシリンダラィナ铸込みシリンダブロックの製造方法。

6 . 端面に環状の段差部を形成した筒型のシリンダラィナであって、

前記段差部は、シリンダライナの内周面の仕上げ寸法に対して許容される加工寸法公差よりも半径方向に内側の位置を境界に形成されることを特徴とする铸込み用シリンダライナ。

7 . 前記段差部は、前記シリンダライナの両方の端面にそれぞれ設けられることを特徴とする請求項 6 に記載の錶込み用シリンダライナ。

8 . シリンダブロックの所定位置に筒型のシリンダライナを铸込むべくこのシリンダライナを保持し m記シ U ンダライナの内周面の仕上がり寸法位置に対して、刖記シ U ンダライナを铸込む際に生じる位置ずれを許容する錶込み公差と前記シリンダライナの内周面の仕上げ加 Xにともなう加ェ公差とを加算した外径位置に、刖記シリンダラィナの下 m面に沿つてこのシリンダライナの半径方向に幅を有する環状の段差部の境界を形成する金型を用い、

この金型に金属溶湯を充填してシリンダブ口ックを錶造した後、

前記シリンダライナの内周面を仕上げ加ェし

前記段差部の有無を基に、刖記シリンダブ Π ックに対する前記シリンダライナの位置ずれ刖 dシリンダラィナの孔の加工位置ずれ、および前記シリンダラィナの肉厚のうちの少なくとも 1 つを判定することを特徴とするシ U ンダライナ铸込みシリンダブロックの製造方法。