JP2006291919A - 内燃機関用ピストンの加工方法 - Google Patents

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Atsushi Matsui
淳 松井
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Abstract

【課題】 内燃機関用ピストンにおいて、ピストンの機能上必要なピン孔に対する耐摩環の、特に高さ方向の位置精度を向上し、リング溝に対する上下の肉厚を均等に確保し、ピストンの重量増、コスト増を抑制するピストンの加工方法を提供すること。
【解決手段】
ピストンPのリング溝P1を強化する耐摩環5を有するピストンの加工方法であって、前記耐摩環5を鋳込んだピストンの加工において、ピン孔8を加工する際、前記耐摩環5の露出面を加工基準に使用したことである。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関用ピストンに関し、特にリング溝に耐摩環を鋳込んだ内燃機関用ピストンの加工方法に関するものである。
従来、この種のピストンの製造方法として、図7と図8とに示すように下型aと外型bと中子型cとを有する金型を用い、金型内に、燃焼室のリップ部を強化する繊維成形体dと、ピストンのトップリング溝の下地となる耐摩環eとをセットし、この状態で金型内にアルミ系の金属溶湯を注入して鋳造を行い、その後鋳造品を仮想線で示す所定のピストン形状に切削する方法が知られている。
図7では、耐摩環eは、外型bに嵌合する環状の繊維成形体から成る保持部材fを用い、この保持部材fの上面内周側の凹欠部に耐摩環eを嵌合させて、金型内にその内壁面から離間した状態で保持されるようにしている。
図8では、燃焼室のリップ部を強化する繊維成形体dの上面外周側の段付部に耐摩環eを嵌合させて、金型内にその内壁面から離間した状態で保持されるようにしている。(特許文献1参照)
しかしながら、従来の方法では耐摩環と繊維成型体との相対的な位置精度は向上するが、仮想線で示す所定のピストン形状に切削する際に以下の問題が発生する。
鋳造後のピストンの加工は、鋳肌面を加工基準としてピン孔加工とスカート部のインローの加工とを行い、次にピン孔とインローを加工基準としてリング溝加工と外形加工を行う。特に、リング溝加工はピン孔基準で加工されるため、鋳肌面を基準として加工されたピン孔の位置精度、特に上下方向の位置精度がそのまま影響することとなる。つまり、鋳造誤差によりピン孔が下方にずれた場合はリング溝下側の耐摩環の肉厚が薄くなり、逆にピン孔が上方にずれた場合はリング溝上側の耐摩環の肉厚が薄くなる。耐摩環のリング溝に対する肉厚は最低限確保しなければならない肉厚があるので、その肉厚を確保する為に、鋳造誤差によるずれを見込んで厚くしておく必要がある。耐摩環はアルミより重く高価な材料(例えば、ニレジスト鋳鉄)である為、結果としてピストンの重量増、コスト増につながる。
特開2001−12297号
本発明は内燃機関用ピストンにおいて、ピストンの機能上必要なピン孔に対する耐摩環の、特に高さ方向の位置精度を向上し、リング溝に対する上下の肉厚を均等に確保し、ピストンの重量増、コスト増を抑制するピストンの加工方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために講じた第1の技術的手段は、
ピストンのリング溝を強化する耐摩環を有するピストンの加工方法であって、前記耐摩環を鋳込んだピストンの加工において、クランクシャフトに連結するピンを挿入するためのピン孔を加工する際、前記耐摩環の一方の平面部または他方の平面部を加工基準に使用することを特徴としたことである。
また、上記課題を解決するために講じた第2の技術的手段は、
前記耐摩環を複数の箇所で金型に挟持せしめた状態で、ピストンを鋳造することにより形成された前記耐摩環の露出面を、前記ピン孔を加工する際の基準として使用することを特徴としたことである。
請求項1の発明によれば、
トップリング溝に耐摩環を鋳込んだピストンの加工において、ピストンの機能上必要なピン孔に対する耐摩環の、特に高さ方向の位置精度を向上し、リング溝に対する上下の肉厚を均等に確保できる。その結果、アルミより重く高価な材料であるニレジスト鋳鉄製の耐摩環の厚さを必要最小限にすることができるので、ピストンの重量増、コスト増を抑制することができる。
また、請求項2の発明によれば、
耐摩環の金型で挟持された部分には、鋳造時にアルミの溶湯が行き渡らないので耐摩環の地肌が露出している。この耐摩環の露出面をそのまま加工基準に使用することができるので、鋳造後に加工基準となる耐摩環の地肌を現す加工が必要なくなり、工数増、コスト増を抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態について図1乃至図6に従って説明する。
図5はピストンの鋳造用金型に耐摩環5をセットした状態を示している。この金型は、ピストンの頭部側に対応する上型1と、ピストンの胴部外側に対応する外型2と、ピストンの内側に対応する下型3とで構成している。金型を用いて鋳造された鋳造品を図5の仮想線で示す形状に切削し、胴部外周に3条のリング溝P1、P2、P3を有するピストンPを得る。
上型1と外型2との接合面は内径が一段拡大しており、上型1の拡大面1aには凸部1bが、外型2の拡大面2aには凸部2bが、それぞれ複数の箇所(本実施形態では3箇所)に形成されている。
凸部1bと凸部2bとは、図6に示すように先端が平面で、それぞれ対向する位置に形成されており、その平面部で耐摩環5を挟持するようになっている。
金型内に、3条のリング溝のうち頭部寄りのトップリング溝P1の下地となるニレジスト鋳鉄から成るリング状の耐摩環5をセットし、この状態で上部の矢印から金型内にアルミ系の金属溶湯を注湯して鋳造を行う。
鋳造後のピストン素材6は、凸部1bと凸部2bとで挟持された部分にはアルミの溶湯が行き渡らないので、耐摩環5の地肌が露出している。耐摩環5の露出面を図1、図2、図3に示すように、高さ方向の位置決め治具7に密着せしめてクランクシャフトに連結するピンを挿入するためのピン孔8の加工とスカート部10のインロー9の加工とを行い、次に高さ方向の加工基準としてピン孔8を、回転方向の加工基準としてインロー9を加工治具にセットしてリング溝加工と外形加工を行う。
このように耐摩環5の露出面を基準にピン孔8を加工し、ピン孔8を基準にリング溝P1の加工を行うことによって、耐摩環5に対するリング溝P1の位置精度が確保でき、図4に示すようにリング溝P1に対する耐摩環5の上下の肉厚5aと5bを均等にすることができる。その結果、アルミより重く高価な材料であるニレジスト鋳鉄製の耐摩環5の厚さを必要最小限にすることができるので、ピストンの重量増、コスト増を抑制することができる。
本発明に係るピストン素材を加工治具にセットした平面図である。 図1の縦断面図である。 図1のB−B断面図である。 本発明に係るピストンの断面図である。 本発明に係るピストンの耐摩環を保持した金型の断面図である。 図7のA−A断面図である。 従来例の断面図である。 他の従来例の断面図である。
符号の説明
5・・・耐摩環
6・・・ピストン素材
7・・・治具
8・・・ピン孔
P・・・ピストン

Claims (2)

  1. ピストンのリング溝を強化する耐摩環を有する内燃機関用ピストンの加工方法であって、
    前記耐摩環を鋳込んだピストンの加工において、
    クランクシャフトに連結するピンを挿入するためのピン孔を加工する際、前記耐摩環の一方の平面部または他方の平面部を加工基準に使用することを特徴とする内燃機関用ピストンの加工方法。
  2. 請求項1において、
    前記耐摩環を複数の箇所で金型に挟持せしめた状態で、ピストンを鋳造することにより形成された前記耐摩環の露出面を、前記ピン孔を加工する際の基準として使用することを特徴とする内燃機関用ピストンの加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010523869A (ja) * 2007-04-05 2010-07-15 マーレ インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 内燃機関用のピストン
RU2806416C1 (ru) * 2023-04-08 2023-10-31 Акционерное общество "ЗЕНТОРН" Способ изготовления поршня с нирезистовой вставкой методом изотермической штамповки и литьем под давлением

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