WO2004108433A1 - ホログラム転写シート及び中間転写記録媒体 - Google Patents

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Abstract

基材上に、少なくとも剥離層、レリーフを有するレリーフ形成層、金属薄膜層が順次積層されたホログラム転写シートにおいて、被転写体と重ね合せて、転写層を被転写体に転写する時の熱、応力により、金属薄膜層に亀裂や変色が生じたり、ヒートローラーなどで全面転写する場合に、熱による基材変形に追従した金属薄膜層の亀裂による模様が現れ、外観を損なうことを防止したホログラム転写シート及び該ホログラム転写シートの金属薄膜層の上に染料受容層を設けた中間転写記録媒体を提供することを目的とする。基材(2)上に、少なくとも剥離層(3)、レリーフ形成層(4)、金属薄膜層(5)が、順次積層されているホログラム転写シート(1)において、剥離層(3)が少なくともノルボルネン構造を含む化学構造を有するノルボルネン系樹脂からなる構成とした。また、前記剥離層にノルボルネン構造を含む化学構造を有するノルボルネン系樹脂と非相溶な樹脂が、剥離層の全固形分に対して、5~30重量%の割合で含まれる構成が好ましい。

Description

明細書 ホ口グラム転写シート及ぴ中間転写記録媒体 技術分野
本発明は、 基材上に、 剥離層、 レリーフ形成層、 金属薄膜層が順次積層されて いるホログラム転写シートに関し、 詳細には、 被転写体に転写するときの熱、 応 力 . (圧力、 張力、 剪断力などに対する) により、 金属薄膜層が亀裂や変色を生じ、 外観が損なわれることを防止したホロダラム転写シート及ぴそのホログラム転写 シートの金属薄膜層の上に染料受容層を設けた中間転写記録媒体に関する。 背景技術
従来から、 クレジットカード、 キャッシュカード、 証書類、 パッケージング等 の被転写体の全面あるいは一部に、 各種の絵柄やマーク、 デザインを、 ホロダラ ムゃ回折格子等により表示する際に使用する光回折構造を有するホログラム転写 シートは、 すでに知られている。 このホログラム転写シートの一例として、 特開 2 0 0 2 - 9 0 2 7 6号に基材フィルム上に剥離層、 ホログラム形成層、 反射性 金属薄膜層、 感熱性接着剤層が順次形成されたものが記載されている。
また、 上記のようなホログラム転写シートの透明な金属薄膜層の上に、 昇華転 写の画像を形成し、 被転写体に対し熱接着性を有する受像 ·接着層を有する熱転 写シート (中間転写記録媒体) が特開平 6 ( 1 9 9 5 ) 一 2 5 5 2 6 8号に記載 されている。
このようなホログラム転写シートを用いて、 例えばクレジットカード、 キヤッ シュカード等の被転写体へホログラムや回折格子等の光回折構造を転写する場合 に、 ホログラム転写シートと被転写体とを重ね合せて、 ホログラム転写シートの 基材フィルム側より加熱圧着することにより、 被転写体に金属薄膜層による金属 光沢をもつホログラム及び/又は回折格子を形成できるが、 加熱圧着時の熱、 或 いは、 熱と応力 (圧力、 張力、 剪断力等に対する) により、 金属薄膜層が亀裂や 変色を生じたり、 また、 ヒートローラーなどで全面転写する場合には、 熱によつ て基材変形に追従した金属薄膜層の亀裂による模様が現れ、 ホログラム転写部の 外観を損なうという問題があった。
本発明は、 上記問題に鑑みなされたものであり、 基材上に、 少なくとも剥離層、 レリーフを有するレリーフ形成層、 金属薄膜層が順次積層された、 つまり基材上 にホログラム及び/又は回折格子などのレリーフ構造をもつ転写層を積層したホ ログラム転写シートにおいて、 被転写体と重ね合せて、 転写層を被転写体に転写 する時の熱や応力 (圧力、 張力、 剪断力等に対する) により、 金属薄膜層に亀裂 や変色が生じたり、 また、 ヒートローラーなどで全面転写する場合には、 熱によ る基材変形に追従した金属薄膜層の亀裂による模様が現れ、 外観を損なうことを 防止したホログラム転写シート、 及び該ホログラム転写シートの金属薄膜層の上 に染料受容層を設けた中間転写記録媒体を提供することを目的とする。 発明の開示
本発明は上記課題を解決するための手段として、 基材上に、 少なくとも剥離層、 レリーフを有するレリーフ形成層、 金属薄膜層が、 順次積層されているホログラ ム転写シートにおいて、 剥離層が少なくともノルボルネン構造を含む化学構造を 有するノルボルネン系樹脂からなる構成とした。 このようなノルボルネン構造を 含む化学構造を有するノルボルネン系樹脂を用いることで、 ホログラム転写時の 熱、 応力による金属薄膜層の亀裂や変色等、 外観が損なわれることを防止するこ とができる。
また本癸明は、 上記剥離層にノルポルネン構造を含む化学構造を有するノルポ ルネン系樹脂と非相溶な樹脂が、 剥離層の全固形分に対して、 5〜3 0重量%の 割合で含まれている構成とした。 これにより、 剥離層に多数の分散した粒子また はミクロドメインが形成され、 ホログラム転写の際の剥離性が向上し、 転写ムラ が無くなり、 転写エッジ部分のキレも良好となる。 また本発明は、 上記レリーフ形成層のレリーフが、 レリーフホログラム及び / 又は回折格子である構成とした。
また本発明は、 上記基材の剥離層と反対面に、 耐熱滑性層を設ける構成とした。 さらに本発明は、 上記金属薄膜層の上に、 接着層を設ける構成とした。
また、 本発明の中間転写記録媒体は、 上記金属薄膜層の上に、 最上層として染 料受容層を設ける構成とした。 図面の簡単な説明
図 1は、 本発明のホログラム転写シートである一つの実施形態を示す概略図で ある。
図 2は、 本発明の中間転写記録媒体である一つの実施形態を示す概略図である。 発明を実施するための最良の形態
次に、 発明の実施の形態について、 詳述する。
図 1に示すホログラム転写シート 1は、 基材 2の一方の面に、 剥離層 3、 レリ ーフ形成層 4、 金属薄膜層 5、 接着層 6を順次積層した構成で、 基材 2の他方の 面には耐熱滑性層 9が形成されている。
図 2に示す中間転写記録媒体 7は、 基材 2上に、 剥離層 3、 レリーフ形成層 4、 金属薄膜層 5、 接着層 6、 染料受容層 8を順次積層した構成であり、 該染料受容 層 8を、 加熱による昇華性を有する染料を含有する染料層を基材上に設けた熱転 写シートに合わせ、 画像情報に応じた加熱をすることにより、 該染料受容層 8に 染料による熱転写画像が形成され、 さらに、 その染料受容層面と被転写体とを合 わせて、 熱圧を加えることにより、 剥離層、 レリーフ形成層、 金属薄膜層、 接着 層、 染料受容層から成る複数層を被転写体に転写し、 画像形成物を形成すること ができる。
以下、 本発明のホログラム転写シートと中間転写記録媒体を構成する各層につ いて、 詳細に説明する。 基材 2は、 従来のホログラム転写シートまたは中間転写記録媒体に使用されて いるものと同じ基材をそのまま用いることができ、 特に限定されない。 好ましい 基材の具体例としては、 ダラシン紙、 コンデンサー紙またはパラフィン紙等の薄 紙、 あるいは、 ポリエチレンテレフタレート、 ポリエチレンナフタレート、 ポリ ブチレンテレフタレート、 ポリフヱニレンサルファイ ド、 ポリエーテルケトンも しくはポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、 ポリプロピレン、 ポリカーボネート、 酢酸セルロース、 ポリエチレン誘導体、 ポリ塩化ビュル、 ポ リ塩化ビニリデン、 ポリスチレン、 ポリアミ ド、 ポリイミ ド、 ポリメチルペンテ ンまたはアイオノマー等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムが挙げられ る。 また、 これらの材料を 2種以上積層した複合フィルムも使用することができ る。 基材の厚さは、 その強度および耐熱性等が適切になるように材料に応じて適 宜選択することができるが、 通常は 1〜1 0 0 程度のものが好ましく用いら れる。
(剥離層)
ホ口グラム転写シートの剥離層 3は、 少なくともノルポルネン構造を含む化学 構造を有するノルボルネン系樹脂で形成される。 また、 該ノルボルネン系榭脂と 非相溶な樹脂を、 剥離層の全固形分に対して、 5〜3 0重量%の割合で混合して 使用することが好ましい。 ノルボルネン系樹脂に非相溶な樹脂を添加すると、 剥 離層に多数の分散した粒子またはミクロドメインが形成され、 ホログラム転写の 際の剥離性が向上し、 転写ムラを解消し、 転写エッジ部分のキレも良好となる。 剥離層に含有されるノルボルネン系樹脂は、 構成単位として少なくともノルボ ルネン構造を有する単位を含む化学構造を有する単独又は共重合体、 或いは、 少 なくともノルボルネン構造を有するモノマーを含む 1種又は 2種以上のモノマー を含有し、 重合反応によってノルボルネン構造を有する単位を含む化学構造を有 する重合体へ誘導できる組成物である。
ここで 「ノルボルネン構造」 とは、 下記式 (1 ' ) で表される骨格を有する化 学構造であり、 ノルボルネン構造を有する単位又はモノマーは、 環上に置換基を 有していてもよく、 置換基同士が結合して環を形成していてもよい。 また、 ノル ボルネン構造を有する単位又はモノマーは、 重合前にはェチレン性不飽和結合の ような重合性官能基を有する。
Figure imgf000007_0001
剥離層に含有されるノルボルネン構造を含む化学構造を有するノルボルネン系 樹脂は、 以下に示すような一般式 (1) で表される構成単位を有する化合物が好 ましく用いられる。
Figure imgf000007_0002
〔式中、 A、 B、 Cおよび Dは水素原子、 炭素数 1〜1 0の炭化水素基、 ハロゲ ン原子、 1個又は 2個以上のハロゲン原子で置換された炭素数 1〜10の炭化水 素基、 一 (CH2) nCOOR 一 (CH2) nOCOR 一 (CH2) nOR ― (CH2) nCN、 一 (CH2) nCONR3R2、 - (CH2) nCOOZ、 - (CH2) nOCOZ、 一 (CH2) nOZ、 一 (CH2) nW、 または Bと Cから 構成された一 OC— O— CO—、 一 OC— NR4— CO—、 もしくは単環状又は 多環状アルキレン基を示す。 ここで I 1、 R2、 R3および R4は、 炭素数 1〜2 0の炭化水素基、 Zは 1個又は 2個以上のハロゲン原子で置換された炭化水素基、 Wは S i R5 pF3p (R5は炭素数 1〜 1 0の炭化水素基、 Fはハロゲン原子、 一 COOR6、 一 OCOR6または一 OR6 (R6は炭素数 1〜1 0の炭化水素基)、 pは 0〜 3の整数を示す)、 nは 0〜 1 0の整数を示す〕
上記のようなポリノルボルネン骨格を有する樹脂は、 その樹脂の構造から、 非 晶性ポリオレフィン樹脂であり、 質量数平均分子量が 50000〜 300000 の範囲であることが好ましく、 具体例としては、 J SR (株) 製の ART ON G、 ARTON F、 ARTON I等を挙げることができる。
本発明のホログラム転写シート又は中間転写記録媒体を用いてカード等の被転 写体上に転写したホログラムを、 被転写体側から観察すべき場合には、 剥離層の 透明性は必ずしも必要ではない。 一方、 被転写体上に転写したホログラムをホロ グラム層側から観察すべき場合には、 剥離層を通してレリーフ形成層が見える必 要がある。 従って、 この場合には、 剥離層を形成するためのノルボルネン系樹脂 力 レリーフにより表示されるホログラムを観察できる程度の透明性を有するこ とが必要とされる。 かかる観点から、 ノルボルネン系樹脂は、 透過率 90%以上 の光透過性を有していることが好ましい。 なお、 ノルボルネン系樹脂は一般的に 透明性が高い樹脂なので、 通常は、 転写後のレリーフ形成層を透視できる程度の 透明性を有している。
また、 ノルポルネン系樹脂は、 1 60°C以上程度の耐熱性を有していることが 好ましい。
本発明においては、 ノルボルネン系樹脂と、 該ノルボルネン系樹脂に対して非 相溶な榭脂を添加して混合させることができる。
ノルボルネン系榭脂と非相溶な榭脂としては、 ノルポルネン系付加型重合体に 完全に溶解しない非相溶化合物であれば特に限定されない。 非相溶については、 樹脂工業界の常法に従って判断される。 例えば、 ノルボルネン系樹脂 1 00質量 部に対し、 化合物 5質量部を溶融混合した組成物を、 電子顕微鏡で 1 0万倍に拡 大観察し、 1 0 c mX 1 5 c mの範囲の中に 1 mm2以上のドメインまたは粒子 を少なくとも 1個所有するものを非相溶と定義することができる。
具体的に、 ノルポルネン系樹脂と非相溶な樹脂としては、 通常、 ノルボルネン 系付加型重合体以外のその他の樹脂が用いられる。 ノルボルネン系樹脂と非相溶 なその他の樹脂としては、 例えば、 ポリフエ二レンスルフィ ド、 ポリフエ二レン エーテル等のポリエーテルまたはポリチォエーテル;芳香族ポリエステル、 ポリ ァリレート、 ポリエチレンテレフタレート、 ポリブチレンテレフタレート、 ポリ カーボネート、 ポリエーテルケトン等のポリエステル系重合体;ポリエチレン、 ポリプロピレン、 ポリ 4—メチルーペンテン一 1等の鎖状ポリオレフイン系重合 体;ポリメチルメタクリレート、 シク口へキシルメタクリレートーメチルメタク リレート共重合体、 ポリアクリロニトリルスチレン (A S樹脂) 等の汎用の透明 樹脂;アクリル樹脂; M S樹脂;液晶プラスチック等が挙げられる。
ノルボルネン系樹脂に非相溶な樹脂を添加すると、 多くの場合、 その混合物を 塗布して形成された塗膜には多数の分散したミクロドメインまたは粒子が形成さ れる。. ミクロドメインを形成する場合、 電子顕微鏡で観察したドメインの平均粒 径 [ (長径 +短径) Z 2 ] は、 通常 5〜3 0 μ πι、 好ましくは 1 0〜2 0 の 大きさである時に、 膜の透明性と、 ホログラム転写シートを用いて被転写体へホ ログラムを熱転写する際の転写性が向上し、 好適である。
そして、 本発明における剥離層は、 ノルボルネン系樹脂と非相溶な樹脂が、 剥 離層の全固形分に対して、 5〜3 0重量%の割合で含まれていることが好ましい。 ノルボルネン系樹脂と非相溶な樹脂の含有割合が上記範囲にある場合に、 剥離層 の耐熱性、 透明性と、 ホ口グラムの被転写体への熱転写時の転写性がバランス良 く発揮できる。
ノルボルネン系樹脂と非相溶な樹脂を添加することは、 剥離時の箔切れ性 (転 写されたホログラム層のエッジのシャープさ) を上げるためであり、 剥離層の全 固形分に対して、 該非相溶な樹脂が 5重量%より少ない含有量であると箔切れ性 が悪く、 また一方で、 その含有量が 3 0重量%を超えると、 非相溶のためコーテ ィング適性が悪くなったり、 熱による基材変形に追従して金属薄膜層に亀裂が発 生する。 したがって、 ノルボルネン系樹脂と非相溶な樹脂は、 剥離層の全固形分 に対して、 5〜2 0重量%の割合で含有することが好ましい。 剥離層は、 上記に説明したノルボルネン系榭脂、 当該ノルポルネン系'樹脂と非 相溶な樹脂、 溶媒および、 ワックス類や界面活性剤等の添加剤を必要に応じて加 えた塗工液を用意し、 グラビア印刷法、 スク リーン印刷法またはグラビア版を用 いたリバースコーティング法等の公知の手段により、 塗布、 乾燥して形成するこ とができる。 その厚さは、 通常、 乾燥状態で 0 . 1〜2 ni程度である。
(レリーフ形成層)
本発明のホログラム転写シートにおけるレリーフ形成層 4は、 合成樹脂の層の 片面に、 ホログラムの微細凹凸が形成された層である。 ホログラムは光回折構造 の代表例であり、 平面ホログラム、 体積ホログラムともに使用できる。 具体例と しては、 レリーフホログラム、 リップマンホログラム、 フノレネノレホログラム、 フ ラウンホーファーホログラム、 レンズレスフーリエ変換ホログラム、 レーザー再 生ホログラム (イメージホログラムなど)、 白色光再生ホログラム (レインボー ホログラム等)、 カラーホログラム、 コンピュータホログラム、 ホログラムディ スプレイ、 マノレチプレックスホログラム、 ホログラフィックステレオグラム、 ホ ログラフィック回折格子等が挙げられる。 本発明のホログラム転写シートを用い て、 被転写体へホログラムや回折格子等の光回折構造を転写することができる。 レリ一フ形成層を構成する合成樹脂としては、 ポリ塩化ビュル、 アクリル樹脂 (例えば、 P MMA;)、 ポリスチレン、 もしくはポリカーボネートなどの熱可塑 性樹脂以外に、 熱硬化性樹脂、 例えば、 不飽和ポリエステル、 メラミン、 ェポキ シ、 ポリエステル (メタ) アタリレート、 ウレタン (メタ) アタリレート、 ェポ キシ (メタ) アタリ レート、 ポリエーテル (メタ) アタリ レート、 ポリオール (メタ) アタリレート、 メラミン (メタ) アタリレート、 もしくはトリアジン系 ァクリレート等をそれぞれ単独、 或いは上記熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂とを混 合して使用することができる。 更には、 ラジカル重合性不飽和基を有する熱成形 性物質、 或いは、 これらにラジカル重合性不飽和単量体を加え電離放射線硬化性 とした物質等を使用することができる。 この他に、 銀塩、 重クロム酸ゼラチン、 サーモプラスチック、 ジァゾ系感光材料、 フォトレジスト、 強誘電体、 フォトク 口ミックス材料、 サーモク口ミックス材料、 カルコゲンガラス等の感光材料等も 使用できる。 なお、 ここで (メタ) アタリレートとは、 アタリレート及び Z又は メタクリレートの意味である。
上記の樹脂からなる層へのホログラムの形成は、 上記の材料を用いて、 従来公 知の方法によって形成することができる。 例えば、 回折格子やホログラムの干渉 縞を表面凹凸のレリーフとして記録する場合には、 回折格子や干渉縞が凹凸の形 で記録された原版をプレス型として用い、 上記樹脂層上に前記原版を重ねて加熱 ロールなどの適宜手段を用いて、 両者を加熱圧着することにより、 原版の囬凸模 様を複製することができる。 また、 フォ トポリマーを用いる場合は、 ホログラム 転写シートに、 フォ トポリマーをコーティングした後、 前記原版を重ねてレーザ 一光を照射することにより原版の凹凸模様を複製することができる。
上記のようなレリーフ形成層の厚さは 0. 1〜6 μπιの範囲が好ましく、 0. 1〜4 μ mの範囲が更に好ましい。
(金属薄膜層)
ホログラム転写シートの金属薄膜層 5として、 光を反射する金属薄膜を用いる と不透明タイプのホログラムとなり、 透明でホログラム層と屈折率差がある物質 を用いると透明タイプのホログラムとなるが、 いずれも本発明に使用できる。 金属薄膜層は、 昇華、 真空蒸着、 スパッタリング、 反応性スパッタリング、 ィ オンプレーティング、 電気メツキ等の公知の方法で形成可能である。
不透明タイプのホログラムを形成する金属薄膜層としては、 例えば、 C r、 T i、 F e、 C o、 N i、 Cu、 Ag、 Au、 G e、 A l、 Mg、 S b、 P b、 P d、 C d、 B i、 S n、 S e、 I n、 G a、 R b等の金属及びその酸化物、 窒化 物等を単独若しくは 2種類以上組み合わせて形成する薄膜である。 上記金属薄膜 層の中でも A 1、 C r、 N i、 Ag、 Au等が特に好ましく、 その膜厚は 1〜1 0, 000 nm、 望ましくは 20〜200 nmの範囲である。
透明タイプのホログラムを形成する金属薄膜層は、 ホログラム効果を発現でき る光透過性の物質であれば、 いかなる材料の物質も使用できる。 例えば、 レリー フ形成層の樹脂と屈折率の異なる透明材料が挙げられる。 この場合の屈折率はレ リーフ形成層の樹脂の屈折率より大きくても、 小さくてもよいが、 屈折率の差は
0 . 1以上が好ましく、 より好ましくは 0 . 5以上であり、 1 . 0以上が最適で ある。
また、 上記以外では 2 0 n m以下の金属性反射膜がある。 好適に使用される透 明タイプ反射層としては、 酸化チタン (T i O 2 )、 硫化亜鉛 (Z n S )、 C u - A 1複合金属酸化物等が挙げられる。
(接着層) .
接着層 6は、 ホログラムを被転写体と強固に接着させるためのものであり、 そ の材質は、 アクリル樹脂、 ウレタン樹脂、 アミ ド樹脂、 エポキシ樹脂、 ゴム系樹 月旨、 アイオノマー樹脂等の従来公知の接着剤が広く使用できる。 またその膜厚は 0 . l〜5 0 m、 望ましくは 1〜 1 0 / mであることが好ましい。
但し、 被転写体表面が接着性を有した材質であれば、 接着層を設ける必要は無 い。
(耐熱滑性層)
本発明のホログラム転写シートは、 必要に応じて、 基材の裏面、 すなわち剥離 層、 レリーフ形成層、 金属薄膜層の設けてある面と反対面に、 ホログラム部分を 被転写体へ転写する際に生じるサーマルへッドゃヒートロール等の熱によるステ イツキングゃシヮ等の悪影響を防止するため、 耐熱滑性層 9を設けることができ る。 耐熱滑性層を形成する樹脂としては、 従来公知のものであればよく、 例えば、 ポリビニルプチラール樹脂、 ポリビニルァセトァセタール樹脂、 ポリエステル榭 脂、 塩化ビュル—酢酸ビュル共重合体、 ポリエーテル榭脂、 ポリブタジエン樹脂、 スチレン一ブタジエン共重合体、 アクリルポリオール、 ポリ ウレタンアタリ レー ト、 ポリエステルアタリ レート、 ポリエーテルアタリ レート、 エポキシァクリ レ ート、 ウレタン又はエポキシのプレポリマー、 ニトロセルロース榭脂、 セルロー スナイ トレート樹脂、 セルロースァセトプロピオネート樹脂、 セルロースァセテ 一トブチレート樹脂、 セルロースアセテートヒドロジェンフタレート樹脂、 酢酸 セルロース樹脂、 芳香族ポリアミ ド樹脂、 ポリイミ ド榭脂、 ポリカーボネート樹 脂、 塩素化ポリオレフイン樹脂等が挙げられる。
これらの樹脂からなる耐熱滑性層に添加、 あるいは上塗りする滑り性付与剤と しては、 燐酸エステル、 シリコーンオイル、 グラフアイ トパウダー、 シリコーン 系グラフトポリマー、 フッ素系グラフトポリマー、 アクリルシリコーングラフト ポリマー、 アクリルシロキサン、 ァリールシロキサン等のシリコーン重合体が挙 げられるが、 好ましくは、 ポリオール、 例えば、 ポリアルコール高分子化合物と ポリイソシァネート化合物及ぴ燐酸ェステル系化合物からなる滑り性付与剤であ る。 更に、 充填剤を添加することがより好ましい。
耐熱滑性層は、 上記に記載した樹脂、 滑り性付与剤、 更に充填剤を、 適当な溶 剤により、 溶解又は分散させて、 耐熱滑性層形成用インキを調製し、 これを、 上 述の基材の裏面に、 例えば、 グラビア印刷法、 スクリーン印刷法、 グラビア版を 用いたリバースコーティング法等の形成手段により塗布し、 乾燥して形成するこ とができる。
以下に、 ホログラム転写シートの金属薄膜層の上に染料受容層を設けた中間転 写記録媒体について、 詳細に説明する。
(染料受容層)
本発明の中間転写記録媒体 7は、 上述したホログラム転写シートの金属薄膜層 の上に、 染料受容層 8を形成したものである。 尚、 染料受容層自体が接着性を有 していれば、 金属薄膜層上に直接、 染料受容層を設けられるが、 通常は上記に説 明した接着層 6を、 金属薄膜層と染料受容層との間に形成して両者の接着性を向 上させる。
染料受容層は、 中間転写記録媒体を構成する転写部の一部として、 転写部の最 表面に位置するように設けられる。 該染料受容層上には、 色材層を有する熱転写 シートから熱転写法によって画像が形成される。 そして、 画像が形成された中間 転写記録媒体の転写部は、 被転写体に転写され、 その結果、 印画物が形成される。 このため、 染料受容層を形成するための材料としては、 画像形成のために選ばれ る昇華性染料または熱溶融性インキ等の熱移行性の色材を受容し易い従来公知の 榭脂材料が使用される。 例えば、 ポリプロピレン等のポリオレフイン系樹脂、 ポ リ塩化ビニルもしくはポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化榭脂、 ポリ酢酸ビュル、 塩化ビニルー酢酸ビュル系共重合体、 エチレン一酢酸ビニル共重合体もしくはポ リアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、 ポリエチレンテレフタレートもしくは ポリプチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、 ポリスチレン系榭脂、 ポリ アミ ド系樹脂、 エチレンもしくはプロピレン等のォレフィンと他のビニルポリマ 一との共重合体系榭脂、 アイオノマーもしくはセルロースジァセテート等のセル ロース系樹脂、 ポリカーボネート等が挙げられ、 特に、 塩化ビュル系樹脂、 ァク リル一スチレン系樹脂またはポリエステル樹脂が好ましい。
染料受容層が接着層を介して被転写体に転写される場合には、 染料受容層自体 の接着性は必ずしも要求されないが、 染料受容層が接着層を介さないで被転写体 に転写される場合、 塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体などの加熱により接着性を 有する樹脂材料を用いて染料受容層を形成することが好ましい。 染科受容層は、 上述の材料の中から選択された単独または複数の材料及び必要に応じて各種添カロ 剤等を加え、 水または有機溶剤等の適当な溶剤に溶解または分散させて染料受容 層用塗工液を調製し、 これをグラビア印刷法、 スクリーン印刷法またはグラビア 版を用いたリバースコーティング法等の手段により、 塗布、 乾燥して形成するこ とができる。 その厚さは、 乾燥状態で 1〜1 0 μ ηι程度である。
上記の実施の形態は、 例示であり、 本発明の特許請求の範囲に記載された技術 的範囲と実質的に同一な構成を有し、 同様な作用効果を奏するものは、 いかなる ものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
以上のように本発明では、 基材上に、 少なくとも剥離層、 レリーフを有するレ リーフ形成層、 金属薄膜層が、 順次積層されているホログラム転写シートにおい て、 該剥離層が少なくともノルポルネン構造を含む化学構造を有するノルボルネ ン系樹脂からなる構成とした。 このようなノルポルネン構造を含む化学構造を有 するノルボルネン系樹脂を用いることで、 ホログラム転写時に熱、 応力による金 属薄膜層の亀裂や変色等が生じ、 外観を損なうことを防止することができる。 また、 上記の剥離層にノルポルネン構造を含む化学構造を有するノルポルネン 系樹脂と非相溶な樹脂が、 剥離層の全固形分に対して、 5〜3 0重量%の割合で 含まれている構成とすることにより、 剥離層に多数の分散した粒子またはミクロ ドメインが形成され、 ホログラム転写の際の剥離性が向上し、 転写ムラが無くな り、 転写エッジ部分のキレも良好となる。 実施例 '
本発明を実施例により更に詳細に説明する。 尚、 文中、 部または%とあるのは 特に断りのない限り質量基準とする。
(実施例 1 )
厚さ 2 5 μ mのポリエチレンテレフタレート (P E T ) フィルム (東レ (株) 製、 ルミラー) を基材とし、 その一方の面に、 剥離層、 レリーフ形成層、 金属薄 膜層、 接着層を順次、 以下の条件にて、 積層させて、 実施例 1のホログラム転写 シートを作製した。
剥離層は、 下記組成の塗工液を、 グラビアコーティングにより、 乾燥時 1 . 5 μ πιの厚さになるように塗布、 乾燥して形成された。
(剥離層塗工液)
ノルボルネン系樹脂 (J S R (株) 製、 アートン G) 4 0部 アタリルポリオール樹脂 1 0部 メチルェチルケトン/トルエン (質量比 2 / 8 ) 5 0部 上記の形成した剥離層上に、 下記組成の塗工液を、 グラビアコーティングによ り、 乾燥時 2 . 0 μ πιの厚さになるように塗布、 乾燥してレリーフ形成層を形成 し、 ホログラムパターンが形成されたニッケル製プレス版と該レリーフ形成層と を合わせて、 加熱押圧することにより、 レリーフ形成層に凹凸を形成し、 レリー フホログラムを形成した。
(レリーフ形成層塗工液) ァクリル樹脂 100部 ウレタンァクリ レート 25部 シリ コーン 1部 光重合開始剤 5部 メチルェチルケトン 100部 また、 上記の形成したレリーフ形成層の上に、 T i O2を真空蒸着法により塗 布し、 厚さ 50 OAの金属薄膜層を形成した。
さらに金属薄膜層の上に、 下記組成の塗工液を、 グラビアコーティングにより、 乾燥時 1. 0 μπιの厚さになるように塗布、 乾燥して接着層を形成した。
(接着層塗工液)
塩化ビュル一酢酸ビュル共重合体 20部 アクリル樹脂 10部 酢酸ェチル 20部 卜ノレェン 50き 13 (実施例 2 )
上記の実施例 1におけるホログラム転写シートにおいて、 剥離層塗工液を下記 組成に変更した以外は、 実施例 1と同様にして実施例 2のホログラム転写シート を作製した。
(剥離層塗工液)
ノルポルネン系樹脂 (J SR (株) 製、 アートン G) 40部 アタリルポリオール樹脂 10部 ポリエチレンヮックス 2. 5部 メチルェチルケトン/ トルエン (質量比 2/ 8) 50部 (実施例 3)
上記の実施例 2で作製したホログラム転写シートの接着層の上 下記組成の 塗工液を、 グラビアコーティングにより、 乾燥時 3. 0 zmの厚さになるよう 塗布、 乾燥して染料受容層を形成し、 実施例 3の中間転写記録媒体を作製した。 (染料受容層塗工液)
塩化ビニルー酢酸ビュル共重合体 4 0部 ァクリルシリコーン
メチノレエチノレケトン 5 0部 卜/レエン 5 0部
(比較例 1 )
実施例 1におけるホログラム転写シートにおいて、 剥離層塗工液を下記組成に 変更した以外は、 実施例 1と同様にして比較例 1のホロダラム転写シートを作製 した。
(剥離層塗工液)
アタリル樹脂 5 0部 ポリエチレンワックス 2 . 5部 メチルェチルケトン/トルエン (質量比 i Z l ) 5 0部
(比較例 2 )
実施例 1におけるホログラム転写シートにおいて、 剥離層塗工液を比較例 1と 同様とし、 その上に下記組成の塗工液をダラビアコーティングにより乾燥時 1 . 0 mの厚さになるように塗布、 乾燥して耐熱中間層を形成し、 比較例 2のホロ グラム転写シートを作製した。
(耐熱中間層塗工液)
アタリルポリオール榭脂 5 0部 イソシァネート 3 0部 酢酸ェチル Zトルェン (質量比 1ノ 1 ) 5 0部
テス ト 1
上記の実施例 1、 2と比較例 1、 2の各ホログラム転写シートの接着層と、 被 転写体である塩化ビュル製カードを接触するように重ね合わせ、 ホログラム転写 シートの基板側からヒートローラーにより加熱、 押圧して、 塩化ビニル製カード にホログラムを転写した。
但し、 該ヒートローラーの表面温度は 1 7 5 °C、 ローラーの送り速度は 1 i n c h / s e cである。 また、 塩化ビニル製カードは以下に示す材料組成からなる ものである。
<塩化ビニル製カードの材料組成 >
ポリ塩化ビニルコンパゥンド (重合度 8 0 0 ) 1 0 0部
(安定化剤等の添加剤を約 1 0 %含有)
白色顔料 (酸化チタン) 1 0部 可塑剤 (D O P ) 0 . 5部 上記のホログラム転写された塩化ビュル製カードの転写された面を肉眼で観察 し、 金属薄膜層の状態を調べた。
(テス ト 1の結果)
実施例 1及び実施例 2のホログラム転写シートを用いてホロダラム転写された 塩化ビニル製カードにおいて、 金属薄膜層の亀裂やムラが発生していなく、 ホロ グラム効果を有するカードが得られ、 問題ないものであった。
これに対し、 比較例 1のホログラム転写シートを用いてホログラム転写された 塩化ビニル製カードは、 金属薄膜層に筋状の亀裂が生じていた。 また、 比較例 2 のホログラム転写シートを用いてホログラム転写された塩化ビニル製カードは、 転写された金属薄膜層の全面にクラック (割れ) が有り、 ホログラムに干渉ムラ が見られた。 比較例 2においては、 耐熱性のない剥離層とレリーフ形成層の間に 高架橋性の中間層を設け、 熱変形の抑制を試みたが、 金属薄膜層のクラックを防 止することはできなかった。 実施例 1及ぴ実施例 2のように、 剥離層に高耐熱性 材料を使用することが有効であることが確認された。 テス ト 2
また、 上記のホログラム転写条件において、 ヒートローラーの表面温度を 1 2 0〜: 1 7 0 °Cの範囲において、 1 2 0 °C、 1 3 0 °C、 1 4 0 °C、 · . . とレ、うよ うに 1 o °c毎に温度を変化させて、 ホログラム転写を行ない、 金属薄膜層の状態 を調べた。
(テスト 2の結果)
実施例 1、 2のホログラム転写シートでは、 1 2◦〜 1 7 0 °Cの全ての温度に おいて、 金属薄膜層の亀裂や干渉ムラが発生せず、 問題ないものであった。
比較例 1のホログラム転写シートでは、 1 2 0〜1 7 0 °Cの全ての温度におい て、 金属薄膜層にクラック (割れ) が生じた。
比較例 2のホログラム転写シートでは、 1 2 0〜1 4 0 °Cでは金属薄膜層にク ラックが生じなかったが、 1 5 0〜1 7 0 °Cにおいて、 金属薄膜層にクラックが 生じた。 テスト 3
上記の実施例 3で作製した中間転写記録媒体に対しては、 カード用サ一マルプ リンター (㈱ビクター 'データ · システムズ製、 カードプリンター C P 5 1 0 ) および㈱ビクター ·データ · システムズ製カードプリンター C P 5 1 0用スタン ダード染料層を設けた熱転写シートを用いて、 顔写真を色分解して得たイェロー、 マゼンタ、 シアンそれぞれの画像情報に従って、 各染料を実施例 3の中間転写記 録媒体の染料受容層上に転写して、 フルカラーの顔写真画像 (但し鏡像) を形成 した。
そして、 上記で得られた熱転写画像を含む染料受容層、 接着層、 金属薄膜層、 レリーフ形成層、 剥離層を上記で使用した塩化ビニル製カードの被転写体に、 上 記と同様のヒートローラー条件 (表面温度は 1 7 5 °C、 ローラーの送り速度は 1 i n c h / s e c ) にて、 転写した。
(テス ト 3の結果)
実施例 3の中間転写記録媒体を用いて、 昇華転写の画像を有し、 かつホロダラ ムが転写され、 金属薄膜層の亀裂やムラが無く、 意匠性が高く、 品質の優れた塩 化ビニル製力ードを得ることができた。

Claims

請求の範囲
1 . 基材上に、 少なくとも剥離層、 レリーフを有するレリーフ形成層、 金属薄 膜層が、 順次積層されているホログラム転写シートにおいて、 剥離層が少なくと もノルボルネン構造を含む化学構造を有するノルボルネン系樹脂からなることを 特徴とするホログラム転写シート。
2 . 前記剥離層にノルポルネン系樹脂と非相溶な樹脂が、 剥離層の全固形分に 対して、 5〜3 0重量。 /0の割合で含まれていることを特徴とする請求項 1に記載 するホログラム転写シート。
3 . 前記レリーフ形成層のレリーフが、 レリーフホログラム及ぴ Z又は回折格 子であることを特徴とする請求項 1または 2に記載するホログラム転写シート。
4 . 前記基材の剥離層と反対面に、 耐熱滑性層を設けることを特徴とする請求 項 1〜 3の 、ずれか一項に記載するホログラム転写シート。
5 . 前記金属薄膜層の上に、 接着層を設けることを特徴とする請求項 1〜4の いずれか一項に記載するホログラム転写シート。
6 . 請求項 1〜 5のいずれか一項に記載するホ口グラム転写シートの金属薄膜 層の上に、 最上層として染料受容層を設けることを特徴とする中間転写記録媒体。
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