WO2004080706A1

WO2004080706A1 - 水平回転マンドレル

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Publication number: WO2004080706A1
Application number: PCT/JP2004/003165
Authority: WO
Inventors: Yasuji Fujikawa; Kazuo Abe
Original assignee: Shikoku Kakoki Co., Ltd.
Priority date: 2003-03-11
Filing date: 2004-03-11
Publication date: 2004-09-23

Description

明細書水平回転マンドレル技術分野

本発明は、例えば、果汁や牛乳を充填する容器のボトム成形機構を備えた水平回転マンドレルや、カートンをマンドレルに供給する揺動型ピッカー.口一ダ一を備えた水平回転マンドレルに関する。背景技術

一般に、横断面が正方形或いは長方形の紙製角筒状の包装体に充填される果汁、牛乳等の包装飲料の製法は、折りたたまれた扁平な 4角形状の紙製角筒体（以下、力一トンという）を多数枚マガジンに集積して、前方に 1枚ずつ立ち起こしながらマンドレルにフィードするカートン供給工程と、供給されたカートンを装填支持してカートンボトム部を成形するマンドレルを備えたボトムシール工程 (以下、マンドレルに装填された力一トンのボトム部を余熱.. 加熱 (又は折り込み）、折り込み（又は加熱）、圧着密閉されるまでをボトムシール成形という）と、ボトムシール成形と接続して設けられ、果汁、牛乳等をカートンに充填する充填工程、頂部の開口部を加熱する加熱工程、加熱した開口部を折り込み圧着して密閉する密閉工程と、充填密封された角筒容器を搬出する搬出工程からなっている。

上記種々の工程のうち、ポトムシール成形を行う手段 (以下、ボトム成形機構という）としては、カートンを突出させて挿入するマンドレルを備え、該マンドレルを間欠的に回転させる装置（通常、単に回転マンドレルと呼称される。）が広く用いられており、この回転マンドレルとしては、 2つのタイプ、すなわち、縦方向に回転するもの（いわゆる水車式マンドレル）（例えば、特開昭 5 4— 1 6 1 47 6号公報参照）と円盤 (回転テ一ブル）が水平に回転するもの（水平回転マンドレル）（例えば、実公昭 5 9— 1 1 84 1号公報、特公昭 6 0— 5 5 3 6 9号公報、特開昭 6 0— 1 2 3 3 0 3号公報、特開 2 0 0 2— 2 6 4 9 0 1号公報参照）が知られている。

従来の水車式マンドレルは、装置全体の高さが高く故障等における操作が煩雑であるという欠点があるものの面積をとらない等で現在でも汎用されている。一方、水平回転マンドレルは、装置全体が水車式マンドレルに比べて、装置の全高を非常に低く抑えることが可能であり、操作が容易で、補修も簡単である等の利点を有している。

回転マンドレルは、前記したようにカートンのボトム部を余熱するステ一シヨン、加熱するボトムヒー夕一ステ一ション、折り込みをするポトムブレーカステーション、圧着してシールするボトムプレスステ一シヨン等、各種ステーションを有している。近年、包装機械の高速化に伴ぅポトムシール成形の高速化が望まれていることから、各ステーションに同時に複数本のマンドレルが位置するように設計された装置が開発されており、このタイプの水平回転マンドレルとしては、回転テ一ブルの同一円周上にマンドレルを直列に配設させたもの、例えば 2本単位で直列配設されている回転マンドレル (例えば、特公昭 6 0— 5 5 3 6 9号公報参照)や、 4本単位で直列配設されている回転マンドレル (例えば、特開昭 6 0 - 1 2 3 3 0 3号公報参照) 等がある。一方、水車式マンドレルにおいて同時に各ステーションに複数本のマンドレルが位置するようにするには、水車式マンドレルそのものを 2機以上並設しなければならず、広大な設置面積を必要としていた。

上記のような、複数本のマンドレルが同一円周上に直立に配設された水平回転マンドレルにおいては、複数本、例えば 2本単位或いは 4本単位でマンドレルが移動するため、回転方向の前側のマンドレルは、後側のマンドレルが各ステ一ションに到達するまで各ステ一ション上に位置していることになる。そうすると、特に、ボトムヒータース'テ一シヨン上では、回転方向前側のマンドレルに揷入された力一トンは、後側の力一トンよりも多く加熱されることになるため、各マンドレルで加熱具合に差異が生じ、ボトムシール成形が不安定になるという問題があった。そこで、前側カートンを各ステーション間を早い速度で移動しうるようにした装置が開発されている。しかし、このような装置では、ボトムプレスステーションにおいて、力一トンの下方にあるプレッシャーパッドの突起によって、カートン底部が引つかかって損傷しやすくなり、力一トンの表面が剥がれたかすや紙粉が多量に発生し、異物混入の可能性が生じるというような欠点を有していた。近年、力一トン底部を平らにかつ密に密閉にして製品を安定に陳列するために、プレツシヤーパッドの突起はさらに大きく設計されており、上記力一トンの損傷を助長することになるばかりか、成形自体の不安定をも発生していた。発明の開示

本発明の課題は、水平回転マンドレルにおいて、円周方向に直列にマンドレルが配置されたことによる、ボトム成形機構によるポトム成形時に生ずる欠点を改良し、かつそれに伴う水平回転マンドレルの構造上の改良を加えた改善された水平回転型マンドレルを提供することにある。上記課題を解決するために、本発明者らは、マンドレルが水平に回転する水平回転マンドレルにおいて、回転テ一ブルが垂下して保持するマンドレルの配置を種々変えることを試みた。その結果、回転テ一ブルの回転軸の中心を中心点とした複数の同心円線状に、複数本のマンドレルを備え、かつ各半径方向に同数のマンドレルを並設する配置を見い出し、さらにカートンの供給手段を揺動型ピッカ一 ·ローダ一を採用すること等により本発明を完成するに至った。

本発明の水平回転マンドレルは、複数のマンドレルを円周方向に複数単位で並列に配置したことにより、カートンボトムシール機においてポリカスの発生を抑止し、また並列のマンドレルに対し、それ'ぞれ揺動型ピツカ一 ·ローダ一をマガジン先端に備えることにより、力一トンの取り出し、マガジン位置への移動を力一トンの変形を起こすことなく効率よく、マンドレル位置へ移動し得、及び後工程へ直列に並列されたカー卜ンと同数ずつ容易にコンベア上へ搬送することができる。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の水平回転マンドレルの全体構造を示す正面図である。

第 2図は、本発明の図 1の A— A断面を示す図である。

第 3図は、本発明の図 1の平面図である。

第 4図は-. 本発明の図 3の B— B断面を示す図である。

第 5図は、本発明のマガジンから力一トンを取り出し、マンドレル位置へ移動させるピツカ一 ·ローダーを示す図である。

第 6図は、本発明のピツカ一 ·ローダーの先端吸着部を示す図である。第 7図は、本発明の回転円盤のライニング処理構造を示す図である。第 8図は、本発明のライニング端部詳細を示す図である。

第 9図は、本発明のポトムシール受けにおけるポトム圧受けローラの詳細を示す図である。 '

第 1 0図は、本件発明のプレッシャーパッドの略図である。

第 1 1図は、従来の円周方向に直列にマンドレルが配置された水平回転マンドレルを示す図である。

(符号の説明）

1 回転円盤（回転テーブル）

2 回転軸

3 a、 3 b マンドレル

4 a , 4 b マガジン

5 a、 5 ピツカ一'ローダー

6 プレボ卜ムヒータ

7 ポトムヒー夕

8 ボトムブレーカ（力一卜ン折りたたみ） 9 ボトムシール機

1 0 アンローダ（カートン繰り出し） 1 1 コンベア

1 2 操作盤

1 3 円盤駆動操作モータ

1 4 水平外枠

1 5 縦外枠

1 6 架台

1 7 支柱

1 8 内側ライニング

1 9 小円盤

2 0 パッキン

2 1 外周部パッキン

2 2 外側ライニング

2 3 チヤンバ一

2 4 チヤンバー壁 5 1 a 5 1 b ピッカーアーム

5 2 a 5 2 b ピッカーへッド

5 3 a 5 3 b 吸盤

5 4 a 54 b 揺動軸

5 5 a 5 5 b 保護部材

6 0 a 6 0 b ボトム圧受けローラ

6 1 外枠凹部

6 2 固定板

6 3 a > 6 3 ' a 6 3 , 6 3 ' 挟持片

6 4 a, 64 b ネジ棒

6 5 a, 6 5 b 回転円盤上のマンドレル頂部被覆部発明を実施するための最良の形態

本発明における「水平回転マンドレル」には、放射状に複数のマンドレルが垂下された回転テーブ )レ、カートンが収納されたマガジン、マガジンからカー卜ンを取り出しマンドレルへ供給する供給手段 (「ピツカ一-ローダ一」という）、飲料等の充填工程等の後工程への繰り出し装置を含む。

本発明の水平回転マンドレルは、従来使用されている水平回転マンドレルと同様のサイズで足りるものであるが、本件発明は、回転テーブルの回転軸の中心を中心点とした複数の同心円線状に、複数本のマンドレルを、かつ各半径方向に同数のマンドレルを回転テーブルの下面に装着するのであるから、回転テ一ブルの材質、ライニングによる改良を加えて、熱膨張による円盤の変形を防止し、耐食性の回転円盤構造とするものである。さらに、本件発明は、円周方向にマンドレルを並列配置することに伴う、マガジンの配置、カートンのマンドレルへの供給手段を揺動型ピッカー.ローダーの開発、及び揺動型ピッカー ·口一ダ一の採用によるマガジンの効率的配置、及び後工程であ'るカートンの搬送をコンペァ上に直列に並列されるカートンの数（回転テ一ブルの半径方向の力一トンの数）と同数のピッチで搬送することができる装置に係る。

円盤のサイズや、マンドレルを同心円状、半径方向に設ける本数は特に制限されるものではなく、ただ、カートンが収納されるマガジンの数は、原則として半径方向に並設されるマンドレルの数と同数とするものである。

前記回転テ一ブルの回転軸の中心を中心点とした複数の同心円線状に、複数本のマンドレルを備え、かつ各半径方向に同数のマンドレルを並設するマンドレルの本数は制限されないが、 2〜 4本が好ましく、特に、力一トンを供給するマガジン設置場所との関係から、 2本とすることが好ましい。

カートンを収容するマガジンは、種々の大きさを有するカートンに適応できるように調節機構を設けて適宜変更することができる。また、複数のマガジンが互いに略並行に配置されることから、従来のように、円周方向に直列に配置されるマンドレルでは、複数のマガジンは、円周方向に対し、すべて接線方向と垂直に、すなわち、円周の周りに放射状に配置され、面積をとらざるを得ないが、本件発明では、そのような広い面積を取らず、マガジンの配置に自由度を有することになる利点がある。マガジンからカートンを取り出す際、カートンの側面を例えば吸盤等を備える揺動型ピツカ一'ローダ一は、マガジンに対応して取り付けられ. 半径方向にある複数のマンドレルに、特定の角度揺動して各マンドレルに装着されるように構成されている。

本件発明は、回転テーブルが間欠回転されながら、プレボトムヒータによる余熱、ボトムヒ一夕による加熱、ボトムブレーカによる折りたたみ、ボトム成形機構による加圧'圧着されて、半径方向に設けられたマンドレルの数のピツチに相応して後の工程へ搬送される。

カートンのボトムシールを行うに当たり、間欠回転しながら各種のェ程を経るものであるが、通常その工程は、 5〜 8工程であり、放射状に円周を等分して余熱、加熱、折り込み等の操作がなされる。

従来、例えば、図 1 1に示すように、水平回転円盤に対し'、マンドレル 3 a、 3 bは、円周方向に直列に 8対、等間隔で配置されている。先ず、カートンが収

納されているマガジン 4 a、 4 bより両端が開放された角筒状に折りたたまれたカートンブランクを、直方体となるよう立体的に折り起こしながら、円盤 1の下部にあるマンドレル 3 a、 3 b位置に供給され、カートンブランクが頂部から嵌め被せられ、マンドレルは水平に間欠移動しながら、ボトムヒー夕 7、ボトムプレー力 8、ボトムシール 9 a、 9 b の工程を経てアンローダ 1 0より、後工程へと搬送される。後工程とは、コンベアによる間欠搬送しながら、ボトムシールされた力一トンの殺菌工程、定量に抨量した液体飲料の充填工程、口部の密封工程等を含む。従来技術によると,，マンドレルに装着されたカートンは間欠的に移動されて、ボトムブレーカ 8の次の工程である、ボトムシール 9 aの位置に配置される。該ポトムシール 9 aにおいて、力一トンは、マンドレル頂部とプレツシヤーパッドとの間で挟持、押圧されてボトムシールが完了される。このボトムシール 9 aにおいて、前カートン 3 aは、後力一トン 3 bより速い速度で、ポ卜ムシ一ル 9 aのプレツシャ一パッド上前の位置に着くことになる。そうすると、熱せられ、折り込みがされた前力一トンは、マンドレル頂部とプレッシャーパッドとの間を、後力一卜ンの位置を通過しながら定位置に着くことになり、しかも、間欠的に各工程で処理されるのであるから、前カートンは後カートンより速い速度で通過しなければならず、カートン 3 a、 3 bは定位置についたと同時に加熱、圧着の操作が施される。ボトムシール 9 a , 9 bでは、底部にあるプレツシャ一パッド上を前カートンが通過することにより、ポリ力ス（プレツシャ一パッドに接触することによりカートンの底部が擦れて生じるカス）が生じ、このポリカスが力一トンに混入し、異物となる恐れがあり、衛生上きわめて重要な問題である。また、この種の飲料包装体は、陳列持の安定性が要求され、そのためプレッシャーパッドに突起を設けて力一トンの底部を平らにするようにされており、近年、該突起の高さをより高くしてあるので、このようなポリカスの量は増え、またこれにより成形自体の不安定が発生しやすい。

次に、本発明を、図面を参照しながら、以下説明する。

図 1は、水平回転マンドレルの全体装置の正面図を示し、図 2は、図 1の A _ A断面図を示す。図 1及び図 2において、本発明の水平回転マンドレルに係る、回転円盤（回転テーブル） 1、円盤の回転軸 2、円周方向に並列 ·且つ同心円状に配置された各マンドレル 3 a , 3 13、第 1のカートンマガジン 4 a、これと互いに平行に配置された力一トンマガジン 4 b、カートンマガジン 4 a、 4 bからマンドレルへの供給手段であるピッカー · 口一ダ一 5 a、 5 b、及びプレボトムヒー夕 6、ボトムヒ —夕 7、ボトムブレーカ（ポトム折り込み装置） 8、ポトムシール機 9、アンローダ 1 0、後工程へ搬送するコンベア 1 1、操作盤 1 2、テ一ブル駆動サ一ポモータ 1 3を表す。また、水平回転マンドレルの外枠 1 5、架台 1 6、支柱 1 7を表す。図 1及び図 2に示すように、回転円盤 1が、チャンバ一 2 3の天面を形成している。従来の充填機にあっては、容器底部成形部（マンドレル周辺）のチャンバ一構造が、非常に犬がかりなものとなっていたが、回転円盤 1が、チャンバ一 2 3の天面を形成するようにしたので、チャンバ一構造を非常にコンパクトにすることが可能となる。また、これにより、チャンバ一 2 3内の洗浄 ·殺菌も非常に容易となる。 '

図 3は、水平回転マンドレルの全体装置の平面図である。個々の角柱状のマンドレルが回転テーブルの回転軸の中心を中心点とした複数の同心円線状に、複数本のマンドレル 3 a , 3 bが配置され、かつ各半径方向に同数のマンドレルが並設されたものを示す。また、水平回転マンドレルの上方にあり、中心より 3方向に備える水平外枠 1 4を示す。

図 4は、水平回転マンドレルの要部断面図であり、回転円盤 1、回転軸 2、円盤駆動サ一ポモータ 1 3、マンドレル 3 a， . 3 bを表す。図面左側のマンドレル 3 a , 3 bの上方に、ボトムシ一ル機に係るボトム圧受け口一ラ 6 0、下方にプレツシャ一パッド 7 0を表す。

図 5は、ピツカ一 · ローダ一 5の詳細図であり、回転円盤 1に対して接線方向に第 1のカートンマガジン 4 a、第 1のカー卜ンマガジンと平行に配置されたカートンマガジン 4 b、ピツカ一へッド 5 2 a ( 5 2 b ) を備えるピッカーアーム 5 l a ( 5 1 b), 吸盤 5 3 a ( 5 3 b)、揺動軸 5 4 a ( 5 4 b), 保護部材 5 5 a ( 5 5 b)、カートン先端 5 6 a ( 5 6 b) を表し、図 6は、図 5のピッカー · ローダーにおけるピッカーへッド 5 2 a ( 5 2 b) を表す。

図 7は、水平回転マンドレルのポトムシール機要部断面図であって、各部材間の細部構造を示し、回転円盤 1はアルミ製で内側ライニング（S U S) 1 8され、回転軸 2に接続する小円盤 1 9に内側パッキン 2 0によりパッキングされたパッキング構造を示す。また、中心から半径方向遠い方のマンドレルが取り付けられる円盤の外側は、外周部パッキン 2 1、外側ライニング（S U S ) 2 2を介して、チヤンバ一 2 3が取り付けられる。図 8は、さらにライニング端部詳細を表す。

図 9は、ボトムシール機 9におけるボトム圧受けローラ 6 0、水平外枠 6 1、固定板 6 2、挾持片 6 3 a , 6 3， a , 6 3 b、 6 3，b、ネジ棒 6 4、マンドレル頂部被覆部 6 5を示す。図 1 0は、ポトムシール機 9においてマンドレル底部に用いられる突起 7 1を有するプレッシャーパッド 7 0の断面図を表す。

図 1 1は、従来の円周方向に直列にマンドレルが配置された水平回転マンドレルを示す。

次に、本発明にかかる水平回転マンドレルについて各図面に基づいて説明する。

図 1は、回転軸 2、マンドレル 3 a、 3 b、マガジン 4 a、 4 bを有する水平回転マンドレルが支柱 1 7上に設けた架台 1 6に載置され、図面向かって左側には、ボトムシールされたカートンは搬送するコンベア 1 1により、充填工程等へと搬送される。図 2は、回転テーブルに付設したマガジン 4 a、 4 bからマンドレルへの供給手段であるピツカ一 · ローダ一 5 a、 5 bにより供給された力一トンは、プレボトムヒー夕によりプレヒ一夕による余熱工程 6、ボトムヒータによる力一トンボトムの加熱工程 Ί、ボトムブレーカによるボトム折り込み工程 8、ボトムシ —ル機による加熱圧着工程 9、カートンボトム成形されたカートンをマンドレルから降ろすアンローダ 1 0により、後工程のコンベアへと搬送される。

マガジンの取り付けは、水平回転円盤の接線方向に第 1のマガジン 4 aが配置され、マガジン 4 aと平行に内側のマンドレルに面してマガジン 4 bが配置される。マガジン 4 aは、複数の同心円状に配置される最外側のマンドレルに、また第 2のマガジン 4 bは、 4 5度先の内側のマンドレル 3 bに臨むように配置される。

水平回転マンドレルは、反時計回転方向に 4 5度の間隔で、間欠回転しながら、力一トンボトムシールを達成するために、マガジン 4 a、 4 bからカートンを取り出し、供給するピツカ一'ローダー 5 , プレボトムヒータ 6、ボトムヒ一夕 7、ボトムブレーカ 8、ボトムシール 9、アンローダ 1 0が半径方向に複数配設されたマンドレルに対応させて設けられ、挿入された複数のカートンは、同時に定位置に着き、各工程を経て処理される。

第 3図には、水平に間欠回転する円盤 1の下面には、複数のマンドレル 3 a、 3 を該回転テーブルの回転軸の中心を中心点とした複数の同心円線状に、複数本のマンドレルを備え、かつ各半径方向に同数のマンドレルを並設すること、たとえば、半径ライン上 2本ずつ設け、かつ中心より 4 5度の等間隔である場合は、 2 X 8である 1 6本のマンドレルの数が垂下、取り付けられた水平回転マンドレルが示される。水平回転円盤の中心軸上に中心を有する 3本の水平外枠 1 4が 1 2 0度間隔で設けられており、そのうちのボ 1、ムシ一ル機に対応するマンドレル上方にある水平外枠 1 4は、ボトム受け圧ローラ 6 0を備えている。

本発明は、水平回転マンドレルが、半径方向に複数本のマンドレルが配置されているので、力一トンの供給手段は、従来の円周方向に直列に複数個単位で供給するのものとは相違しており、図 5に示すように、第 1のカートンマガジン 4 aは、水平回転円盤とは接線方向に配置され、力一卜ンブランクス先端を、揺動軸心 5 4 a ( 5 4 b ) に軸支された縦部材により上下に連結された揺動アーム 5 1 a ( 5 1 b )、その先端に設けられたピツカ一ヘッド 5 2 a ( 5 2 b ) , たとえば、吸着部材 (複数個の吸盤 5 3 a、 5 3 b ) からなるピツカ一 · ローダ一 5により 1 8 0度揺動させ、円盤外側に備えられたマンドレルに対応させた位置に移動させる。第 1のマガジン 4 aとは平行に、反時計回り 4 5度先の内側のマンドレルに相当する位置に、第 2のマガジン 4 bが設置される。そして、第 1のピッカ一 'ローダーと同様の部材により第 2の力一トンマガジン

2 から 1 3 5度揺動されて、内側のマンドレルに相当する位置に移動させる。

揺動型ピッカー · ローダ一 5 a、 5 bの揺動によりマンドレル定位置に移動する場合において、折りたたまれた力一トンを移動する過程で、その形状の保護のための保護版 5 5 a、 5 5 bを設けられる。

このような作動をなす揺動型ピツカ一，ローダ一によれば、折りたたまれたカートンが、マンドレル下方の位置に着くまでに、変形することなく直方体に広げられる。

前記の位置に配置されたカートンは、通常の昇降手段によりマンドレル位置まで持ち上げられ、マンドレルに装着される。

間欠回転しながら、マンドレルに並列装着された 2個のカートンは、各工程において、すなわち、プレボトムヒータ 6、ボトムヒータ 7、ポトムブレーカ 8、ボトムシール機 9により、 2個単位で同時に定位置に着き、処理されながら間欠移動される。本発明は、この種ボトムシール工程を含む回転マンドレルは、加熱工程を必須とすることから、円盤の熱膨張が起こる。この熱膨張時の変形を抑止し、耐食性のある回転円盤とするために、回転円盤の各部材に用いる材料としてアルミを用い、さらに回転円盤の内側には、ステンレス ( S U S ) による内側ライニング 1 8を施し、円盤を構成する中心部材と小円盤 1 9との接続部には、パッキング 2 0を施すことを特徴とする。また、外側マンドレルの外周部と外側円盤であるチヤンバー 2 3との接続部分には、外周部パッキン 2 1 、及びその周りの部材にも外側ライニング 2 2、内側ライニングを施すものである。また、第 8図には、第 7図の丸で囲んだ部分の拡大図を示すものである。

本発明においては、ポトムシ一ル機 9において、マンドレルの頂部と底部のプレツシヤーパッドの間を各カートンは、並列に移動するので、従来のような前カートンは、後力一トンの位置を速い速度で通過するというようなものではないので、ポリカスを生じることは殆どない。本発明のボトムシール機 9底部に設けられるプレッシャーパッド 7 0は、図 1 0に示されるように、断面中央部に突起 7 1が設けられている。

また、従来、マンドレル底部に設けられたプレッシャーパッドとマンドレルの頂部とにより、カートンボトムを加圧、圧着するポ'トムシール機において、マンドレル頂部上方の外枠には固定型ジャツキポルトが使用されていたが、該固定型ジャッキポルトでは、加圧により円盤にそりが生じ、安定したボトムシール力を発揮できなかったが、本発明では、固定ジャッキボルトに代えて、ボトムシール圧受けローラを用いることにより、円盤のそりをスムーズに吸収し、安定したシール力を一定に確保することができる。図 9は、ボトムシール機 9におけるボトム圧受けローラ 6 0、水平外枠 1 4、固定板 6 2、挟持片 6 3 a , 6 3，b， 6 3 a、 6 3 ' b、ネジ棒 6 4、マンドレル頂部被覆部 6 5を示す。水平外枠 1 4に凹部を設け、凹部の底に設けた固定版 6 2に 2個の挟持片を溶接し、 2個の挟持片により挟持されたボトム圧受けローラは、横方向に両挟持片とともに穴が設けられ、ネジ棒がとおされ固定されている。この穴の直径は、ネジ棒の直径より大きくくり貫かれ、ネジ棒とはある程度の自由度があるように設定する。

(実施例)

以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。

平回転円盤 1に各半径ライン上 2本ずつマンドレルの下面に、かつ中心より 4 5度の等間隔で、計、 2 X 8である 1 6本のマンドレル 3 a、 3 bが取り付けられる。力一トンが収納されているマガジン 4 a、 4 b は、水平回転円盤 1の接線方向に第 1のマガジン 4 aが配置され、マガ

4 ジン 4 aと平行に反時計周り 4 5度にある内側マンドレル 3 aに力一トンが嵌るようにマガジン 4 bが配置される。

揺動型ピッカー 'ローダーは、ピッカーへッド 5 2 a ( 5 2 b ) 先端に吸盤 5 3 a ( 5 3 ) を 5個有するピツカ一アーム 5 1 a ( 5 1 b)、ピッカーアーム 5 1 a ( 5 1 b) が揺動軸 5 4 a ( 54 b) に軸支されている。 ·

マガジン 4 aに収納されているカートン先端を、折りたたまれた縦方向のカートンに対し、縦方向に 5個の吸盤 5 2により吸着され、折りたたまれた力一トンを直方体に広げながら、ピッカーアームが 1 8 0度揺動して、外側マンドレル 3 aの下方位置に移動される。その後、通常の昇降手段を用いてカートンがマンドレルまで持ち上げられ、マンドレルが力一卜ン内に嵌りこむ。

同様にマガジン 4 bに収納されているカー卜ンを揺動型ピッカー-口 ―ダーにより内側のマンドレル下方に配置される。同様に内側マンドレル 3 bがカートン内に嵌りこむ。

このようにして、進行方向において 2本並列にマンドレルに挿入された力一トンは、反時計回りにプレボトムヒ一夕 6、ボトムヒータ 7、ボトムブレーカ 8の位置に間欠水平回転して加熱、折りたたまれる。ポトムシ一ル機 9においては、並列に配置されたカートンは、同時に加圧圧着され、冷却されてカートンのボトムシールが完了する。

ボトムシール機では、下部にある突起 7 1が設けられているそれぞれのプレツシャ一パッド上に 2個の力一トンが載置される。このように、前カートンが後カートンの位置を通過することがないので、ポリカスの発生は生じることは殆どない。

また、図 7及び図 8に示すように、回転円盤の機体をアルミとし、その内側をステンレス（S US) により内側ライニング 1 8し、外側マンドレルが装着されるチャンバ一との接続部分においてもパッキン 2 1が施こされ、その周りを外側ライニング 2 2、及び円盤の内側を内側ライニングされている。

さらに、ボトムシール機のマンドレル頂部と接する水平外枠との間にポトム圧受け口一ラ 6 0は適宜の自由度をもって横ネジ棒 6 4で固定して設けられる。ボトム圧受けローラは、このように取り付けられているので下部からの圧力を緩衝させて受けることができるので、回転円盤のそりを吸収し、このそりが生じないことから、力一トンボトムに対し安定なシール力を与えることができる。

図 2に示すように、アン口一ダ 1 0においては、並列されたカートンを何ら向きを変えることなく、搬送コンベア上に並列された複数個の単位で直列に搬送される。産業上の利用可能性

本発明の水平回転マンドレルは、複数のマンドレルを円周方向に複数単位で並列に配置したことにより、力一トンボトムシール機においてボリカスの発生を抑止し.. また並列のマンドレルに対し、それぞれ揺動型ピツカ一 ·ローダ一をマガジン先端に備えることにより、カートンの取り出し、マガジン位置への移動をカートンの変形を起こすことなく効率よく、マンドレル位置へ移動し得、及び後工程へ直列に並列されたカートンと同数ずつ容易にコンベア上へ搬送することができる。

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Claims

請求の範囲

1 . 筒状の容器が挿入されるマンドレルと、該マンドレルを垂下して保持する回転テ一ブルと、該回転テーブルを間欠的に回転させる駆動部とを備え、カートンのボトムを成形する複数のステーションで構成され、前記マンドレルが回転軸を中心とした複数の同心円線状に複数本のマンドレルを備え、かつ半径方向に 2本以上のマンドレルを水平に並設していることを特徴とする水平回転マンドレル。

2 . 半径方向に 2〜 4本のマンドレルを並設したことを特徴とする請求項 1に記載の水平回転マンドレル。

3 . 偏平に折畳まれている多数のブランクを収容するマガジンが複数備えられていることを特徴とする請求項 1又は 2に記載の水平回転マンドレル。

4 . マガジンの 1つが、回転テ一ブルの接線方向に備えられていることを特徴とする請求項 3に記載の水平回転マンドレル。

5 . 複数のマガジンが、略平行に配置されていることを特徴とする請求項 3又は 4に記載の水平回転マンドレル。

6 . 半径方向に 2本のマンドレルを並設した水平回転マンドレルであつて、半径方向外側のマンドレルにカートンを供給する第 1マガジンと、半径方向内側のマンドレルにカートンを供給する第 2マガジンとを備え前記第 2マガジンが、マンドレルが 1つのステーション分だけ移動した位置に設置されていることを特徴とする請求項 5に記載の水平回転マンドレル。

7 . マガジンが、該マガジンから力一トンを 1個ずつ取り出してマンドレルに揷入する揺動型ピツカ一 ·ローダ一を備えていることを特徴とする水平回転マンドレル。

8 . ボトムを成形するためのステーションが、 8つ備えられていることを特徴とする請求項 1〜 7のいずれかに記載の水平回転マンドレル。

9 . 揺動型ピツカ一 ·ローダ一は、 L字状アームの一端が軸支され、先端に吸着部材が設けられたピツカ一ヘッドからなり、一方は、カートンを吸着して 1 8 0度時計方向に揺動して外側のマンドレルの位置に、他方のものは同形状の L字状アームが別に軸支され、先端に吸着部材が設けられたピッカーへッドにより、カートンを半径方向に 1 3 5度に揺動し、半径ライン上内側にあるマンドレルの位置に移動することを特徴とする請求項 6及び請求項 8に記載の水平回転マンドレル。

1 0 . 回転テーブルが、耐熱性及び耐腐食性を有するライニング構造であることを特徴とする請求項 1〜 9に記載の水平回転マンドレル。

1 1 . 回転テーブルが、アルミ製材料の基体と、ステンレス ( S U S ) ライニングされた下部層とで構成され、前記アルミ材料の基体の外周部にパッキンが備えられていることを特徴とする請求項 1 0に記載の水平回転マンドレル。

1 2 . アルミ材料の基体の外周部のパッキンの外側に、 S U Sライニングが施されていることを特徴とする請求項 1 1記載の水平回転マンドレル。

1 3 . 回転テ一ブルが、力一トンを圧着するプレッシャーパッドに対応する位置に、ボトムシール受け口一ラを有していることを特徴とする請求項 1〜 1 2のいずれかに記載の水平回転マンドレル。