JP2022169338A - 袋処理機 - Google Patents

Abstract

【課題】袋処理機が具備する複数の処理装置の設置のための領域の平面サイズを低減するのに有利な袋処理機を提供する。【解決手段】袋処理機１０は、間欠的に回転させられる回転体１１と、回転体１１に取り付けられ、回転体１１の回転に応じて円形の移動軌道に沿って移動される複数の保持部１２であって、移動軌道が複数の処理セクションに区分される、複数の保持部１２と、回転体１１よりも上方に位置づけられ、回転体１１の回転によっては回転しない固定支持部５０と、固定支持部５０により支持される２以上の処理装置であって、複数の処理セクションのうちの２以上の処理セクションのそれぞれにおいて、複数の保持部１２に保持されている袋１３に対する処理を行う２以上の処理装置と、を備える。【選択図】図２

Description

本開示は、袋処理機に関する。

複数の処理ステーションを各袋が巡回するように、複数の袋を連続的に搬送する袋処理機が知られている（例えば特許文献１～３参照）。各袋は、複数の処理ステーションにおいて、内容物の投入や口部のシールなどの様々な処理を受ける。

特開２０１１－２４０９６２号公報 特開２００９－２９８４１８号公報 実公平５－２８１６９号公報

袋処理機において、回転テーブルの外周部に取り付けられた複数の保持部（グリッパー等）の各々により袋を支持しつつ回転テーブルを回転させることで、各袋は、円軌道に沿って移動し、複数の処理ステーションを巡る。

この場合、各袋に対して処理を行う各種処理装置は、各袋の円軌道の外側において、架台に載せられる。すなわち、回転テーブルの回転中心から放射方向に、各袋の円軌道よりも更に遠い位置において、各種処理装置が配置される。特に、これらの処理装置は、同じ架台上に載せられることが多い。そのため、各種処理装置の設置のために、回転テーブルよりも大きな平面サイズを有する架台を準備する必要がある。

一方、架台に汚れが付着した場合には、架台を清掃する必要がある。特に、袋処理機において食品を袋に投入する処理が行われる場合には、処理環境を清潔に保つために、高頻度で架台を清掃することが求められる。このような架台の清掃の際に、架台の平面サイズが大きいと清掃を行うのが大変である。特に、架台の平面サイズが手の届く範囲よりも大きい場合や処理装置が複雑な形状を持つ場合には、手が届かない箇所や死角が生じやすく、架台を適切に清掃することが難しい。

また架台の平面サイズが大きくなるにしたがって、装置の設置のために必要とされる領域（特に平面サイズ）が大きくなる傾向がある。

本開示は上述の事情に鑑みてなされたものであり、袋処理機が具備する複数の処理装置の設置のための領域の平面サイズを低減するのに有利な技術を提供することを目的とする。

本開示の一態様は、間欠的に回転させられる回転体と、回転体に取り付けられ、回転体の回転に応じて円形の移動軌道に沿って移動される複数の保持部であって、移動軌道が複数の処理セクションに区分される、複数の保持部と、回転体よりも上方に位置づけられ、回転体の回転によっては回転しない固定支持部と、固定支持部により支持される２以上の処理装置であって、複数の処理セクションのうちの２以上の処理セクションのそれぞれにおいて、複数の保持部に保持されている袋に対する処理を行う２以上の処理装置と、を備える袋処理機に関する。

袋処理機は、回転体を支持する回転支持軸部と、回転支持軸部の内側において延び、固定支持部を支持する固定支持軸部と、を備えてもよい。

回転体が間欠的に停止している間、複数の処理セクションの各々において２以上の保持部が配置されてもよい。

２以上の処理装置のうちの少なくとも１以上は、対応の処理セクションに配置される２以上の保持部により保持される２以上の袋に対して移動可能に設けられる可動処理部と、可動処理部を移動させる移動駆動部と、を有し、可動処理部は、対応の処理セクションに配置される２以上の保持部により保持される２以上の袋に対して同じ処理を行ってもよい。

本開示によれば、袋処理機が具備する複数の処理装置の設置のための領域の平面サイズを低減するのに有利である。

図１は、袋処理機の一例の概略構成を示す斜視図である。 図２は、第５処理セクションにおける袋処理機の部分断面図を示す。 図３は、第７処理セクションにおける袋処理機の部分断面図を示す。 図４は、第１変型例に係る袋処理機（特に第４処理セクション～第９処理セクション）を示す平面図である。

図１は、袋処理機１０の一例の概略構成を示す斜視図である。

図１には、袋処理機１０の一部のみが示されており、例えば回転テーブル１１よりも上方に設けられる装置類の図示は省略されている。回転テーブル１１よりも上方に設けられる装置類の例については、図２及び図３を参照して後述される。

袋処理機１０は、中心軸線を中心に間欠的に回転する回転テーブル１１と、回転テーブル１１の外周部に等間隔（等角度間隔）に取り付けられた複数の保持部１２（左右一対のグリッパー）と、を備える。

回転テーブル１１は、所定角度の回転及び停止を繰り返し行う。回転テーブル１１の間欠回転に伴い、保持部１２は円形の移動経路に沿って間欠的に移動する。保持部１２が一回転する間に、保持部１２への袋１３の供給（給袋）、袋１３の口部の開口、袋１３への内容物の投入、袋１３のシール等の種々の包装処理が実施される。保持部１２の移動経路は袋１３の移送経路でもある。図１において、回転テーブル１１を間欠回転させる駆動源の図示は省略されている。

図１に示す第１処理セクションＩでは、給袋工程が行われる。第１処理セクションＩには、保持部１２に袋１３を供給するコンベアマガジン式の袋供給装置１４が配置されている。袋供給装置１４から供給された袋１３は、保持部１２の一対のグリッパーにより口部付近の両側縁部を保持され、口部を上向きにして吊り下げられる。

第２処理セクションＩＩでは、印字工程が行われる。第２処理セクションＩＩには、保持部１２により吊り下げられた袋１３の袋面（一方の側壁面）に日付等の情報を印字する印字装置１５が配置されている。

第３処理セクションＩＩＩでは、袋１３の口部が開かれる開口工程が行われる。第３処理セクションＩＩＩには、お互いに近づいたり遠ざかったりすることが可能な一対の吸盤を具備する開口装置１６と、袋１３の口部を内側から支持して開口状態を維持する開口ガイド１７とを有する開口装置が配置されている。

第４処理セクションＩＶでは、内容物（固形物）が袋１３の内側に投入される固形物投入工程が行われる。第４処理セクションＩＶには、昇降するホッパーを有する固形物投入装置１８が配置される。固形物供給部（図示省略）から供給される内容物が、ホッパーにより案内され、口部を介して袋１３の内側に投入される。なお、開口ガイド１７は、第３処理セクションＩＩＩにおいて口部に挿入され、口部の開口状態を維持しつつ回転テーブル１１の回転（保持部１２及び袋１３の移動）に伴って第４処理セクションＩＶに移動し、第４処理セクションＩＶにおいて固形物投入装置１８（ホッパー）が袋１３の口部に挿入された後に上昇して袋１３の外側に移動し、その後、第３処理セクションＩＩＩに戻る。

第５処理セクションＶでは、内容物（液体）が袋１３の内側に注入される液体注入工程が行われる。第５処理セクションＶには、昇降する液体注入ノズルを有する液体注入装置１９が配置される。液体供給部（例えば液体貯留タンク；図示省略）から供給される内容物が、液体注入ノズルから吐出されて、袋１３の内側に注入される。

第６処理セクションＶＩでは、ガス（例えば水蒸気等のスチーム又は窒素等の不活性ガス）が袋１３の内側に吹き込まれるガス置換工程が行われる。第６処理セクションＶＩには、昇降するガス吹込ノズルを有するガス吹込装置２０が配置される。ガス供給部（図示省略）から供給されるガスが、ガス吹込ノズルから噴出されて、袋１３の内側に吹き込まれる。第６処理セクションＶＩにおいて、保持部１２のグリッパー間の間隔が広げられ、袋１３の口部が緊張され、口部の開口面積が低減される。

第７処理セクションＶＩＩでは、袋１３（特に口部）をシールする第１シール工程が行われる。第７処理セクションＶＩＩには、開閉する第１シール加熱ユニット（例えば一対の熱板）を有する第１シール装置２１が配置されている。

第８処理セクションＶＩＩＩでは、袋１３（特に口部）をシールする第２シール工程が行われる。第８処理セクションＶＩＩＩには、開閉する第２シール加熱ユニット（例えば一対の熱板）を有する第２シール装置２２が配置されている。

第９処理セクションＩＸでは、袋１３（特にシール箇所）を冷却するシール部冷却工程と、内側に内容物が封入された袋１３（すなわち製品袋）を放出する製品袋放出工程と、が行われる。第９処理セクションＩＸには、開閉する冷却ユニットを有する冷却装置２３と、袋放出ガイド２４とが配置されている。第９処理セクションＩＸにおいて冷却ユニットが開かれ及び各グリッパーの挟持部が開かれると、袋１３（製品袋）は、保持部１２及び冷却装置２３から解放されて重力の影響下で落下し、袋放出ガイド２４によりガイドされて下流側装置（例えば、図示しないベルトコンベア等の搬送装置）に送られる。

各保持部１２により支持される袋１３は、回転テーブル１１の間欠回転に応じて上述の第１処理セクションＩ～第９処理セクションＩＸで間欠的に停止し、順次処理を受ける。袋処理機１０が備える各種装置は、制御装置（図示省略）の制御下で駆動されてもよいし、制御装置によって制御されることなく独立して駆動してもよい。制御装置の制御下で駆動される２以上の装置は、駆動タイミングが制御装置により調整されて、お互いに協調するように駆動されてもよい。

次に、回転テーブル１１よりも上方に設けられる装置類を含む袋処理機１０の全体構造の一例について説明する。

図２は、第５処理セクションＶにおける袋処理機１０の部分断面図を示す。図３は、第７処理セクションＶＩＩにおける袋処理機１０の部分断面図を示す。

図２及び図３に示す袋処理機１０において、第１架台５１に筒状のスタンド３１が固定的に取り付けられ、スタンド３１の内側には中空シャフト３２を介して回転支持軸部３５が回転自在に設けられている。詳しくは、中空シャフト３２が、スタンド３１の内側により、ベアリングを介して回転自在に支持され、回転支持軸部３５が、中空シャフト３２の内側により、ベアリングを介して回転自在に支持されている。回転支持軸部３５の下端には駆動ギア３０が固定されている。駆動ギア３０は、第１架台５１と第２架台５２との間に設置された図示しないモータ等の駆動源に連結されて間欠回転する。回転支持軸部３５は、駆動ギア３０と一体的に、間欠的に回転する。このように中空シャフト３２及び回転支持軸部３５は、共通の回転中心軸線Ａｘを中心に、お互いに独立して回転する。

第２架台５２は、第１架台５１から下方に離れた位置に設けられる。第１架台５１と第２架台５２との間のスペースには、駆動ギア３０、レバー３７、ロッド３８及び駆動ギア３０を回転させる駆動源（図示省略）が設けられている。

中空シャフト３２の上端部には全周カム３４が取り付けられている。全周カム３４は、中空シャフト３２に対して、上下方向に摺動自在に設けられ且つ回転方向に係合しており、回転中心軸線Ａｘを中心に中空シャフト３２とともに回転する。全周カム３４は、略円盤状部分と、当該円盤状部分の外周部から上方に延びる円筒部とを有し、当該円筒部の上面がカム面として働く。全周カム３４は、図示しない昇降装置により昇降され、高さ方向（上下方向）の位置が決められることができる。中空シャフト３２の下端にレバー３７が固定される。レバー３７には、図示しないカムにより進退するロッド３８の先端が、回転自在に連結されている。ロッド３８が進退することで、レバー３７とともに中空シャフト３２及び全周カム３４が回転中心軸線Ａｘを中心に正方向及び逆方向に回転する。

回転支持軸部３５の上端部に回転テーブル１１が取り付けられており、回転テーブル１１は回転支持軸部３５によって支持される。回転テーブル１１は、回転支持軸部３５に対し、回転中心軸線Ａｘに沿う軸方向に所定範囲摺動自在に設けられ、且つ、回転中心軸線Ａｘを中心とした回転方向に係合しており、回転中心軸線Ａｘを中心に回転支持軸部３５とともに回転する。回転支持軸部３５が回転中心軸線Ａｘを中心に間欠回転することにより、回転テーブル１１が回転中心軸線Ａｘを中心に間欠回転する。

回転テーブル１１の周囲には複数の保持部１２（グリッパー対）が等角度間隔で取り付けられており、隣り合う保持部１２間の角度間隔は、回転テーブル１１の１回の間欠回転の角度と同じである。保持部１２は、特開２００９－２９８４１８号公報に記載されたグリッパー対と同様に、回転テーブル１１に固定された支持軸４３に対して回動自在に取り付けられた左右一対の揺動レバー４４（図２及び図３には片側の揺動レバー４４のみ図示）、各揺動レバー４４の先端に固定された筒状のグリッパーアーム４５、及び各グリッパーアーム４５の先端に取り付けられた挟持部を有する。各グリッパーアーム４５の内側には、当該挟持部の開閉を行う駆動源としてエアシリンダが配置されている。

グリッパー対の各々が有する２つの揺動レバー４４は、引張ばね４６によって内向きに付勢され、お互いに対して近づく方向に引張ばね４６から弾性力を受ける。

全周カム３４のカム面上にはコロ４８が載せられ、コロ４８はＬ状レバー４７によって回転自在に支持されている。コロ４８は全周カム３４のカム面上を転動する。Ｌ状レバー４７及びコロ４８は、２つの揺動レバー４４（ひいては２つのグリッパーアーム４５及び２つの挟持部）を開閉させる機構の一部であり、当該機構は実公平５－２８１６９号公報に記載された機構と同じ構造及び同じ機能を有し、各保持部１２に対応して回転テーブル１１に取り付けられている。回転テーブル１１と全周カム３４が相対回転すると、コロ４８が全周カム３４のカム面上を転動する。その際、コロ４８が転動するカム面に高低差があれば、Ｌ状レバー４７が揺動し、２つの揺動レバー４４（ひいては２つのグリッパーアーム４５及び２つの挟持部）が水平面内で開閉し、２つの挟持部間の間隔が変わる。

なお、回転テーブル１１が間欠回転する場合、全周カム３４も回転テーブル１１に追従して回転テーブル１１と同じ角度だけ正方向に回転し、回転テーブル１１と全周カム３４との間の相対回転角度はゼロ（０）であり、実質的に回転テーブル１１と全周カム３４との間で相対回転は生じない。一方、回転テーブル１１が間欠停止する場合、全周カム３４は逆方向に回転して元の位置に復帰し、実質的に回転テーブル１１と全周カム３４との間で相対回転が生じる。この点は、実公平５－２８１６９号公報に記載された包装機と同じである。

なお、上記の袋処理機１０では、特開２００９－２９８４１８号公報の開示技術と同様に、保持部１２の挟持部の開閉を行う駆動源としてエアシリンダを用いており、当該エアシリンダはグリッパーアーム４５内に配置される。ただし、保持部１２の挟持部の開閉を、特開平６－１５６４４０号公報に記載されているように、第１架台５１上又は第２架台５２上の適所（例えば空袋供給工程位置或いは充填済みの袋の排出工程位置）に設置した開閉駆動機構により行うこともできる。

特開平６－１５６４４０号公報に記載されたグリッパーは、間欠回転するテーブルに取り付けられた左右一対の揺動レバーと、基部が各揺動レバーに固定されたグリッパーアームと、各グリッパーアームの先端部に内向きに対向配置された挟持部と、を備え、挟持部は、挟持面を放射方向に向けた固定側挟持片と、グリッパーアームの先端部に回動自在に取り付けられる可動側挟持片とを有する。当該グリッパーは、特開２００９－２９８４１８号公報に記載の装置のグリッパーと同様である。グリッパーアームには、開閉駆動機構の動力を可動側挟持片に伝達する連結機構部と、グリッパーアームに設置されて可動側挟持片を常時閉方向に付勢する圧縮ばねと、が設置されている。そして受動部材には円筒部材（ローラ）が装着され、開閉駆動機構の突子が前進して円筒部材をテーブルの放射方向に押圧したときには可動側挟持片が開き、突子が後退したときには可動側挟持片が圧縮ばねの付勢力で閉じるようになっている。

本実施形態の袋処理機１０は、更に、第２架台５２に支持固定部５３を介して固定的に取り付けられる固定支持軸部３３と、固定支持軸部３３に対して固定的に取り付けられる固定支持部５０とを備える。固定支持軸部３３は、回転支持軸部３５の内側を貫通するように高さ方向に延在し、回転中心軸線Ａｘ上に配置される。回転支持軸部３５と固定支持軸部３３との間にはベアリングが設けられている。回転支持軸部３５（ひいては回転テーブル１１）が回転中心軸線Ａｘを中心に回転しても、固定支持軸部３３は回転しない。

固定支持軸部３３により支持される円盤状の固定支持部５０は、固定支持軸部３３の頂部に取り付けられ、回転テーブル１１及び複数の保持部１２よりも上方に位置づけられる。上述のように、回転テーブル１１を支持する回転支持軸部３５が回転しても、固定支持部５０を支持する固定支持軸部３３は回転しないので、回転テーブル１１が回転しても固定支持部５０は回転しない。

本実施形態では、複数の処理セクション（第１処理セクションＩ～第９処理セクションＩＸ）のうちの２以上の処理セクションのそれぞれにおいて、複数の保持部１２に保持されている袋１３に対する処理を行う２以上の処理装置が、固定支持部５０により支持される。

ここでいう処理装置には、袋供給装置１４、印字装置１５、開口装置１６、開口ガイド１７、固形物投入装置１８、液体注入装置１９、ガス吹込装置２０、第１シール装置２１、第２シール装置２２及び冷却装置２３が含まれうる。

例えば、図２に示す例では、液体注入装置１９が固定支持部５０によって支持される。図２に示す液体注入装置１９は、液体注入駆動源１９ａ、液体注入ノズル１９ｃ、及び液体注入駆動源１９ａと液体注入ノズル１９ｃとに接続される液体注入移動機構１９ｂを具備する。液体注入駆動源１９ａから出力される動力が液体注入移動機構１９ｂに伝えられる。液体注入移動機構１９ｂは、液体注入駆動源１９ａから伝えられる動力に応じて動作し、液体注入ノズル１９ｃを高さ方向に上下動させる。

液体注入駆動源１９ａ、液体注入移動機構１９ｂ及び液体注入ノズル１９ｃの具体的な構成は限定されず、液体注入装置１９は既知の装置によって構成可能である。例えば、液体注入駆動源１９ａはモータ等によって構成可能であり、液体注入移動機構１９ｂは、液体注入駆動源１９ａから伝えられる動力を上下方向に作用する動力に変換する機構（例えば少なくとも一部にリンク機構を含む機構）によって構成可能である。液体注入ノズル１９ｃは、液体注入移動機構１９ｂから伝えられる上下方向に作用する動力によって、高さ方向に上下動されることが可能である。

このような液体注入装置１９に関し、図２に示す例では、液体注入駆動源１９ａと、液体注入移動機構１９ｂの一部とが、固定支持部５０の真上に配置され、固定支持部５０（特に上面）に対して固定的に取り付けられている。

図３に示す例では、第１シール装置２１が固定支持部５０によって支持される。図３に示す第１シール装置２１は、第１シール駆動源２１ａ、第１シール加熱ユニット２１ｃ、及び第１シール駆動源２１ａと第１シール加熱ユニット２１ｃとに接続される第１シール移動機構２１ｂを具備する。第１シール駆動源２１ａから出力される動力が第１シール移動機構２１ｂに伝えられる。第１シール移動機構２１ｂは、第１シール駆動源２１ａから伝えられる動力に応じて動作し、第１シール加熱ユニット２１ｃを水平方向（特に保持部１２により保持されている袋１３の厚み方向）に開閉動させる。第１シール加熱ユニット２１ｃは、袋１３の口部を挟んで加熱及び加圧することで、口部にヒートシールを行って、袋１３の内側を密封する。

第１シール駆動源２１ａ、第１シール移動機構２１ｂ及び第１シール加熱ユニット２１ｃの具体的な構成は限定されず、第１シール装置２１は既知の装置によって構成可能である。例えば、第１シール駆動源２１ａはモータ等によって構成可能であり、第１シール移動機構２１ｂは、第１シール駆動源２１ａから伝えられる動力を水平方向に作用する動力に変換する機構（例えば少なくとも一部にリンク機構を含む機構）によって構成可能である。第１シール加熱ユニット２１ｃは、第１シール移動機構２１ｂから伝えられる水平方向に作用する動力によって、水平方向に開閉動されることが可能である。

このような第１シール装置２１に関し、図３に示す例では、第１シール駆動源２１ａと、第１シール移動機構２１ｂの一部とが、固定支持部５０の真上に配置され、固定支持部５０（特に上面）に対して固定的に取り付けられている。

本実施形態では、袋処理機１０が具備する複数の処理装置のうち、袋１３の上方部分（例えば口部及び口部の近傍部）に対して処理を行う処理装置は、少なくとも部分的に、固定支持部５０の真上に配置され、固定支持部５０（特に上面）に対して固定的に取り付けられる。一方、袋処理機１０が具備する複数の処理装置のうち、袋１３の上方部分以外の部分に対して処理を行う処理装置は、第１架台５１（特に上面）に対して固定的に取り付けられる。具体的には、印字装置１５及び開口装置１６は第１架台５１により支持される。一方、開口ガイド１７、固形物投入装置１８、液体注入装置１９、ガス吹込装置２０、第１シール装置２１、第２シール装置２２及び冷却装置２３は、少なくとも部分的に、固定支持部５０（特に上面）により支持される。

なお上述の例では、固定支持部５０の上面に処理装置（例えば液体注入装置１９（図２参照）及び第１シール装置２１（図３参照））が設置され、当該処理装置が固定支持部５０を介して回転テーブル１１及び各保持部１２とは高さ方向に反対側に設けられている。ただし、固定支持部５０の下面に１以上の処理装置が設置され、高さ方向に関して当該１以上の処理装置が固定支持部５０と回転テーブル１１との間に位置づけられてもよい。

また、袋１３の上方部分以外の部分に対して処理を行う処理装置が、固定支持部５０により支持されてもよい。また袋１３の上方部分に対して処理を行う処理装置が、固定支持部５０以外の部材（例えば第１架台５１又は第２架台５２）により支持されてもよい。また、図示されていない処理装置（例えば印字検査装置）が、固定支持部５０により支持されていてもよいし、固定支持部５０以外の部材により支持されていてもよい。

以上説明したように本実施形態の袋処理機１０は、間欠的に回転させられる回転テーブル１１（回転体）と、回転テーブル１１に取り付けられ、回転テーブル１１の回転に応じて円形の移動軌道に沿って移動される複数の保持部１２であって、移動軌道が複数の処理セクションＩ～ＩＸに区分される、複数の保持部１２と、回転テーブル１１よりも上方に位置づけられ、回転テーブル１１の回転によっては回転しない固定支持部５０と、固定支持部５０により支持される２以上の処理装置であって、複数の処理セクションＩ～ＩＸのうちの２以上の処理セクションのそれぞれにおいて、複数の保持部１２に保持されている袋１３に対する処理を行う２以上の処理装置と、を備える。

この袋処理機１０によれば、２以上の処理装置が固定支持部５０によって支持される。これにより、回転テーブル１１の上方の空間を有効活用して２以上の処理装置を設置することができる。そのため、袋処理機１０が具備する複数の処理装置の設置のための領域の平面サイズを低減するのに有利である。

その結果、袋処理機１０の清掃作業を、簡単且つ利便性良く行うことができる。また、袋１３の移動軌跡よりも外側に設置する装置を減らすことができ、第１架台５１及び第２架台５２の平面サイズを小さくすることができ、ひいては袋処理機１０全体の平面サイズを小さくすることができる。

また固定支持部５０の上面に処理装置を設置することによって、袋処理機１０の作動中に内容物（すなわち固形物及び液体）によって当該処理装置が汚染されることを効果的に低減することができる。一方、固定支持部５０の下面に処理装置を設置することによって、処理装置と袋１３との間の距離が近くなり、処理装置と袋１３との間の障害も低減するため、処理装置の簡素化及び小型化を促しうる。

また本実施形態の袋処理機１０は、回転テーブル１１を支持する回転支持軸部３５と、回転支持軸部３５の内側において延び、固定支持部５０を支持する固定支持軸部３３と、を備える。

これにより、固定支持軸部３３及び回転支持軸部３５の設置のための領域の平面サイズの増大を抑えつつ、固定支持軸部３３によって固定支持部５０をしっかりと支持することができる。

例えば、袋処理機１０の外側（特に回転テーブル１１よりも水平方向外側）に支柱及び固定支持部を設置することも可能ではあるが、この場合、当該支柱及び固定支持部によって袋処理機１０全体の平面サイズが大きくなる。一方、回転支持軸部３５の内側に固定支持軸部３３を設置することによって、固定支持部５０を回転テーブル１１の上方に簡単に配置することができ、袋処理機１０全体の平面サイズの大型化を効果的に抑えることができる。

［第１変形例］
本変形例において、上述の実施形態と同一又は対応の要素には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。

図４は、第１変型例に係る袋処理機１０（特に第４処理セクションＩＶ～第９処理セクションＩＸ）を示す平面図である。

本変形例に係る袋処理機１０は、基本的に、上述の図１～図３に示す袋処理機１０と同様の構成を有する。ただし本変形例では、回転テーブル１１が間欠的に停止している間、複数の処理セクションＩ～ＩＸの各々において２以上の保持部１２（具体的には４つの保持部１２）が配置される。

そして、固定支持部５０により支持される２以上の処理装置の可動処理部は、対応の処理セクションに配置される２以上の保持部１２により保持される２以上の袋１３に対し、同じタイミングで同じ処理を行う。

図４に示す例において、固形物投入装置１８、液体注入装置１９、ガス吹込装置２０、第１シール装置２１及び冷却装置２３は、固定支持部５０の上面に取り付けられ、固定支持部５０により支持されている。

固形物投入装置１８は、単一の固形物投入駆動源１８ａと、複数（具体的には４つ）の固形物投入ガイド（例えばホッパー）１８ｃと、固形物投入駆動源１８ａ及び各固形物投入ガイド１８ｃに接続される単一の固形物投入移動機構１８ｂと、を具備する。固形物投入駆動源１８ａから出力される動力が固形物投入移動機構１８ｂに伝えられる。固形物投入移動機構１８ｂは、固形物投入駆動源１８ａから伝えられる動力に応じて動作し、４つの固形物投入ガイド１８ｃを高さ方向に上下動させる。

このように固形物投入装置１８は、対応の処理セクション（すなわち第４処理セクションＩＶ）に配置される４つの保持部１２により保持される４つの袋１３に対して移動可能に設けられる４つの固形物投入ガイド１８ｃ（可動処理部）と、４つの固形物投入ガイド１８ｃを移動させる固形物投入移動機構１８ｂとを有する。

同様に、液体注入装置１９は、単一の液体注入駆動源１９ａと、複数（具体的には４つ）の液体注入ノズル１９ｃと、液体注入駆動源１９ａ及び各液体注入ノズル１９ｃに接続される単一の液体注入移動機構１９ｂと、を具備する。液体注入駆動源１９ａから出力される動力が液体注入移動機構１９ｂに伝えられる。液体注入移動機構１９ｂは、液体注入駆動源１９ａから伝えられる動力に応じて動作し、４つの液体注入ノズル１９ｃを高さ方向に上下動させる。

またガス吹込装置２０は、単一のガス吹込駆動源２０ａと、複数（具体的には４つ）のガス吹込ノズル２０ｃと、ガス吹込駆動源２０ａ及び各ガス吹込ノズル２０ｃに接続される単一のガス吹込移動機構２０ｂと、を具備する。ガス吹込駆動源２０ａから出力される動力がガス吹込移動機構２０ｂに伝えられる。ガス吹込移動機構２０ｂは、ガス吹込駆動源２０ａから伝えられる動力に応じて動作し、４つのガス吹込ノズル２０ｃを高さ方向に上下動させる。

一方、第１シール装置２１は、複数（具体的には２つ）の第１シール駆動源２１ａと、複数（具体的には４つ）の第１シール加熱ユニット２１ｃと、複数（具体的には２つ）の第１シール移動機構２１ｂと、を具備する。各第１シール移動機構２１ｂには、１つの第１シール駆動源２１ａと、複数（具体的には２つ）の第１シール加熱ユニット２１ｃとが接続される。各第１シール駆動源２１ａから出力される動力が対応の第１シール移動機構２１ｂに伝えられ、第１シール移動機構２１ｂは、第１シール駆動源２１ａから伝えられる動力に応じて動作し、対応の２つの第１シール加熱ユニット２１ｃを水平方向に開閉動させる。

このように第１シール装置２１は、対応の第７処理セクションＶＩＩに配置される２つの保持部１２により保持される２つの袋１３に対し、同じタイミングで同じ処理を行う。なお、２つの第１シール駆動源２１ａがお互いに同期して駆動され且つ２つの第１シール移動機構２１ｂがお互いに同期して駆動される場合、第７処理セクションＶＩＩに配置される４つの保持部１２により保持される４つの袋１３に対し、同じタイミングで同じ処理を行うことが可能である。

同様に、第２シール装置２２は、複数（具体的には２つ）の第２シール駆動源２２ａと、複数（具体的には４つ）の第２シール加熱ユニット２２ｃと、複数（具体的には２つ）の第２シール移動機構２２ｂと、を具備する。各第２シール移動機構２２ｂには、１つの第２シール駆動源２２ａと、複数（具体的には２つ）の第２シール加熱ユニット２２ｃとが接続される。各第２シール駆動源２２ａから出力される動力が対応の第２シール移動機構２２ｂに伝えられ、第２シール移動機構２２ｂは、第２シール駆動源２２ａから伝えられる動力に応じて動作し、対応の２つの第２シール加熱ユニット２２ｃを水平方向に開閉動させる。

同様に、冷却装置２３は、複数（具体的には２つ）の冷却駆動源２３ａと、複数（具体的には４つ）の冷却ユニット２３ｃと、複数（具体的には２つ）の冷却移動機構２３ｂと、を具備する。各冷却移動機構２３ｂには、１つの第２シール駆動源２２ａと、複数（具体的には２つ）の冷却ユニット２３ｃとが接続される。各第２シール駆動源２２ａから出力される動力が対応の冷却移動機構２３ｂに伝えられ、冷却移動機構２３ｂは、冷却駆動源２３ａから伝えられる動力に応じて動作し、対応の２つの冷却部ユニット２３ｃを水平方向に開閉動させる。

以上説明したように本変形例によれば、回転テーブル１１が間欠的に停止している間、複数の処理セクションＩ～ＩＸの各々において２以上の袋１３が配置される。

これにより、固定支持部５０により支持されている処理装置によって、対応の処理セクションに配置されている２以上の保持部１２により保持される２以上の袋１３に対して同じ処理を行うことができる。その結果、袋処理機１０における処理性能を向上させることができる。

また２以上の処理装置のうちの少なくとも１以上は、対応の処理セクションに配置される２以上の保持部１２により保持される２以上の袋１３に対して移動可能に設けられる可動処理部と、可動処理部を移動させる移動駆動部と、を有し、可動処理部は、対応の処理セクションに配置される２以上の保持部１２により保持される２以上の袋１３に対して同じ処理を行う。

これにより、処理装置の部品点数の増大を抑えつつ、多数の袋１３に対して効率的に処理を行うことができる。また、固定支持部５０の平面サイズが小さくても、処理装置を固定支持部５０に適切に設置することが可能である。

特に、処理装置の可動処理部を高さ方向に上下動させるだけで、可動処理部を、対応の袋１３に対する処理を行うための位置と、対応の袋１３から退避した位置との間で移動させることができる場合（図４に示す固形物投入装置１８、液体注入装置１９及びガス吹込装置２０参照）、単一の駆動源及び単一の移動機構によって一度に多数の可動処理部を移動させることができる。

一方、処理装置の可動処理部を、対応の袋１３に対する処理を行うための位置と、対応の袋１３から退避した位置との間で移動させるために、可動処理部を対応の袋１３の向きに応じた水平方向に移動させる必要がある場合でも（図４に示す第１シール装置２１、第２シール装置２２及び冷却装置２３参照）、単一の駆動源及び単一の移動機構によって一度に複数の可動処理部を移動させることができる。

上述の実施形態及び変形例の各要素に各種の変形が加えられてもよいし、上述の実施形態及び変形例間において部分的に又は全体的に構成が組み合わせられてもよい。また、本開示によって奏される効果も上述の効果に限定されず、各実施形態の具体的な構成に応じた特有の効果も発揮されうる。このように、本開示の技術的思想及び趣旨を逸脱しない範囲で、特許請求の範囲、明細書及び図面に記載される各要素に対して種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。

１０ 袋処理機、１１ 回転テーブル、１２ 保持部、１３ 袋、１４ 袋供給装置、１５ 印字装置、１６ 開口装置、１７ 開口ガイド、１８ 固形物投入装置、１８ａ 固形物投入駆動源、１８ｂ 固形物投入移動機構、１８ｃ 固形物投入ガイド、１９ 液体注入装置、１９ａ 液体注入駆動源、１９ｂ 液体注入移動機構、１９ｃ 液体注入ノズル、２０ ガス吹込装置、２０ａ ガス吹込駆動源、２０ｂ ガス吹込移動機構、２０ｃ ガス吹込ノズル、２１ 第１シール装置、２１ａ 第１シール駆動源、２１ｂ 第１シール移動機構、２１ｃ 第１シール加熱ユニット、２２ 第２シール装置、２２ａ 第２シール駆動源、２２ｂ 第２シール移動機構、２２ｃ 第２シール加熱ユニット、２３ 冷却装置、２３ａ 冷却駆動源、２３ｂ 冷却移動機構、２３ｃ 冷却ユニット、２４ 袋放出ガイド、３０ 駆動ギア、３１ スタンド、３２ 中空シャフト、３３ 固定支持軸部、３４ 全周カム、３５ 回転支持軸部、３７ レバー、３８ ロッド、４３ 支持軸、４４ 揺動レバー、４５ グリッパーアーム、４６ 引張ばね、４７ Ｌ状レバー、４８ コロ、５０ 固定支持部、５１ 第１架台、５２ 第２架台、５３ 支持固定部、Ａｘ 回転中心軸線、Ｉ 第１処理セクション、ＩＩ 第２処理セクション、ＩＩＩ 第３処理セクション、ＩＶ 第４処理セクション、Ｖ 第５処理セクション、ＶＩ 第６処理セクション、ＶＩＩ 第７処理セクション、ＶＩＩＩ 第８処理セクション、ＩＸ 第９処理セクション

第２架台５２は、第１架台５１から下方に離れた位置に設けられる。第１架台５１と第２架台５２との間のスペースには、レバー３７、ロッド３８及び駆動ギア３０を回転させる駆動源（図示省略）が設けられている。

同様に、冷却装置２３は、複数（具体的には２つ）の冷却駆動源２３ａと、複数（具体的には４つ）の冷却ユニット２３ｃと、複数（具体的には２つ）の冷却移動機構２３ｂと、を具備する。各冷却移動機構２３ｂには、１つの冷却駆動源２３ａと、複数（具体的には２つ）の冷却ユニット２３ｃとが接続される。各冷却駆動源２３ａから出力される動力が対応の冷却移動機構２３ｂに伝えられ、冷却移動機構２３ｂは、冷却駆動源２３ａから伝えられる動力に応じて動作し、対応の２つの冷却部ユニット２３ｃを水平方向に開閉動させる。

Claims (4)

1. 間欠的に回転させられる回転体と、
   前記回転体に取り付けられ、前記回転体の回転に応じて円形の移動軌道に沿って移動される複数の保持部であって、前記移動軌道が複数の処理セクションに区分される、複数の保持部と、
   前記回転体よりも上方に位置づけられ、前記回転体の回転によっては回転しない固定支持部と、
   前記固定支持部により支持される２以上の処理装置であって、前記複数の処理セクションのうちの２以上の処理セクションのそれぞれにおいて、前記複数の保持部に保持されている袋に対する処理を行う２以上の処理装置と、を備える袋処理機。
2. 前記回転体を支持する回転支持軸部と、
   前記回転支持軸部の内側において延び、前記固定支持部を支持する固定支持軸部と、を備える請求項１に記載の袋処理機。
3. 前記回転体が間欠的に停止している間、前記複数の処理セクションの各々において２以上の保持部が配置される請求項１又は２に記載の袋処理機。
4. 前記２以上の処理装置のうちの少なくとも１以上は、
   対応の処理セクションに配置される２以上の保持部により保持される２以上の袋に対して移動可能に設けられる可動処理部と、
   可動処理部を移動させる移動駆動部と、を有し、
   前記可動処理部は、対応の処理セクションに配置される２以上の保持部により保持される２以上の袋に対して同じ処理を行う
   請求項３に記載の袋処理機。

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