基板処理装置のク リ一-ング方法及び基板処理装置
技術分野 本発明は、 基板処理装置のクリ一ユング方法及び基板処理装置に関す る。
明 背景技術
現在、 MO S (M e t a l — O x i d書e— S e m i c o n d u e t o r ) トランジスタのゲ一ト絶縁膜を S 1 O 2膜と比誘電率が高い金属酸 化膜とから構成することが注目されている。このよ うなゲ一ト絶縁膜は、 まず、 半導体ウェハ (以下、 単に 「ウェハ」 という。) の S i基板のデバ ィス活性領域に形成された自然酸化膜を取り除き、 次いで S i 基板のデ バイス活性領域に S i 02膜を形成し、その後 S i 02膜上に金属酸化膜 を形成することにより形成される。
ところで、 自然酸化膜の除去及び S i o 2膜の形成はそれぞれ自然酸 化膜除去装置内及びラジカル酸化装置内で行われるが、 自然酸化膜除去 装置及びラジカル酸化装置を使用し続けると、 自然酸化膜除去装置及び ラジカル酸化装置のチャンバ等が金属汚染されてしまうことがある。 こ れは、 金属汚染されたウェハがチャンバ内に搬入されること、 或いはゥ ェハを搬出入する際に微量の金属等を含んだ空気がチャンバ内に入り込 むことが原因であると考えられる。 なお、 チャンバ等が金属汚染される と、 金属汚染されていないウェハまでもが金属汚染されることがあるの で、 このようなチャンバ等の金属汚染は低減させることが好ましい。 現在、 このよ うなことから、 定期的に自然酸化膜除去装置及ぴラジ力
ル酸化装置のチャンバ内に塩素系のガスを供給して、 チャンバ内をク リ 一ユングしている。 なお、 C VD (C h e m i c a l V a o r D e p o s i t i o n ) 装置に関しては、 特開 2 0 0 0— 9 6 2 4 1号公 報にへキサフロォロアセチルァセ トンを使用してチャンバ内のク リー二 ングを行う技術が開示されている。
しかしながら、 塩素系のガスでは、 チャンバ内から金属等を有効に除 去することはできず、 チャンバ等の金属汚染を有効に低減させることは できない。 また、 自然酸化膜除去装置及びラジカル酸化装置のチャンバ は、 一般に無垢 A 1 から形成されており、 塩素系のガスをチャンバ内に 供給すると、 チャンバまでもが削れてしまうことがある。 発明の開示
本発明は、 上記問題を解決するためになされたものである。 即ち、 処 理容器の汚染を有効に低減させることができるとともにク リーニングガ スによる処理容器の損傷を低減させることができる基板処理装置のク V 一二ング方法及び基板処理装置を提供することを目的とする。
本発明の基板処理装置のク リ一-ング方法は、 内部に被ク リ一エング 物質が存在し、 かつ少なく とも内壁面が (A) S i C、 (B) 石英、 (C) M gを 0. 5〜5. 0重量%含んだ A 1 系材料、 及び (D) N i 系材料 のいずれかから構成された処理容器を準備する処理容器準備工程と、 前 記処理容器の内部に β—ジケ トンを含むク リ一ユングガスを供給するク リ一二ングガス供給工程とを具備することを特徴と している。 本発明の 基板処理装置のク リ一エング方法は、 このようなク リ一ユングガス供給 工程を備えているので、 処理容器の汚染を有効に低減させることができ るとともにク リ一ユングガスによる処理容器の損傷を低減させることが できる。
上記基板処理装置のク リ一ユング方法は、 ク リ一二ングガス供給工程 前或いはク リーエングガス供給工程中に処理容器を 3 5 0 °C以上に加熱 する加熱工程をさらに備えていることが好ましい。 加熱工程を備えるこ とにより、 被ク リ一ユング物質とク リーユングガスとの反応性を高める ことができる。
上記ク リーニングガス供給工程は、 ク リーユングガスが基板の処理時 に基板を支持する基板支持部材の表面に沿って流れるようにタ リーニン グガスを供給する工程であることが好ましい。 ク リ一二ングガス供給ェ 程をこのような工程にすることにより、 被タ リ一ユング物質とク リーェ ングガスとの反応性を高めることができる。
上記 /3—ジケ トンは、 へキサフルォロァセチルァセ トンであることが 好ましい。 /3—ジケ トンと して、 へキサフルォロアセチルァセ トンを使 用することにより、 処理容器の汚染をより有効に低減させることができ るとともにク リーニングガスによる処理容器の損傷をより有効に低減さ せることができる。
上記ク リーニングガスは、 酸素、 水、 及びアルコールの少なく ともい ずれかを含んでいることが好ましい。 ク リ一エングガスにこれらのもの を含ませることにより、 被タ リ一ユング物質とク リ一ユングガスとの反 応性を高めることができる。
上記被ク リーニング物質は、 金属及び金属含有物の少なく ともいずれ か一方を含んでいることが好ましい。 本発明の基板処理装置のク リー二 ング方法は、 処理容器内から金属及び金属含有物を取り除く場合に特に 有効である。 なお、 ク リーニングガス供給工程前に、 例えば、 オゾン、 Oラジカル等を処理容器内に供給して、 金属を金属酸化物に変えること が好ましい。 金属を金属酸化物に変えることにより、 ク リーニング効率 を高めることができる。
上記金属及び金属含有物を構成している金属は、 A l、 Z r、 H f 、 Y、 L a C e、 及び P rのうち少なく ともいずれかであることが好ま しい。 本発明の基板処理装置のク リーニング方法は、 処理容器内からこ れらの金属及びこれらの金属を含む金属含有物を取り除く場合に特に有 効である。
上記処理容器は、 全体が (A) S i C、 (B) 石英、 (C) M gを 0. 5〜5. 0重量%含んだ A 1 系材料、 及び (D) N i 系材料のいずれか から形成されていることが好ましい。 処理容器全体をこれらの物質のい ずれかから形成することにより、 タ リ一エングガスによる処理容器の損 傷を確実に抑制することができる。
上記処理容器は、 基体と、 基体の内壁面に形成され、 かつ (A) S i C、 (B ) 石英、 (C) Mgを 0. 5〜5. 0重量%含んだ A 1 系材料、 及び (D) N i 系材料の少なく ともいずれかから構成されたコーティン グ層とを備えていることが好ましい。 このようなコーティング層を備え ることにより、 ク リーニングガスによる処理容器の損傷を容易に抑制す ることができる。
上記処理容器は、 基板に形成された III然酸化膜を除去する装置の処理 容器、 基板上に S i含有膜を形成する装置の処理容器、 及び基板上に金 属酸化膜を形成する装置の処理容器の少なく ともいずれかであることが 好ましい。 本発明の基板処理装置のク リーユング方法は、 これらの装置 をク リーニングする場合に特に有効である。
上記基板処理装置のク リ一二ング方法は、 ク リ一ユングガス供給工程 前に処理容器の内部に基板を収容する基板収容工程をさらに備えている ことが好ましい。 基板収容工程を備えることにより、 処理容器内のタ リ 一エングのみならず、 基板のクリーニングをも行う ことができる。
本発明の基板処理装置は、 少なく とも内壁面が (A) S i C、 (B) 石
英、 (C ) M gを 0 . 5 ~ 5 . 0重量%含んだ A 1系材料、 及び (D ) N i系材料のいずれかから構成され、 基板を収容する処理容器と、 処理容 器に付着した被クリ一エング物質を取り除くための ージケトンを含む クリ一エングガスを前記処理容器内に供給するクリ一ユングガス供給系 と、 を具備することを特徴としている。 本発明の基板処理装置は、 処理 容器、 及びクリーニングガス供給系を備えているので、 処理容器の汚染 を低減させることができるとともにクリーニングガスによる処理容器の 損傷を低減させることができる。 図面の簡単な説明
図 1は第 1の実施の形態に係るゲート絶縁膜形成装置の模式的な構成 図である。
図 2は第 1の実施の形態に係るキヤリァカセッ トに収容されているゥ ェハを模式的に示した図である。
図 3は第 1の実施の形態に係る自然酸化膜除去装置の模式的な構成図 やあ 。
図 4は第 1の実施の形態に係るラジカル酸化装匱の模式的な構成図で ¾)る。
図 5は第 1の実施の形態に係る M O C V D装置の模式的な構成図であ る。
図 6は第 1の実施の形態に係る自然酸化膜除去装置で行われる S i O 2膜除去の流れを示したフローチヤ一 1、である。
図 7は第 1の実施の形態に係るラジカル酸化装置で行われる S i O 2 膜形成の流れを示したフローチヤ一トである。
図 8は第 1の実施の形態に係る M O C V D装置で行われる H f O 2膜 形成の流れを示したフローチャートである。
図 9 A〜図 9 Cは第 1の実施の形態に係るウェハを模式的に示した図 である。
図 1 0は第 1の実施の形態に係る自然酸化膜除去装置内で行われるク リーニングの流れを示したフローチヤ一トである。
図 1 1は第 1の実施の形態に係る自然酸化膜除去装置内で行われるク リ一二ングの様子を模式的に示した図である。
図 1 2 Aは第 1の実施の形態で使用される H h f a cの化学構造を模 式的に示した図であり、 図 1 2 Bは第 1の実施の形態で生成される H f 錯体の化学構造を模式的に示した図である。
図 1 3は比較例に係る自然酸化膜除去装置の模式的な構成図である。 図 1 4は実施例 2及び比較例に係るウェハの温度と H f O 2膜のエツ チレートとの関係を示したグラフである。
図 1 5は実施例 3及ぴ比較例に係るゥェハの温度と A 1 2 O 3膜のェ ツチレー ト との関係を示したグラフである。
図 1 6は実施例 4に係るウェハの温度と H f S i O膜のエツチレ一ト との関係を示したグラフである。
図 1 7は実施例 5に係る内部チヤンバ内の圧力と H f O 2膜のエッチ レートとの関係を示したダラフである。
図 1 8は実施例 6に係る H h f a cの流量と H f O 2膜のエツチレ一 トとの関係を示したグラフである。
図 1 9は実施例 7に係る O 2の流量と H f O 2膜のエツチレ一トとの 関係を示したグラフである。
図 2 0は実施例 8に係る O 2の流量と A 1 2 0 3膜のェツチレー ト との 関係を示したグラフである。
図 2 1は実施例 9に係る H 2 Oの濃度と Η ί 0 2膜のエッチレートと の関係を示したグラフである。
図 2 2は実施例 1 0に係る H 2 Oの濃度と A 1 2 0 3膜のエッチレート との関係を示したグラフである。
図 2 3実施例 1 1に係る C 2 H 5 O Hの濃度と H f O 2膜のエッチレー トとの関係を示したグラフである。
図 2 4は第 2の実施の形態に係る自然酸化膜除去装置の内部チャンバ を模式的に示した垂直断面図である。
図 2 5は第 3の実施の形態に係る自然酸化膜除去装置内で行われるク リーニングの流れを示したフローチャー トである。
図 2 6は第 3の実施の形態に係る自然酸化膜除去装置内で行われるク リ一ニングの様子を模式的に示した図である。 発明を実施するための最良の形態
(第 1の実施形態)
以下、 本発明の第 1の実施の形態に係るゲート絶縁膜形成装置につい て説明する。 図 1は本実施の形態に係るゲート絶縁膜形成装置の模式的 な構成図であり、 図 2は本実施の形態に係るキヤリアカセッ トに収容さ れているウェハを模式的に示した図である。
図 1に示されるように、 ゲート絶縁膜形成装置 1は、 搬送室 2を備え ている。 搬送室 2内には、 ウェハ Wを後述する自然酸化膜除去装置 1 0 0等に搬送するための搬送アーム 3が配設されている。
搬送室 2には、 内部に約 2 5枚のウェハ Wを収容したキャリアカセッ 1、が搬入されるロードロック室 4がグー 1、バルブ 5を介して接続されて いる。 ここで、 キャリアカセッ トに収容されるウェハ Wについて説明す る。 図 2に示されるようにウェハ Wは、 P型 S i基板 1 1を備えている。 なお、 P型 S ί基板 1 1に限らず、 N型 S i基板であってもよい。 P型 S i基板 1 1の上部には、 フィールド酸化膜と して作用する S i o 2膜
1 2が形成されている。 S i 02膜 1 2は、 約 1 0 0 0 Aの厚さで形成 されている。 また、 P型 S i基板 1 1のデバイス活性領域には、 自然酸 化膜である S i 02膜 1 3が形成されている。
搬送室 2には、 S i 02膜 1 3を除去する自然酸化膜除去装置 1 0 0、 S i O 2膜を除去した後ゲート絶縁膜として作用する S i O 2膜を形成 するラジカル酸化装置 2 0 0、 及び S i O 2膜を形成した後グート絶縁 膜と して作用する H f 〇 2膜を形成する MO C VD装置 (M e t a 1 O r g a n i c C h e m i c a l V a o r D e p o s i t ι o n ) 3 0 0が後述するゲートバルブ 1 0 4 , 2 0 4 , 3 04を介してそ れぞれ接続されている。
以下、 自然酸化膜除去装置 1 0 0について説明する。 図 3は本実施の 形態に係る自然酸化膜除去装置の模式的な構成図である。 図 3に示され るように自然酸化膜除去装置 1 0 0は、 ウェハ Wを収容するためのチヤ ンバ 1 0 1を備えている。 チヤンバ 1 0 1は、 円筒状の外部チャンバ 1 0 2と、 外部チヤンバ 1 0 2内に配設されたドーム状の内部チャンバ 1 0 3とから構成されている。
外部チヤンバ 1 0 2は、 A 1 5 0 5 2から形成されている。 なお、 A 1 5 0 5 2に限らず、 例えば、 無垢 A 1 、 ステンレス鋼、 或いはハステ ロイ等で形成してもよい。 また、 外部チャンバ 1 0 2の内壁面には、 P T F E (ポリテ トラフノレォロエチレン) コ ーティング、 或いはアルマイ ト処理等の表面処理が施されていてもよい。 外部チャンバ 1 0 2の側部 には、 内側に突き出た段部 1 0 2 Aが形成されている。 また、 外部チヤ ンバ 1 0 2の所定箇所には開口 1 0 2 B ~ 1 0 2 Dが形成されている。 開口 1 0 2 Bの縁部には、 外部チャンバ 1 0 2内の空間と外部チャン ノ 1 0 2外の空間とを仕切るためのゲートバルブ 1 0 4が取り付けられ ている。 また、 開口 1 0 2 Cの縁部には、 内部チャンバ 1 0 3内を排気
するための排気配管 1 0 5の一端が接続されている。 排気配管 1 0 5の 他端は、 減圧ポンプ 1 0 6に接続されている。 減圧ポンプ 1 0 6が作動 することにより、 開口 1 0 2 Cを介して内部チャンパ 1 0 3内が排気さ れ、 内部チャンバ 1 0 3内が減圧される。
排気配管 1 0 5には、 内部チャンバ 1 0 2内の圧力を制御するオート プレツシャコントローラ 1 0 7が介在している。 ォートプレツシヤコン トローラ 1 0 7でコンダクタンスを調節することにより、 内部チャンバ 1 0 3内の圧力が所定の圧力に制御される。
開口 1 0 2 Dの縁部には、 外部チヤンノ 1 0 2と内部チャンバ 1 0 3 との間の空間を排気するための排気配管 1 0 8の一端が接続されている。 排気配管 1 0 8の他端は、 減圧ポンプ 1 0 9に接続されている。 減圧ポ ンプ 1 0 9が作動することにより、 開口 1 0 2 Dを介して外部チヤンバ 1 0 2と内部チヤンバ 1 0 3 との間の空間が排気され、 外部チヤンバ 1 0 2に熱が伝わり難くなる。
排気配管 1 0 8には、 外部チャンバ 1 0 2 と内部チャンバ 1 0 3 との 間の空間の圧力を制御するォートプレツシャコントローラ 1 1 0が介在 している。 オートプレツシャコントローラ 1 1 0でコンダクタンスを調 節することにより、 外部チヤンバ 1 0 2 と内部チヤンバ 1 0 3 との間の 空問の圧力が所定の圧力に制御される。
外部チャンバ 1 0 2内には、 ウェハ Wを載置する円板状のサセプタ 1 1 1が配設されている。 サセプタ 1 1 1は、 S i Cから形成されている。 サセプタ 1 1 1の 3箇所には、 ウェハ Wをサセプタ 1 1 1に載置或いは サセプタ 1 1 1からウェハ Wを離間させるための孔 1 1 1 Aが上下方向 に形成されている。
サセプタ 1 1 1は、 セラミ ツタスから形成されたリング状の支持部材 1 1 2に支持されている。 支持部材 1 1 2には、 エアシリンダ 1 1 3力 S
固定されている。 エアシリンダ 1 1 3の駆動でエアシリ ンダ 1 1 3の口 ッ ド 1 1 3 Aが伸縮することにより、 サセプタ 1 1 1が昇降する。 なお、 サセプタ 1 1 1は、 ウェハ Wを搬送するための搬送位置と S i 0 2膜 1 3の除去を行うための処理位置とで停止する。
外部チャンバ 1 0 2の外側に位置するロッ ド 1 1 3 Aの部分は、 伸縮 自在なベローズ 1 1 4で覆われている。 ベローズ 1 1 4でロッ ド 1 1 3 Aを覆うことにより、 外部チャンバ 1 0 2内の気密性が保持される。 孔 1 1 1 Aの下方には、 孔 1 1 1 Aに揷入可能なウェハ昇降ピン 1 1 5がそれぞれ配設されている。 ウェハ昇降ピン 1 1 5は、 ウェハ昇降ピ ン 1 1 5が立設するようにリ ング状のウェハ昇降ピン支持台 1 1 6に固 定されている。
ウェハ昇降ピン支持台 1 1 6には、 エアシリ ンダ 1 1 7が固定されて いる。 ウェハ Wがウェハ昇降ピン 1 1 6に支持されている状態で、 エア シリンダ 1 1 7のロッ ド 1 1 7 Aが縮退することにより、 ウェハ昇降ピ ン 1 1 5が孔 1 1 1 Aから抜脱され、 ウェハ Wがサセプタ 1 1 1に载置 される。 また、 ウェハ Wがサセプタ 1 1 1に載置されている状態で、 ェ ァシリ ンダ 1 1 7のロッ ド 1 1 7 Aが伸長することにより、 ゥェハ昇降 ピン 1 1 5が孔 1 1 1 Aに挿入され、 ウェハ Wがサセプタ 1 1 1から離 間される。
外部チヤンバ 1 0 2の外側に在るロ ッ ド 1 1 7 Aの部分は、 伸縮自在 なべローズ 1 1 8で覆われている。 ベローズ 1 1 8でロッ ド 1 1 7 Aを 覆うことにより、 外部チャンバ 1 0 3内の気密性が保持される。
サセプタ 1 1 1及び支持部材 1 1 2は、 円筒状に形成された筒状部材 1 1 9により取り囲まれている。 筒状部材 1 1 9は、 例えば S 1 C等か ら形成されている。 筒状部材 1 1 9の上部には、 内側に突き出たフラン ジ部 1 1 9 Aが形成されている。 フランジ部 1 1 9 Aは、 内径が支持部
材 1 1 9の外径より も小さく、 かつサセプタ 1 1 1の直径より も大きく なるように形成されている。 このようなフランジ部 1 1 9 Aを形成する ことにより、 サセプタ 1 1 1が処理位置で停止する。 また、 筒状部材 1 1 9 と外部チヤンバ 1 0 2との間には、 開口 1 0 2 Cと通じた空間が形 成されている。
外部チャンバ 1 0 2の下部には、 熱線を透過させる例えば石英等から 形成された熱線透過窓 1 2 0が嵌め込まれている。 熱線透過窓 1 2 0の 下方には、 熱線透過窓 1 2 0を取り囲むように加熱室 1 2 1が配設され ている。
加熱室 1 2 1内には、 サセプタ 1 1 1を加熱する加熱ランプ 1 2 2が 配設されている。 加熱ランプ 1 2 2の点灯で加熱ランプ 1 2 2から熱線 が ¾せられることにより、 熱線が熱線透過窓 1 2 0を通過する。 これに より、熱線透過窓 1 2 0の上方に位置したサセプタ 1 1 1が加熱される。 なお、加熱ランプ 1 2 2に限らず、その他の加熱機構を使用してもよい。 加熱ランプ 1 2 2以外の加熱機構と しては、 例えば抵抗発熱体等が挙げ ら る。
加熱ランプ 1 2 2には、 加熱ランプ 1 2 2を回転させるモータ 1 2 3 が接続されている。 モータ 1 2 3の回転軸 1 2 3 Aが回転することによ り、 加熱ランプ 1 2 2が回転し、 ゥヱハ Wが均一に加熱される。
外部チャンバ 1 0 2の上部には、 熱線を透過させる例えば石英等から 形成された熱線透過窓 1 2 4が嵌め込まれている。 熱線透過窓 1 2 4の 上方には、 熱線透過窓 1 2 4を取り囲むように加熱室 1 2 5が配設され ている。
加熱室 1 2 5内には、 内部チャンバ 1 0 3を加熱する加熱ランプ 1 2 6が配設されている。 加熱ランプ 1 2 6の点灯で加熱ランプ 1 2 6から 熱線が発せられることにより、 熱線が熱線透過窓 1 2 4を通過する。 こ
れにより、 熱線透過窓 1 24の下方に位置した内部チャンバ 1 0 3が加 熱される。 なお、 加熱ランプ 1 2 6に限らず、 その他の加熱機構を使用 してもよい。 加熱ランプ 1 2 6以外の加熱機構と しては、 例えば抵抗発 熱体等が挙げられる。
外部チャンバ 1 0 2の段部 1 0 2 Aには、 溝 1 0 2 Eが形成されてい る。 溝 1 0 2 E内には、 紫外線を発生させる紫外線ランプ 1 2 7が配設 されている。 紫外線ランプ 1 2 7を点灯させることにより、 後述する O ラジカルが発生し、 ウェハ W上の有機物が分解される。
. 内部チャンバ 1 0 3は、 外部チャンバ 1 0 2の段部 1 0 2 A上に固定 されている。 内部チャンバ 1 0 3は、 S i Cから形成されている。 内部 チャンバ 1 0 3の底部には、 ウェハ Wを収容するための開口 1 0 3 A、 内部チャンバ 1 0 3内の排気を行うための開口 1 0 3 B、 及び内部チヤ ンバ 1 0 3内に紫外線を供給するための開口 1 0 3 Cが形成されている。 開口 1 0 3 Bは、 外部チャンバ 1 0 2 と筒状部材 1 1 9 との間の空間 と通ずるような位置に形成されている。 このような位置に開口 1 0 3 B を形成することにより、 減圧ポンプ 1 0 6の作動で内部チャンバ 1 0 3 内が排気される。 開口 1 0 3 Cは紫外線ランプ 1 2 7の上方に形成され ており、 開口 1 0 3 Cには紫外線を透過させる例えば石英から構成され た紫外線透過窓 1 2 8が嵌め込まれている。 このよ うな位置に紫外線透 過窓 1 2 8を嵌め込むことにより、 紫外線ランプ 1 2 7から発せられた 紫外線が紫外線透過窓 1 2 8を介して内部チャンバ 1 0 3内に供給され る。
内部チヤンバ 1 0 3内には、 S i O 2膜除去ガス及ぴク リ一-ングガ スを内部チャンパ 1 0 3内に供給するためのノズル 1 2 9が配設されて いる。 ノズル 1 2 9は、 ウェハ Wを挟んで開口 1 0 3 Bと対向するよう な位置に、 かつ内部チャンバ 1 0 3の底部付近に配設されている。 この
ような位置にノズル 1 2 9を配設することにより、 S i O 2膜除去ガス 等をウェハ Wの表面に沿って流すことができる。 また、 ノズル 1 2 9は、 紫外線透過窓 1 2 8の近傍に配設されている。 このよ うな位置にノズル 1 2 9を配設することにより、 Oラジカルを効率良く発生させることが できる。 ノズル 1 2 9には、 ガス供給配管 1 3 0が接続されている。 ガス供給配管 1 3 0には、 ガス供給配管 4 0 1を介して HFを収容し た HF供給源 4 0 2が接続されている。 ガス供給配管 4 0 1には、 HF を供給するための開閉バルブ 4 0 3及び H Fの流量を調節するためのマ スフローコン ト ローラ 4 0 4が介在している。 マスフローコン ト ローラ 4 0 4が調節された状態で、 開閉バルブ 4 0 3が開かれることにより、 HF供給源 4 0 2から所定の流量で H Fが内部チヤンバ 1 0 3内に供給 される。
ガス供給配管 1 3 0には、 ガス供給配管 4 0 5を介して C H 3 O Hを 収容した C H 3 O H供給源 4 0 6が接続されている。 ガス供給配管 4 0 5には、 C H 3 O Hを供給するための開閉バルブ 4 0 7及び C I- I 3 O Hの 流量を調節するためのマスフ口一コン ト ローラ 4 0 8が介在している。 マスフローコン トローラ 4 0 8が調節された状態で、 開閉バルブ 4 0 7 が開かれることにより、 CI-I3OI- I供給源 4 0 6から所定の流量で CH 3 OHが内部チャンバ 1 0 3内に供給される。
ガス供給配管 1 3 0には、 ガス供給配管 4 0 9を介してへキサフルォ ロアセチルァセ トン (C F 3 C O C H2 C O C F 3 : H h f a c ) を収容 した H h f a c供給源 4 1 0が接続されている。 ガス供給配管 4 0 9に は、 H h f a c を供給するための開閉バルブ 4 1 1〜4 1 4及び Hh f a cの流量を調節するマスフローコントローラ 4 1 5が介在している。 マスフローコン トローラ 4 1 5が調節された状態で、開閉バルブ 4 1 1, 4 1 2が開かれることにより、 H h f a c供給源 4 1 0から所定の流量
で H h f a cが内部チャンバ 1 0 3内に供給される。
ガス供給配管 1 3 0には、 ガス供給配管 4 1 6を介して 0 2を収容し た O 2供給源 4 1 7が接続されている。 ガス供給配管 4 1 6には、 O 2を 供給するための開閉バルブ 4 1 8〜4 2 1及び O 2の流量を調節するマ スフローコン ト ローラ 4 2 2が介在している。 マスフローコン ト ローラ 4 2 2が調節された状態で、 開閉バルブ 4 1 8 , 4 1 9が開かれること により、 O 2供給源 4 1 7から所定の流量で O 2が内部チャンバ 1 0 3内 に供給される。
ガス供給配管 1 3 0には、 ガス供給配管 4 2 3を介して H 2 0を収容 した H 2 O供給源 4 2 4が接続されている。 なお、 H 2 Oの代わりにアル コールを使用することも可能である。 このようなアルコールと しては、 例えばエタノール ( C 2 H 5 O H ) 等が挙げられる。 ガス供給配管 4 2 4 には、 H 2 0を供給するための開閉バルブ 4 2 5〜 4 2 8及び I-I 2 Oの流 量を調節するマスフローコン ト ローラ 4 2 9が介在している。 マスフ口 一コン トローラ 4 2 9が調節された状態で、 開閉バルブ 4 2 5 , 4 2 6 が開かれることにより、 H 2 O供給源 4 2 4から所定の流量で H 2 Oが内 部チャンバ 1 0 3内に供給される。
ガス供給配管 1 3 0には、 ガス供給配管 4 3 0を介して N 2を収容し た N 2供給源 4 3 1が接続されている。 ガス供給配管 4 3 0には、 N 2を 供給するための開閉バルプ 4 3 2〜 4 3 5及び N 2の流量を調節するマ スフローコン ト ローラ 4 3 6が介在している。 マスフローコン トローラ 4 3 6が調節された状態で、 開閉バルブ 4 3 2 , 4 3 3が開かれること により、 N 2供給源 4 3 1から所定の流量で N 2が内部チャンバ 1 0 3内 に供給される。
以下、 ラジカル酸化装置 2 0 0について説明する。 図 4は本実施の形 態に係るラジカル酸化装置 2 0 0の模式的な構成図である。 図 4に示さ
れるようにラジカル酸化装置 2 0 0は、 自然酸化膜除去装置 1 0 0とほ ぼ同様な構造になっている。 ここで、 自然酸化膜除去装置 1 0 0の部材 と同じ部材については説明を省略し、 自然酸化膜除去装置 1 0 0と異な る部材について説明する。 なお、 自然酸化膜除去装置 1 0 0と同じ部材 であるが、 ラジカル酸化装置 2 0 0の部材であることを明確にするため に自然酸化膜除去装置 1 0 0の部材と異なる符号を使用する。 ここで、 チャンバ 2 0 1〜ノズル 2 2 9は、 チャンバ 1 0 1〜ノズノレ 1 2 9にそ れぞれ対応している。
ラジカル酸化装置 2 0 0のノズル 2 2 9には、 ガス供給配管 2 3 0が 接続されている。 ガス供給配管 2 3 0には、 ガス供給配管 4 0 9 , 4 1 6 , 4 2 3 , 4 3 0を介して H h f a c供給源 4 1 0 , 02供給源 4 1 7、 1120供給源4 2 4、 及ぴ1^2供給源 4 3 1が接続されている。
以下、 MO C VD装置 3 0 0について説明する。 図 5は本実施の形態 に係る MO C V D装置 3 0 0の模式的な構成図である。 図 5に示される ように MO C VD装置 3 0 0は、 自然酸化膜除去装置 1 0 0とほぼ同様 な構造になっている。 ここで、 自然酸化膜除去装置 1 0 0の部材と同じ 部材については説明を省略し、 自然酸化膜除去装置 1 0 0の部材と異な る部材について説明する。 なお、 自然酸化膜除去装置 1 0 0と同じ部材 であるが、 0〇¥0装置 3 0 0の部材であることを明確にするために 自然酸化膜除去装置 1 0 0の部材と異なる符号を使用する。 ここで、 チ ャンバ 3 0 1〜加熱ランプ 3 2 6は、 チヤンバ 1 0 1〜加熱ランプ 1 2 6にそれぞれ対応し、 ノズル 3 2 9はノズル 1 2 9に対応している。
MO C VD装置 3 0 0のノズル 3 2 9には、 ガス供給配管 3 3 0が接 続されている。 ガス供給配管 3 3 0には、 ガス供給配管 4 0 9, 4 1 6, 4 2 3 , 4 3 0 , 4 3 7を介して、 H h f a c供給源 4 1 0、 O 2供給 源 4 1 7、 H 2 O供給源 4 2 4、 N 2供給源 4 3 1、 H f ( t — O C4H
9) を収容した H f ( t -O C4H9) 供給源 4 3 8が接続されている。 ガス供給配管 4 3 7には、 H f ( t -O C4H9) を供給するための開閉 バルブ 4 3 9及び H f ( t— O C4H9) の流量を調節するためのマスフ ローコン トローラ 44 0が介在している。 マスフローコン トローラ 44 0が調節された状態で、 開閉バルブ 4 3 9が開かれることにより、 H f ( t -O C4H9) 供給源 4 3 8から所定の流量で H f ( t - O C 4H9) が内部チャンバ 3 0 3内に供給される。
以下、 ゲート絶縁膜形成装置 1で行われる処理について図 6〜図 9に 沿って説明する。 図 6は本実施の形態に係る自然酸化膜除去装置 1 0 0 で行われる S i 02膜除去の流れを示したフローチャートであり、 図 7 は本実施の形態に係るラジカル酸化装置 2 0 0で行われる S i O 2膜形 成の流れを示したフローチヤ一トである。 図 8は本実施の形態に係る M O C VD装置 3 0 0で行われる H f O 2膜形成の流れを示したフローチ ヤートであり、 図 9 A〜図 9 Cは本実施の形態に係るウェハ Wを模式的 に示した図である。
まず、 減圧ポンプ 1 0 6, 1 0 9が作動して、 内部チャンバ 1 0 3内 及び外部チヤンバ 1 0 2と内部チャンバ 1 0 3 との間の空間の真空引き が行われる (ステップ 1 0 1 )。 次いで、 加熱ランプ 1 2 2が点灯して、 搬送位置に位置したサセプタ 1 1 1が加熱される (ステップ 1 0 2)。
内部チャンバ 1 0 3内の圧力が l〜2 6 P aまで低下し、 かつサセプ タ 1 1 1の温度が約 2 0 0°Cまで上昇した後、 ゲートバルブ 1 0 4が開 かれ、 ウェハ Wを保持した搬送アーム 3が伸長して、 外部チヤンバ 1 0 2内にウェハ Wが搬入される (ステップ 1 0 3)。
その後、 搬送アーム 3が縮退して、 ウェハ Wがウェハ昇降ピン 1 1 5 に載置される。 ウェハ Wがウェハ昇降ピン 1 1 5に載置された後、 エア シリンダ 1 1 7の駆動により ウェハ昇降ピン 1 1 5が下降して、 ウェハ
Wがサセプタ 1 1 1に載置される (ステップ 1 0 4 )。
ウェハ Wがサセプタ 1 1 1に載置された後、 エアシリ ンダ 1 1 7の駆 動によりサセプタ 1 1 1が上昇して、 サセプタ 1 1 1が処理位置に位置 する。 これにより、 ウェハ Wが内部チャンバ 1 0 2内に搬入される (ス テツプ 1 0 5 )。
サセプタ 1 1 1が処理位置に位置し、 ウェハ Wの温度が約 2 0 0 °Cに 安定した後、 開閉バルブ 4 1 8 , 4 1 9が開かれて、 有機物除去ガスが 内部チャンバ 1 0 3内に供給される。 また、 紫外線ランプ 1 2 7が点灯 して、 内部チャンバ 1 0 3内に紫外線が供給される (ステップ 1 0 6 )。 有機物除去ガスは、 主に、 02から構成されている。 内部チャンバ 1 0 3内に供給された有機物除去ガスに紫外線が照射されると、 紫外線によ り有機物除去ガスに含まれる o 2が励起して、 oラジカルが発生する。 そして、 この発生した Oラジカルとウェハ Wに付着している有機物とが 反応し、 ウェハ W上から有機物が除去される。 なお、 oラジカルによ り 内部チャンバ 1 0 3内に付着している金属を金属酸化物に変えることが できる。 oラジカルで金属を金属酸化物に変えることにより、 タ リー二 ング効率を高めることができる。
所定時間経過後、 開閉バルブ 4 1 8, 4 1 9が閉じられて、 内部チヤ ンバ 1 0 3内への◦ 2の供給が停止される。 また、 紫外線ランプ 1 2 7 の点灯が停止されて、 内部チャンバ 1 0 3内への紫外線の供給が停止さ れる (ステップ 1 0 7)。 これにより、 有機物の除去が終了される。 その後、 加熱ランプ 1 2 2の点灯が停止されて、 サセプタ 1 1 1のカロ 熱が停止される。 また、 開閉バルブ 4 3 2 , 4 3 3が開かれて、 N2が 内部チャンバ 1 0 3内に供給される (ステップ 1 0 8 )。 これにより、 ゥ ェハ Wが冷却される。 なお、 本実施の形態ではウェハ Wを N2で冷却し ているが、 N2に限らず、 その他の不活性ガスを使用してもよい。 また、
サセプタ 1 1 1にペルチェ素子及び水冷ジャケッ トのような冷却機構を 備え付けてウェハ Wを冷却してもよい。
ウェハ Wが冷却され、 ウェハ Wの温度が約 5 0°C以下に安定した後、 開閉バルブ 4 0 3 , 4 0 7が開かれて、 S i O 2膜除去ガスが内部チヤ ンバ 1 0 3内に供給される (ステップ 1 0 9 )。 S i O 2膜除去ガスは、 主に、 HFと CH3OHとから構成されている。 S i 02膜除去ガスが内 部チャンバ 1 0 3内に供給されると、 S i O 2膜除去ガスに含まれてい る H Fと S i 〇 2膜 1 3 とが反応し、 図 9 Aに示されるよ うにウエノ、 W 上から S i O 2膜 1 3が除去される。
所定時間経過後、 開閉バルブ 4 0 3, 4 0 7が閉じられて、 S i 〇 2 膜除去ガスの供給が停止される (ステップ 1 1 0 )。 これにより、 S i o
2膜 1 3の除去が終了される。
S i O 2膜除去ガスの供給が停止された後、 エアシリ ンダ 1 1 3の駆 動によりサセプタ 1 1 1が下降して、 サセプタ 1 1 1が搬送位置に位置 する。 これにより、 ウェハ Wが内部チャンバ 1 0 2内から搬出される (ス テツプ 1 1 1 )。続いて、エアシリ ンダ 1 1 7の駆動により ウェハ昇降ピ ン 1 1 5が上昇して、 ウェハ Wがサセプタ 1 1 1から離れる (ステップ
1 1 2 )0
その後、 ゲ一トバルブ 1 0 4が開かれ、 搬送アーム 3が伸長して、 搬 送アーム 3にウェハ Wが保持される。 最後に、搬送アーム 3が縮退して、 ウェハ Wが外部チャンバ 1 0 2から搬出される (ステップ 1 1 3 )。 これ で、 S i O 2膜 1 3の除去が終了する。
ウェハ Wが外部チャンバ 1 0 2から搬出された後、減圧ポンプ 2 0 6, 2 0 9が作動して、 内部チヤンバ 2 0 3内及び外部チャンバ 2 0 2 と内 部チャンバ 2 0 3 との間の空間の真空引きが行われる(ステップ 2 0 1 ) 次いで、 加熱ランプ 2 2 2が点灯して、 搬送位置に位置したサセプタ 2
1 1が加熱される (ステップ 2 0 2 )。
内部チャンバ 2 0 3内の圧力が約 1. 3 3 X 1 0〜: L . 3 3 X 1 02 P aまで低下し、 かつサセプタ 2 1 1の温度が約 4 0 0〜 5 0 0 まで 上昇した後、 ゲートバルブ 2 0 4が開かれ、 ウェハ Wを保持した搬送ァ ーム 3が伸長して、 外部チヤンバ 2 0 2内に S i O 2膜 1 3が除去され たウェハ Wが搬入される (ステップ 2 0 3 )。
その後、 搬送アーム 3が縮退して、 ウェハ Wがウェハ昇降ピン 2 1 5 に載置される。 ウェハ Wがウェハ昇降ピン 2 1 5に載置された後、 エア シリンダ 2 1 7の駆動により ウェハ昇降ピン 2 1 5が下降して、 ウェハ Wがサセプタ 2 1 1に載置される (ステップ 2 0 4 )。
ウェハ Wがサセプタ 2 1 1 に載置された後、 エアシリ ンダ 1 1 7の駆 動によ りサセプタ 2 1 1が上昇して、 サセプタ 2 1 1が処理位匱に位置 する。 これによ り、 ウェハ Wが内部チャンバ 2 0 3内に搬入される (ス テツプ 2 0 5 )。
サセプタ 2 1 1が処理位置に位置し、 ウェハ Wの温度が約 4 0 0〜 5 0 0 °Cに安定した後、 開閉バルブ 4 1 8, 4 2 0が開かれて、 内部チヤ ンバ 2 0 3内に S i 02膜形成ガスが供給される。 また、 紫外線ランプ 2 2 7が点灯して、 内部チヤンバ 2 0 3内に紫外線が供給される (ステ ップ 2 0 6 )。 S i O 2膜形成ガスは、 主に〇 2から構成されている。 内 部チャンバ 2 0 3内に供給された S i O 2膜形成ガスに紫外線が照射さ れると、 紫外線により S i O 2膜形成ガスに含まれる O 2が励起して、 o ラジカルが発生する。 そして、 この発生した Oラジカルと P型 S i 基板 1 1 とが反応し、 図 9 Bに示されるよ うにウェハ上に S i O 2膜 1 4が 形成される。
所定時間経過後、 開閉バルブ 4 1 8, 4 2 0が閉じられて、 内部チヤ ンバ 2 0 3内への S i O 2膜形成ガスの供給が停止される。 また、 紫外
線ランプ 2 2 7の点灯が停止されて、 内部チャンバ 2 0 3内への紫外線 の供給が停止される (ステップ 2 0 7 )。 これにより、 S i 02膜 1 4の 形成が終了される。
S i O 2膜 1 4の形成が終了された後、 エアシリ ンダ 2 1 3の駆動に よりサセプタ 2 1 1が下降して、サセプタ 2 1 1が搬送位置に位置する。 これにより、 ウェハ Wが内部チャンバ 2 0 3内から搬出される (ステツ プ 2 0 8 )。続いて、 エアシリ ンダ 2 1 7の駆動により ウェハ昇降ピン 2 1 5が上昇して、 ウェハ Wがサセプタ 1 1 1から離れる (ステップ 2 0 9 )。
その後、 グー トバルブ 2 0 4が開かれ、 搬送アーム 3が伸長して、 搬 送アーム 3にウェハ Wが保持される。 最後に、搬送アーム 3が縮退して、 ウェハ Wが外部チャンバ 2 0 2から搬出される (ステップ 2 1 0)。
ウェハ Wが外部チャンバ 2 0 2から搬出された後、減圧ポンプ 3 0 6, 3 0 9が作動して、 内部チャンバ 3 0 3内及び外部チヤンバ 3 0 2 と内 部チャンバ 3 0 3 との問の空間の真空引きが行われる(ステップ 3 0 1 )。 次いで、 加熱ランプ 3 2 2, 3 2 6が点灯して、 搬送位置に位置したサ セプタ 3 1 1及び内部チャンバ 3 0 3が加熱される (ステップ 3 0 2 )。 内部チヤンバ 3 0 3内の圧力が約 5 0〜4 0 0 P aまで低下し、 かつ サセプタ 3 1 1の温度が約 3 0 0 °Cまで上昇し、 内部チヤンバ 3 0 3の 温度が約 1 5 0 °Cまで上昇した後、 ゲー トバルブ 3 0 4が開かれ、 ゥェ ハ Wを保持した搬送ァ一ム 3が伸長して、 外部チヤンバ 3 0 2内に S 1 〇2膜 1 4が形成されたウェハ Wが搬入される (ステップ 3 0 3 )。
その後、 搬送アーム 3が縮退して、 ウェハ Wがウェハ昇降ピン 3 1 5 に載置される。 ウェハ Wがウェハ昇降ピン 3 1 5に載置された後、 エア シリ ンダ 3 1 7の駆動により ウェハ昇降ピン 3 1 7が下降して、 ウェハ Wがサセプタ 3 1 1に載置される (ステップ 3 0 4 )。
ウェハ Wがサセプタ 3 1 1 に載置された後、 エアシリ ンダ 3 1 3の駆 動によりサセプタ 3 1 1が上昇して、 サセプタ 3 1 1が処理位置に位置 する。 これにより、 ウェハ Wが内部チャンバ 3 0 3内に搬入される (ス テツプ 3 0 5 )。
サセプタ 3 0 3が処理位置に位置し、 ウェハ Wの温度が約 4 0 0〜 5 5 0°Cに安定した後、 開閉バルブ 4 1 8 , 4 2 1 , 4 3 9が開かれて、 内部チャンバ 3 0 3内に H f O 2膜形成ガスが供給される (ステップ 3 0 6 )。 H f 〇2膜形成ガスは、 主に、 H f ( t _O C4H9) と 02と力 ら構成されている。 内部チャンバ 3 0 3內に H f O 2膜形成ガスが供給 されると、 H f O 2膜形成ガスに含まれている H f ( t一 O C4H9) と
02とが反応し、 図 9 Cに示されるよ うにウェハ W上に H f O 2膜 1 5が 形成される。
所定時間経過後、 開閉バルブ 4 1 8, 4 2 1 , 4 3 9が閉じられて、
1 I f O 2膜形成ガスの供給が停止される (ステップ 3 0 7 )。 これにより、 H f O 2膜 1 5の形成が終了される。
H ί O 2膜 1 5の形成が終了された後、 エアシリ ンダ 3 1 3の駆動に よりサセプタ 3 1 1が下降して、サセプタ 3 1 1が搬送位置に位置する。 これにより、 ウェハ Wが内部チャンバ 3 0 3内から搬出される (ステツ プ 3 0 8 )。 続いて、 エアシリ ンダ 3 1 7の駆動により ウェハ昇降ピン 3 1 5が上昇して、 ウェハ Wがサセプタ 3 1 1から離れる (ステップ 3 0 9 )。
その後、 グー トバルブ 3 0 4が開かれ、 搬送アーム 3が伸長して、 搬 送アーム 3にウェハ Wが保持される。 最後に、搬送アーム 3が縮退して、 ウェハ Wが外部チャンバ 3 0 2から搬出される (ステップ 3 1 0)。
以下、 ゲート絶縁膜形成装置 1で行われるク リーニングについて図 1 0〜図 1 2に沿って説明する。 ここで、 本実施の形態では、 ラジカル酸
化装置 2 0 0及ぴ MO C VD装置 3 0 0で行われるタリーユングは、 自 然酸化膜除去装置 1 0 0で行われるクリ一ユングとほぼ同様であるので、 自然酸化膜除去装置 1 0 0で行われるク リーニングを説明し、 ラジカル 酸化装置 2 0 0及び MO C VD装置 3 0 0で行われるク リ一-ングは説 明を省略する。
図 1 0は本実施の形態に係る自然酸化膜除去装置 1 0 0内で行われる クリーニングの流れを示したフローチャートであり、 図 1 1は本実施の 形態に係る自然酸化膜除去装置 1 0 0内で行われるクリ一ユングの様子 を模式的に示した図である。 図 1 2 Aは本実施の形態で使用される H h f a cの化学構造を模式的に示した図であり、 図 1 2 Bは本実施の形態 で生成される H f 錯体の化学構造を模式的に示した図である。 なお、 本 実施の形態では自然酸化膜除去装置 1 0 0の内部チャンバ 1 0 3等に H f O 2が付着している場合について説明する。
まず、 減圧ポンプ 1 0 6 , 1 0 9が作動して、 内部チヤンバ 1 0 3内 及び外部チャンバ 1 0 2と内部チャンバ 1 0 3 との間の空間の真空引き が行われる (ステップ 1 2 1 A)。 次いで、 加熱ランプ 1 2 6, 1 2 2力 点灯して、 内部チャンバ 1 0 3及ぴサセプタ 1 1 1が加熱される (ステ ップ 1 2 2 A)。
内部チャンバ 1 0 3内の圧力が 9. 3 1 X 1 03〜 1. 3 3 X 1 04 P aまで低下し、 内部チャンバ 1 0 3及びサセプタ 1 1 1が約 3 0 0。C以 上に加熱された後、 開閉バルブ 4 1 1 , 4 1 2 , 4 1 8 , 4 1 9 , 4 2 5, 4 2 6 , 4 3 2 , 4 3 3が開かれて、 図 1 1に示されるように内部 チャンバ 1 0 3内にクリ一エングガスが供給される(ステップ 1 2 3 A)0 ク リ一ユングガスは、 主に、 H h f a c、 O 2、 H20、 及び N 2から構 成されている。 Hh f a c、 02、 及び N2は、 それぞれ 3 2 0〜 3 8 0 s c c m、 1 0〜5 0 s c c m、 1 0 0〜3 0 0 s c c mの流量で内部
チャンバ 1 0 3内に供給される。 また、 H2Oは、 濃度が約 5 0〜 5 0 0 0 p p m、 好ましくは 1 0 0〜: L O O O p p mになるように内部チヤ ンバ 1 0 3内に供給される。 ク リ一二ングガスが内部チャンバ 1 0 3内 に供給されると、 タ リ一ユングガスに含まれている H h f a c と内部チ ヤンバ 1 0 3に付着している H f O 2とが反応して、 内部チャンバ 1 0 3から H f O 2が取り除かれる。 反応機構は次の通りである。 H h f a cは互変異性を備えている。 そのため、 図 1 2 Aに示されるよ うに H h f a cは構造 I と構造 I I との 2つの構造をと り得.る。 構造 I I では、 c = o結合と C一 C結合との間にわたって共有電子が非局在化するので O - H結合が切れ易い。 そして、 この O— H結合が切れると、 H h f a cが H f O 2の H f に配位して、 図 1 2 Bに示されるような H i錯体が 形成される。 生成された H f 錯体は、 気化し、 内部チャンバ 1 0 3の内 壁面から離間する。 このような反応機構で H h f a cにより内部チャン' ノ 1 0 3に付着した H f O 2が取り除かれる。 なお、 内部チャンバ 1 0 3の内壁面から離間した H f 錯体は、 排気により開口 1 0 3 B, 1 0 2 Cを介して外部チヤンバ 1 0 2の外部に排出される。
所定時間経過後、 開閉バルブ 4 1 1 , 4 1 2 , 4 1 8, 4 1 9, 4 2 5, 4 2 6 , 4 3 2, 4 3 3が閉じられて、 内部チャンバ 1 0 3内への ク リ一二ングガスの供給が停止される (ステップ 1 2 4 A)。 これにより 自然酸化膜除去装置 1 0 0のク リ一ユングが終了される。
本実施の形態では、 H h f a cを含んだク リーユングガスを使用し、 かつ S i Cから形成された内部チャンバ 1 0 3 , 2 0 3 , 3◦ 3を使用 しているので、 内部チャンバ 1 0 3 , 2 0 3, 3 0 3の金属汚染を有効 に低減させることができると ともにタ リ一ユングガスによる内部チャン ノ 1 0 3 , 2 0 3, 3 0 3の損傷を低減させることができる。 即ち、 H h f a cを使用しているので、 H f のよ うな金属及び H ί O 2のよ うな
金属酸化物等を金属錯体に変えて内部チャンバ 1 0 3 , 2 0 3 , 3 0 3 力、ら取り除く ことができる。 それ故、 内部チャンバ 1 0 3, 2 0 3 , 3
0 3の金属汚染を有効に低減させることができる。 また、 内部チャンバ
1 0 3 , 2 0 3 , 3 0 3が H h f a c と反応し難い S ί Cから形成され ているので、 H h f a cを使用しても内部チャンバ 1 0 3 , 2 0 3 , 3
0 3が削れ難い。 それ故、 内部チヤンバ 1 0 3 , 2 0 3 , 3 0 3の損傷 を低減させることができる。
なお、 本実施の形態では、 内部チャンバ 1 0 3 , 2 0 3 , 3 0 3を S
1 Cから形成しているが、 その他石英、 M gを 0. 5〜 5. 0重量%含 んだ A 1 系材料、 及び N i 系材料のいずれかから内部チヤンバ 1 0 3,
2 0 3 , 3 0 3を形成しても本実施の形態と同様の効果が得られる。 こ こで、 A 1 系材料とは A 1 が母材になっているものであり、 また、 N i 系材料とは N i が母材となっているものである。 M gを 0. 5〜 5. 0 重量%含んだ A 1系材料と しては例えば A 1 5 0 5 2等が挙げられ、 N i系材料と しては例えばハステロィ C一 2 2等が挙げられる。 また、 M gを 0. 5〜 5. 0重量%を含んだ A 1 系材料で内部チャンバ 1 0 3, 2 0 3, 3 0 3を形成した場合に内部チャンバ 1 0 3, 2 0 3 , 3 0 3 が削れ難くなるのは、 A 1 系材料に含まれる M g と H h f a cの Fとが 反応し、 内部チャンバ 1 0 3, 2 0 3 , 3 0 3の内壁面に M g F 2膜が 形成され、 この M g F 2膜が A 1 と H h f a c との反応を抑制する働き をするからである。 また、 A 1 系材料に含まれる M gを 0. 5〜 5. 0 重量%と したのは、 0. 5重量%を下回ると M g F 2膜の保護膜と して の作用が弱くなるからであり、 5. 0重量%を上回ると加工し難くなる からである。
本実施の形態では、 内部チャンバ 1 0 3 , 2 0 3 , 3 0 3の加熱時に 外部チャンノ 1 0 2, 2 0 2 , 3 0 2 と内部チャンノ 1 0 3 , 2 0 3 ,
3 0 3との間の空間を排気して、 この空間の圧力を大気圧より低下させ ているので、 外部チャンバ 1 0 2, 2 0 2 , 3 0 2の軟化を抑制するこ とができる。 即ち、 通常、 チャンバは A 1から形成されている。 一方、 A 1 は耐熱性に優れていない。 それ故、 A 1 のチャンバを 2 5 0 °C以上 に加熱すると軟化してしまう可能性がある。 これに対し、 本実施の形態 では、 外部チヤンバ 1 0 2 , 2 0 2 , 3 0 2と内部チャンバ 1 0 3 , 2
0 3, 3 0 3との間の空間を排気して、 この空間の圧力を大気圧より低 下させているので、 内部チャンバ 1 0 3 , 2 0 3, 3 0 3から放出され る熱が外部チャンバ 2 0 2に伝わり難くなる。 それ故、 外部チャンバ 1 0 2 , 2 0 2 , 3 0 2の温度上昇を抑制することができ、 外部チャンバ
1 0 2 , 2 0 2 , 3 0 2の軟化を抑制することができる。
本実施の形態では、 内部チャンバ 1 0 3, 2 0 3 , 3 0 3の加熱時に 外部チャンバ 1 0 2, 2 0 2 , 3 0 2と内部チャンバ 1 0 3 , 2 0 3 , 3 0 3との間の空間を排気して、 この空間の圧力を大気圧より低下させ ているので、 内部チャンバ 1 0 3, 2 0 3 , 3 0 3の加熱効率を向上さ せることができる。 即ち、 外部チヤンバ 1 0 2 , 2 0 2, 3 0 2と內部 チャンバ 1 0 3, 2 0 3, 3 0 3との間の空間を排気して、 この空間の 圧力を大気圧より低下させているので、 内部チャンバ 1 0 3 , 2 0 3 , 3 0 3からの放熱を抑制することができる。 それ故、 内部チヤンバ 1 0 3, 2 0 3 , 3 0 3の加熱効率を向上させることができる。
本実施の形態では、 タ リーエングガスに 02を含ませているので、 効 率良く内部チャンバ 1 0 3, 2 0 3 , 3 0 3から H f 02を取り除く こ とができる。 また、 クリーニングガスに H20を含ませているので、 効 率良く内部チャンバ 1 0 3, 2 0 3, 3 0 3から金属及び金属酸化物等 を取り除く ことができる。
(実施例 1 )
以下、 実施例 1について説明する。 本実施例では、 S i C、 石英、 A 1 5 0 5 2、 及ぴハステロィ C一 2 2を、 H h f a cを含んだタリー二 ングガスに晒したときの S i C、 石英、 A 1 5 0 5 2、 及びハステロィ C - 2 2の重量変化について調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 板体状の S i C、 石英、 A 1 5 0 5 2、 及びハステロィ C一 2 2をそれぞれ作製し、 それらの板 体をサセプタに載置し、内部チャンバ内にクリーユングガスを供給して、 それらの板体の重量変化を調べた。 なお、 表 1に A 1 5 0 5 2及びハス テロイ C一 2 2の組成を示した。
【表 1 】
クリーニングガスは、 主に、 I- I h f a c、 及び C
2H
50 Hから構成さ れたものを使用した。 H h f a c の流量は約 3 7 5 s c c mであり、 C
2 H
5 OHの濃度は約 1 0 0 0 p p mであった。 また、 内部チャンバ内の 圧力は約 5. 3 2 X 1 0
3 P aであり、 サセプタの温度は約 4 0 0。Cで あった。 なお、 本実施例と比較するために、 比較例としてアルイマイ ト の板体についても本実施例と同様に重量変化を調べた。 ここで、 比較例 の測定条件は、 本実施例の測定条件と同じである。
測定結果について説明する。 表 2は本実施例及び比較例に係る重量変 化を表したものである。
【表 2】
表 2から分かるように、 本実施例の S i C、 石英、 A 1 5 0 5 2、 及 びハステロィ C一 2 2は、 ク リーニングガスに晒す前と後とでは、 重量 がほぼ変化していなかった。 これに対し、 比較例のアルマイ トは、 タ リ 一二ングガスに晒す前と後とでは、 ク リ一ユングガスに晒した後の方が 約 0 . 0 7 6 5 g軽くなつていた。
この結果から、 本実施例の S i C、 石英、 A 1 5 0 5 2、 及びハステ ロイ C— 2 2は、 H h f a c を含むク リーニングガスに晒した場合であ つても削れ難いという ことが確認できた。
(実施例 2 )
以下、 実施例 2について説明する。 本実施例では、 H h f a cを含む ク リーユングガスにより H f O 2をエッチングすると ともに、 H f O 2が 付着した自然酸化膜除去装置をク リ一ユングするときの内部チャンバ及 びサセプタの最適温度について調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置と し て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 H f O 2が付着した自然酸化膜除去装置をク リ一ユングガスによ り タ リ —二ングするのではなく、 ウェハ上の H f O 2膜をク リーニングガスに よりエッチングした。 ク リーニングガスと しては、 H h f a c、 O 2か ら構成されたものを使用した。 H h f a c 、 0。の流量は、 それぞれ 3
7 5 s c c m、 l O O s c c mであった。 なお、 タ リーエングガス中の H20の濃度は 0 p p mであった。 また、 内部チャンバ内の圧力は、 約 1. 1 3 X 1 04 P aであった。 このような状態を維持しながらウェハ の温度を変えて H f O 2膜をエッチングした。
本実施例と比較するために、 比較例と して本実施例で使用される自然 酸化膜除去装置とは異なる自然酸化膜除去装置を使用した場合について も同様のエッチングを行った。 図 1 3は比較例に係る自然酸化膜除去装 置を模式的に示した構成図である。
図 1 3に示されるように比較例で使用した自然酸化膜除去装置 5 0 0 は、 主に、 ウェハを収容するチヤンバ 5 0 1、 ウェハを載置するサセプ タ 5 0 2、 サセプタ 5 0 2を支持するサセプタ支持部材 5 0 3、 サセプ タ 5 0 2を加熱するためのサセプタ加熱系 5 0 4、 サセプタ 5 0 2にゥ ェハを載置或いはサセプタ 5 0 2からウェハを離間させるウェハ昇降機 構 5 0 5、 チャンバ 5 0 1内にタ リ一-ングガスを供給するクリ一ニン グガス供給系 5 0 6、チャンバ 5 0 1内を排気するための排気系 5 0 7、 及ぴク リーユングガスを吐出するシャワーへッ ド 5 0 8等から構成され ている。 ここで、 シャワーへッ ド 5 0 8はシャヮ一へッ ド 5 0 8力、ら吐 出されたクリ一エングガスがサセプタ 5 0 2上面に対して略垂直に流れ るようにサセプタ 5 0 2と対向して配置されている。 なお、 クリーニン グガスの成分、 チヤンバ 5 0 1内の圧力等は、 本実施例と同様と した。 測定結果について説明する。 図 1 4は、 本実施例及び比較例に係るゥ ェハの温度と H f O2膜のエッチレートとの関係を示したグラフである。 図 1 4のグラフから分かるように、 本実施例における H f O 2膜は、 H h f a cを含むタリーエングガスによりエッチングされた。 また、 ゥェ ハの温度が 3 5 0 °C以上の場合に高いェツチレートが得られた。
この結果から、 H h f a cを含むクリ一ユングガスにより H f O。を
エッチングできることが確認された。 また、 本実施例における H f 0 2 が付着した自然酸化膜除去装置をク リー-ングする場合には、 内部チヤ ンバ及びサセプタを 3 5 0 °C以上に加熱することが好ましいと考えられ る。
また、 図 1 4のグラフから分かるように、 本実施例の H f O 2膜のェ ツチングにおけるエッチレートのピーク値は、 明らかに比較例の H f O 2膜のエッチングにおけるエッチレー トのピーク値より も高いことが確 認された。 これは、 ウェハ対して略垂直にク リ一二ングガスを供給する より もウェハに対して略平行にク リ一二ングガスを供給する方が、 ゥェ ハに衝突するガス分子が多いためであると考えられる。
この結果から、 比較例の自然酸化膜除去装置を使用するより も本実施 例の自然酸化膜除去装置を使用する方が好ましいと考えられる。
(実施例 3 )
以下、 実施例 3について説明する。 本実施例では、 H h f a c を含む ク リーニングガスによ り A 1 2 O 3をエッチングするとと もに、 A 1 2 O
3が付着した自然酸化膜除去装置をク リーユングするときの内部チャン バ及ぴサセプタの最適温度について調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置と し て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 A 1 2 O 3が付着した自然酸化膜除去装置をク リ一ユングガスにより ク リーユングするのではなく、 ウェハ上の A 1 2 O 3膜をク リ一ユングガス によりエッチングした。 ク リーユングガスと しては、 H h f a c、 O 2 から構成されたものを使用した。 H h f a c、 0 2の流量は、 それぞれ 3 7 5 s c c m、 1 0 0 s c c mであった。 なお、 ク リーニングガス中 の H 2 Oの濃度は 0 p p mであった。 また、 内部チャンバ内の圧力は、 約 1 . 1 3 X 1 0 4 P aであった。 このよ うな状態を維持しながらゥヱ
ハの温度を変えて A 1 2 O 3膜をエッチングした。
本実施例と比較するために、 比較例と して本実施例で使用される自然 酸化膜除去装置とは異なる自然酸化膜除去装置を使用した場合について も同様のエッチングを行った。 比較例の自然酸化膜除去装置と しては、 実施例 2で説明した比較例の自然酸化膜除去装置 5 0 0を使用した。 な お、 タ リーユングガスの成分、 チャンバ内の圧力等は、 本実施例と同様 と した。
測定結果について説明する。 図 1 5は、 本実施例及び比較例に係るゥ ェハの温度と A 1 2 0 3膜のエッチレートとの関係を示したグラフであ る。 図 1 5のグラフから分かるように、 本実施例の A 1 2〇 3膜は、 H h f a cを含むク リーニングガスによりエッチングされた。 また、 ウェハ の温度が 3 5 0 °C以上の場合に高いェツチレートが得られた。
この結果から、 H h f a c を含むク リ一ユングガスにより A 1 2 O 3を エッチングできることが確認された。 また、 本実施例における A 1 2 0 3 が付着した自然酸化膜除去装置をク リーユングする場合には、 内部チヤ ンバ及ぴサセプタを約 3 5 0 °C以上に加熱することが好ましいと考えら れる。
また、 図 1 5のグラフから分かるように、 本実施例の A 1 2 0 3膜のェ ツチングにおけるエッチレー トのピーク値は定かではないが、 明らかに 比較例の A 1 2 O 3膜のエッチングにおけるエッチレー トのピーク値よ り も高いことが確認された。 これは、 実施例 2で説明した理由と同様の 理由からであると考えられる。
この結果から、 比較例の自然酸化膜除去装置を使用するより も本実施 例の自然酸化膜除去装置を使用する方が好ましいと考えられる。
(実施例 4 )
以下、 実施例 4について説明する。 H h f a cを含むク リ一-ングガ
スにより H f S i Oをエッチングすると ともに、 H i S i Oが付着した 自然酸化膜除去装置をク リーユングするときの内部チャンバ及びサセプ タの最適温度について調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置と し て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 H f S i Oが付着した自然酸化膜除去装置をク リ一二ングガスによりク リ一ユングするのではなく、 ウェハ上の H i S i O膜をク リーユングガ スによりエッチングした。 H i S i O膜と しては、 S i / ( S i +H f ) が 2 0 %, 5 0 % , 7 0 %のものをそれぞれ用意した。 ク リーニングガ スと しては、 H h f a c、 02、 A rから構成されたものを使用した。 Hh f a c、 O 2、 A rの流量は、 それぞれ 7 5 0 s c c m、 2 0 0 s c c m、 3 0 0 s c c mであった。 なお、 ク リーニングガス中の H20 の濃度は 0 p p mであった。 また、 内部チャンバ内の圧力は、 約 9. 9 7 X 1 03 P aであった。 このよ うな状態を維持しながらウェハの温度 を変えて H f S i O膜をエッチングした。
測定結果について説明する。 図 1 6は、 本実施例に係るウェハの温度 と H f S i O膜のエッチレー トとの関係を示したグラフである。 図 1 6 のグラフから分かるように、 本実施例の I- I f S i O膜は、 3 7 5 °C以上 で H h f a cを含むク リーユングガスによりエッチングされた。
この結果から、 H h f a c を含むク リ一エングガスにより H f S i O をエッチングできることが確認された。 また、 本実施例における H f S i Oが付着した自然酸化膜除去装置をク リーニングする場合には、 内部 チャンバ及びサセプタを約 3 7 5 °C以上に加熱することが好ましいと考 えられる。
(実施例 5 )
以下、 実施例 5について説明する。 本実施例では、 H f O 2が付着し
た自然酸化膜除去装置をクリ一ユングするときの内部チャンバ内の最適 圧力について調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置とし て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 H f O 2が付着した自然酸化膜除去装置をク リ一ユングガスによりタリ 一ユングするのではなく、 ウェハ上の H f O 2膜をクリーユングガスに よりエッチングした。 クリーニングガスと しては、 H h f a c、 O 2か ら構成されたものを使用した。 H h f a c、 0 2の流量は、 それぞれ 3 7 5 s c c m s 1 0 0 s c c mであった。 なお、 ク リーユングガス中の H 2◦の濃度は 0 p p mであった。 また、 ウェハの温度は、 4 5 0 °Cで あった。 このような状態を維持しながら内部チヤンバ内の圧力を変えて H f O 2膜をエッチングした。
測定結果について説明する。 図 1 7は、 本実施例に係る内部チャンバ 内の圧力と H f O 2膜のェツチレー ト との関係を示したグラフである。 図 1 7のグラフから分かるように、 内部チャンバ内の圧力が 0 . 9 5 X 1 0 4〜 1 . 2 0 X 1 0 4 P aの場合に高いエッチレートが得られた。 この結果から、 H f O 2が付着した自然酸化膜除去装置をクリーニン グする場合には、 内部チャンバ内の圧力を 0 . 9 5 X 1 0 4〜 1 . 2 0 X 1 0 4 P aに維持することが好ましいと考えられる。
(実施例 6 )
以下、 実施例 6について説明する。 本実施例では、 H f O 2が付着し た自然酸化膜除去装置をクリーユングするときの H h f a cの最適流量 について調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置とし て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 H f O 2が付着した自然酸化膜除去装置をク リーユングガスによりタリ
一エングするのではなく、 ウェハ上の H f O 2膜をク リーユングガスに よりエッチングした。 ク リーニングガスと しては、 H h f a c、 02、 N2、 及ぴ H20から構成されたものを使用した。 H h ί a c、 02、 N 2は、 それぞれ 1 5 : 2 : 8になるよ うに供給され、 タ リーエングガス 中の H20の濃度は 1 0 0 0 p p mであった。 また、 内部チャンバ内の 圧力は約 6. 6 5 X 1 03 P aであり、 ウェハの温度は約 4 0 0 °Cであ つた。 このような状態を維持しながら H h f a cの流量を変えて H f O 2膜をエッチングした。
測定結果について説明する。 図 1 8は、 本実施例に係る H h f a cの 流量と H f O 2膜のエッチレー トとの関係を示したグラフである。 図 1 8のグラフから分かるように、 H h f a cの流量が 3 2 0〜 3 8 0 s c c mの場合に高いエツチレ一 トが得られた。
この結果から、 H f O 2が付着した自然酸化膜除去装置をク リ一ニン グする場合には、 H h f a cを 3 2 0〜 3 8 0 s c c mの流量で流すこ とが好ましいと考えられる。
(実施例 7 )
以下、 実施例 7について説明する。 本実施例では、 H f 02が付着し た自然酸化膜除去装置をク リーニングするときの O 2の最適流量につい て調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置と し て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 H f O 2が付着した自然酸化膜除去装置をク リ一ユングガスによ り タ リ 一ユングするのではなく、 ウェハ上の H f O 2膜をク リーニングガスに よりエッチングした。 ク リーエングガスと しては、 H h f a c、 O 2、 及び H20から構成されたものを使用した。 H h f a cの流量は 3 7 5 s c c mであり、 H2Oの濃度は 7 0 0 p p mであった。 また、 内部チ
ヤンバ内の圧力は約 9. 3 1 X 1 0 3 P aであり、 ウェハの温度は約 4 5 0°Cであった。 このような状態を維持しながら O 2の流量を変えて H f O 2膜をェツチングした。
測定結果について説明する。 図 1 9は、 本実施例に係る O 2の流量と H f O 2膜のエッチレートとの関係を示したグラフである。 図 1 9のグ ラフから分かるように、 O 2の流量が 5 0〜2 5 0 s c c mの場合に高 いエッチレートが得られた。
この結果から、 H f 02が付着した自然酸化膜除去装置をクリーニン グする場合には、 02を 5 0〜 2 5 0 s e c mの流量で流すことが好ま しいと考えられる。
(実施例 8 )
以下、 実施例 8について説明する。 本実施例では、 A 1 203が付着し た自然酸化膜除去装置をクリーユングするときの 02の最適流量につい て調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置とし て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 A 1 203が付着した自然酸化膜除去装置をク リーユングガスにより ク リ一二ングするのではなく、 ウェハ上の A 1 203膜をクリ一ユングガス によりエッチングした。 ク リーニングガスと しては、 H h f a c、 Oい 及ぴ H 2 Oから構成されたものを使用した。 H h ί a cの流量は 3 7 5 s c c mであり、 H20の濃度は 7 0 0 p p mであった。 また、 内部チ ャンバ内の圧力は約 9. 3 1 X 1 0 3 P aであり、 ウェハの温度は約 4 5 0 °Cであつた。 このような状態を維持しながら O 2の流量を変えて A
1 2 O 3膜をエッチングした。
測定結果について説明する。 図 2 0は、 本実施例に係る O 2の流量と A 1 203膜のエッチレートとの関係を示したグラフである。図 2 0のグ
ラフから分かるように、 02の流量が 5 0〜2 5 0 s c c mの場合に高 ぃェツチレートが得られた。
この結果から、 A 1 203が付着した自然酸化膜除去装置をクリーニン グする場合には、 〇2を 5 0〜2 5 0 s c c mの流量で流すことが好ま しいと考えられる。
(実施例 9 )
以下、 実施例 9について説明する。 本実施例では、 H f 02が付着し た自然酸化膜除去装置をクリー-ングするときの H20の最適濃度につ いて調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置とし て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 H f 02が付着した自然酸化膜除去装置をク リ一二ングガスによりタ リ 一ユングするのではなく、 ウェハ上の H f O 2膜をク リーニングガスに よりエッチングした。 クリーニングガスと しては、 H h f a c、 O 2、 及ぴ H 2 Oから構成されたものを使用した。 H h f a c、 02の流量は、 それぞれ 3 7 5 s c c m、 5 0 s c c mであった。 また、 内部チヤンバ 内の圧力は約 9. 3 1 X 1 03 P aであり、 ウェハの温度は約 4 5 0 °C であった。 このような状態を維持しながらH20の濃度を変えて H f O 2 膜をエッチングした。
測定結果について説明する。 図 2 1は、 本実施例に係る H20の濃度 と H f 02膜のエッチレートとの関係を示したグラフである。 図 2 1の グラフから分かるように、 H20の濃度が 1 0 0 0 p p m以下の場合に 高いエッチレートが得られた。 なお、 H 2 Oの濃度が 0 p p mであって も、 高いエッチレートが得られた。
この結果から、 H f O 2が付着した基板処理装置をクリーニングする 場合には、 H20を l O O O p p m以下 (O p p mを含む。) の濃度で供
給することが好ましいと考えられる。
(実施例 1 0 )
以下、 実施例 1 0について説明する。 本実施例では、 A 1 203が付着 した自然酸化膜除去装置をク リーユングするときの H20の最適濃度に ついて調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置とし て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 A 1 203が付着した自然酸化膜除去装置をク リーユングガスによりク V—ユングするのではなく、ウェハ上の A 1 2 O 3膜をク リ一ユングガス によりエッチングした。 クリーニングガスとしては、 H h f a c、 02、 及ぴ H20から構成されたものを使用した。 H h ί a c、 02の流量は、 それぞれ 3 7 5 s c c m、 5 0 s c c mであった。 また、 内部チャンバ 内の圧力は約 9. 3 1 X 1 03 P aであり、 ウェハの温度は約 4 5 0 °C であった。 このような状態を維持しながら H20の濃度を変えて A 1 20 3膜をエッチングした。
測定結果について説明する。 図 2 2は、 本実施例に係る H 2 Oの濃度 と A 1 2 O 3膜のェツチレー トとの関係を示したグラフである。 図 2 2の グラフから分かるように、約 1 5 0 °Cで形成された A 1 2〇 3膜のエッチ ングにおいては、 H 2 Oの濃度が 1 0 0 0 p p m以下の場合に高いェッ チレートが得られた。 なお、 H 2 Oの濃度が 0 p p mであっても、 高い エッチレートが得られた。
この結果から、 A 1 203が付着した自然酸化膜除去装置をクリーニン グする場合には、 H2Oを l O O O p p m以下 (O p p m以下を含む。) の濃度で供給することが好ましいと考えられる。
(実施例 1 1 )
以下、 実施例 1 1について説明する。 本実施例では、 H f O。が付着
した自然酸化膜除去装置をク リーエングするときの C 2H5O Hの最適 濃度について調べた。
測定条件について説明する。 本実施例では、 自然酸化膜除去装置とし て第 1の実施の形態で説明した自然酸化膜除去装置を使用した。ここで、 H f O 2が付着した自然酸化膜除去装置をク リ一エングガスによりタリ 一二ングするのではなく、 ウェハ上の H f O 2膜をク リーニングガスに よりエッチングした。 クリーニングガスと しては、 H h f a c、 02、 N2、 及び。 2H5 OHから構成されたものを使用した。 H h f a c、 O 2、 N2の流量は、 それぞれ 3 7 5 s c c m、 5 0 s c c m、 2 0 0 s c c mであった。 また、 内部チャンバ内の圧力は約 6. 6 5 X 1 03 P a であり、 ウェハの温度は約 4 0 0°Cであった。 このような状態を維持し ながら C 2H5OHの濃度を変えて H f O 2膜をエッチングした。
測定結果について説明する。 図 2 3は、 本実施例に係る C 2H5 O Hの 濃度と H f O 2膜のエッチレー トとの関係を示したグラフである。 図 2 3のグラフから分かるように、 C 2H5OHの濃度が 5 0 0〜: L O O O p p mの場合に高いエツチレ一トが得られた。
この結果から、 H f 02が付着した自然酸化膜除去装置をクリーニン グする場合には、 C 2H5OHを 5 0 0〜: L O O O p p mの濃度で供給す ることが好ましいと考えられる。
(第 2の実施の形態)
以下、 本発明の第 2の実施の形態について説明する。 なお、 以下本実 施の形態以降の実施の形態のうち先行する実施の形態と重複する内容に ついては説明を省略することもある。 本実施の形態では、 自然酸化膜除 去装置の内部チャンバの内壁面を S i Cのコーティング層で構成した例 について説明する。 図 2 4は本実施の形態に係る自然酸化膜除去装置の 内部チャンバを模式的に示した垂直断面図である。
図 24に示されるように、 内部チャンバ 1 0 3は、 基体 1 0 3 Dと基 体 1 0 3 Dの内壁面に形成されたコーティング層 1 0 3 Eとから構成さ れている。 基体 1 0 3は、 石英から構成されている。 なお、 石英に限ら ず、 他の物質で構成してもよい。
コーティング層 1 0 3 Eは、 S i Cから構成されている。 なお、 本実 施の形態では、 コーティング層 1 0 3 Eを S i Cから構成しているが、 その他石英、 M gを 0. 5〜 5. 0重量%含んだ A 1系材料、 及び N i 系材料のいずれかからコーティング層 1 0 3 Eを構成してもよい。
(第 3の実施の形態)
以下、 第 3の実施の形態について説明する。 本実施の形態では、 ゥェ ハを内部チャンバ内に収容した状態で、 内部チャンバ内にク リ一ユング ガスを供給する例について説明する。 図 2 5は本実施の形態に係る自然 酸化膜除去装置 1 0 0内で行われるクリ一二ングの流れを示したフロー チャートであり、 図 2 6は本実施の形態に係る自然酸化膜除去装置 1 0 0内で行われるク リ一二ングの様子を模式的に示した図である。
まず、 減圧ポンプ 1 0 6 , 1 0 9が作動して、 内部チャンバ 1 0 3内 及び外部チャンバ 1 0 2と内部チャンバ 1 0 3 との間の空間の真空引き が行われる (ステップ 1 2 1 B )。 次いで、 加熱ランプ 1 2 6 , 1 2 2が 点灯して、 内部チャンパ 1 0 3及びサセプタ 1 1 1が加熱される (ステ ップ 1 2 2 B )。
内部チャンバ 1 0 3内の圧力が 9. 3 1 X 1 03〜: 1 · 3 3 X 1 0 P aまで低下し、 内部チヤンバ 1 0 3及びサセプタ 1 1 1が約 3 0 0。。以 上に加熱された後、 ゲートバルブ 1 0 4が開かれ、 ウェハ Wを保持した 搬送アーム 3が伸長して、 外部チャンバ 1 0 2内にウェハ Wが搬入され る (ステップ 1 2 3 B)。
その後、 搬送アーム 3が縮退して、 ウェハ Wがウェハ昇降ピン 1 1 5
に載置される。 ウェハ Wがウェハ昇降ピン 1 1 5に載置された後、 ゥヱ ハ昇降ピン 1 1 5が下降して、 ウェハ Wがサセプタ 1 1 1に載置される (ステップ 1 24 B)。
ウェハ Wがサセプタ 1 1 1に載置された後、 サセプタ 1 1 1が上昇し て、 サセプタ 1 1 1が処理位置に位置する。 これにより、 ウェハ Wが内 部チャンバ 1 0 2内に搬入される (ステップ 1 2 5 B)。
サセプタ 1 1 1が処理位置に位置し、 ウェハ Wの温度が約 400 ¾以 上に安定した後、 開閉バルブ 4 1 1, 4 1 2 , 4 1 8 , 4 1 9, 4 2 5, 4 2 6 , 4 3 2 , 4 3 3が開かれて、 図 2 6に示されるように内部チヤ ンバ 1 0 3内にタ リ一二ングガスが供給される (ステップ 1 2 6 B)。 こ れにより、 内部チャンバ 1 0 3内のク リーニングが行われる。
所定時間経過後、 開閉バルブ 4 1 1, 4 1 2 , 4 1 8, 4 1 9, 4 2 5, 4 2 6 , 4 3 2 , 4 3 3が閉じられて、 内部チャンバ 1 0 3内への ク リ一ユングガスの供給が停止される (ステップ 1 2 7 B )。 これにより 自然酸化膜除去装置 1 00のク リ一ユングが終了される。
本実施の形態では、内部チャンバ 1 0 3内ウェハ Wを収容した状態で、 内部チャンバ 1 0 3内にク リ一ユングガスを供給するので、 内部チャン バ内のクリ一ニングとウェハ Wのク リーユングとを一度に行う ことがで きる。 なお、 ウェハ Wのク リーニングとは、 金属汚染されたウェハ Wか ら金属及び金属酸化物等を取り除く ことである。 また、 ウェハ Wをサセ プタに載置し、 ウェハ Wでサセプタ 1 1 1の一部を覆った状態で、 内部 チヤンバ 1 0 3内にタ リ一二ングガスを供給するので、 サセプタ 1 1 1 の一部に金属錯体が付着することを抑制することができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されるものではなく、 構造や材質、 各部材の配置等は、 本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜 変更可能である。 第 1〜第 3の実施の形態では、 Hh f a cを使用して
いるが、 Hh f a cに限らずその他の 一ジケトンを使用してもよい。 H h f a c以外の βージケトンと しては、 例えば、 テ トラメチルヘプタ ンジオン ((CH3) 3 C C O CH2 C O C (CH3) 3 : H t h d)、 ァセ チルアセ トン (CH3 C O CH2C O CH3) 等が挙げられる。
上記第 1〜第 3の実施形態では、 H h f a c、 02、 N2、 及び H20 から構成されたク リ一ユングガスを使用しているが、 H f a c以外のも のを取り除いたク リ一ユングガスを使用してもよい。
上記第 1〜第 3の実施の形態では、 3 1 02膜 1 3の除去、 3 1 02膜 1 4の形成、 H f O 2膜 1 5の形成の際に、 サセプタ 1 1 1, 2 1 1, 3 1 1を回転させていないが、 サセプタ 1 1 1 , 2 1 1, 3 1 1を回転 させてもよい。 サセプタ 1 1 1, 2 1 1, 3 1 1を回転させた場合には、 S i O 2膜 1 3の除去の面内均一性、 S i O 2膜 1 4及び H f O 2膜 1 5 の面内均一性を向上させることができる。
上記第 1〜第 3の実施の形態では、 S i O 2膜 1 3の除去、 S i 〇 2膜 1 4の形成、 及ぴ H f 02膜 1 5の形成を別々の装置で行っているが、 これらを 1台の装置で行ってもよい。 また、 ウェハ wを使用している力 s、 ガラス基板であってもよい。
上記第 2の実施の形態及び第 3の実施の形態では、 自然酸化膜除去装 置 1 0 0について説明しているが、 ラジカル酸化装置 2 0 0及び MO C VD装置 3 0 0に適用してもよい。 産業上の利用可能性
本発明に係る基板処理装置、 基板処理装置のク リ一二ング及び基板処 理装置は、 半導体製造産業において利用することが可能である。