明 細 書 新規スクリーニング方法 技術分野
本発明は、 ヒ ト、 マウスおよびラット由来の G蛋白質共役型レセプター蛋 白質 (1 4 2 7 3 ) の用途、 およびラット由来の新規な G蛋白質共役型レセ プター蛋白質 (1 4 2 7 3 ) などに関する。 背景技術
多くのホルモンや神経伝達物質などの生理活性物質は、 細胞膜に存在する特 異的なレセプター蛋白質を通じて生体の機能を調節している。 これらのレセプ ター蛋白質のうち多くは共役している guanine nucleotide-binding protein ( 以下、 G蛋白質と略称する場合がある) の活 1"生化を通じて細胞内のシグナル伝 達を行ない、 また、 7個の膜貫通領域を有する共通した構造をもっていること 力、ら、 G蛋白質共役型レセプター蛋白質 (G P C R) あるいは 7回膜貫通型レ セプター蛋白質 (7 TMR) と総称される。
G蛋白質共役型レセプター蛋白質は生体の細胞や臓器の各機能細胞表面に存 在し、 それら細胞や臓器の機能を調節する分子、 例えば、 ホルモン、 神経伝達 物質および生理活性物質等の標的として生理的に重要な役割を担っている。 レ セプターは生理活性物質との結合を介してシグナルを細胞内に伝達し、 このシ グナルにより細胞の賦活ゃ抑制といった種々の反応が惹起される。
各種生体の細胞や臓器の内の複雑な機能を調節する物質と、 その特異的レセ プター蛋白質、 特には G蛋白質共役型レセプター蛋白質との関係を明らかにす ることは、 各種生体の細胞や臓器の機能を解明し、 それら機能と密接に関連し た医薬品開発に非常に重要な手段を提供することとなる。
例えば、 生体の種々の器官では、 多くのホルモン、 ホルモン様物質、 神経伝 達物質あるいは生理活性物質による調節のもとで生理的な機能の調節が行なわ れている。 特に、 生理活性物質は生体内の様々な部位に存在し、 それぞれに対
応するレセプター蛋白質を通してその生理機能の調節を行っている。 生体内に は未知のホルモンや神経伝達物質その他の生理活性物質も多く、 それらのレセ プター蛋白質の構造に関しても、 これまで報告されていないものが多い。 さら に、 既知のレセプタ一蛋白質においてもサブタイプが存在するかどうかについ ても分かっていないものが多い。
生体における複雑な機能を調節する物質と、 その特異的レセプター蛋白質と の関係を明らかにすることは、 医薬品開発に非常に重要な手段である。 また、 レセプター蛋白質に対するァゴニスト、 アンタゴニストを効率よくスクリー二 ングし、 医薬品を開発するためには、 生体内で発現しているレセプター蛋白質 の遺伝子の機能を解明し、 それらを適当な発現系で発現させることが必要であ つた。
近年、 生体内で発現している遺伝子を解析する手段として、 cDNAの配列 をランダムに解析する研究が活発に行なわれており、 このようにして得られた c DN Aの断片配列が Expressed Sequence Tag (EST) としてデータベース に登録され、公開されている。 また最近、ゲノム DN Aの網羅的配列解析から、 多くの新規遺伝子の存在が明らかになってきている。 しかし、 これら多くの E S Tゃゲノム配列から予想された新規遺伝子は配列情報のみであり、 その機能 を推定することは困難である。
ヒト及ぴマウス由来の 14273のアミノ酸配列おょぴそれをコードする D N Aが報告されている (公開配列データベース : ACCES S I ON XP— 06 1 208、 公開配列データベース : ACCE S S I ON XP— 1292 52および WO 2000/0061 1号) 。 また、 14273のノックアウト マウスの体重が増加していることが報告されている (WO 2002/6786 8号) 。
本発明は、 14273に対するリガンドを見出し、 それを用いた 14273 ァゴニストまたはアンタゴニストのスクリーユング方法等を提供することを目 的とする。 発明の開示
本発明者らは、 鋭意研究を重ねた結果、 ヒトおよびマウス 1 4 2 7 3の内因 性リガンドが脂肪酸であることを見出した。 さらに、 1 4 2 7 3が下垂体、 脂 肪組織、 腸管組織、 大腸癌細胞などで高発現していること、 脂肪酸が 1 4 2 7 3に作用することにより細胞内 C a 2 +濃度上昇、 細胞内 c AM P生成抑制、 M A Pキナーゼの活性化、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制、 脂肪細 胞からのグリセロール生成抑制、 脂肪分解抑制などが起こることを見出した。 本発明者らは、 これらの知見に基づいて、 さらに研究を重ねた結果、 本発明を 完成するに至った。
すなわち、 本発明は、
[ 1 ] ( 1 ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるァ ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共 役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩および (2 ) 脂肪酸ま たはその塩を用いることを特徴とする該レセプター蛋白質またはその塩と脂肪 酸またはその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング 方法、
[ 2 ] ( 1 ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるァ ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共 役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩おょぴ (2 ) 脂肪酸ま たはその塩を含有することを特徴とする該レセプター蛋白質またはその塩と脂 肪酸またはその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニン グ用キット、
[ 3 ] 上記 [ 1 ] 記載のスクリーニング方法または上記 [ 2 ] 記載のスクリー ユング用キットを用いて得られる、 脂肪酸またはその塩と配列番号: 1、 配列 番号: 3または配列番号: 8で表わされるァミノ酸配列と同一もしくは実質的 に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその 塩との結合性を変化させる化合物またはその塩、
[ 4 ] ( 1 ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるァ ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共 役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩おょぴ (2 ) 該レセプ
ター蛋白質またはその塩と脂肪酸またはその塩との結合性を変化させる化合物 またはその塩を用いることを特徴とする該レセプター蛋白質またはその塩に対 するァゴニス トまたはアンタゴニストのスクリーユング方法、
[ 5 ] ( 1 ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるァ ミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共 役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩および (2 ) 該レセプ ター蛋白質またはその塩と脂肪酸またはその塩との結合性を変化させる化合物 またはその塩を含有することを特徴とする該レセプター蛋白質またはその塩に 対するァゴニス トまたはアンタゴニス トのスクリーニング用キット、
[ 6 ] 上記 [ 4 ] 記載のスクリーニング方法または上記 [ 5 ] 記載のスクリー ニング用キットを用いて得られる、 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列 を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩に対するァゴニスト またはアンタゴニスト、
[ 7 ] 脂肪酸またはその塩と配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8 で表わされるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有 する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩との結合性を変化させる化 合物またはその塩を含有してなる医薬、
[ 8 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプタ一蛋白質またはその塩に対するァゴニストを含有してなる糖尿病、 耐糖 能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網 膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレル ギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症または心筋梗塞) の予防 ·治療剤、
[ 9 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその塩に対するァゴニストを含有してなるス トレス調節 剤、 脂肪細胞からのグリセロール生成抑制剤、 血中グルセロール低下剤、 脂肪 分解抑制剤またはィンスリン抵抗抑制剤、
[ 1 0 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるァミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質またはその塩に対するァゴニストを含有してなる副腎皮質刺 激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤、
[ 1 1 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質またはその塩に対するァゴニストを含有してなる A C T H産 生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿 病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群また は副腎皮質の萎縮の予防 ·治療剤、
[ 1 2 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるァミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質またはその塩に対するアンタゴニストを含有してなる糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿 病網膜症、 髙脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満 症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァ レルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒 食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 と りわけ内臓脂肪蓄積型肥満症) の予防 ·治療剤、
[ 1 3 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるァミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質またはその塩に対するアンタゴニストを含有してなるストレ ス調節剤、脂肪細胞からのグリセ口ール生成促進剤、血中ダルセ口ール上昇剤、 脂肪分解促進剤またはィンスリン抵抗促進剤、
[ 1 4 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質またはその塩に対するアンタゴニストを含有してなる副腎皮 質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤、
[ 1 5 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質またはその塩に対するアンタゴ-ストを含有してなる慢性関 節リゥマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リゥマチ熱、 強皮症、 腎 疾患、気管支喘息、肺結核性胸膜炎、サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変、 脳脊髄 炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫、 急性慢性副 腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症、 尊麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギーまた はアナフィラキシーショックの予防 ·治療剤、
[ 1 6 ] 試験化合物を配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表さ れるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋 白質共役型レセプター蛋白質を含有する細胞 (例、 C H O細胞、 脂肪細胞、 A t T - 2 0細胞、 3 T 3— L 1細胞) に接触させた場合における細胞内 C a 2 + 濃度上昇活性、 細胞内 c AMP生成抑制活性、 MA Pキナーゼのリン酸化もし くは活性化、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制活性、 グリセロール 生成抑制活性、 または脂肪分解抑制活性を測定することを特徴とする該レセプ ター蛋白質またはその塩に対するァゴニストのスクリーニング方法、
[ 1 7 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分べプチドまたはその塩を含有してなる糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿 病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満 症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァ
レルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒 食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症または心筋梗塞) の予防 ·治療剤、
[ 1 8 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分べプチドまたはその塩を含有してなるス トレ ス調節剤、脂肪細胞からめグリセ口ール生成抑制剤、血中ダルセ口ール低下剤、 脂肪分解抑制剤またはィンスリン抵抗抑制剤、
[ 1 9 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分ペプチドまたはその塩を含有してなる副腎皮 質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤、
[ 2 0 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分ペプチドまたはその塩を含有してなる A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 または副腎皮質の萎縮の予防 ·治療剤、
[ 2 1 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドを含有してなる糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 ァシ ドーシス、糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、 高脂血症、動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学 習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、 S旨肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪 肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害ま たは循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症または心
筋梗塞) の予防 ·治療剤、
[ 2 2 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドを含有してなるストレス調節剤、 脂肪細胞からのグリセ ロール生成抑制剤、 血中ダルセロール低下剤、 脂肪分解抑制剤またはインスリ ン抵抗抑制剤、
[ 2 3 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分ペプチドをコードするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドを含有してなる副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌 抑制剤、
[ 2 4 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドを含有してなる A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染 症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内 障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群または副腎皮質の萎縮の予防 '治 療剤、
[ 2 5 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするボリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドを含有してなる糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 ァシ ドーシス、糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学 習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪 肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害ま たは循環器疾患の診断剤、
[ 2 6 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドを含有してなるストレスの診断剤、
[ 2 7 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドをコードするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドを含有してなる A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染 症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内 障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群、 副腎皮質の萎縮、 慢性関節リウ マチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症、 腎疾患、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎、 潰瘍 性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺、 溶血性貧血、 顆粒 球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫、 急性慢性副腎皮 質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単 独欠損症、 蓴麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギーまたはァ ナフイラキシーショックの診断剤、
[ 2 8 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分ぺプチドまたはその塩に対する抗体を含有し てなる糖尿病、 耐糖能障害、 ゲトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖 尿病腎症、 糖尿病網膜症、 髙脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障 害、 肥満、肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 朦臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、脂肪萎縮、癌性悪液質、高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂 食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわけ内臓脂肪蓄積型肥満症) の予防 ·治療剤、
[ 2 9 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分ペプチドまたはその塩に対する抗体を含有し てなるストレス調節剤、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成促進剤、 血中ダルセ ロール上昇剤、 脂肪分解促進剤またはィンスリン抵抗促進剤、
[ 3 0 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分べプチドまたはその塩に対する抗体を含有し てなる副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤、
[ 3 1 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分ペプチドまたはその塩に対する抗体を含有し てなる慢性関節リゥマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、 リゥマチ熱、 強皮症、 腎疾患、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性 間質性肺炎、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝 硬変、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺、 溶血性貧血、顆粒球減少症、紫斑病、再生不良性貧血、 白血病、悪性リンパ腫、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出 症、 A C T H単独欠損症、 奪麻疼、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤ァレ ルギーまたはアナフィラキシーショックの予防 ·治療剤、 '
[ 3 2 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分べプチドまたはその塩に対する抗体を含有し てなる糖尿病、 耐糠能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖 尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障 害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 腾臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、脂肪萎縮、癌性悪液質、 高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂 食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患の診断剤、
[ 3 3 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分べプチドまたはその塩に対する抗体を含有し てなるス トレスの診断剤、
[ 3 4 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質もしくはその部分べプチドまたはその塩に対する抗体を含有し てなる A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 タツ シング症候群、副腎皮質の萎縮、慢性関節リゥマチ、全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リゥマチ熱、 強皮症、 腎疾患、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サ ルコィドーシス、びまん性間質性肺炎、潰瘍性大腸炎、胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋 無力症、顔面神経麻痺、溶血性貧血、顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺 疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症、 荨麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯 状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギーまたはアナフィラキシーショックの診断剤、
[ 3 5 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有してなるポリ ヌクレオチドを含有してなる糖尿病、耐糖能障害、ケトーシス、ァシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液 質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中†生脂肪症、 脂肪肝、 熱産 生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環 器疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわけ内臓脂肪蓄積型肥満症) の予防 -治 療剤、
[ 3 6 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸
配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有してなるポリ ヌクレオチドを含有してなるストレス調節剤、 脂肪細胞からのグリセロール生 成促進剤、 血中ダルセロール上昇剤、 脂肪分解促進剤またはインスリン抵抗促 進剤、
[ 3 7 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分ぺプチドをコードするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有してなるポリ ヌクレオチドを含有してなる副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤、
[ 3 8 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分ペプチドをコードするポリヌクレオチドを含有 するポリヌクレオチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有してなるポリ ヌクレオチドを含有してなる慢性関節リゥマチ、 全身性ェリテマトーデス、 多 発性筋炎、 リゥマチ熱、 強皮症、 腎疾患、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サル コィドーシス、 びまん性間質性肺炎、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、'肝硬変、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋 無力症、顔面神経麻痺、溶血性貧血、顆粒球減少症、紫斑病、再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺 疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症、 蓴麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯 状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギーまたはアナフィラキシーショックの予防'治療 剤、
[ 3 9 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分ペプチドの発現量を増加させる化合物またはそ の塩を含有してなる糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病 神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗
塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 瞎臓疲 弊、 低血糖症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高 インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能 障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症または心筋梗塞) の予防 •治療剤、
[ 4 0 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分ペプチドの発現量を増加させる化合物またはそ の塩を含有してなるストレス調節剤、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成抑制剤、 血中ダルセロール低下剤、 脂肪分解抑制剤またはィンスリン抵抗抑制剤、
[ 4 1 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分ペプチドの発現量を増加させる化合物またはそ の塩を含有してなる副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤、
[ 4 2 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドの発現量を増加させる化合物またはそ の塩を含有してなる A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮 質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群または副腎皮質の萎縮の予防 ·治療剤、
[ 4 3 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドの発現量を減少させる化合物またはそ の塩を含有してなる糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病 神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗 塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 勝臓疲 弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高 インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能
障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわけ内臓脂肪蓄積型肥満症) の予防 ·治療剤、 [ 4 4 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分ぺプチドの発現量を減少させる化合物またはそ の塩を含有してなるストレス調節剤、 脂肪細胞からのグリセロール生成促進剤、 血中ダルセロール上昇剤、 脂肪分解促進剤またはィンスリン抵抗促進剤、
[ 4 5 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分べプチドの発現量を減少させる化合物またはそ の塩を含有してなる副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤、
[ 4 6 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分ペプチドの発現量を減少させる化合物またはそ の塩を含有してなる慢性関節リゥマチ、全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、 リゥマチ熱、 強皮症、 腎疾患、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシ ス、 びまん性間質性肺炎、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔 面神経麻痺、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患によ る悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症、 蓴麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤ァレルギ一またはアナフイラキシーショックの予防 ·治療剤、
[ 4 7 ] 脂肪酸またはその塩を含有してなる配列番号: 1、 配列番号: 3また は配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ 酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質のシグナル伝達作用増強剤、
[ 4 8 ] 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能 障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 睦臓疲弊、 低血糖 症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン
血症、 高血糖症、 高 FFA症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石 症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 糖 尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症または心筋梗塞) の予防 ·治療剤で ある上記 [47] 記載の剤、
[ 49 ] ストレス調節剤、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成抑制剤、 血中ダル セロール低下剤、 脂肪分解抑制剤またはインスリン抵抗抑制剤である上記 [4 7] 記載の剤、
[50] 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌抑制剤である上記 [47] 記 載の剤、
[51] AC TH産生腫瘍、 クッシング病、感染症、続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッ シング症候群または副腎皮質の萎縮の予防 ·治療剤である上記 [47] 記載の 剤、
[52] 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌抑制剤である上記 [47] 記 載の剤、
[53] 哺乳動物に対して、 (i) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩、 (ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配 列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセ プター蛋白質またはその部分ぺプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有す るポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩に対するァゴェストの 有効量を投与することを特徴とする糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 ァシド 一シス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学 習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 FFA症、 高中性脂肪症、 脂肪
肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害ま たは循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症または心 筋梗塞) の予防 ·治療方法、
[ 5 4 ] 哺乳動物に対して、 (i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質、 その部分べプチドまたはその塩、
(ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配 列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセ プター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有す るポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩に対するァゴ-ストの 有効量を投与することを特徴とするストレス調節方法、 脂肪細胞からのグリセ ロール生成抑制方法、 血中グルセロール低下方法、 脂肪分解抑制方法またはィ ンスリン抵抗抑制方法、
[ 5 5 ] 哺乳動物に対して、 (i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩、 (ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配 列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセ プタ一蛋白質またはその部分べプチドをコードするポリヌクレオチドを含有す るポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプタ一蛋白質またはその塩に対するァゴニストの 有効量を投与することを特徴とする副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑 制方法、
[ 5 6 ] 哺乳動物に対して、 (i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質、 その部分べプチドまたはその塩、
(ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配 列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセ プター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有す るポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩に対するァゴニストの 有効量を投与することを特徴とする A C T H産生 JS瘍、クッシング病、感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群または副腎皮質の萎縮の予防 ·治療方 法、
[ 5 7 ] 哺乳動物に対して、 (i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩に 対する抗体、 (ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表され るァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白 質共役型レセプター蛋白質またはその部分べプチドをコードするポリヌクレオ チドを含有するポリヌクレオチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有し てなるポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配 列番号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配 列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩に対するアンタゴ ニストの有効量を投与することを特徴とする糖尿病、耐糖能障害、ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈 硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 脾臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪 萎縮、癌性悪液質、 高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障 害または循環器疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわけ内臓脂肪蓄積型肥満症 ) の予防 ·治療方法、
[ 5 8 ] 哺乳動物に対して、 ( i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番
号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩に 対する抗体、 (ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表され るァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白 質共役型レセプター蛋白質またはその部分ペプチドをコードするポリヌクレオ チドを含有するポリヌクレオチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有し てなるポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配 列番号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配 列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩に対するアンタゴ ニストの有効量を投与することを特徴とするストレス調節方法、 脂肪細胞から のグリセ口ール生成促進方法、 血中ダルセ口ール上昇方法、 脂肪分解促進方法 またはィンスリン抵抗促進方法、
[ 5 9 ] 哺乳動物に対して、 (i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩に 対する抗体、 (ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表され るァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白 質共役型レセプター蛋白質またはその部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオ チドを含有するポリヌクレオチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有し てなるポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配 列番号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配 列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩に対するアンタゴ ニストの有効量を投与することを特徴とする副腎皮質刺激ホルモン (A C T H ) 分泌促進方法、
[ 6 0 ] 哺乳動物に対して、 (i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を 含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質、 その部分べプチドまたはその塩に 対する抗体、 (ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表され るァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白
質共役型レセプター蛋白質またはその部分べプチドをコードするポリヌクレオ チドを含有するポリヌクレオチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有し てなるポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配 列番号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配 列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩に対するアンタゴ ニストの有効量を投与することを特徴とする慢性関節リウマチ、 全身性エリテ マト一デス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症、 腎疾患、 気管支喘息、 肺結核 性胸膜炎、 サルコイドーシス、 びまん性間質性肺炎、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うつ 滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性 硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性 器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症、 蓴麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギーまたはアナフィラキシーショ ックの予防 ·治療方法、
[ 6 1 ] 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能 障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 瞎臓疲弊、 低血糖 症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン 血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石 症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 糖 尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症または心筋梗塞) の予防 ·治療剤を 製造するための (i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表さ れるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋 白質共役型レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩、 (i i) 配列番 号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もし くは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質 またはその部分ぺプチドをコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレ ォチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表さ れるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋
白質共役型レセプター蛋白質に対するァゴニス トの使用、
[ 6 2 ] ストレス調節剤、 脂肪細胞からのグリセロール生成抑制剤、 血中ダル セロール低下剤、 脂肪分解抑制剤またはィンスリン抵抗抑制剤を製造するため の ( i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩、 (ii) 配列番号: 1、 配列 番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に 同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその部 分ぺプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、 また は (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質に対するァゴニストの使用、
[ 6 3 ] 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤を製造するための ( i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と 同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプタ 一蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩、 (ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一の アミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその部分ぺプ チドをコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、 または (iii ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と 同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプタ 一蛋白質に対するァゴニストの使用、
[ 6 4 ] A C T H産生腫瘍、 クッシング病、感染症、続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッ シング症候群または副腎皮質の萎縮の予防 ·治療剤を製造するための ( i ) 配 列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と同一 もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋 白質、 その部分ペプチドまたはその塩、 (ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3ま たは配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミ
ノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその部分べプチド をコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、 または (iii) 配 列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と同一 もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋 白質に対するァゴニストの使用、
[ 6 5 ] 糖尿病、 耐糖能障害、 ケト一シス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能 障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖 症、 インスリンァレルギ一、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン 血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石 症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 拒 食症、 肥満症、 とりわけ内臓脂肪蓄積型肥満症) の予防 ·治療剤を製造するた めの ( i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるァミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩に対する抗体、 (ii) 配列 番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と同一も しくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白 質またはその部分べプチドをコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌク レオチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有してなるポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミ ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役 型レセプター蛋白質に対するアンタゴニストの使用、
[ 6 6 ] ストレス調節剤、 脂肪細胞からのグリセロール生成促進剤、 血中グル セロール上昇剤、 脂肪分解促進剤またはィンスリン抵抗促進剤を製造するため の ( i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩に対する抗体、 (ii) 配列番 号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もし くは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質
またはその部分べプチドをコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレ ォチドと相補的な塩基配列またはその一部を含有してなるポリヌクレオチド、 または (iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミ ノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役 型レセプター蛋白質に対するアンタゴニストの使用、
[ 6 7 ] 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤を製造するための ( i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と 同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプタ 一蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩に対する抗体、 (ii)配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質 的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはそ の部分べプチドをコ一ドするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチドと 相補的な塩基配列またはその一部を含有してなるポリヌクレオチド、 または ( iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列 と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプ ター蛋白質に対するアンタゴニストの使用、
[ 6 8 ] 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リゥマチ 熱、 強皮症、 腎疾患、 気管支喘息、 結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 ぴま ん性間質性肺炎、潰瘍性大腸炎、胆汁うっ滞型急性肝炎、劇症肝炎、慢性肝炎、 肝硬変、脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、重症筋無力症、顔面神経麻痺、 溶血性貧血、顆粒球減少症、紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、悪性リンパ腫、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出 症、 A C Τ Η単独欠損症、 奪麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤ァレ ルギーまたはアナフィラキシーショックの予防 ·治療剤を製造するための ( i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列と 同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプタ 一蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩に対する抗体、 (ii)配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるァミノ酸配列と同一もしくは実質 的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはそ
の部分ペプチドをコードするポリヌクレオチドを含有するポリヌクレオチドと 相補的な塩基配列またはその一部を含有してなるポリヌクレオチド、 または ( iii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸配列 と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプ ター蛋白質に対するアンタゴニストの使用、
[ 6 9 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるァミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のアミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質またはその塩を用いることを特徴とする、 (i ) 糖尿病、 耐 糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病 網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 脖臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレル ギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害もしくは循環器疾患(特に、糖尿病、高脂血症、肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 拒食症、 肥満症) の予防 ·治療薬、 (ii) スト レス調節薬、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成調節薬、 血中グルセ口ール調節 薬、 脂肪分解調節薬、 インスリン抵抗調節薬、 (iii) 副腎皮質刺激ホルモン ( A C T H) 分泌調節薬、 (iv) A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続 発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結 核性疾患、高血圧、 クッシング症候群もしくは副腎皮質の萎縮の予防 ·治療薬、 または (V ) 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウ マチ熱、 強皮症、 腎疾患、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性 肝炎、 肝硬変、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神 経麻痺、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性 リンパ腫、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪 性眼球突出症、 A C T H単独欠損症、 尊麻疹、 湿疹、皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギーもしくはアナフィラキシーショックの予防 ·治療薬が該レセプ ター蛋白質またはその塩に結合することを確認する方法、
[ 7 0 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるァミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質またはその塩を用いることを特徴とする、 (i ) 糖尿病、 耐 糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病 網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 藤臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレル ギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害もしくは循環器疾患(特に、糖尿病、高脂血症、肥満、 動脈硬化、狭心症もしくは心筋梗塞) の予防 ·治療薬、 (ii) ストレス調節薬、 脂肪細胞からのグリセロール生成抑制薬、 血中グルセロール低下薬、 脂肪分解 抑制薬、 インスリン抵抗抑制薬、 (iii) 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分 泌抑制薬、 または (iv) A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副 腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾 患、 高血圧、 クッシング症候群もしくは副腎皮質の萎縮の予防 ·治療薬が該レ セプター蛋白質またはその塩に対するァゴニストであることを確認する方法、
[ 7 1 ] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ 酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型 レセプター蛋白質またはその塩を用いることを特徴とする、 (i ) 糖尿病、 耐 糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病 網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学習障害、 勝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレル ギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害もしくは循環器疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわ け内臓脂肪蓄積型肥満症) の予防 ·治療薬、 (ii) ストレス調節薬、 脂肪細胞 からのグリセ口ール生成促進薬、 血中ダルセ口ール上昇薬、 脂肪分解促進薬、 インスリン抵抗促進薬、 (iii) 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進薬 、 または (iv) 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リ
ゥマチ熱、 強皮症、 腎疾患、気管支喘息、肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性 肝炎、 肝硬変、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神 経麻痺、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性 リンパ J!重、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪 性眼球突出症、 A C T H単独欠損症、蓴麻疹、湿疹、皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤ァレルギ一もしくはアナフィラキシーショックの予防 ·治療薬が該レセプ ター蛋白質またはその塩に対するアンタゴニストであることを確認する方法、 [ 7 2 ] 各薬を該レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩に接触さ せた場合における、 各薬と該レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその 塩との結合量を測定することを特徴とする上記 [ 6 9 ] 〜 [ 7 1 ] 記載の確認 方法、
[ 7 3 ] ( 1 ) ( i ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わ されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G 蛋白質共役型レセプター蛋白質に対するァゴニストまたはアンタゴニスト、 ま たは (および) (ii) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わ されるァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G 蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその部分ペプチドの発現量を変化させる 化合物またはその塩、 と (2 ) ( i ) 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 ァシ ドーシス、 糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害、 癌、 記憶学 習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪 肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害も しくは循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋 梗塞、 拒食症、 肥満症) の予防 ·治療薬、 (ii) ストレス調節薬、 脂肪細胞か らのグリセロール生成調節薬、 血中グルセロール調節薬、 脂肪分解調節薬、 ィ ンスリン抵抗調節薬、 (iii) 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節薬、 (iv) A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、
消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッ シング症候群もしくは副腎皮質の萎縮の予防 ·治療薬、 または (V ) 慢性関節 リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症、 腎疾 患、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変、 脳脊髄 炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫、 急性慢性副 腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 ACT H単独欠損症、 尊麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギーもし くはアナフィラキシーショックの予防 ·治療薬とを組み合わせてなる医薬、
[74] 配列番号: 8で表されるアミノ酸配列からなる G蛋白質共役型レセプ ター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその塩、
[75] 上記 [74] 記載の G蛋白質共役型レセプター蛋白質をコードするポ リヌクレオチドを含有するポリヌクレオチド、
[76] 配列番号: 9で表される塩基配列からなる DNA、
[77] 上記 [75] 記載のポリヌクレオチドを含有する組換えベクター、 [78] 上記 [77] 記載の組換えベクターで形質転換させた形質転換体、 お よび
[79] 上記 [78] 記載の形質転換体を培養し、 上記 [74] 記載の G蛋白 質共役型レセプター蛋白質またはその塩を生成せしめることを特徴とする上記 [74] 記載の G蛋白質共役型レセプター蛋白質またはその塩の製造法を提供 する。
さらに、 本発明は、
[80] ( i ) 配列番号: 1または配列番号: 3で表されるアミノ酸配列と同 一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有することを特徴とする G蛋白質 共役型レセプター蛋白質 (以下、 14273と略記する場合もある) 、 その部 分ペプチドまたはその塩と、 脂肪酸またはその塩とを接触させた場合と、 (ii ) 14273、 その部分ペプチドまたはその塩と、 脂肪酸またはその塩おょぴ 試験ィヒ合物とを接触させた場合との比較を行なうことを特徴とする上記 [ 1 ]
記載のスクリーニング方法、
[8 1] ( i ) 標識した脂肪酸またはその塩を 142 7 3、 その部分ペプチド またはその塩に接触させた場合と、 (ii) 標識した脂肪酸またはその塩おょぴ 試験化合物を 142 7 3、 その部分べプチドまたはその塩に接触させた場合に おける、 標識した脂肪酸またはその塩の 1427 3、 その部分ぺプチドまたは その塩に対する結合量を測定し、 比較することを特徴とする上記 [1] 記載の スクリーニング方法、
[82] ( i ) 標識した脂肪酸またはその塩を 142 7 3を含有する細胞に接 触させた場合と、 (ii) 標識した脂肪酸またはその塩および試験化合物を 14 2 73を含有する細胞に接触させた場合における、 標識した脂肪酸またはその 塩の該細胞に対する結合量を測定し、 比較することを特徴とする上記 [1] 記 載のスクリーニング方法、
[8 3] ( i ) 標識した脂肪酸またはその塩を 1427 3を含有する細胞の膜 画分に接触させた場合と、 (ii) 標識した脂肪酸またはその塩および試験化合 物を 1 42 73を含有する細胞の膜画分に接触させた場合における、 標識した 脂肪酸またはその塩の該細胞の膜画分に対する結合量を測定し、 比較すること を特徴とする上記 [1] 記載のスクリーニング方法、
[84] ( i ) 標識した脂肪酸またはその塩を、 1 42 7 3をコードする DN Aを含有する D NAを含有する組換えベクターで形質転換した形質転換体を培 養することによつて当該形質転換体の細胞膜に発現した 142 7 3に接触させ た場合と、 (ii) 標識した脂肪酸またはその塩および試験化合物を当該質転換 体の細胞膜に発現した 1 42 73に接触させた場合における、 標識した脂肪酸 またはその塩の 1 42 73に対する結合量を測定し、 比較することを特徵とす る上記 [1] 記载のスクリーニング方法、
[8 5] ( i ) 1 42 73を活性化する化合物を 1 42 7 3を含有する細胞に 接触させた場合と、 (ii) 1 42 7 3を活性化する化合物およぴ試験化合物を 1 42 73を含有する細胞に接触させた場合における、 142 7 3を介した細 胞刺激活性を測定し、 比較することを特徴とする上記 [1] 記載のスクリー- ング方法、
[86] 14273を活性化する化合物を、 14273をコードする DNAを 含有する D N Aを含有する組換えべクタ一で形質転換した形質転換体を培養す ることによって当該形質転換体の細胞膜に発現した 14273に接触させた場 合と、 14273を活性化する化合物および試験化合物を当該形質転換体の細 胞膜に発現した 14273に接触させた場合における、 14273を介する細 胞刺激活性を測定し、 比較することを特徴とする上記 [1] 記載のスクリー二 ング方法、
[87] 14273を活性化する化合物が脂肪酸またはその塩である上記 [8 5] または [86] 記載のスクリーニング方法、
[88] 14273を含有する細胞またはその膜画分を含有することを特徴と する上記 [2] 記載のスクリーニング用キット、
[89] 14273をコードする DNAを含有する DNAを含有する組換えべ クタ一で形質転換した形質転換体を培養することによつて当該形質転換体の細 · 胞膜に発現した 14273を含有することを特徴とする上記 [2] 記載のスク リーユング用キット、
[90] (1) (i) 標識された脂肪酸またはその塩または (ii) 該レセプタ 一蛋白質またはその塩と脂肪酸またはその塩との結合性を変化させる標識され た化合物またはその塩を、 該レセプター蛋白質、 その部分ペプチドまたはその 塩に接触させた場合と、 (2) 各薬および (i) 標識された脂肪酸またはその 塩または (ii) 該標識された化合物またはその塩を、 該レセプター蛋白質、 そ の部分ペプチドまたはその塩に接触させた場合における、 (i) 標識された脂 肪酸またはその塩または (ii) 該標識された化合物またはその塩と、 該レセプ ター蛋白質、 その部分べプチドまたはその塩との結合量を測定することを特徴 とする上記 [69] 〜 [71] 記载の確認方法、
[91] (1) (i) 標識された脂肪酸またはその塩または (ii) 該レセプタ 一蛋白質またはその塩と脂肪酸またはその塩との結合性を変化させる標識され た化合物またはその塩を、 該レセプター蛋白質を含有する細胞またはその細胞 膜画分に接触させた場合と、 (2) 各薬および (i) 標識された脂肪酸または その塩または (ii) 該標識された化合物またはその塩を、 該レセプター蛋白質
を含有する細胞またはその細胞膜画分に接触させた場合における、 ( i ) 標識 された脂肪酸またはその塩または (ii) 該標識された化合物またはその塩と、 該レセプター蛋白質を含有する細胞またはその細胞膜画分との結合量を測定す ることを特徴とする上記 [69] 〜 [71] 記載の確認方法、
[92] (1) ( i) 脂肪酸またはその塩または (ii) 該レセプター蛋白質ま たはその塩と脂肪酸またはその塩との結合性を変化させる化合物またはその塩 を、 該レセプター蛋白質を含有する細胞またはその細胞膜画分に接触させた場 合と、 (2) 各薬および (i) 脂肪酸またはその塩または (ii) 該レセプター 蛋白質またはその塩と脂肪酸またはその塩との結合性を変化させる化合物また はその塩を、 該レセプター蛋白質を含有する細胞またはその細胞膜画分に接触 させた場合における、 細胞内 C a 2+濃度上昇活性、 細胞内 c AMP生成抑制活 性、 MAPキナーゼのリン酸ィヒもしくは活性化、 副腎皮質刺激ホルモン (AC TH) 分泌抑制活性、 グリセロール生成抑制活性、 または脂肪分解抑制活性を 測定することを特徴とする上記 [69] 〜 [71] 記載の確認方法、
[93] 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるァミノ酸配列と同一も しくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白 質、 その部分ペプチドまたはその塩を含有することを特徴とする、 (i) 糖尿 病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不 適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 勝 JI蔵疲弊、 低血糖 症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高ィンスリン 血症、 高血糖症、 高 FFA症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石 症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害もしくは循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 拒食症、 肥満症) の 予防 ·治療薬、 (ii) ストレス調節薬、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節 薬、血中ダルセロール調節薬、脂肪分解調節薬もしくはインスリン抵抗調節薬、 (iii) 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌調節薬、 (iv) ACTH産生腫
瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中 心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月 顔、 骨粗しょう症、 出血性素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血 症、 高コレステロール血、 耐糖能異常、 白血球増多症) もしくは副腎皮質の萎 縮の予防。治療薬、 または (V ) 結合組織疾患 (例えば、 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィド 一シス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 (例えば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁 うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、 神経 ·筋疾患 (例えば、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺) 、 血液 疾患 (例えば、溶血性貧血、 顆粒球減少症、紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌 ·代謝疾患 (例えば、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副 腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症) 、 皮 膚疾患 (例えば、 蓴麻疹、'湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギー) もしくはアナフィラキシーショックの予防'治療薬が該レセプター蛋白質また はその塩に結合することを確認するためのキット、
[ 9 4 ] 配列番号: 1または配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列と同一も しくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レセプター蛋白 質に対するァゴ-ストまたはアンタゴニストである、 (i ) 糖尿病、 耐糖能障 害、 ケトーシス、 アシドーシス、糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体 機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨 大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群 ) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリン アレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮もしくは癌性悪液質、 高インスリン血症、 高 血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食 障害、 拒食症、 腸管ホルモンの分泌障害もしくは循環器疾患 (特に、 糖尿病、 髙脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 拒食症、 肥満症) の予防 ·治
療薬、 (ii) ストレス調節薬、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節薬、 血中 ダルセロール調節薬、 脂肪分解調節薬もしくはィンスリン抵抗調節薬、 (iii) 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌調節薬、 (iv) AC TH産生腫瘍、 ク ッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障 害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中心性肥 満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨 粗しょう症、 出血性素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高 コレステロール血、 耐糖能異常、 白血球増多症) もしくは副腎皮質の萎縮の予 防-治療薬、 または (V) 結合組織疾患 (例えば、 慢性関節リウマチ、 全身性 エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフ口 ーゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 (例えば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型 急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、神経 ·筋疾患 (例えば、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺) 、 血液疾患 (例え ば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リン パ腫) 、 内分泌 ·代謝疾患 (例えば、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症 候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 ACTH単独欠損症) 、 皮膚疾患 ( 例えば、 蓴麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギー) もしくは アナフィラキシーショックの予防'治療薬、
[95] 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表されるアミノ酸 配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有する G蛋白質共役型レ セプター蛋白質またはその部分ぺプチドをコードするポリヌクレオチドに対す る s i RNA、
[96] 配列番号: 21で表わされる塩基配列からなるセンス鎖と配列番号: 22で表わされる塩基配列からなるアンチセンス鎖で構成される s i RNA ( 実施例 1 1の ml 4 i 561) である上記 [95] 記載の s i RNA、
[97] 上記 [95] 記載の s i RNAを含有してなる診断薬、
[98] 上記 [95] 記載の s i RNAを含有してなる医薬、
[99] 上記 [95] 記載の s i RNAを含有してなる糖尿病、 耐糖能障害、
ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高 脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機 能障害、 癌、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレルギー、 脂 肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 髙血糖症、 高 F FA症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホ ルモンの分泌障害または循環器疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわけ内臓月旨 肪蓄積型肥満症) の予防 ·治療剤、
[ 1 0 0] 上記 [9 5] 記載の s i RNAを含有してなるストレス調節剤、 脂 肪細胞からのグリセ口ール生成促進剤、 血中グルセ口ール上昇剤、 脂肪分解促 進剤またはインスリン抵抗促進剤、
[ 1 0 1] 上記 [9 5] 記載の s i RNAを含有してなる副腎皮質刺激ホルモ ン (ACTH) 分泌促進剤、 および
[1 0 2] 上記 [9 5] 記載の s i RNAを含有してなる慢性関節リゥマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リゥマチ熱、 強皮症、 腎疾患、 気管支 喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎、 潰瘍性大腸 炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変、 脳脊髄炎、 末梢神 経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺、 溶血性貧血、 顆粒球減少 症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫、 急性慢性副腎皮質機能 不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 ACTH単独欠損 症、 蓴麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギーまたはアナフィ ラキシーショックの予防 ·治療剤等を提供する。 図面の簡単な説明
図 1はパルミ トレイン酸 (P a l m i t o l e i c a c i d) 3 0 μΜを添 加したときの細胞内 C a 2 +濃度の変化を調べた結果を示す。 縦軸の C o u n t sは細胞内 C a 2+濃度を示す蛍光強度、 横軸の T i me ( s e c . ) はサンプ ル添加後の時間経過(秒) を示す。〇はヒト 1 4 2 7 3発現 CHO— K 1細胞、 △はマウス 1 4 2 7 3発現 CHO— K 1細胞、 口は 1 4 2 7 3を発現していな いコントロールの CHO— K 1細胞を示す。
図 2はリノール酸 (L i n o l e i c a c i d) 30 μΜを添加したときの 細胞内 C a 2+濃度の変化を調べた結果を示す。 縦軸の C o un t sは細胞内 C a 2+濃度を示す蛍光強度、 横軸の T ime (s e c. ) はサンプル添加後の時 間経過 (秒) を示す。 〇は 14273発現 CHO— K 1細胞、 △はマウス 14 273発現 CHO— K 1細胞、 口は 14273を発現していないコントロール の CHO— K 1細胞を示す。
図 3は γ—リノレン酸 (γ— L i n o l e n i c a c i d) 30 を添カロ したときの細胞内 C a 2+濃度の変化を調べた結果を示す。 縦軸の C o u n t s は細胞内 C a 2+濃度を示す蛍光強度、 横軸の T i me (s e c. ) はサンプル 添加後の時間経過 (秒) を示す。 〇は 14273発現 CHO— K1細胞、 △は マウス 14273発現 CHO— K 1細胞、 口は 14273を発現していないコ ントロールの CHO— K 1細胞を示す。
図 4はァラキドン酸 (Ar a c h i d o n i c a c i d) 30μΜを添カロし たときの細胞内 C a 2+濃度の変化を調べた結果を示す。 縦軸の C o u n t sは 細胞内 C a 2 +濃度を示す蛍光強度、 横軸の T i me (s e c. ) はサンプル添 加後の時間経過 (秒) を示す。 〇は 14273発現 CHO— K1細胞、 △はマ ウス 14273発現 CHO— K 1細胞、 口は 14273を発現していないコン トロールの CHO— K 1細胞を示す。
図 5はドコサへキサェン酸 (D o c 0 s a h e X a e n o i c a c i d, D HA) 30 Mを添加したときの細胞内 C a 2+濃度の変化を調べた結果を示す。 縦軸の C o u n t sは細胞内 C a 2+濃度を示す蛍光強度、 横軸の T i me (s e c. ) はサンプル添加後の時間経過 (秒) を示す。 〇は 14273発現 CH 0— K1細胞、 △はマウス 14273発現 CHO— K 1細胞、 口は 14273 を発現していないコント口ールの C H〇一 K 1細胞を示す。
図 6はヒ ト各種組織での 14273 mRN Aの発現分布を示す。 コピー数 /25 n g t o t a l RNAはt o t a l RNA 25 n g当たりのコピー数を 示す。
図 7はラット各種組織での 14273 mRN Aの発現分布を示す。 コピー数 Z n g p o l y (A) +RNAは p o l y (A) +RNA n g当たりのコピ
一数を示す。
図 8は水浸拘束ストレス負荷ラット下垂体での 1 4 2 7 3 mRNAの発現上昇 を調べた結果を示す。 横軸は水浸時間 (h) を示す。 縦軸の C o p i e s /n g p o l y (A) +RNAは p o 1 y (A) +RNA n g当たりのコピー 数を示す。
図 9はヒト 1 4 2 7 3発現 CHO細胞の c AMP産生に対する脂肪酸の影響を 調べた結果を示す。 F o r s k o 1 i nはフオルスコリン存在下で脂肪酸を添 加しなかった場合を、 B u t y 1 i c a c i dはフオルスコリン存在下に酪 酸 ( 3 0 M) を添カロした場合を、 γ— L i n o l e n o i c a c i dはフ オルスコリン存在下に γ—リノレン酸 (3 0 /zM) を添加した場合を、 L i n o l e i c a c i dはフオルスコリン存在下にリノール酸 (3 0 μ Μ) を添 加した場合を、 DH Αはフオルスコリン存在下に DHA (3 0 μΜ) を添加し た場合を、 O l e i c a c i dはフオルスコリン存在下にォレイン酸 (3 0 μΜ) を添加した場合を示す。 縦軸の%は、 フォルスコリンで刺激した時の c AMP産生量からベースを引いた値を 1 0 0%とした場合における、 各脂肪酸 添加時の c AMP産生量を相対値で表したものである。
図 1 0は脂肪酸添加によるヒト 1 4 2 7 3発現 CHO細胞での MAPキナーゼ 活性化を検出した結果を示す。 CHO_h l 4 2 7 3はヒ ト 1 4 2 7 3を発現 している CHO細胞を用いた場合を、 CHO— mo c kはヒト 1 4 2 7 3を発 現していない CHO細胞を用いた場合を示す。 γ— 1 i n oは γ—リノレン酸 を添加した場合を、 m e t h y 1はリノ一ル酸メチルを添加した場合を示す。 数字 (m i n) はサンプル添加後の経過時間 (分) を示す。 p 44はリン酸化 され活性化された ERK 1のバンドを示す。 p 4 2はリン酸化され活性化され た E R 2のバンドを示す。
図 1 1は 3 T 3— L 1細胞の脂肪細胞分化誘導に伴 51 4 2 7 3受容体の発現 変動を調べた結果を示す。 横軸は 3 T 3— L 1細胞の脂肪細胞分化誘導後の日 数 (日) を示す。 縦軸のコピー数 /2 5 n g t o t a l RNAは、 得られ た 3 T 3—L 1細胞における 1 4 2 7 3受容体の mRNA発現量を T o t a 1 RNA 2 5 n gあたりのコピー数として算出した値を示す。
図 1 2はラット初代培養前駆脂肪細胞の脂肪細胞分化誘導に伴う 1 4273受 容体の発現変動を調べた結果を示す。 D a y 0は分化誘導前の細胞を、 D a y 8は分化誘導後 8日後の細胞を用いた場合を示す。 縦軸のコピー数 /2 5 n g t o t a l RNAは、 得られた初代培養脂肪細胞における 1 42 73受容体 の mRNA発現量を T o t a 1 RNA 25 n gあたりのコピー数として算 出した値を示す。
図 1 3は脂肪酸による A t T— 20細胞からの副腎皮質刺激ホルモン放出因子 (CRF) 誘導性 ACT H分泌の抑制効果を調べた結果を示す。 b a s eは C RF非存在下で、 脂肪酸を添加しなかった場合を示す。 CRFは CRF (1 0 nM) 存在下で脂肪酸を添カ卩しなかった場合を示す。 γ— LAは γ—リノレン 酸を、 ct一 LAは α—リノレン酸を、 ΒΑは酪酸をそれぞれ CRF (Ι Ο ηΜ ) 存在下で添加した場合を示す。 ACTH (X 25 p g/m 1 ) は ACTH分 泌量を示す。 平均 +標準誤差 (n = 8) 。 * *, p < 0. 0 1 ; *, p < 0. 05 (S t u d e n t s t t e s t) 。
図 1 4は 3 T 3— L 1脂肪分化細胞における脂肪分解に対する脂肪酸の抑制 作用を示す。 γ— LAは γ—リノレン酸を、 MLはリノール酸メチルをそれ ぞれ示す。 b a s eは脂肪酸を添加しなかった場合を示す。 グリセロール( M) はグリセロールの生成量を示す。 *はイソプロテレノール添加の b a s eに対し有意に抑制されていることを示す (p < 0. 0 5) 。 * *はイソプ ロテレノール添加の b a s eに対し有意に抑制されていることを示す (p < 0. 0 1) 。 発明を実施するための最良の形態
本発明の G蛋白質共役型レセプター蛋白質 (以下、 1 42 7 3と略記する場 合がある) は、 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされる ァミノ酸配列と同一もしくは実質的に同一のァミノ酸配列を含有するレセプタ 一蛋白質である。
142 73は、 例えば、 ヒトゃ哺乳動物 (例えば、 モルモット、 ラット、 マ ウス、 ゥサギ、 ブタ、 ヒッジ、 ゥシ、 サルなど) のあらゆる細胞 (例えば、 脾
細胞、神経細胞、 グリア細胞、 S萃臓 j3細胞、膝臓ランゲルハンス島、 骨髄細胞、 メサンギゥム細胞、 ランゲルハンス細胞、 表皮細胞、 上皮細胞、 内皮細胞、 繊 維芽細胞、 繊維細胞、 筋細胞、 脂肪細胞、 免疫細胞 (例、 マクロファージ、 T 細胞、 B細胞、 ナチュラルキラー細胞、 肥満細胞、 好中球、好塩基球、 好酸球、 単球) 、 巨核球、 滑膜細胞、 軟骨細胞、 骨細胞、 骨芽細胞、 破骨細胞、 乳腺細 胞、 肝細胞もしくは間質細胞、 またはこれら細胞の前駆細胞、 幹細胞もしくは ガン細胞など)や血球系の細胞、またはそれらの細胞が存在するあらゆる組織、 例えば、 脳、 脳の各部位 (例、 嗅球、 扁頭核、 大脳基底球、 海馬、 視床、 視床 下部、 視床下核、 大脳皮質、 延髄、 小脳、 後頭葉、 前頭葉、 側頭葉、 被殻、 尾 状核、 脳染、 黒質) 、 脊髄、 下垂体、 胃、 藤臓、 腎臓、 肝臓、 生殖腺、 甲状腺、 胆のう、 骨髄、 副腎、 皮膚、 筋肉、 肺、 消化管 (例、 大腸、 小腸) 、 血管、 心 臓、 胸腺、 脾臓、 顎下腺、 末梢血、 末梢血球、 前立腺、 睾丸、 精巣、 卵巣、 胎 盤、 子宫、 骨、 関節、 骨格筋などに由来する蛋白質であってもよく、 また合成 蛋白質であってもよい。 特に、 14273は下垂体、 腸管や脂肪組織に高発現 している。
配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ酸配列 と実質的に同一のアミノ酸配列としては、 例えば、 配列番号: 1、 配列番号:
3または配列番号: 8で表わされるァミノ酸配列と約 85 %以上、 好ましくは 90 %以上、 より好ましくは約 95 %以上の相同性を有するァミノ酸配列など が挙げられる。
本発明の配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミ ノ酸配列と実質的に同一のァミノ酸配列を含有する蛋白質としては、 例えば、 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ酸配列と 実質的に同一のアミノ酸配列を有し、 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列 番号: 8で表わされるァミノ酸配列からなる蛋白質と実質的に同質の活性を有 する蛋白質などが好ましい。
ァミノ酸配列の相同性は、 相同性計算アルゴリズム NCB I BLAST ( Na t i o n a l C e n t e r f o r B i o t e c hn o l o g y I n f o rma t i o n B a s i c L o c a l A l i g nme n t S e
a r c h To o l) を用い、 以下の条件 (期待値 = 10 ;ギヤップを許す; マトリクス =B LOSUM62 ; フイノレタリング = OFF) にて計算すること ができる。
実質的に同質の活性としては、 例えば、 リガンド結合活性、 シグナル情報伝 達作用などが挙げられる。 実質的に同質とは、 それらの活性が性質的に同質で あることを示す。 したがって、 リガンド結合活性やシグナル情報伝達作用など の活性が同等 (例、 約 0. 01〜: 10◦倍、 好ましくは約 0. 5〜20倍、 よ り好ましくは約 0. 5〜2倍) であることが好ましいが、 これらの活性の程度 ゃ蛋白質の分子量などの量的要素は異なつていてもよい。
リガンド結合活性やシグナル情報伝達作用などの活性の測定は、 自体公知の 方法に準じて行なうことができるが、 例えば、 後に記載するスクリーニング方 法に従って測定することができる。
また、 14273としては、 a ) 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番 号: 8で表わされるアミノ酸配列中の 1または 2個以上 (好ましくは、 1〜3 0個程度、 より好ましくは 1〜 10個程度、 さらに好ましくは数個 ( 1〜 5個 ) ) のアミノ酸が欠失したアミノ酸配列、 b) 配列番号: 1、 配列番号: 3ま たは配列番号: 8で表わされるァミノ酸配列に 1または 2個以上(好ましくは、 1〜30個程度、 より好ましくは 1〜10個程度、 さらに好ましくは数個 (1 〜5個) ) のアミノ酸が付加したアミノ酸配列、 c) 配列番号: 1、 配列番号 : 3または配列番号: 8で表わされるァミノ酸配列中の 1または 2個以上 (好 ましくは、 1〜30個程度、 より好ましくは 1〜10個程度、 さらに好ましく は数個 ( 1〜 5個) ) のァミノ酸が他のァミノ酸で置換されたァミノ酸配列、 または d ) それらを組み合わせたァミノ酸配列を含有する蛋白質なども用いら れる。
本明細書において 14273は、 ぺプチド標記の慣例に従って、 左端が N末 端 (ァミノ末端) 、 右端が C末端 (カルボキシル末端) である。 配列番号: 2 で表わされるアミノ酸配列を含有する 14273をはじめとする 14273は、 C末端がカルボキシル基 (-COOH) 、 カルボキシレート(一COO— )、 アミ ド (一 CONH2) またはエステル (一 COOR) の何れであってもよい。
ここでエステルにおける Rとしては、 例えば、 メチル、 ェチル、 n—プロピ ル、 イソプロ'ピルもしくは n—ブチルなどの アルキル基、 例えば、 シクロ ペンチル、 シクロへキシルなどの C3_8シクロアルキル基、 例えば、 フエ-ル、 α—ナフチルなどの C6_12ァリール基、 例えば、 ベンジル、 フエネチルなどの フエニル一 — 2アルキル基もしくはひ一ナフチルメチルなどの α—ナフチル 一〇 2アルキル基などの C7— 14ァラルキル基のほ力、 経口用エステルとして 汎用されるビバロイルォキシメチル基などが用いられる。
14273が C末端以外にカルボキシル基 (またはカルボキシレート) を有 している場合、 カルボキシル基がアミ ド化またはエステル化されているものも 14273に含まれる。 この場合のエステルとしては、 例えば上記した C末端 のエステルなどが用いられる。
さらに、 14273には、 上記した蛋白質において、 N末端のメチォニン残 基のアミノ基が保護基 (例えば、 ホルミノレ基、 ァセチルなどの C2— 6アルカノィ ル基などの C i— 6ァシル基など) で保護されているもの、 N端側が生体内で切断 され生成したダルタミル基がピログルタミン酸化したもの、 分子内のアミノ酸 の側鎖上の置換基 (例えば、 一 OH、 一 SH、 アミノ基、 イミダゾール基、 ィ ンドール基、 グァ -ジノ基など) が適当な保護基 (例えば、 ホルミル基、 ァセ チルなどの C2一 6アル力ノィル基などの ァシル基など) で保護されている もの、 あるいは糖鎖が結合したいわゆる糖蛋白質などの複合蛋白質なども含ま れる。
14273の具体例としては、 例えば、 配列番号: 1で表わされるアミノ酸 配列からなるヒ ト由来の 14273、 配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列 からなるマウス由来の 14273 (WO 2002/67868号、 公開配列デ ータペース : ACCE S S I ON XP一 06 1208、 XP_1 29252 ) 、 配列番号: 8で表わされるァミノ酸配列からなるラット由来の 14273 などが用いられる。 配列番号: 8で表わされるアミノ酸配列からなるラット由 来の 14273は新規な蛋白質である。
14273の部分べプチド (以下、 単に部分ぺプチドと略記する場合がある ) としては、 上記した 14273の部分ァミノ酸配列を有するぺプチドであれ
ば何れのもめであってもよいが、 例えば、 14273の蛋白質分子のうち、 細 胞膜の外に露出している部位であって、 14273と実質的に同質のレセプタ 一結合活性を有するものなどが用いられる。
具体的には、 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされる アミノ酸配列を有する 14273の部分ぺプチドとしては、 疎水性プロット解 祈において細胞外領域 (親水性 (Hydrophilic) 部位) であると分析された部分 を含むペプチドである。 また、 疎水性 (Hydrophobic) 部位を一部に含むぺプチ ドも同様に用いることができる。 個々のドメインを個別に含むペプチドも用い 得るが、 複数のドメィンを同時に含む部分のぺプチドでも良い。
本発明の部分ペプチドのアミノ酸の数は、 上記した本発明のレセプター蛋白 質の構成ァミノ酸配列のうち少なくとも 20個以上、 好ましくは 50個以上、 より好ましくは 100個以上のアミノ酸配列を有するペプチドなどが好ましい。 実質的に同一のアミノ酸配列とは、 これらアミノ酸配列と約 85%以上、 好 ましくは約 90 %以上、 より好ましくは約 95 %以上の相同性を有するアミノ 酸配列を示す。
ァミノ酸配列の相同性は、 相同性計算アルゴリズム N C B I BLAST ( Na t i o n a l C e n t e r f o r B i o t e c nn o l o g y I n f o rma t i o n B a s i c Lo c a l A l i gnme n t S e a r c h To o l) を用い、 以下の条件 (期待値 = 10 ;ギヤップを許す; マトリクス =B LO SUM62 ;フィルタリング =OF F) にて計算すること ができる。
ここで、 「実質的に同質のレセプター活性」 とは、 上記と同意義を示す。 「 実質的に同質のレセプター活性」 の測定は上記と同様に行なうことができる。 また、 本発明の部分ペプチドは、 上記アミノ酸配列中の 1または 2個以上 ( 好ましくは、 1〜10個程度、 さらに好ましくは数個 (1〜5個) ) のァミノ 酸が欠失し、 または、 そのアミノ酸配列に 1または 2個以上 (好ましくは、 1 〜 20個程度、 より好ましくは 1〜10個程度、 さらに好ましくは数個 (1〜 5個) ) のアミノ酸が付カ卩し、 または、 そのアミノ酸配列中の 1または 2個以 上 (好ましくは、 1〜10個程度、 より好ましくは数個、 さらに好ましくは 1
〜5個程度) のアミノ酸が他のアミノ酸で置換されていてもよい。
また、 本発明の部分ペプチドは C末端がカルボキシル基 (一 C O O H) 、 力 ルボキシレート (一C O O— ) 、 アミ ド (一 C O NH 2) またはエステル (一 C O O R) の何れであってもよい。 本発明の部分ペプチドが C末端以外にカルボ キシル基 (またはカルボキシレート) を有している場合、 カルボキシル基がァ ミド化またはエステル化されているものも本発明の部分べプチドに含まれる。 この場合のエステルとしては、 例えば上記した C末端のエステルなどが用いら れる。
さらに、 本発明の部分べプチドには、 上記した 1 4 2 7 3と同様に、 N末端 のメチォニン残基のァミノ基が保護基で保護されているもの、 N端側が生体内 で切断され生成した G l nがピログルタミン酸ィヒしたもの、 分子内のアミノ酸 の側鎖上の置換基が適当な保護基で保護されているもの、 あるいは糖鎖が結合 したいわゆる糖ぺプチドなどの複合べプチドなども含まれる。
1 4 2 7 3またはその部分ぺプチドの塩としては、 酸または塩基との生理学 的に許容される塩が挙げられ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ま しい。 この様な塩としては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水 素酸、 硫酸) との塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息 香酸、 メタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸) との塩などが用いられる。
1 4 2 7 3またはその塩は、 上記したヒトゃ哺乳動物の細胞または組織から 自体公知のレセプター蛋白質の精製方法によって製造することもできるし、 後 に記载する 1 4 2 7 3をコードする D N Aを含有する形質転換体を培養するこ とによっても製造することができる。 また、 後に記載する蛋白質合成法または これに準じて製造することもできる。
ヒトゃ哺乳動物の糸且織または細胞から製造する場合、 ヒトゃ哺乳動物の組織 または細胞をホモジナイズした後、 酸などで抽出を行ない、 該抽出液を逆相ク ロマトグラフィー、 イオン交換クロマトグラフィーなどのク口マトグラフィー を組み合わせることにより精製単離することができる。
1 4 2 7 3もしくはその部分ぺプチドまたはその塩またはそのアミド体の合
成には、 通常市販の蛋白質合成用樹脂を用いることができる。 そのような樹脂 としては、 例えば、 クロロメチル樹脂、 ヒドロキシメチル樹脂、 ベンズヒ ドリ ルァミン樹脂、 アミノメチル樹脂、 4一べンジルォキシベンジルアルコール榭 脂、 4一メチルベンズヒドリルァミン樹脂、 P AM樹脂、 4ーヒ ドロキシメチ ルメチルフエ二ルァセトァミ ドメチル樹脂、 ポリアクリルアミ ド榭脂、 4一 ( 2 ' , 4, 一ジメ トキシフエ二ルーヒ ドロキシメチル) フエノキシ樹脂、 - ( 2, , 4, ージメ トキシフエ二ルー F m o cアミノエチル) フエノキシ榭月旨 などを挙げることができる。 このような樹脂を用い、 α—ァミノ基と側鎖官能 基を適当に保護したアミノ酸を、 目的とする蛋白質の配列通りに、 自体公知の 各種縮合方法に従い、 樹脂上で縮合させる。 反応の最後に樹脂から蛋白質を切 り出すと同時に各種保護基を除去し、 さらに高希釈溶液中で分子内ジスルフィ ド結合形成反応を実施し、 目的の蛋白質またはそのアミド体を取得する。
上記した保護アミノ酸の縮合に関しては、 蛋白質合成に使用できる各種活性 化試薬を用いることができるが、 特に、 カルボジィミ ド類がよい。 カルポジィ ミド類としては、 D C C、 N, N, ージイソプロピルカルボジィミ ド、 N—ェ チルー N ' - ( 3—ジメチルァミノプロリル) カルポジイミ ドなどが用いられ る。 これらによる活性化にはラセミ化抑制添加剤 (例えば、 H O B t、 H O O B t)とともに保護ァミノ酸を直接樹脂に添加する力、 または、 対称酸無水物また は H O B tエステルあるいは H O O B tエステルとしてあらかじめ保護ァミノ 酸の活性ィ匕を行なった後に樹脂に添加することができる。
保護アミノ酸の活性化や樹脂との縮合に用いられる溶媒としては、 蛋白質縮 合反応に使用しうることが知られている溶媒から適宜選択されうる。 例えば、 N, N—ジメチルホルムアミ ド, N, N—ジメチルァセトアミ ド, N—メチル ピロリ ドンなどの酸アミ ド類、 塩化メチレン, クロ口ホルムなどのハロゲン化 炭化水素類、 トリフルォロエタノールなどのアルコール類、 ジメチルスルホキ シドなどのスルホキシド類、 ピリジン, ジォキサン, テトラヒ ドロフランなど のェ一テル類、 ァセトニトリル, プロピオ二トリルなどの二トリル類、 酢酸メ チル, 酢酸ェチルなどのエステル類あるいはこれらの適宜の混合物などが用い られる。 反応温度は蛋白質結合形成反応に使用され得ることが知られている範
囲から適宜選択され、 通常約一 2 0〜 5 0 °Cの範囲から適宜選択される。 活性 化されたアミノ酸誘導体は通常 1 . 5〜 4倍過剰で用いられる。 ニンヒ ドリン反 応を用いたテストの結果、 縮合が不十分な場合には保護基の脱離を行うことな く縮合反応を繰り返すことにより十分な縮合を行なうことができる。 反応を繰 り返しても十分な縮合が得られないときには、 無水酢酸またはァセチルイミダ ゾールを用いて未反応ァミノ酸をァセチル化することができる。
原料のァミノ基の保護基としては、 例えば、 Z、 B o c、 ターシャリーペン チルォキシカルボニル、 ィソボルニルォキシカルボニル、 4ーメ トキシベンジ ルォキシカルボニル、 C 1— Z、 B r— Z、 ァダマンチルォキシカルボニル、 トリフルォロアセチル、 フタロイル、 ホノレミノレ、 2—二トロフエニルスルフエ エル、 ジフエニルホスフイノチオイル、 F m o cなどが用いられる。
カルボキシル基は、 例えば、 アルキルエステル化 (例えば、 メチル、 ェチル、 プロピノレ、 ブチル、 ターシャリ一ブチル、 シク口ペンチノレ、 シクロへキシノレ、 シク口へプチル、 シクロォクチル、 2ーァダマンチルなどの直鎖状、 分枝状も しくは環状アルキルエステル化) 、 ァラルキルエステル化 (例えば、 ベンジル エステノレ、 4 一二トロべンジノレエステノレ、 4ーメ トキシペンジノレエステノレ、 4 一クロ口べンジノレエステル、 ベンズヒ ドリルエステノレ化) 、 フエナシノレエステ ルイ匕、 ベンジルォキシカルポニルヒ ドラジド化、 ターシャリーブトキシカルボ ニルヒドラジド化、 トリチルヒドラジド化などによつて保護することができる。 セリンの水酸基は、 例えば、 エステル化またはエーテル化によって保護する ことができる。 このエステル化に適する基としては、 例えば、 ァセチル基など の低級アルカノィル基、 ベンゾィル基などのァロイル基、 ペンジノレオキシカノレ ボニル基、 ェトキシカルボニル基などの炭酸から誘導される基などが用いられ る。 また、 エーテル化に適する基としては、 例えば、 ベンジル基、 テトラヒ ド ロビラニル基、 t一プチル基などである。
チロシンのフエノール性水酸基の保護基としては、 例えば、 B z 1 、 C 1 2 - B z 1 、 2—二トロベンジル、 B r—Z、 ターシャリーブチルなどが用いられ る。
ヒスチジンのィミダゾールの保護基としては、 例えば、 T o s 、 4ーメ トキ
シ一 2, 3 , 6—トリメチルベンゼンスルホニル、 D N P、 ベンジルォキシメ チノレ、 B u m, B o c 、 T r t 、 F m o cなどが用いられる。
原料のカルボキシル基の活性化されたものとしては、 例えば、 対応する酸無 水物、 アジド、 活性エステル 〔アルコール (例えば、 ペンタクロロフエノール、 2 , 4 , 5—卜リクロロフエノ一ノレ、 2 , 4—ジニトロフエノール、 シァノメ チノレアノレコール、 ノヽ0ラニトロフエノール、 H O N B、 N—ヒ ドロキシスクシミ ド、 N—ヒ ドロキシフタルイミ ド、 H O B t ) とのエステル〕 などが用いられ る。 原料のァミノ基の活性ィ匕されたものとしては、 例えば、 対応するリン酸ァ ミ ドが用いられる。
保護基の除去 (脱離) 方法としては、 例えば、 P d—黒あるいは P d—炭素 などの触媒の存在下での水素気流中での接触還元や、 また、 無水フッ化水素、 メタンスルホン酸、 トリフルォロメタンスルホン酸、 トリフルォロ酢酸あるレ、 はこれらの混合液などによる酸処理や、 ジイソプロピルェチルァミン、 トリエ チルァミン、 ピぺリジン、 ピぺラジンなどによる塩基処理、 また液体アンモ- ァ中ナトリウムによる還元なども用いられる。 上記酸処理による脱離反応は、 一般に約一 2 0〜 4 0 °Cの温度で行なわれるが、 酸処理においては、 例えば、 ァニソール、 フエノール、 チオアニソール、 メタクレゾーノレ、 ノ、°ラタレゾーノレ、 ジメチノレスノレフィ ド、 1 , 4 _ブタンジチォ一ノレ、 1 , 2—エタンジチ才ーノレ などのようなカチォン捕捉剤の添カ卩が有効である。 また、 ヒスチジンのィミダ ゾール保護基として用いられる 2 , 4ージニトロフエニル基はチォフエノール 処理により除去され、 トリプトファンのインドール保護基として用いられるホ ルミル基は上記の 1 , 2—エタンジチオール'、 1 , 4ーブタンジチオールなど の存在下の酸処理による脱保護以外に、 希水酸化ナトリウム溶液、 希アンモニ ァなどによるアルカリ処理によっても除去される。
原料の反応に関与すべきでない官能基の保護ならびに保護基、 およびその保 護基の脱離、 反応に関与する官能基の活性ィヒなどは公知の基または公知の手段 から適宜選択レうる。
蛋白質のアミ ド体を得る別の方法としては、 例えば、 まず、 カルボキシ末端 アミノ酸の a—カルボキシル基をアミ ド化して保護した後、 ァミノ基側にぺプ
チド (蛋白質) 鎖を所望の鎖長まで延ばした後、 該ペプチド鎖の N末端の α— ァミノ基の保護基のみを除いた蛋白質と C末端のカルボキシル基の保護基のみ を除去した蛋白質とを製造し、 この両蛋白質を上記したような混合溶媒中で縮 合させる。 縮合反応の詳細については上記と同様である。 縮合により得られた 保護蛋白質を精製した後、 上記方法によりすベての保護基を除去し、 所望の粗 蛋白質を得ることができる。 この粗蛋白質は既知の各種精製手段を駆使して精 製し、 主要画分を凍結乾燥することで所望の蛋白質のアミド体を得ることがで さる。
蛋白質のエステル体を得るには、 例えば、 カルボキシ末端アミノ酸の α—力 ルポキシル基を所望のアルコール類と縮合しアミノ酸エステルとした後、 蛋白 質のアミド体と同様にして、 所望の蛋白質のエステル体を得ることができる。
1 4 2 7 3の部分ぺプチド'またはその塩は、 自体公知のぺプチドの合成法に 従って、 あるいは 1 4 2 7 3を適当なぺプチダーゼで切断することによって製 造することができる。 ペプチドの合成法としては、 例えば、 固相合成法、 液相 合成法のいずれによっても良い。 すなわち、 1 4 2 7 3を構成し得る部分ぺプ チドもしくはアミノ酸と残余部分とを縮合させ、 生成物が保護基を有する場合 は保護基を脱離することにより目的のぺプチドを製造することができる。 公知 の縮合方法や保護基の脱離としては、 例えば、 以下の a ) 〜e ) に記載された 方法が挙げられる。
a ) M. Bodanszkyおよび M. A. 0ndetti、 ペプチド シンセシス (Peptide
Synthesis) , Interscience Publishers, New ork (1966年)
b ) Sckroederおよぴ Lueoke、ザぺプチ K (The Peptide) , Academic Press, New- York (1965年)
c ) 泉屋信夫他、 ペプチド合成の基礎と実験、 丸善 (株) (1975年) d )矢島治明 および榊原俊平、生化学実験講座 1、 蛋白質の化学 IV、 205、
(1977年)
e ) 矢島治明監修、 続医薬品の開発 第 14卷ペプチド合成広川書店
また、 反応後は通常の精製法、 例えば、 溶媒抽出 ·蒸留 'カラムクロマトグ ラフィ一'液体ク口マトグラフィ一'再結晶などを組み合わせて本発明の部分
ぺプチドを精製単離することができる。 上記方法で得られる部分べプチドが遊 離体である場合は、 公知の方法によって適当な塩に変換することができるし、 逆に塩で得られた場合は、 公知の方法によって遊離体に変換することができる。
1 42 7 3をコードするポリヌクレオチドとしては、 上記した 1 42 73を コードする塩基配列 (DNAまたはRNA、 好ましくは DNA) を含有するも のであればいかなるものであってもよい。 該ポリヌクレオチドとしては、 1 4 2 73をコードする DNA、 mRNA等の RNAであり、 二本鎖であっても、 —本鎖であってもよい。 二本鎖の場合は、 二本鎖 DNA、 二本鎖 RNAまたは DNA: RN Aのハイブリッドでもよい。 一本鎖の場合は、 センス鎖 (すなわ ち、 コード鎖) であっても、 アンチセンス鎖 (すなわち、 非コード鎖) であつ てもよい。
1 4 2 73をコードするポリヌクレオチドを用いて、 例えば、 公知の実験医 学増刊 「新 PCRとその応用」 15(7)、 1997記載の方法またはそれに準じた方法 により、 1 42 73の mRN Aを定量することができる。
1 42 7 3をコードする DNAとしては、 ゲノム DNA、 ゲノム DNAライ ブラリ一、 上記した細胞 ·組織由来の c DNA、 上記した細胞 ·糸且織由来の c DNAライブラリー、 合成 DNAのいずれでもよい。 ライプラリーに使用する ベクターは、 パクテリオファージ、 プラスミド、 コスミ ド、 ファージミドなど いずれであってもよい。 また、 上記した細胞'組織より totalRNAまたは mR N A画分を調製したものを用いて直接 Reverse Transcriptase Polymerase Chain Reaction (以下、 R T— P C R法と略称する) によって増幅することもできる。 具体的には、 1 42 73をコードする DNAとしては、 例えば、 配列番号: 2、配列番号: 4または配列番号: 9で表わされる塩基配列を含有する D N A、 または配列番号: 2、 配列番号: 4または配列番号: 9で表わされる塩基配列 とハイストリンジェン卜な条件下でハイブリダイズする塩基配列を有し、 配列 番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ酸配列からな る 142 73と実質的に同質の活性 (例、 リガンド結合活性、 シグナル情報伝 達作用など) を有するレセプター蛋白質をコードする DNAであれば何れのも のでもよい。
配列番号: 2、 配列番号: 4または配列番号: 9で表わされる塩基配列とハ イブリダィズできる DN Aとしては、 例えば、 配列番号: 2、 配列番号: 4ま たは配列番号: 9で表わされる塩基配列と約 85 %以上、 好ましくは約 90 % 以上、 より好ましくは約 95 %以上の相同性を有する塩基配列を含有する DN Aなどが用いられる。
塩基配列の相同性は、 相同性計算アルゴリズム NCB I BLAST (N a t i o n a 1 Ce n t e r f o r B i o t e c nn o l o g y I n f o rma t i o n B a s i c L o c a l A l i g nme n t S e a r c h To o l) を用い、 以下の条件 (期待値 = 10 ;ギヤップを許す;フィ ルタリング =ON;マッチスコア = 1 ; ミスマッチスコア =ー3) にて計算す ることができる。
ハイブリダィゼーシヨンは、 自体公知の方法あるいはそれに準じる方法、 例 えば、 モレキュラー -クローニング (Molecular Cloning) 2nd (J. Sambrook et al., Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989) に記載の方法などに従って行な うことができる。 また、 市販のライプラリーを使用する場合、 添付の使用説明 書に記載の方法に従って行なうことができる。 より好ましくは、 ハイストリン ジェントな条件に従って行なうことができる。
該ハイストリンジェントな条件とは、 例えば、 ナトリゥム濃度が約 1 9〜 4
0 mM、 好ましくは約 1 9〜 20 mMで、 温度が約 50〜 70 °C、 好ましくは 約 60〜 65 °Cの条件を示す。 特に、 ナトリゥム濃度が約 19 mMで温度が約
65 °Cの場合が最も好ましい。
より具体的には、 配列番号: 1で表わされるァミノ酸配列からなるヒト由来
14273をコードする DNAとしては、 配列番号: 2で表わされる塩基配列 からなる D N Aなどが用 1/ヽられる。
配列番号: 3で表わされるアミノ酸配列からなるマウス由来 14273をコ ードする DNAとしては、 配列番号: 4で表わされる塩基配列からなる DNA などが用いられる。
配列番号: 8で表わされるアミノ酸配列からなるラット由来 14273をコ 一ドする DNAとしては、 配列番号: 9で表わされる塩基配列からなる DN A
などが用いられる。
1 4 2 7 3をコードする D N Aの塩基配列の一部、 または該 D N Aと相補的 な塩基配列の一部を含有してなるポリヌクレオチドとは、 下記の本発明の部分 ぺプチドをコ一ドする D N Aを包含するだけではなく、 R N Aをも包含する意 味で用いられる。
本発明に従えば、 1 4 2 7 3遺伝子の複製または発現を阻害することのでき るアンチセンス ·ポリヌクレオチド (核酸) を、 クローンィヒした、 あるいは決 定された 1 4 2 7 3をコードする D N Aの塩基配列情報に基づき設計し、 合成 しうる。 そうしたポリヌクレオチド (核酸) は、 1 4 2 7 3遺伝子の R NAと ハイブリダイズすることができ、 該 R N Aの合成または機能を阻害することが できる力 あるいは 1 4 2 7 3関連 R N Aとの相互作用を介して 1 4 2 7 3遺 伝子の発現を調節 ·制御することができる。 1 4 2 7 3関連 R N Aの選択され た配列に相補的なポリヌクレオチド、 および 1 4 2 7 3関連 R N Aと特異的に ハイブリダイズすることができるポリヌクレオチドは、 生体内および生体外で 1 4 2 7 3遺伝子の発現を調節 ·制御するのに有用であり、 また病気などの治 療または診断に有用である。 用語 「対応する」 とは、 遺伝子を含めたヌクレオ チド、 塩基配列または核酸の特定の配列に相同性を有するあるいは相補的であ ることを意味する。 ヌクレオチド、 塩基配列または核酸とペプチド (蛋白質) との間で 「対応する」 とは、 ヌクレオチド (核酸) の配列またはその相補体か ら誘導される指令にあるペプチド (蛋白質) のアミノ酸を通常指している。 1 4 2 7 3遗伝子の 5, 端ヘアピンループ、 5, 端 6—ベースペア · リピート、 5 ' 端非翻訳領域、 ポリペプチド翻訳開始コドン、 蛋白質コード領域、 O R F 翻訳開始コドン、 3, 端非翻訳領域、 3, 端パリンドローム領域、 および 3, 端ヘアピンループは好ましい対象領域として選択しうるが、 1 4 2 7 3遺伝子 内の如何なる領域も対象として選択しうる。
目的核酸と、 対象領域の少なくとも一部に相補的でハイブリダィズすること ができるポリヌクレオチドとの関係は、 対象物と 「アンチセンス」 であるとい うことができる。 了ンチセンス ·ポリヌクレオチドは、 2—デォキシ一 D—リ ボースを含有しているポリデォキシリボヌクレオチド、 D—リボースを含有し
ているポリリボヌクレオチド、 プリンまたはピリミジン塩基の N—グリコシド であるその他のタイプのポリヌクレオチド、 あるいは非ヌクレオチド骨格を有 するその他のポリマー (例えば、 市販の蛋白質核酸おょぴ合成配列特異的な核 酸ポリマー) または特殊な結合を含有するその他のポリマー (伹し、 該ポリマ —は D NAや R NA中に見出されるような塩基のペアリングや塩基の付着を許 容する配置をもつヌクレオチドを含有する) などが挙げられる。 それらは、 2 本鎖 D NA、 1本鎖 D NA、 2本鎖 R NA、 1本鎖 R NA、 さらに D NA : R N Aハイプリッドであることができ、 さらに非修飾ポリヌクレオチド (または 非修飾ォリゴヌクレオチド) 、 さらには公知の修飾の付加されたもの、 例えば 当該分野で知られた標識のあるもの、 キャップの付いたもの、 メチルイヒされた もの、 1個以上の天然のヌクレオチドを類縁物で置換したもの、 分子内ヌクレ ォチド修飾のされたもの、 例えば非荷電結合 (例えば、 メチルホスホネート、 ホスホトリエステル、 ホスホルアミデート、 力ルバメートなど) を持つもの、 電荷を有する結合または硫黄含有結合 (例えば、 ホスホロチォエート、 ホスホ 口ジチォエートなど) を持つもの、 例えば蛋白質 (ヌクレアーゼ、 ヌクレア一 ゼ ·インヒビター、 トキシン、 抗体、 シグナルぺプチド、 ポリ一 Lーリジンな ど) や糖 (例えば、 モノサッカライドなど) などの側鎖基を有しているもの、 インタ一カレント化合物 (例えば、 アタリジン、 プソラレンなど) を持つもの、 キレート化合物 (例えば、 金属、 放射活性をもつ金属、 ホウ素、 酸化性の金属 など) を含有するもの、 アルキル化剤を含有するもの、 修飾された結合を持つ もの (例えば、 (¾ァノマー型の核酸など) であってもよい。 ここで 「ヌクレオ シド」 、 「ヌクレオチド」 および 「核酸」 とは、 プリンおょぴピリミジン塩基 を含有するのみでなく、 修飾されたその他の複素環型塩基をもつようなものを 含んでいて良い。こうした修飾物は、メチル化されたプリンおよびピリミジン、 ァシノレ化されたプリンおよびピリミジン、 あるいはその他の複素環を含むもの であってよい。 修飾されたヌクレオチドぉよび修飾されたヌクレオチドはまた 糖部分が修飾されていてよく、 例えば、 1個以上の水酸基がハロゲンと力 脂 肪族基などで置換されていたり、 あるいはエーテル、 ァミンなどの官能基に変 換されていてよい。
本発明のアンチセンス ·ポリヌクレオチド (核酸) は、 R NA、 D NA、 あ るいは修飾された核酸 (R N A、 D NA) である。 修飾された核酸の具体例と しては核酸の硫黄誘導体ゃチォホスフエ一ト誘導体、 そしてポリヌクレオシド ァミドゃオリゴヌクレオシドアミドの分解に抵抗性のものが挙げられるが、 そ れに限定されるものではない。 本発明のアンチセンス核酸は次のような方針で 好ましく設計されうる。 すなわち、 細胞内でのアンチセンス核酸をより安定な ものにする、 アンチセンス核酸の細胞透過性をより高める、 目標とするセンス 鎖に対する親和性をより大きなものにする、 そしてもし毒性があるならアンチ センス核酸の毒性をより小さなものにする。
こうした修飾は当該分野で数多く知られており、 例えば J. Kawakami et al., Pharm Tech Japan, Vol. 8, pp. 247, 1992; Vol. 8, pp. 395, 1992; S. T. Crooke et al. ed. , Antisense Research and Applications, CRC Press, 1993 などに 開示がある。
本発明のアンチセンス核酵は、 変化せしめられたり、 修飾された糖、 塩基、 結合を含有していて良く、 リボゾーム、 ミクロスフエアのような特殊な形態で 供与されたり、 遺伝子治療により適用されたり、 付加された形態で与えられる ことができうる。 こうして付加形態で用いられるものとしては、 リン酸基骨格 の電荷を中和するように働くポリリジンのようなポリカチオン体、 細胞膜との 相互作用を高めたり、 核酸の取込みを増大せしめるような脂質 (例えば、 ホス ホリピド、 コレステロールなど) といつた疎水性のものが挙げられる。 付カロす るに好ましい脂質としては、 コレステロールやその誘導体 (例えば、 コレステ リルクロ口ホルメート、 コール酸など) が挙げられる。 こう したものは、 核酸 の 3, 端あるいは 5 ' 端に付着させることができ、 塩基、 糖、 分子内ヌクレオ シド結合を介して付着させることができうる。 その他の基としては、 核酸の 3 , 端あるいは 5 ' 端に特異的に配置されたキャップ用の基で、 ェキソヌクレア ーゼ、 R N a s eなどのヌクレアーゼによる分解を阻止するためのものが挙げ られる。 こうしたキャップ用の基としては、 ポリエチレングリコール、 テトラ エチレンダリコールなどのダリコールをはじめとした当該分野で知られた水酸 基の保護基が挙げられるが、 それに限定されるものではない。
アンチセンス核酸の阻害活性は、 本発明の形質転換体、 本発明の生体内や生 体外の遺伝子発現系、 あるいは G蛋白質共役型レセプター蛋白質の生体内や生 体外の翻訳系を用いて調べることができる。 該核酸それ自体公知の各種の方法 で細胞に適用できる。
本発明のポリヌクレオチドに対する s i R NAは、 1 4 2 7 3をコードする R N Aの一部とそれに相補的な R N Aを含有する二重鎖 R N Aである。 具体的 には、 配列番号: 2 1で表わされる塩基配列からなるセンス鎖と配列番号: 2 2で表わされる塩基配列からなるアンチセンス鎖で構成される s i R NA (実 施例 1 1.の m l 4 i 5 6 1 ) などが用いられる。
s i R N Aは、 公知の方法 (例、 Nature, 411巻, 494頁, 2001年) に準じて、 本発明のポリヌクレオチドの配列を基に設計して製造することができる。
1 4 2 7 3をコードする R N Aの一部を含有するリボザィムは、 公知の方法 (例、 TRENDS in Molecular Medicine, 7卷, 221頁, 2001年) に準じて、 本発 明のポリヌクレオチドの配列を基に設計して製造することができる。 例えば、 公知のリボザィムの配列の一部を 1 4 2 7 3をコードする R N Aの一部に置換 することによって製造することができる。 1 4 2 7 3をコードする R NAの一 部としては、 公知のリボザィムによって切断され得るコンセンサス配列 N U X (式中、 Nはすべての塩基を、 Xは G以外の塩基を示す) の近傍の配列などが 挙げられる。
本発明の部分ペプチドをコードするポリヌクレオチドとしては、 上記した本 発明の部分ペプチドをコードする塩基配列 (D N Aまたは R N A、 好ましくは D NA) を含有するものであればいかなるものであってもよい。 また、 ゲノム D NA、 ゲノム D NAライブラリー、 上記した細胞。組織由来の c D N A、 上 記した細胞,組織由来の c D N Aライプラリー、合成 D N Aのレ、ずれでもよい。 ライブラリーに使用するベクターは、 パクテリオファージ、 プラスミ ド、 コス ミド、 ファージミドなどいずれであってもよい。 また、 上記した細胞 '組織よ り mR N A画分を調製したものを用いて直接 Reverse Transcriptase
Polymerase Chain Reaction (以下、 R T— P C R法と略称する) によって増幅 することもできる。
具体的には、 本発明の部分ペプチドをコードする DNAとしては、 例えば、 (1) 配列番号: 2、 配列番号: 4または配列番号: 9で表わされる塩基配列 を有する DNAの部分塩基配列を有する DNA、 または (2) 配列番号: 2、 配列番号: 4または配列番号: 9で表わされる塩基配列とハイストリンジェン トな条件下でハイブリダイズする塩基配列を有し、 配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされるアミノ酸配列からなる 1 42 7 3と実質的 に同質の活性 (例、 リガンド結合活性、 シグナル情報伝達作用など) を有する レセプター蛋白質をコードする DN Aの部分塩基配列を有する DN Aなどが用 いられる。
配列番号: 1、 配列番号: 3または配列番号: 8で表わされる塩基配列とハ イブリダィズできる DN Aとしては、 例えば、 配列番号: 1、 配列番号: 3ま たは配列番号: 8で表わされる塩基配列と約 8 5 %以上、 好ましくは約 90 % 以上、 より好ましくは約 9 5 %以上の相同性を有する塩基配列を含有する D N Aなどが用いられる。
塩基配列の相同性は、 相同性計算アルゴリズム NCB I BLAST (N a t i o n a 1 C e n t e r f o r B i o t e c hn o l o g y I n r o rma t i o n B a s i c L o c a l A l i g nme n t S e a r c h To o l ) を用い、 以下の条件 (期待値- 1 0 ;ギヤップを許す;フィ ルタリング =ON ;マッチスコア = 1 ; ミスマッチスコア =_3) にて計算す ることができる。
ハイブリダィゼーションは、 自体公知の方法あるいはそれに準じる方法、 例 ば、 モレキュラー 'クロ一ニンク (Molecular Cloning) 2nd (J. Sambrook et al. , Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989) に記載の方法などに従って行な うことができる。 また、 市販のライブラリーを使用する場合、 添付の使用説明 書に記载の方法に従って行なうことができる。 より好ましくは、 ハイストリン ジェントな条件に従って行なうことができる。
該ハイストリンジェントな条件とは、 例えば、 ナトリウム濃度が約 1 9〜 4 0 mM、 好ましくは約 1 9〜 20 mMで、 温度が約 50〜 70 °C、 好ましくは 約 60〜 6 5 °Cの条件を示す。 特に、 ナトリゥム濃度が約 1 9 mMで温度が約
65 °Cの場合が最も好ましい。
14273またはその部分べプチド (以下、 包括的に 14273と略記する 場合がある) を完全にコードする DNAのクローユングの手段としては、 14 273の部分塩基配列を有する合成 DNAプライマーを用いて PCR法によつ て増幅するか、 または適当なベクターに組み込んだ DNAを 14273の一部 あるいは全領域をコードする DNA断片もしくは合成 DNAを用いて標識した ものとのハイブリダィゼーシヨンによって選別することができる。 ハイブリダ ィゼーションの方法は、例えば、モレキュラー'ク口一二ング (Molecular Cloning ) 2nd (J. Sambrook et al. , Cold Spring Harbor Lab. Press, 1989) に 载 の方法などに従って行なうことができる。 また、 市販のライブラリーを使用す る場合、 添付の使用説明書に記載の方法に従って行なうことができる。
DNAの塩基配列の変換は、 PCRや公知のキット、 例えば、 Mu t a n™ - s u e r Ex p r e s s Km (宝酒造 (株) ) 、 Mu t a nTM— K (宝 酒造 (株) ) などを用いて、 ODA—LA PCR法、 Ga p p e d d u p 1 e x法、 Kunk e 1法などの自体公知の方法あるいはそれらに準じる方法に 従って行なうことができる。
クローン化された 14273をコードする DNAは目的によりそのまま、 ま たは所望により制限酵素で消化したり、 リンカ一を付加したりして使用するこ とができる。 該 DNAはその 5, 末端側に翻訳開始コドンとしての ATGを有 し、 また 3' 末端側には翻訳終止コドンとしての TAA、 TGAまたは TAG を有していてもよい。 これらの翻訳開始コドンや翻訳終止コドンは、 適当な合 成 DN Aアダプターを用いて付加することもできる。
14273の発現ベクターは、 例えば、 (ィ) 14273をコードする DN Aから目的とする DNA断片を切り出し、 (口) 該 D N A断片を適当な発現べ クタ一中のプロモーターの下流に連結することにより製造することができる。 ベクターとしては、 大腸菌由来のプラスミ ド (例、 pBR322、 p BR 3 25、 pUC 12、 pUC 13) 、 枯草菌由来のプラスミド (例、 pUB 1 1 0、 pTP 5、 p C 194) 、 酵母由来プラスミド (例、 p SH19、 p SH 1 5) 、 えファージなどのバクテリオファージ、 レトロウイルス、 ワクシニア
ウィルス、 バキュロウィルスなどの動物ウィルスなどの他、 pAl— l l、 p XT 1、 R c/CMV, pRc/RSV、 p c D N A I ZN e oなどが用い られる。
本発明で用いられるプロモーターとしては、 遺伝子の発現に用いる宿主に対 応して適切なプロモーターであればいかなるものでもよい。 例えば、 動物細胞 を宿主として用いる場合は、 SRaプロモーター、 SV40プロモーター、 L TRプロモーター、 CMVプロモーター、 HSV-TKプロモーターなどが挙げ られる。
これらのうち、 CMVプロモーター、 S R αプロモーターなどを用いるのが 好ましい。 宿主がェシエリヒア属菌である場合は、 t r pプロモーター、 l a cプロモーター、 r e cAプロモーター、 i PLプロモーター、 l p pプロモー ターなどが、 宿主がバチルス属菌である場合は、 S PO 1プロモーター、 SP 02プロモーター、 p e n Pプロモーターなど、 宿主が酵母である場合は、 P HO 5プロモーター、 PGKプロモーター、 GAPプロモーター、 ADHプロ モーターなどが好ましい。 宿主が昆虫細胞である場合は、 ポリヘドリンプロモ 一ター、 P 10プロモーターなどが好ましい。
発現ベクターには、 以上の他に、 所望によりェンハンサー、 スプライシンク' シグナル、 ポリ A付加シグナル、選択マーカー、 S V40複製オリジン (以下、 S V40 o r i と略称する場合がある) などを含有しているものを用いること ができる。 選択マーカーとしては、 例えば、 ジヒ ドロ葉酸還元酵素 (以下、 d h f rと略称する場合がある) 遺伝子 〔メソトレキセ一ト (MTX) 耐性〕 、 アンピシリン耐性遺伝子 (以下、 Amp rと略称する場合がある) 、 ネオマイシ ン耐性遺伝子 (以下、 Ne o rと略称する場合がある、 G418耐性) 等が挙げ られる。 特に、 CHO (dli f r一) 細胞を用いて d h f r遺伝子を選択マーカ —として使用する場合、 目的遗伝子をチミジンを含まなレ、培地によっても選択 できる。
また、 必要に応じて、 宿主に合ったシグナル配列を、 本発明のレセプター蛋 白質の N端末側に付加する。 宿主がェシェリヒァ属菌である場合は、 P h o A 'シグナル配列、 Omp A ·シグナル配列などが、 宿主がバチルス属菌である
場合は、 α—アミラーゼ'シグナル配列、 サブチリシン ·シグナル配列などが、 宿主が酵母である場合は、 MFひ ·シグナル配列、 SUC 2 ·シグナル配列な ど、 宿主が動物細胞である場合には、 インシュリン 'シグナル配列、 α—イン ターフェロン ·シグナル配列、 抗体分子 ·シグナル配列などがそれぞれ利用で きる。
このようにして構築された 14273をコードする DNAを含有するべクタ 一を用いて、 形質転換体を製造することができる。
宿主としては、 例えば、 ェシエリヒア属菌、 バチルス属菌、 酵母、 昆虫細胞、 昆虫、 動物細胞などが用いられる。
ェシェリヒア属菌の具体例としては、 ェシェリヒア 'コリ (Escherichia coli ) K 1 2 · DH 1 〔プロシージングズ ·ォブ ·ザ ·ナショナル ·アカデミー · 才ブ ·サイェンシィズ ·才ブ ·ザ ·ユーエスエー (Proc. Natl. Acad. Sci. U S A) , 6 0卷, 1 60 (1 96 8)〕 , JM1 03 〔ヌクイレック ' ァシッズ • リサーチ (Nucleic Acids Research) , 9卷, 309 (1 98 1)〕 , J A2 2 1 〔ジャーナノレ ·ォブ ·モレキユラ一 · / ィォロシー (Journal of Molecular Biology) , 1 20巻, 5 1 7 (1 9 78)) , ΗΒ 1 0 1 〔ジャーナル ·オフ、、 · モレキュラー ·バイオロジー, 4 1卷, 459 (1 9 6 9)〕 , C 600 〔ジェ ネテイツタス (Genetics) , 3 9卷, 440 (1 9 54)〕 などが用いられる。 ノ チ /レス属菌としては、 例えば、 バチノレス 'ズブチノレス (Bacillus subtilis ) MI 1 1 4 〔ジーン, 24巻, 255 (1 98 3)〕 , 20 7— 2 1 〔ジャー ナル ·ォブ ·バイオケミストリー (Journal of Biochemistry) , 9 5卷, 8 7 (1 984)〕 などが用いられる。
酵母としては、 例えば、 サッカロマイセス セレビシェ (Saccharomyces cerevisiae) AH 22, AH22R一, NA 8 7 - 1 1 A, DKD— 5D、 20 B— 1 2、 シゾサッカロマイセス ボンべ (Schizosaccharomyces porabe) N C YC 1 9 1 3, NCYC 203 6、 ピキア パストリス (Pichia pastoris) な どが用いられる。
昆虫細胞としては、 例えば、 ウィルスが Ac NPVの場合は、 夜盗蛾の幼虫 由来株化細胞 (Spodoptera frugiperda cell ; S f 細胞) 、 Trichoplusia の
中腸由来の MG l細胞、 Trichoplusia niの卵由来の High Five™細胞、 Mamestra brassicae由来の細胞または Estigmena acrea由来の細胞などが用いられる。 ゥ ィルスが BmNP Vの場合は、 蚕由来株化細胞 (Bombyx mori N; BmN細胞) などが用いられる。 該 S f 細胞としては、 例えば、 S f 9細胞 (ATCC CRL1711 ) 、 S f 2 1細胞 (以上、 Vaughn, J.L.ら、 イン ' ヴイボ (In Vivo) ,13, 213-217, (1977)) などが用いられる。
昆虫としては、 例えば、 カイコの幼虫などが用いられる 〔前田ら、 ネィチヤ 一 (Nature) , 3 1 5卷, 5 92 (1 98 5)〕 。
動物細胞としては、 例えば、 サル細胞 COS— 7, Ve r o, チャイニーズ ハムスター細胞 CH〇 (以下、 CHO細胞と略記) 、 d h f r遺伝子欠損チヤ ィニーズハムスター細胞 CHO (以下、 CHO (d h f r -) 細胞と略記) 、 マ ウス L細胞, マウス A t T— 20、 マウスミエローマ細胞、 ラット GH3、 ヒ ト FL細胞、 ヒ ト HEK2 9 3細胞などが用いられる。
ェシェリヒア属菌を形質転換するには、 例えば、 プロシージングズ ·ォブ · ザ ·ナショナル ·アカデミー ·ォブ ·サイェンジィズ ·オフ、' ·ザ ·ユーエスェ 一 (Proc. Natl. Acad. Sci. USA) , 6 9卷, 2 1 1 0 (1 9 72) やジーン (Gene) , 1 7巻, 1 0 7 (1 982) などに記載の方法に従って行なうこと ができる。
バチルス属菌を形質転換するには、 例えば、 モレキュラー 'アンド 'ジエネ ラル'ジェネティックス (Molecular & General Genetics) , 1 68卷, 1 1 1 (1 9 7 9)などに記載の方法に従って行なうことができる。
酵母を形質転換するには、例えば、メッソズ'イン'ェンザィモ口ジー (Methods in Enzymology) , 1 94卷, 1 8 2- 1 8 7 (1 9 9 1) 、 プロシージングズ' 'ォブ ·ザ ·ナショナル 'アカデミー。ォブ ·サイェンシィズ ·ォブ 'ザ *ュ —エスエー (Proc. Natl. Acad. Sci, USA) , 7 5卷, 1 9 29 (1 9 7 8) な どに記載の方法に従つて行なうことができる。
昆虫細胞または昆虫を形質転換するには、 例えば、 バイオ テクノロジー ( Bio/Technology) , 6, 47- 55 (1988)などに記載の方法に従って行なうことがで さる。
動物細胞を形質転換するには、 例えば、 細胞工学別冊 8新細胞工学実験プロ トコーノレ. 2 6 3 - 2 6 7 ( 1 9 9 5 ) (秀潤社発行)、 ヴィロロジー(Virology ) , 5 2卷, 4 5 6 ( 1 9 7 3 )に記載の方法に従って行なうことができる。 このようにして、 1 4 2 7 3をコードする D N Aを含有する発現ベクターで 形質転換された形質転換体が得られる。
宿主がェシエリヒア属菌、 バチルス属菌である形質転換体を培養する際、 培 養に使用される培地としては液体培地が適当であり、 その中には該形質転換体 の生育に必要な炭素 ¾!、 窒素源、 無機物その他が含有せしめられる。 炭素源と しては、 例えば、 グルコース、 デキストリン、 可溶性澱粉、 ショ糖など、 窒素 源としては、 例えば、 アンモニゥム塩類、硝酸塩類、 コーンスチープ'リカー、 ペプトン、 カゼイン、 肉エキス、 大豆粕、 バレイショ抽出液などの無機または 有機物質、 無機物としては、 例えば、 塩化カルシウム、 Vン酸ニ水素ナトリゥ ム、 塩化マグネシウムなどが挙げられる。 また、 酵母エキス、 ビタミン類、 生 長促進因子などを添加してもよい。 培地の p Hは約 5〜 8が望ましい。
ェシエリヒア属菌を培養する際の培地としては、 例えば、 グルコース、 カザ ミノ酸を含む M 9培地 〔ミラー (Miller) , ジャーナル'ォブ ·ェクスぺリメ ンッ ·イン 'モレキュラー ·シエネティックス (Journal of Experiments in Molecular Genetics) , 4 3 1—4 3 3, Cold Spring Harbor Laboratory, New ■ York 1 9 7 2〕 が好ましい。 ここに必要によりプロモーターを効率よく働力せ るために、 例えば、 3 β一インドリル ァクリル酸のような薬剤を加えること ができる。
宿主がェシェリヒァ属菌の場合、 培養は通常約 1 5〜 4 3 °Cで約 3〜2 4時 間行ない、 必要により、 通気や撹拌を加えることもできる。
宿主がバチルス属菌の場合、 培養は通常約 3 0〜 4 0 °Cで約 6〜 2 4時間行 ない、 必要により通気や撹拌を加えることもできる。
宿主が酵母である形質転換体を培養する際、 培地としては、 例えば、 バーク ホールダー (Burkholder) 最小培地 〔Bostian, K. L. ら、 プロシージングズ' ォブ ·ザ ·ナショナル ·アカデミー ·ォプ ·サイェンシィズ ·ォブ ·ザ · ユー エスエー (proc. Natl. Acad. Sci. USA) , 7 7卷, 4 5 0 5 ( 1 9 8 0 )〕 や
0. 5%カザミノ酸を含有する SD培地 〔Bitter, G. A. ら、 プロシージングズ .ォブ .ザ .ナショナル ·アカデミー ·ォブ ·サイェンシィズ 'ォブ 'ザ 'ュ 一エスエー (proc. Natl. Acad. Sci. USA). , 8 1卷, 5 3 30 (1 984) ] が挙げられる。 培地の pHは約 5〜8に調整するのが好ましい。 培養は通常 約 20〜 3 5 °Cで約 24〜 72時間行ない、 必要に応じて通気や撹拌を加える。 宿主が昆虫細胞または昆虫である形質転換体を培養する際、 培地としては、 Grace' s Insect Medium (Grace, T. C. C. , ネイチヤー (Nature) , 195, 788(1962) ) に非動化した 1 0%ゥシ血清等の添加物を適宜加えたものなどが用いられる。 培地の pHは約 6. 2〜6. 4に調整するのが好ましレ、。 培養は通常約 2 7 °C で約 3〜 5日間行ない、 必要に応じて通気や撹拌を加える。
宿主が動物細胞である形質転換体を培養する際、 培地としては、 例えば、 約 5〜20%の胎児牛血清を含む MEM培地 〔サイエンス (Science) , 1 22卷 , 50 1 (1 9 5 2)〕 , DMEM培地 〔ヴィロロジー (Virology) , 8巻, 3 96 (1 9 5 9)] , RPMI 1 640培地 〔ジャーナル ·ォブ ·ザ ·アメリカ ン ·メティカル ·了ソシェーション (.The Journal of the American Medical Association) 1 9 9巻, 5 1 9 (1 96 7)〕 , 1 9 9培地 〔プロシージング · ォプ.ザ.ソサイエティ ·フォー.ザ.バイオロジカノレ.メディスン (Proceeding of the Society for the Biological Medicine) , 7 3卷, 1 (1 9 50)J な どが用いられる。 pHは約 6〜8であるのが好ましい。 培養は通常約 30〜4 0°Cで約 1 5〜60時間行ない、 必要に応じて通気や撹拌を加える。
以上のようにして、 形質転換体の細胞内、 細胞膜または細胞外に 1 427 3 を生成せしめることができる。
上記培養物から 1 42 73を分離精製するには、 例えば、 下記の方法により 行なうことができる。
142 73を培養菌体あるいは細胞から抽出するに際しては、 培養後、 公知 の方法で菌体あるいは細胞を集め、 これを適当な緩種 ί液に懸濁し、 超音波、 リ ゾチームおよび/または凍結融解などによつて菌体ぁるいは細胞を破壊したの ち、 遠心分離やろ過により 142 7 3の粗抽出液を得る方法などが適宜用いら れる。 緩衝液の中に尿素や塩酸グァュジンなどの蛋白質変性剤や、 トリ トン X
- 1 0 0 TMなどの界面活性剤が含まれていてもよい。 培養液中に 1 4 2 7 3が 分泌される場合には、 培養終了後、 それ自体公知の方法で菌体あるいは細胞と 上清とを分離し、 上清を集める。
このようにして得られた培養上清、 あるいは抽出液中に含まれる 1 4 2 7 3 の精製は、自体公知の分離 ·精製法を適切に組み合わせて行なうことができる。 これらの公知の分離、 精製法としては、 塩析ゃ溶媒沈澱法などの溶解度を利用 する方法、 透析法、 限外ろ過法、 ゲルろ過法、 および S D S—ポリアクリルァ ミドゲル電気泳動法などの主として分子量の差を利用する方法、 イオン交換ク 口マトグラフィーなどの荷電の差を利用する方法、 ァフイエティークロマトグ ラフィ一などの特異的新和性を利用する方法、 逆相高速液体クロマトグラフィ 一などの疎水性の差を利用する方法、 等電点電気泳動法などの等電点の差を利 用する方法などが用いられる。
かくして得られる 1 4 2 7 3が遊離体で得られた場合には、 自体公知の方法 あるいはそれに準じる方法によって塩に変換することができ、 逆に塩で得られ た場合には自体公知の方法あるいはそれに準じる方法により、 遊離体または他 の塩に変換することができる。
なお、 組換え体が産生する 1 4 2 7 3を、 精製前または精製後に適当な蛋白 質修飾酵素を作用させることにより、 任意に修飾を加えたり、 ポリペプチドを 部分的に除去することもできる。 蛋白質修飾酵素としては、 例えば、 トリプシ ン、 キモトリプシン、 アルギ二/レエンドぺプチダーゼ、 プロティンキナーゼ、 ダリコシダーゼなどが用いられる。
かくして生成する 1 4 2 7 3の活性は、 標識したリガンドとの結合実験およ ぴ特異抗体を用いたェンザィムィムノアッセィなどにより測定することができ る。
1 4 2 7 3に対する抗体は、 1 4 2 7 3を認識し得る抗体であれば、 ポリク 口ーナル抗体、 モノクローナル抗体の何れであってもよい。
1 4 2 7 3に対する抗体は、 1 4 2 7 3を抗原として用い、 自体公知の抗体 または抗血清の製造法に従つて製造することができる。
〔モノクローナル抗体の作製〕
(a) モノクローナル抗体産生細胞の作製
14273は、 哺乳動物に対して投与により抗体産生が可能な部位にそれ自 体あるいは担体、 希釈剤とともに投与される。 投与に際して抗体産生能を高め るため、 完全フロイントアジュバントゃ不完全フロイントアジュパントを投与 してもよい。投与は通常 2〜 6週毎に 1回ずつ、計 2〜10回程度行なわれる。 用いられる哺乳動物としては、 例えば、 サル、 ゥサギ、 ィヌ、 モルモット、 マ ウス、 ラット、 ヒッジ、 ャギが挙げられるが、 マウスおよぴラットが好ましく 用いられる。
モノクローナル抗体産生細胞の作製に際しては、 抗原を免疫された温血動物、 例えば、 マウスから抗体価の認められた個体を選択し最終免疫の 2〜 5日後に 脾臓またはリンパ節を採取し、 それらに含まれる抗体産生細胞を骨髄腫細胞と 融合させることにより、 モノクローナル抗体産生ハイプリ ドーマを調製するこ とができる。 抗血清中の抗体価の測定は、 例えば、 後記の標識化レセプター蛋 白質と抗血清とを反応させたのち、 抗体に結合した標識剤の活性を測定するこ とにより行なうことができる。 融合操作は既知の方法、 例えば、 ケーラーとミ ルスタインの方法 〔ネイチヤー (Nature) 、 256卷、 495頁 (1 975年 ) 〕 に従い実施することができる。 融合促進剤としては、 例えば、 ポリエチレ ングリコール (PEG) やセンダイウィルスなどが挙げられるが、 好ましくは PEGが用いられる。
骨髄腫細胞としては、 例えば、 N S _ 1、 P 3 U 1、 S P 2/0などが挙げ られるが、 P 3U1が好ましく用いられる。 用いられる抗体産生細胞 (脾臓細 胞) 数と骨髄腫細胞数との好ましい比率は 1 1〜20 : 1程度であり、 PE G (好ましくは、 PEG1000〜PEG6000) が 10〜 80 %程度の濃 度で添加され、 約 20〜 40 °C、 好ましくは約 30〜 37 °Cで約 1〜 10分間 インキュベートすることにより効率よく細胞融合を実施できる。
モノクローナル抗体産生ハイブリ ドーマのスクリーユングには種々の方法が 使用できるが、 例えば、 レセプター蛋白質の抗原を直接あるいは担体とともに 吸着させた固相(例、マイクロプレート) にハイプリ ドーマ培養上清を添加し、 次に放射性物質や酵素などで標識した抗免疫グロブリン抗体 (細胞融合に用い
られる細胞がマウスの場合、 抗マウス免疫グロブリン抗体が用いられる) また はプロティン Aを加え、 固相に結合したモノクローナル抗体を検出する方法、 抗免疫グロプリン抗体またはプロテイン Aを吸着させた固相にハイプリ ドーマ 培養上清を添加し、 放射性物質や酵素などで標識したレセプタ一蛋白質を加え、 固相に結合したモノクローナル抗体を検出する方法などが挙げられる。
モノクローナル抗 の選別は、 自体公知あるいはそれに準じる方法に従って 行なうことができるが、 通常は HAT (ヒポキサンチン、 アミノプテリン、 チ ミジン) を添カ卩した動物細胞用培地などで行なうことができる。 選別おょぴ育 種用培地としては、 ハイプリ ドーマが生育できるものならばどのような培地を 用いても良い。 例えば、 1〜 2 0 %、 好ましくは 1 0〜 2 0 %の牛胎児血清を 含む R P M I 1 6 4 0培地、 1〜 1 0 %の牛胎児血清を含む G I T培地 (和光 純薬工業 (株) ) またはハイプリ ドーマ培養用無血清培地 (S F M—1 0 1、 日水製薬 (株) ) などを用いることができる。 培養温度は、通常 2 0〜4 0 °C、 好ましくは約 3 7 °Cである。 培養時間は、 通常 5日〜 3週間、 好ましくは 1週 間〜 2週間である。 培養は、 通常 5 %炭酸ガス下で行なうことができる。 ハイ プリ ドーマ培養上清の抗体価は、 上記の抗血清中の抗体価の測定と同様にして 測定できる。
( b ) モノクローナル抗体の精製
モノクローナル抗体の分離精製は、 通常のポリクローナル抗体の分離精製と 同様に免疫グロブリンの分離精製法 〔例、 塩析法、 アルコール沈殿法、 等電点 沈殿法、 電気泳動法、 イオン交換体 (例、 D E A E ) による吸脱着法、 超遠心 法、 ゲルろ過法、 抗原結合固相またはプロテイン Aあるいはプロテイン Gなど の活性吸着剤により抗体のみを採取し、 結合を解離させて抗体を得る特異的精 製法〕 に従つて行なうことができる。
〔ポリクローナル抗体の作製〕
本発明のポリクローナル抗体は、 それ自体公知あるいはそれに準じる方法に したがって製造することができる。 例えば、 免疫抗原 ( 1 4 2 7 3抗原) とキ ャリア一蛋白質との複合体をつくり、 上記のモノクローナル抗体の製造法と同 様に哺乳動物に免疫を行ない、 該免疫動物から 1 4 2 7 3に対する抗体含有物
を採取して、 抗体の分離精製を行なうことにより製造できる。
哺乳動物を免疫するために用いられる免疫抗原とキャリアー蛋白質との複合 体に関し、 キヤリァー蛋白質の種類おょぴキヤリア一とハプテンとの混合比は、 キヤリァ一に架橋させて免疫したハプテンに対して抗体が効率良くできれば、 どのようなものをどのような比率で架橋させてもよいが、 例えば、 ゥシ血清ァ ノレブミン、 ゥシサイログロブリン、 キーホール ' リンペット 'へモシァニン等 を重量比でハプテン 1に対し、 約 0 · 1〜 20、 好ましくは約 1〜 5の割合で力 プルさせる方法が用いられる。
また、 ハプテンとキャリアーの力プリングには、 種々の縮合剤を用いること ができるが、ダルタルアルデヒドゃカルボジィミド、マレイミド活性エステル、 チオール基、 ジチオビリジル基を含有する活性エステル試薬等が用いられる。 縮合生成物は、 温血動物に対して、 抗体産生が可能な部位にそれ自体あるい は担体、 希釈剤とともに投与される。 投与に際して抗体産生能を高めるため、 完全フロイントアジュバントゃ不完全フロイントアジュバントを投与してもよ い。 投与は、 通常約 2〜 6週毎に 1回ずつ、 計約 3〜 1 0回程度行なうことが できる。
ポリクローナル抗体は、上記の方法で免疫された哺乳動物の血液、腹水など、 好ましくは血液から採取することができる。
抗血清中のポリクローナル抗体価の測定は、 上記の血清中の抗体価の測定と 同様にして測定できる。 ポリクローナル抗体の分離精製は、 上記のモノクロ一 ナル抗体の分離精製と同様の免疫グロプリンの分離精製法に従って行なうこと ができる。
1 42 7 3は下垂体、 脂肪組織、 大腸癌細胞などで高発現しており、 1 42 73のリガンドの 1つは脂肪酸またはその塩である。 脂肪酸としては、 ォレイ ン酸 ( o 1 e i c a c i d) Λ ノヽレミ トレイン酸 ( P a 1 m i t ο 1 e i c a c i d) N リノ一ノレ酸 (l i n o l e i c a c i d) , ひ一リノレン酸 ( a— I i n o l e n i c a c i d) 、 γ—リノレン酸 、γ— 1 i η ο 1 e η i c a c i cU 、 ァラキドン酸 、a r a c h i d o n i c a c i d) 、 ト コサへキサェン酸 (d o c o s a h e x a e n o i c a c i d, DHA; な
どが用いられ、 なかでもパルミ トレイン酸 (P a l m i t o l e i c a c i d) 、 リノーノレ酸 (l i n o l e i c a c i d) 、 α—リノレン酸 (α— 1 i n o l e n i c a c i d) 、 γ—リノレン酸 (y— l i n o l e n i c a c i d) などが好ましい。
脂肪酸の塩としては、 酸 (例、 無機酸、 有機酸など) や塩基 (例、 ナトリム、 力リゥムなどのアルカリ金属;カルシウムなどのアルカリ土類金属) などとの 塩が用いられ、 とりわけ塩基が好ましい。
以下、 本願明細書では、 脂肪酸またはその塩を単に 「脂肪酸」 と略記する。 さらに、 14273はストレスを負荷した時に、下垂体で発現量が上昇する。 従って、 14273、 14273をコードする DNA (以下、 本発明の DN Aと略記する場合がある) 、 14273に対する抗体 (以下、 本発明の抗体と 略記する場合がある) 、 本発明の DN Aに対するアンチセンス DN A (以下、 本発明のアンチセンス DNAと略記する場合がある) は、 以下の用途を有して いる。
(1) 14273の機能不全に関連する疾患の予防 ·治療剤
例えば、 生体内において 14273が減少しているために、 リガンドである 脂肪酸の生理作用が期待できない (14273の欠乏症) 患者がいる場合に、 a) 14273を該患者に投与し 14273の量を補充したり、 b) (ィ) 1 4273をコードする DNAを該患者に投与し発現させることによって、 ある いは (口) 対象となる細胞に 14273をコードする DNAを揷入し発現させ た後に、 該細胞を該患者に移植することなどによって、 患者の体内における 1 4273の量を増加させ、 リガンドの作用を充分に発揮させることができる。 具体的には、 14273または本発明の DN Aは、 例えば、 脂肪細胞からの グリセロール生成調節作用、 血中ダルセロール調節作用、 脂肪分解調節作用、 インスリン抵抗調節作用、 ス トレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (ACT H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロール生成抑制作用、 血中グルセロール低下作用、 脂肪分解抑制作用、 インスリン抵抗抑制作用、 ス トレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌抑制作用) などを有 しているので、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成調節剤、 血中ダルセ口ール調
節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺 激ホルモン (ACTH) 分泌調節剤、 脂肪分解調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞 からのグリセロール生成抑制剤、 血中ダルセロール低下剤、 脂肪分解抑制剤、 インスリン抵抗抑制剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌抑制剤) などとして有用である。
また、 14273または本発明の DNAは、 例えば、 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高 脂血症 (例、 高 LDL-コレステロール血症、 高リポタンパク血症および高トリ グリセリ ド血症、 低 HDL-コレステロール血症) 、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗 塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低 下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン 血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌'(例えば、 大腸癌) 、 記憶学習 障害、 瞎臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌 性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 FFA症、高中性脂肪症、脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシスト キニン (CCK) 、 ガス トリックインヒビトリーぺプチド (G I P) 、 ガスト リン、 グルカゴン様ぺプチドー 1 (GLP—1) 、 ソマトスタチン、 ガストリ ン放出ペプチド、 セクレチン、 バソアクティブィンテスティナルぺプチド、 モ チリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシン、 ガラニン、 ェユーロペプチド Y、 エンケフアリン類、 ペプチド ΥΥなど) の分泌障害、 循環器疾患などの疾患 ( 特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞) の予防 ·治療 剤またはス トレス調節剤として使用することができる。
また、 14273または本努明の DN Αは、 例えば、 動脈硬化、 動脈硬化性 疾患おょぴそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞 症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 (PTCA) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等 を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラ タネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 Ta n g i e r病など 〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変おょぴそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾
患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代 異常症およびその続発症などの疾患の 予防 ·治療剤として使用することができる。
さらに、 1 4 2 7 3または本発明の D NAは、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤として、例えば、 A C T H産生腫瘍、 クッシング病、感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月 経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しょう症、 出血性素 因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高コレステロール血、 耐 糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮質の萎縮などの疾患の予防 ·治療剤として 使用することができる。
脂肪酸は 1 4 2 3 7に結合して、 例えば、 脂肪細胞からのグリセロール生成 調節作用、 血中ダルセロール調節作用、 脂肪分解調節作用、 インスリン抵抗調 節作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成抑制作用、 血中ダルセ口ール 低下作用、 脂肪分解抑制作用、 インスリン抵抗抑制作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制作用) などを示すので、 脂肪細胞 からのグリセ口ール生成調節剤、 血中ダルセ口ール調節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロール生成抑制剤、 血中ダル セロール低下剤、 脂肪分解抑制剤、 インスリン抵抗抑制剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤) などとして有用である。
また、 脂肪酸は、 1 4 2 7 3のシグナル伝達作用増強剤、 または該シグナル 伝達作用増強作用に基づいて、 例えば、 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 ァ シドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬 化、 狭心症、 心筋梗塞、性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、下垂体性小人症、尿崩症、先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸 癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、低血糖症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂
肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモン ( 例、 コレシストキニン (CCK) 、 ガストリックインヒビトリーペプチド (G I P) 、 ガストリン、 グルカゴン様ペプチド一 1 (GLP— 1) 、 ソマトスタ チン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 バソアクティブインテスティナ ノレペプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシン、 ガラニン、 ニュ 一口ペプチド γ、 エンケフアリン類、 ペプチド ΥΥなど) の分泌障害、 循環器 疾患などの疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗 塞) の予防 ·治療剤またはストレス調節剤として使用することができる。
また、 脂肪酸は、 例えば、 動脈硬化、 動脈硬化性疾患おょぴそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定 狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 (PTCA) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む豳脈硬化症、 間歇性 跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壌疽、 糸球体硬化症、 腎症、 Ta n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化 血管病変およびそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (CHD) 、 脳虚血など 〕 、 脂質代謝異常症およびその続発症などの疾患の予防 ·治療剤として使用す ることができる。
さらに、 脂肪酸は、 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌抑制剤として、 例えば、 ACTH産生腫瘍、 クッシング病、感染症、続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 タツ シング症候群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しょう症、 出血性素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋 力低下、 低カリゥム血症、 高コレステロール血、耐糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮質の萎縮などの疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
糖尿病には、 インスリン依存型 ( I型) 糖尿病、 インスリン非依存型 (II型 ) 糖尿病が含まれる。
脂肪酸または 14273を上記医薬として使用する場合は、 常套手段に従つ て製剤化することができる。
一方、 本発明の DNAを上記医薬として使用する場合は、 本発明の DNAを
単独あるいはレトロウイルスベクター、 アデノウイルスベクター、 アデノウィ ルスァソシエーテッドウィルスべクターなどの適当なべクターに挿入した後、 常套手段に従って実施することができる。 本発明の D N Aは、 そのままで、 あ るいは摂取促進のための補助剤とともに、 遺伝子銃やハイドロゲルカテーテル のようなカテーテルによって投与できる。
例えば、 a ) 1 4 2 7 3または b ) 本発明の D N Aは、 必要に応じて糖衣を 施した錠剤、 カプセル剤、 エリキシル剤、 マイクロカプセル剤などとして経口 的に、 あるいは水もしくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性溶液、 または懸濁液剤などの注射剤の形で非経口的に使用できる。 例えば、 a ) 1 4 2 7 3または b )本発明の D N Aを生理学的に認められる公知の担体、香味剤、 賦形剤、 べヒクル、 防腐剤、 安定剤、 結合剤などとともに一般に認められた製 剤実施に要求される単位用量形態で混和することによって製造することができ る。 これら製剤における有効成分量は指示された範囲の適当な容量が得られる ようにするものである。
錠剤、 カプセル剤などに混和することができる添加剤としては、 例えば、 ゼ ラチン、 コーンスターチ、 トラガント、 ァラビアゴムのような結合剤、 結晶性 セルロースのような賦形剤、 コーンスターチ、 ゼラチン、 アルギン酸などのよ うな膨化剤、 ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、 ショ糖、 乳糖または サッカリンのような甘味剤、 ペパーミント、 ァカモノ油またはチェリーのよう な香味剤などが用いられる。 調剤単位形態がカプセルである場合には、 上記タ ィプの材料にさらに油脂のような液状担体を含有することができる。 注射のた めの無菌組成物は注射用水のようなべヒクル中の活性物質、 胡麻油、 椰子油な どのような天然産出植物油などを溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施 に従って処方することができる。 注射用の水性液としては、 例えば、 生理食塩 水、 ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液 (例えば、 D—ソルビトール、 D 一マンニトール、 塩ィ匕ナトリウムなど) などが用いられ、 適当な溶解補助剤、 例えば、 アルコール (例、 エタノール) 、 ポリアルコール (例、 プロピレンク" リコール、 ポリエチレングリコール) 、 非イオン性界面活性剤 (例、 ポリソル ペート 8 0 TM、 H C O— 5 0 ) などと併用してもよい。 油性液としては、 例え
ば、 ゴマ油、 大豆油などが用いられ、 溶解補助剤である安息香酸ベンジル、 ベ ンジルアルコールなどと併用してもよレ、。
また、 上記医薬は、 例えば、 緩衝剤 (例えば、 リン酸塩緩衝液、 酢酸ナトリ ゥム緩衝液) 、 無痛化剤 (例えば、 塩化ベンザルコニゥム、 塩酸プロ力インな ど) 、 安定剤 (例えば、 ヒト血清アルブミン、 ポリエチレングリコールなど) 、 保存剤 (例えば、 ベンジルアルコール、 フエノールなど) 、 酸化防止剤などと 配合してもよい。 調製された注射液は通常、 適当なアンプルに充填される。 このようにして得られる製剤は安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトゃ哺 乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対して投与することができる。
14273の投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などにより差 異はあるが、 経口投与の場合、 一般的に例えば、 糖尿病患者 (体重 60 k gと して) においては、 一日につき約 0. 1〜10 Omg、 好ましくは約 1. 0〜5 0mg、 より好ましくは約 1. 0〜20mgである。 非経口的に投与する場合 は、 その 1回投与量は投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などによっても異 なるが、 例えば、 注射剤の形では通常例えば、 糖尿病患者 (体重 60 k gとし て) においては、 一日につき約 0. 01〜3 Omg程度、 好ましくは約 0. 1 〜20mg程度、 より好ましくは約 0. 1〜; 1 Omg程度を静脈注射により投 与するのが好都合である。 他の動物の場合も、 体重 60 k g当たりに換算した 量を投与することができる。
本発明の DN Aの投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などによ り差異はあるが、 経口投与の場合、 一般的に例えば、 糖尿病患者 (体重 6 O k gとして) においては、 一日につき約 0. 1〜10 Omg、 好ましくは約 1. 0 〜50mg、 より好ましくは約 1. 0〜 2 Omgである。 非経口的に投与する 場合は、 その 1回投与量は投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などによって も異なるが、 例えば、 注射剤の形では通常例えば、 糖尿病患者 (体重 6 O k g として) においては、一日につき約 0. 01〜3 Omg程度、好ましくは約 0. l〜20mg程度、 より好ましくは約 0. 1〜: L Omg程度を静脈注射により 投与するのが好都合である。 他の動物の場合も、 体重 60 k g当たりに換算し
た量を投与することができる。
(2) 遺伝子診断剤
本発明の DNAおよびアンチセンス DNAは、 プローブとして使用すること により、 ヒトまたは哺乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブ タ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) における 1 42 73またはその部分ぺプチ ドをコードする DNAまたは mRNAの異常 (遺伝子異常) を検出することが できるので、 例えば、 該 DNAまたは mRNAの損傷、 突然変異あるいは発現 低下や、 該 D N Aまたは m R N Aの増加あるいは発現過多などの遺伝子診断剤 として有用である。
本発明の DNAまたはアンチセンス DNAを用いる上記の遺伝子診断は、 例 えば、 自体公知のノーザンハイブリダィゼーシヨンや P CR— S S C P法 (ゲ ノミックス (Genomics) , 第 5卷, 8 74〜 8 79頁 (1 9 8 9年) 、 プロシ 一ジングズ ·ォブ ·ザ ·ナショナル ·アカデミー ·ォブ ·サイェンシィズ ·ォ ブ ·ュ' ~エスエー (Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America) , 第 86卷, 2766〜 2 7 70頁 (1 98 9年 ) ) などにより実施することができる。
例えば、 ノーザンハイプリダイゼーシヨンにより 1 42 73の発現低下が検 出された場合は、例えば、 1 42 7 3の機能不全に関連する疾患、特に糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿 病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満 症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩 症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合 分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレルギー、脂肪毒性、脂肪萎縮、癌性悪液質、高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 FFA症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂 食障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (CCK) 、 ガストリ ックインヒビトリ—ぺプチド (G I P) 、 ガストリン、 ダル力ゴン様ぺプチド 一 1 (GL P- 1) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出べプチド、 セクレチン、
一口テンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、循環器疾患、 ストレスなど (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞) に罹患している可能性が高い、 または将 来罹患する可能性が高いと診断することができる。 さらには、 ノーザンハイブ リダイゼーシヨンにより 1 4 2 7 3の発現低下が検出された場合は、 例えば、 動脈硬化、 動脈硬化性疾患およびそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈 硬化症、末梢動脈閉塞症、急性心筋梗塞、不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 ( P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心 疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、脳卒中 (脳梗塞、脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変おょぴそれらの続発症 〔 例えば、 冠動脈疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常症およびその続 発症、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌異常、 A C T H産生腫瘍、 タツ シング病、感染症、続発性副腎皮質機能不全、消化性潰瘍、糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗し よう症、 出血个生素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高コレ ステロール血、 耐糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮質の萎縮などの疾患に罹 患している可能性が高い、 または将来罹患する可能性が高いと診断することが できる。
また、 ノーザンハイプリダイゼーシヨンにより 1 4 2 7 3の発現過多が検出 された場合は、 例えば、 1 4 2 7 3の過剰発現に起因する疾患、 特に糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿 病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満 症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩 症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合 分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 腌臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、脂肪萎縮、癌性悪液質、高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂
食障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (C C K) 、 ガストリ ックインヒビトリーぺプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺプチド 一 1 (G L P— 1 ) 、 ソマトスタチン、 ガス トリン放出ペプチド、 セクレチン、 パソアクティブインテスティナノレペプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニュ 一口テンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケファリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器疾患、 ストレスなど (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわけ内臓脂肪蓄積型肥満症) に罹患している可能性が高い、 または将来罹 患する可能性が高レ、と診断することができる。 さらに、 ノーザンハイプリダイ ゼーシヨンにより 1 4 2 7 3の発現過多が検出された場合は、 例えば、 動脈硬 ィヒ、動脈硬化性疾患およびそれらの続発症〔例えば、ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的 冠動脈形成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出 血など) 、 ラクネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの続発症 〔例え ば、 冠動脈疾患.(C HD) 、脳虚血など〕 、脂質代謝異常症およびその続発症、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌異常、 結合組織疾患 (例えば、 慢性関 節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 ぴまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 (例えば、 潰瘍性大 腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、 神経 ·筋疾患 (例えば、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻 瘅) 、 血液疾患 (例えば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧 血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌 ·代謝疾患 (例えば、 急性慢性副腎皮質 機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独 欠損症) 、 皮膚疾患 (例えば、 奪麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤 ァレルギ一) 、 アナフィラキシーショックなどの疾患に罹患している可能性が 高い、 または将来罹患する可能 I1生が高いと診断することができる。
( 3 ) 1 4 2 7 3の発現量を変化させる化合物またはその塩を含有する医薬
本発明の DNAは、 プローブとして用いることにより、 14273の発現量 を変化させる化合物またはその塩のスクリーニングに用いることができる。 すなわち、 本発明は、 例えば、 (i ) 非ヒト哺乳動物の a) 血液、 b) 特定 の臓器、 c) 臓器から単離した組織もしくは細胞、 または (ii) 形質転換体等 に含まれる 142 7 3の mRN A量を測定することによる、 1 4273の発現 量を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法を提供する。
14273の mRN A量の測定は具体的には以下のようにして行なう。
( i ) 正常あるいは疾患モデル非ヒト哺乳動物 (例えば、 マウス、 ラット、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど、 より具体的には痴呆ラ ット、 肥満マウス、 動脈硬化ゥサギ、 担癌マウスなど) に対して、 薬剤 (例え ば、 抗痴呆薬、 血圧低下薬、 抗癌剤、 抗肥満薬など) あるいは物理的ストレス (例えば、 浸水ス トレス、 電気ショック、 明暗、 低温など) などを与え、 一定 時間経過した後に、 血液、 あるいは特定の臓器 (例えば、 脳、 肝臓、 腎臓など ) 、 または臓器から単離した組織、 あるいは細胞を得る。
得られた細胞に含まれる 1 42 7 3の mRNAは、 例えば、 通常の方法によ り細胞等から mRNAを抽出し、 例えば、 T a qMa n PCRなどの手法を 用いることにより定量することができ、 自体公知の手段によりノーザンブロッ トを行うことにより解析することもできる。
(ii) 142 73を発現する形質転換体を上記の方法に従い作製し、 該形質 転換体に含まれる 142 73の mRN Aを同様にして定量、 解析することがで さる。
1 4 2 73の発現量を変化させる化合物またはその塩のスクリーニングは、 ( i ) 正常あるいは疾患モデル非ヒト哺乳動物に対して、 薬剤あるいは物理 的ストレスなどを与える一定時間前 ( 30分前〜 24時間前、 好ましくは 30 分前〜 1 2時間前、 より好ましくは 1時間前〜 6時間前) もしくは一定時間後 (30分後〜 3日後、 好ましくは 1時間後〜 2日後、 より好ましくは 1時間後 〜 24時間後) 、 または薬剤あるいは物理的ストレスと同時に試験化合物を投 与し、 投与後一定時間経過後 ( 30分後〜 3日後、 好ましくは 1時間後〜 2日 後、 より好ましくは 1時間後〜 24時間後) 、 細胞に含まれる 14 2 7 3の m
R N A量を定量、 解析することにより行なうことができ、
(ii)形質転換体を常法に従い培養する際に試験化合物を培地中に混合させ、 一定時間培養後 (1日後〜 7日後、 好ましくは 1日後〜 3日後、 より好ましく は 2日後〜 3日後)、該形質転換体に含まれる 1.4 2 7 3の mR N A量を定量、 解析することにより行なうことができる。 '
試験化合物としては、 例えば、 ペプチド、 蛋白質、 非ペプチド性化合物、 合 成化合物、 発酵生産物、 細胞抽出液、 植物抽出液、 動物組織抽出液、 血漿など が用いられ、 これら化合物は新規な化合物であってもよいし、 公知の化合物で あってもよい。
試験化合物は塩を形成していてもよく、 試験化合物の塩としては、 生理学的 に許容される酸 (例、 無機酸など) や塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が用 いられ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩とし ては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との 塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイ ン酸、 コノヽク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスル ホン酸、 ベンゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
本発明のスクリ一ニング方法を用いて得られる化合物またはその塩は、 1 4 2 7 3の発現量を変化させる作用を有する化合物またはその塩であり、 具体的 には、 (ィ) 1 4 2 7 3の発現量を増加させることにより、 1 4 2 7 3を介す る細胞刺激活性を増強させる化合物またはその塩、 (口) 1 4 2 7 3の発現量 を減少させることにより、 該細胞刺激活性を減弱させる化合物またはその塩で める。
細胞刺激活性としては、 例えば、 ァラキドン酸遊離、 ァセチルコリン遊離、 細胞内 C a 2 +遊離、 細胞内 c AM P生成、 細胞内 c GM P生成、 イノシトール リン酸産生、 細胞膜電位変動、 細胞内蛋白質 (例、 MA Pキナーゼ) のリン酸 化または活性化、 c一 f o sの活性化、 p Hの低下などを促進する活性または 抑制する活性、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制活性、 グリセロー ル生成抑制活性、 脂肪分解抑制活性などが挙げられるが、 特に細胞内 C a 2 +濃 度上昇活性、 細胞内 c AM P生成抑制活性、 M A Pキナーゼのリン酸ィヒもしく
は活性化、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制活性、 グリセロール生 成抑制活性、 または脂肪分解抑制活性が好ましい。
本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物としては、 ぺプチド、 蛋白質、 非ペプチド性ィヒ合物、 合成化合物、 発酵生産物などが挙げられ、 これ ら化合物は新規な化合物であってもよいし、 公知の化合物であってもよい。 本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物の塩としては、 生理学 的に許容される酸 (例、 無機酸など) や塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が 用いられ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩と しては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) と の塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレ イン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンス ルホン酸、 ベンゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
上記スクリーユング方法で得られる 1 4 2 7 3の発現量を増加させる化合物 またはその塩は、 例えば、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節作用、 血中グ ルセロール調節作用、 脂肪分解調節作用、 インスリン抵抗調節作用、 ストレス 調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂 肪細胞からのグリセ口ール生成抑制作用、 血中ダルセ口ール低下作用、 脂肪分 解抑制作用、 インスリン抵抗抑制作用、 ストレス調節作用、 畐 ij腎皮質刺激ホル モン (A C T H) 分泌抑制作用) などを有しているので、 脂肪細胞からのダリ セロール生成調節剤、 血中ダルセロール調節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン 抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成抑制剤、 血中ダルセ口ール低 下剤、 脂肪分解抑制剤、 インスリン抵抗抑制剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺 激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤) などとして有用である。
また、 上記スクリ一二ング方法で得られる 1 4 2 7 3の発現量を増加させる 化合物またはその塩は、 1 4 2 7 3の機能不全に関連する疾患、 例えば、 糖尿 病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、
尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不 適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 藤臓疲弊、 低血糖 症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン 血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石 症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (C C K) 、 ガ ストリックインヒビトリーぺプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺ プチドー 1 (G L P—1 ) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セク レチン、 バソアクティブィンテスティナノレぺプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシン、 力'ラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞) などに対する安全で低毒性な予防 ·治療剤また はストレス調節剤として有用である。
また、 上記スクリ一エング方法で得られる 1 4 2 7 3の発現量を増加させる 化合物またはその塩は、 例えば、 動脈硬化、 動脈硬化性疾患およびそれらの続 発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不 安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 (P T C A) 後の再狭 搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間 欺性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴 呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈 硬化血管病変およびそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (C HD) 、 脳虚血 など〕 、 脂質代謝異常症およびその続発症などの疾患の予防 ·治療剤として使 用することができる。 ■
さらに、 上記スクリ一-ング方法で得られる 1 4 2 7 3の発現量を増加させ る化合物またはその塩は、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤とし て、 例えば、 A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能 不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線 条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しよう症、 出血性素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高コレステロール血、 耐糖能異常、 白血球增多症
) 、 副腎皮質の萎縮などの疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
1 4 2 7 3の発現量を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 脂肪細胞 からのグリセ口ール生成調節作用、 血中ダルセ口ール調節作用、 脂肪分解調節 作用、インスリン抵抗調節作用、 ストレス調節作用、副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成促進作 用、血中ダルセロール上昇作用、脂肪分解促進作用、インスリン抵抗促進作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進作用) などを 有しているので、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節剤、 血中ダルセロール 調節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質 刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセ口 ール生成促進剤、 血中ダルセロール上昇剤、 脂肪分解促進剤、 インスリン抵抗 促進剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤) な どとして有用である。
また、 1 4 2 7 3の発現量を減少させる化合物またはその塩は、 1 4 2 7 3 の発現過多に起因する疾患、 例えば、 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 ァシ ドーシス、糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下 垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸 癌) 、記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレルギー、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂 肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモン ( 例、 コレシストキュン' ( C C K) 、 ガストリックインヒビトリーぺプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グ 力ゴン様ペプチド一 1 (G L P— 1 ) 、 ソマトスタ チン、 ガス トリン放出ペプチド、 セクレチン、 バソアクティブインテスティナ ノレペプチド、 モチリン、 サブスタンス Ρ、 ニューロテンシン、 ガラニン、 ニュ 一口ペプチド γ、 エンケフアリン類、 ペプチド ΥΥなど) の分泌障害、 循環器 疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわけ内臓脂肪蓄積型肥満症) などに対する 安全で低毒性な予防 ·治療剤またはストレス調節剤として有用である。
また、 1 4 2 7 3の発現量を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 動 脈硬化、 動脈硬化性疾患およびそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬 化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 ( P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心 疾患、血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、脳卒中 (脳梗塞、脳塞栓、 脳出血など) 、 ラクネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変おょぴそれらの続発症 〔 例えば、 冠動脈疾患 (C HD ) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常症およびその続 発症などの疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
さらに、 1 4 2 7 3の発現量を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤として、 例えば、 結合組織疾患 (例えば、 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマ チ熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 ( 例えば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変 ) 、 神経 ·筋疾患 (例えば、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無 力症、 顔面神経麻痺) 、 血液疾患 (例えば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑 病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌 ·代謝疾患 (例えば、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出 症、 A C T H単独欠損症) 、 皮膚疾患 (例えば、 奪麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状 疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギー) 、 アナフィラキシーショックなどの予防 ·治療 剤などの医薬として有用である。
また、 上記スクリーニングで得られた化合物またはその塩から誘導される化 合物またはその塩も同様に用いることができる。
本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩を医薬組 成物として使用する場合、 常套手段に従って製剤化することができる。
例えば、 該ィヒ合物またはその塩は、 必要に応じて糖衣を施した錠剤、 カプセ ル剤、 エリキシル剤、 マイクロカプセル剤などとして経口的に、 あるいは水も しくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性溶液、 または懸濁液剤など
の注射剤の形で非経口的に使用できる。 例えば、 該化合物またはその塩を生理 学的に認められる公知の担体、 香味剤、 賦形剤、 べヒクル、 防腐剤、 安定剤、 結合剤などとともに一般に認められた製剤実施に要求される単位用量形態で混 和することによつて製造することができる。 これら製剤における有効成分量は 指示された範囲の適当な容量が得られるようにするものである。
錠剤、 カプセル剤などに混和することができる添加剤としては、 例えば、 ゼ ラチン、 コーンスターチ、 トラガント、 アラビアゴムのような結合剤、 結晶性 セルロースのような賦形剤、 コーンスターチ、 ゼラチン、 アルギン酸などのよ うな膨化剤、 ステアリン酸マグネシウムのような潤滑剤、 ショ糖、 乳糖または サッカリンのような甘味剤、 ペパーミント、 ァカモノ油またはチェリーのよう な香味剤などが用いられる。 調剤単位形態が力プセルである場合には、 上記タ イブの材料にさらに油脂のような液状担体を含有することができる。 注射のた めの無菌組成物は注射用水のようなべヒクル中の活个生物質、 胡麻油、 椰子油な どのような天然産出植物油などを溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施 に従って処方することができる。 注射用の水性液としては、 例えば、 生理食塩 水、 プドウ糖やその他の補助薬を含む等張液 (例えば、 D—ソルビトール、 D 一マン-トール、 塩ィ匕ナトリウムなど) などが用いられ、 適当な溶解補助剤、 例えば、 アルコール (例、 エタノール) 、 ポリアルコール (例、 プロピレンク" リコール、 ポリエチレングリコール) 、 非イオン性界面活性剤 (例、 ポリソル ペート 8 0 TM、 H C O— 5 0 ) などと併用してもよい。 油性液としては、 例え ば、 ゴマ油、 大豆油などが用いられ、 溶解補助剤である安息香酸ベンジル、 ベ ンジルアルコールなどと併用してもよい。
また、 上記医薬は、 例えば、 緩衝剤 (例えば、 リン酸塩緩衝液、 酢酸ナトリ ゥム緩種 ί液) 、 無痛化剤 (例えば、 塩化ベンザルコニゥム、 塩酸プロ力インな ど) 、 安定剤 (例えば、 ヒト血清アルブミン、 ポリエチレングリコールなど) 、 保存剤 (例えば、 ベンジルアルコール、 フエノールなど) 、 酸化防止剤などと 配合してもよい。 調製された注射液は通常、 適当なアンプルに充填される。 このようにして得られる製剤は安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトゃ哺 乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、
サルなど) に対して投与することができる。
14273の発現量を増加させる化合物またはその塩の投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などにより差異はあるが、 経口投与の場合、 一般的 に例えば、 糖尿病患者 (体重 60 k gとして) においては、 一日につき約 0. 1 〜 100 m g、 好ましくは約 1. 0〜50mg、 より好ましくは約 1. 0〜 2 Omgである。 非経口的に投与する場合は、 その 1回投与量は投与対象、 対象 臓器、 症状、 投与方法などによっても異なるが、 例えば、 注射剤の形では通常 例えば、 糖尿病患者 (体重 60 k gとして) においては、 一日につき約 0. 0 1〜 30 m g程度、好ましくは約 0. 1〜 20 m g程度、 より好ましくは約 0. 1〜1 Omg程度を静脈注射により投与するのが好都合である。 他の動物の場 合も、 体重 60 k g当たりに換算した量を投与することができる。
(4) 14273の定量法および診断方法
本発明の抗体は、 14273を特異的に認識することができるので、 被検液 中の 14273の定量、 特にサンドイッチ免疫測定法による定量などに使用す ることができる。
すなわち、 本発明は、
(i) 本発明の抗体と、 被検液および標識化された 14273とを競合的に反 応させ、 該抗体に結合した標識化された 14273の割合を測定することを特 徴とする被検液中の 14273の定量法、 および
(ii) 被検液と担体上に不溶化した本発明の抗体および標識化された本発明の 別の抗体とを同時あるいは連続的に反応させたのち、 不溶化担体上の標識剤の 活性を測定することを特徴とする被検液中の 14273の定量法を提供する。 上記 (ii) の定量法においては、 一方の抗体が 14273の N端部を認識す る抗体で、 他方の抗体が 14273の C端部に反応する抗体であることが望ま しレ、。
また、 14273に対するモノクローナル抗体を用いて 14273の定量を 行うことができるほか、 組織染色等による検出を行なうこともできる。 これら の目的には、抗体分子そのものを用いてもよく、また、抗体分子の F (a b')2、 F a b,、 あるいは F a b画分を用いてもよい。
本発明の抗体を用いる 1 4 2 7 3の定量法は、 特に制限されるべきものでは なく、 被測定液中の抗原量 (例えば、 1 4 2 7 3量) に対応した抗体、 抗原も しくは抗体一抗原複合体の量を化学的または物理的手段により検出し、 これを 既知量の抗原を含む標準液を用いて作製した標準曲線より算出する測定法であ れば、 いずれの測定法を用いてもよい。 例えば、 ネフロメトリー、 競合法、 ィ ムノメトリック法おょぴサンドイッチ法が好適に用いられるが、 感度、 特異性 の点で、 後述するサンドィツチ法を用いるのが特に好ましい。
標識物質を用いる測定法に用いられる標識剤としては、 例えば、 放射性同位 元素、酵素、蛍光物質、発光物質などが用いられる。 放射性同位元素としては、 例えば、 〔1 2 5 I 〕 、 〔1 3 1 I 〕 、 〔3 H〕 、 〔1 4 C〕 などが用いられる。 上記 酵素としては、 安定で比活性の大きなものが好ましく、 例えば、 β一ガラクト シダーゼ、 β一グノレコシダーゼ、 アル力リフォスファターゼ、 パーォキシダー ゼ、 リンゴ酸脱水素酵素などが用いられる。 蛍光物質としては、 例えば、 フル ォレスカミン、 フルォレツセンィソチオシァネートなどが用いられる。 発光物 質としては、 例えば、 ノレミノ一ノレ、 ルミノール誘導体、 ルシフェリン、 ルシゲ ニンなどが用いられる。 さらに、 抗体あるいは抗原と標識剤との結合にビォチ ンーアビジン系を用いることもできる。
抗原あるいは抗体の不溶ィヒに当っては、 物理吸着を用いてもよく、 また通常 1 4 2 7 3あるいは酵素等を不溶化、 固定ィヒするのに用いられる化学結合を用 いる方法でもよい。 担体としては、 ァガロース、,デキストラン、 セルロースな どの不溶性多糖類、 ポリスチレン、 ポリアクリルアミド、 シリコン等の合成榭 脂、 あるいはガラス等があげられる。
サンドィツチ法においては不溶化した本発明のモノクローナル抗体に被検液 を反応させ ( 1次反応) 、 さらに標識化した別の本発明のモノクローナル抗体 を反応させ (2次反応) たのち、 不溶化担体上の標識剤の活性を測定すること により被検液中の 1 4 2 7 3量を定量することができる。 1次反応と 2次反応 は逆の順序に行っても、 また、 同時に行なってもよいし時間をずらして行なつ てもよレ、。 標識化剤および不溶化の方法は前記のそれらに準じることができる。 また、 サンドイッチ法による免疫測定法において、 固相用抗体あるいは標識用
抗体に用いられる抗体は必ずしも 1種類である必要はなく、 測定感度を向上さ せる等の目的で 2種類以上の抗体の混合物を用いてもよい。
本発明のサンドィツチ法による 1 4 2 7 3の測定法においては、 1次反応と 2次反応に用いられる本発明のモノクローナル抗体は、 1 4 2 7 3の結合する 部位が相異なる抗体が好ましく用いられる。 すなわち、 1次反応および 2次反 応に用いられる抗体は、 例えば、 2次反応で用いられる抗体が、 1 4 2 7 3の C端部を認識する場合、 1次反応で用いられる抗体は、好ましくは C端部以外、 例えば N端部を認識する抗体が用いられる。
本発明のモノクローナル抗体をサンドィツチ法以外の測定システム、 例えば、 競合法、 ィムノメ トリック法あるいはネフロメ トリーなどに用いることができ る。
競合法では、 被検液中の抗原と標識抗原とを抗体に対して競合的に反応させ たのち、 未反応の標識抗原 (F ) と、 抗体と結合した標識抗原 (B) とを分離し (B/F分離) 、 B, Fいずれかの標識量を測定し、 被検液中の抗原量を定量 する。 本反応法には、 抗体として可溶性抗体を用い、 B Z F分離をポリエチレ ングリコール、 前記抗体に対する第 2抗体などを用いる液相法、 および、 第 1 抗体として固相化抗体を用いる力、 あるいは、 第 1抗体は可溶性のものを用い 第 2抗体として固相化抗体を用!/、る固相化法とが用いられる。
ィムノメトリック法では、 被検液中の抗原と固相化抗原とを一定量の標識化 抗体に対して競合反応させた後固相と液相を分離する力、、 あるいは、 被検液中 の抗原と過剰量の標識化抗体とを反応させ、 次に固相化抗原を加え未反応の標 識化抗体を固相に結合させたのち、 固相と液相を分離する。 次に、 いずれかの 相の標識量を測定し被検液中の抗原量を定量する。
また、 ネフロメ トリーでは、 ゲル内あるいは溶液中で抗原抗体反応の結果生 じた不溶性の沈降物の量を測定する。 被検液中の抗原量が僅かであり、 少量の 沈降物しか得られない場合にもレーザーの散乱を利用するレーザーネフロメ ト リ一などが好適に用いられる。
これら個々の免疫学的測定法を本発明の定量方法に適用するにあたっては、 特別の条件、 操作等の設定は必要とされない。 それぞれの方法における通常の
条件、 操作法に当業者の通常の技術的配慮を加えて 1 4 2 7 3の測定系を構築 すればよい。 これらの一般的な技術手段の詳細については、 総説、 成書などを 参照することができる。
例えば、入江 寛編「ラジオィムノアツセィ」 (講談社、 昭和 4 9年発行) 、 入江 寛編 「続ラジオィムノアツセィ」 (講談社、 昭和 5 4年発行) 、 石川栄 治ら編 「酵素免疫測定法」 (医学書院、 昭和 5 3年発行) 、 石川栄治ら編 「酵 素免疫測定法」 (第 2版) (医学書院、 昭和 5 7年発行) 、 石川栄治ら編 「酵 素免疫測定法」 (第 3版) (医学書院、 昭和 6 2年発行) 、 「Methods in ENZYMOLOGYJ Vol. 70 (Immunochemical Techniques (Part A) )、 同書 Vol. 73 (Immunochemical Techniques (Part B) )、 書 Vol. 74 (Immunochemical Techniques (Part C))、 同書 Vol. 84 (Immunochemical Techniques (Part D : Selected Immunoassays) ) 同書 Vol. 92 (Immunochemical Techniques (Part E : Monoclonal Antibodies and General Immunoassay Methods) )、 同書 Vol. 121 (Immunochemical Techniques (Part I: Hybridoma Technology and Monoclonal Antibodies) ) (以上、 アカデミックプレス社発行)などを参照することができる。 以上のようにして、 本発明の抗体を用いることによって、 1 4 2 7 3を感度 良く定量することができる。
さらには、 本発明の抗体を用いて 1 4 2 7 3の濃度を定量することによって、 1 4 2 7 3の濃度の減少が検出された場合、 例えば、 1 4 2 7 3の機能不全に 関連する疾患、 例えば、 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖 尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心 筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機 能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラク チン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶 学習障害、瞎臓疲弊、低血糖症、インスリンァレルギ一、脂肪毒性、脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪 肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシ ストキニン ( C C K) 、 ガストリックインヒビトリーぺプチド (G I P ) 、 ガ ストリン、 グルカゴン様ぺプチドー 1 (G L P - 1 ) 、 ソマトスタチン、 ガス
トリン放出べプチド、セクレチン、バソアクティブィンテスティナルぺプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド γ、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器疾患、 ス トレ ス (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞) などに罹 患している可能性が高い、 または将来罹患する可能性が高いと診断することが できる。 さらに、 本発明の抗体を用いて 1 4 2 7 3の濃度を定量することによ つて、 1 4 2 7 3の濃度の減少が検出された場合、 例えば、 動脈硬化、 動脈硬 化性疾患およびそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈 閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形 成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰 化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、脳卒中 (脳梗塞、脳塞栓、脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病な ど〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈 疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常症およびその続発症、 副腎皮質 刺激ホルモン (A C T H) 分泌異常、 A C T H産生腫痕、 クッシング病、 感染 症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内 障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しょう症、 出血性 素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高コレステロール血、 耐糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮質の萎縮などに罹患している可能性が高 い、 または将来罹患する可能性が高いと診断することができる。
また、 1 4 2 7 3の濃度の増加が検出された場合には、 例えば、 1 4 2 7 3 の過剰発現に起因する疾患、 例えば、 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 ァシ ドーシス、糖尿病神経障害、糖尿病腎症、糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下 垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸 癌) 、 記憶学習障害、藤臓疲弊、低血糖症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂
肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモン ( 例、 コレシストキニン (C C K) 、 ガストリックインヒビトリーペプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ペプチド一 1 (G L P— 1 ) 、 ソマトスタ チン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 パソアクティブインテスティナ ノレペプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシン、 ガラニン、 ニュ 一口ペプチド Y、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器 疾患、 ストレス (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわけ内臓脂肪蓄積型肥満症) な どに罹患している可能性が高い、 または将来罹患する可能性が高レ、と診断する ことができる。 さらに、 1 4 2 7 3の濃度の増加が検出された場合には、 例え ば、 動脈硬化、 動脈硬化性疾患おょぴそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性 動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症 候群、 経皮的冠動脈形成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚 血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎 症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの 続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (C H D) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常症およ びその続発症、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌異常、 結合組織疾患 ( 例えば、 慢性関節リゥマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リゥマチ 熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 ( 例えば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変 ) 、 神経 ·筋疾患 (例えば、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無 力症、 顔面神経麻痺) 、 血液疾患 (例えば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑 病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌 代謝疾患 (例えば、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出 症、 A C T H単独欠損症) 、 皮膚疾患 (例えば、 尊麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状 疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギー) 、 アナフィラキシーショックなどの疾患に罹患 している可能性が高い、 または将来罹患する可能性が高いと診断することがで さる。
(5) 14273に対するァゴニストのスクリーニング方法 脂肪酸が 14273に結合することによって、 細胞内 C a 2+濃度の上昇、 細 胞内 c AMP生成の抑制、 MAPキナーゼの活性化、 副腎皮質刺激ホルモン ( ACTH) の分泌抑制、 脂肪細胞からのグリセロール生成抑制、 脂肪分解抑制 などが見られることから、 14273はこれらの細胞内シグナルを指標として 14273に対する脂肪酸以外のァゴニスト(天然リガンドを含む)を探索し、 または決定するための試薬として有用である。
すなわち、 本発明は、 試験化合物を 14273を含有する細胞に接触させた 場合における、 14273を介した細胞内 C a 2+濃度上昇活 14、 細胞内 C a 2 + 濃度上昇活性、 細胞内 cAM P生成抑制活性、 MAPキナーゼのリン酸化もし くは活性化、 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌抑制活4、 グリセロール 生成抑制活性、 脂肪分解抑制活性などを測定することを特徴とする 14273 に対するァゴニストの決定方法を提供する。
試験化合物としては、 公知のリガンド (例えば、 アンギオテンシン、 ボンべ シン、 カナビノイ ド、 コレシストキニン、 グルタミン、 セロ トニン、 メラトニ ン、 ニューロペプチド Y、 ォピオイ ド、 プリン、 バソプレツシン、 才キシトシ ン、 PACAP (例、 P ACAP 27, P ACAP 38) 、 セクレチン、 グル 力ゴン、 カルシトニン、 アドレノメジュリン、 ソマトスタチン、 GHRH、 C RF、 ACTH, GRP、 PTH、 V I P (バソアクティブ インテスティナ ノレ アンド リ レイテッド ポリペプチド) 、 ソマトスタチン、 ドーパミン、 モチリン、 アミリン、 ブラジキニン、 CGRP (カルシトニンジーンリ レーテ イツ ドペプチド) 、 ロイコ トリエン、 ハ。ンクレアスタチン、 プロスタグランジ ン、 トロンボキサン、 アデノシン、 アドレナリン、 ケモカインスーパーフアミ リー (例、 I L— 8, GRO CK, GRO i3 , GRO γ , NAP - 2, EN Α— 78, GCP-2, P F 4, I P— 10, Mi g, PBSF/SDF— 1など の CXCケモカインサブフアミリ一; MCAF/MCP—l, MCP— 2, M CP- 3, MCP— 4, e o t a X i n, RANTE S, MI P— 1ひ、 MI P—l jS, HCC— 1, MI P-3 a/LARC、 M I P— 3 β/ELC, I -309, TARC, M I P F- 1 , M I P F— 2 / e o t a x i n— 2 , M
DC, DC-CK 1/P ARC, S L Cなどの C Cケモカインサブファミリー ; l ymp h o t a c t i nなどの Cケモカインサブフアミリー; f r a c t a 1 k i n eなどの CX 3 Cケモカインサブフアミリー等) 、 ェンドセリン、 ェンテロガス トリン、 ヒスタミン、 ニューロテンシン、 TRH、 パンクレアテ イツクポリぺプタイド、 ガラニン、 リゾホスファチジン酸 (LPA) 、 スフィ ンゴシン 1一リン酸など) の他に、 例えば、 ヒトまたは哺乳動物 (例えば、 マ ウス、 ラット、 ブタ、 ゥシ、 ヒッジ、 サルなど) の組織抽出物、 細胞培養上清、 低分子合成化合物などが用いられる。 例えば、 該組織抽出物、 細胞培養上清な どを 14273に添加し、 細胞刺激活性などを測定しながら分画し、 最終的に 単一のリガンドを得ることができる。
試験化合物は塩を形成していてもよく、 試験化合物の塩としては、 生理学的 に許容される酸 (例、 無機酸など) や塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が用 いられ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩とし ては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との 塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイ ン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスル ホン酸、 ベンゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
具体的には、 本発明のァゴニスト決定方法は、 本発明の組換え型 14273 の発現系を構築し、 該発現系を用いたレセプタ一結合ァッセィ系を用いること によって、 14273を介する細胞内 C a 2+濃度上昇活性、 細胞内 c AMP生 成抑制活性、 MAPキナーゼのリン酸化もしくは活性化、 副腎皮質刺激ホルモ ン (ACTH) 分泌抑制活性、 グリセロール生成抑制活性、 または脂肪分解抑 制活性を有する化合物またはその塩を決定する方法である。
より具体的には、 本発明は、 次のような決定方法を提供する。
(1) 試験化合物を 14273を含有する細胞 (例、 CHO細胞、 脂肪細胞、
AtT— 20細胞、 3T3— L 1細胞) に接触させた場合における細胞内 C a 2 +濃度上昇活性、 細胞内 c AMP生成抑制活性、 MA Pキナーゼのリン酸化もし くは活性化、 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌抑制活性、 グリセロール 生成抑制活性、 または脂肪分解抑制活性を測定することを特徴とする 1427
3に対するァゴニストの決定方法、 および
( 2 ) 試験化合物を 14273 D N Aを含有する形質転換体を培養することに よって細胞膜上に発現した 14273に接触させた場合における 14273を 介する細胞内 C a 2+濃度上昇活性、 細胞内 c AMP生成抑制活性、 MAPキナ ーゼのリン酸化もしくは活性化、 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌抑制 活性、 グリセロール生成抑制活性、 または脂肪分解抑制活性を測定することを 特徴とする 14273に対するァゴニストの決定方法を提供する。
特に、 試験化合物が 14273に結合することを確認した後に、 上記の試験 を行なうことが好ましい。
本発明のァゴニスト決定方法において、 14273を含有する細胞を用いる 場合、 該細胞をダルタルアルデヒド、 ホルマリンなどで固定ィヒしてもよい。 固 定化方法は公知の方法に従って行なうことができる。
14273を含有する細胞の膜画分としては、 細胞を破砕した後、 公知の方 法で得られる細胞膜が多く含まれる画分のことをいう。 細胞の破碎方法として は、 Potter— Elvehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方法、 ワーリングブ レンダーゃポリ トロン (Kinematica社製) による破碎、 超音波による破碎、 フ レンチプレスなどで加圧しながら細胞を細いノズルから嘖出させることによる 破砕などが挙げられる。 細胞膜の分画には、 分画遠心分離法や密度勾配遠心分 離法などの遠心力による分画法が主として用いられる。 例えば、 細胞破碎液を 低速 (500〜3000 r pm) で短時間 (通常、 約 1〜 10分) 遠心し、 上 清をさらに高速 (1 5000〜30000 r pm) で通常 30分〜 2時間遠心 し、 得られる沈澱を膜画分とする。 該膜画分中には、 発現した 14273と細 胞由来のリン脂質や膜蛋白質などの B莫成分が多く含まれる。
14273を含有する細胞やその細胞膜画分中の 14273の量は、 1細胞 当たり 103〜 108分子であるのが好ましく、 105〜107分子であるのが好 適である。 なお、 発現量が多いほど膜画分当たりのリガンド結合活性 (比活性 ) が高くなり、 高感度なスクリーニング系の構築が可能になるばかりでなく、 同一口ットで大量の試料を測定できるようになる。
本発明のァゴニスト決定方法を実施するためには、 14273を介する細胞
内 C a 2 +濃度上昇活性、 細胞内 c AM P生成抑制活性、 MA Pキナーゼのリン 酸化もしは活性化、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制活性、 グリセ ロール生成抑制活性、 または脂肪分解抑制活性を公知の方法または市販の測定 用キットを用いて測定することができる。 具体的には、 まず、 1 4 2 7 3を含 有する細胞をマルチウエルプレート等に培養する。 ァゴニスト決定を行なうに あたっては前もつて新鮮な培地あるいは細胞に毒性を示さない適当なバッファ 一に交換し、 試験化合物などを添加して一定時間インキュベートした後、 細胞 を抽出あるいは上清液を回収して、 生成した産物をそれぞれの方法に従って定 量する。 細胞刺激活性の指標とする物質 (例えば、 C a 2 +、 c AM Pなど) の 生成が、 細胞が含有する分解酵素によって検定困難な場合は、 該分解酵素に対 する阻害剤を添加してァッセィを行なってもよい。
本発明のァゴニスト決定用キットは、 1 4 2 7 3を含有する細胞またはその 細胞膜画分を含有するものである。
このようにして決定される 1 4 2 7 3に対するァゴニス トは、 1 4 2 7 3に 結合して 1 4 2 7 3の生理的機能を調節し、 例えば、 脂肪細胞からのグリセ口 ール生成調節作用、 血中ダルセロール調節作用、 脂肪分解調節作用、 インスリ ン抵抗調節作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌 調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロール生成抑制作用、 血中グル セロール低下作用、 脂肪分解抑制作用、 インスリン抵抗抑制作用、 ス トレス調 節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制作用) などを示すので、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成調節剤、 血中ダルセ口ール調節剤、 脂肪分解 調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成抑制剤、 血中ダルセロール低下剤、 脂肪分解抑制剤、 インスリン抵抗抑制剤、 ス トレス 調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤) などとして有用であ る。
また、 1 4 2 7 3に対するァゴニストは、 1 4 2 7 3に結合して 1 4 2 7 3 の生理的機能を調節するので、 例えば、 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 ァ シドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈硬
ィ匕、 狭心症、 心筋梗塞、性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、下垂体性小人症、尿崩症、先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸 癌) 、 記憶学習障害、藤臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂 肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホルモン ( 例、 コレシストキニン (C C K) 、 ガストリックインヒビトリーペプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ペプチド一 1 (G L P - 1 ) 、 ソマトスタ チン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 パソアクティブィンテスティナ ノレペプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシン、 ガラニン、 ニュ 一口ペプチド γ、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器 疾患などの疾患 (特に、 糖尿病、 髙脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞) の 予防 ·治療剤またはストレス調節剤などの医薬として使用することができる。 また、 1 4 2 7 3に対するァゴニストは、 例えば、 動脈硬化、 動脈硬化性疾 患およびそれらの続発症〔例えば、ァテローム性動脈硬化症、末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 (Ρ T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含 む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ 梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 ( C H D) 、 月 虚血など〕 、 脂質代 異常症およびその続発症などの疾患の予防 •治療剤として使用することができる。
さらに、 1 4 2 7 3に対するァゴニストは、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤として、 例えば、 A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続努性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月 経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しょう症、 出血性素 因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高コレステロール血、 耐 糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮質の萎縮などの疾患の予防 ·治療剤として
使用することができる。
( 6 ) 1 4 2 7 3とリガンドとの結合性を変化させる化合物 (ァゴ二スト、 ァ ンタゴニストなど) またはその塩のスクリーニング方法、 および 1 4 2 7 3と リガンドとの結合性を変化させる化合物またはその塩を含有する医薬
1 4 2 7 3を用いるか、 または組換え型の 1 4 2 7 3発現系を構築し、 該発 現系を用いたレセプタ一結合ァッセィ系を用いることによって、 リガンドであ る脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合性を変化させる化合物 (例えば、 ぺプチド、 蛋 白質、 非ペプチド性化合物、 合成化合物、 発酵生産物など) またはその塩を効 率よくスクリーニングすることができる。
このような化合物には、 (ィ) 1 4 2 7 3を介して細胞刺激活性を有する化 合物 (いわゆる、 1 4 2 7 3に対するァゴニスト) 、 (口) 該細胞刺激活性を 有しない化合物 (いわゆる、 1 4 2 7 3に対するアンタゴニスト) 、 (ハ) 脂 肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を増強する化合物、 あるいは (二) 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を減少させる化合物などが含まれる。
すなわち、 本発明は、 (i ) 1 4 2 7 3と脂肪酸とを接触させた場合と (ii ) 1 4 2 7 3と脂肪酸および試験化合物とを接触させた場合との比較を行なう ことを特徴とする脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合性を変化させる化合物またはそ の塩のスクリ一二ング方法を提供する。
本発明のスクリーニング方法においては、 (i ) と (ii) の場合における、 例えば、 1 4 2 7 3に対する脂肪酸の結合量、 細胞刺激活性などを測定して、 比較することを特徴とする。
細胞刺激活性としては、 例えば、 ァラキドン酸遊離、 ァセチルコリン遊離、 細胞内 C a 2 +遊離、 細胞内 c AM P生成、 細胞内 c GM P生成、 イノシトール リン酸産生、 細胞膜電位変動、 細胞内蛋白質 (例、 MA Pキナーゼ) のリン酸 化または活性化、 c - f o sの活性化、 p Hの低下などを促進する活性または 抑制する活性、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制活性、 グリセロー ル生成抑制活性、 脂肪分解抑制活性などが挙げられるが、 なかでも細胞内 C a 2 +濃度上昇活性、 細胞内 c AMP生成抑制活性、 MA Pキナーゼのリン酸化また は活性化、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制活' I·生、 グリセロール生
成抑制活性、 脂肪分解抑制活性などが好ましい。
より具体的には、 本発明は、
a ) 標識した脂肪酸を、 1 4 2 7 3に接触させた場合と、 標識した脂肪酸お よび試験化合物を 1 4 2 7 3に接触させた場合における、 標識した脂肪酸の 1 4 2 7 3に対する結合量を測定し、 比較することを特徴とする脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法、 b ) 標識した脂肪酸を、 1 4 2 7 3を含有する細胞または該細胞の膜画分に 接触させた場合と、 標識した脂肪酸および試験化合物を 1 4 2 7 3を含有する 細胞または該細胞の膜画分に接触させた場合における、 標識した脂肪酸の該細 胞または該膜画分に対する結合量を測定し、 比較することを特徴とする脂肪酸 と 1 4 2 7 3との結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーユング方 法、
c ) 標識した脂肪酸を、 本発明の D N Aを含有する形質転換体を培養するこ とによって細胞膜上に発現した 1 4 2 7 3に接触させた場合と、 標識した脂肪 酸および試験化合物を本発明の D NAを含有する形質転換体を培養することに よって細胞膜上に発現した 1 4 2 7 3に接触させた場合における、 標識した脂 肪酸の 1 4 2 7 3に対する結合量を測定し、 比較することを特徴とする脂肪酸 と 1 4 2 7 3との結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方 法、
d ) 1 4 2 7 3を活性化する化合物 (例えば、 脂肪酸など) を 1 4 2 7 3を 含有する細胞 (例、 C H O細胞、 脂肪細胞、 A t T— 2 0細胞、 3 T 3— L 1 細胞) に接触させた場合と、 1 4 2 7 3を活性化する化合物および試験化合物 を 1 4 2 7 3を含有する細胞に接触させた場合における、 1 4 2 7 3を'介した 細胞刺激活性を測定し、 比較することを特徴とするリガンドと 1 4 2 7 3との 結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリ一二ング方法、 および
e ) 1 4 2 7 3を活性ィ匕する化合物 (例えば、 脂肪酸など) を本発明の D N Aを含有する形質転換体を培養することによって細胞膜上に発現した 1 4 2 7 3に接触させた場合と、 1 4 2 7 3を活性化する化合物および試験化合物を本 発明の D N Aを含有する形質転換体を培養することによって細胞膜上に発現し
た 1 4 2 7 3に接触させた場合における、 レセプターを介する細胞刺激活性を 測定し、 比較することを特徴とする脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合性を変化させ る化合物またはその塩のスクリ一二ング方法を提供する。
さらに、 リガンドとしては、 脂肪酸に代えて、 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合 性を変化させる化合物またはその塩 (好ましくはァゴニスト、 より好ましくは 合成ァゴニスト) を用いることもできる。 この脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合性 を変化させる化合物またはその塩は、例えば、 リガンドとして脂肪酸を用いて、 後述する本発明のスクーニング方法を実施することによって得ることができる。 以下のスクリーニング方法においては、 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合性を変 化させる化合物またはその塩を含めて、 単に脂肪酸と表記する。
本発明のスクリーニング方法の具体的な説明を以下にする。
まず、 本発明のスクリーユング方法に用いる 1 4 2 7 3としては、 上記した 1 4 2 7 3を含有するものであれば何れのものであってもよいが、 1 4 2 7 3 を含有する哺乳動物の臓器の細胞膜画分が好適である。 し力 し、 特にヒト由来 の臓器は入手が極めて困難なことから、 スクリーニングに用いられるものとし ては、 糸且換え体を用いて大量発現させたヒト由来の 1 4 2 7 3などが適してい る。
1 4 2 7 3を製造するには、 上記の方法が用いられるが、 本発明の D NAを 哺乳細胞や昆虫細胞で発現することにより行なうことが好ましい。 目的とする 蛋白質部分をコードする D NA断片には相捕 D NAが用いられる力 必ずしも これに制約されるものではない。 例えば、 遺伝子断片や合成 D N Aを用いても よい。 1 4 2 7 3をコードする D N A断片を宿主動物細胞に導入し、 それらを 効率よく発現させるためには、 該 D N A断片を昆虫を宿主とするバキュロウィ ルスに属する核多角体病ウィルス (nuclear polyhedros is virus; P. V ) の ポリヘドリンプロモーター、 S V 4 0由来のプロモーター、 レトロゥイノレスの プロモーター、 メタ口チォネインプロモーター、 ヒ トヒートショックプロモー ター、 サイトメガロウイ スプロモーター、 S R αプロモーターなどの下流に 組み込むのが好まし!/、。 発現したレセプターの量と質の検查はそれ自体公知の 方法で行うことができる。 例えば、 文献 CNambi, P. ら、 ザ ·ジャーナル ·ォ
ブ ·パイォロジカル'ケミストリー (J. Biol. Chem. ) , 267巻, 19555〜19559頁 , 1992年〕 に記載の方法に従って行なうことができる。
したがって、 本発明のスクリーニング方法において、 1 4 2 7 3を含有する ものとしては、 それ自体公知の方法に従って精製した 1 4 2 7 3であってもよ いし、 1 4 2 7 3を含有する細胞を用いてもよく、 また 1 4 2 7 3を含有する 細胞の膜画分を用いてもよい。
本発明のスクリーニング方法において、 1 4 2 7 3を含有する細胞を用いる 場合、 該細胞をダルタルアルデヒド、 ホルマリンなどで固定化してもよい。 固 定化方法はそれ自体公知の方法に従って行なうことができる。
1 4 2 7 3を含有する細胞としては、 1 4 2 7 3を発現した宿主細胞をいう 力、 該宿主細胞としては、 大腸菌、 枯草菌、 酵母、 昆虫細胞、.動物細胞などが 好ましい。
細胞膜画分としては、 細胞を破砕した後、 それ自体公知の方法で得られる細 胞膜が多く含まれる画分のことをいう。 細胞の破砕方法としては、 Potter— Elvehjem型ホモジナイザーで細胞を押し潰す方法、 ワーリンダブレンダーゃポ リ トロン (Kinematica社製) のよる破砕、 超音波による破碎、 フレンチプレス などで加圧しながら細胞を細いノズルから噴出させることによる破碎などが挙 げられる。 細胞膜の分画には、 分画遠心分離法や密度勾配遠心分離法などの遠 心力による分画法が主として用いられる。 例えば、 細胞破碎液を低速 (5 0 0 〜3 0 0 0 r p m) で短時間 (通常、 約 1〜 1 0分) 遠心し、 上清をさらに高 速 (1 5 0 0 0〜3 0 0 0 0 r p m) で通常 3 0分〜 2時間遠心し、 得られる 沈澱を膜画分とする。 該膜画分中には、 発現した 1 4 2 7 3と細胞由来のリン 脂質や膜蛋白質などの膜成分が多く含まれる。
1 4 2 7 3を含有する細胞や膜画分中の 1 4 2 7 3の量は、 1細胞当たり 1 0 3〜1 0 8分子であるのが好ましく、 1 0 5〜1 0 7分子であるのが好適である。 なお、 発現量が多いほど膜画分当たりのリガンド結合活性 (比活性) が高くな り、 高感度なスクリ一二ング系の構築が可能になるばかりでなく、 同一口ット で大量の試料を測定できるようになる。
脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合性を変化させる化合物をスクリーニングする上
記の a) 〜c) を実施するためには、 例えば、 適当な 14273画分と、 標識 した脂肪酸が必要である。
14273画分としては、 天然型の 14273画分か、 またはそれと同等の 活性を有する組換え型 14273画分などが望ましい。 ここで、 同等の活性と は、 同等のリガンド結合活性、 シグナル情報伝達作用などを示す。
標識した脂肪酸としては、 標識した脂肪酸、 あるいは標識した ァラニンァ ナログまたは標識した L一力ルノシンなどが用いられる。 例えば 〔3Η〕 、 25 I〕 、 〔14C〕 、 〔35S〕 などで標識された脂肪酸などが用いられる。 具体的には、 脂肪酸と 14273との結合性を変化させる化合物のスクリー ユングを行なうには、 まず 14273を含有する細胞または細胞の膜画分を、 スクリーニングに適したバッファーに懸濁することにより 14273標品を調 製する。 バッファーには、 pH4〜10 (望ましくは pH6〜8) のリン酸バ ッファー、 トリス一塩酸バッファーなどの、 脂肪酸と 14273との結合を阻 害しないバッファーであればいずれでもよい。 また、 非特異的結合を低減させ る目的で、 CHAPS、 Twe e n-80™ (花王一アトラス社) 、 ジギトニ ン、 デォキシコレートなどの界面活性剤をパッファーに加えることもできる。 さらに、 プロテアーゼによるレセプターやリガンドの分解を抑える目的で P M SF、 ロイぺプチン、 E—64 (ペプチド研究所製) 、 ぺプスタチンなどのプ 口テアーゼ阻害剤を添加することもできる。 0.01〜10m lの該レセプター 溶液に、一定量(5000〜500000 c pm) の標識した脂肪酸を添カ卩し、 同時に 10一4 M〜l 0— 1QMの試験化合物を共存させる。非特異的結合量(NS B) を知るために大過剰の未標識の脂肪酸を加えた反応チューブも用意する。 反応は約 0〜 50 °C、 望ましくは約 4〜 37 °Cで、 約 20分〜 24時間、 望ま しくは約 30分〜 3時間行う。 反応後、 ガラス繊維濾紙等で濾過し、 適量の同 バッファ一で洗浄した後、 ガラス繊維濾紙に残存する放射活性を液体シンチレ ーションカウンターまたは γ一カウンターで計測する。 拮抗する物質がない場 合のカウント(Β0) から非特異的結合量 (NSB) を引いたカウント (Β。一 Ν SB) を 100%とした時、 特異的結合量 (B— NSB) 、 例えば、 50% 以下になる試験化合物を拮抗阻害能力のある候補物質として選択することがで
きる。
脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合性を変化させる化合物をスクリーニングする上 記の d ) 〜e ) の方法を実施するためには、 例えば、 1 4 2 7 3を介する細胞 刺激活性を公知の方法または市販の測定用キットを用いて測定することができ る。
具体的には、 まず、 1 4 2 7 3を含有する細胞をマルチウエルプレート等に 培養する。 スクリーニングを行なうにあたっては前もって新鮮な培地あるいは 細胞に毒性を示さない適当なバッファ一に交換し、 試験化合物などを添加して 一定時間インキュベートした後、 細胞を抽出あるいは上清液を回収して、 生成 した産物をそれぞれの方法に従って定量する。 細胞刺激活性の指標とする物質 (例えば、 C a 2 +、 c AMP , ァラキドン酸など) の生成が、 細胞が含有する 分解酵素によつて検定困難な場合は、 該分解酵素に対する阻害剤を添加してァ ッセィを行なってもよい。 また、 c AMP産生抑制などの活性については、 フ オルスコリンなどで細胞の基礎的産生量を増大させておいた細胞に対する産生 抑制作用として検出することができる。
細胞刺激活性を測定してスクリ一ユングを行なうには、 適当な 1 4 2 7 3を 発現した細胞が必要である。 1 4 2 7 3を発現した細胞としては、 天然型の 1 4 2 7 3を有する細胞株、 上記の組換え型の 1 4 2 7 3を発現した細胞株など が望ましい。
試験化合物としては、 例えば、 ペプチド、 蛋白質、 非ペプチド性化合物、 合 成化合物、 発酵生産物、 細胞抽出液、 植物抽出液、 動物組織抽出液、 血漿など が用いられ、 これら化合物は新規な化合物であってもよいし、 公知の化合物で あってもよい。
試験化合物は塩を形成していてもよく、 試験化合物の塩としては、 生理学的 に許容される酸 (例、 無機酸など) や塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が用 いられ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩とし ては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との 塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイ ン酸、 コノヽク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスル
ホン酸、 ベンゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
また、 試験化合物としては、 14273の活性部位の原子座標およびリガン ド結合ポケットの位置に基づいて、 リガンド結合ポケットに結合するように設 計された化合物が好ましく用いられる。 14273の活性部位の原子座標およ びリガンド結合ポケットの位置の測定は、 公知の方法あるいはそれに準じる方 法を用いて行うことができる。
脂肪酸と 14273との結合性を変化させる化合物がァゴニストかアンタゴ ニストであるかは、 上記した 14273に対するァゴニストのスクリーニンク、、 方法を用いて確認することができる。
脂肪酸と 14273との結合性を変化させる化合物またはその塩のスクリ一 ニング用キットは、 14273、 14273を含有する細胞、 または 1427 3を含有する細胞の膜画分を含有するものなどである。
本発明のスクリーニング用キットの例としては、 次のものが挙げられる。 1. スクリーニング用試薬
a) 測定用緩衝液おょぴ洗浄用緩衝液
Hanks' Balanced Salt Solution (ギブコネ土製) に、 0.05%のゥシ血清ァ ルブミン (シグマ社製) を加えたもの。
孔径 0.45 μπιのフィルターで濾過滅菌し、 4°Cで保存するか、 あるいは用 時調製しても良い。
b) 14273標品
14273を発現させた CHO細胞を、 12穴プレートに 5 X 105個/穴で 継代し、 37。C、 5%C02、 95 % a i rで 2日間培養したもの。
c) 標識脂肪酸
市販の 〔3H〕 、 〔125 I〕 、 〔14C〕 、 〔35 S〕 などで標識した脂肪酸 水溶液の状態のものを 4 °Cあるいは一 20DCにて保存し、 用時に測定用緩衝 液にて 1 に希釈する。
d) 脂肪酸標準液
脂肪酸を 0. 1 %ゥシ血清アルブミン (シグマ社製) を含む PBSで lmMと なるように溶解し、 一 20 °Cで保存する。 .
2. 測定法
a) 12穴組織培養用プレートにて培養した 14273発現 C HO細胞を、 測定用緩衝液 1 m 1で 2回洗浄した後、 490 1の測定用緩衝液を各穴に加 える。
b ) 10— 3〜 10—1 °Μの試験化合物溶液を 5 μ 1加えた後、標識脂肪酸を 5 μ 1加え、 室温にて 1時間反応させる。 非特異的結合量を知るためには試験化 合物の代わりに 10— 3Μの脂肪酸を 5 μ 1加えておく。
c) 反応液を除去し、 1mlの洗浄用緩衝液で 3回洗浄する。 細胞に結合し た標識リガンドを 0. 2 N N a OH— 1 % S D Sで溶解し、 4 m 1の液体シン チレーター A (和光純薬製) と混合する。
d) 液体シンチレーシヨンカウンター (ベックマン社製) を用いて放射活性 を測定し、 Percent Maximum Binding (PMB) を次の式で求める。
PMB= [ (B-NS B) / (B。一 NSB) ] X 100
PMB : Percent Maximum Binding
B :検体を加えた時の値
NSB : Non-specific Binding (非特異的結合量)
B。 :最大結合量
本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られ る化合物またはその塩は、 脂肪酸と 14273との結合性を変化させる作用を 有する化合物またはその塩であり、 具体的には、 (ィ) G蛋白質共役型レセプ ターを介して細胞刺激活性を有する化合物またはその塩 (いわゆる、 1427 3に対するァゴニスト) 、 (口) 該細胞刺激活性を有しなレ、化合物またはその 塩 (いわゆる、 14273に対するアンタゴニス ト) 、 (ノ、) 脂肪酸と 142 73との結合力を増強する化合物またはその塩、 あるいは (二) 脂肪酸と 14 273との結合力を減少させる化合物またはその塩である。 本発明のスクリー ユング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られる化合物は、 天然リ ガンドである脂肪酸以外の脂肪酸であっても良い。
本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られ る化合物としては、 ペプチド、 蛋白質、 非ペプチド性化合物、 合成化合物、 発
酵生産物などが挙げられ、 これら化合物は新規な化合物であってもよいし、 公 知の化合物であってもよい。
本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られ る化合物の塩としては、 生理学的に許容される酸 (例、 無機酸など) や塩基 ( 例、 有機酸など) などとの塩が用いられ、 とりわけ生理学的に許容される酸付 加塩が好ましい。 この様な塩としては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン 酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酉乍酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ 酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸など) との塩な どが用いられる。
1 4 2 7 3に対するァゴニストは、 1 4 2 7 3に対するリガンドである脂肪 酸が有する生理活性と同様の作用を有しているので、 脂肪酸が有する生理活性 に応じて安全で低毒性な医薬として有用である。
1 4 2 7 3に対するアンタゴニストは、 1 4 2 7 3に対するリガンドである 脂肪酸が有する生理活性を抑制することができるので、 脂肪酸の生理活性を抑 制するための安全で低毒性な医薬として有用である。
脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を増強する化合物またはその塩は、 1 4 2 7 3に対するリガンドである脂肪酸が有する生理活性を増強することができるの で、 脂肪酸が有する生理活性に応じて安全で低毒性な医薬として有用である。 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を減少させる化合物またはその塩は、 1 4 2 7 3に対するリガンドである脂肪酸が有する生理活性を減少させることができ るので、 脂肪酸の生理活性を抑制するための安全で低毒性な医薬として有用で ある。
具体的には、 本発明のスクリ一二ング方法またはスクリ一ユング用キットを 用いて得られる ( i ) 1 4 2 7 3に対するァゴニストまたは (ii) 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を増強する化合物またはその塩は、 例えば、 脂肪細胞から のグリセロール生成調節作用、血中ダルセロール調節作用、脂肪分解調節作用、 インスリン抵抗調節作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成抑制作用、
血中ダルセロール低下作用、 脂肪分解抑制作用、 インスリン抵抗抑制作用、 ス トレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制作用) などを有 しているので、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節剤、 血中ダルセロール調 節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺 激ホルモン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロー ル生成抑制剤、 血中ダルセロール低下剤、 脂肪分解抑制剤、 インスリン抵抗抑 制剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤) など として有用である。
また、 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて 得られる ( i ) 1 4 2 7 3に対するァゴニストまたは (ii) 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を増強する化合物またはその塩は、例えば、糖尿病、耐糖能障害、 ケト—シス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高 脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機 能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大 症、 クッシング病、高プロラクチン血症、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 驛臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレ ルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食 症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (C C K) 、 ガストリ ックインヒビ トリーペプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺプチドー 1 (G L P - 1 ) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 パソァクテ ィブインテスティナルぺプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシ ン、 ガラニン、 ニューロペプチド γ、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器疾患などの疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬 ィ匕、 狭心症、 心筋梗塞) に対する予防 ·治療剤またはストレス調節剤として有 用である。 '
また、 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて 得られる (i ) 1 4 2 7 3に対するァゴニストまたは (ii) 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を増強する化合物またはその塩は、 例えば、 動脈硬化、 動脈硬化
性疾患およびそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉 塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成 術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化 等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病な ど〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈 疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常症おょぴその続発症などの疾患 の予防 ·治療剤として使用することができる。
さらに、 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用い て得られる (i ) 1 4 2 7 3に対するァゴ-ストまたは (ii) 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を増強する化合物またはその塩は、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤として、 例えば、 A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染 症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内 障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しょう症、 出血性 素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高コレステロール血、 耐糖能異常、 白血球増多症) 、 畐帽皮質の萎縮などの疾患の予防 台療剤とし て使用することができる。
本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られ る ( i ) 1 4 2 7 3に対するアンタゴニストまたは (ii) 脂肪酸と 1 4 2 7 3 との結合力を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 脂肪細胞からのグリ セロール生成調節作用、 血中ダルセロール調節作用、 脂肪分解調節作用、 イン スリン抵抗調節作用、 ス トレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロール生成促進作用、 血中 ダルセロール上昇作用、 脂肪分解促進作用、 インスリン抵抗促進作用、 ストレ- ス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進作用) などを有して いるので、脂肪細胞からのグリセ口ール生成調節剤、血中ダルセ口ール調節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホル モン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロール生成
促進剤、 血中ダルセロール上昇剤、 脂肪分解促進剤、 インスリン抵抗促進剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤) などとして 有用である。
また、 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて 得られる (i ) 1 4 2 7 3に対するアンタゴニス トまたは (ii) 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 糖尿病、 耐糖 能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網 膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌 症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 イン スリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高 血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食 障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (C C K) 、 ガストリッ クインヒビトリーぺプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺプチドー 1 (G L P—1 ) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、
ド、 モチリン、 サブスタンス P 一口テンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケファリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器疾患などの疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とり わけ内臓脂肪蓄積型肥満症) に対する予防 ·治療剤またはストレス調節剤とし て有用である。
また、 本発明のスクリーユング方法またはスクリーニング用キットを用いて 得られる (i ) 1 4 2 7 3に対するアンタゴニストまたは (ii) 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 動脈硬化、 動 脈硬化性疾患およびそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢 動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動 脈形成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管 石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血な ど) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e
r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代鹡す異常症およびその続発症など の疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
さらに、 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用い て得られる (i ) 1 4 2 7 3に対するアンタゴニストまたは (ii) 脂肪酸と 1 4 2 7 3との結合力を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 副腎皮質刺 激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤として、 例えば、 結合組織疾患 (例えば、 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リゥマチ熱、 強皮 症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結核性 胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 (例えば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、 神経 •筋疾患 (例えば、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔 面神経麻痺) 、 血液疾患 (例えば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生 不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌'代謝疾患 (例えば、 急性慢性 副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症) 、 皮膚疾患 (例えば、 蓴麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾 癬、 薬剤アレルギー) 、 アナフィラキシーショックなどの予防 ·治療剤などの 医薬として有用である。
また、 上記スクリーニングで得られた化合物またはその塩から誘導されるィ匕 合物またはその塩も同様に用いることができる。
本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られ る化合物またはその塩は、 後述する 1 4 2 7 3の発現量を変化させる化合物ま たはその塩、 上記疾患に対する他の薬物や、 他の糖尿病治療剤、 糖尿病性合併 症治療剤、 高脂血症治療剤、 降圧剤、 抗肥満剤、 利尿剤、 化学療法剤、 免疫療 法剤などの薬剤 (以下、 併用薬剤と略記することがある) と組み合わせて用い ることができる。 この際、 本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング 用キットを用いて得られる化合物またはその塩おょぴ併用薬剤の投与時期は限 定されず、 これらを投与対象に対し、 同時に投与してもよいし、 時間差をおい て投与してもよい。 併用薬剤の投与量は、 臨床上用いられている用量を基準と
して適宜選択することができる。 また、 本発明のスクリーニング方法またはス クリーニング用キットを用いて得られる化合物またはその塩と併用薬剤の配合 比は、 投与対象、 投与ルート、 対象疾患、 症状、 組み合わせなどにより適宜選 択することができる。 例えば投与対象がヒ トである場合、 例えばァゴニス ト 1 重量部に対し、 併用薬剤を 0. 0 1〜1 0 0重量部用いればよい。
他の糖尿病治療剤としては、 インスリン製剤 (例、 ゥシ、 ブタの膝臓から抽 出された動物インスリン製剤;大腸菌、 イーストを用い、 遺伝子工学的に合成 したヒ トインスリン製剤;インスリン亜鈴;プロタミンインスリン亜鈴;ィン スリンのフラグメントまたは誘導体 (例、 I NS— 1等) など) 、 インスリン 感受性増強剤 (例、 塩酸ピオグリタゾン、 トログリタゾン、 ロジグリタゾンま たはそのマレイン酸塩、 J TT— 5 0 1、 MCC— 5 5 5、 YM— 44 0、 G 1— 2 6 2 5 7 0、 KRP— 2 9 7、 FK— 6 1 4、 C S _ 0 1 1、 (γ Ε) -y - [ [ [4 - [ (5—メチル一2—フエエル一 4ーォキサゾリル) メ トキ シ] フエニル] メ トキシ] ィミノ] ベンゼンブタン酸等) 、 α—ダルコシダー ゼ阻害剤 (例、 ボグリボース、 ァカルボース、 ミグリ トール、 エミダリテート 等) 、 ビグアナィ ド剤 (例、 フェンホルミン、 メ トホルミン、 ブホルミン等) 、 スルホニルゥレア剤 (例、 トルブタミ ド、 ダリベンクラミ ド、 ダリクラジド、 クロルプロパミ ド、 トラザミ ド、 ァセトへキサミ ド、 グリクロビラミ ド、 ダリ メピリ ド等) やその他のインスリン分泌促進剤 (例、 レパグリニド、 セナダリ ュド、 ミチグリニドまたはそのカルシウム塩水和物、 GL P— 1、 ナテグリニ ド等) 、 ジぺプチジルぺプチダーゼ I V阻害剤 (例、 NVP— DP P— 2 7 8、 PT— 1 0 0、 P 3 2/9 8等) 、 β 3ァゴニスト (例、 C L _ 3 1 6 24 3、 S R— 5 8 6 1 1— A、 UL— TG— 3 0 7、 A J - 9 6 7 7, A Z 4 0 1 4 0等) 、 ァミリンァゴニスト (例、 プラムリンチド等) 、 ホスホチロシンホス ファタ一ゼ阻害剤 (例、 バナジン酸等) 、 糖新生阻害剤 (例、 グリコーゲンホ スホリラーゼ阻害剤、 グルコース一 6—ホスファターゼ阻害剤、 グルカゴン拮 抗剤等) 、 S G L T (sodium-glucose cotransporter) 阻害剤 (例、 T一 1 0 9 5等) 等が挙げられる。
糖尿病性合併症治療剤としては、 アルドース還元酵素阻害剤 (例、 トルレス
タツ 卜、 ェパノレレスタツト、 ゼナレスタツト、 ゾポノレレスタツト、 フィダレス タツ ト (SNK—860) 、 ミナルレスタツ ト (AR 1— 509) 、 CT— 1 1 2等) 、 神経栄養因子 (例、 NGF、 NT— 3等) 、 AGE阻害剤 (例、 A LT- 945、 ピマゲジン、 ピラ トキサチン、 N—フエナシルチアゾリ ゥムブ ロミド (ALT— 76 6) 、 EXO— 226等) 、 活性酸素消去薬 (例、 チォ クト酸等) 、 脳血管拡張剤 (例、 チォプリ ド等) 等が挙げられる。
抗高脂血剤としては、 コレステロール合成阻害剤であるスタチン系化合物 ( 例、 プラバスタチン、 シンパスタチン、 口パスタチン、 了トルバスタチン、 フ ルパスタチン、 セリバスタチンまたはそれらの塩 (例、 ナトリゥム塩等) 等) 、 スクァレン合成酵素阻害剤あるいはトリグリセリ ド低下作用を有するフィブラ 一ト系化合物 (例、ベザフイブラート、 クロフイブラート、 シムフイブラート、 クリノフィブラート等) 等が挙げられる。
降圧剤としては、 アンジォテンシン変換酵素阻害剤 (例、 カプトプリル、 ェ ナラプリル、 デラプリル等) 、 アンジォテンシン II拮抗剤 (例、 口サルタン、 カンデサルタン、 シレキセチル等) 、 カルシウム拮抗剤 (例、 マユジピン、 二 フエジピン、 アムロジピン、 エホニジピン、 二カルジピン等) 、 クロ二ジン等 が挙げられる。
抗肥満剤としては、 例えば中枢性抗肥満薬 (例、 デキスフヱンフルァミン、 フェンフノレラミン、 フエンテルミン、 シブトラミン、 アンフエプラモン、 デキ サンフエタミン、 マジンドール、 フエ-ルプロパノールァミン、 クロべンゾレ ックス等) 、 膝リパーゼ阻害薬 (例、 オルリスタツト等) 、 β 3ァゴニスト ( 例、 CL一 3 1 6 24 3、 SR— 58 6 1 1— A、 UL— TG— 30 7、 A J 一 96 7 7、 AZ 40 140等) 、 ぺプチド性食欲抑制薬 (例、 レプチン、 C NTF (毛様体神経栄養因子) 等) 、 コレシストキニンァゴニスト (例、 リン チトリブト、 FP L— 1 5849等) 等が挙げられる。
利尿剤としては、 例えばキサンチン誘導体 (例、 サリチル酸ナトリ ウムテオ ブロミン、 サリチル酸カルシウムテオブロミン等) 、 チアジド系製剤 (例、 ェ チアジド、 シク口ペンチアジド、 トリク口ルメチアジド、 ヒ ドロクロロチアジ ド、 ヒ ドロフルメチアジド、 ベンジルヒ ドロクロ口チアジド、 ペンフルチジド、
ポリチアジド、 メチクロチアジド等) 、 抗アルドステロン製剤 (例、 スピロノ ラクトン、 トリアムテレン等) 、 炭酸脱水酵素阻害剤 (例、 ァセタゾラミド等 ) 、 クロルベンゼンスルホンアミド系製剤 (例、 クロルタリ ドン、 メフルシド、 インダパミド等) 、 ァゾセミ ド、 イソソルビド、 エタクリン酸、 ピレタニド、 ブメタニド、 フロセミ ド等が挙げられる。
化学療法剤としては、 例えばアルキル化剤 (例、 サイクロフォスフアミ ド、 ィフォスフアミド等) 、 代簡ォ拮抗剤 (例、 メソトレキセート、 5—フルォロウ ラシル等) 、 抗癌性抗生物質 (例、 マイトマイシン、 了ドリアマイシン等) 、 植物由来抗癌剤 (例、 ビンクリスチン、 ビンデシン、 タキソ一ル等) 、 シスプ ラチン、 カルボプラチン、 ェトポキシドなどが挙げられる。 なかでも 5—フル ォロウラシル誘導体であるフルツロンあるいはネオフルッロンなどが好ましい。 免疫療法剤としては、 例えば微生物または細菌成分 (例、 ムラミルジぺプチ ド誘導体、 ピシバニール等) 、 免疫増強活"生のある多糖類 (例、 レンチナン、 シゾフィラン、 クレスチン等) 、 遺伝子工学的手法で得られるサイト力イン ( 例、 インターフェロン、 インターロイキン ( I L) 等) 、 コ口ニー刺激因子 ( 例、 顆粒球コロニー刺激因子、 エリスロポエチン等) などが挙げられ、 なかで も I L一 1、 I L一 2、 I L一 1 2などが好ましい。
さらに、 動物モデルや臨床で悪液質改善作用が認められている薬剤、 すなわ ち、 シクロォキシゲナーゼ阻害剤 (例、 インドメタシン等) 〔キャンサー ' リ サーチ (Cancer Reseach) 、 第 49卷、 5 93 5〜 5 9 3 9頁、 1 98 9年〕 、 プロゲステロン誘導体 (例、 メゲステロールアセテート) 〔ジャーナル ·ォブ •クリニ力ノレ ·才ンコロジー (Journal of Clinical Oncology) 、 第 1 2卷、 2 1 3〜 2 2 5頁、 1 9 94年〕 、 糖質ステロイド (例、 デキサメサゾン等) 、 メ トクロプラミ ド系薬剤、 テトラヒ ドロカンナビノール系薬剤 (文献はいずれ も上記と同様) 、 脂肪代謝改善剤 (例、 エイコサペンタエン酸等) 〔プリティ シュ .ジャーナル ·オフ、、 ·キャンサー (British Journal of Cancer) 、 第 6 8 卷、 3 14〜 3 1 8頁、 1 9 93年〕 、 成長ホルモン、 I GF_ 1、 あるいは 悪液質を誘導する因子である TNF— a、 L I F、 I L— 6、 オンコスタチン Mに対する抗体なども本発明製剤と併用することができる。
さらに、 糖化阻害剤 (例、 ALT - 711等)、 神経再生促進薬 (例、 Y - 128、 VX853、 prosaptide等)、 抗うつ薬 (例、 デシプラミン、 アミ トリプチリン、 イミプラミ ン)、 抗てんかん薬 (例、 ラモトリジン) 、 抗不整脈薬 (例、 メキシレチン) 、 ァセチルコリン受容体リガンド (例、 ABT- 594)、 ェンドセリン受容体拮抗薬 (例 、 ABT-627) 、 モノアミン取り込み阻害薬 (例、 トラマドル)、麻薬性鎮痛薬 (例、 モルヒネ)、 G A B A受容体作動薬 (例、 ギヤバペンチン) 、 α 2受容体作動薬 (例、 クロ二ジン) 、 局所鎮痛薬 (例、 カブサイシン) 、 プロテインキナーゼ C 阻害剤(例、 LY-333531)、 抗不安薬 (例、 ベンゾチアゼピン) 、 ホスホジエステ ラーゼ阻害薬 (例、 シルデナフィル) 、 ドーパミン受容体作動薬 (例、 アポモ ルフィン) なども本発明製剤と併用することができる。
本発明のスクリーニング方法またはスクリーニング用キットを用いて得られ る化合物またはその塩を上記の医薬組成物として使用する場合、 常套手段に従 つて製剤化することができる。
例えば、 該化合物またはその塩は、 必要に応じて糖衣を施した錠剤、 カプセ ル剤、 エリキシル剤、 マイクロ力プセル剤などとして経口的に、 あるいは水も しくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌性溶液、 または懸濁液剤など の注射剤の形で非経口的に使用できる。 例えば、 該化合物またはその塩を生理 学的に認められる公知の担体、 香味剤、 賦形剤、 べヒクル、 Ρ方腐剤、 安定剤、 結合剤などとともに一般に認められた製剤実施に要求される単位用量形態で混 和することによって製造することができる。 これら製剤における有効成分量は 指示された範囲の適当な容量が得られるようにするものである。
錠剤、 力プセル剤などに混和することができる添加剤としては、 例えば、 ゼ ラチン、 コーンスターチ、 トラガント、 アラビアゴムのような結合剤、 結晶性 セルロースのような賦形剤、 コーンスターチ、 ゼラチン、 アルギン酸などのよ うな膨化剤、 ステアリン酸マグネシゥムのような潤滑剤、 ショ糖、 乳糖または サッカリンのような甘味剤、 ペパーミント、 ァカモノ油またはチェリーのよう な香味剤などが用いられる。 調剤単位形態がカプセルである場合には、 上記タ ィプの材料にさらに油脂のような液状担体を含有することができる。 注射のた めの無菌組成物は注射用水のようなべヒクル中の活性物質、 胡麻油、 椰子油な
どのような天然産出植物油などを溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施 に従って処方することができる。 注射用の水性液としては、 例えば、 生理食塩 水、 ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液 (例えば、 D—ソルビトール、 D —マンニトール、 塩ィヒナトリウムなど) などが用いられ、 適当な溶角?補助剤、 例えば、 アルコール (例、 エタノール) 、 ポリアルコール (例、 プロピレング リコール、 ポリエチレングリコール) 、 非イオン性界面活性剤 (例、 ポリソル ペート 8 0 TM、 H C O - 5 0 ) などと併用してもよい。 油性液としては、 例え ば、 ゴマ油、 大豆油などが用いられ、 溶解捕助剤である安息香酸ベンジル、 ベ ンジルアルコールなどと併用してもよレ、。
また、 上記医薬は、 例えば、 緩衝剤 (例えば、 リン酸塩緩衝液、 酢酸ナトリ ゥム緩種 ί液) 、 無痛化剤 (例えば、 塩ィ匕ベンザルコニゥム、 塩酸プロ力インな ど) 、 安定剤 (例えば、 ヒト血淸アルブミン、 ポリエチレングリコールなど) 、 保存剤 (例えば、 ベンジルアルコール、 フエノールなど) 、 酸化防止剤などと 配合してもよい。 調製された注射液は通常、 適当なアンプルに充填される。 このようにして得られる製剤は安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトゃ哺 乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対して投与することができる。
例えば、 1 4 2 7 3に対するァゴニストの投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などにより差異はあるが、 経口投与の場合、 一般的に例えば、 糖尿病患者 (体重 6 0 k gとして) においては、 一日につき約 0 . 1〜: L 0 0 m g、 好ましくは約 1 . 0〜 5 0 m g、 より好ましくは約 1 . 0〜2 O m gであ る。 非経口的に投与する場合は、 その 1回投与量は投与対象、対象臓器、症状、 投与方法などによっても異なるが、 例えば、 注射剤の形では通常例えば、 糖尿 病患者 (体重 6 0 k gとして) においては、 一日につき約 0 . 0 1〜3 O m g 程度、 好ましくは約 0 . 1〜2 O m g程度、 より好ましくは約 0 . l〜1 0 m g程度を静脈注射により投与するのが好都合である。 他の動物の場合も、 体重 6 0 k g当たりに換算した量を投与することができる。
( 7 ) 各種薬物の作用メカニズムの解明方法
1 4 2 7 3を用いることによって、 各種薬物が 1 4 2 7 3を介して薬理効果
を発揮している力否かを確認することができる。
すなわち、 本発明は、
(1) 14273を用いることを特徴とする、 ( i ) 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高 脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機 能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大 症、 クッシング病、高プロラクチン血症、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレ ルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 FFA症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食 症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキュン (CCK) 、 ガストリックインヒビ 1、リーぺプチド (G I P) 、 ガストリン、 ダル力ゴン様ぺプチドー 1 (GL P 一 1) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 バソァクテ ィブインテスティナルぺプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシ ン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケファリン類、 ぺプチド ΥΥなど) の分泌障害、 循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 拒食症、 肥満症) の予防 ·治療薬、 (ii) ストレス調節薬、 脂肪細 胞からのグリセ口ール生成調節薬、血中ダルセ口ール調節薬、脂肪分解調節薬、 インスリン抵抗調節薬、 (iii) 動脈硬化、 動脈硬化性疾患およびそれらの続発 症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安 定狭心症等の急性冠動脈症候群、経皮的冠動脈形成術 (PTCA)後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性 跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 Ta n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化 血管病変おょぴそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (CHD) 、 脳虚血など 〕 、 脂質代謝異常症およびその続発症などの疾患の予防 ·治療薬、 (iv) 副腎 皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌調節薬 (例、 分泌抑制薬、 分泌促進薬) 、 (V) ACTH産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 タツ
シング症候群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しょう症、 出血性素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋 力低下、低カリゥム血症、 高コレステロール血、 耐糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮質の萎縮などの疾患の予防 ·治療薬、 または (vi) 結合,組織疾患 (例え ば、 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結 核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 (例え ば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、 神経 ·筋疾患 (例えば、脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺) 、 血液疾患 (例えば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再 生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌。代謝疾患 (例えば、 急性慢 性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症) 、 皮膚疾患 (例えば、 蓴麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギー) 、 アナフィラキシーショックなどの予防 ·治療薬が該 レセプター蛋白質またはその塩に結合することを確認する方法、
( 2 ) 1 4 2 7 3を用いることを特徴とする、 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトー シス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 (i ) 糖尿病網膜症、 高 脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機 能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大 症、 クッシング病、高プロラクチン血症、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 勝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレ ルギ一、脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食 症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン ( C C K) 、 ガストリ ックインヒビ トリーぺプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺプチドー 1 (G L P 一 1 ) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 バソァクテ ィブインテスティナルぺプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシ ン、 ガラニン、 ニューロペプチド γ、 エンケフアリン類、 ペプチド γ γなど) の分泌障害、循環器疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、
心筋梗塞) の予防 ·治療薬、 (ii) ストレス調節薬、 脂肪細胞からのグリセ口 ール生成抑制薬、 血中ダルセロール低下薬、 脂肪分解抑制薬、 インスリン抵抗 抑制薬、 (iii) 動脈硬化、 動脈硬化†生疾患およびそれらの続発症 〔例えば、 了 テローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急 性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 ( P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭 心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体 硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およ びそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝 異常症およびその続発症などの疾患の予防 ·治療薬、 (iv) 副腎皮質刺激ホル モン (A C T H) 分泌抑制薬、 または (V ) A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高 血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しょう症、 出血性素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高コレステロ一 ル血、 耐糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮質の萎縮などの疾患の予防 ·治療 薬が該レセプター蛋白質またはその塩に対するァゴニストであることを確認す 'る方法、
( 3 ) 1 4 2 7 3を用いることを特徴とする、 ( i ) 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高 脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機 能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大 症、クッシング病、高プロラクチン血症、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糠症、 インスリンァレ ルギ一、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食 症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン ( C C K) 、 ガストリ ックインヒビ トリーぺプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺプチドー 1 (G L P 一 1 ) 、 ソマトスタチン、 ガス トリン放出ペプチド、 セクレチン、 バソァクテ
イブインテスティナノレペプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニューロテンシ ン、 ガラニン、 ニューロペプチド γ、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とりわけ内臓脂肪蓄積型肥 満症) の予防 ·治療薬、 (ii) ストレス調節薬、 脂肪細胞からのグリセロール 生成促進薬、 血中ダルセロール上昇薬、 脂肪分解促進薬、 インスリン抵抗促進 薬、 (ii i) 動脈硬化、 動脈硬化性疾患およびそれらの続発症 〔例えば、 ァテロ ーム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の,急性冠 動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症 等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳 梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化 症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変おょぴそ れらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (C H D ) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常 症およびその続宪症などの疾患の予防 ·治療薬、 (iv) 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進薬、 または (V ) 結合組織疾患 (例えば、 慢性関節リウ マチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サル コィドーシス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 (例えば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、 神経 ·筋疾患 (例え ば、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺) 、 血液疾患 (例えば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白 血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌 ·代謝疾患 (例えば、 急性慢性副腎皮質機能不 全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症 ) 、 皮膚疾患 (例えば、 尊麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレル ギー) 、 アナフィラキシーショックなどの予防 ·治療薬が該レセプター蛋白質 またはその塩に対するアンタゴニストであることを確認する方法、
( 4 ) 各薬を 1 4 2 7 3に接触させた場合における、 各薬と 1 4 2 7 3との 結合量を測定することを特徴とする上記 (1 ) 〜 (3 ) 記載のスクリーニング 方法を提供する。
この確認方法は、 前記したリガンドと 1 4 2 7 3との結合性を変化させる化
合物またはその塩のスクリーニング方法において、 試験化合物に代えて、 上記 の薬物を使用することによつて実施することができる。
また、 本発明の確認方法用キットは、 前記したリガンドと 1 4 2 7 3との結 合性を変化させる化合物のスクリーニング用キットにおいて、 試験化合物に代 えて、 上記の薬物を含有するものである。
このように、 本発明の確認方法を用いることによって、 市販または開発途中 の各種薬物が 1 4 2 7 3を介して薬理効果を発揮していることを確認すること ができる。
( 8 ) 細胞膜における 1 4 2 7 3またはその部分べプチドの量を変化させる化 合物またはその塩を含有する医薬
本発明の抗体は、 1 4 2 7 3を特異的に認識することができるので、 細胞膜 における 1 4 2 7 3の量を変化させる化合物またはその塩のスクリーユングに 用いることができる。
すなわち本発明は、 例えば、
( i ) 非ヒト哺乳動物の a ) 血液、 b ) 特定の臓器、 c ) 臓器から単離した 組織もしくは細胞等を破壌した後、 細胞膜画分を単離し、 細胞膜画分に含まれ る 1 4 2 7 3を定量することによる、 細胞膜における 1 4 2 7 3の量を変化さ せる化合物またはその塩のスクリーニング方法、
(ii) 1 4 2 7 3を発現する形質転換体等を破壊した後、 細胞膜画分を単離 し、 細胞膜画分に含まれる 1 4 2 7 3を定量することによる、 細胞膜における
1 4 2 7 3の量を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法、
(ii i) 非ヒト哺乳動物の a ) 血液、 b ) 特定の臓器、 c ) 臓器から単離した 組織もしくは細胞等を切片とした後、 免疫染色法を用いることにより、 細胞表 層での該受容体蛋白質の染色度合いを定量化することにより、 細胞膜上の該蛋 白質を確認することによる、 細胞膜における 1 4 2 7 3の量を変化させる化合 物またはその塩のスクリーエング方法を提供する。
(iv) 1 4 2 7 3を発現する形質転換体等を切片とした後、 免疫染色法を用 いることにより、 細胞表層での該受容体蛋白質の染色度合いを定量化すること により、 細胞膜上の該蛋白質を確認することによる、 細胞膜における 1 4 2 7
3の量を変化させる化合物またはその塩のスクリーニング方法を提供する。
細胞膜画分に含まれる 1 4 2 7 3の定量は具体的には以下のようにして行な 。
( i ) 正常あるいは疾患モデル非ヒト哺乳動物 (例えば、 マウス、 ラット、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど、 より具体的には痴呆ラ ット、 肥満マウス、 動脈硬化ゥサギ、 担癌マウスなど) に対して、 薬剤 (例え ば、 抗痴呆薬、 血圧低下薬、 抗癌剤、 抗肥満薬など) あるいは物理的ス トレス (例えば、 浸水ス トレス、 電気ショック、 明暗、 低温など) などを与え、 一定 時間経過した後に、 血液、 あるいは特定の臓器 (例えば、 脳、 肝臓、 腎臓など ) 、 または臓器から単離した組織、 あるいは細胞を得る。 得られた臓器、 組織 または細胞等を、 例えば、 適当な緩衝液 (例えば、 トリス塩酸緩衝液、 リン酸 緩衝液、 へぺス緩衝液など) 等に懸濁し、 S蔵器、 組織あるいは細胞を破壌し、 界面活性剤(例えば、 トリ トン X I 0 0 TM、ツイーン 2 0 TMなど) などを用い、 さらに遠心分離や濾過、 カラム分画などの手法を用いて細胞膜画分を得る。
細胞膜画分としては、 細胞を破砕した後、 それ自体公知の方法で得られる細 胞膜が多く含まれる画分のことをいう。 細胞の破砕方法としては、 Potter— Elvehjera型ホモジナイザ一で細胞を押し潰す方法、 ヮーリングブレンダーゃポ リ トロン (Kinematica社製) のよる破碎、 超音波による破砕、 フレンチプレス などで加圧しながら細胞を細いノズルから噴出させることによる破碎などが挙 げられる。 細胞膜の分画には、 分画遠心分離法や密度勾配遠心分離法などの遠 心力による分画法が主として用いられる。 例えば、 細胞破砕液を低速 ( 5 0 0 〜3 0 0 0 r p m) で短時間 (通常、 約 1〜 1 0分) 遠心し、 上清をさらに高 速 (1 5 0 0 0〜3 0 0 0 0 r p m) で通常 3 0分〜 2時間遠心し、 得られる 沈澱を膜画分とする。 該膜画分中には、 発現した 1 4 2 7 3と細胞由来のリン 脂質や膜蛋白質などの膜成分が多く含まれる。
細胞膜画分に含まれる 1 4 2 7 3は、 例えば、 本発明の抗体を用いたサンド ィッチ免疫測定法、 ウェスタンプロット解析などにより定量することができる。 かかるサンドィツチ免疫測定法は上記の方法と同様にして行なうことができ、 ウェスタンプロットは自体公知の手段により行なうことができる。
(ii) 1 4 2 7 3を発現する形質転換体を上記の方法に従い作製し、 細胞膜 画分に含まれる 1 4 2 7 3を定量することができる。
細胞膜における 1 4 2 7 3の量を変化させる化合物またはその塩のスクリー ニングは、
( i ) 正常あるいは疾患モデル非ヒト哺乳動物に対して、 薬剤あるいは物理 的ストレスなどを与える一定時間前 (3 0分前〜 2 4時間前、 好ましくは 3 0 分前〜 1 2時間前、 より好ましくは 1時間前〜 6時間前) もしくは一定時間後 ( 3 0分後〜 3日後、 好ましくは 1時間後〜 2日後、 より好ましくは 1時間後 〜2 4時間後) 、 または薬剤あるいは物理的ストレスと同時に被検化合物を投 与し、 投与後一定時間経過後 ( 3 0分後〜 3日後、 好ましくは 1時間後〜 2日 後、 より好ましくは 1時間後〜 2 4時間後) 、 細胞膜における 1 4 2 7 3の量 を定量することにより行なうことができ、
(ii)形質転換体を常法に従い培養する際に被検化合物を培地中に混合させ、 一定時間培養後 (1日後〜 7日後、 好ましくは 1日後〜 3日後、 より好ましく は 2日後〜 3日後) 、 細胞膜における 1 4 2 7 3の量を定量することにより行 なうことができる。
細胞膜画分に含まれる 1 4 2 7 3の確認は具体的には以下のようにして行な 5 o
(iii) 正常あるいは疾患モデル非ヒト哺乳動物 (例えば、 マウス、 ラット、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど、 より具体的には痴呆ラ ット、 肥満マウス、 動脈硬化ゥサギ、 担癌マウスなど) に対して、 薬剤 (例え ば、 抗痴呆薬、 血圧低下薬、 抗癌剤、 抗肥満薬など) あるいは物理的ス トレス (例えば、 浸水ス トレス、 電気ショック、 明暗、 低温など) などを与え、 一定 時間経過した後に、 血液、 あるいは特定の臓器 (例えば、 脳、 肝臓、 腎臓など ) 、 または臓器から単離した組織、 あるいは細胞を得る。 得られた臓器、 組織 または細胞等を、 常法に従い組織切片とし、 本発明の抗体を用いて免疫染色を 行う。 細胞表層での該受容体蛋白質の染色度合いを定量化することにより、 細 胞膜上の該蛋白質を確認することにより、 定量的または定性的に、 細胞膜にお ける 1 4 2 7 3の量を確認することができる。
(iv) 1 4 2 7 3を発現する形質転換体等を用いて同様の手段をとることに より確認することもできる。
試験化合物としては、 例えば、 ペプチド、 蛋白質、 非ペプチド性化合物、 合 成化合物、 発酵生産物、 細胞抽出液、 植物抽出液、 動物組織抽出液、 血漿など が用いられ、 これら化合物は新規な化合物であってもよいし、 公知の化合物で あってもよい。
試験化合物は塩を形成していてもよく、 試験化合物の塩としては、 生理学的 に許容される酸 (例、 無機酸など) や塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が用 いられ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩とし ては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸 硫酸など) との 塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイ ン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスル ホン酸、 ベンゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩は、 細胞 膜における 1 4 2 7 3の量を変化させる作用を有する化合物またはその塩であ り、 具体的には、 (ィ) 細胞膜における 1 4 2 7 3の量を増加させることによ り、 1 4 2 7 3を介する細胞刺激活性を増強させる化合物またはその塩、 (口 ) 細胞膜における 1 4 2 7 3の量を減少させることにより、 該細胞刺激活性を 減弱させる化合物またはその塩である。
本発明のスクリーニング方法を用いて得られる化合物としては、 ぺプチド、 蛋白質、 非ペプチド性化合物、 合成化合物、 発酵生産物などが挙げられ、 これ ら化合物は新規な化合物であってもよいし、 公知の化合物であってもよい。 本発明のスクリ一ユング方法を用いて得られる化合物は塩を形成していても よく、 該化合物の塩としては、 生理学的に許容される酸 (例、 無機酸など) や 塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が用いられ、 とりわけ生理学的に許容され る酸付加塩が好ましい。 この様な塩としては、例えば、無機酸 (例えば、塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ 酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リ ンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸など) との
塩などが用いられる。
細胞膜における 1 4 2 7 3の量を増加させる化合物またはその塩は、 1 4 2 7 3の機能不全に関連する疾患に対する安全で低毒性な予防 ·治療薬として有 用である。
細胞膜における 1 4 2 7 3の量を減少させる化合物またはその塩は、 1 4 2 7 3の発現過多に起因する疾患に対する安全で低毒性な予防 ·治療薬として有 用である。
具体的には、 1 4 2 7 3の量を増加させる化合物またはその塩は、 例えば、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成調節作用、 血中ダルセ口ール調節作用、 脂肪 分解調節作用、 インスリン抵抗調節作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホ ルモン (A C T H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロール 生成抑制作用、 血中グルセロール低下作用、 脂肪分解抑制作用、 インスリン抵 抗抑制作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制 作用) などを有しているので、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節剤、 血中 グルセロール調節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節 剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞か らのグリセロール生成抑制剤、 血中ダルセロール低下剤、 脂肪分解抑制剤、 ィ ンスリン抵抗抑制剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分 泌抑制剤) などとして有用である。
また、 1 4 2 7 3の量を増加させる化合物またはその塩は、例えば、糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿 病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満 症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩 症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合 分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、脂肪萎縮、癌性悪液質、高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂 食障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (C C K) 、 ガストリ ックインヒビトリ一ペプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ペプチド
一 1 (G L P - 1 ) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 バソアクティブインテスティナノレペプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニュ 一口テンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器疾患などの疾患 (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥 満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞) に対する予防 ·治療剤またはストレス調節 剤として使用することができる。
また、 1 4 2 7 3の量を増加させる化合物またはその塩は、 例えば、 動脈硬 ィ匕、動脈硬化性疾患およびそれらの続発症〔例えば、ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的 冠動脈形成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出 血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの続発症 〔例え ば、 冠動脈疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代 異常症およびその続発症 などの疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
さらに、 1 4 2 7 3の量を増加させる化合物またはその塩は、 例えば、 副腎 皮質刺激ホルモン (A C T H)分泌抑制剤として、例えば、 A C T H産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神 障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中心性 肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しょう症、 出血性素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高コレステロール血、 耐糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮質の萎縮などの疾 患の予防 *治療剤として使用することができる。
1 4 2 7 3の量を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 脂肪細胞から のグリセロール生成調節作用、血中ダルセロール調節作用、脂肪分解調節作用、 インスリン抵抗調節作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成促進作用、 血中グルセロール上昇作用、 脂肪分解促進作用、 インスリン抵抗促進作用、 ス トレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進作用) などを有
しているので、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節剤、 血中ダルセロール調 節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺 + 激ホルモン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロー ル生成促進剤、 血中ダルセロール上昇剤、 脂肪分解促進剤、 インスリン抵抗促 進剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤) など として有用である。
また、 1 4 2 7 3の量を減少させる化合物またはその塩は、例えば、糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿 病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満 症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩 症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合 分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、脂肪萎縮、癌性悪液質、高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂 食障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (C C K) 、 ガストリ ックインヒビトリーぺプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺプチド 一 1 (G L P - 1 ) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出べプチド、 セクレチン、 バソアクティブインテスティナノレペプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニュ 一口テンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケフアリン類、 ぺプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器疾患などの疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とり わけ内臓脂肪蓄積型肥満症) に対する予防 ·治療剤またはストレス調節剤とし て使用することができる。
また、 1 4 2 7 3の量を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 動脈硬 ィ匕、動脈硬化性疾患およぴそれらの続発症〔例えば、ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的 冠動脈形成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出 血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの続発症 〔例え
ば、 冠動脈疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常症およびその続発症 などの疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
さらに、 1 4 2 7 3の量を減少させる化合物またはその塩は、 例えば、 副腎 皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤として、 例えば、 結合組織疾患 (例 えば、慢性関節リゥマチ、全身性ェリテマトーデス、多発性筋炎、 リゥマチ熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結 核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 (例え ば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、 神経 ·筋疾患 (例えば、脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、重症筋無力症、 顔面神経麻痺) 、 血液疾患 (例えば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再 生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌 ·代謝疾患 (例えば、 急性慢 性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症) 、 皮膚疾患 (例えば、 奪麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤ァレルギ一) 、 アナフィラキシーショックなどの予防 ·治療剤など の医薬として有用である。
また、 上記スクリーニングで得られた化合物またはその塩から誘導される化 合物またはその塩も同様に用いることができる。
本発明のスクリーニング方法を用!/、て得られる化合物またはその塩を医薬組 成物として使用する場合、 常套手段に従って製剤化することができる。
例えば、 該化合物またはその塩は、 必要に応じて糖衣を施した錠剤、 カプセ ル剤、 エリキシル剤、 マイクロカプセル剤などとして経口的に、 あるいは水も しくはそれ以外の薬学的に許容し得る液との無菌 '[4溶液、 または懸濁液剤など の注射剤の形で非経口的に使用できる。 例えば、 該化合物またはその塩を生理 学的に認められる公知の担体、 香味剤、 賦形剤、 べヒクル、 防腐剤、 安定剤、 結合剤などとともに一般に認められた製剤実施に要求される単位用量形態で混 和することによつて製造することができる。 これら製剤における有効成分量は 指示された範囲の適当な容量が得られるようにするものである。
錠剤、 カプセル剤などに混和することができる添加剤としては、 例えば、 ゼ ラチン、 コーンスターチ、 トラガント、 アラビアゴムのような結合剤、 結晶性
セルロースのような賦形剤、 コーンスターチ、 ゼラチン、 アルギン酸などのよ うな膨化剤、 ステアリン酸マグネシゥムのような潤滑剤、 ショ糖、 乳糖または サッカリンのような甘味剤、 ペパーミント、 ァカモノ油またはチヱリーのよう な香味剤などが用いられる。 調剤単位形態がカプセルである場合には、 上記タ イブの材料にさらに油脂のような液状担体を含有することができる。 注射のた めの無菌組成物は注射用水のようなべヒクル中の活性物質、 胡麻油、 椰子油な どのような天然産出植物油などを溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施 に従って処方することができる。 注射用の水性液としては、 例えば、 生理食塩 水、 ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液 (例えば、 D—ソルビトール、 D 一マンニトール、 塩ィ匕ナトリウムなど) などが用いられ、 適当な溶解補助剤、 例えば、 アルコール (例、 エタノール) 、 ポリアルコール (例、 プロピレング リコール、 ポリエチレングリコール) 、 非イオン性界面活性剤 (例、 ポリソル ペート 8 0 TM、 H C O - 5 0 ) などと併用してもよい。 油性液としては、 例え ば、 ゴマ油、 大豆油などが用いられ、 溶解補助剤である安息香酸ベンジル、 ベ ンジルアルコールなどと併用してもよい。
また、 上記予防 ·治療薬は、 例えば、 緩衝剤 (例えば、 リン酸塩緩衝液、 酢 酸ナトリウム緩衝液) 、 無痛化剤 (例えば、 塩ィ匕ベンザルコニゥム、 塩酸プロ 力インなど) 、 安定剤 (例えば、 ヒト血淸アルブミン、 ポリエチレングリコー ルなど) 、 保存剤 (例えば、 ベンジルアルコール、 フエノールなど) 、 酸化防 止剤などと配合してもよい。 調製された注射液は通常、 適当なアンプルに充填 される。
このようにして得られる製剤は安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトゃ哺 乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対して投与することができる。
例えば、 細胞膜における 1 4 2 7 3の量を増加させる化合物またはその塩の 投与量は、 投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法などにより差異はあるが、 経 口投与の場合、 一般的に例えば、 糖尿病患者 (体重 6 0 k gとして) において は、 一日にっき約 0 . :!〜 1 0 0 m g、 好ましくは約 1 . 0〜5 0 m g、 より好 ましくは約 1 . 0〜2 0 m gである。 非経口的に投与する場合は、 その 1回投
与量は投与対象、対象臓器、症状、投与方法などによっても異なるが、例えば、 注射剤の形では通常例えば、 糖尿病患者 (体重 6 O k gとして) においては、 一日につき約 0 . 0 1〜 3 0 m g程度、 好ましくは約 0 . 1〜 2 0 m g程度、 より好ましくは約 0 . 1〜 1 0 m g程度を静脈注射により投与するのが好都合 である。 他の動物の場合も、 体重 6 0 k g当たりに換算した量を投与すること ができる。
( 9 ) 1 4 2 7 3に対する抗体を含有してなる医薬
1 4 2 7 3に対する抗体の中和活性とは、 1 4 2 7 3の関与するシグナル伝 達機能を不活性化する活性を意味する。 従って、 該抗体が中和活性を有する場 合は、 1 4 2 7 3の関与するシグナル伝達、 例えば、 1 4 2 7 3を介する細胞 刺激活性を不活性化することができる。
したがって、 1 4 2 7 3に対する抗体 (例、 中和抗体) は、 例えば、 脂肪細 胞からのグリセロール生成調節作用、 血中ダルセロール調節作用、 脂肪分解調 節作用、 インスリン抵抗調節作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成促 進作用、 血中ダルセロール上昇作用、 脂肪分解促進作用、 インスリン抵抗促進 作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進作用) などを有しているので、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節剤、 血中ダルセ ロール調節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副 腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞からのグ リセロール生成促進剤、 血中グルセロール上昇剤、 脂肪分解促進剤、 インスリ ン抵抗促進剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進 剤) などとして有用である。
また、 1 4 2 7 3に対する抗体 (例、 中和抗体) は、 例えば、 糖尿病、 耐糖 能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網 膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌 症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 イン
スリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高 血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食 障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (C C K) 、 ガストリッ クインヒビトリーぺプチド (G I P ) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺプチドー 1 (G L P— 1 ) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 バソアクティブィンテスティナルぺプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニュ 一口テンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケフアリン類、 ペプチド ΥΥなど) の分泌障害、 循環器疾患などの疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とり わけ內臓脂肪蓄積型肥満症) の予防 ·治療剤またはストレス調節剤として用い ることができる。
また、 1 4 2 7 3に対する抗体 (例、 中和抗体) は、 例えば、 動脈硬化、 動 脈硬化性疾患おょぴそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢 動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠動 脈形成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管 石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血な ど) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常症およびその続発症など の疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
さらに、 1 4 2 7 3に対する抗体 (例、 中和抗体) は、 例えば、 副腎皮質刺 激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤として、 例えば、 結合組織疾患 (例えば、 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リゥマチ熱、 強皮 症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結核性 胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 (例えば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、 神経 •筋疾患 (例えば、 脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔 面神経麻痺) 、 血液疾患 (例えば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生 不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌 ·代謝疾患 (例えば、 急性慢性 副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C
TH単独欠損症) 、 皮膚疾患 (例えば、 尊麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾 癬、 薬剤ァレルギ一) 、 アナフィラキシーショックなどの予防 ·治療剤などの 医薬として有用である。
(10) 本発明のアンチセンス DNAまたは s i RNAを含有してなる医薬 本発明のアンチセンス DNAまたは s i RNAは、 例えば、 脂 ¾ ^細胞からの グリセロール生成調節作用、 血中ダルセロール調節作用、 脂肪分解調節作用、 インスリン抵抗調節作用、 ストレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (ACT H) 分泌調節作用 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロール生成促進作用、 血中ダルセロール上昇作用、 脂肪分解促進作用、 インスリン抵抗促進作用、 ス トレス調節作用、 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌促進作用) などを有 しているので、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節剤、 血中ダルセロール調 節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺 激ホルモン (ACTH) 分泌調節剤 (好ましくは、 脂肪細胞からのグリセロー ル生成促進剤、 血中ダルセロール上昇剤、 脂肪分解促進剤、 インスリン抵抗促 進剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌促進剤) など として有用である。
また、 本発明のアンチセンス DNAまたは s i RNAは、 例えば、 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿 病網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満 症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩 症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合 分泌症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 腌臓疲弊、 低血糖症、 インスリンァレルギ一、脂肪毒性、脂肪萎縮、癌性悪液質、高ィンスリン血症、 高血糖症、 高 FFA症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂 食障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (CCK) 、 ガストリ ックインヒビトリーぺプチド (G I P) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺプチド 一 1 (GLP- 1) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、
ド、 モチリン、 サブスタンス Ρ、 二 一口テンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケフアリン類、 ぺプチド
YYなど) の分泌障害、 循環器疾患などの疾患 (特に、 拒食症、 肥満症、 とり わけ内 ϋ脂肪蓄積型肥満症) の予防 ·治療剤またはストレス調節剤として用い ることができる。
また、本発明のアンチセンス D NAまたは s i R N Aは、例えば、動脈硬化、 動脈硬化性疾患およびそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末 梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症候群、 経皮的冠 動脈形成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血 管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血 など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕、ァテローム性動脈硬化血管病変おょぴそれらの続発症〔例えば、 冠動脈疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常症およびその続発症など の疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
さらに、 本発明のアンチセンス D N Aまたは s i R NAは、 例えば、 副腎皮 質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤として、 例えば、 結合組織疾患 (例え ば、 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾患 (例、 気管支喘息、 肺結 核性胸膜炎、 サルコィ ドーシス、 びまん性間質性肺炎) 、 消化器系疾患 (例え ば、 潰瘍性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、 神経 ·筋疾患 (例えば、脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多発性硬化症、 重症筋無力症、 顔面神経麻痺) 、 血液疾患 (例えば、 溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再 生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌 ·代謝疾患 (例えば、 急性慢 性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症) 、 皮膚疾患 (例えば、 尊麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤ァレルギ一) 、 アナブイラキシ一ショックなどの予防。治療剤など の医薬として有用である。
例えば、 該アンチセンス D N Aまたは s i R NAを用いる場合、 該アンチセ ンス D NAを単独あるいはレト口ウィルスベクター、 アデノウィルスベクター、 アデノウィルスァソシエーテツドウィルスベクターなどの適当なベクターに揷 入した後、 常套手段に従って実施することができる。 該アンチセンス D NAま
たは s i RNAは、 そのままで、 あるいは摂取促進のために補助剤などの生理 学的に認められる担体とともに製剤化し、 遺伝子銃やハイドロゲルカテーテル のようなカテーテルによって投与できる。
さらに、 該アンチセンス DNAまたは s i RNAは、 組織や細胞における本 発明の DN Aの存在やその発現状況を調べるための診断用オリゴヌクレオチド プローブとして使用することもできる。
(1 1) 本発明の DN A導入動物の作製
本発明は、 外来性の本発明の DN A (以下、 本発明の外来性 DN Aと略記す る) またはその変異 DNA (本発明の外来性変異 DNAと略記する場合がある ) を有する非ヒト哺乳動物を提供する。
すなわち、 本発明は、
〔1〕 本発明の外来性 DNAまたはその変異 DNAを有する非ヒト哺乳動物、 〔2〕 非ヒト哺乳動物がゲッ歯動物である第 〔1〕 記載の動物、
〔3〕 ゲッ歯動物がマウスまたはラットである第 〔2〕 記載の動物、 および 〔4〕 本発明の外来 1"生 DNAまたはその変異 DNAを含有し、 哺乳動物におい て発現しうる糸且換えベクターを提供するものである。
本発明の外来性 DN Aまたはその変異 DN Aを有する非ヒト哺乳動物 (以下、 本発明の DN A転移動物と略記する) は、 未受精卵、 受精卵、 精子およびその 始原細胞を含む胚芽細胞などに対して、 好ましくは、 非ヒト哺乳動物の発生に おける胚発生の段階 (さらに好ましくは、 単細胞または受精卵細胞の段階でか つ一般に 8細胞期以前) に、 リン酸カルシウム法、 電気パルス法、 リボフェク ション法、 凝集法、 マイクロインジェクション法、 パ ティクルガン法、 D E AE—デキストラン法などにより目的とする DNAを転移することによって作 出することができる。 また、 該 DN A転移方法により、 体細胞、 生体の臓器、 組織細胞などに目的とする本発明の外来性 DNAを転移し、 細胞培養、 組織培 養などに利用することもでき、 さらに、 これら細胞を上述の胚芽細胞と自体公 知の細胞融合法により融合させることにより本発明の DNA転移動物を作出す ることもできる。
非ヒト哺乳動物としては、 例えば、 ゥシ、 ブタ、 ヒッジ、 ャギ、 ゥサギ、 ィ
ヌ、 ネコ、 モノレモット、 ハムスター、 マウス、 ラットなどが用いられる。 なか でも、 病体動物モデル系の作成の面から個体発生および生物サイクルが比較的 短く、 また、繁殖が容易なゲッ歯動物、 とりわけマウス (例えば、純系として、 C57BL/6系統, DBA 2系統など、 交雑系として、 お 6 C 3 F 系統, B DFi系統, B eD SFi系統, BALBZc系統, I CR系統など) またはラ ット (例えば、 Wi s t a r, SDなど) などが好ましい。
哺乳動物において発現しうる組換えベクターにおける「哺乳動物」 としては、 上記の非ヒト哺乳動物の他にヒトなどがあげられる。
本発明の外来性 DNAとは、 非ヒト哺乳動物が本来有している本発明の DN Aではなく、 いったん哺乳動物から単離 '抽.出された本発明の DNAをいう。 本発明の変異 DNAとしては、 元の本発明の DN Aの塩基配列に変異 (例え ば、 突然変異など) が生じたもの、 具体的には、 塩基の付加、 欠損、 他の塩基 への置換などが生じた DNAなどが用いられ、 また、 異常 DNAも含まれる。 該異常 DN Aとしては、 異常な 14273を発現させる DNAを意味し、 例 えば、 正常な 14273の機能を抑制する 14273を発現させる DN Aなど が用いられる。
本発明の外来性 D N Aは、 対象とする動物と同種あるいは異種のどちらの晡 乳動物由来のものであってもよい。 本発明の DNAを対象動物に転移させるに あたっては、 該 DNAを動物細胞で発現させうるプロモーターの下流に結合し た DNAコンストラタトとして用いるのが一般に有利である。 例えば、 本発明 のヒト DNAを転移させる場合、 これと相同 1"生が高い本発明の DNAを有する 各種哺乳動物 (例えば、 ゥサギ、 ィヌ、 ネコ、 モルモット、 ハムスター、 ラッ ト、 マウスなど) 由来の D N Aを発現させうる各種プ口モータ一の下流に、 本 発明のヒ ト DNAを結合した DNAコンストラクト (例、 ベクターなど) を対 象哺乳動物の受精卵、 例えば、 マウス受精卵へマイクロインジェクションする ことによつて本発明の D N Aを高発現する D N A転移哺乳動物を作出すること ができる。 .
14273の発現ベクターとしては、 大腸菌由来のプラスミド、 枯草菌由来 のプラスミド、酵母由来のプラスミド、 えファージなどのパクテリオファージ、
モロニ一白血病ウィルスなどのレトロウイルス、 ワクシニアウィルスまたはパ キュロウィルスなどの動物ウィルスなどが用いられる。 なかでも、 大腸菌由来 のプラスミ ド、 枯草菌由来のプラスミ ドまたは酵母由来のプラスミ ドなどが好 ましく用いられる。
上記の DNA発現調節を行なうプロモーターとしては、 例えば、 (i ) ウイ ルス (例、 シミアンウィルス、 サイ トメガロウィルス、 モロニ一白血病ウィル ス、 J Cウィルス、 乳癌ウィルス、 ポリオウイルスなど) に由来する DNAの プロモーター、 (ii) 各種哺乳動物 (ヒ ト、 ゥサギ、 ィヌ、 ネコ、 モルモット、 ハムスター、 ラット、 マウスなど) 由来のプロモーター、 例えば、 アルブミン、 インスリン I I、 ゥロプラキン I I、 エラスターゼ、 エリスロポエチン、 ェン ドセリン、 筋クレアチンキナーゼ、 グリア線維性酸性蛋白質、 ダルタチオン S 一トランスフェラーゼ、 血小板由来成長因子 ]3、 ケラチン K l, Κ 1 0および Κ 1 4、 コラーゲン I型および I I型、 サイクリック AMP依存蛋白質キナー ゼ β Iサブュニット、 ジストロフィン、 酒石酸抵抗性アル力リフォスファタ一 ゼ、 心房ナトリゥム利尿性因子、 内皮レセプターチ口シンキナーゼ (一般に Τ i e 2と略される) 、 ナトリゥムカリゥムアデノシン 3リン酸化酵素 (N a, K— ATP a s e) 、 ニューロフイラメント軽鎖、 メタ口チォネイン Iおよび I I A、 メタ口プロティナーゼ 1組織インヒビター、 MHCクラス I抗原 (H - 2 L) 、 H— r a s、 レニン、 ドーパミン /3—水酸化酵素、 甲状腺ペルォキ シダーゼ (TPO) 、 ぺプチド鎖延長因子 1 a (E F- 1 α) 、 βァクチン、 a および ]3ミオシン重鎖、 ミオシン軽鎖 1および 2、 ミエリン基礎蛋白質、 チロ グロプリン、 T h y— 1、 免疫グロブリン、 H鎖可変部 (VNP) 、 血清アミ ロイド Pコンポーネント、 ミオグロビン、 トロポニン C、 平滑筋《ァクチン、 プレプロエンケファリン 、 バソプレシンなどのプロモーターなどが用いられ る。 なかでも、 全身で高発現することが可能なサイ トメガロウィルスプロモー ター、 ヒ トペプチド鎖延長因子 1 (EF— 1 ひ) のプロモーター、 ヒ トおよ びニヮトリ /3ァクチンプロモーターなどが好適である。
上記ベクターは、 DNA転移哺乳動物において目的とするメッセンジャー R NAの転写を終結する配列 (一般にターミネータ一と呼ばれる) を有している
ことが好ましく、 例えば、 ウィルス由来おょぴ各種哺乳動物由来の各 D NAの 配列を用いることができ、 好ましくは、 シミアンウィルスの S V 4 0ターミネ 一ターなどが用いられる。
その他、 目的とする外来性 D NAをさらに高発現させる目的で各 D NAのス プライシングシグナル、 ェンハンサー領域、 真核 D N Aのイントロンの一部な どをプロモーター領域の 5, 上流、 プロモーター領域と翻訳領域間あるいは翻 訳領域の 3 ' 下流 に連結することも目的により可能である。
正常な 1 4 7 3の翻訳領域は、 ヒトまたは各種哺乳動物 (例えば、 ゥサギ、 ィヌ、 ネコ、 モルモット、 ハムスター、 ラット、 マウスなど) 由来の肝臓、 腎 臓、 甲状腺細胞、 線維芽細胞由来 D N Aおよび市販の各種ゲノム D N Aライブ ラリーよりゲノム D NAの全てあるいは一部として、 または肝臓、 腎臓、 甲状 腺細胞、 線維芽細胞由来 R NAより公知の方法により調製された相補 D N Aを 原料として取得することが出来る。 また、 外来性の異常 D NAは、 上記の細胞 または ,組織より得られた正常な 1 4 2 7 3の翻訳領域を点突然変異誘発法によ り変異した翻訳領域を作製することができる。
該翻訳領域は転移動物において発現しうる D N Aコンストラクトとして、 前 記のプロモーターの下流および所望により転写終結部位の上流に連結させる通 常の D N A工学的手法により作製することができる。
受精卵細胞段階における本発明の外来性 D N Aの転移は、 対象哺乳動物の胚 芽細胞および体細胞のすべてに存在するように確保される。 D N A転移後の作 出動物の胚芽細胞において、 本発明の外来性 D N Aが存在することは、 作出動 物の後代がすべて、 その胚芽細胞および体細胞のすべてに本発明の外来性 D N Aを保持することを意味する。 本発明の外来性 D N Aを受け継いだこの種の動 物の子孫はその胚芽細胞および体細胞のすべてに本発明の外来性 D N Aを有す る。
本発明の外来性正常 D N Aを転移させた非ヒト哺乳動物は、 交配により外来 性 D N Aを安定に保持することを確認して、 該 D N A保有動物として通常の飼 育環境で継代飼育することが出来る。
受精卵細胞段階における本発明の外来性 D N Aの転移は、 対象哺乳動物の胚
芽細胞および体細胞の全てに過剰に存在するように確保される。 D NA転移後 の作出動物の胚芽細胞において本発明の外来性 D N Aが過剰に存在することは、 作出動物の子孫が全てその胚芽細胞および体細胞の全てに本発明の外来性 D N Aを過剰に有することを意味する。 本発明の外来性 D N Aを受け継いだこの種 の動物の子孫はその胚芽細胞および体細胞の全てに本発明の外来性 D N Aを過 剰に有する。
導入 D N Aを相同染色体の両方に持つホモザィゴート動物を取得し、 この雌 雄の動物を交配することによりすべての子孫が該 D N Aを過剰に有するように 繁殖継代することができる。
本発明の正常 D NAを有する非ヒト哺乳動物は、 本発明の正常 D NAが髙発 現させられており、 内在性の正常 D N Aの機能を促進することにより最終的に 1 4 2 7 3の機能亢進症を発症することがあり、 その病態モデル動物として利 用することができる。 例えば、 本発明の正常 D N A転移動物を用いて、 1 4 2 7 3の機能宂進症や、 1 4 2 7 3が関連する疾患の病態機序の解明およびこれ らの疾患の治療方法の検討を行なうことが可能である。
また、 本発明の外来性正常 D N Aを転移させた哺乳動物は、 遊離した 1 4 2 7 3の増加症状を有することから、 1 4 2 7 3に関連する疾患に対する治療薬 のスクリーニング試験にも利用可能である。
一方、 本発明の外来性異常 D NAを有する非ヒト哺乳動物は、 交配により外 来 1"生 D N Aを安定に保持することを確認して該 D N A保有動物として通常の飼 育環境で継代飼育することが出来る。 さらに、 目的とする外来 D N Aを前述の プラスミ ドに組み込んで原料として用いることができる。 プロモーターとの D N Aコンス トラク卜は、 通常の D N A工学的手法によつて作製することができ る。 受精卵細胞段階における本発明の異常 D N Aの転移は、 対象哺乳動物の胚 芽細胞おょぴ体細胞の全てに存在するように確保される。 D NA転移後の作出 動物の fl丕芽細胞において本発明の異常 D N Aが存在することは、 作出動物の子 孫が全てその胚芽細胞および体細胞の全てに本発明の異常 D N Aを有すること を意味する。 本発明の外来性 D NAを受け継いだこの種の動物の子孫は、 その 胚芽細胞およぴ体細胞の全てに本発明の異常 D N Aを有する。 導入 D N Aを相
同染色体の両方に持つホモザィゴート動物を取得し、 この雌雄の動物を交配す ることによりすべての子孫が該 DN Aを有するように繁殖継代することができ る。
本発明の異常 DNAを有する非ヒト哺乳動物は、 本発明の異常 DNAが高発 現させられており、 内在性の正常 DNAの機能を阻害することにより最終的に
142 73の機能不活性型不応症となることがあり、 その病態モデル動物とし て利用することができる。 例えば、 本発明の異常 DNA転移動物を用いて、 1 427 3の機能不活性型不応症の病態機序の解明およびこの疾患を治療方法の 検討を行なうことが可能である。
また、 具体的な利用可能性としては、 本発明の異常 DNA高発現動物は、 1 427 3の機能不活性型不応症における本発明の異常 1 42 73による正常 1 427 3の機能阻害 (dominant negative作用) を解明するモデルとなる。 また、 本発明の外来異常 DNAを転移させた哺乳動物は、 遊離した 1 4 2 7 3の増加症状を有することから、 1 42 7 3の機能不活性型不応症に対する治 療薬スクリーニング試験にも利用可能である。
また、 上記 2種類の本発明の DN A転移動物のその他の利用可能性として、 例えば、
( i ) 組織培養のための細胞源としての使用、
(ii) 本発明の DNA転移動物の組織中の DNAもしくは RNAを直接分析す る力 または DNAにより発現された 1 42 73を分析することによる、 1 4
2 73により特異的に発現あるいは活性ィヒする 14273との関連性について の解析、
(iii) DNAを有する組織の細胞を標準組織培養技術により培養し、 これらを 使用して、 一般に培養困難な組織からの細胞の機能の研究、
(iv) 上記 (iii) 記載の細胞を用いることによる細胞の機能を高めるような薬 剤のスクリーニング、 および
(V) 本発明の変異 1 42 73を単離精製およびその抗体作製などが考えられ る。
さらに、 本発明の DNA転移動物を用いて、 1 4273の機能不活性型不応
症などを含む、 1 4 2 7 3に関連する疾患の臨床症状を調べることができ、 ま た、 1 4 2 7 3に関連する疾患モデルの各臓器におけるより詳細な病理学的所 見が得られ、 新しい治療方法の開発、 さらには、 該疾患による二次的疾患の研 究ぉよぴ治療に貢献することができる。
また、 本発明の D NA転移動物から各臓器を取り出し、 細切後、 トリプシン などの蛋白質分解酵素により、 遊離した D N A転移細胞の取得、 その培養また はその培養細胞の系統^ f匕を行なうことが可能である。 さらに、 1 4 2 7 3産生 細胞の特定化、 アポトーシス、 分化あるいは増殖との関連性、 またはそれらに おけるシグナル伝達機構を調べ、 それらの異常を調べることなどができ、 1 4 2 7 3およびその作用解明のための有効な研究材料となる。
さらに、 本発明の D NA転移動物を用いて、 1 4 2 7 3の機能不活性型不応 症を含む、 1 4 2 7 3に関連する疾患の治療薬の開発を行なうために、 上述の 検査法および定量法などを用いて、 有効で迅速な該疾患治療薬のスクリ '一ニン グ法を提供することが可能となる。 また、 本発明の D NA転移動物または本発 明の外来性 D N A発現ベクターを用いて、 1 4 2 7 3が関連する疾患の D NA 治療法を検討、 開発することが可能である。
( 1 2 ) ノックァゥト動物
本発明は、 本発明の D N Αが不活'生化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞および 本発明の D NA発現不全非ヒト哺乳動物を提供する。
すなわち、 本発明は、
〔1〕 本発明の D N Aが不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞、
〔2〕 該 D N Aがレポーター遺伝子 (例、 大腸菌由来の ]3—ガラクトシダーゼ 遺伝子) を導入することにより不活性化された第 〔1〕 項記載の胚幹細胞、 〔3〕 ネオマイシン耐性である第 〔1〕 項記载の胚幹細胞、
〔4〕 非ヒト哺乳動物がゲッ歯動物である第 〔1〕 項記載の胚幹細胞、 〔5〕 ゲッ歯動物がマウスである第 〔4〕 項記載の胚幹細胞、
〔6〕 本発明の D NAが不活性化された該 D N A発現不全非ヒト哺乳動物、 〔7〕 該 D NAがレポーター遺伝子 (例、 大腸菌由来の! 8—ガラクトシダーゼ 遺伝子) を導入することにより不活性化され、 該レポーター遺伝子が本発明の
DNAに対するプロモーターの制御下で発現しうる第 〔6〕 項記載の非ヒト哺 乳動物、
〔8〕 非ヒト哺乳動物がゲッ歯動物である第 〔6〕 項記載の非ヒト哺乳動物、 〔9〕 ゲッ歯動物がマウスである第 〔8〕 項記載の非ビト哺乳動物、 および 〔1 0〕 第 〔7〕 項記載の動物に、 試験化合物を投与し、 レポーター遺伝子の 発現を検出することを特徴とする本発明の DNAに対するプロモーター活性を 促進または阻害する化合物またはその塩のスクリーニング方法を提供する。 本発明の DNAが不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞とは、 該非ヒト哺 乳動物が有する本発明の DNAに人為的に変異を加えることにより、 DNAの 発現能を抑制するか、 もしくは該 DNAがコードしている 1 42 7 3の活性を 実質的に喪失させることにより、 DNAが実質的に1 427 3の発現能を有さ ない (以下、 本発明のノックアウト DNAと称することがある) 非ヒト哺乳動 物の胚幹細胞 (以下、 E S細胞と略記する) をいう。
非ヒト哺乳動物としては、 前記と同様のものが用いられる。
本発明の DNAに人為的に変異を加える方法としては、 例えば、 遺伝子工学 的手法により該 DNA配列の一部又は全部の削除、 他 DNAを挿入または置換 させることによって行なうことができる。 これらの変異により、 例えば、 コド ンの読み取り枠をずらしたり、 プロモーターあるいはェキソンの機能を破壊す ることにより本発明のノックアウト D N Aを作製すればょレ、。
本発明の DNAが不活性化された非ヒト哺乳動物胚幹細胞 (以下、 本発明の DNA不活性化 E S細胞または本発明のノックァゥト E S細胞と略記する) の 具体例としては、 例えば、 目的とする非ヒト哺乳動物が有する本発明の DNA を単離し、 そのェキソン部分にネオマイシン耐 '性遺伝子、 ハイグロマイシン耐 性遺伝子を代表とする薬剤耐性遺伝子、 あるいは 1 a c Z (β—ガラク トシダ ーゼ遺伝子) 、 c a t (クロラムフエニコ一ルァセチルトランスフェラ一ゼ遣 伝子) を代表とするレポータ一遺伝子等を挿入することによりェキソンの機能 を破壊するか、 あるいはェキソン間のイントロン部分に遺伝子の転写を終結さ せる DNA配列 (例えば、 poly A付加シグナルなど) を挿入し、 完全なメッセ ンジャー RN Aを合成できなくすることによって、 結果的に遺伝子を破壊する
ように構築した DNA配列を有する DNA鎖 (以下、 ターゲッティングベクタ 一と略記する) を、 例えば相同糸且換え法により該動物の染色体に導入し、 得ら れた E S細胞について本発明の DN A上あるいはその近傍の DN A配列をプロ ーブとしたサザンハイブリダィゼーシヨン解析あるいはターゲッティングべク ター上の D N A配列とターゲッティングベクタ一作製に使用した本発明の D N A以外の近傍領域の DN A配列をプライマーとした PCR法により解析し、 本 発明のノックアウト E S細胞を選別することにより得ることができる。
また、 相同組換え法等により本発明の DNAを不活化させる元の E S細胞と しては、 例えば、 前述のような既に樹立されたものを用いてもよく、 また公知 Evansと Kaufmaの方法に準じて新しく樹立したものでもよい。 例えば、 マウスの ES細胞の場合、 現在、 一般的には 1 29系の E S細胞が使用されているが、 免疫学的背景がはっきりしていないので、 これに代わる純系で免疫学的に遺伝 的背景が明らかな E S細胞を取得するなどの目的で例えば、 C57BL/6マ ウスや C 57 B LZ 6の採卵数の少なさを DBA/ 2との交雑により改善した BDFiマウス (C 57BL/6と DBA/2との を用いて樹立したもの なども良好に用いうる。 BDFiマウスは、 採卵数が多く、 かつ、 卵が丈夫であ るという利点に加えて、 C 57 B LZ6マウスを背景に持つので、 これを用い て得られた E S細胞は病態モデルマゥスを作出したとき、 C 57 B L/6マウ スとバッククロスすることでその遺伝的背景を C 57 B L/6マウスに代える ことが可能である点で有利に用い得る。
また、 ES細胞を樹立する場合、 一般には受精後 3. 5日目の胚盤胞を使用す るが、 これ以外に 8細胞期胚を採卵し胚盤胞まで培養して用いることにより効 率よく多数の初期胚を取得することができる。
また、 雌雄いずれの E S細胞を用いてもよいが、 通常雄の ES細胞の方が生 殖系列キメラを作出するのに都合が良い。 また、 煩雑な培養の手間を削減する ためにもできるだけ早く雌雄の判別を行なうことが望ましい。
E S細胞の雌雄の判定方法としては、 例えば、 P C R法により Y染色体上の 性決定領域の遺伝子を増幅、 検出する方法が、 その 1例としてあげることがで きる。 この方法を使用すれば、 従来、 核型分析をするのに約 106個の細胞数を
要していたのに対して、 1コロニー程度の E S細胞数(約 50個) で済むので、 培養初期における E S細胞の第一次セレクションを雌雄の判別で行なうこと力 S 可能であり、 早期に雄細胞の選定を可能にしたことにより培養初期の手間は大 幅に削減できる。
また、 第二次セレクションとしては、 例えば、 G—バンデイング法による染 色体数の確認等により行うことができる。 得られる E S細胞の染色体数は正常 数の 1 00%が望ましいが、 樹立の際の物理的操作等の関係上困難な場合は、 E S細胞の遺伝子をノックアウトした後、 正常細胞 (例えば、 マウスでは染色 体数が 2 n = 40である細胞) に再ぴクローニングすることが望ましい。
このようにして得られた胚幹細胞株は、 通常その増殖性は大変良いが、 個体 発生できる能力を失いやすいので、 注意深く継代培養することが必要である。 例えば、 S T O繊維芽細胞のような適当なブイ一ダー細胞上で L I F ( 1〜 1 000 OU/ml) 存在下に炭酸ガス培養器内 (好ましくは、 5%炭酸ガス、 9 5 %空気または 5%酸素、 5%炭酸ガス、 90%空気) で約 3 7°Cで培養するな どの方法で培養し、 ¾代時には、 例えば、 トリプシン ZED T A溶液 (通常 00 1〜 0. 5%トリプシン Z 0. 1~5 mM E D T A、 好ましくは約 0. 1 % トリプシン/ ImM EDTA) 処理により単細胞化し、 新たに用意したフィー ダー細胞上に播種する方法などがとられる。 このような継代は、 通常 1〜 3日 毎に行なうが、 この際に細胞の観察を行い、 形態的に異常な細胞が見受けられ た場合はその培養細胞は放棄することが望まれる。
E S細胞は、 適当な条件により、 高密度に至るまで単層培養するか、 または 細胞集塊を形成するまで浮遊培養することにより、 頭頂筋、 内臓筋、 心筋など の種々のタイプの細胞に分化させることが可能であり [M. J. Evans及ぴ M. H. Kaufman, ネイチヤー (Nature) 第 292卷、 154頁、 1981年; G. R. Martin プロ シーディングス ·ォブ ·ナショナル' ·アカデミー ·ォブ ·サイエンス ·ユーェ スエー (Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A.) 第 78卷、 7634頁、 1981年; T. C. Doetschraan ら、 ジャーナノレ ·ォブ ·ェンブリオロジー ·アンド .ェクスペリメ ンタル.モルフォロジ一、 第 87卷、 27頁、 1985年〕 、 本発明の E S細胞を分化 させて得られる本発明の DNA発現不全細胞は、 インビト口における 1 427
3または 1 4 2 7 3の細胞生物学的検討において有用である。
本発明の D NA発現不全非ヒト哺乳動物は、 該動物の mR N A量を公知方法 を用いて測定して間接的にその発現量を比較することにより、 正常動物と区別 することが可能である。
該非ヒト哺乳動物としては、 前記と同様のものが用いられる。
本発明の D NA発現不全非ヒト哺乳動物は、 例えば、 前述のようにして作製 したターゲッティングベクターをマウス胚幹細胞またはマウス卵細胞に導入し、 導入によりターゲッティングベクタ一の本発明の D N Aが不活性化された D N A配列が遺伝子相同組換えにより、 マウス胚幹細胞またはマウス卵細胞の染色 体上の本発明の D N Aと入れ換わる相同組換えをさせることにより、 本発明の D N Aをノックァゥトさせることができる。
本発明の D N Aがノックァゥトされた細胞は、 本発明の D N A上またはその 近傍の D N A配列をプローブとしたサザンハイプリダイゼーシヨン解析または ターゲッティングベクター上の D NA配列と、 ターゲッティングベクターに使 用したマウス由来の本発明の D NA以外の近傍領域の D NA配列とをプライマ 一とした P C 法による解析で判定することができる。 非ヒト哺乳動物胚幹細 胞を用いた場合は、 遺伝子相同組換えにより、 本発明の D NAが不活性化され た細胞株をクローニングし、 その細胞を適当な時期、 例えば、 8細胞期の非ヒ ト哺乳動物胚または胚盤胞に注入し、 作製したキメラ胚を偽妊娠させた該非ヒ ト哺乳動物の子宮に移植する。 作出された動物は正常な本発明の D NA座をも つ細胞と人為的に変異した本発明の D N A座をもつ細胞との両者から構成され るキメラ動物である。
該キヌラ動物の生殖細胞の一部が変異した本発明の D N A座をもつ場合、 こ のようなキメラ個体と正常個体を交配することにより得られた個体群より、 全 ての組織が人為的に変異を加えた本発明の D N A座をもつ細胞で構成された個 体を、 例えば、 コートカラーの判定等により選別することにより得られる。 こ のようにして得られた個体は、通常、 1 4 2 7 3のへテロ発現不全個体であり、 1 4 2 7 3のへテロ発現不全個体同志を交配し、 それらの産仔から 1 4 2 7 3 のホモ発現不全個体を得ることができる。
卵細胞を使用する場合は、 例えば、 卵細胞核内にマイクロインジェクション 法で D N A溶液を注入することによりタ一ゲッティングベクターを染色体内に 導入したトランスジェニック非ヒト哺乳動物を得ることができ、 これらのトラ ンスジヱニック非ヒト哺乳動物に比べて、 遺伝子相同糸且換えにより本発明の D NA座に変異のあるものを選択することにより得られる。
このようにして本発明の D N Aがノックァゥトされている個体は、 交配によ り得られた動物個体も該 D N Aがノックァゥトされていることを確認して通常 の飼育環境で飼育継代を行なうことができる。
さらに、生殖系列の取得および保持についても常法に従えばよい。すなわち、 該不活化 D N Aの保有する雌雄の動物を交配することにより、 該不活化 D NA を相同染色体の両方に持つホモザィゴート動物を取得しうる。 得られたホモザ ィゴート動物は、 母親動物に対して、 正常個体 1 , ホモザィゴート複数になる ような状態で飼育することにより効率的に得ることができる。 ヘテロザィゴー ト動物の雌雄を交配することにより、 該不活化 D N Aを有するホモザィゴート およびへテ口ザィゴート動物を繁殖継代する。
本発明の D NAが不活性ィヒされた非ヒト哺乳動物胚幹細胞は、 本発明の D N A発現不全非ヒト哺乳動物を作出する上で、 非常に有用である。
また、 本発明の D NA発現不全非ヒト哺乳動物は、 1 4 2 7 3により誘導さ れ得る種々の生物活性を欠失するため、 1 4 2 7 3の生物活性の不活性化を原 因とする疾病のモデルとなり得るので、 これらの疾病の原因究明及ぴ治療法の 検討に有用である。
( 1 2 a ) 本発明の D NAの欠損や損傷などに起因する疾病に対して治療 ·予 防効果を有する化合物のスクリーユング方法
本-発明の D N A発現不全非ヒト哺乳動物は、 本発明の D NAの欠損や損傷な どに起因する疾病に対して治療 ·予防効果を有する化合物のスクリ一二ングに 用いることができる。
すなわち、 本発明は、 本発明の D NA発現不全非ヒト哺乳動物に試験化合物 を投与し、 該動物の変化を観察 '測定することを特徴とする、 本発明の D NA の欠損や損傷などに起因する疾病に対して治療 ·予防効果を有する化合物また
はその塩のスクリ一二ング方法を提供する。
該スクリーニング方法において用いられる本発明の D NA発現不全非ヒト哺 乳動物としては、 前記と同様のものがあげられる。
試験化合物としては、 例えば、 ペプチド、 蛋白質、 非ペプチド性化合物、 合 成化合物、 発酵生産物、 細胞抽出液、 植物抽出液、 動物組織抽出液、 血漿など があげられ、 これら化合物は新規な化合物であってもよいし、 公知の化合物で あってもよい。 .
試験化合物は塩を形成していてもよく、 試験化合物の塩としては、 生理学的 に許容される酸 (例、 無機酸など) や塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が用 いられ、 とりわけ生理学的に許容される酸'付加塩が好ましい。 この様な塩とし ては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との 塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイ ン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスル ホン酸、 ベンゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
具体的には、 本発明の D N A発現不全非ヒト哺乳動物を、 試験化合物で処理 し、 無処理の対照動物と比較し、 該動物の各器官、 組織、 疾病の症状などの変 化を指標として試験化合物の治療 ·予防効果を試験することができる。■ 試験動物を試験化合物で処理する方法としては、 例えば、 経口投与、 静脈注 射などが用いられ、 試験動物の症状、 試験化合物の性質などにあわせて適宜選 択することができる。 また、 試験化合物の投与量は、 投与方法、 試験化合物の 性質などにあわせて適宜選択することができる。
該スクリーニング方法において、 試験動物に試験化合物を投与した場合、 該 試験動物の血糖値、 血中グリセ口一ル値ゃ上記疾患症状が約 1 0 %以上、 好ま しくは約 3 0 %以上、 より好ましくは約 5 0 %以上低下した場合、 該試験化合 物を上記の疾患に対して治療 ·予防効果を有する化合物またはその塩として選 択することができる。
該スクリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩は、 上記した試 験化合物から選ばれた化合物またはその塩であり、 1 4 2 7 3の欠損や損傷な どによって引き起こされる疾患 (例えば、 糖尿病、 耐糖能障害、 ケトーシス、
アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病網膜症、 高脂血症、 動脈 硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例え ば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシン グ病、 高プロラクチン血症、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群) 、癌 (例えば、 大 S募癌) 、 記憶学習障害、 腌臓疲弊、 低血糖症、 インスリンアレルギー、 脂肪 毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高血糖症、 高 F F A症、 高 中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食障害、 拒食症、 腸管ホル モン (例、 コレシストキュン ( C C K) 、 ガストリックインヒビトリーペプチ ド (G I P ) 、 ガス トリン、 グルカゴン様ペプチド一 1 (G L P—1 ) 、 ソマ トスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 バソアクティブインテス ティナルペプチド、 モチリン、 サブスタンス p、 ュユーロテンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循 環器疾患など、 特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞 ) に対する安全で低毒性な治療 ·予防剤、 ストレス調節剤、 脂肪細胞からのグ リセロール生成調節剤、 血中ダルセロール調節剤、 脂肪分解調節剤、 インスリ ン抵抗調節剤、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌調節剤 (好ましくは、 ストレス調節剤、 脂肪細胞からのグリセ口一ル生成抑制剤、 血中グルセ口ール 低下剤、 脂肪分解抑制剤、 インスリン抵抗抑制剤、 副腎皮質刺激ホルモン (Α C T H) 分泌抑制剤) などの医薬として使用することができる。
また、 該スクリーニング方法を用いて得られる化合物またほその塩は、 例え ば、 動脈硬化、 動脈硬化性疾患おょぴそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性 動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の急性冠動脈症 候群、 経皮的冠動脈形成術 (P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚 血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球体硬化症、 腎 症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変およびそれらの 続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (C HD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代謝異常症およ びその続発症などの疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
さらに、 該スクリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩は、 副
腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌抑制剤として、 例えば、 〇丁11産生月重 瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症候群 (例、 中 心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月 顔、 骨粗しょう症、 出血性素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血 症、 高コレステロール血、 耐糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮質の萎縮など の疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
また、 上記スクリーニングで得られた化合物またはその塩から誘導される化 合物またはその塩も同様に用いることができる。
該スクリーニング方法で得られた化合物の塩としては、 生理学的に許容され る酸 (例、 無機酸、 有機酸など) や塩基 (例、 アルカリ金属など) などとの塩 が用いられ、 とりわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩 としては、 例えば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との塩、 あるいは有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マ レイン酸、 コハク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタン スルホン酸、 ベンゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
該スクリーニング方法で得られた化合物またはその塩を含有する医薬は、 前 記した 1 4 2 7 3とリガンドとの結合性を変化させる化合物を含有する医薬と 同様にして製造することができる。
このようにして得られる製剤は、 安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトま たは哺乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 モルモット、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ゥマ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対して投与することができる。
該化合物またはその塩の投与量は、 対象疾患、 投与対象、 投与ルートなどに より差異はあるが、 例えば、 該化合物またはその塩を経口投与する場合、 一般 的に例えば、 糖尿病患者 (体重 6 O k gとして) においては、 一日につき約 0 . 1〜 1 0 0 m g、 好ましくは約 1 . 0〜5 0 m g、 より好ましくは約 1 . 0〜 2 0 m gである。 非経口的に投与する場合は、 その 1回投与量は投与対象、 対 象臓器、 症状、 投与方法などによっても異なるが、 例えば、 注射剤の形では通 常例えば、 糖尿病患者 (体重 6 0 k gとして) においては、 一日につき約 0 .
0 1〜 3 0 m g程度、 好ましくは約 0 . 1〜 2 0 m g程度、 より好ましくは約
0 . 1〜1 O m g程度を静脈注射により投与するのが好都合である。 他の動物 の場合も、 体重 6 0 k g当たりに換算した量を投与することができる。
( 1 2 b ) 本発明の D NAに対するプロモーターの活性を促進または阻害する 化合物またはその塩をスクリーニング方法
本発明は、本発明の D N A発現不全非ヒト哺乳動物に、試験化合物を投与し、 レポータ一遺伝子の発現を検出することを特徴とする本発明の D NAに対する プロモーターの活性を促進または阻害する化合物またはその塩のスクリーニン グ方法を提供する。
上記スクリ一エング方法において、 本発明の D N A発現不全非ヒト哺乳動物 としては、 前記した本発明の D N A発現不全非ヒト哺乳動物の中でも、 本発明 の D N Aがレポーター遺伝子を導入することにより不活性化され、 該レポ一タ 一遺伝子が本発明の D N Aに対するプロモーターの制御下で発現しうるものが 用いられる。
試験化合物としては、 前記と同様のものがあげられる。
レポーター遺伝子としては、 前記と同様のものが用いられ、 j3—ガラクトシ ダーゼ遗伝子 ( 1 a c Z ) 、 可溶性アルカリフォスファターゼ遺伝子またはル シフェラーゼ遺伝子などが好適である。
本発明の D N Aをレポータ一遺伝子で置換された本発明の D N A発現不全非 ヒト哺乳動物では、 レポーター遺伝子が本発明の D N Aに対するプロモーター の支配下に存在するので、 レポーター遗伝子がコードする物質の発現をトレー スすることにより、 プロモーターの活性を検出することができる。
例えば、 1 4 2 7 3をコードする D N A領域の一部を大腸菌由来の —ガラ クトシダーゼ遺伝子 (1 a c Ζ ) で置換している場合、 本来、 1 4 2 7 3の発 現する組織で、 1 4 2 7 3の代わりに β—ガラクトシダーゼが発現する。 従つ て、 例えば、 5一プロモー 4一クロロー 3—ィンドリノレ一 β一ガラクトピラノ シド (X— g a 1 ) のような —ガラクトシダーゼの基質となる試薬を用いて 染色することにより、 簡便に 1 4 2 7 3の動物生体内における発現状態を観察 することができる。 具体的には、 1 4 2 7 3欠損マウスまたはその組織切片を
ダルタルアルデヒドなどで固定し、 リン酸緩衝生理食塩液(P B S )で洗浄後、 X - g a 1を含む染色液で、 室温または 3 7 °C付近で、 約 3 0分ないし 1時間 反応させた後、 組織標本を I mM E D T A/ P B S溶液で洗浄することによつ て、 —ガラクトシダーゼ反応を停止させ、 呈色を観察すればよい。 また、 常 法に従い、 1 a c Ζをコードする mR NAを検出してもよい。
上記スクリーニング方法を用いて得られる化合物またはその塩は、 上記した 試験化合物から選ばれた化合物またはその塩であり、 本発明の D NAに対する プロモーター活性を促進または阻害する化合物またはその塩である。
該スクリーニング方法で得られた化合物の塩としては、 生理学的に許容され る酸 (例、 無機酸など) や塩基 (例、 有機酸など) などとの塩が用いられ、 と りわけ生理学的に許容される酸付加塩が好ましい。 この様な塩としては、 例え ば、 無機酸 (例えば、 塩酸、 リン酸、 臭化水素酸、 硫酸など) との塩、 あるい は有機酸 (例えば、 酢酸、 ギ酸、 プロピオン酸、 フマル酸、 マレイン酸、 コハ ク酸、 酒石酸、 クェン酸、 リンゴ酸、 蓚酸、 安息香酸、 メタンスルホン酸、 ベ ンゼンスルホン酸など) との塩などが用いられる。
本発明の D N Aに対するプロモータ一活性を促進する化合物またはその塩は、 中枢または末梢神経機能調節剤として有用である。
本発明の D N Aに対するプロモーター活性を促進または阻害する化合物また はその塩は、 1 4 2 7 3の発現を調節し、 1 4 2 7 3の機能を調節することが できるので、 例えば、 脂肪細胞からのグリセロール生成調節剤、 血中ダルセ口 ール調節剤、 脂肪分角早調節剤、 インスリン抵抗調節剤、 ストレス調節剤、 副腎 皮質刺激ホルモン ( A C T H) 分泌調節剤などとして有用である。
本発明の D N Aに対するプロモーター活性を促進する化合物またはその塩は、 1 4 2 7 3の発現を促進し、 1 4 2 7 3の機能を促進することができるので、 例えば、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成抑制剤、 血中ダルセロール低下剤、 脂肪分解抑制剤、 インスリン抵抗抑制剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホル モン (A C T H) 分泌抑制剤などとして有用である。
また、 本発明の D N Aに対するプロモータ一活性を促進する化合物またはそ の塩は、 例えば、 1 4 2 7 3の機能不全に関連する疾患、 例えば、 糖尿病、 耐
糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病 網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌 症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 瞎臓疲弊、 低血糖症、 イン スリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高 血糖症、 高 FFA症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食 障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキニン (CCK) 、 ガストリッ クインヒビトリーぺプチド (G I P) 、 ガストリン、 グルカゴン様ぺプチドー 1 (GLP- 1) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、
ド、 モチリン、 サブスタンス P 一口テンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド Y、 エンケフアリン類、 ぺプチド ΥΥなど) の分泌障害、 循環器疾患、 ス トレス (特に、 糖尿病、 高脂血症、 肥 満、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞) などの予防 ·治療剤などの医薬として有用 である。
また、 本発明の D Ν Αに対するプロモータ一活性を促進する化合物またはそ の塩は、 例えば、 動脈硬化、 動脈硬化性疾患およびそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の 急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 (PTCA) 後の再狭搾、 心筋梗塞、 狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒 中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球 体硬化症、 腎症、 Ta n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変お よびそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (CHD) 、 脳虚血など〕 、 脂質代 謝異常症およびその続努症などの疾患の予防。治療剤として使用することがで さる。
さらに、 本発明の DNAに対するプロモーター活性を促進する化合物または その塩は、 副腎皮質刺激ホルモン (ACTH) 分泌抑制剤として、 例えば、 A CTH産生腫瘍、 クッシング病、 感染症、 続発性副腎皮質機能不全、 消化性潰 瘍、 糖尿病、 精神障害、 白内障、 緑内障、 結核性疾患、 高血圧、 クッシング症
侯群 (例、 中心性肥満、 浮腫、 高血圧、 月経異常、 伸展性皮膚線条、 多毛症、 糖尿病、 満月顔、 骨粗しょう症、 出血性素因、 精神障害、 筋萎縮、 筋力低下、 低カリウム血症、 高コレステロール血、 耐糖能異常、 白血球増多症) 、 副腎皮 質の萎縮などの疾患の予防 ·治療剤として使用することができる。
本発明の D N Aに対するプロモーター活性を阻害する化合物またはその塩は、 1 4 2 7 3の発現を阻害し、 1 4 2 7 3の機能を阻害することができるので、 例えば、 脂肪細胞からのグリセ口ール生成促進剤、 血中ダルセ口ール上昇剤、 脂肪分解促進剤、 インスリン抵抗促進剤、 ストレス調節剤、 副腎皮質刺激ホル モン (A C T H) 分泌促進剤などとして有用である。
また、 本発明の D N Aに対するプロモーター活性を阻害する化合物またはそ の塩は、 例えば、 1 4 2 7 3の発現過多に関連する疾患、 例えば、 糖尿病、 耐 糖能障害、 ケトーシス、 アシドーシス、 糖尿病神経障害、 糖尿病腎症、 糖尿病 網膜症、 高脂血症、 動脈硬化、 狭心症、 心筋梗塞、 性機能障害、 肥満、 肥満症、 下垂体機能障害 (例えば、 下垂体前葉機能低下症、 下垂体性小人症、 尿崩症、 先端巨大症、 クッシング病、 高プロラクチン血症、 抗利尿ホルモン不適合分泌 症候群) 、 癌 (例えば、 大腸癌) 、 記憶学習障害、 膝臓疲弊、 低血糖症、 イン スリンアレルギー、 脂肪毒性、 脂肪萎縮、 癌性悪液質、 高インスリン血症、 高 血糖症、 高 F F A症、 高中性脂肪症、 脂肪肝、 熱産生機能障害、 胆石症、 摂食 障害、 拒食症、 腸管ホルモン (例、 コレシストキエン (C C K) 、 ガストリッ クインヒビトリーぺプチド (G I P ) 、 ガス トリン、 ダル力ゴン様ぺプチドー 1 (G L P - 1 ) 、 ソマトスタチン、 ガストリン放出ペプチド、 セクレチン、 バソァタティプィンテスティナルぺプチド、 モチリン、 サブスタンス P、 ニュ 一口テンシン、 ガラニン、 ニューロペプチド γ、 エンケフアリン類、 ペプチド Υ Υなど) の分泌障害、 循環器疾患、 ス トレス (特に、 拒食症、 肥満症、 とり わけ内臓脂肪蓄積型肥満症)などの予防 ·治療剤などの医薬として有用である。 また、 本発明の D Ν Αに対するプロモータ一活性を阻害する化合物またはそ の塩は、 例えば、 動脈硬化、 動脈硬化性疾患おょぴそれらの続発症 〔例えば、 ァテローム性動脈硬化症、 末梢動脈閉塞症、 急性心筋梗塞、 不安定狭心症等の 急性冠動脈症候群、 経皮的冠動脈形成術 ( P T C A) 後の再狭搾、 心筋梗塞、
狭心症等の虚血性心疾患、 血管石灰化等を含む動脈硬化症、 間歇性跛行、 脳卒 中 (脳梗塞、 脳塞栓、 脳出血など) 、 ラタネ梗塞、 脳血管性痴呆、 壊疽、 糸球 体硬化症、 腎症、 T a n g i e r病など〕 、 ァテローム性動脈硬化血管病変お よびそれらの続発症 〔例えば、 冠動脈疾患 (C H D ) 、 脳虚血など〕 、 脂質代 謝異常症おょぴその続発症などの疾患の予防 ·治療剤として使用することがで さる。
さらに、 本発明の D N Aに対するプロモーター活性を阻害する化合物または その塩は、 例えば、 副腎皮質刺激ホルモン (A C T H) 分泌促進剤として、 例 えば、 結合組織疾患 (例えば、 慢性関節リウマチ、 全身性エリテマトーデス、 多発性筋炎、 リウマチ熱、 強皮症) 、 腎疾患 (例、 ネフローゼ) 、 呼吸器系疾 患 (例、 気管支喘息、 肺結核性胸膜炎、 サルコィドーシス、 びまん性間質性肺 炎) 、 消化器系疾患 (例えば、 潰痕性大腸炎、 胆汁うっ滞型急性肝炎、 劇症肝 炎、 慢性肝炎、 肝硬変) 、 神経 ·筋疾患 (例えば、 .脳脊髄炎、 末梢神経炎、 多 発性硬化症、 重症筋無力症、顔面神経麻癉) 、 血液疾患 (例えば、溶血性貧血、 顆粒球減少症、 紫斑病、 再生不良性貧血、 白血病、 悪性リンパ腫) 、 内分泌 · 代謝疾患 (例えば、 急性慢性副腎皮質機能不全、 副腎性器症候群、 甲状腺疾患 による悪性眼球突出症、 A C T H単独欠損症) 、 皮膚疾患 (例えば、 奪麻疹、 湿疹、 皮膚炎、 帯状疱疹、 乾癬、 薬剤アレルギー) 、 アナフィラキシーショッ クなどの予防 ·治療剤などの医薬として有用である。
さらに、 上記スクリーニングで得られた化合物またはその塩から誘導される 化合物またはその塩も同様に用いることができる。
該スクリーニング方法で得られた化合物またはその塩を含有する医薬は、 前 記した 1 4 2 7 3またはその塩とリガンドとの結合性を変化させる化合物また はその塩を含有する医薬と同様にして製造することができる。
このようにして得られる製剤は、 安全で低毒性であるので、 例えば、 ヒトま たは哺乳動物 (例えば、 ラット、 マウス、 モルモット、 ゥサギ、 ヒッジ、 ブタ、 ゥシ、 ゥマ、 ネコ、 ィヌ、 サルなど) に対して投与することができる。
該化合物またはその塩の投与量は、 対象疾患、 投与対象、 投与ルートなどに より差異はあるが、 例えば、 本発明の D N Aに対するプロモーター活性を促進
する化合物またはその塩を経口投与する場合、 一般的に例えば、 糖尿病患者 ( 体重 6 0 k gとして) においては、 一日につき約 0. 1〜1 0 Omg、 好ましく は約 1. 0〜5 0mg、 より好ましくは約 1. 0〜2 Omgである。 非経口的 に投与する場合は、 その 1回投与量は投与対象、 対象臓器、 症状、 投与方法な どによっても異なるが、 例えば、 注射剤の形では通常例えば、 糖尿病患者 (体 重 6 O k gとして) においては、 一日につき約 0. 0 1〜3 0mg程度、 好ま しくは約 0. 1〜2 Omg程度、 より好ましくは約 0. l〜1 0mg程度を静 脈注射により投与するのが好都合である。 他の動物の場合も、 体重 6 0 k g当 たりに換算した量を投与することができる。
このように、 本発明の DNA発現不全非ヒト哺乳動物は、 本発明の DNAに 対するプロモーターの活性を促進または阻害する化合物またはその塩をスクリ 一ユングする上で極めて有用であり、 本発明の D N A発現不全に起因する各種 疾患の原因究明または予防 ·治療薬の開発に大きく貢献することができる。 また、 1 4 2 7 3のプロモーター領域を含有する DNAを使って、 その下流 に種々の蛋白質をコードする遺伝子を連結し、 これを動物の卵細胞に注入して いわゆるトランスジエニック動物 (遺伝子移入動物) を作成すれば、 特異的に その 1 4 2 7 3を合成させ、 その生体での作用を検討することも可能となる。 さらに上記プロモーター部分に適当なレポーター遺伝子を結合させ、 これが発 現するような細胞株を樹立すれば、 1 4 2 7 3そのものの体内での産生能力を 特異的に促進もしくは抑制する作用を持つ低分子化合物の探索系として使用で さる。
本明細書おょぴ図面において、 塩基やアミノ酸などを略号で表示する場合、 I U P A C— I U B Commission on Biochemical Nomenclature による田各 ifめ るいは当該分野における慣用略号に基づくものであり、 その例を下記する。 ま たァミノ酸に関し光学異性体があり得る場合は、 特に明示しなければ L体を示 すものとする。
DNA :デォキシリボ核酸
c DNA :相補的デォキシリポ核酸
A :アデニン
τ :チミン
G : グァニン
C : シトシン
RNA : リポ核酸
mRNA : メッセンジャーリボ核酸 d ATP :デォキシアデノシン三リン酸 dTTP :デォキシチミジン三リン酸 dGTP :デォキシグアノシン三リン酸 d CTP :デォキシシチジン三リン酸
ATP :アデノシン三リン酸
EDTA :エチレンジァミン四酢酸
SD S : ドデシル硫酸ナトリウム
G 1 y : グリシン
A 1 a :ァラニン
Va 1 :バリン
L e u : ロイシン
I 1 e :イソロイシン
S e r :セリン
Th r : スレ才ニン
C y s : システィン
Me t :メチォニン
G 1 u : グルタミン酸
As p : ァスパラギン酸
L y s • 1)ジン
A r g : アルギニン
H i s : ヒスチジン
P h e : フエ二ルァラニン
T y r :チロシン
T r p : トリプトファン
P r o :プロリン
A s n ' :ァスパラギン
G 1 n : グルタミン
p G 1 u : ピログ/レタミン酸
氺 :終止コドンに対応する
Me :メチル基
E t :ェチル基
B u :ブチル基
P h :フエニル基
TC :チアゾリジン一 4 (R) 一カルボキサミ ド基
また、 本明細書中で繁用される置換基、 保護基および試薬を下記の記号で表D ^ "る。
To s : p—トルエンスノレフォニノレ
CHO : ホノレミノレ
B z 1 : ベンシノレ
C12B z 1 : 2, 6—ジクロロべンジル
B om
Z ベンジノレオキシカルボニノレ
C 1一 Z 2—クロロべンジノレォキシカノレボニノレ
B r— Z 2一ブロモベンジルォキシカルボニル
B o c t一ブトキシカノレボ二ノレ
DNP ジニトロフエノ一ノレ
T 1- t トリチル
Bum tープトキシメチル
F m o c N— 9—フノレオレニノレメ トキシカルボニル
HOB t 1ーヒ ドロキシベンズトリァゾーノレ
HOOB t 3, 4ージヒ ドロー 3—ヒ ドロキシ一 4ーォキソ一
1, 2, 3—ベンゾトリァジン
HONB 1 -ヒ ドロキシ- 5-ノルボルネン- 2, 3 -ジカルボキシイミ ド
DCC : N, N' ージシクロへキシノレカルボジイ ミ ド 本明細書の配列表の配列番号は、 以下の配列を示す。
配列番号: 1
ヒト由来 14273のアミノ酸配列を示す。
配列番号: 2
ヒト由来 14273をコードする c DN Aの塩基配列を示す。
配列番号: 3
マウス由来 14273のアミノ酸配列を示す。
配列番号: 4
マウス由来 14273をコードする c DN Aの塩基配列を示す。
配列番号: 5
実施例 2における P C R反応で使用したプライマーの塩基配列を示す。 配列番号: 6
実施例 2における P C R反応で使用したプライマーの塩基配列を示す。 配列番号: 7
実施例 2における P C R反応で使用したプローブの塩基配列を示す。 配列番号: 8
ラット由来 14273のァミノ酸配列を示す。
配列番号: 9
ラット由来 14273をコードする c DN Aの塩基配列を示す。
配列番号: 10
実施例 3における P C R反応で使用したプライマーの塩基配列を示す。 配列番号: 1 1
実施例 3における P C R反応で使用したプライマーの塩基配列を示す。 配列番号: 1 2
実施例 3における P C R反応で使用したプローブの塩基配列を示す。 配列番号: 13
実施例 4における P C R反応で使用したプライマー 1の塩基配列を示す。 配列番号: 14
実施例 4における P C R反応で使用したプライマー 2の塩基配列を示す。 配列番号: 15
実施例 7における P C R反応で使用したプライマーの塩基配列を示す。
配列番号: 16
実施例 7における P C R反応で使用したプライマーの塩基配列を示す。
配列番号: 1 7
実施例 7における P C R反応で使用したプローブの塩基配列を示す。
配列番号: 18
実施例 8における P CR反応で使用したプライマーの塩基配列を示す。
配列番号: 19
実施例 8における P C R反応で使用したプライマーの塩基配列を示す。
配列番号: 20
実施例 8における P C R反応で使用したプローブの塩基配列を示す。
配列番号: 21
s i RNA ml 4 i 561のセンス鎖の塩基配列を示す。
配列番号: 22
s i RNA ml 4 i 561のアンチセンス鎖の塩基配列を示す。
後述の実施例 4で得られた形質転換体 E s c h e r i c h i a c o l i JM109/p TAr a t l 4273は 2003年 4月 18日から茨城県つく ば巿東 1丁目 1番地 1 中央第 6 (郵便番号 305— 8566) の独立行政法人 産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託番号 F ERM BP-83 61として寄託されている。
実施例
以下に参考例および実施例を示して、 本発明をより詳細に説明するが、 これ らは本発明の範囲を限定するものではない。 なお、 大腸菌を用いての遺伝子操 作は、 モレキュラー ·クローニング (Molecular cloning) に記載されている方 法に従った。
参考例 1 ヒトおよびマウス 14273の発現ベクターの構築
ヒトおよびマウス 14273をコードする DN A断片はそれぞれ、 WO 20
0 2/ 6 7 8 6 8および WO 2 0 00/00 6 1 1に記載の配列に従つて P C Rを用いて MTCパネル (クロンテック) からクローンし、 得られた DNA断 片を p AKKO— l 1 1ベクターの S a 1 I、 S p e I部位に導入し、 それぞ れの発現プラスミドを構築した。 続いて自体公知の方法で CHO (d h f r一) 細胞にこれらの発現プラスミドをトランスフヱクシヨンし、 発現プラスミドが 導入された細胞をチミジンを含まない培地によつて選択し、 各受容体の安定発 現細胞を取得した。
実施例 1 ヒ トおよびマウス 1 4 2 7 3に対する脂肪酸の反応性の確認
CHO— K 1細胞株は、 特に記載が無い限り 1 0% 牛胎児血清 (I n v i t r o g e n) を含むハム F— 1 2培地 (I n v i t r o g e n) を用いて培 養した。 トランスフエクシヨンを行う前日に 1 0 c m2あたり 4. 5 x l 05個 の細胞を播き、 5 % C O 2濃度に調整された C O 2培養器にて 3 7。Cで 1 5時間 以上培養した。 トランスフエクションは L i p o f e c t a m i n e試薬 ( I n v i t r o g e n) を用い、 試薬添付の方法に準じて操作を行った。 培養器 に 6— w e 1 1プレートを使用する場合は、 以下のように行った。 まず、 1. 5m 1容チューブを 2本用意し、 それぞれに O p t i — MEM— I培地 (I n v i t r o g e n) を 1 0 0 μ 1分注した。 次に、 片方のチューブに発現べク ターを 1 g、 もう片方に L i p o f e c t a m i n e試薬を 6 μ 1添加後、 両者を混合し、 2 0分間室温に静置した。 この溶液に O p t i — MEM— I培 地を 8 0 0 μ I加えたトランスフエクション用混合液を、 あらかじめ O p t i -MEM- I培地を用いて洗浄した CHO _K 1細胞に添カ卩後、 C02培養器に て 6時間培養した。 培養後の細胞は、 P B S ( I n v i t r o g e n) を用い てリンスした後、 0. 0 5% トリプシン · E D T A溶液 ( I n V i t r o g e n) を用いて剥がし、 遠心操作にて回収した。 得られた細胞の数を測定し、 培地 1 0 0 1あたり 5 X 1 04個の細胞が含まれるように希釈し、 B 1 a c k w a 1 l e d 9 6— w e l l p l a t e (,C o s t a r ) ίこ 1ン、め 7こり 1 0 0 μ 1ずつ分注後、 C Ο 2培養器にて一晩培養した。 上記トランスフエクショ ン操作にて一過性に受容体を発現した CHO—K 1細胞に各種試験サンプルを 添カ卩し、 この際の細胞内カルシウム濃度の変動を F L I PR (Mo 1 e c u 1
a r D e v i c e) を用いて測定した。 F L I P Rにて細胞内カルシウム濃 度の変動を測定するために、 以下の前処置を施した。 まず、 細胞に蛍光色素 F 1 u o 3 -AM (DO J I N) を添加するため、 あるいは F L I P Rアツセィ を行う直前に細胞を洗浄するためのアツセィバッファーを作成した。 HB S S ( I n v i t r o g e n) 1 0 0 0m lに 1M HE P E S (p H 7. 4) ( DO J I N) 2 0m lを加えた溶液 (以下、 HB S S/HE P E S溶液) に、 プロべネシド (S i gma) 7 1 0mgを I N N a OH 5m lに溶解後さ らに HB S S/HE P E S溶液 5 m 1を加え混合した溶液 1 0m lを添カロし、 この溶液をアツセィバッファ一とした。 次に F 1 u o 3 -AM 5 0 μ gを 2 1 μ 1 DMS O (DO J I N) に溶解し、 さらに等量の 2 0 %プルロン酸 ( Mo l e c u l a r P r o b e s ) を加え混合後、 1 0 5 μ 1の牛胎児血清 を添加した 1 0. 6m 1のアツセィバッファーに加え、 蛍光色素溶液を調製し た。 トランスフエクシヨン処理を施した CHO— K 1細胞の培地を除き、 直ち に蛍光色素溶液を 1穴あたり 1 0 0 1ずつ分注後、 C O 2培養器にて 1時間培 養し、 細胞に蛍光色素を取り込ませた。 培養後の細胞は上記のアツセィバッフ ァーを用いて洗浄した後、 F L I PRにセットした。 また、 受容体発現 CHO 一 K 1細胞に添加する試験サンプルはァッセィバッファーを用いて調製し、 同 時に F L I PRにセットした。 以上の前処置を施した後、 F L I PRにて各種 試験サンプル添加後の細胞内カルシウム濃度の変動を測定した。 その結果、 パ ルミ トレイン酸 (P a l m i t o l e i c a c i d) (図 1) 、 リノール酸 (L i n o l e i c a c i d) (図 2) 、 τ /—リノレン酸 — L i η ο 1 e η i c a c i d; (図 3) 、 ァラキドン酸 (A r a c h i d o n i c a c i d) (図 4 ) 、 ドコサへキサェン酸 (D o c o s a h e x a e n o i c a c i d, DHA) (図 5) 等を加えたときに、 ヒ トおよびマウス 1 4 2 7 3 を発現する CHO— K 1細胞が特異的に応答 (細胞内力ルシゥム濃度の上昇) することが分かった。 コントロールの発現ベクターのみを導入した CHO— K 1細胞では、 このような応答は見られなかった。 すなわち、 ヒ トおよびマウス 1 4 2 7 3の内因性リガンドが脂肪酸であることが明らかになった。
実施例 2 ヒ ト 1 4 2 7 3 mRNAの発現分布
mRNAの発現量の定量には AB I PR I SM 7700 S e q u e n c e D e t e c t o r (アプライドバイオシステムズ社) を用いた。 発現量の定量に用 いるプライマー [5, -GCTGTGGCATGCTTTTAAAC-3 ' (配列番号: 5 )、 5'
-CGCTGTGGATGTCTATTTGC-3, (配列番号: 6 ) ]とプローブ [5,
- AGTTCATTTCCAGTACCCTCCATCAGTGGC- 3, (配列番号: 7)]は、 ヒト型 1 42 7 3 の塩基配列 (配列番号: 2) をもとに AB I PR I SM S e q u e n c e D e t e c t o r専用のソフトウエア P r i me r E x p r e s s (アプライド バイオシステムズ社) を利用してデザインした。 铸型となる c DNAは、 ヒ ト 各種組織由来の t o t a 1 RNA (クロンテック社) 1 μ gからランダムプ ライマーを用いて逆転写反応して合成したものを使用した。 逆転写反応は逆転 写酵素として S u p e r S c r i p t l l (G I BCO BRL社)を使用し、 添付のプロトコ一ノレにしたがって行った。 AB I PR I SM 7700 S e q u e n c e D e t e c t o rの反応液は T a qMa n Un i v e r s a l PGR Ma s t e r Mi x (アプライドバイオシステムズ社)を 1 2. 5 μ 1、 各プ ライマーを 0. 9 μΜ、 プローブを 0. 2 5 μΜ、 c DNA溶液を混ぜ合わせ、 蒸留水で 25 μ 1として調製した。 AB I PR I SM 7 700 S e q u e n c e D e t e c t o rでの反応は、 5 0°Cで 2分、 9 5°Cで 1 0分の後、 9 5 。C · 1 5秒、 6 0°C · 1分のサイクルを 40回,操り返して行った。 ヒト各種組 織での mRNAの発現分布を図 6に示す。 下垂体や脂肪組織や大腸で高い発現 が見出された。
実施例 3 ラット 1 42 7 3 mRNAの発現分布
mRNAの発現量の定量には AB I PR I SM 7700 S e q u e n c e D e t e c t o r (アプライドバイォシステムズ社) を用いた。 発現量の定量に用 いるプライマー [5 ' -GTGGTGGCCTTCACGTTTG-3 ' (配列番号: 1 0) 、 5, -CGCTCCTGAACAGCGACAT-3 ' (配列番号: 1 1 ) ]とプローブ [5'
-CAACTCCGCCCTAAACCCCATTCTGT-3 ' (配列番号: 1 2) ]は、 ラット型 1 42 7 3の塩基配列 (配列番号: 9) をもとに AB I PR I SM S e q u e n c e D e t e c t o r春用のンノ'トウエフ P r i me r Ex p r e s s (アブ ライドバイオシステムズ社)を利用してデザインした。錶型となる c DNAは、
正常および水浸拘束ストレスを負荷したラットより各種臓器を摘出し、 t o t a 1 RNAを I s o g e n (二ツボンジーン社) 、 p o l y (A) +RNAを mRNA p u r i f i c a t i o n k i t (Ph a rma c i a社) によ り、 それぞれのマニュアルにしたがって調製した。 得られた p o 1 y (A) +R N A を Dn a s e l (Amp l i f i c a t i o n Gr a d e, G I B CO BRL社) 処理後、 160 n g分を RNA PCR K i t (T a k a r a社) を用いて、 マニュアルに従い 42 °Cで c D N Aを合成した。 AB I PR I SM 7700 S e q u e n c eD e t e c t o rの反応液は T a qMa n Un i v e r s a l PCR Ma s t e r Mi x (アプライ ドバイォシステムズ社) を 12. 5 μ 1、 各プライマーを 0. 9 μΜゝ プロ一 プを 0. 25 μΜ、 c DN Α溶液を混ぜ合わせ、 蒸留水で 25 1として調製 した。 AB I PR I SM 7700 S e q u e n c eD e t e c t o rで の反応は、 50°Cで 2分、 95°Cで 10分の後、 95。。 · 1 5秒、 60 °C · 1 分のサイクルを 40回繰り返して行った。 各種組織での mRN Aの発現分布を 図 7に示す。 下垂体、 肺、 脂肪組織や腸管で高い発現が検出された。 また、 水 浸拘束ストレスを負荷したラットの下垂体では 14273 mRN Aの発現量の 上昇が検出され、 14273がストレスの調節に関与していることが明らかと なった (図 8) 。
実施例 4 ラット由来の 14273をコードする c DNAのクローユングとそ の塩基配列の決定
ラット脳 DNAを鍀型として、 プライマー 1 (配列番号: 13) 及ぴプライ マー 2 (配列番号: 14) を用いて PCRを行なった。 PCRには K l e n t a q DNA P o l yme r a s e (クロ一ンテック) を用レ、、 ( i ) 9 5°C · 2分、 (ii) 98。C · 10秒、 63°C · 20秒、 72°C · 1分を 35回 の後、 72 °C * 7分の伸長反応を行なった。 反応後、 増幅産物を TOP O T A C l o n i n g K i t (I nv i t r o g e n社) の処方にしたがって プラスミ ドベクター p CR 2. 1 TOPO (I nv i t r o g e n社) にク口 一二ングした。 これを大腸菌 JM109 (宝酒造) に導入して、 プラスミ ドを 持つクローンを a mp i c i 1 i nを含む L B寒天培地中で選択した。 個々の
クローンの塩基配列を解析した結果、 新規 G蛋白質共役型レセプター蛋白質を コードする c DNA配列 (配列番号: 9) を得た。 この c DNAより導き出さ れるアミノ酸配列 (配列番号:' 8) を含有する新規レセプター蛋白質を r a t 1 4 2 7 3と命名した。 また、 形質転換体を大腸菌 (E s c h e r i c h i a c o l i ) JM1 0 9/p TA r a t l 4 2 7 3と命名した。
実施例 5 ヒト 1 4 2 7 3発現 C HO細胞の c AMP産生に対する脂肪酸の影 響
ヒト 1 4 2 7 3発現 CHO細胞を、 1 X 1 05/w e 1 1の濃度で 9 6— w e 1 1 P 1 a t eで 2 0時間培養した。 細胞は Ι Ο Ο μ Ιの A s s a y B u f f e r (0. I mM I BMX (和光純薬) および 0. 1 mM R o— 2 0 - 1 7 24 (B i o mo l ) を含む DMEM ( I n v i t r o g e n) ) で 2 回洗浄後、 2; uMのフオルスコリン (F o r s k o 1 i n、 和光純薬) を含む または含まない A s s a y B u f f e rに溶解した酪酸、 γ—リノレン酸、 リノール酸、 DHAおよぴォレイン酸 (ともに S I GMA) を加えて 3 7°Cで 1 0分間反応した。 反応後、 c AMP S c r e e n (AB I ) の処方に従つ て細胞を溶解し、 細胞内の c AMP量を測定した。 その結果、 フオルスコリン を含まない条件では、 各脂肪酸はヒト 1 4 2 7 3発現 CHO細胞に対して c A M P産生活性は示さなかつた。 一方、 フオルスコリン (2 μΜ) 存在下では、 ヒ ト 1 4 2 7 3発現 CHO細胞に対して γ—リノレン酸、 リノール酸、 DHA およぴォレイン酸は c AM Ρ産生抑制活性を示したのに対して酪酸では抑制活 性は見られなかった (図 9) 。 対照のヒ ト 1 4 2 7 3を発現していない CHO 細胞では、 このような c AMP産生抑制活性は見られなかった。
実施例 6 脂肪酸添加によるヒト 1 4 2 7 3発現 CHO細胞での MAPキナー ゼ活性化
参考例 1で作製したヒ ト 1 4 2 7 3発現ベクターを用いて自体公知の方法で 作製したヒト 1 4 2 7 3発現 CHO (CHO-h 1 4 2 7 3) または CHO— mo c k細胞を 3 X 1 05/w e 1 1の濃度で 6ゥエルプレートに撒いて、血清 低濃度培地 (核酸不含 MEM α培地に 0. 5 %の透析ゥシ胎児血清を添加した もの) にて一晩培養し、 さらに無血清培地 (核酸不含 MEM α培地) に交換し
て一晩培養した。 新しい無血清培地に交換して 4時間培養後、 30 1\の各種 脂肪酸を添加した。 1 0分間インキュベーションしたのち、 サンプルバッファ 一 (TEFCO社) で細胞を溶解'抽出し SDS— PAGEによって分離を行 つた。 その後 P h o s p h o P l u s p 44/42 MAP k i n a s e (Th r 20 2/Ty r 204) An t i b o d y K i t (C e l l S i g n a l i n g T e c h n o l o g y, I n c ) を用いたウェスタンプロ ッティングを行った。 その結果、 図 1 0に示す通り、 ヒト 1 42 73発現 CH O細胞でのみ、 脂肪酸添加後に MAPキナーゼのリン酸化によって示される当 該蛋白質の活性化が起こることが分かった。
実施例 7 3T 3-L 1細胞の脂肪細胞分化誘導に伴う 1 427 3受容体の発 現変動
マウス繊維芽細胞様細胞株 * 3 T 3-L 1細胞の脂肪細胞への分化誘導に伴 う 1 42 73受容体の発現変動を以下の要領で解析した。
培地は 4. 5 g/ 1グノレコース、 1 · 5 g/ l N a 2HCO3を含む D u 1 b e c c o' s Mo d i f i e d E a g l e Me d i um (DMEM, インビトロゲン社) に 1 0 %ゥシ胎児血清 (Th e rmo T r a c e社) 、 1 0 OU/m 1ペニシリン、 1 00 μ g/m 1ス トレプトマイシンを添加したも のを用いた。 75 cm2フラスコでコンフルェントにまで培養した 3 T 3— L 1 細胞に、 2. 5 μΜ D e x ame t h a z o n e, 0. 5 mM 3— i s o b u t y 1— 1— m e t y 1 a n t h i n e , 1 0 g /m 1 ィンスリ ンを含む上記培地を用いて 2日間分化誘導刺激を与え、 以後 1 0 μ g/m 1 インスリンを含む上記培地で培養した。 各培養段階で、 細胞を PB S (—) で 2回洗浄し、 R N A抽出時まで一 80 °Cで保存した。
T o t a l RNAは I S OGEN (二ツボンジーン) にて抽出した。 c D NAは、 RNA 1 μ gからランダムプライマー、 逆転写酵素として S u p e r S c r i p t I I逆転写酵素 (G I B CO BRL社) を用い、 添付のマ-ュ アルに従って 42 °Cで反応を行い、 反応終了後にエタノール沈殿して 1 00 μ 1に溶角军した。 RT— PCRは S e q u e n c e D e t e c t i o n S y s t em P r i sm 7 700 (P E B i o s y s t ems社) を用い、
増幅と検出のためのプライマーとして 5 ' -TCCGAGTGTCCCAAC AAGACTAC— 3, (配列番号: 1 3) , 5, -GACTCCACATG ATGAAGAAGGAAA— 3 ' (配列番号: 1 4 )および T a qM a n p r o b eとして 5' ― (F am) CCGCACGCTCTTCCTGCTCA TG— (T amr a) 一 3' (配列番号: 1 5) を使用した。 RT— PCR反 応液は T a qMa n Un i v e r s a l P CR Ma s t e r M i x ( P E B i o s y s t em社) 1 2. 5 μ 1に、 それぞれ 1 00 μΜのプライ マー溶液を 0. 0 5 μ 1、 5 μΜの T a qMa n p r o b eを 0· 5 μ 1、 および上記で調製した c DN Α溶液を 0。 5 /i 1カロえ、 蒸留水で総反応液量を 2 5 μ 1とした。 PCR反応は 50°C ' 2分、 9 5°C ' 1 0分の後、 95°C ' 1 5秒、 60°C · 1分のサイクルを 40回繰り返した。 得られた 3 T 3— L 1 細胞における 14273受容体の mRNA発現量は t o t a 1 RNA2 5 n gあたりのコピー数として算出した (図 1 1) 。
その結果、 142 7 3受容体は 3 T 3— L 1細胞に脂肪への分化誘導を行う 以前にはわずかな発現量しか見られなかったが、 分化誘導後に発現量の大幅な 増カロが認められ、 1 4日目には 1 3 6 027 c o p i e s/25 n g t o t a l RNAとなった。 このことから、 1 42 73受容体は脂肪細胞で重要な役 割を担っていると考えられた。
実施例 8 ラット初代培養前駆脂肪細胞の脂肪細胞分化誘導に伴 51 42 7 3 受容体の発現変動
S. D. ラット皮下脂肪由来白色前駆脂肪細胞、 肩甲骨褐色脂肪由来褐色前 駆脂肪細胞 (HOKUDO社) について、 それぞれ初代培養前駆脂肪細胞の脂 肪細胞への分化誘導に伴う 1 42 7 3受容体の発現変動を以下の要領で解析し 1
培地は 4. 5 g/ lグルコース、 1. 5 g/ l Na 2HC03を含む Du 1 b e c c o s Mo d i f i e d E a g l e Me d i um (D— MEM、 I n v i t r o g e n社) に 1 0%ゥシ胎児血清 (Hy c 1 o n e社) 、 1 0 OU/m 1ぺニシリン、 1 00 μ g/m 1ストレプトマイシンを添加したもの を用いた。 2 5 cm2フラスコでコンフルェントになるまで培養した各細胞に、
2. 5 μΜ D e x ame t h a z o n e^ 0. 5 mM 3— 1 s o b u t y
1一 1— m e t h y l x a n t h i n es 1 0 μ g/m 1 ィンスリンを含む 上記培地を用いて 2日間分化誘導刺激を与え、 以後 1 0 μ g/m Γ インスリ ンを含む上記培地で 8日間培養した。 分化誘導前細胞および分化誘導後 8日間 培養後の細胞から T o t a l RNAを I SOGEN (二ツボンジーン) を 用いて抽出した。 c DNAは、 T o t a l RNA 1 μ 8から、 ランダムプ ライマー、 逆転写酵素として S u p e r s c r i p t ΤΜΙ I逆転写酵素 (I n V i t r o g e n社) を用い、 添付のマニュアルに従って 42°Cで反応を行い 作製し、 反応終了後にエタノール沈殿して 40 ^ 1 T r i s— EDTA緩衝 液に溶角军した。 RT— PCRは S e q u e n c e D e t e c t i o n S y s t em P r i s m 7 700 Ap p l i e d B i o s y s t em s 社) を用い、 増幅と検出のためのプライマーとして 5 ' -GTGGTGGCC TTCACGTTTG- 3 (配列番号: 1 6) 、 5 ' -CGCTCCTGA ACAGCGACAT- 3 (配列番号: 1 7) および T a qMa nプローブ として 5 ' - (F a m) C
GT— (T amr a) 一 3 (配列番号: 1 8) を使用した。 RT— PCR反 応液は T a q M a n Un i v e r s a l PCR Ma s t e r M i x ( Ap p l i e d B i o s y s t e m社) 1 2. 5 μ 1に、 それぞれ 1 00 Μのプライマー溶液を 0. 22 5 μ 1、 5 μΜの T a qMa n プローブを 1. 25 μ 1、 および上記で調製した c DNA溶液を 1 μ 1加え、 蒸留水で総反応 液量を 25 μ 1とした。 PCR反応は 50°C · 2分、 9 5。C ' 1 0分の後、 9
5°C - 1 5秒、 60°C · 1分のサイクルを 40回繰り返した。 得られた初代培 養脂肪細胞における 1 42 7 3受容体の mRNA発現量は T o t a 1 RNA
25 n gあたりのコピー数として算出した (図 1 2) 。
その結果、 142 7 3受容体は初代培養白色前駆脂肪細胞、 初代培養褐色前 駆脂肪細胞共に脂肪細胞への分化誘導を行う以前にはわずかな発現量しか見ら れなかったが、分ィ匕誘導後に発現量の大幅な増加が認められた。このことから、
1427 3受容体は脂肪細胞で重要な役割を担っていると考えられた。
実施例 9 脂肪酸による A t T— 20細胞からの副腎皮質刺激ホルモン (A C
TH) 分泌の抑制活性
マウス下垂体コルチコトロフ細胞株 A t T-20細胞に対する遊離脂肪酸の ACT H分泌に与える影響を以下の要,領で解析した。
まず p o l y—D— Ly s i n eコートフラスコを用いたコンタクトセレク ション法により、 A t T/ 20細胞株 (浮遊性) 力 ら付着性の亜株をクローン ィ匕した。 培地は 4. 5 g/ 1のグルコースを含む Du 1 b e c c o ' s Mo d i f i e d E a g l e Me d i um (DMEM、 インビトロゲン社) に 10 %ゥシ胎児血清 (Th e rmoT r a c e社) 、 100 UZm 1ぺニシリ ン、 100 g/m 1ストレプトマイシンを添加したものを用いた。 この付着 性 A t T/20細胞亜株を 4 X 104 c e 1 1 s /w e 1 1ノ 100 μ 1の濃 度で Ρ ο 1 y-D-L y s i n e コート 96ゥエルプレートにまいてニ晚培 養し、 アツセィに供した。 アツセィに用いる B u f f e rには、 25mM H EPES (p H 7. 1 ) 、 1 g/1のグルコースを含む D u 1 b e c c o ' s Mo d i f i e d E a g l e Me d i urn (DMEM、 インビトロゲン社 ) を用いた。 この Bu f f e rで 2回洗浄した後、 所定の濃度の脂肪酸を含有 する Bu f f e rを 10 Omlカ卩え、 C O 2インキュベーターで 37°C1時間プ レインキュベートした。 次に 10 nMの副腎皮質刺激ホルモン放出因子 (CR F) 共存下で脂肪酸を含有する b u f f e rへ培地交換を行い、 C02インキュ ベータ一で 37。C 90分インキュベートした。 90分後、 プレートを緩やかに 攪拌した後 1200 r pm、 5m i n、 室温で遠心し、 中層からサンプルを 5 Oml回収した。 以上の実験過程においては、 脂肪酸は常時ゥシ血清アルブミン (BSA、 S i g m a ) とモル比 B S A : F F A= 4: 1の条件で共存させた。 また B u f f e rのみの区と C R Fのみ添加した区にも、 脂肪酸を添加する区 に混入する B S Aを等量加えた。 回収したサンプルは、 ACTH測定キット ( 三菱メディカル ACTH I RMA 「ユカ」 ) を用いて AC TH濃度を測定し た。
その結果、 図 13に示すとおり、 γ—リノレン酸 (γ -LA), α—リノレン 酸 (ひ一 LA) により有意な CRFによって誘導された ACTH分泌の抑制が 認められた。 一方、 14273受容体にァゴニスト活性を示さない酪酸 (BA)
は有意な C R F誘導性 A C T H分泌の抑制を示さなかつた。 .
実施例 1 0 3 T 3— L 1脂肪分ィヒ細胞における脂肪分解に対する脂肪酸の抑 制作用
脂肪細胞への分ィヒ能を有するマウス線維芽細胞株 3 T 3 -L 1細胞を用いて 脂肪分解作用への影響を検討した。 培地には 4. 5 gZlのグルコースを含む DMEM (D u l b e c c o ' s Mo d i f i e d E a g l e Me d i um、 I n v i t r o g e n) に 1 0%ゥシ胎児血清 (F B S、 I n v i t r
0 g e n) と l O O u n i t s /m 1ぺニシリンおよぴ 1 0 0 μ g/ 1スト レプトマイシンを添加したものを用いた。 3 T 3— L 1細胞をプレートに播種 しコンフルェントになるまで培養した後に、 1 0 μ g/m 1インスリン、 0. 5mM 3—イソブチルー 1ーメチルキサンチン (I BMX) 、 2. 5 μ Mデ キサメタゾンを含む上記培地で 4 8時間処理することにより脂肪への分化誘導 処理を行った。 その後 1 1日間培養継続することにより 3 Τ 3— L 1細胞を脂 肪分化させた後、 脂肪分解により生じるグリセ口ール生成量変化のァッセィを 行った。 細胞を、 改変した K r e b s— R i n g e r緩衝液にて洗浄後、 ィソ プロテレノールを 1 X 1 0_9Mで添加し、 同時に脂肪酸を加えて 2時間処理し 上清を回収した。 上清中のグリセロール含量は F r e e G l y c e r o l D e t e r m i n a t i o n K i t (S i gma) を用いて測定した。 その 結果、 1 4 2 7 3に対するァゴニスト活性を有する脂肪酸である γ—リノレン 酸(γ— LA)を添加することにより、 イソプロテレノール刺激で上昇したダリ セロール生成量の低下が認められた。 一方、 ァゴニスト活性を示さないリノ一 ル酸メチル (ML) ではこのような活性は認められなかった(図 1 4)。
実施例 1 1 マウス 1 4 2 7 3の配列に特異的な s i RNA導入によるマウス
1 4 2 7 3 -GF P融合タンパク質の発現抑制
自体公知の方法にて作製したマウス 1 4 2 7 3と GF Pの融合タンパク質発 現プラスミド (p AKKO— 1 4 2 7 3— GF P) (0. 2 μ g/w e 1 1 ) とマウス 1 4 2 7 3特異的な s i RNAである ml 4 i 5 6 1 (D h a r m a c o n社) (2 0 nM) を CHO細胞 (4 x 1 0 Vw e 1 1 : 9 6ゥェルプレ ート) に L i p o f e c t a m i n e 2 0 0 0試薬 (インビトロゲン社) を用
いて同時にトランスフエクシヨンし、 1 日培養した。 マウス 14273— GF Pの発現量の検出は以下に示す通りのェンザィムィムノアッセィにて行つた。 培養上清を捨てて H B S S (インビトロゲン社) にて洗浄後、 0. 01 %ダル タルアルデヒド (和光純薬社) で 5分間固定し、 2 % B S Aを含む P B S (宝 酒造社) にてブロッキングした。 500倍希釈した抗 GF Pモノクローナル抗 体 3 E 6 (二ツボンジーン社) を添加後室温で 2時間ィンキュベーションした 後、 洗浄し 500倍希釈した HRP標識化抗マウス I.gG抗体 (I CN) を添 カロし、 室温で 2時間インキュべ ^"シヨンした。 洗浄後、 TMBマイクロウェル ペルォキシダーゼ基質 (フナコシ社) を添加し、 30分間インキュベーション 後、 硫酸を添加して発色反応を停止させ、 450 nmで吸光度を測定した。 そ の結果、 ml 4 i 561の導入により p AKKO— 14273— GF Pの発現 量を 97%抑制した。 一方、 ネガティブコントロール s i RNAである S c r amb l e l l (Dh a rma c o n社) の導入では p AKKO— 14273 一 GF Pの顕著な発現抑制は見られず、 ml 4 i 561がマウス 14273を 特異的に抑制する s i RNAであることが確認された。
ml 4 i 561の配列 (上段がセンス鎖、 下段がアンチセンス鎖)
5, GGACCAGGAAAUUCCGAUUdTdT 3' (配列番号: 21)
3, dTdTCCUGGUCCUUUAAGGCUAA 5, (配列番号: 22) 産業上の利用可能性
14273の機能が脂肪酸またはその塩の受容体であることが明らかにな つたことで、 脂肪酸またはその塩と 14273、 その部分べプチドまたはそ の塩との結合性を変化させる化合物を効率良くスクリーニングすることがで き、 それによつて見出される化合物は、 糖尿病、 高脂血症、 肥満症、 下垂体 機能障害などの疾患に対する予防 ·治療薬、 ストレス調節薬として有用であ る。