' 明 細 書 細胞賦活剤、 細胞賦活剤製造方法及びその装置
技術分野
本発明は、 細胞を活性化するための細胞賦活剤、細胞賦活剤製造方法及びそ の装置に関するものである。 • 背景技術
本発明者は、 1982年に、 一つの現象として、 癌細胞を培養した上澄み の培養液が癌細胞の生育を抑制することを発見し、 この培養液中に存在する物 質を探索した結果、 その物質が環状重合乳酸であることを究明した者である。 爾来本宪明者は、 この環状重合乳酸は腫瘍に薬効があるとの観点から、 他の研 究者と協力して、 幾多の研究成果を挙げてきている。
これらの研究成果のうち、 過去に特許出願したものとしては例えば、 特開平 0 5-3 10581号公報、 特開平 06— 336427号公報、 特開平 07— 2 33061号公報、 特開平 09— 227388号公報、 特開平 10—1301 53号公報、 特開 2000— 072680号公報がある。
前記特開平 05— 310581号公報、 特開平 06— 336427号公報 に記載されたものは、 縮合度が 5〜23の L—乳酸直鎖状縮合物と縮合度が 2 〜 15の L一乳酸環状縮合物との混合物よりなる、 特にヒ ト子宮頸部癌、 ヒ ト 口腔底癌、 マウス肺癌、 吉田肉腫、 ゥサギ肝癌、 ヒ トの胃癌, 甲状腺癌, 肺癌, 子宮癌に適したヒトを含む動物の悪性腫瘍細胞増殖抑制剤である。
前記特開平号 07— 233061公報に記載されたものは、 縮合度が 3〜 25の L一乳酸直鎖状縮合物と縮合度が 2〜 15の L一乳酸環状縮合物との混 - 合物を含有する反応液を得るプロセスを含むヒ ト.を含む動物の悪性腫瘍細胞増 殖抑制作用を有する経口摂取剤の製造方法である。
前記特開平 0 9— 2 2 7 3 8 8号公報に記載されたものは、 縮合度 9〜 1 9の環状及ぴ直鎖状の混合 L一乳酸オリゴマーを主成分とする大腸癌、 食道癌 及び乳癌より選ばれた癌に用いる抗悪性腫瘍剤である。
前記特開平 1 0— 1 3 0 1 5 3号公報に記載されたものは、 縮合度 3〜1 9の環状及び直鎖状の混合ポリ L一乳酸を主成分とする大腸癌、 食道癌及び乳 癌より選ばれた癌に用レ、る抗悪性腫瘍剤である。
前記特開 2 0 0 0— 0 7 2 6 8 0号公報に記載されたものは、 環状型と鎖 状型のオリゴマー物質であって, 化学組成がそれぞれ (C3H402) z及び { ( C 3H2〇) Z—H20 } (ここで Z = 2〜 2 3 ) であり,' 分子構造がジグザググ環状 構造とクラスレート状のほぼジグザグ C文字形鎖状構造の 2種類からなる免疫 機能調節剤である。
さらに、 本発明者が関与するものではないが、 特開 2 0 0 0— 2 3 9 1 7 1号公報に記載されたものは、 縮合度 3〜1 9の環状及び鎖状の混合ポリ L一 乳酸を含有してなる癌患者の経口 Q O L改善剤である。
発明の開示
上記各公報に記載された発明はレ、ずれも、 特定の範囲の縮合物である直鎖 型と環状型の混合ポリ L—乳酸が、 特定の疾患に有効であるとの観点に立って 創作されているものである。
本発明者はその後の数年の研究の結果、 かかる観点が果たして正しかった のか否か、 原点に立ち返って検証してみる必要があるとの認識に至ったもので ある。
本発明は、 前記認識のもとに進められた成果であって、 不特定の固体の不 特定の細胞に対して賦活作用のある、 すなわち、 種特異性のない細胞賦活剤を 提供することを目的とするものである。
同時に、 細胞賦活剤製造方法とその装置を提供することを併せて目的とす るものである。
上記の目的の達成のため、 本発明の細胞賦活剤は、 L—乳酸液中に不活性 ガスを直接噴射しつつ昇温して脱水重合して得られた環状重合乳酸からなる細 胞賦活剤とした。
また、 容器中に触媒非存在の L—乳酸液を導入する工程と、 前記 L—乳酸 液中に不活 ガスを直接噴射しつつ、 L一乳酸の沸点を超える温度まで段階的 に昇温して脱水重合して環状重合乳酸を得る工程と、 得られた環状重合乳酸を 前記容器から排出する工程と、 力 らなる細胞賦活剤の製造方法とした。
さらに、 前記 L一乳酸液中に不活性ガスを直接噴射することにより、 前記 L—乳酸液を攪拌することを特徴とする細胞賦活剤の製造方法とした。
さらにまた、 前記 L一乳酸の沸点を超える温度まで段階的に昇温して脱水 重合するに際し、 段階的に減圧することを特徴とする細胞賦活剤の製造方法と した。
細胞賦活剤製造装置については、 L一乳酸投入口、 不活性ガス噴出管取付 口及び環状重合乳酸取出口を有する容器本体と、 前記容器本体内の L一乳酸中 に不活性ガスを直接噴出する不活性ガス噴出管と、 前記容器本体内の L一乳酸 を加熱する加熱器とから構成した。 '
また前記細胞賦活剤製造装置は、 内部に冷却器を有し、 一端が前記容器本 体に他端が真空ポンプに接続された熱交換器を具備し、 前記熱交換器は下方に 蒸発水取出口が設けられた蒸発水貯留部を有するものであることを特徴として いる。
図面の簡単な説明
図 1は、 L一乳酸オリゴマーの製造装置の正面図を示す。
図 2は、 同装置の平面図を示す。
図 3は、 同装置の左側面図を示す。
' 図 4は、 同装置の左側面図を示す。
図 5は、 環状重合乳酸の低重合度での分子構造モデルを示す。
図 6は、 環状重合乳酸の高重合度での分子構造モデルを示す。
図 7は、 子宮筋腫の超音波検査結果を示す。
初期状態 (約 5 c mの卵巣嚢腫、 嚢腫内の一部に突出部位があり悪性であ ることが疑われた) (写真①) 。
図 8は、 C P L 3 0〜4 0 g / d a y服用 (約 4 c mにまで縮小) (写真
②) 。
図 9は、 手術前の MR I検查結果を示す。 これによれば、 嚢腫は消滅、 手 術の必要なし、 と判断された (写真③) 。
図 1 0は、 卵巣嚢腫の超音波検査結果を示す。'初期状態 (卵巣が 6 c mほ ど腫れている) (写真④) 。
図 1 1は、 3週間後 (6 . 5 c mとますます腫れている) (写真⑤) 。
図 1 2は、 2週間 C P L投与後 (嚢腫が 4 c m弱) (写真⑥) 。
図 1 3は、 投与続行さらに 2週間後 (卵巣の腫瘍がきれいに消えている) (写真⑦) 。
図 1 4は、 健康食品■医薬品の磁気波動共鳴分析の結果を示す。
図 1 5は、 肺癌患者の C P L服用前後の磁気波動共鳴分析の結果の変化を 示す。
図 1 6は、 磁気波動共鳴分析の計測値による生体活性の判定基準を示す。
発明を実施するための最良の形態
実際の使用に供するために、 液状の環状重合乳酸を所定の濃度となるよう に適切な溶媒に無菌的に溶解または懸濁して注射用製剤とする。
経口剤として使用する場合は、 乾燥処理した原粉末をそのままの状態でも 使用可能であるが、 本物質の特性を考慮し、 乳酸カルシウム、 炭酸カルシウム、 マンニトール、 ソルビトール等が添カ卩される。 また、 他の薬理作用物質との混 合物として組成された状態でも摂取可能である。 剤型も散剤、 顆粒、 錠剤、 糖 衣錠、 カプセル、 懸濁剤、 乳剤などの形態に製剤化でき、 また、 環状重合乳酸
が固化する前にプロピレンダリコール等の溶剤に溶 して軟膏とすることもで さる。
以下、 本発明の具体例として、 若干の実施例を述べるが本発明はこれら実 施例に限定されるものではな 、。
く製造装置〉
支持枠 1に载置されたマントルヒータ 2内に収容された、 容積 5 0リット ルの球形容器本体 3の肩部には、 平面視 4等分位置にそれぞれ、 L一乳酸投入 口 4、 温度計揷入口 5、 窒素ガス直噴ノズル挿入口 6、 排気口 7が前記順序で 配置されている。 球形容器本体 3の下端部には、 重合乳酸の取出口 1 3が設け られている。 前記マントルヒータ 2の発熱量は、 4. 2 kW ' hとされている。
球形容器本体 3の側方に隣接して蒸留塔 8が配設されており、 この蒸留塔 8上端部は、 冷却トラップ装置を経由して真空ポンプに接続され、 その下端部 は、 蒸留水を貯留し排水する蒸留水貯留部 9とされている。 前記冷却トラップ 装置は図示しないが、 蒸留塔から排気される水蒸気や有害蒸気を真空系内で効 率よく捕集し、 真空ポンプへの蒸気の吸入量を大幅に減少させるものであるか ら、 真空ポンプの寿命を延ばすために設置するのが望ましい。 真空ポンプは、 容器本体 3内を少なくとも 0. 5 k P aまで減圧する能力を持っているものが 使用される。 1 0はドレインバルブである。
球形容器本体 3の排気口 7と蒸留塔 8下端部の蒸留水貯留部 9の肩部とは、 接続管 1 1にて接続されており、 蒸留塔 8の内部には、 その両端が冷却水循環 装置に接続された冷却コイル 1 2が収納されている。 この冷却水循環装置は、 温度調節範囲一 1 0〜 2 5 °C、 冷却能力 2 4 4 0〜2 9 0 0 w、 最大流量 2 4 - 5〜2 8リツトル /分のものが使用される。
球形容本体 3内には、 温度計 1 4と窒素ガス噴出ノズル 1 5が、 その基部 を前記それぞれの挿入口 5, 6に揷入固定しその先端部を球形容器本体 3の内 壁近くに臨む位置に配設されている。 '
窒素ガス噴出ノズル' 1 5の基部は、 図示しない液化窒素ボンベと可撓管を 介して連結されている。 そして、 液化窒素ボンベから気化した窒素ガスが、 窒
素ガス噴出ノズノレ 1 5の先端から流量 1〜 2リツトル Z分^球形容器本体 3内 の反応液に直接噴射され、 窒素ガスの噴出流そのものが反応液を攪拌すること となるから、 反応液に充分に不活性ガスを供給することができる。 この不活性 ガスの流量は要するに、 反応液が球形容器本体内で突沸しない程度に供給すれ ばよい。 このように、 本発明は、 反応液に窒素ガス噴出ノズルから直接窒素ガ スを噴出する構成としたから、 従来の実験室規模での縮合反応を、 大容量で進 めることができるようになり、 工業レベルでの生産が可能となった。
さらに、 攪拌機は本発明においては不要とすることができた。
真空ポンプによって吸引され容器本体 3内の L—乳酸液中から蒸散し、 蒸 留塔 8内を通過する空気に含まれる水蒸気は、 冷却コイル 1 2によって冷やさ れて結露して蒸留水貯留部 9に貯められる。 蒸留水貯留部に貯まった蒸留水は、 ドレインバルブ 1 0より排出される。
く製造例 >
マントルヒーター 2に収めた球形容器本体 3に、 L一乳酸を容器本体の上 方に若干余裕のある程度、 例えば 3 0数リツトルを入れる。
次いで、 この L—乳酸中に窒素ガス噴出ノズル 1 5から窒素ガスを 2リッ トル /分直接噴射し、 この窒素ガス噴出ノズノレ 1 5からの噴射流により L—乳 酸の撹拌を行いつつ、 前記マントルヒータ 2に通電して、 約 1 5 0 °Cになるま で 5〜 7時間减圧加熱して遊離水を溜去し、 次いで、 更に減圧して 4〜 5時間 加熱して 1 8 0 °Cまで昇温し、 最後に 2 0 0°Cになるまで加熱し反応生成物で ある環状重合乳酸を得た。
得られた環状重合乳酸は 5 0〜6 0 °Cにて粘っこく固まるので、 1 0 0 °C 前後に冷えた段階で球形容器本体 3の取出口 1 3から取り出す。
注射用製剤とするときは、 これを所定の濃度となるように適切な溶媒に無 菌的に溶解または懸濁した。 :
' また、 経口剤として使用するときは、 この原液が固化する前に、 乳酸カル シゥム、 炭酸カルシウム;—マンニトール、 ソルビトール等を添加して板状 ('こ—固- - 化させ、 固化した板状物を粉砕し 3 0メッシュ以下の粉末にして、 乾燥の上保
存した。 さらに、 他の薬理作用物質との混合物として組成された状態でも摂取 可能である。
剤型も散剤、 顆粒、 錠剤、 糖衣錠、 カプセル、 懸濁剤、 ?し剤などの形態に 製剤化でき、 また、 環状重合乳酸が固化する前にプロピレングリコール等の溶 剤に溶解して軟膏とすることも可能である。
環状型重合物の化学構造式を化 1に示す。
【化 1】
CR型構造 (C3H402) z
このことから, 本発明者は、 本物質を環状重合乳酸 (Cy c 1 i c P o 1 y— l a c t a t e ; CPL) と命名した。 C P L分子は、 コンピューターモ デルを用いた分子動力学のエネルギー計算に基づくと、 低重合度では中空のジ グザグ閉鎖環状リング構造を示しているが (図 1) 、 高重合度では閉鎖系長楕 円形リングが C字型のように曲がっているジグザグ構造を示し (図 3) 、 環状 と鎖状の両特性を有している。
くヒ トの服用例 >
(膝臓ガン)
ガン細胞が大動脈に巻き付いている状態で、 治療も不可能と考えられた睥 臓ガン患者が、 CPL 30 g/d a y服用。 服用後 1ヶ月半くらいで元気を回 復した。
(胃ガン)
■ 男性、 胃ガン肝臓に転移、 肝臓に移転したガン無数に散在。 CPLを 2週 間服用、 肝臓に大小無数あったガン塊すベて壊死。
(胃ガン) 羞替.え.用飆 ( Μ
精密検査の結果、 胃ガン発見、 早急に摘出手術を施術、 子児頭大のガン除 去。 他に腹腔內点在。 余命 3〜6月。 CP Lを 5ヶ月間 10 gZd a y服用、 現在に至るも再宪の兆候なし。
(胃ガン)
75歳男†生、 膝臓、 腹膜に転移。 末期状態にて手術不可能、 C PLを 15
0 Θ間 30 gZd a y服用、 現在良好に推移中。
(卵巣嚢腫)
子宮筋腫で子宮を摘出された 40歳の患者の例。 この患者は、 お産の際帝 王切開で、 2回開腹手術を行っている。 最近、 異常出血が続いていたため、 ガ ン検診をしたところ、 同時に行つた超音波検査で、 卵巣に約 5 c mの卵巣嚢 ϋ重 が発見された。 し力も、 囊腫内の一部に突出部位があり、 悪性であることが疑 われた (写真①) 。
そこで、 検査から手術へと至る過程で CP L 30〜40 g/d a yを服用 した。 数日経過後の超音波検査での卵巣嚢腫の大きさは、 約 4 cmにまで縮小 していた (写真②) 0
そして、 後日の手術前の MR I検査で、 卵巣にあったはずの嚢腫が完全に 消失しており、 手術の必要はなくなつていた (写真③) 。
(卵巣嚢腫)
結婚を間近に控えた 32歳の女性、 それほど悪性とは思えなかったが、 超 音波検査で卵巣が 6 cmほど腫れているのがわかり (写真④) 、 痛みを訴えて いたことから、 ホルモン異常が原因であることを考慮して 2〜 3週間様子をみ た。 その後検査をすると、 6. 5 cmとますます腫れていた (写真⑤) 。 そこ で、 今後の手術も予定に入れ、 2週間 CP Lを服用した。 そして、 超音波検査 をしてみると、 6. 5 cmまで腫れていた嚢腫が 4 cm弱になっていた (写真 ⑥) 。 さらに飲み続けて 2週間ほどが経ったときの検查では、 卵巣の腫瘍が完 全に消滅していた。
(子宮 ·'卵巣ガン) …
44歳女性、 2年前、 子宮摘出、 卵巣 ·卵管切除後、 化学療法 3回施行そ の後再発。 入院時、 腸閉塞状態でィレウス管挿入し腸液'ガスを排出。 経口摂 取不可能のため右鎖骨下静脈に、 中心栄養チューブ挿入。 下腹部に腫瘍がある ため人口肛門及び尿管チューブつける。 C P L 2 回摂取後人工肛門部より 排便。 翌日より CPL4〜6 gZd a y摂取続ける。 排ガス '排便、 尿量も増 し飛躍的効果を示す。 3日後ィレウス管抜去、 7日後にはィレウス症状マイナ スのため、 経口摂取 (CPL 15〜20 g/d a y) 、 食事を開始。 癌性疼痛 も和らぎ、 食事も 3分〜 5分〜 7分〜全ガュへと固形物が取れるようになる。 3月後に退院。 その後再ィレウス症状もなく良好 推移。
(肝臓ガン)
男性、 CPLを 150日間 20 g/d a y服用。 完治状態。
(肝硬変由来の肝臓ガン)
男性、 CPLを 21◦日間 20 g/d a y服用。 完治状態。
(乳ガン)
摘出手術後、 目に転移。 210日間 20 gZd a y服用。 現在良好に推移 中。
(乳ガン)
50歳、 骨髄に転移。 C PLを 210日間 20 g/d a y服用、 腫瘍マー カーが 200から 5に低下。
(膀胱ガン)
男性、 切除手術 5回施術後、 CP Lを 50 S間 20〜30 g/d a y服用。 検査の結果異常はなく、 再発も認められない。
(膀胱ガン)
57歳男性、 CP Lを 270 S間 40〜50 g/d a y服用、 現在経過観 察中、 末期状態から軽 。
(喉頭ガン)
一 65歳男性、 CP Lを Γ5013間 20 g/d a y—服用、 完治。 - (舌がん)
25歳女性、 CPLを 120日間 20 gZd a y服用、 完全に消滅。
(肺ガン転移リンパ腫)
71歳男性、 CPLを 180日間 l S gZd a y服用。 現在良好に推移中。 (鎖骨下リンパ腫)
女性、 CPLを 90日間 50 g/d a y服用。 CA15が 70から 20. 3へ、 CEAが 20. 4から 5. 4へ低下。
(頸部悪性リンパ腫)
39歳男性、 CPLを 360 間 20 g/d a y服用、 完治。 (大腸ガ ン) .
60歳女性、 2 cm大 (2〜3期) 腫瘍数個発見。 CPLを 150 H間 2 0 g以上 Zd a y服用したところ、 2週間で腫瘍消滅。 5ヶ月後の検査でも異 常を認めず。
(白血病)
50歳女性、 CP Lを 170日間 15〜20 gZd a y服用、 完治。 2年 後の現在まで再発を認めず。
(白血病)
66歳男性、 CPL 15 g/d a yを 5ヶ月間服用、 完治。 (白血病) 63歳男性、 CPLを 220日間 15 g/d a y服用、 完治。
(副作用及び疼痛抑制)
通常は、 代謝機能が衰えている老人の場合、 薬剤を大量に摂取すると副作 用がでて危険を招くことが少なくない。 しかし、 CPLは 78歳という高齢の 子宮頸ガンの患者が 10 gZd a y服用しても、 全く副作用がないことが確認 された。 また、 ガンが進行した患者は疼痛を訴えるようになるが、 CPLを摂 取すると、 急速に痛みが消えていくことも確認、された。 当該患者はガン闘病の 時期には強烈な痛み止めを飲んでいたが、 C P Lを服用するようになってから は、 その痛み止めがごく一般的な鎮痛剤ですむようになったことからみて、 C P—Lには、 かなりの除痛効果があると考えられる。…
(子宮内膜症)
40歳女性、 激しい月経痛 (過多月経) あり、 CPL 10 gZd a y内服、 次の月経時の痛み軽減、 過多月経症状も改善。 この効果は、 他の 10数名の患 者においても共通して認められる。 また、 この効果が少ない患者においても、 少なくとも、 鎮痛剤の服用量が減少している。 さらに、 腫瘍マーカーの CA1 25も正常化している患者が多い。
(不妊症)
37歳女性、 月経痛、 及び子宫内)]臭症により検診、 卵巣に脳腫あり、 月経 時以外にも下腹痛があつたため CPLS gZd a y内服、 2〜 3 Sで痛みが取 れ体調も良好。 子宮内膜症の症状改善後、 自然受胎。 以後不妊治療に CP Lを 用いたところ 6〜9 gZd a yで顕著な効果が認やられ、 10人服用中、 8人 が妊娠に至る。
(糖尿病 · リウマチ ·高血圧)
80歳女性、 CPLを 30日間 15 g/d a y服用、 服用量を 20 g/d a y に増やして経過を観察したところ、 透析の必要性を認めず。
(C型肝炎)
60歳男性、 C P Lを 16ヶ月間 20 g Z d a y服用、 状態は良好、 肝臓 の影が消滅。
(小児喘息 ·ァトピー性皮膚炎)
1歳男児、 通常の粉剤を飲料水に溶解し幼児が服用可能とした CP L溶液 を与えた。 該溶液の他に、 スプレー剤噴霧を併用した。 該スプレー剤は、 前記 製造例で記載した、 環状重合乳酸が固化する前にプロピレンダリコール等の溶 剤に溶解して製造した軟膏を更に溶剤で希釈した希釈液を、 噴霧容器に充填し たものである。 CPLの服用量は、 当初 40曰間は通常の CP L粉剤換算で 1 5 g/d a ys その後の 140日間は同換算で 10 gZd a yである。 以上の 服用の結果、 喘息の発作は止まりその後も兆候を認めず。 また、 背中、 顔の湿 疹も消滅し痒みも治まった。
(骨粗髪症) 一 .
71歳女性、 CPLを 180日間 e gZd a y服用、 骨密度の増加が認め られる。
(歯槽膿漏)
軟膏剤 (CPL 1 :溶剤 1) と練歯磨とを 1 : 1の割合で混合した CPL 練歯磨を、 1日 2回使用で 200 g使用した時点で出血を伴う歯槽膿漏を治癒。
C P Lは齒周病菌の増殖抑制に著効を示す。
(皮膚疾患) .
水虫患部に、 低粘度軟膏 (CPL 1 :溶剤 3. 5) を、 1日 2回の塗布で約 5 0 g使用した時点で水虫治癒。 ' '
(育毛)
前記スプレー剤を頭部禿げ部に噴霧。 この場合、 通常の CP L粉剤の内服と軟 膏剤の塗布を併用すると、 より育毛効果を高める。 具体的には、 1日 2回スプ レー (CPL粉剤換算 10 g) と 10 gZd a y服用を併用すると 50日間程 で努毛する。 .
くヒトへの CP L適用の効果 >
(人体に及ぼす CP Lの作用)
C P Lは研究の結果から、 致死量が決定できないほど安全な物質であり、 副作用もなく、 正常な細胞においても存在することがわかっている。 これらの ことより、 健康な人体に対する CP L (6 g/d a y) 摂取後の検査において、 経時的に行った聴診 ·打診 ·触診 ·視診など理学的所見にも、 また血液一般 - 生化学的検査や尿 ·糞便検査値などにも影響を及ぼさないこと、 さらに 6 g/ d a yを 3〜 5年長期連用した者の諸検査にも全く異常所見を認めていない。 また食欲、 睡眠、 体重の変化、 性欲など生体の基本的機能には全く影響を及ぼ さず、 むしろ機能の亢進を思わせる所見がみられる。 '
数百^に及ぶがん患者の服用 (10〜 20 g /d a y) によって副作用の 軽減、 延命効果、 さらには治癒を思わせる所見は殆ど全ての患者に認められて レ、'る。 このことは、 服用する-時期、 期'間の問題もあるが、 C PLの作用の一つ- である生体賦活作用 [肝 ·腎及び消化器系の機能を高め、 免疫系などを賦活し、
機能改善に働くこと〕などから、 これらがん患者の肝 ·腎などの機能改善によ るものであると考えられる。 そしてこのことは肝 ·腎障害、 免疫疾患など難治 性疾患に罹患した患者にも使用し得るものと考えられ、 事実これらの患者にも 投与して同様の好結果を得ている。
ガン細胞に密着した N K細胞はまず、 'パーフオリンをガン細胞の壁に突き 刺す。 これにより穴があいたガン細胞は、 内部の細胞液が漏れ始め、 最後は活 動できなくなり死滅する。 このときに、 N K細胞内にある顆粒の中から傷害作 用のある液体を放出するが、 この液体から、 活性酸素という毒性のある酸素が 発生する。 '
一方、 ミ トコンドリアに存在するクェン酸回路に付属する電子伝達系とい う反応回路で、 酸素から活 1 "生酸素が生み出されるが、 ミ トコンドリァで発生し た活性酸素は細胞の中を動き、 角膜をすり抜けて核内に保管されている遺伝子 D N Aまで到達する。
活性酸素により電子を奪われた遺伝子 D N Aの構造にキズが入ると、 D N Aを基につくられるタンパク質が異常な構造になる可能 がでてくる。 タンパ ク質が異常となると、 細胞の異常が起こり、 さらには器官の働きにも問題が発 生する。 結果としては、 細胞のガン化がもっとも深刻となる。
また、 ミ トコンドリアに発生した活性酸素は細胞膜を攻搫することもあり、 細胞膜は外からの情報を受け止め (受容体の役割) 、 その情報と細胞の中に伝 達する機能ももっている。
このような役割をもつ細胞膜が活性酸素によってキズを受けると、 種々の 刺激に対して細胞が正常の反応を行えなくなり、 情報伝達異常もかなりのダメ ージとなる。 これらは結果的に病気という状態につながる。 生理的な老化の促 進に活性酸素が関係していることがわかってきていると同時に、 病的病気の状 態にも活性酸素の害が重要である。
活性酸素の仲間であるスーパーォキサイド、 過酸化水素、 ヒ ドロキシルラ ジカノレは、 細胞内のミ ド 3ンドリアでエネルギーを生み出すときに同時に 現 する。
遺伝子 D NA、 細胞膜への障害の結果、 起こってくる病気としてはガン、 心筋梗塞、 脳梗塞、 糖尿病、 アレルギー疾患などがあり、 これらはいま健康を 脅かすことで問題になっている生活習慣病そのものに他ならない。 このように 活性酸素は、 諸刃の剣の性質をもっている。 このため、 この活性酸素をいかに 効率よく使いこなすかが健康維持、 病気の克服の大きなポイントとなる。
そして環状重合乳酸は、 この活性酸素を消去する作用があることが確認さ れている。 このため、 健康な者への投与は細胞、 ひいては組織を賦活し、 機能 改善に働くものと思われる。
さらに、 詳細は今後の検討を待たれるが、 アトピー性皮膚炎やリウマチな どと関連する免疫異常の是正、 肝保護や血糖調整、 筋持久力保持などに対する 著しい効果が示されている。
(ガン細胞に対する C P Lの作用)
C P Lの作用機序の一つとして、 がん細胞のエネルギー供給を担う嫌気的 解糖系の酵素であるピルビン酸キナーゼゃ乳酸脱水素酵素 (L D H) の活性を 阻害し、 特にがん細胞の L D H活性を阻害する働きが強く、 形態学的にはがん 細胞の細胞質の空胞化 ·膨化、 核の崩壌 ·凝集化を起こし、 さらには細胞膜を 含む細胞全体の変性,脆弱化を来す結果、 がん細胞の増殖を抑制し、 消滅に導 くものと言える。 これらのことは、 粗面小胞体 ·滑面小胞体■ リボゾーム ·ゴ ルジ装置などの細胞内小器官の代謝に働きかけ、 ひいては細胞の代謝の抑制に 働き、 蛋白■糖蛋白の合成や細胞内の脂質代謝、 イオンの移動、 輸送などに影 響を及ぼす結果、 A T P合成はもちろん mR NAの働きも阻害し、 R N Aや D N Aの合成、 細胞内エネルギー生成にも関与するものと考えられる。 すなわち、 がん細胞の代謝が強く阻害されるということである。 一般に細胞が退化に陥る 場合、 形態学的には退行性変化がまず核に起こり、 次いで細胞質に現れるもの であるが、 C P L投与ではガン細胞の核濃縮 ·崩壊 ·溶解などが細胞質の退行 変性と相前後してみられることからも、 細胞内小器官の働きを強く阻害し、 細 胞全体の増殖機構に影響を及ぼしているものと言える。 …'―
C P Lは嫌気的解糠系への作用に加えて、 少なくとも N K (ナチュラルキ ラー) 細胞の活性に影響を与えることもわかっている。 N K細胞はガン細胞を 攻擊する主要な免疫細胞の 1つである。
さらに、 C P Lの投与量、 投与期間と血液中の鉄イオン濃度との間には、 明らかな相関関係が認められ、 その投与量が多い程、 また投与期間が長い程、 血液中の鉄ィオン濃度が低くなることが確認、された。
このことは、 C P Lはその環状構造内に血液中の鉄イオンを取り込み、 極 めて高速で細胞分裂している癌細胞が必要とする鉄分を奪って、 癌細胞を不活 性化していると考えられる。
そのほかの作用メカニズムも示唆されており、 それらの総合作用として C
P Lの抗癌作用が発揮されているものと考えられる。
(C P Lの他の組織に及ぼす影響)
C P Lががん細胞の縑気的代謝課程を阻害するということは、 その背景に好機 的代謝課程にも何らかの働きを示すものと考えられる。 その一つとして細胞内 脂質代謝への影響を考え、 血清及び各臓器 ·組織内のトリグリセライドなどの 代謝課程に及ぼす C P Lの摂取の影響を検討した。
C P Lの摂取は脂質代謝系に影響を与え、 特にトリグリセライドの脂肪酸 組成を変え不飽和化を起こすこと、 さらに細胞を構成するリン脂質の組成に変 化を来すことは、 筋トレーニングに何らかの影響を及ぼすものと考えられ、 C P Lが筋持久性保持に働くものと解された。
我々の体を動かしている骨格筋には赤筋と呼ばれるものと白筋と呼ばれる ものがある。 白筋は一般的に体の表面に近いところに分布し、 急激な働きをす るが、 疲労しやすく、 赤筋は骨格に近い深い部分にあり長い持続性の収縮に適 した筋である。 赤筋の代謝は有酸素的で酸化酵素活性が高く、 白筋は解糖系酵 素活性が高い。
筋小胞体に存在する Ca++が筋収縮に関係があり、 膜電位の変化によって Ca++が遊離 I、 Mg— A T Pの存在のもとに収縮反応の調整にあずかつているも のと思われる。 筋収縮の直接エネルギー源には A T Pのほかに AD P . AM P
が必要なことも明らかにされている。 筋収縮の化学的変化を起こす源は蛋白質、 脂質及び糖質の分解であり、 特に筋のエネルギー源、は後二者に存在している。
解糖課程でダリコーゲン ·ブドウ糖からピルビン酸まで代謝される間は、 無酸素的に行われている。 ダリコーゲンの解糖を促進させるのは無機リンであ り、 この間に A T Pが産生きれる。 筋収縮では A T Pがエネルギー源として利 用され、 酸素が供給されないと乳酸になるが、 これが酸素にあうとグリコーゲ ンに再合成される。 脂質はグリセリンと脂肪酸に分解され、 ァセチル Co— Aを 介して T C Aサイクルに入り、 A T Pが作られる。
C P Lの作用機序の一つとして細胞内小器官の働きを活性化し、 解糖系、 T C Aサイクル、 組織の呼吸系に働き、 A T Pなどの産生に深く係わっている ことから、 C P Lは筋持久性保持に必要なものと考えられる。 これら骨格筋に 限らず平滑筋と呼ばれる消化管などに分布する不随意筋の収縮、 さらには心筋 などの収縮 ·細胞代謝にも、 C P Lは必要なことが分かってきている。
さらに難治性疾患に罹患した患者の C P L摂取中、 下痢などに苦しむ者で 便通の改善が認められ、 中には便秘が改善したものもあった。 そこで、 一般の 便秘に悩む者も摂取し、 排便が好転、 緩下剤の服用もなくなつたということは、 便秘の原因でもある腸管の運動 ·吸収といった面への改善も考えられる。
生化学的 ·細胞学的にも細胞内小器官の機能の改善、 特に脂質代謝を含め 細胞内代謝の 善がみられ、 吸収された物質が門脈を経て肝臓に取り込まれ、 肝臓での分解 '合成'蓄積など、 これらの機能の改善、 さらには全身の機能改 善が考えられる。
このようなことから、 C P Lは各代謝課程に働き、 健康な人の正常な細 胞 ·組織に対してはその機能の亢進に働くと言える。 免疫系疾患や肝 ·腎機能 障害、 さらには、 内分泌性疾患、 悪性腫瘍を含む難治性疾患に罹患した者には、 異常な代謝課程への阻害に選択的に働き、 正常な細胞'組織の機能を賦活する ことによって、 その症状の軽減 ·改善に影響を与えるものと考えられる。
( C P Lの機能性食品——細胞賦活剤——としての役害 ID
C P Lは生体の状態に応じて細胞から分泌される一種の生体防御反応と考えら れるが、 その分泌には限度があると思われる。 そこで、 生物活性がまったく同 —のものを合成し、 それを体内に入れることにより細胞機能を改善し、 正常な 細胞ではその機能を高め、 細胞の活性化を促し、 異常な細胞に対してはその代 謝過程を阻害し、 細胞を変性に陥らせることなどから、 健康を保ち、 疾患に罹 患しないためにも、 そして疾患を克服し、 健康な体に 0復させるためにも必要 なものと考えられ、 さらには研究結果から、 予防医学、 スポーツ医学のへの応 用も期待されている。
(磁気波動共鳴分析器 M I R Sの測定値からみた C P L )
物質.はすべて C, H, Oなどの原子で構成され、 それぞれの原子は異なった磁 気波動を発しており、 生体の臓器やそれを構成する細胞、 食品などの物質から も原子の波動が集合して固有の磁 波動が発せられている。
M I R Sはこれらの微弱な波動をキャッチしたり、 その波動の乱れの程度から 生体機能の健全な状態や疾病の程度を推測したり、 食品などの物質から発する 波動が生体に適合するかどうかを推測することができる。 このように生体や物 質の状態を原子レベルで見分けられることから、 食品などの開発、 有効性や副 作用の評価、 生体に有害な環境化学物質の選別、 さらに医学的に臨床診断にも 応用され始めている。
そこで、 健康食品として C P L (環状重合乳酸) について調べた。 また、 肺癌患者について C P 服用前後の MIRS値の変化を調べた。
IRSで測定した C P Lの計測値を図 1 4に示し、 肺癌患者の MIRS計測値 の変化を図 1 5に示し、 磁気波動共鳴分析の計測値による生体活性の判定基準 を図 1 6に示す。
C P Lについては MIRS値は全般的に高く、 物質と生体の波動がよく共鳴 すること (生体適合性'有用性が高いこと) が示唆された。 事実、 C P Lを服 用することにより肺癌患者の MIRS値が著しく上昇し、 生体活性度の改善が確 …認された。 ' 一 '
くゥシに対する適用例〉
(乳房炎)
乳房炎に対する C P Lの投与方法には、 ①経口投与単独② C P L軟膏剤 5 0 ccとデキサメゾン 5 cc混入注入後 PLテスタ③経口投与と CPL軟膏剤と の併用の 3種類がある。
5 C P L 50グラム (粉末) を水に溶き強制経口投与、 2〜 5日にて完治。
口投与で反応がない場合、 C P L軟膏剤 50 ccとデキサメゾン 5 cc混入 注入後 PLテスタ (一) 。 CP L 50グラム (粉末) 経口投与と軟膏剤を併用、 • 4日後に完治。 普通に抗生物質を使用した場合、 治癒後 1週間程度搾乳出荷で きない状況にあり、 金額にして 1頭当たり 7〜10万円の損害を及ぼす。
0 しかし、 CP Lと抗生物質との併用の場合、 大体 2〜 5日で搾乳出荷する ことができ、 損害も減少する傾向にあった。 また、 C PLのみを投与した治療 にあっては、 治療しながらも健康な他の乳房は搾乳できる結果を得た。 したが つて、 酪農経営の経済性にも貢献できると考えられる。
(分娩前、 ダウナー予防)
15 CPL50 gZd a yを分娩予定 3〜5日前より投与。 分娩 5日前から C
PL50 g/ά a yを投与した牛は、 分娩も順調で、 子牛の成長を助ける効果 がうかがえる。 また、 分娩後において乳房炎の防除の役割も確認できた。
(ケトージス (過肥症候群) )
分娩前 10日間ィソチオール 100 g / d a y投与、 分娩後 7日間 C P L 0 100 g/d a y N 併せてィソチオール 50 g/d a y投与、 発症時の GOT、 γ GTPはそれぞれ 549、 100であったものが、 快復時のそれはそれぞれ 83、 35と著しく低下していた。
(肺炎)
CPL 20 g/d a y 1〜 2 |3間投与、 ビクタスを併用して快復。 5 (子牛の下痢)
代用乳への移行時に下痢を発症した子牛に CPL20〜30 gノ d a y投 一 与、 3日前後に完治。 子牛にあっては、 代用乳への移行時に下痢を起こすこと
が多く、 この下痢が牛の成長を著しく阻害し、 それによる損害も多大といわれ る。
(細菌性の下痢)
搾乳牛 40頭ほどの牛群において、 細菌性の下痢が始まり、 当初の 4頭か ら次々と感染が始まったが、 感染 ·発症した乳牛すべてに CPL50 gZd a. yを投与、 さらに重傷牛 3頭にはネオトル 100 gZd a yを併用投与した。 その結果、 ほとんどの感染牛は大体 2日後に完治、 重傷牛も 4日後に治癒した。 また、 その間、 下痢状態にあっても変わることなくエサを食べ、 搾乳量の減少 もなかった。 "
(罹病予防)
CPL 10〜20 gZd a y投与すればよい。
CP Lを子牛の生後 :〜 5日間、 20ダラムずつ飲ませておけば下痢の防 除も示唆できる。 例えば下痢を起こしても CP Lを飲ませた子牛は、 下痢は自 然に治癒し、 元気に成長した。 産業上の利用可能性
(C PLの作用)
表 1、 表 2において、 CPK (筋肉酵素) の数 からみられるように、 C PKの数値が著しく高い牛群において CP L投与により極めて低い平均値内へ の変化がみられる。 血液のスクリーニング検査において何,らかの異常炎症の解 消を示唆するものである。
—方、 他の血液反応 AVBC、 GOT, TCHOにおいては、 特に変化みら れなかった。
すなわち、 C PL投与においては、 異常細胞に対処するが、 正常細胞には 何ら影響しない。'このことは、 正常細胞に対する活性作用を期待できるもので あり、 一切の副作用がないことを示唆するものである。
【表 1】
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(スクリー-ング) 血液検査 血液生化学検查 PLテスト
所見
WBC( 102) G0T0J/I) 謂 (mg/d) CPK(U/I) ① ② ③ ④ 正常値 (文献値)
40〜120 32-105 60〜290 20〜320 投与前 4月 20曰 97 134 255 819 投与開始 30曰
5月 3日 96 128 266 82
7曰 94 116 245 97 投与最終日 10曰 71 115 286 113
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(ゥシへの C P L適用の効果)
牛の乳房炎および他の疾病に C P Lを使用することにより、今までにない 好結果を得た。 C P Lを単体として使用することはもちろんのこと、 他の薬剤 と併用することで相乗効果を生み、 また、 抗生物質の副作用すら押さえ込んで しまうことが牛に対する一連の治療によって解明された。
C P Lは、 異常細胞や悪性細胞を自滅させ免疫機能に活力を与え、 あらゆ る疾病をも克服するものである。 すなわち、 感受性が高く、 敏感な牛などにあ つては、 同じほ乳類の分類の中でも、 それ以上の効果と可能性が示唆できるも のである。 獣体が人体の十数倍だから、 使用量も人体の数十倍必要と考えられ
差替え用飆 «Ϊ26)
21 るが、 使用量は人体のそれとほぼ同量である。 なぜなら、 C P Lの細胞賦活作 用は細胞と物質の分子レベルによるからである。
牛の疾病に関する早期発見 ·早期治療と予防に C P Lを導入することによ り、 従来の治療に比べ短期治療が可能となり、 さらに感染防御機能を促進し、 これら疾病による損害に対しての改善の可能性が示唆された。 つまり酪農経営 における経済効果までにも好影響をもたらすといえる。