光学活性 β—ァミノアルコールの製造法
技術分野
本発明は、 医薬中間体として有用な光学活性 /3—ァミノアルコール類である光 学活性 1ーァリール— 2—アミノー 1一エタノール誘導体、特に光学活性 1—( 4 ーヒドロキシフエニル) 一 2—アミノー 1一エタノール誘導体の製造法に関する ものである。
背景技術
従来、 光学活性 /3—ァミノアルコール類を製造する方法としては以下の方法が 知られている。
1 ) ケトンと亜硝酸アルキルから ーォキシムケトン類を製造し、 遷移金属触媒 を用いた不斉水素化により、 一才キシムアルコール類を製造し、 さらにォキシ ム基を還元することで ーァミノアルコール類を製造する方法 (特開平 5 _ 4 9 しかしながら、 この方法では取り扱いが困難な爆発性の亜硝酸アルキルを使用 し、 さらに爆発性の α—ォキシムケトン類を製造しているため、 工業的に製造す ることが困難である。
また、 光学活性 1—ァリール一 2—アミノー 1—エタノール誘導体の製造法と しては、 以下の方法が知られている。
2 ) ベンゼンと Lーァラニンの酸塩ィ匕物を反応させてケトン誘導体とし、 さらに カルボ二ル基を還元することにより、 (1 R, 2 S )— 1—フエニル— 2—ァミノ 一 1一プロパノール((一) 一ノルエフェドリン) を製造する方法(特開昭 6 2— 2 0 9 0 4 7 )。
3 ) Lーァラニンから N, N—ジベンジルァラニナールを製造し、 フエ二ルマグ ネシゥム試薬と反応させた後、脱べンジル化させることにより、 (1 R, 2 S ) - 1一フエ二ルー 2—アミノー 1—プロパノール((一) 一ノルェフエドリン) を製 造する方法 (欧州特許 2 8 8 7 6 4、 米国特許 4 9 9 0 6 6 9 )。
しかしながら、 これらの方法は (1 R, 2 S ) — 1一フエ二ルー 2—アミノー
1—プロパノール((一) —ノルエフェドリン) の製造に限定された方法であり、 特にベンゼン環上に置換基を有する光学活性 1—ァリール— 2—アミノー 1—ェ 夕ノール誘導体の合成への適用は困難である。
また、 光学活性 1一 (4ーヒドロキシフエニル) 一2—ァミノ一 1—エタノー ル誘導体の製造法としては、 以下の方法が知られている。
4) エリス口一 1— (4—ヒドロキシフエニル) 一2—ァミノ一 1—プロパノー ル (p—ヒドロキシノルエフェドリン) のラセミ体と酒石酸との塩を形成させ、 分離する方法 (J. Me d. Ch em., 1977, 20, 978.)
しかしながら、この方法は多段階を経て合成したラセミ体を分割しているため、 工業的に有利な方法とは言えず、 さらに (1R, 2 S) 一 1一 (4ーヒドロキシ フエニル) — 2—アミノー 1—プロパノールを得る場合には、 高価な D—酒石酸 が必要である。
発明の開示
上記に鑑み、 本発明の目的は、 医薬中間体として有用な光学活性 1ーァリール 一 2—アミノー 1—エタノール誘導体、 特に光学活性 1一 (4ーヒドロキシフエ ニル) 一 2—アミノー 1—エタノールを安価且つ入手容易な原料から簡便に製造 できる方法を提供することにある。
本発明者らは上記に鑑み、 鋭意検討を行った結果、 安価且つ入手容易な原料か ら、 光学活性 1ーァリール一 2—アミノー 1一エタノール誘導体、 特に光学活性 1— (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—アミノー 1一エタノール誘導体を簡便に 製造できる方法を開発するに至つた。
(式中、 A rlは置換基を有しても良い炭素数 6 15のァリール基を表し、 R1 は炭素数 1 12のアルキル基、 又は炭素数 7 2のァラルキル基を表し、 L は脱離基を表す。) で表されるひ一置換ケトンと
下記式 (2) ;
(式中、 Ar2は置換基を有しても良い炭素数 6 15のァリール基を表し、 R2 は炭素数 1 12のアルキル基を表し、 *1は不斉炭素原子を表す。)で表される 光学活性アミンを反応させることにより、
下記式 ( 3 );
(式中、 Arl Ar2 Rl R2 *1 は前記に同じ。) で表される光学活性 a 一置換アミノケトンのジァステレオマー混合物を生成させ、 必要に応じて酸との 塩を形成させた後に、 一方のジァステレオマーを分離することを特徴とする、
下記式 (4) ;
(4)
R1 R
(式中、 Arl、 Ar2、 Rl、 R2、 A *1は前記に同じ、 * 2は不斉炭素原子を表 す。) で表される光学活性 α—置換:
又は下記式 (5);
(式中、 A r 1、 A r2、 Rl、 R2、 * *2は前記に同じ。 A-は対陰イオンを 表す。) で表される光学活性 a—置換 塩の製造法である。 また、 本第 2発明は前記式 (4) で表される光学活性 α—置換:
又は前記式 (5) で表される光学活性 α—置換アミノケトン塩を立体選択的に還 元することを特徴とする、
下記式 ( 6 ) ;
(式中、 Arl、 Ar2、 Rl、 R2、 *1、 *2は前記に同じ、 *3は不斉炭素原子 を表す。)で表される光学活性) 3—置換ァミノアルコール、又はその塩の製造法で
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ある。
また本第 3発明は、 前記式 (6) で表される光学活性 ]3—置換アミノアルコ一 ル、 又はその塩を加水素分解することを特徴とする、 下記式 (7);
R1
(式中、 Rl、 Arl、 *2、 *3は前記に同じ。) で表される光学活性 —ァミノ アルコール、 又はその塩の製造法である。 更に本第 4発明は前記式 (4) で表される光学活性 α—置換アミノケトン、 又 は前記式 (5) で表される光学活性ひ一置換アミノケトン塩を立体選択的に還元 し、 同時に加水素分解することを特徴とする、 前記式 (7) で表される光学活性 3—ァミノアルコール、 又はその塩の製造法である。 また、 本第 5発明は、 前記式 (3) で表される光学活性 α—置換:
のジァステレオマ一混合物と酸から塩を形成させ、 溶媒中から一方のジァステレ ォマーの塩を優先的に晶出させることを特徴とする、 前記式 (5) で表される光 学活性 α—置換ァミノケトン塩の単離精製法である。 更に本第 6発明は、 前記式 (4) における R1が炭素数 1〜4のアルキル基、 又は炭素数 7〜12のァラルキル基である光学活性 α—置換アミノケトン、 又は 前記式 (5) における R1が炭素数 1〜4のアルキル基、 又は炭素数 7〜12の ァラルキル基である光学活性 α—置換ァミノケトン塩である。 また、 本第 7発明は、 下記式 (8);
*2ノ Ar2
(8)
R1 R2
(式中、 A r2、 Rl、 R2、 * 1、 *2、 *3 は前記と同じ、 Pは水素原子又は水 酸基の保護基を表す。)で表される光学活性 /3—置換ァミノアルコール、又はその 塩でもある。 更に、 本第 8発明は下記式 (9);
(式中、 R1は炭素数 1〜12のアルキル基又は 7〜 12のァラルキル基を表し、 *2、 *3は不斉炭素原子を表す。) で表される光学活性 ]3—ァミノアルコール又 はその非光学活性な酸との塩の単離精製法であって、 不純物が混入している前記 式 (9) で表される ]3—ァミノアルコール又はその非光学活性な酸との塩を、 ァ ルコール系溶媒を用いて晶析することにより、 混入している不純物を母液に除去 し、 前記式 (9) で表される光学活性ァミノアルコール又はその非光学活性な酸 との塩を結晶として取得することを特徴とする方法でもある。 以下に、 本発明を詳述する。
まず、 本発明で使用される各化合物、 並びに製造される各化合物について説明 する。
本第 1発明で用いる α—置換ケトンは、 下記式 (1) ;
で表される。
ここで、 Arlは置換基を有しても良い炭素数 6〜15のァリール基を表す。 ァリール基として、 例えば、 フエニル基、 ナフチル基、 ビフエ二ル基が挙げら れ、 好ましくはフエニル基である。
前記 Arl の置換基としては、 例えばフッ素原子、 塩素原子、 臭素原子、 ヨウ 素原子等のハロゲン原子、 ニトロ基、 ニトロソ基、 シァノ基、 アミノ基、 ヒドロ キシァミノ基、 炭素数 1〜12のアルキルアミノ基、 炭素数 1〜12のジアルキ ルァミノ基、 アジド基、 トリフルォロメチル基、 力ルポキシル基、 炭素数 1〜1 2のァシル基、 炭素数 7〜12のァロイル基、 ヒドロキシル基、 炭素数 1〜12 のアルキルォキシ基、 炭素数?〜 12のァラルキルォキシ基、 炭素数 6〜12の ァリ一ルォキシ基、 炭素数 1〜 12のァシルォキシ基、 炭素数 7〜 12のァロイ ルォキシ基、 炭素数 3〜 12のシリルォキシ基、 炭素数 1〜12のスルホニルォ キシ基、 又は炭素数 1〜12のアルキルチオ基等が挙げられ、 好ましくはヒドロ キシル基、 炭素数 1〜12のアルキルォキシ基、 炭素数 7〜 1.2のァラルキルォ キシ基、炭素数 1〜12のァシルォキシ基、炭素数 7〜12のァロイルォキシ基、 炭素数 3〜12のシリルォキシ基、 又は炭素数 1~12のスルホニルォキシ基で あり、 置換基の数は 0〜 3個が挙げられる。
Arlとして好ましくは、 フエニル基、 又は下記式 (10) ;
(10)
p
(式中、 Pは水素原子又は水酸基の保護基を表す。)で表される p—ヒドロキシフ ェ二ル基若しくは水酸基が保護された p—ヒドロキシフェニル基である。
水酸基の保護基としては、 例えば、 プロテクティブ ·グループス 'イン 'ォ一 ガニック 'シンセシス第 2版 (P r o t e c t i V e Gr oup s i n O r g an i c Syn t he s i s, 2 nd Ed.)、 テオドラ ダブリュ. グ リーン (Th e od o r a W. Gr e e n) 著、 ジョン ·ウイリー -アンド ' サンズ (J OHN WI LEY & SONS) 出版、 1990年の 143頁〜 174頁に記載された保護基が挙げられ、 具体的には、 メチル基、 メトキシメチ ル基、 ベンジロキシメチル基、 メトキシェトキシメチル基、 メチルチオメチル基、 フエ二ルチオメチル基、 テトラヒドロピラエル基、 p_ブロモフエナシル基、 ァ リル基、 イソプロピル基、 シクロへキシル基、 t e r t一ブチル基等のエーテル 型保護基;ベンジル基、 2, 6—ジメチルペンジル基、 4—メトキシベンジル基、 2, 6—ジクロ口べンジル基、 9一アントラニルメチル基、 ジフエ二ルメチル基、 フエネチル基、 卜リフエニルメチル基等のベンジル型保護基; 卜リメチルシリル 基、 トリェチルシリル基、 t e r t—プチルジメチルシリル基等のシリル型保護 基;ァセチル基、 クロロアセチル基、 トリフルォロアセチル基、 ビバロイル基等 のァシル型保護基;ベンゾィル基、 p—メチルベンゾィル基、 p—クロ口べンゾ ィル基、 o—クロ口ベンゾィル基、 p—二トロベンゾィル基等のァロイル型保護 基;メ卜キシカルボ二ル基、 エトキシカルボ二ル基、 ベンジロキシカルボ二ル基、 t e r t—ブトキシカルボニル基等のカーボネート型保護基;ジメチルホスフィ ニル基等のホスフィネート型保護基;メ夕ンスルホニル基、エタンスルホニル基、 クロロメタンスルホニル基、 トリクロロメタンスルホニル基、 ベンゼンスルホ二 ル基、 p—トルエンスルホニル基、 o—ニトロベンゼンスルホニル基、 m—二ト 口ベンゼンスルホニル基、 p—二トロベンゼンスルホニル基、 o—クロ口べンゼ ンスルホニル基、 m—クロ口ベンゼンスルホニル基、 p—クロ口ベンゼンスルホ ニル基、トリフルォロメタンスルホニル基等のスルホニル型保護基が挙げられる。 好ましくはべンジル基、 2, 6—ジメチルベンジル基、 4ーメトキシベンジル 基、 2, 6—ジクロ口べンジル基、 9—アントラニルメチル基、 ジフエ二ルメチ
ル基、 フエネチル基、 トリフエニルメチル基等のベンジル型保護基;ベンゾィル 基、 P _メチルベンゾィル基、 P—クロ口ベンゾィル基、 o—クロ口ベンゾィル 基、 p—ニトロベンゾィル基等のァロイル型保護基;メタンスルホニル基、 エタ ンスルホニル基、 クロロメ夕ンスルホニル基、 トリクロロメタンスルホニル基、 ベンゼンスルホニル基、 P—トルエンスルホニル基、 O—ニトロベンゼンスルホ ニル基、 m—二トロベンゼンスルホニル基、 p—二トロベンゼンスルホニル基、 o—クロ口ベンゼンスルホニル基、 m—クロ口ベンゼンスルホニル基、 ρ—クロ 口ベンゼンスルホニル基、 トリフルォロメタンスルホニル基等のスルホ二ル型保 護基が挙げられ、 更に好ましくはべンジル基、 ベンゾィル基、 又はメタンスルホ ニル基である。
Α Π として更に好ましくは、 フエニル基、 p—ヒドロキシフエニル基、 p _ ベンジロキシフエニル基、 p—ベンゾィルォキシフエニル基、 又は p—メタンス ルホニルォキシフエニル基である。 また、 R 1 は炭素数 1〜 1 2のアルキル基、 又は炭素数 7〜 1 2のァラルキル 基を表す。 アルキル基としては、 例えばメチル基、 ェチル基、 n—プロピル基、 イソプロピル基、 n—ブチル基、 イソブチル基、 s e c一ブチル基、 t e r t— ブチル基、 n—へキシル基等が挙げられ、 ァラルキル基としては、 例えばべンジ ル基、 フエネチル基等が挙げられる。 R 1 として、 好ましくはメチル基、 又はェ チル基である。 また、 Lは脱離基を表し、 脱離基としては、 例えばフッ素原子、 塩素原子、 臭 素原子、 ヨウ素原子等のハロゲン原子;メタンスルホニルォキシ基、 エタンスル ホニルォキシ基、 クロ口メタンスルホニルォキシ基、 トリクロロメタンスルホ二 ルォキシ基、 ベンゼンスルホニルォキシ基、 p—トルエンスルホニルォキシ基、 o一二トロベンゼンスルホニルォキシ基、 m—ニトロベンゼンスルホニルォキシ 基、 ρ—二トロベンゼンスルホニルォキシ基、 o—クロ口ベンゼンスルホニルォ キシ基、 m—クロ口ベンゼンスルホニルォキシ基、 p—クロ口ベンゼンスルホ二
ルォキシ基、 トリフルォロメタンスルホニルォキシ基等のスルホニルォキシ基が 挙げられる。 好ましくはハロゲン原子であり、 更に好ましくは塩素原子、 又は臭 素原子である。 前記 α—置換ケトン(1 ) は、 例えば前駆体となるケトンが入手できる場合は、 塩素ガス、塩化スルフリル、又は液体臭素等のハロゲン化剤でハロゲン化するか、 又は前駆体としてひーヒドロキシケトンが入手できる場合は、 塩化メタンスルホ ニル、 塩化 ρ—トルエンスルホニル、 又は無水トリフルォロメ夕ンスルホン酸等 のスルホニル化剤でスルホニル化することにより、簡便に製造することが出来る。 また、 本第 1発明で使用される光学活性アミンは、 下記式 (2 );
ここで、 A r 2は置換基を有しても良い炭素数 6〜1 5のァリール基を表す。 ァリール基として例えば、 フエニル基、 ナフチル基、 ビフエ二ル基が挙げられ、 好ましくはフエニル基である。
前記 A r 2 の置換基としては、 例えばフッ素原子、 塩素原子、 臭素原子、 ヨウ 素原子等のハロゲン原子、 ニトロ基、 ニトロソ基、 シァノ基、 アミノ基、 ヒドロ キシァミノ基、 炭素数 1〜1 2のアルキルアミノ基、 炭素数 1〜1 2のジアルキ ルァミノ基、 アジド基、 トリフルォロメチル基、 カルボキシル基、 炭素数 1〜1 2のァシル基、 炭素数?〜 1 2のァロイル基、 ヒドロキシル基、 炭素数 1〜1 2 のアルキルォキシ基、 炭素数 7〜 1 2のァラルキルォキシ基、 炭素数 6〜1 2の ァリールォキシ基、 炭素数 1〜1 2のァシルォキシ基、 炭素数 7〜1 2のァロイ ルォキシ基、 炭素数 3〜1 2のシリルォキシ基、 炭素数 1〜1 2のスルホニルォ
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キシ基、 又は炭素数 1〜12のアルキルチオ基等が挙げられ、 好ましくは炭素数 1〜12のアルキルォキシ基であり、 置換基の数は 0〜 3個が挙げられる。
A r2として好ましくは、 フエニル基、 又は p—メトキシフエ二ル基である。
また、 R2 は炭素数 1〜12のアルキル基を表す。 アルキル基としては、 例え ば、 メチル基、 ェチル基、 n—プロピル基、 イソプロピル基、 n—ブチル基、 ィ ソブチル基、 s e c一ブチル基、 t e r t—プチル基、 n—へキシル基等が挙げ られ、 好ましくはメチル基である。
また、 *1は不斉炭素原子を表す。
本第 1発明で製造される光学活性ひ一置換アミノケトンは、 下記式 (4) ;
で表され、 式中の Arl、 Ar2、 Rl、 R2、 *1は前記と同じであり、 *2は不 斉炭素原子を表す。 好ましくは、 Ar 1が p—ヒドロキシフエニル基若しくは水 酸基が保護された p—ヒドロキシフエニル基である化合物、即ち、下記式(1 1);
また、 本第 1発明で製造される光学活性 α—置換アミ 塩は、 下己式 (5) ;
で表され、 ここでの Arl、 Ar2、 Rl、 R2、 *1、 *2は前記と同じである。 式中の A-はプロトン酸の対陰イオンを表し、例えば、 メタンスルホン酸イオン、 ベンゼンスルホン酸イオン、 p—トルエンスルホン酸イオン、 トリフルォロメタ ンスルホン酸イオン、 フッ素イオン、 塩素イオン、 臭素イオン、 ヨウ素イオン、 硫酸イオン、 硫酸水素イオン、 過塩素酸イオン、 硝酸イオン、 リン酸イオン、 蟻 酸イオン、 酢酸イオン、 安息香酸イオン、 プロピオン酸イオン、 シユウ酸イオン、 クェン酸イオン、 L一酒石酸イオン、 D—酒石酸イオン、 メソー酒石酸イオン、 L—マンデル酸イオン、 D—マンデル酸イオン等が挙げられ、 好ましくはメタン スルホン酸イオン、 塩素イオン、 又は臭素イオンである。 また、 更に好ましくは、 A r 1 が p—ヒドロキシフェニル基若しくは水酸基が保護された p—ヒドロキシ フエニル基である化合物である。/ 特に、 前記式 (4)、 又は前記式 (5) における R1が炭素数 1〜4のアルキル
基、 又は炭素数 7〜12のァラルキル基である光学活性化合物はいずれも文献未 記載の新規化合物である。
なお、 前記式 (4) 又は (5) で表される化合物は不斉炭素を 2個有している ため、 各々 4個の光学異性体が存在するが、 これら全ての光学異性体が本発明の 範囲に含まれる。
好ましい異性体としては、 前記式(5) における A-がメタンスルホン酸イオン である場合、 *2の絶対配置が Sで *1の絶対配置が Rであるか、 又は、 *2の絶 対配置が Rで *1の絶対配置が Sである。 また、 前記式 (5) における A-が塩素 イオン、 又は臭素イオンである場合は、 * 2の絶対配置が Rで *1 の絶対配置が Rであるか、 又は、 *2の絶対配置が Sで *1の絶対配置が Sである。
本第 2発明で製造される光学活性 ]3—置換ァミノアルコールは、下記式(6);
で表され、 式中の Arl、 Ar2、 Rl、 R2、 * 1、 *2は前記と同じであり、 *3 は不斉炭素原子を表す。 特に、 前記式 (6) において、 Arlが p—ヒドロキシ フェニル基若しくは水酸基が保護された p—ヒドロキシフエニル基である化合物、 即ち、 下記式 (8);
で表される光学活性化合物は文献未記載の新規化合物である
上記化合物 (8) は不斉炭素を 3個有しているため、 各々 8個の光学異性体が 存在するが、 これら全ての光学異性体が本発明の範囲に含まれる。
好ましい異性体としては、 *2 の絶対配置が Sであり *1 の絶対配置が Rであ り *3の絶対配置が Rである力 *2の絶対配置が Rであり *1の絶対配置が尺で あり * 3の絶対配置が Sであるか、 * 2の絶対配置が Rであり *1の絶対配置が S であり *3の絶対配置が Sであるか、又は、 * 2の絶対配置が Sであり *1の絶対 配置が Sであり * 3の絶対配置が Rである。 本第 3発明で製造される光学活性 一ァミノアルコールは、 下記式 (7) ;
Ar (7)
で表され、 式中の; l、 Arl、 *2、 *3は前記と同じである。
A r 1 として好ましくはフエニル基、 又は p—ヒドロキシフエニル基であり、 更に好ましくは P—ヒドロキシフエニル基である。 前記式 (7) で表される光学活性化合物は、 不斉炭素を 2個有しているため、 各々 4個の光学異性体が存在するが、 これら全ての各光学異性体が本発明の範囲 に含まれる。
好ましい異性体としては、 *2 の絶対配置が Sであり *3の絶対配置が Rであ るか、 又は、 *2の絶対配置が Rであり *3の絶対配置が Sである。 次に、 本発明における各製造法について説明する。 本発明では、 まず、 前記式 (1) で表されるひ一置換ケトンと前記式 (2) で
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表される光学活性アミンを反応させることにより、 前記式 (3 ) で表される光学 活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマ一混合物を生成させる。
前記 α—置換ケトン (1 ) と前記光学活性アミン (2 ) の反応は、 塩基を共存 させることにより進行する。 光学活性アミン (2 ) は塩基を兼ねて過剰に使用す ることにより、 反応を進行させることも出来るが、 安価な塩基を共存させて反応 させる方が好ましい。
前記光学活性ァミンの使用量としては、 前記 α—置換ケトンに対し、 好ましく は 0 . 8〜 5倍モル量であり、 更に好ましくは 1〜1 . 5倍モル量である。
前記塩基としては、 例えば水酸化リチウム、 水酸化ナトリウム、 水酸化力リウ ム、 水酸化カルシウム、 水酸化マグネシウム、 炭酸リチウム、 炭酸ナトリウム、 炭酸カリウム、 炭酸セシウム、 炭酸カルシウム、 炭酸マグネシウム、 炭酸水素リ チウム、 炭酸水素ナトリウム、 炭酸水素カリウム等の無機塩基、 又はトリェチル ァミン、 Ν—メチルビペリジン、 Ν—メチルモルホリン、 ピリジン、 2—メチル ピリジン、 3—メチルピリジン、 Ν, Ν—ジメチルァミノピリジン、 イミダゾー ル等の 3級ァミン類が挙げられる。 好ましくは、 炭酸水素リチウム、 炭酸水素ナ トリウム、 炭酸水素カリウム等の無機塩基、 又はトリェチルァミン、 Ν—メチル ピぺリジン、 Ν—メチルモルホリン、 ピリジン、 2—メチルピリジン、 3—メチ ルピリジン、 Ν, Ν—ジメチルァミノピリジン、 イミダゾ一ル等の 3級ァミン類 であり、 更に好ましくは、 炭酸水素ナトリウム、 トリェチルァミン、 又はピリジ ンである。 前記塩基の使用量としては、 前記化合物 (1 ) に対し、 好ましくは 0 . 8〜1 0倍モル量であり、 更に好ましくは 1〜3倍モル量である。
本反応の反応温度としては、 反応時間短縮、 及び収率向上の観点から好ましく は— 2 0〜: L 2 0 °C、 更に好ましくは 1 0〜: L 0 0 °Cである。
本反応に使用できる溶媒としては、 例えば、 へキサン、 ヘプ夕ン、 ベンゼン、 トルエン等の炭化水素系溶剤;ジェチルェ一テル、 テトラヒドロフラン、 1, 4 —ジォキサン、 メチル t e r t —プチルェ一テル、 ジメトキシェタン等のエーテ ル系溶媒;酢酸ェチル、 酢酸 n—プロピル、 酢酸 t e r t 一ブチル等のエステル
系溶媒;アセトン、 メチルエヂルケトン等のケトン系溶媒;塩化メチレン、 クロ 口ホルム、 1, 1 , 1—トリクロ口ェ夕ン等のハロゲン系溶媒;ジメチルホルム アミド、 ジメチルァセトアミド、 N—メチルピロリドン等のアミド系溶媒;ァセ トニトリル、 プロピオ二トリル等の二トリル系溶媒;ジメチルスルホキシド等の スルホキシド系溶媒;へキサメチルリン酸トリアミド等のリン酸アミド系溶媒、 メタノール、 エタノール、 イソプロパノール等のアルコール系溶媒、 又は水が挙 げられる。前記溶媒は、単独で用いてもよく、 2種以上を混合して用いてもよく、 その場合、 混合比は特に制限されない。
好ましくは、 酢酸ェチル、 テトラヒドロフラン、 ァセトニトリル、 ジメチルホ ルムアミド、 ジメチルスルホキシド、 メタノール、 エタノール、 水等であり、 更 に好ましくはァセトニトリル、 エタノール、 又はエタノールと水の混合溶媒であ る。
前記溶媒の使用量としては、 前記化合物 (1 ) に対し、 好ましくは 5 0倍重量 以下、 更に好ましくは 5〜 2 0倍重量である。
反応の際の前記化合物 (1 )、 前記化合物 (2 )、 塩基、 及び溶媒の添加方法や 添加の順番は特に制限されない。
本反応の後処理としては、 反応液から生成物を取得するための一般的な後処理 を行うか、 場合によっては後処理を行わずに連続して後続工程を行ってもよい。 後処理を行う場合は例えば、 反応終了後の反応液に水、 又は必要に応じて水酸化 ナトリウム水溶液、 炭酸カリウム水溶液、 炭酸水素ナトリウム水溶液等のアル力 リ水溶液を加え、 一般的な抽出溶媒、 例えば酢酸ェチル、 ジェチルエーテル、 塩 化メチレン、 トルエン、 へキサン等を用いて抽出操作を行う。 得られた抽出液か ら、 減圧加熱等の操作により反応溶媒及び抽出溶媒を留去すると、 前記式 (3 ) で表される光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマ一混合物が得られる。 なお、 通常、 前記光学活性アミン (2 ) として光学純品を使用するので、 前記 化合物 (3 ) は、 一般に 2種のジァステレオマ一混合物として得られる。 次に、 前記式 (3 ) で表される光学活性 α—置換:
マー混合物から、 一方のジァステレオマーを優先して分離する工程について説明 する。
本工程では、 ジァステレオマ一の物性の違いを利用した一般的な分離方法を用 いることが出来、 例えばカラムクロマトグラフィー、 遠心クロマトグラフィー、 薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー等のクロマトグラフィー、 分別蒸留、 又は適当な溶媒中から一方のジァステレオマーを優先的に晶出させる ことにより、 目的とする分離を行うことが出来る。 - また、 前記式 (3 ) で表される化合物と酸との塩を形成させ、 溶媒中から一方 のジァステレオマーの塩を優先的に晶出させることにより、 特定の立体配置を有 する前記式 (5 ) で表される光学活性 α—置換アミノケトン塩を単離精製するこ とも出来る。 なお、 一回の分離操作での分離効率が不充分な場合は、 該操作を繰 り返すことにより、 単一なジァステレオマ一として分離することが可能である。 前記酸としては、 例えばメタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸、 ρ—トルェ ンスルホン酸、 トリフルォロメ夕ンスルホン酸等のスルホン酸;弗化水素、 塩化 水素、 臭化水素、 ヨウ化水素等のハロゲン化水素;硫酸、 過塩素酸、 硝酸、 リン 酸等の無機酸;蟻酸、 酢酸、 安息香酸、 プロピオン酸、 シユウ酸、 クェン酸、 L 一酒石酸、 D—酒石酸、 メソー酒石酸、 L—マンデル酸、 D—マンデル酸等の力 ルボン酸等が挙げられ、 好ましくはメタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸、 ρ —トルエンスルホン酸、 卜リフルォロメタンスルホン酸等のスルホン酸、 又は弗 化水素、 塩化水素、 臭化水素、 ヨウ化水素等のハロゲン化水素であり、 更に好ま しくはメタンスルホン酸、 塩化水素、 又は臭化水素である。 なお、 ハロゲン化水 素はガスを使用するか、 若しくは酢酸ェチル、 メタノール、 1, 4 ~ジォキサン、 テトラヒドロフラン等の溶媒に溶解させたものを使用してもよく、 又は水溶液で ある弗化水素酸、 塩酸、 臭化水素酸、 ヨウ化水素酸等の八ロゲン化水素酸のいず れを使用しても良い。
前記酸の使用量としては、 前記化合物 (3 ) に対し、 好ましくは 0 . 5〜2倍 モル量であり、 更に好ましくは 0 . 8〜1 . 2倍モル量である。
前記溶媒としては、 湿結晶からの溶媒の乾燥や溶剤の回収再利用 (蒸留回収) 等の点を考慮すると、 比較的沸点の低い溶媒が好ましく、 このような溶媒として は、 一般には 1気圧以下で沸点が約 1 0 o °c以下のものが挙げられる。 前記溶媒 としては特に限定されないが、 用いる酸の種類に応じて好適に選択される。
例えば、 メタンスルホン酸、 ベンゼンスルホン酸、 p—トルエンスルホン酸、 トリフルォロメタンスルホン酸等のスルホン酸、 特にメタンスルホン酸を用いる 場合、 前記溶媒として例えば、 蟻酸ェチル、 酢酸メチル、 酢酸ェチル、 酢酸 n— プロピル、 酢酸 n—ブチル、 酢酸!; r e t —ブチル、 プロピオン酸メチル、 プロ ピオン酸ェチル、 γ—プチロラクトン等のエステル系溶媒;ジェチルェ一テル、 ジイソプロピルエーテル、 ジ η—ブチルエーテル、 メチル t e r t—ブチルエー テル、 メチルシクロへキシルェ一テル、 ジメトキシェタン、 ジエチレングリコ一 ルジメチルェ一テル、 テトラヒドロフラン、 1, 4—ジォキサン等のエーテル系 溶媒;アセトン、 メチルェチルケトン、 ジェチルケトン、 シクロペン夕ノン、 シ クロへキサノン等のケトン系溶媒;塩化メチレン、 クロ口ホルム、 四塩化炭素、 1 , 2—ジクロロェタン、 1, 1 , 1—トリクロロェタン等のハロゲン系溶媒; メタノール、 エタノール、 イソプロパノール、 n—ブタノール、 エチレングリコ ール等のアルコール系溶媒; ペンタン、 石油エーテル、 ネオペンタン、 へキサン、 シクロへキサン、 メチルシクロへキサン、 ヘプタン、 シクロヘプタン、 オクタン、 イソオクタン、 ベンゼン、 トルエン、 o—キシレン、 m—キシレン、 p—キシレ ン、 ェチルベンゼン等の炭化水素系溶媒;ァセトニトリル、 プロピオ二トリル等 の二トリル系溶媒;水等が挙げられる。 更に好ましくは、 溶剤コストや取り扱い 性の総合的観点から、 酢酸エヂル、 アセトン、 又はジメトキシェタンが挙げられ る。 これら溶媒は単独で用いてもよく、 2種以上混合して用いてもよく、 その場 合、 混合比は特に制限されない。 前記スルホン酸と前記溶媒を組み合わせることで、 優先的に晶出させることが 出来る前記化合物 (5 ) の立体配置は、 * 2が Sであり * 1が Rであるか、 又は、 * 2が Rであり * 1が Sである。
また、 前記酸として弗化水素、 塩化水素、 臭化水素、 ヨウ化水素等の八ロゲン 化水素、特に塩化水素、又は臭化水素を用いる場合、 前記溶媒として好ましくは、 メタノール、 エタノール、 ィソプロパノール、 n—ブ夕ノール、 エチレングリコ —ル等のアルコール系溶媒、 又は水等が挙げられる。 これら溶媒は単独で用いて も、 2種以上を混合してもよく、 アルコール系溶媒どうしを混合する場合は、 そ の混合比に制限はないが、 アルコール系溶媒と水を混合する場合は、 その混合比 (水の重量ノアルコール系溶媒の重量) が 1以下になることが好ましい。 更に好 ましくは、 エタノール、 又はエタノールと水の混合溶媒が用いられる。
前記ハロゲン化水素と前記溶媒を組み合わせることで、 優先的に晶出させるこ とが出来る前記化合物 (5 ) の立体配置は、 * 2が Rであり * 1 が Rであるか、 又は、 * 2が Sであり * 1が Sである。 前記溶媒の使用量は、 前記化合物(5 ) の結晶化のための操作終了時において、 取得物の流動性が維持できる量であるのが好ましく、 例えば前記化合物 (3 ) に 対し、 好ましくは約 5 0倍重量以下であり、 更に好ましくは約 1〜3 0倍重量で ある。 反応及び結晶化の際の前記化合物(3 )、酸、及び溶媒の添加方法や添加の順番 は特に制限されないが、 好ましくは例えば前記化合物 (3 ) と溶媒からなる溶液 に酸を添加するか、 又は酸と溶媒からなる溶液に前記化合物 (3 ) を添加しても よい。 結晶化は試剤を添加する際に徐々に行うことが好ましいが、 別の方法とし て、 結晶化が行われない溶媒中で前記化合物 (3 ) と酸から塩形成を行った後、 減圧加熱等により溶媒を留去して前記化合物 (5 ) のジァステレオマー混合物を 得た後、 溶媒を加えて再度結晶化を行ってもよい。 この際、 結晶化の方法として は冷却晶析、 濃縮晶析、 又はこれらを組み合わせた方法でもよく、 前記濃縮晶析 が前記溶媒以外の他の溶媒からなる溶液を前記溶媒からなる溶液に置換していく 晶析法であってもよい。 また、 結晶化に際しては、 種晶を添加してもよい。
本工程の反応及び結晶化は、 室温付近で実施することができるが、 必要に応じ て、 加温又は冷却をすることができ、 例えば、 約 6 0 * 以下、 通常は一 3 0 ° (:〜 5 0 °Cで行う。
このようにして得られた前記化合物 (5 ) は固液分離を行い、 取得結晶中に母 液が残存して品質を低下させる場合には、必要に応じて、更に取得結晶を洗浄し、 乾燥することができる。 前記固液分離の方法としては特に限定されず、 例えば、 加圧濾過、減圧濾過、遠心分離等の方法が挙げられる。前記乾燥の方法としては、 例えば、 熱分解や溶融を避けて約 6 0 °C以下で、 減圧乾燥 (真空乾燥) するのが 好ましい。
また、 このようにして得られた前記化合物 (5 ) は、 水酸化ナトリウム水溶液、 炭酸力リゥム水溶液、 又は炭酸水素ナトリゥム水溶液等のアル力リ水溶液で処理 するなどの簡単な方法により、 前記式 (4 ) で表される光学活性 α—置換アミノ ケトンに変換することができる。 次に、前記式(4 )で表される光学活性 a—置換アミノケトン、又は前記式(5 ) で表される光学活性 一置換ァミノケトン塩を立体選択的に還元することにより、 前記式 (6 ) で表される光学活性 |8—置換アミノアルコ一ル、 又はその塩を製造 する工程について説明する。
本工程の還元剤としては、 例えば水素化ホウ素リチウム、 水素化ホウ素ナトリ ゥム、 水素化ホウ素カリウム、 水素化ホウ素亜鉛、 水素化ホウ素テトラブチルァ ンモニゥム、 水素化シァノホウ素テトラプチルアンモニゥム、 水素化トリェチル ホウ素リチウム、 水素化トリ s e c—ブチルホウ素リチウム、 水素化トリイソァ ミルホウ素リチウム、 水素化トリェチルホウ素ナトリウム、 水素化トリ s e c— ブチルホウ素ナトリウム、 トリァセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、 ジポラン、 ポラン一ジメチルスルフイド錯体、 ポランーテトラヒドロフラン錯体、 ポラン— モルホリン錯体、 ポラン一トリフエニルホスフィン錯体、 カテコールポラン、 9 ーポラビシクロ [ 3 , 3, 1 ] ノナン等のホウ素化合物;水素化リチウムアルミ
二ゥム、 水素化ジイソブチルアルミニウム、 水素化トリ t e r t —ブトキシアル ミノリチウム等のアルミニウム化合物等のヒドリド還元剤が挙げられ、 より好ま しくは、 水素化ホウ素リチウム、 水素化ホウ素ナトリウム、 水素化ホウ素力リウ ム、 水素化ホウ素亜鉛、 水素化ホウ素テトラプチルアンモニゥムであり、 更に好 ましくは水素化ホウ素ナトリゥムである。
また、 本工程の還元剤としては、 アルミニウムトリイソプロポキシド、 又は卜 リメチルアルミニウム、 水素化ジイソブチルアルミニウム、 トリイソブチルアル ミニゥム等のアルミニウム化合物とイソプロパノールから調製されるアルミニゥ ムイソプロボキシド化合物等の水素移動型還元剤を用いることも出来る。
前記還元剤の使用量としては、 前記化合物 (4 ) 又は (5 ) に対し、 好ましく は 0 . 2 5〜5倍モル量、 更に好ましくは 0 . 5〜2倍モル量である。
本反応の反応温度としては、 反応時間短縮、 及び収率向上の観点から好ましく は— 5 0〜7 0 、 更に好ましくは— 1 0〜4 0 °Cである。
本反応に使用できる溶媒としては、 例えば、 へキサン、 ヘプタン、 ベンゼン、 トルエン等の炭化水素系溶剤;ジェチルエーテル、 テトラヒドロフラン、 1, 4 —ジォキサン、 メチル t e r t—ブチルエーテル、 ジメトキシェタン等のェ一テ ル系溶媒;酢酸ェチル、 酢酸 n—プロピル、 酢酸 t e r t 一ブチル等のエステル 系溶媒; 塩化メチレン、 クロ口ホルム、 1, 1, 1 一トリクロロェタン等のハロ ゲン系溶媒;ジメチルホルムアミド、 ジメチルァセトアミド、 N—メチルピロリ ドン等のアミド系溶媒;ァセトニトリル、プロピオ二トリル等のニトリル系溶媒; ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒; へキサメチルリン酸トリアミド 等のリン酸アミド系溶媒;メタノール、 エタノール、 イソプロパノール、 n—ブ タノ一ル、 エチレングリコール等のアルコール系溶媒;水等が挙げられる。 好ま しくはメタノール、 エタノール、 イソプロパノール、 n—ブ夕ノール、 エチレン グリコール等のアルコール系溶媒;水等である。 前記溶媒は単独で用いても、 2 種以上を混合してもよく、 その場合、 混合比に特に制限はない。 更に好ましくは エタノール、 又はエタノールと水の混合溶媒である。
前記溶媒の使用量としては、 前記化合物 (4 ) 又は (5 ) に対し、 好ましくは
約 50倍重量以下であり、 更に好ましくは約 1〜30倍重量である。 反応の際の前記化合物 (4) 又は(5)、 還元剤、 及び溶媒の添加方法や添加の 順番は特に制限されない。 本反応における立体選択性は、 好ましくはアンチ選択性である。 即ち、 前記光 学活性 ]3—置換ァミノアルコール (6) における立体配置として、 *2が Sで *3 が Rであるか、 又は、 *2が Rで *3が Sであるのが好ましい。 更に好ましくは、 *2が Sであり *1が Rであり *3が Rであるか、 又は、 *2が Rであり *1が R であり *3が Sであるか、 *2が Rであり *1が Sであり *3が Sであるか、 又は、 *2が Sであり *1が Sであり *3が Rである。 本反応の後処理としては、 反応液から生成物を取得するための一般的な後処理 を行えばよい。例えば、 反応終了後の反応液に水、又は必要に応じて塩酸水溶液、 硫酸水溶液、 酢酸水溶液等の酸水溶液を加えて中和し、 一般的な抽出溶媒、 例え ば酢酸ェチル、 ジェチルェ一テル、 塩化メチレン、 トルエン、 へキサン等を用い て抽出操作を行う。 得られた抽出液から、 減圧加熱等の操作により反応溶媒及び 抽出溶媒を留去すると目的物が得られる。 このようにして得られた目的物は、 後 続工程に使用できる十分な純度を有しているが、 後続工程の収率、 若しくは後続 工程で得られる化合物の純度を更に高める目的で、 カラムクロマトグラフィー、 分別蒸留、 晶析等の一般的な精製手法、 又は酸との塩を形成させ、 適当な溶媒中 から晶析する方法により、 更に純度を高めてもよい。 次に、 前記式 (6) で表される光学活性 )3—置換ァミノアルコール、 又はその 塩を加水素分解することにより、 前記一般式 (7) で表される i3—アミノアルコ ール、 又はその塩を製造する工程について説明する。
加水素分解反応は、 遷移金属触媒存在下に水素を用いて行うか、 又は遷移金属 触媒存在下にイソプロパノール、 s e c—ブタノール、蟻酸、蟻酸アンモニゥム、
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蟻酸トリェチルアンモニゥム等を用いて、 水素移動型反応により行うことが出来 る。
前記遷移金属触媒は、 例えば白金、 ロジウム、 パラジウム、 ニッケル、 ルテニ ゥム、 イリジウム、 又はレニウムであり、 より具体的には白金、 ロジウム、 パラ ジゥム、 ニッケル、 ルテニウム、 イリジウム、 又はレニウム等の金属、 合金、 若 しくはその塩化物、 臭化物、 ヨウ化物、 硝酸塩、 硫酸塩、 リン酸塩、 酸化物、 硫 化物、 硼化物、 水酸化物、 シアン化物、 ァセチルァセトネー卜、 酢酸塩、 又はト リフルォロ酢酸塩等が挙げられ、 具体的には、 白金金属、 白金黒、 白金 (I I) ァセチルァセトネ一ト、 白金 (I I) ビス (ベンゾニトリル) ジクロリド、 臭化 白金 ( I 1)、 臭化白金 (I V;)、 塩化白金 (1 1)、 塩化白金 (I V)、 白金 (I I) シアニド、 ヨウ化白金 (1 1)、 白金イリジウム合金、 酸化 (I V) 白金、 酸 化 (I V) 白金水和物、 白金ロジウム合金、 白金パラジウム合金、 硫化白金 (I V), ロジウム金属、 ロジウム黒、 酢酸ロジウム (1 1)、 ロジウム (I I) ァセ チルァセトネート、 臭化ロジウム (I I) 水和物、 塩化ロジウム (I I 1)、 塩ィ匕 ロジウム (I I I) 水和物、 へキサフルォロブタン酸ロジウム (1 1)、 へキサン 酸ロジウム (1 1)、 ヨウ化ロジウム (I I I) 水和物、 硝酸ロジウム (1 1 1)、 酸化ロジウム (1 1 1)、 酸化ロジウム (I I I) 水和物、 リン酸ロジウム (I I 1)、 硫酸ロジウム (1 1 1)、 トリフルォロ酢酸ロジウム (1 1)、 パラジウム金 属、 パラジウム黒、 酢酸パラジウム (1 1)、 パラジウム (I I) ァセチルァセト ネート、 パラジウム ( I I) ビス (ベンゾニトリル) ジクロリド、 臭化パラジゥ ム (I 1)、 塩化パラジウム (1 1)、 パラジウム (I I) シアニド、 水酸化パラ ジゥム (1 1)、 ヨウ化パラジウム (1 1)、 硝酸パラジウム (1 1)、 硝酸パラジ ゥム (I I) 水和物、 酸化パラジウム (1 1)、 酸化パラジウム (I I) 水和物、 プロピオン酸パラジウム (1 1)、 硫酸パラジウム (1 1)、 硫化パラジウム (I 1)、 トリフルォロ酢酸パラジウム (1 1)、 ニッケル金属、 ラネーニッケル、 硼 化ニッケル、 酸化ニッケル (1 1)、 ルテニウム金属、 ルテニウム黒、 ルテニウム (I I I)ァセチルァセトネート、臭化ルテニウム(I I 1)、臭化ルテニウム(I I I) 水和物、 塩化ルテニウム (1 1 1)、 塩化ルテニウム (I I I) 水和物、 ョ
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ゥ化ルテニウム (I I 1)、 塩化ニトロシルルテニウム (I I I)水和物、 硝酸二 トロシルルテニウム (1 1 1)、 酸化ルテニウム (IV)、 酸化ルテニウム (IV) 水和物、 イリジウム金属、 イリジウム (I I I) ァセチルァセトネート、 臭化ィ リジゥム (I I I)水和物、塩化ィリジゥム (1 1 1)、塩化ィリジゥム (I I I) 塩酸塩、 塩化ィリジゥム ( I V)水和物、 酸化ィリジゥム ( I v)、 酸化ィリジゥ ム (IV) 水和物、 レニウム金属、 塩化レニウム (1 1 1)、 塩化レニウム (v)、 弗化レニウム ( I V)、 酸化レニウム ( I V)、 酸化レニウム (V I )、 酸化レニゥ ム (VI 1)、 硫化レニウム (VI I) 等が挙げられる。
また、 これらの触媒は、 触媒活性、 再現性、 保存安定性、 操作性、 リサイクル の観点から、 粉末担体に分散させた触媒を用いることがより好ましい。 前記粉末 担体としては、 例えば炭素、 アルミナ、 シリカ一アルミナ、 シリカ、 炭酸バリゥ ム、 硫酸バリウム、 炭酸カルシウム、 酸化チタン、 酸化ジルコニウム、 ゼォライ ト、 又はアスベスト等が挙げられ、 好ましくは、 これら粉末担体に担持された白 金、 ロジウム、 又はパラジウムの金属、 若しくはその硫化物、 又は水酸化物等で ある。
より具体的には、 例えば白金—炭素、 硫化白金 (I I) —炭素、 白金—アルミ ナ、 白金一シリカ一アルミナ、 白金一シリカ、 白金一炭酸バリウム、 白金一硫酸 バリウム、 白金一炭酸カルシウム、 白金一酸化チタン、 白金一酸化ジルコニウム、 白金ーゼオライト、 白金—アスベスト、 白金ロジウム合金—炭素、 白金パラジゥ ム合金一炭素、 ロジウム一炭素、 ロジウム一アルミナ、 ロジウム一シリカ、 ロジ ゥム—炭酸カルシウム、 パラジウム一炭素、 水酸化パラジウム (I I) —炭素、 硫化パラジウム (I I) 一炭素、 パラジウム—アルミナ、 パラジウム一シリカ一 アルミナ、 パラジウム一シリカ、 パラジウム—炭酸バリウム、 パラジウム一硫酸 バリウム、 パラジウム—炭酸カルシウム、 パラジウム—酸化チタン、 パラジウム —酸化ジルコニウム、 パラジウム—ゼォライト、 パラジウム一アスベスト、 ルテ ニゥム—炭素、 ルテニウム一アルミナ、 ルテニウム一シリカ、 ルテニウム—炭酸 カルシウム、 イリジウム—炭素、 イリジウム—アルミナ、 イリジウム一シリカ、 イリジウム一炭酸カルシウム等が挙げられ、 好ましくは、 パラジウム一炭素、 口
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ジゥム一炭素、 白金—炭素、 白金パラジウム合金一炭素、 水酸化パラジウム (I I ) 一炭素等が挙げられ、 更に好ましくはパラジウム—炭素、 又は水酸化パラジ ゥム (I I ) —炭素が挙げられる。 また、 これら遷移金属触媒は、 単独で用いて もよく、 2種以上併用してもよい。 前記遷移金属触媒の使用量としては、 前記化 合物 (6 ) に対し、 1倍モル量以下、 好ましくは 0 . 5倍モル量以下、 更に好ま しくは 0 . 2倍モル量以下である。
本反応の反応温度としては、 反応時間短縮、 及び収率向上の観点から好ましく は— 2 0〜 1 0 0 、 更に好ましくは 0〜7 0 °Cである。 本反応における水素圧 は、 反応時間短縮、 及び収率向上の観点から好ましくは 5 0気圧以下であり、 更 に好ましくは 1〜1 0気圧である。
本反応に使用できる反応溶媒は、 例えば、 水;メタノール、 エタノール、 イソ プロパノール、 n—ブ夕ノール等のアルコール系溶媒;へキサン、 ヘプタン、 ベ ンゼン、 トルエン等の炭化水素系溶剤;ジェチルエーテル、 テトラヒドロフラン、 1, 4—ジォキサン、 メチル t e r t—プチルエーテル、 ジメトキシェタン等の エーテル系溶媒;酢酸ェチル、 酢酸 n—プロピル、 酢酸 t e r t 一ブチル等のェ ステル系溶媒;アセトン、 メチルェチルケトン等のケトン系溶媒;塩化メチレン、 クロ口ホルム、 1, 1, 1一トリクロ口ェ夕ン等のハロゲン系溶媒;ジメチルホ ルムアミド、 ァセトアミド、 ホルムアミド、 N—メチルピロリドン等のアミド系 溶媒;ァセトニトリル、 プロピオ二トリル等の二卜リル系溶媒;ジメチルスルホ キシド等のスルホキシド系溶媒;へキサメチルリン酸トリアミド等のリン酸アミ ド系溶媒等が挙げられる。 前記有機溶媒は、 単独で用いても、 2種以上を混合し てもよく、 その混合比に特に制限はない。
好ましくは、 水、 メタノール、 エタノール、 トルエン、 酢酸ェチル、 アセトン、 塩化メチレン、 メチル t e r t —ブチルエーテル、 テトラヒドロフラン、 ジメチ ルホルムアミド等が挙げられ、 更に好ましくは、 水、 メ夕ノ一ル、 ェタノ一ル、 テトラヒドロフラン等である。
反応の際の前記化合物(6 )、 遷移金属触媒、及び溶媒の添加方法や添加の順番 は特に制限されない。 水素を用いて行う場合は、 これら混合溶液を減圧脱気した
後に、 水素を充填して行うとよい。
本反応の後処理としては、 反応液から生成物を取得するための一般的な後処理 を行えばよい。 例えば、 反応終了後の反応液に水を加え、 一般的な抽出溶媒、 例 えば酢酸ェチル、 ジェチルェ一テル、 塩化メチレン、 トルエン、 へキサン等を用 いて抽出操作を行う。 得られた抽出液から、 減圧加熱等の操作により反応溶媒及 び抽出溶媒を留去すると目的物が得られる。 また、 反応溶媒に不溶の遷移金属触 媒を用いる場合は、 減圧濾過、 加圧濾過、 又は遠心分離等の操作により遷移金属 触媒を濾別した後、 減圧加熱等の操作により反応溶媒を留去して目的物を得るこ とが出来る。 このようにして得られた目的物は、 十分な純度を有しているが、 更 にカラムクロマトグラフィー、 分別蒸留、 晶析等の操作により精製を行うか、 酸 との塩を形成させ、 適当な溶媒中から晶析を行うことにより精製を行い、 純度を 高めてもよい。
このようにして得られた前記化合物 (7 ) の立体配置は、 前記化合物 (6 ) の 立体配置を維持しており、 好ましくは、 * 2が Sであり * 3が Rであるか、 又は、 * 2が Rであり * 3が Sである。 次に、 前記化合物 (6 ) として、 下記式 (8 );
(式中、 A r 2、 R l、 R2、 P、 * 1、 * 2、 * 3 は前記と同じ) で表される光学 活性 i3—置換ァミノアルコール又はその塩を用い、 必要に応じて水酸基を脱保護 した後、 加水素分解することにより、 下記式 (9 );
(式中、 R l、 * 2、 * 3は前記と同じ) で表される光学活性 一アミノアルコー ル又はその塩を製造する工程について説明する。
ベンジル型保護基を脱保護する方法は、 一般に遷移金属触媒存在下に水素化す ることで行えるため、 脱保護した後に後処理することなく、 連続して加水素分解 反応を行うことが出来る。
本工程において、 使用できる遷移金属触媒とその使用量、 反応温度、 水素圧、 使用できる溶媒、 後処理法等は、 前記式 (6 ) で表される光学活性3—置換アミ ノアルコール又はその塩を加水素分解することにより、 前記式 (7 ) で表される 光学活性 3—ァミノアルコール又はその塩を製造する工程で行つた詳細説明と同 じである。
また、 ァロイル型保護基を脱保護する方法は、 水酸化リチウム、 水酸化ナトリ ゥム、 水酸化カリウム、 ナトリウムメトキシド、 ナトリウムエトキシド、 アンモ ニァ、 メチルァミン、 ェチルァミン、 n—プチルァミン等の塩基を、 水、 又はメ 夕ノール、 エタノール、 イソプロパノール等のアルコール系溶媒、 又は水とメタ ノール、 エタノール、 イソプロパノール等のアルコール系溶媒との混合溶媒中で 作用させることにより行うか、 又は塩化水素 (塩酸)、 臭化水素 (臭化水素酸)、 硫酸、 硝酸、 メタンスルホン酸、 p—トルエンスルホン酸、 トリフルォロ酢酸等 の酸を用いて、 水、 又はメタノール、 エタノール、 イソプロパノール等のアルコ ール系溶媒、 又は水とメタノール、 エタノール、 イソプロパノール等のアルコー ル系溶媒との混合溶媒中で作用させることにより、 加溶媒分解、 又は加水分解す ることにより行うことが出来る。
前記塩基の使用量としては、 前記化合物 (8 ) に対し、 好ましくは 1〜5 0倍
モル量、 更に好ましくは 1〜1 0倍モル量である。 また、 前記酸の使用量として は、 前記化合物 (8 ) に対し、 好ましくは 2 0倍モル量以下、 更に好ましくは 1 倍モル量以下である。
本工程の反応温度は、 反応時間短縮、 及び収率向上の観点から好ましくは一 3 0〜1 0 0 °Cであり、 更に好ましくは 0〜5 0 °Cである。
反応の際の前記化合物(8 )、塩基若しくは酸、及び溶媒の添加方法や添加の順 番は特に制限されない。
また、 スルホニル型保護基を脱保護する方法は、 水酸化リチウム、 水酸化ナト リウム、 水酸化カリウム、 ナトリウムメトキシド、 ナトリウムエトキシド、 アン モニァ、 メチルァミン、 ェチルァミン、 n—プチルァミン等の塩基を、 水、 又は メタノール、 エタノール、 イソプロパノール等のアルコール系溶媒、 又は水とメ タノ一ル、 エタノール、 イソプロパノール等のアルコール系溶媒との混合溶媒中 で作用させることにより行うことが出来る。
前記塩基の使用量としては、 前記化合物 (8 ) に対し、 好ましくは 1〜5 0倍 モル量、 更に好ましくは 1〜1 0倍モル量である。
本工程の反応温度は、 反応時間短縮、 及び収率向上の観点から好ましくは 0〜 1 0 0 °Cであり、 更に好ましくは 2 0〜7 0 である。
反応の際の前記化合物(8 )、 塩基、及び溶媒の添加方法や添加の順番は特に制 限されない。
このようにして脱保護した前記式 (8 ) において Pが水素原子である光学活性 )3—置換ァミノアルコール又はその塩は、 遷移金属触媒存在下に水素化すること により、 前記式 (9 ) で表される光学活性 一ァミノアルコール又はその塩に変 換することが出来る。 本工程において、 使用できる遷移金属触媒とその使用量、 反応温度、 水素圧、 使用できる溶媒、 後処理法等は、 前記式 (6 ) で表される光 学活性 0—置換ァミノアルコール、 又はその塩を加水素分解することにより、 前 記式 (7 ) で表される光学活性 3—ァミノアルコール、 又はその塩を製造するェ 程で行った詳細説明と同じである。
次に、前記式( 4 )で表される光学活性 α—置換ァミノケトン、又は前記式( 5 ) で表される光学活性 α—置換アミノケトン塩を立体選択的に還元し、 同時に加水 素分解することにより、 前記式(7 )で表される光学活性 3—ァミノアルコール、 又はその塩を製造する工程について説明する。
本工程の立体選択的還元反応と加水素分解反応は、 遷移金属触媒存在下に水素 を用いて行うことが出来る。 本工程において、 使用できる遷移金属触媒とその使 用量、 反応温度、 水素圧、 使用できる溶媒、 後処理法等は、 前記式 (6 ) で表さ れる光学活性 一置換ァミノアルコール、 又はその塩を加水素分解することによ り、 前記式 (7 ) で表される光学活性 —ァミノアルコール、 又はその塩を製造 する工程で行った詳細説明と同じである。
本反応における立体選択性は、 好ましくはアンチ選択性である。 即ち、 前記式
( 7 ) で表される光学活性 3—ァミノアルコールにおける立体配置は、 好ましく は、 * 2が Sであり * 3が Rであるか、 又は、 * 2が Rであり * 3が Sである。 次に、前記式( 4 )で表される光学活性 一置換ァミノケトン、又は前記式( 5 ) で表される光学活性 α—置換アミノケトン塩において、 A r lが前記式 (1 0 ) で表される P—ヒドロキシフエ二ル基若しくは水酸基が保護された p—ヒドロキ シフエエル基であり、 必要に応じて脱保護した後に、 立体選択的還元と同時に加 水素分解することにより、 前記式 (9 ) で表される光学活性 /3—アミノアルコー ル又はその塩を製造する工程について説明する。
本工程における、 水酸基の脱保護法については、 前記化合物 (8 ) の脱保護法 と同様である。
このようにして得られた前記式 (4 ) で表される光学活性 α—置換アミノケト ン、 又は前記式 (5 ) で表される光学活性ひ一置換アミノケトン塩において、 A r lが p—ヒドロキシフエニル基である化合物を、 遷移金属触媒存在下に水素化 することで、 前記式 (9 ) で表される光学活性 j8—ァミノアルコール又はその塩 を製造することが出来る。
本工程において、 使用できる遷移金属触媒とその使用量、 反応温度、 水素圧、
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使用できる溶媒、 後処理法等は、 前記式 (6 ) で表される光学活性 iS—置換アミ ノアルコール又はその塩を加水素分解することにより、 前記式 (7 ) で表される 光学活性 β—ァミノアルコール又はその塩を製造する工程で行った詳細説明と同 じである。
以上のようにして製造した前記式 (9 ) で表される光学活性 ]3—アミノアルコ ール又はその非光学活性な酸との塩は、 アルコール系溶媒を用いて晶析すること により、 混入している不純物を母液に除去し、 結晶として単離精製することも出 来る。
ここで、 非光学活性な酸との塩としては、 好ましくは、 塩酸塩、 臭化水素酸塩、 硝酸塩、 硫酸塩、 過塩素酸塩、 リン酸塩、 ホウ酸塩等の無機酸塩;メタンスルホ ン酸塩、 ベンゼンスルホン酸塩、 ρ—トルエンスルホン酸塩、 トリフルォロメタ ンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;酢酸塩、 プロピオン酸塩、 蓚酸塩、 安息香酸 塩、 ρ—二トロ安息香酸塩、 マロン酸塩等のカルボン酸塩等が挙げられ、 更に好 ましくは塩酸塩、 臭化水素酸塩、 又はメタンスルホン酸塩である。
前記アルコール系溶媒としては、 例えば、 メタノール、 エタノール、 イソプロ パノール、 η—ブ夕ノール、 s e cーブ夕ノール、 t e r tーブ夕ノール、 シク 口へキサノール、又はエチレングリコール等が挙げられ、好ましくはメタノール、 エタノール、 又はイソプロパノールである。 これらアルコール系溶媒は単独で用 いても、 2種以上を混合してもよく、 その混合比は特に制限されない。
前記アルコール系溶媒の使用量は、 前記化合物 (9 ) の結晶化のための操作が 終了した時点において、 取得物の流動性が維持できる量であるのが好ましく、 例 えば前記化合物 (9 ) に対し、 好ましくは約 5 0倍重量以下であり、 更に好まし くは約:!〜 3 0倍重量である。
本発明で除去できる不純物としては、 例えば前記化合物 (9 ) の製造過程にお いて副生する不純物 (構造類縁化合物)、 及び前記化合物 (9 ) の 4つの立体異性 体の内、 目的とする立体配置を有する化合物以外の立体異性体(ェナンチォマー、 ジァステレオマー、 及びェナンチォマ一のジァステレオマー) が挙げられる。 特 に本発明は、 一般に除去困難なジァステレオマーとェナンチォマーの除去におい
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て、 優れた除去効果を発揮する。
即ち、 目的とする化合物が前記式 (9) において、 *2が Sで *3が Rの絶対 配置を有する化合物である場合、 混入している不純物としては、 *2 が Sで *3 が Sの絶対配置を有する化合物 (ジァステレオマ一)、 又は、 *2が Rで *3が S の絶対配置を有する化合物 (ェナンチォマー) が挙げられる。 また、 目的とする 化合物が前記式 (9) において、 *2が Rで *3が Sの絶対配置を有する化合物 である場合、 混入している不純物としては、 *2が Rで *3が Rの絶対配置を有 する化合物 (ジァステレオマー)、 又は、 *2が Sで *3が Rの絶対配置を有する 化合物 (ェナンチォマー) が挙げられる。
また本発明において、 前記式 (9) で表される化合物の収量、 処理濃度、 液性 状、 又は得られる結晶の物性のうち少なくとも 1つを改善するために、 さらに補 助的な溶媒を用いて行うことが出来る。
ここで、 前記補助的な溶媒としては特に限定されないが、 例えば水;酢酸ェチ ル、 酢酸 n—プロピル、 酢酸 t e r t—ブチル等のエステル系溶媒;ジェチルェ 一テル、 テトラヒドロフラン、 1, 4—ジォキサン、 メチル t e r t—ブチルェ 一テル、 ジメ卜キシェタン、 ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒;ァセ トン、 メチルェチルケトン等のケトン系溶媒;塩化メチレン、 クロ口ホルム、 1, 1, 1—トリクロ口ェ夕ン等のハロゲン系溶媒;へキサン、 ヘプタン、 ベンゼン、 トルエン等の炭化水素系溶剤;ァセトニトリル、 プロピオ二トリル等の二トリル 系溶媒等が挙げられる。 これら補助的な溶媒は単独で用いても、 2種以上を混合 してもよく、 その混合比は特に制限されない。 好ましくは酢酸ェチル、 ジェチル エーテル、 テトラヒドロフラン、 メチル t e r t—ブチルェ一テル、 ジイソプロ ピルエーテル、 アセトン、 塩化メチレン、 クロ口ホルム、 へキサン、 トルエン、 又はァセトニトリル等であり、 更に好ましくは酢酸ェチル、 トルエン、 又は塩化 メチレンである。 前記補助的な溶媒の好適な使用量は、 簡単な実験で求めること が出来る。 好ましくは例えば、 結晶化のための操作が終了した時点で、 前記アル コール系溶媒との容量比 (前記補助的な溶媒 Z前記アルコール系溶媒) が 0. 1 以上、 更に好ましくは 1以上となる量である。
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前記化合物 (9) の結晶化の際には、 冷却晶析、 濃縮晶析等の晶析方法、 又は、 これらの晶析方法を組み合わせて用いることが出来る。 なお、 前記濃縮晶析は、 前記アルコール系溶媒以外の他の溶媒からなる溶液を前記アルコール系溶媒から なる溶液に置換していく晶析法であってもよい。 好ましくは、 前記化合物 (9) の前記アルコール系溶媒からなる溶液に、 前記補助的な溶媒を添加して行うとよ い。 また、 結晶化に際しては、 種晶を添加してもよい。
本工程の精製、 単離方法は、 室温付近で実施することができるが、 必要に応じ て、 加温又は冷却をすることができ、 例えば、 約 60 以下、 通常は— 30°C〜 50°Cで行う。
このようにして得られた前記化合物 (9) は固液分離を行い、 取得結晶中に母 液が残存して品質を低下させる場合には必要に応じて、 更に取得結晶を洗浄し、 乾燥することができる。 前記固液分離の方法としては特に限定されず、 例えば、 加圧濾過、減圧濾過、遠心分離等の方法が挙げられる。前記乾燥の方法としては、 例えば、 熱分解や溶融を避けて約 60°C以下で、 減圧乾燥 (真空乾燥) するのが 好ましい。 発明を実施するための最良の形態
以下に実施例を挙げて、 本発明を更に具体的に説明するが、 本発明はこれら実 施例のみに限定されるものではない。
α—置換ケトン (1) の製造例
参考例 1 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2—プロモー 1—プロパ ノンの製造
4—ベンジロキシプロピオフエノン 24. 00 g (100 mm o 1 ) のテトラ ヒドロフラン溶液 (10 OmL) に、 臭素 23. 973 g (1. 5当量) のへキ サン溶液 (2 OmL) を 20 でゆっくり加え、 1時間攪拌した。 飽和炭酸水素 ナトリウム水溶液 5 OmL、 酢酸ェチル 10 OmLを加えて抽出し、 さらに有機 層を 20重量%チォ硫酸ナトリウム水溶液 3 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシ ゥムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 無色油状物を得た。 ここに、
へキサン 20 OmLを加えて晶析することにより、 1ー [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2—プロモー 1—プロパノンを白色結晶として得た(31. 1 2 g、 単離収率: 9 5%)。 α—置換ケトン (1) から光学活性 α—置換アミノケトン (4) の製造例
実施例 1 (2R) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] — 2— [((1 S) —フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノンの製造
参考例 1にて製造した 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2—プロモー 1一プロパノン 3. 19 g (1 Ommo 1 ) のァセトニトリル溶液 (2 OmL) に、 (S) — 1—フエネチルァミン 2. 662 g (22mmo 1 ) を加え、 40 、 4時間攪拌した。 減圧下に溶媒を留去した後、 酢酸ェチル 30mL、 水 2 OmL を加えて抽出し、 さらに水 2 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、 減 圧下に溶媒を留去することにより、 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] —2 ― [(( 1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノンのジァステレオマ一 混合物が黄色油状物として得られた(反応収率: 80%)。 このもののジァステレ ォマ一比を高速液体クロマトグラフィー (カラム: YMC ODS-A A— 3 03 4. 6 X 5 Omm、 溶離液:ァセトニトリル ZlmMリン酸緩衝液 (pH = 2. 5) = 1/1、流速: 0. SmLZm i n.、カラム温度: 40°C、検出器: UV2 10 nm、 保持時間:(2 R) —体 =8. 3分、 (2 S) —体 = 8. 4分) にて算出すると、 (2R) —体 Z (2 S) —体 = 1/1であった。 次に、 シリカゲ ルカラムクロマトグラフィーにて精製 (酢酸ェチル Zへキサン = 1/4で展開) することにより、 (2R) — 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノンを淡黄色固体として得た (2 42. 6mg、 単離収率: 6%、 (2R) 一体/ (2 S) 一体 = 93/7 (86% d. e.))。
1H-NMR (CDC 13, 40 OMHz/p pm) : 6 1. 29 (3H, d)、 1. 38 (3H, d)、 2. 1 -2. 6 ( 1 H, b r s)、 3. 8 7 ( 1 H, Q)、 4. 24 (1H, q)、 5. 1 1 (2H, s)、 6. 97 (2H, d)、 7. 2— 7. 5
(1 OH, m)、 7. 80 (2H, d) α—置換ケトン (1) から学活性《—置換アミノケトン塩 (5) の製造例
実施例 2 (2 R) - 1 - [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 参考例 1にて製造した 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] 一 2—プロモー 1一プロパノン 2. 797 g (8. 77mmo l)、 トリェチルァミン 1. 775 g (2当量) のァセトニトリル溶液 (2 OmL) に、 (S) —フエネチルァミン 1. 273 g (1. 2当量) を加え、 40°C、 16時間攪拌した。 水 2 OmLを加え た後、 減圧下に溶媒を留去し、 酢酸ェチル 3 OmLを加えて抽出した。 さらに、 有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 1 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシゥ ムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1一 [4— (ベンジロキシ) フ ェニル] 一 2— [((1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノンのジァ ステレオマ一混合物が黄色油状物として得られた (反応収率: 79%)0 次に、 酢 酸ェチル 3 OmLで均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 1. 01 を加ぇて1 5°C、 30分攪拌し、析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2R)— 1一 [4 - (ベンジロキシ) フエニル] - 2 - [((1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] ― 1一プロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得た (855. lmg、 単離収率: 20%)。 このもののジァステレオマー比を実施例 1に記載の方法で算 出すると、 (2 R) 一体 Z (2 S) 一体 = 100/0 (100 %d. e.) であつ た。
1H-NMR (CDC 13, 400MHz/p pm) : S l. 70 (3H, d)、 1. 89 (3H, d)、 2. 82 (3H, s)、 4. 54 ( 1 H, b r s)、 4. 85 (1 H, b r s)、 5. 13 (2H, s)、 6. 96 (2H, d)、 7. 2- 7. 3 (3 H, m)、 7. 3-7. 5 (5H, m)、 7. 69 (2H, d)、 7. 71 (2H, d)、 8. 06 (1H, b r s)、 10. 17 ( 1 H, b r s) ひ-置換ケトン (1) から光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) の製造例
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実施例 3 (2 S) 一 1一 [4— (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 参考例 1にて製造した 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] — 2—プロモー 1—プロパノン 3 1. 1 2 g (9 5. 4mmo 1)、 トリェチルァミン 1 9. 3 1 g (2当量) のァセトニトリル溶液 (1 0 OmL) に、 (R) —フエネチルァミン 13. 852 g (1. 2当量) を加え、 40°C、 1 6時間攪拌した。 水 50 mL を加えた後、 減圧下に溶媒を留去し、 酢酸ェチル 10 OmLを加えて抽出した。 さらに、 有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 5 OmLで洗浄後、 無水硫酸マ グネシゥムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1 _ [4一 (ベンジロ キシ) フエニル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノ ンのジァステレオマー混合物が黄色油状物として得られた(反応収率: 85%)。 次に、 酢酸ェチル 10 OmLで均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 7. 785 gを加えて 1 5°C、 1時間攪拌し、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] —2— [(( 1 R) —フエ二ルェチ ル) ァミノ] — 1—プロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得た (1 8. 84 g、 単離収率: 43 %)。 このもののジァステレオマ一比を高速液体クロ マトグラフィ一 (カラム:ダイセル C h i r a 1 p a k AD 4. 6 X 2 50 mm、 溶離液:へキサン/イソプロパノ一ル = 1 0/1、 流速: 0. 5mLZm i n.、 カラム温度: 35°C、 検出器: UV21 0 nm、 保持時間:(2 S) —体 = 1 6. 1分、 (2 R) —体 = 1 2. 2分) で算出すると、 (2 S) 一体, (2 R) 一体 =96. 5/3. 5 (92. 0 d. e.) であった。
α—置換ケトン(1)から光学活性 a—置換アミノケトンのジァステレオマー(3) の製造例
実施例 4 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) 一フエ二 ルェチル) ァミノ] — 1 _プロパノンのジァステレオマー混合物の製造
参考例 1にて製造した 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2—ブロモー 1一プロパノン 25. 00 g (78. 3mmo l)、 トリェチルァミン 1 5. 8 5
g (2当量) のァセトニトリル溶液(10 OmL) に、 (R) —フエネチルァミン 11. 389 g (1. 2当量) を加え、 40°C、 16時間攪拌した。 水 50 mL を加えた後、 減圧下に溶媒を留去し、 酢酸ェチル 10 OmLを加えて抽出した。 さらに、 有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 5 OmLで洗浄後、 無水硫酸マ グネシゥムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1一 [4一 (ベンジロ キシ) フエニル] —2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノ ンのジァステレオマー混合物が黄色油状物として得られた (30. 2238 g、 86. 8重量%、 反応収率: 93%)。 光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマー混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ 一を優先的に晶析する光学活性—α置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 5 (2 S) 一 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [(( 1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 実施例 4にて製造した 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノンのジァステレオマー混合物 2. 0 70 g (5mmo 1 ) に、 ジェチルェ一テル 10 mL、 メタノール 2mLを加え て均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 480. 5mg (1当量)を加えて 15Ό、 1時間攪拌した。析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] -2- [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] ― 1 —プロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得た (725. 9mg、 単 離収率: 31%)。 このもののジァステレオマ一比を実施例 3に記載の方法で算出 すると、 (2 S) —体 Z (2 R) —体 = 99. 0/1. 0 (98. 0%d. e.) であった。 光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマー混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ
—を優先的に晶析する光学活性ひ一置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 6 (2 S) 一 1— [4- (ベンジロキシ) フヱニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 実施例 4にて製造した 1一 [4— (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノンのジァステレオマ一混合物 2. 0 70 g (5mmo 1 ) に、酢酸イソプロピル 10 mLを加えて均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 480. 5mg (1当量) を加えて 15°C、 1時間攪拌した。 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン メ 夕ンスルホン酸塩を白色結晶として得た (1453. 6mg、単離収率: 60%)。 このもののジァステレオマー比を実施例 3に記載の方法で算出すると、 ( 2 S )— 体/ (2 R) 一体 =88. 4/1 1. 6 (76. 8 %d. e.) であった。 光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマ—混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ 一を優先的に晶析する光学活性 —置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 7 (2 S) — 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 実施例 4にて製造した 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノンのジァステレオマー混合物 2. 0 70 g (5mmo 1 ) に、 塩化メチレン 5mL、 トルエン 10 mLを加えて均一 溶液とした後、 メタンスルホン酸 480. 5mg (1当量) を加えて 15 、 1 時間攪拌した。析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S)— 1一 [4— (ベ ンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プ ロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得た (925. 3mg、 単離収 率: 37%)。 このもののジァステレオマー比を実施例 3に記載の方法で算出する
と、 (2 S) —体/ (2 R) 一体 = 99. 8/0. 2 (99. 6 d. e.) であ つた。 光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマー混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ 一を優先的に晶析する光学活性ひ一置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 8 (2 S) - 1 - [4- (ベンジロキシ) フエニル] —2— [(( 1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 実施例 4にて製造した 1_ [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノンのジァステレオマー混合物 2. 0 70 g (5mmo 1 ) に、 ァセトニトリル 5mL、 トルエン 10 mLを加えて均 一溶液とした後、 メタンスルホン酸 480. 5mg (1当量) を加えて 1 5°C、 1時間攪拌した。析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] - 2 - [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] - 1 一プロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得た (822. 3mg、 単 離収率: 34%)。 このもののジァステレオマ一比を実施例 3に記載の方法で算出 すると、 (2 S) —体 Z (2 R) —体 =98. 6/1. 4 (97. 2 %d. e.) であった。 光学活性 CK—置換アミノケトンのジァステレオマー混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ —を優先的に晶析する光学活性 Q!—置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 9 (2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 実施例 4にて製造した 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノンのジァステレオマー混合物 2. 0
70 g (5mmo 1 ) に、 エタノール 5mL、 へキサン 1 OmLを加えて均一溶 液とした後、 メタンスルホン酸 480. 5mg (1当量) を加えて 15 C、 1時 間攪拌した。 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1— [4- (ベ ンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1ープ ロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得た (774. 7mg、 単離収 率: 33 このもののジァステレオマ一比を実施例 3に記載の方法で算出する と、 (2 S) —体 Z (2 R) 一体 =98. 4/1. 6 (96. 8 %d. e.) であ つた。 光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマー混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ 一を優先的に晶析する光学活性 一置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 10 (2 S) — 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 実施例 4にて製造した 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノンのジァステレオマ一混合物 2. 0 70 g ( 5 mm o 1 ) に、 アセトン 10 mLを加えて均一溶液とした後、 メタン スルホン酸 480. 5mg (1当量) を加えて 15°C、 1時間攪拌した。 析出す る結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1一 [4- (ベンジロキシ) フエ二 ル] —2— [(( 1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン メタンス ルホン酸塩を白色結晶として得た (920. 2mg、 単離収率: 41%)。 このも ののジァステレオマー比を実施例 3に記載の方法で算出すると、 (2 S) —体/
(2 R) —体 =99. 8/0. 2 (99. 6 d. e.) であった。 光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマー混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ —を優先的に晶析する光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製
造例)
実施例 1 1 (2 S) — 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 実施例 4にて製造した 1一 [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノンのジァステレオマ一混合物 2. 0 70 g (5mmo 1 ) に、 ジメトキシェタン 10 mLを加えて均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 480. 5mg (1当量) を加えて 15°C、 1時間攪拌した。 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル〕 一2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノン メ タンスルホン酸塩を白色結晶として得た (1045. 6mg、 単離収率: 45%)。 このもののジァステレオマ一比を実施例 3に記載の方法で算出すると、 2 S/2 R= 99. 6/0. 4 (99. 2 %d. e.) であった。 光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマー混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ 一を優先的に晶析する光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 12 (2 S) — 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [(( 1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 実施例 4にて製造した 1一 [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノンのジァステレオマー混合物 2. 0 70 g (5mmo 1) に、 テトラヒドロフラン 5 mL、 メチル t e r t—ブチル エーテル 5 mLを加えて均一溶液とした後、メタンスルホン酸 480. 5mg (1 当量) を加えて 15 :、 1時間攪拌した。 析出する結晶を減圧濾別することによ り、 (2 S) — 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) 一フエ二 ルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得 た (1 508. 0mg、 単離収率: 60%)。 このもののジァステレオマー比を実 施例 3に記載の方法で算出すると、 (2 S) —体 (2R) —体 =96. 5Z3.
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5 (93. 0 %d. e.) であった。
光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマ—混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ 一を優先的に晶析する光学活性 a—置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 13 (2 S) 一 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 実施例 4にて製造した 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノンのジァステレオマー混合物 2. 0 70 g (5mmo 1 ) に、 イソプロパノール 10mL、 酢酸 t e r t—ブチル 5 mLを加えて均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 480. 5mg (1当量) を 加えて 15 、 1時間攪拌した。析出する結晶を減圧濾別することにより、(2 S) — 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [(( 1 R) 一フエニルェチル) ァミノ]— 1一プロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得た(821. 6mg、 単離収率: 35%)。 このもののジァステレオマ一比を実施例 3に記載の 方法で算出すると、 (2 S) —体/ (2 R) 一体 =99. 7/0. 3 (99. 4% d. e .) であった。
光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマ—混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ 一を優先的に晶析する光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 14 (2R) - 1 - [4一 (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノン シユウ酸塩の製造
実施例 4にて製造した 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル〕 — 2— [((1R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノンのジァステレオマ一混合物 2. 0 70 g (5mmo 1 ) に、 酢酸ェチル 5mL、 テトラヒドロフラン 1 OmLを加
えて均一溶液とした後、 シユウ酸 450. 2mg (1当量) を加えて 15 、 1 時間攪拌した。析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 R)— 1— [4— (ベ ンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1ープ ロバノン シユウ酸塩を白色結晶として得た (1632. 8mg、 単離収率: 6 9 %)。 このもののジァステレオマ一比を実施例 3に記載の方法で算出すると、 (2 S) —体/ (2 R) 一体 =43. 3/56. 7 (13. 4%d. e.) であつ た。 光学活性 α—置換アミノケトンのジァステレオマー混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ 一を優先的に晶析する光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 15 (2 R) 一 1一 [4— (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [(( 1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン 塩酸塩の製造
実施例 4にて製造した 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノンのジァステレオマー混合物 2. 0 70 g (5mmo 1 ) に、 エタノール 15 mLを加えて均一溶液とした後、 濃塩 酸 521. 4mg (1当量) を加えて 15°C、 1時間攪拌した。 析出する結晶を 減圧濾別することにより、 (2R) - 1 - [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2 一 [((1R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン 塩酸塩を白色結晶 として得た (924. lmg、 単離収率: 44%)。 このもののジァステレオマー 比を実施例 3に記載の方法で算出すると、 (2 S) —体 (2R) 一体 = 1. / 99. 0 (98. 0 %d. e.) であった。
1H-NMR (DMSO, 40 OMHz/p pm) : δ 1. 42 (3H, d)、 1. 66 (3Η, d)、 4. 36 ( 1 H, b r s) 4. 65 (1H, b r s)、 5. 2 2 (2H, s)、 7. 1 1 (2H, d)、 7. 3-7. 5 (5H, m)、 7. 86 (2 H, d)、 9. 59 ( 1 H, b r s), 9. 91 ( 1 H, b r s)
光学活性ひ—置換アミノケトンのジァステレオマー混合物 (3) に溶媒を加え均 一溶液とした後、 酸を添加して塩を形成させ、 溶液中から一方のジァステレオマ 一を優先的に晶析する光学活性 一置換アミノケトン塩 (5) の単離精製例 (製 造例)
実施例 16 (2 R) — 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン 臭化水素酸塩の製造
実施例 4にて製造した 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノンのジァステレオマー混合物 2. 0 70 g (5mmo 1 ) に、 エタノール 15 mLを加えて均一溶液とした後、 47 重量%臬化水素酸 860. 9mg (1当量) を加えて 15°C、 1時間攪拌した。 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2R) — 1一 [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [(( 1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン 臭 化水素酸塩を白色結晶として得た (1019. 9mg、 単離収率: 46%)。 この もののジァステレオマー比を実施例 3に記載の方法で算出すると、 (2 S)—体
(2 R) 一体 = 1. 8/98. 2 (96. 4%d. e.) であった。
1H-NMR (DMSO, 400 MH z / p p m): δ 1. 39 (3H, d)、 1. 63 (3H, d)、 4. 37 ( 1 H, b r s), 4. 72 ( 1 H, b r s), 5. 2 3 (2H, s)、 7. 13 (2H, d)、 7. 3— 7. 5 (5H, m)、 7. 91 (2 H, d)、 9. 47 (2H, b r s) 光学活性 Q!—置換アミノケトン塩 (5) を立体選択的に還元して光学活性 /3—置 換ァミノアルコール (6) を製造する例
実施例 17 (1 R, 2 S) - 1 - [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) 一フエニル工チル) ァミノ] 一 1一プロパノールの製造
実施例 3にて製造した (2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] 一 2 - [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン メタンスルホン酸 塩 4. 556 g ( 10 mm o 1 ) のトルエン溶液 (2 OmL) を、 飽和炭酸水素 ナトリウム水溶液 2 OmLで洗浄した。 ここに、 エタノール 5mL、 水素化ホウ
素ナトリウム 189mg (0. 5当量) を 1 5°Cで加えて、 1時間攪拌した。 3 規定塩酸水溶液 3 mLを加えて反応を停止し、 さらに 20重量%水酸化ナトリウ ム水溶液 3mLを加えて抽出した。 有機層を水 1 OmLで 2回洗浄後、 無水硫酸 マグネシウムで乾燥、減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) - 1 - [4- (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノールを無色油状物として得た (4. 281 g、 反応収率: 87 )o このもののジァステレオマー比を高速液体クロマトグラフィ一 (カラム:ダイセ ル Ch i r a l p ak AD 4. 6 X 250 mm、 溶離液:へキサン Zイソプ ロパノール = 10/1, 流速: 1. OmLZmi η·、 カラム温度: 35°C、 検出 器: UV210 nm、 保持時間:(1 R, 2 S) 一体 = 12. 3分、 (I S, 2 S) —体 =1 1. 0分) で算出すると、 (1 R, 2 S) —体/ (1 S, 2 S) 一体 = 8 2. 1/17. 9であった。
1H-NMR (DMSO, 40 OMHz/p pm) : δ 0. 91 (3H, d)、 1. 42 (3H, d)、 2. 5-3. 4 ( 1 H, b r s ), 2. 79 (1H, d q), 3. 95 ( 1 H, Q)、 4. 52 (1H, s)、 5. 05 (2H, s)、 6. 91 (2H, d)、 7. 15 (2H, d)、 7. 2- 7. 5 ( 1 OH, m) 光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) を立体選択的に還元して光学活性 /3—置 換ァミノアルコール (6) を製造する例
実施例 18 (1 R, 2 S) — 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] —2— C((l R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノールの製造
実施例 3にて製造した (2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] —2 - [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン メタンスルホン酸 塩 2. 317 g (5mmo 1) のエタノール溶液 (1 OmL) に、 水素化ホウ素 ナトリウム 29 Omg (1. 5当量) を 15 で加えて、 1時間攪拌した。 3規 定塩酸水溶液 5 mLを加えて反応を停止し、 酢酸ェチル 20mL、 20重量%水 酸化ナトリウム水溶液 4mLを加えて抽出した。 有機層を水 1 OmLで 2回洗浄 後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 R,
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2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェ チル) ァミノ] — 1一プロパノールを無色油状物として得た (1. 9852 g、 反応収率: 85%)。 このもののジァステレオマー比を実施例 17に記載の方法に より算出すると、 (1 R, 2 S) 一体ノ (1 S, 2 S) 一体 =92. 4/7. 6で あった。 光学活性ひ一置換アミノケトン塩 (5) を立体選択的に還元して光学活性 )8—置 換ァミノアルコール (6) を製造する例
実施例 19 (1 R, 2 S) 一 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2—
[((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノールの製造
実施例 3にて製造した (2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] 一 2 - [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン メタンスルホン酸 塩 2. 317 g (5mmo 1) のエタノール溶液 ( 10 mL)、 水 ( 1 mL) に、 水素化ホウ素ナトリウム 385mg (2当量) を 15°Cで加えて、 1時間攪拌し た。 3規定塩酸水溶液 5mLを加えて反応を停止し、 酢酸ェチル 20mL、 20 重量%水酸化ナトリウム水溶液 4mLを加えて抽出した。 有機層を水 1 OmLで
2回洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) — 1一 [4- (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) ーフ ェニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノールを無色油状物として得た (2. 57
1 g、 反応収率: 83%)。 このもののジァステレオマー比を実施例 17に記載の 方法により算出すると、 (1 R, 2 S) 一体ノ ( 1 S, 2 S) 一体 = 95. 3/4.
7であった。
光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) を立体選択的に還元して光学活性 —置 換ァミノアルコール (6) を製造する例
実施例 20 (1 S, 2R) — 1一 [4- (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノールの製造
実施例 15にて製造した (2R) - 1 - [4— (ベンジロキシ) フエニル] 一
2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノン 塩酸塩 738m g (2mmo 1) のエタノール溶液 (5mL) に、 水素化ホウ素ナトリウム 15 1. 3mg (2当量) を 15°Cで加えて、 1時間攪拌した。 3規定塩酸水溶液 4 mLを加えてクェンチし、 トルエン 30mL、 20重量%水酸化ナトリウム水溶 液 3mLを加えて抽出した。 有機層を飽和食塩水 1 OmLで洗浄後、 無水硫酸マ グネシゥムで乾燥、減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 S, 2 R)— 1— [4 一 (ベンジロキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノ一ルを無色油状物として得た (906. 8mg、 反応収率: 74%)。 このもののジァステレオマ一比を高速液体クロマトグラフィー (カラム:ダイセ ル Ch i r a l p ak AD 4. 6 X 250 mm、 溶離液:へキサン Zイソプ ロパノール = 10Z1、 流速: 1. OmLZm i n.、 カラム温度: 35 、 検出 器: UV21 O nm、 保持時間: (1 S, 2 R) 一体 =9. 9分、 (1R, 2 R) 一体 = 12. 4分) で算出すると、 (1 S, 2 R) 一体 Z (1 R, 2 R) —体 = 8 4. 3/15. 7であった。 光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) を立体選択的に還元して光学活性 ι6—置 換ァミノアルコール (6) を製造する例
実施例 21 ( 1 S, 2 R) - 1 - [4— (ベンジロキシ) フエニル] ー 2— [((1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノールの製造
実施例 2にて製造した (2R) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] —2 - [((1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン メタンスルホン酸 塩 227. 8mg (0. 5mmo 1) のエタノール溶液 (5mL) に、 水素化ホ ゥ素ナトリウム 37. 7mg (2当量) を 1 5°Cで加えて、 1時間攪拌した。 3 規定塩酸水溶液 3 mLを加えて反応を停止し、 酢酸ェチル 30mL、 20重量% 水酸化ナトリウム水溶液 2mLを加えて抽出した。 有機層を飽和食塩水 1 OmL で洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、
(1 S, 2 R) — 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] — 2— [((1 S) —フ ェニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノールを無色油状物として得た (182.
lmg、 反応収率: 93%)。 このもののジァステレオマー比を高速液体クロマト グラフィー (カラム: YMC 〇DS— A A— 303 4. 6 X 50 mm、 溶 離液:ァセトニトリル ZlmMリン酸緩衝液 (pH=2. 5) = 1/1、 流速: 0. 5mLZm i n.、カラム温度: 40 、検出器: UV2 10 nm、保持時間: (1 S, 2 R) —体 =8. 1分、 (1 R, 2 R) —体 = 9. 0分) で算出すると、 ( 1 S, 2 R) 一体, (1 R, 2 R) 一体 =92/8であった。 光学活性 /3—置換ァミノアルコール (6) を加水素分解して光学活性) 8—ァミノ アルコール (7) を製造する例
実施例 22 (1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—アミノー 1—プロパノール
実施例 1 9にて製造した (1 R, 2 S) 一 1一 [4— (ベンジロキシ) フエ二 ル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノール 2. 57 1 g (4. 3mmo 1 ) のテトラヒドロフラン 2 mL、 エタノール 8 mLからな る溶液に、 1 0%Pd/C 10 Omgを加え、 3気圧の水素雰囲気下、 3 5 、 6日間攪拌した。触媒を濾別後、 減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) — 1— (4ーヒドロキシフエニル) 一 2—ァミノ一 1一プロパノールを飴状 油状物として得た (反応収率: 1 00%)。 このものの光学純度、 及びジァステレ ォマー比を高速液体クロマトグラフィー(カラム:ダイセル CROWN PAK C R ( + ) 4X 1 50mm、 溶離液:過塩素酸水溶液 (pH= 1)、 流速: 0. 4 mh/m i n.、 カラム温度: 25°C、 検出器: UV2 10 nm、 保持時間:(1 R, 2 R) —体 =9. 4分、 (1 R, 2 S) 一体 =9. 8分、 (1 S, 2 S) —体 = 1 1. 0分、 (1 S, 2 R) —体 = 1 2. 9分) にて算出すると、 光学純度 95. 6% e. e.、 (1 R, 2 S) —体/ (I S, 2 S) —体 =9 5. 3/4. 7であ つた。
1H-NMR (DMSO, 40 OMH z/p pm) : 60. 92 (3H, d)、 2. 9 1 (1H、 m), 2. 6 -4. 0 (4H, B r s), 4. 25 ( 1 H, s)、 6. 72 (2H, d)、 7. 1 0 (2H, d)
光学活性 /3—置換ァミノアルコール (6) を加水素分解して光学活性 ι3—ァミノ アルコール (7) を製造する例
実施例 23 (1 S, 2 R) - 1 - (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—ァミノ - 1一プロパノール
実施例 20にて製造した (1 S, 2 R) - 1 - [4— (ベンジロキシ) フエ二 ル] 一 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノール 2. 57 1 g (4. 3mmo 1 ) のテトラヒドロフラン 2 mL、 エタノール 8 mLからな る溶液に、 10%P dZC 10 Omgを加え、 3気圧の水素雰囲気下、 35° (、 6日間攪拌した。触媒を濾別後、減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 S, 2 R) — 1— (4ーヒドロキシフエニル) 一 2—ァミノ一 1一プロパノ一ルを飴状 油状物として得た (反応収率: 100%)。 このものの光学純度、 及びジァステレ ォマ一比を実施例 22に記載の方法により算出すると、 光学純度 99. 2%e. e.、 (1 S, 2 R) —体 (1 R, 2 R) —体 =86. 2/13. 8であった。 光学活性 ί3 -置換ァミノアルコール (6) を加水素分解して光学活性 ί3—ァミノ アルコール (7) を製造する例
実施例 24 (1 S, 2 R) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) —2—ァミノ 一 1一プロパノール
実施例 21にて製造した (1 S, 2 R) — 1一 [4- (ベンジロキシ) フヱニ ル] 一 2— [((1 S) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノール 182m g (0. 46mmo 1 ) のテトラヒドロフラン溶液 ( 1 OmL) に、 10 %P d /C l O Omgを加え、 3気圧の水素雰囲気下、 35で、 3日間攪拌した。 触媒 を濾別後、 減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 S, 2R) — 1一 (4ーヒド ロキシフエニル) 一 2—アミノー 1—プロパノールを飴状油状物として得た (反 応収率: 78%)。 このものの光学純度、 及びジァステレオマー比を実施例 22に 記載の方法により算出すると、 光学純度 100%e. e.、 (I S, 2 R) —体ノ (1 R, 2 R) 一体 =93 Z7であった。
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49 α—置換ケトン (1) の製造例
参考例 2 1—フエニル— 2—プロモー 1一プロパノンの製造
プロピオフエノン 4. 934 g (36. 82 mm o 1 ) の塩化メチレン溶液(5 mL) に、 臭素 6. 4873 g (1. 1当量) の塩化メチレン溶液 (5mL) を 15°Cでゆっくり加え、 1時間攪拌した。 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 3 Om L、 酢酸ェチル 4 OmLを加えて抽出し、 さらに有機層を 20重量%チォ硫酸ナ トリウム水溶液 20mL、 飽和食塩水 2 OmLで順次洗浄後、 無水硫酸マグネシ ゥムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1—フエ二ルー 2—プロモー 1一プロパノンを黄色油状物として得た (8. 7633 g、 粗収率: 92%)。 ひ一置換ケトン (1) から光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) の製造例
実施例 25 (2 S) 一 1一フエ二ルー 2— [(( 1 R) 一フエニルェチル) ァ ミノ] — 1—プロパノン メタンスルホン酸塩の製造
参考例 2にて製造した 1一フエ二ルー 2ーブロモ— 1—プロパノン 8. 76 g (33. 87 mm o 1 )、 トリェチルァミン 7. 448 g (73. 6 mm o 1 ) の ァセトニトリル溶液 (3 OmL) に、 (R) —フエネチルァミン 5. 351 g (4 4. 2 mm o 1 ) を加え、 40°C、 16時間攪拌した。 水 2 OmLを加えた後、 減圧下に溶媒を留去し、 酢酸ェチル 4 OmLを加えて抽出した。 さらに、 有機層 を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 2 OmLで 2回洗浄後、 無水硫酸マグネシウム で乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1一フエ二ルー 2— [((1 R) 一 フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノンのジァステレオマ一混合物が赤色油 状物として得られた (10. 63 g、 反応収率: 79%)。 次に、 酢酸ェチル 20 mLで均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 3. 364 g (35mmo 1 ) を加 えて 15°C、 1時間攪拌し、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1一フエニル一 2— [(( 1 R)—フエニルェチル)ァミノ]一 1—プロパノン メ タンスルホン酸塩を白色結晶として得た (5232. 9mg、 単離収率: 40%), このもののジァステレオマ一比を高速液体クロマトグラフィー (カラム:ダイセ
ル Ch i r a l p a k AD 4. 6 X 250 mm、 溶離液:へキサン Zイソプ ロパノール = 10/1, 流速: 0. 5mLZm i n.、 カラム温度: 35°C、 検出 器: UV2 1 0 nm、 保持時間: (2 S) -体 =8. 7分、 (2 R) -体 =7. 4 分) にて算出すると、 (2 S) 一体/ (2R) —体 = 97. 2/2. 8 (94. 4% d. e.) であった。
1H-NMR (CDC 13, 400 MH z / p p m): δ 1. 7 1 (3H, d)、 1. 92 (3H, d)、 2. 83 (3H, s)、 4. 58 ( 1 H, m)、 4. 87 (1H, m)、 7. 27 (3H, m)、 7. 44 (2H, m)、 7. 54 (2H, m)、 7. 58 (lH, m)、 7. 7 1 (2H, m)、 8. 6 1 (1H, b r s)、 9. 90 (1 H, b r s ) 光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) を立体選択的に還元して光学活性 /3—置 換ァミノアルコール (6) を製造する例
実施例 26 ( 1 R, 2 S) — 1—フエ二ルー 2— [(( 1 R) 一フエ二ルェチ ル) ァミノ] 一 1一プロパノ一ルの製造
実施例 25にて製造した (2 S) — 1—フエ二ルー 2— [((1 R) 一フエニル ェチル) ァミノ] — 1—プロパノン メタンスルホン酸塩 1 745mg (5mm o 1 ) のエタノール溶液(1 OmL) に、水素化ホウ素ナトリウム 378mg (2 当量) を 1 5 で加えて、 1時間攪拌した。 3規定塩酸水溶液 5 mLを加えて反 応を停止し、 酢酸ェチル 40mL、 20重量%水酸化ナトリウム水溶液 4mLを 加えて抽出した。 有機層を水 2 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) — 1—フエニル— 2— [((1 R) 一フエニルェチル)ァミノ]一 1—プロパノールを無色油状物として得た(1· 31 92 g、 粗収率: 1 00%)。 このもののジァステレオマー比を高速液体クロ マトグラフィー (カラム:ダイセル Ch i r a 1 p a k AD 4. 6 X 2 50 mm、 溶離液:へキサンノイソプロパノール = 10Z1、 流速: 1. OmLZm i n.、 カラム温度: 35 :、 検出器: UV2 1 0 nm、 保持時間:(1 R, 2 S) 一体 = 1 2. 6分、 (1 S, 2 S) —体 = 1 1. 8分) にて算出すると、 (1 R,
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51
2 S) —体ノ (I S, 2 S) 一体 =93. 4/6. 6であった。
1H-NMR (CDC 13, 400ΜΗζ/ρ πι) : ά 0. 87 (3H, d)、 1. 37 (3H, d)、 1. 6-2. 4 (2H, b r s)、 2. 82 (1H, m)、 3. 92 (1H, Q)、 4. 46 (1H, d)、 7. 22 - 7. 34 (1 OH, m)
光学活性 i3—置換ァミノアルコール (6) を加水素分解して光学活性 ;3—ァミノ アルコール (7) を製造する例
実施例 27 (1 R, 2 S) — 1—フエ二ルー 2—アミノー 1—プロパノール 塩酸塩
実施例 26にて製造した (1R, 2 S) — 1一フエ二ルー 2— C((l R) ーフ ェニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノール 1. 319 g (5mmo 1 ) のテト ラヒドロフラン 2 OmLからなる溶液に、 10 %P d/C 50 Omgを加え、 3 気圧水素条件下、 35°C、 6日間攪拌した。 触媒を濾別後、 減圧下に溶媒を留去 することにより、 (1 R, 2 S)— 1一フエ二ルー 2—ァミノ一 1一プロパノール を無色油状物として得た (反応収率: 75%)。
ここにエタノール 4 OmL, 3規定塩酸水溶液 2 mLを加えて減圧下に溶媒を留 去し、 得られる油状物にエタノール 1. 5mL、 ジイソプロピルエーテル 1 Om Lを加えて晶析することにより、 (1 R, 2 S) — 1一フエニル— 2—アミノー 1 —プロパノール塩酸塩を白色結晶として得た(490. 3mg、単離収率: 40%)。 このものの光学純度、及びジァステレオマ一比を高速液体クロマトグラフィー(力 ラム:ダイセル CROWNPAK CR ( + ) 4 X 150 mm、 溶離液:過塩 素酸水溶液 (pH= 1)、 流速: 0. 5mLZm i n.、 カラム温度: 25 、 検 出器: UV210 nm、 保持時間:(1 R, 2 S) —体 = 10. 6分、 (1 S, 2 S) 一体 =1 1. 7分、 (1 S, 2R) 一体 = 14. 1分) にて算出すると、 光学 純度 97. 0%e. e.、 (1 R, 2 S) 一体 Z (I S, 2 S) 一体 =92. 9/ 7. 1であった。
1H-NMR (DMSO, 40 OMH z /p pm): d 0. 98 (3H, d)、 5. 02 (1H, s), 5. 98 (1H, s)、 7. 26— 7. 36 (5H, m)、 8.
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7 (3H, b r s)
α—置換ケトン (1) の製造例
参考例 3 1—フエ二ルー 2—プロモー 1ーブ夕ノンの
ブチロフエノン 9. 917 g (67. Ommo l) のテトラヒドロフラン溶液 (2 OmL) に、 臭素 1 1. 78 g (1. 1当量) のへキサン溶液 (1 OmL) を 5 でゆっくりと加え、 15°Cまで昇温、 1時間攪拌した。 水 2 OmL、 酢酸 ェチル 4 OmLを加えて抽出し、 さらに有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 3 OmLで 3回洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去する ことにより、 1—フエ二ルー 2—プロモー 1—ブタノンを淡桃色油状物として得 た (23. 94 g、 粗収率: 92%)。 a—置換ケトン (1) から光学活性 a—置換アミノケトン塩 (5) の製造例
実施例 28 (2 S) — 1一フエニル— 2— [(( 1 R) —フエニルェチル) ァ ミノ] — 1—ブ夕ノン メタンスルホン酸塩の製造
参考例 3にて製造した 1—フエ二ルー 2—ブロモ— 1ーブ夕ノン 12. 07 g (31. lmmo 1)、 トリェチルァミン 6. 294 g (2当量) のァセトニトリ ル溶液 (3 OmL) に、 (R) —フエネチルァミン 4. 522 g (1. 2当量) を 加え、 40°C、 16時間攪拌した。 水 3 OmLを加えた後、 減圧下に溶媒を留去 し、 酢酸ェチル 5 OmLを加えて抽出した。 さらに、 有機層を飽和炭酸水素ナト リウム水溶液 30mL、 飽和食塩水 2 OmLで順次洗浄後、 無水硫酸マグネシゥ ムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1一フエ二ルー 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1ーブタノンのジァステレオマー混合物が黄色油 状物として得られた (1 1. 27 g、 反応収率: 85%)。 次に、 酢酸ェチル 30 mLで均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 2. 986 g (1当量) を加えて 1 5 、 1時間攪拌し、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1—フ ェニル一2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—ブ夕ノン メタンス ルホン酸塩を白色結晶として得た (4243. 2 mg、 単離収率: 36%)。 この
もののジァステレオマ一比を高速液体クロマトグラフィー (カラム:ダイセル C h i r a l p a k AD 4. 6 X 250 mm、 溶離液:へキサンノイソプロパ ノール =10/1、 流速: 0. 5mLZmi n.、 カラム温度: 35 、 検出器: UV2 10 nm、 保持時間:(2 S) —体 =8. 0分、 (2R) —体 =7. 1分) にて算出すると、 (2 S) —体 (2 R) —体 =91. 5/8. 5 (83. 0%d. e.) であった。
1H-NMR (CDC 13, 400MHz/p m) : 50. 86 (3H, t)、 1. 94 (3H, d)、 2. 17 (1H, m)、 2. 33 ( 1 H, m)、 2. 88 (3H, s)、 4. 59 (1H, b r s)、 4. 86 (1H, b r s), 7. 16— 7. 26 (3H, m)、 7. 40— 7. 53 (3H, m), 7. 59 (2H, d)、 7. 67 (2H, d)、 7. 87 (1H, b r s)、 10. 30 (1H, b r s) 光学活性 a—置換アミノケトン塩 (5) を立体選択的に光学活性 ι8—置換アミノ アルコール (6) を製造する例
実施例 29 ( 1 R, 2 S) — 1—フエ二ルー 2— [(( 1 R) 一フエ二ルェチ ル) ァミノ] 一 1—ブ夕ノールの製造
実施例 28にて製造した (2 S) — 1—フエニル— 2— [((1 R) —フエニル ェチル) ァミノ] — 1ーブ夕ノン メタンスルホン酸塩 181 5mg (5mmo 1 ) のテトラヒドロフラン (5mL)、 エタノール (1 OmL) からなる溶液に、 水素化ホウ素ナトリウム 29 Omg (1. 5当量) を 15°Cで加えて、 1時間攪 拌した。 3規定塩酸水溶液 5 mLを加えて反応を停止し、 酢酸ェチル 40mL、 20重量%水酸化ナトリウム水溶液 4mLを加えて抽出した。 有機層を水 1 Om L、 飽和食塩水 2 OmLで順次洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、 減圧下に 溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) 一 1一フエ二ルー 2— [((1 R) ーフ ェニルェチル) ァミノ] 一 1—ブ夕ノールを無色油状物として得た (1. 316 g、粗収率: 96%)。 このもののジァステレオマー比を高速液体クロマトグラフ ィ一 (カラム:ダイセル Ch i r a 1 p a k AD 4. 6 X 25 Omm、 溶離 液:へキサン イソプロパノール = 10Z1、 流速: 1. OmLZmi η·、 カラ
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ム温度: 35°C,検出器: UV21 Onm、 保持時間:(1R, 2 S) —体 =6. 2分、 (1 S, 2 S) 一体 =5. 6分) にて算出すると、 (1R, 2 S) 一体 Z (1 S, 2 S) 一体 =93. 3/6. 7であった。
1H-NMR (CDC 13, 40 OMHz/p pm): δ 0. 87 (3H, t)、 1. 17 (1H, m)、 1. 35 (1 H, m)、 1. 39 (3H, d)、 2. 64 ( 1 H, m)、 3. 90 (1H, Q)、 4. 46 ( 1 H, d)、 7. 1 - 7. 4 (1 OH, m)
光学活性 )3—置換ァミノアルコール (6) を加水素分解して光学活性 )8—ァミノ アルコール塩 (7) を製造する例
実施例 30 (1R, 2 S) — 1一フエ二ルー 2—アミノー 1ーブ夕ノール塩
実施例 29にて製造した (1R, 2 S) 一 1一フエ二ルー 2— [((1 R) —フ ェニルェチル) ァミノ] 一 1ーブタノ一ル 1. 316g (4. 8mmo l) のテ トラヒドロフラン 5mL、 エタノール 1 OmLからなる溶液に、 10%Pd//C 400mgを加え、 3気圧の水素雰囲気下、 35°C、 5日間攪拌した。 触媒を濾 別後、減圧下に溶媒を留去することにより、 (1R, 2S) — 1一フエ二ルー 2— アミノー 1ーブ夕ノールを無色油状物として得た(反応収率: 100%)。 ここに エタノール 40mL、 濃塩酸 lmLを加えて減圧下に溶媒を留去し、 得られる油 状物にエタノール lmL、 ジイソプロピルエーテル 3 OmLを加えて晶析するこ とにより、 (1R, 2S)— 1一フエ二ルー 2—アミノー 1—ブ夕ノール塩酸塩を 白色結晶として得た (848. 5mg、 単離収率: 88%)。 このものの光学純度、 及びジァステレオマー比を高速液体クロマトグラフィー (カラム:ダイセル CR OWNP AK CR ( + ) 4X 15 Omm, 溶離液:過塩素酸水溶液 (pH = 1)、 流速: 1. OmLZmi η·、 カラム温度: 25 、 検出器: UV21 On m、 保持時間:(1 R, 2 S) 一体 = 14. 8分、 (1 S, 2 S) —体 = 19. 1 分、 (1 S, 2R) —体 =30. 3分) にて算出すると、光学純度 100%e. e.、
(1 R, 2 S) 一体 Z (I S, 2 S) 一体 =80. 9/19. 1であった。
1H-NMR (DM SO, 400MH z/p pm) : δ 0. 82 (3H, t)、 1.
45 (2H, m)、 3. 19 (lH, m)、 5. 04 ( 1 H, b r s)、 6. 00 (1 H, b r s)、 7. 2— 7. 4 (5H, m)、 8. 10 (3H, b r s) a—置換ケトン (1) から光学活性 a—置換アミノケトン塩 (5) の製造例
実施例 31 (2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フヱニル] 一 2— {[(1 R) 一 (4—メトキシフエ二ル) ェチル] アミノ} 一 1—プロパノン メタンス ルホン酸塩の製造
参考例 1にて製造した 1一 [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2—プロモー 1一プロパノン 4. 788 g (1 5mmo 1 )、 トリェチルァミン 3. 036 g (2 当量) のァセトニトリル溶液(2 OmL) に、 (R) — p—メトキシフエネチルァ ミン 2. 718 g (1. 2当量) を加え、 40 °C、 7時間攪拌した。 水 10 mL を加えた後、 減圧下に溶媒を留去し、 酢酸ェチル 3 OmLを加えて抽出した。 さ らに、 有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 2 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグ ネシゥムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1一 [4一 (ベンジロキ シ) フエニル] 一 2— {[(1 R) 一 (4ーメトキシフエ二ル) ェチル] アミノ} ― 1一プロパノンのジァステレオマ一混合物が黄色油状物として得られた (6. 31 1 g、 反応収率: 99%)。 次に、 酢酸ェチル 5 OmLで均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 1. 296 g (0. 9当量) を加えて 15°C、 1時間攪拌し、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] — 2— {[(1 R) 一 (4ーメトキシフエ二ル) ェチル] アミノ} - 1 一プロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得た (3332mg、 単離 収率: 44%)。このもののジァステレオマー比を高速液体クロマトグラフィー(力 ラム:ダイセル C h i r a 1 p a k AD 4. 6 X 250 mm、 溶離液:へキ サン イソプロパノール = 10/1、 流速: 0. 5mLZm i n.、 カラム温度: 35°C, 検出器: UV210 nm、 保持時間:(2 S) —体 = 19. 9分、 (2R) 一体 =15. 6分) にて算出すると、 (2 S) —体ノ (2 R) 一体 =98. 4/1. 6 (96. 8 %d. e.) であった。
1H-NMR (CDC 13, 400MHz/p pm) : 5 1. 69 (3H, d)、 1.
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86 (3H, d)、 2. 84 (3H, d)、 3. 66 (3H, d)、 4. 52 (1 H, b r s) 4. 83 (1H, b r s 5. 13 (2H, s)、 6. 73 (2H, d)、 6. 96 (2H, d)、 7. 40 (7H, m)、 7. 70 (2H, d)、 7. 97 (1 H, b r s ), 10. 03 (1H, b r s)
光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) を立体選択的に還元して光学活性 )3—置 換ァミノアルコール (6) を製造する例
実施例 32 ( 1 R, 2 S) — 1— [4— (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— {[(1 R) 一 (4ーメトキシフエニル) ェチル] アミノ} 一 1—プロパノールの
実施例 31にて製造した (2 S) - 1 - [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— {[(1 R)—(4—メトキシフエニル)エヂル]アミノ}一 1—プロパノン メ タンスルホン酸塩 2847mg (5. 9mmo 1) のエタノール溶液(1 OmL) に、 水素化ホウ素ナトリウム 335mg (1. 5当量) を 15 で加えて、 1時 間攪拌した。 3規定塩酸水溶液 5mLを加えて反応を停止し、 酢酸ェチル 30m L、 20重量%水酸化ナトリウム水溶液 4mLを加えて抽出した。 有機層を水 1 OmL、 飽和食塩水 1 OmLで順次洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、 減圧 下に溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) — 1一 [4- (ベンジロキシ) フ ェニル] —2— {[(1 R) 一 (4ーメトキシフエ二ル) ェチル] アミノ} - 1 - プロパノールを無色油状物として得た (2. 523 g、 粗収率: 99%)。
1H-NMR (CDC 13, 40 OMHz/p pm): δ 0. 88 (3H, d)、 1. 33 (3H, d), 2. 76 ( 1 H, dq)、 3. 84 (3H, s)、 3. 86 (1 H, d)、 4. 38 (1H, d)、 5. 05 (2H, s)、 6. 86 (2H, d)、 6, 92 (2H, d)、 7. 1 5 (2H, d)、 7. 19 (2H, d)、 7. 3— 7. 5 (5H, m)
光学活性 )3—置換ァミノアルコール (6) を脱保護して光学活性 ;3—置換アミノ アルコール _( 6) を製造する例
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実施例 33 ( 1 R, 2 S) - 1 - [4- (ヒドロキシ)フエニル]—2— {[(1 R) 一 (4ーメトキシフエニル) ェチル] アミノ} — 1—プロパノールの製造 実施例 32にて製造した (1 R, 2 S) — 1一 [4- (ベンジロキシ) フエ二 ル] —2— {[(1 R) 一 (4—メトキシフエ二ル) エヂル] アミノ} 一 1—プロ パノール 2. 523 g (5. 9mmo 1 ) のテトラヒドロフラン溶液(1 OmL) に、 10 %P d/C 20 Omgを加え、 1気圧の水素雰囲気下、 15°C、 4日間 攪拌した。 触媒を濾別後、 減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) 一 1一 [4— (ヒドロキシ) フエニル] —2— {[(1 R) 一 (4—メトキシフエ二 ル) ェチル] アミノ} 一 1—プロパノ一ルを淡黄色固体として得た (1. 498 1 g、 粗収率: 84%)。
1H-NMR (CDC 13, 400 MH z / p p m): δ 0. 88 (3Η, d)、 1. 33 (3Η, d)、 2. 0— 3. 0 (3Η, b r s)、 2. 75 ( 1 Η, d q)、 3. 80 (3Η, s)、 3. 85 (2Η, q)、 4. 38 ( 1 Η, d)、 6. 76 (2Η, d)、 6. 86 (2Η, d)、 7. 08 (2Η, d)、 7. 19 (2Η, d)
光学活性 —置換アミノケトン塩(5)から光学活性 0—ァミノアルコール(7) の製造例
実施例 34 (1 R, 2 S) - 1 - (4ーヒドロキシフエニル) —2—ァミノ 一 1—プロパノール
実施例 3にて製造した (2 S) - 1 - [4- (ベンジロキシ) フエニル] 一 2 一 [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン メタンスルホン酸 塩 1. 367 g (3mmo 1 ) の酢酸ェチル溶液 ( 30 mL) に、 飽和炭酸水素 ナトリウム水溶液 2 OmLを加えて洗浄した。 水層を除去後、 無水硫酸マグネシ ゥムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 無色油状物を得た。 ここに、 10 %P d/C 50 Omg、 テトラヒドロフラン 6 mL、 エタノール 10mLを 加え、 3気圧の水素雰囲気下、 30 、 4日間攪拌した。 触媒を濾別後、 減圧下 に溶媒を留去することにより、 (1R, 2 S) - 1 - (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—アミノー 1一プロパノ一ルを飴状油状物として得た(反応収率: 80%)。
このものの光学純度、 及びジァステレオマー比を実施例 22に記載の方法により 算出すると、 光学純度 97. 6%e. e.、 (1 R, 2 S) 一体/ (I S, 2 S) 一体 = 91. 9/8. 1であった。 光学活性 α—置換アミノケトン塩(5) から光学活性 )3—ァミノアルコール(7) の製造例
実施例 35 ( 1 S, 2 R) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) —2—ァミノ - 1一プロパノール
実施例 16にて製造した (2R) — 1— [4一 (ベンジロキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン 臭化水素酸塩 1. 367 g (3mmo 1 ) の酢酸ェチル溶液 (2 OmL) に、 飽和炭酸水素ナトリ ゥム水溶液 1 OmLを加えて洗浄した。 水層を除去後、 無水硫酸マグネシウムで 乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 無色油状物を得た。 ここに、 10% P d/C 20 Omg, テトラヒドロフラン 3mL、 エタノール 10 mLを加え、 4気圧の水素雰囲気下、 30°C、 3日間攪拌した。 触媒を濾別後、 減圧下に溶媒 を留去することにより、 (I S, 2 R) — 1— (4ーヒドロキシフエニル) 一 2— アミノー 1一プロパノ一ルを飴状油状物として得た。 このものの光学純度、 及び ジァステレオマ一比を実施例 22に記載の方法により算出すると、 光学純度 96. 4% e. e,、 (I S, 2 R) 一体/ (1 R, 2 R) 一体 =86. 3/13. 7で あった。 一置換ケトン (1) の製造例
参考例 4 1— [4一 (メタンスルホニルォキシ) フエニル] —2—プロモー 1—プロパノンの製造
p—ヒドロキシプロピオフエノン 15. 0 g ( 10 Ommo 1)、 トリェチルァ ミン 12. 143 g (1. 2当量) のテトラヒドロフラン溶液(5 OmL) を 5 °C に冷却し、 塩化メタンスルホニル 12. 60 g (1. 1当量) を 30分で滴下、 1時間攪拌した。 水 40mL、 酢酸ェチル 7 OmLを加えて抽出し、 さらに有機
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層を飽和食塩水 5 OmLで洗浄、 無水硫酸マグネシウムで乾燥後、 減圧下に溶媒 を留去することにより、 白色固体が得られた。 この白色固体を酢酸ェチル 4 Om L、 へキサン 12 OmLから晶析することにより、 p— (メタンスルホ二ルォキ シ) プロピオフエノンを白色結晶として得た (21. 17 g、 単離収率: 93%)0 前記 p— (メタンスルホニルォキシ) プロピオフエノン 4. 560 g (2 Omm o 1 ) のテトラヒドロフラン溶液 (2 OmL) に、 臭素 3. 516 g (1. 1当 量) のへキサン溶液 (5mL) を 15Όで加え、 1時間攪拌した。 飽和炭酸水素 ナトリウム水溶液 3 OmL、 酢酸ェチル 3 OmLを加えて抽出し、 さらに有機層 を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 2 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾 燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1一 [4— (メタンスルホニルォキシ) フエニル] 一 2—ブロモ— 1—プロパノンを黄色油状物として得た (10. 12 g、 粗収率: 97%)。
1H-NMR (CDC 13, 40 OMHz/p pm): (51. 91 (3H, d)、 3. 21 (3H, s)、 5. 23 (1H, Q)、 7. 40 (2H, d)、 8. 10 (2H, d)
a—置換ケトン (1) から光学活性 a;—置換アミノケトン塩 (5) の製造例
実施例 36 (2 S) — 1一 [4- (メタンスルホニルォキシ) フエニル] 一 2― [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] ― 1—プロパノン メタンスルホン 酸塩の製造
参考例 4にて製造した 1一 [4一 (メタンスルホニルォキシ) フエニル] 一 2 ーブロモー 1一プロパノン 3. 07 g (1 Ommo 1)、 トリェチルァミン 2. 0 24 g (2当量) のァセトニトリル溶液 (2 OmL) に、 (R) —フエネチルアミ ン 1. 452 g (l. 2当量) を加え、 15°C、 16時間攪拌した。 水 10 mL を加えた後、 減圧下に溶媒を留去し、 酢酸ェチル 3 OmLを加えて抽出した。 さ らに、 有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 2 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグ ネシゥムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1— [4— (メタンスル ホニルォキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一
プロパノンのジァステレオマー混合物が淡黄色油状物として得られた (反応収 率: 1 00%)。 次に、 酢酸ェチル 30mL、 テトラヒドロフラン 5mLで均一溶 液とした後、 メタンスルホン酸 864mg (0. 9当量) を加えて 1 5°C、 1時 間攪拌し、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) — 1— [4— (メタ ンスルホニルォキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶として得た (2299. 7m g、 単離収率: 5 1%)。 このもののジァステレオマー比を NMRで算出すると、
(2 S) —体/ (2 R) —体 = 1 00/0 (1 00 %d. e.) であった。
1H-NMR (DMSO, 40 OMHz/p pm) : δ 1. 50 (3H, d)、 1. 65 (3Η, d)、 2. 37 (3H, s), 3. 47 (3H, s)、 4. 41 ( 1 H, b r s)、 5. 1 5 (1H, b r s ), 7. 37 - 7. 42 (3H, m)、 7. 53
(d、 4H)、 8. 1 0 (d、 2H), 9. 26 (1H, b r s)、 9. 53 ( 1 H, b r s ) 光学活性 α—置換アミノケトン塩 (5) を立体選択的に還元して光学活性 ]3—置 換ァミノアルコール (6) を製造する例
実施例 37 (1 R, 2 S) 一 1— [4- (メタンスルホニルォキシ) フエ二 ル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノールの製造 実施例 36にて製造した (2 S) — 1一 [4- (メタンスルホニルォキシ) フ ェニル] — 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン メタ ンスルホン酸塩 2. 2 90 g (5. 2mmo 1 ) のエタノール溶液 ( 1 5mL) に、 水素化ホウ素ナトリウム 59 Omg (3当量) を 1 5°Cで加えて、 1時間攪 拌した。 3規定塩酸水溶液 5mLを加えて反応を停止し、 酢酸ェチル 40mL、 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 3 OmLを加えて抽出した。 有機層を飽和炭酸水 素ナトリウム水溶液 2 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、 減圧下に 溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) - 1 - [4— (メタンスルホ二ルォキ シ) フエエル] — 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノー ルを無色油状物として得た (1. 8299 g、 反応収率: 84%)。 このもののジ
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ァステレオマ一比を NMRで算出すると、 (1 R, 2 S) —体 Z (1 S, 2 S) — 体 = 92/8であった。
1H-NMR (CDC 13, 40 OMHz/p pm) : δ 0. 87 (3H, d)、 1. 38 (3H, d)、 2. 82 ( 1 H, m)、 3. 1 0 ( 1 H, d)、 3. 12 (3H, s)、 3. 3— 3. 7 (1H, b r s), 3. 92 (1H, q)、 4. 41 (1H, d)、 7. 2 -7. 4 (9 H, m) α—置換ケトン (1) から光学活性ひ—置換アミノケトン塩 (5) を製造する例 実施例 38 (2 S) — 1— [4一 (メタンスルホニルォキシ) フエニル] ― 2- [((1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン 塩酸塩の製造 参考例 4にて製造した 1一 [4一 (メタンスルホニルォキシ) フエニル] —2 —ブロモー 1一プロパノン 3. 66 g (1 1. 93mmo 1 )、 トリエチルァミン 2. 414 g (2当量) のァセトニトリル溶液(2 OmL) に、 (S) —フエネチ ルァミン 1. 735 g (l. 2当量) を加え、 1 5°C、 1 6時間攪拌した。 水 1 OmLを加えた後、 減圧下に溶媒を留去し、 酢酸ェチル 3 OmLを加えて抽出し た。 さらに、 有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 2 OmLで洗浄後、 無水硫 酸マグネシウムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1一 [4一 (メタ ンスルホニルォキシ) フエニル] 一 2— [((1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノンのジァステレオマー混合物が淡黄色油状物として得られた (反 応収率: 78%)。 次に、 エタノール 2 OmLで均一溶液とした後、 濃塩酸 1. 1 2 g (0. 9当量) を加え、 減圧下に溶媒を留去し、 得られる油状物にエタノー ル 1 5mLを加えて 1 5°C、 1時間攪拌した。 析出する結晶を減圧濾別すること により、 (2 S) — 1一 [4一(メタンスルホニルォキシ)フエニル]— 2— [((1 S) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノン 塩酸酸塩を白色結晶として 得た (1. 703 8 g, 単離収率: 37%)。 このもののジァステレオマー比を N MRで算出すると、 (2 S) —体 Z (2 R) 一体 = 1 00/0 (1 00%d. e.) であった。
1H-NMR (DMSO, 40 OMH z / p pm) : δ 1. 44 (3H, d)、 1.
67 (3H, d)、 3. 47 (3H, s)、 4. 41 ( 1 H, b r s)、 4. 78 (1 H, b r s)、 7. 37 (3H, m)、 7. 49 (2H, d)、 7. 50 (d、 2H)、 8. 02 (d、 2H)、 9. 7 3 (1H, b r s)、 1 0. 06 (1H, b r s) 光学活性 a—置換アミノケトン塩(5) から光学活性 )3—ァミノアルコール(7) を製造する例
実施例 39 (1 R, 2 S) — 1— (4ーヒドロキシフエニル) ー2—ァミノ 一 1一プロパノール
実施例 3にて製造した (2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] — 2 ― [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン メタンスルホン酸 塩 4. 865 g (10. 7mmo 1 ) の酢酸ェチル溶液 (4 OmL) に、 飽和炭 酸水素ナトリウム水溶液 5 OmLを加えて洗浄した。 水層を除去後、 無水硫酸マ グネシゥムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 無色油状物 4. 532 gを得た。 ここに、 20%P d (OH) 2/C ( 50重量%含水品) 500mg、 エタノール 2 OmLを加え、 1気圧の水素雰囲気下、 1 5°C、 5日間攪拌した。 触媒を濾別後、 減圧下に溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) - 1 - (4- ヒドロキシフエニル) — 2—ァミノ— 1—プロパノ一ルを飴状油状物 2. 839 3 gとして得た (反応収率: 8 7%)。 このものの光学純度、 及びジァステレオマ —比を実施例 22に記載の方法により算出すると、 光学純度 96. 6%e. e.、
(1 R, 2 S) 一体 Z (I S, 2 S) 一体 =90. 9/9. 1であった。 α—置換ケトン (1) の製造例
参考例 5 1— [4一 (ベンゾィルォキシ) フエニル] 一 2—ブロモ— 1ープ ロパノンの製造
ρ—ヒドロキシプロピオフエノン 5. 00 g (33. 3mmo l)、 トリェチル ァミン 3. 7 1 g (1. 1当量) のテトラヒドロフラン溶液 (4 OmL) を 5 に冷却し、 塩化ベンゾィル 4. 92 g (1. 0 5当量) を 30分で滴下、 1時間 攪拌した。 水 7 OmL、 3規定塩酸水溶液 5 mL、 酢酸ェチル 1 00 mLを加え
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て抽出し、 さらに有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 50mL、 水 5 OmL で順次洗浄、 無水硫酸マグネシウムで乾燥後、 減圧下に溶媒を留去することによ り、 白色固体 8. 58 gを得た。 この白色固体 5. 53 gを酢酸ェチル 3 OmL、 へキサン 2 OmLから晶析することにより、 p— (ベンゾィルォキシ) プロピオ フエノンを白色結晶として得た (4. 77 g、 単離収率: 87%)。
前記 P— (ベンゾィルォキシ) プロピオフエノン 3. 00 g (1 1. 9 mm o 1 ) のテトラヒドロフラン溶液 (3 OmL) に、 臭素 2. 07 g (1. 1当量) のへ キサン溶液 (5mL) を 5°Cで加え、 室温まで昇温、 1時間攪拌した。 飽和炭酸 水素ナトリウム水溶液 3 OmL、 酢酸ェチル 4 OmLを加えて抽出し、 さらに有 機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 3 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシウム で乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 黄色油状物 (5. 54 g) を得た。 この油状物を酢酸ェチル 5mL、 へキサン 3 OmLから晶析することにより、 1 一 [4一 (ベンゾィルォキシ) フエニル] — 2—ブロモ— 1一プロパノンを白色 結晶として得た (3. 147 g、 単離収率: 80%)。
1H-NMR (CDC 13, 40 OMHzZp pm): δ 1. 92 (3H, d)、 5. 28 (1H, Q)、 7. 37 (2H, d)、 7. 54 ( 2 H, d d)、 7. 67 (1 H, dd)、 8. 1 3 (2H, d)、 8. 20 (2H, d) α—置換ケトン (1) から光学活性 a—置換アミノケトン塩 (5) の製造例
実施例 40 (2 S) - 1 - [4- (ベンゾィルォキシ)フエニル]一 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 参考例 5にて製造した 1一 [4一 (ベンゾィルォキシ) フエニル] — 2—プロ モ— 1一プロパノン 7. 00 g (1 0. 3mmo 1)、 トリェチルァミン 2. 08 g (2当量) のァセトニトリル溶液(3 5mL) に、 (R) —フエネチルァミン 1. 37 g (1. 1当量) を加え、 40°C、 20時間攪拌した。 水 1 OmLを加えた 後、 減圧下に溶媒を留去し、 酢酸ェチル 8 OmLを加えて抽出した。 さらに、 有 機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 3 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシウム で乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 1一 [4— (ベンゾィルォキシ)
フエニル] — 2— C(( l R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノンのジ ァステレオマ一混合物が淡黄色油状物として得られた (反応収率: 1 0 0 %)。 次 に、 酢酸ェチル 1 OmLで均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 89 Omg (0. 9当量) を加えて 1 5°C、 1時間攪拌し、 析出する結晶を減圧濾別することによ り、 (2 S) — 1— [4一 (ベンゾィルォキシ) フエニル] — 2— [((1 R) —フ ェニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン メタンスルホン酸塩を白色結晶とし て得た (1 143mg、 単離収率: 24%)。 このもののジァステレオマー比を高 速液体クロマトグラフィー (カラム:ダイセル Ch i r a 1 p a k AD 4. 6 X 2 5 Omm、 溶離液:へキサンノイソプロパノール = 1 0/1、 流速: 0. 5mL/m i n.、 カラム温度: 35°C、検出器: UV2 1 0 nm、保持時間:(2 S) 一体 = 1 8. 7分、 (2R) —体 = 14. 1分) で算出すると、 (2 S) —体 / (2 R) —体 =99. 8/0. 2 (99. 6 %d. e.) であった。
1H-NMR (CDC 13, 400MHz /p pm) : δ 1. 74 (3H, d)、 1. 94 (3H, d)、 2. 85 (3H, s)、 4. 6 1 ( 1 H, m)、 4. 93 ( 1 H, m)、 7. 29 (5H, m)、 7. 53 (4H, m)、 7. 67 (1 H, d d)、 7. 83 (2 H, d)、 8. 1 9 (2H, d)、 8. 7 1 ( 1 H, b r s)、 9. 88 (1 H, b r s ) 光学活性ひ一置換アミノケトン塩 (5) の製造例
実施例 41 (2R) - 1 - [4- (ベンゾィルォキシ)フエニル]— 2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノン 塩酸塩の製造
実施例 40にて得られる晶析母液を減圧下に濃縮し、 酢酸ェチル 30mL、 飽 和炭酸水素ナトリウム水溶液 1 OmLを加えて抽出した。 水層を除去し、 無水硫 酸マグネシウムで乾燥後、 減圧下に溶媒を留去し、 エタノール 1 OmLを加えて 均一溶液とした。 ここに、 濃塩酸 966mgを加えて 1 5 、 1時間攪拌し、 析 出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 R)— 1— [4一 (ベンゾィルォキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1—プロパノン 塩 酸塩を白色結晶として得た (1 1 82mg、 単離収率: 28%)。 このもののジァ
ステレオマー比を実施例 40に記載の方法により算出すると、 (2 S)一体 Z (2 R) —体 =0. 3/99. 7 (9 9. 4 %d. e .) であった。 光学活性 α—置換アミノケトン (4) の製造例
実施例 42 (2 S) — 1— (4ーヒドロキシフエニル) —2— [((1 R) 一 フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノンの製造
実施例 40にて製造した (2 S) — 1— [4一 (ベンゾィルォキシ) フエニル] 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] ー 1一プロパノン メタンスルホ ン酸塩 1. 00 g (2. 1 3mmo 1 )、 水 3mL、 メタノール 7mLからなる溶 液に、 炭酸カリウム 677mg (2. 3当量) を加え、 20°C、 9時間〜 30°C、 1 2時間攪拌した。 減圧下にメタノールを留去し、 酢酸ェチル 30mL、 水 5m Lを加えて抽出した。 さらに有機層を水 1 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシゥ ムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することにより、 (2 S) — 1— (4ーヒドロキシ フエニル) 一 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] 一 1一プロパノンを白 色固体として得た (574mg、 粗収率: 82%)o
1H-NMR (CDC 13, 40 OMHz/p pm) : δ 1. 2 8 (3Η, d)、 1. 37 (3Η, d)、 3, 85 ( 1 H, q)、 4. 25 ( 1 H, Q)、 6, 84 (2H, d)、 7. 2 - 7. 5 (5H, d)、 7. 73 (2H, d) 光学活性 α—置換アミノケトン (4) から光学活性 3—ァミノアルコール (7) の製造例
実施例 43 (1 R, 2 S) 一 1— (4ーヒドロキシフエニル) 一 2—ァミノ ― 1一プロパノールの製造
実施例 42にて製造した(2 S) - 1一(4—ヒドロキシフエ二ル)— 2— [((1 R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン 20 Omg (0. 74mmo 1)、 20 %P d (OH) 2/C ( 50重量%含水品) 50mg、 エタノール 5 m Lを加え、 1気圧の水素雰囲気下、 40で、 3日間攪拌した。 触媒を濾別後、 減 圧下に溶媒を留去することにより、 (1 R, 2 S) — 1ー (4ーヒドロキシフエ二
ル)一 2—アミノー 1—プロパノールを飴状油状物 182. 4mgとして得た(反 応収率: 89%)。 このものの光学純度、 及びジァステレオマ一比を実施例 22に 記載の方法により算出すると、 光学純度 100%e. e.、 (I R, 2 S) 一体 (1 S, 2 S) —体 =83. 7/16. 3であった。 α—置換ケトン (1) の製造例
参考例 6 1— [4— (ベンジルォキシ) フエニル] 一 2—クロ口— 1一プロ パノンの製造
ρ— (ベンジルォキシ) プロピオフエノン 4. 80 g ( 20 mm o 1 ) の塩化 メチレン溶液(2 OmL) に、 塩化スルフリル 2· 97 g (1. 1当量) を 15で で加え、 16時間攪拌した。 水 2 OmLを加えて、 減圧下に塩化メチレンを留去 し、 酢酸ェチル 4 OmLを加えて抽出した。 さらに有機層を飽和炭酸水素ナ卜リ ゥム水溶液 2 OmLで洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、 減圧下に溶媒を留 去することにより、 無色油状物 (6. 299 g) を得た。 この油状物を酢酸ェチ ル 0. 5mL、 へキサン 2 OmLから晶析することにより、 1一 [4一 (ベンジ ルォキシ) フエニル] 一 2—クロロー 1一プロパノンを白色結晶として得た (4. 3787 g、 単離収率: 75%)。
1H-NMR (CDC 13, 400 MH z / p p m): δ 1. 73 (3Η, d)、 5. 15 (2Η, s)、 5. 21 (1H, q)、 7. 03 (2H, d)ゝ 7. 3- 7. 5 (5H, m)、 8. 00 (2H, d) a—置換ケトン (1) から光学活性 a—置換アミノケトン塩 (5) の製造例
実施例 44 (2 S) - 1 - C4 - (ベンジルォキシ) フエニル] —2— [((1
R) 一フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン メタンスルホン酸塩の製造 参考例 6にて製造した 1一 [4一 (ベンジルォキシ) フエニル] —2—クロ口 一 1一プロパノン 2. 745 g (10mmo l)、 トリェチルァミン 2. 024 g (2当量)、 臭化ナトリウム 51 Omg (0. 5当量) のァセトニトリル溶液 (2
OmL)に、 (R) —フエネチルァミン 1. 454g (1. 2当量) を加え、 40°C、
„ハ ―
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1週間攪拌した。 水 20mLを加えた後、 減圧下に溶媒を留去し、 酢酸ェチル 4 OmLを加えて抽出した。 さらに、 有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 20 mLで洗浄後、 無水硫酸マグネシウムで乾燥、 減圧下に溶媒を留去することによ り、 1— [4一 (ベンジルォキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエ二ルェチ ル) ァミノ] — 1一プロパノンのジァステレオマー混合物が淡黄色油状物として 得られた (反応収率: 68%)。 次に、 酢酸ェチル 3 OmLで均一溶液とした後、 メタンスルホン酸 654mg (0. 7当量) を加えて 1 5°C、 1時間攪拌し、 析 出する結晶を減圧濾別することにより、 (2 S) - 1 - [4一 (ベンジルォキシ) フエニル] —2— [((1 R) —フエニルェチル) ァミノ] — 1一プロパノン メ タンスルホン酸塩を白色結晶として得た (1712mg、 単離収率: 38%)。 こ のもののジァステレオマ一比を実施例 3に記載の方法で算出すると、 (2 S)—体 / (2 R) 一体 = 99. 2/0. 8 (98. 4%d. e.) であった。
実施例 45 (1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) ー2—ァミノ 一 1—プロパノールの単離精製法
実施例 39に記載の方法にて製造した (1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシ フエニル) 一 2—アミノー 1一プロパノール (実施例 22に記載の方法により分 祈した結果、 光学純度 91. 0 e. e.、 (1 R, 2 S) —体/ (1 S, 2 S) —体 =88. 1/1 1. 9であった。) のエタノール溶液 (15. 7重量%) 63 69mg ((1 R, 2 S) —体: 4. 80 mm o 1 ) を減圧下に濃縮し、 得られる 飴状油状物にエタノール 1. 5mL、 塩化メチレン 1 5mLを加えて 5°C、 30 分攪拌、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S) — 1一 (4ーヒ ドロキシフエニル)一 2—アミノー 1一プロパノールを白色結晶として得た((1 R, 2 S) —体の回収率: 83%、 光学純度: 98. 2 % e. e,、 (1 R, 2 S) 一体/ (I S, 2 S) —体 =98. 7/1. 3)。
実施例 46 (1 R, 2 S) - 1 - (4—ヒドロキシフエニル) —2—ァミノ ― 1一プロパノールの単離精製法
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実施例 39に記載の方法にて製造した (1 R, 2 S) 一 1一 (4—ヒドロキシ フエニル) 一 2—アミノー 1—プロパノール (実施例 22に記載の方法により分 祈した結果、 光学純度 91. 0%e. e.、 (1 R, 2 S) 一体/ (1 S, 2 S) 一体 =88. 1/1 1. 9であった。) のエタノール溶液 (15. 7重量%) 63 69mg ((1 R, 2 S) —体: 4. 8 Ommo 1 ) を減圧下に濃縮し、 得られる 飴状油状物にエタノール lmL、酢酸ェチル 1 OmLを加えて 5°C、 30分攪拌、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシ フエニル)一 2—アミノー 1一プロパノールを白色結晶として得た((1 R, 2 S) 一体の回収率: 52%、 光学純度: 98. 8 % e. e.、 (1 R, 2 S) —体/ (1 S, 2 S) 一体 = 99. 4/0. 6
実施例 47 (1 R, 2 S) - 1 - (4ーヒドロキシフエニル) —2—ァミノ 一 1一プロパノールの単離精製法
実施例 39に記載の方法にて製造した (1 R, 2 S) 一 1一 (4ーヒドロキシ フエニル) —2—アミノー 1一プロパノール (実施例 22に記載の方法により分 析した結果、 光学純度 91. 0 % e. e.、 (l R, 2 S) —体 Z (1 S, 2 S) 一体 =88. 1/1 1. 9であった。) のエタノール溶液 (1 5. 7重量%) 63 69mg ((1 R, 2 S) 一体: 4. 8 Ommo 1 ) を減圧下に濃縮し、 得られる 飴状油状物にエタノール lmL、 ァセトニトリル 1 OmLを加えて 5 °C、 30分 攪拌、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S) — 1一 (4—ヒド ロキシフエニル) 一 2一アミノー 1一プロパノールを白色結晶として得た((1 R, 2 S) 一体の回収率: 54%、 光学純度: 98. 6 e. e.、 (1 R, 2 S) ― 体 (1 S, 2 S) —体 =99. 0/1. 0)。
実施例 48 ( 1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—ァミノ 一 1一プロパノールの単離精製法
実施例 39に記載の方法にて製造した (1 R, 2 S) 一 1一 (4—ヒドロキシ フエニル) —2—アミノー 1—プロパノール (実施例 22に記載の方法により分
祈した結果、 光学純度 91. 0 %e. e.、 (1 R, 2 S) 一体 Z (I S, 2 S) —体 =88. 1/1 1. 9であった。) のエタノール溶液 (15. 7重量%) 63 69mg (( 1 R, 2 S) —体: 4. 8 Ommo 1 ) を減圧下に濃縮し、 得られる 飴状油状物にイソプロパノール lmL、 酢酸ェチル 1 OmLを加えて 5°C、 30 分攪拌、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S) — 1— (4ーヒ ドロキシフエニル)一 2—アミノー 1一プロパノールを白色結晶として得た((1 R, 2 S) 一体の回収率: 56%、 光学純度: 98. 4%e. e.、 (1R, 2 S) 一体, (I S, 2 S) 一体- 98. 8/1. 2)。 実施例 49 (1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) —2—ァミノ 一 1一プロパノール塩酸塩の単離精製法
実施例 39に記載の方法にて製造した (1 R, 2 S) 一 1一 (4—ヒドロキシ フエニル) 一 2—アミノー 1一プロパノール (実施例 22に記載の方法により分 祈した結果、 光学純度 97. 6%e. e.、 (1 R, 2 S) —体 Z (I S, 2 S) 一体 =95. 1/4. 9であった。) のエタノール溶液に濃塩酸を加え、 減圧下に 濃縮し、 得られる飴状油状物にメタノールを加えて均一にした (塩酸塩として 1 3. 4重量%)。
上記 (1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) 一2—アミノー 1—プロ パノール塩酸塩のメタノール溶液 4468mg ((1 R, 2 S) —体: 2. 77m mo 1) を減圧下に濃縮し、 飴状油状物を得た。 ここにエタノール lmL、 塩化 メチレン 1 OmLを加えて 5 °C、 30分攪拌、 析出する結晶を減圧濾別すること により、 (1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—アミノー 1ープ ロパノール塩酸塩を白色結晶として得た ((1 R, 2 S) 一体の回収率: 88%、 光学純度: 98. 6 e. e.、 (1 R, 2 S) —体 Z (1 S, 2 S) —体- 99. 1/0. 9)0
1H-NMR (DMSO, 40 OMHz/p pm) : 60. 97 (3H, d)、 3. 27 (1H, b r s)、 4. 83 (1H, s)、 5. 84 (1H, d)、 6. 76 (2 H, d)、 7. 1 (2H, d)、 8. 02 (3H, b r s)、 9. 48 (1H, s)
実施例 50 (1 R, 2 S) - 1 - (4—ヒドロキシフエニル) —2—ァミノ 一 1一プロパノール塩酸塩の単離精製法
実施例 49に記載の (1 R, 2 S) — 1一 (4—ヒドロキシフエニル) 一 2— アミノー 1—プロパノール塩酸塩のメタノール溶液 4468mg ((1 R, 2 S) 一体: 2. 7 7mmo 1 ) を減圧下に濃縮し、 飴状油状物を得た。 ここにェタノ ール lmL、 酢酸ェチル 1 OmLを加えて 5°C、 30分攪拌、 析出する結晶を減 圧濾別することにより、 (1 R, 2 S) — 1一 (4ーヒドロキシフエニル) ー2— アミノー 1—プロパノール塩酸塩を白色結晶として得た ((1 R, 2 S) 一体の回 収率: 79%、 光学純度: 98. 8%e. e.、 (1 R, 2 S) —体 Z (I S, 2 S) 一体 = 99. 1/0. 9)。 実施例 5 1 ( 1 R, 2 S) - 1 - (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—ァミノ 一 1一プロパノール塩酸塩の単離精製法
実施例 49に記載の (1 R, 2 S) 一 1— (4ーヒドロキシフエニル) 一 2— アミノー 1一プロパノ一ル塩酸塩のメタノール溶液 4468mg ((1 R, 2 S) —体: 2. 7 7mmo 1 ) を減圧下に濃縮し、 飴状油状物を得た。 ここにメタノ —ル 1. 5mL、 酢酸ェチル 1 OmLを加えて 5°C、 30分攪拌、 析出する結晶 を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S) - 1 - (4ーヒドロキシフエニル) ― 2—アミノー 1一プロパノール塩酸塩を白色結晶として得た((1 R, 2 S) 一体 の回収率: 47%、 光学純度: 99. 4% e. e.、 (1 R, 2 S) —体 Z (I S, 2 S) 一体 =99. 3/0. 7)。 実施例 52 (1 R, 2 S) - 1 - (4ーヒドロキシフエニル) — 2—ァミノ 一 1一プロパノール塩酸塩の単離精製法
実施例 49に記載の (1 R, 2 S) - 1 - (4ーヒドロキシフエニル) 一 2— ァミノ— 1一プロパノール塩酸塩のメタノール溶液 4468mg (( 1 R, 2 S) —体: 2. 77mmo 1 ) を減圧下に濃縮し、 飴状油状物を得た。 ここにェタノ
—ル 2mL、 トルエン 5mLを加えて 5°C、 30分攪拌、 析出する結晶を減圧濾 別することにより、 (1 R, 2 S) 一 1一 (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—アミ ノ— 1—プロパノール塩酸塩を白色結晶として得た((1 R, 2 S)—体の回収率: 42%、 光学純度: 100%e. e.、 (1 R, 2 S) 一体ノ (1 S, 2 S) —体
実施例 53 (1 R, 2 S) - 1 - (4—ヒドロキシフエニル) —2—ァミノ 一 1一プロパノール塩酸塩の単離精製法
実施例 49に記載の (1 R, 2 S) — 1— (4ーヒドロキシフエニル) 一 2— ァミノ— 1一プロパノ一ル塩酸塩のメタノール溶液 4468mg ((1 R, 2 S) —体: 2. 77mmo 1) を減圧下に濃縮し、 飴状油状物を得た。 ここにェタノ ール lmL、 ァセトニトリル 2 OmLを加えて 5°C、 30分攪拌、 析出する結晶 を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S) — 1一 (4ーヒドロキシフエニル) 一 2—アミノー 1一プロパノール塩酸塩を白色結晶として得た ((1 R, 2 S) —体 の回収率: 70%、 光学純度: 99. 4%e. e.、 (1 R, 2 S) 一体ノ (1 S, 2 S) 一体 = 99. 4/0. 6)。 実施例 54 (1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—ァミノ 一 1一プロパノール塩酸塩の単離精製法
実施例 49に記載の (1R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) 一 2— アミノー 1一プロパノール塩酸塩のメタノール溶液 4468mg ((1 R, 2 S) —体: 2. 77mmo 1) を減圧下に濃縮し、 飴状油状物を得た。 ここにメタノ —ル lmL、 塩化メチレン 1 OmLを加えて 5°C、 30分攪拌、 析出する結晶を 減圧濾別することにより、 (1R, 2 S) - 1 - (4ーヒドロキシフエニル) 一 2 一アミノー 1一プロパノール塩酸塩を白色結晶として得た((1 R, 2 S) 一体の 回収率: 84%、 光学純度: 99. 4%e. e.、 (1 R, 2 S) 一体/ (1 S, 2 S) 一体 = 99. 5/0. 5)。
実施例 55 ( 1 R, 2 S) 一 1一 (4ーヒドロキシフエニル) —2—ァミノ 一 1一プロパノ一ル塩酸塩の単離精製法
実施例 49に記載の (1 R, 2 S) 一 1一 (4ーヒドロキシフエニル) —2— アミノー 1一プロパノール塩酸塩のメタノール溶液 4468mg ((1R, 2 S) 一体: 2. 77mmo 1 ) を減圧下に濃縮し、 飴状油状物を得た。 ここにェタノ ール 1. 5mL、 ジイソプロピルエーテル 5 mLを加えて 5° (:、 30分攪拌、 析 出する結晶を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S) — 1一 (4ーヒドロキシフ ェニル)一 2—ァミノ— 1一プロパノール塩酸塩を白色結晶として得た((1 R, 2 S) 一体の回収率: 44%、 光学純度: 99. 4%e. e.、 (1 R, 2 S) 一 体 Z (I S, 2 S) 一体 = 99. 5/0. 5)。 実施例 56 (1 R, 2 S) — 1— (4—ヒドロキシフエニル) 一 2—ァミノ 一 1一プロパノール塩酸塩の単離精製法
実施例 49に記載の (1 R, 2 S) 一 1一 (4—ヒドロキシフエニル) 一 2— アミノー 1—プロパノール塩酸塩のメタノール溶液 4468mg ((1 R, 2 S) 一体: 2. 77mmo 1 ) を減圧下に濃縮し、 飴状油状物を得た。 ここにイソプ ロパノール 1. 5mL、 酢酸ェチル 5mLを加えて 5°C、 30分攪拌、 析出する 結晶を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S)— 1—(4ーヒドロキシフエニル) —2—アミノー 1—プロパノール塩酸塩を白色結晶として得た ((1 R, 2 S) 一 体の回収率: 46%、 光学純度: 99. 4% e. e.、 (1 R, 2 S) —体ノ (1 S, 2 S) 一体- 99. 4/0. 6)。 実施例 57 (1 R, 2 S) - 1 - (4—ヒドロキシフエニル) —2—ァミノ 一 1一プロパノール塩酸塩の単離精製法
実施例 49に記載の (1 R, 2 S) - 1 - (4—ヒドロキシフエニル) 一2— ァミノ— 1一プロパノール塩酸塩のメタノ一ル溶液 4468mg ((1 R, 2 S) —体: 2. 77mmo 1) を減圧下に濃縮し、 飴状油状物を得た。 ここにイソプ ロパノール 1. 5mL、 塩化メチレン 5mLを加えて 5 、 30分攪拌、 析出す
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る結晶を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S) — 1— (4ーヒドロキシフエ二 ル)一 2—ァミノ— 1一プロパノール塩酸塩を白色結晶として得た((1 R, 2 S) —体の回収率: 74%、 光学純度: 99. 0 % e. e.、 (1 R, 2 S) 一体 (1 S, 2 S) —体 = 99. 3/0. 7)。
光学活性 α—置換アミノケトン塩(5)から光学活性 )3—ァミノアルコール塩( 7 ) の製造例
実施例 58 (1 S, 2 R) 一 1一 (4—ヒドロキシフエニル) —2—ァミノ 一 1一プロパノール 塩酸塩の製造法
実施例 15にて製造した (2R) - 1 - [4一 (ベンジロキシ) フエニル] ― 2一 [((1 R) ーフエネチルェチル) ァミノ] 一 1—プロパノン 塩酸塩 (99. 4%d e.) 1. 980 g (5mmo l )、 10 %P d/C (50%含水品) 50 0mg、 エタノール 20mL、 水 5mLからなる溶液を、 1気圧の水素雰囲気下、 40°C、 20時間攪拌した。触媒を濾別後、減圧下に溶媒を留去することにより、 淡黄色油状物 1. 3281 gを得た。 ここに、 エタノール 3 OmLを加えて再度 濃縮した後、 メタノール 1. 5mL、 塩化メチレン 1 5mLを加えて 5°C、 30 分攪拌、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (1 S, 2R) — 1— (4—ヒ ドロキシフエニル) 一 2—ァミノ— 1—プロパノール 塩酸塩を白色結晶として 得た (747. 8mg、 単離収率: 72%)。 このものの光学純度、 及びジァステ レオマ一比を実施例 22に記載の方法により算出すると、光学純度: 100. 0% e. e.、 (I S, 2 R) 一体/ ( 1 R, 2 R) 一体 =97. 8/2. 2であった。
光学活性 α—置換ァミノケトン塩( 5 )から光学活性 )3—ァミノアルコール塩( 7 ) の製造例
実施例 59 (1 R, 2 S) — 1— (4ーヒドロキシフエニル) — 2—ァミノ 一 1—プロパノール メタンスルホン酸塩の製造法
実施例 3にて製造した (2 S) — 1— [4- (ベンジロキシ) フエニル] 一 2 一 [((1 R) ーフエネチルェチル) ァミノ] — 1—プロパノン メタンスルホン
酸塩 (98. 4%d e.) 91 1mg (2mmo l)、 10%P d_/C (50%含 水品) 20 Omg、 エタノール 1 OmLからなる溶液を、 1気圧の水素雰囲気下、 40°C、 20時間攪拌した。触媒を濾別後、減圧下に溶媒を留去することにより、 淡黄色油状物 652. 4mgを得た。 ここに、 エタノール lmL、 塩化メチレン 5mLを加えて 5 、 30分攪拌、 析出する結晶を減圧濾別することにより、 (1 R, 2 S)— 1—(4ーヒドロキシフエ二ル)一 2—アミノー 1—プロパノール メ タンスルホン酸塩を白色結晶として得た (449. 8mg、 単離収率: 85%)0 このものの光学純度、 及びジァステレオマ一比を実施例 22に記載の方法により 算出すると、 光学純度: 98. 6%e. e.、 (1 R, 2 S) 一体ノ (1 S, 2 S) 一体 =90. 4/9. 6であった。
1H-NMR (DMSO, 40 OMHz/p pm) : d 0. 92 (3 H, d)、 2. 35 (3H, s)、 3. 32 (lH, m)、 4. 75 (1H, b r s)、 5. 85 (1 H, d)、 6. 75 (2H, d)、 7. 14 (2H, d)、 7. 78 (3H, b r s)、 9. 38 ( 1 H, s) 産業上の利用可能性
本発明によれば、 医薬中間体として有用な光学活性 一アミノアルコ一ルを、 安価で入手容易な出発原料から、 簡便且つ実用的な方法で製造、 提供することが 出来る。