WO2003099032A1

WO2003099032A1 - Dispositif d'assaisonnement et systeme de production de produit a l'aide dudit dispositif

Info

Publication number: WO2003099032A1
Application number: PCT/JP2003/006717
Authority: WO
Inventors: Kazumi Kitagawa; Yasushi Yakushigawa; Takao Yoshikawa; Akira Kosaka
Original assignee: Ishida Co., Ltd.
Priority date: 2002-05-29
Filing date: 2003-05-28
Publication date: 2003-12-04
Also published as: AU2003235456A1; US20040244681A1; CN100456945C; CN1564661A; US7305933B2; EP1508278A1; AU2003235456B2; EP1508278A4

Description

明細書味付け装置およびそれを備えた商品生産システム (技術分野）

本発明は、スナック菓子等の物品の味付けや搬送等、食品製造の技術分野に属する。

(背景技術）

例えばポテトチップス等のスナック菓子の生産ラインでは、特公平 4— 3 5 1 3 2号公報に開示されるように、両端が開口する筒状のタンブラを用いた味付け工程が実施される。すなわち、タンブラを水平でなく軸心が所定の角度に傾斜するように配置し、該タンブラを軸周りに回転させ、その中に上側開口から物品を供給する。物品はタンブラの回転によリ跳ね踊リながらタンブラの傾斜によリ次第に下方に移動していってタンブラの下側開口から外へ出ていく。その際、物品の供給と共に、その物品の供給量に応じた量の調味料を同じく上側開口からタンブラの中に供給する。物品はタンブラに入ってから出ていくまでの間、跳ね踊つている間に調味料と攪袢され、味付けがなされる。しかも、物品と調味料との供給比つまり配合比を最適値に調整しているから、ちょうどよい味加減に味付けがなされる。

この従来技術では、タンブラは計量装置の上流に配置され、したがってタンブラで味付けされた物品は計量装置に供給される。その場合、計量装置で物品が不足しないように、タンブラは味付けした物品群を絶え間なく計量装置に送り込む計量装置の処理実績あるいは計量装置のさらに下流に配置された包装装置の処理実績に呼応してタンブラの下側開口からは味付け済みの物品群が常に出ていき、タンブラの上側開口には味付け前の物品群及び調味料が常に入っていく。つまりタンブラの中を物品群が上流から下流に連続して流れている状態である。そして、調味料の供給量は、タンブラへの物品の供給量に応じて、該物品供給量が多いときは多く、少ないときは少なくして、常に所定の最適配合比が維持されるようにしている。

ところが、このように、味付けが行われるタンブラに常に物品の出入りがあるため、該タンブラ内に存在している物品の量や、個々の物品のタンブラ内での滞在時間等は一定しない。あるときはタンブラ内の物品の量が少なくなリ、あるいは物品の滞在時間が長くなつて、味付けの濃いものができる。またあるときはタンブラ内の物品の量が多くなリ、あるいは物品の滞在時間が短くなつて、味付けの薄いものができる。前記公報には、タンブラの傾斜角度を調整することにより味付け処理時間を調整すると言及されている。しかしそれはある 1塊の物品群の全体的■平均的な観点からであって、その中における個々の 1つ 1つの物品について味付け処理時間を調整することは、前記構造のタンブラを用いている限り、ほとんど不可能である。なぜならば、前記タンブラは、物品がいつでも自由に下側開口から出ていくことが可能な構造であり、それゆえ、他より早く出ていく物品あるいは他より遅く出ていく物品が必ず発生するからである。その結果、例えば、タンブラから早く出ていった物品は、タンブラ内の滞在時間つまり味付け処理時間（調味料との接触時間）が短いから、味付けが薄くなるし、一方、タンブラ内に残った物品は、そのように早く出ていった物品がある分、タンブラ内の残存量が少なくなつて（調味料の比率が多くなつて）、味付けが濃くなる。

すなわち、前記のような両端が開口した筒構造のタンブラを用いる従来技術では、ある 1塊の物品群の流れ量（搬送量）の全体を対象に平均してみた場合には、物品と調味料との供給比（調合比）が所定の最適比に維持されるが、その 1群の物品の中に味付けの濃いものと薄いものとがばらついて生成することは根本的に回避できず、したがって個々の 1つ 1つの物品についてすべて所定の最適比に揃つた味付けをすることは困難である。 (発明の開示）

この発明の目的は、物品を搬送しながら味付けをする場合に、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、味付けの濃い薄いのない、所定の最適配合比に揃った味付けをすることにある。

請求項 1に記載の味付け装置は、供給部で供給された物品を味付けしながら排出部まで搬送する味付け装置であって、搬送手段と、調味料供給手段とを備えてし、る。搬送手段は、供給部で供給された物品群を、物品群毎に区画内に収容して排出部まで搬送する。調味料供給手段は、物品群毎に調味料を供給する。

この発明によれば、供給部で供給された物品群と、調味料供給手段で供給された調味料とを、 1つの単位として拘束し、他と分離し、他から隔離して、排出部まで搬送することができる。つまり、 1群の物品及び調味料は、味付け装置に供給されてから排出されるまでの間、出入りが禁止される。いったん味付け装置に供給された 1群の物品及び調味料（その供給の順序は問題とならない）は、その搬送の途上において、部分的にでも味付け装置から出ていつたり、あるいは新たに追加されたりすることがない。最初に 1つの単位として味付け装置に供給された物品群及び調味料は、その現状が維持されたまま排出部に向けて搬送される。したがって、 1群の物品の中の個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、味付け装置内の滞在時間、すなわち味付け処理時間（調味料との接触時間）は同じであるし、またその場合における調味料との供給比 ·調合比は同じに保たれる。よって、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、味付けの濃い薄いのない、揃った味付けをすることができ、最初に物品群と調味料とを所定の最適比率で供給しておけば、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、その最適比率に揃った味付けをすることができる。

請求項 2に記載の味付け装置は、請求項 1に記載の味付け装置であって、搬送手段は、区画を仕切る複数の仕切りを有している。複数の仕切りは、供給部と排出部との間に並べて設けられる。また、搬送手段は、区画に物品群を収容した状態で仕切リを供給部側から排出部側に移動させて、物品群を搬送する。

ここでは、仕切りの移動で物品群を搬送する構成としたため、味付け装置の構成が簡素となる。つまり、仕切りによって仕切られた区画内に物品群を分離して収容し、かつ仕切りを移動させることで区画を移動させて、これにより物品群を分離した状態のまま排出部まで搬送するようにしている。このように、仕切りが分離と搬送という 2つの機能を兼ねることになつておリ、味付け装置の構成が簡素となっている。

請求項 3に記載の味付け装置は、請求項 2に記載の味付け装置であって、搬送手段は、スクリュー Si材と、筒部材と、駆動源とを有している。スクリュー部材は、供給部と排出部との間で延びている。筒部材は、スクリュー部材を内装している。駆動源は、スクリユー部材を軸周りに回転させる。また、スクリュー部材は、複数の仕切りとなる螺旋羽根を有している。区画は、筒部材内の螺旋羽根で仕切られた空間である。

この発明によれば、搬送手段の構成がより具体化され、仕切りの移動がスクリユー部材の回転で達成される。すなわち、スクリュー部材の螺旋羽根が複数の仕切りとなって、筒部材の内部には、螺旋羽根で仕切られた複数（螺旋羽根の巻数に依存する数）の区画が軸方向に並んで形成される。この区画内に、 1群の物品及び調味料を供給すると、それは他から分離され、隔離されて、搬送の途上において出入りが禁止された 1つの単位として拘束される。そして、スクリュー部材を筒部材内において軸周りに回転させると、螺旋羽根の回転により、仕切リ及ぴ区画が一斉に軸方向に移動する。その場合に、回転方向を選択することにより、移動方向を供給部側から排出部側とすることができ、これにより、物品群を分離した状態のまま供給部から排出部まで搬送することが可能となる。

しかも、このような 1組のスクリュー部材と筒部材とを用いるだけで、 1度に複数の区画を提供することができ、各区画でそれぞれ分離収容した複数の物品群を同時並行的に次々と排出部まで搬送することが可能となる。

請求項 4に記載の味付け装置は、請求項 3に記載の味付け装置であって、スクリュー部材は、供給部と排出部との間で略水平に延びている。

ここでは、比較的長尺物であるスクリユー部材及び筒部材を縦方向でなく略水平方向に延びるようにしたから、味付け装置の高さが低く抑えられる。また、味付け装置に供給された物品群が厚みのある塊とならずに水平方向に薄く広がるようになつて、物品群の塊の中に存在していた物品にまで調味料が良好に接触し、良好な味付けが図られる。これに対し、従来技術で用いるタンブラは、物品を自重で自由落下 ' 自由滑落させて搬送するため、水平に配置したのでは搬送の機能を果たせず、どうしても幾分立ち気味に配置する必要がある。その結果、上下方向の高さが増す傾向にあるし、また、物品群の塊の中のほうの物品が外部（表面側）に露出し難く味付けされ難い傾向にある。請求項 5に記載の味付け装置は、請求項 4に記載の味付け装置であって、区画【ま、スクリュー部材の回転軸よりも下側の空間である。

ここでは、螺旋羽根で仕切られた個々の空間はそれぞれ閉じているわけではなく相互に螺旋状につながつていること、物品群及び調味料は筒部材の内部で下部に溜まること、および少なくともスクリュ一部材の回転軸よリ下の部分においては物品群及び調味料は螺旋羽根で阻まれて隣と往来をすることができなくなることを考慮して、螺旋状空間のうちのスクリユー部材の回転軸より下の空間を、物品群及び調味料を他から分離して収容する区画として利用している。

請求項 6に記載の味付け装置は、請求項 4又は 5に記載の味付け装置であって、排出用開口と、筒回転手段とをさらに備えている。排出用開口は、排出部において筒部材の周面に設けられている。筒回転手段は、筒部材を軸周りに回転させる。また、筒回転手段は、筒部材の回転により開口を下方の物品落下排出位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて、物品群の排出を制御する。

この発明によれば、スクリュー部材を内装する筒部材に排出口を形成し、筒部材を回転させることで、排出口の位置を変更して、味付け済みの物品群の排出を制御する。このため、物品群の落下排出（スクリュー部材及ぴ筒部材が略水平方向に延びているので、排出口が下方に位置したときに物品群は味付け装置から落下排出される。）と非排出（下方以外の位置）とを任意に切り換えることが可能となり、例えばタイミングホツバと同様の機能が果たされる。しかも、味付け装置と一体化されているから、通常のタイミングホッパを別に備えた場合に比べてコンパク卜さに優れる。

なお、スクリュー部材の回転で物品群の搬送を行う場合、排出口を常に下方に位置させていると、次々と排出部に到達する隣接する区画内の物品群はそのまま切れ目なく連続して排出されてしまう。これに対して、この発明のように、排出口を排出位置（下方位置）以外の位置（非排出位置）にも切り換えることにより (例えば次の区画が排出部に到達するタイミングで排出口を非排出位置に切リ換える）、隣接する区画内の物品群を 1つ 1つ切り分けて、時間的に区切って、味付け装置から排出することが可能となる。よって、例えば、供給部で供給された物品群の量をそのまま保持して排出部から排出することが可能になる。請求項 7に記載の味付け装置は、請求項 4又は 5に記載の味付け装置であって、供給用開口と、筒回転手段とをさらに備ている。供給用開口は、供給部において筒部材の周面に設けられている。筒回転手段は、筒部材を軸周りに回転させる。また、筒回転手段は、筒部材の回転により開口を上方の物品落下供給位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて、物品群の供給を制御する。

ここでは、スクリュー部材の回転で物品群の搬送を行う場合、供給口を常に上方に位置させていると、供給口を次々と通過する螺旋羽根を跨いで物品群を供給する可能性がある（スクリユー部材及び筒部材が略水平方向に延びているので、供給口が常に上方に位置していると、供給口を介していつでも物品群を味付け装置に落下供給することが可能となる。）。こうなると、 1つの区画に収容しょうとしていた 1単位の物品群が隣接する 2つの区画に分かれて収容されてしまい、区画毎の物品群の量の管理が混乱する。

これに対して、この発明のように、供給口を供給位置（上方位置）以外の位置 (非供給位置）にも切り換えることにより（例えば次の区画の螺旋羽根が供給口を横切るタイミングで供給口を非供給位置に切り換える）、 1単位の物品群を誤つて隣接する複数の区画に跨って供給することが回避される。

請求項 8に記載の味付け装置は、請求項 4又は 5に記載の味付け装置であって、排出用開口と、供給用開口と、筒回転手段とをさらに備えている。排出用開口は、排出部において筒部材の周面に設けられている。供給用開口は、供給部において筒部材の周面に設けられている。筒回転手段は、筒部材を軸周りに回転させる。また、筒回転手段は、筒部材の回転により排出用開口を下方の物品落下排出位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させると共に、供給用開口を上方の物品落下供給位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて、物品群の排出と供給とを同時に制御する。

この発明によれば、請求項 6に記載の物品群の排出制御と、請求項 7に記載の物品群の供給制御とが、共に達成されることに加え、その場合における排出口の位置変更と供給口の位置変更とが同時に（2つを兼ねて）行われるので、筒部材の回転制御が徒に複雑となることが防がれる。

請求項 9に記載の味付け装置は、請求項 1から 8のいずれかに記載の味付け装 P 漏襄 717

置であって、攪拌手段をさらに備えている。攪拌手段は、調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において、物品群と調味料とを攪拌する。

この発明によれば、味付け装置に供給された物品群はその搬送の途上において調味料と攪拌されて確実に味付けがなされる。その場合に、物品群と調味料とが各区画内に 1つの単位として拘束された状態で攪拌されるから、新たな物品群や調味料の出入りがなく、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて確実に味が揃う。請求項 1 0に記載の味付け装置は、請求項 4から 8のいずれかに記載の味付け装置であって、攪拌手段をさらに備えている。攪拌手段は、調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において、物品群と調味料とを攪拌する。また、攪拌手段は、螺旋羽根に設けられた搔上げ部材を含んでいる。そして、攪袢手段は、搔上げ部材によリ筒部材の下部に溜まった物品群及び調味料をスクリユー部材の回転に伴って上方に搔き上げることにより、攪拌を行う。また、スクリュー回転手段は、搔上げ部材が搔上げを行うときにスクリユー部材の回転速度を小さくする。

この発明によれば、搬送手段がスクリュー部材を含むものである場合に、攪拌手段の構成が具体化され、スクリュー部材の螺旋羽根に設けられた搔上げ部材によって、区画内で下部に溜まった物品群及び調味料を搔き揚げることにより攪拌が行われる。その結果、物品は転動し、個々の 1つ 1つの物品同士の比較においても、また 1つの物品内における異なる部位間の比較においても、ムラのない均一な味付けが達成される。しかも、物品群及び調味料の搔上げ（攪袢）が時間をかけてゆっくり行われるから、よリー層、ムラのない均一な味付けが図らる。また、搔上げ部材が物品を高速で跳ね飛ばし物品が隣接する区画に移動するというようなトラブルが防がれる。

請求項 1 1に記載の味付け装置は、請求項 6から 8のいずれかに記載の味付け装置であって、攪拌手段をさらに備えている。攪拌手段は、調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において、物品群と調味料とを攪拌する。また、攪拌手段は、螺旋羽根に設けられた搔上げ部材を含んでいる。そして、攪拌手段は、搔上げ部材により筒部材の下部に溜まった物品群及び調味料をスクリユー部材の回転に伴って上方に搔き上げることにより、攪拌を行う。スクリュー回転手段は、搔上げ部材が搔上げを行うときにスクリユー部材の回転速度を小さくする。筒回転手段は、搔上げ部材が搔上げを行うときにスクリユー回転手段がスクリュ一部材の回転速度を小さくすることと同期して、排出用開口 Z供給用開口の位置変更を行う。

この発明によれば、筒部材の回転により排出用開口や供給用開口の位置変更が行われるものである場合に、筒回転手段の動作がより具体化され、攪拌のためのスクリュー部材の回転速度の低減と同期して排出用開口や供給用開口の位置変更が行われる。その結果、排出用開口や供給用開口の位置変更速度（筒部材の回転速度）も小さくて済み、例えば筒部材の回転方向を小さな負荷で逆転させることができるし、あるいは停止している筒部材を小さな負荷で回転させ始めることができる。

請求項 1 2に記載の味付け装置は、請求項 4から 1Ίのいずれかに記載の味付け装置であって、筒部材は透明である。

この発明によれば、筒部材ないし味付け装置の外部から中の様子がよく観察できる。その結果、作業の進行状態が確認でき、作業の良 '不良が判定できる。また、例えば、手動で物品群の供給や調味料の供給を行う場合、スクリュー部材の螺旋羽根との関係で、その供給のタイミング取りが良好に行える。

請求項 1 3に記載の味付け装置は、請求項 1から 1 2のいずれかに記載の味付け装置であって、帯電手段をさらに備えている。帯電手段は、物品群又は調味料の少なくともいずれかを帯電させる。

この発明によれば、静電作用を利用して物品群に調味料を付着させるから、味付け工程が短時間で完了する。また、ムラのない均一な味付けが実現し、かつ調味料の付着の歩留まリも高くなる。

請求項 1 4に記載の味付け装置は、請求項 1 3に記載の味付け装置であって、筒部材は電気的絶縁体である。

この発明によれば、筒部材が電気的に絶縁体、つまり誘電体であるから、筒部材は電気伝導をしない。その結果、帯電した物品群又は調味料が筒部材に付着することが抑制されることになリ、該物品群と調味料とがよく散らかって良好に接触 '攪拌し合う。また、例えば調味料がダマになって筒部材の内面に溜まることがなく、そのダマが物品に局所的に付着するようなトラブルが抑制される。

請求項 1 5に記載の味付け装置は、請求項 1に記載の味付け装置であって、調味料供給手段は、物品群の量に応じた量の調味料を供給する。

この発明によれば、調味料の供給量が、味付け装置への物品群の供給量に応じて、物品供給量が多いときは多く、少ないときは少なくされて、常に所定の最適比率が維持される。そして、いずれの物品群、いずれの区画においても、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、ちょうどよい味加減がなされる。

なお、物品群の量は、検出した物品群の重量であってもよいし、予め設定された定量（設定値）であってもよい。

請求項 1 6に記載の味付け装置は、請求項 1に記載の味付け装置であって、制御手段をさらに備えている。制御手段は、調味料が供給された物品群を排出部側および供給部側に往復移動させるように、搬送手段を制御する。

この発明によれば、調味料が供給された物品群の搬送途上において、物品群が排出部側及び供給部側に往復移動するから、物品群の延べの搬送距離あるいは区画の延べの移動距離が長くなリ、物品群と調味料との滞在時間■接触時間を十分長くすることができる。その結果、物品群は、調味料との滞在時間■攪拌時間が揃うことと併せて、均一な味付けが確実に実現し、味付けの薄い部分と濃い部分とが殆ど生成されなくなる。しかも、そのための方策として、物品群及び調味料あるいは区画を往復移動させるようにしたから、たとえ延べの搬送距離や移動距離が長くなつても、必要な搬送経路や移動経路は見かけのうえで長くならず、それゆえ味付け装置の長大化を回避することができる。その結果、広い占有面積が要らず、味付け装置の設置場所に苦慮しない。

請求項 1 7に記載の味付け装置は、請求項 1 6に記載の味付け装置であって、搬送手段は、スクリュー部材と、筒部材と、駆動源とを有している。スクリュー部材は、供給部と排出部との間で延びている。筒部材は、スクリュー部材を内装している。駆動源は、スクリュー部材を軸周りに回転させる。また、スクリュー部材は、複数の仕切りとなる螺旋羽根を有している。制御手段は、駆動源を制御して、スクリュー部材を正転■逆転させる。

この発明によれば、スクリュー部材の螺旋羽根により区画が形成され、スクリ 03 06717

10 ユー部材を回転させることによリ物品群が搬送され、スクリュー部材を正転逆転することにより物品群が排出部側及び供給部側に往復移動する。このように、 1 組のスクリュー部材と筒部材とを採用するだけで、請求項 1 6に含まれる略すベての構成要素が提供され、味付け装置の構成が簡素化する。

請求項 1 8に記載の味付け装置は、請求項 1 7に記載の味付け装置であって、スクリュー部材は、供給部と排出部との間で略水平に延びている。

請求項 1 9に記載の味付け装置は、請求項 1 6に記載の味付け装置であって、調味料供給手段は、物品群の往復移動に応じ、同一の物品群に対して調味料を複数回供給する。

この発明によれば、物品群に調味料を幾層にも付着させることができる。その結果、例えば同じ調味料を供給する場合はしつかりとした味付けができ、異なる調味料を供給する場合は深みのある味付けが図られる。また調味料供給手段の数を減らすことができる。

請求項 2 0に記載の味付け装置は、請求項 1 6に記載の味付け装置であって、攪拌手段をさらに備えている。攪拌手段は、調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において螺旋羽根に設けられ、物品群と調味料とを攪拌する。駆動源は、攪拌手段が物品群と調味料とを攪拌する期間中、スクリュー部材の回転速度が小さくなるように制御される。

この発明によれば、調味料が供給された物品群の搬送途上において、物品群と調味料とが攪拌されるから、物品群の中の個々の物品が転動され、裏返され、個々の物品 1つ 1つにおいて、例えば調味料が物品の片面にのみ付着するようなことがなくなり、調味料が物品全体にむらなく付着し、むらのない味付けが確実に実現する。なお、そのような攪拌を、例えば、平らな面のある板部材で攪袢すると、攪拌効果が増大し、よリー層確実に、個々の物品をむらなく味付けすることができる。

しかも、攪拌部材による物品群と調味料との攪拌が時間をかけてゆつくリ行われるから、これによつても、よリー層確実に、物品群の均一な味付け、及び個々の物品のむらのない味付けが実現する。また、攪拌部材が物品を高速で跳ね上げることがないから、物品が螺旋状空間を伝って隣の区画に移動する、というよう 6717

11 な心配もほとんどなくなる。さらに、攪拌部材が物品に強く接触して、物品が割れたり、欠けたり、破損する、というような不具合も抑制される。

請求項 2 1に記載の味付け装置は、請求項 1に記載の味付け装置であって、区画の平面視における面積は、調味料が供給された物品群が前記排出部に搬送される途上において拡大する。

この発明によれば、調味料が供給された物品群の搬送途上において、区画の平面視における面積が拡大するから、区画内に分離して収容した物品群が厚みのある塊とならずに薄〈広がって、物品群の中の個々の物品 1つ 1つに調味料がよく付着する。その結果、物品群は、調味料との滞在時間 "攪拌時間が揃うことと併せて、均一な味付けが確実に実現し、味付けの薄い部分と濃い部分とが殆ど生成しなくなる。

請求項 2 2に記載の味付け装置は、請求項 2 1に記載の味付け装置であって、搬送手段は、スクリュー部材と、筒部材と、駆動源とを有している。スクリュー部材は、供給部と排出部との間で延びている。筒部材は、スクリュー部材を内装している。駆動源は、スクリュー部材を軸周りに回転させる。また、スクリュー部材は、複数の仕切りとなる螺旋羽根を有している。区画は、筒部材内の螺旋羽根で仕切られた空間である。そして、螺旋羽根の複数の仕切りは、それらの間隔が、調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において広くなる。

この発明によれば、スクリユー部材の螺旋羽根によリ区画が形成され、スクリユー部材を回転させることにより物品群が搬送され、螺旋羽根の複数の仕切りの間隔を広くすることによリ区画の平面視における面積が拡大される。このように、 1組のスクリュー部材と筒部材とを採用するだけで、請求項 2 1に含まれる略すベての構成要素が提供され、味付け装置の構成が簡素化する。

請求項 2 3に記載の味付け装置は、請求項 2 2に記載の味付け装置であって、板部材をさらに備えている。板部材は、物品群と調味料とを攪拌するものであつて、間隔が広くなつた複数の仕切りの間で螺旋羽根に設けられる。

この発明によれば、調味料が供給された物品群の搬送途上において、物品群と調味料とが攪拌されるから、物品群の中の個々の物品が転動され、裏返され、個々の物品 1つ 1つにおいて、例えば調味料が物品の片面にのみ付着するような 6717

12 ことがなくなり、調味料が物品全体にむらなく付着し、むらのない味付けが確実に実現する。しかも、そのような攪拌を、平らな面のある板部材で攪拌するから、攪拌効果が増大し、よリー層確実に、個々の物品をむらなく味付けすることがでぎる。

なお、このとき、板部材による攪袢効果の増大に伴い、物品が板部材で跳ね上げられて、螺旋状空間を伝って隣の区画に移動する、という心配が生じる。しかし、この調味料が供給された物品群の搬送途上においては、前述したように、区画の平面視における面積が拡大するから、物品群の堆積厚み（物品群の高さレべル）が低下し、これにより、たとえ物品が板部材で跳ね上げられても、物品が螺旋状空間を伝って隣の区画に移動する可能性が少なくなる。したがって、板部材による攪拌速度、つまリスクリュー部材の回転速度を上げることができ、味付け装置の処理能力が向上する。

請求項 2 4に記載の味付け装置は、請求項 2 3に記載の味付け装置であって、板部材は、スクリユー部材の回転によリスクリユー部材の回転軸の真上に到達する前に、略垂直状態になる。

この発明によれば、攪拌用の板部材が、スクリュー部材の回転によリスクリュ一軸の真上に到達する前に略垂直方向に延びる姿勢となるため、その時点で板部材で持ち上げられ攪拌された物品は、すべて下方に落下する。したがって、これによっても、板部材で攪拌された物品が板部材に乗つたまま螺旋状空間を伝つて隣の区画に移動する、というような心配がほとんどなくなる。その結果、板部材による攪袢速度（スクリュー部材の回転速度）を上げることができ、味付け装置の処理能力が向上する。

請求項 2 5に記載の味付け装置は、請求項 2 3に記載の味付け装置であって、板部材の回転方向の先端部は、筒部材の内面に近接しており、且つ板部材の他の部分よリも厚みが薄い。

この発明によれば、板部材の回転方向の先端部が筒部材の内面に近接するから、筒部材内の区画内の物品を逃さずに多量に板部材ですくい上げて攪袢することができる。しかもその場合に、板部材の先端部の厚みが比較的薄いことから、板部材と物品との接触時の衝撃が少なくなリ、物品が板部材に乗り上げ易くなつて、物品の割れ ·欠け■破損が抑制される。

請求項 2 6に記載の味付け装置は、請求項 2 3に記載の味付け装置であって、駆動源は、板部材が物品群と調味料とを攪拌する期間中、スクリュー部材の回転速度が小さくなるように制御される。

この発明によれば、板部材による物品群と調味料との攪拌が時間をかけてゆつくり行われるから、これによつても、より一層確実に、物品群の均一な味付け、及び個々の物品のむらのない味付けが実現する。また、板部材が物品を高速で跳ね上げることがないから、物品が螺旋状空間を伝って隣の区画に移動する、というような心配もほとんどなくなる。さらに、板部材が物品に強く接触して、物品が割れたり、欠けたり、破損する、というような不具合も抑制される。

請求項 2 7に記載の味付け装置は、請求項 1に記載の味付け装置であって、搬送手段は、スクリュー部材と筒部材と、駆動源とを有している。スクリュー部材は、供給部と排出部との間で略水平に延びている。筒部材は、スクリュー部材を内装している。駆動源は、スクリュー部材を軸周りに回転させる。また、スクリュ部材は、複数の仕切りとなる螺旋羽根を有している。区画は、筒部材内の螺旋羽根で仕切られた空間である。そして、調味料が供給された物品群が収容される区画を仕切る螺旋羽根の部分には、調味料と物品群とを攪拌する板部材が設けられている。

この発明によれば、スクリユー部材の螺旋羽根により区画が形成され、スクリユー部材を回転させることにより物品群が搬送される構成の味付け装置において、調味料が供給された物品群の搬送途上において、物品群と調味料とが攪拌されるこのため、物品群の中の個々の物品が転動され、個々の物品 1つ 1つにおいて、例えば調味料が物品の片面にのみ付着するようなことがなくなリ、調味料が物品全体にむらなく付着し、むらのない味付けが確実に実現する。しかも、そのような攪袢を、平らな面のある板部材で攪袢するから、攪拌効果が増大し、よリー層確実に、個々の物品をむらなく味付けすることができる。

請求項 2 8に記載の味付け装置は、請求項 2 7に記載の味付け装置であって、板部材は、スクリユー部材の回転によリスクリユー部材の回転軸の真上に到達する前に、略垂直状態になる。請求項 2 9に記載の味付け装置は、請求項 2 7に記載の味付け装置であって、板部材の回転方向の先端部は、筒部材の内面に近接しており、且つ板部材の他の部分よリも厚みが薄い。

請求項 3 0に記載の味付け装置は、請求項 2 7に記載の味付け装置であって、駆動源は、板部材が物品群と調味料とを攪拌する期間中、スクリュー部材の回転速度が小さくなるように制御される。

請求項 3 1に記載の商品生産システムは、味付け装置と、計量装置とを備えている。味付け装置は、請求項 1から 3 0のいずれかに記載の装置である。計量装置は、味付け装置による物品の味付けの前工程を行う場所に設置され、計量した物品を味付け装置に供給する。

この発明によれば、味付け装置で味付けされた物品は、その前に計量装置で計量される。よって、計量装置には調味料が付着せず、その清掃作業が軽減する。また、商品の変更時■味の変更時には、計量装置においては、前回の商品の生産で付着した調味料を除去するというような作業を省略することができる。特に、計量装置が多数のホッパやシュートを備えた大型の組合せ計量装置等である場合には、その清掃作業を軽減又は省略できる効果は非常に大きい。

請求項 3 2に記載の商品生産システムは、請求項 3 1に記載の商品生産システ厶であって、調味料供給手段は、計量装置からの物品の計量データに基づき、物品群に調味料を供給する。例えば、調味料供給手段は、物品の計量データに基づき、調味料の量を調整する。

この発明によれば、調味料の供給量を、味付け装置への物品群の供給量に応じて、物品供給量が多いときは多く、少ないときは少なくすることができる。これにより、常に所定の最適比率が維持され、いずれの物品群、いずれの区画においても、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、ちょうどよい味加減がなされる。請求項 3 3に記載の商品生産システムは、請求項 3 1に記載の商品生産システムであって、包装装置をさらに備えている。包装装置は、味付け装置による物品の味付けの後工程を行う場所に設置され、味付け装置から排出された物品を包装する。そして、計量装置は、包装装置の 1包装単位量を計量し、 1包装単位量の物品を複数の物品群に分割して味付け装置に供給する。この発明によれば、物品を小ロットに小分けするようにしたので、さらなる良好な攪拌及び良好な味付けが図られる。例えば、 1 0 0グラム（1包装単位量）の商品を生産する場合、計量装置は 1 0 0グラムの物品を計量して、味付け装置に 5 0グラムずつ 2つの物品群に分割して供給したり、あるいは 2 5グラムずつ 4つの物品群に分割して供給したりする。包装装置の 1包装単位量にとらわれずに、味付け装置が分離して搬送する 1つの物品群の量を少ない量に抑制できるので、たとえ包装装置の 1包装単位量が大きくても、小ロットによる良好な攪拌、良好な味付けが実現する。なお、味付け装置から包装装置への味付け済みの物品の排出は、例えば 2つの物品群に分割したときは、その 2つの分割した物品群を連続して排出したうえで、次の 1包装単位量の先頭の区画との間に時間的間隔を区切ることになる。これにより、計量装置で計量された 1包装単位量が保持されて包装装置に排出される。また、隣接する 1包装単位量の間を時間的に切り分けることにより、包装装置において、シール部分への物品の嚙み込みが防がれることになる。

(図面の簡単な説明）

第 1図は、本発明の第 1実施形態に係る商品生産システムの構成図である。第 2図は、商品生産システムに備えられた味付け装置を側方からみた縦断面図である。

第 3図は、商品生産システムを下流側から見た縦断面図であって、図 2の矢視 Iによるものである。

第 4図は、商品生産システムを下流側から見た縦断面図であって、図 2の矢視 IIによるものである。

第 5図は、商品生産システムを下流側から見た縦断面図であって、図 2の矢視 IIIによるものである。

第 6図は、商品生産システムを下流側から見た縦断面図であって、図 2の矢視 IVによるものである。

第 7図は、味付け装置の各部の動作のタイムチヤ一トである。

第 8図は、味付け装置の各部の動作を示す模式図である。第 9図は、本発明の第 2実施形態で採用可能なツインシユート構造の計量装置の構成図である。

第 1 0図は、本発明の第 3実施形態で採用可能な帯電装置を備えた商品生産システムの要部の構成図である。

第 1 1図は、本発明の第 4実施形態の調味料供給装置の要部拡大図である。第 1 2図は、本発明の第 5実施形態に係る商品生産システムの全体構成図である。

第 1 3図は、商品生産システムに備えられた味付け装置の側断面図である。第 1 4図は、味付け装置の上流側からの縦断面図であって、図 1 3の矢視 V によるものである。

第 1 5図は、味付け装置の上流側からの縦断面図であって、図 1 3の矢視 VI によるものである。

第 1 6図は、味付け装置の上流側からの縦断面図であって、図 1 3の矢視 VII によるものである。

第 1 7図は、味付け装置の上流側からの縦断面図であって、図 1 3の矢視 VIIIによるものである。

第 1 8図は、味付け装置の基本動作を示すため、物品群を排出部側にのみ移動させて、排出部まで搬送する場合のタイムチャートである。

第 1 9図は、味付け装置の基本動作を示すため、物品群を排出部側にのみ移動させて、排出部まで搬送する場合の動作図である。

第 2 0図は、味付け装置の特徴的動作の 1例を示すため、物品群を排出部側及び供給部側に往復移動させて、排出部まで搬送する場合のテーブル式タイムチヤ一トである。

第 2 1図は、本発明の第 6実施形態に係る商品生産システムの全体構成図である。

第 2 2図は、商品生産システムに備えられた味付け装置の側断面図である。第 2 3図は、味付け装置の特徴的動作の 1例を示すため、物品群を排出部側及び供給部側に往復移動させて、排出部まで搬送する場合の図 2 0と類似のテープル式タイムチヤ一トである。第 2 4図は、調味料供給装置を 1つにした場合における図 2 3と類似のテープル式タイムチヤ一トである。

第 2 5図は、本発明の第 7実施形態に係る商品生産システムの全体構成図である。

第 2 6図は、商品生産システムに備えられた味付け装置の側断面図である。第 2 7図は、味付け装置の上流側からの縦断面図であって、図 2 6の矢視 IX によるものである。

第 2 8図は、味付け装置の上流側からの縦断面図であって、図 2 6の矢視 X によるものである。

第 2 9図は、味付け装置の上流側からの縦断面図であって、図 2 6の矢視 XI によるものである。

第 3 0図は、味付け装置の上流側からの縦断面図であって、図 2 6の矢視 XII によるものである。

第 3 1図は、味付け装置の制御動作の 1例を示すタイムチヤ一卜である。

第 3 2図は、味付け装置の制御動作の 1例を示す動作図である。

第 3 3図は、味付け装置の制御動作の他の 1例を示すタイムチヤ一トである。第 3 4図は、味付け装置の制御動作の他の 1例を示す動作図である。

第 3 5図は、本発明の第 8実施形態に係る商品生産システムの全体構成図である。

第 3 6図は、商品生産システムに備えられた味付け装置の側断面図である。第 3 7図は、味付け装置の制御動作の 1例を示す動作図である。

第 3 8図は、本発明の第 9実施形態の作用を説明するための味付け装置の下流部の側断面図であって、（a ) は第 9実施形態が解決しょうとする問題を示すもの、（b ) はその問題を解決した第 9実施形態を示すものである。

(発明を実施するための最良の形態）

[第 1実施形態]

図 1は、本実施形態に係る味付け装置 2 0を備えた商品生産システム 1の構成図である。矢印（黒）は物品の流れ方向を示し、矢印（白）は圧縮エア及び調味料の流れ方向を示す。このシステム 1は、例えばポテトチップス等のスナック菓子の計量■味付け■包装を行うものであって、物品の流れ方向の上流側から順に、計量装置 1 0、味付け装置 2 0、及び包装装置 3 0を備える。

<計量装置の概要 >

計量装置 1 0は、周知の組合せ計量装置である。すなわち、図示しないベルトコンベアやバケツトコンベア等の供給装置により分散テーブル 1 1上に供給された大量の物品を、複数のフィーダ 1 2... 1 2でプールホッパ 1 3 ... 1 3に分散供給したのち、計量ホッパ 1 4... 1 4でそれぞれの重量を計量する。そして、各計量値を組合せ演算して最適組合せに該当した計量ホッパ 1 4... 1 4から物品を排出して、集合シュート 1 5によりタイミングホッパ 1 6に集合させる。タイミングホツバ 1 6は、適宜時刻に（例えば後述するように味付け装置 2 0の第 1区画 # 1のみが上方の落下供給位置に位置した供給口 Aと連通するタィミングを狙つて）開いて、取込シュート 1 7を介して物品群を味付け装置 2 0に供給する。この計量装置 1 0は、包装装置 3 0の 1包装単位量（例えば正味重量 1 0 0グラム等）を計量し、 1包装単位量の物品を 1つの物品群として味付け装置 2 0に供給する。

<味付け装置の概要 >

味付け装置 2 0は、螺旋羽根 2 1及び軸 2 2を有するスクリュー部材 2 3と、スクリユー部材 2 3を内装する筒部材 2 4とを含む。スクリユー部材 2 3及び筒部材 2 4は水平に延びる。筒部材 2 4の上流側端部は、取込シュート 1 7の直下方に位置し、物品の供給部に属する。筒部材 2 4の下流側端部は、包装装置 3 0 の直上方に位置し、物品の排出部に属する。

味付け装置 2 0は、さらに調味料供給装置 4 0を備える。装置 4 0は、筒部材 2 4の長さ方向中間部に配設された噴射ガン 4 1 ， 4 2を含む。噴射ガン 4 1 ， 4 2は、配管 4 3を介してエアコンプレッサ 4 4に接続されている。チャージタンク 4 5に貯蔵された粉体調味料がスクリユーフィーダ 4 6で計り取られて配管 4 3に導入される。導入された粉体調味料は、圧縮エアに乗ってガン 4 1 ， 4 2 の噴口から筒部材 2 4の内部に噴射される。

<包装装置の概要 > 06717

19 包装装置 3 0は、周知の縦ピロ一型包装機である。すなわち、図示しない帯状の包材をフォーマ 3 2によって縦に延びるチューブ 3 3の周囲で筒状に曲成しながら、プルダウンベルト 3 4， 3 4で下方に引き摺り下ろし、同時に、縦シール装置 3 5で縦シールを行い、横シール装置 3 6で横シールを行って袋をつくる。そして、味付け装置 2 0から落下排出された味付け済みの物品群を、取込シユー卜 3 1及びチューブ 3 3を介して横シールと横シールとの間、つまり袋の中に充填して、商品（この例では袋入りスナック菓子）を完成する。

<味付け装置の詳細 >

図 2に拡大して示すように、味付け装置 2 0は、例えば架台 2 0 aの上に据え付けられている。筒部材 2 4は、一対の支持ユニット 2 5， 2 5により軸周りに回転自在に支持されている。支持ユニット 2 5は、図 3に示すように、ローラ 2 5 a ... 2 5 aを用いて筒部材 2 4を受支する構成である。筒部材 2 4は、螺旋羽根 2 1が摺接する内周面も、ローラ 2 5 aが転接する外周面も、断面が円形である。筒部材 2 4は、透明度の高い樹脂（例えばアクリル樹脂）製である。

図 2に示すように、本実施形態では、螺旋羽根 2 1は同一ピッチで複数回（図例では 8回）螺旋を巻いている。その結果、螺旋羽根 2 1は、筒部材 2 4の内部において水平に並ぶ複数の仕切りと、隣接する仕切リで仕切られた水平に並ぶ複数の区画とを提供する。もっとも、螺旋羽根 2 1は、筒部材 2 4の内部空間を螺旋状に仕切るだけである。螺旋羽根 2 1で仕切られた個々の空間は、それぞれ閉じているわけではなく、相互に螺旋状につながつている。しかし、物品群及び調味料は筒部材 2 4の内部で下部に溜まるから、少なくともスクリュー軸 2 2より下の部分においては、物品群及び調味料は螺旋羽根 2 1で阻まれて隣と往来をすることができない。よって、この螺旋状空間のうちのスクリュー軸 2 2より下の部分を、物品群及び調味料を他から分離して収容する区画として利用することができる。その意味で、区画にスクリユー軸 2 2を超える量の物品群を収容することは避けたほうがよい。スクリュー軸 2 2を超えた物品が螺旋状空間を伝って隣の区画（上流側、下流側を問わず）に移ってしまうからである。

螺旋羽根 2 1の両端部では、区画が現れたり消えたりする。例えば図 2の状態では、螺旋羽根 2 1の上流側端部がスクリュー軸 2 2より下に位置しているので、螺旋羽根 2 1の上流側端部では区画が生成している。しかし、螺旋羽根 2 1の下流側端部はスクリユー軸 2 2よリ上に位置しているので、螺旋羽根 2 1の下流側端部では区画が生成していない。スクリュー部材 2 3が 1 8 0 °回転すると事情は逆になる。本実施形態では、常に出現状態にある区画を上流側から第 1区画 ( # 1 ) 、第 2区画（# 2 ) 、 …第 6区画（# 6 ) と呼ぶことにする（図 8参照）。

第 1区画は、計量装置 1 0から取込シュート 1 7を介して最初に味付け装置 2 0に物品群が供給される区画である。筒部材 2 4の周面において、取込シュート 1 7に対向する部位、すなわち物品供給部には、供給用開口 Aが形成されている。この供給口 Aは、図 4に示すように、物品供給時にはスクリュー軸 2 2の真上に位置せず第 1区画側に偏倚して位置する。また、取込シュート 1 7の下端部も、スクリュー軸 2 2の真上に位置せず第 1区画側に偏倚して位置している。さらに、取込シュート 1 7自体が第 1区画側に傾斜している。これにより、計量装置 1 0 から取込シュート 1 7を介して供給される物品群 Xは、矢印 A R 4で示すように、必ず第 1区画に収容され、それより上流側の螺旋状空間に入らない。なお、取込シュート 1 7は、図示しない締結具等により架台 2 0 aに固定されている。

第 3区画及び第 5区画は、噴射ガン 4 1 ， 4 2によって粉体調味料が供給される区画である。噴射ガン 4 1 ， 4 2は、図 5に示すように、筒部材 2 4の周面に立設されたシール部材 2 4 a , 2 4 aに先端部が圧入されて筒部材 2 4に固定されている。噴射ガン 4 1 ， 4 2は、さらに図示しないブラケットで支持されて、支持強度が高められている。噴射ガン 4 1 ， 4 2は、本実施形態では、矢印 A R 5で示すように、スクリュー軸 2 2より筒部材 2 4の内周面に近い領域を狙って粉体調味料を噴射する。噴射ガン 4 1 ， 4 2は、各区画に分離して収容された物品群の量（この例では包装装置 3 0の 1包装単位量）に応じた量の粉体調味料を噴射する。それにより、各区画において、物品群と調味料との供給比 '配合比を常に所定の最適比率に維持する。なお、包装装置 3 0の 1包装単位量は設定値として決まっているため、それに応じた量である粉体調味料の量も予め決められた値となっている。

第 6区画は、この味付け装置 2 0から包装装置 3 0に味付け済みの物品群が排 6717

21 出される区画である。筒部材 2 4の周面において、包装装置 3 0の取込シュート 3 1に対向する部位、すなわち物品排出部には、排出用開口 Bが形成されている。この排出口 Bは、図 6に示すように、物品排出時にはスクリユー軸 2 2の真下に位置する。また、取込シュート 3 1の上端部もスクリュー軸 2 2の真下に位置している。これにより、筒部材 2 4の内部で下部に溜まった物品群 Xは、 1塊となつて、短時間のうちに、味付け装置 2 0から包装装置 3 0に排出される。

図 2に示すように、筒部材 2 4の一端側（図例では上流側）に、 2つのモータ 2 6 , 2 7が備えられている。第 1モータ 2 6は、スクリュー部材 2 3を軸周りに回転させるモータである。モータ 2 6の出力軸にスクリュー軸 2 2が直結している。第 1モータ 2 6及びスクリュー部材 2 3が下流側から見て時計回り（図 3 〜図 6の A R 1方向）に回転することにより、螺旋羽根 2 1が同 A R 1方向に回転し、全区画（# 1 〜 # 6 ) が一斉に上流側から下流側に移動し、区画に収容された物品群及び調味料が供給部（供給口 A) 側から排出部（排出口 B) 側に搬送される。

第 2モータ 2 7は、筒部材 2 4を軸周りに回転させるモータである。モータ 2 7の出力軸に組み付けられたピニオン 2 7 aと、筒部材 2 4の外周面に組み付けられた大径のギヤ 2 7 bとが嚙合している。第 2モータ 2 7が正転 '逆転することにより、筒部材 2 4並びに供給口 A及び排出口 Bが下流側から見て時計回リ (図 3〜図 6の A R 2方向）又は反時計回り（同じく A R 3方向）に回転する。図 2に示すように、第 3区画〜第 5区間に亘つて、螺旋羽根 2 1に搔上げ部材 2 8が架設されている。この搔上げ部材 2 8は、螺旋羽根 2 1と一体に運動し、スクリユー部材 2 3の回転に伴いスクリユー軸 2 2を中心とした円運動をする。その結果、この搔上げ部材 2 8は、スクリュー軸 2 2の下方をくぐるとき、筒部材 2 4の内部で第 3·区画（# 3 ) 〜第 5区間（# 5 ) の下部に溜まった物品群及び調味料と接触する。そして、図 5に鎖線で示すように、筒部材 2 4の内周面に沿って物品群 X及び調味料を上方に搔き上げてこれらを攪袢する。物品群 Xは内周面に沿って薄く広がり、群 Xの塊を構成する個々の 1つ 1つの物品が外部に露出して調味料とよく混じり合う。その結果、物品 1つ 1つがムラなく均一に味付けされる。 <味付け装置の動作 >

次に、図 7、図 8を参照して、この味付け装置 20の動作を説明する。図 7において、横軸は、時間ではなくスクリュー部材 23の回転角度である。ここでは、便宜上、搔上げ部材 28がスクリュー軸 22の真下に位置したとき（図 5に実線で示す位置）を 0°とし、ここから AR 1方向への回転角度 Θ を横軸にとっている。明らかなように、 0°~360°の間で、スクリユー部材 23は 1回転し、各区画（#1〜#6) は 1 ピッチだけ進む。なお、横軸の長さとスクリュー回転角 Θとは比例していないが、横軸の長さと時間とは比例している。

まず、スクリユー部材 23は AR 1方向に連続的に回転する。ただし、 1回転する間に回転速度（搬送速度）の速い時期と遅い時期とがある。すなわち、搔上げ部材 28が物品群の搔上げを行う時期に合わせて、スクリュー部材 23の回転速度を遅くしている。これにより、搔上げ動作が時間をかけてゆっくりと行われ、物品群 Xはムラなく均一に味付けされる。また、搔上げ部材 28による物品の挟込みや割れ■欠け等を抑制できる。本実施形態では、スクリュー回転角が 0°〜 1 20°の範囲で、スクリュー部材 23の回転速度を遅くしている。搔上げ部材 28がスクリュー軸 22より高い位置に上昇するまで（1 20°まで）回転速度を遅くするのは、専ら、搔上げ部材 28が物品を跳ね上げ螺旋状空間を伝って隣接する区画（特に上流側の区画）に移動させてしまうのを防ぐためである。ただし、スクリュー部材 23の回転速度を遅くする時期は、物品群 Xの量等に応じて適宜増減変化させることができる。例えば、スクリュー回転角が一 60° (30 0°) ぐらいから回転速度を下げて、搔上げ部材 28と物品群 Xとが最初に接触するときの衝撃を和らげるようにしてもよい。

図 8は、スクリュー部材 23が 1回転する間、すなわち各区画（#1〜#6) が 1 ピッチ進む間の動作のあらましを示す。同図において（a) ，（b) ， (G) ，（d) は、それぞれスクリュー回転角が 0°，およそ 45°，およそ 1 2 0°，およそ 360°の様子を示す。図 8 (a) では、供給口 Aが上方を指向している（このとき供給口 Aは図 4に示す物品落下供給位置にある）。また、排出口 Bは下方を指向している（このとき排出口 Bは図 6に示す物品落下排出位置にある）。ただし、図 8 (a) においては、すでに、供給口 Aを介しての第 1区画 (#1) への物品群（XI ) の供給が終了し、排出口 Bを介しての第 6区画（# 6)からの味付け済みの物品群の排出が終了している。

このとき、供給口 Aは、第 1区画（#1 ) を前後で（上流側と下流側とで）仕切る螺旋羽根 21の上部分間に位置し、螺旋羽根 21の上部分を超えて上流側にも下流側にもはみ出ていない。つまり、供給口 Aは第 1区画とのみ連通しているといえる。したがって、計量装置 10の取込シュート 17からの物品群 Xが螺旋羽根 21を跨いで複数の区画に分かれて供給されることがない。また、同様に、排出口 Bは、第 6区画（#6) を前後で仕切る螺旋羽根 21の下部分間に位置し、螺旋羽根 21の下部分を超えて上流側にも下流側にもはみ出ていない。特に、少なくとも上流側にははみ出ていない。つまり、排出口 Bは、第 6区画とは連通しているが、第 5区画とは連通していないといえる。したがって、包装装置 30の取込シュート 31へは、第 6区画内の物品群 X 6のみが排出され、第 5区画内の物品群 X 5が混じって排出されることがない。

図 8 (a) の状態から、第 1区画（#1 ) 〜第 5区画（#5) は、それぞれ物品群 X 1〜X 5を他の物品群から分離した状態で下流側に搬送することになる。ただし、第 6区画は、空のまま物品排出部よりさらに下流側に進むことになる。また、このスクリュー回転角が 0°のときに、噴射ガン 41， 42からの粉体調味料の供給が開始する。図 7に示すように、この調味料の供給は、スクリュー回転角がおよそ 60°になるまで続く。

さらに、図 8 (a) の状態のスクリュー回転角が 0°のときに、筒部材 24が AR2方向に回転し始める。図 7に示すように、この回転は、スクリュー回転角がおよそ 120°になるまで続く。また、このときの筒部材 24の回転速度は、スクリュー部材 23の回転速度（遅い回転速度）と同じである。すなわち、スクリュー部材 23と筒部材 24とは、相互に同じ方向 AR1， AR2に、同じタイミングで（スクリュー回転角が 0°〜120°の範囲内で同期して）、同じ速度で回転する。その結果、図 8 (b) ，（c) に示すように、筒部材 24に一体に設けられた供給口 A、排出口 B、及び噴射ガン 41， 42も、 A R 2方向にゆつくりと移動する。このとき、スクリュー部材 23と一体の搔上げ部材 28も、 AR 1方向にゆっくりと移動する。なお、図 8 (b) ，（c) では、供給口 A及び噴射ガン 41， 42は筒部材 24の向こう側に移動して見えなくなつている。参考までに、図 4に、スクリユー回転角がおよそ 45°のときの供給口 Aの位置を斜線で示し、また、図 6に、スクリュー回転角がおよそ 1 20°のときの排出口 B の位置を斜線で示した。さらに、図 5に鎖線で示した搔上げ部材 28の位置は、スクリュー回転角がおよそ 90°のときの位置であり、矢印 A R 5'はスクリュー回転角がおよそ 30°のときの噴射ガン 41， 42の粉体調味料の噴射方向を示す。

図 8及び図 2から明らかなように、排出口 Bの上流側（第 5区画側）の縁部は、螺旋羽根 21の螺旋形状に沿って斜めに走っている。これは、排出口 Bによって第 6区画を全域に亘つて底抜けとし、第 6区画内の物品群 X 6を確実に全量排出するためである。その意味で、排出口 Bの下流側の縁部は、螺旋羽根 21をはみ出ていても構わない。また、排出口 Bは、螺旋羽根 21 と同方向に、同期して、同速度で移動する結果、図 8 (b) ，（c) においても、排出口 Bと螺旋羽根 2 1との位置関係は図 8 (a) の状態のまま保たれる。すなわち、スクリュー回転角が 0°〜1 20°の範囲内で A R 2方向に移動中にも、排出口 Bは、螺旋羽根 2 1を上流側に超えることがなく、第 5区画と連通することがない。したがって、図 8 (b) ， (c) に示すように、第 5区画（#5) が物品排出部（包装装置 3 0の取込シュート 31の上）に差し掛かっても、第 5区画内の物品群 X5 (符号 Fで図示）がこの時点で排出されることがない。

次いで、スクリユー回転角が 1 20°~360°の範囲では、図 7に示すように、スクリュー部材 23の回転速度は元の通常の搬送速度（速い速度）に戻る。一方、筒部材 24は、スクリュー回転角が 1 20°を過ぎた時点で AR3方向に高速で逆回転し始め、スクリュー回転角がおよそ 220〜230°付近のときに図 8 (a) の状態に戻る。すなわち、筒部材 24の AR2方向への移動距離と AR3 方向への移動距離とは等しく、その結果、供給口 Aは上方の物品落下供給位置に復帰し、排出口 Bは下方の物品落下排出位置に復帰し、噴射ガン 41， 42は直立姿勢に復帰する。筒部材 24は、その後スクリュー回転角が 360°になるまで（つまり次のサイクルの開始まで）停止する。この停止中の図 8 (a) に示す位置（他にも、図 8 (d) 、図 2、図 4〜図 6に示す位置）を、筒部材の作動位置という。）。

この筒部材 2 4が作動位置に復帰した時点では、まだスクリユー部材 2 3は 1 回転していない。したがって、物品供給部においては、螺旋羽根 2 1の上流側部分（第 1区画の上流側仕切り）が供給口 Aを通過中であり、物品排出部においては、螺旋羽根 2 1の下流側部分（第 5区画と第 6区画の間の仕切り）が排出口 B を通過中である。よって、物品群 Xの供給に関しては、この時点で計量装置 1 0 側から味付け装置 2 0側に物品群 Xを投下すると、物品群 Xは、その全量が次のサイクルの第 1区画に入らず、一部が前のサイクルの第 1区画（次のサイクルの第 2区画）に混入してしまう。そこで、筒部材 2 4が作動位置に復帰した時点では、計量装置 1 0からの物品群 Xの供給は待機され、図 8 ( d ) に示すように、スクリュー部材 2 3が略 1回転する直前で、次のサイクルの第 1区画（# 1 ) が完成するタイミングを見計らって、計量装置 1 0のタイミングホッパ 1 6を開くようにする（図 7参照）。この図 8 ( d ) に示す状態では、図 8 ( a ) と同様、上方の落下供給位置に位置した供給口 Aは、第 1区画（# 1 ) の前後の仕切り間に位置し、第 1区画 # 1のみと連通している。

一方、味付け済みの物品群 Xの排出に関しては、すでに次の排出対象（F ) が物品排出部に差し掛かっているので、筒部材 2 4が作動位置に復帰した時点からその排出が始まる（図 7参照）。この味付け済み物品群 Fの排出は、第 6区画 ( # 6 ) が完成するまで（スクリユー回転角が 3 6 0 °になるまで）続く。ただし、その間は、スクリュー部材 2 3の回転速度が通常の速い搬送速度に戻っておリ、物品群 Xの搬送速度が上がっていること、また、下方の落下排出位置に位置した排出口 Bが第 6区画の全域に亘つて広く大きく開口していることから、物品群 Fは、全量が、遅滞なく、 1塊となって、比較的短時間のうちに、包装装置 3 0に投下される。

したがって、筒部材 2 4が作動位置で停止している期間中（スクリュー回転角がおよそ 2 2 0〜 2 3 0 °から 3 6 0°の間）は、供給口 Aは物品落下供給位置にあり、排出口 Bは物品落下排出位置にある。これに対して、筒部材 2 4が A R 2 方向又は A R 3方向に移動している期間中は、'供給口 Aは非供給位置にあり、排出口 Bは非排出位置にある。このように、上流の供給口 Aと下流の排出口 Bとが同時に移動することにより、味付け前の物品群 Xの供給（受け入れ）と、味付け済みの物品群 Xの排出とが同時に制御される。

なお、第 2モータ 2 7の負荷の低減、あるいは第 2モータ 2 7の制御の簡単の点からいえば、筒部材 2 4を作動位置に戻すとき、 A R 3方向に逆回転させて戻すのではなく、 A R 2方向への回転のまま速度を上げて戻すほうが好ましい、という考え方がある。つまり筒部材 2 4もスクリュー部材 2 3と同じく一定方向 A R 2に 1回転させるのである。しかし、本実施形態では、細長い噴射ガン 4 1， 4 2が筒部材 2 4の周面に立設されて径方向に延びているので、筒部材 2 4を同じ方向に回転させ続けるというのは、この味付け装置 2 0の周囲に大きな占有スペースを必要とするし、また噴射ガン 4 1， 4 2とエアコンプレッサ 4 4との間の配管 4 3が振り回されて大きな歪が生じる可能性もあるので、事実上は困難である。ただし、例えば、調味料噴射口を第 3区画及び第 5区画に属するスクリュ一軸 2 2の周面に仕込むようなことをすれば、細長い噴射ガン 4 1， 4 2を筒部材 2 4の周面に立設させる必要がなくなり、前記のような占有スペースや配管 4 3に関する制約がなくなつて、筒部材 2 4を A R 2方向に回し続けることも可能となる。

<本実施形態の特徴 >

次に、本実施形態の特徴を説明する。まず、本実施形態に係る味付け装置 2 0 は、物品供給部において計量装置 1 0から供給された物品を、味付けしながら、物品排出部まで搬送する。すなわち、計量装置 1 0で計量された物品群 Xは、包装装置 3 0に受け渡されるまでに、この味付け装置 2 0で味付けがなされるから、無駄がなく、合理的である。

また、供給部で供給した物品群 Xと、調味料供給装置 4 0で供給した調味料とを、 1つの単位として拘束し、他と分離し、他から隔離して、排出部まで搬送するようにしたから、その搬送の途上において、物品群 Xや調味料が部分的にでも味付け装置 2 0から出ていつたり新たに追加されたりすることがない。したがつて、 1群の物品の中の個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、味付け装置 2 0内の滞在時間、すなわち味付け処理時間（調味料との接触時間）は同じとなり、また物品群 Xと調味料との供給比■調合比は同じに保たれる。よって、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、味付けの濃い薄いのない、揃った味付けをすることができる。例えば、最初に物品群と調味料とを所定の最適比率で供給しておけば、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、その最適比率に揃った味付けをすることができる。なお、物品群と調味料との供給の順序は問題とならない。

しかも、そのように物品群を物品群毎に分離して搬送する手段として、仕切りの移動を採用したから、味付け装置 2 0の構成が簡素となる。つまり、仕切りによって仕切られた区画内に物品群 Xを分離して収容し、かつ仕切りを移動させることで区画を移動させて、これにより物品群 Xを分離した状態のまま排出部まで搬送するようにした。つまり、仕切りが分離と搬送という 2つの異なる機能を同時に兼ねることになる。

次に、調味料供給装置 4 0による調味料の供給量は、予め決められた設定値ではなく、計量装置 1 0による物品群 Xの供給量に応じて、例えば物品供給量が多いときは多く、少ないときは少なくされるようにすることもできる。その場合には、常に所定の最適比率が維持され、いずれの物品群、いずれの区画においても、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、更にちようどよい味加減がなされる。

次に、仕切リの移動をスクリユー部材 2 3の回転で達成するようにしたから、スクリュー部材 2 3を筒部材 2 4内において軸周りに回転させるだけで、複数の仕切り及び複数の区画が一斉に軸方向に移動する。しかも、このような 1組のスクリユー部材 2 3と筒部材 2 4とを用いるだけで、 1度に複数の区画を提供することができ、各区画でそれぞれ分離収容した複数の物品群 X 1 〜 X 6を同時並行的に次々と排出部まで搬送することが可能となる。本実施形態では、スクリュー式の搬送装置を用いることにより、それぞれ螺旋羽根 2 1で仕切られた複数の区画が次々と物品供給部から物品排出部に移動する。個々の区画に対してそれぞれ移動手段があるわけではなく、単一のスクリユー部材 2 3を回転させるだけで済み、したがって構成が簡素となる。

加えて、比較的長尺物であるスクリユー部材 2 3及び筒部材 2 4を縦方向でなく水平方向に延長したから、味付け装置 2 0の高さが低く抑えられる。また、味付け装置 2 0に供給された物品群 Xが厚みのある塊とならずに水平方向に薄く広がるようになって、物品群 Xの塊の中に存在していた物品にまで調味料が良好に接触し、良好な味付けが図られる。

次に、筒部材 2 4に排出口 Bを形成し、筒部材 2 4を回転させることで、排出口 Bの位置を変更して、味付け済みの物品群の排出を制御するから、例えばタイミングホツバと同様の機能が果たされる。しかも、味付け装置 2 0と一体化されたタイミングホッパであるから、通常のタイミングホッパ（例えば計量装置 1 0 のタイミングホッパ 1 6等）を別に備えた場合に比べてコンパク卜さに優れる。同様に、筒部材 2 4に供給口 Aを形成し、筒部材 2 4を回転させることで、供給口 Aの位置を変更して、味付け前の物品群の供給を制御するから、例えば、供給口 Aをまだ仕切り（螺旋羽根 2 1 ) が通過しているときに計量装置 1 0側から物品群が供給されて、誤って螺旋羽根 2 1を跨いで物品群が味付け装置 2 0内に供給される、というようなトラブルが防がれる。つまり、図 4に斜線で示したように、供給口 Aが非供給位置にあるときは、筒部材 2 4の上部が塞がれ、たとえこのときにシュート 1 7から物品が落下してきても、物品が不測に味付け装置 2 0内に供給されることが防がれるのである。

そして、そのような物品群の排出制御と供給制御とが、筒部材 2 4の回転で同時に行われるので、筒部材 2 4の回転の制御が徒に複雑となることが防がれる。さらに、味付け装置 2 0に供給された物品群 Xはその搬送の途上において調味料と攪拌されて確実に味付けがなされる。その場合に、物品群 Xと調味料とが各区画内に 1つの単位として拘束された状態で攪拌されるから、新たな物品群や調味料の出入りがなく、個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて確実に味が揃う。その場合に、攪拌が、搔上げ部材 2 8により、区画内で下部に溜まった物品群及び調味料を搔き揚げることにより行われるから、物品は転動し、個々の 1つ 1 つの物品同士の比較においても、また 1つの物品内における異なる部位間の比較においても、ムラのない均一な味付けが達成される。

また、その場合に、攪拌のためのスクリュー部材 2 3の回転速度の低減と同期して開口 A， Bの位置変更が行われるから、開口 A， Bの位置変更速度（筒部材 2 4の A R 2方向への回転速度）も小さくて済み、停止している筒部材 2 4を小さな負荷で A R 2方向に回転させ始めることができる。

そして、筒部材 2 4を透明としたから（例えばアクリル樹脂製）、筒部材 2 4 ないし味付け装置 2 0の中の様子が外部からよく観察できる。その結果、作業の進行状態が確認でき、作業の良 '不良が判定できる。そして、手動で物品群の供給や調味料の供給を行う場合に、スクリュー部材 2 3の螺旋羽根 2 1の位置関係や、各区画 # 1 ~ # 6の位置関係等を目視で観察して、その物品群及び調味料の供給のタイミング取りが良好に行える。

一方、商品生産システム全体としての特徴としては、味付け装置 2 0の上流に計量装置 1 0を備え、下流に包装装置 3 0を備えたから、計量装置 1 0には調味料が付着せず、その清掃作業が軽減する。また、商品の変更時■味の変更時においても、計量装置 1 0においては、前回の商品の生産で付着した調味料を除去するというような作業を省略することができる。特に、計量装置 1 0が多数のホッパ 1 3， 1 4、 1 6やシュート 1 5， 1 6を備えた大型の組合せ計量装置であるから、その清掃作業を軽減又は省略できる効果は非常に大きいものである。

[第 2実施形態]

第 1実施形態は、計量装置 1 0で計量した 1包装単位量の物品群を 1つの単位としてすベての処理を行うものであった。すなわち、計量装置 1 0で計量された物品群 Xは、全量が（1包装単位量ごと）味付け装置 2 0の 1つの区画に供給され、搬送され、味付けされ、包装装置 3 0に受け渡される。これに対して、この第 2実施形態では、計量装置 1 0で計量した 1包装単位量の物品群を意図的に複数に分割し、その分割した物品群それぞれを各単位として、味付け装置 2 0の各区画に供給し、搬送し、味付けし、包装装置 3 0に受け渡す。ただし、後述するように、包装装置 3 0への受渡し時には、再び 1つに（1包装単位量に）集合させなければならないから、筒部材 2 4の回転（物品群の供給■排出の切分け制御）は、区画が 1つ通過する毎に行うのではなく、分割供給した複数の区画が全部通過する毎に行うことになる。

図 9は、この第 2実施形態で採用可能な計量装置 1 0を示す。集合シュートが内外 2重構造 1 5 a， 1 5 bである点が特徴的である（ツインシュート構造）。第 1実施形態では、 1つの区画に 1包装単位量の全量が収容されるから、 1つの区画が排出部に到達する度に、排出のタイミングを計る必要がある。これに対し、この第 2実施形態では、複数の区画に 1包装単位量の物品が分割して供給されるから、例えば 2つの区画に分割供給されている場合は、その 2つの区画が通過する度に、排出の切分けのタイミングを計ることになる。また、 1つの区画が 1包装単位量を構成する場合は、その区画内の物品群の量は、例えば生産する商品の正味重量であると認識できる（すなわち物品群の量を検出する検出手段が提供される）。しかし、複数の区画に分割供給したときは、それぞれの区画に供給した物品群の量を別途何らかの方法でわかるようにしなければならない。第 2実施形態では、そのために、図 9に示したようなツインシュート構造の計量装置を採用する。

各シュート 1 5 a， 1 5 bにそれぞれタイミングホッパ 1 6 a， 1 6 bが備えられ、いずれのホッパ 1 6 a， 1 6 bも共通の取込シュート 1 7に物品を落下させる。計量ホッパ 1 4は、 2つのゲート 1 4 a， 1 4 bを有し、物品を排出するときは、いずれかのゲート 1 4 a， 1 4 bを選択して開く。例えば、内側のゲート 1 4 aを開くと、内側の集合シュート 1 5 aを使って、一方のタイミングホッパ 1 6 aに物品を集合させることができる。逆に、外側のゲート 1 4 bを開くと、外側の集合シュート 1 5 bを使って、他方のタイミングホッパ 1 6 bに物品を集合させることができる。

計量装置 1 0は、 1包装単位量（例えば 1 0 0グラム）の組合せを選択すると共に、その中から 5 0グラムづつになる 2つの組合せを選択する。そして、一方の 5 0グラムの組合せに該当する計量ホッパ 1 4には内外いずれかの集合シユー卜 1 5 3又は1 5 bに物品を排出させ、他方の 5 0グラムの組合せに該当する計量ホッパ 1 4にはもう一方の集合シュート 1 5 b又は 1 5 aに物品を排出させる。そして、味付け装置 2 0の連続する 2つの区画に、それぞれ 5 0グラムに組み合せた物品群を供給する。調味料供給装置 4 0は、各区画に対し、 1 0 0グラムではなく、 5 0グラムの物品群に相当する量の調味料を供給する。以上により、この第 2実施形態において、物品群の量を検出する検出手段が提供される。

こうすれば、物品群 Xが小ロットに小分けされるので、調味料と物品群 Xとのさらなる良好な攪拌及び良好な味付けが図られる。また、包装装置 3 0の 1包装単位量にとらわれずに、味付け装置 2 0が分離して搬送する 1つの物品群の量を少ない量に抑制できるので、たとえ包装装置 3 0の 1包装単位量が大きくても、小口ットによる良好な攪拌、良好な味付けが実現する。

なお、この商品生産システムでは、味付けの直後に包装するようにしたから、味付け装置 2 0からの物品の排出は、 1計量単位量の 1群の物品を 1つの塊として排出しなければならない。しかも、その塊と塊との間には明瞭な間隔（切分け■区切り）がなければならない。さもないと、包装装置 3 0での横シールにおいて物品の嚙み込みが起こる。そこで、味付け装置 2 0から包装装置 3 0への味付け済みの物品の排出は、例えば前記のように 2つの物品群に分割したときは、その 2つの分割した物品群を連続して排出したうえで、次の 1包装単位量の先頭の区画との間に時間的間隔を区切ることになる。これにより、計量装置 1 0で計量された 1包装単位量が保持されて包装装置 3 0に排出される。また、隣接する 1包装単位量の間を時間的に切り分けることにより、包装装置 3 0において、横シールへの物品の嚙み込みが防がれることになる。

[第 3実施形態]

第 1実施形態において、物品群 X又は調味料の少なくともいずれかを帯電させ、その静電作用を利用して物品群 Xに調味料が付着するようにしてもよい。味付け工程が短時間で完了すると共に、よリー層ムラのない均一な味付けが実現する。また、調味料の付着し残りが少なくなる（調味料が歩留りよく付着する）。ただし、物品群 X及び調味料の両方を帯電させるときは、互いに異なる極性に帯電させるべきである。

図 1 0は、この第 3実施形態で採用可能な帯電装置 5 0を示す。この帯電装置 5 0は、計量装置 1 0のタイミングホッパ 1 6と取込シュート 1 7との間に配設され、計量済みの物品群 Xの落下経路を挟んで対向する一対の電極 5 1， 5 2を有する。一方の電極 5 1は高圧電源 5 3に接続され、他方の電極 5 2は接地されて、これらの電極 5 1， 5 2間に電界空間が形成される。タイミングホッパ 1 6 から排出された物品群 Xは、落下中にこの電界空間を通過し、その結果、所定の極性に帯電される。調味料の帯電は、例えば、類似の帯電装置を調味料供給装置 4 0における調味料供給経路（配管 4 3等）に備えることで達成される。

このように、物品群 X又は調味料の少なくともいずれかを帯電させたときは、筒部材 2 4は、誘電体、つまり電気的絶縁体であることが好ましい。その結果、帯電した物品群 X又は調味料が筒部材 2 4に付着することが抑制されるから、物品群 Xと調味料とがよく分散し、良好に接触，攪拌し合うことになる。また、調味料がダマになって筒部材 2 4の内周面に溜まることがなく、そのダマが物品に局所的に付着する、というようなトラブルが防がれる。

その場合に、図 1 0に示したように、接地した金属板（鋼板等） 6 1を筒部材 2 4の外周面下部に近接して取り付けるようにしてもよい。帯電した調味料を金属板 6 1に積極的に引き寄せて、調味料を筒部材 2 4の下部に集中させようとする狙いである。すると、やはり自重で筒部材 2 4の下部に溜まる傾向の物品群 X に調味料がよく付着して、調味料が無駄なく使用される。

[第 4実施形態]

図 1 1に拡大して示すように、第 1実施形態のチャージタンク 4 5に貯蔵された粉体調味料 Sは、圧力や湿気等により固まりになる場合がある。すると、調味料がタンク 4 5内でブリッジを起こして供給不良が発生する。そこで、粉体調味料の凝集 '固化■ブリッジを防ぐために、振動装置等を用いてチャージタンク 4 5を常時振動させることが考えられる。しかし、完全な問題解決に至らないばかりか、振動を大きくすると、かえって騒音の問題が発生する。

そこで、図 1 1に示したように、タンク 4 5の底面をメッシュ 4 5 aで構成し、メッシュ 4 5 a、あるいはタンク本体 4 5、又は両方 4 5， 4 5 aを、矢印 Yのように往復運動、又は円運動させる。こうすることにより、チャージタンク 4 5 内で粉体のままの状態の調味料は自重でメッシュ 4 5 aを通り抜ける。タンク 4 5とメッシュ 4 5 aの接触部 Zが臼のように機能し、チャージタンク 4 5内で固化した状態の調味料をすりつぶして粉砕する。いずれの場合も、ブリッジの発生を防ぎ、モータ 4 6 aによるスクリユーフィーダ 4 6の駆動で所定量の調味料 S が良好に抜き取られる。しかも、メッシュ 4 5 aやタンク本体 4 5の往復運動又は円運動をそれほど激しく行わなくてもある程度の効果が得られるので騒音問題も発生しない。

[第 5実施形態]

図 1 2は、本発明の第 5実施形態に係る商品生産システム 5 0 1の全体構成図である。このシステム 5 0 1は、例えばポテトチップス等のスナック菓子を計量し、味付けし、包装するもので、物品の流れ方向に、上流側から順に、計量装置 5 1 0、味付け装置 5 2 0、及び包装装置 5 3 0を備える。

<計量装置の概要 >

計量装置 5 1 0は、例えば周知の組合せ計量装置であり、複数のプールホッパ 5 1 1 ... 5 1 1を経て供給された物品の重量を計量ホッパ 5 1 2... 5 1 2で計量し、各計量値を組合せ演算し、最適組合せに該当した計量ホッパ 5 1 2... 5 1 2 から物品を排出し、集合シュート 5 1 3によリタイミングホツバ 5 1 4に集合させる。そして、タイミングホッパ 5 1 4を開いて、集合させた 1群の物品を、物品供給口 Aから味付け装置 5 2 0に供給する（矢印 A R 1 1 ) 。

<味付け装置の概要 >

味付け装置 5 2 0は、水平に延びるスクリユー部材 5 2 1と、スクリュー部材 5 2 1を内装する筒部材 5 2 2とを含む。そして、物品供給口 Aから供給された物品群を味付けしながら物品排出口 Bまで搬送し（矢印 A R 1 2 ) 、その味付け済みの物品群を物品排出口 Bから包装装置 5 3 0に排出する（矢印 A R 1 3 ) 。味付け装置 5 2 0は、さらに、調味料供給装置 5 4 0， 5 5 0を備える。調味料供給装置 5 4 0， 5 5 0は、筒部材 5 2 2の長さ方向の略中間部に配設された噴射ガン 5 4 6， 5 5 6を有する。噴射ガン 5 4 6， 5 5 6は、配管 5 4 5， 5 5 5を介してエアコンプレッサ 5 4 4， 5 5 4に接続されている。チャージタンク 5 4 1， 5 5 1に貯蔵された粉体調味料が、モータ 5 4 2， 5 5 2の駆動によリ、スクリューフィーダ 5 4 3， 5 5 3で計り取られて、配管 5 4 5， 5 5 5に導入される。導入された粉体調味料は、エアコンプレッサ 5 4 4， 5 5 4による圧縮エアに乗って噴射ガン 5 4 6， 5 5 6の噴口から筒部材 5 2 2の内部に噴射される。なお、調味料供給装置 5 4 0， 5 5 0は、それぞれ同じ調味料を供給してもよく、また異なる調味料を供給してもよい。前者の場合、例えばしつかりとした味付けができ、後者の場合、例えば深みのある味付けが図られる。

<包装装置の概要 >

包装装置 5 3 0は、例えば周知の縦ピロ一型包装装置であり、図示しない帯状の包材を縦に延びるチューブ 5 3 3の周囲でフォーマ 5 3 2により筒状に曲成しながら下方に引き摺り下ろし、縦 '横にシールして袋にする。そして、味付け装置 520から排出された味付け済みの物品群を取込シュート 531及びチューブ 533を介して袋に充填して、商品（本実施形態では袋入りスナック菓子）を完成する。

<味付け装置の詳細 >

図 13に拡大して示すように、味付け装置 520は、架台 500の上に据え付けられている。味付け装置 520の上流部は、物品供給口 A及び導入シュート 5 20 aを備え、物品群の供給部を構成している。味付け装置 520の下流部は、物品排出口 B及び排出シユート 520 bを備え、物品群の排出部を構成している。スクリュー部材 521は、螺旋羽根 521 Aと軸 521 Bとを有し、モータ 5 25により軸 521 B周りに両方向 AR14， A R 1 5に回転される（矢印 A R 14が正転、矢印 AR1 5が逆転）。螺旋羽根 521 Aは、同一ピッチで、複数回（図例では 5回半）螺旋を巻いている。螺旋羽根 521 Aは、筒部材 522の内部において、水平に並ぶ複数の仕切りを提供し、仕切りは、筒部材 522の内部の空間を仕切って、水平に並ぶ複数（図例では 5つ）の区画 #1 1〜#1 5を画成する。螺旋羽根 521 Aは筒部材 522の内部空間を螺旋状に仕切るので、各区画 #1 1〜#1 5は閉じておらず相互に螺旋状につながっているが、物品群及び調味料は筒部材 522の内部で下部に溜まるから、スクリユー軸 521 Bよリ下の部分においては物品群及び調味料は螺旋羽根 521 Aで阻まれて隣と往来することができない。よって、螺旋状空間のうちスクリュー軸 521 Bより下の部分を、物品群及び調味料を他から分離して収容する区画として利用することができる。

スクリュー部材 521がモータ 525により矢印 AR1 4方向に回転（正転）すると、全区画 #1 1〜#1 5が一斉に上流側から下流側に向けて移動し（排出部 B側に移動し）、区画 #1 1〜#1 5内に収容された物品群が物品供給口 Aから物品排出口 Bまで搬送される。これに対し、スクリュー部材 521がモータ 5 にょリ矢印 !^"! 5方向に回転（逆転）すると、全区画 #1 1〜#1 5が一斉に下流側から上流側に向けて移動し（供給部 A側に移動し）、区画 #1 1〜# 15内に収容された物品群が供給部 A側に後戻りする。

第 1区画 # 1 1は、計量装置 510から導入シュ一卜 520 a及び物品供給口 Aを介して最初に味付け装置 520に物品群が供給される区画（物品供給区画）である。図 1 4に示したように、導入シュート 520 aの下端部はスクリュー軸 521 Bの直上になく、軸 521 Bから偏倚して位置している。これは、物品群 Xが矢印 AR 1 1 'のように必ず第 1区画 #1 1に入り、下流側の第 2区画 # 1 2に入らないようにするためである（図 1 3参照）。

第 2区画 # 1 2及び第 4区画 # 1 4は、前述の噴射ガン 546， 556によつて粉体調味料が供給される区画（調味料供給区画）である。なお、図 1 3は、噴射ガン 546， 556が第 2区画 #1 2及び第 4区画 #1 4とオーバーラップしていない状況を示している（後述するスクリュー部材 521の回転角が 0°の状態）。この時点より区画 #1 1〜#1 5が下流側に移動すると、第 2区画 #1 2 及び第 4区画 # 1 4が噴射ガン 546， 556とオーバーラップし、噴射ガン 5 46, 556から噴射された粉体調味料が確実に第 2区画 #1 2及び第 4区画 # 14に供給される。

図 1 5に示したように、噴射ガン 546， 556は筒部材 522の周面に立設され、図示しないブラケット等により支持されている。噴射ガン 546， 556 は筒部材 522の内周面に近い領域を狙って粉体調味料を噴射する（矢印 AR 1 6) 。噴射ガン 546， 556は各区画内に分離して収容された物品群の量に応じた量の粉体調味料を噴射し、各区画において物品群と調味料との配合比を所定の最適比率に維持する。

第 5区画 #1 5は、味付け装置 520から物品排出口 B及び排出シュート 52 0 bを介して包装装置 530に味付け済みの物品群が排出される区画（物品排出区画）である。図 1 6に示したように、物品排出口 Bはスクリユー軸 521 巳の真下に位置する。これにより、筒部材 522の内部で下部に溜まった味付け済みの物品群 Xが、速やかに、全量、味付け装置 520から包装装置 530に排出される。

第 2区画 # 1 2〜第 4区間 # 1 4に亘つて（ここで第 3区画 # 1 3は攪拌区画である）、螺旋羽根 521 A間に、板部材 523...523が架設されている。この板部材 523は、第 2区画 # 1 2〜第 4区画 #1 4内に収容された物品群と調味料とを攪拌するためのものである。この板部材 523は、螺旋羽根 521 Aと一体に運動し、スクリュー部材 5 2 1の回転に伴いスクリュー軸 5 2 1 Bを中心とした円運動をする。その結果、この板部材 5 2 3は、スクリュー軸 5 2 1 Bの下方をくぐるとき、筒部材 5 2 2の内部で第 2区画 # 1 2〜第 4区画 # 1 4の下部に溜まった物品群及び調味料と接触する。そして、図 1 5に鎖線で例示（スクリュー部材 5 2 1が正転 A R 1 4の場合）したように、筒部材 5 2 2の内周面に沿って物品群 X及び調味料を上方に搔き上げて攪拌する。物品群 Xは内周面に沿つて薄く広がり、物品群 Xを構成する個々の物品 1つ 1つが外部に露出して調味料とよく混じり合う。その結果、物品群 Xの均一な味付け、及び個々の物品のむらのない味付けが実現する。

つまり、調味料が供給された物品群 Xの排出口 Bへ向けての搬送途上において、物品群 Xと調味料とを板部材 5 2 3で攪拌することにより、物品群 Xの中の個々の物品が転動し、裏返しとなり、個々の物品 1つ 1つにおいて、例えば調味料が物品の片面にのみ付着するようなことがなくなり、調味料が物品全体にむらなく付着し、むらのない味付けが確実に実現する。しかも、そのような攪拌を、平らな面のある板部材 5 2 3で行うから、攪拌効果が増大し、より一層確実に、個々の物品をむらなく味付けすることが可能となる。

本実施形態では、筒部材 5 2 2は、支持ユニット 5 2 4... 5 2 4により軸周りに回転自在に支持されている。図 1 7に示したように、支持ユニット 5 2 4は口ーラ 5 2 4 aを用いて筒部材 5 2 2を受支する構成である。筒部材 5 2 2は、円筒形であり、螺旋羽根 5 2 1 Aが摺接する内周面も、ローラ 5 2 4 aが転接する外周面も、断面が円形である。筒部材 5 2 2は、ピニオン 5 2 7及びギヤ 5 2 8 を介して第 2のモータ 5 2 6により軸周りに回転される（図 1 3、図 1 6の矢印 A R 1 8， A R 1 8 ) 。筒部材 5 2 2は、外から中がよく観察できるように、胴体部分だけでなく、上流側及び下流側の端面を含め、透明度の高い樹脂（例えばアクリル樹脂）で作製されている。

図 1 2に示したように、計量装置 5 1 0、味付け装置 5 2 0、及び包装装置 5 3 0の各コントロールユニット 5 9 1， 5 9 2 , 5 9 3は、例えばこのシステム 5 0 1の上流側や下流側にあるその他の各種の周辺機器やセンサ等から信号をもらい、また相互に信号 S 1〜S 4をやり取りして、例えば計量装置 5 1 0であれば、計量ホッパ 5 1 2やタイミングホッパ 5 1 4等の開閉用モータ、味付け装置 5 2 0であれば、スクリュー部材 5 2 1や筒部材 5 2 2等の回転用モータ 5 2 5， 5 2 6、包装装置 5 3 0であれば、プルダウンベルトや横シール装置等の駆動用モータ、等の各種のァクチユエータを制御する。

<基本動作例 >

図 1 8は、このシステム 5 0 1における味付け装置 5 2 0の基本的な制御動作、すなわち、物品群 Xを排出部 B側にのみ移動させて（そのためスクリュー部材 5 2 1は正転 1^ 1 4のみする）、排出部 Bまで搬送する動作の 1例を示すタイムチャート、及び図 1 9は、その動作図である。基本的に、このシステム 5 0 1では、下流側の装置からの要求信号に従い、順次、上流側の装置が動作を開始する。すなわち、図 1 8に示すように、包装装置 5 3 0が、味付け装置 5 2 0に、味付け済みの物品群を排出しなさい、という排出要求信号 S 1を発信する（時刻 t

1 ) と、味付け装置 5 2 0は、それを受信して、所定の遅延時間（可変である）の経過後に、スクリュー部材 5 2 1の回転を開始すると共に、包装装置 5 3 0に、味付け済みの物品群を排出しました、という排出信号 S 2を返信する（時刻 t

2 ) 。

味付け装置 5 2 0は、排出信号 S 2の返信と共に、一方で、計量装置 5 1 0に対し、計量済みの物品群を供給しなさい、という供給要求信号 S 3を発信する。計量装置 5 1 0は、それを受信して、タイミングホッパ 5 1 4を開くと共に、味付け装置 5 2 0に、計量済みの物品群を排出しました、という供給信号 S 4を返信する。その結果、計量済みで味付け前の 1群の物品が物品供給口 Aを通過して味付け装置 5 2 0の第 1区画 # 1 1に供給される。図 1 8の物品供給口 Aの欄における「供給 j は、このようにして味付け前の 1群の物品が物品供給口 Aを通過する時間帯を示したものである。

包装装置 5 3 0の排出要求信号 S 1を契機に、スクリュー部材 5 2 1は、 1回だけ、 A R 1 4方向に 3 6 0 °回転し、その後、停止して、次の排出要求信号 S 1の受信を待つ。その場合、スクリュー部材 5 2 1は、図 1 5に実線で示したように、攪拌用板部材 5 2 3 ... 5 2 3がスクリユー軸 5 2 1 Bの真下（区画の底部）に位置した姿勢で待機する。つまり、スクリュー部材 5 2 1はこの姿勢から回転し始め（図 1 9 ( a ) ：) 、この姿勢で停止する（図 1 9 ( d ) ) 。図 1 8の攪拌用板部材 5 2 3の角度の欄における各数値は、この図 1 5に実線で示した位置を基準（0 °) とし、この位置から A R 1 4方向への回転角度 Θ を記したものである。明らかに、スクリュー部材 5 2 1が 3 6 0 °回転すると、各区画 # 1 1 ~# 1 5はそれぞれ 1 ピッチづっ進む。

スクリュー部材 5 2 1は、 0 °~ 1 2 0。の間、ゆっくりと回転する。この間 ( t 2〜 t 5 ) は、前述したように、攪拌用板部材 5 2 3が、区画の底部から、筒部材 5 2 2の内周面に沿って、物品群 X及び調味料を上方に搔き上げて攪拌する期間である。これにより、物品群 Xと調味料とが時間をかけてゆっくり攪袢されるから、物品群 Xの均一な味付け、及び個々の物品のむらのない味付けがより一層確実となる。また、攪拌用板部材 5 2 3が物品を高速で跳ね上げないから、物品が螺旋状空間を伝って隣の区画に移動する、というような心配もほとんどなくなる。さらに、攪拌用板部材 5 2 3が物品に強く接触して、物品が割れたり、欠けたり、破損する、というような不具合も抑制される。

しかも、図 1 5に点線で明示したように、攪拌用板部材 5 2 3は、その回転方向 A R 1 4の先端部が、筒部材 5 2 2の内周面に近接している。これにより、筒部材 5 2 2内■区画内の物品を逃さずに多量にすくい上げて攪拌することができる。また、攪拌用板部材 5 2 3は、その回転方向 A R 1 4の先端部の厚みが他の部分よりも薄くされている。これにより、板部材 5 2 3と物品との接触時の衝撃が少なくなリ、物品が板部材 5 2 3に乗り上げ易くなつて、物品の割れ '欠け - 破損が抑制される。

加えて、図 1 5に破線で明示したように、攪拌用板部材 5 2 3は、スクリユー部材 5 2 1の回転によリスクリユー軸 5 2 1 Bの真上（1 8 0 °) に到達する前に、略垂直方向に延びる姿勢となるように、螺旋羽根 5 2 1 A間に設けられている。これにより、攪拌用板部材 5 2 3が略垂直方向に延びる姿勢となった時点で、板部材 5 2 3で持ち上げられ、攪袢された物品は、すべて下方に落下する。したがって、これによつても、攪拌用板部材 5 2 3で攪拌された物品が、板部材 5 2 3に乗ったまま、螺旋状空間を伝って隣の区画に移動する、というような心配がほとんどなくなり、その結果、攪拌用板部材 5 2 3による攪拌速度（スクリュー部材 521の回転速度、ないし物品群 Xの搬送速度）を上げることができ、味付け装置 520の処理能力が向上する。

なお、この例では、スクリュー部材 521が 120°回転したときに（t 5 ：図 1 9 (c) ) 、攪拌用板部材 523が略垂直方向に延びる（図 1 5に破線で示した板部材 523参照）。すなわち、攪拌用板部材 523が下を向き、物品をすベて落下させ終わったら、直ちに、スクリュー部材 521は高速回転に移行する。もちろん、攪袢用板部材 523が垂直方向に延びる時刻と、スクリュー部材 52 1が高速回転し始める時刻とは、前者時刻が後者時刻より先である限り、必ずしも一致しなくてもよい。

攪拌用板部材 523が区画の底部から筒部材 522の内周面に沿って物品群 X を上方に搔き上げている適宜の時間帯に、調味料供給装置 540， 550は粉体調味料を供給する（t 3〜t 4：図 19 (b) ) 。この調味料の噴射時間帯は、第 1に、物品群 Xが攪拌用板部材 523に乗って上方に搔き上げられ、筒部材 5 22の内周面に沿って薄く広がり、個々の物品 1つ 1つが外部によく露出しているタイミング、第 2に、前述したように噴射ガン 546， 556と第 2区画 #1 2及び第 4区画 #14とがオーバ一ラップするタイミング、第 3に、噴射した調味料が物品群 Xの略中央部（区画の並び方向の中央部）に降り注ぐようなタイミング、等を狙って設定される。この例では、スクリュー部材 521が 70°回転したときに（t 3) 、噴射が始まり（図 15に鎖線で示した板部材 523参照）、 90°回転したときに（t 4) 、噴射が終了する。

スクリユー部材 521は、 120°~360°の間、速く回転する（ t 5〜 t 6 ：図 19 (c) 〜図 1 9 (d) ) 。これにより、物品群 Xの搬送速度が上がり、味付け装置 520の処理能力が向上する。また、第 4区画 #14内にあった物品群 Xが、最終的に、物品排出口 Bに到達し、第 5区画 #1 5から味付け装置 52 0の外に排出される。

次に、この味付け済みの物品群 Xの排出について説明する。

前述したように、味付け済みの物品群 Xは、第 5区画 #15から物品排出口 B を介して包装装置 530に投下される。その場合、 1つの区画毎に 1つづつ袋に包装するときは、先に落下排出した物品群の塊と、次に落下排出する物品群の塊との間に、明瞭な間隔（切分け "区切り）がなければならない。換言すれば、包装装置 5 3 0のチューブ 5 3 3を落下中の物品群の尾引きが短いことが望まれる。さもないと、包装装置 5 3 0での横シールにおいて物品の嚙み込みが起こる。その点、この動作例では、スクリュー部材 5 2 1を間欠的に回転させ、時刻 t 6カヽら次の動作サイクルの時刻 t 2までは、物品の搬送■味付け（調味料の噴射及び攪拌） ■排出を停止させるから、この味付け装置 5 2 0から落下排出された前後の物品群の間に明瞭な間隔ができて都合がよい。

<物品往復動作例 >

図 2 0は、この味付け装置 5 2 0の特徴的な制御動作、すなわち、物品群 Xを排出部 B側及び供給部 A側に往復移動させて（そのためスクリュー部材 5 2 1は正転 A R 1 4及び逆転 A R 1 5をする）、排出部 Bまで搬送する動作の 1例を示すテーブル式のタイムチャートである。なお、便宜上、調味料供給区画である第 2区画 # 1 2及び第 4区画 # 1 4をそれぞれ第 1味付け区画、第 2味付け区画と日 ΰし Soる。

いま、例えば回転数（正■逆を問わずスクリュー部材 5 2 1の回転数）が 1のときに、この味付け装置 5 2 0に、新たな物品群 Aを第 1区画 # 1 1に供給したとする（符号 Aを Γο」で囲っているのは新たに供給したことを示す。他も同様）。このとき、搬送方向前方（下流側）の区画 # 1 2〜# 1 4にはそれぞれ物品群 D， C, Bがこの順に収容されている。次に、スクリュー部材 5 2 1を正転 A R 1 4させて 1回前進させると（回転数 2 ) 、最前方の物品群 Bが第 5区画 # 1 5から装置外に排出される。物品群 Aは第 2区画 # 1 2に移行し、ここで調味料が噴射されて（符号 Aに下線を付しているのは調味料が供給されることを示す。なお、テーブル中には、物品群 Aにのみ下線を施した）、 1回目の味付けがなされる。なお、このとき、第 1区画 # 1 1 には次の新たな物品群を供給しない ( 「...」は区画がカラであることを示す）。

次に、今度はスクリュ一部材 5 2 1を逆転 A R 1 5させて 1回後退させると (回転数 3 ) 、第 1区画 # 1 1に物品群 Aが後戻りする一方、第 4区画はカラとなる。このとき、第 1区画 # 1 1にも攪拌部材 5 2 3を設けておくと（攪拌部材 5 2 3は、別段、物品群の供給の邪魔にならない）、物品群 Aは、単に、調味料との滞在時間■接触時間が長くなるだけでなく、この第 1区画 # 1 1で攪拌もされるからより好ましい。ここで、新たに味付け装置 520に供給された物品群には、なるべく早い時期から調味料と共存させることがよい。その意味で、回転数 2の時点で 1回目の味付けを行っている。

次に、再びスクリユー部材 521を正転 AR1 4させて 1回前進させる（回転数 4) 。物品群 Aは再び第 2区画 # 1 2に移行し、ここで調味料が再度供給される。このとき第 1区画 # 1 1には次の新たな物品群 Bを供給する。次に、スクリユー部材 521を正転 AR1 4させてもう 1回前進させる（回転数 5) 。最前方の物品群 Cが第 5区画 #1 5から装置外に排出される。物品群 Aは第 3区画 # 1 3で調味料との攪袢が施される。

次に、今度はスクリユー部材 521を再び逆転 A R 1 5させて 1回後退させる (回転数 6) 。すると、物品群 Aが第 2区画 #1 2にまた後戻りするから、ここでもう 1回調味料を噴射する。次に前進し（回転数 7) 、物品群 Aを第 3区画： ΙΦ 1 3で単純に攪拌し、次にもう 1回前進し（回転数 8) 、物品群 Aに第 4区画 # 1 4で調味料が噴射される。次に後退し（回転数 9) 、物品群 Aを第 3区画 #1 3で単純に攪拌し、次に前進し（回転数 1 0) 、物品群 Aに第 4区画 # 1 4で調味料が再度噴射される。そして、次に前進したときに（回転数 1 1 ) 、物品群 A は第 5区画 # 1 5から装置外に排出される。このような搬送■味付け動作は、他の B， C， Dの各物品群においても同様である。なお、テーブル中、回転数 1 3 の状態が、最初の回転数 1と同じ状態に復帰する。

このように、スクリユー部材 521を 2回正転 AR1 4、 1回逆転 AR1 5させることにより、区画が 2回前進、 1回後退を繰り返し、その結果、物品群 A (他の物品群 B， C， Dも同様）は、（1 ) 供給→ (2) 味付け→ (3) 搬送 (あるいは攪拌） → (4) 味付け— （5) 攪拌→ (6) 味付け→ (7) 攪拌→ (8) 味付け→ (9) 攪拌→ (1 0) 味付け→ (1 1 ) 排出という、非常に長時間に亘つて、調味料の供給及び攪拌（つまり味付け作業）が繰り返し行われる。これに対し、前述の基本動作（図 1 8， 8参照）だけだと、物品群は、（1 ) 供給→ (2) 味付け→ (3) 攪拌→ (4) 味付け→ (5) 排出という、非常に短時間でこの味付け装置 520から早く出ていってしまう。すなわち、この物品往復動作では、調味料が供給された物品群の搬送途上におし、て、物品群が排出部 B側及び供給部 A側に往復移動するから、物品群の延べの搬送距離が長くなリ、物品群と調味料との滞在時間■接触時間を十分長くすることができる。その結果、物品群は、調味料との滞在時間■攪拌時間が揃うことと併せて、均一な味付けが確実に実現し、味付けの薄い部分と濃い部分とが生成しない。しかも、そのための方策として、物品群及び調味料を往復移動させるようにしたから、たとえ延べの搬送距離が長くなつても、必要な搬送経路（スクリュ一部材 5 2 1や筒部材 5 2 2の軸方向の長さ）は見かけのうえで長くならず、それゆえ味付け装置 5 2 0の長大化を回避することができる。その結果、広い占有面積が要らず、この味付け装置 5 2 0、ひいては商品生産システム 5 0 1の設置場所に苦慮しない。

また、物品群の往復移動に伴い、同一の物品群（例えば Aなら A) が、第 1味付け区画 # 1 2及び第 2味付け区画 # 1 4を複数回通過し、それに応じて、同一の物品群に対して調味料を複数回供給することができる。その結果、物品群に調味料を幾層にも付着させることができ、例えば同じ調味料を何回も供給する場合はしつかりとした味付けができ、例えば異なる調味料をそれぞれ供給する場合は深みのある味付けが図られる。なお、この例では、物品群が味付け区画 # 1 2， # 1 4を通過する都度、調味料を噴射したが（計 5回）、これに限らず、調味料の噴射の回数を減らしてもよい。ただし、その場合でも、前述したように、この味付け装置 5 2 0に新たに供給された物品群には、なるべく早い時期から調味料と共存させることが好ましいから、物品群が最初に第 1の味付け区画 # 1 2に移動したときには、必ずまず 1回目の調味料の供給を行うようにする。

[第 6実施形態]

図 2 1は、本発明の第 6実施形態に係る商品生産システム 5 0 1の全体構成図、及び図 2 2は、図 1 3と類似のシステム 5 0 1に備えられた味付け装置 5 2 0の側断面図である。本実施形態では、第 2区画 # 1 2及び第 3区画 # 1 3が調味料供給区画、第 4区画 # 1 4が排出区画である。そして、調味料供給区画 # 1 2 ~ # 1 3において、螺旋羽根 5 2 1 Aの間隔が広くされている。つまり、調味料が供給された物品群 Xの排出口 Bへ向けての搬送途上において、区画 # 1 2 ~ # 1 3の平断面積（平面視における面積）が拡大されている。これにより、区画 #1 2~# 13内に分離して収容した物品群 Xが厚みのある塊とならずに横に薄く広がって、物品群 Xの中の個々の物品 1つ 1つに調味料がよく付着する。その結果、物品群 Xは、調味料との滞在時間■攪拌時間が揃うこと、及び調味料との滞在時間 '攪拌時間が長くなることと併せて、より一層、均一な味付けが確実に実現する。

さらに、図 1 5に明示したように、区画 #1 2〜#1 3の平断面積が拡大することにより、物品群 Xの堆積厚み（物品群のレベル）が符号のように低下し (第 5実施形態における物品群 Xの堆積レベルに符号 Lを付した）、これにより、たとえ物品が攪拌用板部材 523で跳ね上げられても、物品が螺旋状空間を伝つて隣の区画に移動する可能性が少なくなる。したがって、板部材 523による攪拌速度、つまリスクリュー部材 521の回転速度を上げることができ、味付け装置の処理能力が向上する。

なお、本実施形態では、攪拌部材 523は、必ずしも先の実施形態のように板部材である必要はない（例えば丸棒のようなものでもよい）。すなわち、調味料が供給された物品群 Xの排出口 Bへ向けての搬送途上において、区画： Ι 1 2〜# 1 3の平断面積が拡大されていることのみで、物品群 Xの均一な味付けが確実に実現するのである。

<物品往復動作例 >

図 23は、この第 6実施形態に係る味付け装置 520の特徴的な制御動作、すなわち、物品群 Xを排出部 B側及び供給部 A側に往復移動させて（そのためスクリュー部材 521は正転 AR1 4及び逆転 AR1 5をする）、排出部 Bまで搬送する動作の 1例を示すテーブル式のタイムチャートである。この場合も、スクリユー部材 521を 2回正転 AR 1 4、 1回逆転 AR1 5させることにより、区画が 2回前進、 1回後退を繰り返す。ただし、第 5実施形態に比べて、区画の数が 1つ少ないから、物品群 A (他の物品群 B， C， Dも同様）は、（1 ) 供給→ (2) 味付け→ (3) 搬送（あるいは攪袢） → (4) 味付け→ (5) 味付け→ (6) 味付け— （7) 味付け→ (&) 排出、の順に各作業が施される。なお区画の数が少なくても、物品群は、 8回転もの長期に亘る間、味付け装置 520の中に滞在する。

その場合に、物品群が味付け区画 #1 2， #1 3を通過する都度、調味料を噴射せずに、調味料の噴射の回数を減らしてもよいことは、第 5実施形態と同じである。ただし、調味料の噴射の回数を減らすのであれば、図 24に示すように、調味料供給装置の数を減らしてもよい。図 24は、下流側の調味料供給装置 55 0を除去して、第 3区画 #1 3を単純攪拌区画とした例である。この場合、物品群 A (他の物品群 B， C， Dも同様）は、 1例として、（1 ) 供給— （2) 味付け— （3) 搬送（あるいは攪袢）→ (4) 味付け→ (5) 攪拌→ (6) 味付け→ (7) 攪拌— （8) 排出、の順に各作業が施される。

なお、各動作例では、 2回前進' 1回後退のパターンの繰り返しであつたが、これに限らず、区画の数等を考慮して、例えば 3回前進' 1回後退、 3回前進 ' 2回後退、 4回前進' 2回後退等、その他の種々のパターンで、あるいは複数のパターンの組合せで、物品群を排出部 B側及び供給部 A側に往復移動させてもよい。

[第 7実施形態]

図 25は、本発明の第 7実施形態に係る商品生産システム 701の全体構成図である。このシステム 701は、例えばポテトチップス等のスナック菓子を計量し、味付けし、包装するもので、物品の流れ方向に、上流側から順に、計量装置 71 0、味付け装置 720、及び包装装置 730を備える。

計量装置 71 0は、例えば周知の組合せ計量装置であり、複数のプールホッパ 71 1...71 1を経て供給された物品の重量を計量ホッパ 71 2...71 2で計量し、各計量値を組合せ演算し、最適組合せに該当した計量ホッパ 71 2...71 2 から物品を排出し、集合シュート 71 3によリタイミングホッ / 71 4に集合させる。そして、タイミングホッパ 71 4を開いて、集合させた 1群の物品を、物品供給口 Aから味付け装置 720に供給する（矢印 AR21 )。

味付け装置 720は、水平に延びるスクリュー部材 721と、スクリュー部材 721を内装する筒部材 722とを含む。そして、物品供給口 Aから供給された物品群を味付けしながら物品排出口 Bまで搬送し（矢印 AR22) 、その味付け済みの物品群を物品排出口 Bから包装装置 730に排出する（矢印 AR23)。味付け装置 7 2 0は、さらに、調味料供給装置 7 4 0， 7 5 0を備える。調味料供給装置 7 4 0 , 7 5 0は、筒部材 7 2 2の長さ方向の略中間部に配設された噴射ガン 7 4 6， 7 5 6を有する。噴射ガン 7 4 6， 7 5 6は、配管 7 4 5， 7 5 5を介してエアコンプレッサ 7 4 4， 7 5 4に接続されている。チャージタンク 7 4 1， 7 5 1に貯蔵された粉体調味料が、モータ 7 4 2， 7 5 2の駆動によリ、スクリューフィーダ 7 4 3， 7 5 3で計り取られて、配管 7 4 5， 7 5 5に導入される。導入された粉体調味料は、エアコンプレッサ 7 4 4， 7 5 4による圧縮エアに乗って噴射ガン 7 4 6， 7 5 6の噴口から筒部材 7 2 2の内部に噴射される。なお、調味料供給装置 7 4 0 , 7 5 0は、それぞれ同じ調味料を供給してもよく、また異なる調味料を供給してもよい。前者の場合、例えばしつかりとした味付けができ、後者の場合、例えば深みのある味付けが図られる。

包装装置 7 3 0は、例えば周知の縦ピロ一型包装装置であり、図示しない帯状の包材を縦に延びるチューブ 7 3 3の周囲でフォーマ 7 3 2により筒状に曲成しながら下方に引き摺り下ろし、縦 -横にシールして袋にする。そして、味付け装置 7 2 0から排出された味付け済みの物品群を取込シュート 7 3 1及びチューブ 7 3 3を介して袋に充填して、商品（本実施形態では袋入りスナック菓子）を完成する。

図 2 6に拡大して示すように、味付け装置 7 2 0は、架台 7 0 0の上に据え付けられている。味付け装置 7 2 0の上流部は、物品供給口 A及び導入シュート 7 2 0 aを備え、物品群の供給部を構成している。味付け装置 7 2 0の下流部は、物品排出口 B及び排出シユー卜 7 2 0 bを備え、物品群の排出部を構成している c スクリュー部材 7 2 1は、螺旋羽根 7 2 1 Aと軸 7 2 1 Bとを有し、モータ 7 2 5により軸 7 2 1 B周りに回転される（矢印 A R 2 4 ) 。螺旋羽根 7 2 1 Aは、同一ピッチで、複数回（図例では 5回半）螺旋を巻いている。螺旋羽根 7 2 1 A は、筒部材 7 2 2の内部において、水平に並ぶ複数の仕切りを提供し、仕切りは、筒部材 7 2 2の内部の空間を仕切って、水平に並ぶ複数（図例では 5つ）の区画 # 2 1〜# 2 5を画成する。螺旋羽根 7 2 1 Aは筒部材 7 2 2の内部空間を螺旋状に仕切るので、各区画 # 2 1〜# 2 5は閉じておらず相互に螺旋状につながつているが、物品群及び調味料は筒部材 7 2 2の内部で下部に溜まるから、スクリユー軸 721 Bより下の部分においては物品群及び調味料は螺旋羽根 721 Aで阻まれて隣と往来することができない。よって、螺旋状空間のうちスクリュー軸 721 Bより下の部分を、物品群及び調味料を他から分離して収容する区画として利用することができる。スクリュー部材 721がモータ 725により矢印 A R 24方向に回転すると、全区画 #21〜： Ι 25が一斉に上流側から下流側に向けて移動し、区画 #21〜#25内に収容された物品群が物品供給口 Aから物品排出口 Bまで搬送される。

第 1区画 #21は、計量装置 710から導入シュート 720 a及び物品供給口 Aを介して最初に味付け装置 720に物品群が供給される区画（物品供給区画）である。図 27に示したように、導入シュート 720 aの下端部はスクリュー軸 721 Bの直上になく、軸 721 Bから偏倚して位置している。これは、物品群 Xが矢印 AR21 'のように必ず第 1区画 #21に入り、下流側の第 2区画 #2 2に入らないようにするためである（図 26参照）。

第 2区画 #22及び第 4区画 #24は、前述の噴射ガン 746， 756によつて粉体調味料が供給される区画（調味料供給区画）である。なお、図 26は、噴射ガン 746, 756が第 2区画 #22及び第 4区画 #24とオーバーラップしていない状況を示している（後述するスクリュー部材 721の回転角が 0°の状態）。この時点より区画 #21〜# 25が下流側に移動すると、第 2区画 #22 及び第 4区画 #24が噴射ガン 746， 756とオーバーラップし、噴射ガン 7 46, 756から噴射された粉体調味料が確実に第 2区画 #22及び第 4区画 # 24に供給される。

図 28に示したように、噴射ガン 746， 756は筒部材 722の周面に立設され、図示しないブラケット等により支持されている。噴射ガン 746， 756 は筒部材 722の内周面に近い領域を狙って粉体調味料を噴射する（矢印 AR2 5) 。噴射ガン 746， 756は各区画内に分離して収容された物品群の量に応じた量の粉体調味料を噴射し、各区画において物品群と調味料との配合比を所定の最適比率に維持する。

第 5区画 #25は、味付け装置 720から物品排出口 B及び排出シュート 72 0 bを介して包装装置 730に味付け済みの物品群が排出される区画（物品排出区画）である。図 2 9に示したように、物品排出口 Bはスクリュー軸 7 2 1 Bの真下に位置する。これにより、筒部材 7 2 2の内部で下部に溜まった味付け済みの物品群 Xが、速やかに、全量、味付け装置 7 2 0から包装装置 7 3 0に排出される。

第 2区画 # 2 2〜第 4区間 # 2 4に亘つて（ここで第 3区画 # 2 3は単純攪拌区画である）、螺旋羽根 7 2 1 A間に、板部材 7 2 3... 7 2 3が架設されている。この板部材 7 2 3は、第 2区画 # 2 2〜第 4区画 # 2 4内に収容された物品群と調味料とを攪拌するためのものである。この板部材 7 2 3は、螺旋羽根 7 2 1 A と一体に運動し、スクリュー部材 7 2 1の回転に伴いスクリュー軸 7 2 1 Bを中心とした円運動をする（矢印 A R 2 4 ') 。その結果、この板部材 7 2 3は、スクリュー軸 7 2 1 Bの下方をくぐるとき、筒部材 7 2 2の内部で第 2区画 # 2 2 〜第 4区画 # 2 4の下部に溜まった物品群及び調味料と接触する。そして、図 2 8に鎖線で示したように、筒部材 7 2 2の内周面に沿って物品群 X及び調味料を上方に搔き上げて攪拌する。物品群 Xは内周面に沿って薄く広がり、群 Xを構成する個々の物品 1つ 1つが外部に露出して調味料とよく混じり合う。その結果、物品群 Xの均一な味付け、及び個々の物品のむらのない味付けが実現する。

つまり、調味料が供給された物品群 Xの排出口 Bへ向けての搬送途上において、物品群 Xと調味料とを板部材 7 2 3で攪拌することにより、物品群 Xの中の個々の物品が転動し、裏返しとなり、個々の物品 1つ 1つにおいて、例えば調味料が物品の片面にのみ付着するようなことがなくなり、調味料が物品全体にむらなく付着し、むらのない味付けが確実に実現する。しかも、そのような攪拌を、平らな面のある板部材 7 2 3で行うから、攪拌効果が増大し、よリー層確実に、個々の物品をむらなく味付けすることが可能となる。

本実施形態では、筒部材 7 2 2は、支持ユニット 7 2 4... 7 2 4により軸周りに回転自在に支持されている。図 3 0に示したように、支持ユニット 7 2 4は、ローラ 7 2 4 aを用いて筒部材 7 2 2を受支する構成である。筒部材 7 2 2は、円筒形であり、螺旋羽根 7 2 1 Aが摺接する内周面も、ローラ 7 2 4 aが転接する外周面も、断面が円形である。筒部材 7 2 2は、ピニオン 7 2 7及びギヤ 7 2 8を介して第 2のモータ 7 2 6により軸周りに回転される（矢印 A R 2 6， A R 2 7 ) 。筒部材 7 2 2は、外から中がよく観察できるように、胴体部分だけでなく、上流側及び下流側の端面を含め、透明度の高い樹脂（例えばアクリル樹脂）で作製されている。

図 2 5に示したように、計量装置 7 1 0、味付け装置 7 2 0、及び包装装置 7 3 0の各コントロールユニット 7 9 1， 7 9 2， 7 9 3は、例えばこのシステム 7 0 1の上流側や下流側にあるその他の各種の周辺機器やセンサ等から信号をもらい、また相互に信号 S 1 ~ S 4をやり取りして、例えば計量装置 7 1 0であれば、計量ホッパ 7 1 2やタイミングホッパ 7 1 4等の開閉用モータ、味付け装置 7 2 0であれば、スクリュー部材 7 2 1や筒部材 7 2 2等の回転用モータ 7 2 5， 7 2 6、包装装置 7 3 0であれば、プルダウンベルトや横シール装置等の駆動用モータ、等の各種のァクチユエータを制御する。

ぐ制御動作第 1例 >

図 3 1は、このシステム 7 0 1における味付け装置 7 2 0の具体的な制御動作の 1例を示すタイムチャート、図 3 2は、その動作図である。基本的に、このシステム 7 0 1では、下流側の装置からの要求信号に従い、順次、上流側の装置が動作を開始する。すなわち、図 3 1に示すように、包装装置 7 3 0が、味付け装置 7 2 0に、味付け済みの物品群を排出しなさい、という排出要求信号 S 1を発信する（時刻 t 1 ) と、味付け装置 7 2 0は、それを受信して、所定の遅延時間 (可変である）の経過後に、スクリュー部材 7 2 1の回転を開始すると共に、包装装置 7 3 0に、味付け済みの物品群を排出しました、という排出信号 S 2を返信する（時刻 t 2 )。

味付け装置 7 2 0は、排出信号 S 2の返信と共に、一方で、計量装置 7 1 0に対し、計量済みの物品群を供給しなさい、という供給要求信号 S 3を発信する。計量装置 7 1 0は、それを受信して、タイミングホッパ 7 1 4を開くと共に、味付け装置 7 2 0に、計量済みの物品群を排出しました、という供給信号 S 4を返信する。その結果、計量済みで味付け前の 1群の物品が物品供給口 Aを通過して味付け装置 7 2 0の第 1区画 # 2 1に供給される。図 3 1の物品供給口 Aの欄における「供給」は、このようにして味付け前の 1群の物品が物品供給口 Aを通過する時間帯を示したものである。包装装置 730の排出要求信号 S 1を契機に、スクリュー部材 721は、 1回だけ、 AR 24方向に 360°回転し、その後、停止して、次の排出要求信号 S 1の受信を待つ。その場合、スクリュー部材 721は、図 28に実線で示したように、攪拌用板部材 723...723がスクリュー軸 721 Bの真下（区画の底部）に位置した姿勢で待機する。つまり、スクリュー部材 721はこの姿勢から回転し始め（図 32 (a) ) 、この姿勢で停止する（図 32 (d) )。図 31の攪拌用板部材 723の角度の欄における各数値は、この図 28に実線で示した位置を基準（0°) とし、この位置から AR24方向への回転角度 Θ を記したものである。明らかに、スクリュー部材 721が 360°回転すると、各区画 #21 ~#25はそれぞれ 1ピツチづっ進む。

スクリュー部材 721は、 0°~1 20°の間、ゆっくりと回転する。この間 (t 2~t 5) は、前述したように、攪拌用板部材 723が、区画の底部から、筒部材 722の内周面に沿って、物品群 X及び調味料を上方に搔き上げて攪拌する期間である。これにより、物品群 Xと調味料とが時間をかけてゆっくり攪拌されるから、物品群 Xの均一な味付け、及び個々の物品のむらのない味付けがより一層確実となる。また、攪拌用板部材 723が物品を高速で跳ね上げないから、物品が螺旋状空間を伝って隣の区画に移動する、というような心配もほとんどなくなる。さらに、攪拌用板部材 723が物品に強く接触して、物品が割れたり、欠けたり、破損する、というような不具合も抑制される。

しかも、図 28に点線で明示したように、攪拌用板部材 723は、その回転方向 AR24'の先端部 723 aが、筒部材 722の内周面に近接している。これにより、筒部材 722内 '区画内の物品を逃さずに多量にすくい上げて攪拌することができる。また、攪拌用板部材 723は、その回転方向 A R 24'の先端部 723 aの厚みが薄くされている。' これにより、板部材 723と物品との接触時の衝撃が少なくなリ、物品が板部材 723に乗り上げ易くなつて、物品の割れ■ 欠け■破損が抑制される。

加えて、図 28に破線で明示したように、攪拌用板部材 723は、スクリュー部材 721の回転によリスクリュー軸フ 21 Bの真上（1 80°) に到達する前に、略垂直方向に延びる姿勢となるように、螺旋羽根 721 A間に設けられている。これにより、攪拌用板部材 723が略垂直方向に延びる姿勢となった時点で、板部材 723で持ち上げられ、攪拌された物品は、すべて下方に落下する。したがって、これによつても、攪拌用板部材 723で攪拌された物品が、板部材 72 3に乗ったまま、螺旋状空間を伝って隣の区画に移動する、というような心配がほとんどなくなり、その結果、攪拌用板部材 723による攪拌速度（スクリュー部材 721の回転速度、ないし物品群 Xの搬送速度）を上げることができ、味付け装置 720の処理能力が向上する。

なお、この例では、スクリュー部材 721が 1 20°回転したときに（ t 5 ：図 32 (c) ：) 、攪拌用板部材 723が略垂直方向に延びる（図 28に破線で示した板部材 723参照）。すなわち、攪拌用板部材 723が下を向き、物品をすベて落下させ終わったら、直ちに、スクリュー部材 721は高速回転に移行する。もちろん、攪拌用板部材 723が垂直方向に延びる時刻と、スクリュー部材 72 1が高速回転し始める時刻とは、前者時刻が後者時刻より先である限り、必ずしも一致しなくてもよい。

攪拌用板部材 723が区画の底部から筒部材 722の内周面に沿って物品群 X を上方に搔き上げている適宜の時間帯に、調味料供給装置 740， 750は、粉体調味料を供給する（1 3〜 1 4 :図32 ( ））。この調味料の噴射時間帯は、第 1に、物品群 Xが攪拌用板部材 723に乗って上方に搔き上げられ、筒部材 7 22の内周面に沿って薄く広がり、個々の物品 1つ 1つが外部によく露出しているタイミング、第 2に、前述したように噴射ガン 746， 756と第 2区画 #2 2及び第 4区画 #24とがオーバーラップするタイミング、第 3に、噴射した調味料が物品群 Xの略中央部（区画の並び方向の中央部）に降り注ぐようなタイミング、等を狙って設定される。この例では、スクリュー部材 721が 70°回転したときに（t 3) 、噴射が始まり（図 28に鎖線で示した板部材 723参照）、 90°回転したときに（t 4) 、噴射が終了する。

スクリユー部材 721は、 1 20°〜360。の間、速く回転する（ t 5〜 t 6 :図32 (c) 〜図 32 (d) ) 。これにより、物品群 Xの搬送速度が上がり、味付け装置 720の処理能力が向上する。また、第 4区画 #24内にあった物品群 Xが、最終的に、物品排出口 Bに到達し、第 5区画 #25から味付け装置 72 0の外に排出される。

前述したように、味付け済みの物品群 Xは、第 5区画 # 2 5から物品排出口 B を介して包装装置 7 3 0に投下される。その場合、 1つの区画毎に 1つづつ袋に包装するときは、先に落下排出した物品群の塊と、次に落下排出する物品群の塊との間に、明瞭な間隔（切分け "区切り）がなければならない。さもないと、包装装置 7 3 0での横シールにおいて物品の嚙み込みが起こる。その点、この動作例では、スクリユー部材 7 2 "1を間欠的に回転させ、時刻 t 6から次の動作サイクルの時刻 t 2までは、物品の搬送■味付け（調味料の噴射及び攪拌） "排出を停止させるから、この味付け装置 7 2 0から落下排出された前後の物品群の間に明瞭な間隔ができて都合がよい。

加えて、図 2 6に符号 α で示したように、この味付け装置 7 2 0においては、スクリュー部材 7 2 1が角度 0 °で停止■待機している状態では、物品排出口 Β の上流側縁部は、第 4区画 # 2 4と第 5区画 # 2 5との境の螺旋羽根 7 2 1 Αよリも、所定の距離だけ下流に位置している。これにより、スクリユー部材 7 2 1 が時刻 t 2に回転を開始しても、すぐには第 4区画 # 2 4が物品排出口 Bと連通しない。すなわち、第 4区画 # 2 4にある物品群 Xが排出口 Bから落下排出され始める時刻が t 2よりもうしろにずれる（図 3 2 ( b ) 参照）。この例では、図 3 1の物品排出口 Bの欄に示したように、スクリュー部材 7 2 1がおよそ 1 1 0 °程度回転したときに（t 4と t 5の間）、第 4区画 # 2 4が物品排出口 Bと連通し始め、第 4区画 # 2 4にある物品群 Xが排出口 Bから落下排出され始める。それまでに、第 4区画 # 2 4にある物品群 Xに対してはすでに噴射ガン 7 5 6を介しての粉体調味料の供給が終わっており、また、攪拌用板部材 7 2 3ですくい上げられた多量の物品が略全量再び第 4区画 # 2 4の中に落ちて戻っている（すなわち攪拌作業が終了している）。よって、スクリュー部材 7 2 1がおよそ 1 1 0 °程度回転したときに、第 4区画 # 2 4にある物品群 Xが排出され始めても問題はない。そして、このように、味付け済み物品群 Xの排出開始時刻の遅延によリ、味付け済み物品群 Xの全体の排出時間が可及的に短くなリ、その結果、包装装置 7 3 0のチューブ 7 3 3を落下中の物品群のいわゆる尾引きが短くなリ、横シールへの物品の嚙み込みの問題がよリ一層低減する。

<制御動作第 2例 >

図 33は、このシステムフ 01における味付け装置 720の具体的な制御動作の他の 1例を示すタイムチャート、図 34は、その動作図である。この例では、スクリュー部材 721の回転に同期して、筒部材 722も回転する。時刻 t 2〜 t 5の間、筒部材 722は、スクリュー部材 721と同速度で同方向 AR26に回転する。その結果、排出口 Bが螺旋羽根 721 Aとの位置関係を保ったまま側方へ上昇し、図 34 (c) に符号 β で示したように、第 4区画 #24が排出シユート 720 bの上方に到達してもまだ物品群 Xの落下が始まらない。

そして、次に、時刻 t 5〜t 6の間、スクリュー部材 721が高速回転すると共に、筒部材 722が逆方向 AR27に回転することにより、短時間のうちに、第 5区画 #25が排出口 Bと連通し、味付け済みの物品群 Xが、速やかに、全量、味付け装置 720から包装装置 730に排出される。そして、このように、味付け済み物品群 Xの排出開始時刻がよリ一層遅延されることにより、味付け済み物品群 Xの全体の排出時間がますます短くなリ、その結果、物品群の尾引きがより —層短くなり、横シールへの物品の嚙み込みの問題がますます低減する。

[第 8実施形態]

図 35は、本発明の第 8実施形態に係る商品生産システム 701の全体構成図、図 36は、図 26と類似の商品生産システム 701に備えられた味付け装置 72 0の側断面図、及び、図 37は、図 32と類似の味付け装置 720の制御動作の 1例を示す動作図である。

本実施形態では、第 2区画 #22及び第 3区画 #23が調味料供給区画、第 4 区画が排出区画である。そして、調味料供給区画 #22 ~# 23において、螺旋羽根 721 Aの間隔が広くされている。つまり、調味料が供給された物品群 Xの排出口 Bへ向けての搬送途上において、区画 #22~#23の平断面積（平面視における面積）が拡大されている。これにより、区画 #22〜#23内に分離して収容した物品群 Xが厚みのある塊とならずに横に薄く広がって、物品群 Xの中の個々の物品 1つ 1つに調味料がよく付着する。その結果、物品群 Xは、調味料との滞在時間 '攪拌時間が揃うことと併せて、均一な味付けが確実に実現し、味付けの薄い部分と濃い部分とが生成しなくなる。

さらに、図 3 7や図 2 8に明示したように、区画 # 2 2 ~ # 2 3の平断面積が拡大することにより、物品群 Xの堆積厚み（物品群のレベル）が符号し'のように低下し（第 7実施形態における物品群 Xの堆積レベルに符号 Lを付した）、これにより、たとえ物品が攪拌用板部材 7 2 3で跳ね上げられても、物品が螺旋状空間を伝って隣の区画に移動する可能性が少なくなる。したがって、板部材 7 2 3による攪拌速度、つまリスクリュー部材 7 2 1の回転速度を上げることができ、味付け装置の処理能力が向上する。

なお、本実施形態では、攪拌部材 7 2 3は、必ずしも先の実施形態のように板部材である必要はない（例えば丸棒のようなものでもよい）。すなわち、調味料が供給された物品群 Xの排出口 Bへ向けての搬送途上において、区画 # 2 2〜： ΙΦ 2 3の平断面積が拡大されていることのみで、物品群 Xの均一な味付けが確実に実現するのである。

[第 9実施形態]

第 7実施形態の味付け装置 7 2 0で、図 3 8 ( a ) に示すように物品排出区画 # 2 5において螺旋羽根 7 2 1 Aの間隔が広いと、排出口 Bから落下排出された物品群 Xの塊が大きくなリ、その結果、包装装置 7 3 0のチューブ 7 3 3を落下中の物品群の尾引きが長くなつて、横シールへの物品の嚙み込みの心配がある。そこで、図 3 8 ( b ) に示すように、物品排出区画 # 2 5において、螺旋羽根 7 2 1 Aの間隔を狭くすることにより、排出口 Bから落下排出された物品群 Xの塊を可及的に小さくして、物品群の尾引きを短くし、横シールへの物品の噴み込みの心配を抑制することができる。

すなわち、本実施形態は、供給部（供給口） Aで供給された物品群 Xを味付けしながら排出部（排出口） Bまで搬送する味付け装置 7 2 0であって、供給部 A で供給された物品群 Xを物品群 X毎に区画内に収容して排出部 Bまで搬送する搬送手段と、物品群 X毎に調味料を供給する調味料供給手段 7 4 0， 7 5 0とを備え、搬送手段は、供給部 Aと排出部 Bとの間で略水平に延びるスクリュー部材 7 2 1 と、スクリュー部材 7 2 1を内装する筒部材 7 2 2と、スクリュー部材 7 2 1を軸 7 2 1 B周りに回転させる駆動源 7 2 5とで構成され、区画は、筒部材 7 2 2の内部において、スクリュー部材 7 2 1の螺旋羽根 7 2 1 Aで仕切られた空間であり、調味料が供給された物品群 Xが排出される区画（図例では # 2 5 ) を画成する螺旋羽根 7 2 1 Aの間隔を狭く（短く）したことを特徴としている。

[第 1 0実施形態]

一般に、商品の販売促進のために、第 7実施形態の包装装置 7 3 0で作る袋の中にクーポン等のォマケが投入されることがある。従来、そのような袋へのォマケの投入は、例えば包装装置 7 3 0への物品群 Xの落下供給と同期させて、取込シュート 7 3 1及びチューブ 7 3 3に投入することが主流であった。しかし、高速生産時には、ォマケと物品群との比重の差等から、落下速度が異なり、ォマケを横シールに嚙み込んだりする等の不具合が発生した。また、例えばォマケがチユーブ 7 3 3内で引っ掛かリを起こして良好に落下せず、物品群と混在しないこともあった。そこで、この味付け装置 7 2 0の筒部材 7 2 2の所定の部位にォマケの投入口を設けるとよい。そして、供給部（供給口） Aで供給された物品群 X を味付けし、かつォマケ投入しながら、排出部（排出口） Bまで搬送するように構成する。これにより、ォマケ投入が容易になり、ォマケが確実に物品群と混在し、投入ミスが発生し難くなリ、生産性の向上に寄与する。

(産業上の利用可能性）

本発明に係る味付け装置を利用すれば、味付け対象となる物品群を物品群毎に分離して搬送するので、物品群の中の個々の 1つ 1つの物品すべてにおいて、味付けの濃い薄いのない、所定の最適配合比に揃った味付けをすることができる。

Claims

請求の範囲

1 .

供給部で供給された物品を味付けしながら排出部まで搬送する味付け装置であつて、

前記供給部で供給された物品群を、物品群毎に区画内に収容して前記排出部まで搬送する搬送手段と、

物品群毎に調味料を供給する調味料供給手段と、

を備えた味付け装置。

2 .

前記搬送手段は、前記供給部と前記排出部との間に並べて設けられ前記区画を仕切る複数の仕切リを有し、前記区画に物品群を収容した状態で前記仕切リを前記供給部側から前記排出部側に移動させて物品群を搬送する、

請求項 1に記載の味付け装置。

3 .

前記搬送手段は、前記供給部と前記排出部との間で延びるスクリュー部材と、前記スクリユー部材を内装する筒部材と、前記スクリユー部材を軸周リに回転させる駆動源とを有しており、

前記スクリユー部材は、前記複数の仕切リとなる螺旋羽根を有しておリ、前記区画は、前記筒部材内の前記螺旋羽根で仕切られた空間である、

請求項 2に記載の味付け装置。

4.

前記スクリユー部材は、前記供給部と前記排出部との間で略水平に延びている，請求項 3に記載の味付け装置。

5 前記区画は、前記スクリユー部材の回転軸よリも下側の空間である、請求項 4に記載の味付け装置。

6.

前記排出部において前記筒部材の周面に設けられた排出用開口と、

前記筒部材を軸周リに回転させる筒回転手段と、

をさらに備え、

前記筒回転手段は、前記筒部材の回転によリ前記開口を下方の物品落下排出位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて、物品群の排出を制御する、請求項 4又は 5に記載の味付け装置。

前記供給部において前記筒部材の周面に設けられた供給用開口と、

前記筒部材を軸周りに回転させる筒回転手段と、

をさらに備え、

前記筒回転手段は、前記筒部材の回転によリ前記開口を上方の物品落下供給位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて、物品群の供給を制御する、請求項 4又は 5に記載の味付け装置。

8.

前記筒部材を軸周りに回転させる筒回転手段と、

をさらに備え、

前記筒回転手段は、前記筒部材の回転によリ前記排出用開口を下方の物品落下排出位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させると共に、前記供給用開口を上方の物品落下供給位置とそれ以外の位置とに選択的に配置させて、物品群の排出と供給とを同時に制御する、

請求項 4又は 5に記載の味付け装置。

9.

調味料が供給された物品群が前記排出部に搬送される途上において物品群と調味料とを攪袢する攪袢手段をさらに備える、

請求項 1から 8のいずれかに記載の味付け装置。

1 0.

調味料が供給された物品群が前記排出部に搬送される途上において物品群と調味料とを攪拌する攪拌手段をさらに備え、

前記攪拌手段は、前記螺旋羽根に設けられた搔上げ部材を含み、前記接上げ部材により前記筒部材の下部に溜まった物品群及び調味料を前記スクリユー部材の回転に伴って上方に搔き上げることにより前記攪拌を行い、

前記スクリユー回転手段は、前記搔上げ部材が前記搔上げを行うときにスクリユー部材の回転速度を小さくする、

請求項 4から 8のいずれかに記載の味付け装置。 1 1 .

調味料が供給された物品群が排出部に搬送される途上において物品群と調味料とを攪拌する攪拌手段をさらに備え、

前記攪拌手段は、前記螺旋羽根に設けられた搔上げ部材を含み、前記搔上げ部材により前記筒部材の下部に溜まった物品群及び調味料を前記スクリユー部材の回転に伴って上方に搔き上げることにより前記攪拌を行い、

前記スクリユー回転手段は、前記搔上げ部材が前記搔上げを行うときに前記スクリユー部材の回転速度を小さくし、

前記筒回転手段は、前記搔上げ部材が前記搔上げを行うときに前記スクリユー回転手段が前記スクリユー部材の回転速度を小さくすることと同期して、前記開口の位置変更を行う、

ことを特徴とする請求項 6から 8のいずれかに記載の味付け装置。

1 2.

前記筒部材は、透明である、

請求項 4から 1 1のいずれかに記載の味付け装置。 1 3.

物品群又は調味料の少なくともいずれかを帯電させる帯電手段をさらに備える、請求項 1から 1 2のいずれかに記載の味付け装置。

1 4.

前記筒部材は、電気的絶縁体である、

請求項 1 3に記載の味付け装置。

1 5.

前記調味料供給手段は、物品群の量に応じた量の調味料を供給する、

請求項 1に記載の味付け装置。

1 6 .

調味料が供給された物品群を前記排出部側および前記供給部側に往復移動させるように前記搬送手段を制御する制御手段をさらに備えた、

請求項 1に記載の味付け装置。

1 7.

前記搬送手段は、前記供給部と前記排出部との間で延びるスクリユー部材と、前記スクリユー部材を内装する筒部材と、前記スクリユー部材を軸周リに回転させる駆動源とを有しており、

前記スクリユー部材は、前記複数の仕切リとなる螺旋羽根を有しておリ、前記制御手段は、前記駆動源を制御して、前記スクリュー部材を正転 '逆転させる、

請求項 1 6に記載の味付け装置。

1 8.

前記スクリユー部材は、前記供給部と前記排出部との間で略水平に延びている、請求項 1 7に記載の味付け装置。

1 9.

前記調味料供給手段は、物品群の往復移動に応じ、同一の物品群に対して調味料を複数回供給する、

請求項 1 6に記載の味付け装置。

2 0.

調味料が供給された物品群が前記排出部に搬送される途上において前記螺旋羽根に設けられ、物品群と調味料とを攪拌する攪拌手段をさらに備え、

前記駆動源は、前記攪拌手段が物品群と調味料とを攪拌する期間中、前記スクリユー部材の回転速度が小さくなるように制御される、

請求項 1 6に記載の味付け装置。

2 1 ·

前記区画は、その平面視における面積が、調味料が供給された物品群が前記排出部に搬送される途上において拡大する、

請求項 1に記載の味付け装置。

2 2.

前記搬送手段は、前記供給部と前記排出部との間で延びるスクリュー部材と、前記スクリュー部材を内装する筒部材と、前記スクリュー部材を軸周りに回転させる駆動源とを有しており、

前記スクリユー部材は、前記複数の仕切リとなる螺旋羽根を有しておリ、前記区画は、前記筒部材内の前記螺旋羽根で仕切られた空間であり、

前記螺旋羽根の複数の仕切りは、間隔が、調味料が供給された物品群が前記排出部に搬送される途上において広くなる、

請求項 2 1に記載の味付け装置。 2 3.

間隔が広くなつた前記複数の仕切りの間で前記螺旋羽根に設けられ、物品群と調味料とを攪拌する板部材をさらに備えた、

請求項 2 2に記載の味付け装置。

2 4.

前記板部材は、前記スクリユー部材の回転によリ前記スクリユー部材の回転軸の真上に到達する前に略垂直状態になる、

請求項 2 3に記載の味付け装置。

2 5.

前記板部材の回転方向の先端部は、前記筒部材の内面に近接してお.リ、且つ前記板部材の他の部分よリも厚みが薄い、

請求項 2 3に記載の味付け装置。

2 6.

前記駆動源は、前記板部材が物品群と調味料とを攪拌する期間中、前記スクリュ — ¾部材の回転速度が小さくなるように制御される、

請求項 2 3に記載の味付け装置。 2 7.

前記搬送手段は、前記供給部と前記排出部との間で略水平に延びるスクリユー部材と、前記スクリュー部材を内装する筒部材と、前記スクリュー部材を軸周りに回転させる駆動源とを有しており、

前記スクリュー部材は、前記複数の仕切りとなる螺旋羽根を有しており、前記区画は、前記筒部材内の前記螺旋羽根で仕切られた空間であり、調味料が供給された物品群が収容される区画を仕切る螺旋羽根の部分に、調味料と物品群とを攪拌する板部材が設けられている、

請求項 1に記載の味付け装置。

2 8 .

請求項 2 7に記載の味付け装置。

2 9 .

前記板部材の回転方向の先端部は、前記筒部材の内面に近接しており、且つ前記板部材の他の部分よリも厚みが薄い、

請求項 2 7に記載の味付け装置。

3 0 .

前記駆動源は、前記板部材が物品群と調味料とを攪拌する期間中、前記スクリユー部材の回転速度が小さくなるように制御される、

請求項 2 7に記載の味付け装置。

3 1 .

請求項 1から 3 0のいずれかに記載の味付け装置と、

前記味付け装置による物品の味付けの前工程を行う場所に設置され、計量した物品を前記味付け装置に供給する計量装置と、

を備えた商品生産システム。

3 2 .

前記調味料供給手段は、前記計量装置からの物品の計量データに基づき、物品群に調味料を供給する、 ·

請求項 3 1に記載の商品生産システム。

3 3.

前記味付け装置による物品の味付けの後工程を行う場所に設置され、前記味付け装置から排出された物品を包装する包装装置をさらに備え、

前記計量装置は、前記包装装置の 1包装単位量を計量し、前記 1包装単位量の物品を複数の物品群に分割して前記味付け装置に供給する、

請求項 3 1に記載の商品生産システム。