WO2003086698A1 - Procede de fabrication d'un corps annulaire - Google Patents

Description

明細書 環状体の製造方法 技術分野

本発明は、 例えばタイヤホイールを構成するリム等の環状体を製造する方法に 関する。 背景技術

一般的なリムの製造手順を第 4図に基づいて説明すると、 先ずロール状に巻回 された圧延鋼板 1を所定寸法に切断してブランク材 2とし、 このブランク材 2を ロール成形し両端の切断面を突き合わせ、 更に突き合せ部をフラッシュバット溶 接して筒状体 3とし、 次いでこの筒状体 3をリム成形してリム 4とする。

上記ブランク材 2を口一ル成形し両端の切断面を突き合わせる際に、 そのまま では第 5図 （a ) に示すように、 切断面 2 a同士が開き、 また電極で挟む面がフ ラットでない為フラッシュバット溶接によってうまく溶接できない。 そこで、 従 来にあっては第 5図 （b ) に示すように、 ベンド加工を施して切断面 2 a同士が 平行になるようにして、 また電極で挟む面をフラットにしフラッシュバット溶接 している。 更に、 フラッシュバット溶接による場合には、 第 5図 （c ) に示すよ うに、 溶接部の内側と外側に溶接ビ一ド 5の余盛が出るため、 後加工によって溶 接ビード 5の余盛を取り除いている。

そこで、 特開平 3— 3 7 5 2 8 9号公報では、 溶接の手段としてレーザ溶接を 提案している。

レーザ溶接を採用することで、 溶接時間の短縮および溶接後の余盛ビードカツ 卜が不要になるのであるが、 依然として、 ブランク材の切断面を平行にするため のベンド加工が必要であり、 ベンド加工を行わない場合はレーザ溶接の際に隙間 を埋めるフィラ一を必要とし、 リム製造の効率化を妨げている。 発明の開示 上記課題を解決すべく本発明に係る環状体の製造方法は、 例えばロール状に巻 回された圧延鋼板を切断する際に、 両端の切断面が圧延鋼板の厚み方向を基準と して若干傾斜するとともに両端の切断面の傾斜方向が逆方向となるようにし、 ま た両端の切断面を突き合わせる際には、 当該切断面同士が平行になる方向にブラ ンク材をロール成形し、 この切断面同士をレ一ザ溶接するようにした。

ここで、 前記環状体としてタイヤホイールのリムを製造する場合には、 切断面 の厚み方向を基準とした傾斜角は 1〜 3 ° とするのが好ましい。 図面の簡単な説明

第 1図は、 本発明に係る環状体の製造方法を説明した図である。

第 2図 （a ) 〜 （c ) は、 第 1図の要部の拡大図である。

第 3図は、 別実施例を説明した図である。

第 4図は、 従来のリムの製造手順を説明した図である。

第 5図 （a ) 〜 （c ) は、 第 4図の筒状体を溶接する際の要部の拡大図である。 発明を実施するための最良の形態

以下に本発明の実施の態様を添付図面に基づいて説明する。 第 1図は本発明に 係る環状体としてのリムの製造方法を説明した図、 第 2図は第 1図の要部拡大図 であり、 従来と同一の部材 （箇所） については同一の番号を付す。

先ず、 ロール状に巻回された圧延鋼板 1から圧延鋼板を引き出し所定寸法に切 断してブランク材 2とする。 切断方法としてはプレスカツトまたはレーザカツト などの手段を用いる。 このとき、 第 2図 （a ) に示すように、 切断面 2 aはブラ ンク材 2の厚み方向を基準として 1〜3 ° 傾斜せしめる。 また両端の切断面 2 a , 2 aの傾斜方向を逆にする。

このようにして切断したブランク材 2をロール成形し両端の切断面 2 a， 2 a を突き合わせる。 すると、 前記したように両端の切断面 2 a , 2 aは反対方向に 1〜3 ° 傾斜しているので、 切断面 2 a , 2 aは平行になるように突き合わされ る。 そこで、 突き合せ部をレーザ溶接して筒状体 3を得る。

この後、 筒状体 3をリム成形してリム 4とする。 リム成形は筒状体 3の内側と 外側に目的とするリム形状に倣った外形を有する成形型を配置し、 これら内側と 外側の成形型間で筒状体 3を挟み込み、 成形型を回転しつつ筒状体 3をリム形状 まで引き伸ばす。

第 1図に示した実施例にあっては、 プレスカツティングによる実施例を示した 第 3図に示す別実施例にあっては、 レーザカットの場合の例を示し、 圧延ロール から引き出して切断されるブランク材 2を交互に反転することで、 ロール成形し た場合に切断面が平行になるようにし、 材料に無駄がでないようにしている。 なお、 図示例では環状体としてリムを示したが、 本発明はリム以外の環状体に も適用で ¾る。 産業上の利用可能性

以上に説明したように、 本発明によれば、 リムなどの環状体を製造するに当た り、 レーザ溶接されるブランク材の両端切断面を、 ブランク材の厚み方向を基準 として傾斜せしめたので、 ブランク材をロール成形して筒状とする際に対向する 切断面同士がベンド加工を施すことなく平行となり、 · レーザ溶接によって短時間 のうちにしかも余盛を作ることなく溶接される。

Claims

請求の範囲

1 . 圧延鋼板を所定寸法に切断してブランク材とし、 このブランク材をロール 成形して両端の切断面を突き合わせるとともに突き合せ部を溶接して筒状体とし、 次いでこの筒状体を所定形状の環状体に成形する環状体の製造方法において、 前 記圧延鋼板を切断する際に、 両端の切断面が圧延鋼板の厚み方向を基準として若 干傾斜するとともに両端の切断面の傾斜方向が逆方向となるようにし、 また両端 の切断面を突き合わせる際には、 当該切断面同士が平行になる方向にブランク材 をロール成形し、 この切断面同士をレーザ溶接することを特徴とする環状体の製 造方法。

2 . 請求の範囲第 1項に記載の環状体の製造方法において、 前記環状体はリム であり、 また切断面の厚み方向を基準とした傾斜角は 1〜 3 ° であることを特徴 とする環状体の製造方法。