明 細 書 ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤ 技術分野
本発明は、 ゴム組成物及びそれを用いた空気入りタイヤに関する。 さ らに詳しくは、 本発明は、 生産性を損なうことなく、 グリ ップ性能が改 善されたゴム組成物、 及びこのゴム組成物を用いてなる高速走行などで のダリ ップ性能が改善された空気入りタイヤに関するものである。 背景技術
近年、 自動車の性能向上、道路の舗装化及び高速道路網の発達に伴い、 高運動性能を備えた空気入りタイヤの要求が強まっている。 この特性が 高いほど、 より高速で正確かつ安全に走行することが可能となる。 と り わけ、 加速性能や制動性能に代表されるグリ ップ性能は、 重要な要求特 性である。
従来より、 高グリ ップ性能を得る方法と して、 タイヤト レッ ド用ゴム 組成物に、 ガラス転移温度の高いゴムである高スチレン含有率のスチレ ンーブタジエン共重合体ゴムを使用する方法が知られている。 しカゝしな がら、 この方法によると、常温付近でのダリ ップ性能は向上するものの、 走行によるゴム温度の上昇と共に、 t a n S値が低下し、 グリ ップ性能 が低下するという不都合があった。
また、 温度上昇に伴うダリ ップ性能の低下を改良するために、 1 , 3— ブタジエン、 スチレン又はイ ソプレンなどのモノマーと、 ジフヱ二ルー 2—メタタ リ ロイルォキシェチルホスフエ一ト又はジフエ二ル— 2 _ アタ リ ロイノレォキシェチノレホスフエ一トなどのジフエ二ノレホスフエ一 ト基を有する (メタ) アタ リ レート化合物を共重合して得られる共重合 体ゴムを使用する技術が開示されている (特開昭 5 9— 1 8 7 0 1 1号 公報)。 しかしながら、 この場合、 天然ゴムに適用できないばかりでな
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く、 製造条件によっては、 ポリマー、 例えばスチレン一ブタジエン共重 合体ゴム、 ポリブタジエンゴムが本来有すべき性質を損なう という不都 合があった。
一方、 プロセスオイル及びカーボンブラックを高充填した配合系を使 用することにより、 ゴム組成物の t a η δ値を大きくする方法が知られ ているが、 この方法によると、 グリ ップ性能は向上するものの、 充填量 が多すぎると破壊特性ゃ耐摩耗性の著しい低下のために、 高充填には限 界がぁり、 所望の高グリ ップ性能が得られにくいという問題があった。
さらに、 ゴム成分に、 特定のィ ミダゾール化合物及び Ζ又はィミダゾ リン化合物と、 特定のプロ トン酸誘導体を所定の割合で配合することに より、 高温領域における t a η δ値を大きく し、 このゴム組成物をタイ ャのトレツ ドに使用して、 ダリ ップ性能を改善する技術が開示されてい る (特開昭 6 3— 1 3 9 9 3 1号公報)。 しかしながら、 この技術にお いては、 生産性が不充分であり、 実用面で問題を有している。 発明の開示
本発明は、 このような従来技術が有する問題を解決し、 生産性を損な うことなく、 かつ優れたグリ ップ性能を発揮するゴム組成物、 及びこの ゴム組成物を用いてなる高速走行などでのグリ ップ性能が改善された 空気入りタイヤを提供することを目的とするものである。
本発明者らは、 前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、 特 定の構造を有するベンズィミダゾール誘導体及び/又はヒ ドラジド誘 導体とプロ トン酸を、 それぞれ特定の割合でゴム成分に配合してなる組 成物により、 その目的を達成し得ることを見出した。 本発明は、 かかる 知見に基づいて完成したものである。
すなわち、 本発明は、
( Α ) 天然ゴム及び Ζ又は合成ゴムからなるゴム成分 1 0 0重量部と、 ( Β ) 一般式 ( I )
(式中、 R1は炭素数 1〜 1 8の炭化水素基、 ヘテロ環式基、 ァシル基、 アミ ド基、 スルホニル基、 水酸基又はニ トロ基、 R2〜R6は、 それぞれ 独立に水素原子、 ハロゲン原子、 炭素数 1〜 1 8の炭化水素基、 ヘテロ 環式基、 水酸基、 アルコキシル基、 置換若しくは無置換アミノ基、 アミ ド基、 ニトロ基、 置換若しくは無置換メルカプト基、 スルホニル基又は ァシル基を示す。) で表されるベンズイ ミダゾール誘導体、 及び一般式
(式中、 R 7は水素原子、 炭素数 1〜 1 8の炭化水素基又はアミノ基、 1 8及び1 9は、 それぞれ水素原子、 炭素数 1〜 1 8の炭化水素基又はへ テロ環式基を示し、 R 8と R 9はたがいに同一でも異なっていてもよいし. たがいに結合して環構造を形成していてもよい。) で表されるヒ ドラジ ド誘導体
から選ばれる少なく とも 1種からなる窒素含有化合物 0. 1〜 5 0重量 部と
(C) プロ トン酸 0. 1〜 5 0重量部とを配合してなることを特徴とす るゴム組成物を提供するものである。
本発明はまた、 前記ゴム組成物をゴム部材、 特にト レッ ドに用いたこ とを特徴とする空気入りタイヤをも提供するものである。 発明を実施するための最良の形態ー
本発明のゴム組成物におけるゴム成分としては、 (A) 天然ゴム及び /又は合成ゴムが用いられる。 ここで合成ゴムと しては、 ジェン系ゴム が好ましく、 例えばスチレン一ブタジエン共重合体ゴム (S B R)、 ポ リブタジェンゴム (B R)、 ポリイ ソプレンゴム ( I R)、 アタリ ロニ ト リル一ブタジエン共重合体ゴム (NB R) などが挙げられ、 その他ブチ ルゴム ( I I R)、 エチレン一プロピレン共重合体ゴムなどが挙げられ る。 また、 例えば四塩化スズのよ うな多官能変性剤を用いて得られる、 分岐構造を有しているものも用いることができる。 これらの天然ゴムや 合成ゴムは、 一種を単独で用いてもよく、 二種以上を組み合わせて用い てもよい。
本発明のゴム組成物においては、 (B) —般式 ( I )
(式中、 R1は炭素数 1〜 1 8の炭化水素基、 ヘテロ環式基、 ァシル基、 アミ ド基、 スルホニル基、 水酸基又はニ トロ基、 R2〜R6 は、 それぞれ 独立に水素原子、 ハロゲン原子、 炭素数 1〜 1 8の炭化水素基、 ヘテロ 環式基、 水酸基、 アルコキシル基、 置換若しくは無置換アミノ基、 アミ ド基、 ニトロ基、 置換若しくは無置換メルカプト基、 スルホニル基又は ァシル基を示す。) で表されるベンズイ ミダゾール誘導体、 及び一般式
(式中、 R 7は水素原子、 炭素数 1〜 1 8の炭化水素基又はアミノ基. 1 8及び1 9は、 それぞれ水素原子、 炭素数 1〜 1 8の炭化水素基又は-
テロ環式基を示し、 R 8と R 9はたがいに同一でも異なっていてもよいし、 たがいに結合して環構造を形成していてもよい。) で表されるヒ ドラジ ド誘導体から選ばれる少なく とも 1種からなる窒素含有化合物が用い られる。
前記一般式 ( I ) において、 R 1のうちの炭素数 1〜 1 8の炭化水素 基及び R 2〜R 6のうちの炭素数 1〜 1 8の炭化水素基としては、 炭素数 1〜 1 8のアルキル基、 炭素数 2〜 1 8のアルケニル基、 炭素数 2〜 1 8のアルキニル基、 炭素数 6〜 1 8のァリール基及び炭素数 7〜 1 8の ァラルキル基を挙げることができる。 ここで、 前記の炭素数 1〜 1 8の アルキル基、 炭素数 2〜 1 8のアルケニル基及び炭素数 2〜 1 8のアル キニル基は、直鎖状、枝分かれ状、環状のいずれであってもよく、 また、 硫黄原子、 窒素原子及び酸素原子の中から選ばれる少なく とも一種の原 子を含む置換基 1個以上で置換されていてもよい。 前記のアルキル基、 アルケニル基及びアルキニル基の例と しては、 メチル基、 ェチル基、 n 一プロピル基、 イソプロピル基、 各種ブチル基、 各種ペンチル基、 各種 へキシル基、 各種ォクチル基、 各種デシル基、 シクロペンチル基、 シク 口へキシル基、 ビエル基、 ァリル基、 プロぺニル基、 ェチニル基、 プロ ピニル基などを挙げることができる。
また、 前記炭素数 6〜 1 8のァリール基及び炭素数 7〜 1 8のァラル キル基は、 環上に、 炭素原子、 硫黄原子、 窒素原子及び酸素原子の中か ら選ばれる少なく とも一種の原子を含む置換基 1個以上が導入されて いてもよい。 このァリール基及びァラルキル基の例としては、 フエニル 基、 トリル基、 キシリル基、 ナフチル基、 アン トリル基、 トリチル基、 ベンジル基、 フエネチル基、 ナフチルメチル基などを挙げることができ る。
さらに、 R 1のうちのへテロ環式基及ぴ R 2〜R 6のうちのへテロ環式基 は、 環上に炭素原子、 硫黄原子、 窒素原子及び酸素原子の中から選ばれ る少なく とも一種の原子を含む置換基 1個以上が導入されていてもよ い。 このへテロ環式基の環を構成するへテロ原子と しては、 硫黄原子、
窒素原子及び酸素原子の中から選ばれる少なく とも一種が挙げられ、 ま た、 環の員数は 3〜 1 0程度である。 このようなヘテロ環式基の例とし ては、 フリル基、 チェニル基、 ピロリル基、 ォキサゾリル基、 チアジル 基、 イ ミダゾリル基、 ピラゾリル基、 ピリ ジル基、 ピリ ミジニル基、 ピ ロリジニル基、 ピペリジル基、 ピペラジニル基、 モルホリニル基、 キノ リル基、 キノキサリニル基、 インドリル基、 ベンゾフラニル基、 ベンゾ チオフヱニル基などを挙げることができる。
R 1のうちのァシル基及び R 2〜R 6のうちのァシル基と しては、炭素数 2〜 1 8のものが好ましく、 例えばァセチル基、 プロピオニル基、 ベン ゾィル基などが挙げられ、 アミ ド基と しては、 たとえばホルムアミ ド基、 ァセタミ ド基などが挙げられ、 スルホニル基と しては、 例えばメタンス ルホニル基、 エタンスルホニル基などが挙げられる。
尚、 上記に記載される R 1のうちァリール基であることが好ましく、 フエニル基が特に好ましい。
R 2〜R 6のうちのハロゲン原子としては、 フッ素、 塩素、 臭素、 ヨウ 素が挙げられ、 アルコキシル基と しては、 炭素数 1〜 1 8のもの、 例え ばメ トキシ基、 エトキシ基、 n—プロポキシ基、 イソプロポキシ基、 各 種ブトキシ基、各種ペントキシ基、各種へキソキシ基などが挙げられる。 また、 R 2〜R 6のうちの置換ァミノ基及び置換メルカプト基の置換基と しては、 炭素数 1〜 1 8のアルキル基が好ましく、 例えばメチル基、 ェ チル基、 n—プロピル基、 イソプロピル基、 各種ブチル基、 各種ペンチ ル基、 各種へキシル基などが挙げられる。 なお、 置換アミノ基の場合、 モノ置換、 ジ置換のいずれであってもよい。
このような一般式 ( I ) で表されるベンズイ ミダゾール誘導体の例と しては、 1 _フエニノレベンズイミダゾーノレ、 1一フエ二ノレ _ 2—メチノレ べンズイ ミダゾーノレ、 1 一べンジノレベンズイ ミダゾーノレ、 1 一べンジノレ 一 2—メチノレベンズィ ミダゾーノレ、 1 —フェニルー 2 —ェチルベンズィ ミダゾ一ノレ、 1 一べンジノレ一 2—ェチノレベンズイミダゾーノレ、 1 , 2—ジ メチノレベンズィ ミダゾーノレ、 1一 t e r tーブチノレ一 2—メチノレベンズ
イ ミダゾーノレ、 1一 ト リチノレー 2—メチノレベンズイ ミダゾーノレ、 1一 t e r t —ブチノレー 2一ェチルベンズィミダゾ一ノレ、 1— トリチノレー 2— ェチルベンズィミダゾールなどを好ましく挙げることができる。
本発明においては、 前記べンズィミダゾール誘導体は単独で用いても よく、 二種以上を組み合わせて用いてもよい。
次に、 前記一般式 (Π) において、 R 7のうちの炭素数 1 〜 1 8の炭化 水素基及び R s、 R 9のうちの炭素数 1 〜 1 8の炭化水素基と しては、 炭 素数 1 〜 1 8のァノレキル基、 炭素数 2 〜 1 8のアルケニル基、 炭素数 6 〜 1 8のァリール基及び炭素数 7 〜 1 8のァラルキル基を挙げること ができる。 ここで、 前記の炭素数 1 〜 1 8のアルキル基及び炭素数 2 〜 1 8のアルケニル基は、 直鎖状、 枝分かれ状、 環状のいずれであっても よい。 前記のアルキル基及びアルケニル基の例と しては、 メチル基、 ェ チル基、 n—プロピル基、 イソプロピル基、 各種ブチル基、 各種ペンチ ル基、 各種へキシル基、 各種ォクチル基、 各種デシル基、 各種ドデシル 基、 各種テ トラデシル基、 各種へキサデシル基、 各種ォクタデシル基、 シクロペンチノレ基、 シクロへキシル基、 ビニル基、 ァリノレ基、 プロぺニ ル基、 ォレイル基などを挙げることができる。
また、 前記炭素 6 ~ 1 8のァリール基及び炭素数 7 〜 1 8のァラルキ ル基は、 環上に、 炭素原子、 硫黄原子、 窒素原子及び酸素原子の中から 選ばれる少なく とも一種の原子を含む置換基 1個以上が導入されてい てもよく、 任意の位置が水酸基で置換されていてもよい。 このァリール 基及びァラルキル基の例と しては、フエニル基、 トリル基、キシリル基、 ナフチル基、 アントリル基、 ベンジル基、 フエネチル基、 ナフチルメチ ル基、 ヒ ドロキシフエニル基、 ヒ ドロキシナフチル基などを挙げること ができる。
さらに、 R 8、 R 9のうちのヘテロ環式基は、 環上に炭素原子、 硫黄原 子、 窒素原子及び酸素原子の中から選ばれる少なく とも一種の原子を含 む置換基 1個以上が導入されていてもよい。 このへテロ環式基の環を構 成するへテロ原子と しては、 硫黄原子、 窒素原子及び酸素原子の中から
選ばれる少なく とも一種が挙げられ、 また、 環の員数は 3〜1 0程度で ある。 このよ うなヘテロ環式基の例と しては、 フリル基、 チェニル基、 ピロリル基、 ォキサゾリル基、 チアジル基、 イミダゾリル基、 ビラゾリ ル基、 ピリジル基、 ピリ ミジニル基、 ピロ リジニル基、 ピペリ ジル基、 ピペラジニル基、 モルホリニル基、 キノ リル基、 キノキサリニル基、 ィ ンドリル基、 ベンゾフラエル基、 ベンゾチオフェニル基などを挙げるこ とができる。
また、 R 8、 R 9は互いに同一であっても、 異なっていてもよいし、 互 いに結合して環構造、 例えばシクロへキシリデン基などを形成していて もよい。
前記一般式 (II) で表わされるヒ ドラジド誘導体と しては、 例えば N' 一 ( 1 —メチルェチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド, N ' - ( 1 —メチル プロピリデン) 安息香酸ヒ ドラジド, N ' — ( 1, 3—ジメチルブチリ デン) 安息香酸ヒ ドラジド, N ' — (ベンジリデン) 安息香酸ヒ ドラジ ド, N ' — ( 4ージメチルァミノフエ-ルメチリデン) 安息香酸ヒ ドラ ジド, N ' - ( 4—メ トキシフエニルメチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド,
N ' 一 (4—ヒ ドロキシフエニルメチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド, N, 一 ( 1—フエニルェチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド, N ' — ( 1一フエ エルベンジリデン) 安息香酸ヒ ドラジド, N ' - ( 1 - ( 2, 4—ジヒ ドロキシフエニル) ベンジリデン) 安息香酸ヒ ドラジド, N ' - ( 2— フリルメチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド, N ' - ( 1ーメチルェチリデ ン) 一 1—ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' — ( 1一メチルプロ ピリデン) _ 1一ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' - ( 1, 3 — ジメチルブチリデン) _ 1—ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' —
(ベンジリデン) 一 1 _ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' — (4 ージメチルァミノフエニルメチリデン) 一 1一ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' - ( 4—メ トキシフエニルメチリデン) ー 1一ナフタレ ンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' — ( 4ーヒ ドロキシフエニルメチリデン)
— 1一ナフタレン力ノレボン酸ヒ ドラジド, N ' ― ( 1—フエニノレエチリ
―
デン) 一 1—ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N' — ( 1 一フエ二ノレ ベンジリデン) 一 1 一ナフタレン力ノレボン酸ヒ ドラジド, N' — ( 1 -
( 2, 4—ジヒ ドロキシフエニル) ベンジリデン) 一 1 —ナフタレン力 ルボン酸ヒ ドラジド, N ' - ( 2—フリルメチリデン) - 1 一ナフタレ ンカルボン酸ヒ ドラジド, N' — ( 1ーメチルェチリデン) 一 2—ナフ タレンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' - ( 1 一メチルプロピリデン) 一 2 一ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N' - ( 1, 3—ジメチルブチリ デン) 一 2 _ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N' - (ベンジリデン) — 2—ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N' — (4ージメチルァミノ フエニルメチリデン) 一 2—ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' -
( 4ーメ トキシフエエルメチリデン) _ 2—ナフタレンカルボン酸ヒ ド ラジド, N' — (4—ヒ ドロキシフエニルメチリデン) _ 2—ナフタレ ンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' ― ( 1—フエニルェチリデン) _ 2—ナ フタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N' - ( 1—フエニルベンジリデン) — 2—ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N' — ( 1一 ( 2, 4—ジヒ ドロキシフエ二ノレ) ベンジリデン) 一 2—ナフタレンカルボン酸ヒ ドラ ジド, N' ― ( 2—フリノレメチリデン) 一 2—ナフタレンカルボン酸ヒ ドラジド, N ' - ( 1 —メチルェチリデン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N ' — ( 1—メチルプ口ピリデン)プロピオン酸ヒ ドラジド, N ' — ( 1, 3—ジメチルブチリデン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N ' - (ベンジリ デン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N' - ( 4ージメチルァミノフエニル メチリデン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N' - (4ーメ トキシフエエル メチリデン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N' - ( 4ーヒ ドロキシフエ二 ルメチリデン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N' — ( 1 一フエニルェチリ デン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N' ― ( 1—フエニルベンジリデン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N' - ( 1一 ( 2, 4—ジヒ ドロキシフエ二 ノレ) ベンジリデン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N' — ( 2—フリルメチ リデン) プロピオン酸ヒ ドラジド, N ' — ( 1ーメチルェチリデン) 2 一メチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N, 一 ( 1ーメチノレプロピリデ
-
2—メチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N, - ( 1, 3—ジメチルブチリ デン) _ 2—メチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' — (ベンジリデン) 2—メチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' — (4—ジメチルァミノフエ ニルメチレン) 2—メチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' — (4ーメ ト キシフエニルメチリデン) 一 2—メチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' 一 (4—ヒ ドロキシフエニルメチレン) 一 2—メチルプロピオン酸ヒ ド ラジド, N' - ( 1 _フエニルェチリデン) _ 2—メチルプロピオン酸 ヒ ドラジド, N, 一 ( 1一フエエルベンジリデン) 一 2 _メチルプロピ オン酸ヒ ドラジド, N, 一 ( 1一 ( 2, 4—ジヒ ドロキシフエニル) ベ ンジリデン) 2—メチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' — (2—フリル メチリデン) 一 2—メチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' — ( 1—メチ ルェチリデン) 一 2, 2 ' ージメチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' —
( 1一メチルプロピリデン) 2, 2, ージメチルプロピオン酸ヒ ドラジ ド, N, - ( 1, 3—ジメチルブチリデン) - 2 , 2 ' ージメチルプロ ピオン酸ヒ ドラジド, N' ― (ベンジリデン) 一 2 , 2 ' ージメチルプ ロピオン酸ヒ ドラジド, N' 一 (4—ジメチルァミノフエニルメチリデ ン) 一 2, 2 ' ージメチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N, 一 (4ーメ ト キシフエニルメチリデン) 一 2, 2 ' —ジメチルプロピオン酸ヒ ドラジ ド, N' - ( 4—ヒ ドロキシフエニルメチリデン) 一 2 , 2, 一ジメチ ルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' — ( 1 —フヱニルェチリデン) 一 2, 2 ' ージメチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' - ( 1—フエニルベンジ リデン) 一 2, 2 ' —ジメチルプロピオン酸ヒ ドラジド, N' - ( 1一
( 2, 4ージヒ ドロキシフエニル) ベンジリデン) 一 2 , 2 ' —ジメチ ルプロピオン酸ヒ ドラジド、 N, 一 ( 2—フリノレメチリデン) 一 2, 2 ' ージメチルプロピオン酸ヒ ドラジド、 N, 一 ( 1ーメチルェチリデン) オクタン酸ヒ ドラジド、 N' — ( 1 _メチルプロピリデン) オクタン酸 ヒ ドラジド、 N' — (1, 3—ジメチルブチリデン) オクタン酸ヒ ドラ ジド、 N' — (ベンジリデン) オクタン酸ヒ ドラジド、 N' - (4—ジ メチルァミノフエニルメチリデン) オクタン酸ヒ ドラジド、 N' — (4
ーメ トキシフエニルメチリデン) オクタン酸ヒ ドラジド、 N' — (4一 ヒ ドロキシフエ二ルメチリデン) ォクタン酸ヒ ドラジド、 N ' — ( 1— フエニルェチリデン) ォクタン酸ヒ ドラジド、 N ' 一 ( 1一フエニルべ ンジリデン) オクタン酸ヒ ドラジド、 N ' — ( 1— ( 2 , 4—ジヒ ドロ キシフエニル) ベンジリデン) オクタン酸ヒ ドラジド、 N' — ( 2—フ リルメチリデン) オクタン酸ヒ ドラジド、 N' — ( 1ーメチルェチリデ ン) ステアリ ン酸ヒ ドラジド、 N' — ( 1ーメチルプロピリデン) ステ ァリン酸ヒ ドラジド、 N ' ― ( 1 , 3一ジメチルブチリデン) ステアリ ン酸ヒ ドラジド、 N, 一 (ベンジリデン) ステアリン酸ヒ ドラジド、 N ' 一 ( 4ージメチルァミノフエニルメチリデン) ステアリン酸ヒ ドラジド、 N ' - (4ーメ トキシフエニルメチリデン) ステアリ ン酸ヒ ドラジド、 N' _ (4—ヒ ドロキシフエニルメチリデン)ステアリ ン酸ヒ ドラジド、 N ' - ( 1—フエニルェチリデン) ステアリン酸ヒ ドラジド、 N' — ( 1 一フエエルベンジリデン) ステアリン酸ヒ ドラジド、 N' — ( 1一 (2, 4ージヒ ドロキシフエニル) ベンジリデン) ステアリ ン酸ヒ ドラジド、 N' 一 (2—フリルメチリデン) ステアリ ン酸ヒ ドラジド、 N' - ( 1 ーメチルェチリデン) サリチル酸ヒ ドラジド、 N' — ( 1—メチルプロ ピリデン) サリチル酸ヒ ドラジド、 N' — ( 1, 3—ジメチルブチリデ ン) サリチル酸ヒ ドラジド、 N' — ( 2—フリノレメチレン) サリチル酸 ヒ ドラジド、 3—ヒ ドロキシ一 N' - ( 1—メチルェチリデン) 一 2— ナフ トェ酸ヒ ドラジド、 3—ヒ ドロキシー N' - ( 1一メチルプロピリ デン) 一 2—ナフ トェ酸ヒ ドラジド、 3—ヒ ドロキシ一 N' — ( 1 , 3 ージメチルブチリデン) 一 2—ナフ トェ酸ヒ ドラジド、 3—ヒ ドロキシ 一 N' ― ( 2—フリルメチレン) 一 2—ナフ トェ酸ヒ ドラジドなどが挙 げられる。
これらのヒ ドラジド誘導体の中で、 グリ ップ性能を向上させる能力、 原料コス ト等を考慮すると、 好ましいものは、 N' — (ジフエ二ルメチ リデン) 安息香酸ヒ ドラジド、 N' — ( 1ーメチルェチリデン) 安息香 酸ヒ ドラジド、 N ' — ( 1ーメチルプ口ピリデン)安息香酸ヒ ドラジド、
N ' 一 ( 1, 3—ジメチルブチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド、 N ' — (ベ ンジリデン) 安息香酸ヒ ドラジド、 N ' — ( 1—フエニルェチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド、 N ' — ( 1 _フエ-ルベンジリデン) 安息香酸ヒ ドラジド及び N, 一 ( 2—フリルメチリデン) 安息香酸ヒ ドラジドであ る。
これらのヒ ドラジド誘導体は、 カルボン酸ヒ ドラジドに対応するアル デヒ ド又はケトンを反応させることにより、 容易に製造することができ る。
本発明においては、 前記ヒ ドラジド誘導体を単独で用いてもよく、 二 種以上を組み合わせて用いてもよい。
( B ) 一般式 ( I ) で表されるベンズイミダゾール誘導体、 及び一般 式 (Π) で表されるヒ ドラジド誘導体から選ばれる少なく とも 1種から なる窒素含有化合物の配合量は、 前記ゴム成分 1 0 0重量部に対して、 0 . 1〜 5 0重量部の範囲で選定される。 この量が 0 . 1〜 5 0重量部 の範囲で所望の効果をより発揮するとともに、 5 0重量部以下とするこ とで、加硫後の物性に悪影響を及ぼすことがない。 このような理由から、 その好ましい配合量は 0 . 5〜 3 0重量部の範囲であり、 特に 1〜 2 0 重量部の範囲が好ましい。
本発明のゴム組成物は、 (C ) プロ トン酸を配合してなる。 このプロ トン酸としては、 例えば炭素数 2〜 2 0の脂肪族モノ又はポリカルボン 酸、 炭素数 7〜 2 0の芳香族モノ又はポリカルボン酸、 これらの酸無水 物及びフエノール誘導体の中から選ばれる少なく とも一種を挙げるこ とができる。
前記炭素数 2〜 2 0の脂肪族モノ又はポリカルボン酸は、 飽和、 不飽 和のいずれであってもよく、 その例と しては、 酢酸、 プロピオン酸、 コ ハク酸、 ォレイ ン酸、 ロジン酸、 マレイン酸などが挙げられる。 また、 炭素数 7〜 2 0の芳香族モノ又はポリカルボン酸の例と しては、 安息香 酸、 P —メ トキシ安息香酸、 p —クロ口安息香酸、 P —二ト口安息香酸、 ケィ皮酸、 フタル酸、 トリメ リ ッ ト酸、 ピロメ リ ッ ト酸、 ナフ トェ酸な
どが挙げられる。 さらに、 これらのカルボン酸の酸無水物の例と しては、 無水コハク酸、 無水マレイン酸、 無水フタル酸、 無水ト リ メ リ ッ ト酸、 無水ピロメ リ ッ ト酸などが挙げられる。
—方、 フエノール誘導体とは、 フエノールの核置換されたものをいい、 分子量が 2 0 0 0以下のものが好ましく、 特にビスフエノール化合物が 好ましい。 具体的には 1, 1—ビス ( 4ーヒ ドロキシフエニル) シク ロ へキサン及び 4 , 4 ' 一プチリデンビス ( 3—メチルー 6 _ t e r t - ブチルフ ノール) などを好ましく挙げることができる。
本発明においては、 前記プロ トン酸を単独で用いてもよく、 二種以上 組み合わせて用いてもよい。 また、 その配合量は、 前記ゴム成分 1 00 重量部に対して、 0. 1〜 5 0重量部の範囲で選定される。 この量が 0. 1〜5 0重量部で所望の効果がより発揮される上、 5 0重量部以下であ れば、その他の物性に悪影響を及ぼすこともない。 このよ うな理由から、 その好ましい配合量は 0. 5〜 3 0重量部の範囲であり、 特に 1〜 2 0 重量部の範囲が好ましい。
本発明のゴム組成物においては、 さらに (D) 補強性充填材を用いる ことができる。 この補強性充填材と しては、 従来ゴム補強用と して公知 のもの、 例えばカーボンブラ ック、 シリ カ、 アルミナ、 水酸化アルミ二 ゥム、 炭酸カルシウム、 酸化チタンなどが挙げられ、 これらは一種を単 独で用いてもよく、 二種以上を組み合わせて用いてもよい。 これらの中 で、 特にカーボンブラックが好適である。 該カーボンブラックと しては 特に制限はなく、 従来ゴムの補強性充填材として慣用されているものの 中から任意のものを選択して用いることができる。 このカーボンブラッ クと しては、 例えば F E F, S R F, H A F , I S A F , S AF等が挙 げられる。 好ましくはヨウ素吸着量 ( I A) が 60m gZg以上で、 か つ、 ジブチルフタレート吸油量 (D B P) 力 8 0 ミ リ リ ツ トル Z 1 0 0 g以上のカーボンブラックである。 このカーボンブラックを用いること により、 諸物性の改良効果は大きくなるが、 特に、 耐摩耗性に優れる H A F , I SAF, SAFが好ましレヽ。
この補強性充填剤の配合量は、 前記ゴム成分 1 0 0重量部に対して、 2 0〜 1 2 0重量部であることが好ましい。 補強性充填剤の配合量が、 前記ゴム成分に対し、 2 0重量部以上で補強性や他の物性の改良効果が 充分に発揮され、 また、 1 2 0重量部以下で特に良好な加工性を有する。 補強性や他の物性及び加工性などを考慮すると、 その配合量は、 3 0〜 1 0 0重量部の範囲が特に好ましい。
本発明のゴム組成物には、 本発明の目的が損なわれない範囲で、 所望 により、 通常ゴム工業界で用いられる各種薬品、 例えば加硫剤、 加硫促 進剤、 プロセス油、 老化防止剤、 オゾン劣化防止剤、 シランカップリ ン グ剤、 スコーチ防止剤、 亜鉛華、 ステアリン酸などを配合することがで さる。
上記加硫剤と しては、 硫黄等が挙げられ、 その使用量は、 前記ゴム成 分 1 0 0重量部に対し、 硫黄分と して 0. 1〜 1 0. 0重量部が好まし く、 さらに好ましくは 1. 0〜 5. 0重量部である。 0. 1重量部以上 であれば加硫ゴムの十分な破壊強度、 耐摩耗性、 低発熱性が得られ、 1 0. 0重量部以下とすることで十分なゴム弾性が得られる。
本発明で使用できる加硫促進剤は、 特に限定されるものではないが、 例えば、 M ( 2—メルカプトべンゾチアゾール)、 DM (ジベンゾチア ジノレジスルフイ ド)、 C Z (N—シク ロへキシルー 2—ベンゾチアジノレ スルフェンアミ ド) 等のチアゾール系、 あるレ、は D P G (ジフエニルダ ァニジン) 等のグァニジン系の加硫促進剤等を挙げることができ、 その 使用量は、 前記ゴム成分 1 0 0重量部に対し、 0. 1〜 5. 0重量部が 好ましく、 さらに好ましくは 0. 2〜3. 0重量部である。
また、 本発明のゴム組成物で使用できるプロセス油と しては、 例えば パラフィ ン系、 ナフテン系、 ァロマチック系等を挙げることができる。 引張強度、 耐摩耗性を重視する用途にはァロマチック系が、 ヒステリシ スロス、 低温特性を重視する用途にはナフテン系又はバラフィン系が用 いられる。 その使用量は、 前記ゴム成分 1 0 0重量部に対して、 0〜 1
0 0重量部が好ましく、 1 0 0重量部以下で、 好適な加硫ゴムの引張強
度、 低発熱性が得られる。
本発明のゴム組成物は、 オープンロール、 バンバリ一ミキサー、 ニー ダー、 ェクス トルーダー等のインターナルミキサー (密閉式混練機) 等 の混練機を用いて混練することによって得られ、 成形加工後、 加硫を行 い、 ゴム物品を得る。 本発明のゴム組成物はタイヤトレッ ド、 アンダー トレッ ド、 カーカス、 サイ ドウォール、 ビード部分等のタイヤ用途を始 め、 防振ゴム、 ベルト、 ホースその他の工業品等の用途にも用いること ができるが、 特にタイヤトレツ ド用ゴムとして好適に使用される。
本発明の空気入りタイヤは、 本発明のゴム組成物を用いて通常の方法 によって製造される。 すなわち、 必要に応じて、 上記のように各種薬品 を配合した本発明のゴム組成物が未加硫の段階で例えばトレツ ド用部 材に押出し加工され、 タイヤ成形機上で通常の方法により貼り付け成形 され、生タイヤが成形される。 この生タイヤを加硫機中で加熱加圧して、 タイヤが得られる。
この空気入り タイヤにおいて、 タイヤ内に充填する気体と しては、 空 気や窒素などの不活性なガスが挙げられる。
本発明のゴム組成物をトレツ ドに用いた空気入りタイヤは、 特にダリ ップ性能に優れている。
次に、 本発明を実施例により さらに詳細に説明するが、 本発明は、 こ れらの例によってなんら限定されるものではない。
なお、 組成物のムーニースコーチ時間及び加硫物の t a η δ値は、 以 下に示す方法に従つて測定した。
( 1 ) 組成物のムーニースコーチ時間 (M L 1 + 4 )
J I S K 6 3 0 ◦— 1 9 9 4に準拠し、 1 3 0 °Cにおけるムーニー スコーチ時間 (M L 1 + 4 ) を測定し、 コン ト ロールを 1 0 0として指数 表示した。 数値が大きいほど、 ムーニースコーチ時間が長く、 生産性が 良いことを示す。
( 2 ) 加硫物の t a η δ
上島製作所社製粘弾性測定試験機を用い、 動的歪 1 %の条件下、 5
0°Cにおける t a n δ値を測定し、 コン トロールを 1 0 0と して指数表 示した。 数値が大きいほど、 t a n δ値が大きく、 得られるタイヤのグ リ ップ性能が良好となる。
比較例 1
スチレン一ブタジエン共重合体ゴム 1 0 0重量部に対し、 ァロマチッ クオイル 8 0重量部、 SAFカーボンブラック 8 0重量部、 亜鉛華 1. 5重量部、 ステアリ ン酸 2重量部、 老化防止剤 6 C [Ν- ( 1, 3—ジ メチルブチル) 一N' —フエニル _ ρ—フエ二レンジァミン〕 1. 5重 量部、 ノ、。ラフィ ンワ ックス 1. 5重量部、 1 , 1一ビス (4—ヒ ドロキ シフエニル) シクロへキサン 5重量部を配合してマスターバツチを調製 し、 さらに亜鉛華 1. 5重量部、 加硫促進剤 DM (メルカプトべンゾチ アジルジスルフイ ド) 1. 5重量部、 加硫促進剤 C Z (N—シクロへキ シルー 2—べンゾチアジルスルフェニンアミ ド) 2. 5重量部及び硫黄 1 - 5重量部を配合してゴム組成物を調製した。
次いで、 この組成物を 1 6 0°C、 2 0分間の条件で加硫して加硫ゴム を得た。
未加硫ゴム組成物のムーニースコーチ時間及び加硫ゴムの t a n 5 値を測定し、 コントロールとした。
実施例 1〜 5及び比較例 2
比較例 1におけるマスターバッチの調製において、 さらに第 1表に示 す種類のィ ミダゾール系化合物 5重量部を配合した以外は、 比較例 1 と 同様に実施した。 結果を第 1表に示す。
弟 1表
(ムーニースコーチ時間及び t a η δは、 比較例 1を 1 0 0と した指数 値である。)
(注)
Α : 1 一べンジノレ一 2—メチノレイ ミダゾーノレ
B : 1一フエニノレベンズイ ミダゾーノレ
C : 1 一フエニノレー 2—メチノレベンズイ ミダゾーノレ
D : 1 —ベンジノレ一 2—メチノレベンズイ ミダゾーノレ
E : 1—ベンジノレベンズィ ミダゾーノレ
F : 1 , 2—ジメチノレベンズィミダゾーノレ
比較例 3
スチレン一ブタジエン共重合体ゴム 1 0 0重量部に対し、 ァロマチッ クオイル 8 0重量部、 S A Fカーボンブラック 8 0重量部、 亜鉛華 1 . 5重量部、 ステアリ ン酸 2重量部、 老化防止剤 6 C (前出) 1 . 5重量 部、 パラフィ ンワックス 1 . 5重量部、 1 一フエニルベンズイミダゾー ル 5重量部を配合してマスターバッチを調製し、 さらに亜鉛華 1 . 5重 量部、 加硫促進剤 D M (前出) 1 . 5重量部、 加硫促進剤 C Z (前出) 2 . 5重量部及び硫黄 1 . 5重量部を配合してゴム組成物を調製した。 次いで、 この組成物を、 1 6 0 。C、 2 0分間の条件で加硫して加硫ゴム
を得た。
未加硫ゴム組成物のムーニースコーチ時間及び加硫物の t a η δ値 を第 2表に示す。
実施例 6〜 1 0
比較例 3におけるマスターバッチの調製において、 さらに第 2表に示 す種類のプロ トン酸 5重量部を配合した以外は、 比較例 3 と同様に実施 した。 結果を第 2表に示す。 第 2表
(ムーニースコーチ時間及び t a η δは、 比較例 3を 1 0 0と した指数 値である。)
(注)
G : 4 , 4 '—ブチリデンビス ( 3 —メチノレー 6— t e r t—ブチ ルフエノール)
H 安息香酸
I ナフ トェ酸
J 口ジン酸
K 1, 1 一ビス ( 4—ヒ ドロキシフエ二ノレ) シクロへキサン 実施例 1 1〜 1 5
比較例 1におけるマスターバッチの調製において、 さらに第 3表に示
す種類の化合物 5重量部を配合した以外は、 比較例 1 と同様に実施した , 結果を第 3表に示す。 第 3表
(ムーニースコーチ時間及び t a η δは、 比較例 1を 1 0 0と した指数 値である。)
(注)
L : Ν : 一 (ジフエニルメチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド
Μ: Ν : ― ( 1 一フエニルベンジリデン) 安息香酸ヒ ドラジド Ν : Ν : 一 (ジ _ o— ト リルメチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド Ο : Ν 一 (ジフエニルメチリデン) 一 o—メチル安息香酸ヒ ド ラジド
Ρ : Ν (ジフエニルメチリデ o—ヒ ドロキシ安息香酸 ヒ ドラジド
比較例 4
スチレン一ブタジエン共重合体ゴム 1 0 0重量部に対し、 ァロマチッ クオイル 8 0重量部、 S A Fカーボンブラック 8 0重量部、 亜鉛華 1 .
5重量部、 ステアリン酸 2重量部、 老化防止剤 6 C (前出) 1 . 5重量 部、 パラフィ ンワ ックス 1 . 5重量部、 N ' - (ジフヱニルメチリデン) 安息香酸ヒ ドラジド 5重量部を配合してマスターバッチを調製し、 さら に亜鉛華 1 . 5重量部、 加硫促進剤 D M (前出) 1 . 5重量部、 加硫促 進剤 C Z (前出) 2 . 5重量部及び硫黄 1 . 5重量部を配合してゴム組
成物を調製した。 次いで、 この組成物を、 1 6 0 ° (:、 2 0分間の条件で 加硫して加硫ゴムを得た。 未加硫ゴムのムーニースコーチ時間及び加硫 物の t a η δ値を測定した。 結果を第 4表に示す。
実施例 1 6〜 2 0
比較例 4におけるマスターバッチの調製において、 さらに第 4表に示 す種類のプロ トン酸 5重量部を配合した以外は、 比較例 4と同様に実施 した。 結果を第 4表に示す。 第 4表
(ムーニースコーチ時間及び t a η δは、 比較例 4を 1 0 0 と した指数 値である。) 産業上の利用分野
本発明によれば、 ゴム成分に特定の構造のベンズィミダゾール誘導体 及び特定の構造のヒ ドラジド誘導体から選ばれる少なく とも 1種から なる窒素含有化合物とプロ トン酸とを組み合わせて特定量配合するこ とにより、 生産性を大幅に低下させることなく、 グリ ップ領域 ( 5 0 °C 付近) におけるゴム組成物 (加硫物) の t a η δ値を大きくすることが できる。 その結果、 前記ゴム組成物を ト レッ ド部に使用したタイヤは、 走行によるタイヤ温度上昇に伴う t a 11 δ値の低下を抑え、 高速走行な どでのグッリプ性能が改善されるという優れた効果を奏する。 また、 好
適な上記窒素含有化合物及びプロ トン酸を使用することで、 ムーニース コーチ時間を延ばすことができ、 生産性の向上につなげることができる,