JP4046305B2 - メモリディスクの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気ディスク装置や光ディスク装置等のメモリディスク装置に使用されるメモリディスクの製造方法に関し、さらに具体的には、所望の潤滑層を有するメモリディスクの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナル・コンピュータ,エンジニアリング・ワークステーション等のOA機器の外部記憶装置として広く用いられている磁気ディスク駆動装置(以下、「HDD」ともいう。)は、情報量の増大及び機器の小型化に伴い益々大容量化及び小型化されつつある。これらの要求から、HDDの主要構成部品の1つである磁気ディスクの高記録密度化は、1991年以前は10年に約10倍の割合で進行し、従来は2000年頃に面記録密度が103 Mb/in2 (1Gb/in2 )になると予測されていた。
【0003】
しかし、最近の高密度化の動きは予想以上に速く、特に3.5インチ以下の小型HDDにおいては、新しいタイプの磁気ヘッド(MRヘッド)及び新しいタイプの記録再生方式(PRML方式)の採用と相まって飛躍的に向上し、1995年頃に1Gb/in2 での面記録密度が実現されている。
HDDの主要な構成要素の1つである磁気ディスク基板は、現在まで、アルミナを混合したγ酸化鉄を樹脂に分散して塗布,焼成,硬化する塗布型媒体、CoNiP等の磁性薄膜をメッキにより被覆するメッキ型磁気ディスク及びγ酸化鉄薄膜をスパッタリングで成膜するフェライト媒体が主として実用化されてきた。
【0004】
近年、5.25インチ以下の中・小型磁気ディスクでは、CoNi,CoCrTa,CoPtCrなどのCo系金属磁性薄膜がスパッタリング法により成膜される金属スパッタ媒体が主流になっている。これは、磁気特性が容易に制御でき、小型化による線速度の低下を補える大きな残留磁気密度が得られるためである。 一方、磁気ディスクに対応する磁気ヘッドとして従来から磁気誘導型ヘッドが広く使われているが、ディスク装置の小型化・大容量化を実現するため、一層高性能なヘッドとして磁気抵抗効果型ヘッド(Magneto-Resistive head)が開発され、実用化されている。このようなMR素子は従来の磁気誘導型に比べ極めて高い磁場検出能力を持つため、同一条件で比較した場合、5〜10倍の高い出力が得られ、記録密度向上が可能になっている。最近では、スピンバルブ膜を典型例とする、更に高感度な巨大磁気抵抗効果型ヘッド(Giant Magneto-Resistive head)の開発も進んでいる。
【0005】
このように、磁気ディスク装置は、高密度化、小型化が著しく、これに伴い磁気ヘッドが磁気ディスクから浮上する浮上量は益々小さくなる傾向にある。このため、磁気ディスクの表面粗さを小さくして、動作中の磁気ディスクと磁気ヘッドの接触を防ぐ必要がある。
磁気ディスク装置には、一般に、CSS(contact start-stop)方式が採用されることが多く、磁気ディスクの停止時にはディスク内周から数mmのCSS領域で磁気ヘッド浮上面は磁気ディスク表面と接触している。そして、磁気ディスクが回転を開始すると、磁気ヘッドは磁気ディスクの回転に伴って生じる空気流の作用で浮上する。磁気ディスクを安定に低浮上させるために、フォトリソグラフィ技術を利用して複雑な形状のレールを持った磁気スライダが採用されている。
【0006】
しかし、磁気ディスクの表面粗さを余り小さくすると、磁気ヘッドの接触面と磁気ディスク表面の実質的な接触面積が大きくなり、磁気ヘッドと磁気ディスク間で吸着を起こし、磁気ヘッドは浮上出来なくなることがある。表面粗さを小さくして、磁気ディスク表面の潤滑層の膜厚を1.0nm以上にした場合、磁気ヘッドと磁気ディスク間で吸着を起こしてしまう。この吸着現象を避けるため、潤滑層の膜厚は数Åと非常に薄く塗布されていた。
【0007】
更に、磁気ヘッドと磁気ディスクの間の吸着現象の発生を防止するため、磁気ヘッド側のレール上に微小突起を形成して、磁気ヘッドの接触面と磁気ディスク表面の実質的な接触面積を減少することが提案されている。或いは、磁気ディスクのCSS領域(ディスク内周から数mmの領域)に微小突起を形成して(ZONE TEXTURE技術ともいう。)、実質的な接触面積を減少することが提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように磁気ヘッド側又は磁気ディスク側のいずれかに微小突起を形成すると、微小突起上に形成された微小な接触面の面圧(単位面積当たりの圧力)が必然的に大きくなるため、従来の非常に薄い潤滑層の膜厚では、膜切れを発生しやすくなる傾向にある。潤滑層の膜切れが発生すると、磁気ヘッドと磁気ディスク基板は凝着(固体間接触)し、摩擦の増加を招き、また、微小突起が摩耗してしまうことがあった。
【0009】
そこで、本発明者は、磁気ヘッド側又は磁気ディスク基板側のいずれかに微小突起を形成した場合に、潤滑層の膜厚を比較的厚くするとともに、微小突起の耐摩耗性を向上することを検討した。しかし、従来の潤滑層に使用される潤滑剤を使用して、単に、潤滑層の膜厚を厚くしても、磁気ディスクの回転による遠心力のため、時間の経過と共に潤滑剤が半径方向外側に向けて流動して潤滑層の膜厚が減少する問題があった。
【0010】
従って、本発明は、上記問題点に鑑みて、新規なメモリディスクの製造方法を提供することを目的とする。更に具体的に、本発明は、磨耗が少ないメモリディスクの製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、メモリディスクの製造方法において、潤滑層形成工程が、カーボン保護膜が形成されたディスク基板に対し、潤滑剤を塗布し、前記潤滑剤が前記ディスク基板に対して結合するように、吸着処理し、前記ディスク基板の潤滑層から、ディスク回転動作時に流動性のあるフリー層を除去する工程を有し、前記吸着処理は、前記ディスク基板のCSS領域のみ紫外線を照射し、前記ディスク基板のCSS領域とデータ領域の全面に対して紫外線を照射する、二段階照射によって行われることを特徴とするメモリディスクの製造方法が提供される。
【0016】
なお、メモリディスクとしては、磁気ディスク、光ディスクなどがある。
以上のように、本発明では、流動性のないボンディング層のみからなる潤滑層をメモリディスク上に形成している。これによれば、書込み又は読出し用のヘッドを有するヘッドスライダがメモリディスク上の潤滑層を摺動する際に、潤滑層の膜厚減少が抑制され、潤滑層とヘッドスライダとの摩擦が低減し、潤滑層の耐磨耗性が向上する。
【0017】
また、潤滑層のうち、CSS領域をデータよりも厚く形成したので、CSS領域では潤滑層とヘッドスライダとの摩擦力がより低くなり、しかも使用時間の累積によって潤滑層の膜厚が減少しにくくなり、摩擦低減効果が図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る磁気記録媒体,磁気記録媒体の製造方法及び磁気記録装置の各々の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
なお、本発明の特徴点は、磁気記録媒体の塗布された潤滑剤及び潤滑層に関するものであるが、本発明を容易に理解するため、まず最初に、磁気記録媒体及びその製造方法に関して簡単に説明し、次ぎに、その製造方法の一工程であり且つ特徴点である潤滑剤及び潤滑層に関する事項について別項を設けて詳細に説明する。
[磁気ディスクの構成及び製造方法]
ここで、図1(A)は、具体的には磁気ディスク10の断面構造を示す図であり、図1(B)は、具体的には磁気ディスクの製造方法を示す図である。
【0019】
図1(A)及び(B)を参照すると、ステップS01において、ハード・ディスク用ディスク基板として、アルミ合金基板1が形成される。このアルミ合金としては、好ましくは、強度及び耐食性が優れている、例えば、Al−Mg合金のAA−5086をベースに種々改良された材料が使用される。
得られたアルミ合金の箔板は、ブランキング(型抜き)、熱処理、、面取り加工、砥石による研磨等の作業を経て、アルミ合金基板(「アルミ・サブストレート」とも称される。)に仕上げられる。このようにして、図1のAl合金基板1が形成される。
【0020】
ステップS02において、Al合金基板1の上に、NiPメッキ層2が形成される。磁気ディスク基板としては、磁気ヘッドを低く浮上させるため平面度が良く、表面が平滑であることが必要である。その為には上述のアルミ・サブストレート自体の良好な平面度や面精度が前提となるが、ディスク起動時と停止時におけるヘッドとの接触に耐えるだけの充分な硬さ、及びディスク表面を高精度に仕上げるための研磨加工を可能にする表面硬度を持たせるため、柔らかいアルミ・サブストレート上に硬質メッキ層が必要となる。このために、NiPメッキ層2が設けられている。
【0021】
また、このNiPメッキ層2は記録情報の再生時にノイズが生じないよう、後述のスパッタ工程における加熱を経ても非磁性であることが要求される。従って、本来磁性であるNiに、無電界メッキ作業においてPを含有させて非晶質・非磁性化させている。
ステップS03において、NiPメッキされたアルミ合金基板は、両面研磨加工される。NiPメッキ・アルミ合金基板は、メッキ膜特有のノジュールなどの小突起を持ち面粗さが大きいため、両面同時バフ研磨でアルミナ等の砥粒を用い鏡面仕上げを行う。このようにして、図1のNiPメッキ層2が形成される。
【0022】
ステップS04において、両面研磨されたNiPメッキされたアルミ合金基板に対し、テクスチャ加工が行われる。このテクスチャ加工は、ディスク起動時と停止時におけるヘッドの吸着を防止するため、機械加工によって適度な粗さ(テクスチャ)を付与する工程である。磁気ディスクがヘッドと接触する際の摩擦力を減らし、適当な溝加工を行って両者の接触面積を小さくしている。
【0023】
ステップS05において、テクスチャ加工が施されたNiPメッキ・アルミ合金基板は洗浄される。
洗浄工程を経た清浄なNiPメッキ・アルミ合金基板は、対向ターゲット・スパッタリング装置を用いて、下地層(ステップS06)、磁性層(ステップS07)、カーボン保護膜(ステップS08)の順にスパッタ膜が形成される。本実施形態では、例えば、静止対向式ターゲット・スパッタリング装置を用い、対向した2つのターゲットの中間に基板を1枚ずつ搬送して停止し、任意所定の膜厚に達するまでスパッタリング成膜する。成膜後、基板は別のターゲット上に移送して停止し、こうして3種類の材料を順次成膜する。以下、順に説明する。
【0024】
ステップS06において、NiPメッキ層2の上に、下地層4が形成される。下地層4は、磁性層5の磁気特性を発現させるため成膜され、Cr膜又はCr系合金膜が用いられる。本実施形態では、下地層4は、例えば、Cr90Mo10膜(at%)が用いられる。このようにして、図1の下地層4が形成される。
ステップS07において、下地層3の上に、磁性層4が形成される。磁性層4は、Coを主成分とし、保磁力などの磁気特性やノイズを制御するためCrやPt等の添加物を加えたCoPtCr系合金薄膜から成る。
【0025】
磁性層4における磁気特性やノイズ制御特性に関しては、磁気異方性や結晶構造が反映するので、Co,Pt,Crの組成及び下地層3の膜厚等の最適化によりノイズ特性の改善が図られている。このため、磁性層4の下層にはCr系の下地層3を用い、また、アルミサブストレートにはステップS04のテクスチャ加工が施されている。
【0026】
本実施形態では、磁性層4は膜厚25nmのCo72Cr19Pt5 Ta2 Nb2 膜(at%)が用いられる。磁性層4としては、所望により、その他の材料、例えば、CoNiCr,CoCrTa等の合金膜を用いることもできる。このようにして、図1の磁性層4が形成される。
ステップS08において、磁性層4の上に、カーボン保護膜5が形成される。この工程で形成される保護膜5と次工程で形成される潤滑層6は、磁性層4を磁気ヘッド(或いは、磁気ヘッドのレール上の微小突起)との接触摺動による破壊から防御するために設けられている。
【0027】
カーボン保護膜5には、硬度,ヤング率,内部応力,付着力等の機械的等特性が必要とされる。本実施形態では、図1(A)のカーボン保護膜5は、例えば、膜厚約8nmの炭素皮膜から成る。このようにして、図1のカーボン保護膜5が形成される。
ステップS09において、カーボン保護膜5の上に、潤滑層11が形成される。潤滑層形成は、摺動耐久性とを確保するためである。従って、潤滑層7には、摩擦係数,境界潤滑性,自己修復性,スティクション特性,スピンオフ特性,耐蒸発性,耐分解性等が重要な特性である。ここで、スティクション特性とは極めて平滑な面間に液体が存在すると、その表面張力によりその2面間に大きな力が働く現象をいい、スピンオフ特性とは、磁気ディスクの回転に伴う遠心力により潤滑剤が飛散する特性をいう。また、潤滑分子は保護膜表面に物理吸着又は化学吸着により付着し、且つ潤滑性を有する必要がある。
【0028】
本発明の特徴点は、この潤滑層11の構造及び塗布方法等にあるので、潤滑層に関しては別項を設けて詳細に説明する。
以上の製造工程を経て、ステップS10において、図1(A)に示すように仕上がった磁気ディスク10に対して評価試験を行う。評価試験は、主として、グライドテスト及びサーティファイから成る。
【0029】
グライドテストは、所定のグライド高さを保証するため、予め出力校正されたピエゾ素子を搭載したヘッドを保証すべき高さで浮上させ、ディスク保証領域においてヘッド・ディスク間の接触が全く無いことを確認する試験である。
サーティファイは、完成した磁気ディスクをディスク駆動装置に搭載し、実際に駆動して、記録再生特性、欠陥数等を検査し、要求仕様を満足しているか否かを確認する試験である。
[潤滑層の形成]
(第1の実施例)
図2は、第1の実施例に係る図1(B)に示す磁気ディスク製造工程における潤滑層形成工程(ステップS09)を順番に説明する図である。
【0030】
このディスク基板10は、図1(B)の製造工程のステップS08のカーボン保護膜が形成される工程まで、終了している。
図2(A)に示すように、カーボン保護膜6が被覆された磁気ディスク基板10に、フッ素系の潤滑剤を比較的厚い所定の膜厚まで、例えば膜厚1.0〜2.0nm程度となるように塗布する。潤滑剤、希釈溶剤、塗布方法、塗布条件は、潤滑層6が所定の膜厚が得られるならば、適宜変更してもよい。
【0031】
本実施例では、このフッ素系の潤滑剤としては、例えば、アウジモント(AUSIMONT)社の製造に係る品番「FOMBLIN AM3001」を、例えば、3M社の製造に係る希釈溶剤品番「フロリナートFC77」で濃度0.1%に溶解させた潤滑剤溶液を使用している。塗布方法は、ディップ(浸漬)方式により行い、引き上げ速度6mm/秒、浸漬時間は30秒とした。尚、塗布方法は、スピンコート方式等のその他の方法でもよい。或いは、アウジモント(AUSIMONT)社の製造に係る品番「FOMBLIN AM2001」を使用することもできる。表1は、「FOMBLIN AM3001」と「FOMBLIN AM2001」のメーカ・カタログ・データである。また、アウジモンド社の「Fomblin ZDol」、ダイキン工業「Demnum」等のフッ素系油潤滑剤を用いてもよい。
【0032】
【表1】
Figure 0004046305
【0033】
次ぎに、図2(B)に示すように、潤滑剤溶液11が塗布された磁気ディスク基板10に対して、潤滑剤溶液をディスク基板に対して確実に付着するため吸着処理を行う。この基板に対する吸着処理は、紫外線照射,熱処理等の適当な方法であってよい。本実施例では、紫外線又は短波長紫外線14の照射(UV CURE )を行った。使用する紫外線の波長λは、例えば184nmと253nmの混合波長を使用し、照射時間は約5〜30秒程度である。
【0034】
このとき、潤滑層の拡大断面図に示すように潤滑層6は、磁気ディスク基板10(具体的には、図1(A)のカーボン保護膜6)の上に、ボンディング層(結合層)11とこのボンディング層の上のフリー層(自由層)12から成る二層構造で形成されている。
ここで、ボンディング層11とは、潤滑層6の内、磁気ディスク基板10を連続して回転したとき、潤滑層6に遠心力が加わっても、カーボン保護膜6に対してしっかりと結合して移動しない層部分をいう。フリー層12とは、潤滑層6の内、このボンディング層12の上の層部分であって、潤滑層のもつ流動性により半径方向外側に移動する層部分をいう。また、一般に、潤滑層の膜厚が薄いと、ボンディング率(=ボンディング層膜厚/潤滑層膜厚)は高くなり、潤滑層の膜厚が厚くなるにつれ、ボンディング率は低くなる傾向にある。
【0035】
磁気ディスク基板のボンディング層及びフリー層の詳細に関しては、例えば、庄司三良他「X線反射率法を用いた潤滑剤の吸着構造解析」:トライボロジスト第43巻第3号(1998)を参照されたい。
次ぎに、図2(C)に示すように、潤滑層の吸着処理された磁気ディスク基板10に対し、潤滑層中のフリー層12の除去処理を行う。フリー層除去剤15として、適当な溶剤を使用できる。処理条件等は、フリー層が十分除去できるように適宜変更できる。しかし、図2(A)に関連して説明したディップ槽と同じタイプの容器を用意し、同じ希釈溶剤をフリー層除去剤15として使用すると製造上便利である。従って、本実施例では、希釈溶剤品番「フロリナートFC77」を使用した。塗布方法はディップ方式により行い、浸漬時間は30秒とした。このフリー層12の除去処理によって、磁気ディス基板上には、実質的にボンディング層11のみから成る所定膜厚の潤滑層を残すことが出来る。
【0036】
(第2の実施例)
図3は、第2の実施例に係る図1(B)に示す磁気ディスク製造工程における潤滑層形成工程(ステップS09)を順番に説明する図である。
ディスク基板10は、図1(B)の製造工程のステップS08のカーボン保護膜が形成される工程まで、終了している。
【0037】
図3(A)に示すように、カーボン保護膜が被覆された磁気ディスク基板10に、フッ素系の潤滑剤を比較的厚い所定の膜厚まで、例えば膜厚2.0nmとなるように塗布する。潤滑剤、希釈溶剤、塗布方法、塗布条件は、第1の実施例に関し、図2(A)を用いて説明した潤滑剤の塗布と同じであってよい。
次ぎに、図3(B)に示すように、潤滑剤6が塗布された磁気ディスク基板10に対して、潤滑層6の基板に対する吸着処理を行う。この基板に対する吸着処理は、実施例1と異なり、次の2段階によって行われる。
【0038】
(1)潤滑剤6が塗布された磁気ディスク基板10のCSS領域のみ、潤滑層の第1の吸着処理を行う。
本実施例では、潤滑剤6が塗布された磁気ディスク基板10のデータ領域(CSS領域以外の部分)を適当な遮蔽板16で覆って、紫外線又は短波長紫外線14の照射(UV CURE )を行った。使用する紫外線は、図2(B)に関連して説明したものと同じであってよい。照射時間は数秒程度である。
【0039】
(2)第1の吸着処理が成された磁気ディスク基板10の全面(CSS領域とデータ領域)に対して、潤滑層の第2の吸着処理を行う。
本実施例では、遮蔽板16を取り去って、紫外線又は短波長紫外線16の照射(UV CURE )を行った。使用する紫外線16は、図2(B)に関連して説明したものと同じであってよい。照射時間は約5〜30秒程度である。
【0040】
これら第1及び第2の基板に対する吸着処理を通して、磁気ディスク基板10の潤滑層6では、CSS領域に対しては第1及び第2の吸着処理が施され、データ領域に対しては第2の吸着処理のみが施される。しかし、所望により、潤滑層の第2の吸着処理を省略することもできる。
このとき、潤滑層の拡大断面図に示すように潤滑層6は、磁気ディスク基板10(具体的には、図1(A)のカーボン保護膜6)の上に、ボンディング層(結合層)11とこのボンディング層の上のフリー層(自由層)12から成る二層構造で形成されている。
【0041】
次ぎに、図3(C)に示すように、潤滑層6の吸着処理された磁気ディスク基板10に対し、潤滑層中のフリー層12の除去処理を行う。このフリー層の除去処理は、第1の実施例の図2(C)に関連して説明したフリー層除去処理と同じであってよい。
このフリー層の除去処理後、磁気ディス基板上には実質的にボンディング層12のみから成る潤滑層6が形成され、このボンディング層12はCSS領域では所定膜厚を有し、一方、データ領域では相対的に薄い膜厚となっている。
【0042】
第2の実施例に係る磁気ディスクでは、CSS領域のみ選択的に潤滑層を比較的厚くすることが出来る。本来データ領域では潤滑層を比較的厚くする要請は無い。データ領域の潤滑層を厚くしても何等問題がないとする見解もある。その場合には、第1の実施例が好ましい。しかし、データ領域の潤滑層を厚くすると、FLYING STICTION (回転浮上中に何らかの原因で瞬間的に磁気ヘッドと磁気ディスクが摩擦する現象)の問題を指摘する見解もある。その場合には、この第2の実施例を採択することにより問題を回避できる。
[本実施例に係る磁気ディスク基板の評価結果]
(磁気ディスク基板の潤滑層の構成)
図4(A)は、本実施例に係る磁気ディスク基板10の潤滑層6が実質的にボンディング層11のみから成ることを明らかにするための試験結果を示すグラフである。グラフの横軸は、磁気ディスク基板を通常の動作状態で回転したときの経過時間を示し、縦軸は、当初膜厚1.6nmであった潤滑層6の膜厚減少量を単位nmで示したものである。膜厚は、FT−IRで測定している。
【0043】
従来の磁気ディスク基板10は、回転開始から約115時間経過後に0.075nmの膜厚減少を招き、約200時間経過後に0.14nmの膜厚減少を招いている。
これに対して、本実施例に係る磁気ディスク基板は、回転開始から約200時間経過後で、膜厚減少は0.02nm未満に止まっている。磁気ディスク基板の回転は、200時間経過後も継続されるが、200時間経過後のデータは、図4(B)を参照されたい。なお、回転時間200時間までの潤滑層の膜厚減少のデータは、各サンプルについて差はなく、一点で表示されている。
【0044】
図4(B)は、図4(A)の経過時間を2500時間まで延長したときの試験結果を示すグラフである。図4(A)と同様に、グラフの横軸は、磁気ディスク基板を通常の動作状態で回転したときの経過時間を示し、縦軸は、当初、膜厚1.6nmであった潤滑層の膜厚減少量を単位nmで示したものである。
従来の磁気ディスクは、図4(A)に示す試験結果から回転開始から約200時間経過後に0.14nmの膜厚減少を招いていた。その後、回転開始から約500時間経過後に0.34nmの膜厚減少を招き、約1000時間経過後に0.58nmの膜厚減少を招き、約1250時間経過後に最大で0.6nmの膜厚減少を招いている。当初膜厚が1.6nmであるので、最終的には1.0nmの膜厚となり、38%の減少分である。
【0045】
これに対し、本実施例に係る磁気ディスク基板のデータとしては、膜厚変動の小さい典型例の実施例Aと膜厚変動の大きい典型例の実施例Bとを表示する。膜厚変動の大きい実施例Bは、回転開始から約500時間経過後に0.14nmの程度の膜厚減少を招くが、その後は2000時間経過後まで膜厚の実質的な変動はない。当初膜厚が1.6nmであるので、最終的には1.46nmの膜厚となり、9%の減少分である。
【0046】
膜厚変動の小さい実施例Aは、回転開始から約100時間経過後に0.03nmの程度の膜厚減少を招くが、その後は2000時間経過後まで膜厚の実質的な変動はない。当初膜厚が1.6nmであるので、最終的には1.57nmの膜厚となり、2%の減少分である。
図4(A)及び(B)に示す試験結果から、本実施例の磁気ディスク基板の潤滑層6は、回転動作による潤滑層の膜厚減少分が極めて小さいことが判明した。従って、本実施例の磁気ディスク基板の潤滑層6は。フリー層12がほとんど存在しなく、実質的にボンディング層11から構成されていることが分かる。
【0047】
具体的には、潤滑層の当初膜厚が1.6nmの場合、従来の磁気ディスクの潤滑層はフリー層が38%、ボンディング層が62%であるのに対し、本実施例の磁気ディスクの潤滑層はフリー層が2〜9%とであり、ボンディング層が91〜98%であることが判明した。結局、本実施例によれば、実質的にボンディング層のみから成り、厳密に言っても90%以上はボンディング層から形成される磁気ディスクの潤滑層が実現できる。
【0048】
(潤滑層と摩擦力の関係)
図5は、本実施例に係る磁気ディスク基板の潤滑層の膜厚が減少しても摩擦力は実質的に増大しないことを明らかにするために実施された試験結果を示すグラフである。グラフの横軸は、磁気ディスク基板10の潤滑層6の膜厚である。図4の結果より、従来の磁気ディスク基板では、潤滑層6はボンディング層11とフリー層12から成り、本実施例の磁気ディスク基板10では、潤滑層6は実質的にボンディング層11から成る。縦軸は摩擦力をグラム単位(g-force )で表示している。
【0049】
従来の磁気ディスク基板では、潤滑層(即ち、ボンディング層+フリー層)の膜厚が、1.5nm以上厚いときは摩擦力は1.5gf程度であるが、膜厚が薄くなり、例えば1nm程度では摩擦力は8.0gf程度に上昇する。
これに対して、本実施例に係る磁気ディスク基板では、潤滑層(即ち、ボンディング層)の膜厚が1.5nm以上では、摩擦力は従来の磁気ディスク基板と大差ないが、万が一にも何らかの原因で膜厚が薄くなり、例えば1nm程度となっても摩擦力の上昇は3gf程度に止まる。また、この時の耐磨耗性も確認されている。
【0050】
(平均粗さと潤滑層膜厚の関係)
図6は、図1で説明したステップS04のテクスチャ加工によって表面が粗されたディスク基板の平均表面粗さRa,潤滑層の膜厚及び摩擦力の関係を示す図である。横軸は、潤滑層の膜厚tL /平均表面粗さRaの比を表し、縦軸は摩擦力を表している。
【0051】
パラメータはディスク基板の平均粗さRaとし、Ra=2.0nm,0.8nm及び0.3nmの場合をプロットしている。平均粗さRa=2.0nmの場合、潤滑層の膜厚tl /平均粗さRaの比が1.0のとき摩擦力は1.7〔gr〕となり、tl /Raの比が2.0のとき摩擦力は1.2〔gr〕となり、tl /Raの比が3.0のとき摩擦力は0.7〔gr〕となる。
【0052】
平均粗さRa=0.8nmの場合、tl /Raの比が1.0のとき摩擦力は3.3〔gr〕となり、tl /Raの比が2.0のとき摩擦力は2.1〔gr〕となり、tl /Raの比が3.0のとき摩擦力は1.3〔gr〕となる。
平均粗さRa=0.3nmの場合、tl /Raの比が3.0のとき摩擦力は7.0〔gr〕となり、tl /Raの比が6.0のとき摩擦力は1.5〔gr〕となり、tl /Raの比が9.0のとき摩擦力は0.3〔gr〕となる。
【0053】
図6から、次のことが分かる。例えば、平均表面粗さRa=2.0nm一定のとき、潤滑層の膜厚が薄くなると摩擦力は大きくなることが分かる。この傾向は、平均表面粗さRaが小さくなるにつれ大きくなり、最も平均表面粗さが小さいRa=0.3nmでは膜厚の減少と共に急激に摩擦力が増大する。
従って、潤滑層の膜厚を比較的厚く、例えば1.5〜2.5nm程度形成することが好ましい。
【0054】
表2は、これらの関係を具体的に表したものである。
【0055】
【表2】
Figure 0004046305
【0056】
ここで、許容される摩擦力の上限は、磁気ディスク装置のその他の要因によって決定される。例えば、ここで、摩擦力の最大値を2.5〔gf〕と規定する。従って、表2の判定の欄に、摩擦力が2.5〔gf〕以上の場合を否(×)と印す。
一方、表面粗さRaは、磁気ディスク装置の記録密度の高密度化による磁気ヘッドの浮上量が小さくなることから、磁気ディスク基板に望まれる仕様では、例えば1.0nm以下程度に抑えられることが好ましい。従って、表中の平均粗さRa=2.0nmのデータは除かれる。
【0057】
結局、平均粗さRaが1.0nm以下で、摩擦力が2.5〔gf〕以下のデータは、潤滑層の膜厚が1.5nm以上に限られる。これを、丸(○)で印す。
本実施例では、摩擦力が2.5〔gf〕以下で、平均表面粗さRaが1.0nm以下の条件を満足するため、潤滑層の膜厚を1.5nm以上としている。この潤滑層の膜厚を採択すれば、比較的摩擦力の低い磁気ディスク基板を実現することができる。なお、潤滑層の膜厚の上限に関しては、表2で試験を行って確認している2.7nm以下とする。これ以上の膜厚の磁気ディスクについては、確認を行っていないので、膜厚が厚すぎることによる影響については今後の検討課題である。
【0058】
潤滑層の1.5〜2.7nm程度の膜厚は、図2及び3で説明した製造方法により、また、図4の評価試験で確認したように、実質的にボンディング層のみで実現することが出来る。従って、連続的な回転動作を経ても潤滑層の膜厚の減少はない。更に、長期間に亘り比較的摩擦力の低い磁気ディスク基板が得ることが出来る。
[磁気ディスク駆動装置]
図1に示すような構成を有し、図2及び図3に示すような製造工程で製造された磁気ディスクを用いたHDD(磁気ディスク駆動装置)を簡単に説明する。
【0059】
図7は、HDDの要部を示す図である。磁気記録媒体として、上述した磁気ディスク10が搭載され、回転駆動される。この磁気ディスク10の表面に対向し、約20nm程度の浮上量でMRヘッド又はGMR ヘッド20が配置され、記録・再生動作が行われる。ヘッド20の位置決めは、通常のアクチュエータと電磁式微動アクチュエータを組み合わせた2段式アクチュエータ21を採用している。更に、吸着フリー・スライダ22を採用してスライダと磁気ディスク10の吸着を防いでいる。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、本発明では、流動性のないボンディング層のみからなる潤滑層をメモリディスク上に形成している。これによれば、書込み又は読出し用のヘッドを有するヘッドスライダがメモリディスク上の潤滑層を摺動する際に、潤滑層の膜厚減少を抑制し、潤滑層とヘッドスライダとの摩擦を低減し、潤滑層の耐磨耗性を向上できる。
【0061】
また、潤滑層のうち、CSS領域をデータよりも厚く形成したので、CSS領域では潤滑層とヘッドスライダとの摩擦力がより低くなり、しかも使用時間の累積によって潤滑層の膜厚が減少しにくくなり、摩擦低減効果が図れる。
したがって、本発明によれば、新規な磁気ディスクを提供することが出来る。
更に本発明によれば、新規な磁気ディスクの製造方法を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、磁気ディスク断面構造を示す図である。図1(B)は、図1(A)の磁気ディスクの製造工程のフローを示す図である。。
【図2】図2は、第1の実施例に係る磁気ディスクの製造工程、特に潤滑層の製造工程を説明する図である。
【図3】図3は、第2の実施例に係る磁気ディスクの製造工程、特に潤滑層の製造工程を説明する図である。
【図4】図4は、磁気ディスク基板の回転時間と、潤滑層の膜厚減少量との関係を示すグラフである。
【図5】図5は、磁気ディスクの潤滑層の膜厚と摩擦力の関係を示すグラフである。
【図6】図6は、磁気ディスクの潤滑層の膜厚と、平均粗さと、摩擦力の関係を示すグラフである。
【図7】図7は、磁気ディスクを搭載した磁気ディスク駆動装置(HDD)を示す図である。
【符号の説明】
1:Al合金基板、 2:NiPメッキ層、 3:下地層、 4:磁性層、
5:カーボン保護膜、 6:潤滑層、 10:磁気ディスク基板、 11:ボンディング層(結合層)、 12:フリー層、 13:潤滑剤溶液: 14:紫外線ランプ、 15:フリー層除去剤、 16:紫外線遮蔽板

Claims (2)

  1. メモリディスクの製造方法において、潤滑層形成工程が、カーボン保護膜が形成されたディスク基板に対し、潤滑剤を塗布し、前記潤滑剤が前記ディスク基板に対して結合するように、吸着処理し、前記ディスク基板の潤滑層から、ディスク回転動作時に流動性のあるフリー層を除去する工程を有し、
    前記吸着処理は、前記ディスク基板のCSS領域のみ紫外線を照射し、前記ディスク基板のCSS領域とデータ領域の全面に対して紫外線を照射する、二段階照射によって行われることを特徴とするメモリディスクの製造方法。
  2. 前記吸着処理は、前記ディスク基板のデータ領域を遮蔽板で覆うことで、前記ディスク基板のCSS領域にのみ紫外線を照射することを特徴とする請求項1記載のメモリディスクの製造方法。
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