WO2003053256A1 - Dispositif de pince pour endoscope et pince pour endoscope utilisee dans ce dispositif - Google Patents

Description

明 細 書 内視鏡用クリップ装置およびそれに用いられる内視鏡用クリップ 技術分野

本発明は内視鏡用クリップ装置に関する。 例えば内視鏡下で、 生体組織の出血 部位の結紮や切除等の処置を行う領域を明確にするためのマーキング等に用いら れるタリップ装置および当該クリップ装置に用いられるクリップに関する。

従来の技術

体腔内の出血に対し、 内視鏡的にクリップを導入して出血部位を結紮する方法 が多用されているが、 このようなクリップとしては、 例えば、 実公昭 5 3— 2 0 9 5 7号公報に開示されている。 この発明は、 一対の挾持片を後端にて連結し、 中間部で互いにそれらを交叉させ、 その交叉部の前後外面にそれぞれ傾斜面を形 成したクリップと、 このクリップに嵌合し、 クリップの傾斜面上を摺動させてク リップを開閉動作する緊締具と、 緊締具を摺動させるための導入具とから構成さ れる。

このものは、 緊締具を導入具によつて押し出すことで一対の挾持片の開閉を操 作している。 具体的に説明すれば、 緊締具がクリップの後端と交叉部との間を摺 動する時、 一対の挾持片が最大に開いて組織を把持できる状態となり、 次いで、 クリッピングすべき組織に一対の挾持片を押し当て、 緊締具を交叉部の前方まで 摺動する時、 一対の挾持片は閉じて組織をクリップする。

し力、し、 このものは、 緊締具を前方へ押し出す操作しかできないため、 一度ク リップを閉じたら再び開くことが出来ないという欠点を有していた。 また、 クリ ップが最大に開くためには、 緊締具をクリップの交叉部の直前で停止させなけれ ばならないが、 緊締具の摺動抵抗により位置の調整が難しく、 クリップが最大に 開くポイントを通過させてしまい、 クリップが十分に開ききらない状態で操作を 実施しなければならない場合があった。

また、 このクリップ装置は、 クリップの後端を引紐のついたフックで引っ掛け、 引紐を引くことによりクリップの交叉部が固定してある緊締具内へ移動し、 一対 ― _

2 の挾持片が最大に開いて組織を把持できる状態となり、 次いでクリッビングすベ き組織に一対の挾持片を押し当て、 再度引紐を引くことによりクリップが緊締具 内をさらに移動し、 一対の挾持片は閉じて組織をクリップする。

し力 し、 このクリップ装置は、 引紐を引く一連の動作で開閉を行っているため、 緊締具内へクリップの交叉部が一旦入ってしまったものは、 交叉部へ入る前の状 態に戻すことは出来ない、 すなわち一度閉じてしまったクリップは再び開くこと は出来ないという欠点を有していた。 またクリップを最大に開くためには、 緊締 具をクリップの交叉部の直前で停止させなければならないが、 緊締具の摺動抵抗 により、 位置の調整ができず、 クリップが最大に開くポイントを通過させてしま レ、、 クリップが十分に開ききらない状態で操作を実施しなければならない場合が めった。

また、 特公昭 6 3 - 6 0 1 6号公報には、 クリップをクリップ装置に装填する 方法が開示されている。 クリップはクリップの基端部をクリップ装置に設けられ たフックに係合されて固定されるため、 装填の際、 片手でクリップを把持してフ ックにかけるという煩雑な操作をしなければならず、 この操作になれていない術 者にとっては時間のかかる作業となっていた。

発明の開示

本発明の目的は、 一度クリップを閉じたら再び開くことが出来ないことや、 ク リップが十分に開ききらない状態で操作を実施しなければならないとレヽぅ不具合 を改善したクリッビング装置を提供することにある。

また、 本発明のもう一つの目的は、 クリップを容易に装填できる方法を提供し、 装填時間を短縮することにある。

即ち本発明は、 開閉操作が可能である一対のアーム部を有するクリッビング手 段、 クリッビング手段のアーム部を保持してアーム部を開閉するための操作手段、 アーム部を閉じた後にアームを閉じた状態で固定するための固定手段及ぴアーム 部の外側に固定手段を配置する手段より少なくとも構成されることを特徵とする 内視鏡用クリップ装置である。

上記した内視鏡用クリップ装置において、 クリッビング手段のアーム部は、 幅 がアーム部の一部又は全体に渡り連続的に小さくなつて基部で連結されているこ とが好ましい。

上記した内視鏡用クリップ装置において、 固定手段とクリツビング手段はプレ 一ト上に設けた小孔に予め配置されており、 その後装置にローディングすること が好ましい。

また本発明は、 内視鏡用クリッビング装置に用いるクリップにおいて、 クリツ プのアーム部に内視鏡用クリッビング装置へ固定するための機構がついている内 視鏡用クリップである。

更に、 本発明は、 上記の内視鏡用クリップを有する内視鏡用クリッピング装置、 である。

また、 本発明は、 先端に少なくとも 1対の弾性体からなるアーム部を有する中 空の部材、 前記中空の部材を覆う外側の部材、 前記外側の部材に接続された制御 部材、 クリップ、 及びクリッビング後に前記クリップを固定するための固定手段 とから構成され、 前記クリップに前記アーム部と固定できる手段を有し、 前記外 側の部材に接続された前記制御部材を軸方向に移動することにより前記アーム部 が開閉することを特徴とする内視鏡用クリッビング装置である。

また、 本発明は先端に少なくとも 1対の弾性体からなるアーム部を有する中空 の部材、 前記中空の部材を覆う外側の部材、 前記外側の部材に接続された制御部 材、 クリップ、 及びクリッビング後に前記クリップを固定するための固定手段と から構成され、 前記アーム部に前記クリップと固定できる手段を有し、 前記外側 の部材に接続された前記制御部材を軸方向に移動することにより前記アーム部が 開閉することを特徴とする内視鏡用クリッビング装置、

である。

図面の簡単な説明

図 1は本発明の 1実施例となるクリツビング装置の概要を示す図で、 aは全体 図、 bはクリツビング手段と操作手段の接続部分の拡大図である。

図 2は本発明によるクリッビング手段を説明するための図である。

図 3は本発明によるクリツビング装置の操作手段の他の実施形態を説明するた めの図で、 aはクリッビング手段が閉じている状態、 さらに bはクリッビング手 段が開いている状態を示す図である。 図 4はクリッビング手段と固定手段のプレー卜へのセット状態を示す図である。 図 5はクリッビング手段と固定手段をプレートにセットした時のプレー卜の断 面を示す図である。

図 6は a〜 dは内視鏡用クリツプ装置にクリップを装填する方法を説明するた めの図である。

図 7はクリッビング手段をローデイングした状態を示す図である。

図 8は固定手段とクリッビング手段を 1回の操作でローデイングするための方 法を説明するための図である。

図 9は本発明によるタリッビング装置の使用方法を説明するための図である。 図 1 0は本発明の第一の実施例となる内視鏡用クリップを示す図である。

図 1 1は本発明の第二の実施例となる内視鏡用クリップを示す図である。

図 1 2は本発明の第三実施例となる内視鏡用クリップを示す図である。

図 1 3は本発明の内視鏡用クリップを内視鏡用クリッビング装置に取り付けた 状態を示す断面図で、 （a ) は内視鏡用クリップが閉じた状態を示す図で、 ( b ) は内視鏡用クリップが開いた状態を示す図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、 実施例を用いて、 本発明を詳細に説明する。 図 1は本発明の 1実施例と なる内視鏡用クリップ装置を示す図で、 aは全体図であり、 又 bはクリッピング 手段と操作手段の接続部分の拡大図である。 図 2はクリツビング手段の一実施例 を示す図であり、 図 3は本発明の操作手段の別の実施例を示す図で、 aはクリツ ビング手段が閉じている状態及び bはクリッビング手段が開いている状態である。 図 4はクリッビング手段と固定手段のプレートへのセット状態を示す図である。 図 5はタリッビング手段と固定手段をプレー卜にセットした時のプレートの断面 図で、 図 6— a〜dは本発明による内視鏡用-クリップ装置にクリップを装填する 方法を説明するための図である。 図 7はクリッピング手段をローデイングした状 態を示す図で、 図 8は固定手段とクリッビング手段を 1回の操作でローディング するための方法を説明するための図であり、 図 9の a〜 eは本発明による内視鏡 用クリップ装置の使用方法を説明するための図である。

図 1のクリッピング装置はクリッピング手段 （1 ) 、 操作手段 （2 ) 、 固定手 段 （3) 及び固定手段 （3) を前方にスライドさせるためのプッシングチューブ (1 1) から構成される。

クリッピング手段 （1) は図 2に示すように、 例えば板状の金属から形成され、 一対のアーム部 （5) を有し、 これらが後端の連結部 （6) にて連結されている。 連結部 （6) は、 例えば、 蝶番のような構造をとることが好ましいが、 単にァー ム部同士を溶接等の手段により接合するか、 一枚の金属板を図示した形状に折り 曲げて形成して使用してもよい。 アーム部 （5) の先端は組織に食い込むように 一定のアングルで内側に折り曲げられている。

また、 後述する操作腕 （7) に設けられたッメ （10) にアーム部 （5) を嵌 合させるために、 連結部 （6) の幅はアーム部 （5) の幅より小さく、 アーム部 (5) を構成する一部、 または全体に渡りアーム部 （5) から連結部 （6) の方 向に向かって連続的に幅が小さくなる構造をとる。

操作手段 （2) は図 1に示したように 1対の操作腕 (7) とシース （8) との 組み合わせからなる。 操作腕 (7) の後端には操作腕 （7) の開閉操作を行うた めのワイヤー （15) が接続されており、 遠隔的に操作腕 （7) の開閉操作を行 操作腕 (7) は、 例えば、 2枚のくの字型の板パネの後端を接合して形成され たものが使用できる。 このものは常時開の状態にあるが、 シース （8) の内腔に 収納すれば操作腕 (7) は弾性変形して閉じた状態となり、 操作腕 （7) を前方 にスライ ドさせてシース （8) から出すと、 操作腕 (7) のバネ応力により、 操 作腕 (7) の開いた状態が復元される。

操作腕 （7) を開閉する手段はこれに限定されず、 例えば、 図 3に示すような 別の実施形態をとつてもよい。 この実施形態では、 後端で連結された一対の操作 腕 （7) は、 シース （8) の内腔の直径方向に設けられたロッド （1 2) を挟ん でシース （8) 内に配置される。 操作腕 （7) を前方にスライ ドさせて操作腕

(7) の連結部をロッド （12) に近づけると操作腕 （7) は開き （図 3 bの状 態） 、 後退させると操作腕 （7) は閉じる （図 3 aの状態） 。 2つの実施形態を 例示したが、 本発明は操作手段 （2) の実施形態をこれに限定するものではなレ、。 操作腕 (7) の先端にはッメ （1 0) が設けられ、 クリッピング手段 （1) の アーム部 （5) をッメ （1 0) の内部に差し込んで脱着が可能な状態で固定でき る構造を有する。 また、 操作腕の基部 （9) には、 クリッピング手段 （1) の連 結部 （6) が差し込まれ、 脱着可能な状態で固定される。 すなわち、 クリツピン グ手段 （1) は、 操作手段 （2) の 1対の操作腕 （7) 、 及び基部 （9) の 3点 で操作手段 （2) に固定され、 操作手段 （2) をシース （8) から出し入れする ことにより、 クリッピング手段 （1) のアーム部 （5) を開閉する。

固定手段 （3) はシース （8) 先端部の外周上に配置され、 シース （8) の外 側に設けられたプッシングチューブ （1 1) を前方にスライ ドさせて押し出しを 行う。 クリッピング手段 （1) のアーム部 （5) で組織を把持した後、 固定手段 (3) を前方にスライ ドさせてクリッピング手段 （1) のアーム部 （5) に配置 することで、 クリッピング手段 （1) を閉じた状態で固定する。

次に固定手段とクリッビング手段のローディングについて説明する。

図 4、 5に示したように、 クリッピング手段 （1) 、 固定手段 （3) はプレー ト （2 1) に設けられた小孔 （2 2) に予めセットされる。 小孔の中には段差が 設けられており、 クリッピング手段 （1) 、 固定手段 （3) は段差に突き当たつ た状態で保持される。 プレートを運ぶ場合には、 プレートカバー （2 3) でプレ ート （2 1) の上面を覆い、 プレート （2 1) からクリ ッピング手段 （1) 、 固 定手段 （3) が脱落するのを防止する。

ここで、 図 6 _ a〜dを使用して本発明によるタリッビング手段の装填方法を 簡略的に説明し、 本発明の効果をより明確にする。

操作手段 （2) を閉じた状態でシース （8) をプレート （2 1) に予めセット された固定手段 （3) に押し込み （図 6— a) 、 固定手段 （5) をシース （8) の外周にローデイングする （図 6_b) 。 次いで、 シース （8) をプレート （2 1) に予めセットされたクリッピング手段 （1) に押し込み、 シース （8) に収 納されている操作腕 （7) のッメ （1 0) の中にクリッピング手段 （1) の了一 ム部 （5) を滑りこませ （図 6— c) 、 ローデイングを完了する （図 6— d) 。 図 7には、 ローデイングが完了したクリッピング手段 （1) と操作腕 （7) 、 ッメ （1 0) の状態を示す。 ここで図示はしていないが、 シース （8) の外周に は固定手段 （5) がローデイングされている。 クリッピング手段 （1) の連結部 (6) の幅はアーム部 （5) の幅より小さく、 アーム部 （5) を構成する一部、 または全体に渡りアーム部 （5) から連結部 （6) の方向に向かって連続的に幅 が小さくなる構造のため、 クリッピング手段 （1) の連結部 （6) 方向 （図中の 矢印） からのみアーム部 （5) をッメ （1 0) の内側に挿通し、 嵌合させて固定 することが可能である。

このように、 本発明によればシース （8) をプレート （2 1) に押し当てるだ けで固定手段 （3) 、 クリッピング手段 （1) のローデイングが可能となる。 ま た、 固定手段 （3) 、 クリッピング手段 （1) のローデイングは別々に実施しな くてもよく、 プレート （2 1) の小孔 （2 2) に複数の段差を設け、 一回の押し 込み操作でローデイングを完了することも可能である。

ここで、 図 9の a〜 eにより本発明による内視鏡用クリツプ装置の使用手順を 説明し、 本発明の効果をより明確にする。

操作手段 （2) を閉じた状態で固定手段 （3) をシース （8) 上に装填した後、 クリッピング手段 （1) を操作手段 （2) に装填する （図 9 a) 。 この時、 クリ ッビング手段 （1 ) のアーム部 （5) は操作腕 （7) の先端に設けられたッメ (1 0) の内側に差し込まれるとともに、 連結部 （6) は操作手段 （2) の基部 (9) に差し込まれる。

内視鏡下でクリッビングすべき部位を確定したら、 本発明による装置を導入す る。 操作腕 (7) を前方にスライドさせて操作腕 (7) を開くと、 クリッピング 手段 （1) のアーム部 （5) が開くので、 この状態で処置すべき組織に押し当て る。 ついで、 操作腕 （7) を後退させアーム部 （5) を閉じ、 組織を結紮する

(図 9 b及び c) 。 この際、 結紮の効果が不十分であれば、 再度、 操作腕 （7) を前方にスライ ドさせれば、 アーム部 （5) は開くので、 何度でもクリッピング 操作をやり直すことが可能である。

満足できるクリッピングが出来たら、 プッシングチューブ （1 1) を前方にス ライドしてアーム部 （5) に固定手段 （3) を被せてアーム部 （5) を緊締する (図 9 d) 。 この後ワイヤー （1 5) とプッシングチューブ （1 1) を一緒に引 き抜けば、 クリッピング手段 （1) は操作手段 （2) からリリースされ、 クリツ ビングが完了する （図 9 e) 。 クリッピング手段 （1) は、 組織を結紮した状態で数日から 1週間維持される。 その後組織が壊死し、 壊死した部分とともに自然に脱落し、 そのまま体外に排出 される。

次に、 実施例を用いて、 本発明による内視鏡用クリップ装置に用いられる内視 鏡用クリップを説明する。 図 1 0、 図 1 1、 図 1 2は本発明の一実施例となる内 視鏡用クリップを示す図である。 図 1 3は、 本発明の内視鏡用クリップを内視鏡 用クリツビング装置に取り付けた状態を示す断面図である。

図 10は、 内視鏡用クリップ （3 1) の腕部 （38) にリング状の固定部 1 (37) を設け、 そこにクリッピング装置のアーム （35) を通すことによりク リップを固定し開閉することが可能である。 アーム （35) は、 その途中で幅が 広くなつており、 一定の距離以上は固定部 1 (37) の中に進入しない構造とな つている。

図 1 1は、 内視鏡用クリップ （3 1) の腕部 （38) に開口の固定部 1 (3 7) を設け、 そこにアーム （35) の先端が膨らんでいる固定部 2 (39) を挿 入し固定し、 狭くなつている側に移動させることにより固定され、 開閉が可能な 構造となっている。

図 12は、 内視鏡用クリップ （31) の腕部 （38) 屈曲部で幅を変えており、 その段差を利用し、 固定部 1 (37) を設けている。 アーム （32) にはその固 定部 1 (37) を把持できるように固定部 2 (39) を開閉する構造となってい る。

前記で説明している固定部 1 (37) 、 固定部 2 (39) は、 内視鏡用クリツ プ （31) とアーム （35) との取り付けを反対にしても、 固定開閉が可能であ る。

また、 本発明のクリッビング装置は図 1 3に示すように、 ，組織を把持するため のクリップ （21) と、 クリップ （31) を開閉するためのアーム （35) 、 了 ーム押え管 （32) 、 アーム （35) を固定する中空の部材からなる円筒管 （3 3) 、 円筒管 （33) を操作するための制御部材 （34) 力 構成される。

本装置の開閉動作を行うための原理について説明する。 クリップ （31) を固 定し開閉するためのアーム （35) は、 弾性変形を生じる材料からなり、 図 1 3 の （b) のように常時開状態となるように取り付けられている。 このアーム （3

3) を閉状態にするためにアーム押え管 （32) を用いる。

アーム （35) を開閉するためには、 アーム押え管 （32) を軸方向に移動さ せる必要があるが、 これは制御部材 （34) を接合点 （36) にて接合し、 制御 部材 （34) を軸方向に移動させることで行える。 この制御部材 （34) は、 円 筒管 （33) の内部を通しているが、 円筒管 （33) の外部を通しても良い。 そ の際、 制御部材 （34) の形状は、 アーム押え管 （32) を制御できる形状であ れば形状を問わない。

上記に説明した操作原理を用いることにより、 クリップ （31) の位置が変わ らずにクリップ （3 1) を開閉する操作が可能となる。 また逆に制御部材 （3

4) を固定し円筒管 （33) を移動させると、 クリップ （31) を移動させなが ら開閉を行うことも可能である。

次にアームへの固定手段 （37) について説明する。 クリップ （31) のァー ム （35) への固定方法の一例としては、 図 10に示したように、 クリップ （2 1) にリング形状 （37) を設け、 そこにアーム （35) を通すことによって、 クリップを固定することができる。 図 1 0では、 クリップ （31) 側にリング形 状を設けているが、 逆にアーム （35) 側に設けても構わない。

またアームへの固定手段 （37) の形態であるが、 図ではリング状としている がこれは凹凸を利用した嵌合、 粘着剤など、 クリップ （31) をアーム （35) へ固定出来る手段であれば何ら構わない。

クリッビングされた後のクリップの固定手段について説明する。

クリップ （31) のパネ弾性を利用する方法が一例としてあげられる。 これは クリップ （3 1) を閉じた状態で製作しておき、 クリッピングする際にアーム (35) の開こうとする力を用いてクリップ （31) を開き、 クリッピング終了 後は、 クリップ （31) の復元力を利用し、 閉じるものである。

また、 クリップ （31) 固定用に、 別途固定用のリングを設けるという方法も 可能である。 これはアーム押え管 （32) の先端にリングを設け、 アーム押え管 (32) をアーム （35) より突き出すことにより、 固定リングをクリップ （3 1) に固定するという方法、 アーム押え管 （32) の外周に固定リングを設け、 これをアーム押え管 （32) と円筒管 （33) を覆うプッシングチューブで押し 出すという方法等が挙げられる。

本発明による内視鏡用クリップを用いたクリッビング装置の操作手順を以下に 説明する。

図 13 (a) のようにアーム （35) を閉じた状態で、 内視鏡用クリップ （3 1) を固定部 1 (37) へ装填する。 ついで内視鏡下でクリッピングすべき部位 を確定したら、 本装置を導入する。 制御部材 （34) を後方に移動させるとァー ム押え管 （32) も後方に移動し、 アーム （35) と内視鏡用クリップ （3 1) が図 13 (b) のように開くので、 この状態で処置すべき組織に押し当てる。 つ いで、 制御部材 （34) を前進させ、 アーム （35) を閉じ、 組織を結紮する。 この際、 結紮の効果が不十分であれば、 再度、 制御部材 (34) を後方に移動し させれば、 アーム （35) は開くので何度でもクリッピング操作をやり直すこと が可能である。

満足できるクリッピングが出来たら、 さらに制御部材 （34) を前方に移動さ せることにより、 アーム押え管 （32) により内視鏡用クリップ （3 1) が締め 付けられ、 クリップの固定手段 （図示せず） により固定される。 内視鏡用クリツ プ （31) は、 組織に固定されているため、 クリッピング装置全体を後方へ移動 させると固定部 1 (37) からアーム （32) が外れる。

内視鏡用クリップ （31) は、 組織を結紮した状態で数日から 1週間程度維持 される。 その後組織が壊死し、 壊死した部分とともに自然に脱落し、 そのまま体 外に排出される。

産業上の利用可能性

以上により明らかなように、 本発明による内視鏡用クリップ装置は、 クリップ を自由に開閉できるため何度でもクリッビング操作をやり直すことが可能である とともに、 クリップを容易に装填できるため、 内視鏡下で生体組織の出血部位の 結紮や、 切除等の処置を行う領域を明確にするためのマーキングに使用するクリ ップ装置として極めて有効である。

Claims

請 求 の 範 囲

1. 開閉操作が可能である一対のアーム部を有するクリップ、 クリップのァー ム部を保持してアーム部を開閉するための操作手段、 アーム部を閉じた後にァー ムを閉じた状態で固定するための固定手段、 及びアーム部の外側に固定手段を配 置する手段より構成されることを特徴とする内視鏡用クリップ装置。

2. 先端に 1対の弾性体からなる腕部を有する中空の部材、 前記中空の部材を 覆いアームを開閉するための外部の部材、 前記外側の部材に接続された制御部材、 開閉操作が可能であるアーム部を有するクリップ、 及びクリッビング後にクリッ プを固定するための固定手段から構成され、 外側の部材に接続された制御部材を 軸方向に移動することにより腕部が開閉することを特徴とする内視鏡用クリップ

3. クリップのアーム部に腕部に固定出来る手段を有する請求項 1又は 2記載 の内視鏡用クリップ装置。

4. 腕部にアームと固定出来る手段を有する請求項 1〜 3いずれか記載の内視 鏡用タリップ装置。

5. タリップのアーム部は、 幅がアーム部の一部又は全体に渡り連続的に小さ くなって基部で連結されている請求項 1〜4いずれ力記載の内視鏡用クリップ装 置。

6. タリップのアーム部が、 クリップ素材の弾性により、 又はアーム部に別の 弾性体を取付けることにより、 クリップ単体では常にアーム部が閉じている請求 項 1〜 5いずれか記載の内視鏡用クリツプ装置。

7. 固定手段とクリップはプレート上に設けた小孔に予め配置されており、 そ の後装置にローデイングする請求項 1〜 6いずれか記載の内視鏡用クリップ装置。