WO2003051729A1 - Sac hermetiquement ferme comportant une bande d'ouverture - Google Patents

Description

明 細 書 開封テープ付密封袋 技術分野

本発明は、 開封テープ付密封袋に関する。 詳しくは、 食品、 医薬品等を包装す る包装袋の開口部側に設けられる開封テ一プ付密封袋に関する。

背景技術

従来、 袋の開封部に雄型咬合具と雌型咬合具より成る咬合具 （嵌合具） を設け ることにより、 開閉自在とした袋 （チャック袋） が食品、 医薬品、 雑貨等の多く の分野で使用されている。 このような咬合具付袋でも、 販売時点までは完全密閉 されていることが望ましく、 咬合部分に沿って端部を完全に密封することが一般 的である。 密封シールされる咬合具付袋では、 使用時に咬合具と開口側シール部 分との間を切断し、その後は咬合具部分で開封、再密封することが一般的である。 密封シールされる袋の開封には、利用者が従来の鉄を使って切断する方法の他、 切断すべき部分の側端から手で引き裂く方法が採られる。 手で引き裂く操作を容 易にするために、 袋の側端にノツチを形成することもなされている。

しかし、 鋏の使用は面倒であり、 且つ鋏がないと切れないという欠点がある。 また、 ノツチから引き裂く切断の仕方によれば直線状にきれいに切れないという 欠点がある。 そこで、 近年では、 鋏等の道具を使うことなく手で直線状に引き裂 くための手段として、 例えば次のような手段が提案されている。

手段 1 ；引き裂き線として開口部側にミシン目を形成する。

手段 2 ；袋体を構成するラミネートフィルムの内面側フィルムを肉厚に形成す ると共に、 この内面側フィルムに咬合具を形成し、 且つこの内面側フィルムの咬 合具よりも端縁側に切り込み線を形成する （実公昭 5 2— 1 8 2 5 4号公報参 照） 。

手段 3；特殊な形状の切断線を形成する（実開昭 6 2 - 1 3 8 3 8号公報参照）。 し力 しながら、 前述した各手段には次のような問題がある。

手段 1では、 ミシン目のため密封性が低く、 輸送時等において何らかの原因で 開封してしまうという問題がある。

手段 2では、 切り込み線の形成された内面側フィルム単体のままではきれいに 裂けても、これを基材フィルムに熱溶着した場合、熱の影響で切り込み線が埋まつ て引き裂きにくくなるという問題がある。

手段 3では、 密封性が不充分であり、 且つ特殊な切断線を形成するための工程 が複雑になるという問題がある。

発明の開示

本発明の主な目的は、 使用前の密封性が確実であり、 且つ、 手による切断開封 を容易に行うことができる開封テープ付密封袋を提供することにある。

本発明は、 包装袋の開口部側に開封テープが設けられる開封テープ付密封袋で あって、 前記包装袋の内側の一方の面に、 前記開口部に平行に貼着される帯状の 開封テープを備え、 前記包装袋の前記開封テープの端部側には、 前記開封テープ の貼着面の反対側の面に切欠部が形成されていることを特徴とする。

ここで、 開封テープの貼着は、 接着剤を用いた接着やヒートシール等による熱 溶着により行われる。 本発明のテープとしては幅広いものに限らず、 幅の狭いも のであってもよく、引き裂きガイド効果が得られれば紐状のものであってもよい。 テープとしては、ある程度幅が狭いほうが引き裂きガイド効果が高くなる。但し、 幅が広ければ、 薄くても引っ張り強度が得られる。 幅を狭くする場合、 厚みを増 す等すれば強度が確保でき、 断面が楕円形ないし円形のいわゆる紐状にしてもよ レ、。

このような本発明によれば、 包装袋の内側の一方の面に、 前記開口部に平行に 貼着される帯状の開封テープを備えて構成されることにより、 ミシン目等を設け る構造でないため、 外部との隙間が生じないので、 包装袋の開封前の密封性を確 実にすることができる。 また、 包装袋の前記開封テープの端部側には、 開封テープの貼着面の反対側の 面に切欠部が形成されていることにより、 切欠部がある部分は、 開封テープと包 装袋の一方の面だけになるから、 切込部で開封テープ端部が露出するので、 容易 に、 切込部を起こすことができる。 本発明の開封テープ付密封袋では、 前記包装袋および Zまたは前記開封テープ には、 前記開封テープの端部から切り込まれて終端部が前記開封テープの内側に 位置する一対の切込部が形成されていることが望ましい。

このような本発明によれば、 前記包装袋および Zまたは前記開封テープの前記 開封テープ端部側に一対の切込部が形成されていることにより、 この切込部に挟 まれた部分がタブ状となり、 包装袋の開封時にこのタブ状の部分をそのままつま み部分として把持することができるので、 手による切断開封を容易に行うことが できる。 本発明の開封テープ付密封袋では、 前記切込部は、 前記開封テープに対して傾 斜配置され、 各々の切込みの基端部側が前記開封テープの外側に配置されている ことが望ましい。

このような本発明によれば、 切込部が傾斜していることにより、 開封テープの 貼着の位置が多少ずれていても、 包装袋の一方の面と開封テープに確実に切込部 を形成することができる。 特に、 一対の切込部は袋の奥側 （切断が進む方向） に 向かうにしたがって、互いに近接する状態となり、切断線を所定の位置（開封テー プの中心線など） に誘導することができ、 手による切断であっても所定の切断状 態を確実に確保することができる。 本発明の開封テープ付密封袋では、 前記開封テープは、 長尺方向に一軸延伸加 ェされていることが好ましい。

ここで、 延伸とは、 繊維状あるいはフィルム状の高分子材料を物理的に引き伸 ばすことをいう。 これにより、 高分子材料の強度や弾性率の向上をはかることが でき、 結晶性高分子をガラス転移温度以上、 融点以下の温度で延伸すると、 非晶 部分の分子が延伸方向に引き伸ばされ、 結晶化度が増すとともに、 分子が延伸方 向に配向する。 その結果、 延伸方向の引張強度や引張弾性率が大きくなる。 一軸 延伸とは、 ある一定方向に引き伸ばすことをいい、 例えば、 フィルムを一軸延伸 すると、延伸方向の強度が垂直方向に比べて増加し， 異方性材料となり、 さらに、 引き裂いた場合には、 延伸方向に引き裂かれる指向性が強くなる。

これにより、 延伸倍率は、 5倍以上、 好ましくは 8〜1 2倍がよい。 開封テー プは、 長尺方向に一軸延伸加工されていることにより、 引き裂きの指向性が強く なるので、 開封テープの長尺方向に沿って直線的に開封することができる。 本発明の開封テープ付密封袋では、 前記開封テープは、 ポリオレフイン系樹脂 製であることが好ましく、 そのなかでも、 ポリオレフイン系樹脂は、 ポリエチレ ン系樹脂またはポリプロピレン系樹脂が好ましい。

ここで、 ポリオレフイン系樹脂としては、 ポリエチレン、 ポリプロピレン、 ポ リブテン等がある。

ポリエチレン系樹脂としては、 直鎖状低密度ポリエチレン （L L D P E ) 、 高 密度ポリエチレン （H D P E ) 、 低密度ポリエチレン （L D P E ) 等が挙げられ る。

ポリプロピレン系樹脂としては、 ポリプロピレンとしては、 ホモポリプロピレ ン、 ランダムポリプロピレン、 ブロックポリプロピレン等が挙げられる。

これによれば、 開封テープは、 ポリオレフイン系樹脂製であることにより、 ポ リオレフイン系樹脂は熱可塑性を備えるので、成形、延伸等の加工が容易である。 また、 ポリエチレン系樹脂は、 防湿性， 耐水性， 耐寒性， 耐薬品性に優れ柔軟 であり、 液状の被包装体を包装する際に好適である。

さらに、 ポリプロピレン系樹脂は、 比重が小さくので、 包装袋自体の重さを軽 くすることができる。 本発明の開封テープ付密封袋では、 雌雄一対の部材の部材からなる咬合具が、 袋内面側にそれぞれ貼着されていることが好ましい。

これによれば、 雌雄一対の部材の部材からなる咬合具が、 袋内面側にそれぞれ 貼着されていることにより、 咬合具は、 再開閉可能であるので、 袋の密封性を保 持することができる。 図面の簡単な説明

図 1は本発明の一実施形態を示す包装袋の平面図である。

図 2は前記実施形態における包装袋の拡大平面図である。

図 3は前記図 2の包装袋の X— X断面図である。

図 4は前記実施形態における包装袋の開封手順を示す図である。

図 5は前記実施形態における包装袋の製造手順を示す図である。

図 6は本発明の他の実施形態を示す包装袋の平面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

図 1には、 本発明の一実施形態に係る包装袋 1が示されている。

包装袋 1は、 矩形状のポリエチレンシート 1 O A (図示表側） 、 1 0 B (図示 裏側） の 4辺をヒートシール等で封止されて構成されている。 これら封止された 部分は、 ヒートシール部 1 2となる。 また、 矩形状の包装袋 1の 1辺が、 開口部 2とされている。

開封テープ 3は、 ポリオレフイン系樹脂製の幅のあるテープであり、 開口部 2 側に、 ポリエチレンシート 1 0 Bの面に、 ヒートシール等で溶着されることによ り、 貼着され、 長尺方向に一軸延伸加工されている。

切欠部 4は、 包装袋 1の開封テープ 3の端部側で、 開口部 2側に、 ポリエチレ ンシート 1 0 Aの面に矩形状に、 形成されている。

切込部 5は、開封テープ 3の端部側に、ポリエチレンシート 1 0 Bから開封テー プ 3の端縁に対して傾斜し、 開封テープ 3の内側まで達するように形成されてい る。 また、 切込部 5は、 切欠部 4の範囲内に形成されている。 なお、 切欠部 4お よぴ切込部 5は、 本実施形態では、 開口部 2に直交する 2辺のヒートシール部 1 2の両方に設けられている。

咬合具 1 1は、 開口部 2側の開封テープ 3の下側に、 ポリエチレンシート 1 0 A、 1 0 Bの両面に、 それぞれ、 雌雄一対の部材が、 ヒートシール等で貼着され ている。 また、 咬合具 1 1は、 包装袋 1の内面に貼着ざれている。 ここで、 咬合 具 1 1は、 ポリエチレン製である。

切欠部 4は、 図 2に示すように、 開口部 2側に、 ポリエチレンシート 1 O Aの 面に矩形状に、 形成され、 切込部 5は、 開封テープ 3端部側に位置し、 開封テー プ 3よりも外側に位置し、 かつ、 ポリエチレンシート 1 0 B上に位置する切込基 端部 5 Aから傾斜して、 開封テープ 3の内側に位置する切込終端部 5 Bまで達す るように形成されている。

切込終端部 5 Bは、 図 2の X— X断面図である図 3に示すように、 開封テープ 3の内側に形成されている。 包装袋 1の開封の手順としては、 図 4に示すように、 開封テープ 3の端部側を つまみ上げ、 矢印の方向に、 引っ張るようにして、 引き裂く。 ポリエチレンシー ト 1 0 B、 開封テープ 3、 ポリエチレンシート 1 O Aが重なった部分は、 切込終 端部 5 Bから平行な方向に、 直線的に、 引き裂かれる。

包装袋 1の製造の手順としては、 図 5に示すように、 あらかじめ、 ポリエチレ ンシート 1 0 A、 1 0 Bの間に開封テープ 3を挟み込む。 この際、 ポリエチレン シート 1 O Aの開封テープ 3の対応する位置には、 切欠部 4が形成されている。 ポリエチレンシート 1 0 A、 1 0 B、 開封テープ 3は、 ヒートシールバー 2 0に よって、 加熱溶着され、 ヒートシール部 1 2が、 切欠部 4の対応する位置に形成 される。

その後、 切欠部 4内に、 2組の切込部 5が開封テープ 3をまたがるように、 ハ の字型に形成されている。 この際、 切込部 5は、 ハの字型の末広がり同士が、 対 向するように形成されている。

さらに、 カツトバー 3 0によって、 ポリエチレンシート 1 O B、 開封テープ 3、 ポリエチレンシート 1 O Aが重なった部分は、 2組の切込部 5の間を切断される。 以上の工程を経て、 2組の切欠部 4、 切込部 5が形成されているポリエチレン シート 1 0 B、 開封テープ 3、 ポリエチレンシート 1 O Aの積層体に、 図示して いるヒートシール部 1 2の直交する 2辺に、 ヒートシール部を形成すれば、 包装 袋となる。 上述のような本実施形態によれば、 次のような効果がある。

( 1 )開封テープ 3の端部側には、開封テープ 3の端縁に対して傾斜した開封テー プ 3の内側に達する切込部 5が形成されていることにより、 包装袋 1の開封時に 切込部 5をそのままつまみ部分として把持することができるので、 手による切断 開封を容易に行うことができる。

また、 切込部 5が傾斜していることにより、 開封テープ 3の貼着の位置が多少 ずれていても、 包装袋 1のポリエチレンシート 1 0 Bの面と開封テープ 3に確実 に切込部 5を形成することができる。

さらに、 包装袋 1の内側の一方の面に、 開口部 2に平行に貼着される帯状の開 封テープ 3を備えて構成されることにより、ミシン目等を設ける構造でないため、 外部との隙間が生じないので、 包装袋 1の開封前の密封性を確実にすることがで さる。

( 2 ) 包装袋 1の開封テープ 3の端部側には、 開封テープ 3の貼着面の反対側の 面に切欠部 4が形成されていることにより、 切欠部 4がある部分は、 開封テープ 3と包装袋 1のポリエチレンシート 1 O Aの面だけになるから、 切欠部 4は薄く なるので、 容易に、 切込部 5を起こすことができる。

( 3 ) 開封テープ 3は、 長尺方向に一軸延伸加工されていることにより、 引き裂 きの指向性が強くなるので、 開封テープ 3の長尺方向に沿って直線的に開封する ことができる。 なお、 本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、 本発明の目的を達成 できる範囲での変形、 改良は、 本発明に含まれるものである。 例えば、 切込部 5 としては、開封テープ 3の外側に位置する切込基端部 5 Aから傾斜して、開封テー プ 3の内側に位置する切込終端部 5 Bを形成していたが、 これに限られず、 切込 部 5は、 切込基端部 5 Aが、 開封テープ 3の内側に位置していてもよい。

この場合、 切込部 5は傾斜していなくてもよく、 例えば図 6に示すように、 ― 対が互いに平行であってもよい。

また、 切欠部 4およぴ切込部 5は、 開封テープ 3の両端にそれぞれ形成されて いたが、 何れか片方 （つまり図 1の袋の左右何れかの側だけ） でもよレ、。

一対の切込部 5は形成されないとしてもよく、 切欠部 4により一方のポリェチ レンシ一ト 1 0 Bおよび開封テープ 3だけが掴める状態になるので、 この部分を 把持性して容易に切り裂きを開始することができる。

開封テープ 3は前記実施形態のような幅のあるものに限らず、 幅の狭いもので あってもよく、 引き裂きガイド効果が得られる引っ張り強度がえられれば細い紐 状のものであってもよい。

さらに、 咬合具 1 1は、 前記実施形態では、 開口部 2側に貼着されて設けられ ていたが、 設けなくともよい。 この場合、 使い捨ての包装袋として好適である。 また、 開封テープ 3は、 前記実施形態では、 ポリエチレン製であつたが、 これ に限られず、 ポリプロピレン製であってもよい。

その他、 本発明を実施する際の具体的な構造および形状等は、 本発明の目的を 達成できる範囲内で他の構造等と 産業上の利用可能性

本発明は、 食品、 医薬品等を包装する包装袋として利用でき、 特に開口部側 開封を容易にした開封テープ付密封袋として利用できる。 ·

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 包装袋の開口部側に開封テープが設けられる開封テープ付密封袋であって、 前記包装袋の内側の一方の面に、 前記開口部に平行に貼着される帯状の開封 テープを備え、 前記包装袋の前記開封テープの端部側には、 前記開封テープの貼 着面の反対側の面に切欠部が形成されていることを特徴とする開封テープ付密封 袋。

2 . 請求項 1に記載の開封テープ付密封袋において、

前記包装袋および Zまたは前記開封テープには、 前記開封テープの端部から切 り込まれて終端部が前記開封テープの内側に位置する一対の切込部が形成されて いることを特徴とする開封テープ付密封袋。

3 . 請求項 1または請求項 2に記載の開封テープ付密封袋において、

前記切込部は、 前記開封テープに対して傾斜配置され、 各々の切込みの基端部 側が前記開封テープの外側に配置されていることを特徴とする開封テープ付密封 袋。

4 . 請求項 1から請求項 3の何れかに記載の開封テープ付密封袋において、 前記開封テープは、 長尺方向に一軸延伸加工されていることを特徴とする開封 テープ付密封袋。

5 . 請求項 1から請求項 4のいずれかに記載の開封テープ付密封袋において、 前記開封テープは、 ポリオレフイン系樹脂製であることを特徴とする開封テー プ付密封袋。

6 . 請求項 5に記載の開封テープ付密封袋において、

前記ポリオレフイン系樹脂は、 ポリエチレン系樹脂であることを特徴とする開 封テープ付密封袋。

7 . 請求項 5に記載の開封テープ付密封袋において、

前記ポリオレフイン系樹脂は、 ポリプロピレン系樹脂であることを特徴とする 開封テープ付密封袋。

8 . 請求項 1から請求項 7のいずれかに記載の開封テープ付密封袋において、 雌雄一対の部材の部材からなる咬合具が、 袋内面側にそれぞれ貼着されている 二とを特徴とする開封テープ付密封袋。