JP2017036084A - 包装フィルム及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】開封をし易いが、不用意に切り裂かれない包装フィルム及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明の包装フィルムは、端縁18の開放領域に付設された帯状体22の長手端縁に向けて、該端縁18より内側に向けてのび、帯状体22の長手端縁の近傍まで続く、切り離しスリット24が形成され、
該切り離しスリット24は、帯状体22を挟んで向き合うように左側と右側とに離間して左右一対形成され、左右に分離した切り離しスリット30、40の間に、指で摘むことができる摘み領域26が形成され、
摘み領域26を帯状体22ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリット24の帯状体側の端部と帯状体22との間のつなぎ部分28を切り裂き、摘み領域26に接着した帯状体22の周辺の包装フィルム10を帯状体22に沿って切り離して包装フィルム10を開放することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装フィルム及びその製造方法に関し、特に例えばイチゴ等の青果物を収納して店頭に陳列するときに包装トレイの開口を被う包装フィルム及びその製造方法に関するものである。
イチゴ等の青果物を店頭販売するときには、一般的にプラスチック製の深底トレイが使用される。そのとき、青果物を収納したトレイの開口部分を透明な包装フィルムで被って封止される。
その包装フィルムを開封するとき、包装フィルムの接着部がトレイに強固に貼り付いてしまうため、開封するときに意外と剥がしにくく、不均等に力を加えるとトレイが傾いたり、収納物が飛び出したりするという不具合が生じることがある。そこで、包装フィルムの一部分にミシン目を形成したり、あるいは凸部を付して、包装フィルムを裂き易くし開封性を改善したものが提案されている(特許文献1、特許文献2参照。)。
特許第5733496号公報 実開平5−77059号公報
従来の包装フィルムでは、ミシン目で包装フィルムを切り裂こうとしてもミシン目の端を指で摘みにくく、包装フィルムの切り裂きを容易に行えない。又、摘みをミシン目に続いて形成すると、搬送時や店頭販売のときに不用意に該摘みに物が触れてミシン目が切れることもある。
それゆえに、本発明の主たる目的は、開封をし易いが、不用意に切り裂かれない包装フィルム及びその製造方法を提供することである。
この発明の請求項1にかかる包装フィルムは、包装フィルムを切り離すための帯状体が付設された包装フィルムにおいて、端縁の開放領域に付設された帯状体の長手端縁に向けて、該端縁より内側に向けてのび、帯状体の長手端縁の近傍まで続く、切り離しスリットが形成され、該切り離しスリットは、帯状体を挟んで向き合うように左側と右側とに離間して左右一対形成され、左右に分離した切り離しスリットの間に、指で摘むことができる摘み領域が形成され、摘み領域を帯状体ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリットの帯状体側の端部と帯状体との間のつなぎ部分を切り裂き、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放することができる、包装フィルムである。
この発明の請求項2にかかる包装フィルムにおいては、帯状体は、包装フィルムの端縁まで達しており、該帯状体の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリットの包装フィルム端縁側の始端が形成され、切り離しスリットは、該始端より包装フィルムの内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体の長手端縁の近傍に至り、終端が包装フィルムの端縁より内側であって帯状体の長手端縁との間に距離をおいて形成されている、請求項1に記載の包装フィルムである。
この発明の請求項3にかかる包装フィルムにおいては、左右の切り離しスリットは、帯状体を中心とした対称形である、請求項1又は請求項2に記載の包装フィルムである。
この発明の請求項4にかかる包装フィルムにおいては、左右の切り離しスリットは、始端から終端に至るまで円弧状である、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の包装フィルムである。
この発明の請求項5にかかる包装フィルムにおいては、帯状体は、包装フィルムの手前側端から向こう側端に至る長さを備え、包装フィルムの手端側端に一方の切り離しスリットが形成され、包装フィルムの向こう側端に他方の切り離しスリットが形成され、包装フィルムの手前側端の切り離しスリットと包装フィルムの向こう側端の切り離しスリットとが、対称形である、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の包装フィルムである。
この発明の請求項6にかかる包装フィルムの製造方法は、長手方向を有する包装フィルム原丹に、上流から下流に向かう包装フィルム原丹の長手方向に帯状体を形成する帯状材の長手方向が沿うように、帯状材を添着する、帯状体添着ステップと、包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルムの端縁に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルムに、切り離しスリットを形成する、切り離しスリット形成ステップと、包装フィルム原丹及び帯状体を形成する帯状材の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原丹の幅方向に包装フィルム及び帯状体を形成する帯状材を切断して包装フィルムの端縁を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有し、前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリットは、包装フィルムの帯状体の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側にのびて上流側の帯状体の左側端縁の近傍までのび、且つ、前記包装フィルムの帯状体の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側の帯状体の右側端縁の近傍までのびる、包装フィルムの製造方法である。
この発明の請求項7にかかる包装フィルムの製造方法は、長手方向を有する包装フィルム原丹に、上流から下流に向かう包装フィルム原丹の長手方向に帯状体を形成する帯状材の長手方向が沿うように、帯状材を添着する、帯状体添着ステップと、包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルムの端縁に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルムに跨って、切り離しスリットを形成する、切り離しスリット形成ステップと、包装フィルム原丹及び帯状体を形成する帯状材の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原丹の幅方向に包装フィルム及び帯状体を形成する帯状材を切断して包装フィルムの端縁を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有し、前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリットは、包装フィルムの帯状体の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側にのびて上流側の帯状体の左側端縁の近傍までのび、且つ、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち下流側の包装フィルムにおいては下流側にのびて下流側の帯状体の左側端縁の近傍までのびるとともに、前記包装フィルムの帯状体の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側にのびて上流側の帯状体の右側端縁の近傍までのび、且つ、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち下流側の包装フィルムにおいては下流側にのびて下流側の帯状体の右側端縁の近傍までのびる、請求項6に記載の包装フィルムの製造方法である。
この発明の請求項8にかかる包装フィルムの製造方法においては、包装フィルム原丹は、上流から下流に向けて、順次、移動と切断のための停止とを繰り返して送られ、切断のための停止ステーションでは、包装フィルム端縁形成ステップと切り離しスリット形成ステップとを、別々に又は同時に行われ、隣接する上流側の包装フィルムと下流側の包装フィルムとを切り離したとき、上流側の包装フィルムには、上流側にのびる切り離しスリット及び下流側にのびる切り離しスリットが形成され、及び/又は、下流側の包装フィルムには、下流側にのびる切り離しスリット及び上流側にのびる切り離しスリットが形成され、上流側の包装フィルム及び/又は下流側の包装フィルムのいずれもが、上流側端縁及び/又は、下流側端縁のいずれにも円形状の切り離しスリットが形成されている、請求項6又は請求項7に記載の包装フィルムの製造方法である。
本発明によれば、包装フィルムを切り離すための帯状体が付設された包装フィルムにおいて、
端縁の開放領域に付設された帯状体の長手端縁に向けて、該端縁より内側に向けてのび、帯状体の長手端縁の近傍まで続く、切り離しスリットが形成され、
該切り離しスリットは、帯状体を挟んで向き合うように左側と右側とに離間して左右一対形成され、
左右に分離した切り離しスリットの間に、指で摘むことができる摘み領域が形成され、
摘み領域を帯状体ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリットの帯状体側の端部と帯状体との間のつなぎ部分を切り裂き、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放することができるので、開封をし易く、且つ、包装フィルムの端縁を内側に形成された摘み領域によってつなぎ部分を保護されており、包装フィルムが不用意に切り裂かれない。
請求項2の発明によれば、
帯状体は、包装フィルムの端縁まで達しており、
該帯状体の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリットの包装フィルム端縁側の始端が形成され、
切り離しスリットは、該始端より包装フィルムの内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体の長手端縁の近傍に至り、終端が包装フィルムの端縁より内側であって帯状体の長手端縁との間に距離をおいて形成されているので、切り離しスリットの間の摘み領域を指で摘んで引っ張り、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを容易に開放することができる。
請求項3の発明によれば、
左右の切り離しスリットは、帯状体を中心とした対称形であるので、摘み領域を指で摘んで、左右均等な力で摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放できる。
請求項4の発明によれば、
左右の切り離しスリットは、始端から終端に至るまで円弧状であるので摘み領域の形状が指先の形状に似ており、摘み領域を指で摘み易く、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放し易い。
請求項5の発明によれば、
帯状体は、包装フィルムの手前側端から向こう側端に至る長さを備え、
包装フィルムの手端側端に一方の切り離しスリットが形成され、
包装フィルムの向こう側端に他方の切り離しスリットが形成され、
包装フィルムの手前側端の切り離しスリットと包装フィルムの向こう側端の切り離しスリットとが、対称形であるので、指で摘むことができる摘み領域を見付け易く、利き手が右手あるいは左手のいずれの人も摘み領域を摘んで、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放し易い。
請求項6及び請求項7にかかる発明によれば、包装フィルムを切り離すための帯状体が付設された包装フィルムを効率的に製造することができ、
製造された包装フィルムは、端縁の開放領域に付設された帯状体の長手端縁に向けて、該端縁より内側に向けてのび、帯状体の長手端縁の近傍まで続く、切り離しスリットが形成され、
該切り離しスリットは、帯状体を挟んで向き合うように左側と右側とに離間して左右一対形成され、
左右に分離した切り離しスリットの間に、指で摘むことができる摘み領域が形成され、
摘み領域を帯状体ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリットの帯状体側の端部と帯状体との間のつなぎ部分を切り裂き、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放することができるので、開封をし易く、且つ、包装フィルムの端縁を内側に形成された摘み領域によってつなぎ部分を保護されており、包装フィルムが不用意に切り裂かれない。
本願発明に係る包装用フィルムの一実施形態を示す斜視図である。 食品等の入ったトレイに包装用フィルムを被せた状態を示す斜視図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの平面図解図である。 包装用フィルムの要部の平面図解図である。 包装用フィルムの断面図解図であり、(A)は図4VA−VA断面図解図、(B)は図4VB−VBで断面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの使用手順を示す、包装フィルムの背面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す平面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す断面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す平面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す断面図解図であり、(A)は正断面図解図であり、(B)は平断面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す平面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの使用手順を示す斜視図である。 本願発明に係る包装用フィルムの使用手順を示す斜視図である。 本願発明に係る包装用フィルムの他の実施形態を示す平面図である。 本願発明に係る包装用フィルムのさらに他の実施形態を示す平面図解図であり、(A)は包装フィルムの平面図解図、(B)は製造方法を示す平面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムのさらに他の実施形態を示す平面図解図であり、(A)は包装フィルムの平面図解図、(B)は製造方法を示す平面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムのさらに他の実施形態を示す平面図解図であり、(A)は包装フィルムの平面図解図、(B)は製造方法を示す平面図解図である。
本発明に係る包装フィルム10は、イチゴなどの青果物などの被包物Gを店頭に陳列するときに使用されるプラスチック製の深底トレイ200の上面の開口部分202を被うための透明樹脂製フィルムである。包装フィルム10は、例えば、延伸加工によりフィルム状に形成されたポリスチレン又はポリプロピレン等の合成樹脂からなる。
包装フィルム10は、青果物などの被包物Gを収容した状態のトレイ200の上面の開口部分202を被う被覆部12と、この被覆部12の左右の折返し部14とを含む。
包装フィルム10は、横長矩形のシート状に一体に形成されており、平面視方形状のシート体である。
包装フィルム10の左端縁の近傍及び右端縁の近傍に形成された折返し部14のそれぞれの端部の裏面には、左右一対の貼着部16が形成されている。
包装フィルム10の端縁18は、折り返し部14を構成する左側の第1折り返し部14aと、右側の第2折り返し部14bとの間に跨って、折り返し部14と直交するように構成されている。
端縁18は、包装フィルム10の手前側の第1の端縁18Aと、第1の端縁18Aとは離れた、向こう側の第2の端縁18Bとを有している。
第1の端縁18A及び第2の端縁18Bは、直線状であり、第1の端縁18Aと第2の端縁18Bとは平行である。
包装フィルム10の被覆部12及び被覆部12の端縁18には、被覆部12を切り離して被包物Gを取り出すための開放部20が形成されている。開放部20は、被覆部12を手前側の第1の端縁18Aから向こう側の第2の端縁18Bに亘ってトレイ200の開口部分202に沿って直線的に包装フィルム10を引き裂くことができるように形成されている。
開放部20は、第1の端縁18Aと第2の端縁18Bとの間に亘って包装フィルム10に添設された帯状体22と、端縁18、すなわち第1の端縁18Aと第2の端縁18Bのそれぞれに形成された切り離しスリット24とを有している。
帯状体22は、包装フィルム10を切り離すために付設されており、容易には切り裂かれない柔軟性を有する合成樹脂シートよりなる。帯状体22は、包装フィルム10よりも硬質の合成樹脂材よりなる。帯状体22は、その幅が、1〜2.5cmの直線状テープである。
帯状体22は、包装フィルム10の延伸方向にのびるように付設されている。
帯状体22は、包装フィルム10の手前側端から向こう側端に至る長さを備えている。
切り離しスリット24は、端縁18の開放部20に付設された帯状体22の長手端縁に向けて、該端縁18より内側に向けてのび、帯状体22の長手端縁の近傍まで続く。
この発明の実施の形態においては、包装フィルム10の手端側端に一方の切り離しスリット組24Aが形成され、且つ、包装フィルム10の向こう側端に他方の切り離しスリット組24Bが形成されている。
包装フィルム10の手前側端の一方の切り離しスリット組24Aと包装フィルム10の向こう側端の他方の切り離しスリット組24Bとは、対称形である。
一方の切り離しスリット組24Aは、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とが帯状体22を挟んで向き合う切り離しスリット24の群である。
他方の切り離しスリット組24Bは、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とが帯状体22を挟んで向き合う切り離しスリット24の群である。
切り離しスリット24は、帯状体22を挟んで離間した、左側の第1の切り離しスリット30と、右側の第2の切り離しスリット40とを備える、左右の一対のスリットで構成されている。
左側の第1の切り離しスリット30は、帯状体22の左側の長手端縁22aに向けてのび左側の長手端縁22aの近傍まで続く。
右側の第2の切り離しスリット40は、帯状体22の右側の長手端縁22bに向けてのび右側の長手端縁22bの近傍まで続く。
該切り離しスリット24は、帯状体22を挟んで向き合うように左側の第1の切り離しスリット30と右側の第2の切り離しスリット40とに離間して左右一対形成され、左右に分離した切り離しスリット24の間に、指で摘むことができる摘み領域26が形成されている。
左側の第3の切り離しスリット50は、帯状体22の左側の長手端縁22aに向けてのび左側の長手端縁22aの近傍まで続く。
右側の第4の切り離しスリット60は、帯状体22の右側の長手端縁22bに向けてのび右側の長手端縁22bの近傍まで続く。
該切り離しスリット24は、帯状体22を挟んで向き合うように左側の第3の切り離しスリット50と右側の第4の切り離しスリット60とに離間して左右一対形成され、左右に分離した切り離しスリット24の間に、指で摘むことができる摘み領域26が形成されている。
第1の切り離しスリット30は、始端32と終端34とを有し、終端34と帯状体22との間に第1つなぎ部分38が形成される。
第2の切り離しスリット40は、始端42と終端44とを有し、終端44と帯状体22との間に第2つなぎ部分48が形成される。
第3の切り離しスリット50は、始端52と終端54とを有し、終端54と帯状体22との間に第3つなぎ部分58が形成される。
第4の切り離しスリット60は、始端62と終端64とを有し、終端64と帯状体22との間に第4つなぎ部分68が形成される。
第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40との間に摘み領域26が形成され、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60との間に、摘み領域26が形成される。
切り離しスリット24(一方の切り離しスリット組24A)を構成する第1の切り離しスリット30において、帯状体22は、包装フィルム10の端縁18まで達している。
切り離しスリット24は、該帯状体22の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリット24を構成する第1の切り離しスリット30の包装フィルム10の端縁18側の始端32が形成されている。
切り離しスリット24を構成する第1の切り離しスリット30は、該始端32より包装フィルム10の内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体22の長手端縁の近傍に至り、終端34が包装フィルム10の端縁18より内側であって帯状体22の長手端縁との間に距離をおいて形成されている、
切り離しスリット24(一方の切り離しスリット組24A)を構成する第2の切り離しスリット40において、帯状体22は、包装フィルム10の端縁18まで達している。
切り離しスリット24は、該帯状体22の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリット24を構成する第2の切り離しスリット40の包装フィルム10の端縁18側の始端42が形成されている。
切り離しスリット24を構成する第2の切り離しスリット40は、該始端42より包装フィルム10の内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体22の長手端縁の近傍に至り、終端44が包装フィルム10の端縁18より内側であって帯状体22の長手端縁との間に距離をおいて形成されている。
左右の切り離しスリット24すなわち第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とは、帯状体22を中心とした対称形である。
左右の切り離しスリット24すなわち第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とは、始端32,42から終端34,44に至るまで円弧状である。
切り離しスリット24(他方の切り離しスリット組24B)を構成する第3の切り離しスリット50において、帯状体22は、包装フィルム10の端縁18まで達している。
切り離しスリット24は、該帯状体22の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリット24を構成する第3の切り離しスリット50の包装フィルム10の端縁18側の始端52が形成されている。
切り離しスリット24を構成する第3の切り離しスリット50は、該始端52より包装フィルム10の内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体22の長手端縁の近傍に至り、終端54が包装フィルム10の端縁18より内側であって帯状体22の長手端縁との間に距離をおいて形成されている、
切り離しスリット24(他方の切り離しスリット組24B)を構成する第4の切り離しスリット60において、帯状体22は、包装フィルム10の端縁18まで達している。
切り離しスリット24は、該帯状体22の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリット24を構成する第4の切り離しスリット60の包装フィルム10の端縁18側の始端62が形成されている。
切り離しスリット24を構成する第4の切り離しスリット60は、該始端62より包装フィルム10の内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体22の長手端縁の近傍に至り、終端64が包装フィルム10の端縁18より内側であって帯状体22の長手端縁との間に距離をおいて形成されている。
左右の切り離しスリット24すなわち第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とは、帯状体22を中心とした対称形である。
左右の切り離しスリット24すなわち第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とは、始端52,62から終端54,64に至るまで円弧状である。
摘み領域26の端縁18、すなわち第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40との間の端縁18は、第1の切り離しスリット30より左側で包装フィルム10の左端縁に至るまでの端縁18及び第2の切り離しスリット40より右側で包装フィルム10の右端縁に至るまでと、一直線に揃い、きちんと並んでいる。
一方の切り離しスリット組24A及び他方の切り離しスリット組24Bの形状は、次の構成を備えている。
第1の切り離しスリット30の始端32と第2の切り離しスリット40の始端42との間の幅は、指で摘み易くするために、帯状体22の幅より広い。
この実施の形態においては、帯状体22の幅の4ないし6倍の長さである。
第1の切り離しスリット30の終端34と帯状体22の左側の長手端縁22aとの間のつなぎ部分28の幅は、不用意に切り裂かれないようにするために、帯状体22の幅の半分またはそれ以上の幅を有している。
同様に、第2の切り離しスリット40の終端44と帯状体22の右側の長手端縁22bの幅は、不用意に切り裂かれないようにするために、帯状体22の幅の半分またはそれ以上の幅を有している。
この実施の形態においては、帯状体22の左側の長手端縁22aとの間のつなぎ部分28と第2の切り離しスリット40の終端44と帯状体22の右側の長手端縁22bの幅とは、同一の幅である。
摘み領域26の奥行き、すなわち、第1の端縁18Aの摘み領域26の端縁18から第1の切り離しスリット30の終端34に至る直線的な距離及び第2の端縁18Bの摘み領域26の端縁18から第2の切り離しスリット40の終端44に至る直線的な距離は、指で摘み易くするために帯状体22の幅より広い。
摘み領域26を帯状体22ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリット24の帯状体22側の端部と帯状体22との間のつなぎ部分28を切り裂き、摘み領域26に接着した帯状体22の周辺の包装フィルム10を帯状体22に沿って切り離し、包装フィルム10を、第1の端縁18Aから第2の端縁18Bに亘って、帯状体22に沿って切断して開放することができる。
次に、包装フィルム10をトレイ200に取り付ける方法について説明する。
トレイ200は、底壁204と、この底壁204から上方に向けて拡大するテーパ状に傾斜した前後左右の側壁206とを有し、これら左右の側壁206に、前述した包装フィルム10の左右側辺に設けた貼着部16を貼着して封止される。
貼着部16には、その粘着剤層16aにライナ16bが剥離自在に貼り付けられているので、ライナ16bを取り外して、粘着剤層16aをトレイ200の側壁206に接着して、包装フィルム10がトレイ200に取り付けられる。
包装フィルム10は、全体が上面の開口部分202の外法より長い寸法にされ、左右いずれか一方の貼着部16をトレイ200の側壁206に貼り付け、これと逆方向に引っ張りながら他方の貼着部16をトレイ200の側壁206に貼り付ける。これにより包装フィルム10は、上面の開口部分202に略水平且つ適度な張力を持って貼り付けることができ、トレイ200内部に収納された被包物Gを適度に押圧してその振動を防止することができる。
また、包装フィルム10の被覆部12の表面には、当該トレイ200に収納される果菜の品名、商標、販売者名、広告画像等が印刷される。
包装フィルム10を開封するときは、利き手以外の手で、図11において示すように包装フィルム10の被覆部12を軽く押さえ、切り離しスリット24を利き手の指で摘み、帯状体22ののびる方向に帯状体22とともに引っ張る。
すると、帯状体22が包装フィルム10の表面より持ち上がり、図12において示すように徐々に包装フィルム10が帯状体22の長手端縁の近傍において切り裂かれ、解放される。
次に、包装フィルム10の製造方法について、主として図7ないし10に基づいて説明する。
包装フィルム10の製造方法は、長手方向を有する包装フィルム原丹100に、上流から下流に向かう包装フィルム原丹100の長手方向に帯状体22を形成する帯状材122の長手方向が沿うように、帯状体22を形成する帯状材122を添着する、帯状体添着ステップと、
包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルム10の端縁18に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルム10に跨って、切り離しスリット24(第1の切り離しスリット30、第2の切り離しスリット40、第3の切り離しスリット50及び第4の切り離しスリット60)を形成する、切り離しスリット形成ステップと、
包装フィルム原丹100及び帯状体22を形成する帯状材122の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原丹100の幅方向に包装フィルム10及び帯状体22を形成する帯状材122を切断して包装フィルム10の端縁18(手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118B)を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有している。
帯状体添着ステップは、長手方向を有する包装フィルム原丹100に、上流から下流に向かう包装フィルム原丹100の長手方向に帯状体22を形成する帯状材122の長手方向が沿うように、帯状体22を形成する帯状材122を添着する工程である。
この実施の形態においては、帯状材122は、その一方主面に形成された粘着剤層124により、包装フィルム原丹100の一方主面に添着される。
帯状材122が添着された包装フィルム原丹100は、上流から下流に向けて、順次、移動と切断のための停止とを繰り返して送られ、切り離しスリット形成ステップと包装フィルム形成ステップとを、別々に行われる。
切り離しスリット形成ステップは、包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルム10の端縁18に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルム10に跨って、切り離しスリット24(第1の切り離しスリット30、第2の切り離しスリット40、第3の切り離しスリット50及び第4の切り離しスリット60)を形成するように、後の包装フィルム端縁形成工程において、隣接する上流側の包装フィルム110と下流側の包装フィルム112とを切り離したとき、上流側の包装フィルム110には、上流側にのびる切り離しスリット24及び下流側にのびる切り離しスリット24が形成され、下流側の包装フィルム112には、下流側にのびる切り離しスリット24及び上流側にのびる切り離しスリット24が形成される工程である。
すなわち、上流側の包装フィルム110及び下流側の包装フィルム112のいずれもが、手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118Bのいずれにも円形状の切り離しスリット24が形成される。
切り離しスリット形成工程においては、一方の切り離しスリット組24A又は他方の切り離しスリット組24Bを形成するための刃先を備えた雄型142と、包装フィルム原丹100及び帯状材122を挟んで雄型142の下方に配設された雌型144とを備えた切断のための第1停止ステーション140において、包装フィルム原丹100が切断される。
すなわち、雄型142をエアシリンダ等で上下動させて、雌型144の穿孔穴に貫入させて、包装フィルム原丹100が切断される。
雄型142は、上流側の包装フィルム110の手前側端縁(下流側端縁)118A側に第1の切り離しスリット30を形成するとともに下流側の包装フィルム112の向こう側端縁(上流側端縁)118B側に第3の切り離しスリット50を形成することができるように、左側の半円弧状の切刃142aと、上流側の包装フィルム110の手前側端縁(下流側端縁)118A側に第2の切り離しスリット40を形成するとともに下流側の包装フィルム112の向こう側端縁(上流側端縁)118B側に第4の切り離しスリット60を形成することができるように、右側の半円弧状の切刃142bとを有している。
左側の半円弧状の切刃142aと右側の半円弧状の切刃142bとの間には、上流側と下流側とにつなぎ部分28を形成するための間隔142cが形成されている。
前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリット24は、包装フィルム10の帯状体22の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルム10のうち上流側の包装フィルム110においては上流側にのびて上流側にのびる帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍までのび、且つ、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルム10のうち下流側の包装フィルム112においては下流側にのびて下流側にのびる帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍までのびるとともに、前記包装フィルム10の帯状体22の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルム10のうち上流側の包装フィルム110においては上流側にのびて上流側にのびる帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍までのび、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルム10のうち下流側の包装フィルム112においては下流側にのびて下流側にのびる帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍までのびる。
上流側の包装フィルム110には、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とが向き合う一方の切り離しスリット組24Aが形成され、且つ、上流側の包装フィルム110に隣接する下流側の包装フィルム112には、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とが向き合う他方の切り離しスリット組24Bが形成される。
一方の切り離しスリット組24Aは、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とが帯状体22を挟んで向き合う切り離しスリット24の群である。
他方の切り離しスリット組24Bは、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とが帯状体22を挟んで向き合う切り離しスリット24の群である。
手前側端縁(下流側端縁)118Aに形成された、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とは、回転対称性を備え、左右対称形であり、向こう側端縁(上流側端縁)118Bに形成されて第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とは、回転対称性を備え、左右対称形である。
手前側端縁(下流側端縁)118Aに形成された一方の切り離しスリット組24Aは、向こう側端縁(上流側端縁)118Bに形成された他方の切り離しスリット組24Bと上下対称形である。
包装フィルム端縁形成ステップは、包装フィルム原丹100及び帯状体22を形成する帯状材122の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原丹100の幅方向に包装フィルム10及び帯状体22を形成する帯状材122を切断して包装フィルム10の端縁18(手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118B)を形成する工程である。
包装フィルム端縁形成工程においては、端縁18を形成するためのギロチン刃152を備えた切断のための第2停止ステーション150において、包装フィルム原丹100及び帯状材122が切断される。
ギロチン刃152は、直線状の刃先を備える。
該切断のための第2停止ステーション150は、前記切断のための第1停止ステーション140より下流側に配設される。
該切断のための第2停止ステーション150において、包装フィルム原丹100及び帯状材122を切断されてなる包装フィルム10は、ローラー等で下流側に移送されて、順次積層され、適宜、積層された包装フィルム10をトレイ200に取り付ける工程に移送される。
包装フィルム端縁形成工程において、隣接する上流側の包装フィルム110と下流側の包装フィルム112とを切り離したとき、上流側の包装フィルム110には、上流側にのびる切り離しスリット24及び下流側にのびる切り離しスリット24が形成され、下流側の包装フィルム112には、下流側にのびる切り離しスリット24及び上流側にのびる切り離しスリット24が形成される。
上流側の包装フィルム110及び下流側の包装フィルム112のいずれもが、手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118Bのいずれにも円形状の切り離しスリット24が形成されている。
包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成された端縁18は、切断されたときに上流側の包装フィルム110に形成された手前側端縁(下流側端縁)118Aと下流側の包装フィルム112に形成された向こう側端縁(上流側端縁)118Bとが同時に形成される。
同時に切断されたとき、上流側の包装フィルム110に隣接する下流側の包装フィルム112に形成された向こう側端縁(上流側端縁)118Bと上流側の包装フィルム110に形成された手前側端縁(下流側端縁)118Aとが、同時に形成される。
手前側端縁(下流側端縁)118Aは、包装フィルム10の端縁18を構成する第1の端縁18Aを構成する。
向こう側端縁(上流側端縁)118Bは、包装フィルム10の端縁18を構成する第2の端縁18Bを構成する。
第1の切り離しスリット30は、始端32と終端34とを有し、終端34と帯状体22との間に第1つなぎ部分38が形成される。
第2の切り離しスリット40は、始端42と終端44とを有し、終端44と帯状体22との間に第2つなぎ部分48が形成される。
第3の切り離しスリット50は、始端52と終端54とを有し、終端54と帯状体22との間に第3つなぎ部分58が形成される。
第4の切り離しスリット60は、始端62と終端64とを有し、終端64と帯状体22との間に第4つなぎ部分68が形成される。
第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40との間に摘み領域26が形成され、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60との間に、摘み領域26が形成される。
本発明は、前記実施の形態に限定されず、次のように変更可能である。
切り離しスリット24は、図13において示すように、第1の端縁18A又は第2の端縁18Bのいずれか一方に形成されてもよい。
図13図示包装フィルムを製造するときは、長手方向を有する包装フィルム原丹100に、上流から下流に向かう包装フィルム原丹100の長手方向に帯状体22を形成する帯状材122の長手方向が沿うように、帯状材122を添着する、帯状体添着ステップと、
包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルム10の端縁18に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルム10に、切り離しスリット(第1の切り離しスリット30及び第2の切り離しスリット40)を形成する、切り離しスリット形成ステップと、
包装フィルム原丹100及び帯状体22を形成する帯状材122の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原丹100の幅方向に包装フィルム10及び帯状体22を形成する帯状材122を切断して包装フィルム10の端縁(手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118B)を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有し、
前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリットは、包装フィルム10の帯状体22の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルム10においては上流側にのびて上流側の帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍までのび、且つ、前記包装フィルム10の帯状体22の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルム10においては上流側の帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍までのびるように形成する。
切り離しスリット24は、図14において示すように、略L字型であってもよい。
切り離しスリット24を構成する第1の切り離しスリット30は、つなぎ部分28(第1つなぎ部分38)に至るまで、始端32から直線状で帯状体22と平行にのび、直角に屈曲して、帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍に至り、終端34と帯状体22の左側の長手端縁22aとの間につなぎ部分28(第1つなぎ部分38)が形成されている。
始端32は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている。
切り離しスリット24を構成する第2の切り離しスリット40は、つなぎ部分28(第2つなぎ部分48)に至るまで、始端42から直線状で帯状体22と平行にのび、直角に屈曲して、帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍に至り、終端44と帯状体22の右側の長手端縁22bとの間につなぎ部分28(第2つなぎ部分48)が形成されている。
始端42は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている。
切り離しスリット24は、図15において示すように、略直線状であってもよい。
切り離しスリット24を構成する第1の切り離しスリット30は、つなぎ部分28(第1つなぎ部分38)に至るまで、始端32から直線状で帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍に至り、終端34と帯状体22の左側の長手端縁22aとの間につなぎ部分28(第1つなぎ部分38)が形成されている。始端42は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている。
切り離しスリット24を構成する第2の切り離しスリット40は、つなぎ部分28(第2つなぎ部分48)に至るまで、始端42から直線状で帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍に至り、終端44と帯状体22の右側の長手端縁22bとの間につなぎ部分28(第2つなぎ部分48)が形成されている。始端42は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている。
切り離しスリット24は、図16において示すように、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とを合わせると略U字型ないしは放物線型となるスリットであってもよい。
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
10 包装フィルム
12 被覆部
14 折り返し部
14a 第1折り返し部
14b 第2折り返し部
16 貼着部
16a 粘着剤層
16b ライナ
18 端縁
18A 第1の端縁
18B 第2の端縁
20 開放部
22 帯状体
22a 左側の長手端縁22a
22b 右側の長手端縁22b
24 切り離しスリット
30 第1の切り離しスリット
40 第2の切り離しスリット
50 第3の切り離しスリット
60 第4の切り離しスリット
28 つなぎ部分
38 第1つなぎ部分
48 第2つなぎ部分
58 第3つなぎ部分
68 第4つなぎ部分
26 摘み領域
32,42,52,62 始端
34,44,54,64 終端
24A 一方の切り離しスリット組
24B 他方の切り離しスリット組
100 包装フィルム原丹
110 上流側の包装フィルム
112 下流側の包装フィルム
118A 手前側端縁(下流側端縁)
118B 向こう側端縁(上流側端縁)
122 帯状材
124 粘着剤層
140 切断のための第1停止ステーション
142 雄型
142a 左側の半円弧状の切刃
142b 右側の半円弧状の切刃
142c 間隔
144 雌型
150 切断のための第2停止ステーション
152 ギロチン刃
200 トレイ
202 開口部分
204 底壁
206 側壁
G 被包物
本発明は、包装フィルム及びその製造方法に関し、特に例えばイチゴ等の青果物を収納して店頭に陳列するときに包装トレイの開口を被う包装フィルム及びその製造方法に関するものである。
イチゴ等の青果物を店頭販売するときには、一般的にプラスチック製の深底トレイが使用される。そのとき、青果物を収納したトレイの開口部分を透明な包装フィルムで被って封止される。
その包装フィルムを開封するとき、包装フィルムの接着部がトレイに強固に貼り付いてしまうため、開封するときに意外と剥がしにくく、不均等に力を加えるとトレイが傾いたり、収納物が飛び出したりするという不具合が生じることがある。そこで、包装フィルムの一部分にミシン目を形成したり、あるいは凸部を付して、包装フィルムを裂き易くし開封性を改善したものが提案されている(特許文献1、特許文献2参照。)。
特許第5733496号公報 実開平5−77059号公報
従来の包装フィルムでは、ミシン目で包装フィルムを切り裂こうとしてもミシン目の端を指で摘みにくく、包装フィルムの切り裂きを容易に行えない。又、摘みをミシン目に続いて形成すると、搬送時や店頭販売のときに不用意に該摘みに物が触れてミシン目が切れることもある。
それゆえに、本発明の主たる目的は、開封をし易いが、不用意に切り裂かれない包装フィルム及びその製造方法を提供することである。
この発明の請求項1にかかる包装フィルムは、包装フィルムを切り離すための帯状体が付設された包装フィルムにおいて、端縁の開放領域に付設された帯状体の長手端縁に向けて、該端縁より内側に向けてのび、帯状体の長手端縁の近傍まで続く、切り離しスリットが形成され、該切り離しスリットは、帯状体を挟んで向き合うように左側と右側とに離間して左右一対形成され、左右に分離した切り離しスリットの間に、指で摘むことができる摘み領域が形成され、摘み領域を帯状体ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリットの帯状体側の端部と帯状体との間のつなぎ部分を切り裂き、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放することができる、包装フィルムである。
この発明の請求項2にかかる包装フィルムにおいては、帯状体は、包装フィルムの端縁まで達しており、該帯状体の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリットの包装フィルム端縁側の始端が形成され、切り離しスリットは、該始端より包装フィルムの内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体の長手端縁の近傍に至り、終端が包装フィルムの端縁より内側であって帯状体の長手端縁との間に距離をおいて形成されている、請求項1に記載の包装フィルムである。
この発明の請求項3にかかる包装フィルムにおいては、左右の切り離しスリットは、帯状体を中心とした対称形である、請求項1又は請求項2に記載の包装フィルムである。
この発明の請求項4にかかる包装フィルムにおいては、左右の切り離しスリットは、始端から終端に至るまで円弧状である、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の包装フィルムである。
この発明の請求項5にかかる包装フィルムにおいては、帯状体は、包装フィルムの手前側端から向こう側端に至る長さを備え、包装フィルムの手端側端に一方の切り離しスリットが形成され、包装フィルムの向こう側端に他方の切り離しスリットが形成され、包装フィルムの手前側端の切り離しスリットと包装フィルムの向こう側端の切り離しスリットとが、対称形である、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の包装フィルムである。
この発明の請求項6にかかる包装フィルムの製造方法は、長手方向を有する包装フィルム原に、上流から下流に向かう包装フィルム原の長手方向に帯状体を形成する帯状材の長手方向が沿うように、帯状材を添着する、帯状体添着ステップと、包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルムの端縁に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルムに、切り離しスリットを形成する、切り離しスリット形成ステップと、包装フィルム原及び帯状体を形成する帯状材の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原の幅方向に包装フィルム及び帯状体を形成する帯状材を切断して包装フィルムの端縁を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有し、前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリットは、包装フィルムの帯状体の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側にのびて上流側の帯状体の左側端縁の近傍までのび、且つ、前記包装フィルムの帯状体の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側の帯状体の右側端縁の近傍までのびる、包装フィルムの製造方法である。
この発明の請求項7にかかる包装フィルムの製造方法は、長手方向を有する包装フィルム原に、上流から下流に向かう包装フィルム原の長手方向に帯状体を形成する帯状材の長手方向が沿うように、帯状材を添着する、帯状体添着ステップと、包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルムの端縁に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルムに跨って、切り離しスリットを形成する、切り離しスリット形成ステップと、包装フィルム原及び帯状体を形成する帯状材の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原の幅方向に包装フィルム及び帯状体を形成する帯状材を切断して包装フィルムの端縁を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有し、前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリットは、包装フィルムの帯状体の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側にのびて上流側の帯状体の左側端縁の近傍までのび、且つ、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち下流側の包装フィルムにおいては下流側にのびて下流側の帯状体の左側端縁の近傍までのびるとともに、前記包装フィルムの帯状体の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側にのびて上流側の帯状体の右側端縁の近傍までのび、且つ、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち下流側の包装フィルムにおいては下流側にのびて下流側の帯状体の右側端縁の近傍までのびる、請求項6に記載の包装フィルムの製造方法である。
この発明の請求項8にかかる包装フィルムの製造方法においては、包装フィルム原は、上流から下流に向けて、順次、移動と切断のための停止とを繰り返して送られ、切断のための停止ステーションでは、包装フィルム端縁形成ステップと切り離しスリット形成ステップとを、別々に又は同時に行われ、隣接する上流側の包装フィルムと下流側の包装フィルムとを切り離したとき、上流側の包装フィルムには、上流側にのびる切り離しスリット及び下流側にのびる切り離しスリットが形成され、及び/又は、下流側の包装フィルムには、下流側にのびる切り離しスリット及び上流側にのびる切り離しスリットが形成され、上流側の包装フィルム及び/又は下流側の包装フィルムのいずれもが、上流側端縁及び/又は、下流側端縁のいずれにも円形状の切り離しスリットが形成されている、請求項6又は請求項7に記載の包装フィルムの製造方法である。
本発明によれば、包装フィルムを切り離すための帯状体が付設された包装フィルムにおいて、
端縁の開放領域に付設された帯状体の長手端縁に向けて、該端縁より内側に向けてのび、帯状体の長手端縁の近傍まで続く、切り離しスリットが形成され、
該切り離しスリットは、帯状体を挟んで向き合うように左側と右側とに離間して左右一対形成され、
左右に分離した切り離しスリットの間に、指で摘むことができる摘み領域が形成され、
摘み領域を帯状体ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリットの帯状体側の端部と帯状体との間のつなぎ部分を切り裂き、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放することができるので、開封をし易く、且つ、包装フィルムの端縁を内側に形成された摘み領域によってつなぎ部分を保護されており、包装フィルムが不用意に切り裂かれない。
請求項2の発明によれば、
帯状体は、包装フィルムの端縁まで達しており、
該帯状体の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリットの包装フィルム端縁側の始端が形成され、
切り離しスリットは、該始端より包装フィルムの内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体の長手端縁の近傍に至り、終端が包装フィルムの端縁より内側であって帯状体の長手端縁との間に距離をおいて形成されているので、切り離しスリットの間の摘み領域を指で摘んで引っ張り、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを容易に開放することができる。
請求項3の発明によれば、
左右の切り離しスリットは、帯状体を中心とした対称形であるので、摘み領域を指で摘んで、左右均等な力で摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放できる。
請求項4の発明によれば、
左右の切り離しスリットは、始端から終端に至るまで円弧状であるので摘み領域の形状が指先の形状に似ており、摘み領域を指で摘み易く、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放し易い。
請求項5の発明によれば、
帯状体は、包装フィルムの手前側端から向こう側端に至る長さを備え、
包装フィルムの手端側端に一方の切り離しスリットが形成され、
包装フィルムの向こう側端に他方の切り離しスリットが形成され、
包装フィルムの手前側端の切り離しスリットと包装フィルムの向こう側端の切り離しスリットとが、対称形であるので、指で摘むことができる摘み領域を見付け易く、利き手が右手あるいは左手のいずれの人も摘み領域を摘んで、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放し易い。
請求項6及び請求項7にかかる発明によれば、包装フィルムを切り離すための帯状体が付設された包装フィルムを効率的に製造することができ、
製造された包装フィルムは、端縁の開放領域に付設された帯状体の長手端縁に向けて、該端縁より内側に向けてのび、帯状体の長手端縁の近傍まで続く、切り離しスリットが形成され、
該切り離しスリットは、帯状体を挟んで向き合うように左側と右側とに離間して左右一対形成され、
左右に分離した切り離しスリットの間に、指で摘むことができる摘み領域が形成され、
摘み領域を帯状体ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリットの帯状体側の端部と帯状体との間のつなぎ部分を切り裂き、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放することができるので、開封をし易く、且つ、包装フィルムの端縁を内側に形成された摘み領域によってつなぎ部分を保護されており、包装フィルムが不用意に切り裂かれない。
本願発明に係る包装用フィルムの一実施形態を示す斜視図である。 食品等の入ったトレイに包装用フィルムを被せた状態を示す斜視図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの平面図解図である。 包装用フィルムの要部の平面図解図である。 包装用フィルムの断面図解図であり、(A)は図4VA−VA断面図解図、(B)は図4VB−VBで断面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの使用手順を示す、包装フィルムの背面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す平面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す断面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す平面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す断面図解図であり、(A)は正断面図解図であり、(B)は平断面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの製造工程の一部を示す平面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムの使用手順を示す斜視図である。 本願発明に係る包装用フィルムの使用手順を示す斜視図である。 本願発明に係る包装用フィルムの他の実施形態を示す平面図である。 本願発明に係る包装用フィルムのさらに他の実施形態を示す平面図解図であり、(A)は包装フィルムの平面図解図、(B)は製造方法を示す平面図解図である。 本願発明に係る包装用フィルムのさらに他の実施形態を示す平面図解図であり、(A)は包装フィルムの平面図解図、(B)は製造方法を示す平面図解図である
本発明に係る包装フィルム10は、イチゴなどの青果物などの被包物Gを店頭に陳列するときに使用されるプラスチック製の深底トレイ200の上面の開口部分202を被うための透明樹脂製フィルムである。包装フィルム10は、例えば、延伸加工によりフィルム状に形成されたポリスチレン又はポリプロピレン等の合成樹脂からなる。
包装フィルム10は、青果物などの被包物Gを収容した状態のトレイ200の上面の開口部分202を被う被覆部12と、この被覆部12の左右の折返し部14とを含む。
包装フィルム10は、横長矩形のシート状に一体に形成されており、平面視方形状のシート体である。
包装フィルム10の左端縁の近傍及び右端縁の近傍に形成された折返し部14のそれぞれの端部の裏面には、左右一対の貼着部16が形成されている。
包装フィルム10の端縁18は、折り返し部14を構成する左側の第1折り返し部14aと、右側の第2折り返し部14bとの間に跨って、折り返し部14と直交するように構成されている。
端縁18は、包装フィルム10の手前側の第1の端縁18Aと、第1の端縁18Aとは離れた、向こう側の第2の端縁18Bとを有している。
第1の端縁18A及び第2の端縁18Bは、直線状であり、第1の端縁18Aと第2の端縁18Bとは平行である。
包装フィルム10の被覆部12及び被覆部12の端縁18には、被覆部12を切り離して被包物Gを取り出すための開放部20が形成されている。開放部20は、被覆部12を手前側の第1の端縁18Aから向こう側の第2の端縁18Bに亘ってトレイ200の開口部分202に沿って直線的に包装フィルム10を引き裂くことができるように形成されている。
開放部20は、第1の端縁18Aと第2の端縁18Bとの間に亘って包装フィルム10に添設された帯状体22と、端縁18、すなわち第1の端縁18Aと第2の端縁18Bのそれぞれに形成された切り離しスリット24とを有している。
帯状体22は、包装フィルム10を切り離すために付設されており、容易には切り裂かれない柔軟性を有する合成樹脂シートよりなる。帯状体22は、包装フィルム10よりも硬質の合成樹脂材よりなる。帯状体22は、その幅が、1〜2.5cmの直線状テープである。
帯状体22は、包装フィルム10の延伸方向にのびるように付設されている。
帯状体22は、包装フィルム10の手前側端から向こう側端に至る長さを備えている。切り離しスリット24は、端縁18の開放部20に付設された帯状体22の長手端縁に向けて、該端縁18より内側に向けてのび、帯状体22の長手端縁の近傍まで続く。
この発明の実施の形態においては、包装フィルム10の手端側端に一方の切り離しスリット組24Aが形成され、且つ、包装フィルム10の向こう側端に他方の切り離しスリット組24Bが形成されている。
包装フィルム10の手前側端の一方の切り離しスリット組24Aと包装フィルム10の向こう側端の他方の切り離しスリット組24Bとは、対称形である。
一方の切り離しスリット組24Aは、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とが帯状体22を挟んで向き合う切り離しスリット24の群である。
他方の切り離しスリット組24Bは、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とが帯状体22を挟んで向き合う切り離しスリット24の群である。
切り離しスリット24は、帯状体22を挟んで離間した、左側の第1の切り離しスリット30と、右側の第2の切り離しスリット40とを備える、左右の一対のスリットで構成されている。
左側の第1の切り離しスリット30は、帯状体22の左側の長手端縁22aに向けてのび左側の長手端縁22aの近傍まで続く。
右側の第2の切り離しスリット40は、帯状体22の右側の長手端縁22bに向けてのび右側の長手端縁22bの近傍まで続く。
該切り離しスリット24は、帯状体22を挟んで向き合うように左側の第1の切り離しスリット30と右側の第2の切り離しスリット40とに離間して左右一対形成され、左右に分離した切り離しスリット24の間に、指で摘むことができる摘み領域26が形成されている。
左側の第3の切り離しスリット50は、帯状体22の左側の長手端縁22aに向けてのび左側の長手端縁22aの近傍まで続く。
右側の第4の切り離しスリット60は、帯状体22の右側の長手端縁22bに向けてのび右側の長手端縁22bの近傍まで続く。
該切り離しスリット24は、帯状体22を挟んで向き合うように左側の第3の切り離しスリット50と右側の第4の切り離しスリット60とに離間して左右一対形成され、左右に分離した切り離しスリット24の間に、指で摘むことができる摘み領域26が形成されている。
第1の切り離しスリット30は、始端32と終端34とを有し、終端34と帯状体22との間に第1つなぎ部分38が形成される。
第2の切り離しスリット40は、始端42と終端44とを有し、終端44と帯状体22との間に第2つなぎ部分48が形成される。
第3の切り離しスリット50は、始端52と終端54とを有し、終端54と帯状体22との間に第3つなぎ部分58が形成される。
第4の切り離しスリット60は、始端62と終端64とを有し、終端64と帯状体22との間に第4つなぎ部分68が形成される。
第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40との間に摘み領域26が形成され、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60との間に、摘み領域26が形成される。
切り離しスリット24(一方の切り離しスリット組24A)を構成する第1の切り離しスリット30において、帯状体22は、包装フィルム10の端縁18まで達している。
切り離しスリット24は、該帯状体22の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリット24を構成する第1の切り離しスリット30の包装フィルム10の端縁18側の始端32が形成されている。
切り離しスリット24を構成する第1の切り離しスリット30は、該始端32より包装フィルム10の内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体22の長手端縁の近傍に至り、終端34が包装フィルム10の端縁18より内側であって帯状体22の長手端縁との間に距離をおいて形成されている、
切り離しスリット24(一方の切り離しスリット組24A)を構成する第2の切り離しスリット40において、帯状体22は、包装フィルム10の端縁18まで達している。
切り離しスリット24は、該帯状体22の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリット24を構成する第2の切り離しスリット40の包装フィルム10の端縁18側の始端42が形成されている。
切り離しスリット24を構成する第2の切り離しスリット40は、該始端42より包装フィルム10の内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体22の長手端縁の近傍に至り、終端44が包装フィルム10の端縁18より内側であって帯状体22の長手端縁との間に距離をおいて形成されている。
左右の切り離しスリット24すなわち第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とは、帯状体22を中心とした対称形である。
左右の切り離しスリット24すなわち第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とは、始端32,42から終端34,44に至るまで円弧状である。
切り離しスリット24(他方の切り離しスリット組24B)を構成する第3の切り離しスリット50において、帯状体22は、包装フィルム10の端縁18まで達している。
切り離しスリット24は、該帯状体22の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリット24を構成する第3の切り離しスリット50の包装フィルム10の端縁18側の始端52が形成されている。
切り離しスリット24を構成する第3の切り離しスリット50は、該始端52より包装フィルム10の内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体22の長手端縁の近傍に至り、終端54が包装フィルム10の端縁18より内側であって帯状体22の長手端縁との間に距離をおいて形成されている、
切り離しスリット24(他方の切り離しスリット組24B)を構成する第4の切り離しスリット60において、帯状体22は、包装フィルム10の端縁18まで達している。
切り離しスリット24は、該帯状体22の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリット24を構成する第4の切り離しスリット60の包装フィルム10の端縁18側の始端62が形成されている。
切り離しスリット24を構成する第4の切り離しスリット60は、該始端62より包装フィルム10の内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体22の長手端縁の近傍に至り、終端64が包装フィルム10の端縁18より内側であって帯状体22の長手端縁との間に距離をおいて形成されている。
左右の切り離しスリット24すなわち第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とは、帯状体22を中心とした対称形である。
左右の切り離しスリット24すなわち第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とは、始端52,62から終端54,64に至るまで円弧状である。
摘み領域26の端縁18、すなわち第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40との間の端縁18は、第1の切り離しスリット30より左側で包装フィルム10の左端縁に至るまでの端縁18及び第2の切り離しスリット40より右側で包装フィルム10の右端縁に至るまでと、一直線に揃い、きちんと並んでいる。
一方の切り離しスリット組24A及び他方の切り離しスリット組24Bの形状は、次の構成を備えている。
第1の切り離しスリット30の始端32と第2の切り離しスリット40の始端42との間の幅は、指で摘み易くするために、帯状体22の幅より広い。
この実施の形態においては、帯状体22の幅の4ないし6倍の長さである。
第1の切り離しスリット30の終端34と帯状体22の左側の長手端縁22aとの間のつなぎ部分28の幅は、不用意に切り裂かれないようにするために、帯状体22の幅の半分またはそれ以上の幅を有している。
同様に、第2の切り離しスリット40の終端44と帯状体22の右側の長手端縁22bの幅は、不用意に切り裂かれないようにするために、帯状体22の幅の半分またはそれ以上の幅を有している。
この実施の形態においては、帯状体22の左側の長手端縁22aとの間のつなぎ部分28と第2の切り離しスリット40の終端44と帯状体22の右側の長手端縁22bの幅とは、同一の幅である。
摘み領域26の奥行き、すなわち、第1の端縁18Aの摘み領域26の端縁18から第1の切り離しスリット30の終端34に至る直線的な距離及び第2の端縁18Bの摘み領域26の端縁18から第2の切り離しスリット40の終端44に至る直線的な距離は、指で摘み易くするために帯状体22の幅より広い。
摘み領域26を帯状体22ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリット24の帯状体22側の端部と帯状体22との間のつなぎ部分28を切り裂き、摘み領域26に接着した帯状体22の周辺の包装フィルム10を帯状体22に沿って切り離し、包装フィルム10を、第1の端縁18Aから第2の端縁18Bに亘って、帯状体22に沿って切断して開放することができる。
次に、包装フィルム10をトレイ200に取り付ける方法について説明する。
トレイ200は、底壁204と、この底壁204から上方に向けて拡大するテーパ状に傾斜した前後左右の側壁206とを有し、これら左右の側壁206に、前述した包装フィルム10の左右側辺に設けた貼着部16を貼着して封止される。
貼着部16には、その粘着剤層16aにライナ16bが剥離自在に貼り付けられているので、ライナ16bを取り外して、粘着剤層16aをトレイ200の側壁206に接着して、包装フィルム10がトレイ200に取り付けられる。
包装フィルム10は、全体が上面の開口部分202の外法より長い寸法にされ、左右いずれか一方の貼着部16をトレイ200の側壁206に貼り付け、これと逆方向に引っ張りながら他方の貼着部16をトレイ200の側壁206に貼り付ける。これにより包装フィルム10は、上面の開口部分202に略水平且つ適度な張力を持って貼り付けることができ、トレイ200内部に収納された被包物Gを適度に押圧してその振動を防止することができる。
また、包装フィルム10の被覆部12の表面には、当該トレイ200に収納される果菜の品名、商標、販売者名、広告画像等が印刷される。
包装フィルム10を開封するときは、利き手以外の手で、図11において示すように包装フィルム10の被覆部12を軽く押さえ、切り離しスリット24を利き手の指で摘み、帯状体22ののびる方向に帯状体22とともに引っ張る。
すると、帯状体22が包装フィルム10の表面より持ち上がり、図12において示すように徐々に包装フィルム10が帯状体22の長手端縁の近傍において切り裂かれ、解放される。
次に、包装フィルム10の製造方法について、主として図7ないし10に基づいて説明する。
包装フィルム10の製造方法は、長手方向を有する包装フィルム原100に、上流から下流に向かう包装フィルム原100の長手方向に帯状体22を形成する帯状材122の長手方向が沿うように、帯状体22を形成する帯状材122を添着する、帯状体添着ステップと、
包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルム10の端縁18に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルム10に跨って、切り離しスリット24(第1の切り離しスリット30、第2の切り離しスリット40、第3の切り離しスリット50及び第4の切り離しスリット60)を形成する、切り離しスリット形成ステップと、
包装フィルム原100及び帯状体22を形成する帯状材122の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原100の幅方向に包装フィルム10及び帯状体22を形成する帯状材122を切断して包装フィルム10の端縁18(手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118B)を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有している。
帯状体添着ステップは、長手方向を有する包装フィルム原100に、上流から下流に向かう包装フィルム原100の長手方向に帯状体22を形成する帯状材122の長手方向が沿うように、帯状体22を形成する帯状材122を添着する工程である。
この実施の形態においては、帯状材122は、その一方主面に形成された粘着剤層124により、包装フィルム原100の一方主面に添着される。
帯状材122が添着された包装フィルム原100は、上流から下流に向けて、順次、移動と切断のための停止とを繰り返して送られ、切り離しスリット形成ステップと包装フィルム形成ステップとを、別々に行われる。
切り離しスリット形成ステップは、包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルム10の端縁18に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルム10に跨って、切り離しスリット24(第1の切り離しスリット30、第2の切り離しスリット40、第3の切り離しスリット50及び第4の切り離しスリット60)を形成するように、後の包装フィルム端縁形成工程において、隣接する上流側の包装フィルム110と下流側の包装フィルム112とを切り離したとき、上流側の包装フィルム110には、上流側にのびる切り離しスリット24及び下流側にのびる切り離しスリット24が形成され、下流側の包装フィルム112には、下流側にのびる切り離しスリット24及び上流側にのびる切り離しスリット24が形成される工程である。
すなわち、上流側の包装フィルム110及び下流側の包装フィルム112のいずれもが、手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118Bのいずれにも円形状の切り離しスリット24が形成される。
切り離しスリット形成工程においては、一方の切り離しスリット組24A又は他方の切り離しスリット組24Bを形成するための刃先を備えた雄型142と、包装フィルム原100及び帯状材122を挟んで雄型142の下方に配設された雌型144とを備えた切断のための第1停止ステーション140において、包装フィルム原100が切断される。
すなわち、雄型142をエアシリンダ等で上下動させて、雌型144の穿孔穴に貫入させて、包装フィルム原100が切断される。
雄型142は、上流側の包装フィルム110の手前側端縁(下流側端縁)118A側に第1の切り離しスリット30を形成するとともに下流側の包装フィルム112の向こう側端縁(上流側端縁)118B側に第3の切り離しスリット50を形成することができるように、左側の半円弧状の切刃142aと、上流側の包装フィルム110の手前側端縁(下流側端縁)118A側に第2の切り離しスリット40を形成するとともに下流側の包装フィルム112の向こう側端縁(上流側端縁)118B側に第4の切り離しスリット60を形成することができるように、右側の半円弧状の切刃142bとを有している。
左側の半円弧状の切刃142aと右側の半円弧状の切刃142bとの間には、上流側と下流側とにつなぎ部分28を形成するための間隔142cが形成されている。
前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリット24は、包装フィルム10の帯状体22の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルム10のうち上流側の包装フィルム110においては上流側にのびて上流側にのびる帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍までのび、且つ、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルム10のうち下流側の包装フィルム112においては下流側にのびて下流側にのびる帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍までのびるとともに、前記包装フィルム10の帯状体22の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルム10のうち上流側の包装フィルム110においては上流側にのびて上流側にのびる帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍までのび、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルム10のうち下流側の包装フィルム112においては下流側にのびて下流側にのびる帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍までのびる。
上流側の包装フィルム110には、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とが向き合う一方の切り離しスリット組24Aが形成され、且つ、上流側の包装フィルム110に隣接する下流側の包装フィルム112には、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とが向き合う他方の切り離しスリット組24Bが形成される。
一方の切り離しスリット組24Aは、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とが帯状体22を挟んで向き合う切り離しスリット24の群である。
他方の切り離しスリット組24Bは、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とが帯状体22を挟んで向き合う切り離しスリット24の群である。
手前側端縁(下流側端縁)118Aに形成された、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とは、回転対称性を備え、左右対称形であり、向こう側端縁(上流側端縁)118Bに形成されて第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60とは、回転対称性を備え、左右対称形である。
手前側端縁(下流側端縁)118Aに形成された一方の切り離しスリット組24Aは、向こう側端縁(上流側端縁)118Bに形成された他方の切り離しスリット組24Bと上下対称形である。
包装フィルム端縁形成ステップは、包装フィルム原100及び帯状体22を形成する帯状材122の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原100の幅方向に包装フィルム10及び帯状体22を形成する帯状材122を切断して包装フィルム10の端縁18(手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118B)を形成する工程である。
包装フィルム端縁形成工程においては、端縁18を形成するためのギロチン刃152を備えた切断のための第2停止ステーション150において、包装フィルム原100及び帯状材122が切断される。
ギロチン刃152は、直線状の刃先を備える。
該切断のための第2停止ステーション150は、前記切断のための第1停止ステーション140より下流側に配設される。
該切断のための第2停止ステーション150において、包装フィルム原100及び帯状材122を切断されてなる包装フィルム10は、ローラー等で下流側に移送されて、順次積層され、適宜、積層された包装フィルム10をトレイ200に取り付ける工程に移送される。
包装フィルム端縁形成工程において、隣接する上流側の包装フィルム110と下流側の包装フィルム112とを切り離したとき、上流側の包装フィルム110には、上流側にのびる切り離しスリット24及び下流側にのびる切り離しスリット24が形成され、下流側の包装フィルム112には、下流側にのびる切り離しスリット24及び上流側にのびる切り離しスリット24が形成される。
上流側の包装フィルム110及び下流側の包装フィルム112のいずれもが、手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118Bのいずれにも円形状の切り離しスリット24が形成されている。
包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成された端縁18は、切断されたときに上流側の包装フィルム110に形成された手前側端縁(下流側端縁)118Aと下流側の包装フィルム112に形成された向こう側端縁(上流側端縁)118Bとが同時に形成される。
同時に切断されたとき、上流側の包装フィルム110に隣接する下流側の包装フィルム112に形成された向こう側端縁(上流側端縁)118Bと上流側の包装フィルム110に形成された手前側端縁(下流側端縁)118Aとが、同時に形成される。
手前側端縁(下流側端縁)118Aは、包装フィルム10の端縁18を構成する第1の端縁18Aを構成する。
向こう側端縁(上流側端縁)118Bは、包装フィルム10の端縁18を構成する第2の端縁18Bを構成する。
第1の切り離しスリット30は、始端32と終端34とを有し、終端34と帯状体22との間に第1つなぎ部分38が形成される。
第2の切り離しスリット40は、始端42と終端44とを有し、終端44と帯状体22との間に第2つなぎ部分48が形成される。
第3の切り離しスリット50は、始端52と終端54とを有し、終端54と帯状体22との間に第3つなぎ部分58が形成される。
第4の切り離しスリット60は、始端62と終端64とを有し、終端64と帯状体22との間に第4つなぎ部分68が形成される。
第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40との間に摘み領域26が形成され、第3の切り離しスリット50と第4の切り離しスリット60との間に、摘み領域26が形成される。
本発明は、前記実施の形態に限定されず、次のように変更可能である。
切り離しスリット24は、図13において示すように、第1の端縁18A又は第2の端縁18Bのいずれか一方に形成されてもよい。
図13図示包装フィルムを製造するときは、長手方向を有する包装フィルム原100に、上流から下流に向かう包装フィルム原100の長手方向に帯状体22を形成する帯状材122の長手方向が沿うように、帯状材122を添着する、帯状体添着ステップと、
包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルム10の端縁18に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルム10に、切り離しスリット(第1の切り離しスリット30及び第2の切り離しスリット40)を形成する、切り離しスリット形成ステップと、
包装フィルム原100及び帯状体22を形成する帯状材122の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原100の幅方向に包装フィルム10及び帯状体22を形成する帯状材122を切断して包装フィルム10の端縁(手前側端縁(下流側端縁)118A及び向こう側端縁(上流側端縁)118B)を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有し、
前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリットは、包装フィルム10の帯状体22の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルム10の端縁18から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルム10においては上流側にのびて上流側の帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍までのび、且つ、前記包装フィルム10の帯状体22の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルム10においては上流側の帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍までのびるように形成する。
切り離しスリット24は、図14において示すように、略L字型であってもよい。
切り離しスリット24を構成する第1の切り離しスリット30は、つなぎ部分28(第1つなぎ部分38)に至るまで、始端32から直線状で帯状体22と平行にのび、直角に屈曲して、帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍に至り、終端34と帯状体22の左側の長手端縁22aとの間につなぎ部分28(第1つなぎ部分38)が形成されている。
始端32は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている。
切り離しスリット24を構成する第2の切り離しスリット40は、つなぎ部分28(第2つなぎ部分48)に至るまで、始端42から直線状で帯状体22と平行にのび、直角に屈曲して、帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍に至り、終端44と帯状体22の右側の長手端縁22bとの間につなぎ部分28(第2つなぎ部分48)が形成されている。
始端42は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている。
切り離しスリット24は、図15において示すように、略直線状であってもよい。
切り離しスリット24を構成する第1の切り離しスリット30は、つなぎ部分28(第1つなぎ部分38)に至るまで、始端32から直線状で帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍に至り、終端34と帯状体22の左側の長手端縁22aとの間につなぎ部分28(第1つなぎ部分38)が形成されている。始端42は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている。
切り離しスリット24を構成する第2の切り離しスリット40は、つなぎ部分28(第2つなぎ部分48)に至るまで、始端42から直線状で帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍に至り、終端44と帯状体22の右側の長手端縁22bとの間につなぎ部分28(第2つなぎ部分48)が形成されている。始端42は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている
上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである
0 包装フィルム
12 被覆部
14 折り返し部
14a 第1折り返し部
14b 第2折り返し部
16 貼着部
16a 粘着剤層
16b ライナ
18 端縁
18A 第1の端縁
18B 第2の端縁
20 開放部
22 帯状体
22a 左側の長手端縁22a
22b 右側の長手端縁22b
24 切り離しスリット
30 第1の切り離しスリット
40 第2の切り離しスリット
50 第3の切り離しスリット
60 第4の切り離しスリット
28 つなぎ部分
38 第1つなぎ部分
48 第2つなぎ部分
58 第3つなぎ部分
68 第4つなぎ部分
26 摘み領域
32,42,52,62 始端
34,44,54,64 終端
24A 一方の切り離しスリット組
24B 他方の切り離しスリット組
100 包装フィルム原
110 上流側の包装フィルム
112 下流側の包装フィルム
118A 手前側端縁(下流側端縁)
118B 向こう側端縁(上流側端縁)
122 帯状材
124 粘着剤層
140 切断のための第1停止ステーション
142 雄型
142a 左側の半円弧状の切刃
142b 右側の半円弧状の切刃
142c 間隔
144 雌型
150 切断のための第2停止ステーション
152 ギロチン刃
200 トレイ
202 開口部分
204 底壁
206 側壁
G 被包物
切り離しスリット24は、図15において示すように、略直線状であってもよい。
切り離しスリット24を構成する第1の切り離しスリット30は、つなぎ部分28(第1つなぎ部分38)に至るまで、始端32から直線状で帯状体22の左側の長手端縁22aの近傍に至り、終端34と帯状体22の左側の長手端縁22aとの間につなぎ部分28(第1つなぎ部分38)が形成されている。始端42は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている。
切り離しスリット24を構成する第2の切り離しスリット40は、つなぎ部分28(第2つなぎ部分48)に至るまで、始端42から直線状で帯状体22の右側の長手端縁22bの近傍に至り、終端44と帯状体22の右側の長手端縁22bとの間につなぎ部分28(第2つなぎ部分48)が形成されている。始端42は、帯状体22の長手端縁から帯状体22の幅の4ないし6倍の間隔を有して形成されている。
切り離しスリット24は、第1の切り離しスリット30と第2の切り離しスリット40とを合わせると略U字型となるスリットであってもよい。

Claims (8)

  1. 包装フィルムを切り離すための帯状体が付設された包装フィルムにおいて、
    端縁の開放領域に付設された帯状体の長手端縁に向けて、該端縁より内側に向けてのび、帯状体の長手端縁の近傍まで続く、切り離しスリットが形成され、
    該切り離しスリットは、帯状体を挟んで向き合うように左側と右側とに離間して左右一対形成され、
    左右に分離した切り離しスリットの間に、指で摘むことができる摘み領域が形成され、
    摘み領域を帯状体ののびる側に向けて引っ張ることにより、切り離しスリットの帯状体側の端部と帯状体との間のつなぎ部分を切り裂き、摘み領域に接着した帯状体の周辺の包装フィルムを帯状体に沿って切り離して包装フィルムを開放することができる、包装フィルム。
  2. 帯状体は、包装フィルムの端縁まで達しており、
    該帯状体の長手端縁より指の幅に対応する間隔をあけて、切り離しスリットの包装フィルム端縁側の始端が形成され、
    切り離しスリットは、該始端より包装フィルムの内側にのび、わん曲又は屈曲して帯状体の長手端縁の近傍に至り、終端が包装フィルムの端縁より内側であって帯状体の長手端縁との間に距離をおいて形成されている、請求項1に記載の包装フィルム。
  3. 左右の切り離しスリットは、帯状体を中心とした対称形である、請求項1又は請求項2に記載の包装フィルム。
  4. 左右の切り離しスリットは、始端から終端に至るまで円弧状である、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の包装フィルム。
  5. 帯状体は、包装フィルムの手前側端から向こう側端に至る長さを備え、
    包装フィルムの手端側端に一方の切り離しスリットが形成され、
    包装フィルムの向こう側端に他方の切り離しスリットが形成され、
    包装フィルムの手前側端の切り離しスリットと包装フィルムの向こう側端の切り離しスリットとが、対称形である、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の包装フィルム。
  6. 長手方向を有する包装フィルム原丹に、上流から下流に向かう包装フィルム原丹の長手方向に帯状体を形成する帯状材の長手方向が沿うように、帯状材を添着する、帯状体添着ステップと、
    包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルムの端縁に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルムに、切り離しスリットを形成する、切り離しスリット形成ステップと、
    包装フィルム原丹及び帯状体を形成する帯状材の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原丹の幅方向に包装フィルム及び帯状体を形成する帯状材を切断して包装フィルムの端縁を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有し、
    前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリットは、包装フィルムの帯状体の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側にのびて上流側の帯状体の左側端縁の近傍までのび、且つ、前記包装フィルムの帯状体の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側の帯状体の右側端縁の近傍までのびる、包装フィルムの製造方法。
  7. 長手方向を有する包装フィルム原丹に、上流から下流に向かう包装フィルム原丹の長手方向に帯状体を形成する帯状材の長手方向が沿うように、帯状材を添着する、帯状体添着ステップと、
    包装フィルム端縁形成ステップにおいて形成される包装フィルムの端縁に、上流から下流に沿って直列状に並んで隣接する包装フィルムに跨って、切り離しスリットを形成する、切り離しスリット形成ステップと、
    包装フィルム原丹及び帯状体を形成する帯状材の長手方向に沿って、適宜な間隔をおいて、包装フィルム原丹の幅方向に包装フィルム及び帯状体を形成する帯状材を切断して包装フィルムの端縁を形成する、包装フィルム端縁形成ステップとを有し、
    前記切り離しスリット形成ステップで形成された切り離しスリットは、包装フィルムの帯状体の左側において包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側にのびて上流側の帯状体の左側端縁の近傍までのび、且つ、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち下流側の包装フィルムにおいては下流側にのびて下流側の帯状体の左側端縁の近傍までのびるとともに、前記包装フィルムの帯状体の左側とは離れた右側において、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち上流側の包装フィルムにおいては上流側にのびて上流側の帯状体の右側端縁の近傍までのび、且つ、包装フィルム形成ステップで形成された包装フィルムの端縁から隣接する包装フィルムのうち下流側の包装フィルムにおいては下流側にのびて下流側の帯状体の右側端縁の近傍までのびる、請求項6に記載の包装フィルムの製造方法。
  8. 包装フィルム原丹は、上流から下流に向けて、順次、移動と切断のための停止とを繰り返して送られ、
    切断のための停止ステーションでは、包装フィルム端縁形成ステップと切り離しスリット形成ステップとを、別々に又は同時に行われ、
    隣接する上流側の包装フィルムと下流側の包装フィルムとを切り離したとき、
    上流側の包装フィルムには、上流側にのびる切り離しスリット及び下流側にのびる切り離しスリットが形成され、及び/又は、
    下流側の包装フィルムには、下流側にのびる切り離しスリット及び上流側にのびる切り離しスリットが形成され、
    上流側の包装フィルム及び/又は下流側の包装フィルムのいずれもが、上流側端縁及び/又は、下流側端縁のいずれにも円形状の切り離しスリットが形成されている、請求項6又は請求項7に記載の包装フィルムの製造方法。
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