WO2001065965A1 - Houppette a poudre - Google Patents

Description

明 細 書 化粧用パフ 技術分野

本発明は、 化粧料等の塗布に使用する化粧用パフに関する。 背景技術

ファンデーショ ン等の化粧料を肌に塗布するために使用する化 粧用パフとしては、 第 7図に示したように、 発泡樹脂や海綿等の 発泡素材からなり、 上面 2 と底面 3が共に平坦で一様な厚みに形 成された化粧用パフ 1 Xが広く使用されている。 また、 第 8図に 示した化粧用パフ 1 Yのように、 上面 2の一部を突設させること により、 額等のように平坦で広い部分への化粧料の塗布を容易に する肉厚部 4 と、 小鼻の周り等のように凹凸が多く細かい部分へ の化粧料の塗布を容易にする肉薄部 5 とを一つの化粧用パフ内に 形成し、 平坦な底面 3 を塗布面とするものも知られている （特開 平 1 1 一 2 0 6 4 4 7号公報） 。 広い部分と細かい部分との双方 の作業を容易に行えるようにする化粧用パフとしては、 第 9図に 示したように、 綿、 レーヨン等の繊維を絡ませて円錐形に形成し た化粧用パフ 1 Zも知られている （実開昭 6 4— 3 3 9 1 8号公 報） 。 .

第 7図、 第 8図に示したような従来の化粧用パフでは、 それを 指に巻き付けるように曲げて化粧料の塗布作業を行うため、 第 8 図の化粧用パフ 1 Yのように、 一部に肉厚部 4を有するものであ つても、 全体の厚さは薄手になっており、 そのために化粧用パフ が持ちにくいものとなっている。

また、 これらの化粧用パフでは、 上面 2又は底面 3が化粧料の 塗布面となるが、 上面 2や底面 3は指で摘み持つ面ともなるので、 一つの化粧用パフを繰り返し使用していると、 既にその化粧用パ フに付着している化粧料によって指が汚れるという問題もある。 第 9図に示した化粧用パフ 1 Zにおいても、 底面 3側を持つこ とにより鋭角的な先端部 2 z で塗布作業を行い、 先端部 2 z を持 つことにより底面 3で作業を行うので、 先端部 2 z は化粧料の塗 布面とも指で摘む面ともなるため、 指は汚れやすい。 さらに、 化 粧用パフ 1 Zの円錐形状は、 芯となる鉄ピンに綿繊維等を巻き取 ることにより作られるため、 この化粧用パフ 1 Zは弾力性に劣り、 化粧料が塗布しにくい。 また、 化粧用パフ 1 Z 自体に化粧料がし み込みやすく、 化粧用パフ 1 zの塗布面に化粧料が残りにくいた め、 これによつても化粧料が塗布しにくい。

そこで、 本発明は、 化粧料塗布時に持ち易く、 かつ、 額等のよ うに平坦で広い部分にも、 小鼻や目の周り等のように凹凸が多く 細かい部分にも化粧料を容易に塗布することができ、 さ らに、 一 つの化粧用パフを繰り返し使用した場合でも指が汚れない化粧用 パフを提供することを目的とする。 発明の開示

本発明者は、 化粧用パフの側面を斜面に形成し、 その斜面で化 粧料を塗布できるようにすることにより、 化粧料の塗布時に化粧 料の塗布面と化粧用パフの指でつまむ面とを区別できること、 こ れにより化粧用パフを繰り返し使用した場合でも指が汚れること を防止できること、 また、 化粧料の塗布時に化粧用パフを指に巻 き付けるように曲げることが不要となり、 化粧用パフの持ち易さ が改善されることを見出した。

即ち、 本発明は、 底面と、 化粧料塗布面となる凹凸のない斜面 からなり、 該斜面において底面の周縁部から中央部に向かって化 粧用パフの厚みが漸増している化粧用パフを提供する。 図面の簡単な説明

第 1 図は、 化粧用パフの斜視図 （ a ) 、 上面図 （ b ) 及び X — X断面図 （ c ) である。

第 2図は、 化粧用パフの使用方法の説明図である。

第 3図は、 化粧用パフの斜視図 （ a ) 及び断面図 （b ) である。 第 4図は、 化粧用パフの上面図 （ a ) 及び断面図 （b) である。 第 5図は、 化粧用パフの断面図 （ a ) 〜 （ j ) である。

第 6図は、 ファンデーショ ン容器の外蓋と内蓋を明けて化粧用 パフを取り出した状態の斜視図 （ a ) 、 及びファンデーショ ン容 器に化粧用パフを収容した状態の断面図 （ b ) である。

第 7図は、 従来の化粧用パフの斜視図 （ a ) 及び X — X断面図 ( b ) である。

第 8図は、 従来の化粧用パフの斜視図 （ a ) 及び X — X断面図 ( b ) である。

第 9図は、 従来の化粧用パフの斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。 なお、 各図 中、 同一符号は同一又は同等の構成要素を表している。

第 1 図は、 本発明の一態様の化粧用パフ 1 Aの斜視図 （ a ) 、 上面図 （ b ) 及び断面図 （ c ) であり、 第 2図はその使用方法の 説明図である。

この化粧用パフ 1 Aは、 平坦な上面 2、 平坦な底面 3及び平坦 な斜面 6からなつており、 底面 3 と斜面 6の縁部 7は丸み付けさ れている。 斜面 6において、 底面 3の周縁部から中央部に向かつ て化粧用パフの厚みが漸増しており、 部分的に突設された領域は 無く、 斜面 6は平坦に形成されている。

なお、 本発明において、 化粧用パフの斜面に凹凸がないとは、 必ずしも斜面が厳密に平面に形成されていることは意味せず、 斜 面内に部分的な凸部ゃ凹部が形成されていないことをいう。 した がって、 この化粧用パフ 1 Aの斜面 6のように、 面全体が曲面に 形成されている形状は凹凸のない斜面の範疇に含まれる。

化粧用パフの形成面内の一部に凸部あるいは凹部が形成されて いると、 凸部のきわや凹部内に化粧料が不要に溜まるが、 各形成 面を平坦にすることによりそれを防止できる。

この化粧用パフ 1 Aは、 斜面 6 を化粧料の塗布面として使用で きるように、 化粧用パフが十分な厚みを有し、 斜面 6が十分な広 さを有している。 したがって、 この化粧用パフ 1 Aを用いて化粧 料を塗布する場合には、 第 2図に示したように、 化粧用パフ 1 A の上面 2 に親指を当て、 底面 3 に人差し指と中指を当てて化粧用 パフ 1 Aを摘み、 斜面 6を塗布面として化粧料を塗布することが できる。 よって、 化粧料の塗布面と指を当てる面とが自ずと区別 され、 化粧用パフ 1 Aを繰り返し使用しても化粧用パフ 1 Aに付 着している化粧料で指が汚れることを防止できる。 また、 化粧用 パフ 1 Aを指に巻き付けるように曲げてつまむことが不要となり、 化粧料の塗布時の化粧用パフ 1 Aの持ち易さが改善される。 さら に、 斜面 6の中央部は、 額等のように平坦で広い部分への化粧料 の塗布に適し、 斜面 6の縁部 7近傍は小鼻や目の周り等のように 凹凸が多く細かい部分への化粧料の塗布に適したものとなるので、 一つの化粧用パフで種々の被塗布面に対応することができる。

化粧用パフ 1 Aの最大厚 Lは、 斜面 6 を化粧料の塗布面として 使用する場合の化粧用パフ 1 Aの持ち易さ、 化粧用パフを持った ときの感触、 化粧料の塗布のし易さの点から 1 0〜 4 0 m mとす ることが好ましく、 さらに持ち易く し、 携帯性も向上させる点か らは 1 0〜 2 5 mmとすることが好ましく、 特に 1 2〜 1 6 mm とすることが好ましい。

斜面 6の底面 3 に対する角度 0 は、 3 0 ° 〜 6 0 ° とすること が好ましく、 特に、 塗布面が広くなり、 パフ本体の腰の強さ保持 の点で 4 5 ° 程度とすることが好ましい。

底面 3の大きさは、 持ち易さの点から 2 5 mm X 2 5 mm〜 8 0 mm X 8 0 mm程度とすることが好ましく、 使いやすさと携帯 性の点から 3 5 mm X 3 5 mn！〜 6 0 mm X 6 0 mmとすること がより好ましい。

本発明の化粧用パフは、 化粧料の塗布面として使用できる凹凸 のない斜面が形成されている限り、 種々の態様をとることができ る。 例えば、 第 1図の化粧用パフ 1 Aは、 その断面が略台形の円 錐台形状であるが、 第 3図に示した化粧用パフ 1 Bのように、 断 面が同様に略台形の角錐台形状とすることができる。

また、 第 1 図の化粧用パフ 1 Aは、 その底面 3 に垂直な面での 断面形状において斜面 6が直線で表されているが、 第 4図に示す 化粧用パフ 1 Cのように、 断面形状において斜面 6を曲線に形成 してもよい。 この場合、 縁部 7の曲率半径 Rより も上面 2側の斜 面 6の曲率半径 Rを大きく してもよい。

また、 第 5図 （ a ) 、 ( b ) に示すように、 上面 2 と底面 3 と の比率を変えたり、 底面 3 と斜面 6 との縁部の丸みの曲率を変え てもよい。 同図 （ c ) のように平坦な上面を持たない、 半球状と してもよい。 この半球状の化粧用パフでは、 化粧料の塗布時に化 粧料の塗布面となる斜面と指でつまむ部分となる半球状形状の頂 部付近の領域とを化粧用パフの形成面として区別することはでき ないが、 領域としては明確に区別でき、 指の汚れを防止できる。 この場合、 頂部付近の曲率半径 Rを小さく して 2 mm程度とする と第 9図の従来の化粧用パフ 1 Zの円錐形の形状に近くなるが、 このように小さくすると化粧料の塗布面となる斜面と指でつまむ 部分となる頂部付近の領域とが区別されにく くなり、 持ち易さが 損なわれるので、 頂部付近の曲率半径 Rは、 化粧用パフの幅を直 径とする円弧の Rよりも大きくすることが好ましく、 最小でも 1 0 m mとすることが好ましい。

本発明の化粧用パフにおいては、 その断面形状が左右対称でな くてもよく、 したがって、 第 5図 （ d ) に示すように、 傾きの異 なる複数の斜面 6 a、 6 bが形成されていてもよい。 また、 化粧 料塗布面となる斜面が化粧用パフの全ての側面に形成されている 必要はなく、 同図 （ e ) に示すように、 底面 3に垂直な側面 8が 形成されていてもよい。

また、 本発明の化粧用パフは、 円錐台形状、 角錐台形状、 その 他錐体や半球状に限らず、 第 5図 （ f ) 、 ( g ) に示すように、 その断面形状において対向する斜面 6が平行となるようにしても よい。

第 5図 （ h ) 、 ( i ) に示すように、 底面 3が窪んだ曲面とな つていてもよく、 同図 （ j ) に示すように、 底面 3が凸の曲面と なっていてもよい。

本発明の化粧用パフは、 形成素材としては、 ウレタンゴム、 シ リ コーンゴム、 二トリル · ブタジエン · ラバ一、 その他の樹脂か らなる発泡体や海綿体等を使用することが好ましい。 これらの発 泡体や海綿体等は公知の化粧用パフで使用されている発泡素材と 同様とすることができる。 これに対し、 綿等の繊維を巻回して形 成することは、 パウダ一、 クリーム、 ファンデーショ ン等の化粧 料のパフへの載りが劣り、 塗布しにく くなるので好ましくない。

本発明の化粧用パフの製造方法は、 従来の化粧用パフと同様で よい。 この場合、 本発明の化粧用パフは、 上面、 底面、 斜面に格 別凸部ゃ凹部を設けないので、 容易に製造することができる。 また、 本発明の化粧用パフの収納形態には格別制限はないが、 例えば、 第 6図に示すように、 ファンデーショ ン 2 0が充填され ている容器 2 1、 容器 2 1 にヒンジ 2 2で接続した内蓋 2 3、 容 器 2 1 にねじ込むことにより内蓋 2 3の周縁部を容器 2 1 に押し 付け、 容器 2 1が密閉されるようにする外蓋 2 4からなるファン デーシヨ ン容器 2 5 の内蓋 2 3 上に、 化粧用パフ 1 Aを同図 ( b ) に示したように載せて収容することができる。 産業上の利用可能性

本発明の化粧用パフによれば、 化粧用パフの持ち易さが改善さ れ、 額等のように平坦で広い部分にも、 小鼻や目の周り等のよう に凹凸が多く細かい部分にも化粧料を容易に塗布することができ、 さらに、 化粧用パフをつまむ指の汚れを防止することができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 底面と、 化粧料塗布面となる凹凸のない斜面からなり、 該斜面において底面の周縁部から中央部に向かつて化粧用パフの 厚みが漸増している化粧用パフ。

2 . 平坦な上面を有し、 断面形状が略台形である請求の範囲 第 1項記載の化粧用パフ。

3 . 平坦な上面を持たず、 半球状である請求の範囲第 1項記 載の化粧用パフ。

4 . 最大厚が 1 0〜 4 O m mである請求の範囲第 1項〜第 3 項のいずれかに記載の化粧用パフ。

5 . 発泡樹脂又は海綿体からなる請求の範囲第 1項〜第 4項 のいずれかに記載の化粧用パフ。