WO2001029330A1 - Machine de construction de type basculant - Google Patents

Description

明 細 書 旋回式建設機械 技術分野

本発明は、 例えば土砂の掘削作業等を行なう油圧シ ベル等の旋回式建設機械に関する。 背景技術

一般に、 旋回式建設機械と しては油圧ショ ベル等が知 られている。 そして、 油圧ショ ベルは、 下部走行体と、 該下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とに よって大略構成され、 該上部旋回体の前部には作業装置 が俯仰動可能に設けられている <

こ こで、 油圧ショ ベルには、 狭い場所での掘削作業等 に適した機種があ り 、 この油圧ショ ベルの上部旋回体は ほぼ円形状に形成され、 作業装置は仰動する こ とによ り 上部旋回体上に配置される。 これによ り 、 油圧ショ ベル は、 作業装置を旋回半径内に収めた状態で上部旋回体を 旋回動作する ことができる。

そして、 この種の油圧ショ べルに用い られる上部旋回 体は、 旋回フ レームと、 該旋回フ レームの左側に配設さ れた運転席と、 前記旋回フ レームの後端部に取付けられ たカウ ンタウェイ 卜 と、 該カウン夕ウェイ 卜の前側に位 置して前記旋回フ レームの後側に搭載されたエンジンと 、 該エンジンよ り も前側に位置して前記旋回フ レームの 右側に配設された制御弁群とによって大略構成されてい る。 また、 上部旋回体には、 ェンジン、 制御弁群等を覆 う外装カバーが設けられている。 こ こで、 旋回フ レームは、 ほぼ円形状に形成された底 板と、 該底板上に前， 後方向に延びて立設された左， 右 の縦板と、 作業装置の連結部近傍に位置して左， 右方向 に延びて配置され両端がそれぞれ該縦板に固着された横 板とによって大略構成されている。 そして、 前記横板は 各縦板の倒れに対する強度を高めるための補強部材をな している。

一方、 作業装置は、 旋回フ レームの左， 右の縦板に俯 仰動可能に取付けられたブームと、 該ブームの先端に俯 仰動可能に取付られたアームと、 該アームの先端に回動 可能に取付けられたバケッ ト とによって大略構成されて いる。 また、 各縦板とブームとの間にはブームシリ ンダ が設けられ、 ブームとアームとの間にはアームシリ ンダ が設けられ、 アームとバケツ 卜 との間にはバケッ ト シ リ ンダが設けられている。

さ ら に、 ブームの背面にはァ一ム、 バケツ 卜に接続さ れた油圧配管が長手方向に延びて設けられ、 該油圧配管 と制御弁群とはアーム用油圧ホース、 バゲッ ト用油圧ホ ース等の油圧ホースを介して接続； れている。

こ こで、 前述した従来技術による上部旋回体のうち、 主と してフ レームに関する構成を、 図 9 を用いて具体的 に説明する。

図において、 旋回フ レーム 1 0 1 は、 底板 1 0 1 A上 に左， 右の縦板 1 0 1 B (右側のみ図示） が立設され、 左， 右の縦板 1 0 1 B間には前側に向け下側に傾斜した 横板 1 0 1 Cが設けられている。 また、 左， 右の縦板 1 0 1 B には、 作業装置 1 0 2 のブ—ム 1 0 2 Aのフー ト 部が俯仰動可能に取付けられている。 また、 横板 1 0 1 Cの後部には後側に延びる仕切板 1 0 3 が設けられ、 該 仕切板 1 0 3 は横板 1 0 1 C と一緒に傾斜面を構成して いる。 さ らに、 仕切板 1 0 3 の後側には、 エンジン （図 示せず） 等を覆う外装カバー 1 0 4が設けられている。

また、 旋回フ レーム 1 0 1 の底板 1 0 1 Aには、 ブ一 ム 1 0 2 Aの取付位置の近傍で右側の縦板 1 0 1 B よ り も右外側に位置して制御弁群 1 0 5 が設けられている。 そして、 右側の縦板 1 0 1 B には、 制御弁群 1 0 5 の近 傍で横板 1 0 1 Cの下面側に位置してホース挿通穴 1 0 1 Dが形成されている。 また、 仕切板 1 0 3 には、 ブー ム 1 0 2 Aの連結部近傍に位置してホース取出し穴 1 0 3 Aが形成されている。 そして、 制御弁群 1 0 5 か ら ブ —ム 1 0 2 Aへと延びる油圧ホース 1 0 6 は、 縦板 1 0 1 Bのホース揷通穴 1 0 1 D、 仕切板 1 0 3 のホース取 出し穴 1 0 3 Aを通ってブーム 1 0 2 Aに達し、 該ブ一 ム 1 0 2 Aに設けられた油圧配管に接続されている。 そして、 このよう に構成された従来技術による油圧シ ョ ベルは、 狭い場所で土砂の掘削作業を行なう場合には 、 バゲッ トで土砂をすく った状態で、 ブーム 1 0 2 Aを 仰動し、 アームを俯動する こ とによ り作業装置 1 0 2 を 上部旋回体の旋回半径内に収め、 この状態で上部旋回体 を旋回動作する。 これによ り 、 例えば掘削場所と反対側 に待機している運搬車両に土砂を積込むことができる。

と ころで、 上述した従来技術による油圧ショ ベルにお いては、 複数本の油圧ホース 1 0 6 は、 旋回フ レーム 1 0 1 を構成する横板 1 0 1 Cの下面側で仕切板 1 0 3 の 内側を通っているから、 油圧ホース 1 0 6 に手が届きに く く 、 組立作業、 交換作業等が困難なものになる という 問題がある。

また、 油圧ホース 1 0 6 は、 仕切板 1 0 3 に形成され たホース取出し穴 1 0 3 Aからブーム 1 0 2 Aに向けて 導かれている。 一方、 油圧ショ ベルを用いた土砂の掘削 作業時には、 作業装置 1 0 2 を旋回姿勢とするためにバ ケッ ト を上方に持ち上げたときに、 バケッ ト内の土砂 1 0 7 がこぼれ落ちてく る こ とがある。

このため、 ノ ケッ トカゝら こぼれ落ちて仕切板 1 0 3 上 を滑り落ちる土砂 1 0 7 は、 ホース取出し穴 1 0 3 Aか ら外側に導かれた油圧ホース 1 0 6 に引掛力 り、 この油 圧ホース 1 0 6 によって堰き止め られ、 仕切板 1 0 3 上 に堆積してしま う という問題がある。 さ ら に、 堆積した 土砂や雨水は、 ホース取出し穴 1 0 3 Aか ら上部旋回体 内に入 り込み、 底板 1 0 1 A上に堆積してしまう という 問題がある。 発明の開示

本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもの で、 本発明の目的は、 油圧ホースの取回しを容易に して 、 組立作業、 交換作業等の作業性を向上する こ とができ るよう にした旋回式建設機械を提供する こ とにある。

また、 本発明の他の目的は、 土砂等が油圧ホースの周 囲に堆積した り 、 上部旋回体内に侵入した りするのを防 止する こ とができるよう にした旋回式建設機械を提供す る とにあ 。

本発明による旋回式建設機械は、 下部走行体と、 該下 部走行体上に旋回可能に搭載され旋回フ レーム上にェン ジン、 運転席が設けられた上部旋回体と、 該上部旋回体 の旋回フ レームの前部に俯仰動可能に設けられた作業装 置とからなる。

そして、 上述した課題を解決するために、 本発明が採 用する構成の特徴は、 上部旋回体の旋回フ レームは、 底 板と、 該底板上に前， 後方向に延びて立設され前側に作 業装置の連結部が取付けられた左， 右の縦板と、 作業装 置の連結部近傍に位置して左， 右方向に延びて配設され 両端がそれぞれ該縦板に固着された横板とによって構成 し、 前記旋回フ レームの左， 右の縦板のう ち少なく と も 一方の縦板には、 前記横板の上面よ り も上側に位置して 作業装置に向けて延びる油圧ホースを揷通するホース揷 通穴を設けたこ とにある。

このよう に構成したこ とによ り、 ホース挿通穴は横板 の上面よ り も上側に設けているから、 該ホース揷通穴か ら油圧ホースを取出すこ とによ り該油圧ホースを手で掴 んで取扱う こ とができ、 油圧ホースを作業装置に設けら れた油圧配管に対し容易に着脱する こ とができる。 また 、 ホース挿通穴は横板の上面よ り も上側に設けているが 、 該ホース揷通穴は縦板に横穴と して設けているから、 落下する土砂等が該ホース挿通穴か ら上部旋回体内に侵 入するのを防止する こ とができる。 さ ら に、 油圧ホース と横板との間には間隔を設ける こ とができるから、 油圧 ホースの周囲に土砂等が堆積するのを防止する こ とがで さる。

この場合、 本発明による と、 横板の上面側には、 ホー ス揷通穴に挿通された油圧ホースとの間に、 落下してく る土砂が流れる土砂通路を形成する ことができる。

このよう に構成したこ とによ り、 落下している土砂は 、 横板と油圧ホースとの間の土砂通路を流れるか ら、 油 圧ホースに接触したり、 堆積することなく排出される。

一方、 本発明が採用する別の構成の特徴は、 上部旋回 体の旋回フ レームは、 底板と、 該底板上に前， 後方向に 延びて立設され前側に作業装置の連結部が取付けられた 左， 右の縦板と、 作業装置の連結部近傍に位置して左， 右方向に延びる と共に、 上， 下方向に間隔をもって配設 され両端がそれぞれ前記縦板に固着された上， 下の横板 とによって構成し、 作業装置に向けて延びる油圧ホース は前記上側の横板の上面側を通して作業装置に設けられ た油圧配管に接続した 二 とにある

このよ う に構成した こ とによ り 、 左， 右の縦板間には 下側の横板と上側の横板を設けているか ら、 2 枚の横板 によって各縦板の倒れに対する強度を高める こ とができ る。 また、 油圧ホースは上側の横板の上面側を通してい るから、 2 枚の横板の間に油圧ホースの存在しない空間 を設ける こ とができ、 この空間を土砂等が通る土砂通路 と して利用する こ とができ、 土砂等が堆積するのを防止 する ことができる。

この場合、 本発明に と、 上 , 下の横板間には、 落 下してく る土砂が流れる土砂通路を形成する こ とができ る。

このよう に構成した こ とによ り 、 落下している土砂は 、 上側の横板と下側の横板との間の土砂通路を流れるか ら、 油圧ホースに接触した り 、 堆積する こ となく排出さ れる。

この場合、 本発明による と、 旋回フ レームの左， 右の 縦板のう ち少なく とも一方の縦板には、 上側の横板の上 面側に位置して油圧ホ一スが揷通するホース挿通穴を設 ける ことができる。

このよ う に構成したこ とによ り 、 ホース揷通穴は上側 の横板の上面側に設けている力 ら、 該ホース挿通穴から 油圧ホースを取出すこ とによ り該油圧ホースを手で掴ん で取扱う こ とができ、 油圧ホースを作業装置に設けられ た油圧配管に対し容易に着脱する こ とができる。 また、 ホース揷通穴は上側の横板の上面側に設けてい 、 該 ホース揷通穴は縦板に横穴と して設けているから、 落下 する土砂等が該ホース揷通穴から上部旋回体内に侵入す るのを防止する こ とができる。

また、 本発明による と、 油圧ホースを左， 右の縦板間 で上側の横板に固定する こ とが好ましい。

このよう に構成した こ とによ り 、 作業装置に向けて延 びる複数本の油圧ホースを上側の横板を利用 して束ねる よう に固定する こ とができる。

また、 本発明は、 旋回フ レームの前部側には各縦板の うち一方の縦板よ り も左， 右方向の外側に位置して底板 上に制御弁群を設け、 油圧ホースの一端側は該制御弁群 側に接続する構成と したことにある。

このよう に構成したこ とによ り 、 制御弁群を左， 右の 縦板の前側に取付けられた作業装置の近傍に配置でき、 該制御弁群と作業装置との間を油圧ホースによって容易 に接続する ことができる。

さ ら に、 本発明による と、 旋回フ レームの左， 右の縦 板間には油圧ホースを覆うホースカバ一を設ける こ とが 好ましい。

このよう に構成したこ とによ り、 油圧ホースに向けて 土砂等が落下しても、 この土砂はホースカバ一に衝突す るだけであるから、 土砂によって油圧ホースが損傷する のを防止することができる。 図面の簡単な説明

図 1 は、 本発明の実施の形態に適用される油圧シ ベ ルを示す正面図である。

図 2 は、 上部旋回体を示す平面図である。

図 3 は、 旋回フレームを示す平面図である。

図 4 は、 上部旋回体の一部と作業装置の一部を図 2 中 の矢示 I V— I V方向からみた要部拡大断面図である。

図 5 は、 制御弁群、 油圧ホースを外装カバーを取外し た状態で図 2 中の矢示 V— V方向からみた要部拡大断面 図である。

図 6 は、 落下した土砂の排出状態を示す図 4 の要部拡 大断面図である。

図 7 は、 旋回フ レーム、 各横板、 油圧ホース、 ホース カバ一等を拡大して示す要部拡大斜視図である。

図 8 は、 本発明の変形例を図 6 と同様位置から示す要 部拡大断面図である。

図 9 は、 従来技術に係る上部旋回体と作業装置の要部 を示す要部拡大断面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施の形態による旋回式建設機械と し て油圧ショ ベルを例に挙げ、 図 1 ないし図 8 に従って詳 細に説明する。

1 は油圧ショ ベルの下部走行体、 2 は該下部走行体 1 上に旋回装置 3 を介して旋回可能に搭載された上部旋回 体で、 前記下部走行体 1 の前側には排土装置 4が上， 下 方向に回動可能に取付けられている。 また、 上部旋回体

2 の前側には後述の作業装置 5 が俯仰動可能に設けられ ている。

5 は上部旋回体 2 の前側に俯仰動可能に設けられた作 業装置で、 作業装置 5 は、 後述する旋回フ レーム 1 7 の 各縦板 1 9 ， 2 0 に連結部 6 A (図 4参照） を介して俯 仰動可能に取付けられたロアブーム 6 と、 該ロアブーム 6 の先端部に左， 右方向に揺動可能に取付けられたア ツ パブ一ム 7 と、 該アツパブ一ム 7 の先端部に左， 右方向 に揺動可能に取付けられたアーム リ テ一ナ 8 と、 該ァー ム リ テ一ナ 8 に俯仰動可能に取付けられたアーム 9 と、 該アーム 9 の先端部に回動可能に取付けられたバケツ ト 1 0 とによって大略構成されている。

また、 ロアブーム 6 の先端部とアーム リ テーナ 8 との 間にはリ ンク ロ ッ ド 1 1 が回動可能に連結され、 該リ ン ク ロ ッ ド 1 1 は、 ロアブーム 6 、 ア ツパブ一ム 7 、 ァ一 ム リ テーナ 8 と共に平行リ ンクを形成し、 この平行リ ン クによ り ロアブーム 6 に対してアーム 9 (アーム リ テ一 ナ 8 ) を常時平行状態に保持している。

さ ら に、 旋回フ レーム 1 7 とロアブーム 6 との間には ブームシリ ンダ 1 2 が設けられ、 アーム リ テーナ 8 とァ —ム 9 との間にはァ一ムシ リ ンダ 1 3 が設けられ、 ァー ム 9 とバケツ ト 1 0 との間にはバケッ ト シリ ンダ 1 4が 設けられている。 また、 ロアブーム 6 とア ツパブ一ム 7 との間にはオフセッ トシリ ンダ 1 5が設けられている。

こ こで、 ロアブーム 6 を仰動した状態で後側に位置す る該ロアブーム 6 の背面には、 図 4 に示す如く 、 アーム シリ ンダ 1 3 、 バケツ ト シリ ンダ 1 4 、 オフセッ ト シ リ ンダ 1 5 に向けて圧油を給排する複数本の油圧配管 1 6 ( 1 本のみ図示） が取付けられている。 そして、 各油圧 配管 1 6 には、 後述のオフセッ ト用油圧ホース 3 7 E 、 バケツ ト用油圧ホース 3 7 F、 アーム用油圧ホース 3 7 Gが接続されている。

一方、 上部旋回体 2 は、 後述する旋回フ レーム 1 7 、 運転席 2 8 、 エンジン 3 0 、 制御弁群 3 5 、 外装カバ一 4 2等によって大略構成されている。

1 7 は旋回フ レームで、 該旋回フ レーム 1 7 は、 図 3 に示す如く 、 ほぼ円形状の平板と して形成された底板 1 8 と、 該底板 1 8 のほぼ中心部から前側に延びて底板 1 8 に立設された左縦板 1 9 と、 該左縦板 1 9 の右側に間 隔をもって配置され、 前， 後方向に延びて底板 1 8 に立 設された右縦板 2 0 と、 前記左縦板 1 9 の後端部に位置 する後左縦板 2 1 とによって大略構成されている。 そし て、 旋回フ レーム 1 7 には、 左縦板 1 9 の左側 （外側） に位置して底板 1 8 の上方を覆うよ う に床板 2 2 (図 1 中に図示） が設けられ、 該床板 2 2 の上側には後述する 運転席 2 8 、 操作レバー装置 2 9等が設けられている。 なお、 後左縦板 2 1 は、 右縦板 2 0 と平行に延びる縦板 部 2 1 Aと、 該縦板部 2 1 Aの前側位置で左縦板 1 9 と 右縦板 2 0 とを連結する連結板部 2 1 B とからなってい る。

また、 2 3 はロアブーム 6 の連結部 6 A近傍に位置し て左縦板 1 9 と右縦板 2 0 との間に設けられた下側横板 で、 該下側横板 2 3 は、 左， 右の縦板 1 9 ， 2 0 の倒れ を防止するために厚肉な強度部材から形成されている。 こ こで、 下側横板 2 3 は、 図 4 、 図 6 に示す如く 、 前側 に向けて漸次下向きに傾斜した傾斜板部 2 3 Aと、 該傾 斜板部 2 3 A先端から下向きに延びて底板 1 8 に当接し た垂直板部 2 3 B とによって構成されている。 そして、 下側横板 2 3 は、 傾斜板部 2 3 Aと垂直板部 2 3 Bの左 ， 右方向両端側が左， 右の縦板 1 9 , 2 0 に溶接等によ つて固着され、 垂直板部 2 3 Bの下端部が底板 1 8 に溶 接等によって固着されている。 2 4 は下側横板 2 3 の上方に位置して左縦板 1 9 と右 縦板 2 0 との間に設けられた上側横板で、 該上側横板 2 4 は、 下側横板 2 3 と同様に、 左， 右の縦板 1 9 ， 2 0 の倒れを防止するために厚肉な強度部材と して形成され 、 下側横板 2 3 の傾斜板部 2 3 Aとの間に間隔をもって ほぼ平行に配設されている。 そして、 上側横板 2 4 は、 その左， 右方向両端側が左， 右の縦板 1 9 , 2 0 に溶接 等によって固着されている。

2 5 は下側横板 2 3 の傾斜面部 2 3 Aと上側横板 2 4 との間に形成された土砂通路で、 該土砂通路 2 5 は、 後 述する油圧ホース 3 7 が存在しない空間とな り、 該土砂 通路 2 5 は後述の土砂 5 0 等が転げ落ちる通路となって いる。

2 6 は右縦板 2 0 に設けられたホース揷通穴で、 該ホ —ス揷通穴 2 6 は、 上側横板 2 4 の前側寄り に位置して 該上側横板 2 4 の上面側、 即ち上側横板 2 4 よ り も上側 に配設されている。 そして、 ホース揷通穴 2 6 は、 作業 装置 5 側に圧油を給， 排する後述のオフセッ ト用油圧ホ —ス 3 7 E、 バケツ ト用油圧ホース 3 7 F、 アーム用油 圧ホース 3 7 Gを取出すものである。

2 7 は上部旋回体 2 の左側に設けられたキヤ ノ ビで （ 図 1 、 図 2参照） 、 該キヤ ノ ビ 2 7 は、 前， 後方向と左 , 右方向に離間して立設された複数本の支柱 2 7 A， 2 7 A， …と、 該各支柱 2 7 A上に取付けられたキヤ ノ ビ ルーフ 2 7 B とによって構成されている。 そして、 キヤ ノ ビ 2 7 は、 前側が底板 1 8 に取付けられ、 後側が支持 フレーム 4 1 に取付けられている。

2 8 はキヤ ノ ビ 2 7 内に位置して旋回フ レーム 1 7 の 床板 2 2 上に台座 2 8 Aを介して設けられた運転席で、 該運転席 2 8 の前側には操作レバー装置 2 9 が設けられ ている。 こ こで、 操作レバ一装置 2 9 は、 床板 2 2 上に 立設されたレバースタ ン ド 2 9 Aと、 該レバースタ ン ド 2 9 Aの上端側に設けられた走行操作レバー 2 9 B、 作 業操作レバ一 2 9 C と、 前記レバースタン ド 2 9 A内に 位置して作業操作レバー 2 9 Cによ り作動する減圧弁型 のパイ ロ ッ ト弁 （図示せず） とによって大略構成されて いる。

3 0 は旋回フ レーム 1 7 の後部側に左， 右方向に延在 する横置き状態に搭載されたエンジン （図 2 中に点線で 図示） で、 該エンジン 3 0 の右側にはラジェ一夕、 オイ ルクーラ等の熱交換器 3 1 が配設され、 エンジン 3 0 の 左側には油圧ポンプ 3 2が取付けられている。

また、 3 3 は旋回フ レーム 1 7 の後側に取付けられた カウン夕ウェイ トで、 該カウンタウェイ ト 3 3 は上部旋 回体 2 の旋回半径に対応する円弧状に形成されている。

3 4 は旋回フ レーム 1 7 の右側でエンジン 3 0 よ り も 前側に配設された作動油タ ンクで （図 2 、 図 5 中に図示 ) 、 該作動油タ ンク 3 4 は、 油圧シ リ ンダ、 油圧モータ 等を駆動するための作動油を貯えるものである。

3 5 は作動油タ ンク 3 4 の前側に位置して旋回フ レー ム 1 7 の右縦板 2 0 の右側 （外側） に配設された制御弁 群で、 該制御弁群 3 5 は弁支持部材 3 6 を介して底板 1 8 上に搭載されている。 また、 制御弁群 3 5 は、 上， 下 方向に重ねて配設された複数個の方向制御弁によって構 成され、 これら方向制御弁は、 下側から順に排土用方向 制御弁 3 5 A、 左， 右の走行用方向制御弁 3 5 B , 3 5 C、 予備方向制御弁 3 5 D、 オフセッ ト用方向制御弁 3 5 E、 バケツ ト用方向制御弁 3 5 F、 アーム用方向制御 弁 3 5 G、 ブーム用方向制御弁 3 5 H、 旋回用方向制御 弁 3 5 J となっている。

また、 各方向制御弁 3 5 A〜 3 5 J のうち、 方向制御 弁 3 5 A〜 3 5 C には機械操作式の方向制御弁が用い ら れ、 該各方向制御弁 3 5 A〜 3 5 Cは操作レバ一装置 2 9 にケーブル （図示せず） を介して接続されている。 そ の他の方向制御弁 3 5 D〜 3 5 J には油圧パイ ロ ッ ト式 の方向制御弁が用いられ、 該各方向制御弁 3 5 D〜 3 5 J は操作レバ一装置 2 9 のパイ ロ ッ 卜弁にパイ ロ ッ トホ —ス （図示せず） を介して接続されている。

こ こで、 各方向制御弁 3 5 A ~ 3 5 J のう ち、 作業装 置 5 のアームシリ ンダ 1 3 、 ノ、 'ケッ ト シリ ンダ 1 4 、 ォ フセッ 卜 シリ ンダ 1 5 を制御するアーム用方向制御弁 3 5 G、 バケツ ト用方向制御弁 3 5 F、 オフセッ ト用方向 制御弁 3 5 Eは、 右縦板 2 0 のホース揷通穴 2 6 とほぼ 同じ高さ位置に配設されている。 これによ り 、 方向制御 弁 3 5 G , 3 5 F , 3 5 E とシリ ンダ 1 3 ， 1 4， 1 5 とを、 後述のアーム用油圧ホース 3 7 G、 パケッ ト用油 圧ホース 3 7 F、 オフセッ ト用油圧ホース 3 7 E を用い 接続する場合、 これら油圧ホース 3 7 G， 3 7 F , 3 7 Eは、 方向制御弁 3 5 G， 3 5 F , 3 5 Eからホース揷 通穴 2 6 までほぼ真直に持っていく こ とができ、 これら 油圧ホース 3 7 E , 3 7 F , 3 7 Gの取回し作業を容易 に行なう ことができる。

3 7 は制御弁群 3 5 に接続された油圧ホースで、 該油 圧ホース 3 7 は、 排土用油圧ホース 3 7 A、 走行用油圧 ホース 3 7 B， 3 7 C、 オフセッ ト用油圧ホース 3 7 E 、 バケツ ト用油圧ホース 3 7 F、 アーム用油圧ホース 3 7 G、 旋回用油圧ホース 3 7 J 等を備えている。 従って、 排土用方向制御弁 3 5 Aには排土用油圧ホー ス 3 7 Aが接続され、 該排土用油圧ホース 3 7 Aはセン 夕ジョ イ ン ト （図示せず） を介して排土装置 4 に接続さ れている。 また、 左， 右の走行用方向制御弁 3 5 B , 3 5 C には走行用油圧ホース 3 7 B ， 3 7 Cが接続され、 該走行用油圧ホース 3 7 B ， 3 7 C はセン夕ジョ イ ン ト を介して下部走行体 1 に設けられた左， 右の走行モータ (図示せず） に接続されている。

また、 オフセッ ト用方向制御弁 3 5 E にはオフセッ ト 用油圧ホース 3 7 Eが接続され、 バケツ ト用方向制御弁 3 5 F にはバケツ 卜用油圧ホース 3 7 Fが接続され、 ァ ーム用方向制御弁 3 5 Gにはアーム用油圧ホース 3 7 G が接続されている。 そして、 オフセッ ト用油圧ホース 3 7 E、 バケツ ト用油圧ホース 3 7 F 、 アーム用油圧ホー ス 3 7 Gは、 右縦板 2 0 に設けられたホース揷通穴 2 6 を介して上側横板 2 4 上に取出され、 ロアブーム 6 の連 結部 6 Aの下側を通って油圧配管 1 6 に接続されている 。 また、 これらの油圧ホース 3 7 E , 3 7 F , 3 7 Gは 、 上側横板 2 4 上でホースブラケッ ト 3 8 によって整列 状態に固定されている。

一方、 ブーム用方向制御弁 3 5 Hにはブーム用油圧配 管 3 7 Hが接続され、 該ブーム用油圧配管 3 7 Hは、 図 示しないブーム用油圧ホースを介してブームシリ ンダ 1 2 に接続されている。 さ ら に、 旋回用方向制御弁 3 5 J には旋回用油圧ホース 3 7 J が接続され、 該旋回用油圧 ホース 3 7 J は旋回装置 3 の駆動源をなす旋回モー夕 （ 図示せず） に接続されている。

3 9 ， 4 0 は旋回フ レーム 1 7 の周囲に設けられたス カー トカバ一で、 該スカー トカバ一 3 9 ， 4 0 は、 図 2 に示すよ う に、 カウンタウェイ ト 3 3 に連続するよ う に 旋回フ レーム 1 7 の周囲を覆って設けられている。

4 1 はキヤ ノ ビ 2 7 を支持する支持フ レーム （図 4 、 図 6 中に図示） で、 該支持フ レーム 4 1 は、 旋回フ レー ム 1 7 の後側にエンジン 3 0 を跨ぐよう に設けられてい る。 こ こで、 支持フ レーム 4 1 は、 前， 後方向と左， 右 方向に離間して配設された複数本の脚体 4 1 A , 4 1 A ( 2 本のみ図示） と、 該各脚体 4 1 A上に左， 右方向に 延びて設けられた支持台座 4 1 B とによって構成されて いる。

4 2 は旋回フ レーム 1 7 上に位置して該旋回フ レーム 1 7 の右側か ら後側に亘つて配設された外装カバ一で、 該外装カバー 4 2 は、 図 2 に示す如く 、 エンジン 3 0 の 上側か ら前側を覆う よう に旋回フ レーム 1 7 上に立設さ れたエンジン前カバ一 4 3 と、 旋回フ レーム 1 7 の右側 に位置して作動油タ ンク 3 4 、 制御弁群 3 5等を覆う右 カバー 4 4 と、 左側に位置して油圧ポンプ 3 2等を覆う 左カバ一 4 5 と、 カウンタウェイ ト 3 3 の上側に位置し てエンジン 3 0 の後側を覆う ボンネッ ト 4 6 とによって 大略構成されている。

4 7 はエンジン前カバ一 4 3 と下側横板 2 3 との間に 設けられた仕切板で、 該仕切板 4 7 は、 図 6 に示す如く 、 下側板体 4 7 Aと上側板体 4 7 B とを上， 下方向に接 続する こ とによ り ほぼ長方形に形成されている。 また、 仕切板 4 7 は、 上端側がエンジン前カバー 4 3 にねじ止 めされ、 下端側が下側横板 2 3 の上端側にねじ止めされ 、 全体と して前側に向けて漸次下向きに傾斜している。 そして、 仕切板 4 7 は、 エンジン前カバー 4 3 と下側横 板 2 3 との間を閉塞し、 土砂等が上部旋回体 2 内に侵入 するのを防止するものである。

また、 4 8 は下側横板 2 3 の前側に設けられた保護力 バーで、 該保護カバー 4 8 は、 上端側が下側横板 2 3 の 傾斜板部 2 3 Aにねじ止めされている。 そして、 保護力 バー 4 8 は、 操作レバー装置 2 9 に設けられたパイ ロ ッ ト弁と制御弁群 3 5 とを接続するパイ ロ ッ トホース （い ずれも図示せず） を覆う ものである。

こ こで、 下側横板 2 3 の傾斜板部 2 3 A、 仕切板 4 7 、 保護カバ一 4 8 は、 前側に向けて下向きに傾斜する一 つの斜面を形成している。 そして、 この斜面は、 落下し てきた土砂等を土砂通路 2 5 を通して前側に排出する も のである。

4 9 は左， 右の縦板 1 9 ， 2 0 間に設けられたホース カバーで、 該ホースカバ一 4 9 は、 左， 右の縦板 1 9 ， 2 0 にボル ト止めされている。 そして、 ホースカバー 4 9 は、 オフセッ ト用油圧ホース 3 7 E、 バケツ ト用油圧 ホース 3 7 F、 アーム用油圧ホース 3 7 Gが上方に露出 する部位、 即ちホース揷通穴 2 6 の前端部から 口アブ一 ム 6 の連結部 6 Aまでの間でこれらの油圧ホース 3 7 E ， 3 7 F , 3 7 Gを覆っている。

本実施の形態による油圧ショ ベルは上述の如き構成を 有するもので、 次に、 その作動について説明する。

まず、 オペレータは運転席 2 8 に着座し、 操作レバ一 装置 2 9 の走行操作レバー 2 9 Bを前， 後方向に傾転操 作する こ とによ り 、 下部走行体 1 を走行させる。 このと きに図示しない他の操作レバ一を傾転操作して排土装置 4 を上， 下方向に回動させる ことによ り 、 該排土装置 4 によって土砂の排土作業等を行なう ことができる。

また、 オペレータは作業操作レバ一 2 9 C を前， 後方 向と左， 右方向に適宜操作する こ とによ り 、 下部走行体 1 上で上部旋回体 2 を旋回動作させた り、 作業装置 5 を 俯仰動させて土砂の掘削作業等を行なう ことができる。

こ こで、 本実施の形態による油圧ショ ベルを狭い作業 現場で作業する場合について説明する。 この場合には、 パケッ ト 1 0 によって土砂を掘削した後に、 図 1 、 図 4 に示すよ う に、 ロアブーム 6 を仰動し、 アーム 9 を俯動 する こ とによ り作業装置 5 を上部旋回体 2 の旋回半径内 に収める。 そして、 この姿勢で上部旋回体 2 を旋回動作 する こ とによ り、 例えば掘削場所と反対側に待機してい る運搬車両に掘削した土砂を積込むことができる。

このよ うな作業時には、 上部旋回体 2 を旋回動作して いる ときに、 バケツ ト 1 0 内の土砂の一部がこぼれ落ち 、 この こぼれ落ちた土砂 5 0 ， 5 0 ， …は図 6 に示すよ う に上部旋回体 2上に降り注ぐ。

このときに、 斜面を形成する下側横板 2 3 の傾斜板部 2 3 A、 仕切板 4 7 、 保護カバ一 4 8 は、 落下してきた 土砂 5 0 を上側横板 2 4 との間に油圧ホースの存在しな い空間と して形成された土砂通路 2 5 を通して前側に排 出する こ とができ、 土砂の堆積を防止する ことができる 以上のよう に、 本実施の形態によれば、 旋回フ レーム 1 7 の右縦板 2 0 には上側横板 2 4 の上面側、 即ち上側 横板 2 4 よ り も上側に位置してホース揷通穴 2 6 を設け ているから、 このホース揷通穴 2 6 からオフセッ ト用油 圧ホース 3 7 E、 バゲッ ト用油圧ホース 3 7 F、 アーム 用油圧ホース 3 7 Gを取出すこ とによ り 、 作業者はこれ らの油圧ホース 3 7 E , 3 7 F , 3 7 Gを外部から容易 に掴んで取扱う こ とができる。 これによ り 、 各油圧ホ一 ス 3 7 E , 3 7 F , 3 7 Gは、 作業装置 5 に設けられた 油圧配管 1 6 に容易に着脱する こ とができ、 組立作業、 交換作業等において作業性を向上する ことができる。

また、 ホース揷通穴 2 6 は、 上側横板 2 4 の上面側に 設けている力 該ホース挿通穴 2 6 は右縦板 2 0 に横穴 と して設けているから、 落下する土砂 5 0 、 雨水等が該 ホース揷通穴 2 6 から上部旋回体 2 内に侵入するのを防 止する こ とができ、 上部旋回体 2 の内部を清浄に保つ こ とができる。

また、 左， 右の縦板 1 9 ， 2 0 間には、 下側横板 2 3 と上側横板 2 4 を設けているから、 この 2 枚の横板 2 3 ， 2 4 によって各縦板 1 9 , 2 0 の倒れに対する強度を 高める ことができる。

しかも、 下側横板 2 3 と上側横板 2 4 との間には、 土 砂通路 2 5 を設ける こ とができ、 この土砂通路 2 5 は、 油圧ホースが存在しない空間と して形成されている。 こ のため、 パケッ ト 1 0等から落下する土砂 5 0 は、 仕切 板 4 7 、 土砂通路 2 5 、 保護カバー 4 8 の順で前側に排 出する こ とができ、 土砂 5 0 の堆積を防止する こ とがで きる。 また、 横板 2 3 ， 2 4 は強度部材と して形成して いるか ら、 土砂通路 2 5 に土砂が堆積したと しても、 バ —ル等で突いて強制的に排除することもできる。

また、 制御弁群 3 5 は右縦板 2 0 の右側に配設してい るから、 該制御弁群 3 5 を作業装置 5 の近傍に配置する ことができる。 これによ り 、 制御弁群 3 5 と作業装置 5 とを油圧ホース 3 7 によって容易に接続する こ とができ 、 作業性を向上する ことができる。

また、 各縦板 1 9 , 2 0 間にはオフセッ ト用油圧ホー ス 3 7 Ε、 バケツ ト用油圧ホース 3 7 F、 アーム用油圧 ホース 3 7 Gを覆うホースカバ一 4 9 を設けているか ら 、 落下した土砂 5 0 がこれらの油圧ホ —ス 3 7 E， 3 7 F , 3 7 Gに衝突した り 、 堆積した りするのを防止する こ とができ、 油圧ホース 3 7 E , 3 7 F， 3 7 Gの損傷 を防止する ことができる。

さ ら に、 上側横板 2 4 上にホースブラケッ ト 3 8 を設 けているから、 上側横板 2 4 を利用 して該ホースブラケ ッ ト 3 8 によ り油圧ホース 3 7 E , 3 7 F， 3 7 Gを整 列状態に固定する ことができる。

なお、 実施の形態では、 下側横板 2 3 の上側に間隔を もって上側横板 2 4 を設け、 該上側横板 2 4 の上面側に 位置して右縦板 2 0 にホース挿通穴 2 6 を設ける構成と した場合を例に挙げて説明した。 しかし、 本発明はこれ に限らず、 例えば図 8 に示す変形例のよう に、 旋回フ レ —ム 6 1 を、 底板 1 8 、 左縦板 1 9 、 右縦板 2 0 、 後左 縦板 2 1 、 床板 2 2 、 下側横板 2 3 によって構成し、 上 側横板 2 4 を省略する構成と してもよい。 この場合には 、 ホース挿通穴 2 6 は下側横板 2 3 の上側に間隔をもつ て右縦板 2 0 に設ける構成とすればよい。 これによ り 、 ホース挿通穴 2 6 に挿通された油圧ホ—ス 3 7 E， 3 7 F , 3 7 G と下側横板 2 3 の上面との間を土砂通路 2 5 として確保する ことができる。

また、 実施の形態では、 右縦板 2 0 にホース挿通穴 2 6 を設けた場合を例に挙げて述べたが、 本発明はこれに 限る ものではなく 、 制御弁群 3 5 を左縦板 1 9 の左側に 配設した場合には、 左縦板 1 9 にホ一ス揷通穴を設ける 構成とすればよい。

さ らに、 実施の形態では、 旋回式建設機械と して小型 の油圧ショ ベルを例に挙げて説明したが、 本発明はこれ に限らず、 例えば中型、 大型の油圧ショ ベル、 ホイール 式油圧ショ ベル等の他の旋回式建設機械にも適用する こ とができる。 産業上の利用可能性

以上詳述した通 り 、 本発明によれば、 上部旋回体の旋 回フ レームは、 底板と、 該底板上に前， 後方向に延びて 立設され前側に作業装置の連結部が取付けられた左， 右 の縦板と、 作業装置の連結部近傍に位置して左， 右方向 に延びて配設され両端がそれぞれ該縦板に固着された横 板とによって構成し、 前記旋回フ レームの左， 右の縦板 のう ち少なく とも一方の縦板には、 刖記横板の上面よ り も上側に位置して作業装置に向けて延びる油圧ホースを 揷通するホース揷通穴を設けているので、 刖記ホース揷 通穴か ら油圧ホースを取出すこ とによ り該油圧ホースを 手で掴んで取扱う こ とができ、 油圧ホースを作業装置に 設けられた油圧配管に対し容易に着脱する こ とができ、 作業性を向上することができる。

また、 ホース揷通穴は横板の上面よ り も上側に設けて いるが、 該ホース揷通穴は縦板に横穴と して設けている から、 落下する土砂等が該ホ一ス挿通穴から上部旋回体 内に侵入するのを防止する こ とができ、 上部旋回体の内 部を清浄に保つこ とができる。 さ ら に、 油圧ホース と横 板との間には間隔を設ける こ とができるから、 油圧ホー スの周囲に土砂等が堆積するのを防止する こ とができる この場合、 本発明によれば、 横板の上面側には、 ホ一 ス揷通穴に挿通された油圧ホースとの間に、 落下してく る土砂が流れる土砂通路を形成する こ とができるので、 落下している土砂は、 横板と油圧ホース との間の土砂通 路を流すこ とができ、 油圧ホースに接触した り 、 堆積す る こ となく排出する ことができる。

一方、 本発明によれば、 上部旋回体の旋回フ レームは 、 底板と、 該底板上に前， 後方向に延びて立設され前側 に作業装置の連結部が取付けられた左， 右の縦板と、 作 置の連結部近傍に位置して左， 右方向に延びる と共 上， 下方向に間隔をもって配設され両端がそれぞれ 該縦板に固着された上， 下の横板とによって構成し、 作 業装置に向けて延びる油圧ホースは前記上側の横板の上 面側を通して作業装置に設けられた油圧配管に接続して いるので、 2 枚の横板によって各縦板の倒れに対する強 度を高める こ とができる。 また、 油圧ホースは上側の横 板の上側を通しているから、 2枚の横板の間に油圧ホー スの存在しない空間を設ける こ とができ、 この空間を土 砂等が通る土砂通路と して利用する こ とができ、 土砂等 が堆積するのを防止する こ とができる。

この場合、 本発明によれば、 上， 下の横板間には、 落 下してく る土砂が流れる土砂通路を形成する こ とができ るので、 落下している土砂は、 上側の横板と下側の横板 との間の土砂通路を流すこ とができ、 油圧ホースに接触 した り、 堆積する ことなく排出する こ とができる。

この場合、 本発明によれば、 旋回フ レームの左， 右の 縦板のうち少なく とも一方の縦板には、 上側の横板の上 面側に位置して油圧ホースが挿通するホース挿通穴を設 けているので、 前記ホース挿通穴から油圧ホースを取出 すこ とによ り該油圧ホースを手で掴んで取扱う こ とがで き、 油圧ホースを作業装置に設けられた油圧配管に対し 容易に着脱する こ とができ、 作業性を向上する こ とがで きる。 また、 ホース挿通穴は上側の横板の上面側に設け ているが、 該ホース揷通穴は縦板に横穴と して設けてい るから、 落下する土砂等が該ホース挿通穴から上部旋回 体内に侵入するのを防止する こ とができ、 上部旋回体の 内部を清浄に保つことができる。

また、 本発明によれば、 油圧ホースは左 , 右の縦板間 で上側の横板に固定する構成と しているので、 作業装置 に向けて延びる複数本の油圧ホースを上側の横板を利用 して束ねるよう に固定する こ とができ、 油圧ホースを整 列する ことができる。

また、 本発明によれば、 旋回フ レームの前部側には各 縦板のう ち一方の縦板よ り も左， 右方向の外側に位置し て底板上に制御弁群を設け、 油圧ホースの一端側は該制 御弁群側に接続する構成と しているので、 制御弁群を左 ， 右の縦板の前側に取付けられた作業装置の近傍に配置 する こ とができる。 これによ り 、 制御弁群と作業装置と の間を油圧ホースによって容易に接続する こ とができ、 作業性を向上する ことができる。

さ ら に、 本発明によれば、 旋回フ レームの左， 右の縦 板間には油圧ホースを覆うホースカバーを設けているの で、 油圧ホースに向けて土砂等が落下しても、 この土砂 はホースカバーに衝突するだけであるから、 土砂によつ て油圧ホースが損傷するのを防止する こ とができ、 油圧 ホースの寿命を延ばすことができる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 下部走行体と、 該下部走行体上に旋回可能に搭載 され旋回フ レーム上にエンジン、 運転席が設けられた上 部旋回体と、 該上部旋回体の旋回フ レームの前部に俯仰 動可能に設けられた作業装置とからなる旋回式建設機械 において、

前記上部旋回体の旋回フ レームは、 底板と、 該底板上 に前， 後方向に延びて立設され前側に前記作業装置の連 結部が取付けられた左， 右の縦板と、 前記作業装置の連 結部近傍に位置して左， 右方向に延びて配設され両端が それぞれ該縦板に固着された横板とによって構成し、 前記旋回フ レームの左， 右の縦板のう ち少なぐとも一 方の縦板には、 前記横板の上面よ り も上側に位置して前 記作業装置に向けて延びる油圧ホースを揷通するホース 揷通穴を設けたことを特徴とする旋回式建設機械。

2 . 前記横板の上面側には、 ホース挿通穴に挿通され た油圧ホース との間に、 落下してく る土砂が流れる土砂 通路を形成してなる請求項 1 に記載の旋回式建設機械。

3 . 下部走行体と、 該下部走行体上に旋回可能に搭載 され旋回フ レーム上にエンジン、 運転席が設けられた上 部旋回体と、 該上部旋回体の旋回フ レームの前部に俯仰 動可能に設けられた作業装置とからなる旋回式建設機械 において、

前記上部旋回体の旋回フ レームは、 底板と、 該底板上 に前， 後方向に延びて立設され前側に前記作業装置の連 結部が取付けられた左， 右の縦板と、 前記作業装置の連 結部近傍に位置して左， 右方向に延びる と共に、 上， 下 方向に間隔をもって配置され、 両端がそれぞれ該縦板に 固着された上， 下の横板とによって構成し、

前記作業装置に向けて延びる油圧ホースは前記上側の 横板の上面側を通して作業装置に設けられた油圧配管に 接続したことを特徴とする旋回式建設機械。

4 . 前記上， 下の横板間には、 落下してく る土砂が流 れる土砂通路を形成してなる請求項 3 に記載の旋回式建 設機械。

5 . 前記旋回フ レームの左， 右の縦板のう ち少な く と も一方の縦板には、 前記上側の横板の上面側に位置して 前記油圧ホースが挿通するホース挿通穴を設けてなる請 求項 3 に記載の旋回式建設機械。

6 . 前記油圧ホースは前記左， 右の縦板間で前記上側 の横板に固定する構成と してなる請求項 3 に記載の旋回 式建設機械。

7 . 前記旋回フ レームの前部側には前記各縦板のう ち 一方の縦板よ り も左， 右方向の外側に位置して底板上に 制御弁群を設け、 前記油圧ホース の一端側は該制御弁群 側に接続する構成と してなる請求項 1 ， 2 ， 3 ， 4 ， 5 または 6 に記載の旋回式建設機械。

8 . 前記旋回フ レームの左， 右の縦板間には前記油圧 ホースを覆うホースカバ一を設けてなる請求項 1 ， 2 ， 3 , 4 , 5 または 6 に記載の旋回式建設機械。