JP7085511B2 - ホイールローダ - Google Patents

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Description

本発明は、種々の作業具を動作させるための作動油を流す油圧配管を備えたホイールローダに関する。
油圧ショベルやホイールローダ等の作業車両では、バケットを用いて土砂や鉱物等を掘削する作業の他に、バケットを他のアタッチメントに交換して掘削以外の様々な作業(例えば、資材を掴んで移動させる作業や除雪作業等)を行うことが可能である。アタッチメントを用いた作業を行う作業車両には、アタッチメント用の作動油やアタッチメントを簡単に着脱するためのクイックヒッチ用の作動油を流すオプションの油圧配管が、フロント作業装置に沿って配設されている。
従来、フロント作業装置には、オプションの油圧配管を取り付けるための取付金具が溶接により取り付けられていたが、アタッチメントを用いた作業を必要としない作業車両もあるため、要望に合わせてフロント作業装置の仕様を変更しなければならなかった。そこで、例えば、特許文献1に開示されたパワーショベルでは、オプションの油圧配管を取り付けるための配管用取付金具を、ブームまたはアームに溶接固定することなくボルトおよびナット機構によって着脱可能に取り付けている。
この配管用取付金具は、ブームまたはアームの外周を囲む4枚の側板を備えたベース金具と、オプションの油圧配管を締付固定するための締付金具と、から構成されている。締付金具は4枚の側板のうち対向して配置された2枚の側板にそれぞれ設けられており、4枚の側板を互いに固定するためのネジボルトと締付ナットとが螺合することによって、オプションの油圧配管がベース金具を介してブームまたはアームに着脱可能に取り付けられている。
特開平9-125454号公報
しかしながら、特許文献1に記載の配管用取付金具では、構成部品が多く、ボルトとナットとを複数箇所で螺合させる必要があることから、取り付けが煩雑である。そのため、オプションの油圧配管をブームまたはアームに取り付ける作業に時間を要してしまう。
そこで、本発明の目的は、リフトアームの仕様を変更することなく、オプションの油圧配管を容易に着脱することが可能なホイールローダを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、バケットと交換可能なアタッチメントおよび前記アタッチメントが先端部に取り付けられるリフトアームを有するフロント作業装置と、前記アタッチメントを動作させるための作動油が流れる油圧配管と、を備えたホイールローダにおいて、前記リフトアームは、車体の左右方向に厚みを有し、かつ前記車体の前部を構成する前フレームから前方に向かって延在し、前記車体の左右方向に対向して一対配置された側板と、一対の前記側板を連結する連結部と、を有し、前記油圧配管は、取付ブラケットを介して前記側板の対向面に沿って取り付けられ、前記取付ブラケットは、前記側板を厚み方向に挟んで配置された一対の延在片および前記一対の延在片を延在方向の一端部で接続する接続片を含み、弾性変形により前記側板を厚み方向に挟み込む挟持部と、前記一対の延在片のうち前記対向面の側に配置される内側延在片に設けられ、前記油圧配管を支持する支持部と、前記接続片と反対側に延出し締結部材により締結される他端部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、リフトアームの仕様を変更することなく、オプションの油圧配管を容易に着脱することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係るホイールローダの外観を示す側面図である。 ブレードが取り付けられた状態のフロント作業装置を示す図である。 リフトアームの構成を示す斜視図である。 リフトアームを上方から見た場合の平面図である。 リフトアームの正面図である。 右側油圧配管が取り付けられた状態の右側板を示す平面図である。 右側板に固定された取付ブラケット周辺を拡大して示す拡大斜視図である。 取付ブラケットの挟持部を示す斜視図である。 取付ブラケットの挟持部を示す側面図である。 本発明の変形例に係る取付ブラケットの挟持部を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態に係るホイールローダの一態様として、例えば、土砂や鉱物等を掘削してダンプトラック等へ積み込む荷役作業を行う他に、路面に積もった雪を取り除く除雪作業を行うことが可能なホイールローダについて説明する。
<ホイールローダ1の全体構成>
まず、ホイールローダ1の全体構成について、図1および図2を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るホイールローダ1の外観を示す側面図である。図2は、ブレード21Bが取り付けられた状態のフロント作業装置2を示す図である。
以下の説明において、ホイールローダ1の車体の左右方向のうち、ホイールローダ1に搭乗したオペレータが前方を向いた状態における左手の方向を「左方向」とし、右手の方向を「右方向」とする。また、以下の説明では、「車体の左右方向」を単に「左右方向」とし、「車体の前後方向」を単に「前後方向」とし、「車体の上下方向」を単に「上下方向」とする場合がある。
ホイールローダ1は、車体が中心付近で中折れすることにより操舵するアーティキュレート式の作業車両である。具体的には、車体の前部を構成する前フレーム1Aと車体の後部を構成する後フレーム1Bとが、センタジョイント10によって左右方向に回動自在に連結されており、前フレーム1Aが後フレーム1Bに対して左右方向に屈曲する。
前フレーム1Aには左右一対の前輪11Aが、後フレーム1Bには左右一対の後輪11Bが、それぞれ設けられており、車体全体では4つの車輪が備わっている。なお、図1では、4つの車輪のうち、左側の前輪11Aおよび左側の後輪11Bのみを示している。
前フレーム1Aの前部には、油圧駆動のフロント作業装置2が取り付けられている。フロント作業装置2は、作業具21と、作業具21を駆動する作業具シリンダ22と、作業具21が先端部に取り付けられるリフトアーム23と、リフトアーム23を駆動する2つのリフトアームシリンダ24と、リフトアーム23に回動可能に連結されて作業具21と作業具シリンダ22とのリンク機構を構成するベルクランク25と、作業具シリンダ22や2つのリフトアームシリンダ24へ作動油を導く複数の油圧配管(図1および図2では不図示)と、を備えている。
ホイールローダ1は、作業具21として、荷役作業に用いるバケット21Aと、除雪作業に用いるブレード21Bと、を有している。ブレード21Bは、バケット21Aと交換可能なアタッチメントの一態様である。ホイールローダ1が荷役作業を行う場合には、図1に示すように、リフトアーム23の先端部にバケット21Aが取り付けられ、ホイールローダ1が除雪作業を行う場合には、図2に示すように、リフトアーム23の先端部にブレード21Bが取り付けられる。
図1に示すように、バケット21Aは、土砂等を掬って放土したり、地面を均したりするための作業具である。作業具シリンダ22は、作動油が流入してロッド220が伸縮することにより、バケット21Aをリフトアーム23に対して上下方向に回動させる。具体的には、バケット21Aは、作業具シリンダ22のボトム室に作動油が供給されてロッド220が伸びることによりチルト(リフトアーム23に対して上方向に回動)し、作業具シリンダ22のロッド室に作動油が供給されてロッド220が縮むことによりダンプ(リフトアーム23に対して下方向に回動)する。
図2に示すように、ブレード21Bは、雪を路肩へかき寄せたりするための作業具である。作業具シリンダ22は、作動油が流入してロッド220が伸縮することにより、ブレード21Bをリフトアーム23に対して前後方向に傾斜させる。具体的には、ブレード21Bは、作業具シリンダ22のボトム室に作動油が供給されてロッド220が伸びることにより後傾し、作業具シリンダ22のロッド室に作動油が供給されてロッド220が縮むことにより前傾する。
ブレード21Bは、連結具211を介してリフトアーム23の先端部に取り付けられ、連結具211の左右側面側にはそれぞれ、ブレードシリンダ26が設けられている。各ブレードシリンダ26は、作動油が流入してロッド260が伸縮することにより、ブレード21Bをリフトアーム23に対して左右方向に傾斜させる。なお、図2では、左右2つのブレードシリンダ26のうち、左側に配置された左側ブレードシリンダ26Lのみを示している。
具体的には、ブレード21Bは、右側ブレードシリンダ26Rのボトム室に作動油が供給されてロッド260Rが伸び、かつ左側ブレードシリンダ26Lのロッド室に作動油が供給されてロッド260Lが縮むことにより、右側端部が前方に、左側端部が後方に、それぞれ張り出して、左前方を向くように傾斜する。
他方、ブレード21Bは、右側ブレードシリンダ26Rのロッド室に作動油が供給されてロッド260Rが縮み、かつ左側ブレードシリンダ26Lのボトム室に作動油が供給されてロッド260Lが伸びることにより、左側端部が前方に、右側端部が後方に、それぞれ張り出して、右前方を向くように傾斜する。
このように、ブレード21Bは、バケット21Aと異なり、車体に対して前後方向に傾斜するだけでなく、車体に対して左右方向にも傾斜する。左右2つのブレードシリンダ26は、ブレード21Bを用いる際に必要となるオプション用の油圧シリンダである。また、連結具211の下面側には、下方に突出して地面と接触することによってブレード21Bが地面と摺動しないように連結具211を支持する支持具212が設けられている。
リフトアーム23は、基端部が前フレーム1Aに回動可能に取り付けられており、2つのリフトアームシリンダ24それぞれのボトム室に作動油が供給されてロッド240が伸びることにより車体に対して上方向に回動し、2つのリフトアームシリンダ24それぞれのロッド室に作動油が供給されてロッド240が縮むことにより車体に対して下方向に回動する。なお、図1では、車体の左右方向に並ぶ2つのリフトアームシリンダ24のうち、左側に配置されたリフトアームシリンダ24のみを破線で示している。
後フレーム1Bには、オペレータが搭乗する運転室31と、エンジンや油圧ポンプ等の各機器を内部に収容する機械室32と、車体が傾倒しないようにフロント作業装置2とのバランスを保つためのカウンタウェイト33と、が設けられている。後フレーム1Bにおいて、運転室31は前部に、カウンタウェイト33は後部に、機械室32は運転室31とカウンタウェイト33との間に、それぞれ配置されている。
<リフトアーム23の構成>
次に、リフトアーム23の構成について、図3~5を参照して説明する。
図3は、リフトアーム23の構成を示す斜視図である。図4は、リフトアーム23を上方から見た場合の平面図である。図5は、リフトアーム23の正面図である。
リフトアーム23は、車体の左右方向に対向して配置された一対の側板231L,231Rと、一対の側板231L,231Rを連結する連結部としてのクロスパイプ232と、を有している。クロスパイプ232は、一対の側板231L,231Rを中央部分において左右方向に連結しており、ベルクランク25を取り付けるための一対の取付板部232Aが前方に向かって張り出して設けられている。
一対の側板231L,231Rはそれぞれ、車体の左右方向に厚みを有し、前フレーム1Aから前方に向かって延在している。また、図3に示すように、一対の側板231L,231Rはそれぞれ、クロスパイプ232による連結位置(中央部分)から前方および後方のそれぞれに向かって縦幅が漸次狭く形成されており、連結位置では円弧を描くように上方に向かって湾曲した形状をなしている。なお、「連結位置から前方」とは、作業具21が取り付けられる先端側であり、「連結位置から後方」とは、前フレーム1Aに取り付けられる基端側である。
図4および図5に示すように、一対の側板231L,231Rのうち左側に配置された左側板231Lには、左側油圧配管41Lが着脱可能な複数の取付ブラケット5を介して取り付けられている。左側油圧配管41Lは、右側に配置された右側板231Rと対向する対向面233Lに沿って延在して配置されている。
同様に、右側板231Rには、右側油圧配管41Rが複数の取付ブラケット5を介して取り付けられている。右側油圧配管41Rについても、左側油圧配管41Lと同様に、左側板231Lと対向する対向面233Rに沿って延在して配置されている。
左側油圧配管41Lおよび右側油圧配管41Rはいずれも、ブレード21Bを動作させるための作動油が流れる油圧配管である。左側油圧配管41Lは、一端が左側ブレードシリンダ26Lのボトム室側および右側ブレードシリンダ26Rのロッド室側に、他端が機械室32内の油圧ポンプに、油圧ホース42Lを介してそれぞれ接続されている。右側油圧配管41Rは、一端が右側ブレードシリンダ26Rのボトム室側および左側ブレードシリンダ26Lのロッド室側に、他端が機械室32内の油圧ポンプに、油圧ホース42Rを介してそれぞれ接続されている。なお、図3~5では、左側油圧配管41Lの他端側に接続された油圧ホース42Lおよび右側油圧配管41Rの他端側に接続された油圧ホース42Rのみを示している。
左側板231Lへの左側油圧配管41Lの取り付け構造と、右側板231Rへの右側油圧配管41Rの取り付け構造とは、車体の左右方向の中心線に対して対称的な構成となっているため、以下では、右側板231Rへの右側油圧配管41Rの取り付け構造を例に挙げて説明し、左側板231Lへの左側油圧配管41Lの取り付け構造の説明は割愛する。
<右側油圧配管41Rの取り付け構造について>
次に、右側油圧配管41Rの取り付け構造について、図3~5に加えて、図6~9を参照して説明する。
図6は、右側油圧配管41Rが取り付けられた状態の右側板231Rを示す平面図である。図7は、右側板231Rに固定された取付ブラケット5周辺を拡大して示す拡大斜視図である。図8は、取付ブラケット5の挟持部51を示す斜視図である。図9は、取付ブラケット5の挟持部51を示す側面図である。
(取付ブラケット5の構成)
まず、複数の取付ブラケット5それぞれの構成について、図7~9を参照して説明する。
複数の取付ブラケット5はそれぞれ、例えば鉄板等を加工して形成されており、図7に示すように、弾性変形により右側板231Rを厚み方向に挟み込む挟持部51と、右側油圧配管41Rを支持する支持部52と、を有している。
挟持部51は、右側板231Rを厚み方向に挟んで配置されて右側板231Rの縦幅方向に延在する一対の延在片511,512と、一対の延在片511,512を延在方向の一端部で接続する接続片513と、を含む。
一対の延在片511,512は、図7に示すように、取付ブラケット5の取付位置における右側板231Rの縦幅よりも長く形成されており、接続片513と反対側の他端部511B,512Bが右側板231Rよりも延出している。
一対の延在片511,512は、これら他端部511B,512Bにおいてボルト61(図7では不図示であるため図3参照)およびナット62により締結され、これにより、挟持部51が右側板231Rに固定されている。ボルト61およびナット62は締結部材の一態様であり、締結部材の他の態様としては、キャッチクリップや他端部511B,512Bに被せるキャップ等がある。なお、ボルト61とナット62との間には、ボルト61の締めすぎを防止するためのスペーサ60が配設されている。
本実施形態では、挟持部51は、右側板231Rに対して上方から被せるようにして取り付けられている。したがって、接続片513は右側板231Rの上面に接触し、一対の延在片511,512は他端部511B,512Bが右側板231Rの下側に延出している。これにより、仮に、ボルト61がナット62から外れてしまった場合であっても、挟持部51は右側板231Rに引っ掛かった状態を維持することができ、取付ブラケット5の落下防止につながる。
また、本実施形態では、一対の延在片511,512のうち、右側板231Rの対向面233Rの側に配置される内側延在片511にナット62が取り付けられており、対向面233Rと反対の外側面234Rの側に配置される外側延在片512にボルト孔510が形成されている。したがって、ボルト61は、右側板231Rの外側から内側に向かってボルト孔510を介してナット62に螺合されている。
図9に示すように、一対の延在片511,512は、他端部511B,512Bにおける対向距離W2が、右側板231Rとの接触部511A,512Aにおける対向距離W1よりも短く(W2<W1)、接触部511A,512Aと他端部511B,512Bとの間はそれぞれ、対向方向の内側から外側に向かって傾斜するテーパ部511C,512Cによって滑らかに接続されている。
さらに、内側延在片511と外側延在片512との対向距離(接触部511A,512Aにおける対向距離W1および他端部511B,512Bにおける対向距離W2)は、右側板231Rの厚み(図7に示すL)よりも短く設定されている(W2<W1<L)。
挟持部51を右側板231Rに取り付ける際には、他端部511B,512Bを対向方向の外側に広げて弾性変形させる。挟持部51は、弾性力によって右側板231Rを挟み込むことにより、右側板231Rに固定される。このとき、接触部511A,512Aにおける対向距離W1が右側板231Rの厚みLよりも短いため(W1<L)、挟持部51の右側板231Rに対する固定性が高くなり、位置ずれが抑制される。
また、ボルト61がナット62から外れてしまった場合にも、他端部511B,512Bにおける対向距離W2が接触部511A,512Aにおける対向距離W1よりも短く(W2<W1)、他端部511B,512Bが右側板231Rの下面に引っ掛かるため、挟持部51が右側板231Rから外れにくくなっている。
なお、挟持部51は、他端部511B,512Bにおける対向距離W2が接触部511A,512Aにおける対向距離W1よりも短く、かつこれら対向距離W1,W2が右側板231Rの厚みLよりも短く設定される(W2<W1<L)ことが、より安定して保持させる観点で好ましいが、これに限らず、少なくとも右側板231Rに固定される程度の弾性力を有したものとしてもよい。
支持部52は、図7に示すように、内側延在片511に設けられており、内側延在片511に固定ねじ63で固定される固定片52Aと、固定片52Aとの間で右側油圧配管41Rを支持する支持片52Bと、を有している。右側油圧配管41Rは、調整ねじ64により締め付けられることにより、固定片52Aと支持片52Bとの間で支持されている。固定片52Aおよび支持片52Bはそれぞれ、取付ブラケット5の取付場所における右側油圧配管41Rの形状に合わせた形に形成されている。
例えば、本実施形態では、1本の右側油圧配管41Rが右側板231Rに取り付けられているが、使用するアタッチメントの仕様によっては複数本の右側油圧配管41Rが右側板231Rに設けられることもあり、その場合には、固定片52Aと支持片52Bとの間に複数本の右側油圧配管41Rが支持される。このとき、固定片52Aおよび支持片52Bは、複数本の右側油圧配管41Rの支持性を確保できる形状および大きさに形成される。なお、複数本の右側油圧配管41Rが右側板231Rに設けられる場合には、複数本の右側油圧配管41Rは、対向方向(車体の左右方向)に並んで配置される。
図8および図9に示すように、内側延在片511には、固定ねじ63が螺合されるねじ孔514が複数設けられている。本実施形態では、3つのねじ孔514が内側延在片511の延在方向に並んでおり、右側油圧配管41Rの形状に合わせて支持部52の高さ位置(右側板231Rの縦幅方向の位置)を段階的に調整することができるようになっている。図7では、支持部52は、2つの固定ねじ63で固定片52Aが内側延在片511に取り付けられており、2段階で高さ位置が調整される。なお、支持部52の高さ位置の調整は、必ずしも段階的である必要はなく無段階調整であってもよい。
また、本実施形態では、挟持部51と支持部52とが別部材で形成されており、例えば、右側油圧配管41Rの交換作業時等、右側油圧配管41Rを右側板231Rに対して着脱する際には、取付ブラケット5全体を右側板231Rに対して着脱する必要はなく、右側油圧配管41Rを支持部52に対して着脱するだけで交換作業を行うことが可能である。また、右側油圧配管41Rの仕様が変更になった場合には、支持部52の構成を見直すだけで対応することが可能であり、挟持部51の汎用性を高めることができる。なお、必ずしも挟持部51と支持部52とを別部材で形成する必要はなく、一体に形成されていても構わない。
以上のように、取付ブラケット5が右側板231Rに着脱可能に固定されるため、右側油圧配管41Rの本数や形状等が変更になった場合であっても、取付ブラケット5の仕様を変更することのみで対応することが可能であり、右側板231Rに取付ブラケット5が溶接で固定されている場合のように右側板231R全体を大幅に改造しなければならないといった事態を回避することができる。また、取付ブラケット5は弾性力を利用して右側板231Rに固定されることから、着脱がしやすく、右側油圧配管41Rを容易に取り付けることができるため、作業時間の短縮につながる。
(右側板231Rにおける取付ブラケット5の位置関係)
次に、右側板231Rにおける取付ブラケット5の位置関係について、図3~7を参照して説明する。
図3および図6に示すように、右側油圧配管41Rは、クロスパイプ232を越えて上方に向かって屈曲しつつ、右側板231Rの延在方向に沿って配置されている。また、右側油圧配管41Rは、右側板231Rの延在方向に交差する方向に屈曲された屈曲部410を複数有している。
本実施形態では、図4に示すように、右側油圧配管41Rは、一端部側に2つの第1屈曲部410Aおよび第2屈曲部410B、ならびに他端部側に1つの第3屈曲部410Cの合計3つの屈曲部410A,410B,410Cを有している。なお、屈曲部410は、フロント作業装置2の仕様によって変更可能であり、屈曲角度や数については図4に示すものに限られない。
図3、図4、図6、および図7に示すように、右側油圧配管41Rは、一端部側に配置された2つの第1取付ブラケット5Aおよび第2取付ブラケット5B、ならびに他端部側に配置された1つの第3取付ブラケット5Cの3つの取付ブラケット5A,5B,5Cによって右側板231Rに取り付けられている。
このように、本実施形態では、右側油圧配管41Rは、3つの取付ブラケット5A,5B,5Cによって右側板231Rに取り付けられているが、フロント作業装置2の仕様や右側油圧配管41Rの仕様によって取付ブラケット5の数を変更することが可能であり、取付ブラケット5の数については特に制限はない。
第1取付ブラケット5Aおよび第2取付ブラケット5Bは、図3、図6、および図7に示すように、右側板231Rから上方に向かって突出する突出部235を延在方向に挟んでそれぞれ配置されている。また、図3に示すように、第1取付ブラケット5Aと第2取付ブラケット5Bとの間には、第1屈曲部410Aおよび第2屈曲部410Bが位置している。
これにより、第1取付ブラケット5Aおよび第2取付ブラケット5Bがそれぞれ右側板231Rに対して延在方向に動いてしまっても、後方への移動に対しては第1取付ブラケット5Aが突出部235に接触することにより、前方への移動に対しては第2取付ブラケット5Bが突出部235に接触することにより、右側油圧配管41Rの右側板231Rに対する延在方向の位置ずれを抑制することができる。
また、右側油圧配管41Rが第1取付ブラケット5Aおよび第2取付ブラケット5Bに対して延在方向に動いてしまっても、前方への移動に対しては第1取付ブラケット5Aが第1屈曲部410Aに引っ掛かることにより、後方への移動に対しては第2取付ブラケット5Bが第2屈曲部410Bに引っ掛かることにより、右側油圧配管41Rの右側板231Rに対する延在方向の位置ずれを抑制することができる。
なお、右側油圧配管41Rの一端部には、右側ブレードシリンダ26Rと接続するための接続金具411が設けられており、第1取付ブラケット5Aが右側油圧配管41Rの一端部に配置されていることから、右側油圧配管41Rの後方への移動に対しては接続金具411が第1取付ブラケット5Aに接触することによっても、右側油圧配管41Rの後方への位置ずれを抑制することが可能となっている。
第3取付ブラケット5Cは、図3および図4に示すように、第3屈曲部410Cに隣接して配置されている。これにより、右側油圧配管41Rが第3取付ブラケット5Cに対して前方に向かって動いてしまっても、第3取付ブラケット5Cが第3屈曲部410Cに引っ掛かることにより、右側油圧配管41Rの前方への位置ずれを抑制することができる。なお、取付ブラケット5は、必ずしも屈曲部410に隣接して配置される必要はない。
そして、図3および図6に示すように、第1取付ブラケット5Aおよび第2取付ブラケット5Bはそれぞれ、クロスパイプ232による連結位置よりも前方に配置され、第3取付ブラケット5Bは、連結位置よりも後方に配置されている。第1~第3取付ブラケット5A,5B,5Cが取り付けられているそれぞれの位置では、右側板231Rの縦幅が、連結位置における縦幅よりも小さい。
したがって、第1取付ブラケット5Aおよび第2取付ブラケット5Bの右側板231Rに対する後方への位置ずれ、ならびに第3取付ブラケット5Cの右側板231Rに対する前方への位置ずれを抑制することができる。なお、取付ブラケット5は、必ずしも連結位置よりも前方または後方に配置されている必要はない。
このように、本実施形態では、第1~第3取付ブラケット5A,5B,5Cの右側板231Rに対する取付位置、および第1~第3取付ブラケット5A,5B,5Cの右側油圧配管41Rに対する取付位置をそれぞれ調整することで、右側油圧配管41Rの右側板231Rに対する延在方向の位置ずれを抑制し、第1~第3取付ブラケット5A,5B,5Cによる右側油圧配管41Rの固定性を高めている。
<変形例>
次に、本発明の変形例に係る取付ブラケット5の構成について、図10を参照して説明する。図10において、実施形態に係る取付ブラケット5について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図10は、本発明の変形例に係る取付ブラケット5の挟持部51Aを示す側面図である。
本変形例に係る挟持部51Aは、ボルト孔510の形成位置およびナット62の取付位置が、実施形態に係る挟持部51と異なっている。実施形態に係る挟持部51では、内側延在片511の他端部511Bにボルト孔510が形成され、外側延在片512の他端部512Bにナット62が設けられていたが、本変形例に係る挟持部51Aでは、内側延在片511の他端部511Bにナット62が設けられ、外側延在片512の他端部512Bにボルト孔510が形成されている。
したがって、ボルト61は、右側板231Rの内側から外側に向かってボルト孔510を介してナット62に螺合される。これにより、右側油圧配管41Rの着脱作業において、右側油圧配管41Rを支持部52に対して着脱する作業、および取付ブラケット5を右側板231Rに対して着脱する作業のいずれについても、作業員はリフトアーム23の内側(右側板231Rと左側板231Lとの間)から作業を行うことができ、各作業について作業場所を移動しなくてよいため、作業性が向上する。
以上、本発明の実施形態および変形例について説明した。なお、本発明は上記した実施形態および変形例に限定されるものではなく、他の様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態および変形例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態および変形例の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、本実施形態および変形例の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、本実施形態および変形例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記実施形態および変形例では、ブレード21Bを車体の左右方向に対して傾斜させるための作動油が流れる油圧配管41L,41Rの側板231L,231Rに対する取り付け構造について説明したが、これに限らず、例えば、アタッチメントを容易に着脱可能とするクイックヒッチを動作させるための作動油が流れる油圧配管等に対しても本発明を適用することができる。すなわち、本発明は、リフトアーム23に沿って取り付けられるオプション用の油圧配管に対して適用することができる。
1:ホイールローダ
2:フロント作業装置
5:取付ブラケット
21A:バケット
21B:ブレード(アタッチメント)
23:リフトアーム
41L:左側油圧配管(油圧配管)
41R:右側油圧配管(油圧配管)
51:挟持部
52:支持部
61:ボルト(締結部材)
62:ナット(締結部材)
231L:左側板(側板)
231R:右側板(側板)
232:クロスパイプ(連結部)
233L,233R:対向面
234L,234R:外側面
410,410A,410B,410C:屈曲部
510:ボルト孔
511:内側延在片(延在片)
511A,512A:接触部
511B,512B:他端部
512:外側延在片(延在片)
513:接続片
L:厚み
W1,W2:対向距離

Claims (6)

  1. バケットと交換可能なアタッチメントおよび前記アタッチメントが先端部に取り付けられるリフトアームを有するフロント作業装置と、前記アタッチメントを動作させるための作動油が流れる油圧配管と、を備えたホイールローダにおいて、
    前記リフトアームは、
    車体の左右方向に厚みを有し、かつ前記車体の前部を構成する前フレームから前方に向かって延在し、前記車体の左右方向に対向して一対配置された側板と、
    一対の前記側板を連結する連結部と、を有し、
    前記油圧配管は、取付ブラケットを介して前記側板の対向面に沿って取り付けられ、
    前記取付ブラケットは、
    前記側板を厚み方向に挟んで配置された一対の延在片および前記一対の延在片を延在方向の一端部で接続する接続片を含み、弾性変形により前記側板を厚み方向に挟み込む挟持部と、
    前記一対の延在片のうち前記対向面の側に配置される内側延在片に設けられ、前記油圧配管を支持する支持部と、
    前記接続片と反対側に延出し締結部材により締結される他端部と、を有する
    ことを特徴とするホイールローダ。
  2. 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
    前記一対の延在片は、対向距離が前記側板の厚みよりも短く、
    前記他端部における対向距離は、前記側板との接触部における対向距離よりも短い
    ことを特徴とするホイールローダ。
  3. 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
    前記油圧配管は、前記側板の延在方向に交差する方向に屈曲された屈曲部を有し、
    前記取付ブラケットは、前記屈曲部に隣接して配置されている
    ことを特徴とするホイールローダ。
  4. 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
    前記側板は、前記連結部による連結位置から前方および後方に向かってそれぞれ幅が漸次狭くなっており、
    前記取付ブラケットは、前記連結位置よりも前方または後方に配置されている
    ことを特徴とするホイールローダ。
  5. 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
    前記取付ブラケットは、前記挟持部と前記支持部とが別部材で形成されている
    ことを特徴とするホイールローダ。
  6. 請求項1に記載のホイールローダにおいて、
    前記締結部材は、ボルトおよびナットで構成されており、
    前記ナットは、前記一対の延在片のうち前記対向面と反対の外側面の側に配置される外側延在片に設けられ、
    前記ボルトは、前記内側延在片に形成されたボルト孔を介して前記ナットに螺合されている
    ことを特徴とするホイールローダ。
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