WO2001007326A1

WO2001007326A1 - Dispositif d'estampillage a chaud et dispositif de production de cartes l'utilisant, terminal a self service, et cassette de feuilles a estampiller associee

Info

Publication number: WO2001007326A1
Application number: PCT/JP2000/004981
Authority: WO
Inventors: Akihiro Yahata; Eiji Imai; Kiyotsugu Takasawa; Mamoru Matsuda
Original assignee: Kabushiki Kaisha Sankyo Seiki Seisakusho
Priority date: 1999-07-26
Filing date: 2000-07-26
Publication date: 2001-02-01
Also published as: AU6314700A; CN1362927A

Description

明細書

ホットスタンプ装置とそれを利用した力一ド発行装置及びセルフサ一ビスターミナル並びにホヅトスタンプ装置で用いるホットス夕ンプ箔用カセット技術分野

本発明は、ホットスタンプ装置と、それを利用したカード発行装置及びセルフサービスターミナルと、当該ホットスタンプ装置で使用するホットス夕ンプ箔用カセットに関する。更に詳述すると、本発明は小型化に適したホットスタンプ装置と、それを利用したカード発行装置及びセルフサービスターミナルと、当該ホットスタンプ装置で使用するホヅトス夕ンプ箔用カセットに関するものである。

背景技術

Fig. 4 2に従来のホヅトスタンプ装置の概略構成を示す。従来のホットスタンプ装置は、付加価値媒体（チケヅト，クレジヅトカード等）の製造ラインに設置されており、一度に多数枚の付加価値媒体に対してホログラム箔等のホットス夕ンプ箔を転写する大型の装置であった。このホットスタンプ装置は、オープンリ —ル状の巻き出しリール 1 0 1と卷き取りリール 1 0 2によってホットスタンプ箔 1 0 3を順次繰り出し、ガイド 1 0 4 , 1 0 5によってヒ一夕 1 0 6で加熱される熱版 1 0 7と台座 1 0 8の間に導いている。熱版 1 0 7と台座 1 0 8の間には図示しない付加価値媒体も導かれ、ホットスタンプ箔 1 0 3を付加価値媒体に重ね合わせた状態で加圧装置 1 0 9によって熱版 1 0 7を台座 1 0 8に向けて強く押し付け付加価値媒体にホットスタンプ箔を転写している。

このホットスタンプ装置が使用される製造ラインの単位ロット（ 1回にスタンプされる付加価値媒体の数量）は数百から数千さらに数万枚という大量のものであり、ホットスタンプ装置では一度に多数枚の付加価値媒体にホットスタンプを行っている。多数枚の付加価値媒体の全てについて高品位のホットスタンプを得るためには、加圧装置 1 0 9によってトン単位の圧力を発生させる必要がある。このため、ホットスタンプ装置は重量が数百 k gから数トンにも達する大きなものであった。また、熱版 1 0 7の熱容量が大きいため、加熱用のヒー夕 1 0 6としては電熱線タイプのものが使用されていた。

しかしながら、上記のホットスタンプ装置では、装置重量が重く、また大きさも大型であり、しかも 1度に多数枚の付加価値媒体にホットスタンプを行うものであるため、セルフサービス夕一ミナルのような 1人のユーザが 1枚だけの付加価値媒体の発行を要求した場合にその場で 1枚の付加価値媒体にホットスタンプを行うような使用への適用は困難であった。

また、一度に多くの付加価値媒体に対してホットスタンプを行うものであることから熱版も大型となり、この熱版の加熱に時間がかかり、セルフサービス夕一ミナル等としての適用には、スタンプ要求があってから実際にスタンプ可能になるまでに長時間を要し、ユーザを長時間待たせてしまうことになるという問題があった。

さらに、装置が大型なため、消費する電力（エネルギー）が大きく地球環境に優しくないという問題があった。

本発明は、 1枚ずっホットスタンプするなど少量ずつのホットスタンプに適した小型のホットスタンプ装置と、それを利用したカード発行装置及びセルフサ一ビス夕一ミナルと、当該ホヅトスタンプ装置で使用するホットスタンプ箔用カセットを提供することを目的とする。

発明の開示

かかる目的を達成するために請求の範囲第 1項記載のホットスタンプ装置は、印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットスタンプ箔テ一プを卷き取る巻き取り用モータと、ヒータとアームを有しホットス夕ンブ箔テープと付加価値媒体に圧力を加えて付加価値媒体にホットス夕ンプ箔テープからホットス夕ンプ箔を転写するスタンプ部とを備え、該スタンプ部は、アームを輪郭形状に応じて回動させるカムと、該カムを駆動するスタンプ用モー夕を有するものである。

したがって、供給 ·排出機構によって搬送される付加価値媒体は、スタンプ部においてホットスタンプ箔を転写された後、発行される。供給 ·排出機構は付加価値媒体を例えば 1枚ずつ搬送し、スタンプ部は 1枚ずつ付加価値媒体にホットスタンプ箔を転写する。スタンプ部では、スタンプ用モ一夕によってカムを駆動し、このカムによってアームを回動させてスタンプ箔を転写するので、スタンプ用モータとして小型のものを採用しても、転写に必要な加圧力を得ることが出来る。すなわち、小型のモ一夕の使用が可能となり、装置の小型化が可能となる。また、請求の範囲第 2項記載のホットスタンプ装置は、印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットス夕ンプ箔テープを巻き取る巻き取り用モー夕と、ヒ一夕とアームを有しホットスタンプ箔テープと付加価値媒体に圧力を加えて付加価値媒体にホヅトス夕ンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するス夕ンプ部とを備え、該スタンプ部は、アームに取り付けられたヒー夕ブロックと、転写時の反力を受ける受けプロックと、該受けプロックとの間にボールを介在させて支持される台座とを有し、ヒー夕ブロックと台座とによってホットスタンプ箔テープと付加価値媒体を挟みつける際に、受けプロックに対する台座の角度変化を可能にしたものである。この場合、供給 ·排出機構によって搬送される付加価値媒体は、スタンプ部においてホットスタンプ箔を転写された後、発行される。供給 ·排出機構は付加価値媒体を例えば 1枚ずつ搬送し、スタンプ部は 1枚ずつ付加価値媒体にホットスタンプ箔を転写する。スタンプ部では、アームを回動させることでヒー夕ブロックを台座に押し付けて転写を行うので、受けブロックに対するヒ一タブ口ックの傾きがアームの回動にともなって変化する。しかしながら、台座と受けプロックの間にボールを介在させることで受けプロックに対する台座の角度変化を可能にしているので、受けプロックに対するヒー夕ブロックの傾きの変化に追従して受けプロックに対する台座の角度が変化し、ヒータブ口ックと台座がびったりと重なり合った状態で転写を行うことが出来る。同様に、部品の加工精度にばらつきがあったり、転写時に部品が変形した場合であっても、ヒ一タブ口ックと台座とがびつたりと重なり合った状態で転写を行うことが出来る。依って、部品の剛性を大きくするために部品を大型化する必要がなくなり、部品を薄肉化、小型化することができて装置の小型化が可能になる。また、部品に要求される加工精度を下げることができるので、装置の製造コストを下げることができる。

また、請求の範囲第 3項記載のホットスタンプ装置は、印刷が施された付加価値媒体の供給 '排出機構と、ホットスタンプ箔テープを巻き取る巻き取り用モー夕と、ヒ一夕とアームを有しホットス夕ンプ箔テープと付加価値媒体に圧力を加えて付加価値媒体にホットスタンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するスタンプ部とを備え、アームをその基端を中心に回転可能にすると共に、アームの先端に付加価値媒体にホットス夕ンプ箔を転写するヒータブロックを取り付け、当該ヒータブ口ックよりもアームの基端側の位置でアームを回動させることでァームの先端を開放端にするものである。この場合、供給 '排出機構によって搬送される付加価値媒体は、スタンプ部においてホットスタンプ箔を転写された後、発行される。供給 ·排出機構は付加価値媒体を例えば 1枚ずつ搬送し、スタンプ部は 1枚ずつ付加価値媒体にホットスタンプ箔を転写する。スタンプ部では、ヒ

—タブ口ックが取り付けられているアームの先端を開放端にしているので、即ち、転写を行うヒータブ口ックゃ台座の周囲にアームを駆動する機構を配置していないので、ホットスタンプ箔テープの交換作業が容易になる。依って、ホットス夕ンプ箔テープの交換作業の作業性が向上し、ホットスタンプ装置の使い勝手が向上する。

また、請求の範囲第 4項記載のホットスタンプ装置は、印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットス夕ンプ箔テープを巻き取る巻き取り用モー夕と、ヒ一夕とアームを有しホットス夕ンプ箔テープと付加価値媒体に圧力を加えて付加価値媒体にホットス夕ンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するス夕ンプ部とを備え、卷き取り用モータによって供給 ·排出機構を駆動するものである。この場合、供給 ·排出機構によって搬送される付加価値媒体は、スタンプ部においてホットスタンプ箔を転写された後、発行される。供給 ·排出機構は付加価値媒体を例えば 1枚ずつ搬送し、スタンプ部は 1枚ずつ付加価値媒体にホットスタンプ箔を転写する。巻き取り用モ一夕によって供給 ·排出機構を駆動するので、ホットスタンプ箔テープを巻き取るためのモ一夕と付加価値媒体を供給 · 排出するための駆動源となるモー夕とを別々に設ける必要がなく、装置を小型化し、製造コストを下げることができる。

また、請求の範囲第 5項記載のホットスタンプ装置は、印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットス夕ンプ箔テープを巻き取る巻き取り用モー夕と、ヒ一夕とアームを有しホットスタンブ箔テープと付加価値媒体に圧力を加えて付加価値媒体にホットスタンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するスタンプ部とを備え、ホットスタンプ箔テープとしてホットス夕ンプ箔用カセヅトに収納されているものを使用するものであり、ホットス夕ンプ箔用カセッ卜が装填されているか否かを検出する検出手段を備えたものである。この場合、供給 - 排出機構によって搬送される付加価値媒体は、スタンプ部においてホットスタンプ箔を転写された後、発行される。供給 ·排出機構は付加価値媒体を例えば 1枚ずつ搬送し、スタンプ部は 1枚ずつ付加価値媒体にホットス夕ンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写する。ホットス夕ンプ箔テープをホヅトス夕ンプ箔用力セットに収納しており、ホットス夕ンプ箔用テープの交換を簡単に行うことができる。また、ホットスタンプ箔用カセットの装填を検出する検出手段を備えているので、ホットス夕ンプ箔用カセットを装填していない状態でホットスタンプ装置を誤って使用することがない。

また、請求の範囲第 6項記載のホットスタンプ装置は、印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットスタンプ箔テープを巻き取る巻き取り用モー夕と、ヒータとアームを有しホットス夕ンプ箔テープと付加価値媒体に圧力を加えて付加価値媒体にホットス夕ンプ箔テープからホットス夕ンプ箔を転写するス夕ンプ部と、ホットス夕ンプ箔が正常に押されたか否かを確認するべリファイ部を備えものである。この場合、供給 ·排出機構によって搬送される付加価値媒体は、スタンプ部においてホットスタンプ箔を転写された後、発行される。供給 . 排出機構は付加価値媒体を例えば 1枚ずつ搬送し、スタンプ部は 1枚ずつ付加価値媒体にホットスタンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写する。そして、ホットスタンプ箔を付加価値媒体に転写した後、この転写が正常か否かをべリファィ部が確認する。このため、ホットスタンプ不良の付加価値媒体の発行を防止することができる。

また、請求の範囲第 7項記載のホットスタンプ装置は、ヒー夕ブロックは、熱版と、該熱版を加熱するヒータと、熱版の温度を検出する温度センサと、ヒー夕とアームとの間に配置された断熱体とを備え、温度センサを熱版に取り付け、熱版の背面に支持体とともにヒー夕を配置し、さらにヒー夕と支持体の背面に断熱体を配置したものである。この場合、ヒー夕ブロックはヒー夕によって加熱される。即ち、ヒータの熱は熱版と支持体に伝わり、これら熱版と支持体がヒータの熱を蓄える蓄熱体として機能する。断熱体はヒー夕の熱がアームに逃げるのを防止し、熱が無駄になるのを防止する。ヒ一夕ブロックをプレヒートしておくことで、ホットスタンプ箔の転写要求に対して素早く転写温度までヒ一夕ブロックを加熱できる。

また、請求の範囲第 8項記載のホットスタンプ装置は、熱版とヒ一夕の間の隙間に熱伝導性の良い粘弾性物質を充填したものである。ヒー夕ブロックを組み付けると、ヒー夕の周囲には隙間が発生する。この隙間は空気層となり、そのままではヒー夕の熱が熱版に伝わるのを妨げることになる。しかしながら、この隙間に熱伝導性の良い粘弾性物質を充填しているので、熱伝導を妨げる空気層がなくなり、ヒータの発熱を効率よく熱版に伝えることができる。このため、熱版を転写可能な温度まで素早く加熱することができる。

また、請求の範囲第 9項記載のホットスタンプ装置は、ヒー夕ブロックのァームへの取り付け面と、アームのヒータブロック取付部とは、互いに係合する係合部をそれぞれ備えており、係合部の少なくとも一方を磁性体とし、ヒー夕ブロックは、アームのヒータブロック取付部へ磁力によって取り付けられ、また取り外し可能となっている。この場合、ヒ一夕ブロックが係合部によってアームのへッド取付部に位置合わせされ、磁力によって取り付けられる一方、必要に応じてヒ一夕ブロックを取り外すことが可能となる。また、ヒータブロックとアームが係合部により係合することによって、ホットス夕ンプ箔の転写中に加圧方向と直交する方向に力が働いても転写面がずれることがなく、ヒータブ口ヅクがアームから脱落することを防止する。

また、請求の範囲第 1 0項記載のホットスタンプ装置は、台座の押し型にテフロンコーティングを施したものである。この場合、ホットスタンプ箔テープを加圧する台座の押し型にホットスタンプ箔テープが付着するのを防止し、ホットス夕ンプ箔の転写後に押し型からホットスタンプ箔テープが剥離し易くすることができる。

また、請求の範囲第 1 1項記載のホットスタンプ装置は、巻き取り用モー夕によって回転されてホットス夕ンプ箔テープを巻き取る巻き取り軸を備え、巻き取り軸にトルクリミッタを設けたものである。この場合、ホットスタンプ箔の転写後に巻き取り用モー夕が巻き取り軸を回転させることで、ホットスタンプ箔テ一プの使用済み部分を巻き取り、未使用部分を露出させることができる。一方、ホットス夕ンプ箔テープが最後まで巻き取られた場合等には、トルクリミッ夕が卷き取り用モー夕の回転の巻き取り軸への伝達を防止し、ホットスタンプ箔テ一プ等を保護する。

また、請求の範囲第 1 2項記載のホットスタンプ装置は、トルクリミッタは、卷き取り軸に対して相対回転可能なホルダと、卷き取り軸に対して相対回転不可能に取りつけられた摩擦板と、この摩擦板にホルダを押し付けるパネ部材を備えるものである。この場合、バネ部材によってホルダに押し付けられている摩擦板はホルダに摩擦係合し、巻き取り軸の回転をホルダに伝える。一方、ホットス夕ンプ箔テープが最後まで巻き取られた場合等にはホルダに大きな回転抵抗力が作用することになり、ホルダと摩擦板との間に滑りが発生するので回転力の伝達を断つことができる。

また、請求の範囲第 1 3項記載のホットスタンプ装置は、ホットスタンプ箔用カセッ卜に設けられた制御ローラの回転を検出してホヅトス夕ンプ箔テープの終了を検出する検出手段を有するものである。この場合、制御ローラの回転に基づいてホットスタンプ箔テープの終了を検出することができ、ホヅトスタンプ箔テープの未使用の部分が無い状態でホットス夕ンプ箔の転写を行うのを防止することができる。

また、請求の範囲第 1 4項記載のホットスタンプ装置は、ホットスタンプ箔用カセットに設けられた制御ローラの回転を検出してホットスタンプ箔テープの卷き上げ動作の状態を検出する手段を有するものである。この場合、制御ローラの回転に基づいてホットス夕ンプ箔テープの巻き上げ動作の状態を検出することができる。

また、請求の範囲第 1 5項記載のホットスタンプ装置は、巻き取り用モ一夕によって回転される供給 ·排出機構の回転力を巻き取り軸に伝達する歯車列を備え、歯車列は駆け上がりギアを有するものである。この場合、巻き取り用モ一夕の回転力は供給 ·排出機構から歯車列によって卷き取り軸に伝達され、ホットスタンプ箔テープを巻き取る。ここで、供給 ·排出機構を逆転させるために巻き取り用モータが逆方向に回転すると、歯車列の駆け上がりギアが移動して隣のギアから離れて回転力の伝達が断たれる。このため、ホットスタンプ箔テープの卷き取り部分が戻し方向に送られて弛んでしまうのを防止することができる。

また、請求の範囲第 1 6項記載のホットスタンプ装置は、ヒー夕がセラミックヒータである。セラミックヒー夕は、小型で通電に対する温度応答性に優れている。このため、ヒ一夕ブロックを小型化できると共に、熱版の温度を転写可能な温度まで迅速に上げることができる。

さらに、請求の範囲第 1 7項記載の発明は、カードの供給 ·排出機構と、カードへのデータ読み取り '書き込み部と、カードにエンボス文字を刻印するェンボッサ一と、ホストとの通信部とを備えたカード発行装置において、データの書き込みと、エンボス文字の刻印がなされたカードの供給 ·排出機構と、ホットス夕ンプ箔テープを卷き取る卷き取り用モー夕と、ヒー夕とアームを有しホットス夕ンプ箔テープとカードに圧力を加えてカードにホットス夕ンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するスタンプ部と、力一ドにホットス夕ンプ箔が正常に押されたか否かを確認するべリファイ部とを備えたものである。したがって、ホットスタンプ箱の転写を行う機能を備えたカード発行装置を提供することができる。また、請求の範囲第 1 8項記載の発明は、自動チケット ·クーポン発行機能を有するセルフサ一ビスターミナルにおいて、印刷がなされた付加価値媒体の供給 •排出機構と、ホットスタンプ箔テープを巻き取る巻き取り用モータと、ヒー夕とアームを有しホットス夕ンプ箔テープと付加価値媒体に圧力を加えて付加価値媒体にホヅトスタンプ箔テープからホヅトス夕ンプ箔を転写するスタンプ部と、付加価値媒体にホットス夕ンプ箔が正常に押されたか否かを確認するべリファイ部とを備えたものである。この場合、ホットスタンプ箔の転写を行う機能を備えたセルフサービスターミナルを提供することができる。

さらに、請求の範囲第 1 9項記載の発明は、請求の範囲第 1 1項記載のホットスタンプ装置のホットス夕ンプ箔テープを収納するホットスタンプ用カセッ卜であって、ホットス夕ンプ箔テープの巻き取りリールと巻き出しリールとが巻き取り軸と同軸上に設けられ、巻き取り軸に係合し巻き取りリールに形成された係合部と、巻き出しリールに設けられたブレーキ機構と、カセット稜線に対して一定の角度傾いて設けられたガイドローラと、ホットスタンプ箔テープの通路上に設けられホットスタンプ箔テープが巻き付けられる制御ローラとを備えたものである。この場合、ホットスタンプ箔テープはカセット式のものとなる。カセット内では巻き出しリールと巻き取りリールが同軸上に配置されているので、巻き出しリールから出たホットス夕ンプ箔テープはガイドローラによって斜めに案内されて巻き取りリールに卷き取られる。巻き取りリールを回転させる駆動力は、ホットスタンプ装置の卷き取り軸係合部巻き取りリールへと伝達される。制御口ーラにはホヅトスタンプ箔テープが巻き付けられているので、ホットス夕ンプ箔テープの移動に伴って制御ローラも回転する。ブレーキ機構は、巻き出しリールの空転を防止する。

しかも、ホットスタンプ箔テープをカセット式にすることで、ホットスタンプ箔テープの交換作業が簡単になる。また、ホットスタンプ箔テープがカセット内に収納されているので、ホットスタンプ箔テープを簡単には持ち出すことが出来ず、テープの悪用を防止することが出来る。さらに、巻き出しリールと巻き取りリールが同軸上に配置されているので、カセヅトを小型化することができる。また、請求の範囲第 2 0項記載のホットス夕ンプ箔用カセットは、制御ローラが、ホットスタンプ装置に設けられたホヅトス夕ンプ箔テープの終了を検出する検出手段と係合し、ホットス夕ンプ箔テープの繰り出し量を制御するものである。したがって、ホヅトスタンプ装置がホヅトスタンプ箔テープの終了を検出するのを可能にする。

また、請求の範囲第 2 1項記載のホットスタンプ箔用カセットは、制御ローラが、ホットスタンプ装置に設けられたホットス夕ンブ箔テープの巻き上げ動作の状態を検出する手段と係合し、ホットス夕ンプ箔テープの繰り出し量を制御するものである。したがって、ホットスタンプ箔テープが所定量ずつ巻き取られるようになる。このため、ホットスタンプ箔テープの使用済み部分の巻き取りを確実なものにすると共に、未使用部分の余分な巻き取りを防止することができる。

図面の簡単な説明

Fig. 1は本発明のホットスタンプ装置の実施形態の一例を示す概略構成図である。 Fig. 2は同ホットスタンプ装置の外観を示す斜視図である。 Fig. 3は同ホッ

'装置の正面側からみた内部構造図である。 Fig. 4は同ホットスタンプ装置の投出口側からみた内部構造図である。 Fig. 5は同ホットスタンプ装置の待機状態を示す内部構造図である。 Fig. 6は待機状態におけるストッパーとストッパーレバ—の位置関係図である。 Fig. 7は同ホットスタンプ装置の加圧状態（ホットスタンプ状態）における内部構造を示す図である。 Fig. 8は加圧状態におけるストッパーとストッパ一レバーの位置関係図である。 Fig. 9はホログラム箔テ一プの卷き取り状態におけるストッパ一とストヅパーレバーの位置関係図である Fig. 1 0はホログラム箔テープの巻き取り完了状態におけるストツバ一とストヅパーレバ—の位置関係図である。 Fig. 1 1 A及び Fig. 1 I Bは付加価値媒体であるチケットを示す平面図で、ホットスタンプを行う前と行った後の状態を示している。 Fig. 1 2は同ホヅトスタンプ装置のスタンプ部を示す概略構成図である。 Fig. 1 3は同ホヅトスタンプ装置のスタンプ部を示す分解斜視図である。 Fig. 1 4は同ホットスタンプ装置のカセットの概略構成を示す透視図である。 Fig. 1 5 は同ホットスタンプ装置のカセヅトを示す分解斜視図である。 Fig. 1 6はカセット内のホットス夕ンプ箔テープが斜めになつている状態を示す概念図である。 Fi g. 1 7は巻き取りリールの正面図である。 Fig. 1 8は巻き取りリールの側面図である。 Fig. 1 9は同ホットスタンプ装置の投入口側からみた内部構造図である。 Fig. 2 0はべリファイ部を示す断面図である。 Fig. 2 1はべリファイ部の回路の一例を示す図である。 Fig. 2 2は C P U等の接続関係を示すプロック図である。 Fig. 2 3は本発明のホットスタンプ装置を備えたネットワークを示す概念図である。 Fig. 2 4はチケット等にホヅトスタンプを行って発行する作業の流れ図である。 Fig. 2 5 A及び Fig. 2 5 Bは付加価値媒体としてのクレジヅトカードを示す平面図で、ホットスタンプを行う前と行った後の状態を示している。 Fig. 2 6 A 及び Fig. 2 6 Bは付加価値媒体としてのクレジットカードを示す平面図で、磁気ストライプをホットスタンプによって形成する前と形成した後の状態を示している。 Fig. 2 7 A及び Fig. 2 7 Bは付加価値媒体としてのクレジットカ一ドを示す平面図で、署名箔をホットスタンプによって形成する前と形成した後の状態を示している。 Fig. 2 8 A及び Fig. 2 8 Bは付加価値媒体としてのクレジットカードを示す平面図で、磁気ストライプとホログラム箱をホットスタンプによって形成する前と形成した後の状態を示している。 Fig. 2 9は磁気力一ドに磁気ストライプとホログラム箔をホットスタンプして発行する作業の流れ図である。 Fig. 3 0 は磁気力一ドに磁気ストライプをホットスタンプして発行する作業の流れ図である。 Fig. 3 1は本発明を適用したホットスタンプ装置の他の実施形態を示す概略構成図である。 Fig. 3 2は本発明を適用したセルフサービスターミナルの実施形態の一列を示す概念図である。 Fig. 3 3 A及び Fig. 3 3 Bは本発明のホットス夕ンプ装置の第 2のギアが移動する様子を示す概念図で、 Fig. 3 3 Aは逆転時に第 2のギアと第 3のギアの嚙み合いが外れている状態を示し、 Fig. 3 3 Bは正転時に第 2のギアと第 3のギアが嚙み合っている状態を示している。 Fig. 3 4はヒ一夕ブロックの第 2の実施形態を示す概略斜視図である。 Fig. 3 5は Fig. 3 4のヒ —タブ口ヅクを備えるスタンプ部を示す概略斜視図である。 Fig. 3 6は Fig. 3 4 のヒ一夕ブロックを保持するアームを示す概略側面図である。 Fig. 3 7は Fig. 3 4のヒ一タブ口ックを示す概略正面図である。 Fig. 3 8はホットスタンプ装置の他の形態を示す概略構成図である。 Fig. 3 9はヒー夕ブロックの第 3の実施形態を示す概略斜視図である。 Fig. 4 0はヒー夕ブロックの第 4の実施形態を示す概略斜視図である。 Fig. 4 1はヒー夕ブロックの第 5の実施形態を示す概略斜視図である。 Fig. 4 2は従来のホヅトスタンプ装置の概略構成図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。 Fig. l〜Fig. 1 0に、本発明を適用したホットスタンプ装置の実施形態の一例を示す。ホットスタンプ装置 1は、印刷が施された付加価値媒体 2の供給 ·排出機構 3と、ホットスタンプ箔テープ 4を巻き取る巻き取り用モータ 5と、ヒ一夕 6とアーム 7を有しホットス夕ンプ箔テープ 4と付加価値媒体 2に圧力を加えて付加価値媒体 2にホットス夕ンプ箔を転写するスタンプ部 8と、ホットスタンプが正常に押されたかを確認するべリファイ部 9とを備え、これらをカバー 1 0で覆うように構成されている。

付加価値媒体 2は、例えば Fig. 1 1に示すチケットや、またはクーポン、クレジットカード、住民票等の原本ならびに電子ファイルとして保管された原本の印刷物（二次元的原本）等である。また、供給 '排出機構 3は、前述の巻き取り用モ一夕 5によって駆動される搬送ローラより構成されている。即ち、巻き取り用モ一夕 5は供給 '排出機構である搬送ローラ 3の駆動源でもあり、以下、巻き取り用モ一夕を搬送 ·卷取用モー夕 5という。

スタンプ部 8を Fig. 1 2及び Fig. 1 3に示す。支軸 1 1を中心に回転するァ一ム 7の先端には、断熱体として断熱板 1 2、ヒー夕 6、熱版 1 3、支持体 8 1、保持板 8 2を備えて構成されるヒー夕ブロック 1 4が取り付けられている。断熱板 1 2は、例えばべーク板のような断熱性及び耐圧性に優れた素材が用いられる。これにより、ヒ一夕ブロック 1 4をアーム 7に取り付ける保持板 8 2に熱が伝わるのを防いで熱エネルギーの浪費を抑えることができる。また、ホットスタンプ時に強い圧縮力が断熱板 1 2に加わっても十分耐えることができる。支持体 8 1は、例えば、金属製のサポートブロック（以下、サポートブロック 8 1 という）である。 2つのサポートブロック 8 1 , 8 1をヒ一夕 6を挟んで配置することにより、ホヅトスタンプ時の強い圧縮力が直接ヒ一夕 6に加わることがないようにして、ヒー夕 6の破損を防いでいる。ヒー夕 6は、例えば、温度応答性が良く制御しやすい小型のセラミックヒ一夕を利用することができる。これにより、短時間での加熱が可能となる。熱版 1 3は、スタンプ時にホットスタンプ箔と接する金属の押し型 1 3 aを含む。なお、押し型 1 3 aの表面を鏡面仕上げとして、良好な転写品位を確保している。

このヒ一タブ口ック 1 4では、セラミックヒータ 6の加熱時にサポートプロヅク 8 1 , 8 1と熱版 1 3が蓄熱体として機能する。したがって、ヒ一タブロック 1 4の熱容量を大きくしてホットスタンプ時の温度変動を抑えることができる。ヒー夕ブロック 1 4は、次のように組み立てられ一体化される。すなわち、熱版 1 3の背面すなわち押し型 1 3 aを有する刻印面と逆の面に、 2つのサボ一トブロック 8 1， 8 1を介して、断熱板 1 2がねじ止される。また、 2つのサボ一トブロック 8 1， 8 1間にできた空間にセラミックヒー夕 6が挟み込まれる。保持板 8 2は、断熱板 1 2とアーム 7との間に配置されるように、断熱板 1 2に取り付けられる。熱版 1 3には温度センサとしてサーミス夕 2 1を取り付ける穴が設けられてあり、サーミス夕 2 1がその穴に挿入される。

また、アーム 7の途中には、カム 1 5に対して転動するベアリング 1 6が回転自在に取り付けられている。したがって、スタンプ用モー夕 1 7の回転がギア 1 8， 1 9を介してカム 1 5に伝えられると、カム 1 5の輪郭形状に応じてアーム 7が上下動し、ヒ一タブロック 1 4と台座 2 0との間に付加価値媒体 2とホットスタンプ箔テープ 4を挟み込んで大きな圧力を発生させ、付加価値媒体 2にホットス夕ンプ箔 7 1を転写する。この時の圧力は 3 0〜1 0 O k g f / c m²程度、温度は付加価値媒体 2が紙の場合には 1 0 0〜1 4 0 °C程度が好ましい。なお、熱版 1 3の温度はサ一ミス夕 2 1によって検出される。また、カム 1 5の回転角即ちヒ一タブ口ヅク 1 4の上下位置はリミットスィツチ 2 2によって検出される _c スタンプ部 8の台座 2 0にはテフロンコ一ティングが施されている。これにより、付加価値媒体 2の台座 2 0からの剥離を良好にし、付加価値媒体 2の台座 2 0への付着を防止している。台座 2 0は押え板 9 3によって転写時の反力を受ける受けブロック 2 3に取り付けられている。また、台座 2 0は受けブロック 2 3 との間にボール 2 4を介在させて支持されており、受けプロヅク 2 3に対する台座 2 0の角度変化を可能にしている。これにより、転写時に支軸 1 1を中心に回動するアーム 7の先端に取り付けられたヒー夕ブロック 1 4の傾きの変化に、受けブロック 2 3に対する台座 2 0の角度が追従できるようになつている。さらに、台座 2 0の位置は付加価値媒体 2の厚さに応じて上下に調整可能になっている。ホットス夕ンブ箔テープ 4は巻き取りリール 2 5と巻き出しリール 2 6を備えたカセット 2 7に収納されており、カセット 2 7の外には出ない構造となっている。 Fig. 1 4及び Fig. 1 5にカセット 2 7を示す。このカセット 2 7は、ホットスタンプ装置 1の巻き取り軸 2 8に同軸上に設けられたホットス夕ンプ箔テープ 4の巻き取りリール 2 5と巻き出しリール 2 6と、卷き取り軸 2 8に係合し巻き取りリール 2 5に形成された係合部 2 5 cと、巻き出しリール 2 6に設けられたブレーキ機構 3 0と、カセット稜線に対して一定の角度傾いて設けられたガイドローラ 3 1， 3 2と、ホットスタンプ箔テープ 4の通路上に設けられホヅトス夕ンプ箔テープ 4が巻き付けられる制御ローラ 3 3とを備えて構成されている。なお、ホットスタンプ箔テープ 4は、例えばホログラム箔テープである。ホログラム箔テープを使用することで、セキュリティ性の高いホログラム箔を付加価値媒体 2に簡単に転写することができる。

巻き取りリール 2 5と巻き出しリール 2 6は同軸上に配置されているので、本実施形態では 2本のガイドロ一ラ 3 1 , 3 2によってホットス夕ンプ箔テープ 4 の走行路を傾けている。即ち、カセット 2 7内にはカセット 2 7の稜線に対してある一定の角度傾いた 2つのガイドローラ 3 1， 3 2が設けられており、ホットスタンプ箔テープ 4をガイドロ一ラ 3 1 , 3 2に巻き掛けることで斜めに移動させ、巻き出しリール 2 6と巻き取りリール 2 5との同軸上の配置を可能にしている（Fig. 1 6 ) 。

巻き取りリール 2 5には、 Fig. 1 7及び Fig. 1 8に示すようにフランジ 2 5 a が設けられており、巻き取られたホットス夕ンプ箔テープ 4とカセット 2 7のケ —ス内面との摩擦を防止している。また、卷き取りリール 2 5のフランジ 2 5 a よりも外側の部分には突出部 2 5 bが設けてあり、この突出部 2 5 bをケース内面に摺動させることでフランジ 2 5 aとケース内面との摩擦を防止して巻き取りリール 2 5の回転抵抗となる摩擦力を抑えている。これにより巻き取り時の卷き乱れの発生を防止し、最後まで一定トルクでジャム無く卷き取ることを可能にしている。

カセット 2 7のケースは不透明であっても透明であっても良い。カセット 2 7 のケースを不透明な樹脂で製作した場合には、外部からホットス夕ンプ箔の模様を見ることを防止できる。これにより心理的な偽造防止効果が働きチケット偽造の防止を図ることができる。また、カセット 2 7のケースを透明な樹脂で製作した場合には、外部からホットス夕ンプ箔テープ 4の残量を見ることが可能となる _c これにより、ホットスタンプ箔テープ 4を全て使い切る前に次のカセット 2 7の手配をすることが可能となり、ホットス夕ンプ箔テープ 4切れによるホットス夕ンプ装置 1の稼働停止ロスが防止できる。また、カセット 2 7のケースを不透明な樹脂で製作した場合であっても、巻き出しリール 2 6の側面に透明な窓を設けることにより、ホットスタンプ箔の模様は見ることができないが、ホットスタンプ箔テープ 4の残量を確認することは可能となる。

カセット 2 7のケースは、工場でホットスタンプ箔テープ 4を収納しカセヅト 2 7として組み立てられた後、熱溶着によって密閉される。これにより、カセット 2 7内のホットス夕ンプ箔テープ 4が不正なものにすり替えられたり、正当なホットス夕ンプ箔テープ 4が盗まれたりするのを防止できる。係合部 2 5 cは、巻き取りリール 2 5の内周面の向かい合う 2箇所に設けられている。係合部 2 5 cは、巻き取り軸 2 8に形成された 2つの係合突起 3 4の間に挿入され、巻き取り軸 2 8の回転を巻き取りリール 2 5に伝える。

制御ローラ 3 3は、巻き出しリール 2 6の側方に配置されている。巻き出しリール 2 6から送り出されたホットスタンプ箱テープ 4はカセット 2 7の内側から制御ローラ 3 3に巻き付けられて外側に向けて折り返されるようにされた後、更にローラ 3 5に外側から巻き付けられて折り返されるようにしてガイドロ一ラ 3 1に向けて引き出される。したがって、制御ローラ 3 3とホットスタンプ箔テ一プ 4との間には大きな摩擦力が発生し、ホヅトスタンプ箔テープ 4の進行に伴つて制御ローラ 3 3は回転し、また、制御ローラ 3 3が回転しなければホットス夕ンプ箔テープ 4を進めることができない。この制御ローラ 3 3の内周面の 2箇所には突起 3 3 aが設けられており、 Fig. 1 9に示すように、装置本体側に設けられたストッパー 3 7と一体回転する回転体 3 8のピン 3 8 aに係合可能となっている。したがって、制御ローラ 3 3は 2箇所の突起 3 3 aが回転体 3 8のビン 3 8 aに係合するまでの約 1 8 0度の範囲で自由回転可能となっており、突起 3 3 aがピン 3 8 aに係合した後は、ストッパー 3 7が回転しなければ回転不能となつている。

また、上述のように制御ローラ 3 3によってホットス夕ンプ箔テープ 4はローラ 3 5の前後で折り返されており、ホットス夕ンプ箔テープ 4のローラ 3 5を挟んだ前後の部分は互いに反対方向に進みながら制御ローラ 3 3によって押圧されているので、ブレーキ機構 3 0と相俟って巻き出しリール 2 6の回転抵抗力を発生させている。これにより、ホットスタンプ箔テープ 4にテンションを与えると共に巻き出しリール 2 6の空回りを防止する。ブレーキ機構 3 0は、例えば巻き出しリール 2 6の端面に取り付けられた板ばねであり、カセット 2 7のケース内面に接触して摩擦力を発生させる。

巻き取り軸 2 8にはトルクリミッタ 3 6が設けられている。トルクリミッタ 3 6は、巻き取り軸 2 8に対して相対回転可能なホルダ 3 9と、巻き取り軸 2 8に固定された摩擦板 4 0と、摩擦板 4 0へホルダ 3 9を押し付けるパネ部材であるスプリング 4 1より構成されている。ホルダ 3 9には、カセット 2 7の巻き取りリール 2 5の係合部 2 5 cと係合する係合突起 3 4が形成されている。したがつて、巻き取り軸 2 8の回転力は、摩擦板 4 0がホルダ 3 9に摩擦係合することで巻き取り軸 2 8 摩擦板 4 0→ホルダ 3 9 "H系合突起 3 4→係合部 2 5 c→巻き取りリール 2 5へと伝達されると共に、巻き取りリール 2 5が回転不能となっている場合には、ホルダ 3 9に対して摩擦板 4 0が空転し、巻き取り軸 2 8の回転力の伝達が断たれるようになつている。

ホヅトスタンプ装置 1のカセヅト 2 7がはめ込まれる位置には、カセット 2 7 の有無、即ちカセット 2 7の装填を検出する検出手段としてリミットスィッチ 2 9が設けてあり、カセット 2 7がはめ込まれた時にはリミットスィツチ 2 9のステータスが変化する。図示しないホストコンピュー夕等の上位からホヅトスタンプの実行命令がきた際には、 Fig. 2 2に示す C P U 5 0はこのリミットスィツチ 2 9のステータスのチェックを行い、カセット 2 7がある場合のみホットスタンプ動作を行い、カセット 2 7が無い場合はホットスタンプ動作を行わず、上位に対しメッセージを送信するようになっている。

搬送ローラ 3の回転力はベルト 4 2—第 1のギア 4 3→第 2のギア 4 4→第 3 のギア 4 5→卷き取り軸 2 8へと伝達される。各ギア 4 3〜4 5で構成される歯車列のうち第 2のギア 4 4は駆け上がりギアであり、搬送 '卷取用モータ 5がホットス夕ンプ箔テープ 4を巻き取る方向に回転した場合には第 2のギア 4 4は第 3のギア 4 5に嚙み合って回転力の伝達が行われ、逆方向に回転した場合には第 2のギア 4 4が第 3のギア 4 5から逃げて回転力が伝達されない構造になっている。即ち、ホットスタンプに失敗し付加価値媒体 2を逆方向に搬送するために搬送 ·卷取用モー夕 5を逆回転させた場合には、第 2のギア 4 4が第 3のギア 4 5 から逃げるので巻き取り軸 2 8は逆回転しない。このため、カセット 2 7内で卷き取りリール 2 5から既に巻き取られたホットスタンプ箔テープ 4がカセット 2 7内に出てきて弛んでしまうことがなく、ジャムを防止することができる。なお、第 2のギア 4 4はレバー 7 3に支持されており、レバ一 7 3が第 1のギア 4 3の回転中心を中心に回動することで第 2のギア 4 4の移動が可能になっている（Fi g. 3 3 A， Fig. 3 3 B ) 。

ホットスタンプ装置 1本体には、ストッパー 3 7に係合可能なストッパ一レバ - 6が設けられている。このストッパーレバ一 4 6はアーム 7の上下動によつて Fig. 6に示す位置から Fig. 8に示す位置まで移動し、リミットスィッチ 7 2をオンオフ操作する。即ち、ストヅパーレバ一 4 6が上位置（Fig. 6の位置）まで移動しなければリミットスィツチ 7 2はオフされない。ストッパ一レバ一 4 6は、その突起部 4 6 aがストッパ一 3 7の切り欠き部 3 7 aに対向している場合に上位置まで移動する。したがって、制御ローラ 3 3の回転をストッパー 3 7とストヅパーレバー 4 6を通じてリミットスィツチ 7 2で検出することかできる。即ち、ストッパ一 3 7とストッパ一レバー 4 6とリミツトスィツチ 7 2が制御ローラ 3 3の回転を検出してホットスタンプ箔テープ 4の終了を検出する検出手段である c また、この検出手段は、制御ローラ 3 3の回転を検出してホットスタンプ箱テ一プ 4の巻き上げ動作の状態を検出する手段でもある。

ベリファイ部 9は、例えば搬送ローラ 3により搬送される付加価値媒体 2に転写されたホットス夕ンプ箔 7 1の位置に対向するように配置され、ホットスタンプ箔 7 1の光反射を検出し得るよう例えば Fig. 2 0に示すように反射型光発光受光素子 4 7を有し、ホットス夕ンプ箔の位置と反射率との検出が可能に構成されている。反射型光発光受光素子 4 7は、例えば Fig. 2 1の回路図に示すように白色 L E D 4 8とフォトトランジスタ 4 9の組み合わせで構成される反射型フォトセンサからなり、これにより、付加価値媒体 2の表面に貼られたホットスタンプ箔 7 1などの反射光を検出することができる。フォトトランジスタ 4 9で検出された光は電流変換されて出力されるが、この場合の反射光の出力はその光量の大きさによって変化するものであり、例えば、白色 L E D 4 8からの光が反射率が高いホットスタンプ箔で反射するのと、反射率が比較的低い紙部の表面で反射するのとでは自然と出力が異なるように構成されている。

Fig. 2 2に示すように、 C P U 5 0には R O M 5 1、 R AM 5 2、夕イマ 5 3、通信ドライノ 5 4、 I〇ポート 5 5が接続されている。また、 1 0ポート 5 5には、セラミックヒー夕 6をドライブするトランジスタ 5 6、セラミックヒータ 6 によって加熱される熱版 1 3の温度を検出するサーミス夕 2 1、ヒータブ口ック 1 4を上下させるためのスタンプ用モー夕（ヒ一夕ブロック上下用モ一夕） 1 7 をドライブするドライノ ' 5 7、ヒー夕ブロック 1 4の位置を検出する位置センサ 5 8、付加価値媒体 2の搬送及びホットスタンプ箔テープ 4をカセヅト 2 7内で卷き取るための搬送 ·卷取用モー夕 5を駆動するモータドライバ 5 9、付加価値媒体 2の位置を検出する複数個の付加価値媒体位置センサ 6 0， 6 1、カセット 2 7の有無を検出するカセットセンサ（リミツトスィツチ） 2 9、ホットスタンプ箔テープ 4の終了を検出するエンドセンサ（リミットスィッチ） 7 2、ホットスタンプが正常にできたかどうかを確認するべリファイセンサ（反射型光発光受光素子） 4 7が接続されている。更に通信ドライバ 5 4を使用することでホットスタンプ装置 1の制御を外から行うことが可能である。また、通信ドライバ 5 4 の通信機能を使用せずに、ホットスタンプ装置 1を単独で動作させることも可能である。

このように構成されたホットスタンプ装置 1は、以下のように動作する。

先ず、待機状態では、付加価値媒体 2、ホログラム箔（ホットスタンプ箔）テープ 4、ヒ一夕ブロック 1 4及び台座 2 0は Fig. 5、 Fig. 6に示すような位置関係となっている。この状態では、ホットスタンプを行うヒー夕ブロック 1 4及び台座 2 0は付加価値媒体パスライン 6 2より待避している。また、セラミックヒ —夕 6は、例えば 7 0〜 8 0 °C程度に予熱されている。この範囲の温度に予熱しておくことで、ホットスタンプ可能な例えば 1 0 0 °C程度の温度に数秒で加熱することができ、ホットスタンプを迅速に行うことができる。なお、予熱は必須ではなく、電力消費の防止を優先する場合などは予熱しなくても構わない。

この状態で、付加価値媒体 2が投入口 6 3に投入されると、第 1の付加価値媒体位置センサ 6 0がオンとなり、搬送 ·巻取用モー夕 5が始動する。これにより、搬送ローラ 3が回転し、付加価値媒体 2を搬送する。そして、第 2の付加価値媒体位置センサ 6 1がオンとなる位置まで付加価値媒体 2が搬送されると、第 2の付加価値媒体位置センサ 6 1がオンとなり、搬送 '巻取用モ一夕 5が停止する。この位置でホヅトスタンプが行われる。

即ち、スタンプ用モー夕 1 7が駆動してカム 1 5を介してアーム 7を上昇させ、アーム 7と一体となっているヒ一タブ口ック 1 4をホログラム箔テープ 4及び付加価値媒体 2をはさみ込む状態で上方の台座 2 0へ加圧する（Fig. 7 ) 。この時、アーム 7の上方への移動によって、ストッパ一レバ一 4 6が Fig. 8に示す位置に移動し、ストッパーレバー 4 6の突起部 4 6 aがストッパ一 3 7の切り欠き部 3 7 aより逃げると共に、ストッパーレバ一 4 6の一部が下方に位置するリミットスィツチ 7 2をオンにする。

ヒータブ口ック 1 4の加熱及び加圧によるホットスタンプで、ホログラム箔が付加価値媒体 2へ転写される（Fig. 1 1 ( b ) ) と、アーム 7が下方へ待避し始め、一体となっているヒ一夕ブロック 1 4も下方へ待避することになる。即ち、ヒ一タブ口ヅク 1 4がホログラム箔テープ 4から待避する。

そして、ヒー夕ブロック 1 4がホログラム箔テープ 4から離れるタイミングで搬送 ·卷取用モー夕 5が始動し搬送ローラ 3が回転して付加価値媒体排出のための搬送が開始される。同時に、巻き取り軸 2 8も回転を開始する。即ち、搬送口ーラ 3からベルト 4 2を介して回転力が第 1のギア 4 3→第 2のギア 4 4→第 3 のギア 4 5へと伝えられ、ギア 4 5と一体になつている巻き取り軸 2 8を回転させ、ホットスタンプ笵テープ 4の卷き取りを行う。なお、付加価値媒体搬送方向が逆転した場合であっても、これに巻き取り軸 2 8が追従して逆回転（巻き付けたホログラム箔をたるませる回転）しないよう搬送ローラ 3が逆回転した場合のみ第 2のギア 4 4と第 3のギア 4 5のかみ合いが外れることによって回転力を伝達しない機構が設けられている。

ホットスタンプ直後のホログラム箔テープ 4は付加価値媒体 2に対して軽い溶着状態でくっついており、付加価値媒体搬送直後はホログラム箔テープ 4も付加価値媒体 2に引っ張られ、一体となって搬送される。この付加価値媒体 2に引つ張られて、ホログラム箔テープ 4が繰り出されることになり、ホログラム箔テ一プ 4が卷きかけられている制御ローラ 3 3も繰り出し量分回転する。なお、この制御ローラ 3 3の突起 3 3 aは上述したようにストッパー 3 7と一体回転する回転体 3 8のビン 3 8 aに係合しており、制御ローラ 3 3と同量分ストッパ一 3 7 も回転する。

アーム 7の下方待避に伴って、ストツバ一レバ一 4 6がリミットスィツチ 7 2 の付勢力によって上方に回動するが、制御ローラ 3 3のわずかな回転によってストヅパー 3 7の切り欠き部 3 7 aの位置がストッパ一レバ一 4 6の突起部 4 6 a から外れており、この状態で突起部 4 6 aがストッパー 3 7を付勢するので、ストッパー 3 7の回転可能状態は続く（Fig. 9 ) 。

さらにホログラム卷き取り軸 2 8の回転によって、引き続きホログラム箔テ一プ 4が巻き取られるが、ホログラム箔テープ 4の送り出し量分だけこのテープ 4 に摩擦係合する制御ローラ 3 3が回されることになり、ストッパ一 3 7も回転し、やがてストッパ一レバ一 4 6の突起部 4 6 aがストッパー 3 7の切り欠き部 3 7 aに嵌まり込み、ストッパー 3 7及び制御ローラ 3 3の回転を停止させる状態になる（Fig. 1 0 ) 。

制御ローラ 3 3が回転不可能になった状態で、付加価値媒体搬送が続くと、トルクリミッタ 3 6の摩擦板 4 0が空転して巻き取りリール 2 5への巻き取り力の伝達を切断する。詳述すると、制御ローラ 3 3が回転不可能になった場合、ホログラム箔テープ 4と制御ローラ 3 3の摩擦抵抗によってホログラム箔テープ 4を巻き取るのに要する力は増大し、その結果前述のトルクリミッ夕 3 6が空転してホログラム箔テープ 4の巻き取りは停止する。

即ち、ホットスタンプが開始されて終了するまでの間にストッパー 3 7は切り欠き部 3 7 aの間隙に相当する約 1 8 0度回転する。つまり、係合する制御ローラ 3 3も約 1 8 0度だけ回転することになり、制御ローラ 3 3の周長の半分だけホログラム笵テープ 4が送り出されたことになる。この様にすることで、次のホヅトスタンプのためにホログラム箔テープ 4の新しい部分がスタンプ部 8に対向することになる。本実施形態では、ホットスタンプ 1回分に必要な長さから、この制御ローラ 3 3の外径寸法を決めている。

これにより、ホットスタンプが終了する。この後、ベリファイ部 9によってホットス夕ンプ箔 7 1が正常に転写されているか否かを確認し、正常に転写されていれば投出口 6 4から付加価値媒体 2を発行し、転写が異常であれば搬送 ·巻取用モ一夕 5が逆転して付加価値媒体 2を投入口 6 3に戻して排出する。

ここで、ホログラム箔テープ 4のテープエンド検出について説明する。ホログラム箔テープ 4がホットスタンプ中に無くなると、制御ローラ 3 3を回すことができないためにストッパ一レバ一 4 6が完全に上がりきる事が出来ず、リミットスィッチ 7 2がオンになり続ける。即ち、 Fig. 9の状態が続く。また、ホログラム箔テープ 4が最後まで引き出されてテープ 4の終端が巻き出しリール 2 6にテープ止めされている場合も、テープ 4が繰り出されないため、制御ローラ 3 3を回せなくなってストッパ一レバー 4 6が完全に上がりきることが出来ず、同様にリミットスイッチ 7 2がオンになり続ける。これらのようにリミットスィッチ 7 2がオンになり続けることで、テープエンドを検出することができ、テープの未使用部分が無くなった状態でのホットスタンプを行う誤動作を防止することがでぎる。

次に、カセット 2 7が装填されている否かの検出について説明する。カセット 2 7が装填される事によって、リミットスイッチ 2 9のレバ一 2 9 aが押され、リミヅトスィヅチ 2 9がオンになる。これにより、カセット 2 7の装填を検出することができ、カセット 2 7が装填されていない状態でのホヅトスタンプを行う誤動作を防止することができる。

このホヅトスタンプ装置 1は Fig. 2 3に示すように、コンビニエンスストァ、セルフサービスターミナルなどの店頭に置かれ、客または店員が通信端末装置 6 5を操作することによって、支払処理などを行い、ネットワーク 6 6でつながれた中央のサーバ 6 7と通信を行い、予め印刷されたチケット，クーポンなどの付加価値媒体 2に対して例えばホログラム箔のようなセキュリティ性が高いホヅトスタンプ箔 7 1を貼り付け、さらに反射型フォトインタラブ夕などによるべリフアイ部 9によって、正常にホットスタンプができたかどうかの確認を行い、正常にスタンプできた付加価値媒体 2だけを投出する。

この流れを Fig. 2 4のフローに示す。これにより、ホヅトスタンプ装置 1を使用してホットスタンプを行い、カラ一コピーやスキャナ一とカラープリン夕などによる偽造チケット ·クーポンの製造を防止することができる。また、チケットにホログラム箔をホヅトスタンプしたものを Fig. 1 1に示す。

このホットスタンプ装置 1では、供給 ·排出機構 3と、巻き取り用モータ 5と、スタンプ部 8とを備えて構成されているので、装置の小型化が可能であり、例えば 1枚ずっホットスタンプを行うのに適したホットスタンプ装置を提供することができる。また、装置が小型化されるので、省エネタイプのホットスタンプ装置 1を提供することができる。

このホットスタンプ装置 1では、スタンプ用モー夕 1 7によってカム 1 5を i区動し、このカム 1 5によってアーム 7を回動させてスタンプ箔 7 1を転写するので、スタンプ用モー夕 1 7として小型のものを採用しても、転写に必要な加圧力を得ることが出来る。すなわち、スタンプ用モー夕 1 7として小型のモータの使用が可能となり、ホットスタンプ装置 1の小型化が可能となる。

このホットスタンプ装置 1では、アーム 7を回動させることでヒー夕ブロック 1 4を台座 2 0に押し付けてスタンプ箔 7 1の転写を行うので、受けブロック 2 3に対するヒータブ口ック 1 4の傾きがアーム 7の回動にともなって変化する。しかしながら、台座 2 0と受けプロック 2 3の間にボール 2 4を介在させることで受けブロック 2 3に対する台座 2 0の角度変化を可能にしているので、受けブロック 2 3に対するヒ一タブ口ヅク 1 4の傾きの変化に追従して、受けプロック 2 3に対する台座 2 0の角度が変化し、ヒータブ口ック 1 4と台座 2 0がびつたりと重なり合った状態で転写を行うことが出来る。同様に、アーム 7等の部品の加工精度にばらつきがあったり、転写時に部品が変形した場合であっても、ヒータブ口ック 1 4と台座 2 0とがぴったりと重なり合った状態で転写を行うことが出来る。このため、アーム 7等の部品の剛性を大きくするために当該部品を大型化する必要がなくなり、部品を薄肉化、小型化することができてホットスタンプ装置 1の小型化が可能になる。また、部品に要求される加工精度を下げることができるので、ホットスタンプ装置 1の製造コストを下げることができる。

このホヅトスタンプ装置 1では、基端の支軸 1 1を中心に回動するアーム 7の先端にヒータブロック 1 4を取り付け、このヒ一夕ブロック 1 4よりもアーム 7 の基端側の位置をカム 1 5によって押し上げるようにしているので、アーム 7の先端を開放端にすることができる。即ち、ホットスタンプを行うヒー夕ブロック 1 と台座 2 0が配置されているアーム 7の先端近傍にアーム 7を回動させる機構を配置しなくてすむ。このため、ヒ一夕ブロック 1 4と台座 2 0の周囲にカセット 2 7を配置するスペースを設けることができると共に、カセット 2 7の交換作業が容易になる。したって、ホットスタンプ箔テープ 4の交換作業の作業性が向上し、ホットスタンプ装置 1の使い勝手が向上する。

このホットスタンプ装置 1では、搬送 '卷取用モータ 5によって供給 '排出機構 3と巻き取り軸 2 8の両方を駆動するので、それそれの駆動モー夕を別々に設けた場合に比べてホットスタンプ装置 1を小型化することができ、製造コストを下げることができる。

このホットスタンプ装置 1では、オンデマンドで 1枚ずっホットスタンプをすることが可能であり、偽造し難いセキュリティ性の高いチケット、クーポンの発行が可能である。

また、ホットスタンプ装置 1では、ホットスタンプ箔テープ 4をカセット 2 7 に収納しているので、ホットスタンプ箔テープ 4の交換作業が簡単になる。このため、ホットスタンプ装置 1を店頭に設置した場合に、店頭でのテープ交換が簡単にできる。また、ホットスタンプ箔テープ 4がカセット 2 7内に収納されているので、ホットスタンプ箔テープ 4を簡単には持ち出すことが出来ず、偽造等のテープの悪用を防止することが出来る。また、使用済みのホットスタンプ箔テ一プ 4もカセット 2 7内収納されているので、使用済みホヅトス夕ンプ箔テープ 4 を簡単且つ確実に回収することができる。さらに、巻き出しリール 2 6と巻き取りリール 2 5が同軸上に配置されているので、カセット 2 7を小型化することができる。

また、ホットス夕ンプ箔テープ 4のェンドセンサ（リミツトスィヅチ） 7 2を有しているので、ホヅトス夕ンプ箔テープ 4がなくなつたことを容易に知ることができ、ォペレ一夕の連絡によって、もしくはネットワークを通じて自動的に、コントロールセン夕等の管理者に通知可能である。

また、カセット有無センサ（リミットスィッチ） 2 9の働きによってホットス夕ンプ装置 1にカセット 2 7が装填されているか否かを検出できるので、ホットスタンプ箱テープ 4の無い状態でスタンプを行うというミスを防止可能である。また、セラミックヒ一夕 6の温度及び加熱時間を制御することにより、常に最適なホットスタンプ条件でホットスタンプを行うことが可能である。

また、熱容量の小さい熱版 1 3及びセラミヅクヒ一夕 6を用いることにより、ほとんど待ち時間無しでホットスタンプ可能である。

また、小型化できることから店頭への設置に適したホットスタンプ装置 1が提供され、店頭で必要に応じて 1枚ずっホットスタンプを行うという使い方が可能になる。また、ベリファイ部 9を備えているので、ホットスタンプが押されていない付加価値媒体 2の発行や、押されたホットスタンプが不適切な付加価値媒体 2の発行を防止することができ、発行した付加価値媒体のセキユリティ性を高くすることができる。

また、熱及び圧力でスタンプするタイプの箔であればどのようなものでも適用可能である。このため、付加価値媒体 2に様々なセキュリティ機能を盛り込むことが可能であり、付加価値媒体 2のセキュリティ性をより高めることができる。また、装飾用の金 '銀 '蛍光その他の箔を使用することにより、店頭での平板状付加価値媒体に対する付加価値アップが可能であり、アミユーズメント目的での使用も考えられる。

また、付加価値媒体 2の形態が紙、ブラスティックなど平板状のものであればホットスタンプ可能なため、様々な付加価値媒体 2に対してセキュリティ性を高めることができる。

さらに、セラミックヒ一夕 6の熱容量が小さく、必要な時にだけ加熱を行うため、エネルギー消費量が小さく、地球環境に優しい装置を提供することができる。また、ホットス夕ンプ箔テープ 4の巻き取り量を一定量になるように制御可能なため、無駄な巻き取りを防止できホットスタンプ箔を効率よく使用可能である。また、第 2のギア 4 4と第 3のギア 4 5の働きにより、巻き取り軸 2 8が巻き取り方向にしか回転しないため、ホットスタンプが失敗して、ユーザーに付加価値媒体 2を投出しない等の場合に逆回転の駆動をしても、カセット 2 7内でホットス夕ンプ箔テープ 4が弛むことがなく、常にきれいに巻き取ることが可能であり、ジャムの発生を防止することができる。

さらに、卷き取りリール 2 5にフランジ 2 5 aが付いているため、巻き乱れが発生せず、巻き取りの力が常に安定しているため、装置のジャムが発生しない。また、ホットスタンプ装置 1では、ホットスタンプ箔用テープ 4を巻き取る巻き取り軸 2 8にトルクリミヅ夕 3 6を設けているので、ホヅトス夕ンプ箔テープ 4が最後まで引き出されて巻き取りリール 2 5の卷き取りが不能となった場合に、巻き取りリ一ル 2 5に伝えられる駆動力を断つことができる。

なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の説明では、付加価値媒体 2としてチケットを例に説明していたがこれに限るものではなく、例えばクレジットカードであっても良い。即ち、 Fig. 2 5に示すように、クレジットカード 2の発行装置の最終工程でホログラム箔 7 1 をカード 2にホットスタンプして客に発行するようにしても良い。

また、 Fig. 2 6に示すように、ホットス夕ンブ箔 7 1として、磁気ストライプを貼付けるようにしても良い。即ち、磁気情報を記載する磁気ストライプを付加価値媒体 2に簡単に転写することができる。この磁気ストライプに磁気情報を書き込むことにより、ユーザ一情報などを記録し、セキュリティ性をさらに高めることができる。

また、 Fig. 2 7に示すように、ホットスタンプ箔 7 1として、クレジット力一ドなどの裏面に用いられている署名箔を貼り付けるようにしても良い。即ち、署名を行う署名箔をクレジットカードなどの付加価値媒体 2に簡単に転写することができる。

また、 Fig. 2 8に示すように、ホログラム箔、磁気ストライプ等複数種類のホヅトス夕ンプ箔 7 1を 1台のホットスタンプュニヅトで貼り付けるようにしても良い。なお、この場合の作業フローを Fig. 2 9に示す。

また、ホットスタンプ箔として、ホログラム箔と、磁気ストライプと、署名箔とを 1つのホットスタンプ装置 1で行うようにしても良い。即ち、 1台のホットスタンプ装置で、ホログラム箔と磁気ストライプと署名箔を付加価値媒体 2に転写することができる。

また、予め磁気ストライブが設けられているカード（付加価値媒体） 2に、磁気情報を書き込んだ後にホログラム箔 7 1を貼り付けるようにしても良い。この場合のフローを Fig. 3 0に示す。

また、 Fig. 3 1に示すように、ホットスタンプ用付加価値媒体を多数枚重ねて保管しておくス夕ッ力 6 8を設けても良い。

また、 Fig. 3 2に示すように、セルフサービスターミナルにおける自動チケット ·クーポン発行装置の一ュニットとして、チケット 'クーポンの印刷装置（プリン夕ユニット） 6 9の次工程部に設置され、印刷を終了した付加価値媒体 2に対してホログラム箔の貼付けを行いユーザに付加価値媒体の投出を行うようにしても良い。即ち、自動チケット ·クーポン発行機能を有するセルフサ一ビス夕一ミナル 7 0において、印刷がなされた付加価値媒体 2の供給 ·排出機構 3と、ホットス夕ンプ箔テープ 4を巻き取る巻き取り用モー夕 5と、セラミックヒー夕 6 とアーム 7を有しホットス夕ンプ箔テープ 4と付加価値媒体 2に圧力を加えて付加価値媒体 2にホットスタンプ箔を転写するスタンプ部 8と、ホットスタンプが正常に押されたかを確認するべリファイ部 9とを備えてセルフサービスターミナル 7 0を構成しても良い。このようにすることで、ホットスタンプを行う機能を備えたセルフサービスターミナル 7 0を提供することができる。

また、上述のホットスタンプ装置 1をカード発行装置に組み込んでも良い。即ち、付加価値媒体としてのカードの供給 '排出機構 3と、カードへのデータ読み取り ·書き込み部（磁気ヘッド， I Cヘッド等）と、カードにエンボス文字を刻印するェンボッサ一と、ホストとの通信部とを備えたカード発行装置において、データの書き込みと、エンボス文字の刻印がなされたカードの供給 ·排出機構 3 と、ホットスタンプ箔テープ 4を巻き取る巻き取り用モ一夕 5と、セラミックヒ —夕 6とアーム 7を有しホットス夕ンプ箔テープ 4とカードに圧力を加えてカードにホットス夕ンプ箔を転写するスタンプ部 8と、ホットスタンプが正常に押されたかを確認するべリファイ部 9とを備えてカード発行装置を構成しても良い。このようにすることで、ホットスタンプを行う機能を備えた力一ド発行装置を提供することができる。

また、ヒータブロック 1 4の隙間に熱伝導性の良い粘弾性物質を充填するようにしても良く、さらには、熱版 1 3を支持体であるサポートブロック 8 1， 8 1 を介して蓄熱体 8 3に取り付けると共に、ヒ一夕ブロック 1 4を断熱板 1 2を介してアーム 7に取り付けるようにしても良く、さらには、ホットスタンプ装置として巻き出しリール 2 6の軸と巻き取りリール 2 5の軸を別々にしたカセットを使用しても良い。

Fig. 3 4から Fig. 3 7に、隙間に粘弾性物質を充填したヒー夕ブロック 1 4の例を、また、 Fig. 3 8に、巻き出しリール 2 6の軸と巻き取りリール 2 5の軸を別々にしたカセットを使用するホットスタンプ装置の概略構成を示す。なお、上述のホットスタンプ装置に使用されていた部材と同一部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。

ヒ一夕ブロック 1 4は、熱版 1 3と、熱版 1 3を加熱するセラミックヒー夕 6 と、熱版 1 3の温度を検出するサ一ミス夕 2 1と、セラミックヒー夕 6の熱を蓄える蓄熱体 8 3とを備え、サ一ミス夕 2 1を熱版 1 3に取り付けて、熱版 1 3の背面にサポートブロック 8 1 , 8 1とともにセラミックヒ一夕 6を配置し、さらにセラミックヒー夕 6とサポートブロック 8 1， 8 1の背面に蓄熱体 8 3を配置し、熱版 1 3とセラミックヒ一夕 6の間及びセラミックヒ一夕 6と蓄熱体 8 3の間の隙間に熱伝導性の良い粘弾性物質を充填するようにし、さらにアーム 7への取り付け面に断熱板 1 2を配置して、一体化構造となるものとしている。

なお、蓄熱体 8 3は、熱容量の大きい金属プレートである。したがって、ヒ一夕ブロック 1 4の熱容量を大きくしてスタンプ時の温度変動を抑えることができ ο

ヒー夕ブロック 1 4は、次のように組み立てられ一体化される。すなわち、熱版 1 3の背面すなわち押し型 1 3 aを有する刻印面と逆の面にサポートブロック 8 1 , 8 1を介して、蓄熱体 8 3がねじ止される。また、 2つのサポートプロック 8 1 , 8 1間にできた空間にセラミックヒ一夕 6が挟み込まれる。断熱板 1 2 は、蓄熱体 8 3とアーム 7との間に配置されるように、蓄熱体 8 3側に取り付けられる。断熱板 1 2を蓄熱体 8 3とアーム 7の間に介在させることで、ヒ一タブロック 1 4の熱がアーム 7に伝わるのを防いで熱エネルギーの浪費を抑えることができる。熱版 1 3にはサーミス夕 2 1を取り付ける穴が設けられてあり、サ一ミス夕 2 1がその穴に挿入される。

ヒー夕ブロック 1 4を構成する蓄熱体 8 3とセラミックヒー夕 6の間及び熱版 1 3とセラミックヒータ 6の間には、少なからず隙間すなわち空気層が存在している。この空気層により熱伝導が悪化し、セラミックヒー夕 6が発生する熱を熱版 1 3や蓄熱体 8 3に効率良く伝導することができない。そこで、熱伝導性の良い粘弾性物質を、蓄熱体 8 3とセラミックヒータ 6の間及び熱版 1 3とセラミツクヒ一夕 6の間の空気層に充填している。本実施形態では、 Fig. 3 7に示すように、セラミックヒ一夕 6と熱版 1 3との間にできた隙間には、例えば、熱伝導性に優れたシリコングリス 8 4を充填している。また、セラミックヒ一夕 6と蓄熱体 8 3との間にできた隙間には、例えば、熱伝導性と接着性、耐熱性のあるシリコンゴム 8 5を充填してセラミヅクヒ一夕 6を固定するようにしている。したがつて、空気層による熱効率の悪化をなくし、熱伝導の効率を改善することができる。また、サーミス夕 2 1を熱伝導性と接着性、耐熱性のあるシリコンゴム等で熱版 1 3に取り付けることで、サ一ミス夕 2 1への熱伝導を良好とすることができる。これにより、正確に熱版 1 3の温度を検出し、ホットスタンプに最適な温度制御が行なえる。なお、付加価値媒体 2がチケット紙の場合、ホットスタンプ時の熱版 1 3の温度は、 1 0 0 °C程度となるように調整される。

このように構成されたヒータブ口ヅク 1 4では、次のようにホットスタンプに最適な温度に加熱される。

すなわち、温度応答性が良いセラミックヒータ 6が速やかに発熱すると、熱伝導性の良いシリコングリス等を利用して隙間なく一体化構造とされている熱版 1 3や蓄熱体 8 3に効率良く熱が伝達される。さらに、ヒー夕ブロック 1 4とァーム 7との間には断熱板 1 2が配置されているので、アーム 7へ熱が奪われることなく効率良くセラミックヒー夕 6の熱が熱版 1 3や蓄熱体 8 3に加えられる。やがて蓄熱体 8 3がセラミックヒー夕 6と同温の所定温度に達して同温度を維持すると、セラミックヒー夕 6の熱は熱版 1 3へ効率良く配される。これにより、ェネルギの浪費を抑えかつ短時間で熱版 1 3を所定温度まで上昇させることができる

一方、熱版 1 3に熱伝導良好となるように取り付けられたサーミス夕 2 1では、熱版 1 3の正確な温度を検出している。そして、サーミス夕 2 1により、熱版 1 3が所定の最適な温度に達したことを検出するとホットスタンプが開始される。ヒー夕ブロック 1 4の一体化構造により、熱版 1 3は温度むらなく加熱されており、さらに所定の最適な温度となっているため、転写品位の良好なホットスタンプが行なえる。なお、セラミックヒー夕 6は、例えば 7 0〜8 0 °C程度に予熱しておくようにしても良い。この範囲の温度に予熱しておくことで、ホットスタンプ可能な 1 0 0。C程度の温度にさらに短時間で加熱することができ、ホットス夕ンプを迅速に行うことができる。ヒータブロック 1 4は、アーム 7にねじ止めされる構造となっており、容易にヒータブロック 1 4のみを取替え可能としている。このような構造により、ュ一ザの要求に応じて、例えば円形の押し型 1 3 aを四角形や三角形の押し型に変更したり、擦り減った押し型 1 3 aを交換する場合に、ヒータブロック 1 4を交換することで対応することができる。また、ヒ一夕ブロック 1 4を一体化構造とすることで、熱版 1 3だけを交換するために熱版 1 3を分離した構造とする場合と比較して、熱版 1 3に対する熱伝導効率が上がる。

また、 Fig. 3 6の例では、カム 1 5の形状を楕円形に似た形状としており、このカム 1 5によってアーム 7を図中矢印 A方向に上下動させる。

Fig. 3 8のホヅトスタンプ装置は、例えば Fig. 3 4のヒータブ口ック 1 4を含んだスタンプ部 8と、付加価値媒体 2の供給，排出機構 3とを備えている。ス夕ンプ部 8は、ヒー夕ブロック 1 4と、アーム 7と、受け台 8 6を備えて構成される。

受け台 8 6は強度の高い金属製の受けプロヅク 2 3と、台座 2 0と、台座 2 0 を受けブロック 2 3に取り付ける押え板 9 3から成る。台座 2 0が付加価値媒体 2と接する面には、例えばポリテトラフルォロエチレンコーティングが施されており、付加価値媒体 2の剥離を良好にしている。

また、付加価値媒体 2の供給 ·排出機構 3は、例えば、付加価値媒体 2にホットス夕ンプ箔テープ 4を重ね合わせて送ることができる 2組のローラからなる保持機構と、図示しない付加価値媒体センサゃ正逆転可能な駆動手段などとともに構成することができる。供給 '排出機構 3では、保持機構のローラが押圧状態で対向配置されることによって、付加価値媒体 2を滑りなく所定位置まで移動させることができる。

付加価値媒体 2が投入口に投入されると、図示しない第 1の付加価値媒体位置センサがオンとなり、供給 ·排出機構 3が始動して、付加価値媒体 2を搬送する c そして、図示しない第 2の付加価値媒体位置センサがオンとなる位置まで付加価値媒体 2が搬送されると、第 2の付加価値媒体位置センサがオンとなり、供給 ' 排出機構 3が停止する。この位置でホットスタンプが行われる。

一方、一体化構造のヒータブロック 1 4では、効率良くかつ速やかに熱版 1 3 が加熱される。そして、サ一ミス夕 2 1により熱版 1 3が所定の最適な温度に達したことを検出するとホッ卜スタンプが開始される。

ところで、ユーザの要求により熱版 1 3の押し型 1 3 aを変更する必要が生じた場合、あるいは、熱版 1 3の劣化により交換を行なう必要が生じた場合は、ヒ —夕ブロック 1 4ごと交換する。これにより、交換作業を容易にし、ホットス夕ンプ装置の使い勝手を向上することができる。また、熱版 1 3のみ交換可能な構造とした場合では、熱版 1 3がセラミックヒータ 6等と熱的に分離された構造となり熱効率が悪くなるが、ヒー夕ブロック 1 4を一体化構造としているため、熱版 1 3に対する熱伝導効率を良好とすることができる。

かかるヒータブ口ック 1 4を利用したホットスタンプ装置によれば、装置の小型化、省エネルギー化を実現することができ、セルフサ一ビスターミナルや顧客窓口でのオンデマンド発行に最適なホットスタンプ装置を提供することが可能となる。

即ち、熱伝導性の良い粘弾性物質によって空気層が排除されてセラミックヒー夕 6と熱版 1 3や蓄熱体 8 3が密着されているため、ヒー夕 6の熱が効率良く熱版 1 3や蓄熱体 8 3に温度むらなく伝達され、また、熱版 1 3の温度検出がより正確にできるようになる。これにより、ヒ一夕ブロック 1 4の温度を所定値まで上昇させるまでの時間を短くすることができ、省エネルギー化を実現できる。すなわち、かかる構成のヒー夕ブロック 1 4を利用することで、セルフサービス夕一ミナルゃ顧客窓口でのオンデマンド発行に最適なホットスタンプ装置を提供することが可能となる。さらに、熱版 1 3の温度むらが低減され、かつ所定の最適な温度でホットスタンプができることから、転写品位を良好なものとすることができる。

また、 Fig. 3 4のヒータブロック 1 4では、このヒータブロック 1 4を保持するアーム 7への取り付け面に、断熱板 1 2を配置して一体化構造となるようにしているので、セラミックヒ一夕 6が発する熱をヒータブロック 1 4の外部、即ちアーム 7へ伝導するのを防止し、効率良くセラミックヒ一夕 6の熱が熱版 1 3や蓄熱体 8 3に加えられる。これにより、さらに短時間で熱版 1 3を所定温度まで上昇させることができ、また、セラミックヒー夕 6への余計な電力供給を抑えることが可能となり、ホットスタンプ装置の省エネルギー化が実現できる。

なお、 Fig. 1 2及び Fig. 1 3に示すヒ一夕ブロック 1 4の隙間に粘弾性物質を充填しても良いことは勿論である。即ち、熱版 1 3とセラミックヒ一夕 6の間、セラミックヒー夕 6と断熱板 1 2の間、熱版 1 3とサ一ミス夕 2 1の間にシリコングリス 8 4やシリコンゴム 8 5等を充填しても良い。

また、例えば、 Fig. 3 9に示すように、 Fig. 3 4の蓄熱体 8 3とサポートプロック 8 1， 8 1を一体加工してへッド支持部材 8 7とし、セラミックヒ一夕 6と熱版 1 3を組立式にして一体化構造のヒー夕ブロック 1 4となるような構成としても良い。セラミヅクヒ一夕 6とへヅド支持部材 8 7，熱版 1 3の隙間はシリコングリス 8 4又はシリコンゴム 8 5等で充填する。

また、 Fig. 4 0に示すように、 Fig. 3 4の蓄熱体 8 3とサポートプロック 8 1， 8 1と熱版 1 3を一体加工して一体型刻印部 8 8とし、セラミックヒ一夕 6を組み合わせて一体化構造のヒ一夕ブロック 1 4となるような構成としても良い。セラミックヒータ 6と一体型刻印部 8 8の隙間はシリコングリス 8 4又はシリコンゴム 8 5等で充填する。

また、シリコングリス 8 4がはみ出ることがないように、ヒ一タブロヅク 1 4 の隙間を覆うように蓋となる部材を取り付けても良い。

また、 Fig. 4 1は、ヒー夕ブロック 1 4をアーム 7に取り付ける構造の他の実施形態を示したものである。ヒー夕ブロック 1 4のアーム 7への取り付け面、即ち断熱板 1 2のアーム 7への取り付け面に、係合部として位置合わせ用の 2本程度のエンボス 8 9を加工した金属板 9 0をねじ止め又は接着する。一方、アーム 7側に係合部として磁石 9 1を強固に接着させ、ヒー夕ブロック 1 4の取り付け位置にエンボス 8 9の嵌め込み穴 9 2を設けておく。ヒー夕ブロック 1 4をァーム 7に取り付ける際は、エンボス 8 9と嵌め込み穴 9 2を合わせて磁力により結合させれば良く、ヒータブロック 1 4の交換がさらに簡単に行なえる。なお、スタンプ中はヒータブ口ック 1 4に圧力がかかるが、エンボス 8 9が嵌め込み穴 9 2に挿入されているので、ヒ一タブ口ック 1 4がスタンプ方向と直交する方向に力が働いてもずれることが防止され、ヒ一夕ブロック 1 4がアーム 7から脱落することはない。また、金属板 9 0をアーム 7側に取り付け、磁石 9 1をヒ一タブロック 1 4側に取り付けるものとしても良い。

即ち、ヒータブロック 1 4のアーム 7への取り付け面と、アーム 7のヒ一タブロック取付部とは、互いに係合する係合部をそれそれ備えて、係合部の少なくとも一方を磁性体とし、ヒー夕ブロック 1 4は、アーム 7のヘッド取付部へ磁力によって取り付けられ、また取り外し可能であるようにしているので、ュ一ザの要求による転写形状変更や熱版 1 3の劣化によりヒータブ口ック 1 4の交換を行なう場合において、交換作業が容易となり、ホットスタンプ装置の使い勝手を向上することができる。また、ヒ一夕ブロック 1 4とアーム 7が係合部により係合することによって、ホットスタンプ中にスタンプ方向と直交する方向に力が働いてもずれることがなく、ヒー夕ブロック 1 4がアーム 7から脱落することを防ぐことができる。

Claims

請求の範囲

1 . 印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットスタンプ箔テープを卷き取る巻き取り用モー夕と、ヒー夕とアームを有し上記ホットス夕ンプ箔テープと上記付加価値媒体に圧力を加えて上記付加価値媒体に上記ホットスタンプ箔テープからホヅトス夕ンプ箔を転写するスタンプ部とを備え、該スタンプ部は、上記アームを輪郭形状に応じて回動させるカムと、該カムを駆動するスタンプ用モータを有することを特徴とするホットスタンプ装置。

2 . 印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットスタンプ箔テープを卷き取る卷き取り用モー夕と、ヒー夕とアームを有し上記ホットス夕ンプ箔テープと上記付加価値媒体に圧力を加えて上記付加価値媒体に上記ホットスタンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するスタンプ部とを備え、該スタンプ部は、上記アームに取り付けられたヒー夕ブロックと、転写時の反力を受ける受けプロックと、該受けプロックとの間にボールを介在させて支持される台座とを有し、上記ヒ一タブ口ックと台座とによって上記ホットスタンプ箔テープと上記付加価値媒体を挟みつける際に、上記受けブロックに対する上記台座の角度変化を可能にしたことを特徴とするホットスタンプ装置。

3 . 印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホッ卜スタンプ箔テープを巻き取る卷き取り用モー夕と、ヒー夕とアームを有し上記ホットス夕ンプ箔テープと上記付加価値媒体に圧力を加えて上記付加価値媒体に上記ホットスタンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するスタンプ部とを備え、上記アームをその基端を中心に回転可能にすると共に、上記アームの先端に上記付加価値媒体にホットス夕ンプ箔を転写するヒータブロックを取り付け、当該ヒータブロックよりも上記アームの基端側の位置で上記アームを回動させることで上記アームの先端を開放端にすることを特徴とするホットスタンプ装置。

4 . 印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットスタンプ箔テ一プを卷き取る巻き取り用モー夕と、ヒータとアームを有し上記ホヅトス夕ンプ箔テープと上記付加価値媒体に圧力を加えて上記付加価値媒体に上記ホットスタンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するスタンプ部とを備え、上記巻き取り用モ一夕によって上記供給 ·排出機構を駆動することを特徴とするホットスタン

5 . 印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットスタンプ箔テープを卷き取る巻き取り用モー夕と、ヒー夕とアームを有し上記ホットス夕ンプ箔テープと上記付加価値媒体に圧力を加えて上記付加価値媒体に上記ホットスタンプ箔テープからホットス夕ンプ箔を転写するスタンプ部とを備え、上記ホヅトス夕ンプ箔テープとしてホットス夕ンプ箔用カセッ卜に収納されているものを使用するものであり、上記ホットスタンプ箔用カセットが装填されているか否かを検出する検出手段を備えたことを特徴とするホットスタンプ装置。

6 . 印刷が施された付加価値媒体の供給 ·排出機構と、ホットスタンプ箔テ一プを巻き取る巻き取り用モー夕と、ヒー夕とアームを有し上記ホットス夕ンプ箔テープと上記付加価値媒体に圧力を加えて上記付加価値媒体に上記ホットスタンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するスタンプ部と、上記ホットスタンプ箔が正常に押されたか否かを確認するべリファイ部を備えたことを特徴とするホットスタンプ装置。

7 . 上記ヒー夕ブロックは、熱版と、該熱版を加熱する上記ヒー夕と、上記熱版の温度を検出する温度センサと、上記ヒータと上記アームとの間に配置された断熱体とを備え、上記温度センサを上記熱版に取り付け、上記熱版の背面に支持体とともに上記ヒータを配置し、さらに上記ヒー夕と上記支持体の背面に上記断熱体を配置したことを特徴とする請求の範囲第 2項記載のホットスタンプ装置。

8 . 上記熱版と上記ヒータの間の隙間に熱伝導性の良い粘弾性物質を充填したことを特徴とする請求の範囲第 7項記載のホットスタンプ装置。

9 . 上記ヒー夕ブロックの上記アームへの取り付け面と、上記アームのヒ一夕ブロック取付部とは、互いに係合する係合部をそれぞれ備えており、上記係合部の少なくとも一方を磁性体とし、上記ヒー夕ブロックは、上記アームのヒ一タブ口ック取付部へ磁力によって取り付けられ、また取り外し可能であることを特徴とする請求の範囲第 2項記載のホットスタンプ装置。

1 0 . 上記台座の押し型にテフロンコーティングを施したことを特徴とする請求の範囲第 2項記載のホットスタンプ装置。

1 1 . 上記巻き取り用モータによって回転されて上記ホットス夕ンプ箔テープを巻き取る巻き取り軸を備え、当該巻き取り軸にトルクリミッ夕を設けたことを特徴とする請求の範囲第 4項記載のホットスタンプ装置。

1 2 . 上記トルクリミッタは、上記巻き取り軸に対して相対回転可能なホルダと、上記巻き取り軸に対して相対回転不可能に取りつけられた摩擦板と、この摩擦板に上記ホルダを押し付けるパネ部材を備えることを特徴とする請求の範囲第 1 1項記載のホットスタンプ装置。

1 3 . 上記ホットスタンプ箔用カセットに設けられた制御ローラの回転を検出して上記ホットスタンプ箔テープの終了を検出する検出手段を有することを特徴とする請求の範囲第 5項記載のホットスタンプ装置。

1 4 . 上記ホットス夕ンプ箔用カセッ卜に設けられた制御ローラの回転を検出して上記ホットスタンプ箔テープの巻き上げ動作の状態を検出する手段を有することを特徴とする請求の範囲第 5項記載のホットスタンプ装置。

1 5 . 上記巻き取り用モ一夕によって回転される上記供給 ·排出機構の回転力を巻き取り軸に伝達する歯車列を備え、上記歯車列は駆け上がりギアを有することを特徴とする請求の範囲第 4項記載のホットスタンプ装置。

1 6 . 上記ヒータはセラミックヒー夕であることを特徴とする請求の範囲第 1 から 6のいずれかに記載のホットスタンプ装置。

1 7 . カードの供給 ·排出機構と、上記カードへのデータ読み取り '書き込み部と、上記カードにエンボス文字を刻印するェンボッサ一と、ホストとの通信部とを備えたカード発行装置において、デ一夕の書き込みと、エンボス文字の刻印がなされたカードの供給 ·排出機構と、ホットスタンプ箔テープを巻き取る巻き取り用モー夕と、ヒータとアームを有し上記ホットス夕ンプ箔テープと上記力一ドに圧力を加えて上記カードに上記ホットス夕ンプ箔テープからホットスタンプ箔を転写するスタンプ部と、上記カードに上記ホットス夕ンプ箔が正常に押されたか否かを確認するべリファイ部とを備えたことを特徴とするカード発行装置。

1 8 . 自動チケット ·クーポン発行機能を有するセルフサービスターミナルにおいて、印刷がなされた付加価値媒体の供給 '排出機構と、ホットスタンプ箔テ一プを卷き取る巻き取り用モ一夕と、ヒ一夕とアームを有し上記ホットスタンプ箔テープと上記付加価値媒体に圧力を加えて上記付加価値媒体に上記ホットス夕ンプ箔テープから上記ホットスタンブ箔を転写するスタンプ部と、上記付加価値媒体に上記ホットス夕ンプ箔が正常に押されたか否かを確認するべリファイ部とを備えたことを特徴とするセルフサービスターミナル。

1 9 . 請求の範囲第 1 1項記載のホットスタンプ装置の上記ホットスタンプ箔テープを収納するホットスタンプ用カセッ卜であって、上記ホットスタンプ箔テ一プの卷き取りリールと巻き出しリールとが上記巻き取り軸と同軸上に設けられ、上記巻き取り軸に係合し上記巻き取りリールに形成された係合部と、上記巻き出しリールに設けられたブレーキ機構と、カセット稜線に対して一定の角度傾いて設けられたガイドローラと、上記ホットスタンプ箔テープの通路上に設けられ上記ホットスタンプ箔テープが巻き付けられる制御ローラとを備えたことを特徴とするホヅトスタンプ箔用カセット。

2 0 . 上記制御ローラは、上記ホットスタンプ装置に設けられた上記ホットス夕ンプ箔テープの終了を検出する検出手段と係合し、上記ホヅトスタンプ箔テ一プの繰り出し量を制御することを特徴とする請求の範囲第 1 9項記載のホットス夕ンプ箔用カセヅト。

2 1 . 上記制御ローラは、ホヅトスタンプ装置に設けられた上記ホットスタンプ箔テープの巻き上げ動作の状態を検出する手段と係合し、上記ホットスタンプ箔テープの繰り出し量を制御することを特徴とする請求の範囲第 1 9項記載のホヅトスタンプ箔用カセット。