JP2001232995A - ホットスタンプ装置 - Google Patents

ホットスタンプ装置

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JP2001232995A
JP2001232995A JP2000042337A JP2000042337A JP2001232995A JP 2001232995 A JP2001232995 A JP 2001232995A JP 2000042337 A JP2000042337 A JP 2000042337A JP 2000042337 A JP2000042337 A JP 2000042337A JP 2001232995 A JP2001232995 A JP 2001232995A
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hot
hot stamp
foil tape
stamp foil
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JP2000042337A
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Akihiro Hachiman
明宏 八幡
Fumito Komatsu
文人 小松
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Nidec Sankyo Corp
Original Assignee
Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホットスタンプ箔を良好にスタンプする。 【解決手段】 ホットスタンプ箔テープ4に貼られたホ
ットスタンプ箔6を媒体7にスタンプするホットスタン
プ装置において、ホットスタンプ箔6のスタンプ後に媒
体7とホットスタンプ箔テープ4とをそれぞれ別個の方
向M,Tに引っ張ってホットスタンプ箔テープ4を媒体
7から引き剥がす引剥手段2を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チケットやクレジ
ットカード等の媒体にホットスタンプ箔をスタンプする
ホットスタンプ装置に関する。更に詳述すると、本発明
はホットスタンプ箔のスタンプ不良を減らせるホットス
タンプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11に従来のホットスタンプ装置(箔
押し機)の概略構成を示す。従来のホットスタンプ装置
は、媒体(チケット,クレジットカード等)の製造ライ
ンに設置されており、一度に多数枚の媒体に対してホロ
グラム箔等のホットスタンプ箔を転写する大型の装置で
あった。このホットスタンプ装置は、オープンリール状
の巻き出しリール101と巻き取りリール102によっ
てホットスタンプ箔テープ103を順次繰り出し、ヒー
タ106で加熱される熱版107と台座108の間にガ
イド104,105によって導いている。熱版107と
台座108の間には図示しない媒体も導かれ、ホットス
タンプ箔を媒体に重ね合わせた状態で加圧装置109に
よって熱版107を台座108に向けて強く押し付け媒
体にホットスタンプ箔を転写している。
【0003】このホットスタンプ装置が使用される製造
ラインの単位ロット(1回にスタンプされる媒体の数
量)は数百から数千さらに数万枚という大量のものであ
り、ホットスタンプ装置では一度に多数枚の媒体にホッ
トスタンプを行っている。多数枚の媒体の全てについて
高品位のホットスタンプを得るためには、加圧装置10
9によってトン単位の圧力を発生させる必要がある。こ
のため、ホットスタンプ装置は重量が数百kgから数ト
ンにも達する大きなものであった。また、熱版107の
熱容量が大きいため、加熱用のヒータ106としては電
熱線タイプのものが使用されていた。
【0004】一方、ホットスタンプ直後のホログラム箔
テープ103は媒体に対して軽い溶着状態でくっついて
おり、メディア搬送直後はホログラム箔テープ103も
媒体に引っ張られ、一体となって搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ホットスタンプ装置では、ホットスタンプ箔が媒体に転
写された後に媒体を搬送する力を利用してホットスタン
プ箔テープ103を搬送し媒体から引き剥がすようにし
ているので、うまく剥ぎ取りできないおそれがある。こ
れにより、一旦転写されたホットスタンプ箔の一部が剥
がれてスタンプ不良に成ってしまうおそれがある。特
に、ホットスタンプ箔を転写した媒体は高付加価値を有
しているので、このようにスタンプ不良で無駄にしてし
まうことは極力避けなければならない。
【0006】そこで、本発明は、ホットスタンプ箔を良
好にスタンプできるホットスタンプ装置を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、ホットスタンプ箔テープに
貼られたホットスタンプ箔を媒体にスタンプするホット
スタンプ装置において、ホットスタンプ箔のスタンプ後
に媒体とホットスタンプ箔テープとをそれぞれ別個の方
向に引っ張ってホットスタンプ箔テープを媒体から引き
剥がす引剥手段を備えるようにしている。
【0008】したがって、ホットスタンプ箔テープを媒
体から良好に引き剥がすことができるので、スタンプ不
良の発生を抑制することができる。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のホットスタンプ装置において、引剥手段は、媒体を
搬送する搬送手段と、ホットスタンプ箔テープを巻き取
る巻き取り手段と、これら搬送手段および巻き取り手段
を作動させる駆動モータとを備えるようにしている。
【0010】したがって、駆動モータを駆動して搬送手
段と巻き取り手段とを同時に作動させることにより、ス
タンプ後の媒体とホットスタンプ箔テープとを別方向に
引っ張ってホットスタンプ箔テープを媒体から引き剥が
すことができる。このため、ホットスタンプ箔テープを
媒体から引き剥がすために最小限のアクチュエータを利
用すれば良いので、低コスト化および装置の小型化を図
ることができると共に制御プログラムの簡易化を図るこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
最良の形態に基づいて詳細に説明する。
【0012】図1〜図9に、本発明のホットスタンプ装
置の実施形態の一例を示す。このホットスタンプ装置1
は、ホットスタンプ箔テープ4に貼られたホットスタン
プ箔6をチケット等の媒体7にスタンプするものであ
る。このホットスタンプ装置1は、ホットスタンプ箔6
のスタンプ後に媒体7とホットスタンプ箔テープ4とを
それぞれ別個の方向M,Tに引っ張ってホットスタンプ
箔テープ4を媒体7から引き剥がす引剥手段2を備える
ようにしている。このため、ホットスタンプ箔テープ4
を媒体7から良好に引き剥がすことができるので、スタ
ンプ不良の発生を抑制することができる。
【0013】本実施形態では、引剥手段は、媒体7を方
向Mに搬送する搬送手段9と、ホットスタンプ箔テープ
4を巻き取って方向Mにほぼ直交する方向Tに引っ張る
巻き取り手段11と、これら搬送手段9および巻き取り
手段11を作動させる駆動モータ5とを備えている。こ
のため、駆動モータ5を駆動して搬送手段9と巻き取り
手段11とを同時に作動させることにより、スタンプ後
の媒体7とホットスタンプ箔テープ4とを別方向M,T
に引っ張ってホットスタンプ箔テープ4を媒体7から引
き剥がすことができる。よって、ホットスタンプ箔テー
プ4を媒体7から引き剥がすために最小限のアクチュエ
ータを利用すれば良いので、低コスト化および装置の小
型化を図ることができると共に制御プログラムの簡易化
を図ることができる。
【0014】搬送手段9は、図3および図4に示すよう
に駆動モータ5のピニオンギヤ12に噛み合うギヤ部1
3を有する支点軸14と、支点軸14のギヤ部13に噛
み合うアイドルギヤ15と、アイドルギヤ15に噛み合
うギヤ部16を有する押さえローラ18と、これら支点
軸14とアイドルギヤ15と押さえローラ18とを回転
可能に支持して支点軸14を中心に回転可能なアーム1
9とを備えている。また、押さえローラ18に向き合う
位置に媒体7を案内するためのガイド板20が配置され
ておりホットスタンプ装置1に固定されている。そし
て、アーム19の揺動により押さえローラ18はガイド
板20に押圧または離隔する。なお、ガイド板20は、
ホットスタンプ装置1の投入排出口64から内部に向け
て直線状の搬送路を形成している。そして、この搬送路
に沿って内側を向いた方向を方向Mとしている。
【0015】押さえローラ18の支軸21の一部には、
捻りコイルばね22が巻き付けられている。この捻りコ
イルばね22の一端部22aはアーム19に固定されて
いる。この捻りコイルばね22はワンウエイクラッチば
ねであり、押さえローラ18を図3中反時計回転方向に
は回転可能にするが、同図中時計回転方向には回転でき
ないように作用する。また、押さえローラ18が同図中
時計回転方向に回転しようとして一旦捻りコイルばね2
2が巻き締められたときは、押さえローラ18を反時計
回転方向に回転しても捻りコイルばね22が緩められる
までの僅かの間は押さえローラ18は回転できない。
【0016】このため、駆動モータ5が同図中反時計回
転方向に回転するときは、支点軸14のギヤ部13およ
びアイドルギヤ15を介して押さえローラ18は時計回
転方向に回転力を与えられる。これに対し、押さえロー
ラ18は回転できないので、アーム19の全体が支点軸
14を中心に時計回転方向に回転する(図中、実線の状
態から二点鎖線の状態に回転)。これにより、押さえロ
ーラ18がガイド板20から離隔するので、押さえロー
ラ18とガイド板20との間の媒体7を手動で引き出す
ことができる。
【0017】また、この状態で駆動モータ5が時計回転
方向(図中、実線の矢印で示す)に回転すると、押さえ
ローラ18は反時計回転方向に回転力を与えられる。そ
して、捻りコイルばね22の巻き締めが解放される僅か
の間は押さえローラ18は回転できないので、アーム1
9の全体が支点軸14を中心に反時計回転方向に回転す
る(図中、二点鎖線の状態から実線の状態に回転)。そ
して、押さえローラ18が媒体7を介してガイド板20
を押圧する。この状態で駆動モータ5を停止すれば、押
さえローラ18とガイド板20との間に挟まれた媒体7
がその位置で保持される。
【0018】そして、押さえローラ18がガイド板20
を押圧するときには、捻りコイルばね22の巻き締めが
解放されて押さえローラ18は回転可能に成る。ここ
で、媒体7と押さえローラ18の摩擦力は、媒体7とガ
イド板20との摩擦力よりも大きくなるように設定して
おく。このため、駆動モータ5を更に回転させることに
より押さえローラ18とガイド板20との間に挟まれた
媒体7がガイド板20に対して摺動して取り込み方向に
搬送される。
【0019】また、駆動モータ5はホットスタンプ装置
1の本体側に固定されており、ここではステッピングモ
ータを使用している。このため、搬送手段9および巻き
取り手段11の作動量を正確に制御して媒体7およびホ
ットスタンプ箔テープ4の移動を高精度に制御すること
ができる。
【0020】一方、ホットスタンプ箔テープ4を巻き取
る巻き取り手段11は、図2および図5〜図6に示すよ
うに駆動モータ5のピニオンギヤ12にベルトやプーリ
や歯車等から成る伝達経路23で連結された第1ギア4
3と、ホットスタンプ箔テープ4の巻き取り軸28と一
体回転される第3ギア45と、第1ギア43に噛み合う
と共に第3ギヤ45に対して断続可能な第2ギア44
と、第1ギヤ43および第2ギヤ44を回転可能に支持
すると共に第1ギヤ43を中心に揺動可能なレバー73
とを備えている。本実施形態では、ホットスタンプ箔テ
ープ4は図7に示すようなカセット27に収容されてお
り、巻き取りリール25を回転させることによりホット
スタンプ箔テープ4を搬送することができるようにして
いる。そして、カセット27をホットスタンプ装置1に
取り付けたときに、巻き取りリール25が巻き取り軸2
8に嵌合して一体回転するようにしている。
【0021】そして、図6に示すように、ホットスタン
プ装置1の本体側に固定された取付板24には、第1ギ
ア43の支持軸29が回転可能に取り付けられている。
この支持軸29には摩擦板30とプーリ33とが固定さ
れている。このプーリ33には伝達経路23の末部であ
るベルトが掛けられており、駆動モータ5から回転力が
伝達されることによってプーリ33と支持軸29と第1
ギヤ43と摩擦板30とが一体回転する。
【0022】レバー73には図8に示すようにHカット
(いわゆるダブルDカット)された透孔34が形成され
ている。ここに図9に示す合成樹脂性の軸受け35が嵌
合されている。このため、レバー73と軸受け35は一
体回転する。この軸受け35は、支持軸29の第1ギヤ
43と摩擦板30との間に回転可能に嵌合されている。
すなわち、レバー73は支持軸29に対して回転可能に
支持されている。
【0023】支持軸29の第1ギヤ43とレバー73と
の間には、圧縮コイルばね36が設けられており、軸受
け35を摩擦板30に押し付けている。このため、レバ
ー73は支持軸29に対して回転摩擦力を発生する機構
になっている。
【0024】レバー73に回転可能に取り付けられた第
2ギヤ44は、アイドルギヤであり第1ギヤ43と常時
噛み合っている。
【0025】レバー73の先端部には、図8に示すよう
に長穴37が形成されている。この長穴37には、巻き
取り軸28と同軸のピン38が挿入されている。このた
め、図5に示すようにレバー73は支持軸29を中心に
して、長穴37がピン38に対して動く範囲で回転可能
となっている。このレバー73の回転により第2ギヤ4
4が第3ギヤ45に対して噛合したり(図中、実線で示
す)離れたり(図中、二点鎖線で示す)する。しかも、
圧縮コイルばね36によりレバー73の軸受け35と摩
擦板30とが押し付けられているので、レバー73の位
置は常に摩擦で固定されている。
【0026】そして、駆動モータ5を作動させて支持軸
29を図5中反時計回転方向(図中、矢印で示す)に回
すと、軸受け35と摩擦板30との摩擦によりレバー7
3も反時計回りに回転して第2ギヤ44が第3ギヤ45
に噛み合う。噛み合い後は、軸受け35と摩擦板30の
摩擦力によりレバー73の位置が固定されたまま第1ギ
ヤ43の回転が第2ギヤ44を経由して第3ギヤ45に
伝達され、巻き取り軸28を反時計回転方向に回転させ
る。
【0027】一方、駆動モータ5を逆回転させて支持軸
29を図中時計方向に回転させると、軸受け35と摩擦
板30との摩擦によりレバー73も時計方向に回転し、
第2ギヤ44が第3ギヤ45から離れる。その後は、第
2ギヤ44は空回りし第3ギヤ45は回転しない。以上
により、巻き取り軸28は一方向にしか回転しないとい
う機構が実現される。
【0028】ホットスタンプ装置1は、図2および図4
に示すように印刷が施された付加価値媒体7の搬送手段
9と、ホットスタンプ箔テープ4の巻き取りと媒体7の
取り込みの動力源となる駆動モータ5と、セラミックヒ
ータによりホットスタンプ箔テープ4と付加価値媒体7
に圧力を加えて付加価値媒体7にホットスタンプ箔6を
転写するスタンプ部8とを備え、これらをカバーで覆う
ように構成されている。付加価値媒体7は例えばチケッ
トである。また、搬送手段9は、駆動モータ5によって
駆動される搬送ローラを備えている。
【0029】ホットスタンプ箔テープ4は、図7に示す
ように巻き取りリール25と巻き出しリール26を備え
たカセット27に収納されており、カセット27の外に
は出ない構造となっている(なお、図では上下逆に図示
している)。カセット27は、ホットスタンプ装置1の
巻き取り軸28に同軸上に設けられたホットスタンプ箔
テープ4の巻き取りリール25と巻き出しリール26
と、巻き出しリール26に設けられたブレーキ機構と、
カセット稜線に対して一定の角度傾いて設けられたガイ
ドローラ31,32とを備えて構成されている。なお、
ホットスタンプ箔6は、例えばホログラム箔である。
【0030】巻き取りリール25と巻き出しリール26
は同軸上に配置されているので、本実施形態では2本の
ガイドローラ31,32によってホットスタンプ箔テー
プ4の走行路を傾けている。即ち、カセット27内には
カセット27の稜線に対してある一定の角度傾いた2つ
のガイドローラ31,32が設けられており、ホットス
タンプ箔テープ4をガイドローラ31,32に巻き掛け
ることで斜めに移動させ、巻き出しリール26と巻き取
りリール25との同軸上の配置を可能にしている。
【0031】また、図1に示すように、ホットスタンプ
箔6がスタンプされた後のホットスタンプ箔テープ4
は、ガイドローラ31により媒体7の搬送方向Mに対し
てほぼ直交する方向Tに引っ張られるようにしている。
これにより、スタンプ後の媒体7とホットスタンプ箔テ
ープ4とをそれぞれ別個の方向M,Tに引っ張ることが
できるので、ホットスタンプ箔テープ4を媒体7から良
好に引き剥がすことができる。
【0032】カセット27のケースは不透明であっても
透明であっても良い。カセット27のケースを不透明な
樹脂で製作した場合には、外部からホットスタンプ箔6
の模様を見ることを防止できる。これにより心理的な偽
造防止効果が働きチケット偽造の防止を図ることができ
る。また、カセット27のケースを透明な樹脂で製作し
た場合には、外部からホットスタンプ箔テープ4の残量
を見ることが可能となる。これにより、ホットスタンプ
箔テープ4を全て使い切る前に次のカセット27の手配
をすることが可能となり、ホットスタンプ箔テープ4切
れによるホットスタンプ装置1の稼働停止ロスが防止で
きる。また、カセット27のケースを不透明な樹脂で製
作した場合であっても、巻き出しリール26の側面に透
明な窓を設けることにより、ホットスタンプ箔6の模様
は見ることができないが、ホットスタンプ箔テープ4の
残量を確認することは可能となる。
【0033】カセット27のケースは、工場でホットス
タンプ箔テープ4を収納しカセット27として組み立て
られた後、熱溶着によって密閉される。これにより、カ
セット27内のホットスタンプ箔テープ4が不正なもの
にすり替えられたり、正当なホットスタンプ箔テープ4
が盗まれたりするのを防止できる。
【0034】一方、図6に示すように、巻き取り軸28
にはトルクリミッタ39が設けられている。トルクリミ
ッタ39は、巻き取り軸28に対して相対回転可能なホ
ルダ40と、巻き取り軸28へ一体(巻き取り軸28に
対して相対回転不可能)に取り付けられた摩擦板41
と、摩擦板41へホルダ40を押し付ける圧縮コイルば
ね42より構成されている。ホルダ40には、カセット
27の巻き取りリール25と係合する係合突起43が形
成されている。したがって、巻き取り軸28の回転力
は、摩擦板41がホルダ40に摩擦接合することで巻き
取り軸28→摩擦板41→ホルダ40→係合突起43→
巻き取りリール25へと伝達されると共に、巻き取りリ
ール25が回転不能となっている場合には、ホルダ40
に対して摩擦板41が空転し、巻き取り軸28の回転力
の伝達が断たれるようになっている。
【0035】また、カセット27には、巻き出しリール
26の回転の抵抗となるトルクを与える板ばねが設けら
れている。このトルクはトルクリミッタ39のトルクよ
りも大きく設定している。このため、ホットスタンプ箔
テープ4に外力が与えられていないときには、巻き取り
軸28を回転して巻き取りリール25を回転させても巻
き出しリール26は回転できずホットスタンプ箔テープ
4の巻き取りは行われない。すなわち、ホットスタンプ
箔テープ4は、これに媒体7を搬送する同方向の力が加
わったときのみ巻き取られるようにされている。
【0036】上述したホットスタンプ装置1の動作を以
下に説明する。
【0037】先ず、待機状態ではセラミックヒータは、
例えば70〜80℃程度に予熱されている。この範囲の
温度に予熱しておくことで、ホットスタンプ可能な例え
ば100℃程度の温度に数秒で加熱することができ、ホ
ットスタンプを迅速に行うことができる。また予熱は必
須ではなく、電力消費の防止を優先する場合などは予熱
しなくても構わない。
【0038】この待機状態では、搬送手段9のアーム1
9は上がった状態にされている。すなわち、押さえロー
ラ18とガイド板20とに隙間が設けられており、この
隙間に媒体7を挿入可能とされている。
【0039】この状態で、媒体7が投入排出口64に投
入されて押さえローラ18とガイド板20との間を通過
して度当たり(図示せず)に突き当たると、メディア位
置センサがオンとなり、駆動モータ5が図2中時計回転
方向に駆動する。これによりアーム19が反時計回転方
向に回転して押さえローラ18が媒体7を押さえ付け
る。同時に巻き取り手段11のレバー73が回転して第
2ギヤ44が第3ギヤ45に噛み合うようになる。
【0040】このとき、押さえローラ18の捻りコイル
ばね22の解放力あるいは駆動モータ5の僅かな逆転に
より、媒体7を度当たり位置から少し排出方向に戻すよ
うにする。そして、駆動モータ5を停止させて媒体7を
固定する。
【0041】この位置でホットスタンプが行われる。す
なわち、スタンプ用DCモータ17が駆動して、セラミ
ックヒータにより加熱された熱版を台座42上に位置す
る媒体7にホットスタンプ箔6を介して加圧する。これ
により、ホットスタンプ箔6が媒体7へ転写される。所
定時間後にスタンプ用DCモータ17を逆回転して熱版
を引き離す。
【0042】そして、駆動モータ5を先程と同じ方向に
回転させる。これにより、媒体7はホットスタンプ装置
1の奥側に引き込まれる。同時に第1ギヤ43〜第3ギ
ヤ45を介して巻き取り軸28が回転される。このとき
はホットスタンプ箔テープ4に媒体7の搬送力が加えら
れているので、巻き取り軸28を回転すれば巻き取り軸
28のトルクリミッタ39が巻き出しリール26の抵抗
トルクに打ち勝って巻き取りリール25を回転させるこ
とができる。よって、ホットスタンプ箔テープ4が媒体
7と同じ方向・速度で搬送される。
【0043】さらに、媒体7は直線的な方向Mに搬送さ
れるのに対し、ホログラム箔テープ4はガイドローラ3
1でほぼ90度に曲げられて方向Tに搬送されるので、
ホログラム箔テープ4が媒体7から引き剥がされる。す
なわち、ホットスタンプ箔テープ4と媒体7との両方を
引っ張って引き剥がしているので良好に引き剥がすこと
ができ、スタンプ不良の発生を抑制することができる。
【0044】転写されたホットスタンプ箔6を覆う全体
のホットスタンプ箔テープ4が引き剥がされると、駆動
モータ5が停止される。続いて駆動モータ5は逆回転さ
れる。これにより、押さえローラ18がガイド板20か
ら離れるので媒体7の保持が解除されてユーザが媒体7
を手動で投入排出口63から引き出すことができるよう
に成る。また、レバー73が回転して第2ギヤ44と第
3ギヤ45との連結が切断されるので、ホットスタンプ
箔テープ4を必要以上に巻き取ってしまうことを防止で
きる。
【0045】本実施形態のホットスタンプ装置1によれ
ば、スタンプされる媒体7は紙、プラスティックなど平
板状のものならば全て適用可能なため、様々な媒体7に
対してセキュリティ性を高められる。
【0046】さらに、セラミックヒータの熱容量が小さ
く、必要な時にだけ加熱を行うため、エネルギ消費量が
小さく、地球環境に優しい装置を提供することができ
る。
【0047】また、巻き出しリール26と巻き取りリー
ル25が1つのカセット27内の同軸上に収納されてい
るために、店頭での交換が簡単にできる。また、ホット
スタンプ箔テープ4が単独でカセット27から外に出る
ことがないので、悪用されにくい。
【0048】また、ホットスタンプ箔テープ4の終了を
自動的に検出することにより、ホットスタンプ箔テープ
4の無い状態でホットスタンプを行うことを防止するこ
とができる。
【0049】なお、上述の形態は本発明の好適な形態の
一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の
要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能であ
る。例えば、上述した実施形態では、スタンプ直後の媒
体7とホットスタンプ箔テープ4とを約90度異なる方
向M,Tに引っ張って引き剥がしているが、これには限
られず他の角度であっても良い。すなわち、スタンプ直
後の媒体7とホットスタンプ箔テープ4とを異なる方向
に引っ張ることによりスタンプ不良を生じないように良
好に引き剥がすことができる。また、本実施形態では、
媒体7の挿入・排出をユーザが手動で行っているが、こ
れに限られるものではなく、媒体7の挿入・搬出をモー
タ駆動により自動的に行うものに用いても良い。
【0050】上述の説明では、付加価値媒体7(メディ
ア)としてチケットを例に説明していたがこれに限るも
のではなく、例えばクレジットカードであっても良い。
即ち、クレジットカードの発行装置の最終工程でホログ
ラム箔をカードにホットスタンプして客に発行するよう
にしても良い。
【0051】また、図10に示すように、セルフサービ
スターミナルにおける自動チケット・クーポン発行装置
の一ユニットとして、チケット・クーポンの印刷装置
(プリンタユニット)69の次工程部に設置され、印刷
を終了した媒体7に対してホログラム箔の貼付けを行い
ユーザに排出口64から媒体7の投出を行うようにして
も良い。即ち、自動チケット・クーポン発行機能を有す
るセルフサービスターミナル70において、上述したホ
ットスタンプ装置1を利用しても良い。
【0052】また、上述のホットスタンプ装置1をカー
ド発行装置に組み込んでも良い。即ち、カードの搬送手
段9と、カードへのデータ読み取り・書き込み部(磁気
ヘッド,ICヘッド等)と、カードにエンボス文字を刻
印するエンボッサーと、ホストとの通信部とを備えたカ
ード発行装置において、上述したホットスタンプ装置1
を搭載しても良い。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載のホッ
トスタンプ装置によれば、ホットスタンプ箔テープを媒
体から良好に引き剥がすことができるので、スタンプ不
良の発生を抑制することができる。
【0054】また、請求項2記載のホットスタンプ装置
によれば、ホットスタンプ箔テープを媒体から引き剥が
すために最小限のアクチュエータを利用すれば良いの
で、低コスト化および装置の小型化を図ることができる
と共に制御プログラムの簡易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホットスタンプ装置の実施形態の主要
部を示す側面図である。
【図2】ホットスタンプ装置を示す側面図である。
【図3】搬送手段を示す側面図である。
【図4】ホットスタンプ装置を示す背面図である。
【図5】巻き取り手段の一部を示す側面図である。
【図6】巻き取り手段の一部を示す平面図である。
【図7】カセットを示す透過斜視図である。
【図8】レバーを示す正面図である。
【図9】軸受けを示す図であり、(A)は中央縦断面側
面図、(B)は平面図である。
【図10】本発明を適用したセルフサービスターミナル
の実施形態の一列を示す概念図である。
【図11】従来のホットスタンプ装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 ホットスタンプ装置 2 引剥手段 4 ホットスタンプ箔テープ 5 駆動モータ 6 ホットスタンプ箔 7 媒体 9 搬送手段 11 巻き取り手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホットスタンプ箔テープに貼られたホッ
    トスタンプ箔を媒体にスタンプするホットスタンプ装置
    において、前記ホットスタンプ箔のスタンプ後に前記媒
    体と前記ホットスタンプ箔テープとをそれぞれ別個の方
    向に引っ張って前記ホットスタンプ箔テープを前記媒体
    から引き剥がす引剥手段を備えることを特徴とするホッ
    トスタンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記引剥手段は、前記媒体を搬送する搬
    送手段と、前記ホットスタンプ箔テープを巻き取る巻き
    取り手段と、これら搬送手段および巻き取り手段を作動
    させる駆動モータとを備えることを特徴とする請求項1
    記載のホットスタンプ装置。
JP2000042337A 2000-02-21 2000-02-21 ホットスタンプ装置 Pending JP2001232995A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7439620B2 (ja) 2020-04-01 2024-02-28 ブラザー工業株式会社 箔転写装置

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