WO2000040807A1 - Procede et dispositif de recuperation d'une substance liquide - Google Patents

Procede et dispositif de recuperation d'une substance liquide Download PDF

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Description

明 細 書 液体物質回収方法、 および液体物質回収装置 技術分野
本発明は、 主として、 沈没、 座礁などの海難に遭遇した船舶等から燃 料油などの液体物質を回収するのに適した液体物質回収方法、 および液 体物質回収装置に関し、 高周波誘導加熱により燃料油等の液体物質を従 来よりも容易に加熱して粘度を低下させて回収することができる液体物 質回収方法、 および液体物質回収装置に関するものである。 背景技術
船舶は、 オイルタンカーに限らず大量の燃料油等の液体物質を搭載し た状態で航行している。 したがって、 船舶が座礁や沈没などの海難に遭 遇した場合には、 燃料油等の流出を防ぐためにタンク内から燃料油等を 回収する必要がある。
ところが、 重油に代表される燃料油あるいは原油は、 温度に影響され 易く、 例えば、 厳冬期や深海の低温環境の下では固体に近い状態にまで なってしまう。 したがって、 海難事故が発生した場合に、 船舶内に残つ ている燃料油等を回収する作業では、 加熱して容易に流動する状態にし てから回収する。
例えば、 座礁した船舶から回収する場合には、 ボイラーで加熱した蒸 気や熱水をタンク内に供給して加熱したり、 あるいはニクロム線加熱器 をタンク内に挿入して加熱する。 また、 浅海で沈没した船舶から回収す る場合には、 作業船にボイラー、 給水タンク、 発電機を搭載し、 この作 業船から熱水ホースや回収パイプ等を沈没船まで降ろして加熱する。 しかしながら、 船舶が座礁するような海域は、 陸から簡単に近付くこ とができないし、 また、 沖からも簡単に近付けない。 このため、 座礁現 場に大型のボイラーなどの大がかりな加熱設備を搬送して設置する準備 作業には多大な労力と時間を必要とし、 また、 条件が悪くて現場に設置 できない場合も少なくない。 座礁した船舶上、 あるいは船舶の近くに設 置できる場合にはスチーム、 熱水、 電熱、 熱風等により加熱することが できるが、 座礁船舶近傍に設置できない場合には遠く離れた陸上に設置 したり、 作業船を遠くに停泊させることになる。
この様に、 加熱用の熱源を遠く離れた場所に設置すると、 長いホース を使用して熱水やスチームを遠い座礁現場まで送らなければならないの で、 途中での熱損失が大きくなつてしまい、 加熱効果が得られないこと もある。 また、 加熱効果が得られたとしても、 座礁船舶から抜き出した 燃料油等を回収タンクまで移送する経路が長いと、 燃料油等が途中で冷 却されて高粘度化してしまい流れない、 すなわち回収できない事態も生 じる。
また、 燃料油等が入ったタンクやホース等の内部を外部から有効に加 熱する手段がないので、 作業者がタンク内にスチームコイル、 熱水コィ ル、 電熱コイル等を配置して加熱するか、 あるいは直接スチームを吹き 付けて加熱しなければならなかった。 そして、 船舶のタンクは内部に側 ガーダ、 船底ロンジ、 横方向の構造材であるフロアー等が多数設けられ ているので、 スチームコイル等を設置する作業が煩雑であり、 タンク内 の構造によっては配置に大きな制限を受ける場合もある。 また、 スチー ムを直接吹き付ける場合も一箇所で作業できないので煩雑である。 さら に、 タンク内での作業は、 座礁した船舶が不安定な状態にあり、 また、 火災や爆発、 ガス中毒の可能性もあるので危険である。
沈没した船舶から燃料油等を回収する場合、 作業船から熱水ホースや 回収パイプ等を沈没船まで降ろさなければならないが、 これらのホース やパイプは太いので煩雑な作業となる。 また、 ホースやパイプを海中に 降ろすと、 潮流の影響を受けるので、 潮流が速い場合には作業できない 。 さらに、 熱水ホースや回収パイプを海中に降ろすと、 海水によって冷 却されるので、 熱損失が大きく、 回収対象である燃料油等を有効に加熱 できない事態や、 移送途中で燃料油等の粘度が高くなつて流れ難く、 あ るいは流れない事態が生じる。
この様な事情から深海に沈没した場合、 有効に回収することができず 、 放置されたままである。
また、 座礁した場合、 あるいは沈没した場合であっても、 加熱設備や ホース等の設置作業および回収作業に長期間を要するので、 この間に周 期的な荒天の襲来を回避できない。 このため、 船体が大破して燃料油等 がすべて船外に流出して環境汚染を引き起こすことも少なくない。 そし て、 流出して海面に浮遊した燃料油等をオイルスキマーを使用して回収 する場合、 燃料油等中に含まれる揮発性成分が揮発してしまうので、 冷 却されることと相俟って粘度が高くなり易く、 オイルスキマーで吸引回 収することが困難になり、 実際に吸引できない場合も少なくない。 また、 高粘度化学物質を貯蔵しているケミカルタン力一等が海難事故 を発生した場合、 貯蔵タンクから化学物質を回収する必要が生じるが、 この場合も前記と同様に、 容易に加熱することができない。 さらに、 一 般の船舶に限らず、 海上、 海辺等にある施設、 例えば油田掘削櫓や原油 荷役設備で事故が発生した場合も、 重油等の液体物質を速やかに回収す る必要がある。
本発明は上記した事情に鑑み提案されたもので、 その目的は、 沈没し たり座礁した船舶等から燃料油等の液体物質を従来よりも容易に加熱し て回収することができる液体物質回収方法、 および液体物質回収装置を 提供しょうとするものである。 発明の開示
本発明の請求項 1に記載のものは、 回収対象となる液体物質に接する 部材であって導電性材で構成されている液体物質接触部材にワーキング コイルを当てがい、 このワーキングコイルに高周波ィンバ一夕ュニッ ト から高周波電流を供給して上記液体物質接触部材自体を誘導加熱により 発熱させ、 この発熱によって上記液体物質の粘度を低下させ、 この液体 物質をポンプに接続した回収管を介して回収することを特徴とする液体 物質回収方法である。
この発明によれば、 回収対象となる液体物質に接する部材であって導 電性材で構成されている液体物質接触部材にワーキングコイルを当てが い、 このワーキングコイルに高周波ィンバー夕ュニッ 卜から高周波電流 を供給して上記液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱させ、 この 発熱によって上記液体物質の粘度を低下させるので、 発熱源を加熱対象 に接触した状態で加熱することができる。 したがって、 スチーム加熱や 熱風加熱などのように、 途中の熱損失がなく、 効率良く加熱することが できるし、 嵩張るスチームボイラ一も不要であり、 広い占有スペースを 必要としない。
また、 取り扱いが煩雑なスチームホース等が不要なので、 作業性が良 好であり、 省力化ばかりでなく作業時間の大幅短縮化を図ることができ る。 したがって、 海難事故等が発生した場合に迅速に対処することがで き、 また、 作業期間の短縮化により天候の影響を受け難くすることがで きる。
さらに、 沈没した船舶から回収する場合に、 作業船から降ろすパイプ が回収管だけであって、 加熱エネルギーはパイプよりも遥かに細い電線 で済むので、 潮流の影響を受け難くすることができ、 中断時間が少なく なる。 そして、 中断せざるを得なくなった場合であっても、 取り扱いの 容易な電線が主なものなので、 撤収に要する時間が短くて済み、 また、 作業を再開する時も短時間で準備が完了する。 したがって、 全体的な作 業の稼働性を著しく向上させることができる。
また、 本発明の請求項 2に記載のものは、 前記回収管の少なくとも一 部を導電性材製管部で構成し、 この導電性材製管部の外周にワーキング コイルを装着し、 ワーキングコイルに高周波ィンバ一夕ュニッ 卜から高 周波電流を供給して上記導電性材製管部自体を誘導加熱により発熱させ 、 この発熱によって導電性材製管部内の液体物質を昇温して回収するこ とを特徴とする請求項 1に記載の液体物質回収方法である。
この発明によれば、 回収管の少なくとも一部を導電性材製管部で構成 し、 この導電性材製管部の外周にワーキングコイルを装着し、 ヮーキン グコイルに高周波ィンバ一夕ュニッ 卜から高周波電流を供給して上記導 電性材製管部自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱によって導電性 材製管部内の液体物質を昇温して回収するので、 抜き出した液体物質の 粘度が途中で高まることを確実に防止することができ、 厳冬期であって も円滑な回収作業を行うことができる。
さらに、 本発明の請求項 3に記載のものは、 回収対象となる液体物質 に接する部材であって導電性材で構成されている液体物質接触部材に取 付可能なワーキングコイルと、
ワーキングコイルに高周波電流を供給する高周波ィ ンバ一夕ュニッ ト と、
ポンプに接続されて上記液体物質接触部材に接続可能な回収管と、 からなり、 高周波インバー夕ユニッ トからワーキングコイルに高周波電 流を供給して上記液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱させ、 こ の発熱によって上記液体物質の粘度を低下させ、 この液体物質をポンプ の作動により回収管を介して回収することを特徴とする液体物質回収装 置である。
この発明によれば、 回収対象となる液体物質に接する部材であって導 電性材で構成されている液体物質接触部材にワーキングコイルを当てが い、 このワーキングコイルに高周波ィンバ一夕ュニッ 卜から高周波電流 を供給して上記液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱させ、 この 発熱によって上記液体物質の粘度を低下させるので、 発熱源を加熱対象 に接触した状態で加熱することができる。 したがって、 スチーム加熱や 熱風加熱などのように、 途中の熱損失がなく、 効率良く加熱することが できるし、 嵩張るスチームボイラーも不要であり、 広い占有スペースを 必要としない。
また、 取り扱いが煩雑なスチームホース等が不要なので、 作業性が良 好であり、 省力化ばかりでなく作業時間の大幅短縮化を図ることができ る。 したがって、 海難事故等が発生した場合に迅速に対処することがで き、 また、 作業期間の短縮化により天候の影響を受け難くすることがで きる。
さらに、 沈没した船舶から回収する場合に、 作業船から降ろすパイプ が回収管だけであって、 加熱エネルギーはパイプよりも遥かに細い電線 で済むので、 潮流の影響を受け難くすることができ、 中断時間が少なく なる。 そして、 中断せざるを得なくなった場合であっても、 取り扱いの 容易な電線が主なものなので、 撤収に要する時間が短くて済み、 また、 作業を再開する時も短時間で準備が完了する。 したがって、 全体的な作 業の稼働性を著しく向上させることができる。
また、 本発明の請求項 4に記載のものは、 前記ヮ一キングコイルが、 非磁性材で構成された円筒状ケースを軸線方向に沿って分割されるとと もに、 分割部分にヒンジ機構を設けてケースを側面部分で開閉可能とし 、 開閉する分割部分には閉じた状態を維持する閉状態維持機構を設け、 上記ケース内にワーキングコイル本体を収納し、 ケースをその側面部分 で開いた状態で上記液体物質接触部材の外周に取り付け、 上記閉状態維 持機構により閉状態を維持可能としたことを特徴とする請求項 3に記載 の液体物質回収装置である。
この発明によれば、 ワーキングコイルは、 円筒状ケースを軸線方向に 沿って分割するとともに、 分割部分にヒンジ機構を設けてケースを側面 部分で開閉可能とし、 開閉する分割部分には閉じた状態を維持する閉状 態維持機構を設け、 上記ケース内にワーキングコイル本体を収納した構 成なので、 ケースをその側面部分で開いた状態で管部などの外周に簡単 に取り付けることができ、 取り扱いが容易である。
さらに、 本発明の請求項 5に記載のものは、 前記ワーキングコイルが 、 非磁性材で構成されて可撓性を有するマッ ト状ケースと、 このマッ ト 状ケースの内部に収納したワーキングコイル本体と、 マッ ト状ケースを 液体物質接触部材に止着する止着機構と、
からなり、 液体物質接触部材の表面に沿ってマツ 卜状ケースを当てがい 、 止着機構により止着することを特徴とする請求項 3に記載の液体物質 回収装置である。
この発明によれば、 ワーキングコイルは、 非磁性材で構成されて可撓 性を有するマツ ト状ケースと、 このマツ ト状ケースの内部に収納したヮ —キングコイル本体と、 マツ ト状ケースを液体物質接触部材に止着する 止着機構とから構成されるので、 液体物質接触部材の表面が彎曲してい ても、 彎曲した表面に沿ってワーキングコイルを取り付けることができ る。 したがって、 ワーキングコイルと液体物質接触部材との間の隙間を 小さくすることができ、 ヮ一キングコイルによる誘導加熱の効率を高め ることができる。
また、 ワーキングコイルをマッ ト状にすると、 非磁性材で構成したマ ッ ト状ケ一スを液体物質接触部材に覆い被せて使用するので、 この液体 物質接触部材の熱が外部に逃げることを低減する保温効果を期待できる 。 したがって、 液体物質の加熱効率の向上に寄与する。
また、 本発明の請求項 6に記載のものは、 前記回収管の少なくとも一 部が導電性材製管部で構成され、 この導電性材製管部の外周にヮーキン グコイル本体を装着し、 ワーキングコイル本体に高周波ィンバ一夕ュニ ッ トから高周波電流を供給して上記導電性材製管部自体を誘導加熱によ り発熱させ、 この発熱によって導電性材製管部内の液体物質を昇温して 回収することを特徴とする請求項 3に記載の液体物質回収装置である。 この発明によれば、 回収管は、 その少なく とも一部を導電性材製管部 で構成し、 この導電性材製管部の外周にワーキングコイル本体を装着し 、 ワーキングコイル本体に高周波ィンバ一夕ュニッ 卜から高周波電流を 供給して上記導電性材製管部自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱 によって導電性材製管部内の液体物質を昇温して回収することができる ので、 途中で粘度が高まることに起因する トラブルを解消することがで きる。
さらに、 本発明の請求項 7に記載のものは、 前記回収管が途中に昇温 ュニッ トを有し、
この昇温ュニッ トは、 筒状ケースを軸線方向に沿って 2つに分割する とともに、 分割部分にヒンジ機構を設けてケースを側面部分で開閉可能 とし、 開閉する分割部分には閉じた状態を維持する閉状態維持機構を設 け、 上記ケース内にワーキングコイル本体を収納し、 ワーキングコイル 本体よりも中心軸側に導電性材製の発熱部材を有し、 高周波インバ一タ ュニッ 卜からの高周波電流により発熱部材自体を誘導加熱して回収管内 の液体物質を昇温することを特徴とする請求項 3に記載の液体物質回収 装置である。
この発明によれば、 前記回収管が途中に昇温ュニッ 卜を有し、 この昇 温ュニッ トは、 筒状ケースを軸線方向に沿って 2つに分割するとともに 、 分割部分にヒンジ機構を設けてケースを側面部分で開閉可能とし、 開 閉する分割部分には閉じた状態を維持する閉状態維持機構を設け、 上記 ケース内にヮ一キングコイル本体を収納し、 ワーキングコイル本体より も中心軸側に導電性材製の発熱部材を有するので、 高周波ィンバー夕ュ ニッ 卜からの高周波電流により発熱部材自体を誘導加熱して回収管内の 液体物質を昇温することができ、 回収管の途中で粘度が高まることに起 因する トラプルを解消することができる。
また、 本発明の請求項 8に記載のものは、 回収対象となる液体物質が 入った部分を区画する液体物質区画部材の外側から内側に挿入可能なヮ 一キングコイルと、
ワーキングコイルに高周波電流を供給する高周波ィンバ一夕ュニッ ト と、
ポンプに接続された回収管と、
からなり、 前記ワーキングコイルは、 上記回収管の先端に接続され、 液 体物質区画部材に開設した穴から内部に挿入可能な導電性材製の筒体と 、 この筒体の周面に沿って卷装されたヮ一キングコイル本体とを有し、 上記筒体を穴から液体物質区画部材の内側に挿入して筒体を液体物質 接触部材とし、 この状態で高周波ィンバ一夕ュニッ 卜からヮ一キングコ ィルに高周波電流を供給して上記筒体自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱によって内部の液体物質の粘度を低下させ、 この液体物質をポ ンプの作動により回収管を介して回収することを特徴とする液体物質回 収装置である。 この発明によれば、 回収対象となる液体物質が入った部分を区画する 液体物質区画部材の外側から内側に挿入可能なワーキングコイルと、 ヮ 一キングコイルに高周波電流を供給する高周波ィンバ一夕ュニッ トと、 ポンプに接続された回収管とからなり、 前記ワーキングコイルは、 上記 回収管の先端に接続され、 液体物質区画部材に開設した穴から内部に揷 入可能な導電性材製の筒体と、 この筒体の周面に沿って巻装されたヮー キングコイル本体とを有し、 上記筒体を穴から液体物質区画部材の内側 に揷入した状態で高周波ィンバ一夕ュニッ 卜からワーキングコイルに高 周波電流を供給して上記筒体自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱 によって内部の液体物質の粘度を低下させ、 この流動し易くなつた液体 物質をポンプの作動により回収管を介して回収することができるので、 回収管で吸引する部分を効率良く加熱して回収することができる。 さらに、 本発明の請求項 9に記載のものは、 水面に浮遊して回収対象 となる液体物質をテーブルの上面に流入可能な状態でテ一プルを浮かす フロー卜と、 上記テ一ブルの上面に設けられた導電性材製の液体物質接 触部材と、 テーブルに設けられたワーキングコイルと、 ワーキングコィ ルに高周波電流を供給する高周波ィンバ一夕一ュニッ トと、
ポンプに接続され、 先端に開口した導入口内にテーブル上からの液体 物質を吸引する回収管と、
からなり、 高周波インバ一夕ユニッ トからヮ一キングコイルに高周波電 流を供給して上記液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱させ、 こ の発熱によってテーブル上の液体物質の粘度を低下させ、 この液体物質 をポンプの作動により回収管の導入口内に吸引して回収することを特徴 とする液体物質回収装置である。
この発明によれば、 水面に浮遊して回収対象となる液体物質をテープ ルの上面に流入可能な状態でテーブルを浮かすフロートと、 上記テ一ブ ルの上面に設けられた導電性材製の液体物質接触部材と、 テーブルに設 けられたワーキングコイルと、 ワーキングコイルに高周波電流を供給す る高周波インバーターユニッ トと、 ポンプに接続され、 先端に開口した 導入口内にテーブル上からの液体物質を吸引する回収管とからなり、 高 周波ィンバ一夕ュニヅ 卜からワーキングコイルに高周波電流を供給して 上記液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱によつ てテーブル上の液体物質の粘度を低下させ、 この流動し易くなった液体 物質をポンプの作動により回収管の導入口内に吸引して回収することが できるので、 冷たい海上に浮遊して固まってしまい勝ちな液体物質を効 率良く回収することができる。
また、 本発明の請求項 1 0に記載のものは、 耐圧ケーシング内に、 ポ ンプと高周波ィンバ一夕ュニッ トを設けるとともに、 上記ポンプの吸引 口側に接続したパイプを回収路の一部として該ケーシング内から外部に 進退可能に設け、
このパイプの先端に、 導電性材製筒体状の液体物質接触部材内にヮー キングコィル本体を備えたワーキングコイルを取り付け、
且つ、 該ワーキングコイル及びパイプの中心線と同軸線上に配置され 、 ワーキングコイルが進入可能な大きさの穴を開設可能な切刃を有する 穿孔機構を備え、
穿孔機構により穿設した穴内にワーキングコイルを進入させた状態で 上記高周波ィンバ一夕ュニッ 卜からワーキングコイルに高周波電流を供 給して液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱によ り液体物質の粘度を低下させ、 この液体物質をポンプの作動により回収 することを特長とする液体物質回収装置である。
この発明によれば、 耐圧ケーシング内に、 ポンプと高周波インバー夕 ュニッ トを設けるとともに、 上記ポンプの吸引口側に接続したパイプを 回収路の一部として該ケ一シング内から外部に進退可能に設け、 このパ ィプの先端に、 導電性材製筒体状の液体物質接触部材内にヮ一キングコ ィル本体を備えたワーキングコイルを取り付け、 且つ、 該ヮ一キングコ ィル及びパイプの中心線と同軸線上に配置され、 ヮ一キングコイルが進 入可能な大きさの穴を開設可能な切刃を有する穿孔機構を備えるので、 深海に沈没した船舶等であっても、 穿孔機構により穴を穿設し、 この穴 内にワーキングコイルを進入させることができる。 したがって、 深海に 沈没した船舶等内の液体物質の粘度を低下させて、 この液体物質をボン プの作動により回収することができる。 図面の簡単な説明
第 1図は、 本発明の一実施の形態にかかる座礁した船舶の燃料タンク から燃料油を回収する状態を示す要部の概略斜視図である。
第 2図は、 本発明の他の一実施の形態にかかるマツ ト状ワーキングコ ィルの説明図であり、 (a ) は単一巻のコイルの一部欠截平面図、 (b
) は複数並列卷のコイルの一部欠截平面図、 ( c ) は断面図である。 第 3図は、 本発明のさらに他の一実施の形態にかかる筒状ワーキング コイルの説明図であり、 (a ) は斜視図、 (b ) は軸方向に直交する方 法に切断した断面図、 ( c ) は軸方向に沿って切断した断面図である。 第 4図は、 本発明の他の一実施の形態にかかり、 (a ) は昇温ュニッ 卜の側面図、 (b ) は昇温ュニッ 卜の端面図、 ( c ) は軸方向に沿って 切断した断面図、 (d ) は筒状ワーキングコイルを回収管の途中に取り 付けた状態を示す説明図である。
第 5図は、 本発明のさらに他の一実施の形態にかかり、 (a ) は回収 管の先端に筒状のワーキングコイルを取り付けて一体化した実施形態の 断面図、 (b ) は (a ) に示すワーキングコイルの断面図、 ( c ) はヮ —キングコイルの端面図である。
第 6図は、 本発明の他の一実施の形態にかかり、 第 5図に示すヮ一キ ングコイルを内底板に取り付けた状態を示す断面図である。
第 7図は、 本発明のさらに他の一実施の形態にかかる水面に漂流した 液体物質を回収する液体物質回収装置の説明図であり、 (a ) は平面図 、 ( b ) は (a ) の A— A断面図、 ( c ) は使用状態を示す平面図であ る。 第 8図は、 本発明の他の一実施の形態にかかる沈没した船舶の燃 料タンクから燃料油を回収する状態を示す要部の概略斜視図である。 第 9図は、 本発明のさらに他の一実施の形態にかかる沈没した船舶の 燃料タンクから燃料油を回収する液体物質回収装置の概略正面図である 発明を実施するための最良の形態
以下、 本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、 第 1図に示すように、 暗礁に乗り上げて座礁した船舶 1から燃 料油である C重油を液体物質回収装置を使用して回収する場合の実施形 態について説明する。 本実施形態における液体物質回収装置は、 マッ ト 状のワーキングコイル 2と、 このワーキングコイル 2に高周波電流を供 給する高周波ィンバ一夕ュニッ ト 3と、 ポンプ 4に接続された回収管 5 とから概略構成されている。
第 1図に示す船舶 1は二重底タンク 6内に重油を貯留しており、 転覆 してはいない。 この様な場合には、 この船舶 1に高周波インバー夕ュニ ッ ト 3やポンプ 4を設置することができ、 また、 タンク 6を構成して重 油に接した鋼板製の内底板 7にマツ ト状のワーキングコイル 2を当てが うとともに、 燃料油移送パイプやエアー抜きパイプなどタンク 6内に連 通した部分に回収管 5の入口側を接続し、 この回収管 5の出口側を陸上 に設置した回収タンク 9、 或は沖に停泊した作業船の回収タンク 9に接 続する。
マッ ト状のワーキングコイル 2は、 第 2図に示すように、 断熱性を有 するゴムやプラスチックなどの非磁性材で構成されて可撓性を有するマ ヅ 卜状ケース 1 0と、 このマツ 卜状ケース 1 0の内部に収納したヮーキ ングコイル本体 1 1 と、 マツ ト状ケース 1 0を液体物質接触部材に止着 する止着機構とから構成されている。 そして、 マッ ト状ケース 1 0は、 液体物質接触部材が一般的には鋼材等の金属なので、 この液体物質接触 部材の熱伝導率よりも低い熱伝導率であれば保温効果を期待できる。 なお、 液体物質接触部材は、 具体的には内底板、 船底外板、 タンクケ —シングプレート、 配管部分などであり、 内部に入っている、 あるいは 内部を通る液体物質と接触する部分を構成している部材であり、 誘導加 熱するので、 導電性材の磁性体である。 また、 液体物質区画部材は、 液 体物質が入っている部分とその外部とを区画している部材であり、 誘導 加熱する場合には、 導電性材の磁性体である。
ワーキングコイル本体 1 1は、 第 2図 (a ) に示すように、 マッ ト状 ケース 1 0の面に沿って導線を渦巻状に大きく 1つ巻いて配置した単一 巻であっても、 あるいは第 2図 (b ) に示すように、 導線を渦卷状に卷 いたコイル 1 1 ' を複数配置して並列に接続した複数並列巻でもよい。 なお、 後述する沈没船の場合には高い水圧が掛かるので、 漏電防止の観 点から絶縁および防水シールを確実に行なう。
止着機構は、 ワーキングコイル 2を船体の液体物質接触部材に止着す ることができればどのような構成でもよいが、 本実施形態ではゴム製マ ッ ト状ケース 1 0内に磁石 1 2を埋設することにより構成してある。 こ れは、 ワーキングコイル 2の止着先である液体物質接触部材が、 一般的 には鋼板で構成されているからであり、 確実に止着するために、 四隅に 配置することは勿論のこと、 中央部分やその他の部分に適宜に配置して 止着状態での隙間をできる限り小さくすることが望ましい。 なお、 止着 機構として、 吸盤を使用してもよい。
上記した構成からなるマツ ト状ワーキングコイル 2を取り付けるには 、 タンク 6の外面である内底板 7やタンクケーシングプレート、 すなわ ち回収対象である重油に接触している鋼板であって、 できるだけ回収管 5の接続部分に近い位置を選択し、 できる限り隙間を小さく して磁石 1 2の磁力により止着する。 そして、 このマッ ト状ヮ一キングコイル 2は 、 可撓性を有するので、 平面部分に限らず、 彎曲した面であっても止着 することができる。 なお、 作業時の気温や船体の構造により止着位置や 数は適宜変更することができる。
マツ ト状のヮ一キングコイル 2は、 タンク 6の外面など主として面を 加熱するのに適するが、 船体の構造によっては重油が通る配管部分を加 熱することが有効な場合も少なくない。 この様な場合には、 例えば、 第 3図に示す筒状のワーキングコイル 2 ' を追加して使用することが望ま しい。 このヮ一キングコイル 2 ' は、 円筒状ケース 1 3を軸線方向に沿 つて 2つに分割するとともに、 分割部分にヒンジ機構 1 4を設けてケ一 ス 1 3を側面部分で開閉可能とし、 開閉する分割部分には閉じた状態を 維持する閉状態維持機構 1 5を設け、 上記ケース 1 3内にワーキングコ ィル本体 1 1 ' を収納してある。 ケース 1 3は、 断熱性を有するプラス チックやゴムなどの非磁性材で構成する。 そして、 このケース 1 3内に 収納するヮ一キングコイル本体 1 1 ' は鞍形のコイルを直列あるいは並 列に接続して内蔵する。 閉状態維持機構 1 5は、 第 3図 (b ) に示すよ うに、 ボルト ·ナッ トで構成してもよいが、 トグル式止着金具や磁石で もよい。
この様な構成からなる筒状ヮ一キングコイル 2 ' を液体物質接触部材 である配管部分 1 6に取り付けるには、 ケース 1 3を側面部分で開いた 状態で配管部分 1 6に被せてからケース 1 3を閉じて閉状態維持機構 1 5により閉状態を維持する。 そして、 この状態で高周波インバ一夕ュニ ヅ ト 3から高周波電流を供給して配管部分 1 6を誘導加熱する。
ワーキングコイル 2 , 2 ' に高周波電流を供給する高周波インバー夕 ユニッ ト 3は、 例えば数百へルツ〜数百キロへルツの交流電流を供給す るものであり、 力率を改善するために、 ワーキングコイル 2 , 2 ' と並 列に接続される大容量のコンデンサを内部に備えている。 そして、 この 高周波ィンバ一夕ュニッ ト 3は、 効率を高めるためにヮ一キングコイル 2の近くに設置することが望ましい。 第 1図では説明の便宜上、 離隔し た状態で示したが、 ワーキングコイル 2に近い内底板 7上に設置するこ とが望ましいが、 甲板上でもよい。 なお、 この高周波インバー夕ュニッ ト 3への電源は、 陸上の商用電源であっても、 あるいは作業船に設置し た発電機でもよい。
この高周波ィンバ一夕ュニ ヅ ト 3から前記マ ヅ ト状ワーキングコイル 2に高周波電流を供給すると、 誘導加熱により導電性材であって磁性体 質である内底板 7 (液体物質接触部材) 自体が発熱する。 この様にして 、 タンク 6を構成している鋼板自体が発熱すると、 外部から加熱した場 合に比較して効率良く内部の重油を加熱することができ、 厳寒時であつ ても重油が昇温することで粘度を低下させて流れ易い状態に変化させる ことができる。 そして、 マッ ト状ワーキングコイル 2は、 マッ ト状のケ ース 1 0が断熱性を有するので、 発熱した内底板 7の熱が外部に逃げる ことを有効に低減する保温効果を期待することができ、 昇温効率を高め ることができる。
なお、 本発明では高周波を供給するので、 表皮効果によってタンク 6 の表面だけを加熱することができ、 内部の重油を効率良く加熱すること ができる。 また、 燃え易い重油を加熱するに当たって、 高温の熱源を使 用することなくタンク 6自体の発熱により、 接触した状態で直接加熱す るので、 重油が漏れ出していたとしても爆発、 出火を防止でき、 安全性 が高い。 なお、 タンク 6や配管部分 1 6の温度は、 高周波インバー夕ュ ニッ ト 3から供給する高周波電流を制御することにより、 容易に制御す ることができる。
また、 高周波インバ一夕ユニッ ト 3から筒状ワーキングコイル 2 ' に 供給すると、 誘導加熱により導電性物質である配管部分 1 6 (鋼材製の 液体物質接触部材) 自体が発熱する。 この様にして、 船体既設の配管部 分 1 6が発熱すると、 前記したタンク 6の場合と同様に、 内部の重油を 効率良く加熱して粘度を低下させることができる。
この様にして、 タンク 6内や配管部分 1 6内の重油を加熱して粘度を 低下させることができると、 ポンプ 4を作動することによりタンク 6内 の重油を抜き出すことができる。 そして、 抜き出した重油は回収管 5を 介して移送し、 陸上あるいは作業船上の回収タンク 9に重油を回収する ことができる。
回収タンク 9までの移送距離が短い場合には、 回収管 5内を通る間の 温度降下が少ないが、 移送距離が数十メートルに及ぶ場合には、 移送途 中での温度降下が大きくなつて、 特に厳冬下では温度降下が顕著である 。 そこで、 第 4図に示すように、 回収管 5の途中に昇温ュニッ ト 2 0を 設け、 これにより再度加熱して昇温することにより粘度を低下させても よい。
昇温ユニッ ト 2 0は、 例えば、 複数本のラバ一ホース 5 ' を接続した 回収管 5の途中に、 回収管 5の一部として機能する鋼板パイプなどの導 電性材製管部 2 1を介在させ、 この管部 2 1の外周にワーキングコイル 本体 1 1〃 を装着してその外周を、 断熱性を有する合成樹脂など非導電 性材 2 2で覆ったものである。 そして、 この昇温ュニッ 卜 2 0のヮ一キ ングコイル本体 1 1〃 に高周波イ ンバー夕ユニッ ト 3から高周波電流を 供給すると、 上記導電性材製管部 2 1自体が誘導加熱により発熱するの で、 この発熱によって導電性材製管部 2 1内の重油 (液体物質) を昇温 することができる。 したがって、 移送距離が長くても、 また、 気温が低 くても、 重油を途中で昇温しながら円滑に移送して、 回収タンク 9に回 収することができる。
なお、 本実施形態における昇温ュニッ ト 2 0は、 導電性材製管部 2 1 の両端にフランジ部 2 3を設けてあるので、 ラバーホース 5 ' を順次接 続して構成する回収管 5の途中、 すなわちラバーホース 5 ' の接続部分 に適宜配置することができ、 移送する距離や外気温度などの条件により 数量を選択することができる。 また、 昇温ユニッ ト 2 0のワーキングコ ィル本体 1 1〃 は、 鋼板パイプを分割して開閉する必要がないので、 ノ イブと同軸にコイルを巻くことができ、 この巻方は単卷でも、 並列巻の いずれでもよい。
また、 第 4図 (d ) に示すように、 ラバ一ホース 5 ' を接続した回収 管 5の途中に導電性パイプ 2 4を適宜に配置し、 このパイプ 2 4の外周 に前記ワーキングコイル 2 ' を被せ、 このワーキングユニッ ト 2 ' に高 周波ィンバ一夕ュニッ ト 3から高周波電流を供給すると、 上記導電性材 パイプ 2 4自体が誘導加熱により発熱するので、 この発熱によって通過 する重油を昇温することができる。
そして、 ラバ一ホース 5 ' の接続部分以外の途中で昇温する時には、 前記ワーキングコイル 2 ' と同様に、 側面部分で開閉可能とした昇温ュ ニッ トを使用する。 この昇温ユニッ トは、 図示していないがワーキング コイル 2 ' と同様に、 筒状ケースを軸線方向に沿って 2つに分割すると ともに、 分割部分にヒンジ機構を設けてケースを側面部分で開閉可能と し、開閉する分割部分には閉じた状態を維持する閉状態維持機構を設け、 上記ケース内にヮ一キングコイル本体を収納している。 ケースは、 断熱 性を有するプラスチックやゴムなどの非磁性材で構成した場合には、 内 周面に鉄板等の導電性材製の発熱部材を分割開閉可能な状態で取り付け るが、 ケース自体を導電性材製として発熱部材を兼ねてもよい。 要する に、 ワーキングコイル本体よりも中心軸線側 (筒体の内側) に誘導加熱 される導電性材があればよく、 この点においてのみワーキングコイル 2 ' と異なる。 そして、 このケース内に収納するヮ一キングコイル本体は 鞍形のコイルを直列あるいは並列に接続して内蔵する。 閉状態維持機構 は、 ボルト , ナッ トで構成してもよいが、 トグル式止着金具や磁石でも よい。
この様な構成からなる昇温ュニッ トをラバ一ホース 5 ' の途中に取り 付けるには、 ケースを側面部分で開いた状態でラバーホース 5 ' に被せ てからケースを閉じて閉状態維持機構により閉状態を維持する。 そして 、 この状態で高周波ィンバー夕ュニッ ト 3からワーキングコイル本体に 高周波電流を供給すると、 発熱板が誘導加熱により発熱する。 したがつ て、 この熱によりラバーホース 5 ' を外側から加熱して、 内部を通る重 油等の液体物質を昇温することができる。
前記の実施形態では、 内底板 7や配管部分 1 6などいずれも船体の一 部であって、 重油に接する液体物質接触部材にワーキングコイル 2 , 2 ' を当てがい、 誘導加熱により液体物質接触部材自体、 すなわち船体の 一部を発熱させたが、 加熱対象は回収対象である液体物質であるので、 この液体物質を加熱することができればよい。
そこで、 液体物質回収装置の一部を既設の液体物質接触部材 (液体物 質区画部材) の外側から内側に挿入できるように構成してもよい。 例え ば、 第 5図に示す液体物質回収装置は、 回収対象である重油が入った部 分 (タンク 6 ) を区画する液体物質区画部材 (内底板 7 ; タンクケ一シ ングプレート) の外側から内側に挿入可能なワーキングコイル 3 0と、 液体物質接触部材を備えたワーキングコイル 3 0に高周波電流を供給す る高周波ィンバ一タュ二、ソ ト 3と、 ポンプ 4に接続された回収管 5とか らなる。 そして、 ワーキングコイル 3 0は、 ポンプ 4の吸入口側に接続 した回収管 5の先端に接続され、 液体物質区画部材 (内底板 7 ) に開設 した穴 3 1から内部に挿入可能な導電性材製の筒体 3 2と、 この筒体 3
2の周面に沿って卷装されたワーキングコイル本体 3 3とを有する。 筒 体 3 2は、 液体物質接触部材として機能するものであり、 例えば内層と 外層とを隙間をあけて重合した二重の鉄パイプで構成し、 一端開口部に は回収管 5との接続部となるフランジ部 3 4を形成し、 内層と外層との 間の隙間内にヮ一キングコイル本体 3 3を収納して密閉する。
この様な構成からなる液体物質回収装置により座礁した船舶 1のタン ク 6内から重油を抜き出すには、 筒体 3 2を回収管 5の下端にフランジ 部 3 4で接続し、 クレーン等で吊り下げた状態でマンホールハッチなど の穴 3 1から液体物質区画部材の内側、 すなわちタンク 6内に挿入し、 液体物質接触部材として機能する筒体 3 2を重油中に差し込む。 この状 態で高周波ィンバ一夕ュニッ ト 3からワーキングコイル 3 0のヮーキン グコイル本体 3 3に高周波電流を供給すると、 筒体 3 2自体が誘導加熱 により発熱する。 したがって、 この筒体 3 2の内周面と外周面に接触し ている重油が加熱されて粘度が低下する。 そして、 ポンプ 4を作動する と、 筒体 3 2の周囲で粘度が低下した重油を吸引して回収管 5を介して 回収タンク 9に回収することができる。
この液体物質回収装置は、 重油の液面が低下しても、 吊り下げ高さを 調整することができるので、 重油の液面近傍を効率良く加熱することが できる。 なお、 ポンプ 4に液中ポンプを用いると、 ポンプ 4まで重油中 に浸潰した状態で加熱と吸引作動を行うことができる。 この場合、 タン クボトムプレート 3 5上に降ろした状態で作動することもできるが、 こ の時には、 筒体 3 2の下端開口を閉塞しないように脚や突起 (図示せず ) を下向きに設けることが望ましい。
なお、 このワーキングコイル 3 0は、 第 6図に示すように、 タンク 6 を構成しているタンクケ一シングプレート (内底板 7 ) などに穴 3 1を 開設し、 この穴 3 1に固定した状態で使用することもできる。 この場合 、 ポンプ 4の吸入口に接続した回収管 5の一部分にワーキングコイル 3 3を設けてもよい。
次に、 船体が破損するなどして燃料油等が海上に流出してしまい、 こ れを回収する液体物質回収装置について説明する。
この液体物質回収装置は、 第 7図に示すように、 水面に浮遊している 重油などの液体物質をテーブル 4 0の上面に流入可能な状態で浮遊させ るフロート 4 1と、 上記テーブル 4 0の上面に設けられた導電性材製の 液体物質接触部材 4 2と、 この液体物質接触部材 4 2に設けたヮ一キン グコイル 4 3と、 回収船 4 4上に設置されてワーキングコイル 4 3に高 周波電流を供給する高周波ィンバ一夕ュニッ ト 3と、 ポンプ 4に接続さ れた回収管 5とから構成される。 テーブル 4 0はプラスチックなどの非 磁性体からなる略台形の板材であり、 左右のハ字状側縁に発泡プラスチ ックなどを成型したフロート 4 1を水面上に突出する状態で設けて、 こ のフロート 4 1を回収液体物質導入ガイ ドとして機能させる。 そして、 テーブル 4 0の上面に鉄板等の導電性材を液体物質接触部材 4 2として 添設し、 テーブル 4 0の厚み内に、 平面形状が略台形のフラッ トなヮ一 キングコイル 4 3を埋設する。
なお、 図示していないが、 テーブル 4 0の上方に天板を所定間隔を空 けて設けて筒状体を構成し、 この筒状体を巻くようにしてワーキングコ ィルを設けてもよい。 そして、 このワーキングコイルは、 第 7図の実施 形態の場合も同様であるが、 単一卷でも或は複数並列卷でもよい。 また、 回収管 5の先端に開口した導入口をフロートの浮力により水面 に浮かせて、 テーブル 4 0上からの液体物質を吸引し易く してもよい。 例えば、 先端に向かって次第に幅を拡大した漏斗状の導入案内部材 (図 示せず) をフロートに接続した状態で上向きに設け、 下端の幅狭な部分 に回収管 5の先端を接続し、 フロートにより支持した部分に、 ポンプ 4 および高周波ィンバ一夕ュニッ ト等を収納してオイルスキマー 4 5とし 、 フロー卜で支えた部分や導入案内部材に前記マツ ト状ヮ一キングコィ ル 2を設けたり、 導入口からポンプ 4を介して回収船 4 4の回収タンク 9に至る回収路 5の途中に前記筒体状のワーキングコイル 2 ' を設けて もよい。 なお、 導入案内部材は、 上端に開口する導入口の部分の高さを 調整できるように構成することが望ましい。
第 7図 ( c ) に示すように、 オイルフェンス 4 6の一端を回収船 4 4 に接続し、 他端をオイルフェンス展張船 4 7に接続し、 このオイルフエ ンス展張船 4 7を走行して、 海上に漂流している重油、 ェマルジヨン化 した油などを回収船 4 4のサイ ドへ集めながら、 高周波インバ一夕ュニ ッ ト 3からワーキングコイル 4 3に高周波を供給し、 テ一ブル 4 0上面 の液体物質接触部材 4 2自体を発熱させる。 テーブル 4 0の上面には漂 流している重油ゃェマルジョン化した油等が導入されているので、 液体 物質接触部材 4 2自体の発熱により液体物質接触物質 4 2上の重油等を 加熱して粘度が低下することができる。 そして、 オイルスキマー 4 5の 周囲に開口している導入案内部材の上端導入部分をテーブル 4 0の幅狭 な部分に近付けると、 テーブル 4 0上で粘度が低下した重油等を導入案 内部材内に流し込んで案内して回収管 5内に吸引することができ、 これ により海面に浮遊している重油等を効率良く回収することができる。 次に、 沈没した船舶 1から燃料油を回収する実施形態について説明す る。
第 8図に示すように、 海底に横倒しになった船舶 1のタンク 6から燃 料油を回収するには、 作業者が潜水してポンプ 4に接続した回収管 5の 先端をタンク 6内に連通する部分、 例えばタンクのエア一抜きパイプ 6 ' などに接続する。 なお、 船体が上下逆さまに沈没するなどして、 回収 管 5の接続先がない場合には、 船底外板に穴を開設し、 この穴に接続す る。
そして、 タンク 6に対応した船底 5 0や内底板 7に前記マツ ト状のヮ 一キングコイル 2を当てがい、 これらのワーキングコイル 2に、 作業船 (図示せず) に搭載した高周波インバー夕ユニッ ト 3から高周波電流を 供給する。 ワーキングコイル 2に高周波電流を供給すると、 前記実施形 態と同様に、 導電性材である鋼板製の船底 5 0や内底板 7等自体が誘導 加熱により発熱するので、 タンク 6内の燃料油が外部からの操作によつ て直接加熱される。
したがって、 海底の水温が低く、 タンク 6内の燃料油の粘度が高くな つていても、 上記加熱により粘度が低下される。 このため、 ポンプ 4の 作動により回収管 5を介して、 粘度が低下した燃料油を抜き出して作業 船の回収タンク 9に回収することができる。
なお、 高周波ィンバ一夕ュニッ ト 3はワーキングコイル 2の近くに配 置した方が効率を高めることができるので、 海中に配置することが望ま しい。
また、 回収管 5の途中に、 前記筒状ワーキングコイル 2 ' を設けると 、 回収途中で昇温することができるので、 確実且つ容易に回収すること ができる。
また、 深海に沈没した場合には、 作業者が潜水して作業を行うことが できないので、 この様な場合には、 カメラとロボッ トアーム等を備えた 無人潜水艇 (R O V、 図示せず) を使用し、 作業船上からカメラのモニ 夕一を見ながら遠隔操作によりロボッ トアームを操作して、 回収管 5を 接続したり、 ワーキングコイル 2を装着するなどの作業を行う。
この様にして、 回収管 5を接続し、 ヮ一キングコイル 2を装着したな らば、 浅海での沈没の場合と同様に、 作業船上の高周波インバー夕ュニ ッ ト 3からヮ一キングコイル 2に高周波電流を供給すると、 タンク 6内 の燃料油を加熱して粘度を低下させることができる。 したがって、 ボン プ 4の作動により回収管 5を介して、 流動し易くなつた燃料油を抜き出 して作業船の回収タンク 9に回収することができる。
また、 深海に沈没して回収管をエアー抜きパイプ等に容易に接続でき ない様な場合、 船底外板に穴を開設する穿孔機能とワーキングコイルに よる加熱機能と液体物質を回収するポンプ機能とを備えた液体物質回収 装置を使用することが望ましい。 例えば、 第 9図に示す液体物質回収装 置 5 1は、 耐圧密閉ケ一シング 5 2内に、 ポンプ 4と高周波インバー夕 ユニッ ト 3を設けるとともに、 ポンプ 4の吸引口側に接続したパイプ 5 3を回収路の一部として該ケーシング 5 2内から外部に進退可能に設け 、 このパイプ 5 3の先端に、 前記ワーキングコイル 3 0と同様に、 導電 性材製筒体状の液体物質接触部材 5 4内にワーキングコイル本体 5 5を 備えたワーキングコイル 5 6を取り付け、 且つ、 該ヮ一キングコイル 5 6及びパイプ 5 3の中心線と同軸線上に配置されてヮ一キングコイル 5 6が進入可能な穴を開設可能な切刃を有する穿孔機構を備える。
具体的には、 フレーム 5 7のほぼ中央に設けた耐圧密封ケ一シング 5 2内に、 ポンプ 4、 高周波インバー夕ユニッ ト 3、 ポンプ 4の吸引側に 接続したパイプ 5 3を回転するとともにケ一シング 5 2の下面から進退 させる回転 ·進退駆動機構 5 9などを設け、 また、 ケ一シング 5 2の下 方に取付ベース 6 0を離脱可能な状態で設け、 フレーム 5 7の上方には 推進装置 6 1をケーシング 5 2の左右に接続した状態で設けてある。 ケ —シング 5 2の下面から進退 (上下動) するパイプ 5 3の先端 (下端) には、 パイプ 5 3と連通した状態で筒状のヮ一キングコイル 5 6を取り 付け、 このワーキングコイル 5 6の導電性材製筒体 (液体物質接触部材 5 4 ) の先端に切刃 6 2を備える。 また、 取付べ一ス 6 0には、 中央の 開口窓の周囲にタツピングネジ機構 6 3と切り離し機構 6 4をそれぞれ 複数箇所設ける。 タッピングネジ機構 6 3は、 先端にドリル部を、 その 上方に夕ップ部を、 その上方に雄ネジ部をそれぞれ形成したタツビング ネジ状の固定軸 6 5と、 この固定軸 6 5を回転する機構を備えている。 なお、 第 9図中の符号 6 6は、 この液体物質回収装置 5 1を作業船から 吊り下げるワイヤ一、 5はポンプ 4の吐出側に接続した回収管、 6 7は 高周波ィンバ一夕ュニッ ト 3や照明ランプ等へ電源供給する電源コード やカメラ (図示せず) からの情報を作業船に送る配線等のコード束であ る。
上記した構成からなる液体物質回収装置 5 1を使用して沈没船のタン ク 6内から例えば燃料油を回収する場合には、 パイプ 5 3を収縮して先 端の切刃 6 2が取付ベース 6 0から突出しない状態 (後退した状態) で 作業船から沈没船の上方に降ろし、 所定の位置、 すなわちタンク 6に対 応する船底外板などであってできるだけ高い位置に合わせる。 そして、 この位置に取付べ一ス 6 0を載せたならば、 推進装置 6 1を作動して回 収装置 5 1に下向きに押し付けながらタツビングネジ機構 6 3を作動さ せて固定軸 6 5を回転して船底外板 7 0に穿孔しながらネジ切りして雄 ネジ部を締め込む。 この作業が終了すると、 固定軸 6 5の雄ネジ部の船 底外板 7 0に対する締め込みによって取付べ一ス 6 0が船底外板 7 0に 強固に固定される。 したがって、 たとえ傾斜していても回収装置 5 1が 安定する。 なお、 この作業中における反力は、 回収装置 5 1の自重に推 進装置 6 1の推進力を加えた力で受けることができる。
次に、 回転 ·進退駆動機構 5 9を作動して下端の切刃 6 2が船底外板 7 0に当接するまでパイプ 5 3を前進 (下降) させ、 船底外板 7 0に当 接したならばパイプ 5 3、 すなわち切刃 6 2を回転して船底外板 7 0を 切削しながら更に少しずつ下降して船底外板 7 0に穴 7 1を開設する。 穴 7 1が開設されたならば更に下降して、 ワーキングコイル 5 6を燃料 油中に差し入れる。 なお、 この作業中における反力は、 取付ベース 6 0 が固定軸 6 5によって船底外板 7 0に強固に固定されているので、 回収 装置 5 1が浮上したり移動することなく固定軸 6 5によって十分に受け ることができる。
この様にして、 船底外板 7 0に穴 7 1を開設してタンク 6内にヮーキ ングコイル 5 6を差し入れると、 前記実施形態と同様に、 ワーキングコ ィル 5 6に高周波電流を供給してワーキングコイル 5 6の筒体 (液体物 質接触部材) 5 4自体が誘導加熱により発熱する。 したがって、 この筒 体 5 4の内周面と外周面に接触している燃料油が加熱されて燃料油の粘 度が低下する。 そして、 ポンプ 4を作動すると、 筒体 5 4の周囲で粘度 が低下した燃料油を吸引してパイプ 5 3から回収管 5を介して、 作業船 上の回収タンクに回収することができる。 なお、 タンク 6内の燃料油を 加熱するには、 前記回収装置 5 1に加えて、 マッ ト状ワーキングコイル 2を船底外板 7 0に取り付けて加熱することが望ましい。 また、 回収装 置 5 1から作業船の回収タンクとの間で燃料油が冷却されて粘度が高ま ることを防止するために、 回収管 5の途中に、 前記筒状ワーキングコィ ル 2 ' や昇温ュニヅ ト 2 0を設けることが望ましい。
燃料油の回収が終了したならば、 パイプ 5 3を後退 (上昇) させてヮ —キングコイル 5 6を穴 7 1から引き抜き、 その後、 切り離し機構 6 4 を作動して取付ベース 6 0を回収装置 5 1から切り離す。 したがって、 取付ベース 6 0は船底外板 7 0に固定したまま残される。 この取付べ一 ス 6 0の離脱作業が終了したならば、 回収装置 5 1を引き上げて作業船 に撤収する。
なお、 この液体物質回収装置 5 1では、 回収管 5の一部を構成するパ イブ 5 3の先端に筒状のワーキングコイル 5 6を設け、 このヮ一キング コイル 5 6の筒体 5 4の先端に切刃 6 2を設けてヮ一キングコイル 5 6 自体を穿孔機構の一部としたが、 この様に構成すると回転体であるヮー キングコイル 5 6への配線構造が複雑になるので、 穿孔機構とヮ一キン グコイル 5 6とを別個に構成してもよい。 例えば、 ケ一シング 5 2内に 設けた回転 ·進退駆動機構により駆動されるパイプ材の先端 (下端) に 切刃を設け、 このパイプ材の内側に、 回収管 5の一部を構成するパイプ を進退可能に設け、 このパイプの先端 (下端) に筒状ワーキングコイル を設けてもよい。 この様に構成した場合には、 外側のパイプ材を下降し て回転することにより船底外板に穴を開設し、 その後、 内側のパイプを 下降してワーキングコイルを上記穴からタンク内に進入させて燃料油の 粘度を低下させることができる。 そして、 この様に構成すると、 ヮ一キ ングコイルへの配線構造が簡素になり、 製造が容易である。
また、 海難事故により転覆して船底を上にして漂流することがある ( 図示せず)。 この様な場合には、 海面上に出た船底外板に穴を開設し、 この穴に回収管 5を接続し、 マッ ト状ワーキングコイル 2などを船底外 板等に適宜に当てがう。 そして、 漂流船舶上に設置した、 或は作業船に 搭載した高周波ィンバ一夕ュニッ 卜からワーキングコイル 2に高周波電 流を供給して船底外板等自体を誘導加熱で発熱させ、 これにより燃料夕 ンク内の燃料油等の粘度を低下させ、 作業船に搭載したポンプ 4を作動 して回収管 5を介して船舶の燃料タンクから燃料油等を作業船の回収夕 ンクに回収する。 産業上の利用可能性
以上のように、 本発明にかかる液体物質回収方法、 および液体物質回 収装置は、 座礁したり、 沈没したり、 あるいは転覆して漂流中の船舶の 燃料タンク等から燃料油等の液体物質を回収する場合に適するほか、 夕 ンカーの貯蔵タンク内から原油や液体化学物質を回収する場合にも同様 に適しており、 また、 船舶に限らず、 例えば海底油田掘削櫓や原油荷役 設備等から液体物質を回収する場合にも適している。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 回収対象となる液体物質に接する部材であって導電性材で構成さ れている液体物質接触部材にヮ一キングコイルを当てがい、 このヮ一キ ングコイルに高周波ィンバ一夕ュニッ 卜から高周波電流を供給して上記 液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱によって上 記液体物質の粘度を低下させ、 この液体物質をポンプに接続した回収管 を介して回収することを特徴とする液体物質回収方法。
2 . 前記回収管の少なくとも一部を導電性材製管部で構成し、 この導 電性材製管部の外周にワーキングコイルを装着し、 ヮ一キングコイルに 高周波ィンバ一夕ュニッ 卜から高周波電流を供給して上記導電性材製管 部自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱によって導電性材製管部内 の液体物質を昇温して回収することを特徴とする請求項 1に記載の液体 物質回収方法。
3 . 回収対象となる液体物質に接する部材であって導電性材で構成さ れている液体物質接触部材に取付可能なワーキングコイルと、
ワーキングコイルに高周波電流を供給する高周波ィンバ一夕ュニッ ト と、
ポンプに接続されて上記液体物質接触部材に接続可能な回収管と、 からなり、 高周波ィンバ一夕ュニッ 卜からワーキングコイルに高周波電 流を供給して上記液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱させ、 こ の発熱によって上記液体物質の粘度を低下させ、 この液体物質をポンプ の作動により回収管を介して回収することを特徴とする液体物質回収装
4 . 前記ヮ一キングコイルは、 非磁性体で構成された円筒状ケースを 軸線方向に沿って分割するとともに、 分割部分にヒンジ機構を設けてケ —スを側面部分で開閉可能とし、 開閉する分割部分には閉じた状態を維 持する閉状態維持機構を設け、 上記ケース内にワーキングコイル本体を 収納し、 ケースをその側面部分で開いた状態で上記液体物質接触部材の 外周に取り付け、 上記閉状態維持機構により閉状態を維持可能としたこ とを特徴とする請求項 3に記載の液体物質回収装置。
5 . 前記ワーキングコイルは、 非磁性材で構成されて可撓性を有する マツ ト状ケースと、 このマツ ト状ケースの内部に収納したヮ一キングコ ィル本体と、 マツ ト状ケースを液体物質接触部材に止着する止着機構と 、 からなり、
液体物質接触部材の表面に沿ってマッ ト状ケースを当てがい、 止着機 構により止着することを特徴とする請求項 3に記載の液体物質回収装置 <
6 . 前記回収管は、 その少なくとも一部を導電性材製管部で構成し
、 この導電性材製管部の外周にワーキングコイル本体を装着し、 ヮ一キ ングコイル本体に高周波ィンバ一夕ュニッ 卜から高周波電流を供給して 上記導電性材製管部自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱によって 導電性材製管部内の液体物質を昇温して回収することを特徴とする請求 項 3に記載の液体物質回収装置。
7 . 前記回収管は、 途中に昇温ユニッ トを有し、
この昇温ュニッ トは、 筒状ケースを軸線方向に沿って 2つに分割する とともに、 分割部分にヒンジ機構を設けてケースを側面部分で開閉可能 とし、 開閉する分割部分には閉じた状態を維持する閉状態維持機構を設 け、 上記ケース内にワーキングコイル本体を収納し、 ワーキングコイル 本体よりも中心軸側に導電性材製の発熱部材を有し、 高周波ィンバ一夕 ュニッ トからの高周波電流により発熱部材自体を誘導加熱して回収管内 の液体物質を昇温することを特徴とする請求項 3に記載の液体物質回収
8 . 回収対象となる液体物質が入った部分を区画している液体物質区 画部材の外側から内側に挿入可能なワーキングコイルと、
ワーキングコイルに高周波電流を供給する高周波ィンバ一夕ュニッ ト と、
ポンプに接続された回収管と、
からなり、
前記ワーキングコイルは、 上記回収管の先端に接続され、 液体物質接 触部材に開設した穴から内部に挿入可能な導電性材製の筒体と、 この筒 体の周面に沿って巻装されたヮ一キングコイル本体とを有し、
上記筒体を穴から液体物質区画部材の内側に挿入して筒体を液体物質 接触部材とし、 この状態で高周波ィンバ一夕ュニッ 卜からワーキングコ ィルに高周波電流を供給して上記筒体自体を誘導加熱により発熱させ、 この発熱によって内部の液体物質の粘度を低下させ、 この液体物質をポ ンプの作動により回収管を介して回収することを特徴とする液体物質回 収装置。
9 . 水面に浮遊して回収対象となる液体物質をテーブルの上面に流入 可能な状態でテーブルを浮かすフロートと、 上記テーブルの上面に設け られた導電性材製の液体物質接触部材と、 テ一ブルに設けられたヮ一キ ングコイルと、 ワーキングコイルに高周波電流を供給する高周波ィンバ —夕一ュニッ トと、
ポンプに接続され、 先端に開口した導入口内にテ一ブル上からの液体 物質を吸引する回収管と、
からなり、 高周波ィンバ一夕ュニッ トからワーキングコイルに高周波電 流を供給して上記液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱させ、 こ の発熱によってテーブル上の液体物質の粘度を低下させ、 この液体物質 をポンプの作動により回収管の導入口内に吸引して回収することを特徴 とする液体物質回収装置。
1 0 . 耐圧ケーシング内に、 ポンプと高周波インバー夕ユニッ トを設 けるとともに、 上記ポンプの吸引口側に接続したパイプを回収路の一部 として該ケ一シング内から外部に進退可能に設け、
このパイプの先端に、 導電性材製筒体状の液体物質接触部材内にヮー キングコィル本体を備えたワーキングコイルを取り付け、
且つ、 該ワーキングコイル及びパイプの中心線と同軸線上に配置され 、 ワーキングコイルが進入可能な大きさの穴を開設可能な切刃を有する 穿孔機構を備え、 穿孔機構により穿設した穴内にワーキングコイルを 進入させた状態で上記高周波ィンバ一夕ュニッ 卜からワーキングコイル に高周波電流を供給して液体物質接触部材自体を誘導加熱により発熱さ せ、 この発熱により液体物質の粘度を低下させ、 この液体物質をポンプ の作動により回収することを特長とする液体物質回収装置。
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