WO1999056204A1

WO1999056204A1 - Procede et dispositif pour le traitement de donnees

Info

Publication number: WO1999056204A1
Application number: PCT/JP1999/002109
Authority: WO
Inventors: Yuji Sawada; Hisashi Saiga; Masafumi Yamanoue; Keisuke Iwasaki; Yoshihiro Kitamura
Original assignee: Sharp Kabushiki Kaisha
Priority date: 1998-04-28
Filing date: 1999-04-21
Publication date: 1999-11-04
Also published as: JP3586560B2; US6701331B1; JPH11312081A

Description

明細書

データ処理装置およびデータ処理方法技術分野

本発明は、データ処理装置およびデータ処理方法に関し、特に、データフォーマットおよびデータ処理装置の各種機能の拡張および変更を行なうことができ、安定にデ一タ処理を行なうことができるデータ処理装置およぴデータ処理方法に関する。背景技術

文書ファィルなどを始めとしてコンピュータが処理可能なデジタルデータは、データに互換性を持たせるため、何らかのフォーマツトに従って記録媒体に記録される。通常、どのフォーマットにおいても、新たな機能の追加などのため、しばしばフォーマットの拡張が行なわれる。しカゝし、フォーマット拡張の仕方によつては、旧式の再生プログラムではデータを読込めずに、フォーマット拡張後のデータに対する処理を行なうことができないという問題がある。また、期待しているフォーマツトとは異なるフォ一マツトのデータが再生プログラムに読み込まれることによって、再生プログラムが暴走してしまうおそれもある。

日本特開平 4一 2 7 8 2 6 2号公報に開示されているディジタル信号記録再生装置では、再生されるディジタル信号を格納する記録媒体内に、識別符号を格納する領域が設けられ、この識別符号により再生されるディジタル信号が互換性のある基本機能に属するのか、互換性のない専用機能に属するのかが識別される。ディジタル信号記録再生装置は、ディジタル信号を再生する際に、そのディジタル信号が再生可能か否かを確認した後、再生できるディジタル信号のみを再生する。したがって、メーカは、ディジタル信号記録再生装置の互換性を維持しつつ、機能拡張を自由にできる。

また、 WWW (World Wide Web) で用いられている H TM L (Hyper Text Markup Language) 形式のデータでは、タグと呼ばれる識別子を用いて処理および処理すべきデータが指定される。すなわち、オープンタグ < a b c > ( " a b c " はタグ名）とクローズタグく a b c >との間に処理対象のデータを挟むことによって、処理すべきデータが指定される。また、 2つのタグの間に挟まれたデータには、 " a b e " というタグ名に割当てられた処理が施される。この H T M Lデータの表示処理を行なうブラウザでは、新しいタグを追加することによつて機能拡張ができるように設計されている。また、ブラウザでは、解釈できないタグに遭遇した場合、そのオープンタグとクローズタグとを読み飛ばすことによつて、その機能を無視することができる。このため、ブラウザは、処理可能なデータのみを処理することができる。

このような、 H TM L形式で書かれたデータを解釈して画面に表示するブラウザでは、プラグインと呼ばれる外部プログラムをブラウザに追加することによつて機能を拡張する仕組みが設けられている。プラグインは、ファイル名の最後に付けられた、データの種類を示す ". m o V " 、や ". a V i " などの拡張子と 1対 1に対応付けられている。 H TM L形式のデータの中に、ブラウザで処理できなレ、種類のフアイルが存在する場合には、ブラウザはそのフアイルの拡張子を調べ、それと 1対 1に対応付けられたプラグインを起動して、そのファイルに対する処理を行なう。

しかし、上述の日本特開平 4 - 2 7 8 2 6 2号公報に開示のディジタル信号記録再生装置では、拡張された機能の処理を行なうためには、予め装置内部に拡張機能の処理を行なうプログラムを埋め込んでおく必要があり、装置内部に処理プログラムが存在しない場合には、拡張機能の実行ができないという問題があった。

H TM L形式のデ一タを解釈して画面に表示するブラウザでも同様の問題がある。

また、プラグインを用いたブラウザでは、プラグインとデータとが全く別の経路で配布される。このため、データの拡張子名とその拡張子名が示すデータの種類が 1対 1に対応していない場合も存在する。このような場合に、プラグインを用いてデータの再生を行なうと、本来プラグインが期待する種類のデータとは異なる種類のデータに対して処理が施される可能性がある。このため、最悪の場合ブラゥザのプログラムが暴走してしまうという問題がある。

さらに、プラグインは、プラグインの信頼性を考慮することなくブラウザに取込まれる。このため、バグを含んだプラグインまたはコンピュータウィルスに汚染されたブラグインなど、信頼性の低いブラグインが組込まれてしまう危険性がある。

また、動画や音声などのさまざまな機能を持つデータに対するブラグインを考えると、プラグインとしての性格上、そのすベての機能に対して処理ができるように設計されていなければならない。このため、プラグインのプログラムは、限られた機能に対してのみ処理を行なうプログラムに比べて複雑となる。よって、作成時にバグが混入しやすく、作成に時間がかかり、動作確認に時間がかかり、かつ動作の確認漏れを起こしやすいなどの問題がある。発明の開示

それゆえに本発明の目的の 1つは、入力されるデジタルデータのフォーマツトや装置本体の各種機能の拡張や変更を行ない、安全なソフトウエアだけ選択的に装置内部のプログラムとして取込み、データ処理を安定に行なうことのできるデ一タ処理装置を提供することである。

本発明の他の目的は、入力されるデジタルデータのフォーマツトゃ装置本体の各種機能の拡張や変更を行ない、安全なソフトウェアだけ選択的に装置内部のプログラムとして取込み、データ処理を安定に行なうことのできるデータ処理方法を提供することである。

本発明のある局面に係るデータ処理装置は、処理対象データと、処理対象データの種類を示す識別子と、少なくとも 1つの識別子に関連付けられ、識別子に関連する処理対象データに対して予め定められた処理を施すための添付プログラムとからなるデジタルデータを読み込んで、処理対象データに対して処理を施す。上記データ処理装置は、少なくとも 1つの識別子に関連付けられ、処理対象データに対して予め定められた処理を施すための処理モジュールを含む内部プロダラムを記憶するためのプロダラム記憶部と、デジタルデータを読み込むためのデジタルデータ読込み部と、デジタルデータ読込み部に接続され、読み込まれた処理対象データの識別子に関連する添付プログラムがデジタルデータ内に存在するか否かを判断するための添付プログラム有無判断部と、デジタルデータ読込み部およびプログラム記憶部に接続され、読み込まれた処理対象データの識別子に対応した処理モジュールが内部プログラム内に存在するか否かを判断するための処理モジュール有無判断部と、添付プログラム有無判断部、処理モジュール有無判断部、デジタルデータ読込み部およびプログラム記憶部に接続され、添付プロダラム有無判断部および処理モジュール有無判断部のそれぞれの出力に応じて、添付プログラムおよび処理モジュ一ルのレ、ずれか一方を用いて、処理対象データに処理を施すためのプログラム選択実行部とを含む。

処理対象データと処理対象データに処理を施すための添付プログラムとがー体となって配布され、処理対象データと同一の経路から配布された添付プログラムを用いて処理対象データに対する処理が施される。処理対象データに合致した添付プログラムにより処理が施されることにより、添付プログラムが暴走していしまうという問題が回避される。また、添付プログラムは、処理対象データのみを処理できればよいため、添付プログラム自体が単純となり、添付プログラム作成時のバグの混入が低下し、短時間での作成および動作確認が可能となり、動作の確認漏れを起こしにくくなる。このため、データ処理を安定に行なうことができるようになる。

好ましくは、添付プログラムおよび処理モジュールにはバージョン情報がそれぞれ付されており、上記データ処理装置は、デジタルデータ読込み部およびプログラム記憶部に接続され、処理対象データの識別子にそれぞれ対応した、添付プログラムおよび処理モジュールのそれぞれのバージョン情報を比較するためのバ一ジョン情報比較部をさらに含み、プログラム選択実行部は、添付プログラム有無判断部、処理モジュール有無判断部、バージョン情報比較部、デジタルデータ読込み部およびプログラム記憶部に接続され、添付プログラム有無判断部、処理モジュール有無判断部およびバージョン情報比較部のそれぞれの出力に応じて、添付プログラムおよび処理モジュールのいずれか一方を用いて、処理対象データに処理を施すための部分を含む。

添付プログラムおよび処理モジュールのうち、バージョンが新しいものを用いて処理対象データに対する処理を行なうようにすれば、よりバグの少ないプログラムでの処理を行なうことができる。このため、データ処理を安定に行なうことができるようになる。

さらに好ましくは、添付プログラムおよび処理モジュールには作成者情報がそれぞれ付されており、上記データ処理装置は、デジタルデータ読込み部おょぴプログラム記憶部に接続され、処理対象データの識別子にそれぞれ対応した、添付プログラムおよび処理モジュールのそれぞれの作成者情報を比較するための作成者情報比較部をさらに含み、プログラム選択実行部は、添付プログラム有無判断部、処理モジュール有無判断部、作成者情報比較部、デジタルデータ読込み部およびプログラム記憶部に接続され、添付プログラム有無判断部、処理モジュール有無判断部および作成者情報比較部のそれぞれの出力に応じて、添付プログラムおよび処理モジュールのいずれか一方を用いて、処理対象データに処理を施すための部分を含む。

添付プログラムおよび処理モジュールの作成者情報を画面に表示し、作成者情報に基づいてユーザが選択したモジュールで実行させれば、よりバグの少ないと思われるプログラムで処理させることができる。

さらに好ましくは、添付プログラムおよび処理モジュールにはバージョン情報がそれぞれ付されており、上記データ処理装置は、デジタルデータ読込み部およびプログラム記憶部に接続され、処理対象データの識別子にそれぞれ関連する添付プログラムおよび処理モジュールのそれぞれのバージョン情報を比較するためのバージョン情報比較部と、バージョン情報比較部、デジタルデータ読込み部およびプログラム記憶部に接続され、バージョン情報比較部の出力に応じて、内部プログラムの処理モジュ一ルを添付プログラムで置換えるための処理モジュール置換え部分とをさらに含む。

添付プログラムおよび処理モジュールのうち、バージョンが新しいものをデータ処理装置に残すようにすれば、以降の処理で、よりバグの少ないプログラムでの処理を行なうことができる。このため、データ処理を安定に行なうことができるようになる。

さらに好ましくは、添付プログラムでの処理を許可する場合には、添付プログラムに添付プログラムでの処理を許可する再生承認情報が付されており、プログラム選択実行部は、デジタルデータ読込み部に接続され、処理対象データの識別子に関連する添付プログラムに再生承認情報が付されているか否かを判断するための再生承認情報有無判断部と、再生承認情報有無判断部、添付プログラム有無判断部、処理モジュール有無判断部、デジタルデータ読込み部およびプログラム記憶部に接続され、再生承認情報有無判断部の出力ならびに添付プログラム有無判断部および処理モジュール有無判断部のそれぞれの出力に応じて、添付プログラムおよび内部プログラムのいずれか一方を用いて、処理対象データに処理を施すための部分とを含む。

再生承認情報が付された添付プログラムが用いられて、処理対象データに対する処理が行なわれる。このため、安全なプログラムのみを用いて処理を行なうことができるようになり、信頼性の低いプログラムにより処理が行なわれることがなくなり、データ処理を安定に行なうことができるようになる。

本発明の他の局面に従うデータ処理方法は、少なくとも 1つの識別子に関連付けられ、識別子に関連する処理対象データに対して予め定められた処理を施すための処理モジュールを有し、かつ処理対象データと、処理対象データの種類を示す識別子と、少なくとも 1つの識別子に関連付けられ、識別子に関連する処理対象データに対して予め定められた処理を施すための添付プログラムとからなるデジタルデータを読み込んで、処理対象データに対して、処理モジュールまたは添付プログラムのいずれかを用いて処理を施すデータ処理装置で用いられる。上記データ処理方法は、デジタルデータを読み込むステップと、読み込まれた処理対象データの識別子に関連する添付プログラムがデジタルデータ内に存在するか否力を判断するステップと、デジタルデータ内に、処理対象データの識別子に関連する添付プログラムが存在する場合には、処理対象データに対して、添付プログラムを用いて処理を施すステップと、デジタルデータ内に、処理対象データの識別子に関連する添付プログラムが存在しない場合には、内部プログラム内に、処理対象データの識別子に関連する処理モジュールが存在するか否かを調べ、処理モジュールが存在する場合には、処理対象データに対して、処理モジュールを用いて処理を施すステップとを含む。

処理対象データと処理対象データに処理を施すための添付プログラムとが一体となって配布され、処理対象データと同一の経路から配布された添付プログラムを用レ、て処理対象デ一タに対する処理が施される。処理対象データに合致した添付プログラムにより処理が施されることにより、添付プログラムが暴走していしまうという問題が回避される。また、添付プログラムは、処理対象データのみを処理できればよいため、添付プログラム自体が単純となり、添付プログラム作成時のバグの混入が低下し、短時間での作成および動作確認が可能となり、動作の確認漏れを起こしにくくなる。このため、データ処理を安定に行なうことができるようになる。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の実施例に係る電子書籍表示装置の構成を示すブロック図である。

第 2図は、本発明の実施例に係る電子書籍表示装置で再生する書籍データのフォーマツトを示す図である。

第 3図は、書籍データに記録されるフォーマツト情報領域の構成の一例を示す図である。

第 4図は、書籍データに記録される管理情報領域の構成の一例を示す図である。第 5図は、電子書籍表示装置に表示される書籍データの各頁の構成の一例を示す模式図である。

第 6図は、書籍データに記録される頁データ領域の構成の一例を示す図である。第 7図は、文字データのオブジェクトデータが格納されたオブジェクトデータ領域の構成の一例を示す図である。

第 8図は、画像データのオブジェクトデータが格納されたォブジェクトデータ領域の構成の一例を示す図である。

第 9図は、現在のフォ一マツトでは採用されていない映像データが格納されたオブジェクトデータの構成の一例を示す図である。

第 1 0図は、書籍データに記録される添付プログラム領域の構成の一例を示す図である。

第 1 1図は、プログラム格納部 1 0 2内のプログラム格納状態を模式的に示す図である。第 1 2図は、プログラム格納部 1 0 2に格納される、プログラムのメタ情報を要素とするプログラム情報テーブルを示す図である。

第 1 3図は、項目データごとの処理手順を示すフローチャートである。

第 1 4図は、項目データの処理手順のうち、添付プログラムを電子書籍表示装置内部に格納する際の処理手順を示すフローチヤ一トである。

第 1 5図は、第 2の実施例における、項目データごとの処理手順を示すフロ一チヤ一トである。発明を実施するための最良の形態

[第 1の実施例]

以下、本発明の実施例に係る電子書籍表示装置について説明する。この電子書籍表示装置は、デジタルデータとして週刊誌、小説または漫画などの電子書籍データ（以下、「書籍データ」という）を読込み、順次再生して表示するものである。なお、本実施例では、電子書籍表示装置を例に挙げるが、他のデジタルデータを再生して表示する画像フアイリング装置など一般的なデータ処理装置であつてもよい。

本実施例に係る電子書籍表示装置は、プログラムの置換えなどにより機能拡張 (機能変更も含む）を行なうものである。このため、従来の機能拡張前の電子書籍表示装置では処理できない要素データがある場合には、要素データに、その要素データに処理を施すプログラムを添付し、添付されたプログラムに基づき要素データに対して処理を行なう。こうすることにより、電子書籍表示装置の機能拡張を行なうことができ、拡張機能の処理を実行できない電子書籍表示装置であつても、その要素データに対する処理を実行することができるようになる。たとえば、静止画やテキストしか表示できない電子書籍表示装置を、映像データゃァニメーシヨンのような動画像を表示できる電子書籍表示装置にすることができる。また、本実施例に係る電子書籍表示装置では、安全なプログラムだけを選択的に取込むことができるようにしている。具体的には後述する。

第 1図を参照して、本実施例に係る電子書籍表示装置は、装置全体の制御を行なう C P U (Central Processing Unit) 1 0 1と、装置のプログラム、書籍デ一タに添付されたプログラムおよびプログラムのメタ情報（認証情報、プ口グラムの作成者情報、バージョン情報）を格納するハードディスクなどよりなるプログラム格納部 102と、 C PU 1 01で実行されるプログラム、そのプログラムの作業領域および書籍データなどを格納するための RAM (Random Access Memory) 1 03と、 I C (Integrated Circuit) カードもしくは磁気ディスクなどの記録媒体に記録された書籍データを読込むディスクドライブ、または書籍データを通信回線を経由して受信するモデムなどにより構成される入力部 1 04と、書籍データを表示するための表示部 1 05と、表示部 105に表示中の書籍データの頁の切換えを指示する頁めくり指示部 1 06と、書籍データに添付されたプログラムを解釈して実行する外部プログラム実行部 107と、書籍データに添付されたプログラムの処理モジュールとプログラム格納部 1 02に格納されているプログラムの処理モジュールのうち、処理に用いる処理モジュールを選択し、必要に応じて、プログラム格納部 1 02に格納された処理モジュールを書籍データに添付された処理モジュールで置換えるように CPU 101に指示するプロダラム選択部 1 08と、 CPU 101、プログラム格納部 1 02、 RAM 1 03、入力部 1 04、表示部 1 05、頁めくり指示部 106、外部プログラム実行部 10 7およびプログラム選択部 108を相互に接続するための CPUバス 1 09とを含む。 CPU 101は、プログラム格納部 102から RAMI 03にロードされたプログラムに従い、頁めくり指示部 1 06などを介して受けたユーザの指示または書籍データの内容に応じて、各種処理を行なう。

第 2図を参照して、第 1図の記録媒体に記録されている書籍デ一タの概略構造を説明する。第 2図に示すように、書籍デ一タは、記録に用いられているフォーマット名などの情報を格納するフォーマット情報領域と、書誌情報領域、頁情報領域およびコピー許可情報領域など力らなる管理情報領域と、各頁ごとに分割され、記録されている書籍データの本文に相当する頁データ領域と、上記各領域のデータのうち、少なくとも一部のデータに対する処理を実行するためのプログラムを格納する添付プログラム領域とからなる。

第 3図を参照して、第 2図に示したフォーマツト情報領域の構成の一例を説明する。フォーマット情報領域は、フォーマット情報であることを示すフォーマツト情報識別子と、後述するフォーマット名文字列以降の領域（図中の領域 B ) のデータサイズと、フォーマツト名を示すフォーマツト名文字列などとから構成されている。なお、第 3図の右側に記した数値は、その内容を記録するのに使用されるデータ領域のバイト数であり、フォーマツト情報識別子には 2バイト、データサイズには 4バイトのデータ領域がそれぞれ使用されることを示している。また、フォーマット名文字列には Nバイト（Nはデータによって異なる不定値を示す）のデータ領域が使用されることを示している。なお、後述する第 4図、第 6 図〜第 1 0図の説明においても、各領域の右側に記した数値は同様の意味を有するものとする。

以下、順次説明していくように、書籍データは、複数の項目データに区切られて格納されており、すべての項目データは、項目データの種類を識別する項目識別子、項目データのうち処理対象となるデータのデータサイズおよび処理対象データの形式で格納される。たとえば、上述したフォーマット情報領域では、フォ

—マツト情報識別子、データサイズおよびフォーマツト名文字列がこれら 3つの項目にそれぞれ対応する。項目データによっては、その一部がさらにこの 3つの組合せを再帰的に含んでいる場合もある。

ここで項目デ一タの種類とは、画像、音声および文字などのようなデータの種類のみならず、項目データの格納形式の種類をも指し、格納形式が異なれば、同一種類のデータでも異なる種類の項目データと判断される。たとえば、フォーマット情報が、第 3図のフォーマット情報領域の格納形式からフォーマット名文字列を除いた形式で格納される場合には、そのフォーマット情報は、第 3図の形式のフォーマット情報とは、項目データの種類が異なるものと判断される。このため、このフォーマット情報のフォーマット情報識別子には、別の項目識別子が付される。

また、項目識別子および項目データのデータサイズの各領域は、項目データによらず、それぞれ必ず 2バイトおよび 4バイトである。このため、書籍データの中に電子書籍表示装置で処理できない項目データが存在していても、その項目データのうち処理対象となるデータのデータサイズを正確に読取ることができる。よって、電子書籍表示装置は、その項目データの格納形式を知らなくても、その項目データを読み飛ばすことにより、簡単に次の項目データの処理に移ることができる。なお、両者の記録に用いられるバイト数は 2バイトおよび 4バイトでなくても、すべての項目識別子および項目データのデータサイズが予め定められたサイズで記録されていればよい。また、この実施例では処理対象データのデータサイズより項目データの終りを特定できるようにしたが、 H TM L文書で使われているようにタグを使って、項目データの始まりと終りとを特定できるようにしてもよい。

第 4図を参照して、第 2図に示した管理情報領域の構成の一例を説明する。管理情報領域は、管理情報領域であることを示す管理情報識別子と、後述する書誌情報領域以降のデータ領域（領域 B 1 ) のデータサイズと、書籍のタイトル名および著者名などを記録する書誌情報領域と、頁サイズおよび総頁数などを記録する頁情報領域と、コピーの許可 ·不許可の指定および著作権者を記録するコピー許可情報領域などとからなる。

書誌情報領域は、書誌情報領域であることを示す書誌情報領域識別子と、後述するタイトル名文字列以降の領域（領域 B 2 ) のデータサイズと、書籍のタイトル名文字列と、著者名文字列などとからなる。

頁情報領域は、頁情報領域であることを示す頁情報識別子と、後述する頁 Xサィズ以降の領域（領域 B 3 ) のデータサイズと、各頁の X方向および Y方向のサィズ（頁 Xサイズおよび頁 Yサイズ）と、総頁数などとからなる。

コピー許可情報領域は、コピー許可情報領域であることを示すコピー許可情報識別子と、後述するコピー許可値以降の領域（領域 B 4 ) のデータサイズと、コピーを許可するか否かを指定をするためのコピー許可値と、著作権者情報とからなる。頁情報領域に設けられた頁 Xサイズおよび頁 Yサイズは、各頁に仮想的に設けられた頁の左上の頂点を原点とした座標系における、頁右下の頂点の X座標および Y座標をそれぞれ示す。

第 5図に示すように、書籍データの各頁は、文字データ、画像データまたは動画像データなどの要素データ（以下、「オブジェクト」という）によって構成される。各頁は、第 4図の頁情報領域に記録されている頁サイズを有する仮想的な頁紙面上に、各オブジェクトが配置されることによって構成される。第 6図を参照して、第 2図に示した頁データ領域の構成の一例を説明する。頁データ領域は、頁データ領域であることを示す頁データ領域識別子と、後述する頁データ数以降の領域（領域 B 1 ) のデータサイズと、頁データの総数を表わす頁データ数と、各頁の頁データとからなる。

各頁の頁データは、頁データであることを示す頁データ識別子と、頁番号以降の領域（領域 B 2のバイト数）のデータサイズと、この頁データの頁番号と、この頁番号に貼り付けられたオブジェクト数と、各ォブジェクトのォブジェクトデ一タを記憶するォブジェクトデータ領域とからなる。

オブジェクトデータ領域には、様々な種類のオブジェクトデータが格納される。たとえば、第 7図を参照して、文字データのオブジェクトデータは、文字データであることを示す文字データ識別子と、以下に説明する処理対象となるデータのデータサイズ（領域 Bのデータサイズ）と、文字データを表示する領域を特定する文字領域の左上および右下の座標（文字領域始点 X座標、文字領域始点 Y座標、文字領域終点 X座標および文字領域終点 Y座標）と、文字間隔と、行間隔と、文字列の表示に用いるフォント種別と、フォントサイズと、文字列の色を指定する文字色と、背景色と、文字列データとからなる。このように、処理対象データのデータサイズが予めわかっているため、電子書籍表示装置では、順次オブジェクトデータを読込んで再生することができる。

第 8図を参照して、画像データのオブジェクトデータは、画像データであることを示す画像データ識別子、以下に説明する処理対象データのデータサイズ（領域 Bのデータサイズ）、画像データの X方向のサイズ（画像 Xサイズ）、画像データの Y方向のサイズ（画像 Yサイズ）、画像データが貼り付けられる位置を指定する始点座標（X) および始点座標（Y) 、画像データに用いられている画素値と実際の画素濃度との対応表であるカラーテーブル、ならびに画像データを含む。

各ォブジェクトごとに、第 7図または第 8図に示されるようなオブジェクトデータが用意され、第 6図のオブジェクトデータ領域に記憶されている。

ここで、書籍データの互換性を維持するため、フォーマット管理組織が、書籍データのフォーマツトを管理しているものと想定する。フォーマツト管理組織は、フォーマットのバージョンごとに、使用できる項目識別子（項目識別子の具体値）と、その項目データの種類と、項目データの格納形式と、項目データの再生方法とを管理する。それとともに、フォーマットの正式なバ一ジョンアップも行なう。フォーマツト管理組織によって認められた項目データ以外の項目データは、すべて拡張機能に相当する。

この拡張機能に相当する項目データは以下のように書籍データに埋め込まれる。たとえば、現在のフォーマットのバージョンにおいては、映像データを頁データ領域内のオブジェクトとして利用することができないものとする。このとき、現在のフォーマツトを拡張して映像データもオブジェクトとして取扱うためには、現在のフォーマツトでは使用されていない項目識別子を用いて映像データのォブジェタトデータを記述する。すなわち、第 9図を参照して、映像データのォブジェクトデータは、映像データであることを示す未使用の識別子と、以下に示す処理対象となるデータ（領域 Bのデータ）のデータサイズと、映像データが貼り付けられる位置（映像情報始点座標 (X) および映像情報始点座標 (Y) ) と、映像データの圧縮方式と、映像データとを含む。このように、拡張機能に相当する項目データは、現在使われていない項目識別子によって管理される。拡張機能の追加は、フォーマツト管理組織が正式にフォーマツトのバージョンアップする場合だけでなく、書籍データの作成者によっても行なわれる。

上述のようにして新しい種類の項目データを追加できたとしても、その項目データを処理するプログラムがなければ項目データに対して処理を施すことができない。そこで、第 2図に示すように、書籍データには、項目データを処理するプログラムを格納するための添付プログラム領域が設けられている。

第 1 0図を参照して、第 2図に示される添付プログラム領域の構成について説明する。添付プログラム領域は、添付プログラム領域であることを示す添付プログラム領域識別子、後述する添付プログラム数以降のデータの総サイズ（領域 B 1のサイズ）を示すデータサイズ、添付するプログラム数、およびそのプロダラム数分のプ口グラムデータ領域からなる。

各プログラムデータ領域は、各プログラムのデータ領域を区別するためのプログラムデータ領域識別子、後述する項目識別子以降のデータの総サイズ（領域 B 2のサイズ）を示すデータサイズ、その添付プログラムが処理対象とする項目デ —タの項目識別子、認証情報とそのサイズ、このプログラムの作成者を特定可能な作成者情報とそのサイズ、プログラムのバージョン情報とそのサイズ、および処理対象とする項目データを処理するためのプログラムとを含む。認証情報、プ口グラムの作成者情報およびバージョン情報は、プログラムのメタ情報に相当する。ただしメタ情報にはこれ以外の項目が含まれていてもよい。

認証情報は、そのプログラムをユーザに対して正規に配布してもよいとフォーマツト管理組織が判断したときに発行される文字列等の情報である。認証情報は、添付した書籍データのみならず、他の書籍データ内の項目データに対してこのプログラムを実行しても不具合を引起こさない安全性の高いプログラムに対して発行される。認証情報には予め定められた認証文字列などをそのまま記入するようにしてもよいが、不正なプログラムが出回ることを防ぐため暗号化されていてもよレ、。たとえば、書籍データのタイトルなど、書籍ごとに異なる文字列が暗号化のキーとされ、認証文字列が暗号化され、認証情報の領域に格納されている内容が書籍ごとに異なるようにしてもよレ、。認証情報が正しく記録されているプログラムは、後述するように電子書籍表示装置内部に格納され、他の書籍データの処理にも利用される場合がある。なお、書籍データの作成者が個人的に機能拡張した場合など、プログラムデータ領域に格納されたプログラムがフォーマツト管理組織から配布の承認を受けていないプログラムの場合には、認証情報領域には何も記録されず、認証情報サイズは 0とされる。この場合、添付されたプログラムは、書籍データに添付された項目データの処理にのみ限定して用いられる。その項目データは、添付プログラム領域の処理対象項目識別子に対応するデータである。 '

また、添付プ口グラム領域に格納されるプロダラムの処理対象項目識別子は、現在のフォーマットで正規に使用されている項目識別子であってもよい。この場合の処理対象項目識別子に対応付けられた項目データは、基本的には装置内部のプログラムによって処理される。しかし、内部プログラムとは異なる処理をさせたり、内部プログラムよりも性能のよいプログラムによつて処理を行ないたレ、場合には、添付プログラム領域にその処理プログラムを添付することにより、その項目データに対しては、添付された処理プログラムにより処理が行なわれる。このように、基本的には書籍データに添付されたプログラムの方が優先され、実行される。この添付プログラム領域に添付されるプログラムの形態については特定しないが、どのような C P Uを積んだ電子書籍表示装置で書籍データが再生表示されるかわからないため、どのような C P Uでも処理可能なプログラムであることが望ましい。たとえば、スクリプト言語で書かれたプログラムと力、米国 Sun Microsystems社の開発した J A V A言語で書かれたプログラムなどをこの領域に記録すればよい。このとき、電子書籍表示装置側には、スクリプト言語や J A V A言語で書かれたプログラムを解釈して実行する手段が必要となり、この手段として外部プログラム実行部 1 0 7が設けられている。

第 1 1図を参照して、電子書籍表示装置で動作するプログラムについて説明する。プログラムは、各項目識別子ごとに所定の処理を実行する処理モジュールと、各処理モジュールの呼出実行などを制御するメィンプログラムからなる。各処理モジュールは、メインプログラムとは別のファイルとして、プログラム格納部 1 0 2に格納されている。先に述べたように、項目データの中には、その項目データの中にさらに別の項目データが存在するような階層関係が存在するものもある。このため、第 1 1図の識別子 Kの処理モジュールに示すように、各処理モジユールはさらに別の処理モジュール（識別子 Sの処理モジュール）を呼出す場合もある。なお、本実施例のプログラムは、この形態に限定されるものではなく、各処理モジュールが項目識別子ごとに分離可能な状態になっていればよく、各処理モジュールとメインプログラムが 1つのファイルに統合されていてもよレ、。

なお、項目識別子によっては処理を 1つの処理モジュールとして抽出することができない、すなわち、項目識別子と処理モジュールとが一対一に対応しないものも存在する。これは、未知の処理モジュールに対して、任意の引数の受け渡しや処理結果の受渡しができないことに起因する。たとえば、第 4図の頁情報領域を処理するモジュールの場合、解析した頁サイズ、総頁数はメインプログラムや他のモジュールで使用されることになる。この処理結果をメインプログラムに引き渡せなレ、場合には、メインプロダラムゃ他のモジュールの処理ができなくなる。このため、頁情報領域を処理するモジュールを 1つの処理モジュールとして分割することができない。一方、第 8図の画像データを処理する処理モジュールは、第 8図に書かれている内容を解釈して表示する。この処理モジュールの実行のために必要な情報は第 8図に示された内容以外にはなく、処理結果が他の処理モジユールで利用されることもない。このように閉じた処理しか行なわない場合には、 1つの処理モジュールとして分割できる。このような分割可能なモジュールのみを、第 1 1図のように分割してプログラム格納部 1 0 2内の外部ファイルに記憶し、その他の分割不能なモジュールはメインプログラム内に埋め込むようにしてもよい。ただし、モジュール間で引数や処理結果の受け渡しができる場合には、第 1 1図に示すように項目識別子ごとの処理モジュールにすべて分割する方が望ましい。

第 1 2図を参照して、各項目識別子の処理モジュールに関するメタ情報はプログラム情報テーブルに格納される。プログラム情報テーブルは、プログラム格納部 1 0 2に記録される。プログラム情報テーブルには、各項目識別子の処理モジユールごとに、処理モジュールのファイル名、作成者に関する作成者情報および処理モジュールのバージョン情報が記録される。このテーブルには電子書籍表示装置が処理可能なすべての識別子に対応する処理モジュールのメタ情報が記録され、処理できない識別子に対応する処理モジュールに関するメタ情報は記録されていない。また、メインプログラム内に埋め込まれていて分離されていない処理モジュールの場合には、処理モジュールのファイル名の欄に「内蔵」という文字列が書込まれ、メインプログラムに内蔵されていることがわかるようになつている。

電子書籍表示装置の再生表示処理方法について簡単に説明する。まず電子書籍表示装置の電源が投入されると、書籍データのフォーマツト情報領域および管理情報領域の内容が読込まれ、頁データの表示処理が開始される。先頭の頁から順に表示されるものとし、表示する頁に貼り付けられるすべてのオブジェクトデータを読込み、オブジェクトの種類に応じて各々再生処理を行なうことにより、その頁の表示処理が行なわれる。頁めくり指示部 1 0 6で頁めくりを指示されるたびに、表示される頁の頁番号が更新され、その頁に含まれるオブジェクトデータが読込まれ、オブジェクトの種類に応じた各頁の再生表示が行なわれる。以上のようにして書籍データの再生および表示が行なわれるが、書籍データの各情報はすべて項目識別子、処理対象デ一タのデータサイズぉよび処理対象データを 1組として記録されている。このため、電子書籍表示装置はすべてこの組単位で処理を行なっている。

第 1 3図に示す項目データごとの処理手順を示したフローチャートを用いて、電子書籍表示装置の動作について説明する。ただし、項目データの処理プログラムを 1つの処理モジュールとして分割できず、メインプログラム内に融合されている場合には、メインプログラムに従って処理がおこなわれ、第 1 3図に示すような処理は行なわれない。なお、本実施例では、項目識別子ごとに用意されたプログラムを処理モジュールとしており、書籍データの添付プログラムも 1つの処理モジュ一ルである。

項目識別子が順次読込まれる（S 1 00) 。書籍データの添付プログラム領域が調べられ、読込まれた項目識別子に関連付けられた項目データを処理対象とする添付プログラムがあるか否かが調べられる（S 1 01) 。処理対象とする添付プログラムが見つかれば（S 1 01で YES) 、プログラム格納部 1 02に格納されている第 1 2図のようなプログラム情報テーブルが調べられ、現在処理してレ、る項目識別子の処理モジュールに関するメタ情報が記録されているかどう力確認される（S 1 02) 。メタ情報が記録されていなければ（S 1 02で NO) 、電子書籍表示装置の内部プログラムによつて処理することはできなレ、と判断し、書籍データに添付されたプログラムによってこの項目データが処理される（S 1 05) 。プログラム情報テーブル内にこの項目識別子の処理モジュールに関するメタ情報が記録されている場合には（S 102で YES) 、プログラム情報テ一ブル内の処理モジュールの作成者情報と、第 10図の形式で格納された添付プログラムの作成者情報とが比較され、同一の作成者か否かが判断される（S 10 3) 。作成者情報が一致する場合には（S 103で YES) 、両者のプログラムのバージョン情報が比較され、新しい方のプログラムによってこの項目データの処理が実行される。一方、作成者情報が異なる場合には（S 1 03で NO) 、書籍データに添付されたプログラムによってこの項目データの処理が実行される (S 1 05) 。 S 1 04または S 1 05の処理が終了した後、後述するように、特定の条件の下で電子書籍表示装置の内部プログラムの処理モジュールの一部が添付されたプログラムによって置換えられ（S 109) 、この項目データに対する処理が終了する。

書籍データに処理対象とする添付プログラムがない場合には（S 101で N 〇）、 S 1 02の処理と同様にして電子書籍表示装置の内部プログラムで、その項目データに対する処理が可能か否かが判断される（S 1 06) 。処理可能と判断された場合には（S 1 06で YES) 、その項目データは内部プログラムによつて処理される（S 1 07) 。処理不可能と判断された場合には（S 1 06で N O) 、その項目データに対する処理は行なわれず、項目データに付加されているデータサイズにしたがって、その項目データが読み飛ばされる（S 108) 。第 14図を参照して、第 1 3図の S 109の処理モジュール置換え処理について説明する。書籍データに添付されたプログラムに認証情報が記録されているか否かが調べられる（S 200) 。認証情報が記録されていなければ（S 200で NO) 、プログラム格納部 1 02に記憶されているプログラムを置換することなく処理を終了する。認証情報が記録されていれば（S 200で YES) 、プログラム情報テーブルに処理対象としている項目識別子の処理モジュールに関するメタ情報が記録されているか否かが調べられる（S 201) 。メタ情報が記録されていなければ（S 201で NO) 、電子書籍表示装置内部にこの識別子に関する処理モジュールがないと判断され、添付プログラムが装置内部のプログラム格納部 1 02にファイル名を付けて保存されるとともに、添付プログラムに付加されたメタ情報が参照され、プログラム情報テーブルに処理対象の識別子、プログラムのファイル名、作成者情報およびプログラムのバージョン情報が書込まれる (S 204) 。

プログラム情報テーブル内に処理対象としている項目識別子の処理モジュールに関するメタ情報が記録されていれば（S 201で YE S) 、電子書籍表示装置内部にこの識別子に関連する処理モジュールが記憶されていると判断され、プログラム情報テ一ブル内に記録された、この項目識別子に関連する処理モジュ一ルの作成者情報と、書籍データに添付されたプログラムに付加された作成者情報とが比較される（S 202) 。作成者情報が一致すれば（S 202で YES) 、両者のプログラムのバージョン情報を比較し、新しい方を電子書籍表示装置内部に残す（S 2 0 3 ) 。すなわち、書籍データに添付されたプログラムの方が新しければ、この添付プログラムがプログラム格納部 1 0 2にフアイノレ名を付けて保存され、プログラム情報テーブル内のこの識別子の処理モジュールに関するメタ情報のうち、ファイル名およびバージョン情報が添付プログラムのメタ情報によつて書換えられる。プログラム情報テーブルを書換える際には、もともとプロダラム格納部 1 0 2に記録されていた処理モジュールは、消去してもしなくてもどちらでもかまわない。

作成者情報が一致しない場合には（S 2 0 2で N O) 、ュ一ザに処理モジユールを置換えるか否かを問合せる（S 2 0 5 ) 。ユーザが処理モジュールを置換えるように指示した場合には（S 2 0 2で Y E S ) 、添付プログラムがプログラム格納部 1 0 2にファイル名を付けて保存され、プログラム情報テーブル内の該当箇所のメタ情報が書換えられる（S 2 0 6 ) 。 S 2 0 3、 S 2 0 4および S 2 0 6の処理で処理モジュールが書換えられた後は、更新後のプログラム情報テープルを参照して各項目データが処理される。このため、書換えたられた添付プログラムによって該当する項目データの処理が実行されることになる。

[第 2の実施例]

第 2の実施例に係る電子書籍表示装置は、第 1の実施例に係る電子書籍表示装置と同様のハードウェア構成をとる。このため、その説明は繰返さない。

第 2の実施例に係る電子書籍表示装置には、添付プログラムの認証情報として 2種類の認証情報が用いられる。 1つめは、添付したプログラムの実行を許可することを示す文字列等からなる再生承認情報であり、 2つめは、添付したプログラムの実行と表示装置内部プログラムの置換えをともに許可することを示す文字列などからなる置換承認情報である。再生承認情報および置換承認情報はともにフォーマツト管理組織から発行される。第 1 0図に示される認証情報領域に再生承認情報が格納された添付プログラムは、それが添付された書籍データ内の項目データの再生のみに使用を制限される。添付プログラムは、それが添付された書籍データ内の項目データだけを再生できればよいので、プログラムのサイズが小さくなり、開発期間が短くてすみ、開発時にバグが混入しにくくなるの利点がある。

—方、認証情報領域に置換承認情報が格納された添付プログラムは、添付した書籍データ内の項目データの再生だけでなく、電子書籍表示装置内部のプログラムを置換えることによって、他の書籍データ内の項目データの再生にも用いられる。したがって、電子書籍表示装置内部の処理プログラムを更新することができ、書籍データのフォーマットのバージョンアップにも柔軟に対応できる。また、これらの認証情報が記録されていないプログラムを実行するか否かの判断は、電子書籍表示装置を使用しているユーザに問合せることにより行われる。

その他の項目データのフォーマツトは、第 1の実施例と同様であるため説明は繰返さない。

第 1 5図を参照して、各項目データごとの処理手順を示すフローチャートを用いて、電子書籍表示装置の動作について説明する。

S 300〜S 301の処理は、第 1 3図の S 100〜S 1 01と同様であるため、説明は繰返さない。現在処理対象としている項目データを処理するプログラムが書籍データに添付されている場合には（S 301で YES) 、添付プロダラムに付加された認証情報領域が調べられ、再生承認情報および置換承認情報のいずれかが格納されているか否かが調べられる（S 302) 。いずれかの認証情報が格納されている場合には（S 302で YES) 、 S 304〜S 31 1の処理が第 1 3図の S 1 02〜S 109の処理と同様にして行われる。

いずれの認証情報も格納されていない場合には（S 302で NO) 、添付プログラムのメタ情報が表示部 1 05に表示され、処理対象の項目データを添付プログラムで処理してよいかがユーザに問い合わされる（S 303) 。ユーザが添付プログラムによる処理を許可した場合には（S 303で YES) 、 S 304〜S 3 1 1の処理が実行される。

ユーザが添付プログラムにより処理を許可しなかった場合（S 303でN〇）、または添付プログラムがなかった場合には（S 301で NO) 、 S 308〜S 3 1 0までの処理が、第 1 3図の S 1 06〜S 108の処理と同様にして行なわれる。 S 306、 S 307の処理の後、 S 3 1 1の置換処理が行なわれるが、 S 3 1 1の置換処理は第 14図を参照して説明した、第 1の実施例の置換処理と同様である。このため、説明は繰返さない。本実施例では、第 1の実施例と異なり、再生処理に対しても認証情報をチェックするようにした。このため、添付プログラムの実行時の危険性をより減らすことができる。 ' 本発明によれば、データに添付したプログラムによつて従来処理できなレ、データに対する処理を実行することができるようにした。このため、容易にこれまでにない新たな機能を追加することができる。

また、データとプログラムとが一体となって配布される。このため、添付プログラムが処理対象とするデータの内容と実際のデータの内容との食レ、違いがなくなり、プログラムの暴走などの不具合を防止できる。

さらに、基本的には添付プログラムは添付されたデータを処理するためにだけ用いられる。このため、データを処理するプログラムはより単純となり、プログラムの開発期間を短縮することができ、プログラム作成時のバグの混入を減らすことができるようになる。

さらにまた、認証情報の記録された安全なプログラムだけを装置内部に格納するので、信頼性の低いプログラムが組込まれる危険性が少なくなる。産業上の利用可能性

以上のように、本発明に係る電子書籍表示装置では、データとデータを処理するプログラムとが一体となって配布される。このため、データを処理する際の、プログラムの暴走などの問題を防止することができ、快適にデータを閲覧するのに適している。

Claims

請求の範囲

1 . 処理対象データと、前記処理対象データの種類を示す識別子と、少なくとも 1つの前記識別子に関連付けられ、前記識別子に関連する前記処理対象データに対して予め定められた処理を施すための添付プログラムとからなるデジタルデータを読み込んで、前記処理対象データに対して処理を施すデータ処理装置であつて、

少なくとも 1つの前記識別子に関連付けられ、前記処理対象データに対して予め定められた処理を施すための処理モジュールを含む内部プログラムを記憶するためのプログラム記憶手段と、

前記デジタルデータを読み込むためのデジタルデ一タ読込み手段と、前記デジタルデ一タ読込み手段に接続され、読み込まれた前記処理対象データの前記識別子に関連する前記添付プログラムが前記デジタルデータ内に存在するか否かを判断するための添付プログラム有無判断手段と、

前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、読み込まれた前記処理対象データの前記識別子に対応した前記処理モジュールが前記内部プログラム内に存在するか否かを判断するための処理モジユール有無判断手段と、

前記添付プログラム有無判断手段、前記処理モジュール有無判断手段、前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記添付プ口グラム有無判断手段および前記処理モジュール有無判断手段のそれぞれの出力に応じて、前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのレ、ずれか一方を用レ、て、前記処理対象データに処理を施すためのプロダラム選択実行手段とを含む、データ処理装置。

2 . 前記添付プログラムおよび前記処理モジュールにはバージョン情報がそれぞれ付されており、

前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記処理対象データの前記識別子にそれぞれ対応した、前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれのバージョン情報を比較するためのバージョン情報比較手段をさらに含み、前記プログラム選択実行手段は、前記前記添付プログラム有無判断手段、前記処理モジュール有無判断手段、前記バージョン情報比較手段、前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記添付プログラム有無判断手段、前記処理モジュール有無判断手段および前記バージョン情報比較手段のそれぞれの出力に応じて、前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのいずれか一方を用いて、前記処理対象データに処理を施すための手段を含む、請求項 1に記載のデータ処理装置。

3 . 前記添付プログラムおよび前記処理モジュールには作成者情報がそれぞれ付されており、

前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記処理対象データの前記識別子にそれぞれ対応した、前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれの作成者情報を比較するための作成者情報比較手段をさらに含み、

前記プログラム選択実行手段は、前記前記添付プログラム有無判断手段、前記処理モジュール有無判断手段、前記作成者情報比較手段、前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記添付プログラム有無判断手段、前記処理モジュール有無判断手段および前記作成者情報比較手段のそれぞれの出力に応じて、前記添付プログラムおよび前記処理モジユールのレ、ずれか一方を用いて、前記処理対象データに処理を施すための手段を含む、請求項 1に記載のデータ処理装置。

4 . 前記添付プログラムおよび前記処理モジュールにはバ一ジョン情報がそれぞれ付されており、

前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記処理対象データの前記識別子にそれぞれ関連する前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれのバージョン情報を比較するためのバージョン情報比較手段と、

前記バージョン情報比較手段、前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記バージョン情報比較手段の出力に応じて、前記内部プログラムの前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換えるための処理モジュール置換え手段とをさらに含む、請求項 1に記載のデータ処理装置。

5 . 前記添付プログラムおよび前記処理モジュールには作成者情報がさらに付されており、

前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記処理対象データの前記識別子にそれぞれ対応した前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれの作成者情報を比較し、作成者が異なる場合には処理モジュールの置換えをするか否かをユーザに問い合わせる作成者情報比較手段をさらに含み、

前記処理モジュール置換え手段は、前記バージョン情報比較手段、前記作成者情報比較手段、前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記作成者情報比較手段および前記バージョン情報比較手段のそれぞれの出力に応じて、前記内部プログラムの処理モジュ一ルを前記添付プログラムで置換えるための手段を含む、請求項 4に記載のデータ処理装置。

6 . 前記内部プログラムの前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換えることを許可する場合には、前記添付プログラムに前記添付プログラムでの置換えを許可する置換え承認情報が付されており、

前記処理モジュール置換え手段は、

前記デジタルデータ読込み手段に接続され、前記処理対象データの前記識別子に対応した前記添付プログラムに前記置換え承認情報が付されているか否かを判断するための置換え承認情報有無判断手段と、

前記置換え承認情報有無判断手段、前記バージョン情報比較手段、前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記置換え承認情報有無判断手段の出力および前記バージョン情報比較手段の出力に応じて、前記内部プログラムの前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換えるための手段とを含む、請求項 4に記載のデータ処理装置。

7 . 前記添付プログラムでの処理を許可する場合には、前記添付プログラムに前記添付プログラムでの処理を許可する再生承認情報が付されており、

前記プログラム選択実行手段は、

前記デジタルデータ読込み手段に接続され、前記処理対象データの前記識別子に関連する前記添付プログラムに前記再生承認情報が付されているか否かを判断するための再生承認情報有無判断手段と、

前記再生承認情報有無判断手段、前記添付プログラム有無判断手段、前記処理モジュール有無判断手段、前記デジタルデータ読込み手段および前記プログラム記憶手段に接続され、前記再生承認情報有無判断手段の出力ならびに前記添付プログラム有無判断手段および前記処理モジュール有無判断手段のそれぞれの出力に応じて、前記添付プログラムおよび前記内部プログラムのいずれか一方を用レ、て、前記処理対象データに処理を施すための手段とを含む、請求項 1に記載のデータ処理装置。

8 . 少なくとも 1つの識別子に関連付けられ、前記識別子に関連する処理対象デ —タに対して予め定められた処理を施すための処理モジュールを有し、かつ前記処理対象データと、前記処理対象データの種類を示す前記識別子と、少なくとも 1つの前記識別子に関連付けられ、前記識別子に関連する前記処理対象データに対して予め定められた処理を施すための添付プログラムとからなるデジタルデータを読み込んで、前記処理対象データに対して、前記処理モジュールまたは前記添付プログラムのいずれかを用いて処理を施すデータ処理装置のデータ処理方法であって、

前記デジタルデータを読み込むステップと、

読み込まれた前記処理対象データの前記識別子に関連する前記添付プログラムが前記デジタルデータ内に存在するか否かを判断するステップと、

前記デジタルデ一タ内に、前記処理対象データの前記識別子に関連する前記添付プログラムが存在する場合には、前記処理対象データに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施すステップと、

前記デジタルデータ内に、前記処理対象データの前記識別子に関連する前記添付プログラムが存在しない場合には、前記内部プログラム内に、前記処理対象データの前記識別子に関連する前記処理モジュールが存在するか否かを調べ、前記処理モジュールが存在する場合には、前記処理対象データに対して、前記処理モジュールを用いて処理を施すステップとを含む、データ処理方法。

9 . 前記添付プログラムおよび前記処理モジュールにはバージョン情報がそれぞれ付されており、

前記処理データに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施す前記ステツプは、

前記内部プログラム内に、前記処理対象データの前記識別子に関連する前記処理モジュールが存在するか否かを調べるステツプと、

前記処理対象データの前記識別子に関連する前記処理モジュールが存在する場合には、前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのうち、前記バージョン情報が新しい方を用いて、前記処理対象データに対して処理を施すステップと、前記処理対象データの前記識別子に関連する前記処理モジュールが存在しない場合には、前記添付プログラムを用いて、前記処理対象データに対して処理を施すステップとを含む、請求項 8に記載のデータ処理方法。

1 0 . 前記添付プログラムおよび前記処理モジュールの各々には、作成者情報およびバージョン情報が付されており、

前記処理データに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施す前記ステップは、

前記内部プログラム内に、前記処理対象データの前記識別子に関連する前記処理モジュールが存在するか否かを調べるステップと、

前記処理対象データの前記識別子に関連する前記処理モジュールが存在する場合に、前記処理対象データの前記識別子にそれぞれ関連する前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれの前記作成者情報が一致するか否かを調べるステップと、

前記作成者情報が厂致する場合には、前記添付プログラムおよび前記処理モジュ一ルのうち、前記バージョン情報が新しい方を用いて、前記処理対象データに対して処理を施すステップと、

前記作成者情報が一致しない場合または前記処理モジュールが存在しない場合には、前記添付プログラムを用いて、前記処理対象データに対して処理を施すステツプとを含む、請求項 8に記載のデータ処理方法。

1 1 . 前記添付プログラムおよび前記処理モジュールにはバージョン情報がそれぞれ付されており、前記処理対象デ一タに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施す前記ステツプは、

前記デジタルデータ内に、前記処理対象データの前記識別子に関連する前記添付プログラムが存在する場合には、前記処理対象データに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施し、前記処理対象データの前記識別子に関連する前記処理モジュールが存在するか否かを調べるステップと、

前記処理モジュールが存在する場合に、前記処理対象データの前記識別子にそれぞれ関連する前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれのバ一ジョン情報を比較するステップと、

前記添付プログラムのバージョン情報の方が新しければ、前記内部プログラム内の前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換えるステップとを含む、請求項 8に記載のデータ処理方法。

1 2 . 前記処理対象データに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施す前記ステップは、前記処理モジュールが存在しなければ、前記内部プログラム内に前記添付プログラムを付加するステップをさらに含む、請求項 1 1に記載のデータ処理方法。

1 3 . 前記内部プログラムの前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換えることを許可する場合には、前記添付プログラムに前記添付プログラムでの置換えを許可する置換え承認情報が付されており、

前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれのパージョン情報を比較する前記ステップは、

前記添付プログラムに置換え認証情報が付されているか否かを判断するステツプと、

前記添付プログラムに置換え認証情報が付されている場合に、前記処理対象データの前記識別子にそれぞれ関連する前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれのバージョン情報を比較するステップとを含み、

前記内部プログラム内の前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換える前記ステップは、前記添付プログラムに前記置換え承認情報が付されており、かつ前記添付プログラムのバ一ジョン情報の方が新しければ、前記内部プログラム内の前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換えるステップを含む、請求項 1 1に記載のデータ処理方法。

1 4 . 前記添付プログラムおよび前記処理モジュールには作成者情報がそれぞれ付されており、

前記処理対象データに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施す前記ステツプは、

前記処理モジュールが存在する場合に、前記処理対象データの前記識別子にそれぞれ関連する前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれの作成者情報を比較するステップと、

前記作成者情報が等しければ、予め定められた選択方法に従い前記添付プログラムおよび前記処理モジュールの一方を選択し、前記内部プログラムに内蔵する前記作成者情報が等しくなければ、前記内部プログラム内の前記処理モジユールを前記添付プログラムで置換えるステップとを含む、請求項 8に記載のデータ処理方法。

1 5 . 前記前記処理対象データに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施す前記ステップは、前記処理モジュールが存在しなければ、前記内部プログラム内に前記添付プログラムを付加するステップをさらに含む、請求項 1 4に記載のデータ処理方法。

1 6 . 前記内部プログラムの前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換えることを許可する場合には、前記添付プログラムに前記添付プログラムでの置換えを許可する置換え承認情報が付されており、

前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれの作成者情報を比較する前記ステップは、

前記添付プログラムに置換え認証情報が付されている場合に、前記処理対象デ —タの前記識別子にそれぞれ関連する前記添付プログラムおよび前記処理モジュールのそれぞれの作成者情報を比較するステップとを含み、

前記内部プログラム内の前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換える前記ステップは、前記添付プログラムに前記置換え承認情報が付されており、かつ前記添付プログラムの作成者情報と前記処理モジュールの作成者情報とが等しくなければ、前記内部プログラム内の前記処理モジュールを前記添付プログラムで置換えるステップを含む、請求項 1 4に記載のデータ処理方法。

1 7 . 前記添付プログラムでの処理を許可する場合には、前記添付プログラムに前記添付プログラムでの処理を許可する再生承認情報が付されており、

前記処理対象データに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施すステップは、

前記処理対象データの前記識別子に関連する前記添付プログラムに前記再生承認情報が付されているか否かを判断するステップと、

前記再生承認情報が付されている場合にのみ、前記処理対象データに対して、前記添付プログラムを用いて処理を施すステップとを含む、請求項 8に記載のデータ処理方法。