WO1999034164A1

WO1999034164A1 - Appareil servant a faire exploser des mines terrestres et procede correspondant

Info

Publication number: WO1999034164A1
Application number: PCT/JP1998/005769
Authority: WO
Inventors: Kiyoshi Amemiya
Original assignee: Yamanashi Hitachi Construction Machinery Co., Ltd.
Priority date: 1997-12-25
Filing date: 1998-12-21
Publication date: 1999-07-08
Also published as: EP0964221A1; EP0964221A4; US6393959B1; CA2281762A1; CA2281762C

Description

明細書

地雷処理装置および地雷処理方法技術分野

本発明は、地雷を効率的に処理でき、合わせて地雷処理後に農地改良で農耕地の確保をも考慮した地雷処理装置と方法に関するものである。背景技術

地雷の中で対人用の地雷の処理は、従来、全て手作業で行われている。詳しくは、まず、大抵長い棒体に固定した金属探知機に似た地雷探知機を使って一つずつ地雷を探知する。地雷探知が出来たなら、水をまき、土を柔らかくした上で地雷の状況を確認する。刷毛等で土を除き地雷を見える状態にしてから火薬を仕掛けて誘爆させるものである。

このように従来の地雷の処理は、一つずつ専門的技術を持つ者の経験とカンに頼って処理を行っている。また、小型のプラスチック地雷である対人用の地雷は雨期に雨で流され、浮遊地雷として放置水田に埋まっているケースも多く、探知するにも難しい場合も多い。

そこで、無限軌道車、特にブルドーザを地雷掃討のために使用することにより、地雷掃討に伴う危険に曝されることなく、能率的に掃討を行なうことができるものとして特開平 7- 71898 号公報の無限軌道車がある。これは、前部構造体を備えており、この前部構造体が液圧或いは空圧により作動するシリンダーピストンュニットと、場合によっては無限軌道車に旋回可能に枢着固定されている台枠を介して、無限軌道車と上下動可能に作用結合されており、走行方向で前方および後方が少なくとも部分的に開いているボックスを備え、このボックスがその内部に本質的に走行方向に対して横方向にも設けられている、特に液圧により回転駆動されるフライスドラムを備えているものである。

この無限軌道車によれば、地雷掃討車として、フライスドラムが車両走行方向と反対方向に回転し、地雷をフライスドラムの前方に送り、そこで圧力負荷の下で地雷の爆破が行なわれるようになるとある。

他の地雷処理機として、特開平 8- 320199号公報にあるような、シャベル等で使用する重機車両の起伏かつ屈折自在なアーム先端に設ける装置として、水平な回転駆動軸に超合金による唐ざお式のハンマー体を多数並設したものも提案されている。

この特開平 8- 320199号公報の地雷処理機では、バックホ一等のシャベル等で使用する重機車両の起伏かつ屈折自在なアーム先端には超合金による唐ざお式のハンマー体が水平な回転駆動軸に多数並設されており、これを地面に近づけ、回転駆動軸を回転駆動するとハンマ一体が地面を打つ。そして地雷が埋まっているとしてもハンマー体がこの地雷も粉砕するものであり、ケース等の外装からハンマー体で砕かれる地雷は大きく爆発することもなく、粉々になって破壊される。

しかし特開平 7-71898 号公報の無限軌道車には幾つかの問題点が挙げられる。それは、ブルドーザを地雷掃討のために使用するものであり、第 1 に、ブルドーザ本体の動きに限定され、車体自体を前進または旋回しなければ地雷を爆破させるフライスドラムの位置を変更できないので、小回りがきかず、また、迅速性に欠ける。

また、地雷を爆破させるフライスドラムと車体本体の位置が接近しており、運転席が地雷の爆破位置と近いので危険であり、また、爆破力が大きい対戦車地雷では車体無限軌道等を損傷するおそれもある。

そのため、特開平 7- 71898 号公報の無限軌道車ではフライスドラムが車両走行方向と反対方向に回転し、地雷をフライスドラムの前方に送り、そこで圧力負荷の下で地雷の爆破が行なわれるようにして地雷を車体の方へ近づけないようにしているが、これでは逆に地雷の上に掘削した土砂が被さり、地雷が深く埋まってしまつて確実な爆破処理を行なえない事態も生じる。特に対人地雷においては比較的浅い場所に設置され、少ない衝撃で爆破されるようにできているので、対戦車地雷とは事情が異なり、この特開平 7- 71898 号公報の無限軌道車のようにフライスドラムに対して圧力負荷を行なって爆破させることにはそぐわない。

また、フライスドラムは周面に特に一様な相互間隔で切削工具およびまたは破砕工具を備えているので、これらの工具は地雷を下方から捉え、フライスドラムの前方に移送されている土砂内でフライスドラム自体により地雷に作用する圧力により爆破させるとされ、これらの切削工具および

/または破砕工具が具体的にどのようなものかは明示されていない。一方、特開平 8- 320199号公報の地雷処理機ではバックホー等のシャベル等で使用する重機車両の起伏かつ屈折自在なアーム先端に地雷処理の機構を設けたので、アームの動きでフロント（前進）と旋回の複合動作が可能で、旋回しながら作業することにより広い範囲に渡って処理でき、また、急な斜面や機械が入れないような狭い場所へも長いリーチを伸ばして広範囲に作業できる。

しかし、これは超合金による唐ざお式のハンマー体が水平な回転駆動軸に多数並設されており、これを地面に近づけ、回転駆動軸を回転駆動するとハンマー体が地面を打つことにより、地雷が埋まっているとしてもハンマー体がこの地雷も粉砕するものであり、ケース等の外装からハンマー体で砕かれる地雷は大きく爆発することもなく、粉々になって破壊されるものである。しかし、このようなハンマー体では土砂の切削能力に乏しく、地雷が多少でも深く埋まってしまうとその性能を発揮できなくなる。特に、小型のプラスチック地雷である対人用の地雷は雨期に雨で流され、浮遊地雷として放置水田に埋まっているケースも多く、探知するにも難しい場合が多い。また、放置時間が長くなると灌木、葦、草等の植生で覆われてしまうことや土壁、土塁、堤防等の崩壊土砂で埋まってしまう場合もあり、地雷処理の作業に至る前にこれらの作業環境を整える準備作業が必要となるが、従来はこのような準備作業に対する配慮はなされていなかつた。

また、埋まっているのは対人地雷のみとは限らず、対戦車地雷、不発弾等もあり、これらに対して対人地雷と同じような処理を行うのでは大きな事故につながりかねない。爆破力が大きい対戦車地雷等では車体等を損傷するおそれもある。

さらに、地雷処理エリアを農地に改良するには別の農機具で行なわなければならず、面倒である。

本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、第 1に、植生および崩壊土砂の除去作業等の準備作業も含めてシステム的に作業を進めることができ、第 2に、対戦車地雷、不発弾等の処理と区別して対人地雷の処理を安全かつ確実に行うことができ、処理後の農地への改良作業も効率的に行える地雷処理装置および地雷処理方法を提供することにある。

更に詳しくは、本発明の目的は、アームの動きでフロント（前進）と旋回の複合動作が可能で、旋回しながら作業することにより、安全に、かつ広い範囲に渡って処理でき、また、急な斜面や機械が入れないような狭い場所へも長いリーチを伸ばして広範囲に作業でき、しかも、土砂の埋まつている地雷でもこれを確実に掘り出して切削破壊でき、これに加えて草、ブッシュ、地雷、灌木、切株、高い喬木などの切削，粉砕による幅広い作業が可能で、作業量も大きく、粉砕処理したあとも地雷や灌木などの残骸を効率良く選別または、整地や溝掘りなどの作業も可能な地雷処理装置および地雷処理方法を提供することにある。

さらに、本発明の目的は同様に、安全に、かつ広い範囲に渡って探知でき、また、急な斜面や機械が入れないような狭い場所へも長いリーチを伸ばして広範囲に地雷探知できる地雷処理装置および地雷処理方法を提供することにめる。発明の開示

本発明は前記目的を達成するため、地雷処理装置としては、第 1に、バックホウ等のショベル機で使用される重機車両を使用するものであり、この重機車両の起伏かつ屈折自在なアームの先端に、ショベル機でのバゲットに代えて、回転ドラムの周面にカツ夕ビットが植設されたロータリー力ッタを取り付け、このロータリーカツタは深さ 30cm程度以上まで切削可能であり、しかも、進行方向に対しては反対側に排土可能であること、第 2 に、ロータリーカツ夕は、回転ドラム周面にカツ夕ホルダ一が溶接され、このカツ夕ホルダ一にカツ夕ビッ卜が交換自在に着脱されること、第 3に、ロータリーカツ夕は、油圧モータ直結型であり、左右に駆動モータを有することを要旨とするものである。

第 4に、ロータリーカツ夕は、ショベル機で使用する重機車両の起伏かつ屈折自在なアーム先端にアタッチメント着脱装置を設け、このアタッチメント着脱装置を介して取り付けるものであり、ァタツチメント着脱装置は、リンク機構の先にアタッチメント側のピンの抱持間隔を可変とするスライド機構を組み込んで形成したものであること、第 5に、ロータリ一力ッ夕は、アタッチメント着脱装置での結合部の下に、左右方向の回転機構が組み込まれること、第 6に、重機車両の運転席の窓ガラスには特殊防弾ガラスを採用し、その前面には金属製網体によるガードを設けること、第 7に、アタッチメント着脱装置により、口一タリ一カツ夕とスケルトンバケッ卜とを交換可能なものとすること、第 8に、地雷探知器のセンサ一部がアタッチメント着脱装置により取り付けられること、または、地雷探知器のセンサ一部は、バックホウ等のショベル機で使用される重機車両の起伏かつ屈折自在なアームの横側に取付けられることを要旨とするものである。

第 9に、ロータリ一カツ夕はレーキ付きのものであること、第 10に、口 —タリーカツ夕は、回転ドラムにカツ夕ビットを渦巻き方向を回転方向に合わせて螺旋状に配列することを要旨とするものである。

地雷処理方法としては、第 1に、バックホウ等のショベル機で使用される重機車両の起伏かつ屈折自在なアーム先端に、レーキ付きのロータリ一カツ夕とスケルトンバケツトとをアタッチメントとして交換可能に取付け、さらに、センサー部をアーム横側に取付けた装置を使用し、準備作業として、ロータリーカツ夕で灌木、葦、草等の植生を除去し、また、スケルトンバケツトで土壁、土塁、堤防等の崩壊土砂を除去し、センサー部で対人地雷と対戦車地雷 ·不発弾とを区別し、対戦車地雷 ·不発弾の場合は口 —タリ一カツ夕のレーキまたはスケルトンバゲットで露出させ、事後、人力等で爆発地点に運搬し処理し、対人地雷の場合はロータリーカツ夕の高速回転により破壊すること、第 2に、ロータリ一力ッ夕の力ッ夕ビットを交換して、地雷処理作業後にこの口一タリーカツ夕で農耕を行うことを要旨とするものである。

従来の地雷処理においては、 100 %完全に行なうために、手作業による処理となる場合が多く、作業者の安全性と作業能力の面で問題があった。また、作業場所は、ブッシュや草が生えているところが多く、これがさらに処理を手間取らせていた。

請求項 1記載の本発明によれば、アーム先端に回転式力ッタを装備し、カツ夕を回転させながら旋回、ブームアームを作動させ、荒地に生えているブッシュ、草等も切削粉砕すると同時に、さらに地表面下に埋設されている対人地雷をも一気に粉砕処理することができる。特に、高速で回転する口—夕リ—力ッタは回転ドラム周面に力ッタビットを植設し、深さ 30cm 程度まで切削可能なものなので、対人地雷が土中に埋もれていてもこれを掘り出し、カツタビットが地雷に接触すると打撃された対人地雷は変形し、内部の火薬系列が破壊されるとともに、電気回路が切断される。

次の刃（カツタビット）で対人地雷はロータリーカツ夕中に巻き込まれ、ケースと蓋が分離して火薬類が粉々に飛散してしまう。

このため、電気式信管の対人地雷はまったく爆発せず、一方、機械式信管の対人地雷では、信管のみが破裂するだけで、対人地雷本体が爆発することはない。処理された地雷は、ケース、蓋、電気回路基板に分かれて地上に排出され、進行方向に対して反対側に排土されるので、対人地雷の上に泥が被さりこれが埋まってしまうこともない。

請求項 2記載の本発明によれば、前記作用に加えて、ロータリーカツ夕は、回転ドラム周面にカツ夕ホルダーを溶接し、このカツ夕ホルダーに力ッ夕ビットを着脱するので、カツ夕ビットの磨耗、損傷の際にこれを交換することが可能であり、また、カツ夕ビットを超合金ロングノ一ズ型として耐久性を増すとともに、固い現場での切削力重視のショ一トノ一ズカツ夕や砂礫にも対応可能な山形切削歯等のものに変更するなど、作業現場に合わせて複数種のものが選択可能である。

請求項 3記載の本発明によれば、ロータリーカツ夕は、油圧モータ直結型として左右に駆動モータを有することで、高効率、高性能なものとなり、 5, OOOhr ノ一メンテナンス型でランニングコストも少なくてすむ。

請求項 4記載の本発明によれば、アーム先端のロータリ一力ッ夕とスケルトンバケットが簡単に短時間で組み替えることができる。

請求項 5記載の本発明によれば、ロータリー力ッ夕は左右方向の回転機構で向きを可変としたので、きめの細かな位置決めが可能となり、道路内で側面まで完全に処理できるとか、住宅等の側面も完全に処理できるとか、使い勝手のよいものとなる。

請求項 6記載の本発明によれば、特殊防弾ガラスとガードにより対人地雷や飛散物からオペレータを保護することができる。

請求項 7記載の本発明によれば、アタッチメントとしての口一夕リ一力ッタを取付けることにより探知作業を妨害する樹木、灌木、葦を切断、チップ化、除草することができる。また、スケルトンバゲットを取り付けることにより、探知作業や処理作業の障害となる土壁、土塁、堤防等の崩壊土を元地面近くまで排除することができる。このように事前準備作業を行つて、後述のセンサー部で地雷を探知し、その際、対人地雷と対戦車地雷 ·不発弾とを区別し、対戦車地雷 ·不発弾はスケルトンバゲットで掘り出す。また、対人地雷の場合はロータリーカツ夕の刃の高速回転により、爆発することなく破壊され、破片が地上に放出される。さらに地雷処理後の農地改良処理作業も口一タリ一力ッ夕を用いて行うことができる。

請求項 8記載の本発明によれば、地雷探知の場合も地雷探知器のセンサ —部はバックホウ等のショベル機で使用する重機車両の起伏かつ屈折自在なアーム先端に設けることで、離れた安全な位置から地雷探知ができ、しかも、アームの動きでフロント（前進）と旋回の複合動作が可能で、旋回しながら作業することにより、安全に、かつ広い範囲に渡って探知でき、また、急な斜面や機械が入れないような狭い場所へも長いリーチを伸ばして広範囲に探知できる。さらに、同一重機車両に対してアタッチメント着脱装置により地雷探知装置と地雷処理装置の交換も容易にできる。

請求項 9記載の本発明によれば、前記請求項 8記載とほぼ同様で、地雷探知器のセンサ一部はバックホウ等のショベル機で使用する重機車両の起伏かつ屈折自在なアームの横側に設けることで、離れた安全な位置から地雷探知ができ、しかも、アームの動きでフロント（前進）と旋回の複合動作が可能で、旋回しながら作業することにより、安全に、かつ広い範囲に渡って探知でき、また、急な斜面や機械が入れないような狭い場所へも長いリーチを伸ばして広範囲に探知できる。さらに、地雷処理を行う口一夕リ一力ッ夕との連携を密にして、地雷探知から処理に至る効率的な作業をすることができる。

請求項 10記載の本発明によれば、準備作業においてロータリーカツ夕により切断され、地上に倒れた樹木等が事後の探知作業を妨害する場合、レーキを使用してこれを搔き寄せて除去することができる。さらに、土を攪拌して耕作地となるような開拓作業にも応用できる。また、不発弾が発見されたら口一タリーカツ夕前側のレーキを使い、安全に掬い上げ、機械本体後方に排除し、事後、人力により運搬し、処理される。

請求項 11記載の本発明によれば、カツタビットの配列で螺旋をなすようにしたので、切削の際にスクリユー効果を発揮し、ブッシュ等が絡み付かないし、また、ロータリーカツ夕を逆転（リバース）させて使用すると、横方向への排土作用が得られる。

請求項 12記載の本発明によれば、前記作業とほぼ同様であるが、作業を妨害する地上の各種植生の処理 ·除去 ·地雷等地下埋設物の探知■確認 · 表示及び地雷等の処理 ·除去をシステムとして効率的に行うことができる請求項 13記載の本発明によれば、前記請求項 12の作用に加えて地雷処理後の農地改良処理作業もカツタビットを取り替えるだけで口一タリーカツ夕を用いて行うことができるので、別の農耕機械を用いる必要はない。図面の簡単な説明

第 1図は、本発明の地雷処理装置の第 1実施形態を示すロータリーカツ夕使用時の斜視図である。

第 2図は、本発明の地雷処理装置の第 1実施形態を示すスケルトンバケット使用時の斜視図である。

第 3図は、本発明の地雷処理装置の第 2実施形態を示すロータリ一カツ夕使用時の斜視図である。

第 4図は、本発明の地雷処理装置の第 2実施形態を示すスケルトンバケット使用時の斜視図である。

第 5図は、本発明の地雷処理装置および方法で、立木処理の説明図である o

第 6図は、本発明の地雷処理装置および方法で、ブッシュ除去の説明図である。

第 7図は、本発明の地雷処理装置および方法で、レーキ作業の説明図である。第 8図は、本発明の地雷処理装置および方法で、地雷探査作業の説明図である。

第 9図は、本発明の地雷処理装置および方法で、対戦車地雷、不発弾処理の説明図である。

第 1 0図は、本発明の地雷処理装置および方法で、対人地雷処理の説明図である。

第 1 1図は、本発明の地雷処理装置および方法で、地雷処理後の農地改良作業の説明図である。

第 1 2図は、本発明の地雷処理装置および方法のシムテム概要を示すブロック図である。

第 1 3図は、本発明の地雷処理装置および方法のうち地雷処理の概要を示すプロック図である。

第 1 4図は、本発明の地雷処理装置および方法のうち農地改良の概要を示すプロック図である。

第 1 5図は、本発明の地雷処理装置の口一タリーカツ夕部分を示す正面図である。第 1 6図は、本発明の地雷処理装置のロータリーカツ夕部分を示す平面図である。

第 1 7図は、本発明の地雷処理装置のロータリーカツタ部分で地雷処理時での側面図である。

第 1 8図は、本発明の地雷処理装置のロータリーカツ夕部分でブッシュ処理時での側面図である。

第 1 9図は、本発明の地雷処理装置のロータリーカツ夕部分で農地改良時での側面図である。

第 2 0図は、口一夕リーカツ夕の力.ッ夕ホルダ一とカツ夕ビッ卜の斜視図である。

第 2 1図は、ロータリーカツ夕のカツ夕ビットの他例を示す斜視図であ o

第 2 2図は、口一タリ一カツ夕のカツ夕ビットのさらに他例を示す斜視図である。

第 2 3図は、マ一キングシステムの説明図である。

第 2 4図は、油圧回路図である。

第 2 5図は、スケルトンバケツト使用の他例を示す側面図である。第 2 6図は、アタッチメント着脱装置の伸ばした状態の説明図である。第 2 7図は、アタッチメント着脱装置の縮めた状態の説明図である。第 2 8図は、重機車両で補強を強化した例の左側面図である。

第 2 9図は、重機車両で補強を強化した例の平面図である。

第 3 0図は、重機車両で補強を強化した例の右側面図である。

第 3 1図は、重機車両で補強を強化した例の正面図である。

第 3 2図は、ロータリ一カツ夕での力ッタビットの配列を示す展開図である。

第 3 3図は、ロータリ一カツ夕でのカツタビットの配列を示す説明図である。

第 3 4図は、スケルトンバゲットの斜視図である。

第 3 5図は、本発明の地雷処理装置のロータリ一カツ夕部分の第 2実施形態を示す正面図である。

第 3 6図は、本発明の地雷処理装置のロータリーカツタ部分の第 2実施形態を示す平面図である。

第 3 7図は、本発明の地雷処理装置のロータリ一カツ夕部分の第 2実施形態を示す側面図である。

第 3 8図は、ロータリーカツ夕部分の第 2実施形態で左 45度旋回した状態の平面図である。

第 3 9図は、ロータリーカツタ部分の第 2実施形態で右 45度旋回した状態の平面図である。

第 4 0図は、本発明の地雷処理装置の地雷探知装置部分の他の実施形態を示す側面図である。

第 4 1図は、本発明の地雷処理装置の地雷探知装置部分の他の実施形態を示す正面図である。

第 4 2図は、本発明の地雷処理装置の地雷探知装置部分の他の実施形態を示す要部の平面図である。

第 4 3図は、本発明の地雷処理装置の地雷探知装置部分の他の実施形態を示す斜視図である。

第 4 4図は、本発明の地雷処理装置の地雷探知装置部分の他の実施形態を示す処理部の正面図である。

第 4 5図は、本発明の地雷処理装置の地雷探知装置部分の他の実施形態の動作を示す説明図である。

第 4 6図は、本発明の地雷処理装置の地雷探知装置部分の他の実施形態を示すセンサー部の底面図である。第 4 7図は、本発明の地雷処理装置の地雷探知装置部分の他の実施形態で重機車両を他例とした場合の全体の側面図である。発明を実施するための最良の形態

以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。先に、本発明の地雷処理装置と地雷処理方法のシステム的概要を図 12について説明すると、地雷処理システムと農地改良システムとの組み合わせからなり、さらに、地雷処理システムは対人地雷の処理システムと対戦車地雷（及び不発弾）処理システムとに分かれる。対象となるのは荒地、対人地雷原、対戦車原である。

本発明の地雷処理装置としては、第 1図、第 2図に示すように、バックホー等のシャベル等で使用する重機車両（ベースマシン） 1を使用するが

、この重機車両 1には起伏かつ屈折自在なアーム 2が設けられている。 3 は運転席（キャビン）、 4は走行のための履帯であるが、このようなクローラ式のものの他に図 3、図 4に示すような履帯の代わりに車輪 25を有するホイールタイプのものでもよい。履帯 4では急な斜面等で威力を発揮するが、ホイールタイプの場合は平地での前（後）進力が増す。

起伏かつ屈折自在なアーム 2はブーム 2 a、アーム 2 b、ブームシリンダ 2 c、ァ一ムシリンダ 2 d、バケツトシリンダ 2 eで構成され、その先端にはリンク機構 5 aの先にアタッチメント側のピン 6の抱持間隔を可変とするネジハンドル式のスライド機構 5 bを組み込んだアタッチメント着脱装置 5を設けた。このアタッチメント着脱装置 5はアタッチメントのピン 6を抜かずに組み替えできるものでクイツクヒツチと称せられ、その詳細は第 26図、第 27図で交換動作を説明する。

スライド機構 5 bは可動爪 5 cとロックバ一 5 dとセットスクリユー 5 eからなる。脱着はアタッチメント側の油圧ホースを外した状態でこのァ夕ツチメント着脱装置 5側にピンに合わせたもう片側の可動爪 5 cを縮めておき、もう一^ 3のピンに合わせた後、セットスクリユー 5 eを工具で回して可動させ口ックバ一 5 dで口ックさせる。

起伏かつ屈折自在なアーム 2は通常は長さ 8 m程度のものであるが、図示は省略するが、他の応用例としてスーパロングフロントと称する長尺のもの（約 18300mm程度）に変更することもできる。

運転席 3の窓ガラスのうちフロントガラスおよびフ αァガラスにはポリカーボネィト板の 27隱防弾合わせシ一トによる特殊防弾ガラス 7を採用し、通常のガラスの約 200 倍の強度を持たせた。さらに、その前面には 50mm メッシュの鋼製網体によるガード 8を設ける。図示は省略するが、重機車両の本体及びトラックの下部には鉄製のアンダーカバ一を設けて機械の内部のガードを行う。

さらに、重機車両（ベースマシン） 1の補強については、前記アンダーカバーのみでなく第 28図〜第 31図のような対応も可能であり、鉄板によるハイテンションプレート（80kgf Zcm² ) によるサイドガード 42、レックスガード 43、天井ガード 44、キヤブサイドガード 45、フロアガード 46、サポートビーム 47等を付加することもできる。

前記起伏かつ屈折自在なアーム 2の先端にアタッチメント着脱装置 5を介して取付けるアタッチメントとしては、回転ドラム 10の周面に適宜間隔で力ッ夕ビット 11を植設したロー夕リー力ッ夕 9と、図 34にも示すようなマス目構造 16 aを有するスケルトンバケツト 16とからなる。

口一タリーカツ夕 9は第 15図、第 16図に示すように油圧モータ直結型として左右に駆動モータ 12を回転ドラム 10の回転軸に結合した。

さらにロータリ一カツ夕 9はレーキ 26を横側に突設し、また、第 16図、第 17図に示すように背面側にフラップ式の飛散防止ブレード 27を設ける。この飛散防止ブレード 27は第 17図〜第 19図のようにその開閉角度を変えるが、第 17図は後述の地雷処理時での飛散防止状態、第 18図はブッシュ処理時、第 19図は農地改良時である。

□一タリーカツ夕 9のカツ夕ビット 11は、炭素鋼を材質とするもので、第 20図に示すように力ッ夕ホルダー 13を回転ドラム 10の周面に溶接して設け、このカツ夕ホルダー 13にボルト 14で締結する。そして、カツ夕ビット 11は下端を二股部 11a とし、この部分をカツ夕ホルダ一 13の中央薄肉部 13 aに嵌め込み、ボルト 14を貫通させる。また、カツ夕ホルダー 13は口一夕リーカツタ 9の回転方向の後方側を大きく、または厚くして強度を高め、カツ夕ビット 11にかかる曲げ応力や衝撃荷重を十分受けられるようにしている。

図中 l i bは力ッ夕ビット 11の超硬チップで、カツ夕ビット 11はこの超硬チップ l i bの形状で第 20図に示す剣先型の他に、第 21図、第 22図のように平刃 H型、平刃 I型が選択可能である。

第 32図、第 33図は口一タリ一カツ夕 9における回転ドラム 10の力ッ夕ホルダ一 13とカツタビット 11の配列を示すもので、回転ドラム 10の回転軸に対して斜め方法に並び、渦巻き方向を回転方向に合わせて螺旋状をなすようにした。カツ夕ビット 1 1の総数は本実施形態では 4 0個である力、斜線部分の位置に配置されている片側 2個、計 4個のカツ夕ビット 11は図 33に示すように片側に傾けるようにしている。

ロータリ一カツ夕 9はフード 24内に約 3分の 2程度が収納され、下側の約 3分の 1程度が突出し、一例として、掘削外径は 0 900mm 〜 0 800隱、回転数 500 〜650rpm、トルク MAX 128 kg■ m、切削速度（先端） MAX85km/ h 〜隠 /h、刃先端掘削力 284kg -319kg 、定格圧力 280kg /cm² 、定格流量 165 〜210 リットル/ min 、定格出力 107kw、質量（カツ夕 1400 kg〜2000kgで、少なくとも深さ 30cm程度以上まで切削可能なものとする。これは前記従来例で示した特開平 8- 320199号公報の地雷処理機の回転径の約 2倍以上の径を有し、掘削深さも 6倍以上のものである。

前記カツタビット 11の配置で螺旋をなすようにしたので、切削の際にスクリュー効果を発揮し、ブッシュ等が絡み付かないし、また、ロータリーカツタ 9を逆転（リバース）させて使用すると、横方向への排土作用が得られる。

また、この口一タリーカツ夕 9は重機車両 1 と回転軸が平行するように向けた場合、第 17図の矢印に示すように反時計回り、すなわち、重機車両 1の進行方向（前進）に対して反対側に回転して後方に排土可能なものとする。

レーダ式地雷探知機として、アーム 2の先端で横側にセンサー部 17を取付ける。レーダ式地雷探知機はこのセンサー部 17と図示は省略するが運転室内に設置する信号処理部及びモニタ用 C R Tにより構成される。

センサ一部 17はジャッキ式の伸縮アームにより繰り出し可能なものであり、このセンサー部 17をアーム 2の動きとジャツキ式の伸縮アームの動きで一定の条件で移動させ、地下 l m以内にある埋設物を探知し、その材質、種類を識別できる。 C R T上に材質、位置、深さを標示する。

また、センサ一部 17の近傍に第 23図に示すようなマーキングシステムの噴射ノズル 18を設けるが、この噴射ノズル 18は切替用電磁弁 23を備え、噴射用ポンプ 20を途中に設けた送水パイプ 22で着色水貯水タンク 19と接続する。位置確定後、このマーキングシステムで地上に塗料を噴射して埋設物を標示できる。

探知装置は、埋設物の有無を探知するモードと探知後に正確な情報を明らかにする精密モードの 2段階で行う。探知された埋設物に材質は、 C R Tに識別標示する。

第 24図に油圧回路を示すと、 32は口一タリーカツ夕 9用の油圧モータ、 33はアーム 2等の本体旋回用の油圧モータであるが、これらは通常、油圧タンク 36からの油をメインポンプ 34でメイン切替弁 35で切り換えて油圧モ一夕 32, 33を複合駆動する。しかし、この場合、口一タリ一カツ夕 9の負荷や操作レバーの操作角度等により本体旋回用の油圧モータ 33の速度が変化して均一な定速旋回が不可能である。同様に口一タリー力ッ夕 9の回転もアンバランスになる。

そこで本発明は、別のサブポンプ 37を設けて、サブ切替弁 38で合流プロック 39 a , 39 bを介して油圧モータ 32, 33 を旋回させるようにした。このように合流ブロック 39を介することで、ロータリーカツ夕 9とアーム 2等の本体旋回用のシステムが切り替えにより比較的簡単にでき、相互に独立し、旋回時に口一タリ一カツ夕 9の回転速度が変化しないため、均一、確実な作業が可能となる。すなわち、本体旋回用の油圧モータ 33に種々の流量の違う回路から油を流すことにより、作業にあった旋回速度を選択できる。また、バケツトなど複合動作の必要な作業においては、従来の油圧ショベルがもっている機能がそのまま生きるため掘削等の複合性も失われない。

また、比例電磁式絞り弁 40 (圧力補償機能付）を追加することにより旋回速度電流調整ダイヤル 41で旋回速度を旋回負荷圧力に関係なく任意に調整できる。

なお、前記メイン切替弁 35やサブ切替弁 38に油圧タイプのものを採用し、別の電磁弁で選択切替えし、同じ操作レバーで実施することも可能であ

^ o

第 25図に示すように、前記マス目構造 16 aを有するスケルトンバケツト 16はその底部外側に磁石 15を設けるようにしてもよい。この磁石 15は電磁石であり、後述の不発弾等の破片除去に使用できる。

他の実施形態として、第 35図〜第 37図に示すようにロータリーカツ夕 9 はアタッチメント着脱装置 5が係合するピン 6の下側を上フレームと下フレームをセンタピンで結合した回動軸機構として、モー夕 50 a、スプロケット 50 b , 50 c、チェーン 50 dによる左右方向の回転機構 50を組み込むようにしてもよい。この回転機構 50は図 38、図 39に示すように口一タリー力ッ夕 9を左右に 45° ずつ回転させる。

このようにすれば、起伏かつ屈折自在なアーム 2に対してその先端部分でさらにロータリーカツ夕 9が左右に 45° ずつ回転可能となり、道路を走る重機車両 1から斜め前方に起伏かつ屈折自在なアーム 2を伸ばし、さらに道路の縁にそつて平行に移動するようにロータリ一カツ夕 9を配置するなど、きめの細かな位置決めが可能となる。

次にこのような地雷処理装置を用いて行う本発明の地雷処理方法について説明する。第 13図にブロック図を示すが、各種情報の事前調査結果から、地雷等があると予想される場所に本発明の地雷処理装置装置（システム ) を使用する場合、全体作業の効率性のため、事前の作業準備が必要であ先ず、作業位置を確認する。作業開始点に基準杭を打ち、杭の位置を明確な測量点からプロットする。これは、作業記録、報告、地雷処理地図作製のため重要である。次いで、作業区画を設定する。作業区画は、機械本体の移動距離を最小にし、作業効率を上げるよう、地形や植生に応じ、ァタツチメントであるロー夕リーカツ夕 9やスケルトンバケット 16の適正な交換を考慮して順序を計画する。重機車両 1は履帯 4や車輪 25で前進 · 後退し、また旋回する。運転席 3に作業者が乗り、これを運転するが起伏かつ屈折自在なアーム 2により口一夕リーカツ夕 9やスケルトンバケット 16を操作するが、地表を覆う樹木、灌木、葦、草が地雷等探知作業や処理作業を妨害する場合、これらを事前に除去する。第 5図、第 6図に示すように灌木、葦、草は、ロータリーカツ夕 9が横から旋回しつつ移動することにより、簡単に処理できる。第 5図は立木処理の場合、第 6図はブッシュ除去の場合である。

しかし、植生に中に隠れて不発弾があると予想され、作業前の視認が困難な場合、作業段階により安全を確保する。第 1段階は、地上 30〜40cmの高さで、不発弾に触れないように植生をカツ卜する。この後、地上の不発弾の有無を確認する。もし、不発弾が発見されたら口一タリ一カツタ前側のレーキを使い、安全に掬い上げ、機械本体後方に排除し、事後、人力により運搬し、処理される。

第 2段階は、事後の探知作業を容易に行えるように、植生を 10cm以下にカットする。第 7図に示すようにカットされた植生が、地上に 10cm以下の高さに集積されたり、灌木が高く倒れた状況のとき、口一タリ一カツ夕 9 の横側のレーキ 26を使い、これを排除する。樹高 20cm以上の樹木は、間隔が狭いと探知作業等に影響するが、 10cm以上に間隔が開いていれば問題がないので、これを目安に、邪魔なものは切断、除去する。樹高の高い木は 2段階に分けて切断し、倒壊した木はレーキ 26を使いこれを排除する。土壁、土塁、堤防等の崩壊により、土が元の地表を深く覆い、探知作業や処理作業の障害となる場合、スケルトンバゲットを使用し、元地面近くまで土を排除してから事後の作業を行う。

前記の作業実施間、土中に地雷等に圧力をかけ、爆発を起こさないような安全作業に留意して行う。また、本発明におけるロータリ一カツ夕シ厶テムによる各種作業を行うとき、機械本体横に 1名を配置し、運転手と連携して作業要領の確認、指示を行う。

第 8図に探知作業を示すが、アーム 2の横側にセットするセンサー部 17 での探知作業は、 2段階に分けて行う。第 1段階は、探知モードで作業する。センサ一部底面を地上 5〜10cmの一定高に保ち、旋回速度 2 kmZ h〜 4 kmZ hでアームを旋回させて探知作業を行う。

地中に埋設物を探知すると、音声による発見信号が発せられる。続いて、第 2段階の精密モードに切り替え、正確な情報を探知する。センサー部 17を発見位置の前後に繰り返し走査し、埋設物の種類、正確な深さ、位置、材質の種別を明らかにし、 C R Tに映し出し、記録する。

位置が確定したら、センサー部 17を地雷等の上に止め、第 23図に示すマ一キングシステムで地上に標示塗料 21を噴射する。この標示塗料 21の噴射は着色水貯水タンク 19からの着色水が切替用電磁弁 23で切り替えられて噴射ノズル 18からの噴射で行われる。

探知作業により明らかになった対戦車地雷、不発弾は、事後のロータリ一カツ夕による対人地雷処理の安全確保のため、これを処理する。図 9に示すようにスケルトンバケツト 16を使用し、標示された位置の土中にある対戦車地雷、不発弾を爆発させないように慎重に掘り出し、機械本体後方にスケルトンバケツト 16内の土を少しずつ蒔きだし、対戦車地雷、不発弾を分離し、露出させる。事後、人力等により、爆発地点に運搬し処理する o

対人地雷の処理は、探知作業により明らかになった対人地雷の位置を重点に、全ての地域を口一夕リーカツ夕 9により隈なくクリアリングし、対人地雷を処理する。第 10図に示すように処理作業は、口一タリーカツ夕 9 のガイド底面を地表に接触させながら、旋回し、口一タリ一カツ夕 9の力ッタビットの刃先が地下 30cmまで達するようにする。土地の固さや地面に凹凸に応じ、旋回速度を変化させたり、 2段階作業により十分な深さを確保する。

未処理部分の無いよう、探知作業と同様、 5〜10cmをオーバーラップさせる。対人地雷は、ロータリーカツ夕 9の高速回転により、爆発することなく破壊され、破片が地上に放出される。種類によっては、信管のみが破裂することがあるが、装置に対する影響はない。

前記作業により、対人地雷は 30cmまで、対戦車地雷及び不発弾は 1 mまで処理される。さらに、安全確認のため、処理した全域にわたり、残った地雷等が無いかをセンサー部 17によりチヱックする。これにより、この地域の処理が確実に行われたことが確認される。

地雷処理後の農地改良は、第 14図に示すように荒地や放置された農耕地の改良作業と同様である。第 11図に示すようにロータリ一カツ夕 9を用いたリクレーマ作業であるが、この場合ロータリー力ッ夕 9のカツ夕ビット 1 1の超硬チップ l i bは第 21図、第 22図のように平刃 H型、平刃 I型に交換すれば、広い農地を早く処理することができる。

第 40図〜第 43図は本発明の地雷処理装置における地雷探査装置部分の他の実施形態を示すもので、ロータリーカツ夕 9の部分を地雷探知器のセンサ一部 17に交換するようにした。このセンサ一部 17は下面が開放のフ―ド 51で囲われ、スイング用のシリンダ 52を備える。

センサー部 17のセンサ一としてはフラックスゲート型磁気センサゃサ一チコィル型磁気センサであり、その処理部 53は第 44図に示すように表示パネル 53 aやスピーカ 53 bを備えたもので、これを重機車両 1の運転席 3に設置して、音やグラフの変化で地雷の存在を知る。

このような磁気センサは金属探知には適するが合成樹脂製の部分が多い地雷には適しない。そこで、他のセンサ一、例えば超音波やレイザーによる探知信号を用いるセンサーをこれに代えて、もしくは併用して用いることも可能である。

また、応用例としては第 45図、第 46図に示すようにセンサー部 17の近傍、例えば、フード 51の下端面左右に噴霧ノズル 54を設け、白い粉を噴霧できるようにしたり、旗立て機 55を取付け、左右に旗 56を立てるようにしてもよい

さらにこ重機車両 1は第 47図に示すように履帯の代わりに車輪 25を有するホイールタイプのものでもよい。使用法は前記と同様で、重機車両 1は履帯 4や車輪 25で前進 ·後退し、また旋回する。運転席 3に作業者が乗り、これを運転するが起伏かつ屈折自在なアーム 2によりセンサ一部 17を地面に近接させて移動させ、地雷を探知する。

さらに詳細に述べると、センサ一部 17の部分を地上約 100mm に維持したまま起伏かつ屈折自在なアーム 2を水平に探査域の 10mの範囲の上をスィングさせる。一度、地上を探査したのち、起伏かつ屈折自在なアーム 2を 1 m伸ばすか、重機車両 1本体をアームを伸ばさないままで前進させる。アームが完全に伸びきるまで左右を探査する。

旗立て機 55を設けた場合には探査完了域に目印をするために第 46図に示すように前後左右に適当な間隔で旗 56を立てていき、噴霧ノズル 54を設けた場合にはセンサ一部 17が地雷を発見すると発見された地雷のある場所に白い粉を噴霧する。発見した地雷は本発明の地雷処理装置で除去した後、再び重機車両 1を探査域に移動し、地雷探査を繰り返す。産業上の利用可能性

以上述べたように本発明の地雷処理装置と地雷処理方法は、植生および崩壊土砂の除去作業等の準備作業も含めてシステム的に作業を進めることができ、対戦車地雷、不発弾等の処理と区別して対人地雷の処理を安全かつ確実に行うことができ、処理後の農地への改良作業も効率的に行えるものである。

特に、手作業ではなくアームの動きでフロント（前進）と旋回の複合動作が可能で、旋回しながら作業することにより、安全に、かつ広い範囲に渡って処理または探知でき、また、急な斜面や機械が入れないような狭い場所へも長いリーチを伸ばして広範囲に作業できる。

そして地雷処理については、土砂の埋まっている対人用の地雷でもこれを確実に掘り出して切削破壊でき、これに加えて草、ブッシュ、地雷、灌木、切株、高い喬木などの切削 ·粉砕による幅広い作業が可能で、作業量も大きく、粉砕処理したあとも地雷や灌木などの残骸を効率良く選別または、整地や溝掘りなどの作業に使用できるものである。

Claims

請求の範囲

1. バックホウ等のショベル機で使用される重機車両（ 1 ) を使用するものであり、この重機車両（ 1 ) の起伏かつ屈折自在なアーム（2) の先端に、ショベル機でのバゲットに代えて、回転ドラム（10) の周面にカツ夕ビット（11) が植設されたロータリーカツ夕（ 9) を取り付け、この口一タリ一カツタ（9) は深さ 30cm程度以上まで切削可能であることを特徴とした地雷処理装置。

2. ロータリーカツ夕（ 9) は、回転ドラム（10) の周面にカツ夕ホルダ一 (13) が溶接され、このカツタホルダー（13) にカツ夕ビット（11) が交換自在に着脱される請求項 1記載の地雷処理装置。

3. 口一タリーカツ夕（ 9) は、油圧モータ直結型であり、左右に駆動モ一夕（12) を有する請求項 1または請求項 2記載の地雷処理装置。

4. ロータリーカツ夕（ 9) は、ショベル機で使用する重機車両（ 1 ) の起伏かつ屈折自在なアーム（2) の先端にアタッチメント着脱装置（5) を設け、このアタッチメント着脱装置（5) を介して取り付けるものであり、アタッチメント着脱装置（5) は、リンク機構（5 a) の先にァ夕ッチメント側のピン（ 6) の抱持間隔を可変とするスライド機構を組み込んで形成したものである請求項 1ないし請求項 3のいずれかに記載の地雷処

5. 口一タリ一カツ夕（ 9) は、アタッチメント着脱装置（5) での結合部の下に、左右方向の回転機構（50) が組み込まれる請求項 4記載の地雷処理装置。

6. 重機車両（ 1 ) の運転席（3) の窓ガラスには特殊防弾ガラス（7) を採用し、その前面には金属製網体によるガード（8) を設ける請求項 1 ないし請求項 5のいずれかに記載の地雷処理装置。

7. アタッチメント着脱装置（5) により、ロータリーカツ夕（ 9) とスゲルトンパケット（16) とを交換可能なものとする請求項 1ないし請求項 6のいずれかに記載の地雷処理装置。

8. 地雷探知器のセンサ一部（17) がアタッチメント着脱装置（5) により取り付けられる請求項 1ないし請求項 7のいずれかに記載の地雷処理装

9. 地雷探知器のセンサー部（17) は、バックホウ等のショベル機で使用される重機車両（ 1 ) の起伏かつ屈折自在なアーム（2) の横側に取付けられる請求項 1ないし請求項 8のいずれかに記載の地雷処理装置。

1 0. ロータリーカツ夕（9) はレーキ（26) 付きのものである請求項 1 なレ、し請求項 9のいずれかに記載の地雷処理装置。

1 1. ロータリーカツ夕（ 9) は、回転ドラム（10) に力ッ夕ビット（11 ) を渦巻き方向を回転方向に合わせて螺旋状に配列する請求項 1ないし請求項 10のいずれかに記載の地雷処理装置。

1 2. バックホウ等のショベル機で使用される重機車両（ 1 ) の起伏かつ屈折自在なアーム（2) の先端に、レーキ（26) 付きのロータリーカツ夕

( 9) とスケルトンバゲット（16) とをアタッチメントとして交換可能に取付け、さらに、センサー部（17) をアーム（2) の横側に取付けた装置を使用し、準備作業として、口一タリーカツ夕（ 9) で灌木、葦、草等の植生を除去し、また、スケルトンバケツト（16) で土壁、土塁、堤防等の崩壊土砂を除去し、センサー部（17) で対人地雷と対戦車地雷，不発弾とを区別し、対戦車地雷 '不発弾の場合はロータリ一カツ夕（9) のレーキ

(26) またはスケルトンバケツト（16) で露出させ、事後、人力等で爆発地点に運搬し処理し、対人地雷の場合は口一タリ一カツ夕（9) の高速回転により破壊することを特徴とした地雷処理方法。

1 3. ロータリーカツ夕（9) のカツ夕ビット（11) を交換して、地雷処理作業後にこのロータリーカツ夕（ 9) で農耕を行う請求項 1 2記載の地雷処理方法。

捕正書の請求の範囲

[1999年 4月 1 2日（12. 04. 99 ) 国際事務局受理：出願当初の請求の範囲 2-4は取り下げられた；出願当初の請求の範囲 1及び 5は補正された；他の請求の範囲は変更なし。（2頁） ]

1. (補正後）バックホウ等のショベル機で使用される重機車両（ 1 ) を使用するものであり、この重機車両（ 1 ) の起伏かつ屈折自在なアーム（ 2) の先端に、アタッチメント着脱装置（5) を設け、ショベル機でのバケットに代えて、回転ドラム（10) の周面にカツ夕ホルダ一（13) が溶接され、このカツタホルダ一（13) にカツ夕ビット（11) が交換自在に着脱され、油圧モータ直結型であり、左右に駆動モータ（12) を有する口一夕リーカツ夕（ 9) を取り付け、このロータリーカツ夕（ 9) は深さ 30cm程度以上まで切削可能であり、また、アタッチメント着脱装置（5) は、リンク機構（5 a) の先にアタッチメント側のピン（ 6) の抱持間隔を可変とするスライド機構を組み込んで形成したものであることを特徴とした地

2. (削除）

3. (削除）

4. (削除）

5. (補正後）ロータリーカツ夕（ 9 ) は、アタッチメント着脱装置（ 5 ) での結合部の下に、左右方向の回転機構（50) が組み込まれる請求項 1 記載の地雷処理装置。

6. 重機車両（ 1 ) の運転席（3) の窓ガラスには特殊防弾ガラス（7) を採用し、その前面には金属製網体によるガード（8) を設ける請求項 1 なレ、し請求項 5のレ、ずれかに記載の地雷処理装置。

7. アタッチメント着脱装置（5) により、ロータリーカツ夕（9) とスゲルトンバゲット（16) とを交換可能なものとする請求項 1ないし請求項 6のいずれかに記載の地雷処理装置。

8. 地雷探知器のセンサー部（17) がアタッチメント着脱装置（5) により取り付けられる請求項 1ないし請求項 7のいずれかに記載の地雷処理装

27

補正された用紙（条約第 19条）

9. 地雷探知器のセンサ一部（17) は、バックホウ等のショベル機で使用される重機車両（ 1 ) の起伏かつ屈折自在なアーム（2) の横側に取付けられる請求項 1ないし請求項 8のいずれかに記載の地雷処理装置。

1 0. ロータリ一カツタ（9) はレーキ（26) 付きのものである請求項 1 ないし請求項 9のいずれかに記載の地雷処理装置。

1 1. 口一タリ一カツ夕（9) は、回転ドラム（10) にカツタビット（11 ) を渦巻き方向を回転方向に合わせて螺旋状に配列する請求項 1ないし請求項 10のいずれかに記載の地雷処理装置。

1 2. バックホウ等のショベル機で使用される重機車両（ 1 ) の起伏かつ屈折自在なアーム（2) の先端に、レーキ（26) 付きのロータリ一カツ夕 (9) とスケルトンバゲット（16) とをアタッチメントとして交換可能に取付け、さらに、センサー部（17) をァ一厶（2) の横側に取付けた装置を使用し、準備作業として、口一タリーカツタ（9) で灌木、葦、草等の植生を除去し、また、スケルトンバケツト（16) で土壁、土塁、堤防等の崩壊土砂を除去し、センサ一部（17) で対人地雷と対戦車地雷 ·不発弾とを区別し、対戦車地雷 ·不発弾の場合はロータリーカツタ（9) のレーキ (26) またはスケルトンバケツト（16) で露出させ、事後、人力等で爆発地点に運搬し処理し、対人地雷の場合はロータリーカツタ（9) の高速回転により破壊することを特徴とした地雷処理方法。

1 3. ロータリ一カツ夕（9) のカツタビット（11) を交換して、地雷処理作業後にこの α—タリーカツ夕（9) で農耕を行う請求項 1 2記載の地雷処理方法。

28 補正された用紙（条約第 19条）条約 19条に基づく説明書請求の範囲第 1項では、アーム（2) の先端にアタッチメント着脱装置 (5) を設けたこと、このアタッチメント着脱装置（5) は、リンク機構 (5 a) の先にアタッチメント側のピン（ 6) の抱持間隔を可変とするスライド機構を組み込んで形成したものであること、ロータリーカツ夕（ 9 ) は油圧モータ直結型であり、左右に駆動モータ（12) を有することを明記した。

引用文献 J P 8— 3 2 0 1 9 9, JP 7 - 7 1 8 9 8, J P 9 - 1 0 5 1 2 5, JP 9 - 3 1 1 0 0 0, JP 2 - 1 9 0 5 0 3, J P 1 0 - 2 5 3 2 9 8には、このようなアタッチメント着脱装置に関する記載はない。また、油圧モータ直結型であり、左右に駆動モータを有するロータリー力ッ夕もない。

本発明は、アタッチメント着脱装置（5) により、アーム先端のロータリ一力ッタとスケルトンバケッ卜が簡単に短時間で組み替えることができ ¾>。

また、ロータリーカツタは、油圧モータ直結型として左右に駆動モータを有することで、高効率、高性能なものとなり、 5,000hr ノーメンテナンス型でランニングコストも少なくてすむが、特に深さ 30cm程度以上まで切削可能であるという本発明独自の特徴はこのようなモータ駆動の採用があつて実現可能となる。