WO1999034081A1 - Dispositif d'ouverture et de fermeture automatique - Google Patents

Description

明細書 自動開閉装置 技術分野 本発明は、 例えば、 車両の電動スライ ドドア等として適用される自動開閉装置 に関する。 背景技術 ワゴンやバン、 又はレクリエーションビークル等の車両では、 ドアパネルを車 両の前後方向に沿ってスライ ドさせて開閉する所謂スライ ドドアが採用されてい るものがある。 また、 このようなスライ ドドアには、 モー夕等の駆動手段の駆動 力によりその開閉操作 （すなわち、 ドアパネルのスライ ド） を自動化し、 例えば 、 乗員が運転席に座ったままの状態で、 その乗員が後部座席のドアパネルの開閉 操作をできるようにした自動スライ ドドア装置もある。

ところで、 これまでの自動スライ ドドア装置では、 ドアパネルを閉じている間 にドアパネルが異物を挟み込むことでドアパネルのスライ ド速度が低下する際に モータに作用する過負荷を検出することで、 異物の挟み込みを検出していた。 つ まり、 従来は、 ドアパネルのスライ ド速度の変化に対応するモータの回転数の変 化によって異物の挟み込みを検出していた。

しかしながら、 一般的に停止状態のドアパネルをスライ ドさせたり、 スライ ド 中のドアパネルを停止させようとすれば、 ドアパネルは自重による慣性でその状 態 （すなわち、 停止中であれば停止状態、 スライ ド中であればスライ ド状態） を 保とうとするのでモー夕に過負荷が作用する。 このため、 スライ ド開始直後 （す なわち、 モータの駆動開始直後及び駆動速度の加速中） ゃスライ ド停止直前 （す なわち、 モ一夕の駆動速度の減速中及び駆動停止直前） では、 異物の挟み込み検 出が不可能であり、 通常はスライ ド開始直後及びスライ ド停止直前の状態では、 モータに作用する過負荷を検出しても、 異物の挟み込み状態であると判断しない マスク処理を施している。 このため、 例えば、 全閉直前のドアパネルが薄手の異 物や全体的に形状の小さな異物を挟み込みを挟み込んだ場合、 この異物の挟み込 みの検出が困難である。

また、 車両が前後に傾斜した状態ではドアパネルをスライ ド速度の成分が水平 方向と鉛直方向とに分かれ、 スライ ド速度の鉛直方向成分は当然重力の影響を受 ける。 したがって、 例えば、 車両の後方部分よりも前方部分が低位置となる前下 がりの状態においては、 重力はドアパネルを前方へ引っ張ろうとするため、 この 状態でドアパネルを閉じようとすればドアパネルのスライ ド速度は加速される。 また、 これとは反対に車両の後方部分よりも前方部分が高位置となる後下がりの 状態においては、 重力はドアパネルを後方へ引っ張ろうとするため、 この状態で ドアパネルを閉じようとすればドアパネルのスライ ド速度は減速される。 このた め、 このような状態では、 異物を挟み込んでいないのにモータに過負荷が作用し て異物の挟み込み状態と誤認したり、 また、 異物を挟み込んでいるにも係わらず 過負荷が生じず異物の挟み込みを検出しなかったりする可能性があり、 車両の傾 斜状態に応じて重力の影響を補正するための補正手段を設ける必要があり、 コス ト高となっていた。

本発明は、 上記事実を考慮して、 ドアパネル等の移動体の開閉移動速度が変化 する場合や異物が小さな場合でも異物を検出して挟み込みを防止できる自動開閉 装置を得ることが目的である。 発明の開示 上記目的を達成するために、 請求項 1に記載の自動開閉装置は、 駆動手段から の駆動力によって略水平に開閉移動する移動体と、 前記移動体に移動方向側端部 に前記移動体の上下方向に沿って設けられ、 当該移動方向とは反対方向の圧力を 検知する感圧センサと、 前記感圧センサが前記移動方向とは反対方向の圧力を検 知した状態で前記駆動手段の駆動制御を行う制御手段と、 前記感圧センサの下端 部へ接続され、 前記感圧センサを前記制御手段へ接続する接続手段と、 を備えて いる。

請求項 2に記載の本発明は、 請求項 1に記載の自動開閉装置において、 前記接 繞手段は、 前記移動体の内部を通されると共に、 前記移動体の移動方向側端部の 下端側に形成された透孔を貫通して前記感圧センサの下端部へ接続されることを 特徴としている。

請求項 3に記載の本発明は、 請求項 2に記載の自動開閉装置において、 前記移 動体に窓ガラスを設けると共に、 前記感圧センサの下端部を前記窓ガラスの下端 部よりも下側に位置させたことを特徴としている。

請求項 4に記載の本発明は、 請求項 1に記載の自動開閉装置において、 前記感 圧センサの下端部は、 前記移動体の移動方向側端部へ向けて湾曲されると共に、 前記移動体の移動方向側端部の下端側に形成された透孔に前記湾曲部分を貫通さ せて前記移動体の内部に配置し、 前記移動体の内部で前記接続手段へ接続したこ とを特徴としている。

請求項 5に記載の本発明は、 請求項 4に記載の自動開閉装置において、 前記移 動体に窓ガラスを設けると共に、 前記感圧センサの下端部を前記窓ガラスの下端 部よりも下側に位置させたことを特徴としている。

請求項 6に記載の本発明は、 請求項 1に記載の自動開閉装置において、 前記感 圧センサは、 中空で且つ前記移動体の上下方向に沿って長手とされると共に、 所 定の大きさ以上の外力により弾性変形可能な外皮部と、 前記外皮部の内部に前記 外皮部長手方向に沿い、 且つ、 前記外皮部の長手方向に対して直交する方向に沿 つて互いに離間して配置されると共に、 各々が直列に接続され、 前記外皮部が弾 性変形に伴って変形する複数本の長尺の電極と、 を備えることを特徴としている 請求項 7に記載の本発明は、 請求項 6に記載の自動開閉装置において、 前記接 続手段は、 前記移動体の内部を通されると共に、 前記移動体の移動方向側端部の 下端側に形成された透孔を貫通して前記外皮部の下端部から引き出された前記複 数本の電極のうちの少なく とも 2本の電極へ接続されることを特徴としている。 請求項 8に記載の本発明は、 請求項 7に記載の自動開閉装置において、 前記移 動体に窓ガラスを設けると共に、 前記感圧センサの下端部を前記窓ガラスの下端 部よりも下側に位置させたことを特徴としている。

請求項 9に記載の本発明は、 請求項 6に記載の自動開閉装置において、 前記外 皮部の下端部は、 前記移動体の移動方向側端部へ向けて湾曲されると共に、 前記 移動体の移動方向側端部の下端側に形成された透孔を貫通し、 前記移動体の内部 で前記複数本の電極が引き出され、 当該引き出された複数本の電極のうちの少な く とも 2本が前記接続手段へ接続されたことを特徴としている。

請求項 1 0に記載の本発明は、 請求項 9に記載の自動開閉装置において、 前記 移動体に窓ガラスを設けると共に、 前記外皮部の下端部を前記窓ガラスの下端部 よりも下側に位置させたことを特徴としている。

請求項 1 1に記載の本発明は、 請求項 6に記載の自動開閉装置において、 前記 接続手段は、 前記移動体の移動方向側端部に沿って配置され、 下端部が前記外皮 部の下端部から引き出された複数本の電極のうちの少なくとも 2本の電極線へ接 続されると共に、 上端側が前記外皮部の上端部と下端部との間で前記移動体の移 動方向側端部を貫通して前記移動体の内部を介して前記制御手段へ接続されるこ とを特徴としている。

請求項 1 2に記載の本発明は、 請求項 1 1 に記載の自動開閉装置において、 前 記外皮部を前記移動体の移動方向側端部に沿って保持する保持部と、 前記移動体 の移動方向側端部に沿つて長尺とされ、 前記保持部を介して前記外皮部とは反対 側に設けられ、 前記移動体の移動方向側端部に固定されると共に、 前記移動体の 移動方向側端部に沿つて長手で且つ前記外皮部の下端部から引き出された前記少 なく とも 2本の電極の端部へ一端が接続された前記接続手段を内部に収容する収 容部が形成された支持部と、 を含んで構成された支持手段を備える、 ことを特徴 としている。

請求項 1 3に記載の本発明は、 請求項 1 2に記載の自動開閉装置において、 前 記収容部に前記接続手段を予め埋設し、 前記接続手段を前記支持手段と一体とし たことを特徴としている。

請求項 1 4に記載の本発明は、 請求項 1 2に記載の自動開閉装置において、 前 記複数の電極の長手方向端部に対応して設けられ、 前記接続手段の前記収容部か ら露出した部分を被覆するカバーを設けたことを特徴としている。

請求項 1 5に記載の本発明は、 請求項 1 2に記載の自動開閉装置において、 前 記移動体に窓ガラスを設けると共に、 前記接続手段を前記窓ガラスよりも下方で 前記移動体を貫通させたことを特徴としている。

請求項 1 6に記載の本発明は、 請求項 1に記載の自動開閉装置において、 前記 接続手段は、 前記移動体の移動方向側端部に沿って配置され、 一端が前記感圧セ ンサへ接続されると共に上端側が前記感圧センサの上端部と下端部との間で前記 移動体の移動方向側端部を貫通し、 前記移動体の内部を介して前記御手段へ接続 されることを特徴としている。

請求項 1 7に記載の本発明は、 請求項 1 6に記載の自動開閉装置において、 前 記感圧センサを前記移動体の移動方向側端部に沿って保持する保持部と、 前記移 動体の移動方向側端部に沿って長尺とされ、 前記保持部を介して前記感圧センサ とは反対側に設けられ、 前記移動体の移動方向側端部に固定されると共に、 前記 移動体の移動方向側端部に沿って長手で且つ内部に前記接続手段の一部を収容す る収容部が形成された支持部と、 を含んで構成された支持手段を備える、 ことを 特徴としている。 。

請求項 1 8に記載の本発明は、 請求項 1 7に記載の自動開閉装置において、 前 記収容部に前記接続手段を予め埋設し、 前記接続手段を前記支持手段と一体とし たことを特徴としている。

請求項 1 9に記載の本発明は、 請求項 1 7に記載の自動開閉装置において、 前 記複数の電極の長手方向端部に対応して設けられ、 前記接続手段の前記収容部か ら露出した部分を被覆するカバ一を設けたことを特徴としている。

請求項 2 0に記載の本発明は、 請求項 1 6に記載の自動開閉装置において、 前 記移動体に窓ガラスを設けると共に、 前記支持手段の下端部と前記窓ガラスの下 端部との間で前記保持部から前記接続手段を引き出し、 前記移動体を貫通させた ことを特徴としている。 請求項 1に記載の自動開閉装置によれば、 移動体の移動方向側端部に感圧セン ザが設けられており、 駆動手段の駆動力によつて移動体が開閉移動する際に開閉 移動軌跡上に異物等が存在すると、 移動体と共に移動する感圧センサか異物を押 圧する。 このときの異物からの押圧反力 （すなわち圧力） を感圧センサが検知す ることで、 移動体の開閉移動軌跡上に異物が存在することを確認できる。 さらに 、 感圧センサが異物の存在を検知すると制御手段が駆動手段の駆動制御を行い、 駆動手段を停止或いは閉方向へ反転駆動させる。 このように、 本自動開閉装置で は、 異物が感圧センサへ接触した際の押圧反カを検知して移動体の移動軌跡上の 異物の存在を確認するので、 移動体の移動速度が変化している間であっても異物 の存在を確認でき、 移動体による異物の挟み込みを防止できる。

ところで、 本自動開閉装置では、 移動体の移動方向側端部の上下方向に沿って 感圧センサが設けられており、 この感圧センサと制御手段とを接続する接続手段 は感圧センサの下端部へ接統されている。 このため、 例えば、 本自動開閉装置を 扉の開閉用として用いた場合には、 感圧センサと接続手段との接続部が開放状態 での扉 （すなわち、 移動体） の側方を通過する人の目線位置よりも下方に位置す るため、 扉の外観が向上する。

また、 人の身体は肩幅があるぶん足元よりも上半身の方が広いため、 仮に、 閉 じょうとする扉がこの扉の側方を通過する人の身体に接触するとすれば、 先ず、 扉は人の上半身に接触する。 ここで、 本 動開閉装置では、 移動体 （すなわち、 扉） の感圧センサはその下端部で接続手段が接続されているため、 感圧センサの 上端部を移動体の移動方向側端部の上端部へできる限り近づけることができ、 移 動体の移動方向側端部の上端部側での感圧センサの不感帯を小さく或いは無くす ことができるため、 特に、 人の身体の挟み込みを防止を効果的に防止できる。 請求項 2に記載の自動開閉装置では、 接続手段は移動体の内部を通されており 、 しかも、 接続手段が移動体の移動方向側端部の下端側に形成された透孔を貫通 して感圧センサへ接続されている。 このため、 接続手段の移動体の外部に露出す る部分は極めて少ないか又は全く無く、 外観が向上すると共に、 移動体の移動途 中に接続手段が障害物へ接触するようなことはなく、 感圧センサと接続手段の断 線等の不具合の発生が防止される。

請求項 3に記載の自動開閉装置では、 感圧センサの下端部が移動体に設けられ た窓ガラスの下端部よりも下側に位置しているため、 接続手段は窓ガラスの下方 を通って感圧センサの下端部へ接続される。 このため、 窓ガラスが接続手段と感 圧センサとの接続作業の障害になることはなく、 また、 接続手段が窓ガラスを横 切るようなことはない。

請求項 4に記載の自動開閉装置では、 移動体の移動方向側端部の下端側に形成 された透孔へ向けて感圧センサの下端側を湾曲させた状態で、 感圧センサの下端 側が透孔を貫通して移動体の内部に配置され、 移動体の内部で感圧センサと接続 手段とが接続される。 このように、 移動体の内部で感圧センサと接続手段とを接 続することで、 感圧センサと接続手段との接続部分が移動体により遮蔽され、 夕 部に晒されることはない。 しかも、 感圧センサには基本的に移動体の移動方向側 端部に作用する外力に対する感圧センサと接続手段との接続部分の配置位置は、 移動体の移動方向側端部を介して反対側となる。 このため、 接続部分に外力が作 用することはない。 したがって、 接続手段へ異物が触れることがなくなり、 これ による断線等が防止できる。

なお、 ここでいう 『湾曲』 とは、 弾性変形的な感圧センサの湾曲でもよいし、 また、 予め、 湾曲形状に感圧センサを成形してもよい （すなわち、 外力等が作用 しない状態で既に湾曲した形状でもよい） 。 但し、 弾性変形的に感圧センサを湾 曲させる場合においては、 当該湾曲に伴う外力、 若しくは、 感圧センサ自身が元 の形状に戻ろうとする復元力を感圧センサが検知しない程度の曲率での湾曲であ ることを要する。

請求項 5に記載の自動開閉装置では、 感圧センサの下端部が移動体に設けられ た窓ガラスの下端部よりも下側に位置しているため、 接続手段は窓ガラスの下方 を通って感圧センサの下端部へ接続される。 このため、 窓ガラスが接続手段と感 圧センサとの接続作業の障害になることはなく、 また、 接続手段が窓ガラスを横 切るようなことはない。

請求項 6に記載の自動開閉装置では、 長尺の外皮部の内部に複数本の長尺の電 極が互いに離間した状態で配置されており、 移動体の移動方向側端部に作用する 外力が外皮部に作用し、 この外力で外皮部が弾性変形して外皮部が潰れると、 外 皮部の内部の電極が外皮部と共に変形し、 外皮部が潰れる程度にまで外皮部が弾 性変形することで複数本の電極のうちの少なく とも 2本の電極が互いに接触して 短絡する。 複数本の電極は互いに直列に接続されているため、 短絡することで電 極に流れる電流の電流値や電気抵抗等が変化し、 この変化を検出することで外皮 部に外力が作用したか否か、 すなわち、 移動体の移動方向側端部に外力が作用し たか否かを検知できる。

請求項 7に記載の自動開閉装置によれば、 接続手段は、 外皮部の内部に配置さ れた複数本の電極のうち、 外皮部の下端部から引き出された少なく とも 2本の電 極へ接続されている。 これにより、 接続手段から電極へ電流が流され、 更に電極 を流れた電流が接続手段へ戻る。

ところで、 本自動開閉装置においては、 移動体の移動方向側端部の下端側に形 成された透孔を接続手段が貫通して上述した電極へ接続されている。 このため、 接続手段の移動体の外部に露出する部分は極めて少ないか又は全く無く、 外観が 向上すると共に、 移動体の移動途中に接続手段が障害物へ接触するようなことは なく、 感圧センサと接続手段の断線等の不具合の発生が防止される。

請求項 8に記載の自動開閉装置では、 感圧センサの下端部が移動体に設けられ た窓ガラスの下端部よりも下側に位置しているため、 接続手段は窓ガラスの下方 を通って感圧センサの下端部へ接続される。 このため、 窓ガラスが接続手段と感 圧センサとの接続作業の障害になることはなく、 また、 接続手段が窓ガラスを横 切るようなことはない。

請求項 9に記載の自動開閉装置では、 移動体の移動方向側端部の下端側に形成 された透孔へ向けて外皮部の下端側を湾曲させた状態で、 外皮部の下端側が透孔 を貫通して移動体の内部に配置され、 移動体の内部で外皮部の下端部から引き出 された電極のうちの少なく とも 2本と接続手段とが接続される。 このように、 移 動体の内部で電極と接続手段とを接続することで、 電極と接続手段との接続部分 が移動体により遮蔽され、 外部に晒されることはない。 しかも、 移動体の移動方 向側端部に作用する外力に対する電極と接続手段との接続部分の配置位置は、 移 動体の移動方向側端部を介して反対側となる。 このため、 接続部分に外力が作用 することはない。 したがって、 接続手段へ異物が触れることがなくなり、 これに よる断線等が防止できる。

なお、 ここでいう 『湾曲』 とは、 弾性変形的な外皮部の湾曲でもよいし、 また 、 予め、 湾曲形状に外皮部を成形してもよい （すなわち、 外力等が作用しない状 態で既に湾曲した形状でもよい） 。 但し、 弾性変形的に外皮部を湾曲させる場合 においては、 当該湾曲に伴う外力、 若しくは、 外皮部自身が元の形状に戻ろうと する復元力で電極同士が互いに接触しない程度の曲率での湾曲であることを要す る。

請求項 1 0に記載の自動開閉装置では、 外皮部の下端部が移動体に設けられた 窓ガラスの下端部よりも下側に位置しているため、 接続手段は窓ガラスの下方を 通って感圧センサの下端部へ接続される。 このため、 窓ガラスが接続手段と電極 との接続作業の障害になることはなく、 また、 接続手段が窓ガラスを横切るよう なことはない。

請求項 1 1に記載の自動開閉装置では、 外皮部の下端から引き出された電極の うち、 少なく とも 2本の電極へ一端が接続された接続手段は、 移動体の移動方向 側端部に沿って上方へ延ばされ、 移動体の上端と下端との間で移動体の移動方向 側端部を貫通して移動体の内部を通されて制御手段へ接続される。

ここで、 接続手段は移動体の移動方向側端部を貫通して移動体の内部に配置さ れるため、 接続手段の移動体の外部に露出する部分が少なくなり、 外観が向上す ると共に、 移動体の移動途中に接続手段が障害物へ接触するようなことはなく、 感圧センサと接続手段の断線等の不具合の発生が防止される。

請求項 1 2に記載の自動開閉装置では、 外皮部の下端から引き出された電極の うち、 少なく とも 2本の電極へ一端が接続された接続手段は、 その一部が支持手 段の支持部に設けられた収容部へ収容されて感圧センサの長手方向上端側に案内 される。 したがって、 接続手段の長手方向一端部及びその極近傍部分を除いた部 位が外部へ露出することはない。 このため、 センサ取付位置での外観をより一層 向上できると共に、 接続手段が異物等へ接触することによる接続手段の断線を防 止できる。

しかも、 上述した収容部は支持手段の支持部に形成される （すなわち、 支持部 と収容部が基本的に同一である） 。 したがって、 接続手段を配置する （這わせる ) ための特別なスペースや、 支持部以外に接続手段を支持するための特別な部位 を支持手段に形成する必要はない。 このため、 感圧センサを小型化できる。 請求項 1 3に記載の自動開閉装置では、 接続手段が予め支持手段の収容部に埋 設され （すなわち、 支持部内に接続手段が予め埋設され） 、 支持部と一体とされ ているため、 センサ取付位置へ感圧センサを取り付ける際に収容部内へ接続手段 を通すための工程が不要となり、 製造コス卜が安価となる。

なお、 本発明においては、 収容部に接続手段を埋設する際に、 電極の長手方向 一端と接続手段の長手方向一端とを予め接続しておいてもよいし、 また、 接続し ておかなくてもよい。

請求項 1 4に記載の自動開閉装置では、 複数の電極の長手方向端部に対応して カバーが設けられており、 接続手段の収容部から露出した部分をカバーが被覆し ているため、 より一層、 センサ取付位置での外観を向上できると共に、 接続手段 の露出部分と異物との接触が確実に防止され、 接続手段の断線をより一層確実に 防止できる。

請求項 1 5に記載の自動開閉装置では、 移動体に設けられた窓ガラスよりも下 方で接続手段が移動体の移動方向側端部の貫通しているため、 窓ガラスが接続手 段と感圧センサとの接続作業の障害になることはなく、 また、 接続手段が窓ガラ スを横切るようなことはない。

請求項 1 6に記載の自動開閉装置では、 感圧センサの下端部へ一端が接続され た接続手段は、 移動体の移動方向側端部に沿って上方へ延ばされ、 移動体の上端 と下端との間で移動体の移動方向側端部を貫通して移動体の内部を通されて制御 手段へ接続される。

ここで、 接続手段は移動体の移動方向側端部を貫通して移動体の内部に配置さ れるため、 接続手段の移動体の外部に露出する部分が少なくなり、 外観が向上す ると共に、 移動体の移動途中に接続手段が障害物へ接触するようなことはなく、 感圧センサと接続手段の断線等の不具合の発生が防止される。

請求項 1 7に記載の自動開閉装置では、 感圧センサへ接続された接続手段は、 その一部が支持手段の支持部に設けられた収容部へ収容されて感圧センサの長手 方向上端側に案内される。 したがって、 接続手段の長手方向一端部及びその極近 傍部分を除いた部位が外部へ露出することはない。 このため、 センサ取付位置で の外観をより一層向上できると共に、 接続手段が異物等へ接触することによる接 続手段の断線を防止できる。

しかも、 上述した収容部はセンサ保持部材の支持部が形成される （すなわち、 支持部と収容部が基本的に同一である） 。 したがって、 接続手段を配置する （這 わせる） ための特別なスペースや、 支持部以外に接続手段を支持するための特別 な部位を支持手段に形成する必要はない。 このため、 感圧センサを小型化できる 請求項 1 8に記載の自動開閉装置では、 接続手段が予め支持手段の収容部に埋 設され （すなわち、 支持部内に接続手段が予め埋設され） 、 支持部と一体とされ ているため、 センサ取付位置へ感圧センサを取り付ける際に収容部内へ接続手段 を通すための工程が不要となり、 製造コス卜が安価となる。

なお、 本発明においては、 収容部に接続手段を埋設する際に、 電極の長手方向 —端と接続手段の長手方向一端とを予め接続しておいてもよいし、 また、 接続し ておかなくてもよい。

請求項 1 9に記載の自動開閉装置では、 複数の電極の長手方向端部に対応して カバーが設けられており、 接続手段の収容部から露出した部分をカバーが被覆し ているため、 より一層、 センサ取付位置での外観を向上できると共に、 接続手段 の露出部分と異物との接触が確実に防止され、 接続手段の断線をより一層確実に 防止できる。

請求項 2 0に記載の自動開閉装置では、 感圧センサの下端部が移動体に設けら れた窓ガラスの下端部よりも下側で、 保持部から接続手段を引き出し、 更に、 移 動体の移動方向側端部を保持部材から引き出された接続手段が貫通し、 窓ガラス の下方で接続手段が移動体の内部を通されている。 このため、 窓ガラスが接続手 段と感圧センサとの接続作業の障害になることはなく、 また、 接続手段が窓ガラ スを横切るようなことはない。 図面の簡単な説明 図 1は、 本発明の第 1の実施の形態に係る自動開閉装置を適用した車両のドア パネル （移動体） の内側からの斜視図である。 図 2は、 本発明の第 1の実施の形態に係る自動開閉装置を適用した車両のドア パネル （移動体） の要部の拡大斜視図である。

図 3は、 感圧センサの断面図である。

図 4は、 感圧センサの構造を示す斜視図である。

図 5は、 感圧センサの下端部近傍を拡大した平面断面図である。

図 6は、 感圧センサの下端部近傍を拡大した裏面断面図である。

図 7は、 感圧センサの回路図である。

図 8は、 本発明の第 1の実施の形態に係る自動開閉装置を適用した車両の後方 からの斜視図である。

図 9は、 ドアパネル （移動体） の駆動機構を示す斜視図である。

図 1 0は、 本発明の第 1の実施の形態に係る自動開閉装置のブロック図である o

図 1 1は、 本発明の第 1の実施の形態に係る自動開閉装置を適用した車両の前 方からの斜視図である。

図 1 2は、 モールドの変形例を示す図でモールドを取り付けたセンサ本体がプ ロテクタの保持部を貫通した状態を示す図である。

図 1 3は、 モールドが取り付けられたセンサ本体をプロテク夕の保持部へ圧入 した状態を示す図である。

図 1 4は、 モールドを取り付けたセンサ本体をプロテク夕の保持部へ挿入して いる状態を示す図である。

図 1 5は、 本発明の第 2の実施に形態に係る自動開閉装置の要部を示す斜視図 である。

図 1 6は、 本発明の第 2の実施に形態に係る自動開閉装置の要部を示す断面図 である。

図 1 7は、 本発明の第 3の実施に形態に係る自動開閉装置の要部を示す断面図 である。

図 1 8は、 本発明の第 4の実施に形態に係る自動開閉装置の要部を示す断面図 である。

図 1 9は、 本発明の第 5の実施に形態に係る自動開閉装置の要部を示す斜視図 である。

図 2 0は、 本発明の第 5の実施に形態に係る自動開閉装置の要部を示す断面図 あ

図 2 1は、 感圧センサ及び支持手段の端部近傍を拡大した断面図である。

図 2 2は、 本発明の第 5の実施に形態に係る自動開閉装置の要部を示す斜視図 である。

図 2 3は、 本発明の第 5の実施に形態に係る自動開閉装置の要部の変形例を示 す斜視図である。 発明を実施するための最良の形態

<第 1の実施の形態 >

図 8には本発明の第 1の実施の形態に係る自動開閉装置としての自動スライ ド ドア装置 1 0を適用した車両 1 2の斜視図が示されている。 この図に示されるよ うに、 車両 1 2には移動体としてのドアパネル 1 4が設けられている。 このドア パネル 1 4は、 車体 1 6の側壁 1 8に後部座席 （図示省略） への乗員乗降用とし て形成された開口部 2 0へ嵌まり込むことができるように形成されており、 また 、 開口部 2 0へ嵌まり込んで開口部 2 0を閉止した状態では、 ドアパネル 1 4の 外側表面と側壁 1 8の外側表面とが略面一になるように形成されている。

このドアパネル 1 4の上端部には、 下方へ向けて開口した略 U字形状のドアフ レーム 1 1 6がー体的に設けられており、 このドアパネル 1 4に設けられた窓ガ ラス 1 1 8の窓枠を構成している。

また、 図 8に示されるように、 ドアパネル 1 4の下端部には車幅方向内側へ向 けて延出されたブラケッ ト 2 2が一体的に固定されている。 図 9に示されるよう に、 このブラケッ ト 2 2の先端部にはローラ 2 4が軸支されており、 更に、 ロー ラ 2 4は車両 1 2のフロアパネル （図示省略） の裏面側に設けられたガイ ドレー ル 2 6の車幅方向外側面へ当接している。 このローラ 2 4はガイ ドレール 2 6 と の摩擦で転動しながら概ね車両 1 2の前後方向に沿って移動できるようになつて いる。 但し、 図 9に示されるように、 ガイ ドレール 2 6の車幅方向外側端部は、 前端側で車幅方向内側へ向けて傾斜しており、 この傾斜部分に沿ってローラ 2 4 が転動することで、 ローラ 2 4が車両 1 2の前方側へ移動しつつ車幅方向内側へ 移動し、 側壁 1 8の車幅方向外側で車両 1 2の前後方向に沿ってスライ ドしてい たドアパネル 1 4が車幅方向内側へ変位して開口部 2 0へ嵌まり込む。 逆に、 口 ーラ 2 4が車両 1 2の後方側へ移動しつつ車幅方向外側へ移動して開口部 2 0へ 嵌まり込んでいたドアパネル 1 4が側壁 1 8の車幅方向外側へ移動して車両 1 2 の前後方向に沿ってスライ ド可能となる。

また、 図 9に示されるように、 ガイ ドレール 2 6の車幅方向内側には車両 1 2 の上下方向の軸周りに回転するブーリ 2 8と駆動 α—ラ 3 0が設けられており無 端ベルト 3 2が掛け回されている。 この無端ベルト 3 2には上述したブラケッ ト 2 2が固定されており、 無端ベルト 3 2の回転によりブラケッ ト 2 2が移動する とガイ ドレール 2 6に沿ってローラ 2 4が転動し、 更にドアパネル 1 4が移動す るようになっている。

駆動ローラ 3 0は、 フロアパネルの裏面側に配置されているスライ ドアクチュ ェ一夕 3 4 (図 8参照） へ接続されており、 スライ ドァクチユエ一夕 3 4に設け られたスライ ドモータ 4 0 (図 1 0参照） の駆動力によって無端ベルト 3 2が回 転するようになっている。 また、 図 1 0に示されるように、 スライ ドアクチユエ 一夕 3 4は制御手段を構成するスライ ドドライノく 3 8を備えている。 スライ ドモ 一夕 4 0はスライ ドドライバ 3 8を介して制御手段を構成するコンピュータ 3 6 へ電気的に接続されており、 さらに、 このコンピュータ 3 6を介して車両 1 2の 運転席近傍に設けられた操作スィッチ 5 2 (図 8参照） へ電気的に接続され、 こ の操作スィツチ 5 2を操作してコンピュータ 3 6へ所定の信号を送ることでスラ ィ ドアクチユエ一夕 3 4を作動或いは停止させてドアパネル 1 4をスライ ド （開 閉移動） させることができるようになつている。

図 1 0に示されるように、 このスライ ドァクチユエ一夕 3 4は位置検出装置 4 4を備えている。 この位置検出装置 4 4は、 スライ ドモ一夕 4 0の回転軸、 出力 軸、 又は回転軸と出力軸との間の減速ギヤ （何れも図示省略） の何れかに対応し て設けられており、 スライ ドモ一夕 4 0が駆動を開始した時点からの回転軸、 出 力軸、 又は'减速ギヤの回転量を検出できるようになつている。 上述したスライ ドモータ 4 0の回転軸の回転は、 減速ギヤを介して出力軸へ伝 達され、 この出力軸の回転により、 駆動ローラ 3 0 (図 9参照） が回転して無端 ベルト 3 2が回転し、 ドアパネル 1 4がスライ ドする構成である。 したがって、 ドアパネル 1 4のスライ ド量は、 出力軸の回転量に比例し、 更に、 この出力軸の 回転量は減速ギヤ及び回転軸の回転量に比例する。 このため、 スライ ドモータ 4

0の開始時からの回転軸の回転量を計測することでドアパネル 1 4のスライ ド量 を算出できる。

なお、 この位置検出装置 4 4の構成の一例としては、 回転軸と共に回転する回 転盤にその厚さ方向にそって貫通する複数のスリ ッ トを回転軸周りに所定角度毎 に形成すると共に、 この回転盤を挟むようにして発光素子と受光素子を配置し、 回転盤が回転してスリ ッ トが発光素子と対向した場合にのみ受光素子が発光素子 から発せられてスリ ッ トを通過した光を受光し、 受光素子での受光回数を計数す ることで回転軸の回転量を計測を算出する構成がある。 また、 回転軸と共に回転 する金属盤等の導電盤に一方の摺動接点を接触させると共に、 この導電盤の外周 部から回転軸周りに所定角度毎に放射状に突出形成された導電性のパルス片へ他 方の摺動接点を接触可能に配置し、 導電盤が回転してパルス片が他方の摺動接点 へ接触した場合にパルス片及び導電盤を介して双方の摺動接点が導通する構成と して、 この双方の摺動接点の導通回数を計数することで回転軸の回転量を算出す る構成もある。

また、 本実施の形態では、 位置検出装置 4 4はスライ ドモータ 4 0の回転軸の 回転量を検出する構成であつたが、 位置検出装置 4 4の構成はこれに限るもので はなく、 ドアパネル 1 4の位置を直接或いは間接的に検出する構成であれば如何 なる構成でもよい。 ドアパネル 1 4の位置を検出する構成の一例としては、 例え ば、 ドアパネル 1 4の内側に発光素子を設けると共に、 車体 1 6の側壁 1 8でド ァパネル 1 4が所定位置までスライ ドした場合に発光素子と対向する位置に受光 素子を設け、 受光素子が発光素子から発せられた光を受光した場合に所定の位置 までドアパネル 1 4がスライ ドしたことを検知する構成が考えられる。

—方、 図 1 1に示されるように、 ドアパネル 1 4の上下方向中間部と上端部に は車幅方向内側へ向けて延出されたブラケッ ト 4 6が設けられている。 これらの ブラケッ ト 4 6の先端部にはローラ （図示省略） が設けられており、 それぞれが 車両 1 2の適宜位置に設けられたガイ ドレール 4 8のガイ ド溝 5 0へ抜け止めさ れた状態で入り込み、 このガイ ドレール 4 8に沿って移動する。 すなわち、 ドア パネル 1 4は、 ガイ ドレール 4 8及びブラケッ ト 4 6を介して車体 1 6の側壁 1 8へ支持されており、 上述したスライ ドアクチユエ一夕 3 4の駆動力によってガ イ ドレール 2 6、 4 8に案内されつつ移動する。

また、 ガイ ドレール 4 8もガイ ドレール 2 6 と同様に前端側が車幅方向内側へ 向けて傾斜している。 この傾斜部分では各ブラケッ ト 4 6のローラがガイ ドレー ル 4 8のガイ ド溝 5 0に沿って車両 1 2の前方へ移動しつつ車幅方向内側へ移動 し、 又は車両 1 2の後方へ移動しつつ車幅方向外側へ移動する。 この移動時にド ァパネル 1 4が車幅方向内外へ移動する。

また、 図 8に示されるように、 自動スライ ドドア装置 1 0はドアパネル 1 4の 内部に配置されたクローザァクチユエ一夕 5 6を備えている。 クローザァクチュ エー夕 5 6はドアパネル 1 4の内部に配置されており、 図 1 0に示されるように 、 制御手段を構成するクロ一ザドライバ 5 8と駆動手段としてのクローザモ一夕 5 9とを備えている。 クローザドライバ 5 8は上述したコンピュー夕 3 6へ電気 的に接続されており、 スライ ドモ一夕 4 0の駆動力により開口部 2 0を閉止する 方向 （すなわち、 車両 1 2の前方側） へドアパネル 1 4がスライ ドさせられてい る状態で、 ドアパネル 1 4が開口部 2 0を全閉する直前となるまでのドアパネル 1 4のスライ ドを上述した位置検出装置 4 4が検出すると、 コンピュータ 3 6が クローザドライノく 5 8を操作してクローザモ一夕 5 9に電源 4 2からの電力を供 給させて駆動させる。 これにより、 クローザモータ 5 9がドアパネル 1 4が開口 部 2 0へ嵌め込まれる際にドアパネル 1 4に設けられたラツチ等のドアパネル 1 4のロック機構 （図示省略） を作動させると共に、 この開口部 2 0内において口 ック機構によるドアパネル 1 4のロックが可能な所定位置へドアパネル 1 4を導 すなわち、 本自動スライ ドドア装置 1 0では、 基本的にスライ ドモータ 4 0 ( スライ ドアクチユエ一夕 3 4 ) によってドアパネル 1 4をスライ ド （開閉移動） させる力、 ドアパネル 1 4の全閉直前だけはクロ一ザモー夕 5 9 (クローザァク チユエ一夕 5 6 ) によってドアパネル 1 4を移動させる構成となっている。

さらに、 図 1及び図 1 1に示されるように、 ドアパネル 1 4の前端部近傍には 車両 1 2の上下方向に沿って長手方向とされた感圧センサ 6 0が設けられている 。 ここで、 図 4に示されるように、 感圧センサ 6 0はゴムや軟質の合成樹脂材等 、 絶縁性を有する弾性材によって長尺状に形成されたセンサ本体 6 1を構成する 外皮部 6 2を備えている。 この外皮部 6 2の内部には断面十字形状 （図 3参照） の十字孔 6 4が外皮部 6 2の長手方向に沿って形成されている。 この十字孔 6 4 は外皮部 6 2の長手方向に沿って外皮部 6 2の中心周りに漸次変位している。 ま た、 外皮部 6 2の内部には銅線等の導電性細線を寄り合わせることにより可撓性 を有する長尺紐状に形成され、 外皮部 6 2と共にセンサ本体 6 1を構成する電極

6 6、 6 8、 7 0、 7 2が設けられている。 これらの電極 6 6〜 7 2は十字孔 6 4の中央近傍で十字孔 6 4を介して互いに離間し且つ十字孔 6 4に沿って螺旋状 に配置され、 十字孔 6 4の内周部へ一体的に固着されている。 したがって、 外皮 部 6 4が弾性変形することで電極 6 6〜 7 2は撓み、 特に、 十字孔 6 4が潰れる 程度に外皮部 6 2が弾性変形すれば、 電極 6 6〜7 2が橈んで、 電極 6 6又は電 極 7 0が電極 6 8又は電極 7 2と接触して短絡する。 また、 外皮部 6 4が復元す れば電極 6 6〜7 2もまた復元する。

また、 図 5に示されるように、 外皮部 6 2の長手方向端部には、 支持部材 8 6 が差し込まれている。 この支持部材 8 6は、 絶縁性で且つ硬質の合成樹脂材によ つて略板状に形成されており、 外皮部 6 2の外側部分で且つその表側には、 抵抗

7 4が設けられている。 また、 支持部材 8 6の抵抗 7 4よりも外皮部 6 2側の部 分の表側には複数の縦壁 8 8が立設されている。 これらの縦壁 8 8の間には電極

6 8、 7 0の下端部と、 抵抗 7 4から引き出されたリード線 7 6、 7 8が配置さ れている。 また、 縦壁 8 8の間には、 金属板材により形成された一対のかしめ片

9 2が配置されている。

電極 6 8とリード線 7 6は、 双方の端部がその長手方向に沿って互いに対向す るように一方の縦壁 8 8間に配置され、 かしめられた一方のかしめ片 9 2により 包み込まれた状態で握持されると共に溶接により固着されている。 また、 電極 7 0とリード線 7 8は、 双方の端部がその長手方向に沿って互いに対向するように 他方の縦壁 8 8間に配置され、 かしめられた他方のかしめ片 9 2により包み込ま れた状態で握持されると共に溶接により固着されている。 これにより、 電極 6 8 と電極 7 0は抵抗 7 4を介して電気的に接続される。

一方、 図 6に示されるように、 支持部材 8 6の裏側には複数の縱壁 9 0が立設 されている。 これらの縦壁 9 0の間には電極 6 6、 7 2の下端部と、 接続手段と してのコード 8 0の一対のリード棣 8 2、 8 4の端部が配置されている。 また、 縦壁 9 0の間には縦壁 8 8の間と同様に、 金属扳材により形成された一対のかし め片 9 2が配置されている。

電極 6 6とリード線 8 2は、 双方の端部がその長手方向に沿って互いに対向す るように一方の縦壁 9 0間に配置され、 かしめられた一方のかしめ片 9 2により 包み込まれた状態で握持されると共に溶接により固着されている。 また、 電極 7 2とリード線 8 4は、 双方の端部がその長手方向に沿って互いに対向するように 他方の縦壁 9 0間に配置され、 かしめられた他方のかしめ片 9 2により包み込ま れた状態で握持されると共に溶接により固着されている。

さらに、 図 5及び図 6に示されるように、 支持部材 8 6の周囲にはモールド 1 0 8が設けられている。 このモールド 1 0 8は絶縁性の合成樹脂材或いはゴ厶材 により形成されており、 外皮部 6 2の下端部を封止していると共に支持部材 8 6 をその内部に封入している。 また、 このモールド 1 0 8は支持部材 8 6と抵抗 7 4の間等の各部材の隙間に入り込んでおり、 各部材をその外側から保持している 。 このため、 外皮部 6 2の下端部近傍に水滴等の異物が付着しても外皮部 6 2の 内部に水滴等の異物が浸入することはなく、 また、 電極 6 6〜7 2の下端部等へ 異物が付着することはない。

また、 詳細な図示なしないが、 外皮部 6 2の上端部にも支持部材 8 6が設けら れている。 但し、 この上側の支持部材 8 6には抵抗 7 4は設けられていない。 ま た、 上側の支持部材 8 6の表側で電極 6 6の上端部と電極 7 0の上端部とが各電 極 6 6〜7 2の下端部と同様にかしめ片 9 2と溶接により電気的に接続されてお り、 支持部材 8 6の裏側で電極 6 8の上端部と電極 7 2の上端部とがかしめ片 9 2と溶接により電気的に接続されている。 さらに、 外皮部 6 2の上端部でも支持 部材 8 6の周囲にはモールド 1 0 8が設けられており、 外皮部 6 2の上端部はモ —ルド 1 0 8によって封止され、 支持部材 8 6はモールド 1 0 8内に封入されて いる。

図 7の回路図に示されるように、 電極 6 6、 7 2はコード 8 0を介して電源へ 接続されており、 電源からの電流は電極 6 6から電極 7 0、 抵抗 7 4、 電極 6 8 を介して電極 7 2へ流れるようになつている。 外皮部 6 2が潰れる程度に弾性変 形して電極 6 6〜7 2の何れかが接触して短絡すると、 電流は抵抗 7 4を通らず に流れるため回路全体の抵抗値が低下し電流値が上昇する。 ここで、 図 7に示さ れるように、 電極 7 2から流れ出た電流は所定値以上の電流を検出すると信号を 発信する電流検出素子 1 0 6を介して電源へ戻るようになつており、 電極 6 6〜 7 2の何れかが接触して短絡し、 これにより電流が上昇すると、 電流検出素子 1 0 6から信号が発信され、 この信号は電流検出素子 1 0 6と電気的に接続されて いるコンピュータ 3 6 (図 1 0参照） が受信する。

また、 図 1及び図 2に示されるように、 電極 6 6、 7 2 (図 4参照） の下端部 へ接続されたコード 8 0のリード線 8 2、 8 4はモールド 1 0 8の下端部から延 出され、 ドアパネル 1 4の前端部の感圧センサ 6 0の下端部よりも下方に形成さ れている円孔 i 1 0を貫通して、 ドアパネル 1 4の内部 （より詳細に言えば、 ド ァパネル 1 4を構成する外板 1 1 2と内板 1 1 4の間） へ引き込まれて、 ドアパ ネル 1 4の内部で且つ窓ガラス 1 1 8の下方を通り、 コンピュータ 3 6や電源へ 接続されている。

さらに、 図 3及び図 4に示されるように、 外皮部 6 2の外側には外皮部 6 2よ りも剛性が低いゴム材ゃ柔軟で弾性変形可能な合成樹脂材によって形成された長 尺のプロテク夕 9 4が設けられている。 このプロテク夕 9 4はその長手方向に沿 つて略円茼形状とされた保持部 9 6を備えている。 保持部 9 6の内径寸法は外皮 部 6 2の外形寸法と略同程度とされており、 内部に揷入されたセンサ本体 6 1を 保持している。 したがって、 実際には、 保持部 9 6が外圧を受けて弾性変形する ことで外皮部 6 2が間接的に外圧を受けて弾性変形する。 この保持部 9 6の外周 位置部からはその半径方向外側へ向けて取付部 9 8が突出形成されている。 図 4 に示されるように、 取付部 9 8は保持部 9 6の長手方向に沿って略一様に形成さ れている。 また、 取付部 9 8には保持部 9 6とは反対側へ向けて開口した取付溝 1 0 0が形成されている。 この取付溝 1 0 0の互いに対向する内壁のうちの一方 からは挟持片 1 0 2が他方の内壁へ向けて突出形成されており、 取付溝 1 0 0内 へドアパネル 1 4の内側 （より詳細には、 内板 1 1 4の内側面） へ固定された断 面 L字形状の板状のブラケッ ト 1 0 4を入り込ませると、 挟持片 1 0 2が弾性変 形し、 その復元力 （弾性力） でブラケッ ト 1 0 4を取付溝 1 0 0内の他方の内壁 側へ押) Eしてブラケッ ト 1 0 4を挟持する。 これにより、 感圧センサ 6 0がドア パネル 1 4へ固定される。

なお、 本実施の形態では、 外皮部 6 2とプロテク夕 9 4とを別体で構成したが 、 外皮部 6 2とプロテク夕 9 4とを一体としてもよい （すなわち、 外皮部 6 2の 外周一部に取付部 9 8を形成してもよい） 。 この場合には、 プロテク夕 9 4を別 体で設けない分、 部品点数が少なくなり、 また、 保持部 9 6内へセンサ本体 6 1 を挿入するための挿入工程を省略できるため工数の削減にもなる。

次に、 本実施の形態の作用並びに効果について説明する。

本自動スライ ドドア装置 1 0では、 ドアパネル 1 4が開口部 2 0を閉止した状 態で操作スィツチ 5 2を操作し、 スライ ドアクチユエ一夕 3 4を駆動させると、 駆動ローラ 3 0が回転して無端ベルト 3 2が回転し、 無端ベルト 3 2がブラケッ ト 2 2を車両 1 2の後方側へ引つ張り、 ローラ 2 4がガイ ドレール 2 6に沿つて 移動する。 これに伴いブラケッ ト 4 6のローラ （図示省略） もまたガイ ドレール 4 8に沿って移動する。 これによつて、 ドアパネル 1 4が車両 1 2の後方へスラ ィ ドする。 ここで、 ガイ ドレール 2 6やガイ ドレール 4 8はその前端部が車両 1 2の車幅方向内側へ湾曲しているため、 ブラケッ ト 2 2のローラ 2 4やブラケッ ト 4 6のローラは、 後方へ移動する際に一旦車幅方向外側へ移動する。 この車幅 方向外側への移動により、 ドアパネル 1 4は車体 1 6の側壁 1 8よりの車幅方向 外側に位置し、 ドアパネル 1 4は側壁 1 8の外側を後方へ向けてスライ ドできる 一方、 開口部 2 0が開放された伏態で操作スィツチ 5 2を操作してスライ ドア クチユエ一夕 3 4を駆動させると、 ドアパネル 1 4を開く際とは反対方向に駆動 ローラ 3 0が回転して無端ベルト 3 2を回転させ、 無端ベルト 3 2がブラケッ ト 2 2を車両 1 2の前方側へ引っ張る。 これにより、 ドアパネル 1 4が車両 1 2の 前方側へスライ ドする。 この場合には、 スライ ドモータ 4 0が駆動を開始すると 、 位置検出装置 4 4がスライ ドモータ 4 0の回転軸の回転量の検出を開始し、 ド ァパネル 1 4の位置が逐次算出される。 そして、 ドアパネル 1 4が開口部 2 0と ほぼ対向してガイ ドレール 4 8の湾曲に沿ってドアパネル 1 4が車両 1 2の車幅 方向内側へ移動し、 ドアパネル 1 4が開口部 2 0を全閉する直前の状態となるま でのスライ ドモ一夕 4 0の回転軸の回転を位置検出装置 4 4が検出すると、 コン ピュー夕 3 6がクロ一ザァクチユエ一夕 5 6のクローザドライバ 5 8を操作し、 クローザモータ 5 9を駆動させる。 クローザモータ 5 9はドアパネル 1 4をロッ クするための口ック機構を作動させると共に、 口ック機構によるロック可能位置 までドアパネル 1 4を導く。 これにより、 ドアパネル 1 4が開口部 2 0を全閉す ると、 ロック機構がドアパネル 1 4をロックし、 所定の開放操作なしで開く方向 へのドアパネル 1 4の移動を制限する。

ここで、 車両 1 2の前方へ向けてのドアパネル 1 4のスライ ドの障害になるよ うな異物がドアパネル 1 4のスライ ド軌跡上に存在し、 前方向へ向けてスライ ド するドアパネル 1 4の移動方向側端部 （すなわち、 ドアパネル 1 4の前端部） が 異物へ当接しそうになると、 異物はドアパネル 1 4の前端部に設けられた感圧セ ンサ 6 0へ当接する。 このとき、 感圧センサ 6 0はドアパネル 1 4のスライ ドに より異物を前方側へ押圧するため、 感圧センサ 6 0には異物からの押圧反力が作 用する。 この押圧反力がプロテク夕 9 4の保持部 9 6を弾性変形させてセンサ本 体 6 1の外皮部 6 2を間接的に弾性変形させると、 外皮部 6 2内の電極 6 6又は 電極 7 0が電極 6 8又は電極 7 2と接触して短絡する。 上述したように、 この状 態では、 図 7の回路中を流れる電流は抵抗 7 4を介さずに流れるため、 電流値が 上昇して電流検出素子 1 0 6が信号を出力する。 電流検出素子 1 0 6からの信号 を受信したコンピュー夕 3 6はスライ ドドライノく' 3 8を操作してスライ ドモ一夕

4 0を反転駆動させる。 これにより、 ドアパネル 1 4は後方へ向けてスライ ドを 開始するため、 ドアパネル 1 4による異物の挟み込みを防止できる。

このように、 本自動スライ ドドア装置 1 0における異物の検出は、 感圧センサ

6 0に作用する異物からの押圧反カを検知して行うものであるため、 基本的に、 異物検出の精度がドアパネル 1 4のスライ ド速度や車両 1 2の傾斜状態とは関係 ない。 したがって、 ドアパネル 1 4を前方へスライ ドさせるためにスライ ドモー 夕 4 0の駆動を開始した直後でドアパネル 1 4のスライ ド速度が加速されている 状態や、 ドアパネル 1 4が開口部 2 0を閉じきる （全閉する） 直前にスライ ドモ —夕 4 0が停止又は減速してドアパネル 1 4のスライ ド速度が減速されている状 態での異物の挟み込みを防止できる。 特に、 ドアパネル 1 4が開口部 2 0を閉じ きる （全閉する） 直前の状態における薄手又は小形の異物の挟み込みを確実に防 止できる。

ところで、 本自動スライ ドドア装置 1 0では、 上述したように、 感圧センサ 6 0の下端部でコード 8 0が接続されており、 しかも、 このコード 8 0はドアパネ ル 1 4の前端部の感圧センサ 6 0の下端部よりも下方に形成された円孔 1 1 0を 貫通してドアパネル 1 4の内部へ引き込まれている。 このため、 感圧センサ 6 0 の上端部で接続し、 更に、 ドアパネル 1 4の上側 （例えば、 ドアフレーム 1 1 6 内） にコ一ド 8 0を通すことに比べると、 配設時におけるコ一ド 8 0の配置位置 の自由度が高くコード 8 0の取り回しが容易となる。 したがって、 コード 8 0の 配設作業に要する工数が軽減され、 コストが安価となる。

また、 図 1に示されるように、 通常、 ドアパネル 1 4の内側側面 （すなわち、 内板 1 1 4 ) 下端側にはウィンドレギユレ一夕等の配設ゃメンテナンス作業用の サービスホール 1 2 2が形成されているため、 ドアパネル 1 4の内側でコード 8 0を取り回す際にはこのサービスホール 1 2 2を利用することができ、 この意味 でも配設時の作業性を向上できる。

さらに、 感圧センサ 6 0の下端部でコ一ド 8 0が接続されているため、 この接 続部は開口部 2 0をく ぐり抜けて乗降する乗員の目線位置よりも下方に位置する 。 したがって、 感圧センサ 6 0 とコード 8 0の接続部位を隠蔽せずとも、 外観 （ すなわち、 見栄え） が悪くなることはない。

また、 人の身体は肩幅のぶんだけ足元よりも上半身の方が広寸法であり、 乗員 が開口部 2 0をく ぐり抜けて乗降する際に、 前方ヘスライ ドする ドアパネル 1 4 へ接触するとすれば、 足元よりの上半身が先にドアパネル 1 4へ接触する。 ここ で、 感圧センサ 6 0とコード 8 0との接続部が感圧センサ 6 0の下端部とされて いるため、 ドアパネル 1 4の前端部の上端部の極近傍まで感圧センサ 6 0による 異物の検出範囲を設定できる。 したがって、 本自動スライ ドドア装置 1 0では、 ドアパネル 1 4へ乗員が接触したことを確実に検知できる。

なお、 本実施の形態は、 車両 1 2の自動スライ ドドア装置 1 0に本発明を適用 した構成であつたが、 本発明に係る自動開閉装置は、 車両 1 2の自動スライ ドド ァ装置 1 0以外の一般的な自動ドア等の開閉装置に広く適用できることは言うま でもなく、 建造物の自動扉やエレべ一夕の扉、 鉄道用の車両の扉等に適用しても よい。

また、 本実施の形態では、 感圧センサに 4本の電極 6 6〜7 2を外皮部 6 2の 内部に螺旋状に設けたタイプの感圧センサ 6 0を用いたが、 感圧センサはこの構 成に限らず、 異物からの押圧反力により異物の存在を検知できる構成のセンサで あればよい。

さらに、 本実施の形態では、 感圧センサ 6 0だけで異物検出を行う構成であつ たが、 例えば、 感圧センサ 6 0による異物検出だけでなく、 異物を挟み込んだ際 にスライ ドモータ 4 0に作用する過負荷を検出することによる異物検出を合わせ て行ってもよレ、。

また、 本実施の形態では、 コード 8 0を円孔 1 1 0からドアパネル 1 4の内部 に挿入した構成であつたが、 例えば、 感圧センサ 6 0の下端側を円孔 1 1 0から ドアパネル 1 4の内部に挿入してドアパネル 1 4の内部で感圧センサ 6 0とコ一 ド 8 0とを接続してもよレ、。

さらに、 本実施の形態では、 モールド 1 0 8の外形状をプロテク夕 9 4の長手 方向端部の外形状よりも大きく し、 センサ本体 6 1の端部のみならず、 プロテク 夕 9 4の端部をモールド 1 0 8の内側へ封入した構成であつたが、 モールド 1 0 8の構成はこれに限るものではなく、 例えば、 図 1 2に示されるように、 センサ 本体 6 1の端部のみをモールド 1 3 2で封止する構成であってもよい。 ここで、 図 1 3及び図 1 4には、 センサ本体 6 1の端部のみをモールド 1 3 2で封止した 構成におけるセンサ本体 6 1をプロテク夕 9 4の保持部 9 6へ挿入する際の挿入 方法の一例が示されている。 以下、 この挿入方法について簡単に説明する。 図 1 3に示されるように、 この変形例においては、 センサ本体 6 1の長手方向 両端部 （図 1 3では一方のみを図示） に設けられたモールド 1 3 2の外径寸法は 、 プロテク夕 9 4の保持部 9 6に外力が作用していない自然な状態での内径寸法 よりも大きく、 センサ本体 6 1を構成する外皮部 6 2の長手方向端部を封止して いる。

このモールド 1 3 2が設けられたセンサ本体 6 1は、 その長手方向両端部のう ち、 感圧センサ 6 0が車両 1 2へ取り付けられた状態で下方に位置する長手方向 下端部が、 プロテク夕 9 4の長手方向両端部のうち、 感圧センサ 6 0が車両 1 2 へ取り付けられた状態で上方に位置する長手方向上端側から保持部 9 6の内側へ 圧入される。

次いで、 この状態から図 1 4に示されるように、 プロテク夕 9 4の長手方向上 端部から保持部 9 6の内側へ 1本若しくは複数本 （この例では 2本） のエア噴射 ホース 1 3 4が揷入される。

エア噴射ホース 1 3 4は、 その基端がコンプレッサ 1 3 6へ接続されており、 コンプレッサ 1 3 6から送られてきたエアが先端から噴射される。 上述したよう に、 モールド 1 3 2の外径寸法は、 自然な状態での保持部 9 6の内径寸法よりも 大きいため、 センサ本体 6 1の長手方向下端部を保持部 9 6の内部へ圧入した状 態では、 保持部 9 6の内周部がモールド 1 3 2の外周部へ密着する。 また、 保持 部 9 6の内径寸法と外皮部 6 2の外径寸法とは略等しいため、 図 1 3及び図 1 4 に示されるように、 モールド 1 3 2は、 外皮部 6 2よりも外皮部 6 2の半径方向 外側へ向けてフランジ状に突出する。 したがって、 エア噴射ホース 1 3 4の先端 から噴射されたエアは、 モールド 1 3 2の外皮部 6 2よりもその半径方向外側へ 突出している部分をプロテク夕 9 4の長手方向下端部へ向けて押圧する。 エアか らの押圧力によりモールド 1 3 2は外皮部 6 2を伴ってプロテク夕 9 4の長手方 向下端部へ向けて移動し、 これにより、 センサ本体 6 1がプロテクタ 9 4の保持 部 9 6の内部へ挿入される。

上述した挿入方法では、 エアの圧力によりセンサ本体 6 1をプロテク夕 9 4の 保持部 9 6の内部へ揷入するため、 モールド 1 3 2の外形状が保持部 9 6の内径 より大きくても、 極めて容易に保持部 9 6の内部にセンサ本体 6 1を挿入できる

<第 2の実施の形態 > 次に、 本発明の他の実施の形態について説明する。 なお、 以下の各実施の形態 の説明において、 前記第 1の実施の形態或いは説明している実施の形態よりも前 出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、 第 1の実施の形態或いは前出 の実施の形態にて用いた符号と同一の符号を付与して、 その詳細な説明を省略す る o

図 1 5には本発明の第 2の実施の形態に係る自動開閉装置としての自動スライ ドドア装置 1 5 0の要部の構成が斜視図によって示されており、 また、 図 1 6に は自動スライ ドドア装置 1 5 0の要部の構成が縦断面図によって示されている。 これらの図に示されるように、 本自動スライ ドドア装置 1 5 0において感圧セ ンサ 6 0を構成する外皮部 6 2の下端部は湾曲部 1 5 2とされており、 ドアパネ ル 1 4の前端部へ向けて湾曲させられている。 さらに、 湾曲部 1 5 2の先端側は 、 ドアパネル 1 4に形成された円孔 1 1 0を貫通してドアパネル 1 4の内部、 す なわち、 ドアパネル 1 4を構成する外板 1 1 2と内板 1 1 4との間に収容されて いる。

また、 図 1 5に示されるように、 ドアパネル 1 4に形成された円孔 1 1 0には 、 ゴム材或いは柔軟で弾性変形可能な合成樹脂材によって概ねリ ング伏或いは筒 状に形成されたグロメッ ト 1 5 4が嵌め込まれており、 上述した湾曲部 1 5 2は 、 その外周部がグロメッ ト 1 5 4の内周部に密着した状態でグロメッ ト 1 5 4を M. Mしてレ、る。

一方、 本自動スライ ドドア装置 1 5 0においても、 前記第 1の実施の形態に係 る自動スライ ドドア装置 1 0の支持部材 8 6と同様の構成の支持部材 （図示省略 ) を備えており、 合成樹脂材或いはゴム材により形成されたモールド 1 5 8の内 部に封入されている。

但し、 このモールド 1 5 8は、 前記第 1の実施の形態に係る自動スライ ドドア 装置 1 0のモールド 1 0 8とは異なり、 ドアパネル 1 4の内側に配置されており 、 ドアパネル 1 4の内部で上述したグロメッ ト 1 5 4及び円孔 1 1 0を貫通した 外皮部 6 2の湾曲部 1 5 2の先端部 （すなわち、 外皮部 6 2の下端部） を封止し ている。 さらに、 図 1 5及び図 1 6に示されるように、 本自動スライ ドドア装置 1 5 0 はドアパネル 1 4の前端部に取り付けられたカバ一 1 5 6を備えている。 カバ一 1 5 6は、 ドアパネル 1 4の前端部に取り付けられた状態で上方側の端部及びド ァパネル 1 4の前端部と対向する側の端部がそれぞれ開口しており、 カバ一 1 5 6の上方開口端からはプロテク夕 9 4が入り込み、 プロテク夕 9 4の下端部が力 バー 1 5 6の内側に収容されている。 また、 プロテク夕 9 4の下端部から引き出 された外皮部 6 2の湾曲部 1 5 2は、 カバー 1 5 6の内側で湾曲してカバ一 1 5 6のドアパネル 1 4の前端部と対向した開口端を介してグロメッ ト 1 5 4を貫通 している。

すなわち、 前記第 1の実施の形態に係る自動スライ ドドア装置 1 0と本自動ス ライ ドドア装置 1 5 0を比べた場合、 円孔 1 1 0を貫通しているのが外皮部 6 2 の湾曲部 1 5 2力、、 コード 8 0力、、 の違いはあるが、 何れにしろドアパネル 1 4 の下端側でコード 8 0のリード線 8 2、 8 4と電極 6 6、 7 2が接続されている ことに変わりはない。 したがって、 本自動スライ ドドア装置 1 5 0においても、 前記第 1の実施の形態に係る自動スライ ドドア装置 1 0と同様の作用を奏し、 同 様の効果を得ることができる。

また、 本自動スライ ドドア装置 1 5 0は、 前記第 1の実施の形態に係る自動ス ライ ドドア装置 1 0とは異なり、 外皮部 6 2の下端側の湾曲部 1 5 2がグロメッ ト 1 5 4を介して円孔 1 1 0を貫通し、 ドアパネル 1 4の内部で支持部材を介し てコード 8 0と接続されている。 このため、 コード 8 0のリード線 8 2、 8 4と 電極 6 6、 7 2との接続部分である支持部材及びこの支持部材を封入しているモ 一ルド 1 5 8力 \ ドアパネル 1 4の外側に露出することはない。 したがって、 ド ァパネル 1 4の外部でのコ一 ド 8 0のリー ド線 8 2、 8 4、 支持部材、 及びモー ルド 1 5 8と異物との接触を防止でき、 コード 8 0のリード線 8 2、 8 4、 支持 部材、 及びモールド 1 5 8が異物と接触することによって生じる断線は破損等を 確実に防止できる。

さらに、 ドアパネル 1 4の内部でコード 8 0のリード線 8 2、 8 4 と、 電極 6 6、 7 2とが支持部材を介して接続されるため、 接続作業時やメ ンテナンス時等 において透孔 1 1 0にリード線 8 2、 8 4を貫通させる等の煩雑なリード線 8 2 、 8 4の取り回し作業が基本的に不要となる。 これにより、 組立工程における作 業性を向上でき、 ひいては組付コスト等の轻減を図ることができる。

また、 上述したように、 本自動スライ ドドア装置 1 5 0では、 湾曲部 1 5 2の 外周部がグロメッ 卜 I 5 4の内周部に密着しているため、 透孔 1 1 0を介した水 等のドアパネル 1 4の内部への浸入を防止できる。

さらに、 本自動スライ ドドア装置 1 5 0では、 湾曲部 1 5 2がカバ一 1 5 6に よって覆われているため、 湾曲部 1 5 2への異物等の接触がカバ一 1 5 6により 防止できる （すなわち、 湾曲部 1 5 2をカバー 1 5 6によって保護できる） 。 また、 湾曲部 1 5 2は、 外皮部 6 2がプロテク夕 9 4から引き出された部分で ある力く、 この湾曲部 1 5 2をカバー 1 5 6によって覆うことで、 ドアパネル 1 4 の外観を向上できる。

<第 3の実施の形態 >

次に本発明の第 3の実施の形態について説明する。

図 1 7には、 本発明の第 3の実施の形態に係る自動スライ ドドア装置 1 7 0の 要部の構成が縦断面図によって示されている。

この図に示されるように、 本自動スライ ドドア装置 1 7 0はグロメッ ト 1 7 2 を備えている。 グロメッ ト 1 7 2は、 全体的に有底の筒形状とされており、 その 内径寸法は上述したモールド 1 5 8の外径寸法に略等しく、 モールド 1 5 8をグ ロメッ ト 1 7 2の内部へ挿入でき、 当該挿入状態では、 グロメッ ト 1 7 2が自ら の弾性力でモールド 1 5 8を保持している。 また、 グロメッ ト 1 7 2の開口端は フランジ状に半径方向外側へ延出されており、 透孔 1 1 0の内周部を被覆した状 態で透孔 1 1 0の内周部へ嵌合している。

上記構成の本実施の形態では、 上述した前記第 2の実施の形態で記載した効果 を得られるのみならず、 グロメッ ト 1 7 2がモールド 1 5 8を保持しているため 、 モールド 1 5 8を安定した状態でドアパネル 1 4に固定できる。 したがって、 車両 1 2の走行中やドアパネル 1 4の開閉時等における振動に起因するモールド 1 5 8のがたつきを防止でき、 リード線 8 2、 8 4の断線を防止できる。

<第 4の実施の形態 >

次に本発明の第 4の実施の形態について説明する。 図 1 8には、 本発明の第 4の実施の形態に係る自動スライ ドドア装置 1 9 0の 要部の構成が縱断面図によって示されている。

この図に示されるように、 本実施の形態に係る自動スライ ドドア装置 1 9 0は 、 前記第 2及び第 3の実施の形態において用いたカバ一 1 5 6を備えておらず、 代わりに、 端部プロテク夕 1 9 2を備えている。 端部プロテク夕 1 9 2はゴム材 や合成樹脂材により、 その外形状が上述したカバ一 1 5 6に類似した略ブロック 状に形成されている。 なお、 本実施の形態では、 端部プロテク夕 1 9 2の形状が が上述したカバ一 1 5 6に類似した形状である力、 端部プロテク夕 1 9 2の形状 はカバー 1 5 6に類似した形状に限定されるものではない。 端部プロテク夕 1 9 2には、 一端が端部プロテク夕 1 9 2の上端部で開口し、 他端が端部プロテク夕 1 9 2の後端部で開口した挿入孔 1 9 4が形成されている。 揷入孔 1 9 4は、 そ の内径寸法が外皮部 6 2の外形寸法よりも僅かに大きく、 外皮部 6 2の湾曲部 1 5 2がその内側に挿入されている。 湾曲部 1 5 2の先端側は揷入孔 1 9 4の他端 から突出してドアパネル 1 4の内側へ延ばされ、 モールド 1 5 8の内部に設けら れた接続部材を介してコ一ド 8 0のリード線 8 2、 8 4へ接続されている。

また、 端部プロテク夕 1 9 2の揷入孔 1 9 4の他端の周囲には、 グロメッ ト部 1 9 6が形成されており、 このグロメッ ト部 1 9 6が透孔 1 1 0の内周部を被覆 した状態で透孔 1 1 0の内周部へ嵌合している。

上記構成の本実施の形態では、 外皮部 6 2の保持部 9 6 (プロテク夕 9 4 ) の 下端部から引き出された部分を挿入孔 1 9 4へ挿入するだけで、 挿入孔 1 9 4に 挿入した部分を一定の曲率で湾曲した湾曲部 1 5 2とすることができるため、 湾 曲部 1 5 2の形成が容易である。 しかも、 上述したカバ一 1 5 6と同様に湾曲部 1 5 2への異物の接触を防止でき、 湾曲部 1 5 2を保護できる。

なお、 本実施の形態では、 端部プロテク夕 1 9 2に形成した挿入孔 1 9 4に外 皮部 6 2の湾曲部 1 5 2を挿入した構成であつたが、 端部プロテク夕 1 9 2を成 形する際に湾曲部 1 5 2をインサート成形する構成であってもよい。

<第 5の実施の形態 >

次に本発明の第 5の実施の形態について説明する。

図 1 9には、 本発明の第 5の実施の形態に係る自動開閉装置としての自動スラ イ ドドア装置 2 1 0の構成が斜視図によって示されている。

本自動スライ ドドア装置 2 1 0は、 支持手段としてのプロテク夕 2 1 2を備え ている。 このプロテク夕 2 1 2は、 外皮部 6 2よりも高剛性の合成樹脂材によつ て形成され、 取付状態においては車両 1 2の前方側へ向けて開口した凹形状の保 持部 2 1 4を備えている。 保持部 2 1 4の開口部分の曲率半径は外皮部 6 2の外 周部の曲率半径に略等しく、 外皮部 6 2の概ね車両後方側を外皮部 6 2の長手方 向に沿って被覆できるようになつている。 また、 この保持部 2 1 4の車両前方側 には外皮部 6 2よりも低剛性の合成樹脂材により形成された柔軟部 2 1 6が設け られている。 柔軟部 2 1 6は、 取付状態において車両 1 2の後方側へ向けて開口 した凹形状とされ、 この開口部分の曲率半径もまた保持部 2 1 4の凹部と同様に は外皮部 6 2の外周部の曲率半径に略等しく、 保持部 2 1 4と柔軟部 2 1 6とで 内径寸法が外皮部 6 2の外径寸法と略等しい略円筒形状となり、 上述した外皮部 6 2はこの保持部 2 1 4及び柔軟部 2 1 6で形成される茼体の内部に挿入された 状態で保持される。

これに対して、 保持部 2 1 4の柔軟部 2 1 6とは反対側の外周部には支持部と しての取付脚 2 1 8が形成されている。 この取付脚 2 1 8は保持部 2 1 4の長手 方向に沿って長尺とされ、 その断面は車両前後方向に沿って （すなわち、 保持部 2 1 4からの延出方向に沿って） 長手の略長方形状とされている。 この取付脚 2 1 8は、 ドアパネル 1 4の前端部に設けられたブラケッ ト 2 2 0へ取り付けられ 、 ブラケッ ト 2 2 0を介してドアパネル 1 4に支持される。

ブラケッ ト 2 2 0は、 車両 1 2の略上下方向に沿って長手とされた板状の固定 部 2 2 2を備えており、 溶接による固着或いはボルトゃリベッ ト等による締結に より ドアパネル 1 4の前端部に固着されている。 この固定部 2 2 2の幅方向一端 側は、 略 L字形状に屈曲されて車両 1 2の略前方へ向けて延出された挟持部 2 2 4とされている。 この挟持部 2 2 4の板厚方向一方の端面には、 固定部 2 2 2と 同様に車両 1 2の略上下方向に沿って長手とされた板状の挟持板 2 2 6が設けら れている。

挟持扳 2 2 6は、 板厚方向一端が挟持部 2 2 4の板厚方向一端と互いに対向す る状態で車両 1 2の上下方向に沿って略平行に配置されている。 また、 挟持板 2 2 6の幅方向一端は挟持部 2 2 4へ接近する方向へ向けて略 L字形状に屈曲され 、 さらに、 その端部は車両 1 2の後方側へ向けて略 L字形状に屈曲されており、 溶接等によって挟持部 2 2 4へ固着されている。 ここで、 この挟持部 2 2 4 と挟 持扳 2 2 6との間隔は、 上述した取付脚 2 1 8の幅寸法と略同一とされており、 挟持部 2 2 4 と挟持板 2 2 6 との間に取付脚 2 1 8を差し込むことができる。 ま た、 挟持板 2 2 6には挟持部 2 2 4へ向けて突出した突出部 2 2 8が形成されて いる。 突出部 2 2 8は取付脚 2 1 8の幅方向一端部に形成された凹部 2 3 0に対 応しており、 取付脚 2 1 8を挟持部 2 2 4 と挟持板 2 2 6との間に差し込むと、 凹部 2 3 0の内側へ突出部 2 2 8が入り込み、 取付脚 2 1 8の差し込み方向及び その反対方向への移動を制限する。

さらに、 挟持部 2 2 4 と挟持板 2 2 6との間で且つ挟持板 2 2 6の屈曲部分の 近傍には接着剤 2 3 2が塗布されている。 取付脚 2 1 8が差し込まれた状態では 、 取付脚 2 1 8の保持部 2 1 4の反対側の端部が硬化前の接着剤 2 3 2へ接触し 、 接着剤 2 3 2が硬化することで取付脚 2 1 8が接着剤 2 3 2に保持される。 また、 図 2 0に示されるように取付脚 2 1 8の内部は中空の収容部 2 3 4とさ れている。 この収容部 2 3 4は取付脚 2 1 8の長手方向 （すなわち、 車両 1 2の 上下方向に沿った方向） に沿って形成されており、 その両端部で開口している。 図 1 9に示されるように、 収容部 2 3 4の一方の開口端からは上述したリ―ド線

8 2 , 8 4が挿入されており、 リード線 8 2、 8 4の他端側が収容部 2 3 4に沿 つて収容部 2 3 4の他方の開口端へ向けて配設されている。

さらに、 図 1 9に示されるように、 取付脚 2 1 8の長手方向 （すなわち、 車両

1 2の上下方向に沿った方向） 中間部には切欠部 2 3 6が形成されており、 収容 部 2 3 4は取付脚 2 1 8の長手方向両端の開口部のみならず、 この切欠部 2 3 6 においても開口して外部と連通している。 図 1 9に示されるように、 切欠部 2 3

6は挟持板 2 2 6に形成された切欠部 2 3 8に対応していると共に、 ドアパネル

1 4の前端部に形成された孔部 2 4 0及びブラケッ ト 2 2 0がドアパネル 1 4の 前端部に固定された状態で孔部 2 4 0と連通するように挟持扳 2 2 6に形成され た孔部 2 4 2に対応しており、 取付脚 2 1 8を挟持部 2 2 4 と挟持板 2 2 6との 間に差し込んだ状態では、 孔部 2 4 2 2 4 0の軸方向に沿った位置に切欠部 2 3 6が位置する。 この切欠部 2 3 6からは収容部 2 3 の内部に配設されたリ一 ド線 8 2、 8 4が引き出されており、 リード線 8 2、 8 4は、 更に、 切欠部 2 3 8、 孔部 2 4 2、 2 4 0を貫通してドアパネル 1 4の内部に配設される。

一方、 図 2 1に示されるように、 プロテクタ 2 1 2の長手方向端部にはカバ一 2 4 4が被嵌されており、 特に、 リード線 8 2、 8 4が引き出された側の端部で は、 このカバ一 2 4 4によってリード線 8 2、 8 4の折り返し部分やリード線 8 2、 8 4と感圧センサ 6 0との接続部分が保護されている。

上記構成の本実施の形態では、 電極 6 6及び電極 7 2の長手方向端部でリ一ド 線 8 2、 8 4が接続されているため、 電極 6 6及び電極 7 2の長手方向両端部を 除く電極 6 6及び電極 7 2の長手方向の略全域で互いに接触できる （換言すれば 、 押圧反力が作用しても互いに接触しないような不感帯が電極 6 6及び電極 7 2 の長手方向中間部に形成されることはない） 。 このため、 上述した障害物からの 押圧反力がドアパネル 1 4の前端部に作用したことを確実に検知できる。

また、 これらの電極 6 6及び電極 7 2の長手方向一端部、 すなわち、 ドアパネ ル 1 4の前端部の下端部近傍で電極 6 6及び電極 7 2と接続されたリード線 8 2 、 8 4は、 ドアパネル 1 4の上下方向の略中央部まで延ばされている。 ここで、 リード線 8 2、 8 4は外皮部 6 2の長手方向端部の側方で折り返され、 取付脚 2 1 8に形成された収容部 2 3 4内に収容されてドアパネル 1 4の上下方向の略中 央部まで案内されて切欠部 2 3 6から切欠部 2 3 6及び孔部 2 4 2 2 4 0を介 してドアパネル 1 4内へ入り込んでいる。 しかも、 リード線 8 2、 8 4の外皮部 6 2の長手方向端部の側方で折り返された部分はカバー 2 4 4に覆われているた めリード線 8 2、 8 4は基本的に外部に露出することはない。 このため、 ドアパ ネル 1 4の前端部近傍の外見が向上すると共に、 障害物を含めた異物や車両 1 2 の乗員の身体がリード線 8 2、 8 4に直接接触することはなく、 したがって、 異 物や車両 1 2の乗員の身体がリード線 8 2、 8 4に接触してリード線 8 2、 8 4 を引っ張ることによる断線等の不具合を確実に防止できる。

さらに、 取付脚 2 1 8の収容部 2 3 4に収容されたリード線 8 2、 8 4は切欠 部 2 3 6から引き出されてドアパネル 1 4の内部へ案内されている。 したがって 、 ドアパネル 1 4の前端部の上下方向の何れの箇所にドアパネル 1 4の内外を連 通させる孔部 2 4 0が形成されていても、 孔部 2 4 0の位置に応じて適宜に取付 脚 2 1 8を切り欠いて切欠部 2 3 6を形成するだけで、 その切欠部 2 3 6からリ —ド線 8 2、 8 4を引き出してドアパネル 1 4内へリード線 8 2、 8 4を案内で きる。 したかって、 孔部 2 4 0の位置が異なる車両であっても感圧センサ 6 0を ドアパネル 1 4の前端部に設置できる。，

また、 感圧センサ 6 0をドアパネル 1 4の前端部へ取り付けるための取付脚 2

1 8に収容部 2 3 4を形成しているため、 プロテク夕 2 1 2を小型化 （細く） で きる。

さらに、 プロテク夕 2 1 2を形成する合成樹脂材は、 基本的に一種類でよいた め、 プロテク夕 2 1 2の製造が容易であり、 自動スライ ドドア装置 1 9 0の製造 コストを蛏減できる。

<第 6の実施の形態 >

次に本発明の第 6の実施の形態について説明する。

図 2 2には、 本発明の第 6の実施の形態に係る自動開閉装置としての自動スラ ィ ドドア装置 2 6 0の構成が斜視図によって示されている。 この図に示されるよ うに、 本実施の形態に係る自動スライ ドドア装置 2 6 0では、 プロテク夕 2 6 2 の支持部としての取付脚 2 6 4の構造が前記第 5の実施の形態に係る自動スライ ドドア装置 2 1 0のプロテク夕 2 1 2の取付脚 2 1 8とは異なる。

すなわち、 取付脚 2 6 4には前記第 5の実施の形態において取付脚 2 1 8の収 容部 2 3 4に対応する収容部 2 6 6が形成されているものの、 この収容部 2 6 6 の外周部とリード線 8 2、 8 4の内周部との間に隙間は形成されておらず、 事実 上リード線 8 2、 8 4が取付脚 2 6 4に埋設された状態となっている。 このよう に、 プロテク夕 2 6 2を形成する方法としては、 保持部 2 1 4や柔軟部 2 1 6と 共にプロテク夕 2 6 2を形成する際に、 取付脚 2 6 4が形成される位置にリ―ド 線 8 2、 8 4を配置してリード線 8 2、 8 4の周囲を合成樹脂材で固めつつ取付 脚 2 6 4を形成する方法があげられるが、 他の方法によるものでも構わない。 また、 この取付脚 2 6 4には、 幅方向側方へ向けて突出部 2 6 8が突出形成さ れており、 挟持部 2 2 4 と挟持板 2 2 6との間に取付脚 2 6 4が嵌め込まれた際 には、 突出部 2 6 8が弾性変形し、 突出部 2 6 8の復元力で挟持部 2 2 4 と挟持 板 2 2 6との間に固定される構成である。

なお、 この突出部 2 6 8については、 図 2 2に示されるように、 断面台形状若 しくは断面三角形状となるように、 特別に形成してもよいが、 例えば、 図 2 3に 示されるように、 リード線 8 2、 8 4の周囲に取付脚 2 6 4を形成するための合 成樹脂材が付着すれば、 リード線 8 2、 8 4の周囲だけが他の部分よりも幅寸法 が広くなる。 この幅広の部分を以て突出部 2 6 8としてもよい。

また、 この取付脚 2 6 4に埋設されている （すなわち、 収容部 2 6 6内に収容 されている） リード線 8 2、 8 4の端部は前記第 5の実施の形態と同様に、 プロ テク夕 2 6 2の長手方向端部よりも長手方向外側へ引き出されて、 電極 6 6及び 電極 7 2へ接続されている。 ここで、 このリード線 8 2、 8 4のプロテク夕 2 6 2からの引出方法としては、 上述したリード棣 8 2、 8 4の周囲を合成樹脂材で 固めつつ取付脚 2 6 4を形成する方法において、 リード線 8 2、 8 4の長手方向 端部から長手方向中間部寄りの適宜位置までの部分を取付脚 2 6 4を形成する合 成樹脂材で固めずに延ばしておく方法や、 取付脚 2 6 4内に埋設されたリード線 8 2、 8 4の長手方向端部から長手方向中間部寄りの適宜位置までの部分を残し てプロテク夕 2 6 2を略長手直交方向に沿って切断する方法等があげられるが、 他の方法によるものでも構わない。

さらに、 図 2 3に示されるように、 プロテク夕 2 6 2の長手方向中間部には切 欠部 2 3 6が形成されている。 この切欠部 2 3 6は前記第 5の実施の形態におい て取付脚 2 1 8に形成された切欠部 2 3 6と基本的に同一であり、 この切欠部 2 3 6からリード線 8 2、 8 4の長手方向他端側が引き出される。 但し、 図 2 3に 示されるように、 この切欠部 2 3 6の部分にてリード線 8 2、 8 4を切断し、 切 欠部 2 3 6を介してリード線 8 2、 8 4の長手方向他端側の部分は、 切欠部 2 3 6を介して収容部 2 6 6の長手方向他端側に埋設されたままの伏態とされ、 切欠 部 2 3 6から引き出された側のリード線 8 2、 8 4の端部は、 図示しない他のリ 一ド線へ接続されて電源へ間接的に接続される。

このように、 本自動スライ ドドア装置 2 6 0では収容部 2 6 6の態様が前記第 5の実施の形態における収容部 2 3 4 と異なるという点以外は基本的に前記第 5 の実施の形態と略同様の構成である。 したがって、 前記第 5の実施の形態と同様 の作用を奏し、 前記第 5の実施の形態と同様の効果を得ることができる。

また、 本自動スライ ドドア装置 2 6 0では、 上述したように、 保持部 2 1 4や 柔軟部 2 1 6と共にプロテク夕 2 6 2を形成する際に取付脚 2 6 4が形成される 位置にリード線 8 2、 8 4を配置してリード線 8 2、 8 4の周囲を合成樹脂材で 固めることでリード線 8 2、 8 4を取付脚 2 6 4内に埋設できる （すなわち、 リ ―ド線 8 2、 8 4を収容部 2 6 6内に収容できる） 。 したがって、 プロテク夕 2 6 2をドアパネル 1 4の前端部の上下方向の長さよりも十分に長く形成しておき 、 ドアパネル 1 4の前端部の上下方向の長さに応じて適宜に切断して使用する構 成とすれば、 車種毎にドアパネル 1 4の前端部の上下方向の長さが異なっても容 易に対応でき、 コストを軽減できる。

なお、 本実施の形態では、 切欠部 2 3 6を介してプロテク夕 2 6 2の長手方向 他端側の収容部 2 6 6内に切断した残りのリード線 8 2、 8 4 (すなわち、 切欠 部 2 3 6を介して長手方向他端側のリード線 8 2 . 8 4 ) を埋設したままの構成 であったが、 例えば、 リード線 8 2、 8 4を切断しないように取付脚 2 6 4に切 欠部 2 3 6を形成し、 切欠部 2 3 6を介して長手方向他端側のリード線 8 2、 8 4を収容部 2 6 6から引き抜いて使用してもよい。 この場合には、 上述した図示 しない他のリ一ド線が不要となるか、 又は使用したとしてもその長さを短くする ことができ、 より一層コストを軽減できる。 産業上の利用の可能性 以上のように、 本発明に係る自動開閉装置は、 ドアパネルをスライ ド移動させ て車両の乗降口を開閉する自動スライ ドドア装置として好適であるが、 自動車と しての狭義での車両のみならず、 鉄道等の車両の扉等に適用することも可能であ るし、 また、 車両以外、 例えば、 建造物の自動扉やエレべ一夕の扉等に適用する ことも可能である。

Claims

請求の範囲

1 . 駆動手段からの駆動力によって略水平に開閉移動する移動体と、

前記移動体に移動方向側端部に前記移動体の上下方向に沿って設けられ、 当該 移動方向とは反対方向の圧力を検知する感圧センサと、

前記感圧センサが前記移動方向とは反対方向の圧力を検知した状態で前記駆動 手段の駆動制御を行う制御手段と、

前記感圧センサの下端部へ接続され、 前記感圧センサを前記制御手段へ接続す る接続手段と、

を備える自動開閉装置。

2 . 前記接続手段は、 前記移動体の内部を通されると共に、 前記移動体の移動 方向側端部の下端側に形成された透孔を貫通して前記感圧センサの下端部へ接続 されることを特徴とする請求項 1に記載の自動開閉装置。

3 . 前記移動体に窓ガラスを設けると共に、 前記感圧センサの下端部を前記窓 ガラスの下端部よりも下側に位置させたことを特徴とする請求項 2に記載の自動 開閉装置。

4 . 前記感圧センサの下端部は、 前記移動体の移動方向側端部へ向けて湾曲さ れると共に、 前記移動体の移動方向側端部の下端側に形成された透孔に前記湾曲 部分を貫通させて前記移動体の内部に配置し、 前記移動体の内部で前記接続手段 へ接続したことを特徴とする請求項 1に記載の自動開閉装置。

5 . 前記移動体に窓ガラスを設けると共に、 前記感圧センサの下端部を前記窓 ガラスの下端部よりも下側に位置させたことを特徴とする請求項 4に記載の自動 開閉装置。

6 . 前記感圧センサは、 中空で且つ前記移動体の上下方向に沿って長手とされると共に、 所 の大きさ 以上の外力により弾性変形可能な外皮部と、

前記外皮部の内部に前記外皮部長手方向に沿い、 且つ、 前記外皮部の長手方向 に対して直交する方向に沿って互いに離間して配置されると共に、 各々が直列に 接続され、 前記外皮部が弾性変形に伴って変形する複数本の長尺の電極と、 を備えることを特徴とする請求項 1に記載の自動開閉装置。

7 . 前記接続手段は、 前記移動体の内部を通されると共に、 前記移動体の移動 方向側端部の下端側に形成された透孔を貫通して前記外皮部の下端部から引き出 された前記複数本の電極のうちの少なく とも 2本の電極へ接続されることを特徴 とする請求項 6に記載の自動開閉装置。

8 . 前記移動体に窓ガラスを設けると共に、 前記感圧センサの下端部を前記窓 ガラスの下端部よりも下側に位置させたことを特徴とする請求項 7に記載の自動 開閉装置。

9 . 前記外皮部の下端部は、 前記移動体の移動方向側端部へ向けて湾曲される と共に、 前記移動体の移動方向側端部の下端側に形成された透孔を貫通し、 前記 移動体の内部で前記複数本の電極が引き出され、 当該引き出された複数本の電極 のうちの少なく とも 2本が前記接続手段へ接続されたことを特徵とする請求項 6 に記載の自動開閉装置。

1 0 . 前記移動体に窓ガラスを設けると共に、 前記外皮部の下端部を前記窓ガ ラスの下端部よりも下側に位置させたことを特徴とする請求項 9に記載の自動開

1 1 . 前記接続手段は、 前記移動体の移動方向側端部に沿って配置され、 下端 部が前記外皮部の下端部から引き出された複数本の電極のうちの少なく とも 2本 の電極線へ接続されると共に、 上端側が前記外皮部の上端部と下端部との間で前 記移動体の移動方向側端部を貫通して前記移動体の内部を介して前記制御手段へ 接続されることを特徴とする請求項 6に記載の自動開閉装置。

1 2 . 前記外皮部を前記移動体の移動方向側端部に沿って保持する保持部と、 前記移動体の移動方向側端部に沿って長尺とされ、 前記保持部を介して前記外 皮部とは反対側に設けられ、 前記移動体の移動方向側端部に固定されると共に、 前記移動体の移動方向側端部に沿って長手で且つ前記外皮部の下端部から引き出 された前記少なく とも 2本の電極の端部へ一端が接続された前記接続手段を内部 に収容する収容部が形成された支持部と、

を含んで構成された支持手段を備える、

ことを特徴とする請求項 1 1に記載の自動開閉装置。

1 3 . 前記収容部に前記接続手段を予め埋設し、 前記接続手段を前記支持手段 と一体としたことを特徴とする請求項 1 2に記載の自動開閉装置。

1 4 . 前記複数の電極の長手方向端部に対応して設けられ、 前記接続手段の前 記収容部から露出した部分を被覆するカバーを設けたことを特徴とする請求項 1 2に記載の自動開閉装置。

1 5 . 前記移動体に窓ガラスを設けると共に、 前記接続手段を前記窓ガラスよ りも下方で前記移動体を貫通させたことを特徴とする請求項 1 2に記載の自動開 閉装置。

1 6 . 前記接続手段は、 前記移動体の移動方向側端部に沿って配置され、 一端が 前記感圧センサへ接続されると共に上端側が前記感圧センサの上端部と下端部と の間で前記移動体の移動方向側端部を貫通し、 前記移動体の内部を介して前記御 手段へ接続されることを特徴とする請求項 1に記載の自動開閉装置。

1 7 . 前記感圧センサを前記移動体の移動方向側端部に沿って保持する保持部 と、

前記移動体の移動方向側端部に沿つて長尺とされ、 前記保持部を介して前記感 圧センサとは反対側に設けられ、 前記移動体の移動方向側端部に固定されると共 に、 前記移動体の移動方向側端部に沿って長手で且つ内部に前記接続手段の一部 を収容する収容部が形成された支持部と、

を含んで構成された支持手段を備える、

ことを特徴とする請求項 1 6に記載の自動開閉装置。

1 8 . 前記収容部に前記接続手段を予め埋設し、 前記接続手段を前記支持手段 と一体としたことを特徴とする請求項 1 7に記載の自動開閉装置。

1 9 . 前記複数の電極の長手方向端部に対応して設けられ、 前記接続手段の前 記収容部から露出した部分を被覆するカバーを設けたことを特徴とする請求項 1 7に記載のき動開閉装置。

2 0 . 前記移動体に窓ガラスを設けると共に、 前記支持手段の下端部と前記窓 ガラスの下端部との間で前記保持部から前記接続手段を引き出し、 前記移動体を 貫通させたことを特徴とする請求項 1 6に記載の自動開閉装置。