JP2007037092A - オーディオ・ディスプレイ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 大型画面化とオーディオ信号の高出力化とを実現し、最も目に付きやすい場所に設置される室内調度品として室内の雰囲気作りに貢献する。
【解決手段】 オーディオユニット2に対して、その上面に少なくともディスプレイユニット3との対向側縁に沿って全域に亘って設けられオーディオユニット2とディスプレイユニット3との間に構成された間隙に挟み込まれた異物71を検出する上部異物検出機構89と、その底面に全域に亘って設けられ第1の位置に移動したオーディオユニット2の底面に挟み込まれる異物を検出する下部異物検出機構90とを備える。
【選択図】 図25

Description

本発明は、オーディオ信号を出力するスピーカユニットを備えたオーディオユニットと、テレビジョン放送の映像やDVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)等の記録及び/又は再生装置への装脱を可能とした各種の記録媒体に記録された映像情報に基づく映像や画像を表示する液晶ディスプレイ等の表示部備えたディスプレイユニットとから構成されるオーディオ・ディスプレイ装置に関し、さらに詳しくはオーディオユニットが表示部の表示面を開閉するようにディスプレイユニットに対して移動自在に組み合わされたオーディオ・ディスプレイ装置に関する。
従来、テレビジョン受像機等のディスプレイユニットとして、陰極線(Cathode-ray tube)を用いたもの比し、大型化を実現しながら薄型化を実現するため、液晶ディスプレイ等の表示装置を用いたものが提供されている。この種のディスプレイユニットは、その機能から、通常、室内の最も見やすい場所に設置され、さらには、室内調度品としての位置付けもある。また、ディスプレイユニットは、テレビジョン放送によって受信される映像や、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等の各種可搬型の記録媒体(以下、単に記録媒体という。)に記録された映像情報を再生して表示するという機能も備えている。
一方、オーディオユニットにおいても、従来のオーディオ信号の再生機能ばかりでなく、例えばディスプレイユニットと接続されて大型画面に表示される映像に合わせてオーディオ信号を大迫力で再生するといった機能等を有するようになっている。そこで、この種のオーディオユニットとディスプレイユニットと組み合わせて用いることにより、劇場での映像に近い臨場感を有する映像再生を家庭でも実現できる。いわゆるホームシアターを実現することができる。
この種のオーディオ・ディスプレイ装置は、後述するようにオーディオユニットをディスプレイユニットに対して移動自在に組み合わせることも考慮される。オーディオ・ディスプレイ装置は、比較的大型で重量の大きなオーディオユニットを移動させる場合に、異物等の挟み込みを検出してその動作を停止させる検出機構を設ける必要がある。異物等の挟み込み検出機構は、実用新案登録第2519141号公報(特許文献1)、実開平6−35571号公報(特許文献2)、実用新案登録第3018260号公報(特許文献3)に記載されるように、従来各種の産業機器等において用いられている。
実用新案登録第2519141号公報 実開平6−35571号公報 実用新案登録第3018260号公報
ところで、ディスプレイユニットは、上述したように室内の最も見やすい場所に設置されるが、オーディオ・ディスプレイ装置として構成した場合、専らオーディオ再生のみを行っている状態では、映像表示が行われていないディスプレイユニットの画像表示面が室内の最も見やすい場所に位置された状態となる。その結果、映像表示が行われていない状態の画像表示面は、無味乾燥な黒っぽい画面の状態となるために室内の雰囲気を損なうという問題がある。特に、ディスプレイユニットの大型化に伴いかかる問題は、一層顕著になる。
また、オーディオユニットとディスプレイユニットとを複合化したオーディオ・ディスプレイ装置は、ディスプレイユニットによる大型画面に表示される映像とオーディオユニットによる臨場感あふれるオーディオ出力とによってテレビジョン放送の番組や記録媒体の記録情報を視聴することが可能である。この種のオーディオ・ディスプレイ装置においては、一般にディスプレイを視線上の高さ位置に設置するとともに、スピーカユニットを表示部の両側に設置して良好な音場が構成されるようにしている。
このオーディオ・ディスプレイ装置において、例えばオーディオ機能により音楽のみを聴取する場合に、視線上の前方に存在するディスプレイユニットの無味乾燥な大型画面が位置することになり、音響空間の雰囲気を損なわせてしまう。また、オーディオ・ディスプレイ装置は、ディスプレイユニットの大型化に伴ってその両側にスピーカを設置した構造とした場合に、装置全体が大型化してしまう。そのため、オーディオ・ディスプレイ装置全体の大きさを抑えようとすると、ディスプレイユニットの表示画面の大型化を抑え、さらには、スピーカユニットも大型なものを用いることを避ける必要がある。その結果、大きな映像を臨場感を有するオーディオ再生で視聴する装置を構成することが困難となる。
そこで、オーディオユニットとディスプレイユニットとを複合化したオーディオ・ディスプレイ装置においては、ディスプレイユニットに対してオーディオユニットを昇降自在に組み合わせ、オーディオユニットがディスプレイの表示面を外方の臨ませる第1の位置と、表示面を覆う第2の位置とに亘って移動可能とする。このように構成されたオーディオ・ディスプレイ装置は、比較的大型で重量の大きなオーディオユニットを昇降動作させるために、異物を挟み込んだ場合に駆動機構等を損傷させる虞がある。また、オーディオユニットとディスプレイユニットとの間に異物を挟み込んだ場合に、ディスプレイが破損するといった問題もある。
このため、この種のオーディオ・ディスプレイ装置においても、産業機器等に設けられる異物等の挟み込みを検出する検出機構を設ける必要がある。しかしながら、オーディオ・ディスプレイ装置は、室内調度品としての位置付けが極めて重要であり、検出機構によって外観が損なわれることがあってはならない。また、オーディオ・ディスプレイ装置は、比較的大型のオーディオユニットの何れの箇所において異物の挟み込みが生じた場合でもこれを検出してオーディオユニットの昇降動作を素早く停止させることが必要である。さらに、オーディオ・ディスプレイ装置は、オーディオユニットの上部と下部とにおける異物の挟み込みの態様を異にすることから、共通の挟み込み検出機構を採用することが困難である。オーディオ・ディスプレイ装置は、ディスプレイユニットを所定の高さ位置に保持した状態で設置するために中央部にスタンド部が設けられるが、このスタンド部の対応部位においても異物の挟み込みを確実に検知する挟み込み検出機構が必要である。
そこで、本発明は、ディスプレイユニットに対してオーディオユニットを昇降自在に組み合わせることによって大型画面化とオーディオ信号の高出力化とを実現し、最も目に付きやすい場所に設置され室内調度品としての機能を発揮し、さらに、何れの箇所においても異物の挟み込みを確実に検知する機能を有する新規なオーディオ・ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために提案される本発明に係るオーディオ・ディスプレイ装置は、ディスプレイユニットを搭載した支持枠体とオーディオユニットを搭載した搬送体とを備え、オーディオ機能とディスプレイ機能との複合機能を奏するものであって、異物を検出する異物検出機構を備える。このオーディオ・ディスプレイ装置の一実施の形態は、少なくともスピーカユニットと、装脱可能とされた記録媒体の装填部と、上記記録媒体から記録情報を再生する記録媒体再生部と、オーディオ信号を処理してスピーカユニットから放音させる音響信号処理部とを内蔵したオーディオユニットと、少なくともテレビジョン放送の映像、記記録媒体再生部によって再生された再生映像を表示する表示部を有するとともに、映像信号処理部を内蔵したディスプレイユニットと、ディスプレイユニットを固定した状態で搭載する支持枠体と、上記オーディオユニットを搭載し、支持枠体に駆動機構とガイド機構とを介して移動自在に組み合わされた搬送体とを備える。
このオーディオ・ディスプレイ装置には、オーディオユニットの上面とディスプレイユニットとの間に構成された間隙に挟み込まれた異物を検出する少なくともディスプレイユニットとの対向側縁に沿って全域に亘って設けられた第1の異物検出機構と、オーディオユニットの底面に挟み込まれる異物を検出する底面に全域に亘って設けられた第2の異物検出機構とからなる異物検出機構を備える。
本発明が適用されたオーディオ・ディスプレイ装置は、最も目に付きやすい場所に設置される室内調度品として位置付けられて大型画面化と音響信号の高出力化とにより迫力ある映像と音響とを楽しむことを可能とし、オーディオユニットが昇降動作してディスプレイユニットの表示面を開閉自在とするように構成されたことから、映像が表示されていない状態の表示面をそのまま外方に臨ませてしまうことを防止し、室内の環境を良好にすることを可能とする。
また、異物の挟み込みが生じる虞があるオーディオユニットとディスプレイユニットとの対向部分とオーディオユニットの底面とに異物検出機構を設けたことによって、万一異物の挟み込みが生じた場合でもオーディオユニットの昇降動作が確実かつ素早く停止され、安全性の向上が図られる。
以下、本発明に係るオーディオ・ディスプレイ装置1の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。
本発明が適用されたオーディオ・ディスプレイ装置1は、据え置き型として居間等の室内に設置されるように構成されたものであって、図1及び図2に示すように、互いに独立のユニットとして構成されたオーディオユニット2とディスプレイユニット3とを備える。このオーディオ・ディスプレイ装置1は、基台となるベース4を有し、このベース4には、スタンド部5が植立するように設けられている。このスタンド部5には、支持枠体6が支持されている。支持枠体6は、ディスプレイユニット3が取り付けられる枠状本体部6Aと、柱状支持部6Bとからなる。柱状支持部6Bは、枠状本体部6Aを支持し、ベース4に植立するように取り付けられている。
なお、支持枠体6の柱状支持部6Bは、スタンド部5内に収納するように配置されている。
ディスプレイユニット3は、一定の高さを有する柱状支持部6Bに支持された枠状本体部6Aに支持されていることから、ベース4が設置される設置面から一定の高さ位置に支持された状態にある。
支持枠体6に昇降可能に支持される搬送体7には、オーディオユニット2が取り付けられている。搬送体7は、柱状支持部6Bに設けた駆動機構取付部6C内に配設した昇降機構8により支持枠体6に対し昇降操作される。なお、駆動機構取付部6Cは、柱状支持部6Bの前面側を膨出するようにして形成され、昇降機構8の駆動機構85が内蔵されている。
そして、独立のユニットとして構成されたオーディオユニット2とディスプレイユニット3とは、それぞれ搬送体7と支持枠体6とにそれぞれ独立して取り付けられる。したがって、このオーディオ・ディスプレイ装置1を構成するオーディオユニット2とディスプレイユニット3とは、それぞれ工程を全く異にする組立工程で組み立てることができ、各ユニット2,3に最も適合した組立工程を経て組み立てることができ、組立工程の合理化や、完成した製品の信頼性の向上を図ることができ、しかも製造コストの低減を図ることができる。
また、オーディオユニット2とディスプレイユニット3のいずれか一方に保守や点検の必要性が生じた場合に、各ユニットのみを独立して搬送体7又は支持枠体6から取り外してその作業を行うことができ、保守点検作業の合理化を図ることもできる。
なお、組立状態でオーディオユニット2とディスプレイユニット3とは、オーディオ・ディスプレイ装置1として組み立てられた状態では、接続ケーブル等を介して電気的に接続されている。
ディスプレイユニット3に対し昇降可能に支持されたオーディオユニット2は、図1及び図5に示すように、ディスプレイユニット3に対し下降された第1の位置に至ったとき、ディスプレイユニット3の表示画面側を外方に臨ませる。
また、オーディオユニット2は、図2及び図6に示すように、ディスプレイユニット3に対し上昇された第2の位置に至ったとき、ディスプレイユニット3に重ね合わせられるようになって、ディスプレイユニット3の表示画面側を覆う。
なお、オーディオユニット2のディスプレイユニット3に対する位置は、後述するように、各機能モードに応じて切り換えられる。
ところで、本発明が適用されるオーディオ・ディスプレイ装置1は、電源のオンオフ操作、オーディオモードとディスプレイモード或いは記録媒体モードの切替操作、音量調整、チャンネル切替操作等の一般的なオーディオ装置の操作やテレビジョン受像機の操作がリモートコントローラ9によって行われる。なお、オーディオ・ディスプレイ装置1は、図示しないがオーディオユニット2やディスプレイユニット3にも個別に適宜の操作スイッチ群が設けられている。このオーディオ・ディスプレイ装置1においては、オーディオユニット2がリモートコントローラ9からのリモートコントロール信号によって昇降動作されるとともに、後述するセンサ等からの検出信号に基づいて自動的に昇降動作が制御される。
このオーディオ・ディスプレイ装置1を構成するオーディオユニット2は、受信したラジオ放送の音声情報や記録媒体84に記録されたオーディオ情報等を再生する。そして、ディスプレイユニット3は、受信したテレビジョン放送の映像や記録媒体84に記録された映像情報等を再生して表示する。このとき、オーディオユニット2には、ディスプレイユニット3からオーディオ信号が供給され、オーディオ信号の再生も行われる。
オーディオユニット2は、図1及び図2に示すように、全体が横長矩形状に形成され、ディスプレイユニット3の前面部に移動されて状態でその前面を覆うに足る大きさに形成されている。このオーディオユニット2の中央の上方側の位置には、表示部10とリモートコントロール信号の受光部11とが設けられている。表示部10は、時刻やカレンダー等の表示を行うとともに、電源状態や機能モードの設定状態、音量等の適宜の表示を行う。受光部11は、リモートコントローラ9から発信されたリモートコントロール信号を受信する。
オーディオユニット2を構成する筐体の上部には、このオーディオユニット2内に設けられた記録媒体ドライブ装置14に記録媒体84を装填するために用いられる記録媒体挿入用のスロット12が設けられている。この図において、スロット12は1つのみ図示されているが、大きさを異にする複数種類の記録媒体84をそれぞれ装填するため、複数個のスロット12を設けるようにしてもよい。また、スロット12は、ディスプレイユニット3内に配設される記録媒体ドライブ装置14の配置位置との関係で、筐体の側面部に設けるようにしてもよい。
オーディオユニット2の筐体の左右両側には、オーディオ信号のステレオ再生を行うように、右チャンネル用のスピーカユニット13R、左チャンネル用のスピーカユニット13Lが設けられている。
また、オーディオユニット2には、図3に示すように、スロット12を介して挿入された記録媒体84を駆動し、この記録媒体84に記録されたオーディオ情報や映像情報等の記録情報を再生する記録媒体ドライブ装置14や、このドライブ装置14の駆動を制御する駆動制御部15が内蔵され、さらに、ラジオ放送等を受信するためのチューナ16が内蔵されてる。
さらに、オーディオユニット2には、駆動制御部15やチューナ16、或いはディスプレイユニット3から供給されるオーディオ信号を選択するとともに所定の信号処理を施すオーディオ信号処理部を構成する入力セレクタ/デコーダ(DIR)17や、オーディオユニット2が第1の位置と第2の位置とにそれぞれ移動された状態で音像位置を上下方向に調整して左右のスピーカユニット13R,13Lから最適な状態で出力が行われるようにする制御する音像位置補正処理回路部(DSP)18やこのDSP18から出力されたオーディオ信号を所定のレベルで各スピーカユニット13R,13Lに供給するアンプ19等が内蔵されている。
そして、オーディオユニット2は、上述したように昇降機構8によりディスプレイユニット3に対して昇降動作されるが、昇降動作中に異物71等を挟み込んでしまった場合に各部を破損させてしまう虞がある。そこで、オーディオユニット2には、詳細は後述するが異物71の挟み込み等を検出するために、筐体の上部に上部センサ20が設けられ、筐体の底部に下部センサ21が設けられている。オーディオユニット2は、これら上部センサ20或いは下部センサ21が異物71の挟み込み等を検出すると、昇降動作が直ちに停止されるように制御される。
また、オーディオユニット2の筐体の前面側には、図5に示すように、適宜の保持構造を介して前面パネル2Aが着脱自在に取り付けられる。前面パネル2Aは、例えばスピーカユニット13R,13Lの放音特性を損なうことなくかつ内部を目隠しするに足る厚さで軽量なサランネット等によって形成される。また、前面パネル2Aは、室内の雰囲気に合わせた適宜の色調や模様或いは図形等を設けるようにしてもよい。前面パネル2Aは、オーディオユニット2が第2の位置に移動され、ディスプレイユニット3の前面を覆ったとき、オーディオ・ディスプレイ装置1の外観を整え、装飾効果を発揮するものである。
一方、ディスプレイユニット3は、詳細な説明は省略するが、一般的なテレビジョン受像機とほぼ同等の機能を有し、オーディオユニット2との接続機能が付加されている。このディスプレイユニット3の表示部は、ディスプレイとして薄型で数十インチの大型画面を有する液晶ディスプレイ22が用いられている。なお、ディスプレイユニット3は、液晶ディスプレイ22ばかりでなく、薄型で大型画面化が図られた例えばプラズマディスプレイ等の適宜のディスプレイを用いるようにしてもよい。
そして、ディスプレイユニット3には、図3に示すように、オーディオユニット2の駆動制御部15から出力された再生情報を選別するセレクタ23が内蔵されている。さらに、ディスプレイユニット3には、テレビジョン放送を受信するチューナ24が内蔵されており、受信した放送番組の情報がセレクタ23へと出力される。ディスプレイユニット3は、セレクタ23によって選別された映像情報が液晶ディスプレイ22に供給され、その表示画面に映像の表示が行われるとともに、オーディオ信号がオーディオユニット2側の入力セレクタ/デコーダ17へと出力される。
また、ディスプレイユニット3には、図示しないその他の制御回路部や機能回路部等の全体の動作制御を行うために、マイクロコンピュータ25が搭載される。このマイクロコンピュータ25には、図示しない操作部に設けられた各種の操作スイッチからの制御信号やリモートコントローラ9から発信されたリモートコントロール信号が入力されて、所定の制御処理が行われて各部に制御信号を出力する。
ところで、液晶ディスプレイ22は、駆動されていない状態では、画像の表示面が無味乾燥な黒っぽい画面の状態となるため、大型画面であるほど室内の雰囲気を損なう。そこで、ディスプレイユニット3が駆動されていない状態では、上述したようにオーディオユニット2がディスプレイユニット3の前方位置に上昇した第2の位置に移動することで、液晶ディスプレイ22の表示面を覆い、オーディオユニット2に設けた前面パネル2Aが最も目立つ位置とすることにより、装置全体の外観を整える。
ところで、ディスプレイユニット3は、電源が投入されて液晶ディスプレイ22に映像表示が行われている状態では、電源回路部等からの発熱がある。一方、液晶ディスプレイ22は、周知のように表示画面から熱が加えられることによって液晶に影響が生じ、映像に歪みを発生させることがある。このオーディオ・ディスプレイ装置1においては、液晶ディスプレイ22に映像表示が行われている状態のままで表示面をオーディオユニット2によって覆い隠すことにより、熱がオーディオユニット2とディスプレイユニット3との間に蓄積し高温状態となることがある。その結果、液晶ディスプレイ22が熱の影響を受けて表示品質を劣化させてしまう虞がある。そこで、液晶ディスプレイ22が映像を表示する機能モードに設定されている状態では、オーディオユニット2は、第2の位置に移動されることなく、液晶ディスプレイ22の表示面を覆うことのない第1の位置に保持されるように昇降が制御されている。
オーディオ・ディスプレイ装置1においては、支持枠体6が、比較的重量の大きなディスプレイユニット3を支持するとともに搬送体7を介してオーディオユニット2を支持することから充分な機械的強度を有する構造体として構成され、上述したように柱状支持部6Bをベース4に立設されてスタンド部5内を導かれる。
また、スタンド部5内には、オーディオユニット2とディスプレイユニット3との間の電気的な接続を行うための配線が行われ、さらに、制御回路部や電源回路部、さらにまた昇降機構8等が設けられる。このスタンド部5には、図3に示すように全体の制御動作を担当するマイクロコンピュータ26と、リモートコントローラ9から発信され受光部11によって受信したリモートコントロール信号を処理するリモコンマイクロコンピュータ27が内蔵される。
さらに、スタンド部5には、詳細は省略するが、手動によって操作されるメイン電源スイッチや音量切換スイッチ或いは各種スイッチを有する操作スイッチ部28が設けられている。さらにまた、スタンド部5には、詳細を後述するがオーディオユニット2を昇降動作させる昇降機構8の動作を制御する上部ストップセンサ29と下部ストップセンサ30、及び上部減速センサ31と下部減速センサ32とが設けられている。スタンド部5には、昇降機構8を構成するモータコントローラ33と駆動モータ34とが備えられるとともに、駆動モータ34の回転状態を検出するパルス発生機構46が設けられている。
上部ストップセンサ29は、所定位置まで上昇移動された搬送体7によって作動されて検出信号をマイクロコンピュータ26に出力し、駆動モータ34を停止させる。下部ストップセンサ30は、所定位置まで下降移動された搬送体7によって作動されて検出信号をマイクロコンピュータ26に出力し、駆動モータ34を停止させる。上部減速センサ31は、所定位置まで上昇移動された搬送体7によって作動されて検出信号をマイクロコンピュータ26に出力し、駆動モータ34の回転速度を遅くさせて搬送体7の移動速度を減速させる。下部減速センサ32は、所定位置まで下降移動された搬送体7によって作動されて検出信号をマイクロコンピュータ26に出力し、駆動モータ34の回転速度を遅くさせて搬送体7の移動速度を減速させる。
そして、本発明が適用されたオーディオ・ディスプレイ装置1は、上述した各センサ29乃至32を設けることによって、搬送体7を所定位置で確実に停止させるとともに、事前に減速させることで衝撃を生じさせることなく停止動作を行うことができる。
また、スタンド部5には、図2及び図4に示すように、それぞれの放音部を側方側に向けて配置した左右一対のスーパウーハ36R、36Lが内蔵されている。スーパウーハ36は、低周波数帯域のオーディオ信号の再生を行い、オーディオユニット2に内蔵された一対のスピーカユニット13R,13Lとともに低域から高域の周波数帯域のオーディオ信号を高能率で行い、しかも音響再生特性の良好なダイナミックスピーカシステムを構築する。一対のスーパウーハ36R,Lは、他のスピーカユニット13R,13L等のオーディオユニット2を構成する部品に比し大型で重量が大きな部材であるが、スタンド部5に内蔵することによってオーディオユニット2の軽量化を図ることができる。
上述したオーディオ・ディスプレイ装置1は、図3に示すように、オーディオユニット2とディスプレイユニット3及びスタンド部5内に上述した構成各部をそれぞれ内蔵するようにしたが、かかる配置構成に限定されるものではない。また、基本的な構成として、ディスプレイユニット3に一般的に提供されている液晶ディスプレイ22をほぼそのままの形態で搭載するようにしたが、オーディオユニット2と機能分担を行うように構成してもよい。
ディスプレイユニット3に対し昇降可能に支持されたオーディオユニット2は、例えば、オーディオ・ディスプレイ装置1がリモートコントローラ9によって所定操作モードに設定されると、昇降機構8が動作してオーディオユニット2の昇降動作が行われる。このオーディオ・ディスプレイ装置1は、例えば電源オフ時やラジオ放送の受信モード、専ら記憶媒体84からのオーディオ信号を再生される音響再生モードが設定されると、オーディオユニット2がディスプレイユニット3の前面部を覆う第2の位置に移動される。なお、オーディオユニット2は、リモートコントローラ9の操作によって第1の位置に下降することも可能である。
また、オーディオ・ディスプレイ装置1は、液晶ディスプレイ22に映像等が表示されるテレビジョン放送の受信モードや記憶媒体84からの映像情報を再生する映像再生モードが選択されると、第2の位置である上昇位置にあったオーディオユニット2は、下降操作され、ディスプレイユニット3の表示面側を開放する第1の位置に移動する。かかる液晶ディスプレイ22の表示機能モードに設定した状態においては、リモートコントローラ9によってオーディオユニット2の上昇操作を行っても、その指示がキャンセルされる。したがって、ディスプレイユニット3が駆動された状態では、オーディオユニット2がディスプレイユニット3と重なる第2の位置への移動が規制されるので、上述したようなオーディオユニット2とディスプレイユニット3との間に熱が蓄積され、熱の影響により液晶ディスプレイ22が悪影響を受けることが防止される。
そして、スタンド部5の内部には、上述したように、オーディオユニット2を昇降操作するための昇降機構8の駆動部を構成する駆動機構85が配設される。昇降機構8は、詳細を後述するが、駆動機構85と、搬送体7を円滑に昇降動作させる複数のガイドローラ機構48とから構成されている。駆動機構85は、図4及び図8に示すように、支持枠体6の柱状支持部6Bにオーディオユニット2の投影領域(外形に対応する領域)に対向する下方側に突出された駆動機構取付部6C上に設置される。すなわち、昇降機構8は、駆動機構85が、搬送体7が第1の位置に下降した状態でオーディオユニット2の内部に収納されるように構成される。
ここに示されるオーディオ・ディスプレイ装置1は、駆動機構85がオーディオユニット2の投影領域内に設置されることによって小型化が図られる。駆動機構85がスタンド部5の内部に配されることから、装置全体の外観を損うこともなく、駆動機構85に異物等の挟み込みを防止でき、オーディオユニット2の安全な昇降操作を行うことができる。
また、オーディオユニット2は、後述するようなガイドローラ機構48を備える駆動機構85により昇降操作されることにより、円滑にしかも、騒音の発生を抑えて昇降可能となる。
このオーディオ・ディスプレイ装置1は、上述したように、スタンド部5の内部に支持枠体6に設置された昇降機構8の駆動機構85を内蔵させているが、図4及び図6に示すように、スタンド部5の一部が搬送体7の内部に入り込んで昇降機構8によって昇降動作される構造とされている。搬送体7は、図8に示すように、枠状部7Aが一体に形成され、この枠状部7Aの両側に一対のスライドガイド部7B,7Bが支持枠6側の突出するように形成されている。これら一対のスライドガイド部7b,7B間にスタンド部5が位置されている。これら一対のスライドガイド部7B,7Bの相対向する内面には、搬送体7を支持枠6に対し移動可能に支持するためのガイドローラ機構が設けられる。この駆動機構85は、スタンド部5に内蔵されることから、外部から見えない構造とされている。
そして、駆動機構85は、図7乃至図9に示すように、支持枠体6に設けた駆動機構取付部6Cを支持部としてスタンド部5の内部に配設される。この駆動機構85は、駆動モータ34を駆動源とし、この駆動モータ34の出力軸37には駆動プーリ38が取り付けられている。駆動機構85は、従動側の部材として、伝導ベルト39と、従動プーリ40Aを一体に形成した駆動ナット部材40と、軸受41と、スクリューネジ部材42とを備える。ここで、スクリューネジ部材42は、オーディオユニット2を構成する搬送体7の中央部に位置して、このオーディオユニット2の昇降方向である高さ方向に垂直に支持されている。
この駆動機構85は、上述したようにモータコントローラ33によって、駆動モータ34の正逆の回転動作が制御されることにより駆動プーリ38を正逆回転駆動する。この駆動機構85は、駆動プーリ38と従動プーリ40Aとの間に伝導ベルト39を掛け合わせ、駆動モータ34の回転を駆動ナット部材40へと伝達して回転駆動させる。そして、駆動機構85は、図9及び図10に示すように、支持枠体6の駆動機構取付部6Cにブラケット部材を介してベアリング軸受け等からなる軸受41が組み付けられ、この軸受41を介して駆動ナット部材40をスクリューネジ部材42に対し回転自在に支持している。
ところで、所定の搬送体を昇降操作するために用いられる昇降装置において、複数のスクリューネジ部材あるいは駆動ナット部材を同時に駆動する方式を採用した場合、各々のスクリューネジ部材あるいは駆動ナット部材を同期させて回転させる必要がある。そこで、この種の駆動装置にあっては、一般に外周部に凹凸を形成したプーリと掛け合わせ面に凹凸を形成した歯付きベルトが用いられる。このような構成の駆動機構は、各プーリと伝動ベルトとが互いの凹凸を噛み合わせながら回転の伝達を行うことで滑りの発生が抑えられるが、凹凸の噛み合いにより大きなノイズが生じ、また構成各部材のコストも高くなる。
ここで、駆動機構85は、上述したように駆動モータ34の回転を伝動ベルト39を介して単一の駆動ナット部材40に直接伝導する構造としているので、複数の部材を同期させて回転させる必要がない。この駆動機構85においては、伝導ベルト39としてノイズの発生が小さいVベルト等を用いることが可能となり、コストの低減も可能となる。
オーディオユニット2を構成する搬送体7に取り付けられたスクリューネジ部材42に対し回転自在に支持された駆動ナット部材40は、図12に示すように筒状基部40Bの外周部に従動プーリ40Aを一体に形成したいわゆるドリブンプーリであり、筒状基部40Bに設けた内孔の全長に亘って内周ネジ部40Cが形成されている。この駆動ナット部材40は、駆動モータ34の駆動力を受けて回転操作される。そして、駆動ナット部材40は、筒状基部40Bがその外周部を軸受41によって回転自在に支持されるとともに、その内孔にスクリューネジ部材42が貫通されている。
そして、スクリューネジ部材42は、搬送体7の移動量に対応する長さであるオーディオユニット2が第1の位置と第2の位置との間に亘って昇降動作する移動量よりもやや長軸に形成されている。このスクリューネジ部材42は、駆動ナット部材40の筒状基部40Bの内径とほぼ等しい外径を有するとともに、外周部に駆動ナット部材40の内周ネジ部40Cと噛合する外周ネジ部42Aが全長に亘って形成されている。そして、スクリューネジ部材42は、固定配置された支持枠体6の駆動機構取付部6Cに支持された駆動ナット部材40が駆動モータ34によって回転駆動されると、内周ネジ部40Cがスクリューネジ部材42の外周ネジ部に沿って回転することにより、スクリューネジ部材42がその軸方向に昇降操作され、このスクリューネジ部材42が支持された搬送体7が、スクリューネジ部材42と一体に昇降操作される。
ところで、駆動機構85は、スクリューネジ部材42が下方側部分を駆動ナット部材40と軸受41とを介して固定部材である支持枠体6に支持されるとともに、スクリューネジ部材部材42の上端側部分が後述するピボット軸受け機構86を介して可動部材である搬送体7に支持されている。
そして、スクリューネジ部材42の上端側の中心Pと下側ネジ部42Cとが噛み合っている駆動ナット部材40の中心Pの位置は、それぞれ搬送体7及び支持枠体6の精度によって決まる。本発明において用いられる支持枠体6と搬送体7は、多数の部品を組み合わせて構成されているので、支持枠体6と搬送体7とは相対的にある程度のズレを生じている。よって、スクリューネジ部材42の上端側の中心と下側ネジ部材42Cに噛み合っているナット部材40の中心は、図11に示すように、相対的にズレδを生ずる。
本発明が適用されたオーディオ・ディスプレイ装置1において、搬送体7は、支持枠体6に対し、後述するように構成された複数のガイドローラ機構48A〜48Dを介して、図8乃至図11中に示すようなx軸方向及びy軸方向に対しての位置が規制され、さらに、x軸の軸回り方向、y軸の軸回り方向、z軸の軸回り方向の角度位置が規制されて昇降操作される。
ところで、スクリューネジ部材42は、中心軸に対するズレδの変化がなくとも、搬送体7の昇降動作に伴って高さhが変化することで傾き角度θが変化する。したがって、この駆動機構85は、スクリューネジ部材42が支持枠体6と搬送体7に対して傾き角度θの変化を吸収する構造をもって支持する必要がある。ここで用いられる駆動機構85は、上述したように軸受41を介して駆動ナット部材40を回転自在に支持しており、軸受41を構成するベアリングの内輪41aと外輪41bの間にわずかの余裕があることにより、これら内輪41aと外輪41bとは相対的にわずかに傾きを持つことができる。したがって、この駆動機構85は、駆動ナット部材40が噛み合わせられたスクリューネジ部材42も、支持枠体6に対して、ベアリングの内輪41aと外輪41bとの間の余裕に対応した余裕を有して傾き角度に一定の自由度が生じる。
なお、駆動機構85は、ピボット軸受機構86を介してスクリューネジ部材42の上端面42Bにより搬送体7の上横梁部材43を支持した構造を備えている。このような構成を備えることにより、オーディオユニット2を搭載した搬送体7の荷重は、スクリューネジ部材42の上端面42Bにより、オーディオユニット2を搭載した搬送体7の荷重を受けている。すなわち、搬送体7の荷重は、スクリューネジ部材42の上端面42Bから駆動ナット部材40に伝達され、この駆動ナット部材40を支持する軸受41を介して、支持枠体6の駆動機構取付部6Cによって支持されている。
そして、駆動機構85は、図13、図14、図15、図16に示すように、スクリューネジ部材42の上端面42Bを搬送体7の上横梁部材43に対してピボット軸受け機構86を介して支持することによって、上述した搬送体7の昇降動作に伴うスクリューネジ部材42の傾き角度θの変化に追従するようにしている。
ところで、スクリューネジ部材42の上端面42Bを搬送体7の上横梁部材43に対し支持するピボット軸受け機構86は、図13、図14に示すように、第1のホルダ部材44と第2のホルダ部材45とによって構成される。
このピボット軸受け機構86は、第1のホルダ部材44と第2のホルダ部材45とによってスクリューネジ部材42の上端部側を保持するようにしている。
第1のホルダ部材44は、上辺部分に形成した一対の切り込みによって切り残された部分を水平方向に折曲して支持片44Aを形成するとともに、支持片44Aを挟んだ両側部部を係合突片44B,44Cとして構成される。この第1のホルダ部材44には、支持片44Aの下方側に位置して係合突部44Dが一体に突設されている。そして、支持片44Aの中央部には、上方に向かって略半球状に突出する支持部44Fが形成されている。
第1のホルダ部材44は、係合突片44B、44Cを上横梁部材43に形成した係合孔43A,43Bに係合させて上横梁部材43に関連される。ここで、第1のホルダ部材44は、上横梁部材43に対して固定されることなく、図13、図14に示すように、係合突片44B,44Cが相対嵌合する係合孔43A,43Bに対して余裕をもって係合されている。すなわち、係合孔43A,43Bは、係合突片44B,44Cの厚さD1よりやや大きな間隔W1を有するように形成されている。このように係合孔43A,43Bが形成されることにより、第1のホルダ部材44は上横梁部材43に対し図13中に示すx軸の軸回り方向に対して回動変位可能とされる。この構成とピボット支持軸受け機構86とを採用することにより、昇降操作時にスクリューネジ部材42と搬送体7との間で、図13中のx軸及びy軸の軸回り方向に対しての揺動を許容し、安定した昇降操作を実現する。
なお、一対の係合孔43A,43B間の間隔W2と、ここに嵌合する一対の係合突片44B,44Cの相対向する面の間隔W3の精度を維持することにより、係合突片44B,44Cの図14中矢印x軸方向の嵌合位置の位置出しが図られる。
そして、第1のホルダ部材44は、上横梁部材43に取り付けられた状態で、図15、図16に示すように、支持片44Aの中央部に形成した半球状の支持部44Fの周縁44Eをスクリューネジ部材42の上端面42Bに当接支持させるとともに、係合突部44Dをスクリューネジ部材42の外周ネジ部42Aに係合させる。
なお、第1のホルダ部材44の一方の係合突片44Bの下端部側は、下方に向かって延長された延長片44Gが設けられている。この延長片44Gは、前述した昇降機構8の動作を制御する各センサ29〜32によって検出される検出片として用いられる。
また、第2のホルダ部材45は、図13、図14に示すように、薄板状の金属板を打ち抜き折り曲げて形成したものであって、中央部にスクリューネジ部材42を外周面から嵌合保持するスクリューネジ部材嵌合保持部145が形成されている。このスクリューネジ部材嵌合保持部145は、図13及び図14に示すように、スクリューネジ部材42の外周面を両側から押圧支持する一対の押圧支持面145a,145bを有するように形成されている。これら押圧支持面145a,145bは、スクリューネジ部材42が進入する側が幅広となるように傾斜して形成されている。
また、スクリューネジ部材嵌合保持部145の両側には、取付片45B,45Cが形成されている。これら取付片45B,45Cの先端部には、第1のホルダ部材44に当接支持される当接支持片145c,145dが折り曲げ形成され、これらの当接支持片145c,145dの先端部には、第1のホルダ部材44に穿設した係合孔144a,144bに係合する係合突起145e,145fが突設されている。
そして、第1のホルダ部材44と及び第2のホルダ部材44,45とは、以下に述べるようにしてスクリューネジ部材42の上端部側に取り付けられる。
まず、スクリューネジ部材42の上端面42B上に支持片44Aを載置するようにして第1のホルダ部材44を配設し、スクリューネジ部材42を挟んで第2のホルダ部材45を第1のホルダ部材44に突き合わせる。このとき、第2のホルダ部材45のスクリューネジ部材嵌合保持部145にスクリューネジ部材42を嵌合する。
第1のホルダ部材44と第2のホルダ部材45を突き合わせたとき、係合突起145e,145fを係合孔144a,144bに係合し、互いの突き合わせ位置を位置決めする。
また、第1のホルダ部材44と第2のホルダ部材45が突き合わせられたとき、当接支持片145c,145dの先端部が第1のホルダ部材44の一方の面に突き当てられた状態となり、取付片45B,45Cが第1のホルダ部材44の一方の面に対し所定間隔離間した状態にある。
ここで、取付片45B,45Cに穿設したネジ孔146,146に挿通した取付ネジ147,147を第1のホルダ部材44側に穿設したネジ孔148,148にねじ込んでいくと、図14に示すように、取付片45B,45Cが弾性変位されながら第1のホルダ部材44に固定され、一対の押圧支持面145a,145bがスクリューネジ部材42の外周面に圧接する。このように、取付片45B,45Cが弾性変位することにより生ずる弾性力により一対の押圧支持面145a,145bがスクリューネジ部材42の外周面に圧接することにより、第1及び第2のホルダ部材44,45は、大きな圧着力をもってスクリューネジ部材42を保持でき、スクリューネジ部材42への確実な取付を行うことができる。
そして、第1及び第2のホルダ部材44,45は、第1のホルダ部材44の平坦な面と、第2のホルダ部材45に設けた傾斜面した一対の押圧支持面145a,145bの3箇所でスクリューネジ部材42を支持する構成となり、スクリューネジ部材42に倣って軸方向に平行に取り付けることが可能となる。
上述したような第1及び第2のホルダ部材44,45によりスクリューネジ部材42を保持するようにしているので、第1及び第2のホルダ部材44,45を組み合わせ結合したとき、第2のホルダ部材45の係合突起145e,145fが第1のホルダ部材44の係合孔144a,144bに係合することにより、一対の押圧支持面145a,145bがスクリューネジ部材42の外周面に圧接することにより位置出しされる図14中に示すy軸回りの位置精度が第1のホルダ部材44に伝達される。その結果、第1のホルダ部材44も、第2のホルダ部材45と同様に図14中に示すy軸回りの位置精度が制御される。
また、第1のホルダ部材44と第2のホルダ部材45とを突き合わせ結合したとき、図14に示すように、第2のホルダ部材45に形成したスクリューネジ部材嵌合保持部145の上端面に突設した一対の支持片145g,145hが支持片44Aの両側に突出し、この支持片44Aの図14中x軸方向の位置を規制している。
以上のように構成されたピボット軸受け機構86は、第1のホルダ部材44の半球状に形成された支持片44Aの周縁44Eをスクリューネジ部材42の上端面42Bによって支持するとともに、第1のホルダ部材44と第2のホルダ部材45のスクリューネジ部材嵌合保持部145とによってスクリューネジ部材42の外周面を保持している。
このようにスクリューネジ部材42の上端部側に取り付けられたピボット軸受け機構86は、搬送体7の上横梁部材43を支持片44Aの中央部に突設した半球状の支持部44Fで支持し、そして、この支持片44Aの周縁44Eをスクリューネジ部材42の上端面42Bで支持するようにしている。このように、ピボット支持軸受け機構86は、重量の大きな搬送体7の荷重を、スクリューネジ部材42の上端面42B側で点接触で支持するようにしているので、大きな重量を有する搬送体7を確実に保持でき、しかも、昇降動作するとき、搬送体7の揺動を許容しながら安定した支持状態を維持できる。
すなわち、ピボット軸受け機構86は、略半球状に突出する支持片44Aの中央部に設けた半球状の支持部44Fにより上横梁部材43を点接触で支持しているので、上横梁部材43とスクリューネジ部材42との間で、図16中のx軸の軸回り方向及びy軸の軸回り方向の回転に対してある程度の傾きを許容可能な状態としている。
また、スクリューネジ部材42を保持した第1及び第2のホルダ部材44,45は、第1のホルダ部材44に設けた係合突部44Dが外周ネジ部42Aに係合しているので、スクリューネジ部材42からの抜け止めが防止でき、確実な取付状態を維持できる。
上述したように構成されたピボット軸受け機構86は、図15、図16に示すように、第1のホルダ部材44が係合突片44B,44Cを上横梁部材43に設けた係合孔43A,43Bに嵌合させることによって、図14中z軸の軸回り方向の回り止めが図られ、さらに、スクリューネジ部材42は、第1のホルダ部材44と第2のホルダ部材45とによって狭持され、このピボット支持軸受け機構86と一体とされているので、スクリューネジ部材42にz軸の軸回り方向に回転力が付与されたとしても、スクリューネジ部材42の回転が防止される。したがって、ピボット軸受け機構86は、スクリューネジ部材42を搬送体7に対して、x軸、y軸及びz軸の各方向に対して位置規制を行うとともに、x軸の軸回り方向とy軸の軸回り方向にある程度の回転が可能で、z軸の軸回り方向の回転を不能な状態に支持している。
ところで、1本のスクリューネジ部材42に取り付けられたピボット軸受け機構86に支持された搬送体7は、スクリューネジ部材42と一体に昇降可能とされた搬送体7は、スクリューネジ部材42の上端面42B上に支持された構成とされているので、スクリューネジ部材42の上方側に抜き取りが可能とされている。そこで、本実施の形態においては、図16に示すように、ピボット軸受け機構86を構成する第1のホルダ部材44の一部を折り曲げ、一対の抜け止め片171,172を設ける。そして、これら抜け止め片171,172との間に、搬送体7を構成す上横梁部材43の前面部43aから挿通した軸状の抜け止め部材173を係合させることにより、搬送体7のスクリューネジ部材42からの離脱を規制することができる。なお、搬送体7のスクリューネジ部材42からの抜き取りは、抜け止め部材173を取り外すことによって行うことができる。
また、駆動機構85には、駆動モータ34の回転を検出して回転パルスを出力するパルス発生機構46が設けられている。このパルス発生機構46は、図10に示すように、出力軸37に取り付けられた駆動プーリ38と一体に回転するように取り付けられた円板46Aと、この円板46Aの外周部に配置されたパルス発生器46Bとを備える。円板46Aは、遮光特性を有する材料により形成され、円周方向に多数のスリットが所定の間隔で形成されている。
そして、パルス発生器46Bは、円板46Aの外周縁部を挟んで発光素子と受光素子とを設けている。このパルス発生機構46は、駆動モータ34が駆動され、円板46Aが回転すると、発光素子から出射され、スリットを透過した光が受光素子により間欠的に受光されることにより、パルス信号を発生する。このパルス信号は、マイクロコンピュータ26に入力され、駆動機構85の駆動を制御する。
上述のように構成された駆動機構85は、駆動モータ34が駆動されると、回転軸37に取り付けられた駆動プーリ38が回転し、この駆動プーリ38に巻回された伝動ベルト39を介して駆動ナット部材40が回転する。駆動ナット部材40が回転すると、このスクリューネジ部材42が軸方向に移動操作される。そして、スクリューネジ部材42が駆動ナット部材40の回転によって軸方向に移動操作されることにより、スクリューネジ部材42が取り付けられた搬送体7がこのスクリューネジ部材42とともに、スクリューネジ部材42の軸方向に移動操作される。
このオーディオ・ディスプレイ装置1においては、駆動機構85が駆動されることにより、搬送体7を用いて構成されたオーディオユニット2が支持枠体6を用いて構成されたディスプレイユニット3に対し昇降操作される。すなわち、オーディオユニット2は、駆動機構85により、ディスプレイユニット3の画像表示部を開放する第1の位置と、ディスプレイユニット3に重ね合わせられ、画像表示部を覆う第2の位置との簡に亘って移動操作される。
ところで、本実施の形態のオーディオ・ディスプレイ装置1は、ディスプレイユニット3を覆うに足る大きさを有するオーディオユニット3をディスプレイユニット3に対し安定して且つ円滑に昇降操作されるように、図8に示すように、走行ガイド機構が設けられている。この走行ガイド機構は、固定配置されるディスプレイユニット3を構成する支持枠体6の高さ方向に沿って設けた第1、第2、第3及び第4のガイドレール部材47A,47B,47C,47Dと、昇降操作されるオーディオユニット2を構成する搬送体7に取り付けられ、各ガイドレール部材47A,47B,47C,47Dにガイドされて走行する第1、第2、第3、第4のガイドローラ機構48A,48B,48C,48Dとによって構成される。
すなわち、走行ガイド機構は、支持枠体6の枠状本体部6Aの両側面部に設けられた第1及び第2の上部走行ガイド機構101,102と、スタンド部5内の柱状支持部6Bに設けられた第1及び第2の下部走行ガイド機構103,104とから構成されている。そして、走行ガイド機構は、第1及び第2の上部走行ガイド機構101,102と、第1及び第2の下部走行ガイド機構103,104とが支持枠体6に対する前後・左右の位置を異にして配置されることにより搬送体7の安定した昇降動作を実現するようにしている。
第1の下部走行ガイド機構103を構成する第1のガイドレール部材47Aと、第2の下部走行ガイド機構104を構成する第2のガイドレール部材47Bは、図7及び図8に示すように、スタンド部5の内部の両側に位置して支持枠体6の高さ方向に設けられている。そして、第1の上部走行ガイド機構101を構成する第3のガイドレール部材47Cと、第2の上部走行ガイド機構102を構成する第4のガイドレール部材47Dは、図7及び図8に示すように、支持枠体6を構成する枠状本体部6Aの両側に取り付けられている。
なお、支持枠体6の枠状本体部6Aには、この枠状本体部6Aの強度を保証するようにするため、ほぼ中央部に位置して一対の補強用の支持部材6E,6Eが設けられている。
ところで、第1のガイドレール部材47Aと第2のガイドレール部材47Bは、図4及び図8に示すように、駆動機構85を挟んでその両側に位置して設けられている。これに対し、第3のガイドレール部材47Cと第4のガイドレール部材47Dは、第1のガイドレール部材47Aと第2のガイドレール部材47Bに対して外側であって、かつ背面側に位置をずらせて設けられている。
各ガイドレール部材47A〜47Dは、図8に示すように、搬送体7に対向する面側を全長に亘って開放した断面コ字状に形成され、その内部にそれぞれガイドローラ機構48A,48B,48C,48Dを構成する各ローラが転動するように配設されている。
ここで用いられる第1乃至第4のガイドローラ機構48A,48B,48C,48Dは、支持枠体6に対し昇降操作される搬送体7を、図8中、x軸方向及びy軸方向の位置規制を行うとともに、x軸の軸回り方向、y軸の軸回り方向、z軸の軸回り方向の角度位置を規制して昇降するようにガイドするように構成されている。
なお、支持枠体6の柱状支持部6B内には、図7に示すように、搬送体7の昇降位置を検出するための位置検出センサ29,30,31,32が設けられている。これら位置検出センサ29,30,31,32は、機械的スイッチあるいは無接触方式の光学スイッチ等により構成される。
そして、搬送体7を支持枠体6に対し昇降可能に支持する各走行ガイド機構101〜,104を構成する第1、第2、第3、第4のガイドローラ機構48A,48B,48C,48Dは、基本的な構成をほぼ共通にして構成されてなり、図8、図15に示すように、断面コ字状に形成された第1乃至第4のガイドレール部材47A,47B,47C,47Dの第1の壁面141a,141b,141c,141dにガイドされて転動する第1のローラ50A,50B,50C,50Dと、第1の壁面141a,141b,141c,141dと相対向して平行に形成された第2の壁面142a,142b,142c,142dにガイドされて転動する第2のローラ51A,51B,51C,51Dと、第1及び第2の壁面141a,141b,141c,141d、142a,142b,142c,142dに垂直な第3の壁面143a,143b,143c,143dにガイドされて転動する第3のローラ52A,52B,52C,52Dとを備える。
ここで、第1のローラ50A,50B,50C,50Dと第2のローラ51A,51B,51C,51Dは、図8に示すように、回転軸が互いに平行となるように取り付けられ、第3のローラ52A,52B,52C,52Dは、図8に示すように、第1及び第2のローラ50A,50B,50C,50D、51A,51B,51C,51Dの回転軸に対し、回転軸を直交させるようにして取り付けられている。
なお、第1乃至第4のガイドローラ機構48A,48B,48C,48Dは、図8、図17に示すように、第1乃至第4のガイドレール部材47A,47B,47C,47Dと相対向するように搬送体7に取り付けられた支持ブラケット49を介して取り付けられている。
なお、第1乃至第4のガイドローラ機構48A,48B,48C,48Dは、図8、図17に示すように、第1乃至第4のガイドレール部材47A,47B,47C,47Dと相対向するように搬送体7に取り付けられた支持ブラケット49を介して取り付けられている。
ここで、第1の下部走行ガイド機構103を構成する第1のガイドローラ機構48A、第2の下部走行ガイド機構104を構成する第2のガイドローラ機構48B、第1の上部走行ガイド機構101を構成する第3のガイドローラ機構48C、第2の上部走行ガイドローラ機構102を構成する第4のガイドローラ機構48Dをさらに具体的に説明する。
第1の下部走行ガイド機構103を構成する第1のガイドローラ機構48Aは、図18の(A)、(B)及び(C)に示すように、第1乃至第3のローラ50A,51A,52Aを支持ブラケット49に取り付けている。すなわち、第1のローラ50Aは、第1のガイドレール部材47Aの第1の壁面141aを転動するように、支持ブラケット49の先端部を折り曲げて形成した支持片49aに植立した支軸150を介して取り付けられている。
また、第2のローラ51Aは、支持ブラケット49に設けた固定軸161に回動可能に支持された回動支持板162を介して取り付けられている。すなわち、第2のローラ50Aは、支持板162の先端部を折り曲げて形成した支持片162aに植立した支軸151を介して取り付けられている。このとき、第2のローラ51Aは、固定軸161に支持され、支持ブラケット49と回動支持板162との間に設けられた捩りコイルバネ171により回動支持板162が図18の(B)中に示す矢印Y方向に回動付勢されることにより、第1のガイドレール部材47Aの第2の壁面142aに圧接するように付勢されて転動するように取り付けられている。
さらに、第3のローラ52Aは、支持ブラケット49に進退可能に取り付けられたスライド支持板165の先端部に植立した支軸153を介して取り付けられている。なお、スライド支持板165は、支持ブラケット49に植立した固定軸164,164に長孔163a,163aを挿通して、支持ブラケット49に対し進退する方向に移動可能に支持されている。また、スライド支持板165は、支持ブラケット49との間に張設された引っ張りコイルバネ53を介して、第3のローラ52Aを支持ブラケット49から突出させる図18の(C)に示す矢印X方向に移動付勢されている。スライド支持板165が矢印X方向に付勢されることにより、第3のローラ52Aは、第1のガイドレール部材47Aの第3の壁面143aに圧接するように付勢されて転動する。
また、第2の下部走行ガイド機構104を構成する第2のガイドローラ機構48Bは、図19の(A)、(B)及び(C)に示すように、第1乃至第3のローラ50B,51B,52Bを支持ブラケット49に取り付けている。すなわち、第1のローラ50Bは、第2のガイドレール部材47Bの第1の壁面141bを転動するように、支持ブラケット49の先端部を折り曲げて形成した支持片49aに植立した支軸150を介して取り付けられている。
また、第2のローラ51Bは、支持ブラケット49に設けた固定軸161に回動可能に支持された回動支持板162を介して取り付けられている。すなわち、第2のローラ51Bは、支持板162の先端部を折り曲げて形成した支持片162aに植立した支軸151を介して取り付けられている。このとき、第2のローラ51Bは、固定軸161に支持され、支持ブラケット49と回動支持板162との間に設けられた捩りコイルバネ163により回動支持板162が図19の(B)中に示す矢印Y方向に回動付勢されることにより、第2のガイドレール部材47Bの第2の壁面142bに圧接するように付勢されて転動するように取り付けられている。
さらに、第3のローラ52Bは、支持ブラケット49に進退可能に取り付けられたスライド支持板165の先端部に植立した支軸152を介して取り付けられ、第2のガイドレール部材47Bの第3の壁面143bに当接されている。なお、スライド支持板165は、支持ブラケット49に植立した固定軸164,164に長孔163a,163aを挿通して、支持ブラケット49に対し進退する方向に移動可能に支持され、第3のローラ52Bの第3の壁面143bに対する当接状態の調整が図られる。このスライド支持板165は、支持ブラケット49に設けた貫通孔を介して挿通される偏心ドライバ201を図17の(B)中の矢印R方向に回動操作することにより、図19の(B)中に矢印S方向に進退され、第3のローラ52Bの支持ブラケット49に対するx軸方向の突出量を調整可能としている。
次に、第1の上部走行ガイド機構101を構成する第3のガイドローラ機構48Cを説明すると、第3のガイドローラ機構48Cは、図20の(A)、(B)及び(C)に示すように、第1乃至第3のローラ50C,51C,52Cを支持ブラケット49に取り付けている。すなわち、第1のローラ50Cは、支持ブラケット49に進退可能に取り付けられたスライド支持板165の先端部に植立した支軸150を介して取り付けられている。なお、スライド支持板165は、支持ブラケット49との間に張設された引っ張りコイルバネ53を介して、第1のローラ50Cを支持ブラケット49から突出させる図20の(A)に示す矢印Y方向に移動付勢されている。スライド支持板165が矢印Y方向に付勢されることにより、第1のローラ50Cは、第3のガイドレール部材47Cの第1の壁面141cに圧接するように付勢されて転動する。
そして、第2のローラ51Cは、図20中の(B)に示すように、第3のガイドレール部材47Cの第2の壁面142cを転動するように、支持ブラケット49の先端部に植立した支軸151を介して取り付けられている。
さらに、第3のローラ52Cは、支持ブラケット49に設けた固定軸161に回動可能に支持された回動支持板162を介して取り付けられている。すなわち、第3のローラ52Cは、支持板162の先端部を折り曲げて形成した支持片162aに植立した支軸152を介して取り付けられている。このとき、第3のローラ52Cは、固定軸161に支持され、支持ブラケット49と回動支持板162との間に設けられた捩りコイルバネ163により回動支持板162が図20の(C)中に示す矢印X方向に回動付勢されることにより、第3のガイドレール部材47Cの第3の壁面143cに圧接するように付勢されて転動する。
さらに、第2の上部走行ガイド機構102を構成する第4のガイドローラ機構48Dを説明すると、第4のガイドローラ機構48Dは、図21の(A)、(B)及び(C)に示すように、第1乃至第3のローラ50D,51D,52Dを支持ブラケット49に取り付けている。
第4のガイドローラ機構48Dは、第1のローラ50Dを、支持ブラケット49に進退可能に取り付けられたスライド支持板165の先端部に植立した支軸150を介して取り付けられている。なお、スライド支持板165は、支持ブラケット49との間に張設された引っ張りコイルバネ53を介して、第1のローラ50Cを支持ブラケット49から突出させる図21の(A)に示す矢印Y方向に移動付勢されている。スライド支持板165が矢印Y方向に付勢されることにより、第1のローラ50Dは、第4のガイドレール部材47Dの第1の壁面141dに圧接するように付勢されて転動する。
そして、第2のローラ51Dは、図21中の(B)に示すように、第4のガイドレール部材47Dの第2の壁面142dを転動するように、支持ブラケット49の先端部に植立した支軸151を介して取り付けられている。
さらに、第3のローラ52Dは、図21中の(C)に示すように、第4のガイドレール部材47Dの第3の壁面143dを転動するように、支持ブラケット49の先端部を折り曲げて形成した支持片49aに植立した支軸152を介して取り付けられている。
上述したように、搬送体7を固定支持枠6に昇降可能に支持した昇降機構8は、図8、図18、図19に示すように、第1及び第2のガイドローラ機構48A、48Bの第1のローラ50A,50Bを、第1及び第2のガイドレール部材47A,47Bの第1の壁面141a,141bに当接させ、この第1の壁面141a,141bに対向する第2の壁面142a,142bに第2のローラ51A,51Bを捩りコイルバネ163を用いて圧接支持させ、さらに、図8、図20、図21に示すように、第3及び第4のガイドローラ機構48C、48Dの第1のローラ50C,50Dを、第3及び第4のガイドレール部材47C,47Dの第1の壁面141c,141dに捩りコイルバネ163を用いて圧接支持させ、この第1の壁面141c,141dに対向する第2の壁面142c,142dに第2のローラ51C,51Dを当接させたことにより、搬送体7は、固定支持枠6に対して、図8中に示すy軸方向の位置規制が図られ、x軸の軸回り方向の角度規制と、スクリューネジ部材42を中心とする回転方向であるz軸の軸回り方向の角度規制が図られる。
さらに、この昇降機構8は、第1のガイドローラ機構48Aの第3のローラ52Aを、図8及び図18の(C)に示すように、引っ張りコイルバネ53により矢印X方向に付勢して第1のガイドレール部材47Aの第3の壁面143aに圧接支持し、第3のガイドローラ機構48Cの第3のガイドローラ52Cを、図20中の(C)に示すように、捩りコイルバネ163により、第3のローラ52Aの付勢方向と同様の矢印X方向に付勢して第3のガイドレール部材47Cの第3の壁面143cに圧接支持している。そして、第2のガイドローラ機構48Bの第3のローラ52Bを、図19中の(C)に示すように、第2のガイドレール部材47Bの第3の壁面143bに当接支持し、第4のガイドローラ機構48Dの第3のローラ52Dを、図21中の(C)に示すように、第4のガイドレール部材47Dの第3の壁面143dに当接支持させている。このように第1乃至第4のガイドローラ機構48A,48B,48C,48Dの第3のローラ52A,52B,52C,52Dの支持構造を備えることにより、この昇降機構8は、搬送体7の固定支持枠6に対して図8に示すx軸方向の位置規制が図られ、尚かつ固定支持枠6に対して、図8中に示すy軸方向の位置規制が図られる。
このように、本発明に係る昇降機構8を用いることにより、搬送体7は、支持枠体6に対して、図8中に示すx軸方向とy軸方向の位置規制が図られるとともに、x軸の軸回り回り方向及びy軸の軸回り方向、さらにz軸の軸回り方向の回転規制が達成される。
上述したように構成された昇降機構8は、第1乃至第4のガイドレール部材47A〜47Dと第1乃至第4のガイドローラ機構48A〜48Dとによって、x軸方向とy軸方向の位置と、x軸の軸回り回り方向及びy軸の軸回り方向、さらにz軸の軸回り方向の回転規制が図られることから、固定支持された支持枠体6に対して搬送体7を安定した状態で昇降操作することができる。
ところで、本実施の形態のオーディオ・ディスプレイ装置1おいて、搬送体7は、ピボット支持軸受け機構86によって支持される支持点Q1が、図22に示すように、ピボット支持軸受け機構86に支持された搬送体7の重心Q0の位置より後方側である第3及び第4のガイドローラ機構48C、48Dを構成する第1のローラ50C,50D側に位置するようにピボット支持軸受け機構86に支持されている。このように支持されることにより、この搬送体7を用いて構成されたオーディオユニット2は、図23に示すように、ピボット支持軸受け機構86への支持点Q1を中心にして図23中矢印M1方向の回転モーメントが発生する。その結果、第1、第2のガイドローラ機構48A,48Bの後側に位置する固定配置された支軸150に回転自在に取り付けられた第1のローラ50A,50B、及び第3、第4のガイドローラ機構48C,48Dの前側に位置する固定配置された支軸151に回転自在に取り付けられた第2のローラ51C,51Dに荷重が加わるようになり、第1、第2のガイドローラ機構48A,48Bの前側に位置し、付勢手段によって付勢される第2のローラ51A,51B、及び第3、第4のガイドローラ機構48C,48Dの後側に位置する第1のローラ50C,50Dに加わる荷重を制御できる。
その結果、第1、第2のガイドローラ機構48A,48Bの第2のローラ51A,51B、及び第3、第4のガイドローラ機構48C,48Dの第1のローラ50C,50Dを付勢する付勢手段の付勢力を越えた荷重が加わることが防止でき、搬送体7の安定した昇降操作が実現される。
本実施の形態は、上述したように、搬送体7の両側の4点を第1〜第4のガイドローラ機構48A〜48Dを介して支持枠体6に対し昇降自在に支持し、この搬送体7に設けた1本のスクリューネジ部材42を昇降させることにより、搬送体7の昇降操作を行うように構成したので、x軸方向とy軸方向の位置と、x軸の軸回り回り方向及びy軸の軸回り方向、さらにz軸の軸回り方向の回転規制が図られることから、搬送体7を昇降するためのスクリューネジ部材42の取付位置は、搬送体7の中央に設ける必要はなく、駆動機構85からの駆動力が伝達可能な位置であれば、いずれの位置にあってもよい。
なお、本発明に係る昇降機構8は、上述した構成に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜の改変が可能である。すなわち、昇降機構8は、特に必要としないがオーディオユニット2やディスプレイユニット3がさらに大型でかつ重量も大きくなる場合に、ガイドレール部材とガイドローラ機構とを増設するようにしてもよい。また、駆動モータ34を横置きとしたり、駆動モータ34と駆動ナット部材40とが近接した位置に配置される場合に、例えば歯車を用いて回転伝達を行うことも可能である。
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。この第2の実施の形態として示すオーディオ・ディスプレイ装置1は、図24乃至図27に示すように、駆動モータ34によって回転される第1の駆動ネジ部材55と第2の駆動ネジ部材56とにより搬送体7を昇降動作させる昇降機構87を用いる。この昇降機構87は、第1の駆動ネジ部材55及び第2の駆動ネジ部材56と、これらに固定される駆動プーリ部材57A、57Bと、搬送体7に取り付けられるとともに第1の駆動ネジ部材55と第2の駆動ネジ部材56をそれぞれ貫通させる駆動ナット部材58A、58B等の部材を備えている。
第1の駆動ネジ部材55及び第2駆動ネジ部材56も、搬送体7の移動量に対応する長さを有する長軸の部材であり、外周部に全長に亘って外周ネジ部が形成されている。第1の駆動ネジ部材55は、図24に示すようにスタンド部5の内部で、図示を省略する支持枠体6の上横梁部材と下横梁部材とに軸線を一致させて取り付けた一対の軸受に両端部を回転自在に支持されて高さ方向に設けられている。第2の駆動ネジ部材56も、同様の支持機構によってスタンド部5の内部に、第1の駆動ネジ部材55と平行にして高さ方向に設けられている。
第1の駆動ネジ部材55及び第2の駆動ネジ部材56には、下端部の近傍に位置してそれぞれ駆動プーリ部材57A、57Bが固定されている。第1の駆動ネジ部材55及び第2の駆動ネジ部材56は、駆動プーリ部材57A、57Bと駆動モータ34側の駆動プーリ38との間にそれぞれ掛け合わせた伝動ベルト39A、39Bを介して駆動モータ34の回転が伝動され、同一速度で回転駆動される。
第1の駆動ネジ部材55及び第2駆動ネジ部材56は、図27に示すように搬送体7の上横梁部材7Cを貫通し、この貫通部において駆動ナット部材58A、58Bが組み合わされる。駆動ナット部材58A、58Bは、筒状の部材であり、上横梁部材7Aに形成した貫通孔に嵌合されるとともに下端部に形成したフランジ部を上横梁部材7Cに組み付けられる。駆動ナット部材58A、58Bは、第1の駆動ネジ部材55及び第2の駆動ネジ部材56の外径とほぼ等しい内径の内孔に、図示を省略するが内周ネジ部が全長に亘ってそれぞれ形成されている。
駆動ナット部材58A、58Bは、上横梁部材7Cに対して回転が規制されるとともに抜け止めされて組み合わされている。これら駆動ナット部材58A、58Bは、その内周ネジ部に外周ネジ部を噛合させることによって、相対する第1駆動ネジ部材55及び第2駆動ネジ部材56を貫通させる。駆動ナット部材58A、58Bは、第1の駆動ネジ部材55及び第2の駆動ネジ部材56が回転することによって、内周ネジ部と外周ネジ部との噛み合いによって軸方向に移動され、上横梁部材7Cを介して搬送体7を昇降動作させる。
ここで、オーディオユニット2が第1の位置から第2の位置へと上昇移動され、その上面がディスプレイユニット3の上面と対向した状態で傾きが生じることもある。これは、支持枠体6に対する搬送体7の組立精度、或いはオーディオユニット2やディスプレイユニット3の取付精度に起因するものである。そこで、駆動ナット部材58A、58Bの1の駆動ネジ部材55と第2の駆動ネジ部材56との噛み合い位置を調整自在にして組み付けることで、オーディオユニット2の姿勢調整を行うことができる。すなわち、第1の駆動ねじ部材55と第2の駆動ネジ部材56とに対して駆動ナット部材58A、58Bの水平位置を調整することによってオーディオユニット2の傾き補正が行われるようにする。
本実施の形態の昇降機構87も、支持枠体6に対して搬送体7を安定した状態で昇降動作させるために複数のガイドローラ機構とガイドレール部材とからなる走行ガイド機構を備えている。走行ガイド機構は、第1のガイドローラ機構59A乃至第5のガイドローラ機構59Eと、第1のガイドレール部材60A乃至第5のガイドレール部材60Eとを備える。
各ガイドレール部材60も、それぞれチャンネル状の長尺部材からなり、支持枠体6に対して所定の位置に高さ方向に取り付けられている。第1のガイドレール部材60A乃至第3のガイドレール部材60Cは、図25乃至図27に示すように、搬送体7の上横梁部材7Cを取り囲むようにして支持枠体6にそれぞれ高さ方向に設けられる。第4のガイドレール部材60D及び第5のガイドレール部材60Eは、ディスプレイユニット3の両側面と対向するようにして支持枠体6にそれぞれ高さ方向に設けられる。
各ガイドローラ機構59A乃至59Eは、互いに同等の構造とされ、図26に示すようにそれぞれ第1のブラケット部材61A乃至第5のブラケット部材61Eと、第1のガイドローラ62A〜62Eと、第2のガイドローラ63A〜63Eと、コイルスプリング64A〜64Eとを備える。各ガイドローラ機構59は、ブラケット部材61が搬送体7に固定されるとともに、このブラケット部材61に第1のガイドローラ62と第2のガイドローラ63とがコイルスプリング64の弾性力によって互いに離間する方向に付勢されて回転自在に組み付けられている。各ガイドローラ機構59は、第1のガイドローラ62と第2のガイドローラ63をそれぞれ内部空間に位置させてガイドレール部材60に組み合わされる。
以上のように構成された駆動機構87は、駆動モータ34が駆動されると、その回転が回転軸37−駆動プーリ38−伝動ベルト39A,39B−駆動プーリ57A,57Bの伝達系を介して第1の駆動ネジ部材55と第2の駆動ネジ部材56とに伝達され、これら第1の駆動ネジ部材55と第2の駆動ネジ部材56とを回転させる。この駆動機構87において、第1の駆動ネジ部材55と第2の駆動ネジ部材56との回転が外周ネジ部と内周ネジ部との噛み合いによって駆動ナット部材58A,58Bにそれぞれ伝達させ、これら駆動ナット部材58A,58Bを駆動ネジ部材55,56に沿って軸方向へ移動させる。したがって、駆動機構87は、駆動ネジ部材55,56を駆動源として駆動ナット部材58A、58Bを取り付けた搬送体7を支持枠体6に沿って昇降移動させる。
本実施の形態の昇降機構87においても、各ガイドローラ機構59とガイドレール部材60との組み合わせによって搬送体7が支持枠体6に対してx軸方向とy軸方向の位置規制が行われるとともにx軸の軸回り方向及びz軸の軸回り方向の回転規制が行われるようにする。このような規制機構を備えることにより、支持枠体6に対して搬送体7を安定した状態で昇降動作することを可能とするとともに、各ガイドローラ機構59毎に調整操作を不要とし、各部の共通化を図ることで組立・調整工程の合理化とコスト低減を図ることができる。
本発明を適用したオーディオ・ディスプレイ装置1は、上述したような昇降機構8、87や走行ガイド機構を備えてオーディオユニット2を搭載した搬送体7を、ディスプレイユニット3を搭載した支持枠体6に対して昇降動作させる。このとき、大型かつ大きな重量を有するオーディオユニット2を搭載した搬送体7は、大きな出力トルクを有する駆動モータ34を用いて支持枠体6に対し昇降させる。
このオーディオ・ディスプレイ装置1は、オーディオユニット2がディスプレイユニット3の前面部に沿って昇降動作することから、これらオーディオユニット2とディスプレイユニット3との間に長さ方向の全域に亘って間隙が構成される。オーディオ・ディスプレイ装置1は、従来のテレビジョン受像機のように、スタンド部5の近くに雑誌や記録媒体ケース或いは種々の物が置かれることがある。
オーディオ・ディスプレイ装置1は、例えばオーディオユニット2やディスプレイユニット3の上面に置かれて落下した物等の異物71が、オーディオユニット2の昇降動作に伴ってディスプレイユニット3との間に構成された間隙を介して内部に入り込む虞もある。オーディオ・ディスプレイ装置1は、間隙よりもやや大きな異物71が入り込んだ状態でオーディオユニット2の昇降動作が行われた場合に、異物71がディスプレイユニット3との間に挟み込まれて液晶ディスプレイ22の表示面を損傷させてしまう虞がある。
また、オーディオ・ディスプレイ装置1は、オーディオユニット2の投影領域(オーディオユニット2の底面に対向する領域)上に第1の位置に移動したオーディオユニット2の底面とベース4との高さよりも大きな異物71が置かれた場合に、この異物71をオーディオユニット2とベース4との間で挟み込んでしまう。オーディオ・ディスプレイ装置1は、この状態で駆動モータ34に大きな負荷がかかるとともに、スクリューネジ部部材42や軸受41等の破損或いは位置ズレ等の障害が発生する虞がある。
オーディオ・ディスプレイ装置1は、上述した異物71を検出して搬送体7の昇降動作を停止させるために、図28に示すようにオーディオユニット2の上面に上部ストップセンサ29を構成する上部異物検出機構89が設けられる。また、オーディオ・ディスプレイ装置1は、オーディオユニット2の底面に下部ストップセンサ30を構成する下部異物検出機構90が設けられる。オーディオ・ディスプレイ装置1は、これら上部異物検出機構89と下部異物検出機構90が、詳細を後述するように大きな形状のオーディオユニット2のいずれの箇所においても異物71を検出することを可能とし、極めて高い安全性かつ信頼性を奏する。
上部異物検出機構89は、図29に示すようにオーディオユニット2のディスプレイユニット3と対向する背面側に位置する天井部位に、長さ方向の全域に亘って段落ち形成された取付凹部65が形成され、この取付凹部65に上面の外観部材を兼ねる構成各部材が組み付けられて構成される。上部異物検出機構89は、作動プレート部材66と、感圧スイッチシート67と、コイルスプリング69等の部材によって構成される。取付凹部65には、段差に沿った位置で、上面の稜線と平行でかつ長さ方向の全域に亘る長さを有するスリット65Aが形成されている。取付凹部65には、図示を省略するが多数個のガイド孔が互いに同一線上に位置しかつ所定の間隔を以て形成されている。
作動プレート部材66は、例えばオーディオユニット2の筐体と同等色調の合成樹脂材等によって主面部66Aと検知壁部66Bとが一体に形成される。作動プレート部材66は、主面部66Aが、取付凹部65とほぼ同形でやや薄厚に形成され、この主面部66Aの一端部に沿って全域に亘って折曲されてディスプレイユニット3と対向する側壁からなる検知壁部66Bが形成される。作動プレート部材66は、水平な主面部66Aと垂直な検知壁部66Bとによって断面が略L字状を呈する長尺部材として形成される。作動プレート部材66は、主面部66Aや検知壁部66Bがやや薄厚とされ、長尺の形状から部分的に弾性変形が可能な特性を有する。
作動プレート部材66には、主面部66Aの内面に、検知壁部66Bと対向するようにして同一線上に位置して突設された多数個の凸部からなるスイッチ作動部66Cが一体に形成されている。作動プレート部材66には、主面部66Aの内面に同一線上に位置して、多数個の支点スタッド68が一体に立設されている。各支点スタッド68は、上述した取付凹部65の各ガイド孔に対応して形成され、それぞれ図示を省略するが先端面に開口する底付き孔が設けられている。各支点スタッド68は、後述するように作動プレート部材66が取付凹部65に組み合わされることによって、相対するガイド孔に貫通される。
感圧スイッチシート67は、周知のように一対の電極体を絶縁を保持した状態で外装材の弾性シートで封装してなり、弾性シートに圧力をかけることによって電極体間が短絡してスイッチ動作が行われる。感圧スイッチシート67は、広い領域の状態変化を検出することが可能であるとともに比較的自由に変形させて設けることも可能である。感圧スイッチシート67は、図29に示すようにオーディオユニット2の内部からスリット65Aを通して取付凹部65に導かれ、この取付凹部65上に全域に亘って接合される。
上部異物検出機構89は、感圧スイッチシート67を挟み込むようにして作動プレート部材66が取付凹部65に組み合わされる。作動プレート部材66には、ガイド孔に貫通された各支点スタッド68にコイルスプリング69が装着されるとともに、このコイルスプリング69をフランジ部70Aで圧縮するようにして止めネジ部70が底付き孔にネジ部込まれる。コイルスプリング69は、コイルスプリング69のフランジ部70Aと取付凹部65の内面との間で弾性力を蓄勢した状態とされ、この弾性力によって作動プレート部材66を取付凹部65上に引き付けて支持する。作動プレート部材66は、コイルスプリング69の弾性力が作用されることで、オーディオユニット2が昇降動作する際に振動音を発生されることはなく、また全長に亘って安定した状態に保持される。
上部異物検出機構89は、図29(A)に示すように作動プレート部材66が、主面部66Aをオーディオユニット2の上面と略同一面を構成するとともに、検知壁部66Bをディスプレイユニット3と対向させる。上部異物検出機構89においては、この状態で作動プレート部材66のスイッチ作動部66Cが感圧スイッチシート67と軽く接触した状態にあり、感圧スイッチシート67をオフ状態に保持する。
上部異物検出機構89は、オーディオユニット2の上面に落下等した異物71が、作動プレート部材66の検知壁部66Bとディスプレイユニット3との間に構成された間隙に挟み込まれる事態が生じた場合に、この異物71の挟み込みを素早く検出して検出信号をマイクロコンピュータ26に出力する。上部異物検出機構89は、異物71が作動プレート部材66とディスプレイユニット3との間に挟まれた状態でオーディオユニット2が昇降動作すると、異物71を介して検知壁部66Bに間隙内へと引き込む方向の力が加わる。
上部異物検出機構89においては、検知壁部66Bに加わる力が、作動プレート部材66に対してスイッチ作動部66Cを支点として図29(B)に示すように時計方向へと回動させる力として作用する。上部異物検出機構89においては、作動プレート部材66が検知壁部66Bと対向する側の支点スタッド68においてコイルスプリング69の弾性力に抗しながらガイド孔から抜け出る方向への移動が行われる。上部異物検出機構89においては、この作動プレート部材66の回動支点となるスイッチ作動部66Cに下向きの力が作用されることで、スイッチ作動部66Cが同図矢印で示すように感圧スイッチシート67を押圧してオン状態とさせ検出信号の出力が行われるようにする。
上部異物検出機構89においては、異物71を間隙から除去することにより、コイルスプリング69の弾性力によって作動プレート部材66が初期位置へと復帰する。なお、上部異物検出機構89は、作動プレート部材66が上述したように部分的に弾性変形が可能な特性を有することによって、異物71の挟み箇所において上述した回動動作が行われるようになり長尺のいずれの箇所においても高感度で異物71の検出を行うことが可能とされる。上部異物検出機構89においては、オーディオユニット2の上面の全長に亘って異物71の検出を可能とするが、作動プレート部材66の支持構造が内部に設けられていることから、違和感を生じさせることもない。
下部異物検出機構90は、オーディオユニット2の底面全体において異物71の検出動作が確実に行われるように構成される。下部異物検出機構90においては、図30に示すように中央に存在するスタンド部5の対応部位もデッドスペースとなることなく検出動作が行われるように構成される。下部異物検出機構90は、スタンド部5に対応する中央部位とその両側の側方部位の3つのブロックによって構成されるが、中央部位と側方部位とが連動する構造とされることで構造や調整の簡易化が図られるとともに全域に亘ってデッドスペースのない検出動作が行われる。
下部異物検出機構90は、オーディオユニット2の筐体底面に固定されるブラケット部材72と、このブラケット部材72に組み合わされる左右一対の作動部材73A、73Bと、これら作動部材73A、73B間を連結して中央部位に設けられる連結作動プレート部材74を備える。下部異物検出機構90は、各作動部材73毎に設けられる一対の検出スイッチ75A、75Bと、一対のコイルスプリング76A、76Bを備える。
下部異物検出機構90は、ブラケット部材72が、スタンド部5との対応部位を除いて全体をオーディオユニット2の底面とほぼ同形とされて底面側を開口した箱状の部材として構成される。ブラケット部材72は、詳細を省略するがスタンド部5に対応する中央部位が、このスタンド部5を逃げるように背面側を凹部として構成される。ブラケット部材72は、この中央部位の内部に、両側の幅広空間部と連通する幅狭のスリット状の空間部を形成する。
ブラケット部材72には、両側の幅広空間部の底面に後述する各作動部材73の長さ方向の両端近傍位置に対向するようにして一対の検出スイッチ75が取り付けられている。ブラケット部材72には、幅方向に対向する両側面壁に、高さ方向の長孔からなる複数個のガイド孔77が形成されている。ガイド孔77は、図31に示すように各作動部材73を収納する幅広の両側空間部の両側壁に長さ方向に離間した位置にそれぞれ形成される一対のガイド孔77A、77Bと、連結作動プレート部材74を収納する幅狭の中央空間部の両側壁に長さ方向に離間した位置にそれぞれ形成される一対のガイド孔79A、79Bとからなる。
下部異物検出機構90は、ブラケット部材72の幅広の両側空間部内に、それぞれ作動部材73がその底面部を突出させて上下方向に移動自在にして組み付けられる。作動部材73は、オーディオユニット2のスタンド部5から側方へ突出する部位の底面形状とほぼ等しい大きさ有する上面側を開口した箱状の部材からなる。作動部材73には、上述したブラケット部材72側の検出スイッチ75と対向して長さ方向の両端近傍位置にスイッチ作動部が一体に形成される。作動部材73には、両側壁に、上述したブラケット部材72側のガイド孔77A、77Bにそれぞれ相対係合されるガイドピン78A、77Bが形成されている。
作動部材73には、底面の一端側に寄った幅方向の略中央位置に、コイルスプリング69を装着するスタッドピン81が一体に立設されている。作動部材73には、スタッドピン81と対向する長さ方向の一端側の端部に段差が形成されており、この段差によって連結凸部82が構成される。なお、作動部材73A、73Bは、左右対称の形状であり、図31に示すようにスタッドピン81がそれぞれの外側に位置し、かつ連結凸部82が互いに対向する側面側に形成されている。
下部異物検出機構90は、連結作動プレート部材74が、ブラケット部材72の上述した幅狭の中央空間部に構成されるスリット内に高さ方向に収納される高さと厚みとを有しかつ上述した作動部材73A、73Bの対向間隔とほぼ等しい長さを有する矩形板状の部材からなる。連結作動プレート部材74には、両側壁に、上述したブラケット部材72側のガイド孔79A、79Bにそれぞれ相対係合されるガイドピン80A、80Bが形成されている。連結作動プレート部材74には、長さ方向の両端部に上述した作動部材73側の連結凸部82と相対係合することが可能な連結凸部83A、83Bが一体に突設されている。
下部異物検出機構90は、オーディオユニット2の筐体底面にブラケット部材72が固定され、このブラケット部材72の各内部空間に作動部材73と連結作動プレート部材74とが組み合わされる。下部異物検出機構90は、ブラケット部材72に対して作動部材73がガイド孔77A、77Bにそれぞれガイドピン78A、77Bを相対係合させて組み合わされるとともに、ブラケット部材72に対して連結作動プレート部材74がガイド孔79A、79Bにそれぞれガイドピン80A、80Bを相対係合させて組み合わされる。下部異物検出機構90は、各ガイド孔77、79内を各ガイドピン78、80が高さ方向に移動可能であり、その範囲で作動部材73と連結作動プレート部材74とが動作して異物71の検出を行う。
下部異物検出機構90は、スタッドピン81に装着したコイルスプリング76を圧縮させた状態でブラケット部材72に対して作動部材73が組み合わされる。下部異物検出機構90は、コイルスプリング76の弾性力によって作動部材73が下方へと押し下げられて底面をブラケット部材72から突出させる。下部異物検出機構90は、連結作動プレート部材74が連結凸部83を作動部材73の連結凸部82と相対係合されることによって、作動部材73を介してコイルスプリング76の弾性力が作用されて下方へと押し下げられて底辺をブラケット部材72から突出させる。下部異物検出機構90は、作動部材73がブラケット部材72内において押し下げられた状態にあることから、各検出スイッチ75がオフ状態に保持される。
下部異物検出機構90は、オーディオユニット2の底面の全域において異物71の挟み込みが生じてもその状態を検出して、検出信号をマイクロコンピュータ26に出力してオーディオユニット2の下降動作を素早く停止させる。下部異物検出機構90は、後述するように各作動部材73と連結作動プレート部材74とが長さ方向のいずれかの箇所において異物71を挟み込んだ場合に、いわゆるシーソ動作を行ってその検出を行う。下部異物検出機構90は、各作動部材73と連結作動プレート部材74が固定された支点を有しない構造であることから、デッドゾーンを構成することなく、大きな領域での異物71の検出動作を可能とする。
下部異物検出機構90においては、図32(A)に示すようにオーディオユニット2の外側付近に異物71が存在している状態でオーディオユニット2が下降動作した場合に、同図矢印で示すように作動部材73Aがコイルスプリング76の弾性力に抗して時計方向の回動動作を行う。下部異物検出機構90においては、作動部材73Aが、内側のガイドピン78Bを支点とし、外側のガイドピン78Aがガイド孔77A内を上方へと移動して回動動作を行って外側の検出スイッチ75Aをオン状態とする。下部異物検出機構90においては、このように作動部材73Aのみが単独で回動動作を行い、他の作動部材73Bや連結作動プレート部材74が動作することがないので、スイッチング動作の負荷が低減され高感度の検出動作が行われるようにする。
下部異物検出機構90においては、図32(B)に示すようにオーディオユニット2の内側付近に異物71が存在している状態でオーディオユニット2が下降動作した場合に、同図矢印で示すように作動部材73Aがコイルスプリング76の弾性力に抗して反時計方向の回動動作を行う。下部異物検出機構90においては、作動部材73Aが、外側のガイドピン78Aを支点とし、内側のガイドピン78Bがガイド孔77B内を上方へと移動して回動動作を行って内側の検出スイッチ75Bをオン状態とする。
なお、下部異物検出機構90においては、他方の作動部材73Bも同様のシーソ動作を行って長さ方向の異なる位置に存在する異物71の検出動作を行う。下部異物検出機構90においては、作動部材73の中央付近に異物71が存在する場合でも、ガイドピン78のいずれか一方が支点となって回動動作が行われる。
下部異物検出機構90においては、図32(C)に示すようにオーディオユニット2の中央付近に異物71が存在している状態でオーディオユニット2が下降動作した場合に、連結作動プレート部材74の回動動作が行われるとともにこの連結作動プレート部材74によって作動部材73が連動して回動動作を行うことで、異物71の検出動作が行われるようにする。下部異物検出機構90においては、例えば連結作動プレート部材74の右側位置に異物71が存在する場合に、この異物71に突き当たった連結作動プレート部材74が左側のガイドピン80Aを支点とし、右側のガイドピン80Bがガイド孔79B内を上方へと移動して回動動作を行う。
下部異物検出機構90においては、連結作動プレート部材74が右側の連結凸部83Bによって右側の作動部材73Bの連結凸部82Bを押し上げる。下部異物検出機構90においては、作動部材73Bがコイルスプリング76の弾性力に抗して、外側のガイドピン78Bを支点とし、内側のガイドピン78Aがガイド孔77A内を上方へと移動して回動動作を行って内側の検出スイッチ75Bをオン状態とする。
なお、下部異物検出機構90においては、ブラケット部材72がスタンド部5と対向する部位に幅狭の空間部を形成されて連結作動プレート部材74を収納するとともに、両側の幅広の空間部にそれぞれ作動部材73を収納するようにしたが、かかる構成に限定されないことは勿論である。下部異物検出機構90においては、例えば両側部位がさらに大きな領域となって大型で精密な作動部材73を製作することが困難な場合等において、各作動部材73間に同様の箱状に形成した連結作動部材を組み合わせた分割構造として異物71の検出を行うことも可能である。
本発明を適用したオーディオ・ディスプレイ装置の一実施の形態を示す斜視図であり、オーディオユニットが下降して液晶ディスプレイを露出させる第1の位置に移動した状態を示す。 オーディオ・ディスプレイ装置の正面図であり、オーディオユニットが上昇して液晶ディスプレイを覆った第2の位置に移動した状態を示す。 オーディオ・ディスプレイ装置のブロック回路図である。 オーディオ・ディスプレイ装置の平面図である。 オーディオユニットを第1の位置に移動させた状態の側面図である。 オーディオユニットを上昇させて液晶ディスプレイを覆った第2の位置に移動させた状態の要部側面図である。 オーディオユニットを昇降させる昇降機構を示す背面図である。 昇降機構を示す要部平面図である。 昇降機構を示す要部正面図である。 昇降機構を示す要部斜視図である。 スクリューネジ部材の特性説明図である。 駆動機構を示す要部断面図である。 搬送体をスクリューネジ部材に支持するピボット軸受け機構を背面側からみた示す分解斜視図である。 搬送体を支持した状態を示すピボット軸受機構の平面図である。 搬送体を支持した状態を示すピボット軸受機構の正面図である。 搬送体を支持した状態を示すピボット軸受機構の側面図である。 オーディオユニットを移動自在に支持する第3のガイドローラ機構が配設された部分を示す要部側面図である。 第1のガイドローラ機構を示し、(A)は第1のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図であり、(B)は第2のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図であり、(C)は第3のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図である。 第2のガイドローラ機構を示し、(A)は第1のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図であり、(B)は第2のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図であり、(C)は第3のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図である。 第3のガイドローラ機構を示し、(A)は第1のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図であり、(B)は第2のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図であり、(C)は第3のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図である。 第4のガイドローラ機構を示し、(A)は第1のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図であり、(B)は第2のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図であり、(C)は第3のガイドローラを取り付けた状態を示す側面図である。 搬送体をピボット支持軸受け機構に支持させたときの支持点と搬送体の重心との関係を示す平面図である。 搬送体をピボット支持軸受け機構に支持させたときに搬送体に生ずる回転モーメントを示す側面図である。 本発明に係るオーディオ・ディスプレイ装置の他の実施の形態を示す要部正面図である。 昇降機構の要部構成を示す平面図である。 ガイドローラ機構の構成を示す要部正面図である。 昇降機構の要部分解斜視図である。 異物検出機構の配置説明図である。 上部異物検出機構の構成を示す要部断面図であり、(A)は平常状態を示し、(B)は異物を検出した状態を示す。 下部異物検出機構の構成を示す要部正面図である。 同下部異物検出機構の構成説明図である。 下部異物検出機構による異物検出動作の説明図であり、(A)は側方における異物検出動作の説明図であり、(B)は内方部位における異物検出動作の説明図であり、(C)は中央部位における異物検出動作の説明図である。
符号の説明
1 オーディオ・ディスプレイ装置、2 オーディオユニット、3 ディスプレイユニット、6 支持枠体、7 搬送体、8 昇降機構、34 駆動モータ、38 駆動プーリ、39 タイミングベルト、40 駆動ナット部材、41 軸受、42 スクリューネジ部材、42B スクリューネジ部材の上端面、44 第1のホルダ部材、44A 半球状に形成された支持片、45 第2のホルダ部材、48A〜48D ガイドローラ機構、49 支持ブラケット、50A〜50D 第1ガイドローラ、51A〜51D 第2のガイドローラ、52A〜51D 第3のガイドローラ、55 第1の駆動ネジ部材、56 第2の駆動ネジ部材、59 駆動ナット部材、89 上部異物検出機構、90 下部異物検出機構

Claims (3)

  1. 少なくともスピーカユニットと、装脱可能とされた記録媒体の装填部と、上記記録媒体から記録情報を再生する記録媒体再生部と、オーディオ信号を処理して上記スピーカユニットから放音させる音響信号処理部とを内蔵したオーディオユニットと、
    少なくともテレビジョン放送の映像、上記記録媒体再生部によって再生された再生映像を表示する表示部を有するとともに、映像信号処理部を内蔵したディスプレイユニットと、
    上記ディスプレイユニットを固定した状態で搭載する支持枠体と、
    上記オーディオユニットを搭載し、上記支持枠体に駆動機構とガイド機構とを介して移動自在に組み合わされた搬送体と、
    上記オーディオユニットの上面に、少なくとも上記ディスプレイユニットとの対向側縁に沿って全域に亘って設けられ、上記オーディオユニットと上記ディスプレイユニットとの間に構成された間隙に挟み込まれた異物を検出する第1の異物検出機構と、
    上記オーディオユニットの底面に全域に亘って設けられ、上記第1の位置に移動した上記オーディオユニットの底面に挟み込まれる異物を検出する第2の異物検出機構と
    を備えることを特徴とするオーディオ・ディスプレイ装置。
  2. 上記第1異物検出機構は、
    上記オーディオユニットの上面と略同一面を構成する主面部と、この主面部から全長に亘って折曲され上記ディスプレイユニットと対向する検知壁部と、上記主面部の内面に長さ方向に所定の間隔を以って一体に突設された複数個の支点スタッドと、これら支点スタッドと上記検知壁部との間に位置して上記主面部の内面に一体に形成されたスイッチ作動部とを有する作動プレート部材と、
    上記オーディオユニットの上面と上記作動プレート部材の主面部との間に敷き込まれた感圧スイッチシートと、
    上記支点スタッドに装着されて上記作動プレート部材を上記オーディオユニットの上面に保持するコイルスプリングとから構成され、
    上記オーディオユニットと上記ディスプレイユニットとの間に挟み込まれた異物によって上記検知壁部に加わる力により、上記作動プレート部材が上記コイルスプリングの弾性力に抗して上記スイッチ作動部を支点として回動することで、上記スイッチ作動部が上記感圧スイッチシートを押圧して検出信号を出力することを特徴とする請求項1記載のオーディオ・ディスプレイ装置。
  3. 上記第2異物検出機構は、
    上記オーディオユニットの底面に全長に亘って固定され、上記底面とほぼ等しい幅を有するチャンネル状のブラケット部材と、
    上記ブラケット部材の内部に高さ方向に移動自在に組み合わされる少なくとも一対の作動部材と、
    上記作動部材の相対する側面間を連結して上記ブラケット部材に高さ方向に移動自在かつ幅方向に揺動自在に組み合わされる連結作動プレート部材と、
    上記各作動部材に対してそれぞれ一対が設けられ、上記各作動部材の長さ方向の両端近傍部とそれぞれ対向して上記ブラケット部材に設けられた検出スイッチと、
    上記検出スイッチに対して内側位置に設けられ、上記各作動部材を上記ブラケット部材から離間する方向に付勢する一対の弾性部材とを備え、
    上記各作動部材と上記連結作動プレート部材とが上記ブラケット部材に対して、長さ方向の両側に位置して上記ブラケット部材との間に設けた高さ方向に移動自在でありかつ回動支点を構成する支持構造により組み合わされ、上記異物により押し上げられるとシーソ動作を行って上記いずれか一方の検出スイッチを作動して検出信号を出力することを特徴とする請求項1に記載のオーディオ・ディスプレイ装置。
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