JP2004286815A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】投射面に拡大映像を投射するプロジェクタにおいて、投射面までの投射距離が短くても投射面に大きく投影できるようにすると共に、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好なものとする。
【解決手段】プロジェクタ3は上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成されたプロジェクタ本体1を備える。また、プロジェクタ3は、プロジェクタ本体1の広い面積を有する前面1aの中央部に設けられた大径の投射レンズ11と、投射レンズ11の後方に配置されると共に投射レンズ11に映像を含む出射光を出す液晶パネル33と、液晶パネル33へ入射するための光を発するランプ34とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投射面に拡大映像を投射表示するためのプロジェクタに係わり、特に狭い会議室や一般家庭の部屋などの投射面にプロジェクタを接近した状態で拡大映像を投射表示して用いるプロジェクタに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
各種の会議や講演会などでは、資料を提示して説明を行なうために、プロジェクタを用い、資料の映像をスクリーンに拡大投射して参加者全員が見易いように表示することが行なわれている。
【0003】
そして、かかるプロジェクタには、情報メディアとして、ビデオなどの映像記録再生装置ばかりでなく、パーソナルコンピュータ(パソコン)なども接続でき、このような情報メディアから情報を読み取ってスクリーン上に拡大映像として投射できるようになっている。また、PCカードも情報メディアとして使用でき、これをプロジェクタ本体に装着することにより、このPCカードの情報を読み取ってスクリーン上に拡大投射できるようになっている。
【0004】
かかるプロジェクタの従来例としては、例えば、特開2001−174915号公報(特許文献1)に開示されたものがある。この従来のプロジェクタは、薄形で前後に長い略直方体のプロジェクタ本体内に映像を投射するために必要な構成要素が配置されている。そして、広い面積を有する上面に回転操作部、表示画面、各種ボタン、覗き窓などが設けられると共に、狭い面積の前面にスクリーンに映像を投射する投射レンズが設けられている。また、このプロジェクタ本体には、パソコンやビデオなどのメディアを接続可能であり、狭い面積の背面には、メディアとしてのPCカードのスリット状挿入口が設けられている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−174915号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のプロジェクタでは、狭い面積の前面にスクリーンに映像を投射する投射レンズが設けられているため、投射レンズの外径が狭い前面の寸法により制約されて小さいものとなっていた。このため、従来のプロジェクタでは、各種の会議や講演会などで、資料の映像をスクリーンに拡大投射して多数の参加者全員が見易いように表示するには、投射面からかなり離れた場所、例えば、参加者よりも後方にプロジェクタを設置して映像を投射するようにしなければならなかった。換言すれば、従来のプロジェクタを狭い会議室や狭い一般家庭の部屋などで使用する場合には、映し出される映像が小さくなってしまい、プロジェクタとして十分に機能しないという課題があることが判明した。また、従来のプロジェクタでは、投射面に対して前後に長いプロジェクタ本体となっているため、テーブルなどに載置した場合にその端部から中央側に長い据付スペースを必要とし、据付性に課題があった。
【0007】
さらには、従来のプロジェクタでは、プロジェクタから投射面までの距離が長いことを前提にした小さな補正量のキーストン補正機能が備えられているものの、プロジェクタから投射面までの距離が極めて短いことを配慮したキーストン補正となっていなかった。このため、例えば投射面までの距離が1m以下のような極端に短い距離で設置して使用した場合に、投射された映像が大きく歪んでしまうと共に、投射された拡大映像を後方から見る際にプロジェクタが邪魔になってしまうという問題があった。
【0008】
さらには、従来のプロジェクタでは、パソコンやビデオなどのメディアを接続可能としているものの、DVD装置やCD装置やワイヤレスユニットなどの薄型の映像機器をプロジェクタ本体に装着して使用することについては開示されていない。
【0009】
さらには、従来のプロジェクタでは、図示しないスピーカを備えることが記載されているが、単なる付属的なものが用いられるのが一般的であり、通常のオーディオ機器のように音声も重視した構成とはなっていない。このため、映像と音声の両方で良好なプレゼンテーションをしたり楽しんだりすることができなかった。
【0010】
本発明の目的は、投射面までの投射距離が短くても投射面に大きく投影できると共に、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好なプロジェクタを提供することにある。
【0011】
本発明の別の目的は、投射面までの投射距離が短くてもキーストンを生ずることなく投影できると共に、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好なプロジェクタを提供することにある。
【0012】
本発明の別の目的は、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好であると共に、接続される映像機器の使い勝手に優れたプロジェクタを提供することにある。
【0013】
本発明の別の目的は、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好であると共に、映像と音声の両方で良好なプレゼンテーションをしたり楽しんだりすることができるプロジェクタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記一番目の目的を達成するために、本発明は、上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成されたプロジェクタ本体と、前記プロジェクタ本体の広い面積を有する前面の中央部に設けられた大径の投射レンズと、前記投射レンズの後方に配置されると共に前記投射レンズに映像を含む出射光を出す液晶パネルと、前記液晶パネルへ入射するための光を発するランプとを備えた構成としたものである。
【0015】
前記二番目の目的を達成するために、本発明は、上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成されたプロジェクタ本体と、前記プロジェクタ本体の広い面積を有する前面の中央部に設けられた投射レンズと、前記投射レンズの後方に前記投射レンズの中心線より下方にずらして配置されると共に前記投射レンズに映像を含む出射光を出す液晶パネルと、前記液晶パネルへ入射するための光を発するランプと、前記液晶パネルに供給する映像をキーストン補正する手段とを備えた構成としたものである。
【0016】
前記三番目の目的を達成するために、本発明は、上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成されたプロジェクタ本体と、前記プロジェクタ本体の広い面積を有する前面の中央部に設けられた投射レンズと、前記投射レンズの後方に配置されると共に前記投射レンズに映像を含む出射光を出す液晶パネルと、前記液晶パネルへ入射するための光を発するランプと、前記プロジェクタ本体の広い面積を有する背面に薄型の映像機器の広い面を露出して装着可能な装着部とを備え、前記装着部は前記映像機器との接続端子部を有する構成としたものである。
【0017】
前記四番目の目的を達成するために、本発明は、上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成されたプロジェクタ本体と、前記プロジェクタ本体の広い面積を有する前面の中央部に設けられた投射レンズと、前記投射レンズの後方に配置されると共に前記投射レンズに映像を含む出射光を出す液晶パネルと、前記液晶パネルへ入射するための光を発するランプと、前記プロジェクタ本体の広い面積を有する背面の左右両側に後方へ音声出力するように設けられた大型のスピーカ部とを備えた構成としたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態のいくつかを、図面を参照しながら説明する。
【0019】
まず、本発明の第1実施形態について、図1〜図8を参照しながら説明する。図1は同プロジェクタの内部構成要素を透視して示す正面斜視図、図2は同プロジェクタの内部構成要素を透視して示す背面斜視図、図3は同プロジェクタの構成図、図4は同プロジェクタの使用状態の一例を示す図、図5は同プロジェクタの映像拡大部の模式図、図6は同プロジェクタの映像拡大部の異なる模式図、図7は同プロジェクタの使用状態の寸法関係を説明する図である。
【0020】
図1及び図2において、プロジェクタ3は、プロジェクタ本体1、表示部4、投射レンズ11、メイン基板19、電源21、端子部26、光学系30内に配置された液晶パネル33及びプリズム(図示せず)、光源ユニット37内に配置されたランプ34、ランプ駆動基板36、スピーカ部38、映像機器39などを備えて構成されている。
【0021】
プロジェクタ本体1は、その全体形状が上下左右方向に幅広で前後方向に薄形に形成されている。従って、プロジェクタ本体1は、広い面積を有する2つの広い面1a、1bと、狭い面積を有する4つの狭い面(上面1c、底面1d、右側面1e、左側面1f)とを備えている。そして、これらの各面により、プロジェクタ本体1の外面を構成している。なお、本実施形態では、2つの広い面1a、1bの一方の面、例えば、投射レンズ11が設けられている広い面1aを有する側を前面側(正面側)、他方の広い面1bを背面側として説明する。なお、プロジェクタ3は携帯可能であるので、配置の状況によって前後が変化する。図示を省略してあるが、前面1aの下部と上部には、内部構成部品の温度上昇を防ぐための通気口が形成されている。
【0022】
図3において、操作部2は、電源スイッチ、メニュースイッチ、上下カーソルスイッチ、キーストンスイッチ、操作スイッチなどで構成され、プロジェクタ本体1の上面に集中して設けられている。これによって、上方から操作部2を容易に操作することができる。操作部2はメイン基板19に接続されており、操作部2で設定された情報はメイン基板19に入力される。
【0023】
メイン基板19は、CPU19a及びメモリ19bを有しており、操作部2、映像機器39及び外部機器40などから信号や映像が入力されると共に、表示部4、スピーカ部38、ランプ34及び液晶パネル33などの動作を制御する。
【0024】
図1に戻り、プロジェクタ本体1の広い面積を有する背面1bには、薄型の映像機器39の広い面(換言すれば、映像機器39の操作面(リモコン受信部を含む)や媒体の取り出し面)を露出して装着できるように形成された装着部1g(図4)が設けられている。
【0025】
次に、図4を参照して、本実施形態に係るプロジェクタの使用状態を説明する。図4は、映像機器39の一例としてDVD装置を装着した状態を示している。図4において、プロジェクタ3の利用者は、操作部2を操作してプロジェクタ3を起動させた後、DVD装置39に設けられた操作部を直接操作、あるいは別体の図示しないリモコン等により遠隔操作することで、DVD装置39を起動させる。DVD装置39から出力される映像は、投射レンズ11を介してプロジェクタ3の前面1aから投射面31に投射され、表示部4に動作状態が表示されるようになっている。
【0026】
これによって、プロジェクタより後方にいる利用者が、投射された拡大映像をプロジェクタに邪魔されることなく見ることができる。また、利用者側に位置する広い面(背面1b)に映像機器39が設けられているので、映像機器39の媒体の出し入れを容易に行うことができる。
【0027】
図4に戻り、DVD装置を装着した例を示す。装着部1gは、背面1bの中央に(スピーカ部38の間に)位置して設けられ、凹部で形成されている。映像機器39の背面とプロジェクタ本体1の背面1bとが略同一平面となるように凹部の深さが決められている。
【0028】
この装着部1gには、複数の接続端子を有する端子部26(図3参照)が設けられている。この端子部26は、映像機器39が装着されると、映像機器39の種類に応じて所定の端子と電気的に切替えて接続する切替手段26a(図3参照)が備えられている。また、切替手段26aには、映像機器39を取外した状態で、パソコン40などの外部機器が接続具を介して接続できるように構成されている。端子部26はメイン基板19に接続され、映像機器39や外部機器40などからの情報が端子部26を介してメイン基板19に入力される。
【0029】
図2に戻り、プロジェクタ本体1の広い面積を有する背面1bの左右両側には、従来一般のプロジェクタに用いられているものより大型(大出力)のスピーカ部38が後方(利用者側)へ音声出力するように設けられ、ステレオで音声出力が可能となっている。これによって、プロジェクタ3を一般のオーディオ機器並の音声で利用することができる。このことは、映像機器39を装着して利用する場合に特に有用である。また、図3で示すように、スピーカ部38は、メイン基板19に接続されており、メイン基板19の制御により音量などが制御される。
【0030】
プロジェクタ本体1の広い面積を有する背面1bの中央上部にはLEDなどを発光源とする表示部4が設けられている。この表示部4はメイン基板19に接続され、プロジェクタ3の操作状態が表示される。
【0031】
投射レンズ11はプロジェクタ本体1の広い面積を有する前面1aの中央部に設けられている。本実施形態では、投射レンズ11は大径に形成され、前面1aの大部分を占める大きさで形成されている。また、投射レンズ11は、前面1aに対して垂直に配置され、投射面31(図5参照)と平行に配置されることとなる。なお、投射面31はスクリーンや部屋の壁などで構成される。
【0032】
図1及び図2に戻り、電源21は、光源ユニット37の反対側に設けられ、スピーカ部38と光学系30との間に配置されている。この電源21は、電力を必要とする構成要素(メイン基板19、スピーカ38及び表示部4など)に接続されている。
【0033】
光学系30は、投射レンズ11の後方に配置されている。光学系30に内蔵された液晶パネル33は投射レンズ11の後方に配置され、投射レンズ11に映像を含む出射光を出すように構成されている。光学系30はメイン基板19に接続され、メイン基板19により制御される。
【0034】
また、光学系30の側面には光源ユニット37が接続されている。この光源ユニット37は、光学系30とスピーカ部38との間に配置され、内蔵したランプ34が発する光を導く光路を有している。ランプ34が発する光は、光源ユニット37の光路を通って光学系30に導かれ、プリズムを介して液晶パネル33に入射される。ランプ34は、図3に示すように、液晶パネル3336が接続され、これにより駆動される。ランプ駆動基板36は操作部2の操作に基づいてメイン基板19で制御される。従って、ランプ34は、操作部2の操作に基づいて発光のオンオフまたは発光量の制御が行われる。
【0035】
次に、図5を参照して、本実施形態に係るプロジェクタによる拡大映像について説明する。図5において、液晶パネル33は、その中心線33aが投射レンズ11の中心線よりも下方へ位置するように配置されている。これによって、投射レンズ11の中心線と液晶パネル33の中心線33bとをずらすことができるので、図5に示すように、映像を投射レンズ11の中心線よりも上方で投射面31に投射することができる。特に本実施形態では、液晶パネル33の上端部33aが投射レンズ11の中心線より下方に位置されているので、投射面31とプロジェクタ3とが接近していても、投射面31に投影される映像はプロジェクタ3の上方に投射されることとなる。これによって、利用者は、図4に示すように、後方からプロジェクタ3に邪魔されることなく拡大映像を見ることができる。
【0036】
次に、図6を参照して、本実施形態に係るプロジェクタにより投射される映像の補正について説明する。図6において、プロジェクタ3により映像を投射する場合、例えば、映像32A’を投射すると、投射映像32’は破線で示すように逆台形に歪んでしまう。この歪みを補正するため、本実施形態では、メイン基板19に画像の補正を行う画像補正手段が設けられている。この画像補正手段は、例えば、キーストン補正を行うものである。本実施形態では、映像32A’を投射面31へ正常に投射するため、あらかじめキーストン補正を行い、映像32Aを作成している。そして、この映像32Aを投射レンズ11を介して投射面31上へ投射することで、正常な状態である映像32を投射することができる。
【0037】
次に、図7を参照して、本実施形態に係るプロジェクタの設置状態について説明する。図7において、プロジェクタ3は、上述したように、2つの広い面(前面1a、背面1b)と4つの狭い面(上面1c、底面1d、右側面1e、左側面1f)とを有する薄形の形状となっている。このような薄形のプロジェクタ3を、投射面31から距離a(寸法a)だけ離れた位置に設置することで、プロジェクタ3を投射面31に接近して設置することが可能となり、しかも投射面31に投射される映像を最大にすることができる。また、プロジェクタ3の利用者は、投射された映像を、プロジェクタ3から距離b(寸法)だけ離れた位置で見ている。即ち、本実施形態では、プロジェクタ3を投射面31と利用者との間に配置することができるので、一般家庭や狭い会議室等でプロジェクタ3を使用することができ、しかも映像を大きく投射することができる。なお、本実施形態では、距離aを1m以下の範囲に設定しており、一般家庭などで使用される場合には、30cm〜60cmの範囲でプロジェクタを設置するようにしている。
【0038】
本実施形態によれば、プロジェクタ本体1を上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成すると共に、大径の投射レンズをプロジェクタ本体1の広い面積を有する前面1aの中央部に設けているので、投射面31までの投射距離が短くても投射面31に大きく投影できると共に、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好なものとすることができる。これに加えて、液晶パネル33を投射レンズ11の後方に投射レンズ11の中心線11aより下方にずらして配置しているので、投射面31までの投射距離が短くてもキーストンを生ずることなく投影できる。これらに加えて、プロジェクタ本体1の広い面積を有する背面1bに薄型の映像機器39の広い面を露出して装着可能な装着部を備えているので、映像機器39の使い勝手を優れたものとすることができる。これらに加えて、プロジェクタ本体1の広い面積を有する背面1bの左右両側に後方へ音声出力するように設けられた大型のスピーカ部38を備えているので、映像と音声の両方で良好なプレゼンテーションをしたり楽しんだりするプロジェクタ3とすることができる。
【0039】
次に、本発明の第2実施形態を、図8を参照しながら説明する。図8は本発明の第2実施形態のプロジェクタを示す図で、図8(a)は正面図、図8(b)は平面図、図8(c)は背面図、図8(d)は左側面図である。この第2実施形態は、次に述べる通り第1実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一である。
【0040】
図8において、第2の実施形態に係るプロジェクタ本体1は、2つの広い面の一方を構成し、平面から見て円弧形状に突出して形成された突出部と、2つの広い面の他方を構成する矩形部とを備えている。本実施形態では、一例として、プロジェクタ本体1の前面を突出部(以下、前面突出部1i)、背面を矩形部(以下、背面矩形部1j)で構成している。
【0041】
背面矩形部1jは、幅広の面(背面1b)と、前後寸法が小さく幅の狭い上下面および左右側面とを有しており、背面1bに表示部4やスピーカ38、映像機器39等が設けられている。また、上面1cには、操作部2が設けられている。
【0042】
前面突出部1iは、背面矩形部1jより段部を有して中央前方に突出するように形成され、この前面突出部1iの頂上部分に投射レンズ11が設けられている。また、前面突出部1iは、左右方向における中央部が最も高くなるような円弧状に形成され、この円弧状部の両側に内部機器の温度上昇を防止するための通気口1hが形成されている。
【0043】
これによって、背面矩形部1jの上面及び両側面の前後寸法が小さくなり、薄形化をより一層図ることができる。
【0044】
次に、本発明の第3実施形態を、図9から図11を参照しながら説明する。図9は本発明の第3実施形態のプロジェクタを示す図で、図9(a)は正面図、図9(b)は平面図、図9(c)は背面図、図9(d)は左側面図、図9(e)はスピーカ部を離した状態の背面図である。図10は図9と異なる映像機器を装着したプロジェクタを示す図である。図11は同プロジェクタの一使用例を示す図である。この第3実施形態は、次に述べる通り第2実施形態と相違するものであり、その他の点については第1実施形態と基本的には同一である。
【0045】
図9および図10において、第3の実施形態に係るプロジェクタ3は、プロジェクタ3を構成する各種の装置が収納された本体部1kと、この本体部1kの両側に配置された一対のスピーカ1lとを備え、スピーカ1lを本体部1kに対して分離可能に設けたものである。また、本体部1kの突出部前面下部と突出部上面には、内部機器の温度上昇を防止するための通気口1hが形成され、本体部1kの矩形部上面には、操作部2が集中して設けられている。なお、図9は装着部1gに装着する映像機器39の一例として、DVD装置を装着した状態を示し、図10は装着部1gに装着する映像機器39の一例として、ワイヤレスユニット39Aを装着した状態を示している。
【0046】
次に、図11を参照して、第3の実施形態に係るプロジェクタ3の使用状態について説明する。なお、図11は、映像機器39の一例として、ワイヤレスユニット39Aを装着した状態を示している。図11において、先ず、プロジェクタ3の利用者は、本体部1aからスピーカ1lを分離し、スピーカ1lを任意の位置に配置すると共に、プロジェクタ3(本体部1a)を起動させる。プロジェクタ3(本体部1a)の起動後、パソコン等の外部機器40を操作し、投射面31に投射する映像情報を、ワイヤレスユニット39Aを介して本体部1aに送信する。映像情報を受信した本体部1aは、投射レンズ11を介して投射面31に映像を表示すると共に、動作状態を表示部4に表示するようになっている。また、投射面31に投射された映像に対し、音声が伴う場合には、スピーカ1lから適宜、音声が出力されるようになっている。
【0047】
このように、本体部1kとスピーカ部1lとを分離できるような構成とすることで、利用者の位置に合わせて音声の出力場所、即ち、スピーカ部1lの設置場所を任意の位置に調節できるので、例えば、ステレオ音声などを利用者にとって最適な場所で投射映像と共に楽しむことができる。
【0048】
【発明の効果】
以上の実施形態の説明から明らかなように、本発明によれば、投射面までの投射距離が短くても投射面に大きく投影できると共に、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好なプロジェクタを提供することができる。
【0049】
また、本発明によれば、投射面までの投射距離が短くてもキーストンを生ずることなく投影できると共に、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好なプロジェクタを提供することができる。
【0050】
また、本発明によれば、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好であると共に、接続される映像機器の使い勝手に優れたプロジェクタを提供することができる。
【0051】
また、本発明によれば、前後方向の据付寸法が短く据付性が良好であると共に、映像と音声の両方で良好なプレゼンテーションをしたり楽しんだりすることができるプロジェクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるプロジェクタの内部構成要素を透視して示す正面斜視図である。
【図2】同プロジェクタの内部構成要素を透視して示す背面斜視図である。
【図3】同プロジェクタの構成図である。
【図4】同プロジェクタの使用状態の一例を示す図である。
【図5】同プロジェクタの映像拡大部の模式図である。
【図6】同プロジェクタの映像拡大部の異なる模式図である。
【図7】同プロジェクタの使用状態の寸法関係を説明する図である。
【図8】本発明の第2実施形態のプロジェクタを示す図である。
【図9】本発明の第3実施形態のプロジェクタを示す図である。
【図10】図9と異なる映像機器を装着したプロジェクタを示す図である。
【図11】同プロジェクタの一使用例を示す図である。
【符号の説明】
1…プロジェクタ本体、2…操作部、3…プロジェクタ、4…表示部、11…投射レンズ、19…メイン基板、21…電源、26…端子部、30…光学系、31…投射面、32…投影映像、33…液晶パネル、34…ランプ、35…ランプモータ、36…ランプ駆動基板、37…光源ユニット、38…スピーカ部、39…映像機器、外部機器(パソコン)。

Claims (8)

  1. 上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成されたプロジェクタ本体と、
    前記プロジェクタ本体の広い面積を有する前面の中央部に設けられた大径の投射レンズと、
    前記投射レンズの後方に配置されると共に前記投射レンズに映像を含む出射光を出す液晶パネルと、
    前記液晶パネルへ入射するための光を発するランプとを備えた
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記プロジェクタ本体の前面を中央前方に突出するように形成し、前記投射レンズを前記プロジェクタ本体の前面突出部の頂上部分に設けたことを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成されたプロジェクタ本体と、
    前記プロジェクタ本体の広い面積を有する前面の中央部に設けられた投射レンズと、
    前記投射レンズの後方に前記投射レンズの中心線より下方にずらして配置されると共に前記投射レンズに映像を含む出射光を出す液晶パネルと、
    前記液晶パネルへ入射するための光を発するランプと、
    前記液晶パネルに供給する映像をキーストン補正する手段とを備えた
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  4. 液晶パネルの上端部を前記投射レンズの中心線より下方に位置させたことを特徴とする請求項3に記載のプロジェクタ。
  5. 上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成されたプロジェクタ本体と、
    前記プロジェクタ本体の広い面積を有する前面の中央部に設けられた投射レンズと、
    前記投射レンズの後方に配置されると共に前記投射レンズに映像を含む出射光を出す液晶パネルと、
    前記液晶パネルへ入射するための光を発するランプと、
    前記プロジェクタ本体の広い面積を有する背面に薄型の映像機器の広い面を露出して装着可能な装着部とを備え、
    前記装着部は前記映像機器との接続端子部を有する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 前記装着部の両側に大型のスピーカを設け、前記装着部に装着した映像機器の音声出力を前記スピーカで行うことを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ。
  7. 上下左右方向に幅広で前後方向に薄く形成されたプロジェクタ本体と、
    前記プロジェクタ本体の広い面積を有する前面の中央部に設けられた投射レンズと、
    前記投射レンズの後方に配置されると共に前記投射レンズに映像を含む出射光を出す液晶パネルと、
    前記液晶パネルへ入射するための光を発するランプと、
    前記プロジェクタ本体の広い面積を有する背面の左右両側に後方へ音声出力するように設けられた大型のスピーカ部とを備えた
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  8. 機器を収納した中央本体部と、スピーカを収納した左右のスピーカ部とを分離して前記プロジェクタ本体を構成したことを特徴とする請求項7に記載のプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009276790A (ja) * 2006-09-29 2009-11-26 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置
JP2010028411A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Seiko Epson Corp 画像補正装置、画像補正方法、プロジェクタおよびプロジェクションシステム
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