WO1999016020A1

WO1999016020A1 - Dispositif electronique portatif

Info

Publication number: WO1999016020A1
Application number: PCT/JP1998/004270
Authority: WO
Inventors: Asao Saitoh
Original assignee: Citizen Watch Co., Ltd.
Priority date: 1997-09-22
Filing date: 1998-09-22
Publication date: 1999-04-01
Also published as: CN1123845C; US6392881B1; CN1239565A; EP0940771A4; KR20000069086A; KR100361055B1; EP0940771A1

Description

明細書

携帯型電子機器

技術分野

本発明は、その本体内部に情報記憶機能を有し、パソコン等の外部端末機と接続して必要な情報を本体表示面に表示することができる携帯型電子機器に関する。

背景技術

近年、回路基板、コネクタ、液晶セル等を備える携帯型の電子機器が多数用いられている。従来の携帯型電子機器として、例えば、実開昭 6 3 — 7 2 6 5 1 号公報にその技術が開示されている。以下その概要について図 1 5 及び図 1 6 を用いて説明する。

携帯型電子機器 1 0 0 は、ケース 1 0 6 の側部にはパソコン等の外部データ入力装置 1 0 1 と接続するコネクタ 1 0 2が取り付けられている。また、ケース 1 0 6 の表面には表示部 1 0 7 と、さらに、インデックス、ベージ、モード等の操作キー 1 0 8 とカーソル操作キー 1 0 9 とから成る操作部 1 1 0 を備えている。

さらに、ケース 1 0 6 には、中央処理装置（ C P U ) 1 0 3、ランダムアクセスメモリ（ R A M ) 1 0 4、リードオンリーメモリ（ R O M ) 1 0 5等から成る記憶部と、液晶セルなどの表示装置とが内蔵されている。

外部データ入力装置 1 0 1 を携帯型電子機器 1 0 0のコネクタ 1 0 2 に接続してその外部データ入力装置 1 0 1 から所望のデータを受け取ると、そのデータは入出力制御部 1 1 1 を介して記憶部に記憶される。記憶部に記憶されたデータは操作部 1 1 0からの操作信号に基づいて処理され、入出力制御部 1 1 1 を介して表示部 1 0 7 に表示される。

しかし、この携帯型電子機器 1 0 0 は、サイズがクレジットカードよりも大きく、標準規格の PCMCIA (Per so na I Computer Memory Card International Association) タイプの Γ P Cカード」になっていない。

そこで、標準規格の P C M C I Aタイプの P Cカードとしての電話帳電卓カードが開発され、米国において 1 9 9 6 年 1 0 月 1 5 日に特許された（意匠特許第 3 7 4， 6 6 1 号）。この P Cカード 2 0 0 は、図 1 7 に示すような外観を呈し、 P Cカード · スロット付きのパソコンと合体して、パソコンからのデータを受け取ることがでさる。

この図 1 7 に示す P Cカード 2 0 0 は、既に、商品名「 C h i p C a r d J として I B M社から市販されており、クレジッ卜カードサイズの限られた本体 2 0 1 の表面スペース内に、ディスプレイ 2 0 2、キーボード 2 0 3 と、本体 2 0 1 の内部には、図示しなしヽ P C M C I A タイプのコネクタ、更にパソコンの演算機能である C P U等を搭載し、ボタン電池を 2個使用している。また、動作用の電池交換時にも、データを保護できる充電式バックアップ電池を別に搭載している。

しかしながら、この P Cカードは、上述したように、クレジットカ一ドサイズの限られた表面スペース内に、ディスプレイ、キーボード等を搭載している。ところで、本体表面に埋め込まれた複数個のキーを有するキーボードは、アウトドアでの検索時のキー入力や、外出先での

5 最小限のデータ入力には便利に使用できるものの、限られた本体の面積の中で、キーボードの占める割合が大きいので、その分ディスプレイの面積が狭くなってしまし、、そのため、一度に視確できる情報量が極端に少なくなつてしまうという問題がある。

0 さらに、回路基板、コネクタ、液晶セル等を備える携帯型の電子機器の他の例として、特開平 8 — 5 8 2 7 5 号公報に開示されたものがある。

そこで、この携帯型電子機器 1 0 0 について図 1 8 の部分断面図を用いて説明する。

5 携帯型電子機器 1 0 0 は、回路基板 1 0 1 と、この回路基板 1 0 1 に取り付けられた I cチップ等の電気部品 1 0 2 とを含む。この回路基板 1 0 1 及び電気部品 1 0 2 は上下の外装金属板 1 0 7 間に配設され且つ封止層 1 0 3 で封止されている。

0 この封止層 1 0 3 には、表裏面から回路基板 1 0 1 に至る複数個（例えば、 4個）の孔 1 0 4 が形成されている。回路基板 1 0 1 上の、孔 1 0 4 に対応する位置にはグランド電極 1 0 5 が配されている。したがって、上方の外装金属板 1 0 7 を外した状態では、グランド電極 1 ゥ ς 0 5 はこの孔 1 0 4 を通して外部と連通する。この封止層 1 0 3 に設けた孔 1 0 4の中には、コイル型の金属バネ 1 0 6 が挿入される。この封止層 1 0 3 の表面（上面）及び裏面（下面）の両方に外装金属板 1 7 を貼り付けると、孔 1 0 4の中の金属バネ 1 0 6 は縮められて、金属バネ 1 0 6 の一端は外装金属板 1 0 7 の内側面を押圧する。この結果、回路基板 1 0 1 と外装金属板 1 0 7 とは金属パネ 1 0 6 を介して電気的に接続し、したがって、外装金属板 1 0 7 はグランドとなる。回路基板 1 0 1 に帯電した電荷は金属パネ 1 0 6 を介して放電される。

一方、回路基板 1 0 1 の一端には、一対の金属片 1 0 8 を介してコネクタ 1 0 9 が接続されている。この金属片 1 0 8 は封止層 1 0 3 で封止されている。コネクタ 1 0 9 の厚さは、封止層 1 0 3 の肉厚と同一になるように設定されている。

この図 1 8 に示す携帯型電子機器 1 0 0 は、回路基板のグランド端子に電気接続する金属パネを取着するのに、封止層に 4個の貫通孔を設け、金属パネも 4個使用するため、加工工数、部品コスト及び組み込み工数等を要し、コス卜アップになるという問題がある。

発明の開示

本発明の目的は、クレジットカードサイズの限られたスペースの内に、ディスプレイの占める面積を大きくし、一画面で表示できる情報量を拡張した、 P C M C I A規格の携帯型電子機器を提供することである。上記目的を達成するため、本発明による携帯型電子機器は、表示窓を有する上カバーと、下カバーと、対向するこれら上カバーと下カバーとの周縁に沿って配設されることにより内部スペースを規定している枠体とから構成されるケース体と、前記ケース体の内部スペース内に収納される、液晶セル、回路基板、電池ホルダなどの内部構成要素とを含み、液晶セルは、ケース体の上カバ一の表示窓に対応した位置に配置され、回路基板には、外部機器に設けられたコネクタと接続可能な多数の信号端子を含むコネクタが接合されて、ケース体の中で前記液晶セルに重ねて配置され、電池ホルダは、回路基板の一端に配置されている。

本発明によれば、限定されたスペースの中で大きな集積回路を搭載して処理機能の拡大を可能にするとともに、機器本体の表面積の中でディスプレイの面積の占める割合を大きくすることができる。

図面の簡単な説明

図 1 は、本発明の一実施形態による携帯型電子機器の上面図である。

図 2 は、図 1 の携帯型電子機器を裏側から見た図である。

図 3 は、図 1 の携帯型電子機器を側面から見た図である。

図 4 は、図 1 の携帯型電子機器を分解して見せた図である ο 図 5 は、上カバーに位置決めされた液晶セルは F P C を介して回路基板と接続している状態を示す平面図である。

図 6 は、図 5の液晶セルを枠体に位置決めしたときの状態を示す部分拡大図である。

図 7 は、図 5の液晶セルに回路基板を重ね、かつ電池ホルダを配設した状態、すなわち、図 1 の携帯型電子機器をその下カバーを取り外してそこから内部を靦いたときの状態を示す図である。

図 8 Aは、図 7 の矢印 A部のカシメピンを力シメる前の状態を示す部分拡大図である。

図 8 Bは、図 8 Aのカシメピンを力シメた後の状態を示す部分拡大図

図 8 Cは、図 8 Bの A — A断面図である。

図 9 は、図 7 の B — B断面図である。

図 " 1 0は、図 7 の C — C断面図である。

図 1 1 は、図 7 の回路基板に位置決め固定された扳バネ部材を図 7 に示す D方向から見た図である。

図 1 2は、図 1 1 の板バネ部材の下面図である。

図 1 3 は、図 1 1 の板パネ部材を回路基板に位置決め固定した状態を説明するための図である。

図 1 4は、図 2の矢印 A部の部分拡大図であり、図 1 1 の板パネ部材と下カバーに形成した操作用貫通孔との位置関係を示す。

図 1 5 は、従来の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。

図 1 6 は、図 1 5の携帯型電子機器の制御部の構成を示すブロック図である。

図 1 7 は、別のタイプの従来の携帯型電子機器の外観を示す斜視図である。

図 1 8は、さらに別のタイプの従来の携帯型電子機器の内部構造を示す一部断面図である。

発明を実施するための最良の形態

本発明による携帯型電子機器 1 は、 P C M C I Aが規格化した「PC Card Standard J に準拠したクレジッ卜力一ドサイズの機器である。

この携帯型電子機器 1 は、一例として、その大きさが rPC Gard Standard」のタイプ II によるもので、厚さ T = 5 m m 長さ L

5 4 m mの薄肉の長方形をしたカード状本体を備える。

携帯型電子機器 1 の表側の面の中央部には、図 1 に示すように、長方形をした表示部 4が配設されている。この表示部 4は液晶表示素子によって構成された液晶セル 3である。図 1 から見て携帯型電子機器 1 の表面の右側周辺部には、携帯型電子機器 1 の右端縁と平行な方向に複数個の、例えば 5 つの、操作入力キー 5 a、 5 b、 5 c、 5 d、 5 e が所定間隔をもって一列に配列している, これら 5つのキー 5 a〜 5 e は操作部材 5 を構成する。操作部材 5 のうち、例えば、キー 5 a はページリタ一ンの、キー 5 b はページめくりの、キー 5 c は入力の、また、キー 5 d及び 5 e はカーソル移動のためのキーに割り当てられている。

これら表示部 4及び各種の操作入力キー 5 a — 5 e を含む携帯型電子機器 1 には、例えば、スケジュール表、カレンダー、住所録等の様々な活用形態がある。

携帯型電子機器 1 の左側の端縁には、図 3 に示すように、 P C M C I Aの規格に準拠したコネクタ 7 が、後述する回路基板に接合されている。このコネクタ 7 には、パソコン等の外部装置（図示せず）に設けられたコネクタと接続可能な多数の信号端子及び外部電源供給端子が並設されている。携帯型電子機器 1 のコネクタ 7 をパソコンのコネクタと接続して、パソコンからのデータを図 1 の携帯型電子機器 1 に記憶することができる。

携帯型電子機器 1 の表側の面、すなわち、表示部が設けられた方の面は、厚み = 0 . 1 5 m mの金属製の上力バー 8 a で構成され、また、その裏面側は、厚み = 0 . 1 5 m mの金属製の下カバ一 8 b (図 2参照）で構成される。

上カバ一 8 a は、図 1 に示すように、その周辺部に液晶セル 3 を位置決めするための段差部 2 0が形成され、さらに、中央部には表示窓 6が形成されている。

下カバー 8 b は、図 2 に示すように、その周辺部に絞リ加工が施されて、下カバ一 8 bの強度を高めている。下カノ一 8 b の四隅にはビスを通過させるための小孔 8 f が形成されている。さらに、下カバー 8 b には絞り加ェにより形成された段差部分の近傍に、後述する板パネ部材の第 3 の腕部を操作する操作用貫通孔 8 e が形成されている。

上カバー 8 a 及びこの上カバー 8 a と対向する下カバ一 8 b の周縁に枠体 9 を配設することにより、内部スぺース（後述の回路基板、液晶セル及び電池ホルダなどの内部構成要素を収納するスペース）を限定している。この枠体 9 はプラスチック材よりなリ、上カバー 8 a にァゥトサー卜モールドされて上カバー 8 a に接合されている。なお、この枠体 9 は、長方形をした上カバー 8 a の四辺のすべてにわたって接合されるのではなく、図 7 に示すように、コネクタ 7 が配される方の辺を除いた三辺にわたつて接合される。

枠体 9 の、下カバー 8 b の四隅のビス通過用の小孔 8 f に対応した位置には、図 5 に示すように、ビスの先端ネジ部を受け入れるネジ孔 9 a が形成されている。

下カバ一 8 b の四隅のビス通過用の小孔 8 f にビス (図示せず）を揷通して、その先端ネジ部を、上カバー 8 a に接合されている枠体 9 の四隅に形成されているネジ ¾ 9 a に係合すると、上カバー 8 a、下カバー 8 b 及び枠体 9 が相互に結合して、携帯型電子機器 1 のケース体が組み立てられる。

このケース体の中には、図 4の分解図に示すように、液晶セル 3、回路基板 1 2及び電池ホルダ 1 0 などの内部構成要素が収納されて、携帯型電子機器が組み立られる。なお、これら液晶セル 3、回路基板 1 2及び電池ホルダ 1 0 などの内部構成要素についての詳細な説明は後述する。

携帯型電子機器 1 の、操作部材 5 の直下に相当する部位には、後述する電池ホルダ 1 0 (図 7 ) が設けられる。この電池ホルダ 1 0 は、 2個のボタン状の電池 2 5 a、 2 5 b を収納するとともに、それら電池 2 5 a、 2 5 b を別々に挿脱することを可能にしている。

図 5 は、上カバー 8 a に位置決めされた液晶セル 3 が F P C (f lexible printed circuit) 1 1 を介して回路基板 1 2 に接続されている状態を示す。液晶セル 3 の一周辺部には F P C 1 1 の一端が接合され、その F P C 1 1 の他端は回路基板 1 2の一周辺部と結合されて、液晶セル 3 と回路基板 1 2 とは F P C 1 1 を介して相互に接続されている。

なお、図 5 に示される回路基板 1 2 は、上カバ一 8 a に位置決めされた液晶セル 3 に対して開いた状態にあるが、この回路基板 1 2 を F P C 1 "I のまわりに回動（反転）させると、 F P C 1 1 は自由に曲がって、回路基板 1 2 は液晶セル上に重なった状態に置かれる。

また、回路基板 1 2の、 F P C 1 1 が接合された周辺部と隣り合わせの周辺部にはコネクタ 7 が取り付けらている。このコネクタ 7 は 2列に設けた多数の信号端子で回路基板 1 2 の周辺部を挟み込んでおり、半田付けでもつて回路基板 1 2 に結合されている。枠体 9の、 F P C 1 1 と対向する辺と向かい合わせの辺には、その内側面に、図 5及び図 6 に示すように、内方に突出した形状の位置決めガイド 9 b、 9 c、 9 dカ形成されている。液晶セル 3 を、その 1 端縁がこれら位置決めガイド 9 b、 9 c、 9 dでガイドされるようにして、上カバー 8 a に接合された枠体 9で画成される空間内に落とし込む。それから両面テープなどの固着手段でもって液晶セル 3 を枠体 9 に接着する。

回路基板 1 2 を、図 5 に示すように、それが液晶セル 3 に対して開いた状態から、 F P C 1 1 を折り曲げることにより、図 7 に示すように、液晶セル 3 に対して閉じた状態、すなわち、液晶セル 3 (点線で示す）と回路基板 1 2 とが重なりあった状態にする。それからコネクタ 7 を両面テープ等の固着手段で上カバー 8 aの裏面に接着する。

上カバ一 8 a に位置決めされた液晶セル 3 に対して、その液晶セルに F P C 1 1 でもって接続されている回路基板 1 2 を重ねると、その F P C 1 1 は U字型に曲がり、この部分が側方に突出する。しかし、枠体 9のうち、この U字状に曲がった F P C 1 1 と対向する辺には、図 1 0に示すように、断面が凹形の構造になっている。したがって、この U字型に折れ曲がった F P Cの一部がこの枠体 9の凹部に収納されるので、その分、液晶セルの端縁及び回路基板 1 2の端縁を枠体 9 に近づけることができるので、回路基板及び表示部を大きくすることができる。

さらに、回路基板 1 2 の反コネクタ 7 側に、電池ホルダ 1 0 を配置する。その際、図 8 Aに示すように、上力バー 8 a にァゥトサートモ一ルドされ一体化された枠体 9 に形成されているカシメピン 9 e (及び図 7 に示す力シメピン 9 f ) に、電池ホルダ 1 0 の端部に形成した力シメ部と、回路基板 1 2 のカシメ部とを位置合わせし、それから、図 8 Bに示すように、カシメピン 9 e を熱力シメすることにより、枠体 9 に電池ホルダ 1 0及び回路基板 1 2 を同時に結合することができる（図 8 C参照）。

図 7 に示すように、電池ホルダ 1 0 は、 2個のボタン電池 2 5 a、 2 5 b を並列にして収納する樹脂製の電池枠 1 0 a と、この電池枠 1 0 a と一体になリ電池 2 5 a、 2 5 b を挿脱する際に、その根元で可撓して開閉する 2 つの蓋部 1 0 b と、 2本の電池接点バネ 1 0 c とよりなリ、マイナス側の 2本の電池接点バネ 1 0 c の先端部 1 O d は、それぞれ前記回路基板 1 2上の端子 1 2 a に半田付けにて接続されている。一方、プラス側の 2本の電池接点バネ 1 0 eの先端部 1 0 f は、それぞれ電池収納時に電池 2 5 a、 2 5 b の側面に当接するように付勢されている。

回路基板 1 2 上には、データ記憶用の揮発メモリとしての S R A M 1 4、表示装置を表示駆動するためのドラィバ等を収納したゲートアレイの I C 1 5、記憶されたデータを揮発性メモリから読み出し、表示部 4 に表示するための C P U 1 6 及び R O M 1 7 により構成される制御装置等が実装されている。

キー 5 a ~ 5 e (図 1 参照）から成る操作部材 5 は、図 9 に示すように、金属薄板よりなる上カバー 8 a における、電池ホルダ 1 0 (図 9 で一点鎖線で示す）の収納部の上方の部位に配設される。この操作部材 5 は、内部接続配線を有するスィッチブロック 1 3 であって、複数のキ一 5 a 〜 5 e を 1 つのブロックに納めている。このスィツチブロック 1 3 は上カバー 8 a に設けた凹部 8 d 内に位置決め固定すると共に、上カバー 8 a の一部に設けた接続子 L 8 c を通して、前記スィッチブロック 1 3の F P C 1 3 a を回路基板 1 2 のコネクタ 1 2 b に差し込む。

それらから、上に説明したように、下カバー 8 b の四隅のビス通過用の小孔 8 f にビスを揷通してその先端ネジ部を、枠体 9 の四隅に形成されているネジ孔 9 a に係合する。すると、その枠体 9 は上カバー 8 a と接合されており、また、上カバー 8 a に対してその段差部 2 0 により液晶セルが位置決めされているため、上カバー 8 a、下カバー 8 b 及び枠体 9 によって覆われた、携帯型電子機器 1 が組み立てられる。

次に、回路基板 1 2 のグランド端子について説明する。回路基板 1 2 の周辺部には、図 7 に示すように、グランド（ G N D ) 端子 1 2 c が形成されている。このグランド端子 1 2 に、後述する板パネ部材 1 8 が半田付けされている。

そこで、この板バネ部材 1 8 を図 1 1 及び図 1 2 を参照して説明する。

板パネ部材 1 8 は、 S U S材等の薄板をプレス加工により成形したもので、本体部に第 1 の腕部 1 8 a、第 2 の腕部 1 8 b 及び第 3 の腕部 1 8 と、 2 つの位置決め部 1 8 d とを一体形成している。

第 1 の腕部 1 8 a は、上カバ一 8 a に圧接可能に立ち曲がった先端部 a 1 を備える。第 2 の腕部 1 8 b は、下カバー 8 b に圧接可能に立ち曲がった先端部 a 2 を備える。第 3 の腕部は 1 8 c は、回路基板 1 2上に設けられたスイッチングパターン 1 2 d (図 7参照；説明は後述）に接触可能に立ち曲げった先端部 a 3 を備える。また、第 3 の腕部 1 8 c の上面は、下カバー 8 b に形成された操作用貫通孔 8 d (図 2参照）に対応する押圧部 d 1 が形成されている。

板バネ部材 1 8 のの第 1 乃至第 3 の腕部 1 8 a、 1 8 b、 1 8 c は各々バネ性を有する。また、この板パネ部材 1 8 は 2 つの位置決め部 1 8 d によって回路基板 1 2 に位置決めされる。

図 1 3 に示すように、前記板パネ部材 1 8 の位置決め部 1 8 d を回路基板 1 2 のグランド端子 1 2 c (図 7参照）に揷通することにより、板パネ部材 1 8 を回路基板に対して位置決めする。そして、位置決め部 1 8 d の先端とグランド端子 1 2 c との間を半田付けして相互に接続する。図 1 3 の符号 1 8 e は半田付けした部位を示す。第 1 の腕部 1 8 a は、回路基板 1 2 の周辺部に切り欠かかれた開口部 1 2 e を通過して、その先端部 a 1 が上カバー 8 a の内壁面に当たって、第 1 の腕部 1 8 a のバネ性でもって上カバー 8 a の内壁面を押し付けている。同時に、第 2 の腕部 1 8 b は、下カバー 8 b の内壁面に当たって、そのパネ性でもって下カバー 8 b の内面を押し付けている。

前述したように、下カバー 8 b の強度を増すために、下カバー 8 b の外周部に絞り加工が施されている。この絞り加工部 8 d の段差部分近傍に、図 1 3 に示すように、板パネ部材 1 8の第 3 の腕部 1 8 c を操作するための操作用貫通孔 8 e が形成されている。

図 1 4 は、下カバー 8 b に形成した操作用貫通孔 8 e と板パネ部材 1 8 との位置関係を示す。この図 1 4 において、板パネ部材 1 8 の位置を破線で示している。図 1 4 によれば、操作用貫通孔 8 e から第 3 の腕部 1 8 の押圧部 a 3 を硯き見ることができることがわかる。

この操作用貫通孔 8 e は、前述のように、絞り加工部 8 d の段差部分近傍に形成されているので、強度的に強く、この部分に不用意な外力が加わっても下カバー 8 b は容易に変形せず、第 3 の腕部 1 8 c の押圧部 d を押すことはない。

板パネ部材 1 8 の位置決め部 1 8 d を回路基板 1 2 のグランド端子 1 2 c に揷通する一方、板パネ部材 1 8 の第 1 の腕部 1 8 a が上カバー 8 a の内壁面を押圧し、第 2 の腕部が下カバー 8 b の内壁面を押圧した状態では、上カバー 8 a 及び下カバー 8 b は回路基板 1 2 とそれぞれ電気的に接続したことになリ、したがって、上カバー 8 a 及び下カバー 8 b はグランドとなる。

さらに、第 3 の腕部 1 8 c を下カバー 8 b に形成された操作用貫通孔 8 e を介して外部から操作することによつて、第 3 の腕部 1 8 c をスイッチングノターン 1 2 d と接触をさせ、リセット機能を働かせることができる。以上説明したように、本発明による携帯型電子機器は、クレジットカードサイズの大きさで、且つ、標準規格の P C M C I Aタイプの P Cカードである。回路基板には、コネクタが一体化され、更に、液晶セルが F P Cを介して一体化されている。ケース体に液晶セルを位置決めして搭載し、この液晶セルの底面に F P C を折り曲げて、前記回路基板を重ね合わせ、回路基板の一端に電池ホルダを、他端にコネクタを設けた配置構造を採った。従つて、限定されたスペースの内で、大きな集積回路を搭載して処理機能を拡大すると同時に、本体の面積の中でデイスプレイの占める面積を最大限に大きくすることによリ、 1 画面上に表示できる情報量を拡大することができる携帯型電子機器を提供することが可能になった。

さらに、本発明による携帯型電子機器は、少なくとも 3 つの腕部を持つ 1 個の板パネ部材を回路基板の周辺部に取り付ける簡単な構造で、 2 つの腕部は、グランドとなるカバー部材と回路基板とを電気的に接続させ、磁気シールドとしての役割を果して外部からの外乱成分を除去することができ、回路基板に帯電した電荷を放電することができる。更に、他の 1 つの腕部は、操作用貫通孔をピン等で操作して、回路基板上のスィッチパターンと接触させることにより、リセット機能を持つ、安価で多機能な一体部材よりなる板パネ部材の構造を具備した携帯型電子機器を提供することが可能になった。

Claims

請求の範囲

1 . 表示窓を有する上カバーと、この上カバーと対向する位置の配設された下カバーと、これら上カバーと下カバーとの周縁に沿って配設されることにより内部ス

| ペースを規定している枠体とから構成されるケース体と、

前記ケース体の内部スペース内に収納される、少なくとも液晶セル、回路基板及び電池ホルダを含む内部構成要素とを含み、 0 前記液晶セルは、前記ケース体の上カバーの表示窓に対応した位置に配置され、

前記回路基板には、外部機器に設けられたコネクタと接続可能な多数の信号端子を含むコネクタが接合されて、前記ケース体の中で前記液晶セルに重ねて配置 5 され、

前記電池ホルダは、前記回路基板の一端に配置されている、

携帯型電子機器。

2 . 前記上カバーと下カバーとは金属薄板よりなり、ま

20 た、前記枠体は樹脂製である、請求の範囲第 1 項記載の携帯型電子機器。

3 . 前記コネクタは、前記回路基板の、前記電池ホルダが配置される側の端部とは反対の側の端部に結合される、請求の範囲第 1 項記載の携帯型電子機器。

2 5 4 . 前記液晶セルは回路基板に F P C を介して接続されている、請求の範囲第 1 項記載の携帯型電子機器。

前記 F P Cは、その一端が液晶セルの一周辺部の接合され、他端は上記液晶セルの前記周辺部に対応する、前記回路基板の周辺部に接続されており、前記ケース体の中では、重ね合わされた液晶セルと回路基板との間で折れ曲がつている、請求の範囲第 1 項記載の携帯型電子機器。

. 前記枠体には、前記 F P Cの折れ曲がった部分を収納するための凹部が形成されている、請求の範囲第 5 項記載の携帯型電子機器。

. 前記上カバーの、前記ケース体に収納された電池ホルダの上方にあたる部位には、操作部材が配設されている、請求の範囲第 1 項記載の携帯型電子機器。

. 前記操作部材は、内部接続配線を有するスィッチブロックであり、このスィッチブロックを前記上力パーに固定すると共に、上カバーの一部に形成した接続孔に通して、前記内部接続配線を回路基板に接続した、請求の範囲第 7項記載の携帯型電子機器。

. 前記上カバーには、前記スィッチブロックを位置決めするための窪みが形成されている、請求の範囲第 8 項記載の携帯型電子機器。

0 . 前記上カバーの、スィッチブロックが配設された部位の近くには、接続孔が形成され、上記スィッチブロックの配線は、前記回路基板と、この接続？ Lを通過する F P Cでもって相互に接続されている、請求の範囲第 8項記載の携帯型電子機器。

1 . 前記電池ホルダは、樹脂製の電池枠と電池接続バネとを有し、前記電池枠を前記ケース体の枠体に固定すると共に、前記電池接続パネを前記回路基板上の端子に電気的に接続してなる、請求の範囲第 1 項記載の携帯型電子機器。

2 . 前記枠体の、前記内部構成要素に対応する部位にはカシメピンが突設され、一方、前記内部構成要素には、このカシメピンに係合する ¾または凹部が形成されていて、その内部構成要素の孔または凹部に前記力シメピンを挿入または嵌入してそのカシメピンをカシメることにより、内部構成要素を枠体に固定するようにした、請求の範囲第 2項記載の携帯型電子機器。

3 . 前記枠体の、前記内部構成要素の少なくとも 2 つが前記枠体に同時にカシメ固定されるようにした、請求の範囲第 1 2 項記載の携帯型電子機器。

1 . 前記少なくとも 2 つの内部構成要素は、回路基板と電池ホルダである、請求の範囲第 1 3項記載の携帯型電子機器。

1 5 . 前記回路基板はグランド端子とスィッチパターンとを備え、この回路基板には、第 1 の腕部、第 2の腕部及び第 3の腕部を含む板パネ部材が装着され、

その板パネ自体はグランド端子と電気接続し、また、その第 1 の腕部は前記上カバーに圧接可能に立ち曲がリ、第 2 の腕部は前記下カバーに圧接可能に立ち曲がリ、第 3 の腕部は前記スィッチパターンに接触可能に立ち曲げられている、請求の範囲第 2項記載の携帯型電子機器。

6 . 前記上カバーまたは下カバーの、前記第 3 の腕部に対応した位置に、第 3 の腕部を操作する操作用貫通孔が設けられている、請求の範囲第 1 5項記載の携帯型電子機器。

7 . 前記第 1 の腕部または第 2の腕部は、前記回路基板に形成された開口部を通過して、その先端が上カバ一または下カバーに圧接されている、請求の範囲第 1 5 項記載の携帯型電子機器。

1 8 . 前記板パネ部材は、前記回路基板の周辺部に取り付けられている、請求の範囲第 1 7項記載の携帯型電子機器。

1 9 . 前記操作用貫通孔が形成された方の上カバーまたは下カバーには、絞り加工部が設けられ、前記第 3 の腕部の操作用貫通孔がこの絞り加工部の段差部分近傍に設けられている、請求の範囲第 1 6 項記載の携帯型電子機器。

2 0 . —端縁に、外部機器に設けられたコネクタと接続可能な多数の信号端子を含むコネクタが接合された回路基板と、

前記回路基板と電気的に接続されている液晶セル前記回路基板に電力を供給するための電池を収納する電池保持部材と、

前記回路基板と前記液晶セルと前記電池保持部材とを収納するケース体とを含み、しかも、

前記ケース体内では、前記回路基板と前記電池保持部材とは並べて配置され、

前記ケース体の 1 側端では前記コネクタの端部が露出し、また、他側端には前記電池保持部材へ電池を挿入するときの電池揷入口が形成され、

前記液晶セルは、前記ケース体内では、その大部分が前記回路基板と重なり合うが、その一部は回路基板からはみ出て、電池保持部材の少なくとも一部とも重なり合つている、

携帯型電子機器。

1 . 前記ケース体の表側の面上で、電池挿入口に近い周辺部には、複数個の操作入力キーが一列に配置されている、請求の範囲第 2 0項記載の携帯型電子機器。

2 . 前記回路基板の、前記コネクタが接合された端縁部と隣合う端縁部と、その端縁部と対応する液晶セルの端縁部との間を、 F P Cで接続した、請求の範囲第 2 0 項記載の携帯型電子機器。

3 . 前記ケース体の端縁部には、前記 F P Cの折れ曲がった部分を収納するための凹部が形成されている、請求の範囲第 2 2項記載の携帯型電子機器。

4 . 前記電池保持部材は、 2個の電池を個別に収納する枠体と、前記電池揷入口を塞ぐ一対の開閉蓋とを、それぞれ一体に形成したものである、請求の範囲第 2 0項記載の携帯型電子機器。