WO1998001281A1 - Procede d'elaboration pour moulages a motifs en caoutchouc silicone - Google Patents

Description

明 細 書 柄忖シリコ ンゴム成形品の製 方法

【技術分野】

本発明は、 シリコーンゴム組成物を硬化させてシリコーンゴム成形品を 成形すると同時に成形したシリコーンゴムの表面上に図柄を結合する、 図 柄付シリコーンゴム成形品の製造方法、 その方法により得られる成形品、 その方法に使用する転写材またはカバ一フィルムならびにこれを使用して 製造される成形品に関する。 本発明は、 シリコーンゴム成形品の表面に文 字、 記号および または模様等の図柄を強固に桔合できるものであり、 そ のようなシリコーンゴム成形品は、 キーボー ド、 自照式スィッチ等の製品 に好適なものである。 【背景技術】

従来、 シリコーンゴム成形品の表面に文字、 記号、 模様などの図柄を形 成する方法として、 次のような方法が用いられている。

1つの方法は、 例えば特開平 8 - 2 9 4 9 3 8号公報に開示されぉり， この引用によりそれに開示された内容は、 本発明の目的に反しない限り、 本発明の明細害の一部分を構成する。 そのような方法では、

基体シート上に、 転写層 （これは剥離/！、 図柄層、 接着層等を含んで成 る） を形成した転写材を成形金型内に挟み込み、

金型内に未硬化のシリ コ—ンゴム組成物を転写層側に供給して金型の キヤビティ內を満たし、

硬化させてシリコーンゴム成形品を得ると同時にシリコーンゴム成形品 „

PCT/JP97/02333 の表面に転写材を接着、 その後、

基体シートを剥離して、 シリコーンゴム成形品表面に転写層を転移して 図柄を形成することにより図柄付シリコーンゴム成形品を悍ることができ る。 この方法では、 転写材に図柄を形成して、 シリコーンゴム成形品の形 成と同時に図柄を形成できるので、 工程数が少なく合理的な方法であると いった利点がある。

また、 この方法において、 転写材に代えて図柄層を有して成るカバー フィルムを用いる方法もある。 その方法は、 例えば特閉平 8— 2 9 4 9 4 0号公報に開示されおり、 この引用によりそれに開示された内容は、 本発 明の目的に反しない限り、 本発明の明細鲁の一部分を 成する。 このよう な方法では、

基体シ一ト上に図柄層、 接着層などを形成したカバ一フィルムを成形金 型内に挟み込み、

金型内に未硬化のシリコーンゴム組成物を図柄層側に供耠して金型の キヤビティ内を満たして硬ィ匕し、

シリコーンゴム成形品を得ると同時にシリコーンゴム成形品表面に力 バーフィルムを接着して図柄を形成する。 この方法でも、 間接的に図柄を 形成でき、 シリコーンゴム成形品の形成と同時に図柄を形成できるので、 工程数が少なく合理的な方法であるといつた利点がある。

しかし、 従来の図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法において、 転写 層またはカバ一フィルムとシリコーンゴム成形品との結合は、 接着層の作 用によりなされるものである力 シリコーンゴムの表面は化学的活性度が 低いため、 上述のような接着層を使用する方法では、 強固な接着を必ずし も常に達成できるとは限らないという問題点があった _u

従来、 シリコーンゴムの表面は化学的活性度力 Sいために、 例えば、 シ „— _

PCT/JP97/02333 リコーンゴム表面に異樹脂を接着させる方法として、 特開平 0 8— 3 3 3 4 6 5 ( 「ェポキシ樹脂によるシリコーンゴムの被覆方法及びエポキシ榭 脂被覆シリコーンゴム製品」 〉 などが挙げられる。 これはシリコーンゴム 表面上にェポキシ基含有トリアルコキシシラン等を配合したプライマーを 塗布し、 次にその上にエポキシ基含有化合物、 アミン系硬化剤および界面 活性剤を含む組成物層を形成、 硬化させてエポキシ樹脂でシリコーンゴム 表面を被覆させる方法を記載したものであるが、 この被覆方法では操作ェ 程が非常に複雑になりコストが离くなるという問題点があった。 さらには プライマーをシリコーンゴム表面上に塗布する際にプライマーに塗りムラ ができ、 満足のいく接着は得られていなかった。

あるいは、 特開平 8— 1 1 8 4 1 7 ( 「ポリウレタン被覆シリコーンゴ ム成形体、 およびその製造方法」 ） などにも異樹脂との接着性を記戴した 特許が見られるが、 これはシリコーンゴムに自己接着性を有するシリコ一 ンゴムを必ず必要とするため、 金型をフッ素樹脂コーティ ングしなければ 金型にシリ コーンゴムが接着するという問題点があり、 どれも満足のいく 異榭脂との接着性は得られていない。

そのため、 シリコーンゴムの表面に文字、 記号、 模様などの図柄を形成 させる方法としては、 シリコ一ン系ィンクを用いて印刷を行う方法に限ら れていた。

そのシリコーン系インクを用いて印刷する方法としては、 スクリーン印 刷、 あるいは特公昭 6 0— 2 3 2 3、 特公平 1— 3 5 7 4 9、 特公平 2― 0 2 7 1 5 4、 特公平 4— 5 8 1 2 8に見られるような転写方法を用いて 印刷をする方法が提案されている。

スクリーン印刷についての問題点には、 多色の図柄を形成する場合、 同 時に多色を重ねて図柄を形成することは不可能であるので、 色の数だけの 印刷工程カ；必要となるということがあった。 さらに図柄の一形態として— 都に光透過部を有するシリコーンゴム成形品を得る場合には、 光を通さな い色、 例えば黒色でシリコーンゴム成形品上面全面を被覆した後にレー ザ一光等で被覆層の一部を除去して光透過部を形成しなければならないと いう問題点があった。

印刷で使用するシリコーンィンキの問題点としては、 シリコーンィンキ は粘度が く色数が限られているので、 細やかなあるいは多色の図柄を形 成することは基本的に困難であるということがあった。 さらにはシリコー ンゴム表面上に図柄が浮き出した状態で印刷されるので、 印刷された図柄 力、'剥げやすいという問題点があつた。 さらにまたシリコーン系インクは、 摩耗強度が弱く使用中に文字が掠れてしまう問題点があった。 またシリ コーンゴムは油脂を吸収しやすい事からキ一ボードを操作する際に手の脂 がキートップよりキーボード下部の導電部にまで浸透することによる接点 障害の問題も生じていた。

また、 シリコーンゴムにシリコーンインクを転写印刷する場合の問題点 には、 上記シリコーンインクの問題点に加え、 シリコ一ン系ィンクを転写 板上に印刷しなければならないことから、 それを取り付ける自動装置を用 いた場合には、 かなり大掛かりな装置となり、 コストが高くなるというこ とがあった。 さらに、 数万、 数千万ショッ トの成形を行う場合には相当数 の転写版を必要とすることから、 生産性の効率が非常に悪くなるという問 題点があった。

【発明の開示】

従って、 本発明の目的は、 上述のような問題点を解決し、 シリコーンゴ ム成形品の表面に図柄を強固に結合できる図柄付シリコーンゴム成形品の 製造方法、 その方法により得られる成形品ならびにその方法に使用する転 2333 写材またはカバ一フィル厶およびこれを使用して製造される成形品、 例え ば射出成形品およびプレス成形品 （または圧縮成形品） を提供することに ある。

第 1の要旨において、 本発明は、

基体シ—トおよび基体シートの片側の少なくとも一部分上に位置する図 柄層を有して成る転写材を金型に配 ¾する工程、

金型のキヤビティ内の図柄層側に未硬ィヒのシリコ一ンゴム組成物を供給 して硬化させることにより転写材と一体になっているシリコーンゴム成形 品を形成する工程、 ならびに

転写材と一体になっているシリコーンゴム成形品から基体シートを分離 する工程

を含んで成る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法において、

金型においてシリコーンゴム組成物に接触する、 基体シ一トを除く転写 材の部分の少なくとも一部分が、 少なくとも 1つの不飽和結合を有するァ ルコキシシラン類ならびに同じまたは異なるケィ素原子に結合した少なく とも 2個の水素原子を 1分子中に有するポリオルガノハイ ドロジヱンシロ キサン類から成る群から選択される少なくとも 1種の化合物 結合促進成 分として含有することを特徵とする図柄付シリコーンゴム成形品の製造方 法

を提供する。

本発明の上述の方法において、 基体シートを分雜する工程は、

ある態様では、 シリコーンゴム組成物の硬化後、 金型を開いて転写材と —体になっているシリコーンゴム成形品を金型から取り出す工程、 および 転写材と一体になっているシリコーンゴム成形品から基体シ一トを剥雌 して図柄付シリコーンゴム成形品を得る工程を更に含んでもよく、 別の態 様では、

シリコーンゴム組成物の硬化後、 金型を開いて転写材と一体になってい るシリコーンゴム成形品から基体シートを剥離して図柄付シリコーンゴム 成形品を金型に残す工程、 および

図柄付シリコーンゴム成形品を金型から取り出す工程

を更に含んでもよい。 別法では、 これらを混合した態様、 即ち、 基体シ一 トを分離する工程は、 シリコーンゴム組成物の硬化後、 金型を開いて転写 材と一体になっているシリコーンゴム成形品から基体シートを剥離しなが ら図柄付シリコーンゴム成形品を金型から取り出す工程を更に含んでよ い o

第 2の要旨において、 本発明は、

基体シ—トおよび基体シートの片側の少なくとも一部分上に位置する図 柄層を有して成るカバ一フィルムを金型に配置する工程、 ならびに 金型のキヤビティ内の図柄層側に未硬化のシリコ一ンゴム組成物を供給 して硬ィ匕させることによりカバ一フィルムと一体になつているシリコーン ゴム成形品を形成する工程

を含んで成る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法において、

金型においてシリコーンゴム組成物に接触する、 基体シートを除く力 バーフィルムの部分の少なくとも一部分が、 少なくとも 1つの不飽和結合 を有するアルコキシシラン類ならびに同じまたは異なるケィ素原子に結合 した少なくとも 2個の水素原子を 1分子中に有するポリオルガノハイドロ ジェンシロキサン類から成る群から選択される少なくとも 1種の化合物を 結合促進成分として含有することを特徴とする図柄付シリコ一ンゴム成形 品の製造方法を提供する。

いずれの製造方法においても、 結合促進成分として使用できるアルコキ シシラン類は、 いわゆる不飽和結合 （例えばエチレン結合） を有するシラ ンカップリング剤である。 代表的なものには、 ビニルトリエトキシシラン (例えば東芝シリコーン （株〉 から T S L 8 3 1 1、 信越化学 （株） から K B E 1 0 0 3として市販されている。 ） を例示できる力'、 これに限定さ れるものではない。 例えば、 ビニルトリス （2—メ トキシェトキシ） シラ ン （例えば信越化学 （株） から K B C 1 0 0 3として市販されている。 ） および 3—メタクリルォキシブロピルトリメ トキシシラン （例えば東芝シ リコーン （株） から T S L 8 3 7 0、 信越化学 （株） から K B M 5 0 3、 トーレ ' ダウコーニングシリコーン （株） から S Z 6 0 3 0として市販さ れている。 ） も同様に好ましく使用できる。 また、 ポリオルガノハイ ド口 ジェンシロキサンに関して、 後で詳細に説明する本発明において使用する シリコーンゴム組成物の b成分 （B成分を含む） も結合促進剤として使用 できる。 ポリオルガノハイ ドロジェンシロキサンの一^ 1は、 メチルハイ ド ロジェンシロキサンであり、 例えば東芝シリ コーン （株） から T S F 4 8 4、 信越化学 （株） から K F 9 9、 トーレ - ダウコーニングシリコーン 〈株） から S H 1 1 0 7として市販されている。

また、 いずれの製造方法においても、 結合促進成分を含む部分は、 その 部分基準でそれを 0 . 1〜 1 0重量％の量で含むのが特に好ましい。 本発明の方法において圧縮またはプレス成形を用いてシリコーンゴム成 形品を形成する場合、 プレス成形は、 以下の工程から成ってよい： •転写材またはカバーフィルムを位置決めする工程、

•中間ブレートをはめ込む工程、

'中間プレー トのキヤビティに未硬化のシリコーンゴム組成物を配置する 工程、

■上型をはめ込む工程、 • ブレスする工程 （温度 1 0 0〜； I 7 0で〉 、

• シリ コーンゴム組成物の硬化後、 金型を取り出す工程、

-上型をはずす工程、 および

-中問ブレー卜のキヤビティからシリコーンゴム成形品を取り出す工程。

【図面の簡単な説明】

図 1は、 本発明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法を適用す る射出成形用金型の一実施例を示す断面図であり、 型を閉じてシリコーン ゴム組成物を供給する前の状態を示す。

図 2は、 本発明に係る図柄付シリ コーンゴム成形品の製造方法を適用す る射出成形用金型の一実施例を示す断面図であり、 シリ コーンゴム組成物 を供給した状態を示す。

図 3は、 本 明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法を適用す る射出成形用金型の一実施例を示す断面図であり、 シリ コーンゴム組成物 を硬ィ匕して型を開いた状態を示す。

図 4は、 本発明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法を適用す る射出成形用金型の一実施例を示す断面図であり、 シリコーンゴム成形品 を型から取り出した状態を示す。

図 5は、 本発明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法により得 ることのできるシリコーンゴム成形品の一実施例を示す一部破断斜視図で ある。

図 6は、 本発明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法に使用す る転写材のー実施例を示す断面図である。

図 7は、 本発明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法により得 ることのできる図柄付シリコーンゴム成形品の一実施例を示す一部破断斜 JP97/02333 視図である。

図 8は、 本発明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法に使用す るカバ一フィルムの一実施例を示す断面図である。

図 9は、 本発明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法を適用す るプレス成形用金型の一実施例を示す断面図であり、 型を閉じてシリコンゴム組成物を供給する前の状態を示す。

図 1 0は、 本発明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法を適用 するブレス （または圧縮） 成形用金型の一実施例を示す断面図であり、 シ リコーンゴム組成物を供給した状態を示す。

図〗 1は、 本 明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法を適用 するプレス成形用金型の一実施例を示す断面図であり、 シリコーンゴム組 成物を硬ィヒして型を開いた状態を示す。

図 1 2は、 本発明に係る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法を適用 するプレス成形用金型の一実施例を示す断面図であり、 シリ コーンゴム成 形品を型から取り出した状態を示す。 図面において、 引用数字は以下の要素を表す：

1 転写材、 2 射出成形用可動側金型、

3 射出成形用成形機可動板、 4 射出成形用固定側金型、

5 射出成形用成形機固定板、 6 転写林クランプ、

7 転写材プッシュ、 8 イジェクタビン、

9 イジェクタプレート、 1 0 イジェクタロッド、

1 1 エア一ブッシュ、 1 2 未硬化シリ コーンゴム組成物、

1 3 シリ コーンゴム成形品、 1 4 基体シー ト、 1 5 剥離雇、 】 6 図柄層、 1 7 プレス成形用上金型、

1 8 ブレス成形用下金型、 1 9 カバーフィルム。

【発明の詳細な説明】

本発明の方法において、 転写材またはカバーフィルムの配置は、 図柄層 が成形品に対して整列するように位置決めすることにより行ってよレ 即 ち、 所定の箇所に図柄層が結合された成形品が最終的に得られるように転 写材またはカバ一フィルムを金型に対して配置する。 これは、 成形および 印刷の分野の当茉者には周知の方法により実施できる。 例えば、 転写材ま たはカバ一フィルムに設けた見当合わせ用印と金型に設けた見当合わせ用 印を適当なセンサ一で読み取ることにより転写材を金型に対して整列して 位笸决めすることにより転写材またはカバーフィルムの配置を行うこと力 できる。

上述のように、 第 1の要旨において、 本発明は、 転写材を用いる図柄付 シリコーンゴム成形品の製造方法を提供する。 この方法の具体的な 1つの 態樣において、 転写材は、 基体シートおよびその片側上に形成された図柄 雇を有して成り、 図柄層 （基体シートの片側に全面的に図柄層がある場 合） 、 または図柄層および図柄層が上に存在しない基体シートの片側の部 分 （基体シートの片側に部分的に図柄層がある場合） 力 金型においてシ リコーンゴム組成物に接触する。 この態様では、 図柄/ Sの少なくとも一部 分が、 好ましくは全部が、 結合促進成分を含む。 例えば、 基体シートの片 側の全面に図柄層が形成されている場合は、 図柄層の全部またはその一部 分が結合促進成分を含んでよい。 例えば、 基体シートの片側の一部分に図 柄層が形成されている場合は、 図柄層の全都またはその一部分が結合促進 成分を含んでよい。 謂 ₃₃ 転写材を使用する本発明の製造方法の別の態様において、 転写材は、 基 体シートと図柄層との間に配置された剥離層を有して成ってよい。 この剥 離層は、 基体シートの全面に形成されていても、 あるいはその一部分に形 成されていてもよい。 従って、 1つの場合では、 基体シートの全面上に剥 雜餍が形成され、 その上に図柄層が全面的または部分的に形成されていて よい。 他の場合では、 基体シートの一部分上に剥離層が形成され、 その上 に図柄層が全面的、 または部分的に形成され、 かつ、 剥雜層が形成されて いない基体シートの残りの部分上に全面的または部分的に図柄層 （剝雜雇 上の図柄層と同じでも、 あるいは異なってもよレ が形成されていてもよ レ 前者の場合では、 金型において図柄層全体および図柄層が上に存在し ない剥離層の部分 （存在する場合） がシリコーンゴム組成物に接触し、 後 者の場合では、 図柄層全体、 図柄層が上に存在しない剥離 の部分および ノまたは図柄層も剥離層も上に存在しない基体シ—トの部分 （存在する場 合） が、 金型においてシリコーンゴム組成物に接触する。 このようなシリ コーンゴム組成物に接触する層およびその一部分は、 単独で、 またはいず れの組み合わせで結合促進成分を含んでもよい。 通常、 金型においてシリ コーンゴム組成物に接触する図柄層および Zもしくは剥離層またはその一 部分が結合促進成分を含む。

尚、 剥離 ¾は、 シリコーンゴム成形品の形成に際して、 基体シートから 分離されて最終的に図柄層と共にシリコーンゴム成形品に結合して残る ¾ を意味するものとして使用している。

転写材を使用する本凳明の製造方法の更に別の態様において、 転写材 は、 図柄層の少なく とも一部分、 または図柄層の少なくとも一部分ならび に図柄層が上に存在しない剥雜屠の少なくとも一部分上に接着層を有し、 接着層、 または接着層ならびに接着層が上に存在しない図柄層の部分およ び/もしくは接着層も図柄層も上に存在しない剥離層の部分が金型におい てシリコーンゴム組成物に接触し、 接着層の少なくとも一部分、 または接 着層の少なくとも -部分ならびに接着層が上に存在しない図柄層の部分の 少なくとも一部分および Zもしくは接着層も図柄層も上に存在しない剥雜 層の部分の少なくとも一部分が結合促進成分を含む。 即ち、 この態様で は、 転写材は、 更に接着層を含んでよい。 この接着層は、 従来からシリ コーンゴム成形品に図柄を付着するために使用されているものであってよ く、 シリコーンゴム成形品と図柄餍との間の結合を可能にするものであ る。 例えばプライマ一 （例えば XP82-B0016プライマ一、 東芝シリコーン 株式会社製） を接着層に使用でき、 特開平 8— 2 9 4 9 3 8号公報に接着 層を供給することが開示されており、 この引用により、 この特許公関の内 容は、 本発明の目的に反しない限り、 本発明開示の一部を構成する。 この場合、 接着層は、 転写材の基体シートと反対側の最外表面の少なく とも一部分を形成し、 金型において未硬化のシリコ—ンゴム組成物と接触 する。 接着層は、 図柄層の上で全面的または部分的に存在してよく、 図柄 §が上に存在しない剥離層の部分が存在する場合にはその上で全面的また は部分的に存在してよく、 および または図柄層も剥離層も存在しない基 体シ—トの部分が存在する場合にはその上で全面的または部分的に存在し てよい。

上述のように、 第 2の要旨において、 発明は、 カバ一フィルムを用いる 図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法を提供する。 この方法の具体的な

1つの態様において、 カバーフィルムは、 基体シートおよびその片側の表 面上に全面的または部分的に形成された図柄層を有して成り、 図柄層 （基 体シー トの片側に全面的に図柄屠がある場合） 、 または 1柄層および図柄 層が上に存在しない基体シートの片側の部分 （基体シートの片側に部分的 CT/JP97/02333 に図柄層がある場合） が、 金型においてシリコーンゴム龃成物に接触し、 囡柄層の少なくとも一都分が結合促進成分を含む。 従って、 図柄層全体が 結合促進成分を含んでもよい。

カバ一フィルムを用いる図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法の別の 態様では、 カバーフィルムは、 基体シートの図柄層を有する側の最外表面 に接着層を有して成り、 この接着層はカバーフィルムの片側の最外面を全 面的または部分的に形成する。 接着層が最外面を全面的に形成する場合 は、 成形に際して接着)！のみが金型においてシリコーンゴム組成物に接触 し、 従って、 そのような接着/ gの少なくとも一部分が結合促進成分を含 む。 接着層が最外面を部分的に形成する場合は、 成形に際して接着層なら びに接着層が上に存在しない図柄層の部分および Zまたは接着層も図柄 ¾ も存在しない基体シー トの部分 （存在する場合） が金型においてシリコー ンゴム組成物に接触することになり、 これら層およびその少なくとも一部 分が単独、 またはいずれかの適当な組み合わせで結合促進成分を含んでよ い。

本発明の 1つの態様において、 本発明におけるシリコーン成形品に使用 する未硬化のシリ コーンゴム組成物は、 付加反応型液状シリ コーンゴム組 成物であってよく、 これは、 a成分：少なく とも 2個のアルケニル基を 1 分子中に有するポリオルガノシロキサン、 b成分： 同一または異なるケィ 素原子に結合した少なく とも 2個の水素原子を 1分子中に有するポリオル ガノハイドロジヱンシロキサン、 ならびに c成分： 白金化合物を含んで 成ってよく、 a成分の 1分子当たりのアルケニル基の数および b成分の 1 分子当たりのケィ素原子に結合した水素原子の数の内の少なくとも一方が 平均で 3以上であるのが好ましい。 このようなシリコーンゴム組成物は、 公知の組成物であり、 例えば特公昭 5 1 - 2 8 3 0 8号公報、 特公昭 5 2 - 3 9 8 5 4号公報、 特開昭 5 4 - 5 3 1 6 4号公報、 特公昭 5 9 5 0 2 5 6号公報、 特開平 8— 9 9 3 3 2号公報、 特開平 8— 1 1 8 4 1 7号 公報に開示されているシリ コーンゴム組成物を本発明において使用でき る。 尚、 これらの特^報の開示内容は、 この引用により、 本発明の目的 に反しない限り、 本発明の明細書の一部分を構成する,， 尚、 b成分のポリ オルガノハイ ドロジェンシロキサンは結合促進成分と同じであってよく、 その逆も同様である。

第 3および第 4の要旨において、 本発明は上述の図柄付シリコーンゴム 成形品の製造方法に使用できる転写材ぉよびカバーフィルムをそれぞれ提 供する。 本明細書全体を通じて上述および後述の製造方法を含む本発明の 説明に閲連して引用する事項、 特に転写材およびカバーフィルムの層構成 および使用材料等に関する種々の態様ならびにそれに関連する説明は、 そ れらの目的に反しない限り、 本発明の転写材およびカバーフィルムにも適 用できる。

また、 第 5および第 6の要旨において、 本発明は上述の図柄付シリコ一 ンゴム成形品のそれぞれの製造方法により製造できる図柄付シリコーンゴ ム成形品を提供する。 上述および後述の製造方法を含む本発明の説明に引 用した事項、 特に転写材およびカバ一フィルムの層構成に閱する種々の態 様ならびにそれに閱連する説明は、 目的に反しない限り、 本発明の転写材 およびカバーフィ ルムにも適用できる。

更に、 第 7および第 8の要旨において、 本発明は、 上述の本発明の転写 材またはカバーフィルムを用いて製造できるそれぞれの図柄付シリコーン ゴム成形品を提供する。 本明細書全体を通じて上述および後述の製造方法 の説明に関連して引用する事項、 特に転写材およびカバ一フィルムの層構 成および使用材料等に関する種々の態様ならびにそれに関連する説明は、 CT/JP97/02333 目的に反しない限り、 本発明の転写材およびカバ一フィルムにも適用でき る

以下、 図面を参照して、 本発明の製造方法の態様について詳しく説明す るが、 この説明は、 目的に反しない限り、 本発明の転写材およびカバ一 フィルムならびに成形品に当てはまる。

最初に、 転写材を用いて図柄付シリコーンゴム成形品を製造する方法に ついて説明する。

例えば、 図 6に示すような転写材 1を使用する。 これは、 基体シート 1 4の片側上に剥離層 1 5を有し、 その上に、 図柄層 1 6が形成されてい る。 先にも説明したように、 図柄層 1 6は剥離層 1 5上に全面的に （即 ち、 図示する状態とは対照的に） 形成されていてもよい。 逆に、 剥雜曆 1 5は基体シート 1 4上に部分的に （即ち、 図示する状態とは対照的に） 形 成されていてもよい。 即ち、 基体シート 1 4上において、 剥離層 1 5およ び図柄層 1 6は、 部分的または全面的に存在してよく、 全面的存在および 部分的存在の組み合わせはいずれであってもよい。

このような転写材 1を用いてシリコーンゴム成形品を形成する場合、 金 型において図柄層 1 6および露出している剥離層 1 5力 シリコーンゴム組 成物に接触する。 従って、 図柄層 1 6の全部または一部分が結合促進成分 を含んでよく、 および または露出している剥離層 1 5の全部または一部 分が結合促進成分を含んでよい。 勿論、 層形成の都合で、 露出していない 剥雜層 1 5の都分が結合促進成分を含んでも問題はない。

更に、 図示しないが、 図 6に示す転写材 1が露出剥離 の部分および Z または図柄層 1 6の上に全面的に、 あるいは部分的に接着層を有してよ い。 その場合、 シリコーンゴム成形品を形成する場合、 接着層が全面的に 存在する時は、 金型において接着層のみがシリコーンゴム組成物に接触す るので、 接着層の全体または一部分が結合促進成分を含む。 接着層が部分 的に存在する時は、 接着層だけでなく、 図柄層 1 6もしくはその一部分お よび または露出している剥雜層 1 5もしくはその一部分がシリコーンゴ ム組成物に接触するので、 これらの接触する層またはその一部分がいずれ かの適当な組み合わせでまたは単独で結合促進成分を含んでよい。

基体シート 1 4は、 図柄層 1 6を支持するシー卜であって、 成形後は、 成形品から分維されるものである。 基体シ—ト 1 4は、 図柄層 1 6に加え て、 剥離層、 接着層およびノまたは離型層 （後述） を更に有してよい。 基 体シート 1 4としては、 成形に一胶的に使用される転写材の基体シートと して用いるものを使用することができる。 例えば、 榭脂シート （例えばポ リフエ二レンスルフイ ド榭脂、 ポリカーボネート榭脂、 ポリプロピレン系 樹脂、 ボリエチレン系樹脂、 ポリアミ ド系樹脂、 ポリエステル系樹脂、 ァ クリル系樹脂、 ポリ塩化ビニル系樹脂、 ポリアリーレート樹脂などのシ一 ト） 、 金厲箔 （例えばアルミニウム箔、 銅箔など） 、 セルロース系シート (グラシン紙、 コート紙、 セロハンなど） 、 あるいはこれらのシートを 2 以上稜層したものなどを使用できる。 基体シート 1 4の厚さは、 好ましく は 1 0 π！〜 1 0 0 mである。 なかでも、 3 8 / m〜 7 5 m程度のも のが多用される。

成形後、 転写材 1から基体シ—ト 1 4を剥離して、 図柄層 1 6を基体 シート 1 4から分離できるようにするために、 必要に応じて剥離層 1 5を 基体シート 1 4上に全面的または都分的に形成してよい。 剥離種 1 5は、 成形により成形品に結合し、 最終的に成形品 1 3の最外面を形成する層で あり、 図柄層を保護する作用を有し得る。 剥離屠 1 5が存在しない場合で も、 基体シート 1 4を図柄層 1 6から容易に分離できる場合には、 剥雜層 1 5を省略してもよい。 97/02333 基体シート 1 4を刹離層 1 5からそれほど容易に剥離できない場合に は、 基体シート 1 4と剥離層 :！ 5との間に雜型層を供給してよく、 成形に 際して離型層は基体シート 1 4と举動を共にする、 即ち、 成形品には最終 的には残らない。 剥雜層 1 5は、 硬化成形後に、 シリコーンゴム成形品 1 3の脱型前、 後またはその間に、 基体シート 1 4からまたは存在する場合 には離型層から剥離する層である。 剥離層 1 5は、 基体シート 1 4を剥離 した際に、 シリコーンゴム成形品 1 3の最外面となる。 尚、 剥離層 1 5が 層内剥離を起こす場合には、 層内剥眯した面が最外面となる。 また、 雜型 層が層内離型を起こしている場合には、 図柄層側の表面に残存している離 型層力 シリコーンゴム成形品 1 3の最外面となる。

剥離層 1 5の材質としては、 アクリル系樹脂、 ボリエステル系樹脂、 ボ リ塩化ビュル系樹脂、 セルロース系榭脂、 ゴム系樹脂、 ボリウレタン系樹 脂、 ポリ醉酸ビ二ル系榭脂などの他、 塩化ビニルー酢酸ビニル共重合体系 樹脂、 エチレン—酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコホ'リマ一を用いると よい。 剥離層 1 5は着色したものでも、 未着色のものでもよレ 剥離層 1 5の形成方法としては、 印刷法 （例えばグラビア印刷法、 スクリーン印刷 法など） およびコート法 （グラビアコート法、 ロールコー ト法、 スプレー コ一ト法など） を例示できる。

図柄層 1 6を、 剥離/!が無い場合は基体シート 1 4上に、 剝 1 5力 存在する場合にはその上および/または露出した基体シート上 1 4上に形 成してよい。 図柄層 1 6を形成する箇所は限定されず、 転写材の片側に関 して全面的であっても部分的であってもよい。 図柄層 1 6はいずれの適当 な図柄を有してもよい。

図柄層 1 6の材質としては、 樹脂 （例えばボリビニル系樹脂、 ポリアミ ド系榭脂、 ポリエステル系樹脂、 アクリル系樹脂、 ボリウレタン系樹脂、 333 ポリビニルァセタール系樹脂、 ポリエステルウレタン系樹脂、 セルロ-ス エステル系樹脂、 アルキド榭脂など） をバインダーとして、 適切な色の顔 料または染料を着色剤として含有する着色ィンキを用いることができる。 特にポリウレタン系樹脂を使用するのが好ましい。 図柄層 1 6の成形方法 としては、 印刷法 （例えばグラビア印刷法、 スクリーン印刷法など） およ びコート法 （グラビアコート法、 ロールコー ト法、 スプレーコー ト法な ど） がある。 特に、 多色刷りおよび Zまたは階調表現を行うには、 オフ セッ ト印刷法ゃグラビア印刷法が適している。

図柄層とシリコーンゴム組成物が金型において接触する場合、 図柄層 1 6と成形したシリコーンゴムの表面を強固に接着させるために、 結合促進 成分を図柄層 1 6の少なくとも一部分、 このましくは全部が含んでよい。 この成分の含有量は図柄層 1 6基準 （図柄壜 1 6が部分的に含む場合は、 含んでいる部分基準） で、 0 . 1〜 1 0重1:%、 好ましくは 0 . 5〜 5重 量⁰ /₀にするとよい。 0 . 1重量％未満では、 シリコーンゴムと図柄層 1 6 の接着強度が不十分になる可能性があり、 1 0重量％を超えると、 図柄層 1 6の摩耗強度が不十分になる可能性がある。

また、 転写材において、 図柄層】 6が部分的に設けられて、 剥雜層 1 5 が部分的に露出して、 図柄層 1 6および剥離 ® 1 5がシリコーンゴム組成 物と金型において接触する場合、 図柄層 1 6および剥離層 1 5とシリコ— ンゴムの表面を強固に接着させるために、 結合促進成分が図柄層 1 6およ び剥離 1 5内に含有されるのが奸ましい。 図柄層の面稜が露出剥離層の 面積に対して相当小さい場合、 剥離層 1 5だけが結合促進成分を含んでも よい。 剥離層またはその一部分内の結合促進成分の含有量は、 上述の図柄 層に含まれる場合と同じ、 即ち、 舍まれる層または結合促進成分を含む剥 離層 1 5の一部分基準で、 0 . 1 〜 1 0重量⁰ /₀、 好ましくは ϋ . 5〜 5重 7/02333 量⁰ /₀にするとよい。 0 . 1重量％未満では、 シリコーンゴムと剥離層 1 5 の接着強度が—不十分になり得、 1 0重量％を超えると、 剥離層 1 5の摩耗 強度が不十分になり得る。

更に、 上述のように、 基体シートの図柄層側の最外面を形成する接着層 を設けてもよい （図示せず） 。 接着層は、 シリコーンゴム成形品 1 3に図 柄屠 1 6および または剥離層 1 5を接着するための機能を有する層であ る。 接着層としては、 シリコーンゴム成形品 1 3に適した感熱性あるいは 慼圧性の樹脂を適宜使用してよい。 例えば、 チタン酸エステル、 炭素官能 性シラン、 あるいはこれらの混合物の有機溶媒溶液、 ポリウレタン系榭 脂、 ポリエステル系樹脂、 エチレン—酢酸ビニル共重合体、 ポリ塩化ビニ ル、 アクリル系樹脂、 プチラール系樹脂、 ァセタール系榭脂、 あるいはこ れらにシラン化合物としてアルコキシシラン、 クロルシランなどを添加し たものなどを用いることができる。

接着 ®とシリコーンゴム成形品の表面の接着を促進するために、 接着層 か 写材に存在する場合は、 結合促進成分を含有してよい。 上述の図柄層 1 6の場合と同様に、 この成分の含有量は接着餍または結合促進成分を含 む接着層の一部分基準で、 0 . 1〜 1 ϋ重量％、 好ましくは 0 . 5〜 5重 量⁰ /₀にするとよい。 0 . 1重量⁰ /。未満では、 シリコーンゴムと接着層の接 着強度が不十分になり得、 1 0重量％を超えると、 接着層の摩耗強度が不 十分になり得る。 接着層の形成方法としては、 印刷法 （例えばグラビア印 刷法、 スクリーン印刷法など） およびコート法 （例えばグラビアコート 法、 ロールコート法、 スブレ一コート法など） がある。 接着層が存在する この場合において、 接着層が転写材の図柄側に全面的に存在し、 図柄層 1 6および または剥離層 1 5が全く露出していない場合、 またはその露出 部分の面積力小さい場合いは、 接着層のみが結合促進成分を含むだけで十 分である場合がある。 逆に、 接着層の面積が他の露出部分の面積に比べて 小さく、 その露出部分が結合促進成分を含有することにより接着機能を有 する場合には、 接着層は結合促進成分を必ずしも含む必要はない。

上述のような構成の転写材 1を、 温調された金型内に挟み込む （図 1お よび 9参照〉 。 金型としては、 射出成形用金型、 シリコーンゴム用金型 (例えば液状シリコーンゴム射出成形 L I M (Liquid Injection Molding) 用 金型） 、 プレス （または圧縮） 成形用金型、 成形同時転写用金型などを用 いるとよい。 金型の材 としては、 可能な場合には、 金属の他にゴムある いはブラスチックを用いてもよい。

金型を温調するには、 通常の樹脂成形で用いられる水あるいは油を熱媒 体に用いた温調方法、 電気カートリッジヒーターによる温調方法、 更には これらの併用による温調方法がある。 金型の温調は、 金型の一部あるいは 全面を 6 0〜 2 2 0 1：、 好ましくは 8 0〜 2 0 0 の範囲内の所定の温度 に保つようにするとよい。

転写材 1は枚葉として、 または （図示するように） 長尺の連続シートと して供給してよい。 転写材 1を金型内の所定の位置に配置して固定するに は、 枚葉の転写材 1を一枚づっ金型に送り込んでもよいし、 長尺の転写材 1の場合はその必要部分を間欠的に金型に送送り込んでもよい。 長尺の転 写材 1を使用する場合、 位置決め機構を有する送り装置を使用して、 たと えば転写材 1の図柄層 1 6と成形用金型との見当を一致させるとよい。 ま た、 転写材 1を間欠的に送り込む際に、 転写材 1の位置をセンサーで検出 した後に転写材 1を可動型 2と固定型 4とで固定すれば、 常に同じ位置で 転写材 1を固定することができ、 図柄層 1 6などの位置ずれが生じないの で便利である。

転写材 1はキヤビティに載置するか、 あるいは真空吸引などによりキヤ 3 ビティ面に密着させる。 これらの場合、 シリコーンゴム成形品 1 3の形状 によっては、 転写材 1をあらかじめ金型のキヤビティ面に沿うような凹凸 形状にプレフォームしておいてもよい。

次に、 キヤビティ内に未硬化のシリコーンゴム組成物 1 2を供給して満 たす （図 2、 1 0参照） 。 このシリコーンゴム組成物は転写材】の図柄層 1 6側に供給する。

シリコーンゴム組成物としては、 先に特許文献を引用して説明したよう な一般的に使用されているシリコーンゴム組成物を使用できる。

例示できるシリコーンゴム組成物としては、 上述の上うな a成分、 b成 分および c成分を含む付加反応型液状のシリコーンゴム組成物であり、 a 成分と b成分の反応によって網状の分子骨格を形成するために、 a成分の 1分子あたりのアルケニル基の数、 および b成分の 1分子あたりのケィ素 原子に結合した水素原子の数のうち少なくともいずれか、 好ましくは後者 力、 平均で 3以上の数、 より好ましくは 4以上の数であり、 成形に適した より優れた硬化性と物性のゴム状弾性体を得ることができると共に、 図柄 層等との接着力も向上する。

a成分において、 アルケニル基としては、 ビニル、 ァリル、 1 一ブテニ ル、 1—へキセニルなどが例示されるが、 合成が容易で、 また硬化前の組 成物の流動性や、 硬化後の組成物の耐熱性を損ねないという点から、 ビニ ル基が最も好ましい。 a成分のゲイ素原子に結合した他の有機基として は、 メチル、 ェチル、 プロピル、 ブチル、 ペンチル、 へキシル、 ォクチ ル、 デシル、 ドデシルなどのアルキル基； フエニルなどのァリール基； 2 一フエニルェチル、 2—フエニルプロピルなどのァラルキル基； クロロメ チル、 クロ口フエニル、 3， 3， 3—トリフルォロブ口ピルなどの置換炭 化水素某が例示される。 これらのうち、 合成が容易であって、 機械的強度 および硬化前の流動性などの特性のバランスが優れているという点から、 メチル基力 ^¾ '最も好ましい。

a成分のシロキサン骨格は、 直鎮状でも分岐状であってもよい。 硬化後 の組成物の機械的特性を向上させ、 複雑な形状の成形に適応するために は、 直鎖状のポリオルガノシロキサンと分岐状のボリオルガノシロキサン とを混合して用いることが好ましい。 アルケニル基は、 a成分のポリシ口 キサン鎖の末端または途中のいずれに存在してもよく、 その双方に存在し てもよいが、 硬化後の組成物に便れた機械的性質を与えるためには、 直鎖 状の場合、 少なくともその而末端に存在していることが好ましい。

a成分の重合度は特に限定されないが、 硬ィヒ前の組成物が良好な流動性 および作業性を有し、 硬化後の組成物が適度の弾性を有するには、 における粘度が 5 0 0〜 5 0 0 0 0 0 c Pのものが好ましく、 1 0 0 0〜 1 0 0 0 0 0 c Pのものが特に好ましい。

b成分のボリオルガノハイドロジヱンシロキサンは、 分子中に舍まれる ヒドロシリル基 （〜S i 一 H ) が a成分中のアルケニル基 （例えば〜 S i 一 C H = C H ₂〉 への付加反応を行うことにより、 a成分の架橋剤として 機能するものである。 b成分におけるシロキサン骨格は、 直鎖状、 分岐状 および環状のいずれであってもよい。 シロキサン単位のケィ素原子に桔合 した有機基としては、 上記の a成分におけるアルケニル基以外の有機基と 同じのものが例示され、 それらの中でも、 合成が容易な点から、 メチル基 が最も好ましい。

b成分の重合度は特に限定されないが、 同一のケィ素原子に 2個以上の 水素原子が結合したポリオルガノハイドロジヱンシロキサンは合成が困難 なため、 硬化物を網状化して便れた物性のシリコーンゴム成形品 1 3を得 るには、 3個以上のシロキサン単位からなることが好ましい。 3 b成分の a成分との配合量は、 a成分中のァルケ二ル基 1個に対して b 成分中のケィ素原子に結合した水素原子が、 好ましくは 0 . 5〜 5個、 更 に好ましくは 1 〜 3個となるような量である。 上記の水素原子の存在比が 0 . 5未満となる量では、 硬化が完全に完了しない。 該存在比が 5を越え る量の場合は、 射出成形品の圧縮永久歪が増加するばかりでなく、 硬化の 際に発泡力 ^s起こりやすく、 表面状態のよくない成形品を与えることがあ る

シリコーンゴム組成物 1 2が上記 a成分を含むものであり、 かつ金型に おいて転写材のシリコーンゴム組成物 i 2に接する層またはその一部分が 同じまたは異なるケィ素原子に結合した少なくとも 2個の水素原子を 1分 子中に有するポリオルガノハイ ドロジェンシロキサンを含むものである場 合には、 シリコ一ンゴム組成物 1 2中のボリオルガノシロキサンとシリ コーンゴム龃成物 1 2に接する層またはその一部分中のポリオルガノハイ ド Dジヱンシロキサンとが反応し、 プライマ一として作用するので、 シリ コーンゴム成形品 1 3上にシリコーンゴム組成物 1 2に接する層が強固に 形成される。

c成分の白金化合物は、 a成分中のアルケニル基と b成分中のヒドロシ リル基との間の付加反応を促進させるための触媒であり、 特に常温付近に おいて硬化反応の触媒能が良好であるという点で便れている。 白金系化合 物としては、 白金ブラック、 塩化白金酸、 塩化白金酸とアルコール （例え ば 2—プロパノール） との反応生成物 （アルコール変性物） 、 塩化白金酸 とォレフイ ン、 アルデヒ ド、 ビニルシロキサン又はアセチレンアルコール 類との錯体、 白金ーォレフイン錯体、 白金一ビニルシロキサン錯体、 白金 一ホスフィ ン錯体などが例示される。 このうち、 a成分および b成分への 溶解性および良好な触媒活性の点から、 塩化白金酸とアルコール （例えば 2—ブロパノール） の反応生成物および白金—ビニルシロキサン錯体など が特に好ましい。

c成分の配合量は、 a成分に対し、 白金原子換算で好ましくは 0 . 1 〜 5 0 0重置 ppm、 さらに好ましくは 1〜 1 0 0重量 ppmである。 0 . 1重 量 ppm未満の場合は、 硬化速度が遅くそのため成形のサイクル時間が長く なることがあり、 効率的でない。 一方、 5 0 0重量 ppmを越えると、 硬化 速度が過度に早まるために、 各成分を配合した後の作業性が損なわれ得、 また、 不経済でもある。

このような a成分、 b成分および c成分を含む液状シリコーンゴム組成 物 1 2の流動性を調節したり、 シリコーンゴム成形品 1 3の機械的強度を 向上させるために、 通常、 充填剤を配合してよい。 充填剤としては、 沈殿 シリカ、 煙霧質シリカ、 焼成シリカ、 シリカエア口ゲル、 煙搽質酸化チタ ンのような補強性充填剤；粉砕石英、 ケイソゥ土、 アルミ ノケィ酸、 酸ィ匕 亜鉛、 酸化鉄、 炭酸カルシウムのような非補強性充填剤が例示される。 こ の充填剤は、 そのままでも、 へキサメチルシラザン、 ボリメチルシロキサ ンのような有機ケィ素化合物で表面処理したものでもよい。 また、 シリ コーンゴム組成物 1 2の室温における硬化を抑制して、 貯蔵安定性および 作業性を改善するために、 アセチレンアルコール化合物、 ビニル基含有低 分子シロキサン化合物、 マレイン酸ジァリル、 トリアリルイソシァヌレ一 ト、 二トリル化合物または有機過酸ィヒ物のような硬化遅延剤を配合しても よい。 シリコーンゴム組成物がシリカ、 特に微粉末シリカをを含む場合、 シリ力の比表面積が 5 0 m ² Z g以上であるのが好ましく、 その Sは、 a ) 成分 1 0 0重量部当たり 5〜 6 0重量部であるのが好ましい。 比表面 積が 5 0 m ²ノ g以上であるシリカはシリコーンゴムにより向上した補強 性を付与させる材料である。 比表面積が 5 0 m ² g以下であると、 シリ コーンゴムを充分に補強性付与できない場合がある。 このようなシリカの 例としてァエロジル 1 30、 200、 300、 R - 972 (日本ァエロジ ル株式会社製） が挙げられる。

更に、 シリコーンゴム組成物は、 無機顔料、 有機染料等の着色剤、 酸化 セリウム、 炭酸亜鉛、 炭酸マンガン、 ベンガラ、 酸化チタン、 カーボンブ ラック等の耐熱性向上剤、 難燃性向上剤等を含んでもよい。

本発明において使用するシリコーンゴム組成物としては、 転写成形性に 優れ、 加熱によって速い硬化速度が得られることや、 硬化の均一性に優れ る点から付加反応型、 有機過酸化物加硫型のものが適しているが、 これに 限定されるものではなく、 縮合型の室温硬化性シリコーンゴムも使用でき る。

尚、 a成分および b成分は、 例えば次のように、 より具体的にそれぞれ A) 成分および B) 成分として表すこともできる ：

A) —般式： R i _a R 2 _bS i 0 — （_{a + l>}) I /2

(式中、 R 1はアルケニル基であり、 R ²は脂肪族不飽和結合を含まない 置換または非 g換の 1価の炭化水素基であり、 aは 1〜 3の整数であり、 bは 0〜2の整数であり、 ただし a + bは 1〜3の整数である。 ） で示さ れる少なく とも 1つのシロキサン単位を有し、 少なくとも 2個の R 1を有 するポリオルガノシロキサン；および

B) —般式： R3 _cHd S i 0 - _{(c + d)} 1 Z2

(式中、 R ³は置換または非置換の 1価の炭化水素基であり、 cは 0〜2 の整数であり、 dは 1〜3の整数であり、 じ + 1は 1〜3の整数でぁ る。 ) で示される少なくとも 1つのシロキサン単位を有するポリオルガノ ノヽィ ドロジェンシロキサン。

尚、 硬ィヒ後の組成物に耐寒性が更に必要な時は、 成分 Aにおいて、 R² としてフエ二ル基を少量、 また、 IT油性が必要な時には 3 , 3 , 3—トリ フルォロプロピル基を導入させてょレ 。

また、 本発明における付加反応硬化型シリ コーンゴムを実用に供する ヒ から、 硬化時間の調節を行う必要がある場合には、 ビニルシクロテトラシ ロキサンのようなビニル基含有オルガノポリシロキサン、 トリアリルイソ シァネート、 アルキルマレエ一ト、 アセチレンアルコール類及びそれらの シラン、 シロキサン変性物、 ハイ ドロパ一オキサイ ド、 テトラメチルェチ レンジァミン、 ベンゾトリァゾール及びそれらの混合物からなる群の中か ら選んだものを、 硬化反応 IU御剤として使用しても良い。

上述のような組成の未硬化のシリコーンゴム組成物 1 2を金型内に供給 してキヤビティを充満させ、 シリコーンゴムを硬化させることによってシ リコーンゴム成形品 1 3を形成するのと同時にその表面に転写材 1の図柄 層 1 6を含む転写層を接着させる。

シリ コーンゴム齟成物の硬ィヒは、 常温でも進行するが、 硬化温度を 6 0 〜 2 2 0 、 好ましくは 8 0〜 2 0 0 の範囲で、 かつ、 転写材 1の熱溶 融温度未満の所定温度とするのが好ましい。 6 0 未満ではシリ コーンゴ ム組成物 1 2の硬化に長時間を要し、 2 2 0 を越えるとスコーチの原因 となる。 また、 転写材 1の熱溶融温度まで温度を上げると、 転写材 1を構 成する基体シ一ト 1 4や図柄層 1 6など力溶けるので好ましくない。 尚、 加熱が短時間であれば、 転写材 1の熱溶融温度を超えても転写材 1が溶融 することはない。

最後に、 シリコーンゴム組成物 1 2の硬化後に金型を開いて （図 3、 1 1参照） 図柄付シリコーンゴム成形品 1 3を取り出す （図 4、 1 2参 照） 。 尚、 転写材 1を長尺のものとし、 転写材 1およびシリコーンゴム成 形品 1 3の金型からの取り出しを連続的に行う ようにしてもよい。 次に、 カバーフィルム 1 9を用いて図柄付シリコーンゴム成形品を製造 する方法を説明する。

本発明において用いるカバーフィルム 1 9は、 基体シー ト 1 4の片側面 上に、 図柄層 1 6を積層したものを用いる （図 8参照） 。 図示した態様で は、 図柄層 1 6は、 基体シ一ト 1 4上で部分的に形成されている力 基体 シー ト 1 4の片側で全面的に形成されていてもよい。

基体シ一ト 1 4の材質としては、 上述の転写材の基体シ—卜に使用でき る材料に加えて、 布、 天然皮革、 合成皮革、 紙などであってもよい。 基体 シート 1 4の厚さは、 1 0〃m〜 l . 0 mmが好ましい。 とりわけ、 2 5 m〜 2 0 0 m程度のものが多用される。

また、 基体シート 1 4は、 無色透明であっても、 有色透明であっても、 不透明であってもよい。 着色された基体シート 1 4 としては、 適切な色の 顔料または染料を着色剤として含有するものを用いるとよい。

図柄層 1 6の材質としては、 転写材の図柄層に使用できる材料を使用で きる。 図柄層の形成方法も転写材 1の図柄層の場合と同様である。

このような図柄層 1 6をシリコーンゴム成形品の表面を強固に接着させ るために、 転写材の場合と同様に、 図柄層 1 6またはその一部分は結合促 進成分を含み、 その含量も転写材の場合と同様であってよい。

また、 転写材の場合と同様に、 必要に応じて接着層 （図示せず） を設け てもよレ 。 接着層は、 転写材 1の場合と同様に形成するとよい。 尚、 転写 材の場合と同様に、 接着層が力バ—フィルムの片側の最外表面の大部分、 好ましくは実質的に全部を構成する場合には、 図柄雇 1 6は結合促進成分 を必ずしも含む必要はない。

上記のような構成のカバ一フイルム 1 9を用いてシリ コーンゴム成形品 を製造できる。 この成形方法は、 転写材がカバーフィルムに代わる点が置 換されるだけであり、 先に説明した転写材の場合と冋じであってよい。 本発明の方法により得られる図柄付シリコーンゴム成形品は、 図柄が強 固にシリコーンゴム成形品に結合しているので、 ガスケッ ト、 パッキンだ けでなく、 キーボ一ドなどの製品に極めて有用である。

尚、 本発明の転写材およびカバーフィルムを構成する部材のディメン ジョンは、 特に限定されるものではなく、 それらの用途に応じて当業者で あれば、 容易に決定できる。 又、 本明細書において .「全面的」 および 「部 分的」 は問題とする都材の片側に関して使用する。

【発明の効果】

本発明は、 成形時にシリコーンゴム組成物に接する転写材またはカバー フィルムの層中にケィ素原子に結合した少なくとも 2個の水素原子を】分 子中に有するポリオルガノハイ ドロジェンシロキサン類、 あるいはビニル トリエトキシシランなどのような不飽和結合を有するアルコキシシラン類 を配合することにより、 シリコーンゴム成形品の表面に図柄を強固に形成 できる。

【実施例】

以下、 本発明を実施例によってさらに詳述するが、 本発明はこれによつ て限定されるものではない。

(実施例 1 )

液状シリコーンゴム組成物用射出成形機として、 ァーブルグ社製

ALLROUNDER320M/H/D750-210を用いた。 装着した金型は温調機で 1 4 0でに加熱し、 液状シリコーンゴム組成物を射出成形機に供給するポンプ として、 ドバーク社製 2KM-900を用いた。 また、 付加反応型液状シリコー ンゴム組成物として、 東芝シリコーン株式会社製 TLM1405を用いた。 厚さ 2 5 のポリエチレンフタレートフィルムからなる基体シ一 ト上 に、 メチルァクリ レート系榭脂からなる剥離層、 ポリオルガノハイ ド口 ジェンシロキサンとしてのメチルハイ ドロジェンシ υキサン （東芝シリ コーン株式会社製、 TSF484) を 1重量％を含むウレタン一ポリエステル 共重合 脂および 5色 （赤 '靑 '黄 · 0 ·黒） の顔科を含有してなる図 柄層が形成された転写材を用意し、 金型に位置决めして固定した。

次に、 型締めを行い （図 1参照） 、 下記に示す条件で未硬化のシリコー ンゴム組成物を金型内のキヤビティ に射出し （図 2参照） 、 シリコーンゴ ム組成物の硬化後に金型を開き、 転写材と共に転写材に密着したシリコー ンゴム成形品を金型より取り出した。 この際、 シリコーンゴム成形品をィ ジェクタピンで押し出すのと同時に （IH 3参照） 転写材をキヤビティから 離れる方向へ引っ張った。 （図 4参照）

成形条件を次に示す：

射出圧力 2 0 k g i Z c m 2

射出時間 1 0 s e c

保圧時間 5 s e c

硬化時間 3 5 s e c

総成形時間 6 0 s e c

金型温度 1 5 0

型締圧力 3 0 t

シリ ンダー温度 1 5

最後に、 転写材の基体シートを剥がしたところ、 図柄付シリコーンゴム 成形品を得た （図 5参照） 。

以上の実施例により、 図柄付シリコーンゴム成形品は金型から容易に脱 型できることが判明した。 また、 基体シート剥離後のシリ コーンゴム成形 品は、 バリを有さないものであった。

(比較例 1 )

比較例として、 図柄層にメチルハイドロジヱンシロキサンを配合しない こと以外は実施例 1と同様の条件にして、 未硬化のシリ コーンゴム組成物 を金型内のキヤビティに射出し、 シリコーンゴム組成物の硬化後に金型を 開き、 転写材と共に転写材に密着したシリコーンゴム成形品を金型より取 り出した。 この際、 シリコーンゴム成形品をイジェクタピンで押すのと同 時に転写材をキヤビティから離れる方向へ引っ張った。

最後に転写材の基体シートを剥がしたところ、 図柄層は基体シ—トに形 成されたままで、 シリコーンゴム表面上に図柄層は転写されなかった。

(比較例 2 )

比較例として、 転写材を用いないこと以外は実施例 1と同様の条件にし て、 未硬化のシリコーンゴム組成物を金型内のキヤビティに射出し、 シリ コーンゴム成形品を得た後、 付加反応型シリ コーンインキによりシリコ一 ンゴム成形品の表面にスクリーン印刷を行い、 さらに加熱してシリコーン インキを硬化させて図柄を形成した。 シリコーンインキによる図柄は、 シ リコーンゴム成形品に密着することなく剥離した。 (実施例 2 )

ブレス成形機を用い、 装着した金型は温調機で 1 3 0 に加熱し、 シリ コーンゴム組成物はミラブル型シリコ一ンゴム （東芝シリ コーン株式会社 製、 TSE221-5U) に有機過酸化物加硫剤 （東芝シリコーン株式会社製、 TC-8) を 0 . 5重量％配合したものを用いた。

厚さ 2 5 mのポリエチレンフタレー トフイルムからなる基体シ一ト上 に、 メチルァクリレート系からなる剥離層と、 ビニルトリエトキシシラン (東芝シリコーン株式会社製、 TLM8311) を 1重量％含むウレタン—ポリ エステル共重合体樹脂および 5色 （赤 ·青 ·黄 · 白 ·黒） の顔料を含有し てなる図柄層とが形成された転写材を用意し、 金型に位置決めをして固定 した （図 9参照） 。

次にシリコーンゴムを金型内に配置して型締めを行い、 下記に示す条件 でプレス成形し （図 1 0参照） 、 シリコーンゴム組成物の硬ィ匕後に金型を 開き （図 1 1参照） 、 転写材とともに転写材に密着したシリコーンゴム成 形品を金型より取り出した （図 1 2参照） 。

成形条件を次に示す：

金型温度 1 3 0 ^

硬化時間 3 0 0 s e c

最後に転写材の基体シートを剥離して、 図柄付シリコーンゴム成形品を 得た （図 5参照） 。

(比較例 3 )

比較例として、 転写材を用いないこと以外は実施例 2と同様にしてシリ コーンゴムを成形し、 赤色シリコーンインキを用いてシリコーンゴム成形 品表面にスクリーン印刷を行い、 加熟 ( 1 2 0 °C, 3 0秒） してシリコ一 ンインキを硬ィヒさせた。 次に、 同様の印刷工程により、 青 '黄 - 白 '黒の 順でシリコーンインキをシリコーンゴム成形品に印刷を行った。 重さ 3 0 0 gの金属をボリエステル布で包み、 それぞれ実施例 1、 2お 97/02333 よび比較例 3の図柄付シリコ—ンゴム成形品の表面ですベらせて、 往復何 サイクルで図柄に影響が出るかについて試験した。 結果を以下の表に示 す。

(実施例 3 )

プレス成形機を用い、 装着した金型は温調機で 1 7 0でに加熱し、 シリ コーンゴム組成物はミラブル型シリコ一ンゴム （東芝シリコーン株式会社 製、 TSE221-5U) に付加反応型加硫剤 (XC92-B2428) を 0 . 5重量 °/₀、 XC92-B2429を 2 . 0重量％ (いずれも、 東芝シリコーン株式会社製） 配 合したものを用いた。

転写材として、 厚さ 2 5 mのポリエチレンフタレートフィルムからな る基体シート上に、 メチルァクリレ一 ト系からなる剥離層およびボリオル ガノハイ ドロジェンシロキサンとしてのメチルハイ ドロジェンシロキサン (東芝シリコーン株式会社製、 TSF⁴84) を 1重量⁰ /₀を含むウレタンーポ リエステル共重合体樹脂および 5色 （赤 ·青 ·黄 · 白 ·黒） の顔料を含有 してなる図柄/ Sが形成された転写材を用意し、 金型に位置决めをして固定 した （図 9参照） 。

次にシリコーンゴム組成物を金型内に配置して型締めを行い、 下記に示 す条件でプレス成形し （図 1 0参照） 、 シリコーンゴム組成物の硬化後に 金型を開き （図 1 1参照） 転写材とともに転写材に密着したシリコーンゴ ム成形品を金型より取り出した （図 1 2参照） 。

成形条件を次に示す：

金型温度 1 7 0

硬化時間 3 0 0 s e c

最後に転写材の基体シートを剥して、 図柄付シリコーンゴム成形品を得 た （図 5参照） u (比較例 4 )

比較例として、 図柄層にビニルトリエトキシシランを配合しないこと以 外は、 実施例 3と冋様の条件にて、 未硬化のシリコーンゴム組成物を金型 のキヤビティに供給して充満させ、 シリコーンゴム組成物の硬ィヒ後に金型 を開き転写材とともに転写材に密着したシリコーンゴム成形品を金型より 取り出した。

最後に転写材の基体シ—トを剥がしたところ、 図柄層は基体シ—トに形 成されたままで、 シリコーンゴム表面上に図柄層は転写されなかった。

(実施例 4 )

厚さ 2 5 mのボリカーボネー トフィルムからなる基体シート上に、 ポ リオルガノハイ ドロジェンシロキサンとしてのメチルハイ ドロジェンシ口 キサン （東芝シリコ一ン株式会社製、 TSF⁴8⁴) を 2重量⁰ /o含むウレタン · 一ビニル共重合体樹脂および 5色 （赤 '青 '黄 '白 ·黒） の内の 1種の顔 料を含有するィンキを順次スクリーン印刷して図柄層を形成し、 図 8の力 ノ ーフィルムを得た。 次に、 カバ一フィルムを金型に固定し、 型締めを行い、 実施例 1 と同様 の条件で未硬化のシリコーンゴム組成物を金型内のキヤビティに射出し、 シリコーンゴム組成物の硬化後に金型を開き、 シリコーンゴム成形品に力 一フィルムが接着した図柄付シリコーンゴム成形品を金型より取り出し た。 この際、 図柄付シリ コーンゴム成形品をイジェクタピンで押し出すの と同時にカバーフィルムをキヤビティから離れる方向へ引っ張って図柄忖 シリコーンゴム成形品を得た。

(比較例 5 )

比較例として、 図柄層にメチルハイ ドロジヱンシロキサンを配合しない こと以外は実施例 4と同様にしてシリコーンゴム成形品を製造したとこ ろ、 キヤビティからシリコーンゴム成形品を取り出す際、 カパ一フィルム をキヤビティから離れる方向へ引っ張ると、 シリコーンゴム成形品はキヤ ビティに残り、 カバーフィルムはシリコーンゴム成形品の表面から剥離し た。

(実施例 5 )

厚さ 4 0〃ΙΏのウレタンフィ ルムからなる基体シート上に、 メチルハイ ドロジェンシロキサン （東芝シリコーン株式会社製、 TSF484) を 1重 量％配合したウレタン樹脂および 5色 （赤 '青 '黄 ' 白 '黒） の内の 1種 の顔料を含有してなるィンキを順次スクリーン印刷して図柄層を形成し、 カバーフィルムとした。

次に、 カバーフィ ルムを金型に固定し、 型締めを行い、 付加反応型液状 シリコ一ンゴム組成物 （東芝シリコーン株式会社製、 TLM1405) をァーブ ルグ社製 ALLROUNDER 320M/H/D 750-210を用い射出して図柄付シリコ一 ンゴム成形品を得た。

このようにして得られた図柄付シリコーンゴム成形品は、 カバーフィル ムとシリコーンゴム成形品が強固に接着したものであった。 また、 カバー フィルムとシリコーンゴム成形品との接着力を測定したところ、 成形時間 が 1 20秒の場合には 5 5 k f Zcm2にて凝集破壊率 100%という 優れた結果が得られた。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 基体シートおよび基体シ—トの片側の少なくとも一部分上に位置す る図柄層を有して成る転写材を金型に配置する工程、

金型のキヤビティ内の図柄層側に未硬化のシリコーンゴム組成物を供給 して硬化させることにより転写材と一体になっているシリコーンゴム成形 品を形成する工程、 ならびに

転写材と一体になつているシリコーンゴム成形品から基体シートを分離 する工程

を含んで成る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法において、

金型においてシリコーンゴム組成物に接触する、 基体シートを除く転写 材の部分の少なく とも一部分が、 少なくとも 1つの不飽和結合を有するァ ルコキシシラン類ならびに同じまたは異なるケィ素原子に結合した少なく とも 2個の水素原子を有するボリオルガノハイ ドロジヱンシロキサン類か ら成る群から選択される少なく とも 1種の化合物を結合促進成分として含 有することを特徴とする図柄付シリコ一ンゴム成形品の製造方法。

2 . アルコキシシラン類には、 ビニルトリエトキシシラン、 ビニルトリ ス （2—メ トキシェトキシ） シランおよび 3—メタクリルォキシプロピル トリメ トキシシランが含まれる請求の範囲 1記載の製造方法。

3 . 基体シートを分離する工程は、 シリコーンゴム組成物の硬化後、 金 型を開いて転写材と一体になつているシリコーンゴム成形品を金型から取 り出す工程、 および

転写材と一体になつているシリコーンゴム成形品から基体シートを剥離 して図柄付シリコーンゴム成形品を得る工程

を更に含む請求の範囲 1または 2記載の方法。

4 . 基体シートを分離する工程は、 シリコーンゴム組成物の硬化後、 金 型を開いて転写材と一体になっているシリコーンゴム成形品から基体シー トを剥離して図柄付シリコーンゴム成形品を金型に残す工程、 および 図柄付シリコ—ンゴム成形品を金型から取り出す工程

を更に含む請求の範囲 1または 2記載の方法。

5 . 基体シー トを分離する工程は、 シリ コーンゴム組成物の硬化後， 金 型を開いて転写材と一体になっているシリコーンゴム成形品から基体シ一 トを剥離しながら HI柄付シリコーンゴム成形品を金型から取り出す工程を 更に含む請求の範囲 1または 2記載の方法。

6 . 転写材の配笸は、 図柄層が成形品に対して整列するように位置決め することにより行う請求の範囲 1〜 5のいずれかに記載の方法。

7 . 図柄層、 または図柄層および図柄層が上に存在しない基体シートの 片側の部分が、 金型においてシリコーンゴム齟成物に接触し、

図柄層の少なくとも一部分が結合促進成分を含む請求の範囲 1〜6のい ずれかに記載の方法。

8 . 転写材は、 基体シートと図柄層との間に配置された剥雜層を更に有 して成り、

図柄層、 または図柄層および図柄層が上に存在しない剥離層の部分が、 シリコーンゴム組成物に接触し、

図柄層の少なく とも一部分および/または剥離層の少なくとも一部分が 結合促進成分を含み、

シリコーンゴム組成物の硬化後に基体シートを分離する場合、 剥離層は 図柄層と共にシリコーンゴム成形品に結合して残る請求の範囲 1〜 7のい ずれかに記載の方法。

9 , 転写材は、 図柄層の少なくとも一部分、 または図柄屠の少なくとも —部分ならびに図柄層が上に存在しない剥離層の少なく とも一部分上に接 着層を更に有し、

接着暦、 または接着層ならびに接着層が上に存在しない図柄層の都分お よび Zもしくは接着層も図柄餍も上に存在しない剥離層の部分がシリコー ンゴム組成物に接触し、

接着餍の少なくとも一部分、 または接着層の少なくとも一都分ならびに 接着/ Sが上に存在しない図柄層の部分の少なくとも一部分およびノもしく は接着層も図柄層も上に存在しない剥離層の部分の少なくとも一部分が結 合促進成分を含む請求の範囲 8記載の方法。

1 0 . 未硬化のシリコ一ンゴム組成物は、 付加反応型液状シリ コ一ンゴ ム組成物であって、

a成分：少なくとも 2個のアルケニル基を 1分子中に有するポリオル ガノシロキサン、

b成分：同じまたは異なるケィ素原子に結合した少なくとも 2個の水 素原子を 1分子中に有するポリオルガノハイ ドロジェンシロキサン、 なら びに

C成分： 白金化合物

を含んで成り、 好ましくは a成分の 1分子当たりのァルケニル基の数およ び b成分の 1分子当たりのケィ素原子に結合した水素原子の数の内の少な くとも一方が平均で 3以上である請求の範囲 1 〜 9のいずれかに言 id載の方 法。

•1 1 . 結合促進成分を含む部分は、 それを 0 . 1 〜 1 0重量％の¾で含 む請求の範囲 1〜 1 0のいずれかに記載の方法。

1 2 . 基体シ—トおよび基体シートの片側の少なく とも一部分ヒに位置 する図柄層を有して成るガバーフィルムを金型に配置する工程、 ならびに 金型のキヤビティ内の図柄層側に未硬化のシリコーンゴム組成物を供給 して硬化させることによりカバーフィル厶と一体になっているシリコーン ゴム成形品を形成する工程

を含んで成る図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法において、

金型においてシリ コーンゴム組成物に接触する、 基体シートを除く転写 材の部分の少なく とも一部分が、 少なくとも 1つの不飽和桔合を有するァ ルコキシシラン類ならびにケィ素原子に結合した少なくとも 2個の水素原 子を有するポリオルガノハイ ドロジェンシロキサン類から成る群から選択 される少なくとも 1種の化合物を結合促進成分として含有することを特徴 とする図柄付シリコーンゴム成形品の製造方法。

1 3 . アルコキシシラン類には、 ビニルト リエトキシシラン、 ビニルト リス （2 —メ トキシエトキシ） シランおよび 3 —メ タアクリルォキシブ D ビルトリメ トキシシランが含まれる請求の範囲 1 2記載の製造方法。

1 4 . カバーフィルムの配置は、 図柄屠が成形品に対して整列するよう に位置决めすることにより行う請求の範囲 1 2または 1 3記載の方法。

1 5 . 図柄層、 または図柄層および図柄層が上に存在しない基体シート の片側の部分が、 金型においてシリコーンゴム組成物に接触し、

図柄層の少なく とも一部分が結合促進成分を含む請求の範囲 1 2 〜 1 4 のいずれかに記載の方法。

1 6 . カバ一フイルムは、 図柄層の少なく とも一部分、 または図柄層の 少なくとも一部分ならびに図柄層が上に存在しない基体シートの片側の少 なく とも一部分上に接着雇を更に有し、

接着屠、 または接着層ならびに接着層が上に存在しない図柄層の部分お よび もしくは接着層も図柄餍も上に存在しない基体シートの部分がシリ コーンゴム組成物に接触し、 接着層の少なくとも一部分、 または接着層の少なくと も一部分および接 着層が上に存在しない図柄層の部分の少なくとも一部分が結合促進成分を 含む請求の範囲 1 2〜 1 5のいずれかに記載の方法。

1 7 . 未硬化のシリコーンゴム組成物は、 付加反応型液状シリ コーンゴ ム組成物であって、

a成分：少なくとも 2個のアルケニル基を 1分子中に有するポリオル ガノシロキサン、

b成分：同じまたは異なるケィ素原子に結合した少なくとも 2個の水 素原子を 1分子中に有するボリオルガノハイ ドロジヱンシロキサン、 なら びに

C成分：白金化合物

を含んで成り、 好ましくは a成分の 1分子当たりのアルケニル基の数およ ぴ b成分の 1分子当たりのケィ素原子に結合した水素原子の数の内の少な くとも一方が平均で 3以上である請求の範囲 1 2〜 1 6のいずれかに記載 の方法。

1 8 . 結合促進成分を含む部分は、 それを 0 . 1 〜 1 0重 ％の量で含 む請求の範囲 1 2〜 1 7のいずれかに記載の方法。

1 9 . 基体シ—トおよび基体シートの片側の少なくとも一部分上に位置 する図柄暦を有して成る、 図柄付シリコーンゴム成形品の製造において使 用する転写材であって、

成形時に金型において未硬化のシリコーンゴム組成物に接触する、 基体 シートを除く転写材の部分の少なくとも一部分が、 少なくとも 1つの不飽 和結合を有するアルコキシシラン類ならびに同じまたは異なるゲイ素原子 に結合した少なくとも 2個の水素原子を有するボリオルガノハイ ドロジェ ンシロキサン類から成る群から選択される少なくとも 1種の化合物を結合 促進成分として含有することを特徴とする転写材。

2 0 . アルコキシシラン類には、 ビニルトリエトキシシラン、 ビニルト リス （2—メ トキシェトキシ） シランおよび 3—メタアクリル才キシプロ ピルトリメ トキシシランが含まれる請求の範囲 1 9記救の転写材。

2 】 . 図柄層、 または図柄層および図柄層が上に存在しない基体シート の片側の部分が、 金型においてシリコーンゴム組成物に接触し、

図柄層の少なくとも一部分が結合促進成分を含む請求の範囲 1 9または 2 0記載の転写材。

2 2 . 転写材は、 基体シートと図柄層との間に配 Sされた剥離層を更に 有して成り、

図柄餍、 または図柄層および図柄層が上に存在しない剥離層の部分が、 シリコーンゴム組成物に接触し、

図柄層の少なくとも一部分および/または剥離層の少なくとも一部分が 結合促進成分を含み、

シリコーンゴム組成物の硬化後に基体シートを分離する場合、 剥離層は 図柄層と共にシリコーンゴム成形品に結合して残る請求の範囲 1 9〜 2 1 のいずれかに記載の転写材。

2 3 . 転写材は、 図柄層の少なくとも一部分、 または図柄層の少なくと も一部分ならびに図柄層が上に存在しない剥離層の少なくとも一部分上に 接着層を更に有し、

接着層、 または接着餍ならびに接着層が上に存在しない図柄層の部分お よび Zもしくは接着層も図柄層も上に存在しない剥雜層の部分がシリコー ンゴム組成物に接触し、

接着層の少なくとも一部分、 または接着雇の少なくとも一部分ならびに 接着層が上に存在しない図柄層の部分の少なくとも一部分および Zもしく は接着/ gも図柄層も上に存在しない剥離層の部分の少なくとも 部分が結 合促進成分を含む請求の範囲 2 2記載の転写材。

2 4 . 未硬化のシリコーンゴム組成物に接触する部分は、 少なくともゥ レタン系樹脂を含んで成る謂求の範囲 1 9 〜 2 3のいずれかに記載の転写 材。

2 5 . 基体シートおよび基体シー卜の片側の少なくとも一都分上に位置 する図柄層を有して成る、 図柄付シリコーンゴム成形品の製造において使 用するカバーフィルムであって、

成形時に金型において未硬ィヒのシリコーンゴム組成物に接触する、 基体 シートを除くカバ一フィルムの部分の少なくとも一部分が、 少なく とも 1 つの不飽和結合を有するアルコキシシラン類ならびに同じまたは異なるケ ィ素原子に結合した少なくとも 2個の水素原子を有するポリオルガノハイ ドロジェンシロキサン類から成る群から選択される少なく とも 1種の化合 物を結合促進成分として含有することを特徴とするカバーフィルム。

2 6 . アルコキシシラン類には、 ビニルトリエトキシシラン、 ビニルト リス （2—メ トキシェトキシ） シランおよび 3 —メタアクリルォキシプロ ビルトリメ トキシシランが含まれる請求の範囲 2 5 ¾載のカバ一フィル ム₀

2 7 . 図柄層、 または図柄層および図柄層が上に存在しない基体シー ト の片側の部分が、 金型においてシリコーンゴム組成物に接触し、

図柄層の少なくとも一都分が結合ィ足進成分を含む請求の範囲 2 5または 2 6記載のカバーフィルム。

2 8 . カバーフィルムは、 図柄層の少なく とも一部分、 または図柄層の 少なく とも一部分ならびに図柄層が上に存在しない基体シ一トの片側の少 なくとも一部分上に接着層を有し、 接着層、 または接着層ならびに接着層が上に存在しない図柄/!の部分お よび/もしくは接着層も図柄層も上に存在しない基体シ—トの部分がシリ コーンゴム組成物に接触し、

接着層の少なくとも一部分、 または接着層の少なくとも一部分および接 羞層が上に存在しない図柄層の部分の少なくとも一部分が結合促進成分を 含む請求の範囲 2 5〜 2 7のいずれかに記載のカバーフィルム。

2 9 . 未硬化のシリ コーンゴム組成物に接触する部分は、 少なくともゥ レタン系榭脂を含んで成る請求の範囲 2 5〜 2 8のいずれかに記載の力 ノ ーフィルム。

3 0 . 請求の範囲 1〜 1 1に記載のいずれかの方法により形成された図 柄付シリコーンゴム成形品。

3 1 . 請求の範囲 1 2〜 1 8に記載のいずれかの方法により形成された 図柄付シリコーンゴム成形品。

3 2 . 請求の範囲 1 9〜 2 4に記載のいずれかの転写ネオを用いて形成さ れた図柄付シリコーンゴム成形品。

3 3 . 請求の範囲 2 5〜 2 9に記載のいずれかのカバ一フィルムを用い て形成された図柄付シリコーンゴム成形品。