WO1997046013A1

WO1997046013A1 - Digital broadcast program recording and reproducing device

Info

Publication number: WO1997046013A1
Application number: PCT/JP1997/001717
Authority: WO
Inventors: Nobuya Sano; Makoto Iida
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 1996-05-24
Filing date: 1997-05-22
Publication date: 1997-12-04
Also published as: JP3299547B2; EP0940983A4; US6445872B1; EP0940983A1; KR20000015968A; KR100293751B1; CN1220066A

Description

明細書

デジタル放送録画再生装置

技術分野

本発明は、デジタル方式のテレビ放送を受信して録画再生するための、デジタル放送録画再生装置に関する。

背景技術

現在、テレビ放送は、アナログ方式で行われている力画質の更なる向上、放送の多チヤンネル化等の必要性から、今後は順次デジタル方式のテレビ放送（以下デジタル T V 放送と呼ぶ）に置き変わっていくものと思われる。 . デジタル T V 放送では、ビデオ信号を圧縮符号化することによって、限られた周波数帯域で多数のチヤンネノレ力、' 確保できるようにしている。現在提案中のデジタル T V 放送では、ビデオ信号の圧縮符号化に、「ム一ビング

• ピクチャー · エキスパーツ ■ グループ」（以下 M P E G と呼ぶ）のワーキング . グループで標準化されたビデォ信号の圧縮符号ィヒ方式の M P E G 2 フォーマツ卜が使用される。ビデオ信号は、 M P E G 2 フォーマットで圧縮符号化されて符号化データとなる。この符号化データの多チャンネル分（例えば 8 チャンネル分）力まとめられてデータ列であるビット · ストリームとなる。このビット · ストリームは変調されてデジタル放送信号として送信されている。

一方、家庭におけるテレビ放送の録画には、現在主として、アナログ方式である V H S フォーマツ卜のビデオ • テープレコーダ（以下 V H S 方式 V T R と呼ぶ）が用いられている。また、最近では、家庭用デジ夕ノレ V T R の規格を検討するための協議会である「 H D - デジタル . V C R · コンファランス」で規格化された D V フォーマツトに基づくデジタリレ ' ビデオ ' テープレコーダ（以下 D V 方式 V T R と呼ぶ）が発売され、髙画質な記録が可能になってきた。

図 6 に、「セットトップボックス」という名称で市販されているデジ夕ノレ T V 放送の受信機 1 2 0 を用いて受信したデジタル T V 放送の番組を D V 方式 V T R に録画する場合のシステム構成図を示す。

図 6 において、アンテナ 1 1 0 で受けた衛星力、らの電波の受信信号はデジタル T V 放送を受信する受信機 1 2 0 のアンテナ入力端子 1 2 1 に入力される。アンテナ入力端子 1 2 1 から入力された信号はチューナ部 1 2 2 で復調されてビット · ス卜リーム力出力される。このビット · ス卜リーム力、ら希望のチヤンネルのデータ列をチヤンネル選択部 1 2 3 で選択し、この選択されたチヤンネルのデータ列を M P E G 2 デコーダ 1 2 4 によって M P E G 2 フォーマツトで伸長復号してビデオ信号に戻す。このビデオ信号はビデオ出力端子 1 2 5 に出力される。次にビデオ信号は D V 方式 V T R 1 3 0 の記録ビデオ信号を入力するビデオ記録入力端子 1 3 1 に入力される。入力ビデオ信号は D V フォーマツ卜のビデオ信号圧縮符号化用エンコーダ（以下 D V エンコーダと呼ぶ） 1 3 2 と、記録再生部 1 3 3 と、 D V フォーマットのビデオ信号伸長復号用のデコーダ（以下 D V デコーダと呼ぶ） 1 3 4 とを経て再生され、再生されたビデオ信号力 < ビデオ再生出力端子 1 3 5 に出力される。再生されたビデオ信号はモニタ一受像機 1 4 0 に表示される。

上記の構成における、デジタノレ T V 放送の番組を D V 方式 V T R に記録および再生する動作について以下に詳細に説明する。

衛星からのデジタル T V 放送の電波がアンテナ 1 1 0 で受けられ受信機 1 2 0 に供給される。受信機 1 2 0 ではこの信号をアンテナ入力端子 1 2 1 で受け、チューナ部 1 2 2 で復調してビット · ストリームにする。このビット · ストリームはチャンネル選択部 1 2 3 に入力され、希望のチヤンネルのデータ列が選択される。選択されたデータ列は M P E G 2 デコーダ 1 2 4 で伸長復号されてビデオ信号に戻され、ビデオ出力端子 1 2 5 に出力される。 D V 方式 V T R 1 3 0 では、このビデオ信号をビデォ記録入力端子 1 3 1 カヽら入力し、 D V エンコーダ 1 3 2 で圧縮符号化し、記録再生部 1 3 3 で記録する。

再生時は、記録再生部 1 3 3 で再生した信号は D V デコーダ 1 3 4 で伸長復号され、出来た信号はビデオ再生出力端子 1 3 5 に出力される。この信号を、受像機 1 4 0 でモニタ一する。

D V 方式 V T R の最大録画時間は、標準カセットを使用した場合で 4 時間 3 0 分である。また、 V H S 方式 V T R の薄手テープを 3 倍モードで使用した場合でも最大録画時間は 8 時間である。この程度の録画時間では、多チャンネルのデジタル放送の多数の番組をあらカヽじめ夕イマ一で予約して録画する（以下タイマ一録画と称する）ためには十分とは言えない。

多チャンネルのデジタル放送では、一週間に放送される番組数が非常に多くなるため、一度のタイマー録画設定時に非常に多くの番組が設定されるものと思われる。また、同じ時間帯に放送される複数のチャンネルの番組を同時に録画したい場合も増えてくるであろう。しカヽし、このような要求に対して、現在の録画時間の短力、い V H S 方式 V T R や D V 方式 V T R では満足に答えることができない。

そこで、 D V フォーマットよりも M P E G 2 フォーマッ卜の方力、' はるかに圧縮率が高いことに注目し、録画時間を伸ばすために図 6 の D V 方式 V T R の代わりに、 M P E G 2 方式の V T R を使用する方法が考えられる。 D V フォーマットの記録レートは、音声、サブコードを含め 4 1. 8 5 M ビットノ秒（ N I K K E I E L E C T R 0 N I C S B O O K S 「データ圧縮技術」 P I 4 4 参照）である。これに対して、標準方式のテレビ信号を M P E G 2 フォーマツ卜で符号化した場合の情報量は 6 〜 8 M ビッ卜ノ秒（テレビジョン学会誌 V o に δ 0 , N o. 1 ( 1 9 9 6 ) P 4 0 参照）である。従って M P E G 2 方式の V T R を使用したほうが 5 〜 7 倍の長時間録画力く可能になる。し力、し、図 6 のシステム構成では、 M P E G 2 フォーマツ卜のデジタル放送信号をセッ卜卜ップボックスという受信機 1 2 0 内の M P E G 2 デコ一ダ 1 2 4 で復号したので、 M P E G 2 方式の V T R に供給するためのデータとして復号された信号を再び M P E G 2 エンコーダを用いて M P E G 2 フォーマツ卜に変換する必要がある。 M P E G 2 エンコーダは、 M P E G 2 デコーダに比べて非常に複雑な信号処理が必要なことから回路規模が膨大なものになり、高価である。従って、現時点では、コス卜の面でこれを家庭用機器に採用するのはかなり困難な状況である。

本発明は上記問題を解決し、デジタル放送の録画再生のために高価な M P E G 2 エンコーダを用いることなく、長時間のデジタル録画を実現し、また、同時に複数チヤンネルの番組をタイマ一録画することも可能にしたデジタル放送録画再生装置を実現することを目的とする。

発明の開示

本発明のデジタル放送録画再生装置は、受信した多チヤンネル分の圧縮符号化されたデジタル放送信号を符号化データを含むデータ列に復調するチューナ部と、前記データ列から記録するべきチャンネルの符号ィヒデ一夕を選択して構成したデータ列を出力する記録チヤンネル選択手段と、前記記録チャンネル選択手段から出力されるデータ列を記録し再生する記録再生手段と、前記記録再生手段から再生されたデータ列の符号化データを伸長復号してビデオ信号を出力するデコーダとを備えたものである。この構成により、圧縮符号化されたデジタル放送信号のデータ列を記録再生手段に記録し、記録再生手段の再生出力をデコーダで伸長復号することによりェンコ — ダを用いることなくデジタル放送を長時間デジタル録画できる。

また、本発明の他の観点でのデジタル放送録画再生装置は再生チャンネル選択手段を備えている。再生チャンネル選択手段は複数のチヤンネルのデータ列を記録した記録再生手段から再生される複数のチヤンネルのデ一夕列から所望の 1 チヤンネル分の符号化データを選択して構成したデータ列をデコーダへ選択的に出力する。この構成により、複数チヤンネルの番組を一個の記録媒体に録画可能となる。

また、本発明の他の観点でのデジタル放送録画再生装

S は、チューナ部および記録チヤンネル選択手段を各々複数個有し、記録チャンネル選択手段から出力する複数組のデータ列を 1 つのデータ列に合成するデータ列合成手段を備えたものである。この構成により、任意の多数のチャンネルの番組を一個の記録媒体に錄画できる。

また、記録再生手段は、回転ヘッドで磁気テープに記録し、記録するチャンネル数に応じて磁気テープの走行速度を切り換える磁気記録再生手段であり、この構成により、記録するチャンネル数が少ないときには記録時間が延長され長時間記録ができる。また、回転へッドの M ( M は記録可能な最大チャンネル数）回の走査に対して N ( N は記録するチャンネル数）回記録することにより、記録チヤンネル数が変化しても卜ラックピッチが一定になる。

また、磁気記録再生手段は、 N が M の約数のときは、磁気テープを記録チヤンネル数が M のときの速度の N Z M 倍で定速走行させるとともに、回転へッドの M Z N 回走査毎に 1 回記録するようにしたものである。この構成により、間欠記録の間隔が一定になり、従って、記録トラックのピッチも一定になる。

また、 N 力、 ' M の約数でないときは、回転ヘッドの M 回の走査毎に M 回記録し、そのうちの N 回分に記録チャンネル選択手段から出力されるデータ列を記録するように構成したものである。この構成により、 N が M の約数でないときでも、記録トラックのピッチ力一定になる。

また、磁気記録再生手段における、数値 M を 6 または 4 としたものでは、 N が M の約数となるケースが多くなり、無駄なく一定間隔で間欠記録できる場合が多くなる。

また、他の観点の記録再生手段は、記録時、記録するチャンネル数を識別するための識別信号を記録するように構成した磁気記録再生手段である。この構成により、再生時、磁気テープの走行速度を記録時と同じ速度となるように切り換えることができる。

また、他の観点での磁気記録再生手段は、記録するチャンネル数が変化する直前に識別信号を変化させて記録するように構成したものであり、この構成により、再生の乱れを防止できる。

また、他の観点での磁気記録再生手段は、タイマ一録画設定手段を備え、重複して設定するチャンネル数が、記録再生手段の記録可能な最大チヤンネル数を越えた場合、アラームを発するように構成したものである。この構成により、タイマー設定の誤操作を防止できる。

図面の簡単な説明

図 1 は本発明の実施例 1 におけるデジタル放送録画再生装置を含むシステム構成図である。

図 2 は本発明の実施例 2 におけるデジタル放送録画再生装 S を含むシステム構成図である。

図 3 は図 2 のデジタル放送録画再生装置における各部のデータ列の関係を示すタイミング図である。

図 4 は本発明の実施例 3 におけるデジタル放送録画再生装置を含むシステム構成図である。

図 5 は本発明の実施例 4 におけるデジタル放送録画再生装置を含むシステム構成図である。

図 6 は従来のデジタル放送で受信した番組を D V 方式 V T R に録画する場合のシステム構成図である。

実施例

以下本発明の好ましい実施の形態を図 1 〜図 5 に示す実施例について説明する。

《実施例 1 》

図 1 は、実施例 1 におけるデジタル放送録画再生装置 2 0 のシステム構成図である。

図 1 において、アンテナ 1 0 は衛星力、らの電波を受けるアンテナである。はアンテナ 1 0 の出力端はデジタル放送録画再生装置 2 0 のアンテナ入力端子 2 1 に接続されている。アンテナ入力端子 2 1 はチューナ部 2 2 の入力端に接続されている。多チャンネル分の符号化データを含むデータ列であるビッ卜 · ストリームを出力するチュ一ナ部 2 2 の出力端はこのビッ卜 · ストリーム力ヽら希望のチヤンネルの符号化データを選択する記録チヤンネル選択部 2 3 の入力端へ接続されている。記録チヤンネル選択部 2 3 力ヽらのデータ列を出力する出力端は記録再生部 2 4 の入力端に接続され、磁気テープに回転ヘッドで記録し再生する、記録再生部 2 4 の出力端は M P E G 2 デコーダ 2 5 の入力端に接続されている。 M P E G 2 デコーダ 2 5 の出力端はデジタル放送録画再生装置 2 0 のビデオ出力端子 2 6 に接続されている。ビデオ出力端子 2 6 は受像機 3 0 に接続されるものである。ここで、記録再生部 2 4 は、具体的には回転へッドを用いて M P E G 2 フォーマツトで圧縮符号化された信号を磁気テープに記録するデジタル · ビデオ · テープレコーダ等の M P E G 2 方式の磁気記録再生装置である。

以上の構成において、デジタル T V 放送の番組をデジタル放送録画再生装置に録画および再生する動作について詳細に説明する。

衛星からのデジタル T V 放送の電波をアンテナ 1 0 で受け、受信信号をデジタル放送録画再生装置 2 0 に供給する。デジタル放送録画再生装置 2 0 では、この信号をアンテナ入力端子 2 1 で受け、チューナ部 2 2 で復調してビット · ストリームを出力する。ビッ卜 · ストリームは、 1 8 8 バイ卜の固定長のトランスポート ' ストリ一ム . パケットの列で構成されている。各トランスポート • ストリーム · パケットは、チャンネルを識別する識別子である P I D (Packet ID)を含んでいる。同じ P I D を持つトランスポート · ストリーム ' バケツ卜を集めると、そのチャンネノレの符号ィ匕データカ構成出来る。そこで、記録チャンネル選択部 2 3 では、記録を希望するチャンネノレの P I D を持つトランスポート . ス卜リーム . パケットのみを抜き出したデータ列を作る。このデータ列を、記録再生部 2 4 で記録する。

再生時は、記録再生部 2 4 で再生したデータ列を M P E G 2 デコーダ 2 5 で伸長復号してビデオ信号に戻し、ビデオ出力端子 2 6 に出力する。この信号を、受像機 3 0 でモニターする。

上記のように本実施例では、圧縮率の高い M P E G 2 フォーマツトのデジタル T V 放送のデータを M P E G 2 方式の V T R に録画し、その再生データを M P E G 2 デコーダで伸長復号する。した力くつて、高価な M P E G 2 エンコーダを使用しなくても、従来の D V フォーマツト V T R の 5 ~ 7 倍の長時間のデジタル放送のデジタル録画をすること力できる。《実施例 2 》

実施例 1 におけるデジ夕ノレ録画再生装置は、長時間の録画が可能である力、デジタル放送は多チヤンネル化力特徴であるため、同時に複数のチャンネルの番組を録画したい場合が出てくる。そこで、同時に複数のチャンネルの番組を録画することを可能にした、実施例 2 について説明する。

図 2 は、本発明の実施例 2 におけるデジタル放送録画再生装置 4 0 を含むシステム構成図である。

図 2 において、図 1 と同一の構成要素には同一の符号を付している。アンテナ 1 0 の出力端はデジタル放送録画再生装置 4 0 のアンテナ入力端子 2 1 に接続されている。アンテナ入力端子 2 1 はチューナ部 2 2 の入力端に接続されている。チューナ部 2 2 の出力端は記録チャンネル選択部 4 1 の入力端に接続されている。記録チャンネル選択部 4 1 の出力端は記録再生部 2 4 の入力端に接続されている。記録再生部 2 4 の出力端は再生チヤンネノレ選択部 4 2 の入力端に接続されている。再生チャンネル選択部 4 2 の出力端は M P E G 2 デコーダ 2 5 の入力端に接続されている。 M P E G 2 デコーダ 2 5 の出力端はデジタル放送録画再生装置 4 0 のビデオ出力端子 2 6 に接続されている。ビデオ出力端子 2 6 は受像機 3 0 の入力端に接続されるものである。実施例 2 のデジタル放送録画再生装置 4 0 は実施例 1 とは異なる記録チャンネル選択部 4 1 と、再生チャンネル選択部 4 2 を備えている。図 1 の記録チャンネノレ選択部 2 3 力チューナ部 2 2 力、らのビット · ストリ一厶カヽら 1 チャンネル分の符号ィ匕データを選択しているのに対して、図 2 の記録チヤンネル選択部 4 1 は、チューナ部 2 2 力、らのビッ卜 · ストリームから 1 チヤンネノレ分または複数チヤンネル分の符号化データを選択する。再生チャンネル選択部 4 2 は、記録再生部 2 4 から再生される 1 チヤンネル分または複数チヤンネル分の符号化データから希望のチヤンネルの符号ィ匕データを選択して構成したデータ列を出力する。

上記の構成により、デジタル T V 放送の番組をデジ夕ル放送録画再生装置に録画および再生する動作について、実施例 1 と異なる部分を中心に説明する。

デジタル放送録画再生装置 4 0 の記録チャンネル選択部 4 1 では、チューナ部 2 2 カヽら出力されるビット · ス卜リームから、記録を希望するチヤンネルの P I D を持つトランスポート · ストリーム ' パケットのみを抜き出したデータ列を作る。ここでは、希望するチャンネル数は、 1 チャンネノレでもよいし、複数チャンネルでもよい。このデータ列を、記録再生部 2 4 で記録する。

再生時は、記録再生部 2 4 で再生したデータ列から、再生チヤンネル選択部 4 2 で、再生を希望するチヤンネルの P I D をもつトランスポート · ストリーム . ノ、⁰ ケットのみを抜き出したデータ列を作る。ここでは、希望するチャンネゾレ数は、 1 チャンネノレである。このデータ列を M P E G 2 デコーダ 2 5 で伸長復号してビデオ信号に戻し、ビデオ出力端子 2 6 に出力する。

以上の動作を、受信するチャンネル数力 3 で、記録するチヤンネル数が 2 の場合の例について、図 3 を用いて説明する。図 3 は図 2 のデジタル放送録画再生装置 4 0 における各部のデータ列の関係を示すタイミング図である。

図 3 において、データ列（ a ) はチャンネル 1 ( C H 1 ) の符号化データ列を示し、データ列（ b ) はチャンネノレ 2 ( C H 2 ) の符号化データ列を示す。データ列

( c ) はチャンネゾレ 3 ( C H 3 ) の符号化データ列を示し、データ列（ d ) はチューナ部 2 2 の出力のデータ列

( ビット · ストリーム）を示す。またデータ列（ e ) は記録チャンネル選択郜 4 1 の出力のデータ列（記録再生するデータ列）を示し、データ列（ f ) は再生チャンネル選択部 4 2 の出力のデータ列を示す。データ列（ d ) は、 C H 1、 C H 2、 C H 3 のトランスポート ' ストリ一ム · バケツ卜が順に並んで構成されている。各トランスポー卜 · ストリ一ム ' バケツ卜は各チャンネル番号を識別するための P 】 D を含んだ 1 8 8 バイトのバケツトである。このデータ列力、ら、記録チャンネル選択部 4 1 で C H 1 と C H 2 のバケツトを選択してデータ列（ e ) を作り、記録再生部 2 4 で記録する。再生されたデータ列（ e ) 力、ら、再生チャンネル選択部 4 2 で C H 1 のパケッ卜を選択してデータ列（ f ) を作り、 M P E G 2 デコーダ 2 5 で伸長復号する。ところで、 1 チャンネノレ当たりのデータ · レートをー定とすると、記録再生部 2 4 で記録するデータ · レートは、記録するチャンネル数に比例して高くなる。記録再生部 2 4 の回転ヘッドの回転数を一定とすると、記録波長の制限により記録可能な最大チヤンネル数が決まつてくる。この記録可能な最大チャンネノレ数を M ( M は正の整数）とすると、 1 チャンネルのみ記録する場合は、回転へッドの M 回の走査に対して 1 回の割合で間欠的に記録すればよい。そして、磁気テープの走行速度も、 M チヤンネルを記録する場合の速度（以下既定走行速度と呼ぶ）の 1 Z M にすれば、記録トラックのピッチは一定になる。上記の間欠的な記録を行なうために、図 2 に示す記録再生部 2 4 に磁気テープ走行速度切換部 2 4 A を設ける。

記録するチャンネル数を N ( N は M 以下の正の整数）とすると、回転へッドの M 回の走査に対して N 回の走査割合で間欠的に記録すればよく、磁気テープの走行速度も、既定走行速度の N / M にすればよい。このとき、磁気テープの走行速度は、必ずしも一定速度にする必要はない。例えば、回転ヘッドの M 回の走査に対して N 回分は既定走行速度で走行し、 M - N 回分は停止し、平均で既定速度の N ノ M にすればよい。

再生時も記録時と同じ速度で磁気テープを走行させ、同様に間欠的に再生すればよい。この時の磁気テープの走行速度も、既定速度と停止を組み合わせた間欠走行でもよい。また平均で既定速度の N Z M となる一定速度で走行し、同一トラックを複数回再生した場合は、そのうちのエラーの少ないほうを使用するという方法でもよい。

このように、記録するチャンネル数に従って磁気テ一プの走行速度を変化することによって、チヤンネル数力く少ないときには長時間記録が出来る。従って磁気テープを有効に利用できる。

ところで、記録時の磁気テープの走行については、間欠走行よりも一定速度による走行のほう力制御が簡単であるため望ましい。しかし、一定速度による走行の場合、記録可能な最大チヤンネル数 M と記録チヤンネル数 N の関係によっては、記録トラックのピッチを一定にすることが困難な場合が生じる。

ここで、回転へッドの各回の走査毎に記録する走査を〇、記録しない走査を X で示したハ° ターンで表すと、例えば、記録可能な最大チヤンネノレ数 M 力 5 で記録チヤンネノレ数 N 力く 2 の場合、回転ヘッドの 5 回の走査に対して、〇〇 x x x、または、〇 x 〇 X X の 2 種のパターンとなる。従ってどのパターンを選んでも間欠記録の間隔は一定にはならず、従って記録トラックのピッチが一定にならない。

また、記録可能な最大チャンネル数 M が 6 で記録チヤンネル数 N が 2 の場合、回転へッドの 6 回の走査に対して、〇 X X O X X というパターンの場合は一定間隔になる。〇〇 X X X X、または、〇 X 〇 X X X というパターンの場合は一定間隔にはならず、従って記録トラックのピッチが一定にならない。

このように、 N が M の約数でない場合や、また、 N 力く M の約数であっても、間欠記録のパターンによっては、必ずしも記録トラックのピッチ力く一定にならない。

ここで、記録可能な最大チャンネル数 M を 6 とした場合について説明する。

いま、記録チャンネル数 N が 1 の場合は、回転ヘッドの走査 6 回毎に 1 回間欠記録する。そして、磁気テープの走行速度は、既定速度の 1 / 6 で定速にすれば、記録トラックのピッチは一定の既定ピッチとなる。

次に、記録チャンネル数 N が 2 の場合は、回転ヘッドの走査 3 回毎に 1 回間欠記録する。そして、磁気テープの走行速度は、既定速度の 2 ノ 6 で定速にすれば、記録トラックのピッチは一定の既定ピッチとなる。

また、記録チャンネノレ数 N 力、' 3 の場合は、回転ヘッドの走査 2 回毎に 1 回間欠記録する。そして、磁気テープの走行速度は、既定速度の 3 / 6 で定速にすれば、記録トラックのピッチは一定の既定ピッチとなる。

以上のように、記録可能な最大チヤンネル数 M を 6 に設定すると、記録チャンネル数 N が 1、 2 および 3 のとき、即ち N が M の約数または 1 のときは、回転ヘッドの走査の M Z N 回毎に 1 回間欠記録することによって、記録トラックのピッチは一定の既定ピッチとなる。

記録チャンネル数 N が複数になるのは、後で述べるように、例えば、本デジタル放送録画再生装置をタイマーで録画設定したとき、設定した番組の時間帯が部分的に重なるような場合である。従って確率的には、記録チヤンネル数 N 力く 1 の場合が最も多く、 2、 3、 4 · · となるに従って少なくなっていく。

従って、記録可能な最大チャンネル数 M 力 6 のときは、記録チャンネル数 N 力く 1、 2 および 3 の場合で殆どが力バーされる。それ故、これらの場合を考慮すれば実用的には十分である。

しかし、記録チャンネル数 N が 4 以上の場合もあり得る。そこで、 N が M の約数でない 4 または 5 の場合は、 N 力 6 の場合と同様に、回転ヘッドの走査毎に、即ち 6 走査に 6 回記録する。そして、この 6 回のうち、 4 回または 5 回については、記録チャンネル選択部 4 1 で選択したチャンネルのデータ列を記録し、残りの 2 回または 1 回については、空白データ列を記録しておいてもよい。もしくは、一部のチャンネルのデータ列を再度記録しておいてもよい。この場合はその分だけ無駄になるが、確率的に少ないケースであるため、実用上は余り問題にならない。

以上のように、記録可能な最大チヤンネル数 M を 6 に設定すると、記録チャンネル数 N が 1、 2、 3 および 6 の場合で、記録トラックに全く無駄力、' なく、し力、も記録トラックのピッチは一定となる。

また、記録可能な最大チヤンネル数 M を 4 に設定した場合は、同様に、記録チヤンネル数 N 力、' 1、 2 および 4 の場合で、記録トラックに全く無駄力、' なく、し力、も記録トラックのピッチは一定となる。

このように、記録可能な最大チャンネル数 M を 6 または 4 に設定すると、他の数と比較して、その中に含まれる約数の数が多く、しかもそれらの約数力 < 小さい値力、ら連続しているため、実用的に殆どのケースについて、記録トラックに無駄力なく、しかも記録トラックのピッチを一定に出来るのである。

なお、記録可能な最大チャンネル数 M の値は、これ以外でも、素数以外のものならば何でもよし、。

また、前述のように、回転ヘッドの M 回の走査に対して N 回の割合で間欠的に記録する代わりに、回転へッドの回転数を N Z M にして、連続的に記録するようにしてもよい。しかしこの場合、後述のようにタイマ一録画を行う場合には、録画中に記録するチヤンネル数力変化し、それに応じて回転へッドの回転数が変化することがある。回転へッドは慣性があるため即座に问転数を変えることが出来ず、そのため一時的に記録動作が乱れることがある。この時、連続して記録中のチャンネルの記録動作も乱れてしまう。従ってこのような場合には、回転ヘッドの回転数を一定にして間欠的に記録する方が望ましい。

ところで、再生時には、記録されているチャンネル数によって、磁気テープの走行速度を切り換える必要がある。そのために、いま幾つのチャンネルが記録されているところを再生しているかを、識別する必要がある。そのためには、記録時に記録するチヤンネル数 N を識別するための識別信号を、データ列とともに記録しておけばよい。この識別信号は、記録するデータ列の中に埋め込んでもよいし、データ列とは別の所に記録してもよい。

この識別信号は、各チャンネルの記錄開始時だけでなく、記録中常時記録しておく方がよい。そうすることによって、磁気テープの任意の位置力、ら再生を開始した場合でも、即時にその部分の記録チャンネル数 N が分力、り、それに応じた走行速度に変更して再生できる。また、この識別信号を、記録するチャンネル数 N が変化する直前 ( 例えば 1 フレーム前）に次の記錄チャンネル数 N に対応した識別信号に変化させて記録するようにすることもできる。このようにすると、再生中にチャンネル数 N 力変化しても、事前にそれが分力、るので記録チヤンネル数の変化に間に合うように走行速度変化の指令を出すことができる。従って冉生画像が乱れる恐れがなくなる。

《実施例 3 》

実施例 3 を図 4 を参照して説明する。

デジタル T V 放送用の衛星は、通常数個のトランスポンダを持っている。そして卜ランスボンダ 1 個あたり数チャンネルの番組を多重することにより、多チャンネルで多数の番組を同時に送信している。そこで、これらの多数の番組のなかから任意に複数の番組を選んで記録したい場合がある。しかし、図 2 のデジタル放送録画再生装置 4 0 のように、チューナ部 2 2 および記録チャンネル選択部 4 1 がそれぞれ 1 個の場合には、、 1 個のトランスポンダカ、ら送信される複数の番組の中からしか選択することは出来ない。

このような問題を解決するため、図 4 に示す実施例ではチューナ部 2 2 および記録チャンネル選択部 4 1 を複数個設けることにより、複数のトランスボンダによる多チャンネル多重放送から、任意に複数の番組を選んで記録することを可能にした。図 4 は、本発明の実施例 3 におけるデジタル放送録画再生装置 5 0 を含むシステム構成図である。

図 4 において、図 2 と同じ構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。アンテナ 1 0 の出力端はデジタル放送録画再生装置 5 0 のアンテナ入力端子 2 1 に接続されている。アンテナ入力端子 2 1 はチューナ部 2 2 a、 2 2 b、 2 2 c のそれぞれの入力端に接続されている。チューナ部 2 2 a、 2 2 b、 2 2 c の出力端はそれぞれ記録チャンネル選択部 4 1 a、 4 1 b、 4 1 じの入力端に接続されている。記録チャンネル選択部 4 1 a、 4 1 b、 4 1 c の出力端はデータ列合成部 5 1 のそれぞれの入力端に接続されている。データ列合成部 5 1 の出力端は記録再生部 2 4 の入力端に接続されている。記録再生部 2 4 の出力端は再生チャンネル選択部 4 2 の入力端に接铳されている。再生チャンネル選択部 4 2 の出力端は M P E G 2 デコーダ 2 5 の入力端に接続されている。 M P E G 2 デコーダ 2 5 の出力端はビデオ出力端子 2 6 に接続されている。ビデオ出力端子 2 6 は受像機 3 0 の入力端に接続されている。 3 個のチューナ一部 2 2 a、

2 2 b、 2 2 c はそれぞれ異なる周波数の放送を受信してそれぞれの記録チャンネル選択部 4 1 a、 4 1 b、 4

1 c へ印加する。記録チャンネル選択部 4 1 a、 4 1 b、 4 1 c の各出力はデータを時間的に一連のデータ列に合成して記録再生部 2 4 へ出力するデータ列合成部 5 1 に入力される。

以上のように構成されたデジタル放送録画再生装 R の動作について説明する。

例えば、トランスポンダカ 3 個であり、それぞれ A、 B、 C と表示するとき、それぞれの卜ランスボンダ A、 B、 C が 4 チャンネノレずつもっておれば、合計 1 2 チヤンネノレとなる。これらの各チャンネノレを、 A l、 A 2、 A 3、 A 4、 B l、 B 2、 B 3、 B 4、 C l、 C 2、 C

3、 C 4 と表示する。

いま、或る時間帯でチヤンネル A 2 と B 】を記録する場合、チューナ部 2 2 a でトランスポンダ A からの信号を受信し、トランスボンダ A に対応したビットス卜リームを出力する。チューナ部 2 2 a の出力力、ら記録チヤンネル選択部 4 1 a でチヤンネル A 2 を選択し、チヤンネル A 2 のデータ列を出力する。また、チューナ部 2 2 b でトランスボンダ B からの信号を受信し、トランスボンダ B に対応したビットストリームを出力する。チューナ部 2 2 b の出力力、ら記録チャンネル選択部 4 1 b でチヤンネル B 1 を選択し、チャンネノレ B 1 のデータ列を出力する。チヤンネル A 2 のデータ列およびチャンネノレ B 1 のデータ列はデータ列合成部 5 1 で合成され、チャンネル A 2 とチヤンネル B 1 のデータ列が記録再生部 2 4 へ出力される。このとき磁気テープの走行速度は、既定走行速度の 2 Z M となる。

つぎに、或る時刻から、さらにチャンネノレ C 4 を追カロしてチャンネノレ A 2、 B l、 C 4 を記録する場合、チュ — ナ部 2 2 c はトランスボンダ C 力、らの信号を受信し、トランスポンダ C に対応したビットストリームを出力する。チューナ部 2 2 C の出力から記録チャンネル選択部 4 1 c でチャンネノレ C 4 を選択し、チャンネル C 4 のデ一夕列をデータ列合成部 5 1 へ出力する。データ列合成部 5 1 では、チャンネル A 2 とチャンネノレ B 1 とチャンネル C 4 のデータ列を作り記録再生部 2 4 へ出力する。この時刻から磁気テープの走行速度は、既定走行速度の 3 ノ M に変わる。

このようにして、複数のトランスボンダカヽら放送される多チャンネルの多重放送から、任意の 3 つ以下のチヤンネルを選択して、同時に記録ができる。また、チューナ部 2 2 a 〜 2 2 c と記録チャンネル選択部 4 1 a 〜 4 1 c の数を増やせば、最大、記録可能な最大チャンネル数 M のチヤンネルの放送を同時に記録できる。

《実施例 4 》実施例 4 を図 5 を参照して説明する。

放送の録画には、タイマ一が使用されることが多い。多チャンネル多重のデジタル放送では、各チャンネル毎の 1 週間の番組予定表情報や、各番組のジャンルゃ番組名等の情報、いわゆるエレクトリック · プログラム · ガィド（以下 E P G と呼ぶ）情報が映像情報と共に送られてくる。タイマー録画の設定は、この E P G 情報を基に受像機の画面上に表示されるチヤンネル別ゃジャンル別の週間番組表から、カーソル等を用いて記録したい番組を選択することによって行われる。

図 5 に本発明の実施例 4 に於けるデジタル放送録画再生装置 6 0 を含むシステム構成図を示す。

図 5 において、図 4 と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略する。アンテナ 1 0 の出力端はデジタル放送録画再生装置 6 0 のアンテナ入力端子 2 1 に接続されている。アンテナ入力端子 2 1 はチューナ部 2 2 a、 2 2 b、 2 2 c のそれぞれの入力端に接続されている。チューナ部 2 2 a、 2 2 b、 2 2 c の出力端はそれぞれ記録チャンネル選択部 4 1 a、 4 1 b、 4 1 c の入力端に接挠されている。またチューナ部 2 2 a、 2 2 b、 2 2 c の出力端はタイマー録画設定部 6 1 のそれぞれの入力端に接続されている。記録チヤンネル選択部 4 1 a、 4 1 b、 4 1 c の出力端は、データ列合成部 5 1 のそれぞれの入力端に接続されている。データ列合成部 5 1 の出力端は記録再生部 2 4 の入力端に接続されている。記録再生部 2 4 の出力端は再生チャンネル選択部 4 2 の入力端に接続されている。再生チャンネル選択部 4 2 の出力端は M P E G 2 デコーダ 2 5 の入力端に接続されている。 M P E G 2 デコーダ 2 5 の出カ端は £ 6 情報オンスクリーン部 6 2 の入力端に接続されている。 E P G 情報オンスクリーン部 6 2 の出力端はデジ夕ノレ放送録画再生装置 6 0 のビデオ出力端子 2 6 に接続されている。ビデオ出力端了 2 6 は受像機 3 0 の入力端に接続されるものである。タイマー録画設定部 6 1 の出力端は、チューナ部 2 2 a、 2 2 b、 2 2 c、記録チャンネル選択部 4 1 a、 4 1 b . 4 1 c、及び記錄再生部 2 4 に接続されている。タイマ一録画設定部 6 1 の他の出力端は E P G 情報オンスクリーン部 6 2 に接続されている。デジタル放送録画再生装置 6 0 は図 4 の各要素に加えてタイマ一録画設定部 6 1、 E P G 情報オンスクリーン部 6 2 を備えている。

以上のように構成されたデジタル放送録画再生装置 6 0 の動作について説明する。

まず、タイマー録画設定部 6 1 は、各チューナ部 2 2 a、 2 2 b、 2 2 c カヽら出力されるビット ' ストリーム力、ら E P G 情報を検出する。 E P G 情報は E P G 情報ォンスクリーン部 6 2 に印加されて、 M P E G 2 デコーダ 2 5 から出力されるビデオ信号に重畳され、受像機 3 0 に例えば週間番組表として表示される。この週間番組表の中の録画したい番組を図示を省略したカーソルで選択すると、タイマ一録画設定部 6 1 が力一ソル位置を把握しているため、そのカーソル位置で例えば設定ボタンを押す等の操作により番組を選択できる。タイマー録画設定部 6 1 の中にタイマ一録画設定ができる。設定した時刻が来ると、タイマ一録画設定部 6 1 は自動的にチューナ部 2 2 a、 2 2 b、 2 2 c , 記録チャンネル選択部 4 l a、 4 1 b、 4 1 c 及び記録再生部 2 4 にチャンネル選択および記録の指令を出し、録画を開始する。

このようにしてタイマー録幽— 設定をした結果、複数の番組の全部または一部力同一時間帯に重複されて設定されること力くある。このような場合に、一つの番組の録画中に他の番組の録画が始まって、その時点力ヽら、磁気テープの走行速度が変化するというようなことが起こる。

図 5 のデジタル放送録画再生装置の場合、任意に選択して同時に記録できるチヤンネル数は 3 チヤンネノレである。従ってタイマー録画設定の際、同時間帯に 3 チャンネルを越えたチャンネノレ数を設定すると、設定したすべてのチャンネルを記録することはできない。そこで、タイマ一録画設定時に、同時に記録できる最大のチヤンネル数を越えた場合は、警告音や警告表示等でアラームを発するようにしておけば、このような誤操作が防止できる。さらにこのアラームは、タイマー録画設定をした全番組の合計時間が磁気テープの残 i 時間を越えた場合の警告にも利用できる。

ところで、タイマー録画開始点の磁気テープのァドレスが判っている場合は、このァドレスと E P G 情報と組み合わせると、タイマ一録画設定をした全ての番組の記録開始点および終了点のアドレスが計算により判る。これによりタイマ一録画した全ての番組の目次情報（ T O C ) を自動的に作成できる。目次情報を、例えば磁気テ — プカセッ卜に設けられた不揮発性メモリ一等に記録しておけば、再生時の頭出しが容易になる。この目次情報に、番組のカテゴリ一等も含めておけば、再生時にカテゴリ一を基にした検索も可能になる。

なお、以上の各実施例における記錄再生部 2 4 については、回転へッドで磁気テープに記録する磁気記録再生装置を用いているが、これ以外に、ディスクに記録再生するものであってもよい。

また、デジタル放送のメディアについても、以上の各実施例で説明した衛星放送によるものに限らず、地上波放送やケーブルテレビ等、他のメディアによるものでもよい。

産業上の利用の可能性

以上の各実施例で説明したように、本発明によれば、デジタル放送録画再生装置に、 M P E G 2 フォーマットのデジタル放送を受信するチューナ部、記録チャンネル選択部、記録再生部、及び M P E G 2 デコーダを設けている。それによつて M P E G 2 フォーマットで圧縮符号化されたデジタル放送信号をチューナ部で受信し、出力される複数のデータ列から記録するチャンネルの符号化データを記録チャンネル選択部で選択する。選択した符号化データを M P E G 2 方式の記録再生部で記録再生し、 M P E G 2 デコーダで伸張復号してビデオ信号を出力する。従って高価な M P E G 2 エンコーダを用いることなく、デジタル放送を長時間デジ夕ノレ録画できる。

また、再生されたデータ列カヽら 1 チャンネル分の符号化データを選択する再生チヤンネル選択部を備えることにより、一個の記録媒体に複数チヤンネルの番組を録画できる。

またさらに、チューナ部および記録チヤンネル選択部を各々複数個設け、これらから出力する複数組のデータ列を合成するデータ列合成部を備えた。したがって、任意の複数の放送の各チヤンネルの番組を一個の記録媒体に録画できる。

また、記録再生部に磁気テープ走行速度切換部を設け、記録するチヤンネル数に応じて磁気テープの走行速度を切り換えることにより、記録するチヤンネル数が少ないときには長時間記録ができる。

またさらに、記録再生部の回転へッドの M 回（ M は記録可能な最大チャンネル数）の走査に対して N 回（ N は記録チヤンネル数）記録する場合に、記録チヤンネル数が変化してもトラックピッチが一定になる。

またさらに、記録チヤンネル数 N が記録可能な最大チヤンネル数 M の約数のときは、回転ヘッドの M / N 回走査毎に 1 回記録し、また、記録チャンネル数 N が記録可能な最大チヤンネル数 M の約数でないときは、回転へッドの M 回走査毎に M 回記録することにより、記録トラックのピッチ力く一定になる。

またさらに、記録可能な最大チャンネル数 M を 6 または 4 とした場合は、記録チャンネル数 N が記録可能な最大チヤンネノレ数 M の約数となるケースが多くなり、無駄なく一定間隔で間欠記録できる場合が多くなる。

また、記録するチャンネル数を識別するための識別信号を記録した場合は、再生時、磁気テープの走行速度を記録時と同じ速度となるように切り換えること力できる。

またさらに、識別信号を、記録するチャンネル数が変化する直前に変化させて記録した場合は、再生画像の乱れを防止できる。

また、重複してタイマー録画設定するチャンネル数力最大チャンネル数 M を越えた場合、アラームを発することにより、タイマー設定の誤操作を防止できる。

発明をある程度の詳細さをもって好適な形態について説明した力この好適形態の現開示内容は構成の細部において変化してしかるべきものであり、各要素の組合せや順序の変化は請求された発明の範囲及び思想を逸脱することなく実現し得るものである。

Claims

請求の範囲

1 ビデオ信号が圧縮符号化された符号化デ一夕を多チヤンネル分含むデータ列が変調され送信されるデジタル放送信号を受信して録画するデジタル放送録画再生装置であって、

前記受信したデジタル放送信号を多チヤンネル分の符号化データを含むデータ列に復調するチューナ部と、前記多チャンネル分の符号化データを含むデータ列から、記録する 1 チャンネル分以上の符号化データを選択して構成したデ一夕列を出力する記録チヤンネル選択手段と、

前記記録チャンネル選択手段カヽら出力されるデータ列を記録し再生する記録再生手段と、

前記記録再生手段から再生されたデータ列の符号化デ一夕を伸長復号してビデオ信号を出力するデコーダとを備えたデジタル放送録画再生装置。

2 圧縮符号化および伸長復号のフォーマツ卜が M P E G 2 フォーマツ卜であることを特徴とする請求項 1 記載のデジタル放送録画再生装置。

3 記録再生手段から再生されたデータ列から 1 チヤンネル分の符号化データを選択して構成したデータ列をデコーダへ出力する再生チヤンネル選択手段を備えたことを特徴とする請求項 1 または請求項 2 記載のデジタル放送録画再生装置。

4 それぞれ複数個のチューナ部および記録チャンネル選択手段と、

前記複数個の記録チャンネル選択手段から出力する複数組のデータ列を 1 つのデータ列に合成するデータ列合成手段と、

前記データ列合成手段で合成されたデータ列を記録する記録再生手段と、

を有することを特徴とする請求項 3 記載のデジタル放送録画再生装置。

5 前記記録再生手段は回転へッドで磁気テープに記録する磁気記録再生手段であり、この磁気記録再生手段は、磁気テープの走行速度を、記録するチャンネル数に応じて切り換える磁気テープ走行速度切換手段を有することを特徴とする請求項 3 または請求項 4 記載のデジ夕ル放送録画再生装置。

6 前記磁気記録再生手段は、磁気テープの走行速度を、記録するチャンネル数に比例する速度に設定することを特徴とする請求項 5 記載のデジタル放送録画再生装置。

7 前記磁気記録再生手段は、記録時、記録するチヤンネル数を識別するための識別信号をデ一夕列とともに記録し、再生時、再生した前記識別信号を基に磁気テープの走行速度を記録時と同じ速度となるように切り換えることを特徴とする請求項 5 記載のデジタル放送録画再生装置。

8 前記磁気記録再生手段は、複数チャンネルの番組を時間的に一部または全部を重複させるタイマー録画設定か可能なタイマー録画設定手段を備え、前記タイマー録画設定手段に従って磁気記録再生手段が記録しているときに、重複するチャンネル数が変ィヒした時は、磁気テープの走行速度を切り換えることを特徴とする請求項 5 記載のデジタル放送録画再生装置。

9 前記磁気記録再生手段の回転へッドの所定の回転数において記録可能な最大チヤンネル数を M ( M は正の整数）とすると、記録するチャンネル数力く N ( N は M 以下の正の整数）の場合、回転へッドを所定の回転数で回転させ、回転へッドの M 回の走査に対して N 回の割合で記録することを特徴とする請求項 6 記載のデジタル放送録画再生装置。

1 0 前記磁気記録再生手段は、識別信号を、記録するチヤンネル数が変化する直前に変化させて記録することを特徴とする請求項 7 記載のデジタル放送録画再生装置。

1 1 タイマー録画設定手段は、重複して設定するチヤンネル数カ^ 記録再生手段の同時記録可能な最大チヤンネル数を越えた場合、アラームを発する手段を有することを特徴とする請求項 8 記載のデジタル放送録画再生装 S o

1 2 前記磁気記録再生手段は、記録チャンネル数 N が記録可能な最大チヤンネル数 M の約数のときは、磁気テープを、記録チャンネル数が記録可能な最大チャンネル数 M のときの速度の N / M 倍の速度で定速走行させるとともに、回転へッドの M / N 回の走査毎に 1 回記録することを特徴とする請求項 9 記載のデジタル放送録画再生装置。

1 3 前記磁気記録再生手段は、記録チャンネル数 N が記録可能な最大チヤンネル数 M の約数でないときは、回転へッドの M 回の走査毎に M 回記録し、そのうちの N 回分に記録チャンネル選択手段から出力されるデータ列を己録することを特徴とする請求項 1 2 記載のデジタル放送録画再生装置。

1 4 前記磁気記録再生手段は、 M を 6 または 4 としたことを特徴とする諝求項 1 2 記載のデジタル放送録画再生装置。