明 細 書 铸型製造用粘結剤組成物及び铸型の製造方法 技術分野
本発明は、 铸型を製造する際、 耐火性粒状材料に添加す るために使用する铸型製造用粘結剤組成物、 及び铸型製造 用拈結剤組成物と硬化剤組成物とを含有する (铸型製造用 粘結剤 -硬化剤) 組成物に関するものである。 また、 本発 明は、 耐火性粒状材料と、 上記铸型製造用粘結剤組成物又 は上記铸型製造用粘結剤組成物及び上記硬化剤組成物とを 含有する铸型製造用砂組成物に関するものであり、 更に本 発明は、 該铸型製造用砂組成物を使用して铸型を製造する 方法に関するものである。 背景技術
従来から、 铸型を製造するための铸物砂の粘結剤と して フ エ ノ ール樹脂、 フ ラ ン樹脂及びフルフ リ ルアルコ ール等 の酸硬化性樹脂が用いられている。 そして、 これらの粘結 剤に硬化剤を添加して硬化させ、 铸型を製造する方法が一 般的に行なわれている。 铸物砂用の有機自硬性樹脂として は古く から、 良好な性質を有するフ ラ ン樹脂が用いられて いる (特公昭 3 9 — 1 5 4 3号公報等) 。 そして、 このよ
うなフ ラ ン樹脂に対して種々改良が加えられ、 その用途に 応じ、 グリ オキザール又はテ ト ラオキサ ン等を添加して低 臭性にした粘結剤や、 フ ユノ ール樹脂又は尿素樹脂等で変 性して価格低下を図った粘結剤などが開発されてきた。
しかし、 最近、 铸物製造の機械設備や工程等の改良によ る作業能率向上が要求されるようになり、 それに伴って铸 物砂用粘結剤も迅速硬化型の自硬性有機粘結剤が強く要望 されるよう になつてきた。 この要求を満たすべく 、 粘結剤 の硬化を促進させるために砂温を高める方法、 減圧で水を 除去する方法、 及び硬化剤を多量に用いる方法等がとられ てきた。
しかし、 かかる目的のために、 砂温を高めるこ とは、 余 分なエネルギーを必要と し、 経済的に不利である。 また、 減圧で水を除去するこ とも、 ある程度の硬化促進は図れる けれども、 根本的な解決にはならない。 更に、 硬化剤を多 量に用いれば、 硬化速度が向上し硬化促進を図れるけれど も、 分解ガスによる作業環境の悪化ゃ铸型強度の低下等を 招く という欠点があつた。
このため、 比較的多量に使用 しても作業環境が悪化しに く い硬化剤組成物と して、 燐酸系化合物とスルホン酸系化 合物とを特定の割合で配合したものが提案されている (特 開平 5 - 2 3 7 5 8 7号公報) 。 即ち、 低毒性である燐酸 系化合物と硬化促進が図れるスルホ ン酸系化合物とを特定
の割合で配合し、 硬化促進を図ると共に作業環境の悪化の 防止を図ろう という ものである。 このような硬化剤組成物 は非常に有用なものであるが、 言う までもな く、 あま りに 多量に使用すると、 作業環境が悪化する という欠点があつ た。 また、 上記公報には、 フ ラ ン樹脂を硬化促進剤と共に 使用する こ と、 及び該フ ラ ン樹脂の重縮合度を調整するこ とについては何ら記載されていない。 発明の開示
従って、 本発明の目的は、 作業環境が悪化するこ と無く 硬化がよ り促進された铸型製造用拈結剤組成物を提供する とにある
また、 本発明の目的は、 上記铸型製造用粘結剤組成物と 硬化剤組成物とを含有する (铸型製造用粘結剤一硬化剤) 組成物を提供するこ とにある。
更に、 本発明の目的は、 耐火性粒状材料と上記铸型製造 用粘結剤組成物又は上記铸型製造用粘結剤組成物及び上記 硬化剤組成物とを含有する铸型製造用砂組成物を提供する こ とにある。
更にまた、 本発明の目的は、 上記铸型製造用砂組成物を 用いて铸型を製造する方法を提供するこ とにある。
本発明者らは、 上記目的を達成すべく 鋭意検討したとこ ろ、 フルフ リ ルアルコールを主成分とする重縮合成分を重
縮合して得られる粘結剤を含有する铸型製造用粘結剤組成 物中における、 該粘結剤の重縮合度を特定の範囲に調整す るこ とによって、 作業環境の悪化を伴う こ となく 、 該铸型 製造用坫結剤組成物の硬化をより促進させ得るこ とを知見 した。
また、 本発明者らは、 フルフ リ ルアルコール、 尿素及び アルデ ヒ ド類を主成分とする重縮合成分を重縮合して得ら れる粘結剤を含有する铸型製造用粘結剤組成物中における、 該粘結剤の重縮合度を特定の範囲に調整する と共に、 該铸 型製造用粘結剤組成物中の水分量を特定の値以下に調整し、 且つ該铸型製造用粘結剤組成物中の尿素に由来する窒素原 子含量を特定の範囲に調整するこ とによ り、 作業環境の悪 化を伴う こ とな く、 铸型製造用粘結剤組成物の硬化をより 促進させ得るこ とを知見した。
本発明は、 上記知見に基づきなされたものであり、 フル フ リ ルアルコールを主成分とする重縮合成分を重縮合して 得られる粘結剤と、 下記一般式 ( 1 ) で示される 1 種又は 2種以上の硬化促進剤とを含有する铸型製造用粘結剤組成 物であって、 該铸型製造用拈結剤組成物に含有される該粘 結剤における、 該粘結剤の重量に基づく 仕込フルフ リ ルァ ルコール重量% ( A ) と、 該粘結剤の重量に基づく 重縮合 後の未反応フルフ リ ルアルコール重量% ( B ) との差 [ A 一 B , 力 5 . 0 〜 6 0 . 0 であ り、 上記硬化促進剤が
0. 5〜 6 3. 0重量%含有される铸型製造用粘結剤組成 物 (以下、 「第 1铸型製造用粘結剤組成物」 という こ とが ある) を提供するこ とにより、 上記目的を達成したもので
(式中、 X , 及び X2 は、 同一の又は異なる H、 C H3 又 は C 2H 5を表わす。 )
また、 本発明は、 フルフ リ ルアルコール、 尿素及びアル デヒ ド類を主成分とする重縮合成分を重縮合して得られる 拈結剤を含有する铸型製造用拈結剤組成物であって、 該粘 結剤組成物に含有される該粘結剤における、 該粘結剤の重 量に基づ く 仕込フルフ リ ルアルコール重量% ( A ) と、 該拈結剤の重量に基づく重縮合後の未反応フルフ リ ルアル コール重量% ( B) との差 [A - B] が 5. 0〜 6 0. 0 であり、 該铸型製造用粘結剤組成物中の水分量が 6. 0重 量%以下であり、 且つ該铸型製造用拈結剤組成物中の窒素 原子含量が 0. 5〜 4. 0重量%である铸型製造用粘結剤 組成物 (以下、 「第 2铸型製造用粘結剤組成物」 という こ とがある) を提供するこ とによ り、 上記目的を達成したも のである
発明の詳細な説明
まず、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物について説明す 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物は、 フルフ リ ルアル コールを主成分とする重縮合成分を重縮合して得られる粘 結剤と上記一般式 ( 1 ) で示される 1 種又は 2種以上の硬 化促進剤とを含有する ものである。 以下、 これらの成分に ついてそれぞれ説明する。
まず、 上記粘結剤について説明する と、 該粘結剤は、 フ ルフ リ ルアルコールを主成分とする重縮合成分を重縮合し て得られる重縮合物である。 上記重縮合成分は、 フルフ リ ルアルコールと尿素とを含有するこ とが好ま しい。 また、 上記重縮合成分は、 フルフ リ ルアルコールとアルデヒ ド類 とを含有するこ と も好ま しい。 特に好ま し く は、 上記重縮 合成分は、 フルフ リ ルアルコールと尿素とアルデヒ ド類と を含有する。
上記アルデヒ ド類と しては、 例えば、 ホルムアルデヒ ド、 ダリ オキザール及びフルフラール等の従来公知のアルデヒ ド化合物を使用する こ とができる。 特に、 本発明において は、 経済性及び臭気等の点からホルムアルデヒ ドを使用す る こ とが好ま しい。
上記重縮合成分と して、 フルフ リ 儿アルコール、 及び Z 又は尿素、 及び Z又はアルデヒ ド類を用いてこれらを重縮
合させる と、 各成分の配合割合にもよるが、 フルフ リ ルァ ルコールの縮合物、 フルフ リ ルアルコールとアルキロール 尿素との重縮合物、 尿素とアルデヒ ド類との縮合物、 これ らの縮合物が更に重縮合した重縮合物、 各成分の未反応物、 及び水等からなる混合物 (粘結剤) が得られる。
上記粘結剤は、 上記第 1 铸型製造用坫結剤組成物中に、 3 7 . 0〜 9 9 . 5重量%含有されるこ とが好ま しい。
上記重縮合成分の配合割合及び重縮合条件は、 上記差 [ A - B ] が上記範囲内となるように適宜調整する。 例え ば、 フルフ リ ルアルコール、 尿素及びアルデヒ ド類からな る重縮合成分を用いて上記粘結剤を調製する場合には、 こ れらの配合割合をそれぞれ、 5 0 . 0〜 9 8 . 0重量%、 1 . 0 〜 9 . 0重量%、 及び 0 . 5〜 9 . 0重量 と し、 塩基性条件下、 所定時間反応させ、 その後酸性条件下で重 縮合を行う こ とが好ま しい。
本発明において重要な点は、 上記粘結剤における、 フル フ リ ルアルコールの重縮合度が特定の範囲に調整されてい る こ とである。 しかしながら、 フルフ リ ノレアルコールの重 縮合度を直接測定するこ とは困難であるので、 本発明にお いては、 上記粘結剤の重量に基づ く 仕込フ ルフ リ ルアル コールの重量%と、 上記粘結剤の重量に基づく 重縮合後の 未反応フルフ リ ルアルコールの重量%との差をフルフ リ ル アルコールの重縮合度の目安と している。 即ち、 本発明に
おいては、 仕込フルフ リ ルアルコールの重量% ( A) と重 縮合後の未反応フルフ リ ルアルコールの重量% ( B ) との 差である [ A— B ] が 5. 0〜 6 0. 0 となるように、 フ ルフ リ ルアルコールの重縮合度を調整する。 上記差 [A - B ] が 5 . 0未満である と、 フルフ リ ルアルコ ールの重縮 合度が低すぎて、 上記第 1 铸型製造用拈結剤組成物の硬化 速度が十分に速く ならず、 得られる铸型の初期強度が向上 しない。 一方、 上記差 [A— B ] が 6 0 . 0 を超える と、 フルフ リ ルアルコールの重縮合度が高すぎて、 上記第 1 铸 型製造用粘結剤組成物の粘度が上昇し、 後述する铸型製造 用砂組成物 (混練砂) の混練性が低下し、 結果と して铸 型の強度が低下する。 上記差 [ A— B ] は、 1 0 . 0〜 5 0. 0であるこ とが好ま し く、 1 5. 0〜4 0 . 0であ る こ とが更に好ま しい。
フルフ リ ルアルコ一ルの重縮合度の目安を得るためには、 仕込フルフ リ ルアルコールの重量%及び未反応フルフ リ 儿 アルコールの重量%を測定しなければならないが、 これは、 例えば、 以下の方法によって行われる。
まず、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物に含有される上 記粘結剤中における、 該粘結剤の重量に基づく 重縮合後の 未反応フルフ リ ルアルコールの重量%は、 ガス ク ロマ ト グ ラ フ ィ 一によつて则定するこ とができる。 この際のガスク 口マ ト グラ フ ィ 一の条件は、 次の通りである。 使用機器 :
株式会社島津製作所製 G C - 1 4 A、 使用カ ラム : PEG- 20M chromosorb WAW DMCS 10 % 60/80 MESHO. 5m x 3mm φ、 検出器 : F I D、 キャ リ アーガス : H e、 という ものであ る o
また、 上記第 1 铸型製造用拈結剤組成物に含有される上 記粘結剤中における、 該拈結剤の重量に基づく 仕込フルフ リ ルアルコールの重量%の測定方法は、 次の通りである。 臭化カ リ ウム、 臭素酸カ リ ウム、 及び塩酸の反応によ り該 第 1 铸型製造用粘結剤組成物に含有される上記粘結剤中の フルフ リ ルアルコールに対して、 過剰量の臭素を生成させ、 その臭素をフルフ リ ルアルコールの二重結合に付加させ、 その後、 系中に残存する余剰臭素に過剰のヨウ化カ リ ウム を加え、 ヨウ素と臭化カ リ ウムとを生成させ、 生成したョ ゥ素をチォ硫酸ナ ト リ ウムで滴定するこ とにより、 該第 1 铸型製造用拈結剤組成物に含有される上記結合剤中の仕込 フルフ リ ルアルコールの重量%を測定する。 なお、 この仕 込フルフ リ ルアルコールの測定法において、 検出される分 子中に二重結合を有する芳香族、 脂肪族化合物については、 別途、 他の測定法にて測定し、 上記第 1 铸型製造用粘結剤 組成物に含有される上記粘結剤中の仕込フルフ リ ルアルコ ールの重量%を算出する。
本発明の第 1 铸型製造用粘結剤組成物は、 このよう に特 定の範囲の重縮合度に調整されたフルフ リ ルアルコールを
主成分とする重縮合成分を重縮合して得られる粘結剤と、 上記一般式 ( 1 ) で示される 1 種又は 2種以上の硬化促進 剤とを含有する ものである。 上記硬化促進剤と しては、 例 えば、 2 , 5 — ビス ヒ ドロキシ メ チルフ ラ ン、 2 , 5 — ビ' ス メ トキシメ チルフ ラ ン、 2 , 5 — ビスエ トキシ メ チルフ ラ ン、 2 — ヒ ドロキンメ チルー 5 — メ トキシ メ チルフ ラ ン、 2 — ヒ ドロキンメ チルー 5 —エ トキンメ チルフ ラ ン、 2 — メ トキシ メ チルー 5 —エ トキン メ チルフ ラ ンが挙げられ、 これらを単独で又は混合して使用するこ とができる。 特に、 上記硬化促進剤と して 2 , 5 一 ビス ヒ ドロキ シ メ チル フ ラ ンを使用するこ とが好ま しい。 この理由は、 2 , 5 — ビ ス ヒ ドロキシ メ チルフ ラ ンは、 2 , 5 — ビスメ トキシメ チ ルフ ラ ン及び 2 , 5 — ビスエ トキンメ チルフ ラ ンに比べて、 反応性が高く 、 フルフ リ ルアルコールを主成分とする重縮 合成分を重縮合して得られる粘結剤の硬化反応を一層促進 させるからである。 2 , 5 — ビスヒ ドロキシメ チルフラ ン の反応性が高い理由は、 分子中の水酸基が硬化反応に寄与 するからである。 これに対して、 2 , 5 — ビスメ 卜キシメ チルフ ラ ン等の場合は、 一旦メ トキシメチルエーテルが加 水分解して水酸基が生成した後、 硬化反応に寄与するため、 硬化反応の促進作用が若干劣るのである。 なお、 フルフ リ ルアルコールとホルムアルデヒ ドとを反応させてフラ ン樹 脂を得る際に、 初期縮合物と して 2 , 5 — ビスヒ ドロキシ
メチルフラ ンが生成するこ とは知られているが ( 「高分子 薬剤入門」 、 三洋化成工業株式会社発行を参照のこ と) 、 この 2 , 5 — ビス ヒ ドロキシメ チルフ ラ ンが、 フルフ リ ル アルコールを主成分とする重縮合成分を重縮合して得られ る粘結剤に対して、 硬化促進の作用を果たすこ とは知られ ていなかった。
上記硬化促進剤は、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物中 に 0 . 5 〜 6 3 . 0重量%添加含有されている。 上記硬化 促進剤の添加量が 0 . 5重量%未満である と、 上記第 1 铸 型製造用粘結剤組成物の硬化反応が十分に促進されず、 铸 型の初期強度が満足のゆく程度に向上しない。 一方、 上記 硬化促進剤の添加量が 6 3 . 0重量%を超えると、 フルフ リ ルアルコールを主成分とする重縮合成分を重縮合して得 られる粘結剤の量が相対的に少な く なり、 該粘結剤中に上 記硬化促進剤が溶解しにく く なる結果、 上記第 1 铸型製造 用粘結剤組成物中に沈澱が生ずる。 上記硬化促進剤の添加 量は 1 . 8 〜 5 0 . 0 重量%である こ とが好ま し く 、 2 . 5 〜 5 0 . 0 重量%である こ とが更に好ま し く 、 5 . 0 〜 4 0 . 0 重量%であ る こ とが一層好ま し く 、 7 . 0 〜 4 0 . 0重量%であるこ とが最も好ま しい。
上記第 1 铸型製造用拈結剤組成物中の水分量は、 6 . 0 重量%以下であるこ とが好ま しい。 上記水分量は 4 . 0重 量%以下であるこ とがより好ま し く 、 2 . 0重量%以下で
あるこ とが最も好ま しい。 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成 物は脱水縮合反応によって硬化してゆく ため、 上記水分量 が 6 . 0重量%を超えると、 脱水縮合反応の進行が阻害さ れ、 上記第 1 祷型製造用粘結剤組成物の硬化速度が遅く な り、 铸型の初期強度が低下する傾向が生じるので好ま しく ない。 従って、 硬化速度の点から言う と、 上記水分量は少 なければ少ないほど好ま しいのであるが、 水分量が少なす ぎる と上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物の拈度が極端に上 昇する場合があり、 取り扱いに く く なる場合がある。 従つ て、 このような場合には、 若干量の水分 (即ち 6 . 0重量 %以下) を上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物中に含有させ ておく こ とが好ま しい。 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物 中の水分量を調整するには、 例えば、 得られた上記第 1 铸 型製造用粘結剤組成物に水を後添加してもよいし、 また上 記第 1 铸型製造用粘結剤組成物を製造する際に生じる縮合 水を利用 し、 水分量が多い場合は減圧脱水等の手段でこれ を除去し、 水分量が少ない場合は水を後添加してもよい。 なお、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物の水分量 (重量 ) は、 カールフ ィ ッ シ ャ ー法により測定した。
また、 上記重縮合成分と してフルフ リ ルアルコールに加 えて含窒素原子化合物 (一般的には尿素) を使用する場合 には、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物中における上記含 窒素原子化合物に由来する窒素原子含量は、 0 . 5 〜
4 . 0重量%であるこ とが好ま しい。 上記窒素原子含量が 0 . 5重量%未満である と、 上記重縮合成分を重縮合する 際の尿素の使用量が少なすぎて、 得られる铸型の強度が十 分に向上しない傾向があり、 上記窒素原子含量が 4 . 0重 量%を超えると、 注湯時において窒素原子がガスとなって 発生し、 得られる铸物にピンホール等の铸物欠陥が発生し やすく なるので好ま し く ない。 上記窒素原子含量は 0 . 5 〜 3 . 0 重量%である こ とカ よ り 好ま し く 、 0 . 5 〜 2 . 0重量%であるこ とが最も好ま しい。
上記第 1 铸型製造用拈結剤組成物中における窒素原子の 多 く は尿素に由来する ものであるが、 上記粘結剤を得る際 に、 尿素以外の他の含窒素原子化合物を併用 した場合で あっても、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物中における窒 素原子含量を 0 . 5〜 4 . 0重量%に調整するこ とが好ま しい。 なお、 上記窒素原子含量 (重量%) は、 ゲルダール 法によ り測定した。
上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物では、 前記したよ う に フルフ リ ルアルコールを主成分とする重縮合成分を重縮合 して得られる粘結剤が使用され、 特に、 フ ルフ リ ルアル コール、 尿素及びアルデヒ ド類を含む重縮合成分を重縮合 して得られる粘結剤が使用される こ とが好ま しい。 これら の重縮合成分に加えて従来公知の種々 の変性剤の少な く と も 1 種又は 2種以上を混合併用 して上記粘結剤を調製して
もよい。 かかる従来公知の種々 の変性剤と しては、 フ エ ノ ール樹脂、 メ ラ ミ ン樹脂、 クマロ ン ' ィ ンデン樹脂、 石 油樹脂、 ボリエステル、 アルキッ ド樹脂、 ポリ ビニルアル コール、 エポキシ樹脂、 エチレ ン ' ビニルアセテー ト、 ポ リ ビニルアセテー ト、 ボリ ブタ ジエン、 ポリ エーテル、 ポ リ エチ レ ンィ ミ ン、 ポリ塩化ビニル、 ボリ アク リ ル酸エス テル、 ポリ ビニルプチラール、 フエ ノキシ樹脂、 酢酸セル ロース、 キシレ ン樹脂、 トルエン樹脂、 ポリ ア ミ ド、 スチ レ ン樹脂、 ポリ ビニルホルマール、 ア ク リ ル樹脂、 ウ レ タ ン樹脂及びナイロ ン等のポリマー及びオ リ ゴマー ; リ グ ニン、 リ グニンスルホン酸、 ロジン、 エステルガ厶、 植物 油、 ビチューメ ン、 重油、 カ シュ一ナ ツ ト殻液及びバニ リ ン等の天然物 ; デンプン、 コーンスターチ、 グルコース 及びデキス ト リ ン等の糖類及びその誘導体 ; レゾルシン、 レゾルシン残澄、 ク レブール残渣、 2 , 2 , 4 一 ト リ メ チ ルー 4 ( ヒ ドロキシフ エニル) クマロ ンとイ ソプロぺニル フ エ ノ ールの反応副生物、 テ レ フ タル酸とエチ レ ング リ コールの反応副生物及びボリ エチレ ングリ コール等の多価 ァ ノレ コ 一 ノレ ; ァ セ ト ン 、 シ ク ロへキサノ ン及びァ セ ト フ エ ノ ン等のケ ト ン類 ; こ のケ ト ン類とアルデヒ ド類との 縮合物 ; ジシア ンジア ミ ド、 アク リ ルア ミ ド及びチォ尿素 等のア ミ ノ及びイ ミ ノ化合物 ; こ のア ミ ノ又はイ ミ ノ化合 物とアルデヒ ド類との縮合物 ; イ ソシァ ヌル酸エステル及
び不飽和脂肪酸エステル等のエステル化合物等を用いる こ とができる。 これらの変性剤を上記した重縮合成分と共に 併用する場合には、 その添加量は、 上記第 1 铸型製造用粘 結剤組成物の全重量に対して 2 0重量%以下であるこ とが 好ま しい。
また、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物においては、 上 記粘結剤及び硬化促進剤に加えて、 任意成分と してシラ ン カ ツプリ ング剤を添加してもよい。 該シラ ンカ ツプリ ング 剤と しては、 例えばァ ー ( 2 —ァ ミ ノ) ァ ミ ノ プロ ピルメ チルジメ トキシシラ ン、 ァ ーァ ミ ノ プロ ビル ト リ メ トキシ シラ ン、 ァ ーァ ミ ノ プロ ピル ト リエ トキシシラ ン、 7 ーグ リ シ ドキシプロ ビル ト リ メ トキシシラ ン等を、 好ま し く は 組成物全量中に 0 . 0 3〜 1 . 0重量%添加するこ とがで きる。
次に、 上記第 2铸型製造用粘結剤組成物について説明す る
上述の通り、 上記第 2铸型製造用粘結剤組成物は、 フル フ リ ルアルコール、 尿素及びアルデヒ ド類を主成分とする 重縮合成分を重縮合して得られる粘結剤を含有し、 該铸型 製造用粘結剤組成物に含有される該拈結剤における、 該粘 結剤の重量に基づく 仕込フルフ リ ルアルコール重量% ( A ) と、 該粘結剤の重量に基づく 重縮合後の未反応フルフ リ ル ア ル コ ー ル重量% ( B ) との差 [ A — B ] 力く 5 . 0 〜
6 0 . 0であり、 該铸型製造用粘結剤組成物中の水分量が 6 . 0重量%以下であり、 且つ該铸型製造用拈結剤組成物 中の窒素原子含量が 0 . 5〜 4 . 0重量 である。
上記重縮合成分におけるアルデヒ ド類と しては、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物に用いられる ものと同様のもの を用いる こ とができる。
上記第 2铸型製造用粘結剤組成物において重要な点は、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物と同様に、 上記粘結剤に おける、 フルフ リ ルアルコールの重縮合度が特定の範囲に 調整されているこ とである。 そ して、 上記第 2铸型製造用 粘結剤組成物においても、 フルフ リ ルアルコールの重縮合 度を直接測定するこ とは困難であるので、 上記第 1 铸型製 造用粘結剤組成物と同様に、 上記粘結剤の重量に基づく 仕 込フルフ リ ルアルコールの重量%と、 上記粘結剤の重量に 基づく 重縮合後の未反応フルフ リ ルアルコールの重量%と の差をフルフ リ ルアルコールの重縮合度の目安と している。 即ち、 上記第 2铸型製造用粘結剤組成物においては、 上記 第 1 铸型製造用粘結剤組成物と同様に、 仕込フルフ リ ルァ 儿コールの重量% ( A ) と重縮合後の未反応フルフ リ ルァ 儿 コールの重量% ( B ) との差である [ A— B ] 力 5 . 0 〜 6 0 . 0 となるように、 フルフ リ ルアルコールの重縮合 度を調整する。 上記差 [ A - B ] を上記の範囲内に特定し た理由は、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物の場合と同様
である。 また、 上記差 [ A— B ] の好ま しい範囲も上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物の場合と同様である。
なお、 上記粘結剤の重量に基づく 仕込フルフ リ ルアル コールの重量%及び上記粘結剤の重量に基づく未反応フル フ リ ルアルコールの重量%の測定方法は、 上記第 1 铸型製 造用粘結剤組成物の場合と同様である。
上記第 2铸型製造用粘結剤組成物中の水分量は、 6 . 0 重量%以下であるこ とが必要である。 上記水分量は 4 . 0 重量%以下であるこ とが好ま しく 、 2 . 0重量%以下であ るのが最も好ま しい。 上記水分量を 6 . 0 %重量%以下と する理由は、 上記第 1 铸型製造用拈結剤組成物と同じであ る o
なお、 上記第 2铸型製造用粘結剤組成物中の水分量の調 整及び则定方法は、 上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物と同 じである。
また、 上記第 2铸型製造用粘結剤組成物中における窒素 原子含量 (主と して尿素に由来するが、 これ以外の含窒素 原子化合物も含まれる) は、 0 . 5〜 4 . 0重量%である こ とが必要である。 この理由は、 上記第 1 铸型製造用粘結 剤組成物の場合と同様である。 上記窒素原子含量は 0 . 5 〜 3 . 0重量%であるこ とが好ま しく 、 0 . 5〜 2 . 0重 量%であるこ とが最も好ま しい。
なお、 上記窒素原子含量 (重量%) は、 上記第 1 铸型製
造用粘結剤組成物の場合と同様に、 ゲルダール法により測 疋 しアこ
上記第 2铸型製造用粘結剤組成物では、 上記重縮合成分 に加えて従来公知の種々 の変性剤の少なく とも 1 種又は 2 種以上を混合併用 して上記拈結剤を調製してもよい。 かか る従来公知の種々 の変性剤と しては、 上記第 1 铸型製造用 粘結剤組成物の場合と同様のものを用いるこ とができる。 また、 その添加量も上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物の場 合と同様である。
上記第 2铸型製造用粘結剤組成物における上記粘結剤は、 組成物全量中に、 4 0〜 1 0 0重量%含有されるこ とが好 ま しい。
また、 上記第 2铸型製造用粘結剤組成物においては、 上 記粘結剤及び上記第 1 铸型製造用粘結剤組成物において用 いられる変性剤に加えて、 任意成分と してシラ ンカ ッ プ リ ング剤を添加してもよい。 該シラ ンカ ップリ ン グ剤と し ては、 例えば 7 — ( 2 —ァ ミ ノ ) ァ ミ ノ プロ ビルメ チルジ メ トキシンラ ン、 7 —ァ ミ ノ プロ ピル 卜 リ メ トキシシラ ン、 7 —ァ ミ ノ プロ ビル ト リ エ トキシシラ ン、 ァ ー グ リ シ ドキ シプロ ビル ト リ メ トキシンラ ン等を、 好ま し く は組成物全 量中に 0 . 0 3〜 1 . 0重量%添加するこ とができる。
次に、 本発明の (铸型製造用拈結剤 -硬化剤) 組成物に ついて説明する。
該 (铸型製造用粘結剤-硬化剤) 組成物は、 上記铸型製 造用粘結剤組成物と硬化剤 (又は硬化剤組成物) とを含有 する。
上記硬化剤としては、 铸型を製造する際に用いられる従 来公知の任意の硬化剤を使用することができる。 上記硬化 剤として特に好ま しいものは、 特開平 5 — 2 3 7 5 8 7号 公報に記載されている、 燐酸系化合物とスルホ ン酸系化合 物とを特定の割合で配合した硬化剤組成物である。
上記硬化剤組成物について更に説明すると、 該硬化剤組 成物においては、 燐酸系化合物に由来する燐原子重量 (燐 原子含量) とスルホン酸系化合物に由来する硫黄原子重量
(硫黄原子含量) とが、 0 . 0 1 ≤ [硫黄原子含量 Z (燐 原子含量 +硫黄原子含量) ] ≤ 0 . 7を満足するような重 量比で配合されることが好ま しい。 換言すれば、 上記硬化 剤組成物における上記硫黄原子重量は、 上記燐原子重量の
[ 1 / 9 9 ] 〜 [ 7 Z 3 ] となるように調整されるこ とが 好ま しい。 上記硫黄原子重量か上記範囲より も少なく なる と、 相対的に上記燐原子重量が多く なりすぎ (即ち上記燐 酸系化合物の量が多く なりすぎ) 、 耐火性粒状材料を繰り 返し使用した再生砂中に燐原子が多量に蓄積しやすく なり、 ピンホール等の铸造欠陥が生じやすく なる傾向が生じる。 また、 再生砂に蓄積した燐による吸湿が激しく、 上記铸型 製造用粘結剤組成物の硬化が阻害される傾向が生じる。 一
方、 上記硫黄原子重量が上記範囲より も多く なると (即ち 上記スルホン酸系化合物の量が所定の範囲を超えて多 く な る と) 、 注湯時に有害な分解生成物を放出 しやすく なり、 作業環境が悪化する傾向が生じる。 上記燐原子重量と上記 硫黄原子重量との重量比は 0 . 0 3 ≤ [硫黄原子含量ノ (燐原子含量 +硫黄原子含量) ] ≤ 0 . 6 となるようにす るこ とが最も好ま しい。 なお、 上記硬化剤組成物中の硫黄 原子含量は燃焼中和滴定法により測定し、 上記硬化剤組成 物中の燐原子含量は I C P (誘導結合プラズマ発光分析装 置) にて測定した。
上記硬化剤組成物における上記燐酸系化合物と しては、 例えば、 燐酸、 縮合燐酸、 メ チル燐酸やェチル燐酸等の燐 酸エステル、 燐酸カ リ ウムや燐酸水素カ リ ウム等の燐酸塩 等が用いられる。
一方、 上記硬化剤組成物における上記スルホン酸系化合 物と しては、 例えば、 メ タ ンスルホ ン酸及びエタ ンスル ホ ン酸等の脂肪族スルホ ン酸 ; ベンゼンスルホ ン酸、 ト ル エンスルホ ン酸、 キシ レ ンスルホ ン酸及びフ エ ノ ールスル ホ ン酸等の芳香族スルホ ン酸 ; 硫酸等の無機酸等が用いら れる。
上記 (铸型製造用粘結剤 -硬化剤) 組成物における、 上 記铸型製造用粘結剤組成物と上記硬化剤 (又は上記硬化剤 組成物) との配合割合 (重量基準) には特に制限はないが、
一般的な範囲と して、 上記铸型製造用粘結剤組成物/上記 硬化剤 (又は上記硬化剤組成物) = 1 . 0〜 2 0 . 0 であ るこ とが好ま しく、 1 . 0〜 5 . 0であるこ とが更に好ま しい。
また、 上記 (铸型製造用粘結剤-硬化剤) 組成物におい ては、 上記铸型製造用粘結剤組成物及び上記硬化剤 (又は 上記硬化剤組成物) の他に、 任意成分と して、 シラ ンカ ツ プリ ング剤を添加してもよい。 該シラ ンカ ツプリ ング剤と しては、 例えば 7 — ( 2 —ァ ミ ノ) ァ ミ ノ プロ ピルメチル ジ メ トキシシラ ン、 ァ 一ァ ミ ノ プロ ビル ト リ メ トキシシラ ン、 ァ ーァ ミ ノ プロ ピル ト リ エ トキンシラ ン、 ァ ー グ リ シ ドキシプロ ビル ト リ メ トキシシラ ン等を、 組成物全量中に、 好ま し く は 0 . 0 3〜 1 . 0重量%添加するこ とができる。
次に、 本発明の铸型製造用砂組成物について説明する。 該铸型製造用砂組成物は、 耐火性粒状材料と上記铸型製 造用粘結剤組成物とを含有する ものであるか、 又は耐火性 粒状材料と上記铸型製造用粘結剤組成物と上記硬化剤 (又 は上記硬化剤組成物) とを含有する ものである。
上記铸型製造用砂組成物は、 例えば、 上記铸型製造用粘 結剤組成物を上記耐火性粒状材料に混練するか、 又は上記 铸型製造用拈結剤組成物と上記硬化剤 (又は上記硬化剤組 成物) とを上記耐火性粒状材料に混練して得るこ とができ る
上記耐火性粒状材料と しては、 铸物砂と して従来公知の もの、 例えば、 石英質を主成分とする珪砂、 ク ロマイ ト砂、 ジルコ ン砂、 オ リ ビン砂、 アル ミ ナ砂、 厶ライ ト砂及び合 成ムライ ト砂等の新砂並びに再生砂等を用いるこ とができ る O
上記再生砂と しては、 例えば、 通常の機械的磨耗式、 或 いは焙焼式で得られるものを使用するこ とができるが、 磨 耗式で再生されたものの方が収率も高く 、 経済的に優れ、 一般的であり好ま しい。
上記鐃型製造用砂組成物における、 上記耐火性粒状材料 と上記铸型製造用粘結剤組成物と上記硬化剤 (又は上記 硬化剤組成物) との配合割合に特に制限はないが、 一般 的な範囲と して、 組成物全量中に、 上記耐火性粒状材料は
9 0 . 0〜 9 9 . 9 9重量%含有されるこ とが好ま し く 、 上記铸型製造用粘結剤組成物は 0 . 1 〜 5 . 0重量%含有 される こ とが好ま しく 、 上記硬化剤 (又は上記硬化剤組成 物) は 0 . 0 0 5〜 5 . 0重量%含有される こ とが好ま し い o
また、 上記铸型製造用砂組成物には、 上記必須成分の他 に、 得られる铸型の強度をよ り向上させる目的で、 シラ ン カ ップリ ング剤を添加してもよい。
上記シラ ンカ ップリ ング剤と しては、 例えば 7 — ( 2 - ァ ミ ノ ) ァ ミ ノ プロ ピルメ チルジ メ トキシシラ ン、 7 —
ア ミ ノ ブ口 ビル ト リ メ ト キ シ ン ラ ン、 7 — ア ミ ノ ブロ ピ ノレ ト リ エ トキンシラ ン、 7 — グリ シ ドキシプロ ピル ト リ メ トキシ シラ ン等が挙げられる。 上記シラ ンカ ッ プリ ン グ剤は、 上記铸型製造用砂組成物の全量中に、 好ま し く は 0 . 0 0 0 0 3〜 0 . 0 5重量%添加するこ とができる。 なお、 上記シラ ンカ ップリ ング剤は、 予め上記铸型製造用 粘結剤組成物中に含有させておいてもよい。
次に、 本発明の上記铸型製造用砂組成物を用いて铸型を 製造する方法について説明する。
本発明によれば、 上記铸型製造用砂組成物を用いて、 一 般的に自硬性铸型製造法で铸型を製造するこ とができる。 即ち、 本発明の方法は、 上記铸型製造用砂組成物を所定の 型に充填する工程、 及び該铸型製造用砂組成物中に含有さ れている铸型製造用粘結剤組成物を、 上記硬化剤組成物の 作用によって硬化させる工程を具備し、 これによ り铸型を 得るこ とができる。 上記铸型製造用粘結剤組成物を含有す る上記铸型製造用砂組成物によれば、 铸型の硬化速度が比 較的速 く 、 上記铸型製造用砂組成物を型に充塡した後、 3 0分〜 1 時間程度経過後に充分脱型可能である。 しかも、 この铸型に注湯するこ とによって、 高品質の铸物を良好な 環境のも とで製造するこ とができる。 なお、 上記铸型製造 用砂組成物の混練、 铸型の製造、 及び硬化等に際しては、 特に加熱や冷却の必要はな く 、 雰囲気温度で行って差し支
えない。 また、 上記铸型の製造方法において特に詳述しな かった点については、 従来公知の铸型の製造方法に関する 技術が適宜適用される。
実 施 例
以下実施例をもって本発明を詳細に説明するが、 本発明 はこれらの実施例のみに限定される ものではない。 なお、 以下の実施例及び比較例中の%は重量%を示す。
[実施例 1 〜 1 9及び比較例 1 〜 8 ]
フルフ リ ルアルコール、 尿素及びホルムアルデヒ ドから 成る重縮合成分を、 塩基性条件下所定時間反応させ、 その 後酸性条件下更に反応させ、 必要に応じて脱水を行い、 重 縮合を行った。 こ の重縮合を終えたあと、 表 1 及び表 2 に 示す硬化促進剤 〔アル ド リ ッ チフ ァ イ ンケ ミ カ ル社製 : 2, 5-F urand i me t han o l ( ビス ヒ ドロキ ン メ チル フ ラ ン) [ 1883-75- 6 ] (CAS登録番号) 〕 を添加混練して、 硬化促進 剤を表 1 及び表 2 に示した割合 (重量%) で含有する と共 に、 仕込フルフ リ ルアルコール重量% ( A ) と未反応フル フ リ ルアルコ ール重量% ( B ) の差 [ A - B ] が表 1 及び 表 2 に示した値である铸型製造用粘結剤組成物を調製した。 なお、 これらの铸型製造用粘結剤組成物中における水分量 はいずれも 2 . 0重量%であり、 窒素原子含量はいずれも
2 . 0重量%であった。
そして、 耐火性粒状材料として掛津浮選 5号珪砂 1 0 0 重量部に対して、 前記した铸型製造用粘結剤組成物 1 重量 部と、 硬化剤と して トルエンスルホン酸 7 0 %水溶液を 0 . 4重量部添加混練し、 铸型製造用砂組成物を得た。 そ の後直ちに、 この铸型製造用砂組成物を、 5 O mm0 x 5 O mmhのテス ト ピース枠に充塡し、 2 5 °Cで自硬性铸型造型 法によってテス ト铸型を得た。 そしてこの際、 1 時間及び 2 4 時間経過したときのテス ト铸型の圧縮強度を JIS Z 2604-1976 に記載された方法で測定した。 その結果を表 1 及び表 2に示した。
【表 1】 硬 化 促 進 剤 圧縮強度 (kg/cnf)
[Α - Β]
潘 額 1 Hr経過後 24Hr経過後 丄 ト ' ト πΨνϊί+ίレ 7ソ 5.0 5 7 33 1 o μ Κ、 土 : =丁/ルフノ^ノソ / 5, 2 6 6 33 6
7 '
0 に ノ 4 /·^"ノ7τフノ 厶. 7 8 7 3 3 τ· ?
4 ノ ルノフノ U 7
にし レ卜、ロ干ノ 4-ルマノ τフノ */
0. U 丄 1 厶 9 · 0
6 4 ,ΐ
卜 千ノスナルノフノ 0. U Q 7
o 0. 0 つ つ
7 匕ス匕卜 n ンメ ルフフノ U 1 7 丄 1 , 0 施 8 匕スヒ卜 nt t.ン'/メ」:ナ/レっ Λ
フフノ υ 1 7 丄 1 1丄, 0 . u o
ヒスヒ卜 ン /ナ/レノ 7ノ U 1 7
10 1 /1
ノ / ノ ノ 0 上
11 ビスヒド αキシ; ίチルフラン 1 5.0 0 3 o 1 fi q
例 12 ビスヒド πキシメチル 7ラン 25.0 26 ·.6 20.3 53.2
13 ビスヒ^キシメチルフラン 25.0 35.5 20.0 50.7
14 ビスヒド πキ'ンメチルフラン 25.0 42.5 1 4. 1 45.6
15 ビスヒド πキシメチルフラン 35.0 32.3 1 7. 1 48.4
【表 2】
表 1 及び表 2 の結果よ り明らかな通り、 硬化促進剤を含 有する铸型製造用拈結剤組成物を使用 した場合には、 1 時 間経過後の铸型の強度が高く なり、 また、 2 4 時間経過後 の铸型の強度も高く なるこ とが分かる。 そして、 硬化促進 剤の含有量を 0 . 5重量%から徐々 に増加させてゆく と、 各々 の铸型の強度も高く なるこ とが分かる。 この際、 硬化
促進剤を 2 5重量%含有した時点で最大値となり、 更に硬 化促進剤を増加させてゆく と、 各々 の铸型の強度は徐々 に 低下し、 6 3重量%を超える と铸型製造用粘結剤組成物が 不均一になってしまう こ とが分かる。 また、 硬化促進剤の 量を 0 . 5重量%未満にすると各々 の铸型の強度はあま り 向上しないこ とが分かる。 一方、 铸型製造用粘結剤組成物 に含有される上記粘結剤における、 該粘結剤の重量に基づ く 仕込フルフ リ ルアルコール重量% ( A ) と、 該粘結剤の 重量に基づく未反応フルフ リ ルアルコール重量% ( B ) と の差、 即ち [A — B ] の値が、 5 . 0〜 6 0 . 0 の範囲で
1 時間経過後の铸型の強度が高く なり、 また 2 4 時間経過 後 の铸型の強度も高く なるこ とが分かる。 そして、 上記 差 [ A — B ] の値を 5 . 0から徐々 に増加させてゆく と、 各々 の铸型の強度も徐々 に 高く なるこ とが分かる。 この 際、 上記差 [ A— B ] が 1 5 . 0から 4 0 . 0付近で最大 値とな り、 更に上記差 [ A — B ] を増加させてゆ く と、 各々の铸型の強度は徐々 に低下し、 6 0 . 0 を超えると铸 型の強度は低く なるこ とが分かる。 一方、 上記差 [ A — B ] が 5 . 0未満の場合も铸型強度は低い傾向になるこ とか分 かる。
[実施例 2 0 〜 3 3 ]
フルフ リ ルアルコール、 尿素及びホルムアルデヒ ドから なる重縮合成分を重縮合して、 仕込フルフ リ ルアルコール
重量% ( A ) と未反応フルフ リ ルアルコール重量% ( B ) の差、 即ち [ A— B ] が 2 5 . 0 である粘結剤を得た。 更 に、 該粘結剤に、 2 , 5 — ビスヒ ドロキシメチルフラ ンよ りなる硬化促進剤を添加混練して、 表 3 に示す水分量及び 窒素原子含量を有する铸型製造用粘結剤組成物を得た。 な お、 表 3 に示す铸型製造用粘結剤組成物中における硬化促 進剤の含有量はすべて 1 5重量%であった。
この铸型製造用粘結剤組成物を使用する他は、 実施例 1 と同様に してテス 卜铸型を製造した。 そ して、 この铸型の 圧縮強度を実施例 1 と同様にして測定した。 その結果を表
3 不 し 7こ o
【表 3】
表 3 の結果より明らかな通り、 水分量を 6 . 0重量%か ら徐々 に低下させてゆく と、 各々 の铸型の強度も徐々 に高 く なる こ とが分かる。 また、 窒素原子含量を 4 . 0 重量 から徐々 に低下させてゆく と、 各々 の铸型の強度も徐々 に 高く なるこ とが分かる。 この際、 窒素原子含量が I . 0〜
3 . 0重量%付近で铸型強度が最大値となり、 更に窒素原 子含量を低下させてゆく と、 各々の铸型の強度は徐々に低 下し、 0 . 5重量 未満にすると、 各々の铸型の強度も低 く なるこ とが分かる。 一方、 窒素原子含量が 4 . 0重量% を超えた場合も各々の铸型の強度が低く なるこ とが分かる。
[実施例 3 4〜 4 5及び比較例 9〜 1 4 ]
フルフ リ ルアルコール、 尿素及びホルムアルデヒ ドから 成る重縮合成分を重縮合して、 仕込フルフ リルアルコール 重量% ( A ) と未反応フルフ リ ルアルコール重量% ( B ) との差、 即ち [ A— B ] が 3 0 . 0である粘結剤を含有す る铸型製造用粘結剤組成物を得た。 この铸型製造用粘結剤 組成物中の水分量及び窒素原子含量は、 表 4 に示す通り
( 1 8種類) である。
—方、 硬化剤組成物として、 ト ルエンスルホ ン酸 7 0 % 水溶液と 8 5 %燐酸とを等量混合したもの、 即ち硬化剤 組成物中の [硫黄原子含量 (燐原子含量 +硫黄原子含 量) ] が 0 . 3 2 6のものを調製した。
そして、 耐火性粒状材料として掛津浮選 5号珪砂 1 0 0 重量部に対して、 前記した铸型製造用粘結剤組成物 1 重量 部と前記した硬化剤組成物 0 . 4 5重量部を添加混練して 铸型製造用砂組成物を得た。 これ以外は実施例 1 と同様に して、 テス ト铸型を製造した。 そして、 この铸型の圧縮強 度を実施例 1 と同様にして測定した。 その結果を表 4 に示
した
【表 4】 铸型製造用粘結剤組成物中( ) 圧縮強度 (kg/cnf) 水 分 量 窒素原子含量 1 Hr経過後 24Hr経過後
34 6. 0 2. 5 6. 3 4 3. 6
35 4. 2 2. 5 7. 5 4 5. 3
36 3. 1 2. 5 9. 0 4 7. 0
37 2. 3 2. 5 1 0. 6 4 8. 7
38 1 5 2. 5 1 2. 5 4 9. 5
39 0 ν· R 9 5 1 3. 2 5 0. 8 施
40 3 5 4. 0 7. 6 4 5. 5
41 3 5 3. 2 7. 8 4 6. 8
42 3. 5 2. 6 8. 0 4 7. 4 例 43 3 5 2. l 8. 1 4 6. 5
44 3. 5 1. 2 8. 0 4 6. 4
45 3. 5 0. 5 6. 8 4 2. 9
9 6. 4 2. 5 4. 2 3 7. 7 比 10 9. 0 2. 5 2. 1 3 2. 4
11 3. 5 5. 2 3. 8 3 5. 6 較
12 3. 5 4. 4 4. 7 3 8. 1 例 13 3. 5 0. 3 4. 2 3 7. 5
14 3. 5 0. 2 3. 3 3 4. 0
表 4 の結果より明らかなとおり、 铸型製造用粘結剤組成 物中の水分量を 6 . 0重量%から徐々 に滅少させてゆく と、 各々 の铸型の強度も徐々 に高く なるこ とが分かる。 また、 窒素原子含量を 4 . 0重量%から徐々 に低下させてゆく と、 各々の铸型の強度も徐々 に高く なるこ とが分かる。 この際、 窒素原子含量が 1 . 0〜 2 . 0重量%付近で铸型強度か最 大値となり、 更に窒素原子含量を低下させてゆく と、 各々 の铸型の強度は徐々 に低下し、 0 . 5重量%未満にする と、 各々 の铸型の強度が低く なるこ とが分かる。 一方、 窒素原 子含量が 4 . 0重量 を超えた場合も、 各々 の铸型の強度 が低く なるこ とが分かる。
[実施例 4 6〜 5 3 ]
硬化剤組成物と して、 表 5 に示す成分を含有する ものを 調製した。 なお、 表 5 に示す以外の成分は水である。
—方、 フルフ リ ルアルコール、 尿素及びホルムアルデヒ ドから成る重縮合成分を重縮合して、 仕込フルフ リ ルアル コール重量% ( A ) と未反応フルフ リ ルアルコール重量%
( B ) との差、 即ち [ A - B ] が 2 5 . 0である拈結剤を 得た。 該粘結剤に 2 , 5 — ビス ヒ ドロキンメチルフラ ンよ りなる硬化促進剤を添加混練し、 水分量が 2 . 0重量%、 窒素原子含有量が 2 . 0重量%である铸型製造用粘結剤組 成物を調製した。 なお、 該铸型製造用粘結剤組成物は、 上 記硬化促進剤を 1 5 . 0重量%含有していた。
珪砂 1 0 0重量部に対して、 表 5 に示す硬化剤組成物 0 . 3 3重量部を添加混練し、 次いで上記铸型製造用拈結 剤組成物 0 . 6 5重量部を添加混練し、 铸型製造用砂組成 物を得た。 この铸型製造用砂組成物を用いて铸型を作製し、 铸型/熔湯の重量比が 2 . 5の铸物を铸造した後、 この铸 型をばらして回収した砂をク ラ ッ シャ ーにかけ、 日本铸造 株式会社製 M型ロータ リー リ ク レーマーを用いて再生砂を 得た。
5】
注) ( I ) Z C( I ) + (D) 硬化剤組成物中の 〔硫黄原子含量 Z (硫黄原子含量 十燐原子含量) 〕
この再生砂 9 5重量部と新砂 5重量部を混合した後、 こ れに上記と同様の割合で上記硬化剤組成物及び上記铸型製 造用粘結剤組成物を添加混練して、 铸型の製造、 铸造、 砂 回収、 砂再生のサイ クルを 2 0回繰り返し、 この 2 0回目 の再生砂を使用して、 上記と同様の割合で上記硬化剤組成 物及び上記粘結剤組成物を添加混練して铸型を成型した。 そ して、 型枠に充塡した後、 0 . 5 時間、 1 時間、 及び 2 4時間経過した時の铸型の圧縮強度を測定した。 また、 再生砂の吸湿性は 2 0回目の再生砂を 2 5てで 9 0 % R H の環境に 2 4時間放置後、 再生砂の吸湿性を測定した。 更 に、 2 0回目の铸造時に S 0 2 発生量の測定を次の苛酷な 条件下で行った。 即ち、 铸型/熔湯の重量比が 2 . 5の铸 物を製造するための大きさが 6 2 0 mm x 7 7 0 mm x 5 3 0 mm hの铸型への熔湯の充填が終了した後、 直ちに大きさが 9 0 0 mm x 9 0 0 mm x 9 0 0 mm hの木箱で上記铸型を覆い、 铸込みが終了 した 5分後に上記木箱上部よ り検知管にて S 0 2 の測定を行った。 以上の結果を表 6 に示す。
【表 6】
表 5及び表 6の結果から明らかなように、 硬化剤組成物 中の [硫黄原子含量ノ (燐原子含量 +硫黄原子含量) ] の 値が 0 . 0 1 未満になると、 再生砂の吸湿量が高く、 圧縮 強度が低く なるこ とが分かる。 また、 [硫黄原子含量ノ
(燐原子含量 +硫黄原子含量) ] の値が 0 · 7を超えると、 作業環境が極めて悪化するこ とが分かる。 従って、 総合的 な観点からは、 実施例 4 6〜 5 1 の硬化剤組成物を使用レ た場合には、 再生砂の吸湿の影響が少なく、 圧縮強度も高 く、 また作業環境も良好であるこ とが分かる。
[実施例 5 4 ~ 6 1 ]
水分鼉を 0 . 3重量%とし、 窒素原子含量を 2 · 5重量
%とした他は、 実施例 3 4で使用した铸型製造用拈結剤組 成物と同様の铸型製造用粘結剤組成物を調製した。 珪砂 1 0 0重 i部に対して、 表 5 に示す硬化剤組成物 0 . 3 3重量部を添加混練し、 次いで上記铸型製造用粘結 剤組成物 0 . 6 5重量部を添加混練し、 铸型製造用砂組成 物を得た。 これ以外は実施例 4 6〜 5 3 と同様にして、 再 生砂の吸湿量、 铸造時の S 0 2 発生量及び铸型の圧縮強度 を測定した。 その結果を表 7 に示す。
【表 7】 再生砂の S 〇 2 圧 縮 強 度 (kg/cnf) 圧縮強度の 吸 湿 量 発 生 量 試験温度
(%対砂) ( P p m) 0. 5Hr 後 l. OHr 後 24Hr 後 CO
54 0. 2 3 7 4. 5 2. 8 8. 3 3 7. 7 5
55 0. 2 7 2 2. 0 4. 5 8. 6 3 6. 9 3 5
56 0. 2 5 4 9. 0 3. 0 7. 8 3 8. 4 5
57 0. 2 9 1 6. 5 4. 8 9. 3 3 4. 8 3 5 施
58 0. 2 8 2 9. 0 5. 0 9. 2 3 7. 1 5
59 0. 2 9 4. 0 4. 9 8. 6 3 5. 7 3 5 例 60 0. 4 8 1. 2 0 0. 6 1 0. 7 3 5
61 0. 2 0 1 0 5. 0 1. 9 7. 4 3 4. 5 5
表 5及び表 7の結果から明らかなように、 硬化剤組成物 中の [硫黄原子含量/ (燐原子含量 +硫黄原子含量) ] の 値が 0 . 0 1 未満になると、 再生砂の吸湿量が高く、 圧縮 強度が低く なる こ とが分かる。 また、 [硫黄原子含量 Z (燐原子含量 +硫黄原子含量) ] の値が 0 . 7を超えると、 作業環境が極めて悪化するこ とが分かる。 一方、 実施例
5 4〜 5 9の硬化剤組成物を使用した場合には、 再生砂の 吸湿の影響が少なく、 圧縮強度も高く、 また作業環境も良 好であるこ とが分かる。
[実施例 6 2〜 7 1 及び比較例 1 5〜 1 7 ]
フルフ リ ルアルコール、 尿素及びホルムアルデヒ ドから 成る重縮合成分を重縮合して得られた粘結剤を含有する铸 型製造用粘結剤組成物を得た。 該铸型製造用粘結剤組成物 における水分量は 0 . 8重量 であり、 窒素原子含量は
1 . 8 重量%であり、 仕込フルフ リ ルアルコール重量%
( A ) と未反応フルフ リ ルアルコール重量% ( B ) との差
[ A - B ] が表 8 に示した通りである。
この铸型製造用粘結剤組成物を用いる他は、 実施例 3 4 と同様にしてテス 卜铸型を製造した。 そして、 この铸型の 1 時間経過後及び 2 4時間経過後の圧縮強度を測定した。 その結果を表 8 に示す。
【表 8]
表 8の結果から明らかなように、 誇型製造用粘結剤組成 物に含有される上記粘結剤における、 該拈結剤の重量に基 づく仕込フルフ リ ルアルコール重量% ( A) と、 該粘結剤 の重量に基づく未反応フ リ フ リ ルアルコ ール重量% ( B ) の差、 即ち [A— B ] の値が 5. 0 6 0. 0の範囲で 1 時間経過後の铸型の強度が高くなり、 また 2 4時間経過後
の铸型の強度も高 く なる こ とが分かる。 そ して、 上記差
[ A - B ] の値を 5 . 0 から徐々 に増加させてゆ く と、 各々铸型の強度も徐々 に高く なるこ とが分かる。 この際、 上記差 [ A— B ] が 1 5 . 0から 4 0 . 0付近で最大値と なり、 更に [ A— B ] を増加させてゆく と、 各々 の铸型の 強度は徐々 に低下し、 6 0 . 0 を超える と铸型の強度は低 く なるこ とが分かる。 また、 上記差 [ A— B ] が 5 . 0未 満の場合も铸型強度は低く なるこ とが分かる。 産業上の利用可能性
本発明の铸型製造用粘結剤組成物を使用 して铸型を製造 する と、 粘結剤の硬化速度が向上し、 初期強度の高い铸型 を得るこ とができる。 従って、 自硬性铸型製造法を採用 し、 本発明の铸型製造用粘結剤組成物を使用 して铸型を製造す る と、 早期に型枠から铸型を脱型でき、 型枠の有効利用が 図れる という効果を奏する。
また、 本発明の铸型製造用粘結剤組成物において、 フル フ リ ルアルコール、 尿素及びアルデヒ ド類を主成分とする 重縮合成分の重縮合物を用いたり、 铸型製造用坫結剤組成 物中の水分量を特定の値以下に調整したり、 或いは铸型製 造用粘結剤組成物中の窒素原子含量を特定の範囲に調整し たりする と、 铸型製造用粘結剤組成物の硬化をよ り促進さ せる こ とができ、 上記した発明の効果をより向上させる こ
とができる。
また、 本発明の铸型製造用拈結剤組成物と、 硫黄原子含 量と燐原子含量が特定の範囲に調整された硬化剤組成物と を含有する (铸型製造用粘結剤 -硬化剤) 組成物を用いれ ば、 再生砂を多量に使用して铸型を製造しても、 S 0 2 等 の有毒ガスの発生が少なく、 且つ初期強度は勿論のこと最 終的にも高強度の铸型を得ることができるという効果を奏 する。
本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、 本発明の多 く の変形又は態様変更が可能であることは、 当業者にとつ て明白であろう。 従って、 上記の実施例は、 本発明の単な る例示に過ぎず、 かかるすべての変形又は態様変更は、 添 付の請求の範囲に記載された発明に含まれるべきものであ
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