JPWO2020175628A1 - 化粧フィルム - Google Patents

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Abstract

本発明は、艶消し性及び手触り感を両立した化粧フィルムを提供する。本発明の化粧フィルムは、ベースフィルム、熱可塑性樹脂層及びトップコート層を順に有する化粧フィルムであって、上記トップコート層は、ウレタン樹脂中に、シリカ粒子及び樹脂ビーズが含まれるものであり、上記樹脂ビーズは、アクリルビーズ及びウレタンビーズの少なくとも一方を含む。

Description

本発明は、化粧フィルムに関する。
化粧フィルムは、意匠性を付与する目的で、基材の表面に貼り付けて用いられる樹脂フィルムである。化粧フィルムに関係する先行技術を開示した文献としては、例えば、特許文献1〜5が挙げられる。
特開2017−65261号公報 特許第6413188号明細書 特開2010−234813号公報 特開2014−69445号公報 特開2018−199240号公報
装飾性に優れた化粧フィルムとして、樹脂以外の素材を表現することのできる化粧フィルムが要望されていた。そのような化粧フィルムを実現するために、高い艶消し性を示し、かつ樹脂以外の素材の手触り感を再現することが求められていた。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、艶消し性及び手触り感を両立した化粧フィルムを提供することを目的とする。
本発明の化粧フィルムは、ベースフィルム、熱可塑性樹脂層及びトップコート層を順に有する化粧フィルムであって、上記トップコート層は、ウレタン樹脂中に、シリカ粒子及び樹脂ビーズが含まれるものであり、上記樹脂ビーズは、アクリルビーズ及びウレタンビーズの少なくとも一方を含むことを特徴とする。
上記樹脂ビーズの平均粒径は、5〜50μmであることが好ましい。
上記樹脂ビーズの含有量は、上記トップコート層の樹脂固形分100重量部に対して、10〜30重量部であることが好ましい。
上記シリカ粒子の平均粒径は、0.1〜10μmであることが好ましい。
上記シリカ粒子の含有量は、上記トップコート層の樹脂固形分100重量部に対して、2.5〜30重量部であることが好ましい。
上記ウレタン樹脂は、シリコーン共重合型ポリウレタン樹脂であることが好ましい。
更に、上記ベースフィルムと上記熱可塑性樹脂層との間に、印刷層を有することが好ましい。
更に、上記ベースフィルムの上記熱可塑性樹脂層と隣接する側とは反対側に、粘着層を有することが好ましい。
上記化粧フィルムは、上記トップコート層側の表面に、エンボス加工が施されたものであることが好ましい。
本発明の化粧フィルムによれば、艶消し性及び手触り感を両立することができる。
本発明の化粧フィルムの一例を模式的に示した断面図である。
本発明の化粧フィルムは、ベースフィルム、熱可塑性樹脂層及びトップコート層を順に有する化粧フィルムであって、上記トップコート層は、ウレタン樹脂中に、シリカ粒子及び樹脂ビーズが含まれるものであり、上記樹脂ビーズは、アクリルビーズ及びウレタンビーズの少なくとも一方を含むことを特徴とする。なお、本明細書において、「フィルム」は、「シート」と同義であり、厚さによって両者を区別していない。また、ベースフィルムと熱可塑性樹脂層との間、及び、熱可塑性樹脂層とトップコート層との間には、印刷層(インク層)、プライマー層(接着剤層)等が配置されていてもよい。
図1は、本発明の化粧フィルムの一例を模式的に示した断面図である。図1に示した化粧フィルム10は、トップコート層1、熱可塑性樹脂層2、印刷層3、ベースフィルム4、及び、粘着層5の順に積層された構造を有する。粘着層5が基材と接着することにより、化粧フィルム10を基材に貼り付けることができる。その結果、基材は化粧フィルム10に覆われ、トップコート層1が空間と接する表面を構成することになる。
[トップコート層]
トップコート層1は、化粧フィルム10の最表面に位置し、ウレタン樹脂中に、シリカ粒子及び樹脂ビーズが含まれるものである。シリカ粒子が含まれることにより艶消し性を付与することができ、樹脂ビーズが含まれることによりザラザラした手触り感を付与することができる。また、ウレタン樹脂が用いられることによって耐擦傷性(耐摩耗性)を有しており、シリカ粒子の添加によってトップコート層1の硬さが向上することによって、更に耐擦傷性が高められている。特に印刷層3の模様に合わせて、トップコート層1により艶消し性及び手触り感を付与することで、化粧フィルム10の装飾性を大きく高めることができる。化粧フィルム10の装飾性を高めるために利用される印刷層3の模様としては、例えば、木材、土壁、コンクリート等の樹脂以外の素材の表面状態を再現した意匠が挙げられる。従来、艶消し性と耐久性を両立することは困難であったが、上記構成を有するトップコート層1によれば、艶消し性と耐久性を両立することができるので、成形加工時の艶の変化や、化粧フィルム10の施工時(基材への貼り付け時)における艶消し性の低下を防止することができる。
上記ウレタン樹脂としては特に限定されないが、熱可塑性のウレタン樹脂が好ましく、シリコーン共重合型ポリウレタン樹脂が特に好ましい。熱可塑性のウレタン樹脂を用いれば、トップコート層1の形成後にエンボス加工を行うことができるので、多様な意匠の化粧フィルム10を作製することが可能である。また、シリコーン共重合型ポリウレタン樹脂が用いられることにより、特に優れた防汚性(指紋付着防止性)及び耐傷性を併せ持つことができる。また、シリコーン共重合型ポリウレタン樹脂の膜は滑らかな手触り感を生じさせるが、トップコート層1にアクリルビーズ及びウレタンビーズを含有させていることで、所望のザラザラした手触り感を付与することができる。
上記シリカ粒子は、二酸化ケイ素で構成された粒子であればよく、その形状及び平均粒径は特に限定されない。シリカ粒子の平均粒径は、艶消し性の付与の観点から、0.1μm以上であることが好ましく、0.8μm以上であることがより好ましい。添加量が同じであれば、平均粒径が小さい方が高い艶消し性を付与することができる。また、シリカ粒子の平均粒径は、トップコート層1の透明性の低下を防止する観点から、10μm以下であることが好ましく、7μm未満であることがより好ましく、2μm以下であることが更に好ましい。なお、トップコート層1の透明性が低下し過ぎると、印刷層3により付与される模様の視認性が低下し、化粧フィルム10の意匠性が損なわれてしまう。また、印刷層3が設けられない化粧フィルム10については、着色された熱可塑性樹脂層2の視認性が低下することで化粧フィルム10の意匠性が損なわれてしまう。シリカ粒子としては、堺化学工業社製の「Sciqasシリーズ」、水澤化学工業社製の「ミズカシル」等の市販品を利用することができる。
トップコート層1におけるシリカ粒子の含有量は、艶消し性の付与の観点から、樹脂固形分100重量部に対して、1重量部以上であることが好ましく、2.5重量部以上であることがより好ましく、10重量部以上であることが更に好ましい。また、シリカ粒子の含有量は、トップコート層1の透明性の低下やヘイズの過度な増大を防止する観点から、樹脂固形分100重量部に対して、30重量部以下であることが好ましく、20重量部以下であることがより好ましい。
上記樹脂ビーズは、アクリルビーズ及びウレタンビーズの少なくとも一方を含む。アクリルビーズは、アクリル樹脂成分を含有する粒子であればよく、その形状及び平均粒径は特に限定されない。ウレタンビーズは、ウレタン樹脂成分を含有する粒子であればよく、その形状及び平均粒径は特に限定されない。アクリルビーズ及びウレタンビーズによれば、例えば、木材、土壁又はコンクリートのような手触り感を再現することができる。また、手触り感を付与する方法としては、ガラスビーズ等の無機材料からなる無機系ビーズを添加することも考えられるが、アクリルビーズ及びウレタンビーズは、トップコート層1の主材であるウレタン樹脂との密着性や相溶性に優れ、比重も近いことから、トップコート層1からの脱落やトップコート層1下部への沈降が無機系ビーズより起こりにくいという利点がある。アクリルビーズとしては、綜研化学社製の「ケミスノー(登録商標)」、根上工業社製の「アートパール」、アイカ工業社製の「ガンツパール」等の市販品を利用することができる。
上記樹脂ビーズの平均粒径は、手触り感の付与の観点から、1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが更に好ましい。また、樹脂ビーズの平均粒径は、加工性及びトップコート層1からの脱落を防止する観点から、50μm以下であることが好ましく、30μm以下であることがより好ましい。なお、樹脂ビーズの粒径によって、得られる手触り感を調整することができ、小さいビーズ(10μm以下)を用いれば、サラサラ感と微粒子感がでるため、コンクリートのような手触り感が得られる。大きいビーズ(10〜30μm)を用いれば、ザラザラした感触が付与されるので、土壁や木くずのような手触り感が得られる。更に大きいビーズ(30μm以上)を用いれば、粗削りな木のような手触り感が得られる。
トップコート層1における樹脂ビーズの含有量は、手触り感の付与の観点から、樹脂固形分100重量部に対して、10重量部以上であることが好ましい。10重量部未満であると、トップコート層1表面に充分な量の樹脂ビーズが分布しないために異物感がでてしまうおそれがある。10〜20重量部の範囲内では、トップコート層1の表面の凹凸がはっきり感じられる。20〜30重量部の範囲内では、トップコート層1表面に樹脂ビーズが密に分布することから、ザラツキ感が抑制された手触り感となる。また、樹脂ビーズの含有量は、樹脂固形分100重量部に対して、30重量部以下であることが好ましい。30重量部を超えると、樹脂ビーズ同士の重なりの頻度が増え、トップコート層1の表面から脱落する樹脂ビーズが増加するおそれがある。
トップコート層1の厚さは特に限定されないが、1〜10μmであることが好ましい。
トップコート層1は、印刷層3の意匠性をより高めるために、透明性が高いことが好ましく、具体的には、全光線透過率が70%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、90%以上であることが更に好ましい。なお、本明細書において、全光線透過率は、JIS K 7375に基づく値である。
トップコート層1は、例えば、トップコート層形成用組成物を塗工することによって形成できる。上記トップコート層形成用組成物としては、例えば、ウレタン樹脂、シリカ粒子、樹脂ビーズ、溶剤、添加剤等を含有するものが挙げられる。添加剤としては、紫外線吸収剤、安定剤等を用いることができる。
[熱可塑性樹脂層]
熱可塑性樹脂層2に用いられる熱可塑性樹脂の種類は特に限定されず、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂が挙げられ、なかでも塩化ビニル樹脂が好適に用いられる。すなわち、熱可塑性樹脂層2は、ポリ塩化ビニルフィルム(PVCフィルム)と一般に呼ばれるものであってもよい。熱可塑性樹脂層2は、印刷層3の表面を保護する役割を有し、高い透明性を有することが好ましい。
上記塩化ビニル樹脂としては、例えば、塩化ビニルの単独重合体、塩化ビニルと他の単量体との共重合体を挙げることができる。
上記他の単量体としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;エチレン、プロピレン、スチレン等のオレフィン;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル;マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジエチル等のマレイン酸ジエステル;フマル酸ジブチル、フマル酸ジエチル等のフマル酸ジエステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル;塩化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニルエーテル等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記他の単量体の共重合体における含有量は、通常、50重量%以下であり、好ましくは10重量%以下である。50重量%を超えると、耐屈曲性が低下するおそれがある。上記塩化ビニル樹脂のなかでも、寸法安定性が得られる点から、塩化ビニルの単独重合体が好ましい。
上記塩化ビニル樹脂の平均重合度は特に限定されず、求められるフィルムの硬さや、硬さの調整に用いられる可塑剤の量に応じて調整されるものであり、例えば、750〜1300とされる。上記平均重合度の好ましい上限は1050である。上記平均重合度が750〜1300の範囲内であると、比較的低温での成形性が特に良好である。本明細書において、塩化ビニル樹脂の平均重合度は、JIS K6721「塩化ビニル樹脂試験方法」に準拠して測定した平均重合度を意味する。
熱可塑性樹脂層2は、可塑剤を含有してもよい。上記可塑剤としては特に限定されず、従来から塩化ビニル樹脂に配合されているものを用いることができ、例えば、フタル酸オクチル(ジ−2−エチルヘキシルフタレート(DOP))、フタル酸ジブチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソノニル(DINP)等のフタル酸ジエステル;アジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチル等の脂肪族二塩基酸ジエステル;トリクレジルホスフエート、トリオクチルホスフエート等のリン酸トリエステル;エポキシ化大豆油、エポキシ樹脂等のエポキシ系可塑剤;高分子ポリエステル可塑剤等を挙げることができる。
上記高分子ポリエステル可塑剤としては、例えば、フタル酸のポリエチレングリコールジエステル、ポリプロピレングリコールジエステル、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールジエステル等のポリアルキレングリコールジエステル;アジピン酸、セバシン酸等の脂肪族二塩基酸のポリエチレングリコールジエステル、ポリプロピレングリコールジエステル、ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールジエステル等のポリアルキレングリコールジエステルを挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。上記可塑剤の数平均分子量は、例えば、350〜3000である。
可塑剤の含有量は、上記塩化ビニル樹脂100重量部に対して、10〜30重量部であることが好ましい。上記含有量が10重量部未満では、熱可塑性樹脂層2が硬くなり過ぎることで、成形性が低下し、成形時にフィルムが破れてしまうおそれがある。一方、30重量部を超えると、熱可塑性樹脂層2が柔らかくなり過ぎることで、強度が低下するため、基材に貼り付けた後、上記基材から剥がれ易くなるおそれがある。上記可塑剤の含有量のより好ましい下限は、15重量部である。
熱可塑性樹脂層2は、必要に応じて、安定剤、紫外線吸収材、着色剤、発泡剤、滑剤、改質剤、無機粒子や無機繊維等の充填剤、希釈剤等の添加剤を含有してもよい。これらの添加剤としては、熱可塑性樹脂に一般的に配合されるものを使用することができる。
上記安定剤としては、例えば、脂肪酸カルシウム、脂肪酸亜鉛、脂肪酸バリウム等の金属石ケン;ハイドロタルサイト等が挙げられる。上記金属石ケンの脂肪酸成分としては、例えば、ラウリン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、リシノール酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、リシノール酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸バリウム、ステアリン酸バリウム、リシノール酸バリウム等が挙げられる。また、上記安定剤としては、エポキシ系安定剤;バリウム系安定剤;カルシウム系安定剤;スズ系安定剤;亜鉛系安定剤;カルシウム−亜鉛系(Ca−Zn系)、バリウム−亜鉛系(Ba−Zn系)等の複合安定剤も使用することができる。
上記安定剤を含有する場合、その含有量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、0.3〜5.0重量部が好ましい。また、上記紫外線吸収材を含有する場合、その含有量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して、0.3〜2.0重量部が好ましい。
熱可塑性樹脂層2の厚さは特に限定されないが、40〜200μmであることが好ましい。上記厚さが40μm未満では、意匠性が低下するおそれがある。一方、上記厚さが200μmを超えると、化粧フィルム10の総発熱量が増加するおそれがある。熱可塑性樹脂層2の厚さのより好ましい下限は50μmであり、より好ましい上限は150μmである。
熱可塑性樹脂層2は、印刷層3の意匠性をより高めるために、透明性が高いことが好ましく、具体的には、全光線透過率が80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。
[印刷層]
印刷層3は、染料又は顔料を含有する加飾層である。印刷層3を配置することで、化粧フィルム10の意匠性を高めることができる。印刷層3は、樹脂組成物に染料又は顔料を添加した有色フィルムであってもよいし、樹脂組成物からなるフィルムの表面の少なくとも一部に文字、図柄等が印刷されたものであってもよい。上記染料又は上記顔料は、特に限定されず、化粧フィルムの分野において通常使用されるものを用いることができる。
印刷層3に用いられる樹脂組成物としては、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;エチレン、プロピレン、スチレン等のオレフィン;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル;マレイン酸ジブチル、マレイン酸ジエチル等のマレイン酸ジエステル;フマル酸ジブチル、フマル酸ジエチル等のフマル酸ジエステル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル;塩化ビニリデン、臭化ビニル等のハロゲン化ビニル;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニルエーテル等を挙げることができる。これらは、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、これらは、単独重合体であってもよいし、2種以上の共重合体であってもよい。
[ベースフィルム]
ベースフィルム4は、化粧フィルム10の支持体としての役割を有するものであり、印刷層3の下地材としての役割も有する。
ベースフィルム4の材質は特に限定されず、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂が挙げられ、なかでも塩化ビニル樹脂を含有することが好ましい。塩化ビニル樹脂は、難燃性が高いため、化粧フィルム10の支持体として用いることで、総発熱量の上昇を抑制することができる。ベースフィルム4中の塩化ビニル樹脂は、組成及び平均分子量等の点で、熱可塑性樹脂層2に用いられる塩化ビニル樹脂と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
ベースフィルム4は、可塑剤を含有していてもよい。ベースフィルム4に用いられる可塑剤は、組成及び数平均分子量等の点で、熱可塑性樹脂層2に用いられる可塑剤と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
ベースフィルム4に用いられる可塑剤の含有量は、塩化ビニル樹脂100重量部に対して、10〜30重量部であることが好ましい。上記含有量が10重量部未満では、ベースフィルム4が硬くなり過ぎることで、成形時にフィルムが破れてしまうおそれがある。一方、30重量部を超えると、ベースフィルム4が柔らかくなり過ぎることで、ベースフィルム4上に印刷層3を形成し難くなるおそれがある。上記可塑剤の含有量のより好ましい下限は、15重量部である。なお、熱可塑性樹脂層2及びベースフィルム4は、積層されることから、基本的には同じ硬さであることが好ましい。そのため、熱可塑性樹脂層2及びベースフィルム4がともに塩化ビニル樹脂で構成され、かつ厚さが同じであれば、可塑剤の含有量も同じであることが好ましい。
ベースフィルム4は、必要に応じて、安定剤、紫外線吸収材、着色剤、発泡剤、滑剤、改質剤、無機粒子や無機繊維等の充填剤、希釈剤等の添加剤を含有してもよい。これらの添加剤は、熱可塑性樹脂層2中の添加剤と同じであってもよいし、異なっていてもよい。なお、ベースフィルム4は、インキ層3よりも下層に配置されるため、ベースフィルム4に添加剤を添加しても、添加剤に起因する化粧フィルム10の色調変化が視認され難い。このため、ベースフィルム4は、化粧フィルム10全体の特性を調整するための添加剤を添加するのに適しており、例えば、難燃剤を配合してもよい。
ベースフィルム4の厚さは特に限定されないが、40〜200μmであることが好ましい。上記厚さが40μm未満では、化粧フィルム10が柔軟になり過ぎて施工性が低下するおそれや、耐候性が低下するおそれがある。一方、上記厚さが200μmを超えると、化粧フィルム10の総発熱量が増加するおそれがある。ベースフィルム4の厚さのより好ましい下限は60μmであり、より好ましい上限は150μmである。
ベースフィルム4の表面には、印刷層3との密着性を向上させるために表面処理が施されてもよい。表面処理の種類としては、例えば、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等が挙げられる。
[粘着層]
粘着層5は、粘着剤を含有する。上記粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。なかでも、粘着性、加工性、耐熱老化性、耐湿老化性、耐候性に優れるとともに、比較的安価である点から、アクリル系粘着剤が好適に用いられる。
上記アクリル系粘着剤は、アクリル系重合体を含む粘着剤である。上記アクリル系重合体としては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合体又はその共重合体等が挙げられる。
粘着層5は、例えば、粘着剤、架橋剤(硬化剤)等を含有する粘着剤組成物を支持体上に塗工して塗膜を形成した後、該塗膜を加熱乾燥することによって硬化させる方法によって形成できる。上記架橋剤(硬化剤)は、粘着剤中の官能基と化学反応又は相互作用をして架橋させる化合物である。上記架橋剤としては、イソシアネート系硬化剤、エポキシ系硬化剤等の公知の架橋剤を用いることができる。
上記粘着剤組成物は、必要に応じて、安定剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、粘着付与剤、染料、顔料、無機フィラー等の各種添加剤が添加されていてもよい。
上記粘着剤組成物の塗工量は、5〜90g/m(乾燥時重量換算)であることが好ましい。言い換えれば、上記粘着剤組成物を乾燥させた粘着剤層5の塗工量が5〜90g/mであることが好ましい。上記塗工量のより好ましい下限は10g/mである。上記塗工量のより好ましい上限は60g/mである。
粘着層5の厚さは、10〜60μmが好ましい。上記厚さが10μm未満では、充分な粘着性を得ることができない場合がある。一方、上記厚さが60μmを超えると、化粧フィルム10の総発熱量が増加するおそれがある。粘着剤層5の厚さのより好ましい下限は20μmであり、より好ましい上限は50μmである。上記粘着層5の厚さは、乾燥後の厚さである。
[セパレーター]
化粧フィルム10は、粘着層5のベースフィルム4と反対側にセパレーターを設けてもよい。上記セパレーターを設けることにより、化粧フィルム10の製造、運搬、保存中に粘着層5が露出しないようにして、粘着層5の劣化防止や、化粧フィルム10の取扱い性向上が可能となる。セパレーターは、基材への貼付の直前に剥離すればよい。
上記セパレーターは、特に限定されず、化粧フィルムの分野において通常使用されるものを用いることができる。上記セパレーターは、粘着層5を損傷することなく容易に剥離できるものが好適であり、樹脂フィルム(離型フィルム)、紙(離型紙)、紙と被覆層との積層フィルム等が挙げられる。上記離型フィルムとしては、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の樹脂フィルムが挙げられる。上記樹脂フィルムは、粘着層5と接触する面にシリコーン樹脂、フッ素樹脂等を塗布することによって易剥離処理が施されることが好ましい。上記離型紙としては、上質紙、グラシン紙等が挙げられる。
化粧フィルム10は、トップコート層1側の表面には、必要に応じて、エンボス加工等の表面加工が施されていてもよい。エンボス加工により化粧フィルム10の表面にエンボス形状(凹凸形状)を付与すれば、視覚及び触感における質感を更に向上することができる。エンボス加工は、トップコート層1の表面に対して行ってもよいし、トップコート層1の形成前に熱可塑性樹脂層2の表面に対して行ってもよい。トップコート層1が熱可塑性のウレタン樹脂で構成される場合には、トップコート層1の形成後にエンボス加工を行うことができるので、多様な意匠の化粧フィルム10を作製することが可能である。
化粧フィルム10は、有機樹脂層の総厚が100〜500μmであることが好ましい。上記総厚が100μm未満であると、施工性が低下するおそれや、耐候性が低下するおそれがある。一方、上記総厚が500μmを超えると、総発熱量を抑制することが困難となるおそれがある。上記有機樹脂層の総厚とは、トップコート層1、熱可塑性樹脂層2、印刷層3、ベースフィルム4、及び、粘着層5の厚さの合計をいう。上記有機樹脂層の総厚には、セパレーターの厚さは含まない。上記有機樹脂層の総厚のより好ましい下限は120μmであり、より好ましい上限は300μmである。
化粧フィルム10は、総発熱量が7.2MJ/m以下であることが好ましい。上記総発熱量は、建築基準法第2条第9号および建築基準法施行令第108条の2に基づく防耐火試験方法と性能評価規格に従うコーンカロリーメーター試験機による発熱性試験における総発熱量である。上記総発熱量の測定は、(財)建材試験センターの「防耐火性能試験・評価業務方法書」の「発熱性試験方法」に準じて行われる。具体的には、厚さ12mm以上の石膏ボードを下地材として、防火材料の発熱性試験装置(コーンカロリーメーター)を用いて行う。上記石膏ボードは、原紙/石膏/原紙の順に積層されており、不燃材料の中では、最も発熱量が高い。そのため、石膏ボードを用いた発熱性試験に適合すれば、他の不燃材料についても発熱性試験に適合したとみなすことができる。加熱開始後20分間の総発熱量が7.2MJ/m以下であると、防火材料としての総発熱量の基準(8MJ/m以下)を充分に満たす。なお、本発明の化粧フィルム10は、上記「防耐火性能試験・評価業務方法書」に記載の「加熱開始後20分間、防火上有害な裏面まで貫通する亀裂及び穴がないこと」及び「加熱開始後20分間、最高発熱速度が、10秒以上継続して200kW/mを超えないこと」の基準も満たすことが好ましい。
化粧フィルム10は、従来公知の製造方法を利用して製造することができる。トップコート層1は、例えば、熱可塑性樹脂層2上に、バーコート法、ロールコート法、ブレードコート法、リバースコート法、グラビアコート法、ダイコート法等を用いて、トップコート層形成用組成物を塗工して塗膜を形成した後、加熱乾燥、紫外線照射等により該塗膜を硬化させる方法等の従来公知の方法を用いることができる。
熱可塑性樹脂層2及びベースフィルム4は、例えば、カレンダー成形、押出成形、射出成形等の従来公知の成形法によって作製することができる。上記カレンダー成形に用いられるカレンダー形式としては、例えば、逆L型、Z型、直立2本型、L型、傾斜3本型等が挙げられる。
印刷層3は、インクジェット印刷、グラビア印刷等の従来公知の印刷法により形成することができる。
粘着層5の形成方法は特に限定されず、例えば、セパレーター上に直接バーコーター等を用いて、粘着剤組成物を塗工し、乾燥させる方法等の従来公知の方法を用いることができる。この場合、セパレーター上に形成した粘着層5を、ベースフィルム4に貼り合わせることで化粧フィルム10を製造することができる。化粧フィルム10は、更に、必要に応じて、裁断、ロール状への巻き取り等の処理が行われる。
化粧フィルム10にエンボス加工を施す場合には、例えば、以下のように実施してもよい。
トップコート層1、熱可塑性樹脂層(塩化ビニル樹脂層)2、印刷層3、及び、ベースフィルム4の順で積層された積層体を、予熱ロールにて加熱し、トップコート層1及び熱可塑性樹脂層2を軟化させた後、予熱ロールから剥がしてエンボスロールとゴムロールで挟み込み凹凸をつける。挟み込み時の圧力は、例えば、20kg/cmとする。上記方法により、例えば平均粒径30μmのアクリルビーズをトップコート層中の樹脂固形分100重量部に対して17重量部添加した場合、Ra:6〜7μm、Rz:23〜26μm、Ry:24〜35μm(JIS 1994)程度の表面粗さが得られ、エンボス加工を実施しない場合よりもザラザラ感の強い手触り感を得すことができる。
本発明の化粧フィルムの用途としては特に限定されないが、例えば、壁面に取り付ける化粧板(壁装材)、室内ドア、クローゼットやキッチンの扉、家具、フローリング等の内装材が挙げられる。また、浴室、台所、洗面所、トイレ等の水回りの壁装に用いてもよい。本発明の化粧フィルムによれば、塗装よりも簡易かつ安全な方法で、塗装品と同等の意匠性が得られる。
以下、本発明について実施例を掲げて更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
平均重合度1000のポリ塩化ビニル(PVC)100重量部に対して、可塑剤としてフタル酸ジイソノニル(DINP)を27重量部添加し、PVCコンパウンドを得た。得られたPVCコンパウンドを、バンバリーミキサーで溶融混練した後、逆L字型カレンダーにて厚さ80μmのシート状に成形し、PVCフィルムを作製した。得られたPVCフィルムをトップフィルム(熱可塑性樹脂層)及びベースフィルムとして使用した。
次に、ベースフィルムの一方の面に、インクジェットプリンターにより、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体・アクリル系インクを用いて印刷層を形成した。続いて、ベースフィルムの印刷層が形成された面に、トップフィルムを熱ラミネートにて貼り合わせ、積層フィルムを作製した。
シリコーン共重合型ポリウレタン樹脂を含有するウレタン系表面処理剤(大日精化工業社製、製品名:レザロイドLU−504SP、不揮発分18.4±1.5%)100重量部に対して、平均粒径0.1μmのシリカ粒子(堺化学工業社製、製品名:Sciqasシリーズ)1重量部、及び、平均粒径0.8μmのアクリルビーズ(綜研化学社製、製品名:ケミスノー)20重量部を添加し、希釈用のメチルエチルケトンにより粘度を調整してトップコート層用組成物を得た。得られたトップコート層用組成物をバーコーターにて上記積層フィルムのトップフィルム上に塗工し、85℃で2分間乾燥し、厚さ6μmのトップコート層を形成した。その結果、トップコート層、トップフィルム(熱可塑性樹脂層)、印刷層、及び、ベースフィルムの順で積層された積層体を得た。
また、厚さ100μmのセパレーター(二軸延伸ポリエステル(PET)フィルム)の一方の面に、バーコーターにて乾燥厚さが40μmとなるようにアクリル系粘着剤溶液を塗工し、塗膜を形成した。アクリル系粘着剤溶液は、アクリル系粘着剤(綜研化学社製「SK2094」)100重量部に対して、エポキシ系硬化剤(綜研化学社製「E−AXM」)を1.2重量部配合したものであった。上記塗膜を乾燥炉にて80℃で1分間、加熱乾燥することによって、塗膜中の溶剤を除去し、粘着層を作製した。
次に、粘着層を介してセパレーターと上記積層体とを貼り合わせ、セパレーター上に形成された粘着層を上記積層体のベースフィルム側に転写した。これにより、実施例1の化粧フィルムを得た。
(実施例2〜21及び比較例1)
トップコート層に添加するシリカ粒子及び樹脂ビーズについて、下記表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜21及び比較例1の化粧フィルムを作製した。
(評価試験)
実施例及び比較例で作製した化粧フィルムについて、下記の方法により評価した。その結果を下記表1に示した。
(1)ヘイズ及び透過率
実施例及び比較例で作製した化粧フィルムについて、トップコート層の組成の違いによる光学特性への影響を評価するために、PET基材(ユニチカ社製、製品名:S−25)上に、各実施例及び比較例で使用したトップコート層用組成物を塗工することによって、PET基材上にトップコート層が設けられた測定用試料を作製した。この測定用試料のヘイズ及び透過率を、日本電色工業社製の濁度計「HazeMeter NDH5000」を用いて測定した。ヘイズは、「JIS K 7136」に準拠した方法で測定した。透過率は、「JIS K 7361−1」に準拠した方法で測定した。
(2)透明性
化粧フィルムをトップコート層側から目視にて観察し、下記基準により評価した。
〇:印刷層の意匠に対する見え方の低下が小さい
△:印刷層の意匠に対する見え方の低下が懸念される
×:印刷層の意匠に対する見え方の低下が認められる
(3)艶消し性
化粧フィルムをトップコート層側から目視にて観察し、下記基準により評価した。
◎:高い艶消し性あり
〇:艶消し性あり
×:艶消し性無し
(4)手触り感
化粧フィルムのトップコート層の表面を手で触り、下記基準により評価した。
〇:通常の樹脂フィルムとは異なり、木材、土壁又はコンクリートのような高い質感の手触り感が得られた
△:通常の樹脂フィルムとは異なる手触り感が付与されていた
×:手触り感が通常の樹脂フィルムと大差なかった
Figure 2020175628
上記表1中、樹脂ビーズ及びシリカ粒子の添加量の単位「phr」は、トップコート層中の樹脂固形分100重量部に対する重量部数を表している。
上記表1に示した結果から、シリカ粒子の平均粒径が0.1〜10μmの範囲で艶消し性が得られており、0.8〜10μmの範囲で高い艶消し性が得られることが分かった。なお、シリカ粒子の添加量は多い方が艶消し性を向上できるが、多くし過ぎるとヘイズの増大や透明性の低下が生じることが分かった。また、樹脂ビーズの平均粒径が5〜50μmの範囲で手触り感が得られた。
1:トップコート層
2:熱可塑性樹脂層
3:印刷層
4:ベースフィルム
5:粘着層
10:化粧フィルム

Claims (9)

  1. ベースフィルム、熱可塑性樹脂層及びトップコート層を順に有する化粧フィルムであって、
    前記トップコート層は、ウレタン樹脂中に、シリカ粒子及び樹脂ビーズが含まれるものであり、
    前記樹脂ビーズは、アクリルビーズ及びウレタンビーズの少なくとも一方を含む
    ことを特徴とする化粧フィルム。
  2. 前記樹脂ビーズの平均粒径は、5〜50μmであることを特徴とする請求項1に記載の化粧フィルム。
  3. 前記樹脂ビーズの含有量は、前記トップコート層の樹脂固形分100重量部に対して、10〜30重量部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧フィルム。
  4. 前記シリカ粒子の平均粒径は、0.1〜10μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧フィルム。
  5. 前記シリカ粒子の含有量は、前記トップコート層の樹脂固形分100重量部に対して、2.5〜30重量部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧フィルム。
  6. 前記ウレタン樹脂は、シリコーン共重合型ポリウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧フィルム。
  7. 更に、前記ベースフィルムと前記熱可塑性樹脂層との間に、印刷層を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧フィルム。
  8. 更に、前記ベースフィルムの前記熱可塑性樹脂層と隣接する側とは反対側に、粘着層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の化粧フィルム。
  9. 前記化粧フィルムは、前記トップコート層側の表面に、エンボス加工が施されたものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の化粧フィルム。
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