JPWO2020175628A1 - 化粧フィルム - Google Patents
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Abstract
Description
トップコート層1は、化粧フィルム10の最表面に位置し、ウレタン樹脂中に、シリカ粒子及び樹脂ビーズが含まれるものである。シリカ粒子が含まれることにより艶消し性を付与することができ、樹脂ビーズが含まれることによりザラザラした手触り感を付与することができる。また、ウレタン樹脂が用いられることによって耐擦傷性(耐摩耗性)を有しており、シリカ粒子の添加によってトップコート層1の硬さが向上することによって、更に耐擦傷性が高められている。特に印刷層3の模様に合わせて、トップコート層1により艶消し性及び手触り感を付与することで、化粧フィルム10の装飾性を大きく高めることができる。化粧フィルム10の装飾性を高めるために利用される印刷層3の模様としては、例えば、木材、土壁、コンクリート等の樹脂以外の素材の表面状態を再現した意匠が挙げられる。従来、艶消し性と耐久性を両立することは困難であったが、上記構成を有するトップコート層1によれば、艶消し性と耐久性を両立することができるので、成形加工時の艶の変化や、化粧フィルム10の施工時(基材への貼り付け時)における艶消し性の低下を防止することができる。
熱可塑性樹脂層2に用いられる熱可塑性樹脂の種類は特に限定されず、塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂が挙げられ、なかでも塩化ビニル樹脂が好適に用いられる。すなわち、熱可塑性樹脂層2は、ポリ塩化ビニルフィルム(PVCフィルム)と一般に呼ばれるものであってもよい。熱可塑性樹脂層2は、印刷層3の表面を保護する役割を有し、高い透明性を有することが好ましい。
印刷層3は、染料又は顔料を含有する加飾層である。印刷層3を配置することで、化粧フィルム10の意匠性を高めることができる。印刷層3は、樹脂組成物に染料又は顔料を添加した有色フィルムであってもよいし、樹脂組成物からなるフィルムの表面の少なくとも一部に文字、図柄等が印刷されたものであってもよい。上記染料又は上記顔料は、特に限定されず、化粧フィルムの分野において通常使用されるものを用いることができる。
ベースフィルム4は、化粧フィルム10の支持体としての役割を有するものであり、印刷層3の下地材としての役割も有する。
粘着層5は、粘着剤を含有する。上記粘着剤としては、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤等が挙げられる。なかでも、粘着性、加工性、耐熱老化性、耐湿老化性、耐候性に優れるとともに、比較的安価である点から、アクリル系粘着剤が好適に用いられる。
化粧フィルム10は、粘着層5のベースフィルム4と反対側にセパレーターを設けてもよい。上記セパレーターを設けることにより、化粧フィルム10の製造、運搬、保存中に粘着層5が露出しないようにして、粘着層5の劣化防止や、化粧フィルム10の取扱い性向上が可能となる。セパレーターは、基材への貼付の直前に剥離すればよい。
トップコート層1、熱可塑性樹脂層(塩化ビニル樹脂層)2、印刷層3、及び、ベースフィルム4の順で積層された積層体を、予熱ロールにて加熱し、トップコート層1及び熱可塑性樹脂層2を軟化させた後、予熱ロールから剥がしてエンボスロールとゴムロールで挟み込み凹凸をつける。挟み込み時の圧力は、例えば、20kg/cm2とする。上記方法により、例えば平均粒径30μmのアクリルビーズをトップコート層中の樹脂固形分100重量部に対して17重量部添加した場合、Ra:6〜7μm、Rz:23〜26μm、Ry:24〜35μm(JIS 1994)程度の表面粗さが得られ、エンボス加工を実施しない場合よりもザラザラ感の強い手触り感を得すことができる。
平均重合度1000のポリ塩化ビニル(PVC)100重量部に対して、可塑剤としてフタル酸ジイソノニル(DINP)を27重量部添加し、PVCコンパウンドを得た。得られたPVCコンパウンドを、バンバリーミキサーで溶融混練した後、逆L字型カレンダーにて厚さ80μmのシート状に成形し、PVCフィルムを作製した。得られたPVCフィルムをトップフィルム(熱可塑性樹脂層)及びベースフィルムとして使用した。
トップコート層に添加するシリカ粒子及び樹脂ビーズについて、下記表1に示すように変更したこと以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜21及び比較例1の化粧フィルムを作製した。
実施例及び比較例で作製した化粧フィルムについて、下記の方法により評価した。その結果を下記表1に示した。
実施例及び比較例で作製した化粧フィルムについて、トップコート層の組成の違いによる光学特性への影響を評価するために、PET基材(ユニチカ社製、製品名:S−25)上に、各実施例及び比較例で使用したトップコート層用組成物を塗工することによって、PET基材上にトップコート層が設けられた測定用試料を作製した。この測定用試料のヘイズ及び透過率を、日本電色工業社製の濁度計「HazeMeter NDH5000」を用いて測定した。ヘイズは、「JIS K 7136」に準拠した方法で測定した。透過率は、「JIS K 7361−1」に準拠した方法で測定した。
化粧フィルムをトップコート層側から目視にて観察し、下記基準により評価した。
〇:印刷層の意匠に対する見え方の低下が小さい
△:印刷層の意匠に対する見え方の低下が懸念される
×:印刷層の意匠に対する見え方の低下が認められる
化粧フィルムをトップコート層側から目視にて観察し、下記基準により評価した。
◎:高い艶消し性あり
〇:艶消し性あり
×:艶消し性無し
化粧フィルムのトップコート層の表面を手で触り、下記基準により評価した。
〇:通常の樹脂フィルムとは異なり、木材、土壁又はコンクリートのような高い質感の手触り感が得られた
△:通常の樹脂フィルムとは異なる手触り感が付与されていた
×:手触り感が通常の樹脂フィルムと大差なかった
2:熱可塑性樹脂層
3:印刷層
4:ベースフィルム
5:粘着層
10:化粧フィルム
Claims (9)
- ベースフィルム、熱可塑性樹脂層及びトップコート層を順に有する化粧フィルムであって、
前記トップコート層は、ウレタン樹脂中に、シリカ粒子及び樹脂ビーズが含まれるものであり、
前記樹脂ビーズは、アクリルビーズ及びウレタンビーズの少なくとも一方を含む
ことを特徴とする化粧フィルム。 - 前記樹脂ビーズの平均粒径は、5〜50μmであることを特徴とする請求項1に記載の化粧フィルム。
- 前記樹脂ビーズの含有量は、前記トップコート層の樹脂固形分100重量部に対して、10〜30重量部であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧フィルム。
- 前記シリカ粒子の平均粒径は、0.1〜10μmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記シリカ粒子の含有量は、前記トップコート層の樹脂固形分100重量部に対して、2.5〜30重量部であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記ウレタン樹脂は、シリコーン共重合型ポリウレタン樹脂であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 更に、前記ベースフィルムと前記熱可塑性樹脂層との間に、印刷層を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 更に、前記ベースフィルムの前記熱可塑性樹脂層と隣接する側とは反対側に、粘着層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の化粧フィルム。
- 前記化粧フィルムは、前記トップコート層側の表面に、エンボス加工が施されたものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の化粧フィルム。
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