JP5565218B2 - 防湿化粧シート及び防湿化粧材 - Google Patents

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Description

本発明は、ドア、扉等の建具の表面材、或いは建築物の内装材等に使用される防湿性を有する防湿化粧シートと、それを木質系基材に貼着した防湿化粧材に関する。
化粧シートは、建具や家具などの表面化粧、建築物の内外装材など、各種用途に使用されている。そして、この様な化粧シートとしては、基材シート上に、少なくとも、意匠表現の為の絵柄層と、表面物性や艶消し感など表面意匠感を出す為の表面保護層とを、設けた構成のものがよく知られている。また、基材シートに樹脂シートを用いる場合、その樹脂には従来の塩化ビニル樹脂に代えて、ポリオレフィン樹脂やポリエステル樹脂を用いる様になって来た(特許文献1、特許文献2)。
また、基材シートは通常、化粧シートを貼着する化粧板基材などに対する隠蔽性を出す為に、或いはまた、絵柄層に対する全面着色ベタ層の機能を担う層として、着色剤を含有させた着色基材シートとすることが多い。
なお、化粧シートのうち、特に基材シートに紙を用いたものは化粧紙とも呼ばれているが、紙は樹脂シートに比べて吸湿性が大きい。この為、化粧紙を木質系基材に積層した化粧材は、そのままでは反りが発生し易いので、ポリオレフィン等の樹脂シートや金属箔等を防湿層として積層した防湿化粧紙が各種提案されている(特許文献3)。
一方、基材シートに樹脂シートを用いた化粧シートでは、樹脂シート自体が、化粧紙に於ける防湿層に採用される様に、防湿性能の点では化粧紙に対して格段に優れている。
特開2008−265301号公報 特開2000−117926号公報 特開平9−174767号公報
しかしながら、着色基材シートとする樹脂シートの樹脂がポリエステル樹脂の場合、ポリオレフィン樹脂の場合に比べて防湿性が不足し、化粧シートを木質系基材に貼着した化粧板などの化粧材において、ドアや扉等に適用すると、水分や湿気等によって反りが生じる虞があった。
それは、ドアや扉などでは、通常、フラッシュ構造とした部材の表裏面に、化粧シートを木質系基材の片面に貼着した化粧板を貼りつけて作製することになるが、ドアや扉の表面側と裏面側との、温湿度の差によって水分吸収が表裏で異なる為に、反りが生じるからである。
すなわち、本発明の課題は、着色基材シートとして着色剤を含有するポリエステル樹脂を用いた場合でも、反り等を抑えることができる防湿性能を向上させた防湿化粧シートと、それを木質系基材に貼着した防湿化粧材を提供することである。
そこで、本発明では、以下の構成とした。
(1)着色剤を含有するポリエステル樹脂からなる着色基材シートの一方の面に、少なくとも絵柄層、及び硬化性樹脂の硬化物からなる表面保護層がこの順に形成され、前記着色基材シートの他方の面にポリ塩化ビニリデンを含む防湿塗工層が形成され、前記防湿塗工層が無機質粒子を含む層と該無機質粒子を含まない層との少なくとも2層からなり、無機質粒子を含む層が最外層に形成されている防湿化粧シート。
(2)プライマー層が、防湿塗工層上に形成されている上記(1)の防湿化粧シート。
(3)表面保護層の硬化性樹脂が電離放射線硬化性樹脂である上記(1)又は(2)の防湿化粧シート。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかに記載の防湿化粧シートが、その防湿塗工層の面で接着剤層を介して木質系基材に積層されている、防湿化粧材。
本発明によれば、防湿性が向上し、防湿化粧シートを木質系基材に貼着した防湿化粧材では、水や湿気による反りを抑えることができる。
また、表面保護層の硬化性樹脂に電離放射線硬化性樹脂を用いることで、耐擦傷性、耐磨耗性などの極めて優れた表面物性が得られる。
本発明の防湿化粧シートの参考形態を例示する断面図。 本発明の防湿化粧シートの形態(明示的な複層の防湿塗工層)を例示する断面図。 本発明の防湿化粧シートの別の形態(プライマー層あり)を例示する断面図。 本発明の防湿化粧材の一形態を例示する断面図。
《概要》
先ず、図1の断面図は、本発明による防湿化粧シートの基本的な層構成の形態例を示す。図1に例示される防湿化粧シート10は、着色基材シート1の表面側(図面で上方)に、絵柄層2、透明な表面保護層3がこの順に積層され、裏面側には防湿塗工層4が積層されている。しかも、着色基材シート1には、着色剤を含有させたポリエステル樹脂からなる樹脂シートが用いられており、防湿塗工層4にはポリ塩化ビニリデンが用いられている。
この様に、着色基材シートが、着色剤を含有するポリエステル樹脂からなる着色樹脂シートであっても、その裏面側の防湿層として、ポリ塩化ビニリデンを用いた防湿塗工層を設けることによって、表面側の層構成及びそれらの層間密着性、及び表面側意匠には影響を与えないで、防湿性を向上させることができる。その結果、この防湿化粧シートを接着剤を用いて木質系基材に貼着しても、湿気や水分等による反りを防げる、図4の断面図に例示の様な防湿化粧材20を得ることができる。
以下、本発明について、各層毎に更に詳述する。
《防湿化粧シート》
先ず、防湿化粧シートから説明する。防湿化粧シートは、図1で例示した防湿化粧シート10の様に、少なくとも裏側から、防湿塗工層4、着色基材シート1、絵柄層2、表面保護層3から構成される。
[着色基材シート]
着色基材シート1としては、その樹脂にポリエステル樹脂を用い、更に着色剤を含有させる。ポリエステル樹脂としては、代表的には、ジカルボン酸とグリコールとの重縮合で得られるエステル重合体であって、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、エチレンテレフタレート/エチレンイソフタレート共重合体、エチレンテレフタレート/シクロヘキサンジメタノール共重合体などである。また、これらの二種以上のポリエステル樹脂を混合した樹脂でも良い。また、着色基材シートは、2種以上のポリエステル樹脂シートを積層した積層シートでもよい。また、着色基材シートは、機械的強度の点で一軸延伸又は二軸延伸されたものが好ましいが、曲げ加工適性等の成形性が要求される場合には、無延伸でも良い。
なお、着色基材シートの厚みは、例えば10〜500μm、加工適性、コスト等の点で好ましくは20〜150μm程度である。
着色基材シート1に含有させる、つまりポリエステル樹脂に含有させる着色剤としては、無機顔料、有機顔料、染料などの公知の着色剤を用いることができる。例えば、酸化チタン、亜鉛華、鉛白、カーボンブラック、鉄黒、弁柄、カドミウムレッド、黄鉛、チタンイエロー、コバルトブルー、群青等の無機顔料、アニリンブラック、キナクリドンレッド、ポリアゾレッド、イソインドリノンイエロー、ベンジジンイエロー、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー等の有機顔料、アゾ系染料、インジゴイド系染料、ニトロソ系染料、インジゴ等の染料、或いは、アルミニウムや真鍮等の鱗片状箔片、二酸化チタン被覆雲母や塩基性炭酸鉛等の鱗片状箔片等の光輝性顔料、真珠光沢顔料等を用いることができる。
なお、着色基材シート中には、必要に応じて、公知の各種添加剤を添加することができる。例えば、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、帯電防止剤、充填剤等である。
また、着色基材シートは、その表面(表面、裏面、表裏面のいずれか)に対して、公知の易接着処理が施されていても良い。例えば、コロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理、プライマー層形成などである。なお、プライマー層には、2液硬化型ウレタン樹脂など公知のプライマー剤を用いることができる。
[絵柄層]
絵柄層2は、少なくとも、着色基材シート1と表面保護層3との間に設けられる。絵柄層としては、公知のものを適宜採用できる。絵柄層は、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、グラビアオフセット印刷、インキジェットプリント等の従来公知の印刷法等で形成することができる。表現する絵柄は、例えば、木目模様、石目模様、砂目模様、梨地模様、布目模様、タイル調模様、煉瓦調模様、皮絞模様、文字、幾何学模様、全面ベタ、或いはこれら二種以上の組み合わせである。組み合わせで代表的なのは、パターン状に形成される柄層と、該柄層の着色基材シート側に形成する全面ベタ層の組み合わせである。なお、全面ベタ層の場合は、ロールコート、グラビアコート等の公知の塗工法で形成することもできる。
なお、全面が着色するという点では、全面ベタ層も着色基材シートも同じであるが、着色基材シートの方が全面ベタ層に比べて厚く設けることができるので、特に隠蔽性を付与する場合などに於いては、全面ベタ層を設ける絵柄層として設ける場合も含めて、基材シートに着色基材シートを用いるのが良い。
絵柄層2の形成に用いるインキ(或いは塗液)は、バインダー等からなるビヒクル、顔料や染料等の着色剤、これに適宜加える各種添加剤からなる。バインダーの樹脂には、例えば、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、アルキド樹脂等の単体又はこれらを含む混合物を用いる。着色剤としては、前記着色基材シートで列記した様な各種着色剤を用いることができる。また、絵柄層としては、パターン状に設ける金属蒸着層もある。
[表面保護層]
表面保護層3は、硬化性樹脂の硬化物層として形成される。硬化性樹脂としては、熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等を用いることができる。熱硬化性樹脂は、例えば、2液硬化型ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等である。但し、熱硬化性樹脂よりは電離放射線硬化性樹脂の方が、表面物性に優れる点、また硬化速度も迅速で生産性の点でも好ましい。電離放射線硬化性樹脂は紫外線や電子線等の電離放射線照射によって硬化し、多官能モノマー、プレポリマー等の1種以上を含む樹脂であり、更に希釈剤等として単官能モノマーを含み得る。この様な樹脂としては、公の樹脂を要求性能を応じて適宜採用すれば良く、ラジカル重合性のアクリレート系樹脂や、カチオン重合性のエポキシ系樹脂などが代表的である。例えば、アクリレート系樹脂では、ウレタンアクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエステルアクリレート系、ポリエーテルアクリレート系、シリコーンアクリレート系等の電離放射線硬化性樹脂を、1種又は2種以上混合したもの用いる。
また、電離放射線硬化性樹脂組成物中には、物性調整、塗工適性等を最適化する等の為に、電離放射線で硬化しない非電離放射線硬化性樹脂(代表的には熱可塑性樹脂)、或いは電離放射線以外の硬化手段、具体的には熱で硬化する熱硬化性樹脂を、含んでいても良い。例えば、熱可塑性樹脂としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、また、熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ樹脂などである。
なお、電離放射線硬化性樹脂を紫外線で硬化させる場合は、通常、光重合開始剤、重合促進剤などを更に含む。
また、電離放射線硬化性樹脂は、更に必要に応じて、公知の各種添加剤、例えば、分散剤、粘度調整剤、可塑剤、消泡剤、レベリング剤、充填剤、溶剤、着色剤等を含むことができる。例えば、耐摩耗性を向上させる為に、はα−アルミナ、シリカ、カオリナイト等の無機質粒子、好ましくは球状粒子を添加する。
なお、表面保護層の形成は、上記の様な硬化性樹脂を含む塗液を、公知の塗工法、例えば、グラビアコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート、バーコート等によって形成することができる。表面保護層の厚みは、例えば2〜20μm程度である。
[防湿塗工層]
防湿塗工層4には、ポリ塩化ビニリデンを用いる。この様な、防湿塗工層は、ポリ塩化ビニリデンを含む塗工液を塗工して形成する。
なお、防湿層にポリ塩化ビニリデンを用いる点では、防湿層をポリ塩化ビニリデンフィルムで構成することも考えられる。この様にして形成されるフィルムからなる防湿層は、防湿塗工層と区別する意味で、「防湿樹脂フィルム層」と呼ぶことができる。
しかし、防湿層を塗工によって形成する「防湿塗工層」として設けることで、「防湿樹脂フィルム層」を設けることでは得られない有利な効果が得られる。すなわち、製品仕様に応じて、厚さの設定、その他無機質粒子の添加などを、予め製膜されたフィルムとして準備するのに比べて、形成が容易であり、小ロット生産適性の点でも自由且つ迅速に行える効果が得られる。
ここで、ポリ塩化ビニリデンとしては、塩化ビニリデンの単独重合体の他に、塩化ビニリデンを主モノマーとし、これに、塩化ビニル、アクリロニトリル、アクリレート等の他のビニルモノマーの1種又は2種以上をコモノマーとする、(塩化ビニリデン系)共重合体も意味する。なお、単独重合体よりは共重合体の方がコモノマーの存在により各種物性設計の自由度が高い点で、好ましい。
防湿塗工層は、この様なポリ塩化ビニリデンを樹脂成分として少なくとも含むが、この他、密着性向上等、必要に応じて、その他の樹脂を併用しても良い。その他の樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、変性ポリオレフィン等である。なお、その他の樹脂の割合は、ポリ塩化ビニリデンによる防湿効果を損ねない様に、副成分樹脂の範囲内、樹脂分全量の50質量%未満とする。
また、防湿塗工層中には粒子を含有させることができる。該粒子としては、吸湿性が少ない点で樹脂ビーズ等の有機質粒子よりは、無機質粒子の方が好ましい。この様な無機質粒子としては、防湿塗工層を形成する為の塗工液に於ける、分散適性、塗工適性などの点で、塗料乃至はインキ分野で公知の無機質粒子を適宜選択することができる。例えば、シリカ粒子は、好ましい無機質粒子の一つである。この他、無機質粒子としては、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレー、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等などの無機質粒子を用いることができる。粒子径は、密着性を向上させる為に、層表面を荒らすことができる程度の粒子径であればよく、例えば平均粒径で1〜20μm、より好ましくは2〜20μmである。なお、この様な無機質粒子としては、層表面を荒らすという点では、所謂マット剤から適宜選択使用することができる。
この様に、無機質粒子を含ませることによって、防湿性を有しつつ、防湿塗工層の表面を粗面化出来るので、アンカー効果によって防湿塗工層表面と後述する接着剤層を介して積層される木質系基材との密着性を向上させることができる。
なお、無機質粒子の配合量は、樹脂固形分に対して例えば1〜30質量%、より好ましくは2〜20質量%である。
また、防湿塗工層を形成する為の防湿塗工液中には、その他、インキ塗料分野で公知の各種添加剤を必要に応じて含有させることができる。例えば、分散安定剤、界面活性剤、消泡剤、体質顔料、硬化剤、シラン系やチタン系等のカップリング剤、紫外線吸収剤などである。
また、防湿塗工液の塗工法は、特に限定はなく、グラビアコート、ロールコート、リバースロールコート、コンマコート、バーコートなど公知の塗工法を採用することができる。なお、防湿塗工液は、ポリ塩化ビニリデンを、分散媒(通常は水)に分散した分散液(エマルション)、或いは、有機溶媒に溶解した溶液の形態となる。
また防湿塗工層の厚みは、要求される防湿性能及びコスト等を勘案して適宜な厚みとすれば良く、例えば2〜50μm、好ましくは3〜30μmとすると良い。薄すぎると防湿性能が不足し反り防止効果を充分に得られない。また逆に、厚過ぎると防湿性能的に過剰性能になる上、所定の厚さにするために許容できる回数以上に塗工回数が増える等、工程的・材料費的にもコスト高となる。
なお、防湿塗工層に無機質粒子を含ませる場合、その主目的が該層表面の密着性向上であるときは、該層を2層以上で構成し表面側の最外層にのみ無機質粒子を含有させれば、密着性向上目的は達成できる。そして、最外層以外の内側の層は無機質粒子を含有させない層で構わない。図2の断面図で例示する防湿化粧シート10は、防湿塗工層4が内側(着色基材シート1側)の防湿塗工層4aと、外側(表面側)の防湿塗工層4bとの2層構造の形態例である。そして、このうち、表面側の防湿塗工層4bを無機質粒子を含む層に、内側の防湿塗工層4aを無機質粒子を含まない層にするとよい。この様にすれば、無機質粒子の添加は最外層のみでよく、内層には不要なのでその分、無機質粒子を節約できる。このような構成とすることで、防湿性を有しつつ、後述する接着剤層を介して積層される木質系基材との密着性(特に低温環境下ので密着性)を向上させることができる点で好ましい。
なお、ここで、内側の防湿塗工層4aが無機質粒子を含まないとは、外側の防湿塗工層4bに対してその表面を粗面化する目的で含ませた無機質粒子を含まないということであって、その他の目的、例えば塗工適性を調整する為などの目的で、粗面化効果のない無機質粒子は含んでいても良い。つまり、無機質粒子を含む、或いは含まないとは、密着性向上目的において、表面を粗面化し得る無機質粒子を含む、或いは含まない、ということである。
なお、防湿塗工層を、着色基材シートの裏面側ではなく、着色基材シートの表側、より具体的には、着色基材シートと表面保護層の間であって、絵柄層よりも着色基材シート側、或いは絵柄層よりも表面保護層側のいずれかに設けることも考えられる。これらに対して、着色基材シートの裏面側に防湿塗工層を設けた層構成とすることで、防湿塗工層を設ける程の防湿性が要求されない用途では、防湿塗工層がない層構成の通常の化粧シートの仕様の製品とし、これに表面側の絵柄や表面物性はそのままで防湿性能のみが追加的に要求される用途では、着色基材シートの表側は変更せずに裏面側に対してのみ防湿塗工層を塗工形成して防湿化粧シートとした仕様の製品として、用途に応じて2種類の製品を揃えることができるという利点が得られる。つまり、或る柄意匠及び表面物性の化粧シートに対して、通常仕様の化粧シートと、防湿性能を強化した防湿仕様の防湿化粧シートとの両方の仕様の製品として品揃えを容易に拡張できる。
この様な防湿塗工層を設けることで、防湿化粧シートとしての透湿度を、着色基材シートが着色剤を含有するポリエステル樹脂からなる樹脂シートであっても、10〔g/m2・24hr〕(40℃、90%RH)未満、更には5〔g/m2・24hr〕(40℃、90%RH)に抑えることができる。その結果、この防湿化粧シートを木質系基材に貼着した化粧材による反りを抑えることが可能となる。
[プライマー層]
防湿塗工層の表面の密着性が不足する場合に、必要に応じて図3に例示する防湿化粧シート10の様に、防湿塗工層4の表面にプライマー層5を設けても良い。層が追加された仕様となるが、プライマー層を更に設けることで、防湿塗工層に無機質粒子を添加しなくても防湿塗工層の(低温)密着性を向上させることができる。
プライマー層5としては、公知のプライマー剤を適宜選択使用すれば良く、例えば、その樹脂としては、ポリウレタン樹脂、変性ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ブチラール樹脂等を、1種単独又は2種以上の混合したものを用いることができる。なお、プライマー層は、グラビア塗工など公知の塗工法で形成することができる。
《防湿化粧材》
本発明による防湿化粧材は、上記した防湿化粧シート10を木質系基材6に接着剤層を介して積層した化粧材である。図3は防湿化粧材の一形態を例示する断面図であり、同図の防湿化粧材20は、防湿化粧シート10がその防湿塗工層4側の面で、木質系基材6の片面に接着剤層7を介して貼着された構成のものである。同図に例示の防湿化粧シート10は、図1に例示のものと同様の構成であり、着色剤を含有させたポリエステル樹脂からなる着色基材シート1の表面側に、絵柄層2、透明な表面保護層3がこの順に積層され、裏面側には、ポリ塩化ビニリデンを用いた防湿塗工層4が積層された構成である。
なお、反りの点で、木質系基材は両面が防湿性であることが好ましく、図示はしないが、防湿化粧シートは木質系基材の他方の面にも同様に積層してもよい。或いは、木質系基材の表面側は防湿化粧シートを積層し、他方の裏面は、公知の防湿性を有するシート、例えば、ポリオレフィン樹脂を含むシート等でもよい。
[木質系基材]
木質系基材6としては、天然木の単板、集成材、合板、パーティクルボード、或いは、インシュレーションボード、MDF、ハードボード等の繊維板等の木質ボードが挙げられる。これらは単独で用いても良いが、積層したものを用いても良い。また、木粉や紙粉を混合した樹脂板などが積層されたものであっもて良い。なお、木質系基材の厚みは用途に応じたものとするが、例えば2〜30mm程度である。
[接着剤層]
接着剤層7としては、用途に応じて、公知の接着剤を適宜採用することができる。例えば、酢酸ビニル樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、イソシアネート系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、ユリア樹脂系接着剤等の接着剤を用いることができる。
接着剤層は、防湿化粧シート側に塗布するか、木質系基材側に塗布するか、或いはこれら両方に塗布木質系基材シートを重ね合わせて貼り合せる。
《用途》
防湿化粧シート、及びそれを貼着した防湿化粧材の用途は、基本的には特に制限はない。例えば、ドア、扉等の建具の表面材、箪笥、棚、机等の家具の表面材、回縁、幅木、扉枠等の造作部材、壁、床、天井等の建築物の内装材などである。なかでも、本発明の防湿性を活かせる用途が好適であり、例えば、ドアや扉の建具の表面材、棚、机等の家具の表面材などである。
次に、本発明を実施例及び比較例により、更に詳細に説明する。
参考例
図1の様な防湿化粧シートを次の様にして作製した。
着色剤としてチタン白を含む厚み50μmのポリエチレンテレフタレートシートを着色基材シートとして用い、この片面に、ポリエステル系樹脂を含むバインダーに着色剤を添加したインキをグラビア印刷して絵柄層を形成し、更にその上に、ウレタンアクリレート系の電離放射線硬化性樹脂を塗工し、電子線照射して樹脂を架橋硬化させて、厚み5μmの表面保護層を形成して、印刷シートを作製した。
次に、この印刷シートの着色基材シートの裏面に、ポリ塩化ビニリデン(共重合体)を含む水性エマルション塗料を2回重ねて塗工して、防湿塗工層を形成した。なお、防湿塗工層の一回分の塗工厚は2μm(各実施例及び比較例も同じ)である。
上記の防湿化粧シートを、厚さ3mmの普通合板からなる木質系基材の表面に酢酸ビニル系接着剤を塗布した塗布面に貼り付けて、図3の様な防湿化粧シート10が、木質系基材6に接着剤層7を介して積層した防湿化粧材(化粧板)20を作製した。
[実施例
参考例において、防湿塗工層の2回の塗工のうち2回目の塗工について、塗工液に更に平均粒子径2μmのシリカ粒子を樹脂(固形)分に対して2質量%添加したものを用いた以外は、参考例と同様にして、図2の様な防湿塗工層が2層構造で、基材シート側の内層の防湿塗工層4aがシリカ粒子を含まず、最外層の防湿塗工層4bがシリカ粒子を含み表面を荒らした層となった、防湿化粧シートを作製した。
後は、参考例と同様にして、木質系基材に貼着して防湿化粧材を得た。
[実施例
実施例において、防湿塗工層の2回目の塗工に用いた塗工液中のシリカ粒子の配合量を樹脂(固形)分に対して6質量%に増量した以外は、実施例と同様にして、図2の様な防湿化粧シートを作製した。
後は、参考例と同様にして、木質系基材に貼着して防湿化粧材を作製した。
[実施例
参考例において、防湿塗工層の形成を塗工回数を1回増やして3回塗工とし、1回目及び2回目の塗工はシリカ粒子の添加なしの塗工液を塗工し、3回目の塗工を平均粒子径5μmのシリカ粒子を樹脂(固形)分に対して1質量%添加した塗工液を塗工して、3回塗工による防湿塗工層を形成して、防湿化粧シートを作製した。この防湿化粧シートの防湿塗工層は、図2の様に2層構造で、基材シート側の内層の防湿塗工層4aが1回目及び2回目の塗工で形成されシリカ粒子を含まず、最外層の3回目の塗工で形成された防湿塗工層4bがシリカ粒子を含む層である。
後は、参考例と同様にして、木質系基材に貼着して防湿化粧材を作製した。
[実施例
参考例において、防湿塗工層の上に更に、2液硬化型ウレタン樹脂と硝化綿樹脂との混合樹脂を用いたプライマーを塗工してプライマー層5を設けた他は参考例と同様にして、図3の様な防湿化粧シートを作製した。
後は、参考例と同様にして、木質系基材に貼着して防湿化粧材を得た。
[比較例1]
参考例において、防湿塗工層の形成を省略して、防湿塗工層なしの化粧シートを比較例とした。後は、参考例と同様にして、木質系基材に貼着して通常の化粧材を作製した。
[性能評価]
化粧シートに於ける透湿度、化粧材に於ける化粧シートと木質系基材との密着性(室温下及び低温下)、を評価した。結果は、表1にまとめて示す。
(1)透湿度は、防湿化粧シートについて、JIS Z0208(カップ法)に準拠し、40℃、90%RHで測定評価した。
(2)密着性は、室温雰囲気(23℃)と低温雰囲気(0℃に24h放置後)で、化粧シートの木質系基材に対する密着を評価した。
具体的には、試験片に、カッターナイフで1インチ巾に化粧シート側から木質系基材に到達する切り込みを入れ、また、化粧シートに切欠を作っておき、測定試験機器により180°方向に200mm/分の速度で化粧シートを引っ張り、剥離面を目視観察して評価した。そして、切り込みを入れた試験片を、室温(23℃)で測定した室温密着性と、0℃で24時間放置後に0℃で測定した低温密着性で評価した。
木質系基材(或いは接着剤層)で破壊したものは優秀(◎)、木質系基材(或いは接着剤層)で破壊するが、防湿塗工層の凝集破壊又は防湿塗工層と接着剤層間で界面剥離が若干発生しているものは良好(○)、接着剤層で一部凝集破壊するが、防湿塗工層の凝集破壊又は防湿塗工層と接着剤層間で界面剥離が発生しているものはやや良好(△)、接着剤層では凝集破壊せず防湿塗工層での凝集破壊、或いは防湿塗工層と着色基材シート間又は接着剤層間で界面剥離しているものは不良(×)と評価した。
Figure 0005565218
表1に示す様に、透湿度が10〔g/m2・24h〕を超過する比較例1に比べて、防湿塗工層を設けた実施例1〜実施例4は、何れも透湿度が10〔g/m2・24h〕未満と小さくなり、防湿化粧材として反り解消が期待できる性能であった。
また、室温密着性は、各実施例及び比較例共に全て良好であった。
上記で得られた実施例及び比較例を密着性評価としてさらに低温雰囲気(0℃に24h放置後)での評価を行なった。
Figure 0005565218
シリカ粒子を添加していない参考例は、表2に示す様に、低温密着性は不十分であった。一方シリカ粒子を表面層に添加した実施例1〜2では低温密着性が向上し、シリカ粒子の粒径を大きくした(添加量は半分)実施例は更に低温密着性が向上し、シリカ粒子の添加の代わりに防湿塗工層表面にプライマー層を設けた実施例では更に低温密着性が向上し、優れた低温密着性(木質系基材で破壊)が得られた。
1 着色基材シート
2 絵柄層
3 表面保護層
4 防湿塗工層
5 プライマー層
6 木質系基材
7 接着剤層
10 防湿化粧シート
20 防湿化粧材

Claims (4)

  1. 着色剤を含有するポリエステル樹脂からなる着色基材シートの一方の面に、少なくとも絵柄層、及び硬化性樹脂の硬化物からなる表面保護層がこの順に形成され、前記着色基材シートの他方の面にポリ塩化ビニリデンを含む防湿塗工層が形成され、前記防湿塗工層が無機質粒子を含む層と該無機質粒子を含まない層との少なくとも2層からなり、無機質粒子を含む層が最外層に形成されている防湿化粧シート。
  2. プライマー層が、防湿塗工層上に形成されている請求項1に記載の防湿化粧シート。
  3. 表面保護層の硬化性樹脂が電離放射線硬化性樹脂である請求項1又は請求項2に記載の防湿化粧シート。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の防湿化粧シートが、その防湿塗工層の面で接着剤層を介して木質系基材に積層されている、防湿化粧材
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