JPH1058611A - 抗菌性を有する化粧紙 - Google Patents

抗菌性を有する化粧紙

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JPH1058611A
JPH1058611A JP23852496A JP23852496A JPH1058611A JP H1058611 A JPH1058611 A JP H1058611A JP 23852496 A JP23852496 A JP 23852496A JP 23852496 A JP23852496 A JP 23852496A JP H1058611 A JPH1058611 A JP H1058611A
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JP
Japan
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top coat
antibacterial
coat layer
layer
paper
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JP23852496A
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English (en)
Inventor
Seiichi Ishida
誠一 石田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗菌性が高く、しかも表面密着性、耐擦傷性
にも優れた抗菌性を有する化粧紙を提供することであ
る。 【解決手段】 紙質系基材の表面に印刷模様層とトップ
コート層が順次積層されてなる化粧紙において、前記ト
ップコート層が前記印刷模様層側から抗菌剤を含有する
透明インキ層とシリコーンオイルを含有する透明インキ
層の2層を順次積層したことを特徴とする抗菌性を有す
る化粧紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家具や建材等の表
面材として利用される化粧紙に関し、詳しくは、抗菌性
を有する化粧紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物の内装、家具の仕上げその
他の物品の表面装飾に用いられる化粧紙としては、薄葉
紙や紙間強化紙からなる化粧紙用原紙に対して印刷を施
した後に、該印刷面に表面保護用のトップコート層を形
成した所謂プレコート紙が利用されており、トップコー
ト層としては、アミノアルキッド樹脂、又はポリウレタ
ン系の樹脂をビヒクルとした透明インキが利用されてい
る。
【0003】しかしながら、建築物、特に押入れの壁
面、天井等に使用される化粧材は、表面の結露水によっ
てシート表面やその周囲にカビが生えたり、雑菌が繁殖
しやすい。このため、化粧シートを構成するインキ層、
或いはトップコート層の中に、ハロゲン系殺菌剤、無機
系抗菌剤等の抗菌剤を練り込んで抗菌性を付与した化粧
シートが提案されているが、これらの化粧シートは抗菌
性には優れているが、化粧シート表面の密着性、擦傷性
等の表面性能が化粧紙として用いるには問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題点
に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ
は、抗菌性が高く、しかも表面密着性、耐擦傷性にも優
れた抗菌性を有する化粧紙を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の解決手段は、紙質系基材の表面に印刷模様層
とトップコート層が順次積層されてなる化粧紙におい
て、前記トップコート層が前記印刷模様層側から抗菌剤
を含有する透明インキ層とシリコーンオイルを含有する
透明インキ層の2層を順次積層したことを特徴とする抗
菌性を有する化粧紙とすることである。この構成とする
ことにより、トップコート層が抗菌剤を含有する透明イ
ンキ層(以後第一トップコート層という)と、シリコー
ンオイルを含有する透明インキ層(以後第二トップコー
ト層という)の2層として設けられているため、該第一
トップコート層が抗菌性能を奏し、第二トップコート層
が表面密着性、耐擦傷性を付与するため、極めて優れた
抗菌性を有する化粧紙を得ることが出来る。
【0006】また、前記シリコーンオイルを含有する透
明インキ層の塗膜厚が0.5〜2.0μmであることを
特徴とする抗菌性を有する化粧紙とすることである。こ
うすることにより、表面密着性、耐擦傷性等の表面物性
を保持しながら、第一トップコート層の塗膜中の抗菌剤
粒子が、第二トップコート層の塗膜表面から頭を出す割
合が多くなり、抗菌作用を十分発揮する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の抗菌性
を有する化粧紙の実施例を示す積層断面図であって、1
は抗菌性を有する化粧紙、2は紙質系基材、3は印刷模
様層、4は第一トップコート層、5は第二トップコート
層、6は抗菌剤をそれぞれ表している。
【0008】本発明の抗菌性を有する化粧紙1の構成
は、図1に示すように、紙質系基材2に印刷模様層3を
設け、印刷模様層3面にグラビア印刷により抗菌剤6を
含有する第一トップコート層4とシリコーンオイルを含
有する第二トップコート層5とを順に積層した構成から
なる。
【0009】本発明の抗菌性を有する化粧紙1に使用す
る紙質系基材2としては、通常の化粧紙に利用される原
紙、例えば、20〜100g/m2 程度の秤量の薄葉
紙、上質紙、和紙、不織布、クラフト紙等が利用され
る。
【0010】紙質系基材2に付される印刷模様層3は、
全面ベタ刷りの印刷層のみであっても、あるいは上記ベ
タ印刷層に木目模様や抽象柄等の絵柄印刷層が付された
ものであっても良く、対象製品によって使い分ければ良
いものである。印刷模様層3を形成するインキは、表面
保護層の材質や形態にもよるが、一般的にはニトロセル
ローズ、ニトロセルローズ−アルキッド樹脂、酢酸セル
ロース、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、アクリ
ル樹脂等をビヒクルとし、これに通常の染料、顔料を着
色剤として含有させて構成されるインキが用いられる。
これら印刷模様層3の形成は、公知のグラビア印刷、オ
フセット印刷、スクリーン印刷等の通常の印刷方式によ
って行われる。
【0011】印刷模様層3上に積層される第一トップコ
ート層4及び第二トップコート層5に用いられる樹脂と
しては、トップコート層の耐溶剤性を向上させるため、
主剤としてOH基を有するポリオール成分(アクリルポ
リオール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリ
オール、エポキシポリオール等)を用い、これに硬化剤
として、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、メタキシリレンジイソシアネート等の
イソシアネート化合物を添加してなる2液硬化型ウレタ
ン樹脂をビヒクルとして使用する。
【0012】前記抗菌性を有する第一トップコート層4
を形成する樹脂組成物に添加する抗菌剤としては、一般
に市販されている工業用抗菌剤が使用できる。工業用抗
菌剤には有機系抗菌剤と無機系抗菌剤があるが、本発明
には熱安定性、薬品安定性、光安定性等の点で無機系抗
菌剤が好適である。特に、無機系抗菌剤としては、特公
昭63−54013号、特公平4−28646号公報等
に開示されているゼオライトのイオン交換可能なイオン
の一部又は全部を銀、銅、亜鉛、錫、鉛、水銀、コバル
ト、アンモニウム等のイオンで置換した抗菌性ゼオライ
トが好適であり、その添加量は、第一トップコート層4
の塗布量にもよるが、一般的に0.5〜10重量%で十
分な抗菌作用を発揮するものである。また、その平均粒
径は通常0.6〜5μmである。
【0013】本発明の抗菌性を有する化粧紙1の最表面
に形成される第二トップコート層5は、ポリオール化合
物とイソシアネート化合物からなる2液硬化型ウレタン
樹脂をビヒクルとし、シリコーンオイルを表面滑り剤と
して、マイクロシリカを艶調整剤として構成されてい
る。
【0014】前記第二トップコート層5は、その表面密
着性、及び第一トップコート層4に含有される抗菌剤の
抗菌性能が発揮される塗膜厚とすればよいものである。
塗膜厚が薄すぎるとトップコート層表面の滑り性効果が
不十分で、耐セロテープ性、耐擦傷性等の性能が得られ
ない可能性が高く、また厚すぎると抗菌剤を覆ってしま
い抗菌性が得られない可能性が高いものであり、前記無
機抗菌剤を使用した場合には第一トップコート層4の厚
みにもよるがその平均粒径が0.6〜5μmであること
を考慮すると0.5〜2.0μmが最適である。またシ
リコーンオイルの添加量は樹脂成分に対して0.1〜
4.0重量%であり、特に0.5〜3.0重量%を添加
するのが望ましい。添加量が少ないと十分な耐セロテー
プ性が得られず、4.0重量%を超えると分散不良を生
じてインキ化が不可能となる。
【0015】実施例1〜4 秤量30g/m2 の建材用薄葉紙にニトロセルロース系
樹脂をビヒクルとしたインキで隠蔽ベタ層及び花柄をグ
ラビア印刷した。この印刷紙の上に、2液硬化性ウレタ
ン樹脂をビヒクルとし、銀イオン担持ゼオライト系の抗
菌剤を2.5重量%添加した透明樹脂液を1.5〜3.
0μm(ドライ)の塗工量になるように塗布して、第一
トップコート層を形成し、次いで、同じく2液硬化性ウ
レタン樹脂をビヒクルとし、シリコーンオイル系滑り剤
を3%、マイクロシリカ系艶消し剤を添加した透明樹脂
液を表1に示した膜厚に塗工し、第二トップコート層を
形成し、抗菌性を有する化粧紙を作製した。
【0016】比較例1 第二トップコート層の膜厚を表1に示したような膜厚と
した以外は、実施例1〜4と同様に処理して化粧紙を得
た。 比較例2 抗菌剤処理を施してない通常の化粧紙。
【0017】上記、各実施例および各比較例で作製した
化粧紙を2.5mmの合板の上に酢ビ系接着剤を介して
貼着して得た化粧板について下記の方法で抗菌性試験お
よび密着性試験を行い結果を表1及び表2に示す。
【0018】(抗菌性試験)各試験片(50×50m
m)の上に、黄色ブドウ球菌、大腸菌の菌液を1.0m
lを滴下し、35℃で5時間及び24時間培養した。そ
の後、滅菌済みリン酸緩衝液にて試験片の表面を洗い出
した。この洗い出した試験液中の生菌個数を標準寒天培
地を用いて平板希釈法により測定した。なお、対照とし
て菌液のみの試験も同時に行った。
【0019】
【表1】
【0020】(密着性試験) 耐セロテープ性状態試験 試験片の塗膜面にセロハンテープを強く押しつけ、その
後セロハンテープを引き剥がす試験を繰り返し10回行
い、塗膜の剥離状態を観察する。 評価 ○:剥離なし、×:剥離あり。 耐セロテープ性ゴバン目試験 試験片の塗膜面にカッターナイフでゴバン目状の切りす
じ(2mm四方×100個)を入れた後、セロハンテー
プを強く押しつけ、その後、セロハンテープを引き剥が
す試験を繰り返し3回行い、塗膜の残ったますめの数X
を数え、X/100とした。
【0021】
【表2】 上記結果より、本発明の化粧紙は密着性に優れるととも
に、抗菌性も良好であった。
【0022】
【発明の効果】本発明の抗菌性を有するプレコート紙
は、無機系抗菌剤が表面に露出しているので、高い抗菌
性を発揮することができ、また第二トップコート層をシ
リコーンオイルを含有する2液硬化性ウレタン樹脂によ
り設けているため、表面密着性、擦傷性に優れた抗菌性
を有する化粧紙を得ることが出来る。
【0023】また、第二トップコート層の膜厚を0.5
〜2.0μmとすることにより、表面密着性、耐擦傷性
を付与することができるとともに、第一トップコート層
に含まれる抗菌剤粒子が、第二トップコート層の塗膜表
面から頭を出す割合が多くなり抗菌作用を十分発揮す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗菌性を有する化粧紙の実施例を示す
積層断面図である。
【符号の説明】
1 抗菌性を有する化粧紙紙 2 紙質系基材 3 印刷模様層 4 第一トップコート層 5 第二トップコート層 6 無機系抗菌剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙質系基材の表面に印刷模様層とトップ
    コート層が順次積層されてなる化粧紙において、前記ト
    ップコート層が前記印刷模様層側から抗菌剤を含有する
    透明インキ層とシリコーンオイルを含有する透明インキ
    層の2層を順次積層したことを特徴とする抗菌性を有す
    る化粧紙。
  2. 【請求項2】 前記シリコーンオイルを含有する透明イ
    ンキ層の塗膜厚が0.5〜2.0μmであることを特徴
    とする請求項1記載の抗菌性を有する化粧紙。
JP23852496A 1996-08-20 1996-08-20 抗菌性を有する化粧紙 Withdrawn JPH1058611A (ja)

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JP23852496A JPH1058611A (ja) 1996-08-20 1996-08-20 抗菌性を有する化粧紙

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001248096A (ja) * 1999-12-28 2001-09-14 Ibiden Co Ltd 化粧板
JP2006137195A (ja) * 1998-07-14 2006-06-01 Dainippon Printing Co Ltd 化粧材
JPWO2020175628A1 (ja) * 2019-02-28 2021-03-11 バンドー化学株式会社 化粧フィルム
KR20230019443A (ko) 2020-06-03 2023-02-08 도판 인사츠 가부시키가이샤 화장 시트

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Effective date: 20031104