JP3506470B2 - 抗菌性能を有する間仕切用化粧材 - Google Patents

抗菌性能を有する間仕切用化粧材

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、木質板、金属板等の化
粧材に抗菌性能を付与した間仕切、衝立、トイレブース
等に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来は、化粧紙や化粧板等に防カビ性又
は抗菌性を付与するため、防カビ剤又は抗菌剤を該当素
材中に添加したり、練り込む方法、又は後工程にて塗装
する方法等が行われていた(特公昭63ー54013号
公報、特公平4ー28646号公報等)。また、防カビ
性及び抗菌性を有する壁紙や化粧シートも公知のもので
あり市販されている(特開平1ー313533号公
報)。しかし、抗菌性を必要とするのは化粧材の極く薄
い表面だけでよいが、従来は樹脂に練り込む方法や塗料
に練り込む方法が取られており、必ずしも最適な抗菌性
塗膜形成法とは言えなかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、室内水回り関係
(台所、浴室、洗濯場等)や高温多湿の場所及び病院そ
の他の衛生的な環境を必要とする場所での各種備品(電
気製品、各種器具、建材トイレブース等)については、
カビや細菌等の発生を防止できる製品が要望されてい
る。しかし、防カビ剤又は抗菌剤をプラスチック成形品
等に練り込む場合は、製造工程やコストが増加したり、
生産性が低下する等の問題が発生し易い。また、成形用
樹脂や塗料用樹脂に抗菌剤を練り込む場合、その樹脂の
中には顔料、染料、硬化剤、触媒等が混合されており、
これらの物が抗菌剤に悪影響を与える場合があり、各樹
脂との適性を個々に検討する必要がある。従って、従来
の樹脂組成物はそのまま使用することは出来ず、基材、
用途毎に樹脂組成を検討する必要があり、作業が煩雑と
なる問題が生じる。また、抗菌剤を成形用樹脂に練り込
む場合、大部分の抗菌剤は樹脂に練り込まれて成形品の
中に入っていて抗菌作用を示さないため、抗菌剤の使用
方法としては経済的に大きな問題となる。 【0004】本発明は、これらの問題を解決するため、
顔料、染料、硬化剤、触媒等抗菌剤に悪影響を与えるよ
うな物質を除去した樹脂に抗菌性ゼオライト等金属イオ
ン、金属化合物を含む抗菌剤を混合した樹脂組成物を作
り、これを化粧加工した基材の最表面に極く薄く塗布す
ることにより製品に抗菌性を付与することを目的とする
ものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、基材の表面に
少なくとも1層の樹脂層を形成した化粧材において、該
樹脂層の最表面層が、着色顔料、染料、硬化剤及び触媒
無添加の透明樹脂に抗菌性ゼオライトを1〜10重量
%添加した樹脂組成物で、厚さが2〜10μmの抗菌性
樹脂層を形成したことを特徴とする抗菌性能を有する間
仕切用化粧材、を要旨とするものである。上記抗菌性ゼ
オライトはゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部
又は全部を銀、銅、亜鉛、錫、鉛、水銀、アンモニウム
等のイオンで置換したものを使用した。特に、化粧鋼
板、木質合板等に本発明の抗菌性樹脂層を形成して、病
院の間仕切り、衝立、トイレブース等(本発明では、こ
れらを総称して広義の間仕切として扱う)に利用した場
合、付着した細菌に対して殺菌作用を示すので、室内を
清潔に維持するのに効果的である。 【0006】 【作用】本発明の薄層の抗菌性樹脂層を間仕切、衝立、
トイレブース等の表面に形成することにより、高温多湿
の場所及び病院その他衛生的な環境を必要とする場所
で、カビや細菌の発生を防止し、室内環境を衛生的にす
ることができる。また、本特許請求範囲の如き抗菌性ゼ
オライトの添加量及び塗工厚とすることにより、透明樹
脂塗膜中の抗菌性ゼオライト粒子が、塗膜表面から頭を
出す割合が多くなり、抗菌、防黴作用に寄与するものの
比率が高くなる。 【0007】 【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例につ
いて説明する。図1は本発明による抗菌性能を有する間
仕切用化粧材の一例を示した断面図である。図2は抗菌
性能を有する間仕切用化粧鋼板の一例を示した断面図で
ある。図3は抗菌性能を有する間仕切用化粧鋼板の他の
例を示した断面図である。図4は抗菌性能を有する衝立
用化粧合板の一例を示した断面図である。図1に示すよ
うに、基材14に、顔料、充填剤等を添加しない透明塗
料に乾物重量に対して抗菌性ゼオライト12を1〜10
重量%添加した樹脂組成物を塗布して、厚さ2〜10μ
mの抗菌性樹脂層11を形成し、抗菌性能を有する化粧
材1を作製する。 【0008】本発明の抗菌性能を有する間仕切、衝立、
トイレブース等に用いられる基材としては、鉄、アルミ
ニウム、銅等の金属板、木質単板、木質合板、パーティ
クルボード等の木質合板、石膏ボード、コンクリート
板、硅酸カルシウム板等の窯業系無機板、又は以上の各
基材の材料の適宜な複合体が使用し得る。 【0009】化粧材は通常ベースコート層や絵柄層が設
けられるが、ベースコート層に用いられる樹脂として
は、ポリ塩化ビニル、アクリル等の熱可塑性樹脂、不飽
和ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ、メラミン等
の熱硬化性樹脂、アクリル系、不飽和ポリエステル系等
の電離放射線硬化性樹脂等従来化粧材を作るのに使用さ
れていた樹脂が利用できる。また、上記樹脂には、化粧
材を作るのに必要な顔料、染料、充填剤、触媒、架橋
剤、安定剤、分散剤、溶剤及び希釈剤を適宜添加し、混
練して塗工液として使用される。 【0010】しかし、これらの物質は、抗菌剤と一緒に
添加すると、抗菌性を阻害したり、抗菌剤と還元性成分
等が反応を起こして変色させたりする場合があり、抗菌
剤とは別の層として形成する必要がある。従って、基材
へ色彩意匠や物性を付与するために、塗膜中に必ず添加
する必要がある物質はベースコート層の方に添加しなけ
ればならない。勿論、着色剤や抗菌剤と相互作用して悪
影響を及ぼす添加物を必要としない場合は、基材上に直
接該抗菌性樹脂層を形成してもよい。 【0011】抗菌性樹脂層に用いられる樹脂としては、
抗菌剤に悪影響を与える物質が含まれないことが必要で
あり、また、抗菌剤と反応して着色したり、熱、光、電
離放射線等で変色したりするものは使用できない。特に
熱硬化性樹脂の硬化に用いる酸触媒、抗菌剤の金属イオ
ンを還元する性質を有する化合物等を添加しないように
する。上記条件を満足する熱可塑性樹脂としては、ポリ
塩化ビニル等のビニル樹脂系、ポリ(メタ)アクリル酸
メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)
アクリル酸ブチル、等の(メタ)アクリル酸エステルの
単独又は共重合体(但し(メタ)アクリルはアクリル又
はメタアクリルの意味)等のアクリル樹脂系、アミノア
ルキッド樹脂系、アルキル樹脂系等がある。 【0012】熱硬化性樹脂としては、ポリエステル樹脂
系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン樹脂系等がある。 【0013】電離放射線硬化性樹脂としては、分子中に
(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ
基等の重合性不飽和基、エポキシ基、チオール基等を含
む単量体及び/又はプレポリマーから成る組成物を電離
放射線で重合(架橋反応、附加反応等)硬化させてなる
物であり、電離放射線としては、電子線、紫外線等が用
いられる。 【0014】前記抗菌性樹脂層を形成する樹脂組成物に
添加する抗菌剤としては、一般に市販されている工業用
抗菌剤が使用できる。工業用抗菌剤には有機系抗菌剤と
無機系抗菌剤があるが、本発明には熱安定性、薬品安定
性、光安定性等の点で無機系抗菌剤が好適である。特
に、無機系抗菌剤として、特公昭63ー54013号、
特公平4ー28646号公報等に開示されているるゼオ
ライトのイオン交換可能なイオンの一部又は全部を銀、
銅、亜鉛、錫、鉛、水銀、コバルト、アンモニウム等の
イオンで置換した抗菌性ゼオライトが好適である。 【0015】また、その他、特開平4ー300975号
公報に開示されるているような、銀、銅、亜鉛、ニッケ
ル、マンガン、コバルト等の金属又は金属イオンを担持
する非ゼオライト構造の無水アルミノシリケート、アパ
タイト、硼酸塩 硅酸塩から選ばれた1種又は2種以上
の焼結体粉末等も抗菌剤として使用できる。 【0016】更に、特開平5ー59308号公報に開示
されているような、下記一般式〔1〕で示される化合物
も抗菌剤として使用できる。 M1 ab2 c(PO4d・nH2O 〔1〕 M1 は銀、銅、亜鉛、錫、水銀、鉛、コバルト、ニッケ
ル、マンガン、砒素、アンチモン、ビスマス、バリウ
ム、カドミウム又はクロムから選ばれる少なくとも1種
の金属イオンであり、Aはアルカリ金属イオン、アルカ
リ土類金属イオン、アンモニウムイオン又は水素イオン
から選ばれる少なくとも1種のイオンであり、M2 は4
価金属であり、nは0≦n≦6を満たす数であり、a及
びbはいずれも正数であり、c及びdはla+mb=1
の時、c=2、d=3、la+mb=2の時、c=1、
d=2である。但し、lはM1 の価数であり、mはAの
価数である。 【0017】尚、上記無機系抗菌剤の粒径としては、添
加量が1〜10重量%、塗布厚(乾物)が2〜10μm
に対しては、0.1〜10μmの範囲で適度な粒度分布
のものを用いると最小添加量で最大の抗菌作用を与える
上で好ましい。特に粒径5〜8μmが良好である。抗菌
剤を添加した樹脂組成物は抗菌剤に悪影響を与える成分
は除去する必要があり、樹脂成分、溶媒、抗菌剤の単純
系が望ましい。前記樹脂組成物は塗膜を形成したとき、
多くは透明性であることが望まれるため、溶媒に溶解し
ない無機系抗菌剤を添加する場合、その添加量は制限さ
れる。更に、銀、ニッケル等の金属は有機化合物に対す
る変色、変質、劣化の原因となる場合が多く、この点か
らも過剰の添加は好ましくない。特に、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステルの場合はこの影響が大きい。 【0018】上記抗菌剤の場合、樹脂組成物が塗膜を形
成したときの乾物量として、抗菌性ゼオライトの含有量
は1〜10重量%の範囲が望ましく、透明性を重視した
場合は2〜5重量%が好適である。抗菌性ゼオライトの
含有量が10重量%を越える場合は、前記問題点が無視
できなくなり、又、1重量%未満では十分な抗菌作用が
得られない。 【0019】抗菌剤を添加した樹脂組成物を用いて、ベ
ースコートした基材に抗菌性樹脂層を形成する方法とし
ては、グラビアコート、ロールコート、エアナイフコー
ト、キスコート、スプレーコート、ホイラーコート、カ
ーテンフローコート、刷毛塗りもしくはグラビア印刷、
グラビアオフセット印刷、凹版印刷、シルクスクリーン
印刷法等によって行うことができる。 【0020】抗菌性樹脂層は最小添加量で最大の抗菌効
果を発揮させるため、抗菌剤粒子の一部が塗膜の表面に
露出している必要があり、抗菌剤の添加量1〜10重量
%に対して塗膜の厚さは2〜10μm程度で、好ましく
は2〜5μm程度にする必要がある。塗布方式により塗
布量が足りない場合は、一回コートから2回〜3回コー
ト程度の重ね刷りを行う場合もある。しかし、抗菌剤の
粒径が大きい場合や添加量を多くした場合は塗膜の厚さ
を10μm超過しても抗菌作用は発揮できるが、透明性
は望まれない。又、塗膜内部に封入され、直接抗菌作用
に寄与しない物の比率が増える。塗膜を2μm未満にす
ると塗膜の十分な耐久性と前記粒径、添加量の無機系抗
菌剤を塗膜に膠着させる結合力とが不十分となる。 【0021】次に、具体例として第1の実施例を以下に
示す。図2に示すように、基材14として、厚さ0.5
〜0.8mmの亜鉛メッキ鉄板(新日本製鐵(株)製)
を使用し、これを前処理後に、プライマーコートし、こ
れに二酸化チタンの着色顔料と酸触媒の入った熱硬化性
ポリエステル系樹脂液(ザ・インクテック(株)製)を
用いて、カーテンフローコート法により厚さ20μmの
ベースコート層13を形成した。また、絵柄層15とし
て、ポリエスル樹脂系インキ(ザ・インクテック(株)
製)を用いて木目柄を2色刷りにてグラビアオフセット
印刷した。次に、下記の抗菌剤添加樹脂液を用いて有機
溶剤で適性粘度に希釈してグラビアオフセットコート法
にて3μmの厚みになるようにコートして抗菌性樹脂層
11を形成し、抗菌性能を有する化粧鋼板1を作製して
間仕切用鋼板とした。 ・抗菌剤添加樹脂液の組成 抗菌性ゼオライト(粒径分布5〜8μm)(品川燃料(株)製) 1.5重量% 硬化型ポリエステル樹脂(酸触媒なし) 98.5重量% 【0022】第2の実施例は、ベースコート層13と抗
菌性樹脂層11の間にバリアー層16を設けた場合で、
図3に示すような構成とした。基材として前処理した厚
さ0.5〜0.8mmの亜鉛メッキ鉄板にプライマーコ
ートした後に、第1の実施例と同じ熱硬化性ポリエステ
ル系樹脂を用いてカーテンフローコート法にて厚さ20
μmのベースコート層13を形成し、次に、ポリエステ
ル樹脂系で顔料、酸触媒、抗菌剤のいずれも含まないク
リアーインキを用いてグラビアオフセットコート法にて
厚さ2〜4μmのバリアー層16を形成した。更に、下
記の抗菌剤添加樹脂液を用いて有機溶剤を用いて適性粘
度に希釈してグラビアオフセットコート法にて厚さ3μ
mの抗菌性樹脂層11を形成し、抗菌性能を有する化粧
鋼板1を作製してトレイブース用鋼板とした。 ・抗菌剤添加樹脂液の組成 抗菌性ゼオライト(粒径分布5〜8μm)(品川燃料(株)製) 5重量% 硬化型ポリエステル樹脂(酸触媒なし) 95重量% 【0023】第3の実施例は基材として木質合板を使用
した場合で、図4に示すような構成とした。ラワン合板
(厚さ5mm)の基材14に第1の実施例と同様にし
て、プライマーコート層17、厚さ20μmのベースコ
ート層13、絵柄層15及び厚さ3μmの抗菌性樹脂層
11を形成し、抗菌性能を有する化粧合板1を作製して
衝立用合板とした。 【0024】(比較例)比較例として第1の実施例と同
じ基材を同様な方法で処理したものを使用して、第1の
実施例と同じ熱硬化性ポリエステル系樹脂液に抗菌性ゼ
オライト12を0.5重量%と二酸化チタン顔料を添加
した樹脂組成物で抗菌性樹脂層11を形成して、図5に
示すような構成の化粧鋼板を作製した。 【0025】(抗菌性試験)上記実施例及び比較例で作
製した化粧鋼板及び化粧合板について下記の方法で細菌
に対する抑制効果を試験した。 試験菌株 ・エッシェリシア・コリ(Escherichia coli IFO 3301)
(大腸菌) ・メチシリン レジスタント スタフィロコッカス・ア
ウレウス(Methicillin Resistant Staphylococcus aur
eus )(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌) 試験菌液の調製 普通ブイヨン培地(栄研化学(株)製)で35℃、16
〜20時間振盪培養した試験菌の培養液を滅菌リン酸緩
衝液で20,000倍に希釈して菌液とした。また、菌
液は別途生菌数を測定した。 抗菌性試験 検体(化粧鋼板と化粧合板)の抗菌性樹脂層面に菌液1
mlを滴下し、25℃で24時間保存後に菌数を測定し
て、検体の抗菌性能を判定した。なお、対照試料として
シャーレに菌液1ml滴下し、同様に試験した。 生菌数の測定 24時間保存した検体及び対照試料をSCDLP培地
(日本製薬(株)製)10mlで洗い出し、この洗い出
し液について標準寒天培地(栄研化学(株)製)を用い
た混釈平板培養法(35℃、2日間培養)により生菌数
を測定し、検体及び対照試料当たりの菌数を算出した。 【0026】試験結果は表1に示すとおりで、いずれの
検体も抗菌性能があり、本発明の抗菌性能を有する化粧
鋼板及び化粧合板の抗菌効果を実証できた。 【0027】 【表1】 *E.coli:Escherichia coli IFO 3301 *MRSA:Methicillin Resistant Staphylococcus a
ureus 【0028】(耐薬品性試験)上記実施例及び比較例で
作製した化粧鋼板及び化粧合板について下記の方法で耐
薬品性試験を行った。試験試薬として酢酸、塩酸、硫
酸、カセイソーダ、アンモニアの5%水溶液及びマジッ
クリン原液を使用した。試験方法は上記試薬の水溶液及
び原液に試験片を液温20℃にて24時間浸漬後、試験
片を水洗して対照の未試験サンプルと色、外観等を比較
した。評価方法は下記のように○△×で表示した。 ○:変色なし △:少し変色 ×:変色著しい 試験結果は表2に示すとおりで、実施例で作製した化粧
鋼板はいずれも比較例に比べて耐薬品性に優れていた。 【0029】 【表2】 【0030】 【本発明の効果】本発明の抗菌性能を有する化粧鋼板、
化粧合板を病院の間仕切、衝立、トイレブース等に使用
した場合、付着した細菌に対して殺菌作用を示すので、
室内を清潔に維持できると共に、院内感染細菌の汚染防
止にも期待できる。また、本発明の抗菌性能を有する間
仕切、衝立、トイレブース等は表面の非常に薄い層に抗
菌剤が添加されているので、僅かな量で抗菌性効果を持
たせることができ、経済的にも有利である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明による抗菌性能を有する間仕切用化粧材
の一例を示す断面図。 【図2】第1の実施例による抗菌性能を有する化粧鋼板
の断面図。 【図3】第2の実施例による抗菌性能を有する化粧鋼板
の断面図。 【図4】第3の実施例による抗菌性能を有する化粧合板
の断面図。 【図5】比較例による抗菌性能を有する化粧鋼板の断面
図。 【符号の説明】 1 抗菌性能を有する化粧材 11 抗菌性樹脂層 12 抗菌性ゼオライト 13 ベースコート層 14 基材(鋼板又は合板) 15 絵柄層 16 バリアー層 17 プライマーコート層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 幸生 神奈川県愛甲郡愛川町中津4013番地 大 日本エリオ株式会社内 (72)発明者 長谷川 敬 神奈川県愛甲郡愛川町中津4013番地 大 日本エリオ株式会社内 (72)発明者 堀切 正人 神奈川県横浜市緑区青砥町450 ザ・イ ンクテック株式会社内 (72)発明者 向山 智明 神奈川県横浜市緑区青砥町450 ザ・イ ンクテック株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−344310(JP,A) 特開 平7−1414(JP,A) 実開 平1−147945(JP,U) 実開 昭60−132330(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01N 59/00 A01N 25/00 B32B 21/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】基材の表面に少なくとも1層の樹脂層を形
    成した化粧材において、該樹脂層の最表面層が、着色顔
    、染料、硬化剤及び触媒が無添加の透明樹脂に抗菌性
    ゼオライトを1〜10重量%添加した樹脂組成物で、厚
    さが2〜10μmの抗菌性樹脂層を形成したことを特徴
    とする抗菌性能を有する間仕切用化粧材。
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