JPH0939369A - 抗菌性オフセット印刷物及びその製造方法 - Google Patents

抗菌性オフセット印刷物及びその製造方法

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JPH0939369A
JPH0939369A JP21647895A JP21647895A JPH0939369A JP H0939369 A JPH0939369 A JP H0939369A JP 21647895 A JP21647895 A JP 21647895A JP 21647895 A JP21647895 A JP 21647895A JP H0939369 A JPH0939369 A JP H0939369A
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JP21647895A
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Takuo Kitayama
拓夫 北山
Hiroaki Ubukawa
裕章 生川
Kenichi Oshiki
健一 押木
Ryuichi Sato
竜一 佐藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紙、皮革、プラスチック等の素材に安価に抗
菌性能を付与するために、オフセット印刷等による表面
に非常に薄い抗菌性能を有する樹脂層を形成する方法が
望まれていた。 【解決手段】 印刷基材11にオフセット印刷方式によ
り絵柄層12を印刷し、その上に抗菌剤14を添加した
OPニスを用いて、オフセット印刷方式により抗菌性能
を有するOPニス層13を形成して、抗菌性オフセット
印刷物1を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗菌剤又は防カビ
剤を添加したオフセットインキを用いて、紙、皮革、プ
ラスチックシート(又はフィルム)に抗菌性を有する薄
膜層を形成して、これらを用いた製品に抗菌性能を付与
し、安価なコストでカビや細菌から製品を保護すると共
に、環境汚染、室内感染の防止に役立てることができ
る。
【0002】
【従来の技術】従来は、壁紙、化粧紙、化粧板、エアコ
ンフィルター、台所用ウレタンスポンジ、ヘアブラシ、
衣類(靴下等)、井草製品、ポリ塩化ビニル製シャワー
カーテン、ウェットティッシュ、化学雑巾等に防カビ性
又は抗菌性を付与するため、抗菌剤又は防カビ剤を該当
素材中に添加したり、練り込む方法、又は後工程にて塗
装する方法等が行われていた。また、プラスチック製品
の場合は、抗菌剤又は防カビ剤を練り込んだプラスチッ
クを用いて、押出し成形、射出成形等各種成形法によっ
て成形して、製品に抗菌性を付与していた。また、紙に
抗菌性を付与する場合は、紙に直接抗菌剤又は防カビ剤
を含浸させたり、抗菌剤又は防カビ剤を添加した樹脂を
ロールコーティング、グラビア印刷印、スクリーン印刷
等の方法にて紙の表面に塗布する方法が使用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】防カビ剤又は抗菌剤を
プラスチック成形品等に練り混む場合、製造工程やコス
トが増加したり、生産性が低下する等の問題があった。
また、抗菌剤又は防カビ剤を成形樹脂に練り混む場合、
大部分の抗菌剤は樹脂の中に練り混まれて抗菌作用を示
さないため、抗菌剤の使用方法としては経済的に大きな
問題であった。一般的に、抗菌性を必要とするのは、製
品の表面に限定される場合が多いため、表面だけに抗菌
性能を有する薄膜層を形成したもので、且つ安価な製品
が望まれていた。
【0004】本発明は、抗菌剤又は防カビ剤を添加した
オフセットインキを用いて、オフセット印刷方式で紙、
皮革、プラスチック等の基材に抗菌性能を有する薄膜層
を形成し、これを用いた紙製品、皮革製品、プラスチッ
ク製品に抗菌性能を付与することを目的とする。そし
て、これらの抗菌性能を有する製品を提供することによ
り、病院、薬局、その他の衛生的な環境を必要とする場
所における環境汚染、室内感染の防止に役立てる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決すため
に、以下の構成とした。基材の表面に、抗菌剤又は防カ
ビ剤を0.1〜40重量%含有するオフセットインキを
用いて、抗菌性能を有するオフセット印刷層を形成した
ことを特徴とする抗菌性オフセット印刷物とした。ま
た、基材の表面に絵柄層を印刷した後、該印刷層の上に
抗菌剤又は防カビ剤を0.1〜40重量%含有するオフ
セットインキを用いて、抗菌性能を有する透明なオフセ
ット印刷層を形成したことを特徴とする抗菌性オフセッ
ト印刷物とした。
【0006】そして、上記抗菌性オフセット印刷物は以
下のとおりの製造方法とした。抗菌剤又は防カビ剤を
0.1〜40重量%含有するオフセットインキを用い
て、基材の表面に、オフセット印刷方式で抗菌性能を有
するオフセット印刷層を形成したことを特徴とする抗菌
性オフセット印刷物の製造方法とした。また、基材の表
面にオフセット印刷による絵柄層を印刷した後、該印刷
層の上に抗菌剤又は防カビ剤を0.1〜40重量%含有
するオフセットインキを用いて、オフセット印刷方式で
抗菌性能を有する透明なオフセット印刷層を形成したこ
とを特徴とする抗菌性オフセット印刷物の製造方法とし
た。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明による抗菌性オフセ
ット印刷物で、抗菌剤をオーバープリント層(以下OP
層とする)に添加したときの模式断面図であり、図2は
抗菌性オフセット印刷物で、絵柄層に抗菌剤を添加した
ときの模式断面図である。図3は抗菌性能のない従来の
オフセット印刷物の模式断面図である。本発明の抗菌性
オフセット印刷物は、図1に示すように、基本的には、
印刷基材11、絵柄層12、及び抗菌剤14を含有する
OP層13から構成される。
【0008】印刷基材として紙、皮革、合成皮革、プラ
スチックシート(又はフィルム)等を用い、これに通常
のオフセットインキで1色〜4色刷りで絵柄を印刷し、
この絵柄の上に、抗菌剤又は防カビ剤を0.1〜40重
量%添加したOPニスを用いて、オフセット印刷方式に
て透明なOP層を印刷し、図1に示すように、基材表面
に抗菌性能を有する薄膜層を形成した抗菌性オフセット
印刷物を作製する。また、絵柄層を印刷する着色オフセ
ットインキに抗菌剤又は防カビ剤を添加し、この抗菌性
着色インキを用いて絵柄を印刷して抗菌性オフセット印
刷物とすることもできる。4色刷りの場合、抗菌剤又は
防カビ剤はどの層に入れてもよいが、最表面となる層に
入れた方が効果的である。
【0009】抗菌剤又は防カビ剤(以下単に抗菌剤とす
る)を添加したOPニス又は着色インキは以下の組成の
ものが使用される。抗菌剤が液体の場合は、オフセット
インキに添加することにより、粘度が低下するため、分
子量の大きい樹脂を使用して粘度低下を防止する。ま
た、無機系の固体の抗菌剤を添加する場合は、オフセッ
トインキに使用されている一般的な樹脂が用いられる。
従って、抗菌剤の種類によって各成分の種類、配合等を
変えてオフセット印刷に適したインキとする。更に、印
刷基材の種類によっても、各成分の種類、配合等を変え
てインキを調整する。
【0010】 ☆OPニスの組成 ・ロジン変成フェノール樹脂 30〜50重量% ・高沸点溶剤 0〜50重量% ・植物油(アマニ油等) 10〜60重量% ・助剤(ドライヤー等) 3〜5重量% ・抗菌剤 0.1〜40重量%
【0011】 ☆着色インキ組成 ・ロジン変成フェノール樹脂 30〜50重量% ・高沸点溶剤 0〜50重量% ・植物油(アマニ油等) 10〜60重量% ・助剤(ドライヤー等) 3〜5重量% ・顔料及び染料 5〜10重量% ・抗菌剤 0.1〜40重量%
【0012】本発明に使用する抗菌剤としては、一般に
市販されている工業用抗菌剤が使用できる。工業用抗菌
剤(又は防カビ剤)には有機系抗菌剤と無機系抗菌剤が
あるが、本発明にはどちらの抗菌剤でも使用できる。オ
フセットインキとの相溶性の点では有機系抗菌剤が優れ
ているが、熱安定性の点で無機系抗菌剤が好適である。
特に、無機系抗菌剤として、特公昭63ー54013
号、特公平4ー28646号公報等に開示されているる
ゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又は全部を
銀、銅、亜鉛、錫、鉛、水銀、コバルト、アンモニウム
等のイオンで置換した抗菌性ゼオライトが好適である。
【0013】また、その他、特開平4ー300975号
公報に開示されるているような、銀、銅、亜鉛、ニッケ
ル、マンガン、コバルト等の金属又は金属イオンを担持
する非ゼオライト構造の無水アルミノシリケート、アパ
タイト、硼酸塩 硅酸塩から選ばれた1種又は2種以上
の焼結体粉末等も抗菌剤として使用できる。
【0014】一方、有機系抗菌剤としては、塩素系、燐
系、錫系、硫黄系等各種抗菌剤があるが、オフセットイ
ンキに添加したとき、抗菌作用を失わず、且つインキ適
性を阻害しないものであれば全て使用可能である。例え
ば、タイショウテクノス(株)製のビオサイト1172
はオフセットインキには好適な抗菌剤である。ビオサイ
ト1172は2ーメチルー4ーイソチアゾリンー3ーオ
ン、5ークロルー2ーメチルー4ーイソチアゾリンー3
ーオン、4,5ージクロロー2ーnーオクチルー4ーイ
ソチアゾリンー3ーオンの三種の物質を用途に合わせ
て、単独又は適宜混合して製剤としたものである。その
他キトサン誘導体、コラーゲン誘導体、イソチアゾール
誘導体等が使用できる。
【0015】尚、上記無機系抗菌剤の粒径としては、添
加量が1〜10重量%、塗膜の厚さ(乾物)が0.3〜
3.0μmの場合、0.1〜5μmの範囲で適度な粒度
分布のものを用いると最小添加量で最大の抗菌作用を与
える上で好ましい。特に粒径0.5〜2μmが良好であ
る。抗菌剤を添加した樹脂組成物は抗菌剤に悪影響を与
える成分は除去する必要があり、樹脂成分、助剤(ドラ
イヤー)、溶媒、抗菌剤の単純系が望ましい。OPニス
に抗菌剤を添加して塗膜を形成したとき、多くは透明性
であることが望まれるため、溶媒に溶解しない無機系抗
菌剤を添加する場合、その添加量は制限される。そのた
め、抗菌性効果及び透明性を重視した場合は抗菌剤の添
加量は2〜5重量%が好適である。
【0016】有機系抗菌剤の場合、抗菌剤がインキの溶
媒に溶解する場合は、抗菌剤の添加量の増加によってO
Pニスの透明性が損なわれることがないので、その添加
量は0.1〜40重量%の範囲で自由に選択できる。有
機系抗菌剤がインキの溶媒に溶解しない場合は、添加量
の増加によりOPニスの透明性は低下するので、無機系
抗菌剤と同様その添加量は制限される。
【0017】本発明のオフセット印刷物に用いられる印
刷基材としては、紙、合成紙、皮革、合成皮革、アルミ
ニウム、ステンレス、銅等の金属箔(又は金属板)、ポ
リ塩化ビニル、ポスチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ナイロン等のプラスチックシート(又はフィル
ム)、セロハン、トリアセテート、又はこれらの各材料
の適宜な複合体が使用し得る。
【0018】抗菌剤を添加するオフセットインキとして
は、通常の各種オフセットインキが使用できる。また、
OPニスも従来のものがそのまま使用できる。好ましい
樹脂層としては、ロジン変成フェノール樹脂、植物油と
しては、アマニ油、助剤としては、ワックス、ドライヤ
ー(オクチル酸塩)、裏移り防止パウダー(澱粉)、顔
料としては、炭酸カルシウム、ジスアゾイエロー、カー
ミン6B、フタロシアニンブルー、カーボンブラック等
が挙げられる。
【0019】
【実施例】次に、実施例に従って、更に詳しく説明す
る。 (実施例1)図1に示すように、基材11として、21
0g/m2 のノーバックW紙(北越製紙(株)製)を使
用し、これに下記組成の平版インキ(ザ・インクテック
(株)製)及び抗菌剤を添加したOPニスを用いて、コ
モリコーポレーション(株)製菊半裁4色オフセット印
刷機LITHRON26 にて、常法に従って、絵柄12を3色刷
りをした後、OPニスを印刷して抗菌剤14を含有する
厚さ1μmのOPニス層13を形成して、抗菌性オフセ
ット印刷物1を作製した。
【0020】 ☆平版インキの組成 ・ロジン変成フェノール樹脂 KG801(荒川化学工業(株)製) 40重量% ・溶剤 5号ソルベント(日本石油(株)製) 30重量% ・植物油(アマニ油等) 20重量% ・ワックス 1重量% ・助剤(ドライヤー等) 1重量% ・顔料 8重量%
【0021】 ☆OPニスの組成 ・ロジン変成フェノール樹脂 KG801(荒川化学工業(株)製) 40重量% ・溶剤 5号ソルベント(日本石油(株)製) 35重量% ・植物油(アマニ油等) 20重量% ・ワックス 1重量% ・助剤(ドライヤー等) 1重量% ・抗菌剤 ビオサイト1172(タイショーテクノス(株)製) 3重量%
【0022】(実施例2)実施例1と同じ用紙及び平版
インキを用いて、抗菌剤は黄色インキに添加して下記組
成のインキを調製し、実施例1と同様に4色刷りを行っ
て、図2に示すような抗菌性オフセット印刷物1を作製
した。
【0023】 ☆黄色インキの組成 ・ロジン変成フェノール樹脂 KG801(荒川化学工業(株)製) 35重量% ・溶剤 5号ソルベント(日本石油(株)製) 35重量% ・植物油(アマニ油等) 10重量% ・ワックス 1重量% ・助剤(ドライヤー等) 4重量% ・顔料(黄色) 10重量% ・抗菌剤 ビオサイト1172(タイショーテクノス(株)製) 5重量%
【0024】(比較例)比較例として、抗菌剤を含有し
ないインキ及びOPニスを用いて、オフセット印刷物を
以下のように作製した。実施例1と同じ用紙、平版イン
キ及び下記の抗菌剤を添加しないOPニスを用いて、実
施例1と同様に4色刷りを行って、図3に示すような通
常のオフセット印刷物2を作製した。
【0025】 ☆抗菌剤なしのOPニスの組成 ・ロジン変成フェノール樹脂 KG801(荒川化学工業(株)製) 40重量% ・溶剤 5号ソルベント(日本石油(株)製) 38重量% ・植物油(アマニ油等) 20重量% ・ワックス 1重量% ・助剤(ドライヤー等) 1重量%
【0026】(抗菌性試験)上記実施例1、2及び比較
例で作製した検体(オフセット印刷物)について下記の
方法で細菌に対する殺菌効果を試験した。
【0027】 試験菌株 ・エッシェリヒア・コリ(Escherichia coli IFO 3301)
(大腸菌、以下 E.coliとする) ・メチシリン レジスタント スタフィロコッカス・ア
ウレウス (Methicillin Resistant Staphylococcus aureus )
(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌、以下 MRSA とする)
【0028】 試験菌液の調製 普通ブイヨン培地(栄研化学(株)製)で35℃、16
〜20時間振盪培養した試験菌の培養液を滅菌リン酸緩
衝液で適当に希釈して菌液とした。また、菌液は別途生
菌数を測定した。
【0029】 抗菌性試験 検体(オフセット印刷物)の最表面(OPニス層又は絵
柄印刷面)30mm×30mmに対して菌液1mlを滴
下し、25℃で24時間保存後に菌数を測定して、検体
の抗菌性能を判定した。なお、対照試料としてシャーレ
に菌液1ml滴下し、同様に試験した。
【0030】 生菌数の測定 24時間保存した検体及び対照試料をSCDLP(Soy Casein
Digest Lecithin Polysorbate) 培地(日本製薬(株)
製)10mlで洗い出し、この洗い出し液について標準
寒天培地(栄研化学(株)製)を用いた混釈平板培養法
(35℃、2日間培養)により生菌数を測定し、検体及
び対照試料当たりの菌数を算出した。
【0031】試験結果は表1に示すとおりで、実施例で
作製した検体はいずれも殺菌効果が優れており、本発明
の抗菌性オフセット印刷物の抗菌性能が実証できた。即
ち、実施例1、2で作製した抗菌性オフセット印刷物
は、24時間後には、E.coliでは、初期菌数2.2×1
5 個から30個以下に、MRSAでは、初期菌数1.7×
105 個から10個以下に減少し、E.coli及びMRSAに対
する抗菌性オフセット印刷物の殺菌率は99.99%以
上である。これに対して、比較例による抗菌剤を添加し
ないオフセットインキで印刷した通常のオフセット印刷
物は、E.coli及びMRSAの残存菌数は104 もあり、殺菌効
果を示していない。抗菌剤無添加のオフセット印刷物で
も、殺菌率は90%程度となるが、通常、微生物を殺菌
する場合、初期菌数から1桁や2桁の殺菌率、即ち殺菌
率90%や99%では殺菌効果が十分とは言わない。
【0032】
【表1】 ・表中の数字は菌数を示す。 *E.coli:Escherichia coli IFO 3301 *MRSA:Methicillin Resistant Staphylococcus aureus
【0033】
【発明の効果】本発明は、抗菌剤又は防カビ剤を添加し
たオフセットインキを用いて、オフセット印刷方式で
紙、皮革、プラスチック等の基材に抗菌性能を有する薄
膜層を形成し、これを用いた紙製品、皮革製品、プラス
チック製品に抗菌性能を付与することができる。そし
て、病院、薬局、その他の衛生的な環境を必要とする場
所に使用されるカレンダー、伝票、カルテ、投薬用紙袋
等に抗菌性オフセット印刷物を使用すれば、環境汚染、
室内感染の防止に役立てることができる。また、皮革
(又は合成皮革)に抗菌性能をもたせ、これを単行本や
手帳の表紙に使用すれば、カビの発生を防止することが
できる。更に、本発明の抗菌性オフセット印刷物はオフ
セット印刷により非常に薄い層に抗菌剤が添加されてい
るので、僅かな量で抗菌性効果を持たせることができ、
又、小ロット対応ができるので、経済的に非常に有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の抗菌性オフセット印刷物で、抗菌剤を
OPニス層に添加したときの模式断面図である。
【図2】抗菌性オフセット印刷物で、絵柄層に抗菌剤を
添加したときの模式断面図である。
【図3】比較例よる抗菌性能のないオフセット印刷物の
模式断面図である。
【符号の説明】
1 抗菌性オフセット印刷物 2 抗菌性能のないオフセット印刷物 11 印刷基材 12 絵柄層 13 OP層 14 抗菌剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 59/16 A01N 59/16 Z 59/20 59/20 Z (72)発明者 佐藤 竜一 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に、抗菌剤又は防カビ剤を
    0.1〜40重量%含有するオフセットインキを用い
    て、抗菌性能を有するオフセット印刷層を形成したこと
    を特徴とする抗菌性オフセット印刷物。
  2. 【請求項2】 基材の表面に絵柄層を印刷した後、該印
    刷層の上に抗菌剤又は防カビ剤を0.1〜40重量%含
    有するオフセットインキを用いて、抗菌性能を有する透
    明なオフセット印刷層を形成したことを特徴とする抗菌
    性オフセット印刷物。
  3. 【請求項3】 抗菌剤又は防カビ剤を0.1〜40重量
    %含有するオフセットインキを用いて、基材の表面に、
    オフセット印刷方式で抗菌性能を有するオフセット印刷
    層を形成したことを特徴とする抗菌性オフセット印刷物
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 基材の表面にオフセット印刷による絵柄
    層を印刷した後、該印刷層の上に抗菌剤又は防カビ剤を
    0.1〜40重量%含有するオフセットインキを用い
    て、オフセット印刷方式で抗菌性能を有する透明なオフ
    セット印刷層を形成したことを特徴とする抗菌性オフセ
    ット印刷物の製造方法。
JP21647895A 1995-08-03 1995-08-03 抗菌性オフセット印刷物及びその製造方法 Pending JPH0939369A (ja)

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