JP3262433B2 - 転写シート - Google Patents
転写シートInfo
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Description
に詳しくは、剥離フィルム上に少くとも離型層および接
着層が形成されている転写シートにおいて、離型層の中
に酸化亜鉛粉末が配合されている紫外線遮蔽性および抗
菌性を有する転写シートに関する。
少くとも離型層(b)および接着層(e)が形成された
ものであり、さらに、これらの層に加えて、任意の層と
して保護層(c)および/または図柄層(d)が形成さ
れている。転写シートにおける層配列としては、一般
に、次の4つのタイプが挙げられる。 タイプ1:a/b/c/d/e、タイプ2:a/b/d
/e、タイプ3:a/b/c/e、タイプ4:a/b/
e
は、基材に転写シートの接着層(e)側を接着し、次に
剥離フィルム(a)を剥離することによって、その目的
に応じて、基材表面に図柄を貼り付けたり(タイプ1、
タイプ2)、保護層を貼り付けたり(タイプ1、タイプ
3)または離型層のみを貼り付けたり(タイプ4)する
のに用いられる。そして、転写シートを貼り合せる基材
の用途に応じて、例えば、紫外線遮蔽能を付与する目的
で転写シート中の離型層、保護層または図柄層中にベン
ゾフェノン系またはベンゾトリアゾール系その他の有機
紫外線吸収剤を配合することが行われている。
層、保護層および図柄層はいずれも厚さが数μm程度と
薄いため、樹脂に対する有機紫外線吸収剤の溶解度の関
係で添加量は数重量%で限界があり十分な紫外線遮蔽能
力を付与できない。また、有機紫外線吸収剤は添加層よ
りブリードアウトし易く、層間の接着性に悪影響を与え
たり、消失により濃度が低下して紫外線遮蔽性が更に悪
化する。従って、基材に対する紫外線遮蔽機能が十分で
なかったり、図柄の耐褪色性に問題を生じたりする。
層でも高添加率で配合することができ、かつ紫外線によ
る分解がないため高い紫外線遮蔽能を得ることができ、
添加層からのブリードアウトがなく、層間での接着性低
下がなく、且つ、抗菌性、特に黄色ブドウ状球菌などに
対する抗菌性、および防臭性を付与することができる転
写シートを提供することにある。
ルム、離型層および接着層を有する転写シートにおい
て、剥離フィルムの面上に形成された離型層の中に紫外
線吸収剤が60〜80重量%配合されており、該紫外線
吸収剤が平均粒径0.1μm以下の酸化亜鉛粉末のみか
らなることを特徴とする紫外線遮蔽性および抗菌性を有
する転写シートによって製造される。
型層、接着層、および所望により形成される保護層およ
び図柄層からなり、剥離フィルムに隣接する離型層およ
び離型面に隣接する保護層の少くとも一方の中に酸化亜
鉛粉末が配合されている。
末のみが配合される点を除けば、転写シートを構成する
各層は従来の転写シートのものと同様であってよい。転
写シートの各構成層は加工性などの要求から一般に1〜
3μm程度の膜厚に形成される。剥離フィルムとしては
ポリエステル、アクリル樹脂、ポリプロピレンその他各
種のプラスチックのフィルム、金属箔、紙、セロハンな
どが例示される。
m以下、好ましくは0.05μm以下の平均粒径を有す
る。平均粒径が0.1μmを越えると可視光線の散乱が
大きくなり、ZnO粉末を添加された塗布層の透明性が
損なわれるため図柄層もしくは基材の意匠等を離型層・
保護層を通して鮮明に見せることができなくなる。紫外
線遮蔽性および抗菌性の強さは粒径に依存し、平均粒径
が0.1μmを越えると紫外線遮蔽機能および抗菌性が
著しく低下する。平均粒径0.1μm以下のZnO粉末
は、例えば、特願平1−130422号(特開平2−3
11314号)に記載されている方法によって製造する
ことができる。
離型層の重量に基づき、60〜80重量%である。酸化
亜鉛粉末量が過少であるときは、十分な紫外線遮蔽性能
を得るためには約4μm以上の離型層膜厚が必要になる
が、熱転写シートの設計上このような厚膜にできず、従
って不十分な紫外線遮蔽性能しか得られず、耐変褪色性
等が悪化する。また、抗菌性も不十分である。添加率が
過大であるとバインダー成分の相対的量が過少となり、
塗膜の機械的強度が低下する。
常法に従って、酸化亜鉛粉末と離型性マトリックス樹脂
およびマトリックス樹脂の溶剤とを混練し、ロールコー
ターその他の塗布装置を用いて、乾燥膜厚1〜3μm程
度となるように塗工すればよい。
させながら説明する。実施例−1 厚さ16μmのポリエチレンテレフタレート剥離フィル
ム(a)の片面に、下記の配合組成を有するインクをグ
ラビアコーターにて乾燥膜厚3μmで塗布することによ
ってZnO粉末混入離型層(b)を形成した。下記の配
合組成を有するインクは、サンドミルを使用して、5時
間混練分散を行うことで製造した。 ZnO粉末(平均粒径0.02μm) 24重量部 ポリエステル樹脂 16重量部 トルエン 48重量部 メチルエチルケトン 12重量部
示す。続いて、アクリルポリオール系樹脂に染料を溶解
したインクで赤色基調のカラー図柄層(d)をZnO配
合インクによる離型層上に印刷した。更に、この図柄層
(d)の上にアクリル系接着剤からなる接着層(e)を
乾燥膜厚2μmで塗布し、前記タイプ2(a/b/d/
e)の転写シートを得た。更に合成紙基材にこの転写シ
ートを150℃・20秒間の平板プレス熱処理により転
写した。次に、剥離フィルム(a)をはがして除去し
た。
KS5400で規定された屋内褪色用水銀ランプにて褪
色試験を行った。褪色の程度は目視による下記4段階法
に基づき評価を行った。 A:褪色なし B:やや褪色 C:褪色 D:著しく褪色 結果を表1に示す。
成紙の抗菌性を下記の試験方法を用いて評価した。結果
を表−2に示す。 試験菌 :黄色ブドウ状球菌 培地 :普通寒天培地、普通ブイヨン培地、リン酸生
理緩衝液 試験方法:菌液を普通ブイヨン培地で24時間培養し、
りん酸生理緩衝液で希釈し試験菌液とした。栄研スクリ
ューカップ中に本実施例で作成した転写シート付き合成
紙4×4cmのサンプル片を入れ、このシート片上に試
験菌液0.1mlを滴下した。滴下直後及び37℃で2
4時間保存した後に、無菌生理食塩水にて洗い出し、そ
の生菌数を測定した。
合で実施例−1と同様に有機系紫外線吸収剤添加インク
を作成し、これを印刷してポリメチルメタクリレート
(MMA)樹脂系離型層(b)を膜厚3μmで形成し
た。このシートの分光曲線を図1(曲線b)に示す。続
いて、実施例−1と同様に図柄層(d)と接着層(e)
を順次形成し、タイプ2(a/b/d/e)の転写シー
トを得た。なお、ここでのベンゾフェノン系紫外線吸収
剤のMMA樹脂への添加量は飽和溶解量にほぼ相当する
量である。 2−4−ジヒドロキシベンゾフェノン 3重量部 MMA樹脂 30重量部 トルエン 55重量部 メチルエチルケトン 12重量部
例−1と同じようにして合成紙に熱圧着し剥離フィルム
をはがしたのち、やはり実施例−1と同様にして褪色試
験を行った。結果を表1に示す。
うに、平均粒径0.1μm以下のZnO粉末を配合した
離型層を含む本発明の転写シートは紫外線を大幅に遮蔽
するため、図柄層の褪色を効果的に抑制することがで
き、しかも、当該シートは一般に抗菌性テストで有効と
されている滅菌率26%を上回り68%と顕著な滅菌率
を示し、十分な抗菌性も合わせもっている。
でも高添加率(60〜80重量%)で配合できるので十
分な紫外線遮蔽性を発揮することができ、また、紫外線
による分解もしくは添加層からのブリードアウトが無い
ので、紫外線遮蔽性の低下あるいは層間での接着性の低
下がない。しかも、離型層中に、黄色ブドウ状球菌、枯
草菌、大腸菌、サルモネラ菌、肺炎桿菌などのグラム陽
性菌とグラム陰性菌の両方に対する抗菌性、さらにこれ
に基づき防臭性を示す酸化亜鉛微粉末が多量に配合され
ているので、転写シートは抗菌・防臭性を発揮し、これ
を基材に貼付け、剥離フィルムを剥離することによっ
て、離型層が露出し、基材は高い抗菌防臭性を示す。上
記のような特性からみて、本発明の転写シートは各種包
装フィルムや布団袋などに利用することができる。
ート(曲線a)および比較例シート(曲線b)の紫外線
遮蔽率を示す分光曲線。
Claims (1)
- 【請求項1】 剥離フィルム、離型層および接着層を有
する転写シートにおいて、剥離フィルム面上に形成され
た離型層の中に紫外線吸収剤が60〜80重量%配合さ
れており、該紫外線吸収剤が平均粒径0.1μm以下の
酸化亜鉛粉末のみからなることを特徴とする紫外線遮蔽
性および抗菌性を有する転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31137693A JP3262433B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31137693A JP3262433B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07137498A JPH07137498A (ja) | 1995-05-30 |
JP3262433B2 true JP3262433B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=18016438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31137693A Expired - Fee Related JP3262433B2 (ja) | 1993-11-17 | 1993-11-17 | 転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3262433B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091166A (ja) * | 2011-10-24 | 2013-05-16 | Dainippon Printing Co Ltd | 熱転写シート及びにおい付き印刷物 |
JP2017094533A (ja) * | 2015-11-19 | 2017-06-01 | 凸版印刷株式会社 | 積層フィルム、包装袋、及び包装体 |
-
1993
- 1993-11-17 JP JP31137693A patent/JP3262433B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07137498A (ja) | 1995-05-30 |
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