JP3886222B2 - オーバープリントニス組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗菌効果の変動が少なく優れた抗菌性を有するオーバーブリントニス組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に印刷物の光沢向上、印刷物の皮膜保護の為、印刷の後にオーバープリントニス(以後OPニスと記す)が使用されている。つまり、印刷インキ各色(黄、紅、藍、墨等)を印刷後、無色透明なOPニスを印刷している。OPニスは、その皮膜強度が優れていること等から、紙だけではなく近年各種プラスチックにまで用途が広がっており、これらのOPニスを使用した印刷物の更なる高機能化、高付加価値化が要求されてきた。
【0003】
一方、医療現場の院内感染防止から一般的に関心を持たれ始めた各種抗菌製品は、現在、文具、日用雑貨にまで広く浸透している。
抗菌作用を付加する方法としては、被印刷体である紙、或いはプラスチック等に抗菌剤を練り込むのが一般的である。しかし、この被印刷体の上に印刷を行うと、印刷された面は抗菌剤がインキによって被覆されるために抗菌効果が失われ易い、又練り込む為に高価な抗菌剤を多量に使用し、価格が上昇する等の欠点がある。この為、近年印刷物に対する高機能化、高付加価値化の一環として、印刷インキ、特に印刷行程の最後に印刷されるOPニスによる安価な抗菌効果や防カビ効果(以後総称して抗菌効果と記す)の付与が要求されている。
【0004】
しかしながら、インキ或いはOPニスに抗菌剤を混合しても、その被印刷物の抗菌効果は不安定で変動し易く、又印刷物の耐光性、耐温水性などによって抗菌効果を失う事がある等、安定性に欠け、更に高価な抗菌剤を多量に添加しても十分な抗菌効果が得にくい等、市場の要求に対して十分には答えられていないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、優れた抗菌効果を有し抗菌効果の変動の少ないOPニス組成物を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、体積平均粒径2〜6マイクロメートルであるポリテトラフルオロエチレン粒子と抗菌剤を含有してなるオーバープリントニス組成物において、ポリテトラフルオロエチレン粒子の含有量が、ポリテトラフルオロエチレン粒子と抗菌剤を除いたオーバープリントニスの固形分比で20〜340重量%であり、さらに、抗菌剤の含有量が、ポリテトラフルオロエチレン粒子と抗菌剤を除いたオーバープリントニスの固形分比で1〜100重量%であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型オーバープリントニス組成物に関する。更に本発明は、ポリテトラフルオロエチレン粒子の含有量が、好ましくは20〜120重量%であり、さらに抗菌剤の含有量が、好ましくは3〜25重量%であることを特徴とするオーバープリントニス組成物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において使用される抗菌剤は一般的に使用されている物であれば、特に問題なく使用できる。たとえば金属イオン系、ピリジン系、トリアゾール系の物質であり、これらは抗菌効果を永続的に維持発揮させる目的でゼオライト、シリカゲル、等の多孔質物質に担持させる事が一般的に行われている。
【0008】
これらの多孔質物質に担持された抗菌剤(以下総称して抗菌剤とする)の体積平均粒径は、レーザー回折法、コールターカウンター法等により得られる体積平均粒径で2〜6マイクロメートルのものが望ましい。抗菌剤の体積平均粒径が2マイクロメートル以下となると、OPニス皮膜中に抗菌剤が埋没されるものが増加しその抗菌効果が発揮されにくくなる。又、6マイクロメートル以上では、抗菌剤のOPニスへの分散性が悪く流動性も劣化し、抗菌剤が印刷機の版やブランケットへ堆積してしまい印刷適性が劣化する。更に、抗菌剤粒径が一般的なOPニスの皮膜の厚さを越えるため、OPニス表面から抗菌剤が脱落し易くなりその抗菌効果が失われやすくなる懸念もある。
【0009】
また、抗菌剤の添加量はOPニスの固形分比1%〜100重量%、好ましくは3〜25重量%である。1重量%未満では抗菌効果が安定せず、100重量%を越えると必要十分な抗菌効果が飽和し抗菌剤が過剰となり、価格面、印刷適性共に不利となる。
【0010】
本発明において使用されるポリテトラフルオロエチレン(以下PTFEと略する。)の粒径は、前記抗菌剤と同様に体積平均粒径2〜6マイクロメートルのものが好ましい。体積平均粒径が2マイクロメートルに満たない場合は、OPニス皮膜の中にPTFE粒子の多くがもぐり込む結果、OPニス皮膜上に突出せず、抗菌効果の劣化の他に耐摩擦性、撥水性が劣化する。また、体積平均粒径が6マイクロメートルより大きい場合は、PTFEのOPニスへの分散性が悪く流動性も劣化し、PTFEワックスが印刷機の版やブランケットへ堆積してしまい印刷適性が劣化する。
【0011】
また、PTFE粒子はOPニスの組成物中固形分比で20〜340重量%、好ましくは20〜120重量%を添加する。含有量が20重量%より少ないと抗菌効果の他、撥水性、耐汚染性、耐摩擦性が十分に得られず、340重量%より多いと耐パイリング性、レベリング性が不十分となり、価格面でも不利となる。
【0012】
耐摩擦性、耐汚染性、撥水性、等PTFE粒子と類似の効果が得られるものとしてワックス、あるいは液状シリコンオイルが有る。しかしながらワックスはPTFE粒子と同レベルの抗菌効果の他、撥水性、耐汚染性、耐摩擦性を得ようとするとOPニスの流動性劣化、光沢劣化が著しい。また液状シリコンオイルは上記効果が長持ちしない、等の問題が有る。
【0013】
本発明のOPニスの組成は、オフセット印刷方式、凸版印刷方式等で塗工することができる。
【0014】
オフセット印刷方式で使用するニス組成物は、ロジン変性フェノール樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂、またはこれら乾性油変性樹脂等の樹脂20〜50重量%、あまに油、桐油、大豆油等の乾性油0〜80重量%、ノルマルパラフィン、イソパラフィン、アロマティックハイドロカーボン、ナフテン、α−オレフィンまたはこれらの混合物等の溶剤0〜80重量%、ドライヤー、乾燥抑制剤等の添加剤1〜5重量%からなるものである。好ましくは、樹脂1重量部に対して乾性油0.3〜4重量部を配合する。
【0015】
【実施例】
次に実施例により本発明を説明する。尚、例中「部」、「%」は重量基準であり、又、添加量とはPTFE粒子、抗菌剤等のOPニス中の固形分に対する重量%で示したものである。
本実施例、及び比較例中の抗菌剤は銀イオン型抗菌剤であり(株)シナネンゼオミック製ゼオミックAW−10Dを使用した。又、PTFEは、セイシン企業製FTワックスFT−301(粒子径3.9μm)を使用した。
【0016】
抗菌効果の確認は
1)抗菌OPニスを印刷したもの
2)印刷後耐光性試験を行った物
3)印刷後耐温水試験を行った物
それぞれについて実施し1)、2)、3)全てについて抗菌効果が有る時を○、何れか一つ抗菌効果が無いときを△、それ以外は全て×とした。
【0017】
尚、抗菌効果の判定は試験片面に大腸菌の菌液を滴下し、35℃19時間後の生菌数を測定し、この時保存後の菌数が接種菌数に対して100分の1以下ならば抗菌効果有り、と判定した。
【0018】
抗菌試験サンプルは試験OPニスをコート紙上又はユポ紙上にRIテスターにて全面0.25ccで印刷し、常温で24時間乾燥させる事によって得た。
又、耐光性試験はアトラスフェドメーターにて48時間の爆光を行う。
耐温水試験は60℃の温水に24時間漬け込んだ後24時間乾燥させた。
【0019】
OPニス
樹脂は、固形である為使い易くするのに溶剤、乾性油で溶解した。すなわち、ロジン変性フェノール樹脂40重量%、桐油40重量%、3号ソルベント(日本石油化学(株)製溶剤)20重量%を攪拌付き4つ口フラスコに仕込み、180℃で1時間かけ溶解しくみ出しワニスAとした。
ワニスAに添加剤としてポリエチレンワックス、シリコンオイル、実施例のPTFEワックス(体積平均粒径3.9μm )を表1、2の比率で配合し、三本ロールで十分に分散練肉しその後、ナフテン酸コバルトドライヤー0.3重量%、ナフテン酸マンガン0.3重量%、乾燥抑制剤1重量%を混合した。
【0020】
【表1】
Figure 0003886222
【0021】
【表2】
Figure 0003886222
【0022】
【発明の効果】
以上の様に本発明のOPニス組成物は、抗菌性を向上させることが出来る。

Claims (2)

  1. 体積平均粒径2〜6マイクロメートルであるポリテトラフルオロエチレン粒子と抗菌剤を含有してなるオーバープリントニス組成物において、ポリテトラフルオロエチレン粒子の含有量が、ポリテトラフルオロエチレン粒子と抗菌剤を除いたオーバープリントニスの固形分比で20〜340重量%であり、さらに、抗菌剤の含有量が、ポリテトラフルオロエチレン粒子と抗菌剤を除いたオーバープリントニスの固形分比で1〜100重量%であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型オーバープリントニス組成物。
  2. 請求項1記載のポリテトラフルオロエチレン粒子の含有量が20〜120重量%であり、さらに請求項1記載の抗菌剤の含有量が3〜25重量%であることを特徴とする請求項1記載のオーバープリントニス組成物。
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