JPWO2020158793A1 - 共振器、フィルタおよび通信装置 - Google Patents

共振器、フィルタおよび通信装置 Download PDF

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Abstract

内部に空洞を有するシールド筐体であって、−Z方向の側に位置する第1導体部と、+Z方向の側に位置する第2導体部とを含むシールド筐体と、筒状の誘電体から成る第1共振素子であって、+Z方向の端が第2導体部に接合され、−Z方向の端が、第1導体部から離間して位置するように空洞内に配設された第1共振素子と、−Z方向の端が第1導体部に接合され、+Z方向の端が、第2導体部から離間し、かつ第1共振素子に取り囲まれるように空洞内に配設された第2共振素子と、+Z方向の端が第2導体部に接合され、−Z方向の端が、第1導体部から離間し、かつ第2共振素子に取り囲まれるように空洞内に配設された第3共振素子と、を備える。

Description

本開示は、共振器、それを用いたフィルタおよび通信装置に関する。
従来技術の一例は、特許文献1および2に記載されている。
特開2011−35792号公報 実開昭63−159904号公報
本開示の共振器は、内部に空洞を有するシールド筐体であって、第1方向の側に位置する第1導体部と、前記第1方向と反対方向である第2方向の側に位置する第2導体部とを含むシールド筐体と、
筒状の誘電体から成る第1共振素子であって、前記第2方向の端が前記第2導体部に接合され、前記第1方向の端が、前記第1導体部から離間して位置するように前記空洞内に配設された第1共振素子と、
筒状の第2共振素子であって、前記第1方向の端が前記第1導体部に接合され、前記第2方向の端が、前記第2導体部から離間し、かつ前記第1共振素子に取り囲まれるように前記空洞内に配設された第2共振素子と、
筒状の第3共振素子であって、前記第2方向の端が前記第2導体部に接合され、前記第1方向の端が、前記第1導体部から離間し、かつ前記第2共振素子に取り囲まれるように前記空洞内に配設された第3共振素子と、を備えた構成である。
本開示のフィルタは、共振器であって、互いに電磁気的に結合するように列を成して配設された複数の共振器と、
前記列の一方端に位置する共振器に、電気的または電磁気的に接続される第1端子部と、
前記列の他方端に位置する共振器に、電気的または電磁気的に接続される第2端子部と、を有する構成である。
本開示の通信装置は、アンテナと、通信回路と、前記アンテナおよび前記通信回路に接続された上述のフィルタと、を有する構成である。
本開示の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
本開示の第1実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。 図1に示す共振器を切断面線II−IIから見た断面図である。 第2共振素子および第3共振素子間の第3間隔ΔL3と共振周波数との関係を示すグラフである。 第2共振素子および第3共振素子間の第3間隔ΔL3とQ値との関係を示すグラフである。 第3共振素子の長さと共振周波数との関係を示すグラフである。 共振周波数とQ値との関係を示すグラフである。 共振周波数とQ値との関係を示すグラフである。 本開示の第2実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。 本開示の第3実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。
本開示の第4実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。 本開示の第5実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。 本開示の第6実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。 本開示の第7実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。 本開示の第8実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。 本開示の第9実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。 本開示の第10実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。 本開示の実施形態のフィルタを模式的に示す断面図である。 図17に示すフィルタの斜視図である。 図17および図18に示すフィルタが込み組まれた通信装置を示すブロック図である。
まず、本開示の共振器が基礎とする構成の共振器として、一方端を接地した柱状導体をシールドケース内に収容した共振器が知られている。また、柱状誘電体をシールドケース内に収容した共振器が知られている。
以下、本開示の実施形態に係る共振器、フィルタおよび通信装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は本開示の第1実施形態の共振器を模式的に示す断面図であり、図2は図1の切断面線II−IIから見た断面図である。なお、以下の説明において、互いに直交するX軸、Y軸、Z軸の3軸座標系を想定し、図1の右方を+X方向、図1の左方を−X方向、図1の紙面に垂直な奥行き方向を+Y方向、図1の紙面に垂直手前側を−Y方向、図1の上方を+Z方向、図3の下方を−Z方向とする。
本実施形態の共振器は、第1方向である−Z方向の側に位置する第1導体部5、および−Z方向と反対方向の第2方向である+Z方向の側に位置する第2導体部6を含み、内部に空洞7を有するシールド筐体1と、+Z方向の端が第2導体部6に接合され、−Z方向の端が、第1導体部5から離間して位置するように空洞7内に配設された、筒状の誘電体から成る第1共振素子2と、−Z方向の端が第1導体部5に接合され、+Z方向の端が、第2導体部6から離間し、かつ第1共振素子2に取り囲まれるように空洞7内に配設された筒状の第2共振素子3と、+Z方向の端が第2導体部6に接合され、−Z方向の端が、第1導体部5から離間し、かつ第2共振素子3に取り囲まれるように空洞7内に配設された筒状の第3共振素子4と、を含んで構成される。
第2共振素子3は、円筒状の導体から成る。第3共振素子4は、第2共振素子3よりも小径の円筒状の導体から成る。第1共振素子2の+Z方向の端と、第2導体部6との間には、導体から成り、かつ第1共振素子2の+Z方向の端と第2導体部6とを接合する接合層8が設けられる。
ここで、本実施形態において、「Q値」(Quality Factor)とは、誘電損失(tanδ)の逆数(1/tanδ)で表されるエネルギ蓄積能力を示す無次元のパラメータ指数であり、この値が高いほど誘電損失が少ないことを意味する。
第2共振素子3および第3共振素子4を構成する導体としては、金属および非金属導電性物質などの既知の種々の導電性材料を用いて形成することができる。共振器の特性を向上させるためには、たとえば、Ag、Ag−Pd、Ag−PtなどのAg合金を主成分とする導電性材料、あるいはCu系、W系、Mo系、Pd系の導電性材料などを用いることができる。
シールド筐体1は、内部に共振空間としての空洞7を有する直方体の箱状の形状を有しており、基準電位に接続される。基準電位は、グランド電位、アース電位または接地電位とも呼ばれる電位をいう。シールド筐体1は、−Z方向(図1では下方)の側に位置する第1導体部5と、+Z方向(図1では上方)の側に位置する板状の第2導体部6とが、導電性接合材によって接合されて構成される。第1導体部5は、4つの側壁部と底部とによって構成され、+Z方向に開放した断面が凹状の有底筒体である。第2導体部6は、矩形の平板状の板状体である。第1導体部5の対向する2つ側壁部には、外部回路との接続に利用される貫通孔9および貫通孔10が形成される。第1導体部5の+Z方向に臨む端面には、第2導体部6の−Z方向に臨む表面の周縁部が導電性接合材によって接合され、第1導体部5の開口が第2導体部6によって塞がれている。
第1導体部5および第2導体部6は、金属および非金属導電性物質などの既知の種々の導電性材料を用いて形成することができる。共振器の特性を向上させるためには、たとえば、Ag、Ag−Pd、Ag−PtなどのAg合金を主成分とする導電性材料、またはCu系、W系、Mo系、Pd系の導電性材料を用いることができる。
第1導体部5と第2導体部6とを接合する導電性接合材としては、半田や導電性接着剤など、種々の既知の導電性接合材を用いることができる。場合によっては、ねじまたはボルトによって第1導体部5と第2導体部6とを互いに電気的に接続された状態で機械的に締結して接合してもよい。空洞7内は、空気で満たされているが、真空であってもよく、空気以外の気体、たとえば不活性ガスで満たされていてもよい。
第1共振素子2は、図2に示す平面視において、空洞7の中央に配置されており、Z方向に延びる円筒状の形状を有している。また、第1共振素子2は、+Z方向の端が第2導体部6に導電性接合材から成る接合層8によって接合されている。接合層13は、メタライジング(Metalizing)によって約1mmの厚さを有する。第1共振素子2の−Z方向の端と、シールド筐体1の第1導体部5の底面とは、±Z方向に第1間隔ΔL1をあけて離間している。すなわち、第1共振素子2の+Z方向の端の端面全体が第2導体部6の空洞7側の表面に接合しており、第1共振素子2の−Z方向の端の端面とシールド筐体1の第1導体部5の底面との間は、±Z方向に第1間隔ΔL1をあけて離間している。誘電体に電界を集中させると、共振周波数を下げることができるが、高次モードの共振周波数も下がってしまう。そのため、このような第1間隔ΔL1をあけて第1共振素子2とシールド筐体1とを離間させることによって、誘電体から成る第1共振素子2と金属から成るシールド筐体1との間に誘電率の低い上記の空気または不活性ガスなどで満たされた空間を介在させ、高次モードの共振周波数を高くすることができる。
本実施形態では、第1共振素子2は前述のように誘電体によって構成され、第2および第3共振素子3,4は導体によって構成されている。第1共振素子2、第2共振素子3および第3共振素子4は、Z軸に平行な一直線を中心軸線として同一軸線上に配設されている。すなわち、第2共振素子3は、空洞7の中央に第1共振素子2と同一軸線上に配置されており、±Z方向に平行な直線を中心線とする円筒体として実現されている。
第2共振素子3の内側には、平面視において、第3共振素子4が第1共振素子2および第2共振素子3と同一軸線を成して配設されている。第2共振素子3は、第1共振素子2と半径方向に第3間隔ΔL3をあけて離間し、第1共振素子2によって取り囲まれた状態で空洞7内に配設されている。第2共振素子3の−Z方向の端の端面は、第1導体部5の底部の表面に導電性接合材によって接合されている。第2共振素子3の+Z方向の端の端面は、第2導体部6の+Z方向に臨む表面から+Z方向に第2間隔ΔL2をあけて離間している。第2共振素子3の外周面と第1共振素子2の内周面とは、半径方向に第3間隔ΔL3をあけて離間している。
第3共振素子4の+Z方向の端の端面は、第2導体部6の−Z方向に臨む表面に導電性接合材によって接合され、第3共振素子4の−Z方向の端の端面は、第2共振素子3の+Z方向の端の端面よりも−Z方向に延び、第2共振素子3内に挿入している。第3共振素子4の外周面は、第2共振素子3の内周面から半径方向に第4間隔ΔL4をあけて離間しており、Z軸を含むX−Z平面において、Z方向に距離L1だけ第2共振素子3と重なるように配設されている。
このような第2間隔ΔL2によって、第2共振素子3と第2導体部6との間の空間が、電磁エネルギの蓄積容量として働く誘電性ギャップとなり、第2間隔ΔL2を調整することによって、共振周波数およびQ値を制御することができる。また、第3間隔ΔL3によって、第1共振素子2と第2共振素子3との間の空間が電界エネルギの蓄積容量として働く容量性ギャップとなり、第3間隔ΔL3を調整することによって、共振周波数およびQ値を制御することができる。さらに、第4間隔ΔL4によって、第2共振素子3と第3共振素子4との間の空間が電磁エネルギの蓄積容量として働く誘電性ギャップとなり、第4間隔ΔL4を調整することによって、共振周波数およびQ値を制御することができる。
本実施形態の第2共振素子3および第3共振素子4は、金属や非金属導電性物質のような既知の種々の導電性材料を用いて形成することができる。共振器の特性を向上させるためには、たとえば、Ag、Ag−Pd、Ag−PtなどのAg合金を主成分とする導電性材料、またはCu系、W系、Mo系、Pd系の導電性材料などを適宜選択して用いることができる。
第1共振素子2のZ方向の長さは、空洞7の±Z方向の寸法の80%以上であってもよく、空洞7の±Z方向の寸法の90%以上であってもよい。また、第2共振素子3は、±Z方向の長さの半分以上の部分が第1共振素子2によって囲まれていてもよい。第2共振素子3における第1共振素子2に囲まれている部分のZ方向の長さは、第1共振素子2のZ方向の長さの50%以上であってもよい。さらに電気特性を向上するという観点からは、上記比率は80%以上であってもよい。90%以上とすれば、さらに電気特性が向上する。この理由としては、本共振モードの原理として、第2共振素子3と第3共振素子4の偶モードと奇モードとの結合を利用しているためである。この場合、第3共振素子4の第2共振素子3によって囲まれている±Z方向の長さの比率が大きいほど、偶モードと奇モードとの結合が強くなり、偶奇モードの共振周波数が離れる。それに加えて、第1共振素子2の誘電体の体積によって、より共振周波数を下げることができる。このため、第1共振素子2と第2共振素子3との±Z方向の長さの比率は、ある程度大きいことが重要である。空洞7の大きさ、第1共振素子2の直径、第1共振素子2と第2共振素子3との第4間隔ΔL4、第1共振素子2の厚さおよび第2共振素子3の厚さは、所望するサイズ、基本モード共振の共振周波数および高次モード共振の共振周波数に応じて適宜設定される。このような共振器は、TEM(Transverse Electric and Magnetic)モードに類似した共振モードを有する共振器として機能する。
第1共振素子2は、第2導体部6との接合部28の気孔面積率が軸方向(図1に示す例では、±Z方向)中央部の気孔面積率より低くてもよい。
このような構成であると、共振に伴って第1共振素子2で発生した熱の第2導体部6への伝達が促進されるため、発熱による共振器の特性(例えば、共振周波数、Q値)への悪影響を低減することができる。
例えば、軸方向(図1に示す例では、±Z方向)中央部の気孔面積率は、3%以下であって、第2導体部6との接合部28の気孔面積率との差は、0.1%以上である。
第2導体部6との接合部28とは、第1共振素子2の±Z方向の全長に対して、第2導体部6側の端面からーZ方向に長さ10%以内の領域をいい、軸方向中央部とは、両端面間の中央に位置する仮想平面から+Z方向に長さ10%以内の領域および−Z方向に長さ10%以内の領域をいう。
第1共振素子2は、内周側表層部の気孔面積率および外周側表層部の気孔面積率が内周側表層部と外周側表層部との間に位置する中間部の気孔面積率より高くてもよい。
このような構成であると、第1共振素子2の外周面や内周面に被覆層(後述する外周面被覆層および内周面被覆層)を形成する場合、中間部は高い特性を維持しつつ、内周側表層部および外周側表層部は、被覆層に対するアンカー効果が高くなり、発熱が繰り返し生じても信頼性を維持することができる。外周面や内周面に被覆層を形成して、気孔内に微小空隙が残った場合には残留応力を緩和することもできる。
例えば、中間部の気孔面積率は、1.5%以下であって、内周側表層部の気孔面積率および外周側表層部の気孔面積率との差は、0.1%〜1%である。
内周側表層部とは、第1共振素子2の肉厚に対して、内周面から厚み方向に10%以内の領域、外周側表層部とは、第1共振素子2の肉厚に対して、外周面から厚み方向に10%以内の領域をいう。中間部は、内周面と外周面との間に位置する仮想円周面から内周面に向かって厚み10%以内の領域および外周面に向かって長さ10%以内の領域をいう。
上記各領域における気孔面積率は、画像解析ソフト「A像くん」(ver2.52)」(登録商標、旭化成エンジニアリング(株)製)を用いて求めればよい。
具体的には、まず、測定対象面を得るために、平均粒径D50が3μmのダイヤモンド砥粒を用いて第1共振素子2の端面、外周面、内周面、軸方向中央部の断面および中間部の断面をそれぞれ銅盤にて研磨する。その後、平均粒径D50が0.5μmのダイヤモンド砥粒を用いて錫盤にて研磨することにより測定対象面を得る。ここで測定対象面の算術平均粗さRaは、例えば、0.01μm〜0.2μmである。
測定対象面を200倍の倍率で観察し、平均的な範囲を選択して、例えば、面積が0.105mm(横方向の長さが374μm、縦方向の長さが280μm)となる範囲をCCDカメラで撮影して、観察像を得る。この観察像を対象として、画像解析ソフト「A像くん(ver2.52)」を用いて粒子解析という手法で気孔面積率を求めればよい。
この手法の設定条件としては、例えば、画像の明暗を示す指標であるしきい値を86、明度を暗、小図形除去面積を1μm、雑音除去フィルタを有とすればよい。観察像の明るさに応じて、しきい値を調整してもよい。明度を暗とし、2値化の方法を手動とし、小図形除去面積を1μmおよび雑音除去フィルタを有とした上で、観察像に現れるマーカーが気孔の形状と一致するように、しきい値を調整すればよい。
第1共振素子2の誘電体材料としては、誘電体セラミックスなどの既知の誘電体材料を用いることができる。たとえば、希土類元素(Ln)、Al、M(MはCaおよびSrの少なくともいずれか)およびTiを含む酸化物、BaTi12Zn34、BaTiO、PbFeNb12、TiOなどを含有する強誘電性セラミックスを好適に用いることができる。希土類元素(Ln)、Al、M(MはCaおよびSrの少なくともいずれか)およびTiを含む酸化物を誘電体セラミックスとして用いる場合、組成式をaLn・bAl・cMO・dTiO(但し、3≦x≦4)と表したとき、a、b、c、dが、
0.056≦a≦0.214 …(1)
0.056≦b≦0.214 …(2)
0.286≦c≦0.500 …(3)
0.230<d<0.470 …(4)
a+b+c+d=1 …(5)
を満足し、結晶系が六方晶および斜方晶の少なくともいずれかの結晶を80体積%以上有する酸化物からなり、Alの酸化物の少なくとも一部がβ−Alおよびθ−Alの少なくともいずれかの結晶相として存在するとともに、β−Alおよびθ−Alの少なくともいずれかの結晶相を1/100000〜3体積%含んでいるとよい。
このような構成であると、高周波領域で高い比誘電率εrおよび高いQ値を兼ね備えた第1共振素子2とすることができる。
β−Alおよびθ−Alの結晶の存在、各結晶の結晶系の同定は、上記誘電体セラミックスをイオンシニング装置(例えば、Technoorg Linda製)を用いて加工した後、透過電子顕微鏡による観察、制限視野電子回折像による解析、エネルギ−分散型X線分光分析(EDS分析)による測定、微小X線回折法などによる測定等により行えばよい。
BaTi12Zn34を含む誘電体セラミックスとして用いる場合、BaTi12Zn34を主成分とし、BaTiおよびBaTi12Zn34の少なくともいずれかを含んでいるとよい。
このような構成の場合も、高周波領域で高い比誘電率εrおよび高いQ値を兼ね備えた第1共振素子2とすることができる。
BaTi12Zn34、BaTiおよびBaTi12Zn34の同定は、X線回折法を用いて行い、最も多い成分である主成分は、リートベルト法を用いて特定すればよい。
場合によっては、エポキシ樹脂などの樹脂を用いることもできる。第1共振素子2とシールド筐体1とは、接合層13によって接合される。接合層13の導電性接合材としては、たとえば導電性接着剤のような種々の既知の導電性接合材を用いることができる。
前述の特許文献1などに記載される本開示の共振器が基礎とする構成の共振器は、小型化が困難であるという問題がある。そして、シールドケースの内側の全体に誘電体を充填することによって小型化すると、高次モード共振の共振周波数が大きく低下して基本モード共振の共振周波数に近接し、電気特性が悪化するという問題がある。また、第1共振素子としての柱状導体の開放端とシールドケースとの間に誘電体を配置して小型化すると、Q値が大きく低下して電気特性が悪化するという問題がある。
このような本開示の共振器が基礎とする構成の共振器に対し、前述の本実施形態の共振器は、特許文献1などの本開示の共振器が基礎とする構成の共振器よりも小型化することができ、特許文献1などの本開示の共振器が基礎とする構成の共振器のシールドケースの内側全体に誘電体を充填したものよりも高次モード共振の共振周波数の低下を抑制でき、さらに特許文献1などの本開示の共振器が基礎とする構成の共振器の柱状導体の開放端とシールドケースとの間に誘電体を配置したものよりも、Q値の低下を抑制することができる。すなわち、本実施形態の共振器は、基本モード共振の共振周波数と高次モード共振の共振周波数との差が大きく、Q値が高い、優れた電気特性を有しているとともに小型である。すなわち、本実施形態の共振器は、小型で電気特性が優れている。
また、上述した構成を有する本実施形態の共振器は、たとえば、以下のようにして作製することができる。まず、第1共振素子2および第3共振素子4の+Z方向の端を第2導体部6に接合した構造体を作製する。また、第2共振素子3の+Z方向の端を第1導体部5に接合した構造体を作製する。そして、第1共振素子2および第3共振素子4が第2共振素子3の内側に位置するように、上記の第1導体部5と第2導体部6とを接合することによって、本実施形態の共振器を製造することができる。よって、第1共振素子2および第3共振素子4の+Z方向の端が第2導体部6に確実に接合され、第2共振素子3の+Z方向の端が第1導体部5に確実に接合された、信頼性が高い共振器を、容易に製造することができる。
また、本実施形態の共振器では、第2共振素子3および第3共振素子4が筒状の形状を有している。よって、単純な形状を有する1つの第1共振素子2によって、第2共振素子3から半径方向に第4間隔ΔL4をあけて第2共振素子3および第3共振素子4の周囲を取り囲むことができるので、さらに量産性に優れている。
図3は第2共振素子3および第3共振素子4の間の第3間隔ΔL3と共振周波数との関係を示すグラフであり、図4は第2共振素子3および第3共振素子4の間の第3間隔ΔL3とQ値との関係を示すグラフであり、図5は第3共振素子4の長さと共振周波数との関係を示すグラフである。図6は共振周波数とQ値との関係を示すグラフであり、図7は共振周波数とQ値との関係を示すグラフである。
本件発明者は、第2共振素子3と第3共振素子4との間の半径方向の第3間隔ΔL3および第3共振素子4が第2共振素子3によって囲まれている±Z方向の長さに対する共振器の電気特性を確認するため、コンピュータを用いた数値解析によって、本実施形態の共振器を模擬した数値解析モデルによってシミュレーション解析を行なった。なお、このシミュレーション解析を行なうに際して、共振器の数値解析モデルにおける貫通孔9,10は省略して数値解析処理を行った。
数値解析モデルにおいて、第1共振素子2を構成する誘電体は、比誘電率を43とし、誘電正接を3×10−5とした。第2共振素子3および第3共振素子4の導電率は、4.2×10S/mとした。空洞7の±X方向の寸法および±Y方向の寸法は38mmとし、空洞7の±Z方向の寸法は20mmとした。第1共振素子2の内径は11.2mmとし、第2共振素子3の外径は25.2mmとし、第1共振素子2の±Z方向の長さは19mmとした。第2共振素子3の内径は8mmとし、第2共振素子3の外径は10mmとし、第2共振素子3の±Z方向に長さの長さは19mmとした。また、第3共振素子4の内径は4mmとし、第3共振素子4の外径は6mmとし、第3共振素子4の±Z方向の長さは5mm、7mm、10mm、12mm、14mm、16mm、18mmの7種類とした。第2共振素子3と第3共振素子4との間の半径方向の第3間隔ΔL3は、1.0mm、0.5mm、0.5mm〜2.0mmのように多段階的に変化させた。
シミュレーションの結果を、以下の表1、表2、表3に示す。
Figure 2020158793
表1に示すように、第2共振素子3と第3共振素子4との間の半径方向の第3間隔ΔL3を1.0mmの一定値とし、第3共振素子4の±Z方向の長さを、5mm、7mm、10mm、12mm、14mm、16mm、18mmのそれぞれに変化させ、各長さ5mm〜18mmのそれぞれについて共振周波数およびQ値を算出した。その結果、第2共振素子3と第3共振素子4との間の半径方向の第3間隔ΔL3が一定であるとき、第3共振素子4の±Z方向の長さが短いほど、高いQ値が得られることが確認された。
Figure 2020158793
表2に示すように、第2共振素子3と第3共振素子4との間の半径方向の第3間隔ΔL3を0.5mmの一定値とし、第3共振素子4の±Z方向の長さを、5mm、7mm、10mm、12mmのそれぞれに変化させ、各長さ5mm〜12mmのそれぞれについて共振周波数およびQ値を算出した。その結果、第3共振素子4の長さが5mmのQ値は3005であるのに対し、最長の長さ12mmした場合のQ値は2421である。したがって第3共振素子4の長さは短いほどQ値は高くなることが確認された。また、第3共振素子が上記の表1および表2において同一の5mmの場合、第3間隔ΔL3を0.5mmとした表2のQ値が3005であるのに対し、第3間隔ΔL3が1.0mmの表1では、Q値が3212と高く、第2共振素子3と第3共振素子4との間の半径方向の間隔が大きいほど、高いQ値が得られることが確認された。
Figure 2020158793
表3に示すように、第2共振素子3と第3共振素子4との間の半径方向の第3間隔ΔL3を0.5mm、0.8mm、1.0mm、1.5mm、2.0mmのそれぞれに変化させ、第3共振素子4の±Z方向の長さは12mmの一定値とした。その結果、第3共振素子4の長さを一定とした場合、第3間隔ΔL3が大きいほど、Q値も高くなることが確認された。
<第2実施形態>
図8は本開示の第2実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の共振器は、第1導体部5の底部に設けられ、導体から成り、第2共振素子3の内側で第1導体部5からの+Z方向の突出量を変化させることによって周波数を調整するための第1周波数調整具14と、第2導体部6に第3共振素子4を接合する導電性材料から成るねじ部材15とを、さらに含む。このような第1周波数調整具14の空洞7への突出量を調整することによって、共振周波数を高精度で調整することができる。第1周波数調整具14は、チューニングねじとして機能し、第1周波数調整具14の突出量を調整することによって、容量性ギャップが変化し、よって共振周波数を制御することができる。このような共振器構造は、リエントラント(re-entrant)コムライン共振器と呼ばれる。
<第3実施形態>
図9は本開示の第3実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の共振器は、第2導体部6に設けられ、導体から成り、第3共振素子4の内側で第2導体部6からの−Z方向の突出量を変化させることによって周波数を調整するための第2周波数調整具16と、第1導体部5に第2共振素子3を接合する導電性材料から成るねじ部材17とを、さらに含む。このような第2周波数調整具16の空洞7への突出量を調整することによって、共振周波数を高精度で調整することができる。
<第4実施形態>
図10は本開示の第4実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の共振器は、第2共振素子3が、誘電体から成る誘電体層18と、誘電体層18の外周面に形成された導体から成る被覆層19とを有し、−Z方向の端が第1導体部5に導電性材料から成す接合層20によって接合される。誘電体層18は、第1共振素子2と同様な材料、すなわちAg、Ag−Pd、Ag−PtなどのAg合金を主成分とする導電性材料、またはCu系、W系、Mo系、Pd系の導電性材料などを適宜選択して用いることができ、メタライズ処理によって、たとえば厚さ5〜20μmの導電膜として形成される。最低限度の膜厚としては、使用する周波数における表皮効果の厚みよりも厚い必要がある。接合層20と第1導体部5とは、半田などを用いて接合してもよい。この場合には、半田が導電性接合材として機能する。このような構造を採用することによって、計算上、Q値を約40程度上昇させることができる。
<第5実施形態>
図11は本開示の第5実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の共振器は、図8に示す実施形態の第1周波数調整具14およびねじ部材15を用いる構成に、図10に示す実施形態の誘電体層18および被覆層19から成る第2共振素子3が組み合わされた構成とされる。
このような構成によっても、前述の第2実施形態と同様に、第1周波数調整具14は、チューニングねじとして機能し、第1周波数調整具14の突出量を調整することによって、容量性ギャップが変化し、これによって共振周波数を調整することができる。
<第6実施形態>
図12は本開示の第6実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の共振器は、図10の実施形態と同様に、第2共振素子3が誘電体層18と、誘電体層18の外周面に形成された導体から成る被覆層19とを有する構成とされ、第3共振素子4が誘電体層21と、誘電体層21の外周面に形成された導体から成る被覆層22とを有する構成とされる。このような構成を採用することによって、第2共振素子3および第3共振素子4を、例えば、円筒状の誘電体とその外周面を被覆する金属膜とによって実現することができる。これによって第2共振素子3および第3共振素子4を金属だけで構成する場合に比べて、重量を低減し、軽量化を図ることができる。
<第7実施形態>
図13は本開示の第7実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の共振器は、図12に示す実施形態の構成に加えて、図11の実施形態と同様な第1周波数調整具14を備える。このような構成によっても、前述の実施形態と同様に、第1周波数調整具14の空洞7内への突出量を調整することによって、共振周波数の微調整を可能とし、共振器の小型化を図ることができる。
<第8実施形態>
図14は本開示の第8実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の共振器は、導体から成り、第1共振素子2の外周面の+Z方向の端付近の少なくとも一部を被覆するように設けられた外周面被覆層25と、第1共振素子2の内周面の+Z方向の端付近の少なくとも一部を被覆するように設けられた内周面被覆層26とを有する構成であってもよい。このような構成を採用することによって、例えば、円筒状の誘電体の外周面および内周面に既知の成膜法によって金属膜を形成すればよいので、容易に外周面被覆層25および内周面被覆層26を有する第1共振素子2を作製することができ、共振器の製造を容易化することができる。
<第9実施形態>
図15は本開示の第9実施形態の共振器を模式的に示す断面図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の共振器は、第1共振素子2の+Z方向の側の端と、第3共振素子4の+Z方向の側の端とが、第2導体部6の−Z方向に臨む表面に設けられた誘電体から成る支持部27に接合されてもよい。支持部27は、板状の基部27aと、基部27aの一方の主面に一体に設けられる突部27bとを有する。この場合、第2導体部6の空洞7に臨む一主面側に、突部27bが嵌合する凹部6aが形成される。このような構成を採用することによって、第1共振素子2および第3共振素子4が導電性接合材によって接合された支持部27を準備し、第2導体部6の凹部6aに、突部27bを凹部6aに嵌合させながら支持部27を導電性接合材によって接合し、この組立て体を第1導体部5に接合すればよいので、組立て作業が簡素化され、共振器の製造工程を容易化することができる。このような構成によっても、前述の実施形態と同様に、共振周波数の微調整を可能とし、共振器の小型化を図ることができる。
<第10実施形態>
図16は本開示の第10実施形態の共振器を模式的に示す断面図である、なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の共振器は、第2周波数調整具16の外径が図9の実施形態に比べて大きく構成される。第2周波数調整具16の外径が大きいほど、調整可能なチューニングレンジとも称される周波数調整範囲が大きくなるので、共振周波数の調整幅が広い共振器を実現することができる。このような構成によっても、前述の実施形態と同様に、共振周波数の微調整を可能とし、共振器の小型化を図ることができるとともに、共振周波数の調整具が一体となった共振器が実現されるので、異なる共振周波数であっても同じ構成の共振器によって実現することが可能となり、製造コストを低減し、生産性を向上することができる。
<フィルタ>
図17は本開示の実施形態のフィルタを模式的に示す断面図であり、図18は図17に示すフィルタの斜視図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態のフィルタFは、列を成す複数の共振器30a,30bと、列の一方端に位置する共振器30aに、電気的または電磁気的に接続される第1端子部31と、列の他方端に位置する共振器30bに、電気的または電磁気的に接続される第2端子部32とを有する。
このような構成によって、フィルタは、携帯電話に代表されるマイクロ波通信機器のフィルタ、すなわち濾波器として使用され、送受信に必要な周波数帯域のみを通過させ、不要な周波数帯域を遮断する。またその他の通信端末では、主にデュプレクサなどのアンテナ共用器としても使用される。本実施形態のフィルタは,圧電素子を応用したフィルタとは異なり機械的な振動は全くなく、電磁波自体が空洞7内で共振する。空洞7内においては,電磁波の波長が自由空間の1/√εr (εr:比誘電率) に短縮されるため、共振系寸法を小さくすることができる。
<通信装置>
図19は図17および図18に示すフィルタが込み組まれた通信装置を示すブロック図である。なお、前述の実施形態と対応する部分には、同一の参照符を付す。本実施形態の通信装置は、アンテナ40と、通信回路41と、アンテナ40および通信回路41に接続されたフィルタFとを有している。フィルタFは、前述した一実施形態のフィルタである。アンテナ40および通信回路41は、既知の従来のものである。
このような構成を有する本実施形態の通信装置は、小型で電気特性が優れた前述のフィルタを用いて不要な電気信号を除去することから、小型化が可能であり、通信品質を良くすることができる。
本開示は次の実施の形態が可能である。
本開示の共振器は、内部に空洞を有するシールド筐体であって、第1方向の側に位置する第1導体部と、前記第1方向と反対方向である第2方向の側に位置する第2導体部とを含むシールド筐体と、
筒状の誘電体から成る第1共振素子であって、前記第2方向の端が前記第2導体部に接合され、前記第1方向の端が、前記第1導体部から離間して位置するように前記空洞内に配設された第1共振素子と、
筒状の第2共振素子であって、前記第1方向の端が前記第1導体部に接合され、前記第2方向の端が、前記第2導体部から離間し、かつ前記第1共振素子に取り囲まれるように前記空洞内に配設された第2共振素子と、
筒状の第3共振素子であって、前記第2方向の端が前記第2導体部に接合され、前記第1方向の端が、前記第1導体部から離間し、かつ前記第2共振素子に取り囲まれるように前記空洞内に配設された第3共振素子と、を備えた構成である。
本開示のフィルタは、共振器であって、互いに電磁気的に結合するように列を成して配設された複数の共振器と、
前記列の一方端に位置する共振器に、電気的または電磁気的に接続される第1端子部と、
前記列の他方端に位置する共振器に、電気的または電磁気的に接続される第2端子部と、を有する構成である。
本開示の通信装置は、アンテナと、通信回路と、前記アンテナおよび前記通信回路に接続された上述のフィルタと、を有する構成である。
本開示の共振器によれば、小型で電気特性の優れた共振器を得ることができる。本開示のフィルタによれば、小型で電気特性の優れたフィルタを得ることができる。本開示の通信装置によれば、小型で通信品質の優れた通信装置を得ることができる。
本開示は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本開示の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本開示の範囲内のものである。
1 シールド筐体
2 第1共振素子
3 第2共振素子
4 第3共振素子
5 第1導体部
6 第2導体部
7 空洞
8,9 貫通孔
13,20 接合層
14 第1周波数調整具
15,17 ねじ部材
16 第2周波数調整具
18,21 誘電体層
19,22 被覆層
25 外周面被覆層
26 内周面被覆層
28 接合部

Claims (15)

  1. 内部に空洞を有するシールド筐体であって、第1方向の側に位置する第1導体部と、前記第1方向と反対方向である第2方向の側に位置する第2導体部とを含むシールド筐体と、
    筒状の誘電体から成る第1共振素子であって、前記第2方向の端が前記第2導体部に接合され、前記第1方向の端が、前記第1導体部から離間して位置するように前記空洞内に配設された第1共振素子と、
    筒状の第2共振素子であって、前記第1方向の端が前記第1導体部に接合され、前記第2方向の端が、前記第2導体部から離間し、かつ前記第1共振素子に取り囲まれるように前記空洞内に配設された第2共振素子と、
    筒状の第3共振素子であって、前記第2方向の端が前記第2導体部に接合され、前記第1方向の端が、前記第1導体部から離間し、かつ前記第2共振素子に取り囲まれるように前記空洞内に配設された第3共振素子と、を備えた共振器。
  2. 前記第2共振素子は、導体から成る、請求項1に記載の共振器。
  3. 前記第2共振素子は、誘電体から成る誘電体層と、前記誘電体層の外周面に形成された導体から成る被覆層と、を有する請求項1に記載の共振器。
  4. 前記第3共振素子は、導体から成る、請求項1〜3のいずれか1つに記載の共振器。
  5. 前記第3共振素子は、誘電体から成る誘電体層と、前記誘電体層の外周面に形成された導体から成る被覆層と、を有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の共振器。
  6. 前記第1共振素子の前記第2方向の端と、前記第2導体部との間に位置し、導体から成り、前記第1共振素子の前記第2方向の端と前記第2導体部とを接合する接合層を、さらに備える請求項1〜5のいずれか1つに記載の共振器。
  7. 第1周波数調整具であって、第1導体部に設けられ、導体から成り、前記第2共振素子の内側で前記第1導体部からの突出量を変化させることによって周波数を調整するための第1周波数調整具を、さらに備える請求項1〜6のいずれか1つに記載の共振器。
  8. 第2周波数調整具であって、前記第2導体部に設けられ、導体から成り、前記第3共振素子の内側で前記第2導体部からの突出量を変化させることによって周波数を調整するための第2周波数調整具を、さらに備える請求項1〜7のいずれか1つに記載の共振器。
  9. 前記第2導体部と前記第1共振素子の前記第2方向の端との間に位置し、誘電体から成る支持部を有する、請求項1〜8のいずれか1つに記載の共振器。
  10. 導体から成り、前記第1共振素子の外周面の少なくとも一部を被覆するように設けられた外周面被覆層を有する、請求項1〜9のいずれか1つに記載の共振器。
  11. 導体から成り、前記第1共振素子の内周面の少なくとも一部を被覆するように設けられた内周面被覆層を有する、請求項1〜10のいずれか1つに記載の共振器。
  12. 前記第1共振素子は、前記第2導体部との接合部の気孔面積率が軸方向中央部の気孔面積率より低い、請求項1〜11のいずれか1つに記載の共振器。
  13. 前記第1共振素子は、内周側表層部の気孔面積率および外周側表層部の気孔面積率が前記内周側表層部と前記外周側表層部との間に位置する中間部の気孔面積率より高い、請求項1〜12のいずれか1つに記載の共振器。
  14. 請求項1〜13のいずれか1つに記載の共振器であって、互いに電磁気的に結合するように列を成して配設された複数の共振器と、
    前記列の一方端に位置する共振器に、電気的または電磁気的に接続される第1端子部と、
    前記列の他方端に位置する共振器に、電気的または電磁気的に接続される第2端子部と、を有するフィルタ。
  15. アンテナと、通信回路と、前記アンテナおよび前記通信回路に接続された請求項14に記載のフィルタと、を有する通信装置。
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