JP2003023315A - 表面実装型誘電体アンテナ装置及び該誘電体アンテナ装置の特性調整方法 - Google Patents

表面実装型誘電体アンテナ装置及び該誘電体アンテナ装置の特性調整方法

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JP2003023315A
JP2003023315A JP2001207904A JP2001207904A JP2003023315A JP 2003023315 A JP2003023315 A JP 2003023315A JP 2001207904 A JP2001207904 A JP 2001207904A JP 2001207904 A JP2001207904 A JP 2001207904A JP 2003023315 A JP2003023315 A JP 2003023315A
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Japan
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antenna device
dielectric
dielectric antenna
electrode
dielectric substrate
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Seiji Kaminami
誠治 神波
Naotake Okamura
尚武 岡村
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装基板への実装位置の制約が少なく、外部
の影響を受け難く、実装基板のアース電極の寸法の低減
を図ることができ、指向性を有するように構成すること
ができ、外付けのインピーダンス整合回路を省略するこ
とができ、かつ周波数調整が容易な表面実装型誘電体ア
ンテナ装置を提供する。 【解決手段】 誘電体基板2の表面のうち、露出領域を
構成する露出面としての側面2eを除く、上面2a、下
面2b、端面2c,2d及び側面2fがシールド電極3
で覆われており、該シールド電極3に貫通孔3bが形成
されており、該貫通孔3b内に誘電体基板2内に延びる
ビアホール電極4が配置されており、該ビアホール電極
4から給電された場合に、誘電体基板2がキャビティ共
振し、該キャビティ共振による共振電磁界の一部が露出
面としての側面2eから外部に放射される、表面実装型
誘電体アンテナ装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、準マイクロ波〜ミ
リ波帯の通信機に使用されるアンテナ装置に関し、より
詳細には、誘電体基板を用いた表面実装型の誘電体アン
テナ装置、該アンテナ装置の製造方法及び特性調整方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表面実装型の誘電体アンテナ装置
が種々提案されている。図26及び図27を参照して、
従来の表面実装型誘電体アンテナ装置を説明する。
【0003】従来の表面実装型誘電体アンテナ装置10
1は、実装基板102に実装されてアンテナを構成して
いる。この表面実装型誘電体アンテナ装置101は、誘
電体多層基板内に螺旋状の金属導体を埋設した構造を有
し、該螺旋状の金属導体の一端から給電されるように構
成されている。
【0004】また、実装基板102の上面には、アース
電極103が、誘電体アンテナ装置101が実装される
部分を除いてほぼ全面に形成されている。この場合、誘
電体アンテナ装置101は、実装基板102のアース電
極103が形成されているところを除いて、かつ実装基
板102の端縁102a近傍に実装される。
【0005】図27に示すように、この誘電体アンテナ
装置101では、実装基板102のアース電極103
と、誘電体アンテナ装置101内の螺旋状の導体部とが
一対となって、図27に略図的に示すようにダイポール
アンテナのような共振を生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の表面実装型誘電
体アンテナ装置101では、実装基板102上のアース
電極103と誘電体アンテナ装置101の螺旋状導体部
とが一対となってダイポールアンテナのように共振する
ものであるため、誘電体アンテナ装置101の実装基板
102上における実装位置が限定されるという問題があ
った。すなわち、アース電極103が設けられていると
ころを除き、かつ実装基板102の端縁102a近傍に
配置されねばならなかった。
【0007】また、実装基板102上のアース電極10
3がアンテナの一部を構成するため、アース電極103
の形状や実装基板102の形状によりアンテナ特性が変
動するという問題もあった。加えて、大きな利得を得る
には、実装基板102に設けられているアース電極10
3の面積を大きくする必要があり、従って小型化を進め
ることが困難であった。
【0008】また、誘電体アンテナ装置101の周りに
は強い電磁界が発生するため、他の電子部品、実装基板
102のアース電極103、電子機器の筐体、人体など
が誘電体アンテナ装置101に近づくと、アンテナの特
性が劣化することになる。すなわち、外部の影響を受け
易く、それによってアンテナ特性の劣化が生じがちであ
った。
【0009】また、ダイポールアンテナと同様の動作原
理によりアンテナとしての動作が行われるため、実装基
板102に対して垂直方向の偏波に対しては、上記誘電
体アンテナ装置101は感応しない。また、ダイポール
アンテナと同様の動作原理で動作するものであるため、
誘電体アンテナ装置101では、F/B比(フロント/
バックの利得比)がある程度大きい指向性を得ることが
できなかった。
【0010】さらに、誘電体アンテナ装置101内にイ
ンピーダンス整合を調整する構造を有しないので、イン
ピーダンス整合回路を外付けする必要があった。また、
螺旋状導体が内蔵されているので、トリミングによる周
波数調整を容易に行うことができなかった。
【0011】本発明の目的は、上述した従来の誘電体ア
ンテナ装置の種々の欠点を解消し、実装基板への実装位
置の制約が少なく、実装基板や外部要因によるアンテナ
特性の変動が生じ難く、実装基板に対して垂直方向の偏
波に感応でき、指向性を与えることができ、さらにイン
ピーダンス調整機能を有し、トリミングによる周波数調
整が容易な表面実装型誘電体アンテナ装置及び該誘電体
アンテナ装置の特性調整方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の広い局面によれ
ば、対向し合う第1,第2の主面と、第1,第2の主面
を結ぶ一対の側面及び一対の端面とを有する誘電体基板
と、前記誘電体基板の外表面を覆うように形成されてお
り、かつ貫通孔と、共振電磁界の一部を放射する露出領
域を形成するための開口とを有するシールド電極と、前
記貫通孔内において、前記シールド電極とは接触しない
ように、誘電体基板外表面から誘電体基板内に延びるビ
アホール電極とを備え、前記ビアホール電極に給電され
た場合、前記誘電体基板がキャビティ共振し、該共振に
よる共振電磁界の一部が前記露出領域から外部に放射さ
れる、表面実装型誘電体アンテナ装置が提供される。
【0013】本発明に係る表面実装型誘電体アンテナ装
置の特定の局面では、上記キャビティ共振は、TEモー
ドまたはTMモードの上記露出領域により変形されたモ
ードの共振である。
【0014】本発明の別の特定の局面では、前記露出領
域が誘電体基板の1つの側面に構成されており、該露出
領域から放射される電磁界の電界成分が、誘電体基板の
第1,第2の主面に対して略直交する偏波成分を有す
る。
【0015】本発明に係る表面実装型誘電体アンテナ装
置のさらに他の特定の局面では、前記開口が前記誘電体
基板の1つの側面の全領域に至るように構成されてお
り、該1つの側面が前記露出領域としての露出面を構成
しており、前記シールド電極が前記貫通孔を除いて、前
記露出面とされている側とは反対側の側面、第1,第2
の主面及び一対の端面を覆うように形成されている。
【0016】本発明に係る表面実装型誘電体アンテナ装
置のさらに別の特定の局面では、前記貫通孔が、前記誘
電体基板の第2の主面に形成されており、該第2の主面
と直交する方向に前記ビアホール電極が形成されてい
る。
【0017】本発明に係る誘電体アンテナ装置のさらに
他の特定の局面では、前記シールド電極の一部に、前記
キャビティ共振の共振周波数を調整するためのトリミン
グ用溝が形成されている。
【0018】本発明に係る表面実装型誘電体アンテナ装
置の別の特定の局面では、前記ビアホール電極が、前記
表面実装型誘電体アンテナ装置に接続される外部線路と
インピーダンス整合を図り得る位置に形成されている。
【0019】本発明に係る表面実装型誘電体アンテナ装
置の製造方法は、本発明の表面実装型誘電体アンテナ装
置の製造方法であって、前記誘電体基板として、所望の
キャビティ共振周波数に応じた外寸法及び比誘電率を有
し、かつ内部に前記ビアホール電極が形成された誘電体
基板を用意する工程と、前記誘電体基板の外表面に前記
シールド電極を形成する工程とを備える。
【0020】本発明に係る製造方法の特定の局面では、
前記シールド電極の一部に、前記キャビティ共振の共振
周波数調整用トリミング用溝を形成することにより、周
波数調整を行う工程がさらに備えられる。
【0021】本発明に係る表面実装型誘電体アンテナ装
置の特性調整方法は、本発明に従って構成された表面実
装型誘電体アンテナ装置の特性調整方法であって、前記
表面実装型誘電体アンテナ装置を、グラウンド電位に接
続される部材を有する実装基板に実装するに際し、前記
実装基板のグラウンド電位に接続される部材に表面実装
型誘電体アンテナ装置のシールド電極を接触させるよう
に実装が行われ、それによって表面実装型誘電体アンテ
ナ装置の指向性の調整が行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
具体的な実施例を説明することにより、本発明を明らか
にする。
【0023】図1は、本発明の一実施例に係る表面実装
型誘電体アンテナ装置を説明するための模式的斜視図で
ある。本実施例の誘電体アンテナ装置1は、実装基板上
のアース電極とは無関係に、表面実装型誘電体アンテナ
装置1のみの共振でアンテナとして動作する。
【0024】図1に示すように、誘電体アンテナ装置1
は、矩形板状の誘電体基板2と、誘電体基板2の外表面
に形成されたシールド電極3とを有する。本実施例で
は、誘電体基板2は、第1,第2の主面としての上面2
a及び下面2bと、一対の端面2c,2dと、一対の側
面2e,2fとを有する。シールド電極3は、側面2e
を除いて、上面2a、下面2b、端面2c,2d及び側
面2fを覆うように形成されている。従って、側面2e
が、露出されており、該側面2eが本発明における露出
領域としての露出面を構成している。言い換えれば、シ
ールド電極3は、誘電体基板2の外表面を覆うように形
成されており、かつ側面2eを露出させるための開口3
aを有する。
【0025】また、誘電体基板2の下面2bにおいて
は、図1に下方に投影して示すように、貫通孔3bが形
成されている。貫通孔3b内には、ビアホール電極4が
配置されている。図1では、ビアホール電極4の下端面
のみが略図的に示されているが、図2に示すように、ビ
アホール電極4は、下面2bから上方に延ばされてい
る。もっとも、ビアホール電極4の上端4aは、誘電体
基板2の高さ方向中央よりも下方に位置している。
【0026】本実施例の誘電体アンテナ装置1では、上
記ビアホール電極4から給電が行われ、その場合、誘電
体基板2がシールド電極3により覆われているので、キ
ャビティ共振し、該共振による共振電磁界の一部が露出
面としての側面2eから外部に放射され、アンテナとし
て動作する。
【0027】従って、共振電磁界の大部分は、誘電体ア
ンテナ装置1内に閉じ込められ、かつ共振電流もシール
ド電極3の内面側を流れることになる。よって、シール
ド電極3は、外部に対する電磁シールド効果を発揮す
る。
【0028】従って、誘電体アンテナ装置1では、実装
される実装基板のアース電極や、他の電子部品による影
響を受け難い。また、人体等が近づいたとしても、それ
によってアンテナ特性が劣化することもない。
【0029】加えて、実装基板のアース電極をアンテナ
を構成するために利用する必要がないため、誘電体アン
テナ装置1は、実装基板の任意の位置に表面実装され得
る。本実施例の誘電体アンテナ装置1では、露出面とし
ての側面2eの外側に電磁界が形成されるため、側面2
eの外側に実装基板のアース電極などの金属部品を配置
すれば、該電磁界の分布を調整することができ、それに
よって指向性を有するアンテナ装置を容易に構成するこ
ともできる。
【0030】また、表面実装型誘電体アンテナ装置1の
下面2b側を実装基板上に載置して実装した場合には、
露出面としての側面2eから露出する電磁界は実装面に
対して垂直な電界成分を有することになる。従って、実
装基板面に対して垂直な方向の偏波成分に感応し得るア
ンテナ装置を構成することができる。
【0031】また、以下の具体的な実験例から明らかな
ように、誘電体アンテナ装置1では、誘電体基板2内に
共振電磁界を発生させるための励振源としてビアホール
電極4が形成されている。従って、誘電体基板2内にお
いて励振される共振電磁界は、このビアホール電極の位
置及び寸法によって異なることになる。よって、後述す
る実験例から明らかなように、ビアホール電極4の形成
位置を変更することにより、特性インピーダンスを容易
に調整することができる。
【0032】加えて、誘電体アンテナ装置1では、共振
電流が流れるシールド電極3が、外表面に露出している
ので、シールド電極3をトリミングすることにより、共
振電流の流れ方を変えることができる。従って、共振周
波数を容易に変化させることができ、アンテナ装置1の
特性を容易に調整することができる。
【0033】次に、上記表面実装型誘電体アンテナ装置
1の具体的な実験例につき説明する。比誘電率24、t
anδ=0.001(5GHzにおける値)のガラスセ
ラミックスからなる誘電体基板2に、シールド電極3及
びビアホール電極4をCuを用いて形成した。この誘電
体アンテナ装置1の製造に際しては、上記ガラスセラミ
ックスを主体とする複数枚のグリーンシートを用意し
た。このうち、ビアホール電極4が形成される部分に位
置されるグリーンシートには貫通孔を形成し、該貫通孔
にCuペーストを充填した。また、最上部に積層される
グリーンシート上には、シールド電極3の誘電体基板2
の上面2aに位置する部分を構成するため、全面にCu
ペーストを印刷した。同様に、最下部に位置するセラミ
ックグリーンシートには、上記ビアホール電極4を構成
するための貫通孔の形成及びCuペーストの充填ととも
に、下面に貫通孔3bを有するシールド電極部分を形成
するためにCuペーストを印刷した。このようにして用
意された複数枚のグリーンシートを積層し、厚み方向に
圧着し、積層体を得た。この積層体を、誘電体基板2の
寸法に切断し、端面2c,2d及び側面2fに相当する
部分にCuペーストを印刷した後、焼成した。このよう
にして、共振周波数が約5.2GHzとなるように、焼
結後の寸法が10×4×高さ1.5mmの誘電体アンテ
ナ装置1を得た。なお、誘電体アンテナ装置1の共振周
波数は、誘電体基板2の外寸法及び誘電体基板2を構成
する材料の比誘電率により調整することができる。これ
を、下記の表1を参照して説明する。
【0034】すなわち、上記誘電体アンテナ装置1の製
造に際し、誘電体基板2の寸法と、誘電体基板を構成す
るガラスセラミックスの種類を異ならせ、比誘電率を変
化させることにより、下記の表1に示す試料番号1〜9
の各誘電体アンテナ装置を作製した。これらの試料番号
1〜9の誘電体アンテナ装置の共振周波数を下記の表1
に示す。
【0035】
【表1】
【0036】表1から明らかなように、誘電体基板2の
寸法及び誘電体基板を構成する材料の比誘電率を異なら
せることにより、共振周波数を変化させることができ、
それによって任意の周波数のアンテナを容易に構成し得
ることがわかる。
【0037】次に、上記ビアホール電極4の位置を変化
させた場合の特性の変化を説明する。上記実施例の誘電
体アンテナ装置1の製造に際し、ビアホール電極とし
て、横断面が0.2mm×0.2mm、高さが0.75
mmの角柱状のビアホール電極4を形成した。50Ωの
外部線路とのインピーダンス整合を行うために、図3に
矢印Aで示すように、ビアホール電極4の形成位置を変
化させた。図4は、ビアホール電極4の形成位置を図3
の矢印A方向に変化させた場合のリターンロス、すなわ
ちS11パラメータの変化を示すスミスチャートであ
る。図4において、実線X1〜X3は、それぞれ、ビア
ホール電極4が誘電体基板2の下面2b上において、端
縁2gから1000μm、1200μm及び1400μ
m隔てられた位置の場合の結果を示す。図4から明らか
なように、ビアホール電極4の形成位置を変化させるこ
とにより、インピーダンス整合を容易に図り得ることが
わかる。
【0038】従来の誘電体アンテナ装置では、外部の影
響を受けるため、外部線路とインピーダンス整合を図る
ために、外付けのインピーダンス調整回路を取り付けね
ばならなかった。これに対して、上記のように、本実施
例の誘電体アンテナ装置1は、外部の影響を受け難いの
で、上記ビアホール電極4の形成位置を調整することに
より、製造段階で外部線路とのインピーダンス整合を容
易に図ることができる。
【0039】図5(a)及び(b)は、図1に示した実
施例の第1,第2の変形例を説明するための各底面図で
ある。上記実施例の誘電体アンテナ装置1では、図3に
底面図で示されているように、ビアホール電極4は、誘
電体基板2の底面2bの中心を通る対称軸B上に配置さ
れていたが、図5(a)及び(b)に示すように、ビア
ホール電極4の形成位置は、上記対称軸上に限定される
ものではない。すなわち、図5(a)及び(b)に示す
ように、誘電体基板2の底面2bの様々な位置に形成す
ることができる。加えて、上記実施例では、底面2b上
にビアホール電極4は露出されていたが、ビアホール電
極の形成位置及びビアホール電極をシールド電極3と分
離するための貫通孔3bは、誘電体基板2の上面2a、
端面2c,2d及び側面2fのいずれに形成されていて
もよい。すなわち、本発明に係る誘電体アンテナ装置に
おいて、給電を行うためのビアホール電極4の位置の自
由度は非常に高く、誘電体アンテナ装置1が実装される
実装基板に応じて適宜に変更することができる。これ
は、ビアホール電極の形成位置を変更した場合であって
も、誘電体アンテナ装置1を動作させるのに十分な共振
電磁界分布が形成されるためである。
【0040】もっとも、表面実装を容易とするには、上
記実施例及び変形例のように、誘電体基板2の下面2b
にビアホール電極4を露出させることが望ましい。ま
た、上記実施例では、0.2mm×0.2mmの断面を
有する角柱状のビアホール電極4を形成したが、ビアホ
ール電極4は円柱状などの他の形状であってもよい。ま
た、誘電体基板2内に延ばされており、誘電体基板2を
被覆しているシールド電極3と短絡されない限り、様々
な形状のビアホール電極4を形成することができる。
【0041】次に、図6を参照して、誘電体アンテナ装
置1への給電方法を説明する。給電に際しては、ビアホ
ール電極4に対し、同軸線路の芯線7またはマイクロス
トリップライン、ストリップラインもしくはコプレナー
ラインのライン部が接続され、シールド電極3には、こ
れらの外部線路のグラウンド電位に接続される部分が電
気的に接続される。
【0042】なお、外部線路との電気的接続を容易とす
るために、ビアホール電極4に電極パッドを連ねて形成
してもよく、あるいは金属端子などをビアホール電極4
に接合してもよい。
【0043】図7は、上記実施例の誘電体アンテナ装置
1の単体の共振特性、すなわちS11パラメータの周波
数変化を示す。図7から明らかなように、設計周波数
5.15GHz付近において、インピーダンス整合が図
れたアンテナ共振を得られていることがわかる。
【0044】図8及び図9は、本実施例の誘電体アンテ
ナ装置の共振点における電磁界分布を示す図である。な
お、この電磁界分布は、ヒューレットパッカード社製、
3次元電磁界シュミレータHFSSを用いて得られた結
果であり、図8は誘電体基板2の上面及び下面と平行な
面内における磁界ベクトル分布を、図9は、誘電体基板
の前述した対称軸B(図3参照)に沿った側面断面図に
おける電界ベクトル分布を略図的に示す。
【0045】図8及び図9から、誘電体アンテナ装置1
では、誘電体基板内に共振電磁界が発生し、露出面2e
から共振電磁界の一部が漏れる形の電磁界分布が構成さ
れることがわかる。また、漏れた電磁界では、誘電体基
板の上面から下面に向かうように電界が分布しているこ
とがわかる。
【0046】図8及び図9に示されている電磁界分布か
ら、本実施例の誘電体アンテナ装置1内における共振電
磁界の形は、図10(a)及び(b)に示す方形空洞共
振器51の共振モードとして知られているTE110モ
ードを図10の破線Y1で分割することにより得られた
形に相当することがわかる。従って、本実施例の誘電体
アンテナ装置1は、方形空洞共振器の共振器を構成する
金属壁を一部取り除くように変形したものに相当すると
考えられる。
【0047】従って、本実施例の誘電体アンテナ装置
は、TEモードまたはTMモードが上記露出面により変
形されたモードの共振を利用したものであるということ
ができる。
【0048】図11及び図12は、本実施例の誘電体ア
ンテナ装置の3次元の放射パターンを説明するための図
であり、図11は、誘電体アンテナ装置1のZX面内の
利得の指向性を示し、図12はXY面内における利得の
指向性を示す。なお、X、Y及びZ軸は、図13に示さ
れているように定義される軸であり、誘電体基板2の短
辺方向がX軸、長辺方向がY軸、高さ方向がZ軸であ
る。
【0049】なお、図11のZX面内の利得とは、ZX
面と平行な偏波に対する利得を示し、図12はXY面と
垂直な方向の偏波に対する利得を示す。なお、図11に
おいて、垂直な偏波に対する利得は−20dBi以下で
あるため、図示を省略する。同様に、図12において、
XY面内の利得において、水平な偏波に対する利得は−
20dBi以下になるため省略する。
【0050】図11及び図12から明らかなように、Z
X面内では等方的なパターン、XY面内では8の字的な
放射パターンとなることがわかる。また、上記のような
偏波に対して利得が生じることは、図8及び図9に示し
た電磁界分布からも理解され得る。
【0051】上記図11及び図12に示した放射パター
ンは、ダイポールアンテナをY軸方向に設置した場合の
放射パターンと類似している。しかしながら、図11及
び図12から明らかなように、感応する偏波面が、本実
施例の誘電体アンテナ装置とダイポールアンテナとでは
90度異なっている点において相違している。
【0052】前述した従来の誘電体アンテナ装置101
は、ダイポールアンテナの変形と見なすことができる。
従って、図14に示すように、従来の誘電体アンテナ装
置101をY軸方向にその長辺が位置するように配置し
た場合、3次元放射パターンと利得の指向性はダイポー
ルアンテナと同様となる。これに対して、本実施例の誘
電体アンテナ装置では、上記ダイポールアンテナとは、
感応する偏波面が90度異なっている。すなわち、本実
施例の誘電体アンテナ装置1と、従来の誘電体アンテナ
装置101とでは、感応する偏波面が90度異なること
になる。
【0053】従って、本実施例の誘電体アンテナ装置1
では、従来例では困難であった実装面に対して垂直な方
向の偏波に対する利得を得ることができる。下記の表2
に、本実施例の誘電体アンテナ装置の特性を示す。
【0054】
【表2】
【0055】なお、上述した実験例及び表2の結果は、
誘電体アンテナ装置1単体における特性に基づくもので
ある。従って、本実施例の誘電体アンテナ装置は、単体
でアンテナとして動作していることがわかる。
【0056】次に、本実施例の誘電体アンテナ装置1を
実装基板に実装した場合の特性を示す。図15に示すよ
うに、平面形状が30mm×長さ方向寸法Lmmの実装
基板11上に、上記実施例の誘電体アンテナ装置1を実
装基板11の短辺11aに近接して実装した。なお、実
装基板11としては、厚み1mmのガラスエポキシ基板
を用いた。また、誘電体アンテナ装置1が実装される面
は、アンテナ装置1への給電ポ―トが形成される部分を
除いては、アース電極により被覆されている。上記実装
基板11の長さ方向寸法Lを変化させた場合のアンテナ
特性の変化を下記の表3に示す。
【0057】
【表3】
【0058】表3から明らかなように、本実施例の誘電
体アンテナ装置1は、実装基板11上に実装した場合
にも特性が劣化しないこと、実装基板11の大きさを
変化させてもアンテナ特性がアンテナ装置1単体の特性
からほとんど変化しないこと、並びに実装基板11の
大きさに関わらず十分大きな利得の得られることがわか
る。の効果は、本実施例の誘電体アンテナ装置では、
共振電磁界が誘電体基板内に閉じ込められ、シールド電
極3により外界の影響が遮断されているためであると考
えられる。また、及びの効果は、実装基板のアース
電極がアンテナの一部を構成するものではなく、誘電体
アンテナ装置1単体でアンテナとしての特性が得られる
ためと考えられる。
【0059】図16は、30mm×30mm×厚み1m
mのガラスエポキシ基板からなる実装基板21上に誘電
体アンテナ装置1を、実装基板21の端縁21aからの
距離Cの位置に実装した状態を示す平面図である。な
お、誘電体アンテナ装置1が実装される面は、アンテナ
装置1への給電ポートが形成される部分を除いては、ア
ース電極により被覆されている。この実装に際しての距
離Cを変化させた場合の特性の変化を下記の表4に示
す。また、距離C=3mmの場合のZX面内の面に水平
な偏波に対する利得dBiの指向性を図17及び図18
に示す。
【0060】
【表4】
【0061】表4及び図17及び図18の結果から、誘
電体アンテナ装置1が実装基板21の端縁21aから遠
ざかるにつれて、共振周波数が高くなるが、数mm程
度離せば共振周波数が高くなる効果は飽和すること、
整合状態は変化しないこと、利得の指向性がF/B比
を有するようになる(なお、アンテナ装置1を実装した
面側がFrontであり、裏面側がBack)ことがわ
かる。
【0062】また、上記結果から、誘電体アンテナ装置
1では、実装位置に関わらずアンテナとして動作するこ
とがわかる。従来のアンテナ装置1では、前述したよう
に誘電体アンテナ装置101の実装位置は実装基板10
2の端縁近傍に限定されていた。これは図19に示すよ
うに、アンテナの一部として利用される実装基板102
のアース電極103に、誘電体アンテナ装置101中の
導体に流れる電流と逆向きの電流が流れるのを防ぐた
め、すなわち利得の劣化を防ぐためである。
【0063】これに対して、本実施例の誘電体アンテナ
装置1では、上記のように実装基板の端縁21aから離
れた位置に実装された場合でも、十分なアンテナ特性を
得られることがわかる。
【0064】また、ダイポールアンテナの変形例として
考えられる従来の誘電体アンテナ装置101では、F/
B比を有する指向性を得ることはできなかったのに対
し、上記のように本実施例の誘電体アンテナ装置1で
は、実装基板21の端縁21aから離れた位置に実装さ
れることにより、実装基板21のアース電極が誘電体基
板の露出面の前方に存在する電磁界中に入ることにな
り、それによってフロント側の近傍電磁界を大きく、バ
ック側の近傍電磁界を小さくすることができる。従っ
て、F/B比を有する指向性を実現することができる。
【0065】図20は、30mm×30mm×厚み1m
mのガラスエポキシ基板からなる実装基板31上に本実
施例の誘電体アンテナ装置1を実装し、誘電体アンテナ
装置1の後側領域aあるいは側方領域bに、誘電体アン
テナ装置1と接するように10×4×4mmの金属ブロ
ックを取り付けた実験例を示す。なお、誘電体アンテナ
装置1が実装される面は、アンテナ装置1への給電ポー
トが形成される部分を除いては、アース電極により被覆
されている。この実験例は、誘電体アンテナ装置周りの
金属部材や電子部品による影響を調べるために行った実
験例である。金属ブロックのアンテナ特性に対する影響
を上記金属ブロックの位置を変化させることにより求め
た。結果を下記の表5に示す。
【0066】
【表5】
【0067】表5から明らかなように、誘電体アンテナ
装置1の周りに他の部品やシールド部材が配置されたと
しても、アンテナ特性がほとんど変化しないことがわか
る。すなわち、シールド電極3により誘電体アンテナ装
置1が外部の影響を遮断しているため、従来の誘電体ア
ンテナ装置101とは異なり、外部の金属部材の影響を
受け難く、誘電体アンテナ装置1自体のアンテナ特性を
確実に利用し得ることがわかる。すなわち、誘電体アン
テナ装置1では、露出面が金属部材により覆われない限
り、アンテナとしての機能を確実に発揮する。
【0068】また、表5の指向性利得(最大値)の結果
から、実装基板のグラウンド電位に接続される部材とし
ての上記金属ブロックに表面実装型アンテナ装置のシー
ルド用アース電極を接続させるようアンテナ装置を実装
することにより、あるいは、金属ブロックに接続させた
状態で表面実装型アンテナ装置の位置を調整することに
より、指向性を調整し得ることがわかる。
【0069】例えば、図21に示すように、誘電体アン
テナ装置1が金属ブロック41中に半ば埋め込まれた場
合であっても、アンテナ装置1のアンテナ特性はほとん
ど変化しない。従って、電子機器の金属ケースに誘電体
アンテナ装置1を内蔵させ得ることがわかる。
【0070】前述したように、本実施例の誘電体アンテ
ナ装置1の共振周波数は、誘電体基板の寸法と誘電体基
板を構成する材料の比誘電率により制御することができ
る。さらに、誘電体基板を覆うシールド電極をトリミン
グすることによっても共振周波数を変化させることがで
きる。このようなトリミングにより周波数特性が調整さ
れる例を図22及び図23を参照して説明する。
【0071】図22は、上記誘電体アンテナ装置1にお
いて、シールド電極3の一部にレーザー等によりトリミ
ングを行い、トリミング用溝としてシールド電極欠如部
3cを形成した構造を示す。図23の破線Pは、上記ト
リミング前のアンテナ特性を示し、実線Qはトリミング
後の特性を示す。上記のようにトリミングすることによ
り共振周波数を低める方向に容易に調整し得ることがわ
かる。これは、シールド電極3の内側を流れる共振電流
の流れを妨げるようにトリミングが行われたためであ
り、等価回路的にはトリミングによりインダクタンス分
Lを装荷したのと同等の効果が得られる。
【0072】なお、上述した実施例では、誘電体基板2
の一方の側面2eが露出領域としての露出面とされてお
り、残りの面がシールド電極3で被覆されていたが、本
発明に係る誘電体アンテナ装置1は、上記実施例の構造
に限定されず、様々に変形することができる。図24
(a)及び(b)並びに図25(a)〜(c)は、本実
施例の誘電体アンテナ装置1の変形例を示す各斜視図で
ある。
【0073】図24(a)に示すように、誘電体基板の
上面及び下面にシールド電極3A,3Bが形成されてお
り、側面2eが露出面とされている。ここでは、他方の
側面及び端面にはシールド電極は形成されていないが、
代わりに、上面と下面とを結ぶ多数のシールド用スルー
ホール電極3Cが形成されている。多数のシールド用ス
ルーホール電極3Cは、図示のように一対の端面及び露
出面とは反対側の側面近傍に該端面及び側面と平行に配
置されている。従って、シールド電極3A,3Bと多数
のシールド用スルーホール電極3Cで囲まれた空間に電
磁界が閉じ込められる。
【0074】なお、多数のスルーホール電極3Cに代え
て、メッシュ状の電極を用いてもよい。図24(b)に
示す変形例の誘電体アンテナ装置41では、シールド電
極3D〜3Hが、誘電体基板2内に内蔵されている。す
なわち、誘電体基板2の上面2a、下面2b,端面2
c,2d及び側面2fの内側に内部電極の形態で埋設さ
れている。このように、シールド電極は、誘電体基板2
内に埋設されていてもよい。
【0075】図25(a)に示す誘電体アンテナ装置4
2では、斜線のハッチングを付して示す上面2aが露出
面とされており、残りの面がシールド電極で被覆されて
いる。また、図25(b)に示す誘電体アンテナ装置4
4では、露出領域44aが、誘電体基板2の一方の端面
2cの一部から一方の側面2eの一部に至るように形成
されている。
【0076】また、図25(c)に示す誘電体アンテナ
装置45では、露出領域25aは、一方の端面2cに部
分的に形成されている。このように、本発明の誘電体ア
ンテナ装置における露出領域は、必ずしも、誘電体基板
2の1つの面の全面にわたる必要はなく、1つの面の一
部にのみ構成されていてもよく、複数の面に跨がるよう
に形成されていてもよい。
【0077】このように、露出領域の位置や大きさを変
えることにより、様々なアンテナ特性を容易に実現する
ことができる。
【0078】
【発明の効果】本発明にかかる表面実装型誘電体アンテ
ナ装置では、上記露出領域及びビアホール電極形成のた
めの貫通孔を除いて外表面がシールド電極で覆われてお
り、ビアホール電極に給電された場合に、誘電体基板が
キャビティ共振し、該共振による共振電磁界の一部が露
出領域から外部に放射される。従って、上記キャビティ
共振が外部の影響を受け難いため、また、キャビティ共
振により外部に放射される共振電磁界を用いてアンテナ
特性を得るため、実装基板に実装される位置に制約を受
けず、アンテナ装置単体のアンテナ特性を確実に利用す
ることができる。よって、本発明に係るアンテナ装置で
は、実装基板上への実装位置が限定されず、実装位置に
よるアンテナ特性の劣化が生じ難い。また、大きな利得
を得るために、実装基板のアース電極を大きくする必要
がないため、搭載される電子機器の小型化を図ることが
できる。
【0079】さらに、誘電体アンテナ装置の周囲に、他
の電子部品、金属部材、実装基板のアース電極、電子機
器の筐体やシールド電極などが配置されたとしても、ア
ンテナ特性の劣化が生じず、人体等が近づいた場合でも
アンテナ特性の劣化が生じ難い。
【0080】加えて、実装基板に対して垂直な偏波に感
応し得るように実装基板上に実装することも可能であ
り、さらにF/B比を有する指向性を得るように構成す
ることも容易である。
【0081】また、誘電体アンテナ装置自体において、
ビアホール電極の形成位置等の変更によりインピーダン
ス整合を図ることができ、外付けのインピーダンス整合
回路を省略することができる。
【0082】さらに、上記シールド電極をトリミングす
ることにより、周波数調整を容易に図ることができる。
本発明に係る表面実装型誘電体アンテナ装置の製造方法
では、誘電体基板として、所望のキャビティ共振周波数
に応じた外寸法及び比誘電率を有し、かつ内部にビアホ
ール電極が形成された誘電体基板を用意した後、誘電体
基板の外表面にシールド電極を形成するだけで、本発明
の誘電体アンテナ装置を容易に得ることができる。従っ
て、外部の影響を受け難く、所望とするアンテナ特性を
有するアンテナ装置を容易に提供することができる。
【0083】シールド電極の一部に、共振周波数調整用
トリミング用溝を形成し、周波数調整を行った場合に
は、該トリミング用溝の形成及び溝の寸法を調整するこ
とにより、周波数特性を容易に調整することができる。
【0084】また、本発明に係る表面実装型誘電体アン
テナ装置の特性調整方法では、本発明に従って構成され
た表面実装型誘電体アンテナ装置を、グラウンド電位に
接続される部材を有する実装基板に実装するに際し、グ
ラウンド電位に接続される部材にアンテナ装置のシール
ド電極を接触させるように実装が行われ、それによって
アンテナ装置の指向性を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る誘電体アンテナ装置を
説明するための模式的斜視図。
【図2】図1に示した実施例の誘電体アンテナ装置の正
面断面図。
【図3】図1に示した実施例の誘電体アンテナ装置の底
面図。
【図4】実施例の誘電体アンテナ装置におけるビアホー
ル電極形成位置を変化させた場合のリターンロスの変化
を示すスミスチャート図。
【図5】(a)及び(b)は、図1に示した実施例の誘
電体アンテナ装置の各変形例を示す底面図。
【図6】実施例の誘電体アンテナ装置への給電方法を説
明するための模式的底面図。
【図7】実施例の誘電体アンテナ装置の単体の共振特性
を示す図。
【図8】実施例の誘電体アンテナ装置の上面及び下面と
平行な面内における磁界ベクトル分布を説明するための
略図的底面図。
【図9】実施例の誘電体アンテナ装置における誘電体基
板対称軸に沿った断面における電界ベクトル分布を示す
略図的側面断面図。
【図10】(a)及び(b)は、本発明と対比される方
形空洞共振器の共振モードを説明するための模式的平面
図及び模式的正面断面図。
【図11】実施例の誘電体アンテナ装置におけるZX面
内の利得の指向性を示す図。
【図12】実施例の誘電体アンテナ装置におけるXY面
内の利得の指向性を示す図。
【図13】実施例の誘電体アンテナ装置におけるX,Y
及びZ軸を説明するための模式的斜視図。
【図14】従来の誘電体アンテナ装置における3次元放
射パターンと利得の指向性を説明するための模式的斜視
図。
【図15】実施例の誘電体アンテナ装置のさらに他の変
形例を説明するための模式的底面図。
【図16】実施例の誘電体アンテナ装置のさらに別の変
形例を説明するための模式的底面図。
【図17】実装位置を変化させた場合のZX面内の面に
水平な偏波に対する利得の指向性を示す図。
【図18】実施例の誘電体アンテナ装置において、実装
位置を変化させた場合のZX面内の面に水平な偏波に対
する利得の指向性を示す図。
【図19】従来例の誘電体アンテナ装置における実装位
置による特性の変化の理由を説明するための模式的平面
図。
【図20】実施例の誘電体アンテナ装置の周囲に金属ブ
ロックを実装した例を示す模式的平面図。
【図21】実施例の誘電体アンテナ装置を金属ブロック
に露出面を除いて埋設した変形例を説明するための略図
的斜視図。
【図22】本実施例の誘電体アンテナ装置の特性調整方
法を説明するための図であり、トリミング用溝が形成さ
れている状態を示す模式的斜視図。
【図23】トリミング用溝を形成する前と形成後の実施
例の誘電体アンテナ装置の共振特性を示す図。
【図24】(a)及び(b)は、本発明の誘電体アンテ
ナ装置のさらに他の変形例を説明するための各斜視図。
【図25】(a)〜(c)は、本発明の誘電体アンテナ
装置のさらに別の変形例を説明するための各斜視図。
【図26】従来の誘電体アンテナ装置を実装基板に実装
した状態を示す斜視図。
【図27】従来の誘電体アンテナ装置の原理を説明する
ための模式的平面図。
【符号の説明】
1…誘電体アンテナ装置 2…誘電体基板 2a…上面(第1の主面) 2b…下面(第2の主面) 2c,2d…端面 2e…露出面としての側面 2f…側面 3,3A,3B…シールド電極 3C…スルーホールシールド電極 3D〜3H…シールド電極 3a…開口 3b…貫通孔 3c…シールド電極欠如部 4…ビアホール電極 42,44,45…誘電体アンテナ装置 44a,45a…露出領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J045 AA21 AB05 AB06 DA04 EA07 HA06 NA01 5J046 AA04 AA07 AA09 AB08 PA02 5J047 AA04 AA07 AA09 AB08 FD01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向し合う第1,第2の主面と、第1,
    第2の主面を結ぶ一対の側面及び一対の端面とを有する
    誘電体基板と、 前記誘電体基板の外表面を覆うように形成されており、
    かつ貫通孔と、共振電磁界の一部を放射する露出領域を
    形成するための開口とを有するシールド電極と、 前記貫通孔内において、前記シールド電極とは接触しな
    いように、誘電体基板外表面から誘電体基板内に延びる
    ビアホール電極とを備え、 前記ビアホール電極に給電された場合、前記誘電体基板
    がキャビティ共振し、該共振による共振電磁界の一部が
    前記露出領域から外部に放射される、表面実装型誘電体
    アンテナ装置。
  2. 【請求項2】 前記キャビティ共振が、TEモードまた
    はTMモードの前記露出領域により変形されたモードの
    共振である、請求項1に記載の表面実装型誘電体アンテ
    ナ装置。
  3. 【請求項3】 前記露出領域が誘電体基板の1つの側面
    に構成されており、該露出領域から放射される電磁界の
    電界成分が、誘電体基板の第1,第2の主面に対して略
    直交する偏波成分を有する、請求項1または2に記載の
    表面実装型誘電体アンテナ装置。
  4. 【請求項4】 前記開口が前記誘電体基板の1つの側面
    の全領域に至るように構成されており、該1つの側面が
    前記露出領域としての露出面を構成しており、前記シー
    ルド電極が前記貫通孔を除いて、前記露出面とされてい
    る側とは反対側の側面、第1,第2の主面及び一対の端
    面を覆うように形成されている、請求項1〜3のいずれ
    かに記載の表面実装型誘電体アンテナ装置。
  5. 【請求項5】 前記貫通孔が、前記誘電体基板の第2の
    主面に形成されており、該第2の主面と直交する方向に
    前記ビアホール電極が形成されている、請求項1〜4の
    いずれかに記載の表面実装型誘電体アンテナ装置。
  6. 【請求項6】 前記シールド電極の一部に、前記キャビ
    ティ共振の共振周波数を調整するためのトリミング用溝
    が形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載の表
    面実装型誘電体アンテナ装置。
  7. 【請求項7】 前記ビアホール電極が、前記表面実装型
    誘電体アンテナ装置に接続される外部線路とインピーダ
    ンス整合を図り得る位置に形成されている、請求項1〜
    6のいずれかに記載の表面実装型誘電体アンテナ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の表面実
    装型誘電体アンテナ装置の製造方法であって、前記誘電
    体基板として、所望のキャビティ共振周波数に応じた外
    寸法及び比誘電率を有し、かつ内部に前記ビアホール電
    極が形成された誘電体基板を用意する工程と、前記誘電
    体基板の外表面に前記シールド電極を形成する工程とを
    備える、表面実装型誘電体アンテナ装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記シールド電極の一部に、前記キャビ
    ティ共振の共振周波数調整用トリミング用溝を形成する
    ことにより、周波数調整を行う工程をさらに備える、請
    求項8に記載の表面実装型誘電体アンテナ装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれかに記載の表面
    実装型誘電体アンテナ装置の特性調整方法であって、前
    記表面実装型誘電体アンテナ装置を、グラウンド電位に
    接続される部材を有する実装基板に実装するに際し、前
    記実装基板のグラウンド電位に接続される部材に表面実
    装型誘電体アンテナ装置のシールド電極を接触させるよ
    うに実装が行われ、それによって表面実装型誘電体アン
    テナ装置の指向性の調整を行うことを特徴とする、表面
    実装型誘電体アンテナ装置の特性調整方法。
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