JP4803255B2 - 誘電体共振器、誘電体フィルタ、および通信装置 - Google Patents
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Description
この発明は、TE01δモードの共振電磁界を利用する誘電体共振器、該共振器を備えた誘電体フィルタおよび通信装置に関するものである。
従来、移動体通信の基地局用のフィルタとして、複数のTE01δモードの電界が誘電体コア内部に集中して存在する誘電体共振器(2重モードTE01δ共振器)を備えたフィルタが用いられている。このフィルタに用いられる2重モードTE01δ共振器は、誘電正接(tanδ)の小さな誘電体材料を用いることで高い無負荷Q(以下、単に「Qu」という。)特性を実現でき、フィルタの低損失化と優れた周波数選択性が得られる。なお、ここでのTE01δモードという表記は円筒座標系のもの(TEθrzと表される。)であり、同一の共振モードを直交座標系で表記(TExyzと表される。)するとTE110モードである。
また、誘電体共振器の一部に溝を設けて2つの共振モード同士を結合させる構成が特許文献1や特許文献2に開示されている。
ここで特許文献1に示された誘電体共振器の構成を図1の斜視図に基づいて説明する。誘電体共振器51は十字型断面を有する柱形状のものであり、2つの平板部52A,52Bから2重モードTE01δ共振器が構成されている。平板部52Aと平板部52Bの内隅部分には溝部56A,56Bが設けられている。この誘電体共振器51は支持板55上に接着されている。
このような構成では平板部52Aの内部で電界ベクトルが回る第1のTE01δモードが生じる。また、平板部52Bの内部で電界ベクトルが回る第2のTE01δモードが生じる。この2つのTE01δモードの電界ベクトルは、溝部56A,56Bによって歪み、上記2つのTE01δモード同士が結合する。この結合量は溝部56A,56Bの深さ寸法や幅寸法により定まる。
また、特許文献2には、溝部により2つのTM110モードを結合させた誘電体共振器が開示されている。
特開2004−186712号公報
特開平7−202530号公報
一般に、複数段の誘電体共振器を備える帯域通過フィルタでは、共振器同士の結合量とフィルタの比帯域幅とが比例したものになる。したがって比帯域幅の大きなフィルタを得るためには結合量の大きな誘電体共振器が必要であり、例えば2GHz帯で通過帯域幅が60MHz(比帯域幅が3%)のフィルタを得る場合には、共振器同士を3%程度と強く結合させる必要がある。
ここで特許文献1に示された構成における、溝部の深さ寸法による結合量の設定効果を図2に基づいて説明する。図2(A)は図1に示した誘電体共振器51の正面図である。各平板部52A,52Bの内隅部分の、溝部を設けない本来の対角線寸法をLhとし、また、溝部56A,56Bの深さ寸法をそれぞれLpで同一とすると、本来の対角線寸法に占める溝部の深さ寸法の割合(深さ割合Dp)は次式で表わされる。
Dp=2Lp/Lh
ここで、この深さ割合Dpと結合量の関係を図2(B)に示す。図示する横軸は深さ割合Dpであり、図示する縦軸が結合量である。
ここで、この深さ割合Dpと結合量の関係を図2(B)に示す。図示する横軸は深さ割合Dpであり、図示する縦軸が結合量である。
深さ割合Dpが0%の場合、即ち溝部56A,56Bを設けない場合、結合量は0であり、結合は生じない。また、深さ割合Dpが約50%未満の場合、結合量は0.5%以下と弱い結合量にしか設定できない。結合量を0.5%より大きく設定するためには、深さ割合Dpを50%以上に設定する必要がある。
このように特許文献1に示された誘電体共振器の場合、溝部の深さ寸法により結合量を設定できるが、結合量の大きな誘電体共振器を実現するには溝部の深さ寸法を極めて大きくする必要があった。例えば、比帯域幅3%のフィルタ特性を得るためには、溝部の深さ割合Dpを75%程度、即ち、各平板部の内隅部分の肉厚を本来の対角線寸法の1/4程度にして結合量が約3%の誘電体共振器を実現する必要があった。
このような極めて深い溝部を有する2重モードTE01δ共振器は、仮に製造しようとしても、誘電体共振器の焼結時や、溝部の深さ寸法のチューニング(切削)時に、溝部に亀裂が生じて誘電体共振器に割れ不良を生じることが多く、製造することが困難であった。
また、特許文献1に示された誘電体共振器を詳細設計する際には、以下の再設計のループを繰り返す必要があった。
1、溝部を深くする。→ 2、共振周波数が上がる。→ 3、共振周波数を下げるため肉厚を増す。→ 4、結合量が下がる。→ 5、溝部を深くする。
これにより、この誘電体共振器は極めて肉厚の厚いものとなり、等しい共振周波数で溝部を設けない基準形状の誘電体共振器に比べ、サイズが大きくなってしまう。そのため、特許文献1に示された誘電体共振器では小型化したフィルタを構成できない場合があった。
1、溝部を深くする。→ 2、共振周波数が上がる。→ 3、共振周波数を下げるため肉厚を増す。→ 4、結合量が下がる。→ 5、溝部を深くする。
これにより、この誘電体共振器は極めて肉厚の厚いものとなり、等しい共振周波数で溝部を設けない基準形状の誘電体共振器に比べ、サイズが大きくなってしまう。そのため、特許文献1に示された誘電体共振器では小型化したフィルタを構成できない場合があった。
また、サイズが大きな誘電体共振器をキャビティ内に収容する場合、キャビティを大型化しなければ、キャビティ内に誘電体共振器が占める割合が増加することになり、キャビティ内に生じるスプリアスモード(TMモード)の周波数が低下して、必要な減衰域に悪影響が及ぶことになる。
また、基準形状に比べて全体の肉厚が厚い誘電体共振器は、基準形状の誘電体共振器に比べてQu特性の面で劣る。そのため、特許文献1に示された誘電体共振器を用いるフィルタの低損失化には限界があった。
そこで本発明は、内隅部分に割れ不良が生じにくく、最適なQu特性および共振周波数、共振器サイズで、所望の結合量を実現した誘電体共振器を提供することを目的とする。また、この誘電体共振器を備え、低損失化および小型化したフィルタと通信装置を提供することを目的とする。
以下の説明では、十字型断面を有する柱状の誘電体共振器における十字の各枝を板構成部と称する。また、各板構成部それぞれの厚み方向を2等分する面を主中心面と称する。また、平行とは略平行を含む概念とし、直交は略直交を含む概念とする。
(1)この発明の誘電体共振器は、主中心面が互いに平行である第1・第2の板構成部と、主中心面が互いに平行であり且つ当該主中心面が前記第1・第2の板構成部の主中心面に対して直交する第3・第4の板構成部とを備え、いずれの前記主中心面にも直交する断面形状が、略十字型である誘電体共振器であって、第1の板構成部の主中心面と第2の板構成部の主中心面とを離間させ、第1・第2の板構成部内で電界ベクトルが回る第1のTE01δモードと、第3・第4の板構成部内で電界ベクトルが回る第2のTE01δモードと、を結合させたものである。
この構成では、第1および第2の板構成部の内部に電界ベクトルが回る第1のTE01δモードが生じる。また、第3および第4の板構成部の内部に電界ベクトルが回る第2のTE01δモードが生じる。この第1・第2のTE01δモードにより2重モードTE01δ共振器を構成する。
ここで、内部に第1のTE01δモードが生じる第1・第2の板構成部の主中心面同士を離間させるので、第1・第2の板構成部の主中心面同士が一致している状態に比べて、第1・第2の板構成部の内部を回る電界ベクトルが傾く。したがって、この傾いた電界ベクトルを持つ第1のTE01δモードが、第2のTE01δモードに対して結合する。この結合量は第1・第2の板構成部の主中心面間の距離により調整可能となる。
(2)また、この発明の誘電体共振器は、第3の板構成部の主中心面と第4の板構成部の主中心面とを離間させたものである。
この構成では、内部に第2のTE01δモードが生じる第3・第4の板構成部の主中心面同士を離間させるので、第3・第4の板構成部の主中心面同士が一致している状態に比べて、第3・第4の板構成部の内部を回る電界ベクトルが傾く。したがって、この傾いた電界ベクトルを持つ第2のTE01δモードが、上記第1のTE01δモードに対して結合する。この結合量は第3・第4の板構成部の主中心面間の距離によっても調整可能となる。
(3)また、この発明の誘電体共振器は、第1〜第4の板構成部のうち互いに隣接する2つの板構成部の主中心面同士が交わる交線を含む表面に、または前記交線近傍の表面に、前記交線に対して平行に延びる少なくとも1つの溝部を設けたものである。
この構成では、溝部により、第1・第2の板構成部の内部を回る電界ベクトルと第3・第4の板構成部の内部を回る電界ベクトルの傾きが、更に大きくなる方向、または小さくなる方向に変化する。したがって、この溝部の深さや幅寸法によって結合量の調整が可能となる。
(4)また、この発明のフィルタは、上記の誘電体共振器と、当該誘電体共振器を収容するキャビティと、前記第1・第2のTE01δモードのいずれかに結合して信号を入出力する第1の入出力部と、前記第1・第2のTE01δモードのいずれかに結合して信号を入出力する第2の入出力部と、を備えたものである。
(5)また、この発明のフィルタの、前記第1・第2の入出力部の少なくとも一方は、空洞半同軸共振器である。
(6)また、この発明の通信装置は、上記の誘電体共振器、または上記の誘電体フィルタを高周波回路部に備えたものである。
(1)第1・第2の板構成部の主中心面を離間させる構成により、各板構成部の内隅部分の溝部が必須では無くなり、内隅部分の肉厚が極端に薄くなることが無く、第1・第2のTE01δモードを結合させることができる。
これにより、各板構成部の内隅部分に割れ不良が生じる割合を低減できる。また、基準形状に対して各板構成部の内隅部分の位置が若干ずれるのみで2重モードTE01δ共振器を構成でき、最適な共振周波数、Qu特性、共振器サイズの誘電体共振器を得ることができる。また、第1・第2の板構成部における主中心面間の距離の調整により所望の結合量を得ることができる。
(2)第3・第4の板構成部の主中心面を離間させる構成により、第3・第4の板構成部における主中心面間の距離の調整によっても、所望の結合量を得ることができる。したがって、最適なQu特性および共振周波数、共振器サイズのまま、所望の結合量の誘電体共振器を得ることができる。また、結合量を極めて大きくすることができる。
(3)隣接する2つの板構成部の主中心面同士が交わる交線近傍の表面に、前記交線に対して平行に延びる溝部を設ける構成により、この溝部の深さ寸法や幅寸法の調整によって結合量の微調整ができる。また、溝部を設ける位置によっては、結合を弱める調整ができる。したがって、最適なQu特性、所望の共振周波数、小さな共振器サイズで、所望する結合量の誘電体共振器を得ることができる。
(4)上記の誘電体共振器をキャビティに収容するフィルタ構成により、フィルタを小型化、低損失化できる。また、小型化したままキャビティ内に生じるスプリアスモード(TMモード)の周波数を高く維持でき、必要な減衰域を得ることができる。
(5)また、入出力部としては空洞半同軸共振器を用いることによりスプリアスモード(TMモード)の伝播を阻止することができる。
(6)上記の誘電体共振器または上記の誘電体フィルタを備える通信装置の構成により、通信装置を小型化、低損失化できる。
以下、第1の実施形態に係る誘電体共振器およびそれを備えた通信用フィルタについて図3〜7を参照して説明する。なお以下の説明では、誘電体共振器の実装面を直交座標系のX−Y面とし、X−Y面に垂直な軸をZ軸とする。
図3は、誘電体共振器の主要な構成を示す斜視図である。この誘電体共振器1は支持板5の上に、接着剤の接着またはガラスグレースの焼付けにより接合している。誘電体共振器1と支持板5とが接合する面が誘電体共振器1の実装面となる。
誘電体共振器1は、誘電率が49である酸化チタン系セラミックを焼結してなる単一の柱状ブロックであり、柱状ブロックの軸方向(X軸方向)に垂直な断面(Y−Z面)が略十字型になるように板構成部2A〜2Dから構成している。この板構成部2A〜2Dそれぞれの肉厚は約10mmであり、誘電体共振器1のX軸方向、Y軸方向、Z軸方向いずれの外形寸法も約23mmである。また、この誘電体共振器のQu値は9500〜10000、共振周波数は略2GHzに設定している。
図4は、誘電体共振器1の三面図であり、図4(A)がX軸に垂直な正面(Y−Z面)図、図4(B)がY軸に垂直な側面(X−Z面)図、図4(C)がZ軸に垂直な下面(X−Y面)図である。ここで、板構成部2A〜2Dそれぞれの厚み方向を2等分する主中心面3A〜3Dは、板構成部2Aの主中心面3Aと板構成部2Bの主中心面3BがY軸に垂直である。また、板構成部2Cの主中心面3Cと板構成部2Dの主中心面3DはZ軸に垂直である。
このような構成では板構成部2Aと板構成部2Bとの内部にX−Z面内で電界ベクトルE1が回るTE01δyモードの共振モードが生じる。また、板構成部2Cと板構成部2Dとの内部にX−Y面内で電界ベクトルE2が回るTE01δzモードの共振モードが生じる。
ここで、板構成部2Bの主中心面3Bは、誘電体共振器1の外形寸法のY軸方向の中点を通るX−Z面であり、板構成部2Aの主中心面3Aは、主中心面3BからY軸方向の負方向に寸法L1だけ離間したX−Z面である。また、板構成部2Dの主中心面3Dは、誘電体共振器1の外形寸法のZ軸方向の中点を通るX−Y面であり、板構成部2Cの主中心面3Cは、主中心面3DからZ軸方向の正方向に寸法L2だけ離間したX−Y面である。
板構成部2Aと板構成部2Bとでは、主中心面3Aと主中心面3Bを離間しているので、電界ベクトルE1はY軸方向に傾いたものとなる。また、板構成部2Cと板構成部2Dとでは、主中心面3Cと主中心面3Dを離間しているので、電界ベクトルE2はZ軸方向に傾いたものとなる。したがって、電界ベクトルE1,E2ともにY−Z面にベクトル成分を持つことになる。ここで電界ベクトルE1,E2それぞれのY−Z面のベクトル成分同士が直交せずに、交わることで、TE01δyモードとTE01δzモードとが結合する。この結合量は離間寸法L1,L2によって定めることができる。
このような構成により、この誘電体共振器1はTE01δzモードとTE01δyモードとが結合する。各板構成部2A〜2Dの主中心面同士を離間させて結合させているので、誘電体共振器全体として肉厚が極端に薄くなる部分が無く、この誘電体共振器は割れ不良が生じにくい。また、各板構成部の肉厚および誘電体共振器の外形寸法が、最適な共振周波数と最適なQu値を得ることができる基準形状の外形寸法と略同一であり、所望する共振周波数と良好なQu特性を得ることができる。
次に、発明者らが行った誘電体共振器の結合量を調整するシミュレーション結果を用いて、本発明の誘電体共振器の離間寸法の調整効果を図5〜7に基づいて説明する。
まず、図5(A)に板構成部2CをZ軸方向にずらした形状の誘電体共振器の構成例を示す。ここで、全ての板構成部にずれが無い形状を基準形状として、基準形状からの板構成部2Cの離間寸法をL1とし、また、各板構成部の主中心面から表面までの寸法をLとする。そして本来の基準形状からの板構成部2Cの離間寸法のずれ割合(ずれ割合Dt)は次式で表わす。
まず、図5(A)に板構成部2CをZ軸方向にずらした形状の誘電体共振器の構成例を示す。ここで、全ての板構成部にずれが無い形状を基準形状として、基準形状からの板構成部2Cの離間寸法をL1とし、また、各板構成部の主中心面から表面までの寸法をLとする。そして本来の基準形状からの板構成部2Cの離間寸法のずれ割合(ずれ割合Dt)は次式で表わす。
Dt=L1/L
ここで、このずれ割合Dtと結合量の関係を図5(B)に示す。
ここで、このずれ割合Dtと結合量の関係を図5(B)に示す。
ずれ割合Dtが0%の場合、即ち離間寸法L1が0で、板構成部2Cにずれが無い場合、結合は生じない。しかし、ずれ割合Dtの増加に従って結合量は線形的に増加し、広い範囲で結合量が設定できる。例えば、比帯域幅3%のフィルタに用いるために結合量約3%の誘電体共振器を実現するには、板構成部2Cのずれ割合Dtを60%程度にすればよい。
次に、図6(A)に板構成部2Cだけでなく、板構成部2Dも同じ寸法だけ逆側にずらした誘電体共振器の構成例を示す。ここで、基準形状からの板構成部2Cおよび板構成部2Dの離間寸法をL1とし、また、各板構成部の主中心面から表面までの寸法をLとし、ずれ割合をDtとする。
ここで、ずれ割合Dtと結合量の関係を図6(B)に示す。
ずれ割合Dtが0%の場合、即ち離間寸法L1が0で、板構成部2C,2Dにずれが無い場合、結合は生じない。しかし、ずれ割合Dtの増加に従って結合量は線形的に増加し、広い範囲で結合量が設定できる。特に、結合量約3%の誘電体共振器を実現するには、板構成部2C,2Dのずれ割合を30%程度にすればよい。このように2つの板構成部をともにずらすことで、上述した図5(A)のように一方のみをずらす場合に比べ、約半分のずれ量で大きな結合量を得ることができる。
次に、図7(A)に板構成部2A〜2Dを全て同じ寸法だけずらした形状の誘電体共振器の構成例を示す。ここで、基準形状からの板構成部2A〜2Dの離間寸法をL1とし、また、各板構成部の主中心面から表面までの寸法をLとし、ずれ割合をDtとしている。
ここで、このずれ割合Dtと結合量の関係を図7(B)に示す。
ずれ割合Dtが0%の場合、即ち離間寸法が0で、板構成部2A〜2Dにずれが無い場合、結合は生じない。しかし、ずれ割合Dtの増加に従って結合量は線形的に増加し、広い範囲で結合量が設定できる。特に、結合量約3%の誘電体共振器を実現するには、板構成部2A〜2Dのずれ割合Dtを15%程度にすればよい。このように全ての板構成部をずらすことで、上述した図5(A)のように一つの板構成部のみをずらす場合に比べ、約4分の1のずれ量で大きな結合量を得ることができる。
以上の誘電体共振器の構成例で示したように本発明はどの板構成部をずらすようにしても同様にTE01δモード間を結合でき、ずれ量によって結合量を設定できる。
なお、上記した構成では各板構成部のずれ量を均一にしたが、本発明はこのような構成に限らず、板構成部ごとにずれ量が異なる構成であって好適に実施できる。また、各板構成部をずらす方向も、上記した構成とは異なるようにしてもよい。
また、誘電体の焼結によって各板構成部には設計形状からの多少の歪みや撓み、軸方向とのずれが生じ、製品ごとに厳密に成形することが困難な場合がある。その場合、各主中心面が歪み、厳密に平行でなくなったり、厳密に直交しなくなったりするが、そのような各主中心面が略平行、または略直交するような構成でも、本発明は実施可能である。また、その場合に、誘電体共振器1のTE01δzモードとTE01δyモードの結合量が製品ごとに異なって、設計値どおりの結合量を得られないことがある。この場合には、上記の誘電体共振器1の隣り合う板構成部間にX軸方向に延びる溝部を設けて、その深さ寸法や幅寸法の微調整によりTE01δzモードとTE01δyモードの結合量を修正してもよい。このように溝部を設けても、共振器の結合量は溝部の深さ寸法のみに頼ることが無いので、溝部の深さ寸法は浅いものでよく、誘電体共振器全体として肉厚が極端に薄くなる部分を無くすことができる。
ここで、溝部を付加することによる結合量の調整を具体的に説明する。板構成部2A,2Cおよび板構成部2B,2Dに沿って電界が走る結合モード(偶モードまたは奇モード)と、板構成部2A,2Dおよび板構成部2B,2Cに沿って電界が走る結合モード(奇モードまたは偶モード)との共振周波数は、溝部を設けることで調整できる。上記の実施形態では、隣接する板構成部2A,2Cの内隅部分P1から板構成部2B,2Dの内隅部分P3までの対角線P1−P3寸法が、板構成部2C,2Bの内隅部分P2から板構成部2D,2Aの内隅部分P4までの対角線P2−P4寸法に比べて長くなっているが、対角線P2−P4寸法を更に短くするように溝部を設けることで、偶モードの共振周波数と奇モードの共振周波数との差を大きくして結合量を強めることができる。また、対角線P1−P3寸法を短くするように溝部を設けることで、偶モードの共振周波数と奇モードの共振周波数との差を小さくして結合量を弱めることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係るフィルタの構成を図8に基づいて説明する。
図8は、誘電体共振器1を備えた通信用のフィルタ30の構成を示している。ここで図8(A)は上部のキャビティカバーを取り除いた状態での上面図、図8(B)は、キャビティカバー6Bを取り付けた状態での図8(A)におけるC−C部分の縦断面図である。
このフィルタ30では、キャビティ本体6Aとキャビティカバー6Bとによるアルミ製のキャビティ6の内部に共振器R1,R23,R45,R6を配している。共振器R23,R45は、図3に示した支持板5付きの誘電体共振器1であり、互いにX軸方向に逆向きに設置している。共振器R23,R45はそれぞれTE01δzモードとTE01δyモードが結合した2重共振モードを有するものである。
図8は、誘電体共振器1を備えた通信用のフィルタ30の構成を示している。ここで図8(A)は上部のキャビティカバーを取り除いた状態での上面図、図8(B)は、キャビティカバー6Bを取り付けた状態での図8(A)におけるC−C部分の縦断面図である。
このフィルタ30では、キャビティ本体6Aとキャビティカバー6Bとによるアルミ製のキャビティ6の内部に共振器R1,R23,R45,R6を配している。共振器R23,R45は、図3に示した支持板5付きの誘電体共振器1であり、互いにX軸方向に逆向きに設置している。共振器R23,R45はそれぞれTE01δzモードとTE01δyモードが結合した2重共振モードを有するものである。
R1,R6はそれぞれ半同軸共振器を構成している。すなわち、キャビティ本体6Aの内底面にそれぞれ所定高さの中心導体11を設けている。キャビティ本体6Aの外側面には同軸コネクタ12を取り付けていて、それぞれの同軸コネクタの中心導体を中心導体11に接続している。この中心導体11の頂部に対向するキャビティカバー6Bの一部には周波数調整用ネジ13を取り付けている。この周波数調整用ネジ13と中心導体11頂部との間に生じるストレー容量を調整することによって半同軸共振器の共振周波数を調整する構造としている。
共振器R1と共振器R23との間、および共振器R45と共振器R6との間にはそれぞれ窓Wを設けている。この窓Wを介してそれぞれ隣接する共振器が結合する。また、共振器R23と共振器R45との間には仕切り板20を配置している。仕切り板20にはZ軸方向に延びるスリット状の開口(不図示)を複数形成している。仕切り板20にZ軸方向に延びる開口を設けているので、共振器R23,R45にそれぞれ生じるZ軸方向の磁界同士が結合することになる。この磁界同士の結合量は前記スリット状の開口の幅、長さ、数によって所望の値に決定することができる。また、仕切り板20にはこの開口の一部を通り、Y軸方向の磁界に鎖交するループ面を有する導体ループ21を設けている。この導体ループ21は、共振器R23、R45にそれぞれ生じるY軸方向磁界成分が仕切り板20に設けられているスリット状の開口を通じて結合する微小な結合を補うものである。もっとも、所望するフィルタの特性によっては共振器R23、R45にそれぞれ生じるY軸方向磁界成分の結合が無いほうが望ましい場合もある。この場合には結合をキャンセルするように導体ループ21を用いてもよい。
このようにフィルタ30では、誘電体共振器1をキャビティ6内に収容して用いるが、誘電体共振器1のサイズが小型であり、キャビティ6とフィルタ30全体のサイズを小型にできる。また、キャビティ6内に誘電体共振器1が占める割合は、基準形状の誘電体共振器を用いる場合と変わらないので、キャビティ6内に生じるスプリアスモード(TMモード)の周波数が低下することも無く、必要な通過帯域特性を容易に得ることができる。
以上のような構成により、このフィルタ30は、各共振器の共振モード間の結合量の設定により比帯域幅の調整が可能となる。特に本発明の誘電体共振器1に生じる複数の共振モード(TE01δzモードとTE01δyモード)の結合量を大きなものに設定可能なため、比帯域幅を大きく設定できる。その場合であっても、誘電体共振器1のQu特性が良好で、低損失で小型のフィルタ30を構成できる。
さらに、本願発明の共振器はフィルタに共振器を組み込んだ後であっても、共振器内の結合量の調整と周波数の調整とを簡易に行うことができ、フィルタ特性を所望の特性に調整することができる。これを図4(A)を参照して説明する。
図4(A)において、板構成部2Dの上面の一部を切削すれば、誘電体共振器1に生じる2つの共振モードの結合量は大きくなり、TE01δzモードの周波数は高くなる。また、逆に板構成部2Cの上面の一部を切削すれば、誘電体共振器1に生じる2つの共振モードの結合量は小さくなり、TE01δzモードの周波数は高くなる。また、板構成部2Cと板構成部2Dそれぞれの上面を所定量、例えば等量だけ切削すれば、誘電体共振器1に生じる2つの共振モードの結合量が変わることなく、TE01δzモードの周波数が高くなる。また、板構成部2Aの上面のみを切削すれば、TE01δyモードの周波数のみが高くなる。
このように、本発明の誘電体共振器は、TE01δzモードとTE01δyモードの周波数をそれぞれ独立に調整することが可能であり、また、TE01δzモードとTE01δyモードの結合量を調整することも可能である。具体的な調整工程としては、キャビティカバー6Bの共振器R23と共振器R45に対応する所定位置に数箇所の穴を設けておき、この穴から調整用のダイヤモンド加工ツールを差し込んで、誘電体共振器1(共振器R23,R45)のそれぞれの加工面(上面)を切削加工すると好適である。なお、切削加工ではなく、高誘電率、高Quの誘電体チップを貼り付けることによっても、同様な調整が可能である。この場合、切削加工の場合と同じ位置に誘電体チップを貼り付けても、各モードの周波数は切削加工の場合とは逆の方向に変動する。また、結合量に関しても切削加工の場合とは逆の方向に変動する。
次に、本発明の第3の実施形態に係る移動体通信基地局用通信装置の構成を図9に示す。
この通信装置のデュプレクサは、送信フィルタと受信フィルタとから構成している。この送信フィルタと受信フィルタは、いずれも、前述した構成の通信用フィルタである。送信フィルタの出力ポートと受信フィルタの入力ポートとの間は、送信信号が受信フィルタ側へ回り込まないように、また、受信信号が送信フィルタ側へ回り込まないように、位相調整を行っている。このデュプレクサの送信信号入力ポートには送信回路を、受信信号出力ポートには受信回路をそれぞれ接続している。また、アンテナポートにはアンテナを接続している。このようにして、この発明に係る誘電体共振器を備えた通信装置を構成する。
以上のような構成により、この通信装置は、送信フィルタと受信フィルタに備えた共振器の共振モード間の結合量の設定により比帯域幅の調整が可能となる。特に本発明の誘電体共振器1に生じる複数の共振モード(TE01δzモードとTE01δyモード)の結合量を大きなものに設定可能なため、比帯域幅を大きく設定できる。その場合であっても、誘電体共振器1のQu特性が良好で、低損失で小型の通信装置を構成できる。
1,51−誘電体共振器
2A,2B,2C,2D−板構成部
3A,3B,3C,3D−主中心面
5,55−支持板
6−キャビティ
11−中心導体
12−同軸コネクタ
13−周波数調整用ネジ
20−仕切り板
21−導体ループ
30−フィルタ
52A,52B−平板部
56A,56B−溝部
R1,R23,R45,R6−共振器
E1,E2−電界ベクトル
W−窓
2A,2B,2C,2D−板構成部
3A,3B,3C,3D−主中心面
5,55−支持板
6−キャビティ
11−中心導体
12−同軸コネクタ
13−周波数調整用ネジ
20−仕切り板
21−導体ループ
30−フィルタ
52A,52B−平板部
56A,56B−溝部
R1,R23,R45,R6−共振器
E1,E2−電界ベクトル
W−窓
Claims (6)
- 主中心面が互いに平行である第1・第2の板構成部と、主中心面が互いに平行であり且つ当該主中心面が前記第1・第2の板構成部の主中心面に対して直交する第3・第4の板構成部とを備え、
いずれの前記主中心面にも直交する断面形状が、略十字型である誘電体共振器であって、
第1の板構成部の主中心面と第2の板構成部の主中心面とを離間させ、第1・第2の板構成部内で電界ベクトルが回る第1のTE01δモードと、第3・第4の板構成部内で電界ベクトルが回る第2のTE01δモードと、を結合させた誘電体共振器。 - 第3の板構成部の主中心面と第4の板構成部の主中心面とを離間させた請求項1に記載の誘電体共振器。
- 第1〜第4の板構成部のうち互いに隣接する2つの板構成部の主中心面同士が交わる交線を含む表面に、または前記交線近傍の表面に、前記交線に対して平行に延びる少なくとも1つの溝部を設けた請求項1または2に記載の誘電体共振器。
- 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の誘電体共振器と、当該誘電体共振器を収容するキャビティと、前記第1・第2のTE01δモードのいずれかに結合して信号を入出力する第1の入出力部と、前記第1・第2のTE01δモードのいずれかに結合して信号を入出力する第2の入出力部と、を備えた誘電体フィルタ。
- 前記第1・第2の入出力部の少なくとも一方は、空洞半同軸共振器である請求項4に記載の誘電体フィルタ。
- 請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の誘電体共振器、または請求項4もしくは5に記載の誘電体フィルタを高周波回路部に備えた通信装置。
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