JPWO2020140975A5 - - Google Patents

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JPWO2020140975A5
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本開示のある特定の実施形態は、以下の実施例にさらに記載される。これらの実施例は、例示のみによって与えられることが理解されるべきである。上記の考察及びこれらの実施例から、当業者は、本質的な特質を確認することができ、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明の実施形態の種々の変更及び修正を行い、種々の使用及び条件に適合させることができる。したがって、本明細書に示され、記載されるものに加えて、本発明の実施形態の種々の修正は、前述の説明から当業者には明白であろう。そのような修正はまた、添付の特許請求の範囲内にあるように意図される。
本開示は、例えば、以下に関する。
[1]
対象から得られる尿試料を保存するための組成物であって、前記組成物が、pH緩衝剤、キレート剤、及び界面活性剤を含む、前記組成物。
[2]
前記pH緩衝剤が、前記組成物のpHを、事前選択された範囲内に調整するように構成される、前記[1]に記載の組成物。
[3]
前記pH緩衝剤が、酢酸及び酢酸の塩を含む、前記[1]に記載の組成物。
[4]
前記酢酸の塩が、酢酸ナトリウムである、前記[3]に記載の組成物。
[5]
pHの前記事前選択された範囲が、約5.0~6.5である、前記[2]に記載の組成物。
[6]
前記組成物の前記pHが、約6.0である、前記[5]に記載の組成物。
[7]
前記酢酸ナトリウムが、約0.5~1.0mol/Lの濃度を有する、前記[4]に記載の組成物。
[8]
前記キレート剤が、アミノポリカルボン酸である、前記[1]に記載の組成物。
[9]
前記キレート剤が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)である、前記[8]に記載の組成物。
[10]
前記EDTAが、約10~25mmol/Lの濃度を有する、前記[8]に記載の組成物。
[11]
前記界面活性剤が、陰イオン界面活性剤である、前記[1]に記載の組成物。
[12]
前記陰イオン界面活性剤が、ドデシル水素スルファートの塩である、前記[11]に記載の組成物。
[13]
前記塩が、ナトリウム塩であり、前記陰イオン界面活性剤が、ドセシル硫酸ナトリウム(SDS)である、前記[11]に記載の組成物。
[14]
前記SDSが、約5%~10%(m/v)の濃度を有する、前記[1]に記載の組成物。
[15]
前記組成物が、防腐剤、細胞固定剤、またはホルムアルデヒド消光剤を含有しない、前記[1]に記載の組成物。
[16]
保存のための処理された尿試料であって、前記処理された尿試料が、対象から収集された尿試料、pH緩衝剤、キレート剤、及び界面活性剤を含む、前記処理された尿試料。
[17]
前記pH緩衝剤が、組成物のpHを、事前選択された範囲内に調整するように構成される、前記[16]に記載の保存のための処理された尿試料。
[18]
前記pH緩衝剤が、酢酸及び酢酸の塩を含む、前記[16]に記載の保存のための処理された尿試料。
[19]
前記酢酸の塩が、酢酸ナトリウムである、前記[18]に記載の保存のための処理された尿試料。
[20]
pHの前記事前選択された範囲が、約5.0~6.5である、前記[17]に記載の保存のための処理された尿試料。
[21]
前記組成物の前記pHが、約6.0である、前記[20]に記載の保存のための処理された尿試料。
[22]
前記処理された尿試料中の前記酢酸ナトリウムが、約0.05~0.1mol/Lの濃度を有する、前記[19]に記載の保存のための処理された尿試料。
[23]
前記キレート剤が、アミノポリカルボン酸である、前記[1]に記載の保存のための処理された尿試料。
[24]
前記キレート剤が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)である、前記[23]に記載の保存のための処理された尿試料。
[25]
前記EDTAが、約1~2.5mmol/Lの濃度を有する、前記[24]に記載の保存のための処理された尿試料。
[26]
前記界面活性剤が、陰イオン界面活性剤である、前記[16]に記載の保存のための処理された尿試料。
[27]
前記陰イオン界面活性剤が、ドデシル水素スルファートの塩である、前記[26]に記載の保存のための処理された尿試料。
[28]
前記塩が、ナトリウム塩であり、前記陰イオン界面活性剤が、ドセシル硫酸ナトリウム(SDS)である、前記[26]に記載の保存のための処理された尿試料。
[29]
前記SDSが、約0.5%~1.5%(m/v)の濃度を有する、前記[16]に記載の保存のための処理された尿試料。
[30]
前記処理された尿試料が、防腐剤、細胞固定剤、またはホルムアルデヒド消光剤を含有しない、前記[16]に記載の処理された尿試料。
[31]
保存のための処理された尿試料を生成するための方法であって、対象から収集された尿試料を、pH緩衝剤、キレート剤、及び界面活性剤と、または前記[1]~[15]のいずれか一項に記載の組成物と、混合することを含む、前記方法。
[32]
前記pH緩衝剤が、酢酸及び酢酸ナトリウムを含む、前記[31]に記載の方法。
[33]
前記処理された尿試料中の前記酢酸ナトリウムが、約0.05~0.1mol/Lの濃度を有する、前記[32]に記載の方法。
[34]
前記キレート剤が、EDTAである、前記[31]に記載の方法。
[35]
前記処理された尿試料中の前記EDTAが、約1~2.5mmol/Lの濃度を有する、前記[34]に記載の方法。
[36]
前記界面活性剤が、SDSである、前記[31]に記載の方法。
[37]
前記処理された尿試料中の前記SDSが、約0.5%~1.5%(m/v)の濃度を有する、前記[36]に記載の方法。
[38]
対象から収集された尿試料を保存するための方法であって、前記対象から収集された前記尿試料を、pH緩衝剤、キレート剤、及び界面活性剤と混合して、保存の準備ができた尿試料を生成することを含む、前記方法。
[39]
前記pH緩衝剤、前記キレート剤、及び前記界面活性剤が、それらが前記対象から収集された前記尿試料と混合される前に、混合物で提供される、前記[38]に記載の方法。
[40]
前記pH緩衝剤が、組成物のpHを、事前選択された範囲内に調整するように構成される、前記[39]に記載の方法。
[41]
前記pH緩衝剤が、酢酸及び酢酸の塩を含む、前記[38]に記載の方法。
[42]
前記酢酸の塩が、酢酸ナトリウムである、前記[41]に記載の方法。
[43]
pHの前記事前選択された範囲が、約5.0~6.5である、前記[40]に記載の方法。
[44]
前記組成物の前記pHが、約6.0である、前記[43]に記載の方法。
[45]
前記保存の準備ができた尿試料中の前記酢酸ナトリウムが、約0.05~0.1mol/Lの濃度を有する、前記[42]に記載の方法。
[46]
前記キレート剤が、アミノポリカルボン酸である、前記[38]に記載の方法。
[47]
前記キレート剤が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)である、前記[46]に記載の方法。
[48]
前記保存の準備ができた尿試料中の前記EDTAが、約1~2.5mmol/Lの濃度を有する、前記[47]に記載の方法。
[49]
前記界面活性剤が、陰イオン界面活性剤である、前記[38]に記載の方法。
[50]
前記陰イオン界面活性剤が、ドデシル水素スルファートの塩である、前記[49]に記載の方法。
[51]
前記塩が、ナトリウム塩であり、前記陰イオン界面活性剤が、ドセシル硫酸ナトリウム(SDS)である、前記[50]に記載の方法。
[52]
前記保存の準備ができた尿試料中の前記SDSが、約0.5%~1.5%(m/v)の濃度を有する、前記[51]に記載の方法。
[53]
前記保存の準備ができた尿試料が、防腐剤、細胞固定剤、またはホルムアルデヒド消光剤を含有しない、前記[38]に記載の方法。
[54]
前記対象から収集された前記尿試料が、前記対象の細胞及び少なくとも1つのウイルス病原体を含有し、前記細胞及び前記ウイルス病原体の両方が、前記尿試料が保存の準備ができた後に溶解される、前記[38]に記載の方法。
[55]
前記ウイルス病原体が、ヒトパピローマウイルス(HPV)である、前記[54]に記載の方法。
[56]
前記保存の準備ができた尿試料を、4℃で保存することを含む、前記[38]に記載の方法。
[57]
前記保存の準備ができた尿試料を、室温で保存することを含む、前記[38]に記載の方法。
[58]
前記尿試料中のDNA含有量が、15日~30日の保存期間後に安定している、前記[56]に記載の方法。
[59]
前記尿試料中のDNA含有量が、1週間~2週間の保存期間後に安定している、前記[57]に記載の方法。
[60]
対象から収集された尿試料中の1つ以上の分析物の存在または不在を検出するための方法であって、前記方法が、前記[16]~[30]のいずれか一項に記載の処理された尿試料を使用することを含む、前記方法。
[61]
前記分析物が、ウイルスである、前記[60]に記載の方法。
[62]
前記ウイルスが、HPVである、前記[61]に記載の方法。
[63]
前記分析物の前記検出が、前記ウイルスのDNAを検出することを含む、前記[61]に記載の方法。
[64]
対象の尿試料からDNAを抽出するためのキットであって、前記キットが、溶解溶液、磁性ナノ粒子、プロテアーゼ、第1の洗浄緩衝剤、第2の洗浄緩衝剤、溶出緩衝剤、またはそれらの任意の組み合わせを含む、前記キット。
[65]
前記溶解溶液が、グアニジウムイソチオシアネート、Triton X 100、Tris-HCl、EDTA、またはそれらの任意の組み合わせを含む、前記[64]に記載のキット。
[66]
前記グアニジウムイソチオシアネートが、約2~6Mの濃度を有するか、前記Triton X-100が、約1~5%の濃度を有するか、前記Tris-HClが、約20~50mMの濃度を有するか、前記溶解溶液が、約6.5のpHを有するか、前記EDTAが、約10~50mMの濃度を有するか、またはそれらの任意の組み合わせである、前記[65]に記載のキット。
[67]
前記溶解溶液が、グアニジウムイソチオシアネート、Triton X-100、Tris-HCl、及びEDTAを含む、前記[66]に記載のキット。
[68]
前記溶解溶液が、イソプロパノールをさらに含む、前記[66]に記載のキット。
[69]
イソプロパノールの用量が、約50%~200%(v/v)である、前記[68]に記載のキット。
[70]
前記グアニジウムイソチオシアネートが、約1~2Mの濃度を有するか、前記Triton X-100が、約1~2%の濃度を有するか、前記Tris-HClが、約5~10mMの濃度を有するか、前記溶解溶液が、約6~7のpHを有するか、前記EDTAが、約3~5mMの濃度を有するか、前記イソプロパノールが、前記溶解溶液の約50%~80%の体積を有するか、またはそれらの任意の組み合わせである、前記[69]に記載のキット。
[71]
前記磁性ナノ粒子が、内側コア層及び外側シェル層を有し、前記内側コア層が、コアシェル型磁性ナノ粒子で構成され、前記外側シェル層が、SiO で構成される、前記[64]に記載のキット。
[72]
前記磁性ナノ粒子が、約100~1000nmの直径、及び約50mg/mlの濃度を有する、前記[71]に記載のキット。
[73]
前記磁性ナノ粒子が、約10~20μLの体積を有する、前記[72]に記載のキット。
[74]
前記第1の洗浄緩衝剤が、グアニジウムイソチオシアネート、Tris-HCl、NaCl、及びエタノールを含む、前記[64]に記載のキット。
[75]
前記グアニジウムイソチオシアネートが、約50mMの濃度を有する、前記[74]に記載のキット。
[76]
前記Tris-HClが、約20~50mMの濃度を有する、前記[74]に記載のキット。
[77]
前記第1の洗浄緩衝剤が、約5.0のpHを有する、前記[76]に記載のキット。
[78]
前記NaClが、約50~200mMの濃度を有する、前記[74]に記載のキット。
[79]
前記エタノールが、約40%~60%(v/v)の濃度を有する、前記[74]に記載のキット。
[80]
前記第2の洗浄緩衝剤が、Tris-HCl及びエタノールを含む、前記[64]に記載のキット。
[81]
前記第2の洗浄緩衝剤中の前記Tris-HClが、約10~50mMの濃度を有し、前記第2の洗浄緩衝剤が、約6.0のpHを有する、前記[80]に記載のキット。
[82]
前記エタノールが、約70%~80%(v/v)の濃度を有する、前記[80]に記載のキット。
[83]
前記溶出緩衝剤が、約8.0のpHを有するTris-EDTA緩衝剤である、前記[64]に記載のキット。
[84]
前記プロテアーゼが、プロテアーゼKである、前記[64]に記載のキット。
[85]
前記プロテアーゼKが、約10~20mg/mlの濃度を有する、前記[84]に記載のキット。
[86]
前記プロテアーゼKが、約2.5~25μgの用量を有する、前記[85]に記載のキット。
[87]
対象の尿試料からDNAを抽出するための方法であって、前記[64]~[86]のいずれか一項に記載のキットを使用することを含む、前記方法。
[88]
対象の尿試料からDNAを抽出するための方法であって、
(1)前記尿試料を磁性ナノ粒子及びプロテアーゼと接触させて、前処理された尿試料を生成することと、
(2)ステップ(1)で得られた前記前処理された尿試料を、溶解溶液に溶解して、溶解した尿試料を生成することと、
(3)ステップ(2)で得られた前記磁性ナノ粒子を、第1の洗浄緩衝剤で洗浄することと、
(4)ステップ(3)で得られた前記磁性ナノ粒子を、第2の洗浄緩衝剤で洗浄することと、
(5)ステップ(4)で得られた前記尿試料中の前記磁性ナノ粒子を収集することと、
(6)ステップ(5)で得られた前記収集された磁性ナノ粒子からDNAを溶出緩衝剤で洗い流して、抽出されたDNAを得ることと、を含む、前記方法。
[89]
前記溶解溶液が、グアニジウムイソチオシアネート、Triton X-100、Tris-HCl、EDTA、及びイソプロパノールを含み、
前記グアニジウムイソチオシアネートが、約1~2Mの濃度を有し、
前記Triton X 100が、約1~2%の濃度を有し、
前記Tris-HClが、約5~10mMの濃度を有し、前記溶解溶液が、約6~7のpHを有し、
前記EDTAが、約3~5mMの濃度を有し、
かつ
前記イソプロパノールが、前記溶解溶液の約50%~80%(v/v)の体積を有する、前記[88]に記載の方法。
[90]
前記磁性ナノ粒子が、内側コア層及び外側シェル層を有し、前記内側コア層が、コアシェル型磁性ナノ粒子で構成され、前記外側シェル層が、SiO で構成され、前記磁性ナノ粒子が、100~1000nmの直径、及び約50mg/mlの濃度を有する、前記[88]に記載の方法。
[91]
前記第1の洗浄緩衝剤が、グアニジウムイソチオシアネート、Tris-HCl、NaCl、及びエタノールを含み、
前記グアニジウムイソチオシアネートが、約50~100mMの濃度を有し、
前記Tris-HClが、約20~50mMの濃度を有し、前記第1の洗浄緩衝剤が、約5.0のpHを有し、
前記NaClが、約50~200mMの濃度を有し、
前記エタノールが、約40%~60%(v/v)の濃度を有する、前記[88]に記載の方法。
[92]
前記第2の洗浄緩衝剤が、Tris-HCl及びエタノールを含み、
前記第2の洗浄緩衝剤中の前記Tris-HClが、約10~50mMの濃度を有し、
前記第2の洗浄緩衝剤が、約6.0のpHを有し、かつ
前記エタノールが、約70%~80%(v/v)の濃度を有する、前記[88]に記載の方法。
[93]
前記溶出緩衝剤が、約8.0のpHを有するTris-EDTA緩衝剤である、前記[88]に記載の方法。
[94]
前記プロテアーゼが、プロテアーゼKであり、前記プロテアーゼKが、約10~20mg/mlの濃度を有する、前記[88]に記載の方法。
[95]
ステップ(1)が、
(a)前記尿試料を、前記磁性ナノ粒子と接触させて、混合物を形成することと、
(b)前記混合物を遠心分離するか、または磁性分離デバイスを利用して、沈殿物及び上清を生成することと、
(c)前記沈殿物を前記プロテアーゼと接触させて、反応系を生成することと、
(d)前記反応系を、好適な条件下で事前に決定された時間加熱することと、を含む、前記[88]に記載の方法。
[96]
ステップ(3)、(4)、及び/または(6)が、磁性フレームまたは自動核酸抽出機器を使用することを含む、前記[88]に記載の方法。
[97]
対象から収集された尿試料中の分析物の存在または不在を検出するための方法であって、前記方法が、前記[85]または[86]に記載のキットを使用して、前記尿試料から抽出されたDNAを使用することを含む、前記方法。
[98]
前記分析物が、ウイルスである、前記[97]に記載の方法。
[99]
前記ウイルスが、HPVである、前記[98]に記載の方法。
[100]
前記分析物の前記検出が、前記ウイルスのDNAを検出することを含む、前記[98]に記載の方法。
[101]
対象から収集された尿試料中の分析物の存在または不在を検出するための方法であって、前記方法が、
(1)前記[16]~[30]のいずれか一項に記載の処理された尿試料を使用すること、ならびに
(2)前記処理された尿試料からDNAを抽出することであって、
(a)前記尿試料を磁性ナノ粒子及びプロテアーゼと接触させて、前処理された尿試料を生成することと、
(b)ステップ(a)で得られた前記前処理された尿試料を、溶解溶液に溶解して、溶解した尿試料を生成することと、
(c)ステップ(b)で得られた前記磁性ナノ粒子を、第1の洗浄緩衝剤で洗浄することと、
(d)ステップ(c)で得られた前記磁性ナノ粒子を、第2の洗浄緩衝剤で洗浄することと、
(e)ステップ(d)で得られた前記尿試料中の前記磁性ナノ粒子を収集することと、
(f)ステップ(e)で得られた前記収集された磁性ナノ粒子からDNAを溶出緩衝剤で洗い流して、抽出DNAを得ることと、を含む、前記抽出することを含む、前記方法。
[102]
前記溶解溶液が、グアニジウムイソチオシアネート、Triton X-100、Tris-HCl、EDTA、及びイソプロパノールを含み、
前記グアニジウムイソチオシアネートが、約1~2Mの濃度を有し、
前記Triton X 100が、約1~2%の濃度を有し、
前記Tris-HClが、約5~10mMの濃度を有し、前記溶解溶液が、約6~7のpHを有し、
前記EDTAが、約3~5mMの濃度を有し、
かつ
前記イソプロパノールが、前記溶解溶液の約50%~80%(v/v)の体積を有する、前記[101]に記載の方法。



Claims (31)

  1. 対象から得られる尿試料を保存するための組成物であって、前記組成物が、pH緩衝剤、キレート剤、及び界面活性剤を含み、前記pH緩衝剤が前記組成物のpHを約5.0~6.5に調整するように構成され、前記キレート剤がアミノポリカルボン酸であり、前記界面活性剤が陰イオン界面活性剤である、前記組成物。
  2. 前記pH緩衝剤が、酢酸及び酢酸の塩を含む、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記酢酸の塩が、酢酸ナトリウムである、請求項2に記載の組成物。
  4. 前記組成物の前記pHが、約6.0である、請求項1に記載の組成物。
  5. 前記酢酸ナトリウムが、約0.5~1.0mol/Lの濃度を有する、請求項3に記載の組成物。
  6. 前記キレート剤が、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)である、請求項1に記載の組成物。
  7. 前記EDTAが、約10~25mmol/Lの濃度を有する、請求項6に記載の組成物。
  8. 前記陰イオン界面活性剤が、ドデシル水素スルファートの塩である、請求項1に記載の組成物。
  9. 記陰イオン界面活性剤が、ドセシル硫酸ナトリウム(SDS)である、請求項8に記載の組成物。
  10. 前記SDSが、約5%~10%(m/v)の濃度を有する、請求項9に記載の組成物。
  11. 前記組成物が、防腐剤、細胞固定剤、またはホルムアルデヒド消光剤を含有しない、請求項1に記載の組成物。
  12. 保存のための処理された尿試料であって、前記処理された尿試料が、対象から収集された尿試料、及び請求項1~11のいずれかに記載の組成物を含む、前記処理された尿試料。
  13. 前記pH緩衝剤が酢酸及び酢酸ナトリウムを含み、前記処理された尿試料中の前記酢酸ナトリウムが、約0.05~0.1mol/Lの濃度を有する、請求項12に記載の保存のための処理された尿試料。
  14. 前記キレート剤がEDTAであり、前記EDTAが、約1~2.5mmol/Lの濃度を有する、請求項12または13に記載の保存のための処理された尿試料。
  15. 前記陰イオン界面活性剤がドセシル硫酸ナトリウム(SDS)であり、前記SDSが、約0.5%~1.5%(m/v)の濃度を有する、請求項12~15のいずれかに記載の保存のための処理された尿試料。
  16. 前記処理された尿試料が、防腐剤、細胞固定剤、またはホルムアルデヒド消光剤を含有しない、請求項12~15のいずれかに記載の処理された尿試料。
  17. 保存のための処理された尿試料を生成するための方法であって、対象から収集された尿試料を、請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物と、混合することを含む、前記方法。
  18. 対象から収集された尿試料を保存するための方法であって、前記対象から収集された前記尿試料を、請求項1~11のいずれか一項に記載の組成物と混合することを含む、前記方法。
  19. 前記対象から収集された前記尿試料が、前記対象の細胞及び少なくとも1つのウイルス病原体を含有し、前記細胞及び前記ウイルス病原体の両方が、前記尿試料が保存の準備ができた後に溶解される、請求項18に記載の方法。
  20. 前記ウイルス病原体が、ヒトパピローマウイルス(HPV)である、請求項19に記載の方法。
  21. 前記保存の準備ができた尿試料を、4℃で保存することを含み、前記尿試料中のDNA含有量が、15日~30日の保存期間後に安定している、請求項19に記載の方法。
  22. 前記保存の準備ができた尿試料を、室温で保存することを含み、前記尿試料中のDNA含有量が1週間~2週間の保存期間後に安定している、請求項19に記載の方法。
  23. 対象から収集された尿試料中の1つ以上の分析物の存在または不在を検出するための方法であって、前記方法が、請求項12~16のいずれか一項に記載の処理された尿試料を使用することを含む、前記方法。
  24. 前記分析物が、ウイルスである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記ウイルスが、HPVである、請求項24に記載の方法。
  26. 前記分析物の前記検出が、前記ウイルスのDNAを検出することを含む、請求項24に記載の方法。
  27. 対象の尿試料からDNAを抽出するためのキットであって、前記キットが、溶解溶液、磁性ナノ粒子、プロテアーゼ、第1の洗浄緩衝剤、第2の洗浄緩衝剤、溶出緩衝剤、またはそれらの任意の組み合わせを含む、前記キット。
  28. (a)前記溶解溶液が、グアニジウムイソチオシアネート、Triton X 100、Tris-HCl、EDTA、またはそれらの任意の組み合わせを含み、
    (b)第1の洗浄緩衝剤が、グアニジウムイソチオシアネート、Tris-HCl、NaClおよびエタノールを含み、および/または
    (c)溶出緩衝剤が、Tris-EDTA緩衝剤である、請求項27に記載のキット。
  29. 対象の尿試料からDNAを抽出するための方法であって、請求項27または28に記載のキットを使用することを含む、前記方法。
  30. 対象から収集された尿試料中の分析物の存在または不在を検出するための方法であって、前記方法が、
    (1)請求項12~16のいずれか一項に記載の処理された尿試料を使用すること、ならびに
    (2)前記処理された尿試料からDNAを抽出することであって、
    (a)前記尿試料を磁性ナノ粒子及びプロテアーゼと接触させて、前処理された尿試料を生成することと、
    (b)ステップ(a)で得られた前記前処理された尿試料を、溶解溶液に溶解して、溶解した尿試料を生成することと、
    (c)ステップ(b)で得られた前記磁性ナノ粒子を、第1の洗浄緩衝剤で洗浄することと、
    (d)ステップ(c)で得られた前記磁性ナノ粒子を、第2の洗浄緩衝剤で洗浄することと、
    (e)ステップ(d)で得られた前記尿試料中の前記磁性ナノ粒子を収集することと、
    (f)ステップ(e)で得られた前記収集された磁性ナノ粒子からDNAを溶出緩衝剤で洗い流して、抽出DNAを得ることと、を含む、前記抽出することを含む、前記方法。
  31. 前記溶解溶液が、グアニジウムイソチオシアネート、Triton X-100、Tris-HCl、EDTA、及びイソプロパノールを含み、
    前記グアニジウムイソチオシアネートが、約1~2Mの濃度を有し、
    前記Triton X 100が、約1~2%の濃度を有し、
    前記Tris-HClが、約5~10mMの濃度を有し、前記溶解溶液が、約6~7のpHを有し、
    前記EDTAが、約3~5mMの濃度を有し、
    かつ
    前記イソプロパノールが、前記溶解溶液の約50%~80%(v/v)の体積を有する、請求項30に記載の方法。
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