JPWO2020137159A1 - 線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法 - Google Patents

線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020137159A1
JPWO2020137159A1 JP2020562880A JP2020562880A JPWO2020137159A1 JP WO2020137159 A1 JPWO2020137159 A1 JP WO2020137159A1 JP 2020562880 A JP2020562880 A JP 2020562880A JP 2020562880 A JP2020562880 A JP 2020562880A JP WO2020137159 A1 JPWO2020137159 A1 JP WO2020137159A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire rod
rod
wire
gripper
moving portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020562880A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7025066B2 (ja
Inventor
孝幸 永木
智春 宮澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nagaki Seiki Co Ltd
Original Assignee
Nagaki Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nagaki Seiki Co Ltd filed Critical Nagaki Seiki Co Ltd
Publication of JPWO2020137159A1 publication Critical patent/JPWO2020137159A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7025066B2 publication Critical patent/JP7025066B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/02Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for overhead lines or cables
    • H02G1/04Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for overhead lines or cables for mounting or stretching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/28Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for wire processing before connecting to contact members, not provided for in groups H01R43/02 - H01R43/26
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/14Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for joining or terminating cables
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B25/00Implements for fastening, connecting or tensioning of wire or strip
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/04Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for forming connections by deformation, e.g. crimping tool
    • H01R43/048Crimping apparatus or processes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G1/00Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines
    • H02G1/02Methods or apparatus specially adapted for installing, maintaining, repairing or dismantling electric cables or lines for overhead lines or cables
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T29/00Metal working
    • Y10T29/53Means to assemble or disassemble
    • Y10T29/5313Means to assemble electrical device

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Details Of Cutting Devices (AREA)

Abstract

作業者の負担を軽減し、安全に効率よく線材の切分作業および線材の接続作業を行うことを可能にする線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法を提供することを課題とする。
線材操作工具は、第1線材把持具と、第1線材把持具に連結され、移動部がベース部に対して相対移動することにより伸縮可能な第1棒部材と、第2線材把持具と、第2線材把持具に連結される第2棒部材と、第1棒部材の移動部と第2棒部材とを分離可能に連結する連結部材と、第1棒部材の移動部と第2棒部材とが分離状態である時に、第1線材把持具および第2線材把持具に作用する引っ張り荷重を支持可能な荷重支持部材とを具備する。

Description

本発明は、線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法に関する。
電線の切分工法が知られている。電線の切分工法では、電線切分工具が使用される。電線切分工具は、第1電線把持具と、第2電線把持具と、第1電線把持具と第2電線把持具との間に配置された伸縮可能な棒とを備える。電線切分工具を用いて、電線を切り分けるに際しては、第1に、電線の第1部分を第1電線把持具で把持し、電線の第2部分を第2電線把持具で把持する。第2に、第1電線把持具と第2電線把持具との間の距離が小さくなるように、伸縮可能な棒を収縮させる。当該収縮の結果、第1電線把持具と第2電線把持具との間に位置する電線が弛む。第3に、第1電線把持具と第2電線把持具との間の位置(電線が弛んでいる位置)において、電線を切断する。第4に、一方の電線切断端部を支持する電線支持具を伸縮可能な棒のまわりに180度回転させることにより、一方の電線切断端部と、他方の電線切断端部とを上下方向に振り分ける。
電線工事完了後に、一方の電線切断端部と、他方の電線切断端部とを再接続するに際しては、第1に、一方の電線切断端部を支持する電線支持具を伸縮可能な棒のまわりに180度回転させることにより、一方の電線切断端部の位置と、他方の電線切断端部の位置とを整合させる。第2に、一方の電線切断端部に接続スリーブの第1端部を装着する。第3に、接続スリーブの第2端部の位置と、他方の電線切断端部とを位置合わせした状態で、他方の電線切断端部を、接続スリーブの第2端部内に挿入する。第4に、接続スリーブを圧縮変形させて、接続スリーブと、一方の電線切断端部と、他方の電線切断端部とを圧着する。
関連する技術として、特許文献1には、架線工事用補助具が記載されている。特許文献1に記載の架線工事用補助具は、被覆電線を掴む一対の掴線器と、被覆電線の掴線器の間の部分を彎曲させる伸縮器と、掴線器の間で切断された被覆電線の切断位置の両端部近傍の被覆部をそれぞれ把持する一対の把持器とを備える。そして、一対の把持器の少なくとも一方が伸縮器の長手方向に沿って移動可能なように構成されている。特許文献1に記載の架線工事用補助具では、接続スリーブを心線に圧着するに際し、一対の把持器の少なくとも一方が伸縮器の長手方向に沿って移動するため、電線の接続部に撓みが生じることが抑制される。
特開2010−51081号公報
電線の切分工法においては、一方の電線切断端部と、他方の電線切断端部とを再接続するに際し、電線支持具を180度回転させて一方の電線切断端部の位置と、他方の電線切断端部の位置とを整合させる工程、一方の電線切断端部に接続スリーブの第1端部を装着する工程、接続スリーブの第2端部の位置と、他方の電線切断端部とを位置合わせした状態で、他方の電線切断端部を、接続スリーブの第2端部内に挿入する工程等を含み、作業者の作業負担が大きい。特に、これらの工程を実行するに際し、高所作業車のバケット内の作業者が、長尺のスティックを介して、電線切分工具の各操作部を操作する場合、作業者の作業負担は大きく、作業時間も長くなる。
そこで、本発明の目的は、作業者の負担を軽減し、安全に効率よく線材の切分作業、線材の接続作業等の作業を行うことを可能にする線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法を提供することである。
本発明は、以下に示す、線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法に関する。
本発明により、作業者の負担を軽減し、安全に効率よく線材の切分作業、線材の接続作業等の作業を行うことを可能にする線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法を提供できる。
図1は、第1の実施形態における線材操作工具の概略側面図である。 図2は、第1の実施形態における線材操作工具の概略側面図である。 図3は、第1の実施形態における線材操作工具の概略側面図である。 図4は、第1の実施形態における線材切分方法、線材接続方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1の実施形態における線材切分方法の一工程を模式的に示す図である。 図6は、第1の実施形態における線材切分方法の一工程を模式的に示す図である。 図7は、第1の実施形態における線材切分方法の一工程を模式的に示す図である。 図8は、第1の実施形態における線材切分方法の一工程を模式的に示す図である。 図9は、第1の実施形態における線材切分方法の一工程を模式的に示す図である。 図10は、第1の実施形態における線材切分方法の一工程を模式的に示す図である。 図11は、第1の実施形態における線材接続方法の一工程を模式的に示す図である。 図12は、第1の実施形態における線材接続方法の一工程を模式的に示す図である。 図13は、第1の実施形態における線材接続方法の一工程を模式的に示す図である。 図14は、第1の実施形態における線材接続方法の一工程を模式的に示す図である。 図15は、第1の実施形態における線材接続方法の一工程を模式的に示す図である。 図16は、第2の実施形態における線材操作工具の概略側面図である。 図17は、第1線材把持具の一例を模式的に示す概略側面図である。 図18は、第2の実施形態における線材切分方法、線材接続方法の一例を示すフローチャートである。 図19は、第2の実施形態における線材切分方法の各工程を模式的に示す図である。 図20は、第2の実施形態における線材接続方法の各工程を模式的に示す図である。 図21は、第2の実施形態における線材接続方法の各工程を模式的に示す図である。 図22は、第2の実施形態における線材接続方法の一工程を模式的に示す図である。 図23は、第2の実施形態の変形例における線材操作工具の概略側面図である。 図24は、第2の実施形態の他の変形例における線材操作工具の概略側面図である。 図25は、第3の実施形態における線材操作工具の概略側面図である。 図26は、第3の実施形態における線材操作工具の概略側面図である。 図27は、連結部材がカム部材によって操作される様子を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態における線材操作工具1、線材操作工具用の部品、線材切分方法(線材を切断し、2つの切断端部を互いに分離する方法)、および、線材接続方法について、詳しく説明する。なお、本明細書において、同種の機能を有する部材には、同一または類似の符号が付されている。そして、同一または類似の符号の付された部材について、繰り返しとなる説明が省略される場合がある。また、本明細書において、「線材」は、例えば、「電線」である。「線材」が「電線」である場合には、本明細書における「線材操作工具」、「第1線材把持具」、「第2線材把持具」、第1線材支持具等の「線材支持具」は、「電線操作工具」、「第1電線把持具」、「第2電線把持具」、第1電線支持具等の「電線支持具」を意味する。本明細書における「線材」は、高圧電線であってもよい。
(方向の定義)
本明細書において、第1棒部材3の長手方向軸AXに沿う方向であって、第1棒部材3の移動部32から第1棒部材3のベース部30に向かう方向を「第1方向」と定義し、「第1方向」と反対の方向を「第2方向」と定義する。
(第1の実施形態)
図1および図2を参照して、第1の実施形態における線材操作工具1Aについて説明する。図1および図2は、第1の実施形態における線材操作工具1Aの概略側面図である。
線材操作工具1Aは、第1線材把持具2と、第1線材把持具2に連結される第1棒部材3と、第2線材把持具4と、第2線材把持具4に連結される第2棒部材5と、第1棒部材3と第2棒部材5とを分離可能に連結する連結部材6と、荷重支持部材7(load bearing member)とを具備する。線材操作工具1Aは、線材Wまたは後述の接続スリーブSVを固定する固定具8を備えていてもよい。
第1線材把持具2は、線材Wの第1部分を把持する。第1線材把持具2は、例えば、第1把持片21と第2把持片22とを備え、第1把持片21と第2把持片22とによって、線材Wの第1部分を挟持する。
第1棒部材3は、第1線材把持具2に連結されている。第1棒部材3と第1線材把持具2との間の連結は、第1方向DR1に垂直な軸まわりに揺動可能な連結であってもよいし、揺動不能な連結であってもよい。また、第1棒部材3は、第1線材把持具2に対して着脱可能であってもよい(換言すれば、第1線材把持具2と第1棒部材3とが別体として提供され、第1線材把持具2が、第1棒部材3に取り付けられるようにしてもよい。)。図1(a)に記載の例では、第1棒部材3が、第1線材把持具2に直接的に連結されているが、第1棒部材3は、間接的に、第1線材把持具2に連結されていてもよい。
第1棒部材3は、ベース部30と、移動部32とを備える。第1棒部材3は、移動部32がベース部30に対して相対移動することにより伸縮可能である。第1棒部材3は、ベース部30と移動部32とを相対移動可能に連結する連結機構(歯車機構、ねじ機構等)を備え、第1棒部材3は、ベース部30に設けられた操作部300を操作することにより伸縮する。操作部300の操作は、例えば、遠隔操作工具を用いて行われる。第1棒部材3は、例えば、FRP製(繊維強化プラスチック製)である。なお、第1棒部材3(ベース部30、移動部32)の断面形状は、ベース部30と移動部32が相対移動できれば特に制限はなく、円形、楕円形、多角形、半球状等、適宜選択すればよい。
第2線材把持具4は、線材Wの第2部分を把持する。第2線材把持具4は、例えば、第1把持片41と第2把持片42とを備え、第1把持片41と第2把持片42とによって、線材Wの第2部分を挟持する。
第2棒部材5は、第2線材把持具4に連結されている。第2棒部材5と第2線材把持具4との間の連結は、第1方向DR1に垂直な軸まわりに揺動可能な連結であってもよいし、揺動不能な連結であってもよい。また、第2棒部材5は、第2線材把持具4に対して着脱可能であってもよい(換言すれば、第2線材把持具4と第2棒部材5とが別体として提供され、第2線材把持具4が、第2棒部材5に取り付けられるようにしてもよい。)。第2棒部材5は、例えば、FRP製(繊維強化プラスチック製)である。図1(a)に記載の例では、第2棒部材5が、第2線材把持具4に直接的に連結されているが、第2棒部材5は、間接的に、第2線材把持具4に連結されていてもよい。
連結部材6は、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とを分離可能に連結する。図1(a)に記載の例では、移動部32の先端部(第2方向DR2側の端部)と第2棒部材5の先端部(第1方向DR1側の端部)とが、連結部材6を介して連結されている。
図1(b)に示されるように、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが連結された状態で、移動部32がベース部30に対して相対移動すると、第2棒部材5も第1棒部材3のベース部30に対して相対移動することとなる。他方、図2に例示されるように、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離された状態で、移動部32がベース部30に対して相対移動すると、第1棒部材3の移動部32は、第2棒部材5に対して相対移動することとなる。
図1(b)または図6に例示されるように、第1線材把持具2が線材Wの第1部分を把持し、第2線材把持具4が線材Wの第2部分を把持した状態で、第1棒部材3を収縮させる場合を想定する。より具体的には、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが連結状態である時に、第1棒部材3の移動部32を第1方向DR1(換言すれば、ベース部30に向かう方向)に移動させる場合を想定する。この場合、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の距離が縮小するため、線材Wのうち第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の部分を撓ませることができる。その結果、線材Wのうち第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の部分(換言すれば、線材Wの撓み部)を、任意の切断工具を用いて容易に切断することが可能となる。
他方、図14に例示されるように、第1線材W1(または、第1線材W1の端部が挿入された接続スリーブSV)が、固定具8に固定された状態で、第1棒部材3を収縮させる場合を想定する。より具体的には、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離状態である時に、第1棒部材3の移動部32を第1方向DR1(換言すれば、ベース部30に向かう方向)に移動させる場合を想定する。この場合、移動部32の移動に伴い、固定具8に固定された第1線材W1(または、接続スリーブSV)が、第2棒部材5から離れる方向に移動する。当該移動により、第1線材W1の第1切断端部Waと第2線材W2の第2切断端部Wbとを接続する作業の少なくとも一部(例えば、第2切断端部Wbを接続スリーブSVに挿入する作業)が容易となる。
図2に記載の例では、連結部材6は、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とを連結するピン部材6aを含む。第1棒部材3の移動部32には、連結部材6(より具体的には、ピン部材6a)を受容する第1孔32hが設けられ、第2棒部材5には連結部材6(より具体的には、ピン部材6a)を受容する第2孔5hが設けられている。そして、連結部材6が、第1孔32hおよび第2孔5hの両方に挿入されると、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが連結された状態となる。他方、連結部材6が、第1孔32hおよび第2孔5hの少なくとも一方から取り出されると、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離された状態となる。図2に記載の例では、第1孔32hは、移動部32の先端に配置された板材320に形成されている。また、第2孔5hは、第2棒部材5の先端に配置された板材50に配置されている。
なお、連結部材6の形状および構造は、図2に記載の例に限定されない。連結部材6の形状および構造としては、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とを連結可能かつ分離可能である限りにおいて、任意の形状および構造を採用することができる。例えば、連結部材6は、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とを連結する係合凸部および係合凹部(または係合溝)を含んでいてもよい。
荷重支持部材7は、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離状態である時に、第1線材把持具2および第2線材把持具4に作用する引っ張り荷重を支持する。詳細については、後述される。
固定具8は、線材W(例えば、第1線材W1)または接続スリーブSV(例えば、第1線材W1の端部と第2線材W2の端部とを接続する接続スリーブ)を固定する部材である。図1(a)に記載の例では、固定具8は、第1把持片81、第2把持片82、および、固定具操作部83を備える。図1(a)に記載の例では、固定具操作部83を、遠隔操作工具等を用いて操作することにより、第1把持片81と第2把持片82との間の距離を変化させることが可能である。
固定具操作部83を操作して、第1把持片81と第2把持片82との間の距離を縮小することにより、線材W(例えば、第1線材W1)または接続スリーブSVを固定具8に固定することができる。また、固定具操作部83を操作して、第1把持片81と第2把持片82との間の距離を拡大することにより、線材W(例えば、第1線材W1)または接続スリーブSVを固定具8から取り外すことができる。
図1(a)に記載の例では、固定具8は、第1棒部材3の移動部32とともに移動可能である。より具体的には、固定具8は連結部80を有し、連結部80は、第1棒部材3の移動部32に固定されている。このため、移動部32が移動すると、移動部32に固定された固定具8が移動部32とともに移動する。
代替的に、固定具8の連結部80は、第1棒部材3の移動部32に対して摺動可能であってもよい。この場合、移動部32に設けられた押圧部32aが、固定具8に設けられた被押圧部80aを押圧することにより、固定具8が第1棒部材3の移動部32とともに移動するように構成されてもよい。なお、固定具8が第1棒部材3の移動部32に対して摺動可能である場合には、遠隔操作工具等を用いて、固定具8を移動部32に対して相対移動させてもよい。
図1(a)に記載の例では、固定具8が、移動部32の中央部分に配置されている。代替的に、固定具8は、移動部32の先端部32tに配置されているか、あるいは、先端部32tと移動部32の基端部との間で摺動可能であってもよい。移動部32の中央部分を構成する棒状体が非金属製で、固定具8の少なくとも一部が金属製で、かつ、先端部32tが、連結部材6を受容する金属製の連結金具を含む場合を想定する。この場合、少なくとも一部が金属製である固定具8を、少なくとも一部が金属製である先端部32tに配置することにより、金属製の部材を先端部32tに集めることができる。その結果、例えば、線材に取り付けられた線材操作工具を用いて行う作業の中断時に、金属製の部材が配置された部分に絶縁性のカバーを被せることが容易となる。なお、少なくとも一部が金属製である固定具8は、少なくとも一部が金属製である先端部32tに取り付けられるように構成されていてもよいし、少なくとも一部が金属製である固定具8と、少なくとも一部が金属製である先端部32tとが一体的に構成されていてもよい。
(任意付加的な構成)
第1の実施形態における線材操作工具1Aにおいて採用可能な任意付加的な構成について説明する。
図1(a)および図1(b)に記載の例では、線材操作工具1Aは、荷重支持部材7を有し、荷重支持部材7は、第1荷重伝達面71tを有する。また、線材操作工具1Aは、第2棒部材5を有し、第2棒部材5(より具体的には、第2棒部材5の第2連結部51)は、第2荷重伝達面51tを有する。第1荷重伝達面71tと第2荷重伝達面51tとは、互いに接触可能であり、互いに離間可能である。
図2に例示されるように、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離状態である時に、第1線材把持具2および第2線材把持具4に引っ張り荷重Fが作用する場合を想定する。なお、第1線材把持具2および第2線材把持具4に作用する引っ張り荷重Fとは、第1線材把持具2および第2線材把持具4が互いに離れる方向に作用する荷重を意味する。
図2に記載の例では、線材操作工具1Aが、荷重支持部材7を備える。このため、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離状態であっても、荷重支持部材7が、第1線材把持具2および第2線材把持具4に作用する引っ張り荷重を支持することができる。換言すれば、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離された状態で、第1線材把持具2および第2線材把持具4に引っ張り荷重Fが作用する場合であっても、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の距離が、荷重支持部材7によって維持される。
図2に記載の例では、第1荷重伝達面71tと、第2荷重伝達面51tとが互いに接触している。このため、第2線材把持具4に作用する引っ張り荷重Fが、第2棒部材5、第2荷重伝達面51t、および、第1荷重伝達面71tを介して、荷重支持部材7に伝達される。また、図2に記載の例では、荷重支持部材7は、第1棒部材3のベース部30に固定されている。より具体的には、荷重支持部材7が、連結ブロック39を介して、第1棒部材3のベース部30に固定されている。このため、第1線材把持具2に作用する引っ張り荷重Fは、第1棒部材3のベース部30および連結ブロック39を介して、荷重支持部材7に伝達される。
なお、図2に記載の例では、荷重支持部材7は、荷重支持部材7と第2棒部材5とをスライド移動可能に連結する第1連結部71を備え、当該第1連結部71に第1荷重伝達面71tが設けられている。第1連結部71は、第2棒部材5をスライド移動可能に受容する貫通孔71hを有する。
また、図2に記載の例では、第2棒部材5は、第2棒部材5と荷重支持部材7とをスライド移動可能に連結する第2連結部51を備え、当該第2連結部51に第2荷重伝達面51tが設けられている。第2連結部51は、荷重支持部材7の棒状部70をスライド移動可能に受容する貫通孔51hを有する。この場合、第1連結部71、第2連結部51、第2棒部材5、および、棒状部70によって、第2棒部材5が、第2棒部材5の長手方向軸まわりに回転することが抑制される。よって、意図せずして第2棒部材5が回転することがなく、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とを分離状態から連結状態に変更する動作(または、連結状態から分離状態に変更する動作)が、第2棒部材5の回転によって妨げられることがない。
図2に記載の例では、線材操作工具1Aが、第1連結部71と第2連結部51とを備える。このため、荷重支持部材7と第2棒部材5との間の相対的なスライド移動が円滑に行われる。なお、荷重支持部材7と第2棒部材5との間の相対的なスライド移動を円滑にする観点から、第2棒部材5の長手方向軸と、荷重支持部材7の棒状部70の長手方向軸とは、互いに平行であることが好ましい。
図1(a)に示されるように、線材操作工具1Aは、線材Wを支持する線材支持具9を備えていてもよい。図1(a)に記載の例では、線材支持具9は、第1棒部材3(より具体的には、第1棒部材3のベース部30)に固定されている。線材支持具9は、線材W(または、線材Wを切断することにより形成された後述の第1線材W1)を支持可能である。
線材操作工具1Aが、線材支持具9を備える場合には、線材W(または、線材Wを切断することにより形成された第1線材W1)が線材支持具9によって、好適に位置決めされる。また、線材W(または、第1線材W1)の弛度(撓み)が抑制される。
図3(a)および図3(b)に示されるように、線材操作工具1Aは、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の最大離間距離Lを変更するストッパ部材100を備えていてもよい。線材操作工具1Aが、ストッパ部材100を備える場合には、最大離間距離Lが小さい状態(図3(a)を参照。)で、線材操作工具1Aを線材Wに装着することができ、最大離間距離Lが大きい状態(図3(b)を参照。)、換言すれば、線材操作工具1Aに作用する引っ張り荷重が小さい状態で、線材操作工具1Aを線材Wから取り外すことができる。この場合、線材操作工具1Aを線材Wから取り外す作業が容易となる。
なお、図3(a)に記載の例では、ストッパ部材100は、第1荷重伝達面71tと第2荷重伝達面51tとの間に配置されている。そして、ストッパ部材100が、第1荷重伝達面71tと第2荷重伝達面51tとの間に配置されている状態での最大離間距離Lが、距離L1であり、ストッパ部材100が、第1荷重伝達面71tと第2荷重伝達面51tとの間に配置されていない状態での最大離間距離Lが、距離L2である。距離L1は距離L2よりも小さい。
なお、ストッパ部材100の形状および構造は、図3(a)および図3(b)に記載の例に限定されない。ストッパ部材100の形状および構造としては、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の最大離間距離Lを変更可能である限りにおいて、任意の形状および構造を採用することができる。例えば、ストッパ部材100は、荷重支持部材7の棒状部70の外周面から突出可能なピン部材であってもよい。この場合、ピン部材が棒状部70の外周面から突出している状態での最大離間距離Lが、距離L1となり、ピン部材が棒状部70の外周面から突出していない状態での最大離間距離Lが、距離L2となる。
(線材切分方法)
図4乃至図10を参照して、第1の実施形態における線材切分方法について説明する。図4は、第1の実施形態における線材切分方法の一例を示すフローチャートである。図5乃至図10は、第1の実施形態における線材切分方法の一工程を模式的に示す図である。
第1の実施形態における線材切分方法は、線材操作工具1を用いて実行される。第1の実施形態における線材切分方法において使用される線材操作工具1は、第1の実施形態における線材操作工具1Aであってもよいし、他の線材操作工具であってもよい。
第1の実施形態における線材切分方法において使用される線材操作工具1は、第1線材把持具2と、第1線材把持具2に連結され、移動部32がベース部30に対して相対移動することにより伸縮可能な第1棒部材3と、第2線材把持具4と、第2線材把持具4に連結される第2棒部材5と、第1棒部材3と第2棒部材5とを分離可能に連結する連結部材6とを具備する。線材操作工具1は、荷重支持部材7(load bearing member)、第1線材W1等の線材(または、第1線材W1等の線材の端部が挿入された接続スリーブSV)を固定する固定具8、および、線材Wを支持する線材支持具9のうちの少なくとも1つを備えていてもよい。
第1ステップST1において、第1線材把持具2が線材Wに装着される。第2ステップST2において、第2線材把持具4が、線材Wに装着される。なお、第2ステップST2は、第1ステップST1より後に実行されてもよいし、第2ステップST2より前に実行されてもよい。図5には、第1ステップST1および第2ステップST2を実行後の線材操作工具1の状態が示されている。
第3ステップST3において、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の距離を縮めることにより、線材Wを撓ませる(図6を参照。)。第3ステップST3は、第1棒部材3を収縮させることにより実行可能である。なお、第3ステップST3(換言すれば、線材Wを撓ませる工程)は、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが連結された連結状態で実行される。
第4ステップST4において、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の位置(例えば、図6において矢印Eで示される位置)において、線材Wが切断される。線材Wの切断により、線材Wには、第1切断端部Waおよび第2切断端部Wbが形成される(図7を参照。)。
第5ステップST5において、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離が拡大される。図8には、第5ステップST5を実行後の線材操作工具1の状態が示されている。
第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離を拡大させる工程は、例えば、線材支持具9(より具体的には、第1切断端部Waを有する第1線材W1を支持している線材支持具9)を、第1棒部材3まわりに回転させることにより実行される。
代替的に、図9に例示されるように、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離を拡大させる工程は、第1切断端部Waを有する第1線材W1を固定具8に固定することにより実行されてもよい。
なお、第5ステップST5(換言すれば、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離を拡大させる工程)は、図10に例示されるように、第1棒部材3を伸長させることにより、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離を拡大させることを含んでいてもよい。第1棒部材3の伸長は、例えば、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが連結された連結状態で、移動部32をベース部30に対して相対移動させることにより実行される。
第1の実施形態では、第1棒部材3を収縮させることにより線材Wを撓ませることができる(第3ステップST3)。また、第1の実施形態では、簡単な作業または操作で、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離を拡大することができる(第5ステップST5)。このため、第1の実施形態における線材操作工具1A、および/または、第1の実施形態における線材切分方法を用いると、安全に効率よく線材Wの切分作業を実施することができる。また、線材Wの切分作業を行う作業者の作業負担が軽減される。
(線材接続方法)
図4、図11乃至図15を参照して、第1の実施形態における線材接続方法について説明する。図4は、第1の実施形態における線材接続方法の一例を示すフローチャートである。図11乃至図15は、第1の実施形態における線材接続方法の一工程を模式的に示す図である。
第1の実施形態における線材接続方法は、線材操作工具1を用いて実行される。第1の実施形態における線材接続方法において使用される線材操作工具1は、第1の実施形態における線材操作工具1Aであってもよいし、他の線材操作工具であってもよい。
「線材」が「電線」である場合には、線材接続方法(換言すれば、電線接続方法)の実行の前に、第1線材W1の第1端部(第1切断端部Wa)および第2線材W2の第2端部(第2切断端部Wb)において絶縁被覆が除去され、第1端部(Wa)および第2端部(Wb)において線材W(すなわち、電線)の心線は露出しているものとする。
第6ステップST6において、第1線材把持具2に把持された第1線材W1の第1端部(Wa)が、接続スリーブSVの第1端部Saに挿入される(図11を参照。)。なお、第6ステップST6は、例えば、上述の線材切分方法の第5ステップST5よりも後に実行される。
第6ステップST6は、例えば、任意の遠隔操作工具を用いて、第1線材W1の第1端部(Wa)を接続スリーブSVの第1端部Saに挿入することにより行われる。
第7ステップST7において、接続スリーブSVが、固定具8に固定される(図13を参照。)。第7ステップST7は、第6ステップST6の実行後に行われることが好ましいが、第6ステップST6の実行前に行われても構わない。
第8ステップST8において、固定具8および固定具8に固定された接続スリーブSVが、第1方向DR1、換言すれば、第2線材把持具4から離れる方向に移動される(図14を参照。)。当該移動は、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離された分離状態で、移動部32をベース部30に対して相対移動させることにより実行される。
第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離された分離状態で、固定具8および接続スリーブSVを移動させるために、第8ステップST8の実行前に、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結状態(より具体的には、連結部材6を介しての第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結状態)が解除される。当該連結状態の解除は、第7ステップST7の前に行われてもよいし、第7ステップST7の後に行われてもよい。また、当該連結状態の解除は、第6ステップST6の前に行われてもよいし、第6ステップST6の後に行われてもよい。
図12に記載の例では、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結状態の解除が、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とを連結する連結部材6(例えば、ピン部材6a)を、第1棒部材3の移動部32および第2棒部材5のうちの少なくとも一方から引き抜くことにより実行される。
なお、図12に例示されるように、連結部材6(例えば、ピン部材6a)を、第1棒部材3の移動部32および第2棒部材5のうちの少なくとも一方から引き抜く作業は、荷重支持部材7の第1荷重伝達面71tと第2棒部材5の第2荷重伝達面51tとが接触している状態で実行されることが好ましい。第1荷重伝達面71tと第2荷重伝達面51tとが接触している状態では、第1線材把持具2および第2線材把持具4に作用する引っ張り荷重Fの少なくとも一部が荷重支持部材7によって支持されることとなる。この場合、連結部材6に作用する荷重が実質的にゼロになるか、あるいは、小さくなる。このため、第1荷重伝達面71tと第2荷重伝達面51tとが接触している状態では、連結部材6を引き抜きやすい。
図12に記載の例では、連結部材6(より具体的には、ピン部材6a)が、第1棒部材3の移動部32および第2棒部材5の両方から、完全に取り外されている。代替的に、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結状態が解除された後において、連結部材6(より具体的には、ピン部材6a)が、第1棒部材3の移動部32または第2棒部材5と繋がっていてもよい。この場合、連結部材6が、紛失することがない。
続いて、第9ステップST9において、第2線材把持具4に把持された第2線材W2の第2端部(Wb)が、接続スリーブSVの第2端部Sbに挿入される(図15を参照。)。第9ステップST9は、第1棒部材3を伸長させる工程を含んでいることが好ましい。第1棒部材3の伸長、換言すれば、移動部32を第2方向DR2に移動させることは、例えば、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離された分離状態(または、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが連結された連結状態)で実行される。
以上の工程により、第1線材W1の第1端部(Wa)と第2線材W2の第2端部(Wb)とが接続スリーブSVを介して接続される。なお、第9ステップST9の後に、接続スリーブSVが加締められ、接続スリーブSVと第1端部(Wa)とが圧着され、接続スリーブSVと第2端部(Wb)とが圧着されてもよい。
第1の実施形態における線材接続方法では、簡単な作業で、接続スリーブSVの第1端部Saに第1線材W1の端部を挿入可能である(第6ステップST6)。また、図11に記載の例では、第1線材W1のうち接続スリーブSVに挿入される部分(より具体的には、心線露出部)は、直線状であるか、あるいは、湾曲の程度が小さい。よって、第6ステップST6(換言すれば、接続スリーブSVに、第1線材W1の端部を挿入する工程)を容易に実施することができ、接続スリーブSVに、第1線材W1の端部を挿入する際の作業負担が大幅に軽減される。また、接続スリーブSVに、第1線材W1の端部を挿入するに際し、作業者には、無理な姿勢あるいは難しい動作が要求されない。このため、作業者は、安全に効率よく線材接続作業を実施することができる。
第1の実施形態における線材接続方法では、簡単な作業または操作で、接続スリーブSVの第2端部Sbに第2線材W2の端部を挿入可能である(第9ステップST9)。また、図14および図15に記載の例では、第2線材W2のうち、第2線材把持具4と接続スリーブSVとの間に位置する部分は、直線状であるか、あるいは、湾曲の程度が小さい。よって、第9ステップST9(換言すれば、接続スリーブSVに、第2線材W2の端部を挿入する工程)を容易に実施することができ、接続スリーブSVに、第2線材W2の端部を挿入する際の作業負担が大幅に軽減される。また、接続スリーブSVに、第2線材W2の端部を挿入するに際し、作業者には、無理な姿勢あるいは難しい動作が要求されない。このため、作業者は、安全に効率よく線材接続作業を実施することができる。
また、第1の実施形態における線材接続方法では、線材Wの切断後に、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の距離を変化させることなく、移動部32を移動させることが可能である。より具体的には、第1の実施形態における線材接続方法において、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離された分離状態で、移動部32をベース部30に対して相対移動すれば、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の距離が変化しない。この場合、第1線材把持具2または第2線材把持具4によって把持された第1線材W1または第2線材W2に作用する張力が変化したり、第1線材W1または第2線材W2の撓み量が変化したりすることがない。よって、より安定的かつ安全に、線材の接続作業を実施することが可能である。更に、第1線材W1または第2線材W2の撓み量の変化が抑制される場合には、第1線材W1または第2線材W2が、下方に配置された他の線材等と接触するリスクも低減される。
(第2の実施形態)
図16および図17を参照して、第2の実施形態における線材操作工具1Bについて説明する。図16は、第2の実施形態における線材操作工具1Bの概略側面図である。図17は、第1線材把持具2の一例を模式的に示す概略側面図である。
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態において説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。よって、第2の実施形態において明示的に説明されなかったとしても、第2の実施形態において、第1の実施形態で説明済みの事項を採用可能であることは言うまでもない。
第2の実施形態における線材操作工具1Bは、第1線材把持具2と、第1棒部材3と、第2線材把持具4と、第2棒部材5と、連結部材6と、荷重支持部材7と、固定具8とを具備する。線材操作工具1Bは、線材支持具9を備えていてもよい。また、線材支持具9は、第1棒部材3(より具体的には、第1棒部材3のベース部30)に取り付けられる第1線材支持具9aと、第2棒部材5に取り付けられる第2線材支持具9bとを含んでいてもよい。
(第1線材把持具2)
第1線材把持具2は、第1把持片21と第2把持片22とを備え、第1把持片21と第2把持片22とによって、線材Wの第1部分を挟持する。
図17に記載の例では、第1把持片21と第2把持片22とは、揺動部材23を介して連結されている。また、揺動部材23には、レバー部材24が揺動可能に連結されている。レバー部材24は、第1接続部34を介して第1棒部材3に連結されている。
レバー部材24が、第1棒部材3によって引っ張られると、揺動部材23が第1把持片21に対して揺動する。また、揺動部材23が第1把持片21に対して揺動すると、第1把持片21の把持面と第2把持片22の把持面との間の距離が縮小する。こうして、線材Wが、第1把持片21と第2把持片22とによって挟持される。
図17に記載の例では、第1線材把持具2は、ロック部材25と、ロック部材25を操作する操作部26とを備える。ロック部材25は、第1把持片21の把持面と第2把持片22の把持面との間の距離が拡大することを制限する。図17に記載の例では、レバー部材24にロック部材25が取り付けられている。
操作部26が遠隔操作工具等によって操作されると、ロック部材25の先端部が、揺動部材23に向かって移動する。ロック部材25の先端部が、揺動部材23と当接することにより、揺動部材23の揺動が制限される。こうして、第1把持片21の把持面と第2把持片22の把持面との間の距離が拡大することが制限される。
なお、図17に記載の例では、揺動部材23は、第1揺動部材23aと、第1揺動部材23aに実質的に平行に配置された第2揺動部材23bとを含む。そして、第1揺動部材23aと、第2揺動部材23bと、第1把持片21と、レバー部材24とによって、平行リンク機構が形成されている。図17に記載の例では、第1線材把持具2が、2個の揺動部材(23a、23b)を備えているが、第1線材把持具2が備える揺動部材の数は、1個であっても構わない。
図17に記載の例では、第1線材把持具2は、第1把持片21と第2把持片22との間に配置された線材が、第1線材把持具2から脱落するのを防止する脱落防止部材29を含む。図17に記載の例では、脱落防止部材29は、揺動部材23(より具体的には、第2揺動部材23b)によって、第1軸AT1まわりに揺動可能に支持され、第2把持片22によって、第2軸AT2まわりに揺動可能に支持されている。
(第1棒部材3)
図16に記載の例では、第1棒部材3のベース部30は、第1接続部34を介して、第1線材把持具2に連結されている。図16に記載の例において、第1棒部材3と第1線材把持具2との間の連結は、揺動可能な連結であってもよい。より具体的には、第1棒部材3は、第1線材把持具2に対して、第1棒部材3の長手方向軸AXに垂直な軸AX1まわりを揺動可能であってもよい。なお、図16に記載の例では、第1棒部材3と第1線材把持具2との間の連結は、ピン部材を介した連結であるが、第1棒部材3と第1線材把持具2との間の連結は、フック部材を介した連結であってもよい。
第1棒部材3は、ベース部30と、移動部32とを備える。第1棒部材3は、移動部32がベース部30に対して相対移動することにより伸縮可能である。第1棒部材3は、ベース部30と移動部32とを相対移動可能に連結する連結機構(歯車機構、ねじ機構等)を備え、第1棒部材3は、ベース部30に設けられた操作部300を操作することにより伸縮する。
遠隔操作工具を用いて、伸縮可能な第1棒部材3を伸縮させるためのメカニズムの一例について説明する。一例として、(A)操作部300には、操作部とともに回転軸R1まわりを回転する第1傘歯車が設けられ、(B)ベース部30の内側には、第1傘歯車と荷重伝達可能に接続された第2傘歯車が配置され、(C)第2傘歯車は、外ねじが外周に配置されたねじ棒とともに、第1棒部材3の長手方向軸AXまわりを回転し、(D)移動部32が、当該ねじ棒に螺合されている場合を想定する。この場合、遠隔操作部材によって、操作部300を回転軸R1まわりに回転させると、第1傘歯車が回転軸R1まわりを回転し、第2傘歯車が長手方向軸AXまわりを回転する。第2傘歯車が長手方向軸AXまわりを回転すると、ねじ棒が長手方向軸AXまわりを回転する。ねじ棒が長手方向軸AXまわりを回転すると、ねじ棒に螺合する移動部32が、ベース部30に引き込まれる方向(またはベース部30から突出する方向)に移動する。こうして、第1棒部材3が伸縮する。
(第2線材把持具4)
第2線材把持具4は、第1把持片41と第2把持片42とを備え、第1把持片41と第2把持片42とによって、線材Wの第2部分を挟持する。
図16に記載の例では、第2線材把持具4は、揺動部材43と、レバー部材44と、ロック部材45と、操作部46と、脱落防止部材49とを備える。「揺動部材43」、「第1揺動部材43a」、「第2揺動部材43b」、「レバー部材44」、「ロック部材45」、「操作部46」、「脱落防止部材49」は、それぞれ、上述の「揺動部材23」、「第1揺動部材23a」、「第2揺動部材23b」、「レバー部材24」、「ロック部材25」、「操作部26」、「脱落防止部材29」と同様の部材である。このため、これらの部材についての繰り返しとなる説明は省略する。
(第2棒部材5)
図16に記載の例では、第2棒部材5の基端部は、第2接続部54を介して、第2線材把持具4に連結されている。図16に記載の例では、第2接続部54は、第2棒部材5に取り付けられたフック部材54aと、当該フック部材54aの開口を閉鎖可能な開閉部材54bと、当該開閉部材54bを操作する操作部54cとを含む。そして、操作部54cを操作して開閉部材54bを開状態にすることにより、フック部材54aに、第2線材把持具4を係合させることが可能である。
図16に記載の例では、第2棒部材5と第2線材把持具4とは、フック部材54aを介して分離可能に連結されている。図16に記載の例では、第2棒部材5と第2線材把持具4との間の連結は、フック部材54aを介した連結であるが、第2棒部材5と第2線材把持具4との間の連結は、ピン部材を介した連結であってもよい。
図16に記載の例では、第2棒部材5の基端部(第2方向DR2側の端部)は、第2線材把持具4に連結され、第2棒部材5の先端部(第1方向DR1側の端部)は、連結部材6を介して、第1棒部材3の移動部32に分離可能に連結されている。
(第2連結部51)
図16に記載の例では、第2棒部材5は、第2棒部材5と荷重支持部材7とをスライド移動可能に連結する第2連結部51を備え、当該第2連結部51に第2荷重伝達面51tが設けられている。
第2連結部51は、荷重支持部材7の第1棒状部70aを受容する貫通孔51h、および、荷重支持部材7の第2棒状部70bを受容する貫通孔51kを有することが好ましい。
(荷重支持部材7)
図16に記載の例では、荷重支持部材7は、第1棒状部70aと、第1棒状部70aに平行な第2棒状部70bとを含む。また、第1棒状部70aおよび第2棒状部70bは、第1棒部材3の長手方向軸AXに平行に配置される。
荷重支持部材7が、第1棒状部70aおよび第2棒状部70bを含む場合、荷重支持部材7の曲げ剛性が向上する。また、荷重支持部材7が、第1棒状部70aおよび第2棒状部70bを含む場合、第1線材把持具2および第2線材把持具4に作用する引っ張り荷重が、第1棒状部70aと第2棒状部70bとによって分散支持される。よって、線材操作工具1Bの安全性および信頼性が向上する。
図16に記載の例では、第1棒部材3の先端部(換言すれば、第2棒部材5に連結される部分)、および、第2棒部材5の先端部(換言すれば、第1棒部材3に連結される部分)が、第1棒状部70aと第2棒状部70bとによって挟まれている。このため、第1棒部材3の先端部、および、第2棒部材5の先端部が、第1棒状部70aおよび第2棒状部70bによって保護される。
なお、図16に記載の例では、荷重支持部材7が有する棒状部(70a、70b)の数が2個であるが、荷重支持部材7が有する棒状部の数は、1個、または、3個以上であってもよい。
(第1連結部71)
図16に記載の例では、荷重支持部材7は、荷重支持部材7と第2棒部材5とをスライド移動可能に連結する第1連結部71を備え、当該第1連結部71に第1荷重伝達面71tが設けられている。
第1連結部71には、第1棒状部70aおよび第2棒状部70bが固定されている。また、第1連結部71は、第2棒部材5をスライド移動可能に受容する貫通孔71hを有することが好ましい。
(固定具8)
固定具8は、第1線材W1等の線材(または、接続スリーブSV)を固定する部材である。固定具8は、第1把持片81、第2把持片82、および、固定具操作部83を備える。また、固定具8は、連結部80を有し、連結部80は、第1棒部材3の移動部32に摺動可能に連結されている。代替的に、連結部80は、第1棒部材3の移動部32に固定されてもよい。
図16に記載の例では、連結部80は、第1棒部材3の移動部32を受容する貫通孔と、荷重支持部材7の第1棒状部70aを摺動可能に受容する貫通孔と、荷重支持部材7の第2棒状部70bを摺動可能に受容する貫通孔とを有する。
また、図16に記載の例では、固定具8(より具体的には、連結部80)は、移動部32の押圧部32aと接触可能な被押圧部80aを有する。移動部32の押圧部32aと、固定具8の被押圧部80aとは、互いに接触可能であり、互いに離間可能である。そして、固定具8の被押圧部80aが移動部32の押圧部32aによって押圧されることにより、固定具8は、第1棒部材3の移動部32とともに第1方向DR1に移動可能である。
(線材支持具9)
図16に記載の例では、線材操作工具1Bは、線材支持具9を備える。線材支持具9は、第1線材支持具9aおよび第2線材支持具9bを含んでいてもよい。
第1線材支持具9aは、第1棒部材3(より具体的には、第1棒部材3のベース部30)に支持(すなわち、固定)されている。第1線材支持具9aは、線材Wを支持可能である。
第1線材支持具9aは、第1棒部材3(より具体的には、第1棒部材3のベース部30)の長手方向に沿って位置変更可能であってもよい。この場合、第1線材支持具9aは、第1棒部材3(より具体的には、第1棒部材3のベース部30)を摺動可能に受け入れる貫通孔と、第1線材支持具9aを第1棒部材3に固定するための締結部材(固定ねじ等)とを備える。
線材操作工具1Bが、第1線材支持具9aを備える場合には、線材Wの切断後に、第1線材W1の第1切断端部Waが第1線材支持具9aによって、好適に位置決めされる。また、線材Wの切断後に、第1線材W1の弛度(撓み)が抑制される。
図16に記載の例では、第1線材支持具9aは、線材Wを受け入れる受容空間SP1を備える。図16に記載の例では、第1線材支持具9aは、枠部材91aと、枠部材91aの開口部を開閉可能な開閉部材92aと、開閉部材92aを操作する操作部93aとを備える。図16に記載の例では、枠部材91aと開閉部材92aとによって、受容空間SP1が規定されている。受容空間SP1に線材Wを挿入するに際しては、例えば、操作部93aを操作することにより開閉部材92aを開状態にする。その後、枠部材91aの開口部を介して、線材Wが受容空間SP1に挿入される。
図16に記載の例では、第1線材支持具9aが、第1棒部材3の長手方向軸AXまわりを回転可能なように、第1棒部材3(より具体的には、第1棒部材3のベース部30)に取り付けられている。代替的に、あるいは、付加的に、第2線材支持具9bが、第2棒部材5の長手方向軸まわりを回転可能なように、第2棒部材5に取り付けられていてもよい。
第2線材支持具9bは、第2棒部材5に支持(すなわち、固定)されている。第2線材支持具9bは、線材Wを支持可能である。
第2線材支持具9bは、第2棒部材5の長手方向に沿って位置変更可能であってもよい。この場合、第2線材支持具9bは、第2棒部材5を摺動可能に受け入れる貫通孔と、第2線材支持具9bを第2棒部材5に固定するための締結部材(固定ねじ等)とを備える。
線材操作工具1Bが、第2線材支持具9bを備える場合には、線材Wの切断後に、第2線材W2の第2切断端部Wbが第2線材支持具9bによって、好適に位置決めされる。また、線材Wの切断後に、第2線材W2の弛度(撓み)が抑制される。
図16に記載の例では、第2線材支持具9bは、線材Wを受け入れる受容空間SP2を備える。図16に記載の例では、第2線材支持具9bは、枠部材91bと、枠部材91bの開口部を開閉可能な開閉部材92bと、開閉部材92bを操作する操作部93bとを備える。図16に記載の例では、枠部材91bと開閉部材92bとによって、受容空間SP2が規定されている。受容空間SP2に線材Wを挿入するに際しては、例えば、操作部93bを操作することにより開閉部材92bを開状態にする。その後、枠部材91bの開口部を介して、線材Wが受容空間SP2に挿入される。
(線材切分方法)
図18および図19を参照して、第2の実施形態における電線切分方法について説明する。図18は、第2の実施形態における線材切分方法の一例を示すフローチャートである。図19は、第2の実施形態における線材切分方法の各工程を模式的に示す概略側面図である。
第2の実施形態における線材切分方法は、線材操作工具1を用いて実行される。第2の実施形態における線材切分方法において使用される線材操作工具1は、第2の実施形態における線材操作工具1Bであってもよいし、他の線材操作工具であってもよい。
第1ステップST101において、第1線材把持具2が線材Wに装着される。第2ステップST102において、第2線材把持具4が、線材Wに装着される。なお、第2ステップST102は、第1ステップST101より後に実行されてもよいし、第2ステップST102より前に実行されてもよい。
第3ステップST103において、第1線材支持具9aに、線材Wが支持される。なお、第1線材支持具9aに線材Wを支持することは、第1線材支持具9aの受容空間SP1内に線材Wを配置することを意味していてもよく、第1線材支持具9aに線材Wを固定することを意味していてもよい。線材操作工具1が、第1線材支持具9aを備えない場合には、第3ステップST103は、省略される。
第4ステップST104において、第2線材支持具9bに、線材Wが支持される。なお、第2線材支持具9bに線材Wを支持することは、第2線材支持具9bの受容空間SP2内に線材Wを配置することを意味していてもよく、第2線材支持具9bに線材Wを固定することを意味していてもよい。線材操作工具1が、第2線材支持具9bを備えない場合には、第4ステップST104は、省略される。
図19(a)には、第1ステップST101乃至第4ステップST104を実行した後の線材操作工具1の状態が示されている。なお、第1ステップST101乃至第4ステップST104の実行後の状態において、固定具8には、線材Wが固定されていない。また、第1ステップST101および第2ステップST102が実行された後の状態において、第1連結部71と第2連結部51との間には、ストッパ部材100が配置されていることが好ましい。
第3ステップST103および第4ステップST104は、第1ステップST101および第2ステップST102より前に実行されてもよいし、第1ステップST101および第2ステップST102より後に実行されてもよい。
第5ステップST105において、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の距離を縮めることにより、線材Wを撓ませる(図19(b)を参照。)。
第5ステップST105は、操作部300を操作して、第1棒部材3を収縮させることにより実行可能である。なお、第5ステップST105(換言すれば、線材Wを撓ませる工程)は、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが連結された連結状態で実行される。
第6ステップST106において、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の位置、より具体的には、第1線材支持具9aと第2線材支持具9bとの間の位置(例えば、図19(b)において矢印Eで示される位置)において、線材Wが切断される。線材Wの切断により、線材Wには、第1切断端部Waおよび第2切断端部Wbが形成される(図19(c)を参照。)。
第7ステップST107において、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離が拡大される。図19(d)には、第7ステップST107を実行した後の線材操作工具1の状態が示されている。
第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離を拡大させる工程は、例えば、第1切断端部Waを有する第1線材W1を支持する第1線材支持具9a、または、第2切断端部Wbを有する第2線材W2を支持する第2線材支持具9bを、第1棒部材3または第2棒部材5の長手方向軸まわりに回転させることにより実行される。図19(d)に記載の例では、第1線材支持具9aを第1棒部材3の長手方向軸AXまわりに回転させることにより、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離が拡大されている。
なお、第7ステップST107(換言すれば、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離を拡大させる工程)は、図20(a)に例示されるように、第1棒部材3を伸長させることにより、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離を拡大させることを含んでいてもよい。第1棒部材3の伸長は、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが連結された連結状態で、移動部32をベース部30に対して相対移動させることにより実行される。付加的に、第7ステップST107において、ストッパ部材100が、第1連結部71と第2連結部51との間から取り除かれてもよい。
第2の実施形態では、第1棒部材3を収縮させることにより線材Wを撓ませることができる(第5ステップST105)。また、第2の実施形態では、簡単な作業または操作で、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離を拡大することができる(第7ステップST107)。このため、第2の実施形態における線材操作工具1B、および/または、第2の実施形態における線材切分方法を用いると、安全に効率よく線材Wの切分作業を実施することができる。また、線材Wの切分作業を行う作業者の作業負担が軽減される。
(線材接続方法)
図18、図20乃至図22を参照して、第2の実施形態における線材接続方法について説明する。図18は、第2の実施形態における線材接続方法の一例を示すフローチャートである。図20乃至図22は、第2の実施形態における線材接続方法の各工程を模式的に示す概略側面図である。
第2の実施形態における線材接続方法は、線材操作工具1を用いて実行される。第2の実施形態における線材接続方法において使用される線材操作工具1は、第2の実施形態における線材操作工具1Bであってもよいし、他の線材操作工具であってもよい。
「線材」が「電線」である場合には、線材接続方法(換言すれば、電線接続方法)の実行の前に、第1線材W1の第1端部(第1切断端部Wa)および第2線材W2の第2端部(第2切断端部Wb)において絶縁被覆が除去され、第1端部(Wa)および第2端部(Wb)において線材W(すなわち、電線)の心線は露出しているものとする(図20(a)を参照。)。
第8ステップST108において、第1線材把持具2に把持された第1線材W1の第1端部(Wa)が、接続スリーブSVの第1端部Saに挿入される(図20(b)を参照。)。なお、第8ステップST108は、例えば、上述の線材切分方法の第7ステップST107よりも後に実行される。
第8ステップST108は、例えば、任意の遠隔操作工具を用いて、第1線材W1の第1端部(Wa)を接続スリーブSVの第1端部Saに挿入することにより行われる。
第9ステップST109において、接続スリーブSVが、固定具8に固定される(図20(c)を参照。)。接続スリーブSVを固定具8に固定する工程は、例えば、固定具操作部83を操作して、第1把持片81と第2把持片82との間の距離を縮小することにより行われる。第9ステップST109は、第8ステップST108の実行後に行われることが好ましいが、第8ステップST108の実行前に行われても構わない。
なお、固定具8が移動部32に対して、第1棒部材3の長手方向軸AXに沿って位置調整可能である場合には、第9ステップST109の実行前に、移動部32に対する固定具8の位置が調整されてもよい(換言すれば、移動部32に対する固定具8の位置が変更されてもよい)。
第10ステップST110において、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結状態(より具体的には、連結部材6を介しての連結状態)が解除される(図20(c)を参照。)。当該連結状態の解除は、例えば、連結部材6(例えば、ピン部材6a)を、第1棒部材3の移動部32および第2棒部材5のうちの少なくとも一方から引き抜くことにより実行される。なお、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結状態の解除は、第1連結部71と第2連結部51とが接触している状態で実行されることが好ましい。
当該連結状態の解除は、第9ステップST109の前に行われてもよいし、第9ステップST109の後に行われてもよい。また、当該連結状態の解除は、第8ステップST108の前に行われてもよいし、第8ステップST108の後に行われてもよい。
第11ステップST111において、固定具8および固定具8に固定された接続スリーブSVが、第2線材把持具4から離れる方向に移動される(図21(a)を参照。)。当該移動は、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが分離された分離状態で、移動部32をベース部30に対して相対移動させることにより実行される。より具体的には、移動部32をベース部30に向けて移動すると、移動部32の押圧部32aが、固定具8の被押圧部80aを押圧する。その結果、固定具8が、ベース部30に向かう方向(換言すれば、第2線材把持具4から離れる方向)に移動する。
第12ステップST112において、第2線材把持具4に把持された第2線材W2の第2端部(Wb)が、接続スリーブSVの第2端部Sbに対向する位置に移動される(図21(b)を参照。)。当該移動は、例えば、任意の遠隔操作工具を用いて実行される。第12ステップST112は、第2線材W2を、第2線材支持具9bから取り外すこと(より具体的には、第2線材W2を、第2線材支持具9bの受容空間SP2外に移動させること)を含んでいてもよい。
第13ステップST113において、第2線材把持具4に把持された第2線材W2の第2端部(Wb)が、接続スリーブSVの第2端部Sbに挿入される(図21(c)を参照。)。第13ステップST113は、固定具8および固定具8に固定された接続スリーブSVを、第2線材把持具4に向けて移動させることを含む。当該移動は、遠隔操作工具等を用いて、固定具8を、第1棒部材3の移動部32に対して摺動させることを含んでいてもよい。代替的に、固定具8が第1棒部材3の移動部32に固定されている場合には、当該移動は、第1棒部材3を伸長させること、換言すれば、移動部32をベース部30に対して相対移動させることにより行われてもよい。
第13ステップST113の実行後において、第1線材W1の第1端部(Wa)および/または第2線材W2の第2端部(Wb)の接続スリーブSVへの挿入量が不十分である場合には、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の距離を縮めることにより、接続スリーブSVに対する第1線材W1の第1端部(Wa)および/または第2線材W2の第2端部(Wb)の挿入を促進してもよい(図22を参照。)。第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の距離を縮めることは、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とを連結部材6によって連結した後に、第1棒部材3を収縮させることにより実行可能である。なお、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結は、例えば、移動部32および第2棒部材5の両方にピン部材6aを挿入することにより実行される。
以上の工程により、第1線材W1の第1端部(Wa)と第2線材W2の第2端部(Wb)とが接続スリーブSVを介して接続される。なお、第13ステップST113の後に、接続スリーブSVが加締められ、接続スリーブSVと第1端部(Wa)とが圧着され、接続スリーブSVと第2端部(Wb)とが圧着されてもよい。
第2の実施形態における線材接続方法では、簡単な作業で、接続スリーブSVの第1端部Saに第1線材W1の端部を挿入可能である(第8ステップST108)。また、接続スリーブSVに、第1線材W1の端部を挿入するに際し、作業者には、無理な姿勢あるいは難しい動作が要求されない。このため、作業者は、安全に効率よく線材接続作業を実施することができる。
第2の実施形態における線材接続方法では、簡単な作業または操作で、接続スリーブSVの第2端部Sbに第2線材W2の端部を挿入可能である(第13ステップST113)。また、接続スリーブSVに、第2線材W2の端部を挿入するに際し、作業者には、無理な姿勢あるいは難しい動作が要求されない。このため、作業者は、安全に効率よく線材接続作業を実施することができる。
(第2の実施形態の変形例)
図16に記載の例では、荷重支持部材7(より具体的には、第1棒状部70aおよび第2棒状部70b)が、連結ブロック39を介して、第1棒部材3のベース部30に固定されている例について説明された。図16に記載の例では、荷重支持部材7の第1方向DR1側の端部が連結ブロック39に固定されている。代替的に、図23に例示されるように、荷重支持部材7は、連結ブロック39を通過するように延在し、荷重支持部材7(より具体的には、第1棒状部70aおよび第2棒状部70b)の第1方向DR1側の端部が第2連結ブロック38に固定されていてもよい。図23に記載の例では、第2連結ブロック38は、ベース部30のうち操作部300が配置されている基端部分30sに取り付けられている。代替的に、第2連結ブロック38は、基端部分30sと一体的に形成されていてもよい。
更に代替的に、図24に例示されるように、荷重支持部材7(より具体的には、第1棒状部70aおよび第2棒状部70b)の第1方向DR1側の端部が第2連結ブロック38に固定される場合、連結ブロック39(図23を参照。)は省略されてもよい。
(第3の実施形態)
図25および図26を参照して、第3の実施形態における線材操作工具1Cについて説明する。図25および図26は、第3の実施形態における線材操作工具1Cの概略側面図である。
第3の実施形態では、第1の実施形態および第2の実施形態と異なる点を中心に説明し、第1の実施形態または第2の実施形態において説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。よって、第3の実施形態において明示的に説明されなかったとしても、第3の実施形態において、第1の実施形態または第2の実施形態で説明済みの事項を採用可能であることは言うまでもない。
第3の実施形態における線材操作工具1Cは、第1棒部材3が、移動部32が第1方向DR1に移動するときに、第1方向DR1とは反対の方向である第2方向DR2に移動する第2移動部32’を備える点で、第1の実施形態における線材操作工具1A(または、第2の実施形態における線材操作工具1B)とは異なる。
図25に記載の例では、第1棒部材3が、移動部32と、ベース部30と、第2移動部32’とを備える。ベース部30は、例えば、荷重支持部材7(より具体的には、第1棒状部70aおよび/または第2棒状部70b)に固定される。
図25に記載の例では、ベース部30は、操作部300を有する。第1棒部材3は、ベース部30に設けられた操作部300を操作することにより伸縮する。操作部300の操作は、例えば、遠隔操作工具を用いて行われる。操作部300を操作することにより、移動部32が、ベース部30に対して、第1方向DR1(または、第2方向DR2)に移動するメカニズムについては、第1の実施形態および第2の実施形態で説明済みである。よって、移動部32が移動するメカニズムについての繰り返しとなる説明は省略する。図25に記載の例では、操作部300を操作することにより、第2移動部32’が、ベース部30に対して、第2方向DR2(または、第1方向DR1)に移動する。第2移動部32’が、ベース部30に対して、第2方向DR2(または、第1方向DR1)に移動するメカニズムは、移動部32が、ベース部30に対して、第1方向DR1(または、第2方向DR2)に移動するメカニズムと同様である。
なお、移動部32がベース部30に対して第1方向DR1に移動するときに、第2移動部32’がベース部30に対して第2方向DR2に移動するようにするために(あるいは、移動部32がベース部30に対して第2方向DR2に移動するときに、第2移動部32’がベース部30に対して第1方向DR1に移動するようにするために)、第1棒部材3は、ねじ部と、逆ねじ部とを備えていてもよい。この場合、ねじ部が移動部32を第1方向DR1に駆動するとき、逆ねじ部が第2移動部32’を第2方向DR2に駆動する。
図25に記載の例では、移動部32に、固定具8(より具体的には、第1固定具8a)が配置され、第2移動部32’に、固定具8(より具体的には、第2固定具8b)が配置されている。図25に記載の例では、第1固定具8aは、移動部32に固定されているが、第1固定具8aは、移動部32に対して摺動可能であってもよい。同様に、図25に記載の例では、第2固定具8bは、第2移動部32’に固定されているが、第2固定具8bは、第2移動部32’に対して摺動可能であってもよい。第1固定具8aには、例えば、第2切断端部Wbを有する第2線材W2が固定され、第2固定具8bには、例えば、第1切断端部Waを有する第1線材W1が固定される。図25に記載の例では、第1固定具8aは、移動部32の先端部32tに固定されているが、第1固定具8aは、移動部32の中央部分に固定されてもよい。図25に記載の例では、第2固定具8bは、第2移動部32’の先端部に固定されているが、第2固定具8bは、第2移動部32’の中央部分に固定されてもよい。
図25に記載の例では、ベース部30に、固定具8(より具体的には、第3固定具8c)が配置されている。図25に記載の例では、第3固定具8cが、ベース部30に固定されているが、第3固定具8cは、荷重支持部材7(より具体的には、第1棒状部70aおよび/または第2棒状部70b)に固定されていてもよい。第3固定具8cには、例えば、接続スリーブSVが固定される。
図25に記載の例では、第1棒状部70aが、第1部分70a−1および第2部分70a−2を含む。また、第1部分70a−1の第1方向DR1側の端部が、ベース部30(より具体的には、ベース部30のうち操作部300が配置されたベース部中央部分30m)と連結され、第2部分70a−2の第2方向DR2側の端部が、ベース部30(より具体的には、ベース部30のうち操作部300が配置されたベース部中央部分30m)と連結されている。図25に記載の例では、第1棒状部70aが、直線上に配置される2本の棒状体(より具体的には、棒状体である第1部分70a−1、および、棒状体である第2部分70a−2)を含むが、第1棒状部70aは、1本の棒状体によって構成されていてもよい。同様に、第2棒状部70bは、直線上に配置される2本の棒状体によって構成されていてもよいし、1本の棒状体によって構成されていてもよい。
図25に記載の例において、第1固定具8a、第2固定具8b、第3固定具8cの各々は、図1(a)に例示された固定具8と同様の構造を有していてもよい。換言すれば、第1固定具8a、第2固定具8b、第3固定具8cの各々は、連結部80、第1把持片81、第2把持片82、および、固定具操作部83を備えていてもよい。
第3の実施形態における線材切分方法の一例について説明する。第3の実施形態における線材切分方法では、第1に、第1線材把持具2が線材Wに装着され、第2線材把持具4が線材Wに装着される。線材把持具(2、4)を線材に装着する前または後において、第1線材支持具9aおよび/または第2線材支持具9bに、線材Wが支持されてもよい。第2に、第1棒部材3を収縮させることにより線材Wを撓ませる。第1棒部材3を収縮させることは、移動部32を第1方向DR1に移動させると同時に、第2移動部32’を第2方向DR2に移動させることを含む。第1棒部材3を収縮させることは、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とが連結された連結状態で実行される。第3に、第1線材把持具2と第2線材把持具4との間の位置において線材Wが切断される。当該切断により、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとが形成される。第4に、第1切断端部Waと第2切断端部Wbとの間の距離が拡大される。当該距離の拡大は、例えば、第1線材支持具9aまたは第2線材支持具9bを第1棒部材3の長手方向軸まわりに回転させることにより実行される。
第3の実施形態における線材接続方法の一例について説明する。第3の実施形態における線材接続方法では、第1に、接続スリーブSVが、第3固定具8cに固定される。接続スリーブSVが第3固定具8cに固定される前または後において、第1線材W1が、第2固定具8bに固定される。また、接続スリーブSVが第3固定具8cに固定される前または後において、第2線材W2が、第1固定具8aに固定される。図26には、接続スリーブSVが第3固定具8cに固定され、第1線材W1が第2固定具8bに固定され、第2線材W2が、第1固定具8aに固定された後の状態が示されている。第2に、第1線材把持具2に把持された第1線材W1の第1端部(Wa)が、接続スリーブSVの第1端部Saに挿入され、かつ、第2線材把持具4に把持された第2線材W2の第2端部(Wb)が、接続スリーブSVの第2端部Sbに挿入される。接続スリーブSVに、第1線材W1の第1端部(Wa)、および、第2線材W2の第2端部(Wb)を挿入することは、例えば、第1棒部材3を収縮させることにより実行される。第1棒部材3を収縮させることは、移動部32を第1方向DR1に移動させると同時に、第2移動部32’を第2方向DR2に移動させることを含む。第1棒部材3を収縮させることは、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結が解除された状態(より具体的には、連結部材6が、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とを連結していない状態)で実行される。図26に記載の例では、移動部32に第1固定具8aが固定され、第2移動部32’に第2固定具8bが固定されている。このため、移動部32が第1方向DR1に移動すると、第1固定具8aに固定された第2線材W2の第2端部(Wb)が第1方向DR1に移動する。その結果、第2端部(Wb)が接続スリーブSVに挿入される。同様に、第2移動部32’が第2方向DR2に移動すると、第2固定具8bに固定された第1線材W1の第1端部(Wa)が第2方向DR2に移動する。その結果、第1端部(Wa)が接続スリーブSVに挿入される。接続スリーブSVに、第1線材W1の第1端部(Wa)、および、第2線材W2の第2端部(Wb)が挿入された後、接続スリーブSVは加締められてもよい。
第3の実施形態は、第1の実施形態または第2の実施形態と同様の効果を奏する。また、第3の実施形態では、線材操作工具1Cの第1棒部材3が、移動部32および第2移動部32’を含む。この場合、第1線材W1の第1端部(Wa)、および、第2線材W2の第2端部(Wb)を同時に操作すること(例えば、第1端部(Wa)および第2端部(Wb)を同時に接続スリーブSVに挿入すること)が可能である。
(線材操作工具用の部品)
上述の実施形態における線材操作工具1のうち、第1線材把持具2、第2線材把持具4、第1棒部材3のベース部30、および、線材支持具9については、既存の線材切分工具の部品をそのまま使用することができる。すなわち、上述の実施形態において、第1線材把持具2、第2線材把持具4、第1棒部材3のベース部30、および、線材支持具9については既存の部品を使用し、第1棒部材3の一部を構成する移動部材(32)(換言すれば、第1棒部材3のベース部30に対して相対移動可能な移動部材)、第2棒部材5、移動部材(32)と第2棒部材5とを分離可能に連結する連結部材6、荷重支持部材7については、新たに提供される部品を使用してもよい。もちろん、第1線材把持具2、第2線材把持具4、第1棒部材3のベース部30、線材支持具9、および、固定具8のうちの少なくとも1つが、既存の部品ではなく新たに提供される部品であってもよい。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。本発明の範囲内において、上述の各実施形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施形態の任意の構成要素の変形、または、任意の構成要素の省略が可能である。さらに、上述の各実施形態に任意の構成要素が追加されてもよい。
例えば、図2には、連結部材6が、第1棒部材3の移動部32および第2棒部材5から完全に取り外される例が記載されている。代替的に、図27の下側の図に例示されるように、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結が解除されている状態においても、連結部材6(例えば、ピン部材6a)が、第1棒部材3の移動部32または第2棒部材5から取り外されないように(換言すれば、第1棒部材3の移動部32または第2棒部材5から脱落しないように)構成されていてもよい。図27に記載の例では、線材操作工具が、連結部材6(より具体的に、ピン部材6a)の位置を変更するカム部材60と、カム部材60を遠隔操作工具によって操作するための操作部61とを備える。図27に記載の例では、カム部材60が回転軸R2まわりを回転することにより、連結部材6(より具体的に、ピン部材6a)の位置が、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5とを連結する連結位置と、第1棒部材3の移動部32と第2棒部材5との間の連結を解除する連結解除位置との間で変化する。代替的に、カム部材60がスライド移動することにより、連結部材6(より具体的に、ピン部材6a)の位置が、連結位置と連結解除位置との間で変化するようにしてもよい。また、連結部材6は、付勢部材によって、連結位置から連結解除位置に向かう方向に付勢されていてもよい。
本発明の線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、または、線材接続方法を用いると、安全に効率よく線材の切分作業および線材の接続作業を行うことができる。したがって、線材操作工具の製造業者、線材切分作業および線材接続作業を実施する業者にとって有用である。
1、1A、1B、1C…線材操作工具、2…第1線材把持具、3…第1棒部材、4…第2線材把持具、5…第2棒部材、5h…第2孔、6…連結部材、6a…ピン部材、7…荷重支持部材、8…固定具、8a…第1固定具、8b…第2固定具、8c…第3固定具、9…線材支持具、9a…第1線材支持具、9b…第2線材支持具、21…第1把持片、22…第2把持片、23…揺動部材、23a…第1揺動部材、23b…第2揺動部材、24…レバー部材、25…ロック部材、26…操作部、29…脱落防止部材、30…ベース部、30m…ベース部中央部分、30s…基端部分、32…移動部、32’…第2移動部、32a…押圧部、32h…第1孔、32t…先端部、34…第1接続部、38…第2連結ブロック、39…連結ブロック、41…第1把持片、42…第2把持片、43…揺動部材、43a…第1揺動部材、43b…第2揺動部材、44…レバー部材、45…ロック部材、46…操作部、49…脱落防止部材、50…板材、51…第2連結部、51h…貫通孔、51k…貫通孔、51t…第2荷重伝達面、54…第2接続部、54a…フック部材、54b…開閉部材、54c…操作部、60…カム部材、61…操作部、70…棒状部、70a…第1棒状部、70a−1…第1部分、70a−2…第2部分、70b…第2棒状部、71…第1連結部、71h…貫通孔、71t…第1荷重伝達面、80…連結部、80a…被押圧部、81…第1把持片、82…第2把持片、83…固定具操作部、91a、91b…枠部材、92a、92b…開閉部材、93a、93b…操作部、100…ストッパ部材、300…操作部、320…板材、AT1…第1軸、AT2…第2軸、AX…長手方向軸、AX1…軸、R1…回転軸、R2…回転軸、SP1、SP2…受容空間、SV…接続スリーブ、Sa…第1端部、Sb…第2端部、W…線材、W1…第1線材、W2…第2線材、Wa…第1切断端部、Wb…第2切断端部

Claims (14)

  1. 第1線材把持具と、
    前記第1線材把持具に直接的または間接的に連結され、移動部がベース部に対して相対移動することにより伸縮可能な第1棒部材と、
    第2線材把持具と、
    前記第2線材把持具に直接的または間接的に連結される第2棒部材と、
    前記第1棒部材の前記移動部と前記第2棒部材とを分離可能に連結する連結部材と、
    前記第1棒部材の前記移動部と前記第2棒部材とが分離状態である時に、前記第1線材把持具および前記第2線材把持具に作用する引っ張り荷重を支持可能な荷重支持部材と
    を具備する
    線材操作工具。
  2. 前記連結部材は、前記第1棒部材の前記移動部と前記第2棒部材とを連結するピン部材を含む
    請求項1に記載の線材操作工具。
  3. 線材または接続スリーブを固定する固定具を更に具備し、
    前記固定具は、前記第1棒部材の前記移動部とともに移動可能であるか、あるいは、前記移動部に対して摺動可能である
    請求項1に記載の線材操作工具。
  4. 線材または接続スリーブを固定する固定具を更に具備し、
    前記固定具は、前記第1棒部材の前記移動部とともに移動可能であるか、あるいは、前記移動部に対して摺動可能である
    請求項2に記載の線材操作工具。
  5. 前記荷重支持部材は、第1荷重伝達面を含み、
    前記第2棒部材は、前記第1荷重伝達面に接触可能な第2荷重伝達面を含む
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の線材操作工具。
  6. 前記第1線材把持具と前記第2線材把持具との間の最大離間距離を変更するストッパ部材を更に具備する
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の線材操作工具。
  7. 前記第1線材把持具と前記第2線材把持具との間の最大離間距離を変更するストッパ部材を更に具備する
    請求項5に記載の線材操作工具。
  8. 前記第1棒部材は、前記移動部32が第1方向に移動するときに前記第1方向とは反対の方向である第2方向に移動する第2移動部を備える
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の線材操作工具。
  9. 前記第1棒部材は、前記移動部32が第1方向に移動するときに前記第1方向とは反対の方向である第2方向に移動する第2移動部を備える
    請求項5に記載の線材操作工具。
  10. 前記第1棒部材は、前記移動部32が第1方向に移動するときに前記第1方向とは反対の方向である第2方向に移動する第2移動部を備える
    請求項6に記載の線材操作工具。
  11. 前記第1棒部材は、前記移動部32が第1方向に移動するときに前記第1方向とは反対の方向である第2方向に移動する第2移動部を備える
    請求項7に記載の線材操作工具。
  12. 第1線材把持具と、第2線材把持具と、前記第1線材把持具に直接的または間接的に連結された伸縮可能な第1棒部材とを備える線材操作工具用の部品であって、
    前記第1棒部材の一部を構成し、前記第1棒部材のベース部に対して相対移動可能な移動部材と、
    前記第2線材把持具に直接的または間接的に連結される第2棒部材と、
    前記移動部材と前記第2棒部材とを分離可能に連結する連結部材と、
    前記移動部材と前記第2棒部材とが分離状態である時に、前記第1線材把持具および前記第2線材把持具に作用する引っ張り荷重を支持可能な荷重支持部材と
    を具備する
    線材操作工具用の部品。
  13. 線材操作工具を用いて、線材を切り分ける線材切分方法であって、
    前記線材操作工具は、
    第1線材把持具と、
    前記第1線材把持具に直接的または間接的に連結され、移動部がベース部に対して相対移動することにより伸縮可能な第1棒部材と、
    第2線材把持具と、
    前記第2線材把持具に直接的または間接的に連結される第2棒部材と、
    前記第1棒部材の前記移動部と前記第2棒部材とを分離可能に連結する連結部材と
    を具備し、
    前記線材切分方法は、
    前記第1線材把持具を前記線材に装着する工程と、
    前記第2線材把持具を前記線材に装着する工程と、
    前記第1線材把持具と前記第2線材把持具との間の距離を縮めることにより、前記線材を撓ませる工程と、
    前記第1線材把持具と前記第2線材把持具との間の位置において前記線材を切断することにより、第1切断端部と第2切断端部とを形成する工程と、
    前記第1切断端部と前記第2切断端部との間の距離を拡大させる工程と
    を具備し、
    前記線材を撓ませる工程は、前記第1棒部材の前記移動部と前記第2棒部材とが連結された連結状態で実行される
    線材切分方法。
  14. 線材操作工具を用いて、第1線材と第2線材とを接続する線材接続方法であって、
    前記線材操作工具は、
    第1線材把持具と、
    前記第1線材把持具に直接的または間接的に連結され、移動部がベース部に対して相対移動することにより伸縮可能な第1棒部材と、
    第2線材把持具と、
    前記第2線材把持具に直接的または間接的に連結される第2棒部材と、
    前記第1棒部材の前記移動部と前記第2棒部材とを分離可能に連結する連結部材と、
    接続スリーブを固定可能な固定具と
    を具備し、
    前記線材接続方法は、
    前記第1線材把持具に把持された前記第1線材の端部を、前記接続スリーブの第1端部に挿入する工程と、
    前記接続スリーブを前記固定具に固定する工程と、
    前記固定具および前記固定具に固定された前記接続スリーブを、前記第2線材把持具から離れる方向に移動する移動工程と、
    前記第2線材把持具に把持された前記第2線材の端部を、前記接続スリーブの第2端部に挿入する工程と
    を具備し、
    前記移動工程は、前記第1棒部材の前記移動部と前記第2棒部材とが分離された分離状態で実行される
    線材接続方法。
JP2020562880A 2018-12-27 2019-11-01 線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法 Active JP7025066B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018245020 2018-12-27
JP2018245020 2018-12-27
PCT/JP2019/042992 WO2020137159A1 (ja) 2018-12-27 2019-11-01 線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020137159A1 true JPWO2020137159A1 (ja) 2021-10-21
JP7025066B2 JP7025066B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=71128966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020562880A Active JP7025066B2 (ja) 2018-12-27 2019-11-01 線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US11664634B2 (ja)
JP (1) JP7025066B2 (ja)
KR (1) KR102637231B1 (ja)
CN (1) CN113228437B (ja)
AU (1) AU2019417007B2 (ja)
TW (1) TWI845585B (ja)
WO (1) WO2020137159A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230104926A (ko) * 2020-11-11 2023-07-11 나가키 세이키 코포레이션 리미티드 활선 분배 공구용의 전선 홀딩구 및 활선 분배 방법
WO2024034508A1 (ja) * 2022-08-09 2024-02-15 株式会社永木精機 棒状伸縮器

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010051081A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Nagaki Seiki Co Ltd 架線工事用補助具及び架線工事方法
JP2010088256A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Chugoku Electric Power Co Inc:The 活線切分工具
JP2018074826A (ja) * 2016-11-01 2018-05-10 株式会社中電工 引下線用工具と、電線設備を交換する施工方法
JP2018152940A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 株式会社関電工 電線切分工具

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4270671B2 (ja) * 1999-09-08 2009-06-03 米沢電線株式会社 電線保持工具
JP4188545B2 (ja) * 2000-07-06 2008-11-26 株式会社永木精機 被覆架線の切分け方法
JP4647878B2 (ja) * 2002-07-25 2011-03-09 株式会社ホンダロック ケーブルへの部品取付け方法
JP4503919B2 (ja) * 2002-12-09 2010-07-14 沖縄電力株式会社 被覆架線の切分け工事における接地方法
TWM406868U (en) * 2010-12-14 2011-07-01 Kauw Yehi Ind Co Ltd Hand cable cutter structure
US9203189B2 (en) * 2013-11-14 2015-12-01 Patrick McCammon Quick disconnect method and apparatus for utility power distribution system
JP5897627B2 (ja) * 2014-03-17 2016-03-30 中国電力株式会社 高圧引下線用切断補助具
CN205407143U (zh) * 2016-02-15 2016-07-27 王明晟 一种电缆夹紧装置
MY195575A (en) * 2016-11-04 2023-02-02 Nagaki Seiki Kk Cutting Tool
MY193770A (en) * 2017-07-06 2022-10-27 Nagaki Seiki Kk Electric wire manipulation tool, component for an electric wire manipulation tool, electric wire cutting method, and electric wire connectinq method

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010051081A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Nagaki Seiki Co Ltd 架線工事用補助具及び架線工事方法
JP2010088256A (ja) * 2008-10-02 2010-04-15 Chugoku Electric Power Co Inc:The 活線切分工具
JP2018074826A (ja) * 2016-11-01 2018-05-10 株式会社中電工 引下線用工具と、電線設備を交換する施工方法
JP2018152940A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 株式会社関電工 電線切分工具

Also Published As

Publication number Publication date
US20220013974A1 (en) 2022-01-13
JP7025066B2 (ja) 2022-02-24
KR20210107026A (ko) 2021-08-31
TWI845585B (zh) 2024-06-21
CN113228437A (zh) 2021-08-06
AU2019417007B2 (en) 2024-08-15
CN113228437B (zh) 2022-07-12
AU2019417007A1 (en) 2021-07-15
TW202029603A (zh) 2020-08-01
US11664634B2 (en) 2023-05-30
KR102637231B1 (ko) 2024-02-16
WO2020137159A1 (ja) 2020-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7025066B2 (ja) 線材操作工具、線材操作工具用の部品、線材切分方法、および、線材接続方法
JP6732318B2 (ja) 電線操作工具、電線操作工具用の部品、電線切分方法、および、電線接続方法
JP4757236B2 (ja) ロープ取付具
WO2017119149A1 (ja) 掴線器
JP5850800B2 (ja) 掴線器
JP2010051081A (ja) 架線工事用補助具及び架線工事方法
RU2803201C2 (ru) Рабочий инструмент для провода, компонент рабочего инструмента для провода, способ резки и разделения провода и способ соединения провода
JP7076095B2 (ja) スリーブ装着工具、および、スリーブ装着方法
JP6601133B2 (ja) 間接活線工事用コッター
JP5911833B2 (ja) 操作棒連結具および電線支持方法
TWI820709B (zh) 固定器、電線切割工具、及固定方法
JP6572723B2 (ja) 電線固定装置
TWI832224B (zh) 緊線器、線材切割工具、及緊線器的使用方法
TW202105870A (zh) 緊線器以及將擺動構件安裝於作業工具的第1構件之安裝構造
JP2011109781A (ja) ジャンパー線接続用ロープ
WO2021111597A1 (ja) 掴線器、および、線材切分工具
JP2014230395A (ja) 作業補助具
JP2012170274A (ja) ジャンパースリーブ仮固定具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210609

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7025066

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250