JPWO2020105166A1 - 障害物検知装置 - Google Patents

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Abstract

障害物検知部(11)は、車両に設けられている測距センサ(2)が受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて車両の周辺における障害物の有無を検知する。障害物判別部(12)は、特徴量と高さ判別閾値(Th10)とを比較して障害物検知部(11)により検知された障害物の高さを判別する。路面粗さ検知部(13)は、特徴量を用いて車両の周辺の路面粗さを検知する。閾値補正部(14)は、路面粗さ検知部(13)により検知された路面粗さが粗い場合、滑らかな場合に比べて高さ判別閾値(Th10)を小さくする。

Description

この発明は、車両周辺の障害物を検知する障害物検知装置に関するものである。
以下の2つの理由から、車両の周辺にある障害物の高さを検出するための技術が求められている。
(1)車両進退時に、障害物が車両のバンパに衝突する高い障害物か、バンパに衝突しない低い障害物か否かを判別し、低い障害物に対する不必要な警報又はブレーキを抑圧するため
(2)車両駐車時に、バンパに衝突しない低い障害物に対して車両を適切なクリアランスで駐車し、乗員の乗り降りを容易にするため
特許文献1に係る物体検知装置は、超音波センサを用いて車両が物体に接近したときの反射波強度の時間変化を観測し、接近時に反射波強度が増加から減少に変化した場合に低い物体と判定していた。
特開2016−80639号公報
特許文献1に係る物体検知装置は以上のように構成されているので、車両が障害物に接近しないとこの障害物の高さを判別できない。そのため、特許文献1に係る物体検知装置は、車両と障害物との距離がほぼ変化しない場合には、障害物の高さを判別できないという課題があった。
また、反射波強度が増加から減少に変化するのは、車両が障害物に1m〜2mまで接近したときである。そのため、特許文献1に係る物体検知装置は、遠方に位置する障害物の高さを判別できないという課題があった。車両を自動制御する際、車両から1m〜2mの近距離で障害物の高さを判別したとしても、衝突回避が困難である。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、障害物の高さを精度よく判別することを目的とする。
この発明に係る障害物検知装置は、車両に設けられている測距センサが受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて車両の周辺における障害物の有無を検知する障害物検知部と、特徴量と高さ判別閾値とを比較して障害物検知部により検知された障害物の高さを判別する障害物判別部と、特徴量を用いて車両の周辺の路面粗さを検知する路面粗さ検知部と、路面粗さ検知部により検知された路面粗さが粗い場合、滑らかな場合に比べて高さ判別閾値を小さくする閾値補正部とを備えるものである。
この発明によれば、障害物の高さを精度よく判別することができる。
実施の形態1に係る障害物検知装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1の障害物検知部による障害物検知方法を示すグラフである。 実施の形態1の障害物判別部による障害物判別方法を示すグラフである。 実施の形態1の障害物判別部による障害物判別方法の別の例を示すグラフである。 図5Aは、路面の表面粗さが滑らかである場合の探索波と反射波の様子を示す図であり、図5Bは、路面反射波の反射レベルを示すグラフである。 図6Aは、路面の表面粗さが粗い場合の探索波と反射波の様子を示す図であり、図6Bは、路面反射波の反射レベルを示すグラフである。 図7Aは、路面の表面粗さが滑らかである場合の探索波と反射波の様子を示す図であり、図7Bは、路面反射波と障害物反射波の反射レベルを示すグラフである。 図8Aは、路面の表面粗さが粗い場合の探索波と反射波の様子を示す図であり、図8Bは、路面反射波と障害物反射波の反射レベルを示すグラフである。 実施の形態1の路面粗さ検知部による路面反射の大きさを検知する方法を示す図である。 実施の形態1の路面粗さ検知部による路面反射の大きさを検知する方法の別の例を示す図であり、図10Aは各測距センサの取り付け例、図10B及び図10Cは各測距センサの反射レベルの波形である。 実施の形態1の路面粗さ検知部による路面粗さ検知方法を示すグラフである。 実施の形態1の路面粗さ検知部による路面粗さ検知方法の別の例を示すグラフである。 実施の形態1の閾値補正部による高さ判別閾値の補正方法を示すグラフである。 実施の形態1の閾値補正部による特徴量の補正方法を示すグラフである。 実施の形態1の閾値補正部による高さ判別閾値の補正方法の別の例を示すグラフである。 実施の形態1の障害物判別部による路面粗さを考慮した障害物判別方法を示すグラフである。 実施の形態1に係る障害物検知装置の障害物検知動作と路面粗さ検知動作との状態遷移例を示す図である。 実施の形態1における車両発進時の周辺環境例を示す俯瞰図である。 実施の形態1に係る障害物検知装置の車両発進時の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1における車両前進走行時の周辺環境例を示す俯瞰図である。 実施の形態1に係る障害物検知装置の車両前進走行時の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1における自動駐車モード時の周辺環境例を示す俯瞰図である。 実施の形態1に係る障害物検知装置の自動駐車モード時の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る障害物検知装置の車両後退走行時の周辺環境例を示す俯瞰図である。 実施の形態1に係る障害物検知装置の車両後走行時の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1の路面粗さ検知部が、障害物を検知している測距センサを用いて路面粗さを検知する方法を示すグラフである。 図27A及び図27Bは、実施の形態1に係る障害物検知装置のハードウェア構成例を示す図である。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る障害物検知装置1の構成例を示すブロック図である。車両には、障害物検知装置1、1個以上の測距センサ2、及び送受信部3が搭載されている。障害物検知装置1には、送受信部3が接続されており、送受信部3には、1個以上の測距センサ2が接続されている。また、図示は省略するが、障害物検知装置1は、車両から種々の情報(以下、「車両情報」と称する)を適宜取得可能である。車両情報は、例えば、車両のイグニッションスイッチ(IG)のオンオフを示す情報、車両が自動駐車モードであるか否かを示す情報、又は車両のシフトポジションを示す情報を含む。
車両には、少なくとも1個の測距センサ2が設けられている。図1の例では、N個の測距センサ2−1〜2−N(Nは2以上の任意の整数)が車両に設けられている。以下では、複数の測距センサ2それぞれの区別が必要な場合に「測距センサ2−1〜2−N」を用い、区別が不要な場合に「測距センサ2」を用いる。測距センサ2は、TOF(Time of Flight)方式のセンサであり、超音波、光、又は電波等の「探索波」を送信し、探索波が車両周辺で反射した「反射波」を受信する。
送受信部3は、測距センサ2に送信信号を出力し、送信信号に応じた探索波を測距センサ2から送信させる。また、送受信部3は、測距センサ2が受信した反射波を受信信号に変換し、障害物検知部11及び路面粗さ検知部13へ出力する。
障害物検知装置1は、車両の周辺にある障害物を検知し、検知した障害物の高さを判別する。ここで、障害物のうち、車両のバンパに接触する程度に高い高さを有する障害物を「走行障害物」という。走行障害物は、壁又は駐車中の他車両等である。また、障害物のうち、車両のバンパに接触しない程度に低い高さを有し、かつ、車両が乗り越えられない程度に高い高さを有する障害物を「路上障害物」という。路上障害物は、縁石又は輪留め等である。また、障害物のうち、車両のバンパに接触しない程度に低い高さを有し、かつ車両が乗り越えられる程度に低い高さを有する障害物を「路面障害物」という。路面障害物は、段差等である。すなわち、走行障害物は路上障害物よりも高い高さを有する障害物であり、路上障害物は路面障害物よりも高い高さを有する障害物である。
障害物検知部11は、測距センサ2が受信した反射波の大きさに相関する特徴量と、予め定められた障害物検知閾値とを比較し、車両の周辺における障害物の有無を検知する。
図2は、実施の形態1の障害物検知部11による障害物検知方法を示すグラフである。グラフの横軸は測距センサ2から送信された探索波が車両周辺で反射して測距センサ2で受信されるまでの伝搬距離であり、縦軸は送受信部3から出力された受信信号の大きさ、すなわち反射レベルである。反射レベルは、反射波の大きさに相関する特徴量の1つである。障害物検知部11は、反射レベルが予め定められた障害物検知閾値Th1を超えている場合、障害物ありと判定する。また、障害物検知部11は、反射レベルが障害物検知閾値Th1を超えたときの伝搬距離に基づいて、測距センサ2から障害物までの距離を算出してもよい。
また、障害物検知部11は、障害物を検知した場合、反射レベルが障害物検知閾値Th1を超えている部位の幅を「波幅」として検知する。または、障害物検知部11は、障害物を検知した場合、反射レベルが障害物検知閾値Th1を超えている部位の波形面積を「面積」として検知してもよい。または、障害物検知部11は、障害物を検知した場合、反射レベルの最大値を「波高値」として検知してもよい。波幅、面積、及び波高値は、反射波の大きさに相関する特徴量である。なお、例えば、車両に1個の測距センサ2が設けられている場合、特徴量は、1個の測距センサ2が1回送受信した場合に得られる反射波の波幅等の瞬時値、又は、1個の測距センサ2が複数回送受信した場合に得られる複数の反射波の波幅等の平均値、分散値、若しくは中央値等であってもよい。また、例えば、車両にN個の測距センサ2−1〜2−Nが設けられている場合、特徴量は、N個の測距センサ2−1〜2−Nそれぞれが1回以上送受信した場合に得られる複数の反射波の波幅等の平均値、分散値、又は中央値等であってもよい。
障害物検知部11は、障害物の検知有無を障害物判別部12へ通知する。また、障害物検知部11は、障害物を検知した場合、障害物までの距離と、反射波の大きさに相関する特徴量である波幅、面積、又は波高値とを、障害物判別部12へ通知する。
なお、障害物検知部11は、図18以降で説明するように、障害物の検知有無を路面粗さ検知部13へ通知してもよい。
障害物判別部12は、障害物検知部11により障害物が検知された場合、障害物検知部11により検知された特徴量と予め定められた高さ判別閾値とを比較し、障害物検知部11により検知された障害物の高さを判別する。
図3は、実施の形態1の障害物判別部12による障害物判別方法を示すグラフである。図3の障害物判別方法は、高さ判別閾値Th10により、障害物が低い障害物又は高い障害物のいずれであるかを判別する例である。グラフの横軸は第1特徴量、縦軸は第2特徴量である。第1特徴量及び第2特徴量は、特徴量の瞬時値、平均値、分散値、又は中央値等のうちの任意の組み合わせである。例えば、第1特徴量は、複数の反射波から検知された波幅の平均値であり、第2特徴量は、複数の反射波から検知された波幅の分散値である。また、図3のグラフには、第1特徴量と第2特徴量との組み合わせに応じた高さ判別閾値Th10が、予め定められている。障害物判別部12は、第1特徴量及び第2特徴量が高さ判別閾値Th10より小さい範囲31に、障害物検知部11により検知された特徴量31aが含まれる場合、障害物検知部11により検知された障害物を低い障害物と判別する。一方、障害物判別部12は、第1特徴量及び第2特徴量が高さ判別閾値Th10以上である範囲32に、障害物検知部11により検知された特徴量32aが含まれる場合、障害物検知部11により検知された障害物を高い障害物と判別する。
図4は、実施の形態1の障害物判別部12による障害物判別方法の別の例を示すグラフである。図4の障害物判別方法は、第一の高さ判別閾値Th11と、第一の高さ判別閾値Th11より大きい第二の高さ判別閾値Th12とにより、障害物が路面障害物、路上障害物、又は走行障害物のいずれであるかを判別する例である。図3と同様、図4においても、グラフの横軸は第1特徴量、縦軸は第2特徴量である。図4のグラフには、第1特徴量と第2特徴量との組み合わせに応じた第一の高さ判別閾値Th11と第二の高さ判別閾値Th12とが、予め定められている。障害物判別部12は、第1特徴量及び第2特徴量が第一の高さ判別閾値Th11より小さい範囲41に、障害物検知部11により検知された特徴量41aが含まれる場合、障害物検知部11により検知された障害物を路面障害物と判別する。一方、障害物判別部12は、第1特徴量及び第2特徴量が第一の高さ判別閾値Th11以上かつ第二の高さ判別閾値Th12より小さい範囲42に、障害物検知部11により検知された特徴量42aが含まれる場合、障害物検知部11により検知された障害物を路上障害物と判別する。また、障害物判別部12は、第1特徴量及び第2特徴量が第二の高さ判別閾値Th12以上である範囲43に、障害物検知部11により検知された特徴量43aが含まれる場合、障害物検知部11により検知された障害物を走行障害物と判別する。
なお、図3の高さ判別閾値Th10が図4の第一の高さ判別閾値Th11と同じ値に設定されている場合、障害物判別部12は、障害物検知部11により検知された障害物が路面障害物か路上障害物かを判別することになる。また、図3の高さ判別閾値Th10が図4の第二の高さ判別閾値Th12と同じ値に設定されている場合、障害物判別部12は、障害物検知部11により検知された障害物が路上障害物か走行障害物かを判別することになる。
また、実施の形態1においては、後述する閾値補正部14により、高さ判別閾値Th10、又は、第一の高さ判別閾値Th11と第二の高さ判別閾値Th12が補正される場合がある。
次に、路面の表面粗さが、反射波の大きさに相関する特徴量に及ぼす影響を説明する。
図5Aは、路面51の表面粗さが滑らかである場合の探索波52と反射波53の様子を示す図であり、図5Bは、路面反射波54の反射レベルを示すグラフである。図6Aは、路面61の表面粗さが粗い場合の探索波62と反射波63の様子を示す図であり、図6Bは、路面反射波64の反射レベルを示すグラフである。図5B及び図6Bにおいて、グラフの縦軸は反射レベル、横軸は伝搬距離である。路面51の表面粗さがコンクリート路面のように滑らかな平坦である場合(図5A)、路面51で反射した反射波53、すなわち路面反射波54の反射レベルは小さい(図5B)。これに対し、路面61の表面粗さがアスファルト路面のように粗い場合(図6A)、路面61で反射した反射波63、すなわち路面反射波64の反射レベルは大きい(図6B)。
図7Aは、路面51の表面粗さが滑らかである場合の探索波52と反射波53の様子を示す図であり、図7Bは、路面反射波54と障害物反射波56の反射レベルを示すグラフである。図8Aは、路面61の表面粗さが粗い場合の探索波62と反射波63の様子を示す図であり、図8Bは、路面反射波64と障害物反射波66の反射レベルを示すグラフである。図7B及び図8Bにおいて、グラフの縦軸は反射レベル、横軸は伝搬距離である。障害物55,65は、同じ高さの路面障害物である。図7Aに矢印で示されるように、探索波52の一部は、滑らかな路面51で鏡面反射した後、障害物55で反射して測距センサ2へ戻る。図8Aに矢印で示されるように、探索波62の一部は、粗い路面61で拡散反射した後、拡散反射した反射波の一部が障害物65で反射して測距センサ2へ戻る。図8Aのように路面61が粗い場合、路面61で探索波62が拡散するため、障害物65で反射した反射波63、すなわち障害物反射波66の反射レベルは、障害物55で反射した反射波53、すなわち障害物反射波56の反射レベルに比べて著しく低下する。
このように、障害物55,65で反射した反射波53,63の反射レベルは、路面51,61の表面粗さによって変化する。例えば、屋内駐車場のコンクリート舗装された滑らかな路面51上にある縁石の反射レベルは、屋外駐車場のアスファルト舗装のような粗い路面61上にある縁石の反射レベルに比べて非常に大きくなる傾向がある。そのため、障害物の高さ判別において路面の表面粗さを考慮しない場合、次の3つの問題が生じる。
(1)高さ判別閾値Th10、又は、第一の高さ判別閾値Th11と第二の高さ判別閾値Th12がアスファルト路面上でチューニングされた場合、コンクリート路面上ではチューニング時よりも障害物で反射した反射波の反射レベルが大きくなる。そのため、障害物判別部12が障害物の高さを誤判別する。
(2)高さ判別閾値Th10、又は、第一の高さ判別閾値Th11と第二の高さ判別閾値Th12がコンクリート路面上でチューニングされた場合、アスファルト路面上ではチューニング時よりも障害物で反射した反射波の反射レベルが小さくなる。そのため、障害物判別部12が障害物の高さを誤判別する。
(3)路面の表面粗さによる障害物反射波の反射レベル変化量は大きい。そのため、高さ判別閾値Th10、又は、第一の高さ判別閾値Th11と第二の高さ判別閾値Th12がアスファルト路面とコンクリート路面の両方を考慮してチューニングされた場合、障害物判別部12による高さ判別の精度が低く実用に耐えない。
そこで、実施の形態1では、路面粗さ検知部13が路面の表面粗さを検知し、閾値補正部14が路面の表面粗さに応じて高さ判別閾値Th10、又は、第一の高さ判別閾値Th11と第二の高さ判別閾値Th12を補正する。
路面粗さ検知部13は、測距センサ2が受信した反射波の大きさに相関する特徴量と、予め定められた路面粗さ検知閾値とを比較し、車両周辺の路面の表面粗さを検知する。
路面粗さ検知部13は、路面の表面粗さを検知する準備として、まず、以下のようにして路面反射の大きさを検知する。
図9は、実施の形態1の路面粗さ検知部13による路面反射の大きさを検知する方法を示すグラフである。グラフの横軸は測距センサ2から送信された探索波及び反射波の伝搬距離であり、縦軸は送受信部3から出力された受信信号の大きさ、すなわち反射レベルである。反射レベルは、反射波の大きさに相関する特徴量の1つである。第一の路面反射検知閾値Th21、第一の路面反射検知閾値Th21より小さい第二の路面反射検知閾値Th22、及び第二の路面反射検知閾値Th22より小さい第三の路面反射検知閾値Th23が、路面粗さ検知部13に予め定められている。なお、これらの路面反射検知閾値は、障害物検知閾値Th1より小さい。路面粗さ検知部13は、反射レベルが第一の路面反射検知閾値Th21を超えている波幅、面積、又は波高値を検知し、路面反射の大きさとする。同様に、路面粗さ検知部13は、反射レベルが第二の路面反射検知閾値Th22又は第三の路面反射検知閾値Th23を超えている波幅、面積、又は波高値を検知し、路面反射の大きさとする。なお、路面粗さ検知部13は、1個の測距センサ2が1回送受信した場合に得られる反射レベルに対して、第一の路面反射検知閾値Th21、第二の路面反射検知閾値Th22、及び第三の路面反射検知閾値Th23を段階的に変化させて路面反射の大きさを検知してもよい。または、路面粗さ検知部13は、3個の測距センサ2−1〜2−3に対して第一の路面反射検知閾値Th21、第二の路面反射検知閾値Th22、及び第三の路面反射検知閾値Th23をそれぞれ割り当て、測距センサ2−1〜2−3それぞれが送受信した場合に得られる各反射波の反射レベルを各測距センサに割り当てた路面反射検知閾値と比較して路面反射の大きさを検知してもよい。
図10は、実施の形態1の路面粗さ検知部13による路面反射の大きさを検知する方法の別の例を示す図であり、図10Aは測距センサ2−1,2−2の取り付け例を示す。ここでは、低い位置に取り付けられた測距センサ2−1が探索波71を送信する。この探索波71は路面で反射し、反射した一部の反射波72が測距センサ2−1で受信される。また、反射した一部の反射波73が、測距センサ2−1より高い位置に取り付けられた測距センサ2−2で受信される。図10Bは、測距センサ2−1が受信した反射波72の反射レベルのグラフ、図10Cは測距センサ2−2が受信した反射波73の反射レベルのグラフである。測距センサ2−1,2−2の正面の水平方向を入射角0度とすると、反射波72,73の入射角が大きいほど受信感度が悪い。そのため、図10Aのように測距センサ2−1と測距センサ2−2の車両における取り付け高さが異なる場合、測距センサ2−1よりも高い位置に取り付けられた測距センサ2−2のほうが反射波73の入射角が大きいので感度が悪い。そのため、路面粗さ検知部13が予め定められた路面反射検知閾値Th24と反射波72,73の反射レベルとを比較することにより、測距センサ2−1,2−2の感度の違いを利用して路面反射の大きさを検知することが可能である。図10の例では、路面粗さ検知部13は、2つの測距センサ2−1,2−2の反射レベルがいずれも路面反射検知閾値Th24以上である場合、路面反射が大きいと判定する。また、路面粗さ検知部13は、測距センサ2−1の反射レベルが路面反射検知閾値Th24以上かつ測距センサ2−2の反射レベルが路面反射検知閾値Th24より小さい場合、路面反射が中程度と判定する。また、路面粗さ検知部13は、2つの測距センサ2−1,2−2の反射レベルがいずれも路面反射検知閾値Th24より小さい場合、路面反射が小さいと判定する。図10B及び図10Cの場合、路面反射は中程度である。図10に示される方法の特徴は、路面反射検知閾値が1つでよいことである。
なお、路面粗さ検知部13は、図9及び図10に示される方法以外の方法によって、路面反射の大きさを検知してもよい。例えば、路面粗さ検知部13は、路面反射の大きさを検知する際、測距センサ2が探索波を送信するときの送信音圧又は測距センサ2が受信した反射波を受信信号に変換するときの受信ゲインを段階的に変化させるように送受信部3に指示する。そして、路面粗さ検知部13は、段階的に送信音圧を変化させた場合の、又は段階的に受信ゲインを変化させた場合の各反射レベルを路面反射検知閾値Th24と比較し、路面反射の大きさを推定する。
または、路面粗さ検知部13は、反射レベルの波形を積分して路面反射の波形面積を検知し、検知した波形面積の大きさに応じて路面反射の大きさを推定してもよい。
または、路面粗さ検知部13は、反射レベルの波形を周波数解析してパワースペクトルを算出し、算出したパワースペクトルの大きさに応じて路面反射の大きさを推定してもよい。
次に、路面粗さ検知部13は、検知した路面反射の大きさと予め定められた路面粗さ検知閾値とを比較し、路面の表面粗さを検知する。ここで、路面粗さ検知部13は、路面反射の大きさの瞬時値を用いてもよいし、平均値、分散値、及び中央値等の統計値を用いてもよい。路面反射の大きさを示す瞬時値、並びに、平均値、分散値及び中央値等の統計値は、測距センサ2が受信した反射波の大きさに相関する特徴値である。路面粗さ検知部13は、検知した路面の表面粗さを、閾値補正部14へ通知する。
図11は、実施の形態1の路面粗さ検知部13による路面粗さ検知方法を示すグラフである。図11の路面粗さ検知方法は、一次元の直線上で路面粗さを検知する例であり、第1特徴量は、路面反射の大きさの瞬時値、又は、平均値、分散値若しくは中央値等の統計値である。また、図11のグラフには、第1特徴量に応じた第一の路面粗さ検知閾値Th31と第二の路面粗さ検知閾値Th32とが、予め定められている。路面粗さ検知部13は、第一の路面粗さ検知閾値Th31より小さい範囲81に、検知した路面反射の大きさに相当する特徴量が含まれている場合、路面の表面粗さが滑らかと判定する。一方、路面粗さ検知部13は、第一の路面粗さ検知閾値Th31以上かつ第二の路面粗さ検知閾値Th32より小さい範囲82に、検知した路面反射の大きさに相当する特徴量が含まれている場合、路面の表面粗さが中程度と判定する。また、路面粗さ検知部13は、第二の路面粗さ検知閾値Th32以上である範囲83に、検知した路面反射の大きさに相当する特徴量が含まれている場合、路面の表面粗さが粗いと判定する。
図12は、実施の形態1の路面粗さ検知部13による路面粗さ検知方法の別の例を示すグラフである。図12の路面粗さ検知方法は、二次元特徴量空間上で路面粗さを検知する例であり、横軸は第1特徴量、縦軸は第2特徴量である。第1特徴量及び第2特徴量は、路面反射の大きさの瞬時値、平均値、分散値、又は中央値等のうちの任意の組み合わせである。例えば、第1特徴量は、複数の反射波から検知された路面反射の大きさの平均値であり、第2特徴量は、複数の反射波から検知された路面反射の大きさの分散値である。また、図12のグラフには、第1特徴量と第2特徴量との組み合わせに応じた第一の路面粗さ検知閾値Th33と第二の路面粗さ検知閾値Th34とが、予め定められている。路面粗さ検知部13は、第1特徴量及び第2特徴量が第一の路面粗さ検知閾値Th33より小さい範囲91に、検知した路面反射の大きさに相当する特徴量が含まれている場合、路面の表面粗さが滑らかと判定する。一方、路面粗さ検知部13は、第1特徴量及び第2特徴量が第一の路面粗さ検知閾値Th33以上かつ第二の路面粗さ検知閾値Th34より小さい範囲92に、検知した路面反射の大きさに相当する特徴量が含まれている場合、路面の表面粗さが中程度と判定する。また、路面粗さ検知部13は、第1特徴量及び第2特徴量が第二の路面粗さ検知閾値Th34以上である範囲93に、検知した路面反射の大きさに相当する特徴量が含まれている場合、路面の表面粗さが粗いと判定する。
なお、図11及び図12の路面粗さ検知方法では、路面粗さ検知部13は、値が異なる2個の路面粗さ検知閾値を用いて路面粗さを3段階に分類したが、これに限定されない。路面粗さ検知部13は、1個の路面粗さ検知閾値を用いて路面粗さを2段階に分類してもよいし、3個以上の路面粗さ検知閾値を用いて路面粗さを4段階以上に分類してもよい。
次に、閾値補正部14は、障害物判別部12に対して予め定められている高さ判別閾値を、路面粗さ検知部13により検知された路面の表面粗さに応じて補正する。このとき、閾値補正部14は、路面の表面粗さが粗い場合、滑らかな場合に比べて高さ判別閾値が小さくなるように補正量を決定する。
図13は、実施の形態1の閾値補正部14による高さ判別閾値の補正方法を示すグラフである。図13では、図3に示されたグラフの高さ判別閾値Th10を補正する例を示す。いま、障害物判別部12が、高さ判別閾値Th10を用いて、障害物の高さを判別しようとしている。この高さ判別閾値Th10は、滑らかな路面上でチューニングされた値であるものとする。このとき、路面粗さ検知部13において路面が粗いという検知結果が得られていたとすると、閾値補正部14は、高さ判別閾値Th10が小さくなるように補正する。障害物判別部12は、補正後の高さ判別閾値Th10aを用いて、粗い路面上の障害物の高さを判別する。これにより、特徴量31aをもつ障害物は、補正前は低い障害物と判別されるが、補正後は高い障害物と正しく判別される。
図13では、高さ判別閾値Th10が滑らかな路面上でチューニングされた値であるものと仮定したため、路面が粗いという検知結果に応じてこの高さ判別閾値Th10が小さくなるように補正された。一方、高さ判別閾値Th10が粗い路面上でチューニングされた値である場合、路面が滑らかであるという検知結果が得られたときにはこの高さ判別閾値Th10が大きくなるように補正される。
図14は、実施の形態1の閾値補正部14による特徴量の補正方法を示すグラフである。図13と同様に図14でも、路面粗さ検知部13において路面が粗いという検知結果が得られているものとする。そのため、閾値補正部14は、特徴量31aが大きくなるように補正することで、相対的に高さ判別閾値Th10を小さくする。障害物判別部12は、高さ判別閾値Th10と補正後の特徴量31bとを比較して、粗い路面上の障害物の高さを判別する。図13の例では高さ判別閾値Th10を補正したが、この図14の例のように反射波の大きさに相関する特徴量31aを補正することでも、図13の例と同様の効果が得られる。
図15は、実施の形態1の閾値補正部14による高さ判別閾値の補正方法の別の例を示すグラフである。図15では、図4に示されたグラフの第一の高さ判別閾値Th11と第二の高さ判別閾値Th12とを補正する例を示す。閾値補正部14は、高さ判別閾値が複数ある場合も図13と同様に、路面の表面粗さが粗い場合、滑らかな場合に比べて第一の高さ判別閾値Th11と第二の高さ判別閾値Th12とを小さくする。障害物判別部12は、補正後の第一の高さ判別閾値Th11aと補正後の第二の高さ判別閾値Th12aとを用いて、粗い路面上の障害物の高さを判別する。なお、低い障害物で反射する反射波は路面の表面粗さの影響を受けにくく、高い障害物で反射する反射波は路面の表面粗さの影響を受けやすい。そのため、低い障害物である路面障害物と路上障害物とを判別するための第一の高さ判別閾値Th11の補正量より、高い障害物である路上障害物と走行障害物とを判別するための第二の高さ判別閾値Th12の補正量を大きくすることが好ましい。これにより、高さ判別の精度がより向上する。
図15において、閾値補正部14は、図14と同様に路面の表面粗さに応じて特徴量を補正してもよい。
なお、図13、図14及び図15では、閾値補正部14が路面の表面粗さに応じて高さ判別閾値又は特徴量のいずれか一方を補正するようにしたが、障害物判別部12が路面の表面粗さを特徴量の1つとして一次元追加した特徴量空間内で高さ判別を行ってもよい。図16は、実施の形態1の障害物判別部12による路面粗さを考慮した障害物判別方法を示すグラフである。図16では、図4に示された第1特徴量と第2特徴量の二次元特量空間に対して、路面の表面粗さである第3特徴量が追加されている。また、図16の三次元特徴量空間に対して、面状の高さ判別閾値Th10bが予め定められている。この高さ判別閾値Th10bは、三次元特徴量空間を低い障害物に対応する空間(特徴量31aが含まれる範囲)と高い障害物に対応する空間(特徴量32aが含まれる範囲)とに分割する。障害物判別部12は、障害物検知部11により検知された特徴量と路面粗さ検知部13により検知された路面の表面粗さとに基づいて、図16の三次元特徴量空間上に障害物がもつ特徴量をプロットし、プロットした特徴量と高さ判別閾値Th10bとを比較して障害物の高さを判別する。この場合、閾値補正部14による補正処理が不要となる。なお、図16では三次元特徴量空間に1つの高さ判別閾値が定められている例を示したが、複数の高さ判別閾値が定められていてもよい。
次に、路面粗さの検知タイミングについて説明する。図17は、実施の形態1に係る障害物検知装置1の障害物検知動作と路面粗さ検知動作との状態遷移例を示す図である。図17に示されるように、路面粗さの検知は、障害物検知が実施されていない期間に行われることが望ましい。より具体的には、路面粗さの検知が、測距センサ2を用いた車両の周辺監視機能が実施されていない期間、又は車両の周辺に障害物が検知されていない期間等に実施されることで、周辺監視機能を利用した運転支援動作が妨げられないようにする。なお、路面粗さの検知タイミングは、車両が停車又は低速走行している期間が望ましいが、通常走行している期間であってもよい。以下、路面粗さの検知タイミングの具体例を図18〜図25に示す。
(1)車両発進時
図18は、実施の形態1における車両発進時の周辺環境例を示す俯瞰図である。この例では、車両100の前側に4個の測距センサ2−1〜2−4が取り付けられており、車両の後ろ側にも4個の測距センサ2−5〜2−8が取り付けられている。各測距センサ2−1〜2−8は、測域101〜108をもつ。また、車両100の周辺に駐車車両111,112,113、及び輪留め114,115が存在する。
図19は、実施の形態1に係る障害物検知装置1の車両発進時の動作例を示すフローチャートである。障害物検知装置1は、図19のフローチャートに示される動作を行っている間、CAN(Controller Area Network)等を通じて車両情報を取得しているものとする。車両情報には、イグニッションスイッチのオンオフを示す情報、及びシフトポジションを示す情報等が含まれる。
障害物検知装置1は、車両100のイグニッションスイッチがオンになった場合(ステップST1)、測距センサ2−1〜2−8による測距開始を送受信部3に指示する(ステップST2)。そして、障害物検知部11は、測距センサ2−1〜2−8が受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて、車両100の周辺の障害物の有無を検知する。図18の例では、測距センサ2−1,2−5により駐車車両111が検知され、測距センサ2−6,2−7により輪留め115が検知され、測距センサ2−8により輪留め114が検知される。
路面粗さ検知部13は、車両100のシフトポジションがパーキング(P)である場合(ステップST3“YES”)、障害物を検知していない測距センサ2(以下、「障害物非検知センサ」と称する)があるか否かを判定する(ステップST4)。このステップST4において、路面粗さ検知部13は、障害物検知部11による障害物の検知の有無に従い、測距センサ2−2,2−3,2−4を障害物非検知センサと判定する。路面粗さ検知部13は、障害物非検知センサが存在する場合(ステップST4“YES”)、障害物非検知センサである測距センサ2−2,2−3,2−4による測距を送受信部3に指示する(ステップST5)。そして、路面粗さ検知部13は、障害物非検知センサである測距センサ2−2,2−3,2−4が受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて、路面の表面粗さを検知する(ステップST6)。
閾値補正部14は、路面粗さ検知部13により検知された路面の表面粗さに応じて、障害物判別部12の高さ判別閾値を補正する(ステップST7)。その後、障害物判別部12は、補正後の高さ判別閾値を用いて、障害物検知部11が検知した障害物の高さを判別する。
これに対し、シフトポジションがパーキング(P)でない場合(ステップST3“NO”)、又は障害物非検知センサがない場合(ステップST4“NO”)、閾値補正部14は、障害物判別部12の高さ判別閾値を補正しない。その後、障害物判別部12は、予め定められた、補正前の高さ判別閾値を用いて、障害物検知部11が検知した障害物の高さを判別する。
なお、図19のフローチャートでは、障害物検知装置1は、シフトポジションがパーキングである場合に路面粗さを検知するが、車両100の周辺に障害物が検知されていない場合にはシフトポジションがパーキングでなくとも路面粗さを検知してもよい。
(2)車両前進走行時
図20は、実施の形態1における車両前進走行時の周辺環境例を示す俯瞰図である。この例では、車両100が矢印方向に前進走行している。この車両100の左側に路上駐車車両116,117と縁石118が存在する。また、車両100の右側の対向車線には走行車両119が存在する。
図21は、実施の形態1に係る障害物検知装置1の車両前進走行時の動作例を示すフローチャートである。障害物検知装置1は、図21のフローチャートに示される動作を行っている間、CAN等を通じて車両情報を取得しているものとする。車両情報には、シフトポジションを示す情報等が含まれる。
障害物検知装置1は、測距センサ2−1〜2−8による測距開始を送受信部3に指示する(ステップST11)。そして、障害物検知部11は、測距センサ2−1〜2−8が受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて、車両100の周辺の障害物の有無を検知する。図20の例では、測距センサ2−1,2−5により路上駐車車両117が検知され、測距センサ2−4により走行車両119が検知される。
路面粗さ検知部13は、車両100のシフトポジションがドライブ(D)である場合(ステップST12“YES”)、周辺監視機能に使用されていない測距センサ2(以下、「機能上仕事のないセンサ」と称する)があるか否かを判定する(ステップST13)。車両100は、前進走行している場合、周辺監視機能として、例えば、前方監視、巻き込み防止、及び追い越し車両監視機能を実施する。そのため、車両100の後ろ側に取り付けられた測距センサ2−6,2−7は周辺監視機能に使用されない。したがって、ステップST13において、路面粗さ検知部13は、測距センサ2−6,2−7を機能上仕事のないセンサと判定する。
路面粗さ検知部13は、機能上仕事のないセンサが存在する場合(ステップST13“YES”)、機能上仕事のないセンサが障害物非検出センサであるか否かを判定する(ステップST14)。このステップST14において、路面粗さ検知部13は、障害物検知部11による障害物の検知の有無に従い、測距センサ2−6,2−7を機能上仕事のないセンサ、かつ、障害物非検出センサと判定する。路面粗さ検知部13は、機能上仕事のないセンサ、かつ、障害物非検出センサが存在する場合(ステップST14“YES”)、機能上仕事のないセンサ、かつ、障害物非検出センサである測距センサ2−6,2−7による測距を送受信部3に指示する(ステップST15)。そして、路面粗さ検知部13は、機能上仕事のないセンサ、かつ、障害物非検出センサである測距センサ2−6,2−7が受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて、路面の表面粗さを検知する(ステップST16)。
閾値補正部14は、路面粗さ検知部13により検知された路面の表面粗さに応じて、障害物判別部12の高さ判別閾値を補正する(ステップST17)。これに対し、シフトポジションがドライブ(D)でない場合(ステップST12“NO”)、機能上仕事のないセンサがない場合(ステップST13“NO”)、又は障害物非検知センサがない場合(ステップST14“NO”)、閾値補正部14は、障害物判別部12の高さ判別閾値を補正しない。
(3)自動駐車モード時
図22は、実施の形態1における自動駐車モード時の周辺環境例を示す俯瞰図である。この例における車両100は、駐車を自動で行う自動駐車モード中に矢印方向に前進走行しながら、路上駐車車両116と路上駐車車両117とに挟まれた駐車スロット120を、測距センサ2を用いて検知しようとしている。
図23は、実施の形態1に係る障害物検知装置1の自動駐車モード時の動作例を示すフローチャートである。障害物検知装置1は、図23に示される動作を行っている間、CAN等を通じて車両情報を取得しているものとする。車両情報には、自動運転モードであるか否かを示す情報等が含まれる。
障害物検知装置1は、測距センサ2−1〜2−8による測距開始を送受信部3に指示する(ステップST21)。そして、障害物検知部11は、測距センサ2−1〜2−8が受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて、車両100の周辺の障害物の有無を検知する。図22の例では、測距センサ2−1,2−5により路上駐車車両117が検知され、測距センサ2−4により走行車両119が検知される。
路面粗さ検知部13は、車両100が自動駐車モードである場合(ステップST22“YES”)、周辺監視機能に使用されていない、機能上仕事のないセンサがあるか否かを判定する(ステップST23)。車両100は、自動駐車モードである場合、周辺監視機能として、例えば、前方監視、巻き込み防止、及び追い越し車両監視機能を実施する。そのため、車両100の後ろ側に取り付けられた測距センサ2−6,2−7は周辺監視機能に使用されない。したがって、ステップST23において、路面粗さ検知部13は、測距センサ2−6,2−7を機能上仕事のないセンサと判定する。
路面粗さ検知部13は、機能上仕事のないセンサが存在する場合(ステップST23“YES”)、機能上仕事のないセンサが障害物非検出センサであるか否かを判定する(ステップST24)。このステップST24において、路面粗さ検知部13は、障害物検知部11による障害物の検知の有無に従い、測距センサ2−6,2−7を機能上仕事のないセンサ、かつ、障害物非検出センサと判定する。
ステップST25〜ST27の動作は、図21のステップST15〜ST17の動作と略同じであるため、説明を省略する。
(4)車両後退走行時
図24は、実施の形態1に係る障害物検知装置1の車両後退走行時の周辺環境例を示す俯瞰図である。この例では、車両100が、矢印方向へ後退走行しながら、輪留め126のある駐車スロットに駐車しようとしている。なお、車両100の周辺には、駐車車両121,122,123,124、及び輪留め125,126,127,128が存在する。
図25は、実施の形態1に係る障害物検知装置1の車両後走行時の動作例を示すフローチャートである。障害物検知装置1は、図25に示される動作を行っている間、CAN等を通じて車両情報を取得しているものとする。車両情報には、シフトポジションを示す情報等が含まれる。
障害物検知装置1は、測距センサ2−1〜2−8による測距開始を送受信部3に指示する(ステップST31)。そして、障害物検知部11は、測距センサ2−1〜2−8が受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて、車両100の周辺の障害物の有無を検知する。図24の例では、測距センサ2−5により駐車車両121が検知される。
路面粗さ検知部13は、車両100のシフトポジションがリバース(R)である場合(ステップST32“YES”)、周辺監視機能に使用されていない、機能上仕事のないセンサがあるか否かを判定する(ステップST33)。車両100は、後退走行している場合、周辺監視機能として、例えば、後方監視、巻き込み防止、及び追い越し車両監視機能を実施する。そのため、車両100の前側に取り付けられた測距センサ2−2,2−3は周辺監視機能に使用されない。したがって、ステップST33において、路面粗さ検知部13は、測距センサ2−2,2−3を機能上仕事のないセンサと判定する。
路面粗さ検知部13は、機能上仕事のないセンサが存在する場合(ステップST33“YES”)、機能上仕事のないセンサが障害物非検出センサであるか否かを判定する(ステップST34)。このステップST34において、路面粗さ検知部13は、障害物検知部11による障害物の検知の有無に従い、測距センサ2−2,2−3を機能上仕事のないセンサ、かつ、障害物非検出センサと判定する。
ステップST35〜ST37の動作は、図21のステップST15〜ST17の動作と略同じであるため、説明を省略する。
なお、図19、図21、図23、及び図25のフローチャートにおいて、路面粗さ検知部13は、障害物を検知していない測距センサ2を用いて路面粗さを検知するが、障害物を検知している測距センサ2を用いて路面粗さを検知してもよい。例えば、路面粗さ検知部13は、車両100に設けられている測距センサ2−1〜2−Nのうち、予め定められた距離(例えば、1m)より離れた距離にある障害物を検知している測距センサ2を特定する。そして、路面粗さ検知部13は、特定した測距センサ2が受信した反射波の大きさに相関する特徴量のうち、上記予め定められた距離以内に相当する特徴量を用いて、路面の表面粗さを検知する。
図26は、実施の形態1の路面粗さ検知部13が、障害物を検知している測距センサ2を用いて路面粗さを検知する方法を示すグラフである。図26のグラフにおいて、障害物検知部11は、測距センサ2が受信した反射波の反射レベルを用いて、障害物反射波130の部位に障害物を検知したとする。路面粗さ検知部13は、検知された障害物の距離が予め定められた距離より離れた距離である場合、この予め定められた距離以内に相当する伝搬距離を、路面粗さ検知範囲131に設定する。そして、路面粗さ検知部13は、路面粗さ検知範囲131に含まれる路面反射波132の反射レベルを用いて、路面反射の大きさを検知すると共に路面の表面粗さを検知する。
最後に、実施の形態1に係る障害物検知装置1のハードウェア構成を説明する。図27A及び図27Bは、実施の形態1に係る障害物検知装置1のハードウェア構成例を示す図である。障害物検知装置1における障害物検知部11、障害物判別部12、路面粗さ検知部13、及び閾値補正部14の機能は、処理回路により実現される。即ち、障害物検知装置1は、上記機能を実現するための処理回路を備える。処理回路は、専用のハードウェアとしての処理回路200であってもよいし、メモリ202に格納されるプログラムを実行するプロセッサ201であってもよい。
図27Aに示されるように、処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路200は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。障害物検知部11、障害物判別部12、路面粗さ検知部13、及び閾値補正部14の機能を複数の処理回路200で実現してもよいし、各部の機能をまとめて1つの処理回路200で実現してもよい。
図27Bに示されるように、処理回路がプロセッサ201である場合、障害物検知部11、障害物判別部12、路面粗さ検知部13、及び閾値補正部14の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ202に格納される。プロセッサ201は、メモリ202に格納されたプログラムを読みだして実行することにより、各部の機能を実現する。即ち、障害物検知装置1は、プロセッサ201により実行されるときに、図19等のフローチャートで示されるステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ202を備える。また、このプログラムは、障害物検知部11、障害物判別部12、路面粗さ検知部13、及び閾値補正部14の手順又は方法をコンピュータに実行させるものであるとも言える。
ここで、プロセッサ201とは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、又はマイクロプロセッサ等のことである。
メモリ202は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又はフラッシュメモリ等の不揮発性もしくは揮発性の半導体メモリであってもよいし、ハードディスク又はフレキシブルディスク等の磁気ディスクであってもよいし、CD(Compact Disc)又はDVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスクであってもよい。
障害物検知閾値、高さ判別閾値、路面反射検知閾値、路面粗さ検知閾値、及び路面粗さに応じた高さ判別閾値の補正量等は、メモリ202に格納される。
なお、障害物検知部11、障害物判別部12、路面粗さ検知部13、及び閾値補正部14の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、障害物検知部11、障害物判別部12、路面粗さ検知部13、及び閾値補正部14における処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の機能を実現することができる。
以上のように、実施の形態1に係る障害物検知装置1は、障害物検知部11と、障害物判別部12と、路面粗さ検知部13と、閾値補正部14とを備える。障害物検知部11は、車両に設けられている測距センサ2が受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて、車両の周辺における障害物の有無を検知する。障害物判別部12は、特徴量と高さ判別閾値Th10とを比較して障害物検知部11により検知された障害物の高さを判別する。路面粗さ検知部13は、特徴量を用いて、車両の周辺の路面粗さを検知する。閾値補正部14は、路面粗さ検知部13により検知された路面粗さが粗い場合、滑らかな場合に比べて高さ判別閾値Th10を小さくする。このように、障害物検知装置1は、特徴量と高さ判別閾値Th10とを比較して障害物の高さを判別するので、車両が障害物に接近せずとも障害物の高さを判別できる。また、障害物検知装置1は、路面状態に応じて高さ判別閾値Th10を最適化するので、障害物の高さを精度よく判別できる。
また、障害物検知装置1は、車両が障害物に接近せずとも障害物の高さを判別できるので、図20及び図22のように車両が障害物と平行な方向に走行する場合に、精度よく障害物の高さを判別できる。また、障害物検知装置1は、複数の測距センサ2を用いる以外にも、単一の測距センサ2で異なる時間に探索波を送受信した結果を用いても、障害物の高さを判別できる。
さらに、障害物検知装置1は、図22のように駐車スロットの奥に存在する障害物が、壁か縁石か段差かを判別できる。駐車スロットの奥に存在する障害物が車両のバンパよりも高いか低いかを判別できると、自動駐車モードにおいて車両の誘導経路の最適化及び駐車位置の最適化が可能となる。その結果、車両は、バンパに衝突しない低い障害物に対する不必要な警告又はブレーキを抑圧でき、また、当該低い障害物に対して車両を適切なクリアランスで駐車して乗員の乗り降りを容易にできるため、乗員の利便性が向上する。
また、障害物検知装置1は、図22のように自動駐車モードにおいて駐車スロットを検知する際、2段の高さを有する縁石で仕切られた駐車スロットが存在していたとしてもその縁石の高さを正しく検知でき、結果として駐車スロットを正しく検知できる。
また、障害物検知装置1は、車両が障害物に接近せずとも障害物の高さを判別できるので、特許文献1に係る物体検知装置のような従来のものよりも遠方から障害物の高さを判別できる。そのため、車両は、自動運転をより高速化及び最適化して衝突回避でき、よって乗員の利便性が向上する。
また、障害物検知装置1が複数の測距センサ2を用いる場合、測距センサ2を車両に取り付ける高さの制約がないため、デザイン性及び設計容易性が向上する。
また、実施の形態1の障害物判別部12は、特徴量と第一の高さ判別閾値Th11とを比較して障害物が路面障害物か路上障害物かを判別すると共に、特徴量と第一の高さ判別閾値Th11より大きい第二の高さ判別閾値Th12とを比較して障害物が路上障害物か走行障害物かを判別する構成であってもよい。
この場合、閾値補正部14は、路面粗さが粗い場合、滑らかな場合に比べて第一の高さ判別閾値Th11又は第二の高さ判別閾値Th12の少なくとも一方を小さくする。この構成により、障害物検知装置1は、路面障害物、路上障害物、及び走行障害物を精度よく判別できる。
また、閾値補正部14は、第一の高さ判別閾値Th11の補正量よりも第二の高さ判別閾値Th12の補正量を大きくすることにより、路面障害物、路上障害物、及び走行障害物をより精度よく判別できる。
また、実施の形態1の路面粗さ検知部13は、車両に設けられている測距センサ2−1〜2−Nのうち、障害物を検知しておらず、かつ、車両の周辺監視に使用されていない測距センサ2を特定し、特定した測距センサ2が受信した反射波の大きさに相関する特徴量と1つ以上の路面粗さ検知閾値とを比較して路面粗さを2段階以上に分類する。この構成により、障害物検知装置1は、周辺監視機能を利用する運転支援動作等を妨げることなく、路面粗さを検知して高さ判別閾値を補正できる。
また、実施の形態1の路面粗さ検知部13は、車両に設けられている測距センサ2−1〜2−Nのうち、予め定められた距離より離れた距離にある障害物を検知している測距センサ2を特定し、特定した測距センサ2が受信した反射波の大きさに相関する特徴量のうちの上記予め定められた距離以内に相当する特徴量と1つ以上の路面粗さ検知閾値とを比較して路面粗さを2段階以上に分類する。この構成により、障害物検知装置1は、周辺監視機能を利用する運転支援動作等を妨げることなく、障害物検知と路面粗さ検知とを同時に実施できる。
なお、本発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、又は実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
この発明に係る障害物検知装置は、例えば、周辺監視、衝突回避、又は駐車支援に係る制御に応用することができる。
1 障害物検知装置、2,2−1〜2−8,2−N 測距センサ、3 送受信部、11 障害物検知部、12 障害物判別部、13 路面粗さ検知部、14 閾値補正部、31,32,41,42,43,81,82,83,91,92,93 範囲、31a,31b,32a,41a,42a,43a 特徴量、51,61 路面、52,62,71 探索波、53,63,72,73 反射波、54,64,132 路面反射波、55,65 障害物、56,66,130 障害物反射波、100 車両、101〜108 測域、111,112,113,121,122,123,124 駐車車両、114,115,125,126,127,128 輪留め、116,117 路上駐車車両、118 縁石、119 走行車両、120 駐車スロット、131 路面粗さ検知範囲、200 処理回路、201 プロセッサ、202 メモリ、Th1 障害物検知閾値、Th10,Th10a,Th10b 高さ判別閾値、Th11,Th11a 第一の高さ判別閾値、Th12,Th12a 第二の高さ判別閾値、Th21 第一の路面反射検知閾値、Th22 第二の路面反射検知閾値、Th23 第三の路面反射検知閾値
Th24 路面反射検知閾値、Th31,Th33 第一の路面粗さ検知閾値、Th32,Th34 第二の路面粗さ検知閾値。

Claims (6)

  1. 車両に設けられている測距センサが受信した反射波の大きさに相関する特徴量を用いて前記車両の周辺における障害物の有無を検知する障害物検知部と、
    前記特徴量と高さ判別閾値とを比較して前記障害物検知部により検知された前記障害物の高さを判別する障害物判別部と、
    前記特徴量を用いて前記車両の周辺の路面粗さを検知する路面粗さ検知部と、
    前記路面粗さ検知部により検知された前記路面粗さが粗い場合、滑らかな場合に比べて前記高さ判別閾値を小さくする閾値補正部とを備える障害物検知装置。
  2. 前記障害物判別部は、前記特徴量と第一の高さ判別閾値とを比較して前記障害物が路面障害物か路上障害物かを判別すると共に、前記特徴量と前記第一の高さ判別閾値より大きい第二の高さ判別閾値とを比較して前記障害物が前記路上障害物か走行障害物かを判別し、
    前記閾値補正部は、前記路面粗さが粗い場合、滑らかな場合に比べて前記第一の高さ判別閾値又は前記第二の高さ判別閾値の少なくとも一方を小さくすることを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  3. 前記閾値補正部は、前記第一の高さ判別閾値及び前記第二の高さ判別閾値の双方を補正する場合、前記第一の高さ判別閾値の補正量よりも前記第二の高さ判別閾値の補正量を大きくすることを特徴とする請求項2記載の障害物検知装置。
  4. 前記路面粗さ検知部は、前記車両に設けられている前記測距センサのうち、前記障害物を検知しておらず、かつ、前記車両の周辺監視に使用されていない測距センサを特定し、特定した前記測距センサが受信した反射波の大きさに相関する特徴量と1つ以上の路面粗さ検知閾値とを比較して前記路面粗さを2段階以上に分類することを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  5. 前記路面粗さ検知部は、前記車両に設けられている前記測距センサのうち、予め定められた距離より離れた距離にある前記障害物を検知している測距センサを特定し、特定した前記測距センサが受信した反射波の大きさに相関する特徴量のうちの前記予め定められた距離以内に相当する特徴量と1つ以上の路面粗さ検知閾値とを比較して前記路面粗さを2段階以上に分類することを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
  6. 前記路面粗さ検知部は、前記車両が自動駐車モードである場合、又は前記車両のシフトポジションがパーキング、ドライブ、若しくはリバースである場合、前記路面粗さを検知することを特徴とする請求項1記載の障害物検知装置。
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