JPWO2020085055A1 - 自動分析装置 - Google Patents

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Abstract

測定項目や試薬残量の閾値を設定でき残量が0であるにも拘わらず残量有と判断する事態を回避し試薬分注不良を抑制可能な自動分析装置を実現する。試薬が分注され、デッドボリュームの設定がされているかを記憶部にて確認する(ステップ501-503)。デッドボリュームの設定がない場合、液面センサやソフトカウントにより試薬ボトル内の試薬がデッドボリュームのデフォルト値以上か否かを判定し、デフォルト値以上の場合は次検体の測定へ進み、デフォルト値未満の場合は当該試薬ボトルの使用を終了し試薬ボトルを交換し測定を継続する(ステップ505,508)。デッドボリュームの設定がある場合、試薬ボトル内の試薬残量が設定量以上か否かを判別し、設定量以上の場合、次検体の測定へ進み、試薬ボトル内の試薬残量が設定量未満の場合、当該試薬ボトルの使用を終了し、次の試薬ボトルへ交換し測定を継続する(ステップ504,506,507)。

Description

本発明は、試薬の残量管理機構を備えた自動分析装置に関する。
自動分析装置ではサンプル(試料)を試薬と混合し、得られた反応液の吸光度を測定することにより、サンプル中の任意の物質の濃度を求める。この際、試薬が不足するとサンプルとの反応が不十分となり、正確な測定結果を得ることができない。
このため、多くの分析装置は試薬の残量を液面センサやソフトカウントにより管理している。このような管理方法として、例えば、特許文献1に記載のような分注ノズルのダウンリミットを自動的に決定するものが知られている。
また、特許文献2には、センサの誤検防止のため、容器上端高さ情報と液面高さ情報に基づき、再検知の実施や、検知プローブ位置を0.1〜0.2mm程度変更する技術が記載されている。
特開2002−350454号公報 特開平11−132830号公報
自動分析装置における試薬容器は材質、形状の組み合わせが多様である。特に、近年、試薬容器内の液量の少ない領域で、試薬容器内の試薬を精度よく吸引することのできるように、ボトル底が複雑な形状をした試薬容器が多く存在している。
また、濡れ性や粘度を含めた試薬の性質も多様である。試薬容器内の溶液の試薬容器に対する濡れ性が低い試薬の場合、ボトル底の複雑な形状により、メニスカスが凸の形状となる現象が見られる。この現象は特に試薬容器内の試薬液量が少ない付近で起こりうる。
上記問題に対し、特許文献1に記載の方法では、試薬容器内のメニスカスが凸の形状となっている場合に、試薬分注ノズル(試薬分注プローブ)が液面を検出した高さから換算される残量予測値に対して、実際の残量は少なくなる。これにより、装置が管理している試薬残量の急激な減少が生じる可能性や、試薬残量予測値と実際の試薬残量との乖離が原因で装置が管理している試薬残量が0テストまたは0mLになる前に試薬分注不良(試薬不足アラーム発生、測定スキップ)を生じ、検査遅延を招く可能性がある。
また、特許文献2に記載の方法では、液面の検知の精度は向上するが、メニスカスが凸の形状か否かの判別は困難であるため、特許文献1に記載の技術と同様に、液面を検出した高さから換算される残量予測値に対して、実際の残量は少なくなるという現象の改善には至らない。
本発明の目的は、測定項目や試薬残量の閾値をデットボリュームの設定値として設定可能とし、実際には試薬残量がほぼ0にとなっているにも拘わらず、試薬残量有と判断してしまう事態を回避し、試薬分注不良を抑制可能な自動分析装置を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
自動分析装置において、試薬容器内の試薬を吸引し、反応容器に分注する試薬分注機構と、前記反応容器内の試料を分析する分析部と、前記試薬容器内の試薬のデッドボリュームの設定値を操作者が設定する設定画面を表示する表示部と、前記試薬分注機構の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記試薬容器内の試薬が前記表示画面に設定された前記デッドボリュームの設定値以上か否かを判定し、前記試薬容器内の試薬が前記デッドボリュームの設定値未満であれば、当該試薬容器からの試薬の吸引を停止するように前記試薬分注機構を制御する。
また、自動分析装置において、試薬容器内の試薬を吸引し、反応容器に分注する試薬分注機構と、前記反応容器内の試料を分析する分析部と、前記試薬容器内の試薬のデッドボリュームの設定値を操作者が設定するデッドボリューム設定部位及び前記操作者が自動モードを設定する自動モード設定部位を有する設定画面を表示する表示部と、前記デッドボリューム設定部位に設定されたデッドボリュームの設定値を記憶する記憶部と、前記試薬分注機構の動作を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記試薬容器内の試薬が前記表示画面に設定された前記デッドボリュームの設定値以上か否かを判定し、前記試薬容器内の試薬が前記デッドボリュームの設定値未満であり、かつ、前記自動モードが設定されていない場合は、当該試薬容器からの試薬の吸引を停止するように前記試薬分注機構を制御し、前記試薬容器内の試薬が前記デッドボリュームの設定値未満であり、かつ、前記自動モードが設定されている場合は、前記試薬分注機構の試薬分注回数から得られる試薬残量情報1と前記液面検知器機構による液面検知値から得られた試薬残量情報2とに一定以上の乖離があったときには、前記記憶部に記憶された前記デッドボリューム設定値に変更値幅を加算した値をデッドボリューム設定値として前記記憶部に記憶し、当該試薬容器からの試薬の吸引を停止するように前記試薬分注機構を制御する。
本発明によれば、測定項目や試薬残量の閾値をデットボリュームの設定値として設定可能とし、実際には試薬残量がほぼ0にとなっているにも拘わらず、試薬残量有と判断してしまう事態を回避し、試薬分注不良を抑制可能な自動分析装置を実現することができる。
本発明の実施例1が適用される自動分析装置の全体概略構成図である。 試薬分注プローブ内の圧力変化により検知する方式の試薬分注機構の説明図である。 試薬分注プローブとアース間の静電容量変化により検知する方式の試薬分注機構の説明図である。 ユーザーが測定項目別にデッドボリュームの設定値を設定する画面の一例を示す図である。 試薬ボトルの形状毎に測定項目別でデットボリュームの設定値を設定する画面の一例を示す図である。 試薬の濡れ性別にデッドボリュームの設定値を設定する画面の一例を示す図である。 実施例1における試薬分注の動作フローチャートである。 測定項目毎に、状況、試薬の残量、デッドボリュームの設定値が設定されているか否かを確認するための確認画面を示す図である。 実施例2におけるデッドボリュームの設定値の設定画面を示す図である。 実施例2における試薬分注の動作フローチャートである。 設定値をテストではなくmmとして規定するデッドボリューム設定値の設定画面の例を示す図である。 ユーザーが測定項目別に突込量を設定する画面の一例を示す図である。 ユーザーが試薬ボトルの形状毎に測定項目別に突込量を設定する画面の一例を示す図である。 ユーザーが試薬の濡れ性別に突込量を設定する画面の一例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
本発明の実施例で用いる試薬を精度よく吸引することのできる最小液量付近の試薬残量管理システムは、ユーザーが設定した条件に従い、マニュアルあるいは自動で、試薬のデットボリューム設定値および試薬の液面に対する試薬プローブの突込量を変更し、試薬分注不良による検査遅延を防ぐ機能を有する。
(実施例1)
試薬残量の管理の設定をユーザー(操作者)がマニュアルで行う例を実施例1で説明する。実施例1について、図1〜図8を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1が適用される自動分析装置の全体概略構成図である。
図1において、自動分析装置では、反応ディスク1に血液又は尿などの試料と試薬とを混合する複数の反応容器2が円周上に並んでいる。試薬ディスク9の中には複数の試薬ボトル(試薬容器)10が円周上に載置可能である。反応ディスク1と試薬ディスク9の間には回転及び上下動可能な試薬分注機構7、8が設置されており、試薬分注機構7、8は、試薬プローブ7a、8aを備えている。試薬プローブ7a、8aには試薬用シリンジ18が接続されている。試薬分注機構7、8は、試薬ボトル10から試薬を吸引し、反応容器2に試薬を分注(吐出)する。
反応ディスク1の近くに試験管などの試料が収容された試料容器15を載せた試料収納容器16を移動する搬送機構36、37が設置されている。反応ディスク1と搬送機構36、37の間には、回転及び上下動可能な試料分注機構11、35が設置されており、試料プローブ11a、12aを備えている。
試料プローブ11a、12aには試料用シリンジ19が接続されている。試料プローブ11a、12aは回転軸を中心に円弧を描きながら移動して試料容器15から反応容器2への試料の吸引吐出を行う。
反応ディスク1の周囲には、洗浄機構3、光源(図示せず)、分光光度計4、撹拌機構5、6、試薬ディスク9、搬送機構36、37が配置され、洗浄機構3には洗浄用ポンプ20が接続されている。試薬分注機構7、8、試料分注機構11、35、撹拌機構5、6の動作範囲上に洗浄槽13、14、30、31、32、33がそれぞれ設置されている。試料容器15には試料が含まれ、試料容器15は試料収納容器16に載せられて搬送機構36、37によって運ばれる。
光源(図示せず)から照射された光は、反応容器2内で混合された試料と試薬の混合液に照射される。照射された光は分光光度計4により受光され、全体管理用コンピュータ21は、分析部24を備え、分析部24が、分光光度計4により受光された光量(混合液の透過光や散乱光の光量)から試料に含まれる所定成分の濃度を算出し、試料を分析する。なお、測定項目によって用いられる試薬が異なる。このようにして自動分析が行われる。
全体管理用コンピュータ21には、分析結果や試薬のデッドボリューム設定値の設定を表示する表示部22及び自動分析装置の設定を記憶する記憶部23が備えられている。また、全体管理用コンピュータ21には必要な情報を入力する操作部と、記憶部23に記憶された設定に基づき試薬分注機構7、8、表示部22等を制御する制御部25等が含まれる(または接続されている)。
次に、試薬分注機構7、8が試薬ボトル10から試薬を吸引する場合における、試薬ボトル10内の液面検知機構について説明する。
試薬ボトル10内の液面検知機構による液面検知は、試薬分注プローブ7a、8a内の圧力変化により検知する方式と、試薬分注プローブ7a、8aとアース間の静電容量変化により検知する方式とがある。
図2は試薬分注プローブ7a内の圧力変化により液面を検知する方式の液面検知機構を有する試薬分注機構7の説明図であり、図3は試薬分注プローブ7aとアース間の静電容量変化により液面を検知する方式の液面検知機構を有する試薬分注機構7の説明図である。試薬分注機構8も、試薬分注機構7と同様な構成とすることができる。
図2において、定量ポンプ48は、駆動機構49とプランジャ50とを有し、バルブ51を通してポンプ52に接続されている。また、定量ポンプ48は制御部57によって制御され、試薬を吸引し吐出する。定量ポンプ48と試薬分注プローブ7aとは、分注流路46を介して接続されている。圧力センサ53は、プランジャ50と試薬分注プローブ7aの間に分注流路46を介して配置され、試薬分注プローブ7a内の圧力を検出する。
圧力センサ53は、AD変換器54に接続されている。AD変換器54は、圧力センサ53から出力されるアナログ電圧データをデジタル変換する。
データ抽出部55は、AD変換器54から圧力波形のデジタルデータを受け取り、異常判定部56に引き渡す。異常判定部56は、そのデータを用いて試薬分注プローブ7aでの液体吸引が正常か異常かを判定する。異常判定部56の判定結果は制御部57に伝送される。AD変換器54、データ抽出部55、異常判定部56、制御部57は、全体制御コンピュータ21の一部として構成することができる。
試薬を吸引する前に、制御部57は、バルブ51を開いて分注流路46と試薬分注プローブ7aの内部をポンプ52から供給されるシステム液47で満たす。次に、制御部57は、試薬分注プローブ7aの先端が空中にある状態で、駆動機構49によりプランジャ50を下降動作させ、分節空気40を吸引する。
試薬分注プローブ7aは、モータ42によって駆動される試薬プローブ上下駆動機構43により上下移動される。モータ42の動作は制御部57によって制御される。
制御部57は、試薬分注プローブ7aを試薬容器10の中の所定の高さに下降させ、その先端が試薬内に浸かった状態でプランジャ50を所定量下降して試薬を試薬分注プローブ7a内に吸引する。これにより、吸引液41として試薬が試薬分注プローブ7a内に吸引される。圧力センサ53により、試薬分注プローブ7a内の圧力変化を検出し、圧力波形からプローブの吸引動作の際にプローブが試薬液面に接触しているか否かを判定する。
次に、図3を参照して静電容量変化により液面を検知する方式の試薬分注機構7について説明する。
図3に示した例は、図2に示した例のうち、圧力センサ53、AD変換機54、データ抽出部55、異常判定部56は、備えられていない。図3の例においては、試薬分注プローブ7aとアース間の静電容量を検出する静電容量検出部58と、静電容量検出部58が検出した静電容量が異常か否かを反転する異常判定部59が備えられている。
制御部5は、静電容量検出部58が検出する静電容量の変化を検出し、試薬分注プローブ7aが下降した際に、試薬の液面に接触したか否かを判断する。制御部57、静電容量検出部58、異常判定部59は、全体制御コンピュータ21の一部として構成することができる。
本発明は、図2に示した圧力変化により試薬液面を検知する方式と、図3に示した静電容量変化により試薬液面を検知する方式とのいずれを適用してもよい。
なお、図2に示した圧力変化により試薬液面を検知する方式では、予め設定した高さに試薬分注プローブを下降させ、吸引動作の際の圧力波形により、試薬液面に到達しているか否かを判定する。一方、図3に示した静電容量変化により試薬液面を検知する方式では、静電容量を検知しながら試薬分注プローブを下降させ、静電容量の変化を検出した高さを試薬液面の位置と判定する。
本発明の実施例1による自動分析装置は下記のような試薬残量管理機能を有している。
本実施例1では、測定に使われる試薬の試薬名、残量などの試薬情報は全体管理用コンピュータ21の記憶部23に登録されている。全体管理コンピュータ21は、記憶部23に登録された試薬量から使用した試薬量を引くことで残量を計算するソフトカウント方式または試薬プローブ7a、8aに付属するセンサや検出部で液面を検知する方式により、試薬ディスク9に搭載された試薬容器10内の試薬残量を、残テスト数に換算して管理している。
試薬を精度よく吸引することのできる試薬容器10内の最小液量付近で、試薬容器10内の試薬残量が残テスト数0テストになる前に試薬分注不良(試薬不足アラーム発生、測定スキップ)が起こる現象を回避するためには、現象が起こる場合にデッドボリュームの設定値を変更する必要がある。
本実施例1では、測定項目、試薬容器10の形状、試薬の濡れ性、および装置固有の試薬プローブ7a、8aの試薬液面への突込量別にユーザーが任意でデッドボリュームの設定値を設定する方法を提案する。全体管理コンピュータ21は、ユーザーが設定した試薬のデッドボリュームの設定値となると、試薬ボトル10からの吸引を終了する。
なお、本明細書中におけるデッドボリュームとは、試薬を精度よく吸引することのできる、試薬容器10内の最小液量のことで、デットボリュームの設定値とはユーザーがデットボリュームとして設定した値である。
図4は、ユーザーが測定項目別にデッドボリュームの設定値を設定する画面の一例を示す図である。図4に示したデッドボリューム設定画面は、表示部22に表示される(後述する図5及び図6の例におけるデッドボリューム設定画面も、表示部22に表示される)。
図4において、デッドボリューム設定値の設定は、画面上に表示された試薬残量管理方法の設定画面(デッドボリューム設定画面)で操作部であるキーボードやマウス等を用いて行う。この設定用画面は、設定方法を選択する設定方法選択部位201と、設定を適用する条件を設定する適用条件設定部位202を表示する。
設定方法を測定項目別に設定する場合、適用条件設定部位(測定項目名設定部位)202には、ユーザーが設定する任意の測定項目を選択する欄を備える。また、デッドボリューム設定値を設定するデッドボリューム設定値設定部位203は、ユーザーが任意のデッドボリューム設定値を設定することができる部位である。また、設定の切り替えを容易にするために、チェックボックスを設けてもよい。図4の画面例において、適用条件設定部位202の左側部に3つのチェックボックスが表示され、2つのチェックボックスにチェックがされている。
すなわち、設定が有効となっている、設定No.1の測定項目IgAは残り30テストを下回った場合、設定No.2の測定項目ALBは残り50テストを下回った場合に、使用中の試薬ボトル10からの測定を終了する設定となっている。
設定No.3の測定項目Feについてはチェックボックスにチェックがない、すなわち設定が無効となっているため、画面表示上の35テストではなく、デフォルトで設定されている残テスト数に従い使用中の試薬ボトル10からの試薬の吸引による測定を終了する設定となっている。デフォルトで設定されている残テスト数は、例えば10テストである。
図4に示したデッドボリューム設定値設定画面から測定項目をユーザーが任意に設定できることにより、設定が必要な測定項目でのみ、デッドボリューム付近の試薬残量管理を行うことができる。これにより、試薬分注不良の対策を試薬の運用を含めて効率よく実行できる。
図5は試薬ボトル10のボトル形状(容器形状)毎に測定項目別でデットボリューム設定値を設定する画面の一例を示す図である。
図5に示したデッドボリューム設定画面は、ユーザーが試薬ボトル形状を記憶するバーコード等で管理された試薬を使用している場合、試薬ボトル形状と測定項目の組み合わせによる残量管理方法を設定できる。試薬容器10のボトル形状設定部位(容器形状設定部位)301をユーザーが指定した時点で、測定項目名設定部位302にはユーザーが登録しているアプリケーション情報から、指定のボトル形状を持つ測定項目がピックアップされる。
また、設定の切り替えを容易にするために、図4に示したものと同様なチェックボックスを設けてもよい。図5の画面例において、2つチェックボックスにチェックがある。すなわち、設定が有効となっている設定No.1のボトル形状タイプAの測定項目IgAはデッドボリューム値設定部位303に示すように残り30テストを下回った場合、設定No.2のボトル形状タイプBの測定項目ALBは残り50テストを下回った場合に、使用中の試薬ボトル10からの試薬吸引による測定を終了する。
設定No.3のボトル形状タイプCの測定項目ALBについてはチェックボックスにチェックがない。すなわち、設定が無効となっているため、画面表示上の50テストではなく、デフォルトで設定されている残テスト数に従い使用中の試薬ボトル10からの測定を終了する。デフォルトで設定されている残テスト数は、例えば10テストである。
図5に示したデッドボリューム設定画面から、ボトル形状及び測定項目をユーザーが任意に予め設定できることにより、設定が必要なボトル形状及び測定項目でのみ、デッドボリューム付近の試薬残量管理を行うことができる。
これにより、ユーザーが設定にかける時間をより省くことができる。また、デッドボリューム設定値設定部位303は、ユーザーが任意のデッドボリューム設定値を設定することができる。
図6は試薬の濡れ性別にデッドボリューム設定値を設定する画面の一例を示す図である。図6に示した例の場合、ユーザーは試薬の「濡れ性:低」を示す、濡れ性低表示部位401と、試薬の「濡れ性:中」を示す濡れ性中表示部位402との2グループを任意の測定項目で設定できる。なお、濡れ性低表示部位401及び濡れ性中表示部位402を試薬の濡れ性表示部位と総称する。
また、設定の切り替えを容易にするために、図4や図5に示した同様なチェックボックスを設けてもよい。図6に示した画面例では、デッドボリューム設定値設定部位403における「濡れ性:低」測定項目のデットボリューム設定値が50テスト、「濡れ性:中」測定項目のデッドボリューム設定値が30テストに設定されている。
図6に記載の画面例では、チェックボックスにチェックがある、すなわち、設定が有効となっている「濡れ性:低」測定項目の設定No.1の測定項目IgAは「濡れ性:低」設定に従い残り50テスト、「濡れ性:中」測定項目の設定No.1の測定項目CRE及びNo.2の測定項目CRPは残り30テストを下回った場合に、使用中の試薬ボトル10からの測定を終了する。
チェックボックスにチェックがない、すなわち設定が無効となっている、「濡れ性:低」測定項目の設定No.2の測定項目ALB及び設定No.3の測定項目Feは、デフォルトで設定されている残テスト数に従い使用中の試薬ボトル10からの試薬吸引による測定を終了する。デフォルトで設定されている残テスト数は、例えば10テストである。
また、デッドボリューム設定値設定部位403において、ユーザーはグループ毎にデッドボリューム設定値をメーカー指定の範囲内で設定できる。グループの設定を行うことにより、一括で対象グループの設定値を変更できるため、作業者の設定にかける時間をより省くことができる。
試薬ボトル10内の試薬デッドボリューム設定値の設定のその他の方法として、装置固有値による設定がある。装置固有値を選択した場合、全測定項目一括でメーカー指定の値が反映される。なお、装置固有値は、試薬分注プローブ7a、8aの試薬液面からの突込量に依存して、設定される値である。この場合、図4の測定項目名設定部位202に代えて、突込量設定部位を表示し、操作者が、試薬分注機構7、8の試薬液面からの突込量別にデッドボリューム設定値を設定できるように構成可能である。これは、全測定項目に設定が適用されるので、デッドボリューム設定値の設定における他の選択肢と比較し、もっとも作業者の手間を省くことができる。
また、これらのデッドボリューム設定値の設定は全体管理コンピュータ21の記憶部23に記憶される。ユーザーは、作業性、廃棄試薬量の観点から、運用環境にあったデッドボリューム設定値の設定方法を選択できるため、本発明の実施例1は、多様な使用シーンに適用可能である。
なお、図4〜図6に示したデッドボリューム設定画面において、デッドボリュームの設定値は、ユーザーが複数の推奨値の中から選択してもよい。また、デッドボリューム設定画面では、設定方法の選択と、設定の適用範囲のみをユーザーが選択し、設定有りのデッドボリュームの設定値はメーカーが設定した固定値を用いてもよい。
図7は実施例1における試薬分注の動作フローチャートである。図7に示した動作フローは測定項目ごとに、全体管理コンピュータ21の制御により実施される。
図7において、分析が開始され(ステップ501)、試薬が試薬分注プローブ7a又は8aにより試薬が分注される(ステップ502)。この試薬分注のときに、デッドボリューム設定値の設定がされているかを記憶部23にて確認する(ステップ503)。ステップ503において、記憶部23にデッドボリューム設定値の設定がない場合、上述した液面センサ(液面検知機構)あるいはソフトカウントによる管理により、試薬ボトル10内の試薬がデッドボリュームのデフォルト設定値以上あるか否かを判定する(ステップ504)。
ステップ504において、試薬ボトル10内の試薬がデッドボリュームのデフォルト設定値以上ある場合は、次検体の測定へ進む(ステップ506)。
ステップ504において、試薬ボトル10内の試薬がデッドボリュームのデフォルト設定値未満の場合は、当該試薬ボトル10からの試薬の吸引動作を停止するように試薬分注機構7、8が制御され、当該試薬ボトル10の試薬による測定を完了し(ステップ507)、次の試薬容器へ交換し、測定を継続する。
ステップ503において、デッドボリューム設定値の設定がある場合、試薬ボトル10内の試薬残量がデットボリューム設定値以上かどうかを上述した液面センサあるいはソフトカウントの管理で判別する(ステップ505)。
ステップ505において、試薬ボトル10内の試薬残量がデットボリュームの設定値以上の場合、次検体の測定へ進む(ステップ508)。
ステップ505において、試薬ボトル10内の試薬残量がデットボリュームの設定値未満の場合、当該試薬ボトル10からの試薬の吸引動作を停止するように試薬分注機構7、8が制御され、当該試薬ボトル10の試薬による測定を完了し、当該試薬ボトル10の使用を終了して(ステップ507)、次の試薬ボトル10へ交換し、測定を継続する。
図8は、測定項目毎に、状況、試薬の残量、デッドボリューム設定値が設定されているか否かを確認するための確認画面(表示部22に表示される)を示す図である。図8において、確認画面は、試薬ディスク9内の試薬のポジション表示部位601、測定項目名表示部位602、使用中または待機などを表示する使用状況表示部位603、試薬の残テスト数表示部位604、デッドボリューム設定表示部位605を表示する。
デッドボリューム設定表示部位605では、デッドボリューム設定値が未設定か設定ありかを確認でき、かつ、設定ありの場合、どの設定が選択されているのかを表示する。これにより、不要な設定がされていないか、ユーザーが把握可能である。
以上のように、本発明の実施例1によれば、ユーザーが、予め、測定項目やボトル形状、試薬の濡れ性毎に、試薬ボトル10内の試薬のデッドボリューム設定値を設定でき、設定したデッドボリューム設定値(閾値)に従って、試薬分注動作が制御されるように構成されているので、実際には残量がほぼ0にとなっているにも拘わらず、残量有と判断してしまう事態を回避し、試薬分注不良を抑制可能であり、効率の良い試薬運用ができるな自動分析装置を実現することができる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。
実施例2は、装置が自動的にデッドボリューム設定値の変更を行う例である。実施例2が適用される自動分析装置は実施例1と同様であるので図示及び詳細な説明は省略する。
実施例2について、図9、図10を参照して説明する。
実施例2において、自動分析装置は試薬の1回の使用につき、1テスト分減っているかどうかを液面検知機構による試薬ボトル10内の試薬の液面検知およびソフトカウントにより判断するシステムを有する。液面検知機構により得られた試薬の減少情報とソフトカウントにより得られた試薬の減少情報に乖離がある場合、修正されたデッドボリューム設定値の値が、自動分析装置の全体コンピュータ21の記憶部23に記憶される。
図9は実施例2におけるデッドボリュームの設定画面を示す図である。
図9において、デッドボリューム設定画面は自動モードを切り替えできるチェックボックスなどの自動モード設定ボタン(自動モード設定部位)701を有する。実施例1の画面上にこの自動モード設定ボタン701が配置されていてもよい。また、よりデッドボリューム付近での試薬残量が0テストになる直前で起こる試薬分注不良のリスクを減らすために、実施例1と本実施例2を同時に設定することが可能であり、実施例1の方法で設定したデッドボリューム設定値を基準とし、本実施例2のフローに従い、ある条件を満たす場合にデッドボリューム設置値を予め設定された値に従って変更する。
図9には省略されているが、実施例2においても、実施例1における図4、5、又は図6に示した設定画面のように、デッドボリューム設定値の設定部位を表示するように構成できる。
図10は実施例2における試薬分注の動作フローチャートである。
図10において、分析開始(ステップ801)後、試薬分注が行われ(ステップ802)、その際に、全体管理コンピュータ21は液面センサあるいはソフトカウントの管理により、試薬ボトル10内の試薬の残量が設定されたデッドボリューム設置値以下となったか否かを確認する(ステップ803)。ステップ803において、試薬ボトル10内の試薬の残量がデットボリューム設定値より大きい場合、ステップ802に戻り、次の測定で、当該試薬の使用が依頼されたときに当該試薬ボトル10の試薬が使用される。
ステップ803において、試薬ボトル10内の当該試薬の残量がデットボリューム設定値以下の場合、デッドボリュームについて自動モードの設定の有無を確認する(ステップ804)。ステップ804において、デッドボリュームについて自動モードが設定されていない場合、当該試薬ボトル10からの測定は完了され、デッドボリューム設定値の変更は行われない(ステップ808)。
ステップ804において、自動モードの設定がされている場合、当該試薬ボトル10内の試薬がデットボリューム設定値に予め設定されたで残テスト数(例えば30テスト)を加えたテスト数から、デットボリューム設定値までの間の試薬分注処理において、液面センサによる液面検知値から得られた残テスト数(試薬残量情報1)とソフトカウントにより算出された残テスト数(試薬残量情報2)とを比較し、両者に一定以上の乖離があったか否か(残量スキップがあったか否か)を、記憶部23に記憶された情報をもとに判定する(ステップ805)。
ステップ805において、液面センサによる液面検知から得られた残テスト数とソフトカウントにより算出された残テスト数とに乖離がなかった場合、すなわち残量スキップがなかった場合、当該試薬ボトル10内の試薬分注による測定は完了され、デッドボリューム設定値の変更は行われない(ステップ809)。
ステップ805において、上記の残テスト数の乖離が当該試薬ボトル10内の試薬に起き、センサによる液面検知から得られた残テスト数がソフトカウントにより算出された残テスト数より一定以上大きかった場合、すなわち残量スキップがあった場合、この種類の試薬のデッドボリューム設定値を現在の設定値に+5テスト(変更幅値)を加算して変更し(ステップ806)、変更した情報を記憶部23に保管する。その後、当該試薬ボトル10内の試薬の分注による測定を完了する(ステップ807)。
本実施例2では、自動でデッドボリューム設定値の変更を行うため、ユーザーはマニュアル設定(デッドボリューム設定値の変更)の手間を省くことができる。また、廃棄試薬量を一定ライン以上増やしたくない場合、デッドボリュームの変更上限値を設定してもよい。このデッドボリュームの変更幅値を、+5テストから他の値に変更することも可能である。これは、図9に示したデッドボリューム変更幅設定部位702により変更することができる。このデッドボリューム変更幅設置部位702を操作することにより、現在のデッドボリュームの変更上限値がデッドボリューム変更幅設定部位702に表示され、表示された値を変更できる構成とすることができる。
実施例2によれば、実施例1と同様な効果を得ることができる他、デットボリューム設定値付近で液面検知機構(液面センサ)による液面検知から得られた残テスト数とソフトカウント(制御部25による試薬分注機構7、8の試薬分注回数の計数(カウント))により算出された残テスト数とに乖離があった場合、すなわち残量スキップがあった場合にも、自動的にデッドボリューム設定値を適切な値に変更することができるため、ユーザーがマニュアルでデッドボリューム設定値の変更を行う必要が無く、ユーザー(操作者)の作業負担を軽減することができる。
なお、ステップ805において、残量スキップの有無を判別するテスト数の設定値は30テストに限定されず、ユーザーが任意に変更できるように構成してもよい。
また、実施例1と実施例2において、試薬残量はテスト数ではなく、試薬の体積や液面高さで管理、設定を行ってもよい。
例えば、図11に示すように、設定値を残テスト数ではなく、試薬の液面高さmmとして規定するデッドボリューム設定画面とすることも可能である。
また、実施例1と実施例2において、問題の解決手段の一例としてデッドボリュームの設定の変更を説明したが、ユーザーのランニングコスト低減のために、デッドボリューム設定値の変更の代わりに、またはデットボリューム設定値の変更と同時に、試薬分注プローブ7a、8aの試薬ボトル10内の液面への突込量の変更を行ってもよい。
図12から図14に示すように、突込量設定部位204(図12)、304(図13)、404(図14)を表示し、測定項目別、試薬容器の形状毎、試薬の濡れ性別に試薬分注プローブの液面への突込量を設定できるようにしてもよい。また、デットボリューム設定値と併せて、突込量を設定できるようにしてもよい。
また実施例2において、デフォルトのデッドボリューム値未満(ステップ803)で自動モードが設定(ステップ804)されており、デットボリューム設定値と所定の残テスト数の範囲で残量スキップを起こしている場合(ステップ805)、試薬ボトル10内の液面への突込量を0.01mm多く設定するようにしてもよい。ただし、試薬分注プローブ7a、8aの試薬液面への突込量の変更は、試薬ボトル10の底面付近の吸引環境の変化を伴わない範囲で行われる必要がある。したがって、ユーザーは0〜0.3mmなど、メーカー指定の範囲内で設定を行う。
また、特許請求の範囲に記載された発明は、上記実施例に限られるものではなく、発明の思想を逸脱しない限り様々な実施形態が含まれる。
1・・・反応ディスク、2・・・反応容器、3・・・洗浄機構、4・・・分光光度計、5、6・・・撹拌機構、7、8・・・試薬分注機構、7a、8a・・・試薬分注プローブ、9・・・試薬ディスク、10・・・試薬ボトル(試薬容器)、11、35・・・試料分注機構、 11a、12a・・・試料分注プローブ、13、14、30、31、32、33・・・洗浄槽、15、16・・・試料容器、18・・・試薬用シリンジ、19・・・試料用シリンジ、20・・・洗浄用ポンプ、21・・・全体管理用コンピュータ、22・・・表示部、23・・・記憶部、24・・・分析部、36、37・・・搬送機構、40・・・分節空気、41・・・吸引液、42・・・モータ、43・・・試薬プローブ上下駆動機構、46・・・分注流路、47・・・システム液、48・・・定量ポンプ、49・・・駆動機構、50・・・プランジャ、51・・・バルブ、52・・・ポンプ、53・・・圧力センサ、54・・・AD変換器、55・・・データ抽出部、56、59・・・異常判定部、57・・・制御部、58・・・静電容量検出部、201・・・設定方法選択部部位、202・・・適用条件設定部位、203、303、403・・・デッドボリューム値設定部位、204、304、404・・・突込量設定部位、301・・・ボトル形状設定部位、302・・・測定項目名設定部位、401、402・・・濡れ性低表示部位、601・・・試薬のポジション表示部位、602・・・測定項目名表示部位、603・・・使用状況表示部位、604・・・試薬の残テスト数表示部位、605・・・デッドボリューム設定表示部位、701・・・自動モード設定ボタン、702・・・デッドボリューム変更幅設定部位

Claims (15)

  1. 試薬容器内の試薬を吸引し、反応容器に分注する試薬分注機構と、
    前記反応容器内の試料を分析する分析部と、
    前記試薬容器内の試薬のデッドボリューム設定値の値を操作者が設定する設定画面を表示する表示部と、
    前記試薬分注機構の動作を制御する制御部と、
    を備え、前記制御部は、前記試薬容器内の試薬が前記表示画面に設定された前記デッドボリューム設置値の値以上か否かを判定し、前記試薬容器内の試薬が前記デッドボリューム設定値未満であれば、当該試薬容器からの試薬の吸引を停止するように前記試薬分注機構を制御することを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が測定項目別に前記デッドボリューム設定値を設定する測定項目名設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項2に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、容器形状毎に測定項目別で前記デッドボリューム設定値の値を設定する容器形状設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、前記試薬の濡れ性別に前記デッドボリューム設定値の値を設定する試薬の濡れ性表示部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、測定項目別に前記試薬分注機構の前記試薬の液面への突込量の値を設定する突込量設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項5に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、容器形状毎に前記試薬分注機構の前記試薬の液面への突込量の値を設定する突込量設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項5に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、前記試薬の濡れ性別に前記試薬分注機構の前記試薬の液面への突込量の値を設定する突込量設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項1、2、3、4、5のうちのいずれか一項に記載の自動分析装置において、
    前記試薬の液面を検知する液面検知機構を備えることを特徴とする自動分析装置。
  9. 試薬容器内の試薬を吸引し、反応容器に分注する試薬分注機構と、
    前記反応容器内の試料を分析する分析部と、
    前記試薬容器内の試薬のデッドボリューム設定値の値を操作者が設定するデッドボリューム設定部位及び前記操作者が自動モードを設定する自動モード設定部位を有する設定画面を表示する表示部と、
    分析に必要な設定値の値を記憶する記憶部と、
    前記試薬分注機構の動作を制御する制御部と、
    を備え、前記制御部は、前記試薬容器内の試薬が前記表示画面に設定された前記デッドボリューム設定値の値以下か否かを判定し、前記試薬容器内の試薬が前記デッドボリューム設定値以下であり、かつ、前記自動モードが設定されていない場合は、当該試薬容器からの試薬の吸引を停止するように前記試薬分注機構を制御し、
    前記試薬容器内の試薬が前記デッドボリューム設定値以下であり、かつ、前記自動モードが設定されている場合は、
    前記デットボリューム設定値に所定のテスト数を加えた残テスト数から、前記デットボリューム設定値までの間に、前記試薬分注機構の試薬分注回数から得られる試薬残量情報1と前記液面検知器機構による液面検知値から得られた試薬残量情報2とに一定以上の乖離があったか否かを判定し、一定以上の乖離があった場合には、前記記憶部に記憶された前記デッドボリューム設定値に変更値幅を加算した値をデッドボリューム設定値として前記記憶部に記憶し、当該試薬容器からの試薬の吸引を停止するように前記試薬分注機構を制御することを特徴とする自動分析装置。
  10. 請求項7に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が測定項目別に前記デッドボリューム設定値を設定する測定項目名設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  11. 請求項8に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、容器形状毎に測定項目別で前記デッドボリューム設定値の値を設定する容器形状設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  12. 請求項7に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、前記試薬の濡れ性別に前記デッドボリューム設定値の値を設定する試薬の濡れ性表示部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  13. 請求項9に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、測定項目別に前記試薬分注機構の前記試薬の液面への突込量の値を設定する突込量設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  14. 請求項13に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、容器形状毎に前記試薬分注機構の前記試薬の液面への突込量の値を設定する突込量設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
  15. 請求項14に記載の自動分析装置において、
    前記設定画面は、前記操作者が、前記試薬の濡れ性別に前記試薬分注機構の前記試薬の液面への突込量の値を設定する突込量設定部位を表示することを特徴とする自動分析装置。
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