JP7261617B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、分注機構の吸引吐出動作により検体、試薬を分注する自動分析装置に関する。
自動分析装置は、被験者から採取した血液や尿、髄液(以下、検体)などを反応容器中で試薬と混合し、その反応液の吸光度を測定し、検体に含まれる目的物質の濃度を算出する装置である。
検体に含まれる目的物質の濃度を正確に算出するには、試薬および検体を正確に分注できることが必須である。そのため、自動分析装置において検体、試薬を分注する機構(分注機構)の動作精度は測定性能に大きく影響する。
分注機構はプローブ、シリンジ、チューブ、プローブ移動機構から構成される。プローブとシリンジはチューブで接続されており、この系を流路と呼ぶ。
プローブは検体、試薬と直接接触し、シリンジは流路内に圧力変動を起こす。自動分析装置が稼働している状態では、流路は液体(システム液)で満たされており、シリンジによって生じた圧力変動によって、プローブは吸引、吐出動作を行うことができる。
流路内に圧力変動を起こすシリンジはスムーズに動作を行うために、構成する各部品の間に空間が設けられている。
従って、シリンジが動作を開始してから、各部品の空間が埋められた後、流路内に圧力変動が生じる。この空間を埋めるために必要な動作量をバックラッシュ量と呼び、バックラッシュ量を埋めた状態にする動作をバックラッシュ回避動作と呼ぶ。自動分析装置が精度よく分注を実施するためには、バックラッシュ量とバックラッシュ回避動作を考慮した動作設計が必須となる。特に試薬分注におけるバックラッシュ回避動作はすべての装置で試薬の消費量を一定にするうえでも重要であり、複雑なバックラッシュ回避動作となっている。
バックラッシュ量を取り扱った文献として、特許文献1、2がある。
特開2009-58318号公報
特開平04-29033号公報
特許文献1には、バックラッシュ回避動作時の圧力波形を用いて、吸引動作時の異常の有無を識別する方法が記されている。
しかしながら、特許文献1には、バックラッシュ補正の精度向上に関しては何ら記載されていない。
自動分析装置の分注機構は複数部品から構成されるため、バックラッシュ量は装置ごとに異なる。そのため、自動分析装置の全てにバックラッシュ回避動作を適用させる場合、バックラッシュ回避動作を大きくする必要があり、試薬および検体の吸引量が増える。その分、分注動作に時間を要し、必要となる検体、試薬分注機構の洗浄範囲も大きくなってしまう。
特許文献2には、血漿滴下装置を用いたバックラッシュ量を測定する方法が記されている。液体の吸引後に少量ずつ分注機構に吐出させ、プローブ先端から液滴が現れるまでの総移動量を記録し、バックラッシュ量とする。
特許文献2に記載されている技術では、プローブ先端からの液滴を使用者が観察する必要があり、分析の効率化が要求される自動分析装置への適用は困難である。
本発明の目的は、バックラッシュ量を迅速かつ容易に正確に測定でき、検体吸引量の削減、動作時間の短縮、分注機構の洗浄効率向上、並びに検体及び試薬の薄まりの回避が可能な自動分析装置を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
自動分析装置において、検体と試薬とを反応させる反応部と、前記検体を分析する分析部と、液体を吸引し吐出するプローブ、前記プローブと接続され、液体が内部で移動可能な流路、前記プローブ内の液体を移動させるプランジャ及び前記プランジャを駆動するプランジャ駆動機構を有し、前記検体または試薬を吸引し、前記反応部に吐出する液体分注機構と、前記流路内の圧力値を検出する圧力センサと、前記液体分注機構の動作を制御するコントローラと、記憶部と、を備え、前記プランジャ駆動機構は、前記プランジャを移動させる駆動アームを有し、前記コントローラは、前記プランジャ駆動機構の前記駆動アームにより前記プランジャを所定位置から前記プローブが液体を吸引する動作方向に移動させ、前記圧力センサが検出した圧力値が吸引時の閾値を小の方向に超えるか否かを判定し、前記吸引時の閾値を小の方向に超える前記駆動アームの移動距離を吸引バックラッシュ量として、前記記憶部に記憶させ、前記プランジャ駆動機構の前記駆動アームにより前記プランジャを所定位置から前記プローブが液体を吐出する動作方向に移動させ、前記圧力センサが検出した圧力値が吐出時の閾値を大の方向に超えるか否かを判定し、前記吐出時の閾値を大の方向に超える前記駆動アームの移動距離を吐出バックラッシュ量として、前記記憶部に記憶させるバックラッシュ補正動作を行わせ、前記プランジャ駆動機構にバックラッシュ回避動作を行わせる。
また、自動分析装置において、検体と試薬とを反応させる反応部と、前記検体を分析する分析部と、液体を吸引し吐出するプローブ、前記プローブと接続され、液体が内部で移動可能な流路、前記プローブ内の液体を移動させるプランジャ及び前記プランジャを駆動するプランジャ駆動機構を有し、前記検体または試薬を吸引し、前記反応部に吐出する液体分注機構と、前記流路内の圧力値を検出する圧力センサと、前記液体分注機構の動作を制御するコントローラと、tを圧力変動開始時間、Bをバックラッシュ量、Vを前記プランジャ移動速度、Dを前記プランジャと前記圧力センサとの距離、Cを音速、Xxxを予め定めた定数とする圧力変動開始時間式(t=B/V+D/C+Xxx)を記憶する記憶部と、を備え、前記コントローラは、前記プランジャ駆動機構により前記プランジャを所定位置から移動させ、前記圧力センサが検出した圧力値の変動開始時間を取得し、上記圧力変動開始時間式を用いて、バックラッシュ量を計算し、計算したバックラッシュ量を前記記憶部に記憶させ、前記プランジャ駆動機構にバックラッシュ回避動作を行わせる。
バックラッシュ量を迅速かつ容易に正確に測定でき、検体吸引量の削減、動作時間の短縮、分注機構の洗浄効率向上、並びに検体及び試薬の薄まりの回避が可能な自動分析装置を実現することができ、処理速度の向上、ランニングコストの低減を図ることができる。
本発明が適用される自動分析装置の概略構成図である。 検体分注機構の構成図である。 検体の吸引、吐出時における検体分注プローブ及びシリンジの動作を示す図である。 バックラッシュ回避動作決定に関するコントローラの機能ブロック図である。 図3の丸2に示したバックラッシュ回避動作に必要な移動量を決定する動作(バックラッシュ補正動作)のフローチャートである。 吐出時のバックラッシュ回避動作量を決定する動作(バックラッシュ補正動作)のフローチャートである。 実施例1における圧力変動データ解析方法を示した図である。 実施例4の動作を示す表を示す図である。 実施例5での解析方法を説明するグラフである。 実施例6におけるバックラッシュ量がゼロであった時の圧力変動データを示す図である。 実施例7における定期的に測定したバックラッシュ量をプロットした結果を示す図である。 実施例7の動作フローである。 バックラッシュ量が許容限界値を越えていることを警告する表示画面例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は、本発明が適用される自動分析装置の概略構成図である。
図1において、自動分析装置は、サンプルディスク12と、第1試薬ディスク41と、第2試薬ディスク42と、反応ディスク36とを備える。サンプルディスク12は、試料(検体)を保持する検体容器10を搭載することができる。第1試薬ディスク41と第2試薬ディスク42は、試薬を保持する試薬容器40を搭載することができる。反応ディスク36の周上には、反応容器35が配置され、反応ディスク(反応部)36にて試薬と検体とが反応する。
自動分析装置はさらに、検体分注機構15と、第1試薬分注機構70と、第2試薬分注機構80と、攪拌装置44と、反応容器洗浄機構45と、光源50と、分光検出器51と、コントローラ60と、タイミング検出部61と、画面表示部を有するコンピュータ62とを備える。
測定の依頼を受けた検体が入った検体容器10は、サンプルディスク12の回転により、検体分注機構15の吸引位置まで運ばれ停止する。検体分注機構15には検体分注プローブ16が備えられている。検体分注プローブ16は、検体分注機構15に備えられている上下回転機構31(図2に示す)によって検体容器10に向かって下降し、検体を吸引する。検体吸引後、検体分注プローブ16は、上昇、回転、下降動作によって吐出位置まで移動し、反応容器35に検体を吐出する。
第1試薬プローブ分注機構70には第1試薬分注プローブ71が備えられている。検体プローブ16と同様に、第1試薬分注プローブ71は試薬分注機構70の上下回転機構によって第1試薬ディスク41内に設置された試薬容器40へ下降し、試薬を吸引する。吸引後、第1試薬分注プローブ71は上昇、回転し、反応ディスク36の周上にある反応容器35へ試薬を吐出する。第2試薬分注機構80、第2試薬分注プローブ81も同様の動作で反応容器35へ吐出する。
攪拌装置44は、反応容器35内に分注されている検体と試薬を攪拌する。光源50は反応容器35へ投光し、光源50と対称な位置に設置された分光検出器51が反応容器35の吸光度を測定する。分光検出器51と接続されたコンピュータ(分析部)62が測定した吸光度を目的対象物質の濃度に変換し、コンピュータ62の画面上に表示する。
コントローラ60は自動分析装置全体の動作を制御する。タイミング検出部61は、各機構が動作するタイミングを監視する。
なお、検体分注プローブ16は検体分注プローブ洗浄槽13により洗浄され、第1試薬分注プローブ71は第1試薬分注プローブ洗浄槽72により洗浄され、第2試薬分注プローブ81は第2試薬分注プローブ洗浄槽82により洗浄される。
図2は、検体分注機構15の構成図である。なお、第1試薬分注機構70及び第2試薬分注機構80は検体分注機構15と同様の構成をしている。
図2において、検体分注機構15では、検体分注プローブ16、シリンジ17、圧力センサ19が流路18により接続されている。流路18内に液体であるシステム液32が移動可能となっている。シリンジ(プランジャ駆動機構)17は内洗バルブ20とポンプ21とが接続されている。
検体分注機構15は、プローブ16と、流路18と、シリンジ17とを備えている。
シリンジ17は、定量ポンプと言い換えてもよい。定量ポンプは、精密に動作量を制御できるアクチュエータ、容積を変化する容積変化部、およびアクチュエータの動作を変換して容積変化部に伝える駆動変換機構からなる。本実施例1ではアクチュエータとしてパルスモータ(モータ26)、容積変化部としてシリンジ管22及びプランジャ23、駆動変換機構として駆動アーム24及びボールねじ25とから構成されるシリンジ17を実装した形態で説明する。なお、シリンジ管22は流路18と直接接続されている。
駆動アーム24はボールねじ25に接続しており、モータ26の回転によってボールねじ25の軸方向へ移動できる。モータ26の回転動作はコントローラ60によって制御されている。プランジャ23は駆動アーム24を介してシリンジ管17内を上下動作でき、流路18内の液体(流体)を移動し、流路18内に圧力変動を生み出す。
シリンジ17を構成する上記部品において、プランジャ23、駆動アーム24、ボールねじ25の寸法は、スムーズな動作のためにバックラッシュ量が考慮して設計されている。
バックラッシュ量の最大値と最小値は各部品の加工公差範囲の合計を計算することで求められる。しかしながら、実際の加工公差は一定範囲内でばらつくため、シリンジ17は組みあがった個体ごとに異なるバックラッシュ量をもつこととなる。そのため、一般的な自動分析装置の動作設計においては、想定される最大バックラッシュ量よりも大きくバックラッシュ回避動作量を設定する必要がある。
自動分析装置は複数の検体を一定間隔で次々に分注していく。そのため、前の分注動作で吸引、吐出した検体、試薬が混入しないように分注動作前にはプローブの洗浄動作を行う。バックラッシュ回避動作のために余分に検体、試薬を吸引することは、プローブ内の要洗浄範囲を広げることになる。
従って、洗浄動作は前記要洗浄範囲が拡大されていることを考慮し、洗浄水量、洗浄水圧、洗浄時間を設定する必要がある。
次に、検体分注機構15を例にしてバックラッシュ量とバックラッシュ回避動作について説明する。
シリンジ17が動作する際、コントローラ60の指令によってモータ26、ボールねじ25が回転する。駆動アーム24とボールねじ25のバックラッシュが埋められ、両部品が接触すると駆動アーム24が移動を開始する。続いて、駆動アーム24とプランジャ23のバックラッシュが埋められると、プランジャ23が移動を開始する。つまり、駆動アーム24がプランジャ23の吸引側駆動部23bに接触し、押圧することにより、プランジャ23が吸引方向に移動し、駆動アーム24がプランジャ23の吐出側駆動部23aに接触し、押圧することにより、プランジャ23が吐出方向に移動する。
尚、シリンジ17における動作分解能はx(μL/パルス)とする。
図2に示した系では、プランジャ23及び駆動アーム24は2方向に移動できる。本実施例1で示したシリンジ17では、プランジャ23が下降するときに吸引、上昇するときに吐出が行われる。吸引動作と吐出動作とはシリンジ17の機構として逆方向の動作となり、両動作を切り替える際、各部品にバックラッシュが残った状態となる。
そのため、吸引動作及び吐出動作を開始する前に、あらかじめバックラッシュ量分の動作をさせておき、各部品が接触した状態から動作を開始する。これをバックラッシュ回避動作と呼ぶ。
自動分析装置では患者から採取した検体に対して、様々な測定項目が測定できる。試薬は測定項目ごとに用意され、第1試薬ディスク41、第2試薬ディスク42に架設されている。自動分析装置が反応容器35に吐出する検体、試薬の量は測定項目ごとに定められている。このときの吐出量を、以下、設定吐出量とする。設定吐出量で定められた液量を正確に吐出するためには、前述のように吐出前のバックラッシュ回避動作を行うため、吸引時に設定吐出量にバックラッシュ回避動作分を加えた液量を吸引する。このときの吸引量を以下、必要吸引量とする。
圧力センサ19は、プランジャ23によって生じた圧力値を検出する。圧力値の変動は伝搬距離や発生からの時間によって減衰していくため、圧力センサ19はプランジャ23に近い位置に設置されている。
圧力センサ19で検出された圧力値はAD変換器27でデジタル変換され、データ抽出部28に送られる。データ抽出部28ではデジタル変換された圧力波形データから解析に用いる値を抽出し、判定部29に送る。判定部29ではあらかじめ設定された閾値と比較し、判定結果を記憶部30、コントローラ60に送る。タイミング検出部61はコントローラ60の指示が出力されたタイミングを検知し、AD変換器27に圧力変動データ取得タイミングを伝達する。
検体分注プローブ16、流路18、シリンジ管22内はシステム液32で満たされている。システム液32は純水などの液体であり、検体分注プローブ16、流路18、シリンジ管22内では圧力伝搬媒体としての役割を果たす。
吸引、吐出動作中にシステム液32と検体又は試薬とが直接触れると、検体又は試薬が薄まる可能性があるため、検体又は試薬の吸引動作前に空気を吸い、検体又は試薬の層とシステム液32の層とを分離する。この空気を分節エアー33と呼ぶ。検体又は試薬の吸引動作中のプローブ内では分節空気(分節エアー)33がシステム液32の層を押しのけながら、検体又は試薬を吸引する。
図3は、検体の吸引、吐出時における検体分注プローブ16及びシリンジ17の動作を示す図である。
図3において、丸1におけるホーム位置では、駆動アーム24はプランジャ23の吐出方向側と接触している。
丸2におけるバックラッシュ回避動作+分節エアー吸引では、吸引動作の前準備として分節エアーを吸引しながらバックラッシュ回避動作を行う。このとき、駆動アーム24はプランジャ23の吸引方向側と接触する。
丸3における吸引では検体分注プローブ16がサンプルディスク12上の検体容器10まで移動し、検体容器10内の検体内に検体プローブ16の先端を浸漬させる。検体プローブ16の移動完了後、必要吸引量分だけプランジャ23が吸引方向へ移動し、検体34を検体分注プローブ16内に吸引する。
丸4におけるバックラッシュ回避動作では、次の吐出動作に備え、バックラッシュ回避動作を行う。このとき、検体分注プローブ16は検体分注プローブ洗浄槽13まで移動している。検体分注プローブ16の検体分注プローブ洗浄槽13への移動完了後、駆動アーム24はプランジャ23の吐出側に接触するまで移動する。
丸5における吐出動作では検体分注プローブ16は反応容器35まで移動している。検体分注プローブ16の反応容器35への移動完了後、設定吐出量分プランジャ23が移動し検体34を吐出する。
丸6における洗浄動作では検体分注プローブ16は検体分注プローブ洗浄槽13に移動する。検体分注プローブ16の検体分注プローブ洗浄槽13への移動完了後、図2に示した内洗バルブ20を開放し、検体プローブ16内をシステム液32によって洗浄する。このとき、プランジャ23、駆動アーム24は丸1に示したホーム位置へ戻り、次の検体の吸引動作へ移る。この動作は第1試薬分注機構70、第2試薬分注機構80も同じである。
ボールねじ25と駆動アーム24のバックラッシュ量は、ボールねじ25上で駆動アーム24が停止している場所によって変動する。図3に示すように、吸引動作は丸1に示すホーム位置の状態から開始するため、吸引開始時のバックラッシュ量は同じである。
一方、吐出時は必要吸引量に応じて駆動アーム24が移動を開始する位置が変動する。
図4は検体の吸引、吐出時における検体分注プローブ16及びシリンジ17の動作を示す図である。
コントローラ60は、上述したように、自動分析装置全体の動作を制御するため、図4に示した機能ブロックのみならず、他の機能ブロックを備えるが、説明の都合上、バックラッシュ回避動作決定動作に関する機能ブロックのみ図示する。
図4に示すように、コントローラ60は、駆動アーム動作指令部601と、プローブ移動指令部602とを備えている。
図5は、図3の丸2に示したバックラッシュ回避動作に必要な移動量を決定する動作(バックラッシュ補正動作)のフローチャートである。
バックラッシュ回避動作工程では、駆動アーム24はプランジャ23の吐出側と接触した状態から始めなくてはならない。前述のように、吸引動作は図3の丸1に示したホーム位置から開始する。しかしながら、停電や外的要因による緊急停止といった想定外の事態が発生した場合、プランジャ23がホーム位置以外で停止している状態で、図5に示した動作フローが開始する可能性がある。
そのような事態を考慮し、バックラッシュ回避動作工程では、駆動アーム動作指令部601からパルスモータ26への指令に基づき、シリンジ17は一度ホーム位置からプランジャ23を吸引方向へ移動させるホームはずし動作を行う(ステップS1)。その後、プランジャ23を吐出方向へ移動し、ホーム位置まで移動するホーム戻し動作(ステップS2)を行う。この一連の流れを本工程のリセット動作とする。
コントローラ60のプローブ移動指令部602が、上下回転機構31に指令を出し、バックラッシュ回避動作を行うため、検体分注プローブ16は洗浄槽13の位置まで移動する(ステップS3)。洗浄槽13への移動が完了したことをタイミング検出部61が検出すると、AD変換器27に指示を送り、圧力センサ19から出力されるアナログ電圧をAD変換させ、圧力変動データの取得が開始される(ステップS4)。
圧力変動データ取得を開始した後、駆動アーム動作指令部601からの指令により、パルスモータ26を介して駆動アーム24が動作し、シリンジ17がnパルス分だけ吸引方向(プローブ16が液体を吸引する動作方向)へ移動する(ステップS5)。パルスnの初期値は、各部品の公差から計算的に求められるバックラッシュ量の最低値よりも低い値とする。シリンジ17がnパルス分吸引方向に移動した後、データ抽出部28が判定に用いる圧力値を判定部29へ送る。移動量がシリンジ17を構成する各部品のバックラッシュ量を超えていた場合、プランジャ23が吸引方向に移動し、流路18内に圧力変動が生じる。判定部29では送られてきた圧力変動データを解析し、バックラッシュ量を超えたか否かを判定する(ステップS6)。判定方法については図7を用いて後述する。
判定部29による判定の結果“NG”となった場合は、バックラッシュ回避動作が不十分であったとして、処理はステップS9へ移る。ステップS9では、判定部29は前動作の移動量に刻み量mパルス分を加算し、処理動作をステップS1へ戻す。
図5に示したフローでは、ステップS1~S6及びステップS9の動作をステップS6においてOK判定が出るまで繰り返す。ステップS6において、OKの判定が出たら、判定部29は、nパルスに固定値Eを足した値を吸引バックラッシュ量αとして記憶部30に保存する(ステップS7)。ステップS7は、コントローラ60が実行することも可能である。
固定値Eはバックラッシュ量測定の再現性、誤差などから決定する。ステップS7の動作の終了後、図3の丸4のバックラッシュ回避動作に必要な移動量を決定する処理へ移る(ステップS8)。
図6は、吐出時のバックラッシュ回避動作量を決定する動作(バックラッシュ補正動作)のフローチャートである。
図6を用いて吐出時のバックラッシュ量の測定方法について説明する。図6におけるステップS10、S11、S12及びS14は、図5で示したステップS1~S4と同じ動作である。
前述のように、吐出時は設定吸引量に応じて駆動アーム24が移動を開始する位置が変動する。従って、吐出時バックラッシュ量は自動分析装置で動作しうる吸引量の最小値から最大値の範囲で測定し、それぞれにバックラッシュ量を設定する。
まず、ステップS10、S11、S12の動作を行った後、洗浄槽13が配置された位置において、駆動アーム動作指令部601の指令に従って、パルスモータ26を介して駆動アーム24が記憶部30に保有されている吸引時バックラッシュ量αに、pμL分の移動量(p/x)パルスを加算した量だけプランジャ23を吸引側(プローブ16が液体を吐出する動作方向)へ移動させる(ステップS13)。ステップS13の動作終了後、圧力変動データの取得を開始し(ステップS14)、吐出側へ吐出刻み量rパルス分、駆動アーム24を移動させる(ステップS15)。この時のrは図5に示したnと同様に、各部品の公差から計算できるバックラッシュ量の最小値よりも低い値とする。吐出時の判定方法(ステップS16)は吸引時と同様であるため、図7を用いて後述する。
ステップS16において、判定部29が判定した結果、”NG”となった場合は、バックラッシュ回避動作が不十分であったとして、ステップS17へ移り、rに刻み量分(sパルス)を加算してステップS10へ戻る。
ステップS16にて、判定部29によりOKの判定が出た場合は、判定部29は、その時のrに固定値Eを加算したr+EをpμL吸引時の吐出バックラッシュ量βpとして記憶部30に保存する(ステップS18)。このステップS18は、コントローラ60が実行することも可能である。
吐出バックラッシュ量βpの登録後、pに吐出分注刻み量qを加算する(ステップS19)。次に、pμLが最大吸引量以上であるか否かを判定する(ステップS20)。pが最大吸引量未満であった場合はS10に戻り、pが最大吸引量以上であった場合、動作を終了する(ステップS21)。
上述したような方法により補正したバックラッシュ量を用いて、検体分注機構15、第1試薬分注機構70及び第2試薬分注機構80の分注動作が行われる。
図7を用いて図5に示したステップS6、図6に示したステップS16における判定方法を説明する。
図7は、実施例1における圧力変動データ解析方法を示した図であり、縦軸がAD変換器27から出力されるデジタル値(圧力値)、横軸がAD変換器27によるAD変換開始からの経過時間を示す。図7におけるグラフ内の曲線は、図5に示したステップS4及びS5の動作を実施した時の圧力変動データを示している。
図7において、バックラッシュ量回避動作の移動量を初期値n=18、刻み量m=3として圧力変動データを取得している。
吸引の圧力変動が生じると、約20msの時点で負方向への圧力変動が生じ、経過時間30msまでに最小圧力値を示す。ここではnパルス動作時の20~30msにおける最小圧力値をAnとする。
流路18内の圧力変動はプランジャ23の動作によって生じる。圧力変動は音速で流路18内を伝搬するため、プランジャ23で発生した圧力変動が圧力センサ19を通過するまでに時間差が生じる。極小値が発生する時間をバックラッシュ量B、駆動アーム移動速度をV、プランジャ23と圧力センサ19の距離をD、音速をCとして、最小圧力値An発生時間tは、以下の式(1)で表せる。
t=B/V+D/C ・・・(1)
t: An発生時間
B: バックラッシュ量[p]
V: 駆動アーム移動速度[p/ms]
D: プランジャ23と圧力センサ19との距離[mm]
C:音速 [mm/ms]
尚、第1試薬分注機構70、第2試薬分注機構80では駆動アームの移動速度が異なるが、最小圧力値An発生時間tは上記(1)式で表すことができる。
前述のように、駆動アーム24が移動し、プランジャ23に接触して初めて圧力変動が生じる。パルス数n=18(図7では1番小さい点線で示す)のときは圧力変動が見られないため、バックラッシュ量を超えていないと判断できる。
パルス数n=21(図7では2番目に小さい点線で示す)の時の最小圧力値A21は小さいため、プランジャ23と駆動アーム24が十分に接触しきっていないと考えられる。
一方、パルス数n=27(図7では実線で示す)、n=30(図7では一点鎖線で示す)の時の圧力最小値A27、A30は互いほとんど同じ値であるため、駆動アーム24が十分にバックラッシュ量を超えて移動し、プランジャ23と接触していると考えられる。ここでは圧力最小値A27の1/2の圧力値を閾値として、あらかじめ記憶部30に保有しておく。閾値は圧力波形のノイズ、再現性等を考慮して設定する。当該圧力変動データが示す圧力最小値Aが、閾値を超えた時を図5にステップS6におけるOK判定とする。
従って、図7に示した圧力波形における判定フローは以下のようになる。
パルス数n=18、21のときは閾値を小の方向に超えないため、ステップS6にて“NG”と判定される。
パルス数n=24のとき(図7では3番目に小さい点線)、圧力最小値A24は閾値を小の方向に超えるため、ステップS6にて“OK”と判定され、吸引時バックラッシュ量α=24+Eが保存される。図7中では図示していないが、吐出時は図7に示した圧力波形の正負が反転し、極小値ではなく、極大値となり、閾値、判定基準も正方向の圧力変動に準じたものとなる。
次に、本実施例1の実行方法について説明する。
自動分析装置のシステム状態は大きく分けて、チェックシークエンス、スタンバイ、分析シークエンスに分けられる。
自動分析装置は様々な可動部品やセンサから構成されており、各々の機構の動作をチェックするための機能が備えられている(チェック動作とする)。チェックシークエンスでは自動分析装置の立ち上げや立ち下げ時、および分析シークエンスの開始前、終了後に、複数のチェック動作を連続的に自動実行する。
スタンバイでは自動分析装置の動作を一時的に停止し、オペレータの測定依頼を受け付けることができる。また、スタンバイではオペレータからの依頼により、前述のチェック動作を機構ごとに実施できる。
分析シークエンスでは、検体を分析するシーケンスであり、スタンバイ状態で受け付けた測定項目に従って、分注動作や攪拌、吸光度測定を実施できる。尚、分析シークエンス中に測定項目の依頼を追加することも可能である。
本実施例1では図5及び図6で示した一連の動作をチェックシークエンス、およびスタンバイ状態からのチェック動作で呼び出して実行できる。図5及び図6に示した吸引刻み量mパルス、吐出分注刻み量qμL、吐出刻み量sパルスは設定画面を出してオペレータ側で入力できても良いが、自動分析装置側であらかじめ設定された値を用いて自動実行されることが望ましい。
吸引刻み量mパルス、吐出分注刻み量qμL、吐出刻み量sパルスは、より小さい値にすればバックラッシュ量測定の精度があがる。しかしながら、値を小さくすることで、動作フローの所要時間が長くなるため、状況に応じて使い分けすることが望ましい。
例えば、自動分析装置組み立て後、最初のバックラッシュ量測定については吸引刻み量mパルス、吐出分注刻み量qμL、吐出刻み量sパルスを最小値で実施し、その時に取得した吸引時バックラッシュ量(バックラッシュ回避動作量)α、吐出時バックラッシュ量(バックラッシュ回避動作量))βpを初期設定値として保管しておく。初期値が設定されている場合は以下のようにする。
吸引刻み量mパルス及び吐出刻み量sパルスは初期値を基準として走査範囲を広げていく。例えば、吸引時バックラッシュ量αの初期値が20であった場合、n=20から開始する。ステップS6の判定でNGとなった場合は、m=-1、+1、-2、+2、-3、+3、-4、+4、-5、+5・・・のように、徐々に走査範囲を広げていく。吐出時バックラッシュ量βpにおいても同様である。
吐出分注刻み量qμLはシリンジ17における動作分解能x(μL/パルス)とボールねじ25の1周分の移動に必要なパルスと任意の値yを用いて、以下の式(2)で規定できる。
q=x×(ボールねじ25の1周分の移動に所要するパルス)÷y・・・(2)
y=1の場合、吐出分注刻み量qμLはボールねじ25の1周分ごとにバックラッシュ量を測定する。yの値を増やすことで、バックラッシュ量測定の分解能を増やすことができる。yの値は使用するボールねじ25の仕様に応じて設定する必要があるが、y=1~4の間で設定すれば良い。
本実施例1では上記内容によりバックラッシュ量を測定し、バックラッシュ回避動作量を最適化できれば余分に吸引している検体、試薬量を減らすことができる。その結果、洗浄水量、洗浄水圧、洗浄時間の低減と短縮、および検体、試薬薄まりリスクの回避が容易になる。また、シリンジ17等の加工精度を落として公差が大きくなったとしても、十分なバックラッシュ回避動作が実施できる。
また、前述のようにプローブ16を含む流路18はシステム液32で満たされており、吸引動作中のプローブ16内では検体、試薬の薄まりを防ぐために分節エアー33がシステム液32の層を押しのけながら、検体、試薬を吸引する。
しかしながら、分節エアー33によってシステム液32を完全に押しのけることは不可能である。従って、プローブ16内に検体、試薬の吸引される量が増えると、薄まりが生じる可能性が高くなる。動作設計においては、検体、試薬の薄まりが起こらないように、プローブ16の内径や検体試薬の吸引速度、分節空気吸引量と動作許容時間を調整し、最も分注精度の良い条件を検討する必要がある。本実施例1によってバックラッシュ回避動作量を減らすことができれば、必要吸引量を減らすことが実現でき、その分動作設計が容易になる。
(実施例2)
次に、本発明の実施例2について説明する。
実施例1に記載の自動分析装置において、吐出動作の設定吐出量に測定したバックラッシュ量を加算して動作させても良い。
実施例1では、吸引動作におけるバックラッシュ回避動作及び吐出動作におけるバックラッシュ回避動作を共に洗浄槽13が配置された位置において行われている。
つまり、吸引動作において、検体分注プローブ16は洗浄槽13が配置された位置において停止され、バックラッシュ回避動作が行われた後、検体容器10が配置された位置まで移動して、吸引動作が行われ、さらに、洗浄槽13が配置された位置に移動されて停止され、吐出動作におけるバックラッシュ回避動作が行われている。その後、検体分注プローブ16は、反応容器35の配置位置まで移動され、吐出動作が行われる。
実施例2においては、吸引時に取得されたバックラッシュ回避動作量を吐出動作の設定吐出量に加算し、加算した吐出量となるように、プランジャ23を移動するように構成する。
これにより、吐出時における洗浄槽13の位置でのバックラッシュ回避動作を省略し、検体分注プローブ16は、洗浄槽13において停止することなく、検体容器10から検体を吸引した後、反応容器35の配置位置まで移動することができる。
その結果、実施例1と同様に検体の吸引量を減らすことができ、さらに分注動作時間を短縮することができる。
なお、実施例1の分注精度と比較して、実施例2の分注精度の方が低いと考えられるが、使用する試薬の特性によって、実施例1の動作と実施例2の動作とを使い分けることも可能である。
また、ステップS7及びS18において、バックラッシュ移動量n及びrに固定値Eを加算し、バックラッシュ回避動作量α及びβpとしているが、固定値Eを加算せず、バックラッシュ移動量n及びrをそのままバックラッシュ回避動作量α及びβpとすることも可能である。
(実施例3)
次に、本発明の実施例3について説明する。
実施例1においては、吸引時バックラッシュ補正量α、吐出時バックラッシュ補正量βpは、吸引刻み量nパルス、吐出刻み量rパルスにそれぞれ固定値Eを加算した値としているが、固定値Eを減算した値とすることもできる。
実施例3は、吸引時バックラッシュ補正量α、吐出時バックラッシュ補正量βpを、吸引刻み量nパルス、吐出刻み量rパルスにそれぞれ固定値Eを減算する。
減算することで、分注動作の精度としては低下する可能性があるが、実施例1よりもさらに必要吸引量を減らすことができ、洗浄効率をより上げることができる。
(実施例4)
次に、本発明の実施例4について説明する。
実施例1において、図5に示したフローを細分化することで、分析シークエンス中に組み込むことができる。
本実施例4では、チェックシークエンスやスタンバイ状態からの動作ではなく、分析シークエンス中にバックラッシュ回避動作を実施する場合の例である。
自動分析装置の動作は一定間隔の動作単位で管理される。この動作単位をサイクルと呼ぶ。例えば、本発明が適用される自動分析装置は、1番目の検体について、1サイクル目で検体の吸引、吐出、洗浄動作、2サイクル目で第1試薬の吸引、吐出、洗浄動作、3サイクル目で攪拌ユニットによる攪拌、100サイクル目で第2試薬の吸引、吐出、洗浄動作、101サイクル目で攪拌ユニットによる攪拌する。
さらに、3~99サイクルの間、および102サイクル目以降は測光ユニットによる吸光度測定が定期的に実施され、200サイクル目で反応容器の洗浄、測定終了となる。一方、2番目の検体については1番目の検体に対して行った動作を1サイクル遅れで実施する。
図5に示したフローにおいて、ステップS6~S9は、コンピュータ62による計算処理であり、実動作であるステップS1~S5と比較すると所要時間は無いに等しい。ステップS1~S5で行われるプローブ16やシリンジ17の動作は分析シークエンス中と近い動作であり、1サイクル内で実施可能である。
従って、ステップS1~S5を1サイクル内で動作させ、複数サイクルにステップS1~S5を分散させることで、検体分注機構15のみならず、第1試薬分注機構70及び第2試薬分注機構80のバックラッシュ回避動作(図5のフロー)を分析シークエンス中に実施することができる。
図8に本実施例4の動作を示す表である。なお、図8では説明のため、3検体のみを分析シークエンスにかけた場合を例として図示している。
図8において、分析シークエンスにおける1検体目は1サイクル目に検体の吸引、吐出、洗浄動作が行われる。この時、第1試薬分注機構70、第2試薬分注機構80は分注動作を実施していないため、ステップS1-S5の動作が可能となる。2サイクル目では1検体目に対して第1試薬の吸引、吐出、洗浄動作が実施され、2検体目に対して検体の吸引、吐出、洗浄が実施される。この時、第2試薬分注機構80は分注動作を実施していないため、ステップS1-S5動作が実施可能である。
5サイクル目から99サイクル目の間は攪拌、測光動作のみとなるため、各分注機構15、70、80は、ステップS1-S5の動作が実施可能である。
100、101、102サイクルでは第2試薬分注機構80が分注動作を実施しているが、検体分注機構15、第1試薬分注機構70は動作が割り当てられていないため、ステップS1-S5動作が実施可能である。
103サイクル目以降は攪拌、測光、反応容器洗浄動作のみとなるため、各分注機構15、70、80は、ステップS1-S5の動作が実施可能である。
このように、当該サイクルで動作が割り当てられていない場合は、ステップS1-S5動作を実行することができる。図6に示したステップS10-S15の動作もステップS1-S5と同様に実施できる。
分析シークエンス中にS1-S5の動作、ステップS10-S15の動作が完了しなかった場合は、分析シークエンス終了後のチェックシークエンスで続きの動作を実施できる。または次の分析シークエンスで引き続き実施しても良い。
ステップS6-S9、ステップS16-S21の動作は、上述したように、極短時間で処理可能であるため、分析シーケンス中のいずれのタイミングにおいても、実行可能である。
実施例4によれば、分析シーケンスにおいて、複数の分注機構の、実施例1~3によるバックラッシュ回避動作を行うことができる。
(実施例5)
次に、本発明の実施例5について説明する。
実施例5は、実施例1の自動分析装置において、別の解析方法を用いた例である。
図9は、実施例5での解析方法を説明するグラフである。図9に示すグラフは、バックラッシュ量が既知のシリンジ(15、21、25パルスの複数のシリンジ)で、各シリンジを同じ移動量で動作させたときの圧力変動結果である。一番小さな点線が15バルスのシリンジの圧力波形であり、二番目に小さい点線が21パルスのシリンジの圧力波形であり、三番目に小さい点線が25パルスのシリンジの圧力波形である。
図9に示すように、同じ移動量で複数のシリンジを動作させた場合、バックラッシュ量の違いによって、圧力変動開始点が異なる。15パルスのシリンジの圧力変動開始時刻はt15であり、21パルスのシリンジの圧力変動開始時刻はt21であり、25パルスのシリンジの圧力変動開始時刻はt25である。
本実施例5では上記特徴を利用し、シリンジが動作を開始してから圧力変動が観測されるまでの時間を利用してバックラッシュ量を測定する。
圧力変動開始時間は以下の式(3)に示す圧力変動開始時間式で得られる。
t=B/V+D/C+Xxx ・・・(3)
t: 圧力変動開始時間
B:バックラッシュ量 [p]
V:駆動アーム移動速度[p/ms]
D:プランジャと圧力センサの距離[mm]
C:音速[mm/ms]
Xxx:定数(あらかじめ実験的に求めておく)
本実施例5ではコントローラ60が分注動作中の圧力変動が現れる時間を取得し、記憶部30に記憶した上記式(3)を用いて、バックラッシュ量を取得する。記憶部30に記憶した上記式(3)及び上記B、V、D、C、Xxxは判定部29を介してコントローラ60に伝送される。
実施例1、2で示した手法と比較し、本実施例5では分注動作中に取得した圧力変動データを用いるため、図5、図6に示したステップS1-S5動作、ステップS10-S15動作を繰り返す必要が無く、1サイクルで完了できるため、所要時間が短い。
一方、実施例5は、精度としては実施例1で示した手法よりも劣る。
従って、通常は本実施例5で示した手法でバックラッシュ量を測定し、定期的に実施例1で示した手法で実施するといったように使い分けすることが効果的である。
尚、上記Vは、プランジャ23の移動速度でもある。
(実施例6)
次に、本発明の実施例6について説明する。
実施例5に記載のバックラッシュ量測定法において、あらかじめバックラッシュ量を確実に埋められる量移動させた状態から圧力変動データの取得を開始し、シリンジ17を動作させればバックラッシュ量がゼロであった時の圧力変動データが取得できる(図10)。そして、取得したバックラッシュ量がゼロであった時の圧力変動データを記憶部30に記憶させることができる。
本実施例6では、図10に示すように、バックラッシュ量がゼロであったときの圧力変動データ(小さい点線)をレファレンスとし、バックラッシュ測定によって得られた圧力変動データ(比較的に大の点線(19パルス))との時間差からバックラッシュ量を計算することができる。
この場合、以下の式(4)が成り立つ。
Δt=B/V ・・・(4)
Δt:圧力変動開始時間差
B:バックラッシュ量[p]
V:駆動アーム移動速度[p/ms]
つまり、バックラッシュ量がゼロの圧力変動開始時間をtとすると、バックラッシュ量はBゼロであるから、圧力変動開始時間式(3)は、t=D/C+Xxxとなる。そして、バックラッシュ量の測定対象の圧力変動開始時間をtとすると、圧力変動開始時間式(3)は、t=B/V+D/C+Xxxとなる。
よって、取得した圧力の変動開始時間から、前記バックラッシュ量がゼロである場合の圧力値の変動開示時間を減算すると、Δt=t1-t0=B/Vとなる。
駆動アーム移動速度Vは既知であるから、B=Δt・Vを計算すれば、バックラッシュ量を算出することが算出することができる。
本実施例6では、D:プランジャと圧力センサの距離[mm]、C:音速[mm/ms]を考慮する必要がなく、プランジャと圧力センサの距離が正確に規定できない場合に有効である。
(実施例7)
次に、本発明の実施例7について説明する。
実施例1、2、3で示したバックラッシュ量の測定は定期に実施し、得られたα、βpを実施日毎に保存していく。長期間の使用によって、稼働部分の部品は摩耗していく。吸引、吐出時のバックラッシュ量はプランジャ17やボールねじ25の摩耗が影響する。摩耗の程度は自動分析装置の使用状態によって変動する。特に吐出のバックラッシュ量は依頼される測定項目の頻度に依存する。
定期的にバックラッシュ量を測定することで、自動分析装置は実施時点におけるバックラッシュ回避動作量を最適化できる。
また、バックラッシュ量測定の結果、時間経過による摩耗が許容値を超えたと判断された時、部品交換が必要であることをオペレータに知らせることができる。
図11の(a)、(b)に定期的に測定したバックラッシュ量をプロットした結果を示す。
図11においては、バックラッシュ量の初期値が20パルスであり、各部品の寸法公差を踏まえた許容限界値は20+10パルスである。
図12は、実施例7の動作フローである。
図12において、装置画面(コンピュータ62の画面表示部)によりメンテナンスを実行し(ステップS30)、コントローラ60の動作によりバックラッシュ量を測定する(ステップS31)。次に、コントローラ60は許容値1を超えていないか否かを判定し(ステップS32)、許容値1を超えていなければステップS33に進み、許容値2を超えていないか否かを判定する。ステップS33において、許容値2を超えていなければ、ステップS34に進み、結果を出力する(コンピュータ62の画面表示部に表示される)。
ステップ32において、許容値1を超えていない場合及びステップS33において、許容値2を超えていない場合は、共にNGと判断し、ステップS36において、結果を出力し(コンピュータ62により画面表示等が行われる)、ステップS35において、アラームで通知する。
図12に示したフローに基づき値の判定を行うと、図11の(a)に示した例では、10月の結果は許容限界値1を超えている。この場合、コンピュータ62は操作画面上にバックラッシュ量が許容値を超えていることをオペレータに警告し、オペレータはメーカーに部品交換を依頼できる(図13に示す警告画面)。
図11の(b)に示した例では、11月に突然バックラッシュ量が減少して許容値2(初期値±2SD)を超えている。
自動分析装置状態が正常であれば、バックラッシュ量は摩耗によりゆるやかに増加する傾向を示す。図11の(b)に示したケースのように、急にバックラッシュが減少をするような場合は、例えば異物の混入など、シリンジ17の駆動系に何らかの異常が発生したと考えられるため、コンピュータ62は操作画面上にバックラッシュ量が許容値を超えていること、部品の摩耗以外の問題が発生していることを注意喚起することができる。
尚、図11の(a)、(b)に示した事例について、自動分析装置がネットワークに接続されている場合は、コンピュータ62が直接メーカーに連絡することも可能である。
本発明においては、検体分注機構15、第1試薬分注機構70及び第2試薬分注機構80を液体分注機構と総称する。
また、コントローラ60は、AD変換器27と、データ抽出部28と、判定部29とを有する構成とすることも可能である。
(本発明の変形例)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、本発明は検体分注機構15について説明したが、第1試薬分注機構70、第2試薬分注機構80にも適用することが可能である。
10・・・検体容器、12・・・サンプルディスク、13・・・検体分注プローブ洗浄槽、15・・・検体分注機構、16・・・検体分注プローブ、17・・・シリンジ、18・・・流路、19・・・圧力センサ、20・・・内洗バルブ、21・・・ポンプ、22・・・シリンジ管、23・・・プランジャ、23b・・・吸引側駆動部、23a・・・吐出側駆動部、24・・・駆動アーム、25・・・ボールねじ、26・・・モータ、27・・・AD変換器、28・・・データ抽出部、29・・・判定部、30・・・記憶部、31・・・上下回転機構、32・・・システム液、33・・・分節エアー、34・・・検体、35・・・反応容器、36・・・反応ディスク、40・・・試薬容器、41・・・第1試薬ディスク、42・・・第2試薬ディスク、44・・・攪拌装置、45・・・反応容器洗浄機構、50・・・光源、51・・・分光検出器、60・・・コントローラ、61・・・タイミング検出部、62・・・コンピュータ、70・・・第1試薬分注機構、71・・・第1試薬分注プローブ、72・・・第1試薬分注プローブ洗浄槽、80・・・第2試薬分注機構、81・・・第2試薬分注プローブ、82・・・第2試薬分注プローブ洗浄槽、601・・・駆動アーム動作指令部、602・・・プローブ移動指令部

Claims (10)

  1. 検体と試薬とを反応させる反応部と、
    前記検体を分析する分析部と、
    液体を吸引し吐出するプローブ、前記プローブと接続され、液体が内部で移動可能な流路、前記プローブ内の液体を移動させるプランジャ及び前記プランジャを駆動するプランジャ駆動機構を有し、前記検体または試薬を吸引し、前記反応部に吐出する液体分注機構と、
    前記流路内の圧力値を検出する圧力センサと、
    前記液体分注機構の動作を制御するコントローラと、
    記憶部と、
    を備え、
    前記プランジャ駆動機構は、前記プランジャを移動させる駆動アームを有し、
    前記コントローラは、
    前記プランジャ駆動機構の前記駆動アームにより前記プランジャを所定位置から前記プローブが液体を吸引する動作方向に移動させ、前記圧力センサが検出した圧力値が吸引時の閾値を小の方向に超えるか否かを判定し、前記吸引時の閾値を小の方向に超える前記駆動アームの移動距離を吸引バックラッシュ量として、前記記憶部に記憶させ、
    前記プランジャ駆動機構の前記駆動アームにより前記プランジャを所定位置から前記プローブが液体を吐出する動作方向に移動させ、前記圧力センサが検出した圧力値が吐出時の閾値を大の方向に超えるか否かを判定し、前記吐出時の閾値を大の方向に超える前記駆動アームの移動距離を吐出バックラッシュ量として、前記記憶部に記憶させるバックラッシュ補正動作を行わせ、前記プランジャ駆動機構にバックラッシュ回避動作を行わせることを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記コントローラは、前記圧力センサが検出した圧力値が、前記吐出時の閾値を大の方向に超えるとき、又は前記吸引時の閾値を小の方向に超えるときの前記駆動アームの移動距離に固定値を加算し、バックラッシュ量として、前記記憶部に記憶させることを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項に記載の自動分析装置において、
    前記コントローラは、
    予め設定した設定吐出量に前記記憶部に記憶された前記吸引バックラッシュ量を加算した量の前記検体又は前記試薬を吐出するように前記プランジャを前記駆動アームにより動作させることを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記コントローラは、前記吐出時の閾値を大の方向に超えるとき、又は前記吸引時の閾値を小の方向に超えるときの前記プランジャの移動距離から固定値を減算し、バックラッシュ量として、前記記憶部に記憶させることを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記自動分析装置は、前記自動分析装置が有する機構の動作をチェックするチェックシークエンス、前記検体を分析する分析シークエンス及び前記自動分析装置の動作を一時的に停止するスタンバイ状態を有し、前記コントローラは、前記バックラッシュ補正動作を前記チェックシークエンス又はスタンバイ状態にて行うことを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記自動分析装置は、前記自動分析装置が有する機構の動作をチェックするチェックシークエンス、前記検体を分析する分析シークエンス及び前記自動分析装置の動作を一時的に停止するスタンバイ状態を有し、前記コントローラは、前記バックラッシュ補正動作を前記分析シークエンスにて行うことを特徴とする自動分析装置。
  7. 検体と試薬とを反応させる反応部と、
    前記検体を分析する分析部と、
    液体を吸引し吐出するプローブ、前記プローブと接続され、液体が内部で移動可能な流路、前記プローブ内の液体を移動させるプランジャ及び前記プランジャを駆動するプランジャ駆動機構を有し、前記検体または試薬を吸引し、前記反応部に吐出する液体分注機構と、
    前記流路内の圧力値を検出する圧力センサと、
    前記液体分注機構の動作を制御するコントローラと、
    tを圧力変動開始時間、Bをバックラッシュ量、Vを前記プランジャ移動速度、Dを前記プランジャと前記圧力センサとの距離、Cを音速、Xxxを予め定めた定数とする圧力変動開始時間式(t=B/V+D/C+Xxx)を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記コントローラは、
    前記プランジャ駆動機構により前記プランジャを所定位置から移動させ、前記圧力センサが検出した圧力値の変動開始時間を取得し、上記圧力変動開始時間式を用いて、バックラッシュ量を計算し、計算したバックラッシュ量を前記記憶部に記憶させ、前記プランジャ駆動機構にバックラッシュ回避動作を行わせることを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項に記載の自動分析装置において、
    前記記憶部は、バックラッシュ量がゼロである場合の圧力値の変動開始時間を記憶し、前記コントローラは、前記プランジャ駆動機構により前記プランジャを所定位置から移動させ、前記圧力センサが検出した圧力値の変動開始時間を取得し、取得した圧力の変動開始時間から、前記バックラッシュ量がゼロである場合の圧力値の変動開始時間を減算し、減算した値に前記プランジャ移動速度Vを乗じ、バックラッシュ量を計算することを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    画面表示部を備え、前記コントローラは、前記バックラッシュ量を定期的に測定し、許容値を越えているか否かを判定し、前記バックラッシュ量が前記許容値を越えている場合は、前記画面表示部に前記バックラッシュ量が前記許容値を越えていることを表示させることを特徴とする自動分析装置。
  10. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記液体分注機構は、検体分注機構及び試薬分注機構であることを特徴とする自動分析装置。
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