JPWO2020008768A1 - 打込機 - Google Patents

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Abstract

切替機構の状態が、電力の供給及び停止とは異なる要因で切り替わることを抑制可能な打込機を提供する。打撃部と、打撃部を作動させることの可能な駆動部と、を有する打込機10であって、釘61の移動方向をガイドする射出部32と、打撃部を制御する第1状態及び第2状態を有し、かつ、電力の供給または電力の供給停止により作動して第1状態と第2状態とが切り替わるソレノイド70と、が設けられ、駆動部は、打撃部を作動させることの可能な第1駆動状態と、打撃部が作動することを阻止する第2駆動状態と、を有し、第1状態は、駆動部が第2駆動状態から第1駆動状態になることを可能とし、第2状態は、駆動部が第2駆動状態から第1駆動状態になることを阻止し、ソレノイド70の作動方向と、釘61の移動方向とが交差して配置されている。

Description

本発明は、作動可能に設けられた打撃部と、打撃部を作動させることの可能な駆動部と、を備えた打込機に関する。
従来、作動可能に設けられた打撃部と、打撃部を作動させることの可能な駆動部と、を備えた打込機は、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された打込機は、シリンダ、蓄圧容器、打撃部、駆動部、接触部材としてのプッシュレバー、操作部材としてのトリガ、電源、制御部、射出部、マガジン、残数告知機構を有する。打撃部は、ピストン及びドライバブレードを有し、ピストンはシリンダ内で作動可能である。駆動部は、圧力室、電動モータ、ホイールを有する。圧力室は、蓄圧容器及びシリンダ内に亘って形成されている。マガジン内の止具は射出部に供給される。ドライバブレードはラックを有し、ホイールはピンを有する。残数告知機構は、切替機構としてのストッパ、及びストッパの作動を規制する弾性部材と、を有する。ストッパは射出部に対して作動可能である。
プッシュレバーが相手材に押し付けられ、かつ、トリガに操作力が付加されると、電源の電力が電動モータに供給されて電動モータが回転する。電動モータの回転力がホイールに伝達される。ピンとラックとが係合していると、打撃部は圧力室の力に抗して第2方向に作動する。ピンとラックとが解放されると、打撃部は圧力室の力で第1方向に作動し、打撃部は止具を打撃する。マガジン内の止具の残数が所定数以上であると、ストッパはプッシュレバーの作動を可能とする。つまり、打撃部は第1方向に作動することが可能である。ストッパは、マガジン内の止具の残数に応じて作動し、止具の残数が所定数未満であると、ストッパはプッシュレバーの作動を阻害する。つまり、打撃部が第1方向に作動することが阻止される。
特開2018−43294号公報
本願発明者は、打撃部の作動を制御する切替機構が、電力の供給及び停止により作動するように構成されていると、切替機構の状態が、電力の供給及び停止とは異なる要因で切り替わる可能性がある、という課題を認識した。
本発明の目的は、切替機構の状態が、電力の供給及び停止とは異なる要因で切り替わることを抑制可能な打込機を提供することである。
一実施形態の打込機は、作動可能に設けられた打撃部と、前記打撃部が止具を打撃する方向に前記打撃部を作動させることの可能な駆動部と、を有する打込機であって、前記打撃部により打撃される前記止具の移動方向をガイドする射出部と、前記打撃部を制御する第1状態及び第2状態を有し、かつ、電力の供給により作動して前記第1状態と前記第2状態とが切り替わり、かつ、前記電力の供給を停止すると、前記電力を供給して作動した時点の前記第1状態、または前記第2状態を維持する切替機構と、が設けられ、前記駆動部は、前記止具を打撃する方向に前記打撃部を作動させることの可能な第1駆動状態と、前記止具を打撃する方向に前記打撃部が作動することを阻止する第2駆動状態と、を有し、前記第1状態は、前記駆動部が前記第2駆動状態から前記第1駆動状態になることを可能とし、前記第2状態は、前記駆動部が前記第2駆動状態から前記第1駆動状態になることを阻止し、前記切替機構の作動方向と、前記射出部がガイドする前記止具の移動方向とが交差して配置されている。
一実施形態の打込機は、切替機構の状態が、電力の供給及び停止とは異なる要因で切り替わることを抑制可能である。
本発明に含まれる打込機の実施形態1であり、内部構造を示す正面断面図である。 打込機の実施形態1であり、トリガが初期位置で停止している状態の部分的な背面図である。 打込機の実施形態1であり、クラッチの模式図である。 打込機の実施形態1における制御系統を示すブロック図である。 打込機の実施形態1であり、トリガが第1位置へ操作された状態、及びトリガが第2位置へ操作された状態の部分的な背面図である。 打込機の実施形態1であり、釘が相手材から離間している状態の部分的な背面図である。 打込機の実施形態2を示す正面断面図である。 打込機の実施形態2を示す背面断面図である。 打込機の実施形態2における制御系統を示すブロック図である。 打込機の実施形態3を示す正面断面図である。 図10の打込機が有するシリンダケース内を示す正面断面図である。 図10の打込機が有するトリガバルブの正面断面図である。 打込機の実施形態3を示す模式図である。 打込機の実施形態3における制御系統を示すブロック図である。 打込機の実施形態4を示す部分的な正面断面図である。
本発明に含まれる打込機のいくつかの実施形態のうち、代表的な実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1) 図1に示す打込機10は、ハウジング11、打撃部12、ノーズ部13、電源部14、電動モータ15、減速機構16、クラッチ17及び蓄圧容器18を有する。ハウジング11は、打込機10の外殻要素であり、ハウジング11は、シリンダケース19、ハンドル20、モータケース21及び装着部22を有する。シリンダケース19は筒形状であり、ハンドル20は、シリンダケース19に接続されている。モータケース21は、シリンダケース19に接続されている。装着部22は、ハンドル20及びモータケース21に接続されている。
電源部14は装着部22に対して取り付け及び取り外しが可能である。電動モータ15は、モータケース21内に配置されている。ヘッドカバー23がシリンダケース19に取り付けられており、蓄圧容器18は、シリンダケース19内及びヘッドカバー23内に亘って配置されている。
シリンダ24がシリンダケース19内に収容されている。シリンダ24はシリンダケース19に対して中心線A1方向及び径方向に位置決めされている。圧力室25が、蓄圧容器18内及びシリンダ24内に亘って形成される。圧力室25に圧縮性気体が充填されている。圧縮性気体は、空気の他、不活性ガスを用いることができる。不活性ガスは、一例として、窒素ガス、希ガスを含む。本開示では、圧力室25に空気が充填されている例を説明する。蓄圧容器18は、ホルダ26を介してシリンダ24の外周面に取り付けられている。
打撃部12は、ハウジング11の内部から外部に亘って配置されている。打撃部12は、ピストン27及びドライバブレード28を有する。ピストン27は、シリンダ24内で中心線A1方向に作動可能である。中心線A1はシリンダ24の中心である。シール部材29が、ピストン27の外周面に取り付けられている。シール部材29は、シリンダ24の内周面に接触してシール面を形成する。
ドライバブレード28は金属製である。ピストン27とドライバブレード28とが別部材で設けられ、ピストン27とドライバブレード28とが接続されている。打撃部12は、中心線A1方向に作動可能である。
ノーズ部13は、ハウジング11の内外に亘って配置されている。ノーズ部13は、バンパ支持部31、射出部32及び筒部33を有する。バンパ支持部31は筒形状である。バンパ支持部31内にバンパ35が配置されている。バンパ35は合成ゴム製、シリコンゴム製の何れでもよい。バンパ35は環状であり、バンパ35はガイド孔36を有する。ガイド孔36は中心線A1を中心として設けられている。バンパ35は、ピストン27から荷重を受けて弾性変形する。また、バンパ35は、ピストン27が射出部32に近づく向きで作動する場合に、ピストン27が中心線A1方向に移動する範囲を規制するストッパとしての役割を持つ。
射出部32はバンパ支持部31に接続され、かつ、バンパ支持部31から中心線A1方向に突出している。射出部32はハウジング11の外部に配置されている。射出部32は、図2に示す射出路37を有し、射出路37は中心線A1に沿って設けた溝または孔である。ドライバブレード28は、ガイド孔36及び射出路37で中心線A1方向に作動可能である。
電動モータ15はモータケース21内に配置されている。電動モータ15は、ロータ39及びステータ40を有する。ステータ40は、モータケース21に取り付けられている。ロータ39はロータ軸41に取り付けられている。電動モータ15は、ブラシレスモータであり、ロータ39は正回転及び逆回転可能である。
ギヤケース43がシリンダケース19内に設けられている。ギヤケース43は筒形状であり、中心線A2を中心として配置されている。減速機構16はギヤケース43内に設けられている。減速機構16は、複数組のプラネタリギヤ機構を備えている。中心線A1,A2に対して平行な平面内で、中心線A1と中心線A2とが交差して配置、一例として90度の角度で配置されている。なお、図示はしないが、中心線A2に対して垂直な平面内で、中心線A1と中心線A2とは離間して配置されている。
減速機構16の入力要素はロータ軸41に連結されている。回転軸46が筒部33内に設けられている。回転軸46は軸受48,49により回転可能に支持されている。ロータ軸41、減速機構16及び回転軸46は、中心線A2を中心として同心状に配置されている。減速機構16の出力要素は、回転軸46と一体回転するように連結されている。
クラッチ17は筒部33内に配置されている。クラッチ17は、回転軸46とドライバブレード28との間の動力伝達経路を接続及び遮断する。また、クラッチ17は、回転軸46の回転力を、ドライバブレード28の作動力に変換する機能を有する。図3に示すように、クラッチ17は、ピンホイール50、ピニオン51及びラック52を有する。ピンホイール50は、回転軸46に固定されている。ピニオン51は、ピンホイール50に設けられている。ピニオン51は、ピンホイール50の回転方向に沿って配置した複数のピン51Aを有する。
ラック52は、ドライバブレード28に設けられている。ラック52は、ドライバブレード28の作動方向に間隔をおいて配置した複数の凸部52Aを有する。ピニオン51は、ラック52に対して係合可能及び解放可能である。ピニオン51がラック52に係合し、かつ、ピンホイール50が図3で反時計回りに回転すると、ドライバブレード28は、ピンホイール50の回転力で第2方向D2で作動する。ピニオン51がラック52から解放されると、ピンホイール50の回転力はドライバブレード28に伝達されない。
図1に示す打撃部12は、圧力室25の圧力で第1方向D1に常に付勢されている。打撃部12が圧力室25の圧力で第1方向D1で作動することを下降と定義する。第1方向D1及び第2方向D2は中心線A1と平行であり、かつ、第2方向D2は第1方向D1とは逆向きである。打撃部12は、圧力室25の圧力に抗して第2方向D2で作動可能である。打撃部12が図1で第2方向D2で作動することを上昇と定義する。
回転規制機構53が設けられている。回転規制機構53は、電動モータ15が正回転した回転力で、ピンホイール50が図3において反時計回りに回転すること、電動モータ15が逆回転した回転力で、ピンホイール50が時計回りに回転すること、を可能とする。回転規制機構53は、ドライバブレード28の第1方向D1の力がピンホイール50に伝達された場合に、ピンホイール50が時計回りに回転することを阻止する。
図1及び図2に示すように、トリガ54、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が、ハウジング11、主としてハンドル20及びシリンダケース19内に設けられている。第2トリガスイッチ56は、接触子56Aを有する。トリガ54は、ハンドル20に対して中心線A1と平行に作動可能である。トリガ54は、弾性部材57により付勢され、かつ、トリガ54はストッパ58に接触して初期位置で停止可能である。トリガ54は突部54Aを有する。弾性部材57は、一例として金属製のスプリングである。
作業者がトリガ54に操作力を付加すると、トリガ54は弾性部材57の力に抗して初期位置から作動し、かつ、ストッパ58から離れる。作業者がトリガ54に加えた操作力を解除すると、トリガ54は弾性部材57の力でストッパ58に押し付けられ、かつ、初期位置で停止する。
第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56は、トリガ54の作動方向における位置に応じて、それぞれ別々にオン及びオフする。トリガ54が、初期位置にあると、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56は、共にオフする。トリガ54が、初期位置から所定量作動した第1位置にあると、第1トリガスイッチ55はオンし、第2トリガスイッチ56オフする。トリガ54が、初期位置から所定量作動した第2位置にあると、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56は共にオンする。トリガ54が、初期位置から第2位置まで作動する量は、トリガ54が、初期位置から第1位置まで作動する量を超える。
電源部14は、収容ケース59と、収容ケース59内に収容した複数の電池セルと、を有する。電池セルは、二次電池または一次電池の何れでもよい。電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池等、公知の電池セルを任意に用いることができる。
また、図2のように、マガジン60が射出部32に取り付けられている。マガジン60は釘61を収容する。マガジン60は、複数の釘61を1列に並べて収容可能である。釘61は、頭部の有るもの、または頭部の無いもの、の何れでもよい。マガジン60はフィーダ62を有し、フィーダ62は、マガジン60内の釘61を射出路37へ送る。
プッシュレバー63が、射出部32に取り付けられている。プッシュレバー63は、射出部32に対して中心線A1方向の所定範囲内で作動可能である。図1のように、プッシュレバー63を中心線A1方向に付勢する弾性部材64が設けられている。弾性部材64は、プッシュレバー63を、中心線A1方向でハウジング11に接近させる向きで付勢する。弾性部材64は、一例として、金属製の引張りスプリングである。プッシュレバー63は、一例として合成樹脂製であり、永久磁石65がプッシュレバー63に取り付けられている。
さらに、磁気センサ66が射出部32に設けられている。磁気センサ66は、永久磁石65の磁界の強度を検出してオン及びオフする。つまり、磁気センサ66は、プッシュレバー63の中心線A1方向における位置を検出する。
アーム67が射出部32に取り付けられている。アーム67は、一例として金属製または合成樹脂製であり、アーム67は、支持軸68を中心として作動可能である。付勢部材69が射出部32に設けられている。付勢部材69は、アーム67を図2において反時計回りに付勢する。付勢部材69は、一例として、ねじりコイルスプリングである。
ソレノイド70が、射出部32に設けられている。ソレノイド70は、コイル71、プランジャ72及び永久磁石73を有する、キープソレノイドである。プランジャ72は磁性材料製、一例として鉄製であり、プランジャ72は中心線A3方向に作動可能である。中心線A2と中心線A3とが平行に配置されている。中心線A1と平行な平面内で、中心線A1と中心線A3とが交差して配置、一例として90度の角度で交差して配置されている。また、図示はしないが、中心線A2に対して垂直な平面内で、中心線A1と中心線A3とが離間して配置されている。さらに、プランジャ72とアーム67とが連結されている。
図4に示すスイッチ回路74がソレノイド70と電源部14との間に設けられている。スイッチ回路74は、オン及びオフが可能である。スイッチ回路74は、ソレノイド70に対する電流の供給または電流の供給を停止する。ソレノイド70に対する電流の供給を停止すると、プランジャ72は永久磁石73の吸引力で停止する。ソレノイド70に対して電流を供給すると、プランジャ72は永久磁石73の吸引力に抗して、中心線A3方向に作動する。
スイッチ回路74は、電源部14からソレノイド70に供給する電流の向きを切り替え可能である。ソレノイド70に対して供給する電流の向きを切り替えると、プランジャ72が中心線A3方向で作動する向きが切り替わる。プランジャ72が、図2において中心線A3方向でトリガ54から離間する方向に作動すると、アーム67は反時計回りに作動する。アーム67が反時計回りに作動すると、アーム67の作動力がプッシュレバー63に伝達される。プッシュレバー63は、弾性部材64の力に抗してハウジング11から離間する向きで中心線A1方向に作動する。
プランジャ72が、中心線A3方向でトリガ54に接近する方向に作動すると、アーム67は図2で時計回りに作動する。また、プッシュレバー63は、弾性部材64の力でハウジング11に接近する向きで中心線A1方向に作動する。
図1に示すように、基板184が装着部22内に設けられている。基板184に、図4に示す制御部75が設けられている。制御部75は、入出力インタフェース、演算処理部及び記憶部を有するマイクロコンピュータである。また、電源部14及び電動モータ15に対して電気的に接続されるインバータ回路76が設けられている。インバータ回路76は、電動モータ15のステータ40と電源部14とを接続及び遮断する。インバータ回路76は、複数のスイッチング素子を備え、制御部75は、複数のスイッチング素子を、それぞれ単独でオン及びオフする。
また、位置検出センサ77及び位相センサ78が、ハウジング11内に設けられている。位置検出センサ77は、ピンホイール50の回転方向の位置を検出して信号を出力する。位相センサ78は、ロータ39の回転方向の位相を検出する。
第1トリガスイッチ55、第2トリガスイッチ56、位置検出センサ77、位相センサ78から出力される信号は、制御部75にそれぞれ入力される。制御部75は、入力される信号を処理して、インバータ回路76及びスイッチ回路74を制御する。このように、制御部75は、電動モータ15の停止、回転、回転方向を制御し、かつ、ソレノイド70のプランジャ72の停止及び作動、プランジャ72の作動方向を制御する。
次に、打込機10の使用例を、図2を参照して説明する。ここでは、金具を相手材79に固定する例を説明する。金具は取り付け孔を有し、釘61の先端61Aを、金具の取り付け孔に挿入し、かつ、釘61を打撃すると、釘61が相手材79に打ち込まれ、金具が相手材79に固定される。なお、金具は便宜上、図示していない。
図2は、打込機10の初期状態を示す。打込機10の初期状態は、作業者がトリガ54に対する操作力を解除し、かつ、電動モータ15が停止している状態である。トリガ54に対する操作力が解除されていると、トリガ54は初期位置で停止している。このため、第1トリガスイッチ55がオフし、かつ、第2トリガスイッチ56がオフしている。
制御部75は、第1トリガスイッチ55のオフ及び第2トリガスイッチ56のオフを検出すると、ソレノイド70を初期状態に制御する。ソレノイド70が初期状態にあると、電源部14から電流の供給が停止され、かつ、プランジャ72が永久磁石73の吸引力で初期位置に停止している。
プランジャ72が初期位置で停止していると、アーム67は停止している。プッシュレバー63は弾性部材64の力でハウジング11に接近する向きで付勢され、プッシュレバー63は、アーム67に接触し、かつ、初期位置で停止している。プッシュレバー63が初期位置で停止していると、プッシュレバー63の先端63Aは、中心線A1方向で、釘61の先端61Aと、ハウジング11との間に位置する。釘61は、複数の釘61のうち、射出路37に最も近い位置の釘である。
また、プッシュレバー63が初期位置で停止していると、磁気センサ66はオフしている。制御部75は、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオフし、かつ、磁気センサ66がオフしていることを検出すると、制御部75は、電動モータ15を停止させる。
また、電動モータ15が停止している状態で、ピニオン51はラック52に係合しており、打撃部12は、圧力室25の圧力を受けて第1方向D1で付勢されている。このため、ピンホイール50は、図3で時計回りの回転力を受けている。回転規制機構53は回転軸46の回転を阻止しており、打撃部12は待機位置で停止している。本実施形態において、打撃部12が待機位置で停止していると、ピストン27はバンパ35から離間しているものとする。打撃部12が待機位置で停止していると、中心線A1方向において、ドライバブレード28の先端28Aは、釘61の頭部61Bと先端61Aとの間に位置する。
作業者は、打込機10を初期状態とし、釘61の先端61Aを金具の取り付け孔に挿入し、かつ、釘61の先端61Aを相手材79に接触させる。この状態で、プッシュレバー63の先端63Aは相手材79から離間している。次いで、作業者がトリガ54に操作力を付加し、トリガ54を初期位置から第1位置へ作動させる。トリガ54が初期位置から第1位置へ作動すると、第1トリガスイッチ55はオンし、かつ、第2トリガスイッチ56はオフする。
すると、制御部75は、スイッチ回路74を制御して、電源部14からソレノイド70に対して電流を供給させ、かつ、ソレノイド70に対する電流の供給を停止する。初期位置で停止しているプランジャ72は、図2でトリガ54から離間する向きに作動し、プランジャ72は、図5に示す作動位置で停止する。プランジャ72が初期位置から作動位置に向けて作動すると、アーム67が図2で反時計回りに作動する。アーム67の作動力がプッシュレバー63に伝達され、プッシュレバー63は、弾性部材64の力に抗してハウジング11から離間する向きで作動する。プッシュレバー63の先端63Aが、図5のように相手材79に接触すると、プッシュレバー63が作動位置で停止し、かつ、アーム67が停止する。プッシュレバー63が作動位置で停止すると、磁気センサ66はオフされている。また、制御部75は、第1トリガスイッチ55がオンし、かつ、第2トリガスイッチ56はオフしていると、電動モータ15を停止させる。
作業者がトリガ54に付加する操作力を増加し、トリガ54を図5に実線で示す第1位置から、図5に二点鎖線で示す第2位置へ作動させる。すると、第2トリガスイッチ56の接触子56Aが、トリガ54の突部54Aに押されて第2トリガスイッチ56がオンし、かつ、第1トリガスイッチ55がオンする。制御部75は、磁気センサ66がオフされ、かつ、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオンすると、電動モータ15を正回転させる。電動モータ15の回転力は、減速機構16を経由して回転軸46に伝達され、ピンホイール50が図3で反時計回りに回転する。
ピンホイール50が図3で反時計回りに回転し、かつ、ピニオン51がラック52に係合していると、打撃部12は第2方向D2で作動する。打撃部12が第2方向D2で作動すると、圧力室25の圧力が上昇する。
ピストン27が上死点に到達すると、ピニオン51がラック52から解放される。すると、打撃部12は、圧力室25の圧力により、図1において第1方向D1で作動、つまり、下降する。打撃部12が下降すると、ドライバブレード28は、射出路37にある釘61を打撃し、釘61は相手材79に打ち込まれる。釘61は金具を相手材79に固定する。射出路37は、釘61の移動方向が、中心線A1と平行となるようにガイドする。つまり、射出路37は、釘61の移動方向が、中心線A1に対して交差しないようにガイドする。
また、ピストン27は、釘61が相手材79に打ち込まれた後、図1のようにバンパ35に衝突する。バンパ35は中心線A1方向の荷重を受けて弾性変形し、バンパ35は打撃部12の運動エネルギの一部を吸収する。ピストン27がバンパ35に接触している状態において、打撃部12の中心線A1方向の位置は、下死点である。
また、制御部75は電動モータ15を回転させており、ピニオン51がラック52から係合すると、打撃部12は下死点から上死点に向けて上昇する。制御部75は、位置検出センサ77の信号を処理して、中心線A1方向における打撃部12の位置を検出している。制御部75は、打撃部12が待機位置に到達すると、電動モータ15を停止させる。
作業者は、釘61で金具を相手材79に固定した後、トリガ54に対する操作力を解除する。すると、トリガ54は第2位置から作動して初期位置に戻り、トリガ54は初期位置で停止する。トリガ54が初期位置で停止すると、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオフする。制御部75は、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオフしたことを検出すると、ソレノイド70に電流を供給し、かつ、ソレノイド70に対する電流の供給を停止する。
このため、作動位置で停止しているプランジャ72は、図5でトリガ54に接近する向きで作動し、かつ、プランジャ72は、図2に示す初期位置で停止する。プランジャ72がトリガ54に接近する向きで作動し、かつ、初期位置で停止すると、アーム67は図5で時計回りに作動し、かつ、停止する。さらに、プッシュレバー63は弾性部材64の力でハウジング11に近づく向きで作動し、かつ、アーム67に接触して図2に示す初期位置で停止する。
次に、釘61の先端61Aが相手材79から離間している状態において、作業者がトリガ54に操作力が付加する例を、図6を参照して説明する。作業者がトリガ54に操作力を付加して、第1トリガスイッチ55がオンすると、制御部75はソレノイド70に電流を供給し、かつ、電流の供給を停止する。このため、プランジャ72がトリガ54から離間する向きで作動し、プランジャ72が作動位置で停止する。アーム67は、反時計回りに作動し、プッシュレバー63はハウジング11から離間する。
釘61の先端61Aが相手材79から離間しているため、プッシュレバー63は相手材79に接触することなく作動し、プッシュレバー63は、図6に示す最大作動位置で停止する。プッシュレバー63が最大作動位置に到達すると、磁気センサ66がオンする。磁気センサ66がオンすると、作業者がトリガ54に付加する操作力を増加し、トリガ54が第1位置から第2位置へ作動して、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオンしても、制御部75は電動モータ15を停止させる。つまり、打撃部12は待機位置で停止しており、釘61の先端61Aが相手材79から離間している状態で、打撃部12が作動することを回避できる。
このように、かつ、プッシュレバー63が図6に示す最大作動位置にあると、磁気センサ66がオンし、制御部75は、電動モータ15を停止させる。プランジャ72及びアーム67は、プッシュレバー63がハウジング11に接近する向きの作動を阻止している。プランジャ72が中心線A3方向に作動して、プランジャ72が作動位置から初期位置へ作動しない限り、プッシュレバー63は最大作動位置に停止し、磁気センサ66はオンしている。このため、ハウジング11の一部、または釘61の先端61Aが、相手材79とは異なる物体に接触して、ハウジング11が中心線A1方向に振動しても、プランジャ72が中心線A3方向に作動することを阻止可能である。したがって、釘61の先端61Aが相手材79から離間している状態で、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオンした場合に、打撃部12が作動することを確実に回避できる。
(実施形態2) 打込機の実施形態2を、主として図7、図8及び図9を参照して説明する。図7及び図8に示す打込機10のうち、図1及び図2に示す打込機10と同様の構成は、図1及び図2と同じ符号を付してある。
プッシュレバー80は、射出部32に取り付けられており。プッシュレバー80は、射出部32に対して中心線A1方向に作動可能である。プッシュレバー80は、ストッパ84を有する。ストッパ84は、プッシュレバー80と共に中心線A1方向に作動する。弾性部材81は、プッシュレバー80を中心線A1方向で、ハウジング11から離間させる向きで付勢する。弾性部材81は、一例として金属製の圧縮スプリングである。弾性部材81に付勢されるプッシュレバー80は、ストッパ82に接触して初期位置で停止する。トリガスイッチ83がハンドル20に設けられている。トリガスイッチ83は、トリガ54に操作力が付加されるとオンし、トリガ54に対する操作力が解除されるとオフする。
ソレノイド85が、マガジン60に設けられている。ソレノイド85は、コイル86、プランジャ87及び永久磁石88を有する、キープソレノイドである。プランジャ87は磁性材料製、一例として鉄製であり、プランジャ87は中心線A4方向に作動可能である。図3に示す中心線A2と、図7に示す中心線A4とが平行に配置されている。図7のように、中心線A1と平行な平面内で、中心線A1と中心線A4とが交差して配置、一例として90度の角度で交差して配置されている。また、図示はしないが、図3の中心線A2に対して垂直な平面内で、中心線A1と中心線A4とが離間して配置されている。
図9に示すスイッチ回路89がソレノイド85と電源部14との間に設けられている。スイッチ回路89は、オン及びオフが可能である。スイッチ回路89は、ソレノイド85に対する電流の供給または電流の供給を停止する。ソレノイド85に対する電流の供給を停止すると、プランジャ87は永久磁石88の吸引力で停止する。ソレノイド85に対して電流を供給すると、プランジャ87は永久磁石88の吸引力に抗して、中心線A4方向に作動する。
スイッチ回路89は、電源部14からソレノイド85に供給する電流の向きを切り替え可能である。ソレノイド85に対して供給する電流の向きを切り替えると、プランジャ87が中心線A4方向で作動する向きが切り替わる。プランジャ87は、図7における中心線A4方向で、プッシュレバー80から離間する方向、及びプッシュレバー80に接近する方向に作動可能である。
さらに、図9に示すプッシュレバースイッチ185が設けられている。プッシュレバースイッチ185は、一例として射出部32またはハウジング11に設けられている。プッシュレバースイッチ185は、プッシュレバー80が初期位置で停止しているとオフする。プッシュレバースイッチ185は、プッシュレバー80が相手材79に押し付けられて、プッシュレバー80が、初期位置からハウジング11に接近する向きで所定量作動した位置に到達するとオンする。
さらにまた、残量検出センサ90がマガジン60に設けられている。残量検出センサ90は、接触センサまたは非接触センサの何れでもよい。残量検出センサ90は、マガジン60が保持している釘61の数を検出して信号を出力する。本実施形態の残量検出センサ90は、釘61の数が所定値以上でオフし、釘61の数が所定値未満でオンする。所定値は、“1”以上の整数である。トリガスイッチ83の信号、プッシュレバースイッチ185の信号、残量検出センサ90の信号は、制御部75に入力される。制御部75は、スイッチ回路89及びインバータ回路76を制御する。
図7及び図8に示す打込機10は、制御部75が残量検出センサ90のオフを検出していると、制御部75は、プランジャ87が初期位置で停止している状態で、ソレノイド85に対する電流の供給を停止する。プランジャ87の初期位置は、プランジャ87がプッシュレバー80から離間した位置である。プランジャ87が初期位置で停止していると、プランジャ87の全部が、ストッパ84の作動領域外に位置する。
このため、作業者がプッシュレバー80を相手材79に押し付けると、ストッパ84はプランジャ87に接触することはない。図7及び図8に示す打込機10は、図9に示す制御部75がプッシュレバースイッチ185のオンを検出し、かつ、トリガスイッチ83のオンを検出すると、電動モータ15が作動する。このため、打撃部12が作動して、打撃部12が釘61を打撃する。
また、図7及び図8に示す打込機10は、図9に示す制御部75が、プッシュレバースイッチ185、または、トリガスイッチ83の少なくとも一方のオフを検出すると、電動モータ15を停止させる。このため、打撃部12は釘61を打撃しない。
これに対して、制御部75が残量検出センサ90のオンを検出していると、制御部75は、プランジャ87が作動位置で停止している状態で、ソレノイド85に対する電流の供給を停止する。プランジャ87の作動位置は、プランジャ87がプッシュレバー80に接近した位置である。プランジャ87が作動位置で停止していると、プランジャ87の一部が、ストッパ84の作動領域内に位置する。
このため、作業者がプッシュレバー80を相手材79に押し付けても、ストッパ84がプランジャ87に接触すると、プッシュレバー80の作動が阻止される。つまり、プッシュレバースイッチ185はオフに保持される。したがって、釘61の数が所定値未満であると、制御部75は電動モータ15を停止させる。つまり、打撃部12は作動せず、空打ちを防止できる。空打ちとは、釘61が射出路37に無い状態で、打撃部12が第1方向D1で作動することである。
このように、プランジャ87は中心線A4方向に作動可能であり、プランジャ87が作動位置で停止していると、空打ちを防止できる。プランジャ87が中心線A4方向に作動して、プランジャ87が作動位置から初期位置へ作動しない限り、プッシュレバー80の作動が阻止され、プッシュレバースイッチ185はオンしない。このため、ハウジング11の一部、またはプッシュレバー80の先端が、相手材79とは異なる物体に接触して、ハウジング11が中心線A1方向に振動しても、プランジャ87が中心線A4方向に作動することを阻止可能である。したがって、空打ちを確実に防止できる。
(実施形態3) 打込機の実施形態3を、図10、図11、図12、図13及び図14を参照して説明する。打込機100は、ハウジング111、シリンダ112、打撃部113、トリガ114、射出部115及びプッシュレバー116を有する。また、マガジン117が打込機110に取り付けられている。ハウジング111は、筒形状の胴部118と、胴部118に固定したヘッドカバー121と、胴部118に接続されたハンドル119と、を有する。
図10のように、蓄圧室120が、ハンドル119の内部、胴部118の内部、ヘッドカバー121の内部に亘って形成されている。エアホースがハンドル119に接続される。圧縮性気体としての圧縮空気は、エアホース内を通って蓄圧室120内に供給される。シリンダ112は胴部118内に設けられている。ヘッドカバー121は、排気通路124を有する。排気通路124は、ヘッドカバー121の内部と、ハウジング111の外部B1とをつなぐ。
ヘッドバルブ131がヘッドカバー121内に設けられている。ヘッドバルブ131は、シリンダ112の中心線A7方向に作動可能である。ヘッドバルブ131とヘッドカバー121との間に、制御室127が形成されている。付勢部材128が、制御室127に設けられている。付勢部材128は、一例として、金属製の圧縮コイルスプリングである。付勢部材128は、ヘッドバルブ131を中心線A7方向でシリンダ112に近付ける向きで付勢する。
ストッパ129がヘッドカバー121内に設けられている。ストッパ129は一例として合成ゴム製である。シリンダ112は、胴部118に対して中心線A7方向に位置決め固定されている。シリンダ112において、中心線A7方向でヘッドバルブ131に最も近い箇所の端部に、バルブシート132が取り付けられている。バルブシート132は環状であり、かつ、合成ゴム製である。ヘッドバルブ131とバルブシート132との間にポート133が形成される。ヘッドバルブ131は、蓄圧室120内の圧力を常時受けており、ヘッドバルブ131は、中心線A7方向でバルブシート132から離間する向きに付勢される。ヘッドバルブ131は、ポート133を開閉する。
打撃部113は、ピストン134と、ピストン134に固定されたドライバブレード135と、を有する。ピストン134は、シリンダ112内に配置され、打撃部113は、中心線A7方向に作動可能である。ピストン134の外周面にシール部材215が取り付けられている。ピストン上室136が、ストッパ129とピストン134との間に形成される。ヘッドバルブ131がポート133を開いていると、ピストン上室136と蓄圧室120とが接続される。また、ピストン上室136と排気通路124とが遮断される。ヘッドバルブ131がポート133を閉じていると、ピストン上室136と蓄圧室120とが遮断される。また、ピストン上室136と排気通路124とが接続される。
図11のように、バンパ137が、シリンダ112内に設けられている。バンパ137は、合成ゴム製、または、シリコンゴム製である。バンパ137は軸孔138を有し、ドライバブレード135は軸孔138内で中心線A7方向に移動可能である。シリンダ112内において、ピストン134とバンパ137との間にピストン下室139が形成されている。シール部材215は、ピストン下室139とピストン上室136とを気密に遮断する。
ホルダ140が胴部118内に設けられている。ホルダ140は筒形状である。ホルダ140は、シリンダ112と同心状に、かつ、シリンダ112の外側に配置されている。シリンダ112を径方向に貫通する通路141,142が設けられている。通路142は、中心線A7方向で通路141と射出部115との間に配置されている。戻り空気室143が、シリンダ112の外面と胴部118との間に形成されている。通路141は、ピストン下室139と戻り空気室143とをつなぐ。
逆止弁144がシリンダ112に設けられている。逆止弁144は、シリンダ112内の空気が戻り空気室143に流れようとすると、通路141を開く。逆止弁144は、戻り空気室143の空気がシリンダ112内に流れようとすると、通路141を閉じる。通路142は、戻り空気室143とピストン下室139とを、常に接続する。ピストン下室139及び戻り空気室143内に亘って、圧縮空気が封入されている。
図12のように、トリガ114はハウジング111に取り付けられている。トリガ114は、ハウジング111に対して支持軸147を介して取り付けられている。トリガ114は、支持軸147を中心として、所定角度の範囲内で作動可能である。トリガ114を付勢する付勢部材180が設けられている。付勢部材180は、トリガ114を支持軸147を中心として時計回りに付勢する。付勢部材180は、一例として金属製のスプリングである。筒形状のホルダ148が、ハウジング111に取り付けられている。付勢部材180により付勢されるトリガ114は、ホルダ148に接触した初期位置で停止する。
図12のように、アーム149がトリガ114に取り付けられている。アーム149はトリガ114に対して支持軸150を中心として、所定角度の範囲内で作動可能である。アーム149を付勢する付勢部材181が設けられている。付勢部材181は、図12においてアーム149を反時計回りに付勢する。付勢部材181は、一例として金属製のスプリングである。付勢部材181により付勢されるアーム149の自由端は、支持部183に接触して初期位置で停止する。
図12のように、トリガバルブ151がハウジング111に設けられている。トリガバルブ151は、プランジャ152、第1ボディ153、第2ボディ154、弁体155及び付勢部材169を有する。プランジャ152は、中心線A5方向に作動可能である。中心線A5と中心線A7とが平行に配置されている。第1ボディ153は筒形状である。通路156が第1ボディ153を径方向に貫通して形成され、通路156は、通路157を介して制御室127に接続されている。
また、ハンドル119は通路158を有し、通路158は、蓄圧室120と第1ボディ153の内部とを接続している。第2ボディ154は、通路160を有する。弁体155は、第1ボディ153の内部に配置され、弁体155は、第1ボディ153に対して中心線A5方向に作動可能である。弁体155の外周面にシール部材161,162,163が取り付けられている。
図10に示す射出部115は、一例として、金属製または非鉄金属製である。射出部115は、射出路172を有する。射出路172内に中心線A7が位置し、ドライバブレード135は射出路172内で中心線A7方向に移動可能である。マガジン117は、射出部115に固定されている。マガジン117は釘173を収容する。マガジン117は、フィーダ174を有し、フィーダ174はマガジン117内の釘173を射出路172に送る。
プッシュレバー116は、射出部115に対して中心線A7方向に作動可能に取り付けられている。また、伝達部材175がホルダ148により作動可能に支持されている。伝達部材175は、プッシュレバー116に対して、動力伝達可能に接続されている。伝達部材175は、プッシュレバー116と平行に作動可能である。伝達部材175は、付勢部材176により、アーム149から離間する向きで付勢されている。付勢部材176は、一例として金属製のスプリングである。
図12のように、ソレノイド200がハウジング111、一例としてハンドル119に設けられている。ソレノイド200は、コイル201、プランジャ202及び永久磁石203を有する、キープソレノイドである。プランジャ202は磁性材料、例えば、鉄製または鋼製である。プランジャ202は、中心線A6方向に作動可能である。つまり、プランジャ202は、弁体155に対して接近及び離間可能である。中心線A7と平行な平面内で、中心線A6と中心線A7とが交差、一例として90度の角度で交差して配置されている。ソレノイド200は、コイル201に電流が流れると、プランジャ202が永久磁石203の吸引力に抗して中心線A6方向に作動する。コイル201に流れる電流の向きが替わると、プランジャ202が作動する向きが切り替わる。コイル201に対する電流の供給が停止すると、プランジャ202は永久磁石203の吸引力で停止する。
また、第1ボディ153を径方向に貫通する支持孔204が設けられている。支持孔204は、第1ボディ153の内部と外部とをつなぐ。プランジャ202の一部は、支持孔204に配置されている。第1ボディ153にシール部材205が取り付けられている。シール部材205は、環状であり、かつ、合成ゴム製である。シール部材205は、プランジャ202の外周面に接触し、シール部材205は、支持孔204の内周面とプランジャ202の外周面との間を気密にシールする。弁体155の外周面に、環状の係合部206が設けられている。係合部206は、中心線A5に対して垂直な端面である。
打込機10は、図14に示す制御系統を有する。モード選択部材207が設けられている。モード選択部材207は、図13に示すように、一例としてハウジング111に設けられている。作業者は、モード選択部材207を操作して第1モードと第2モードとを切り替えることが可能である。作業者は、プッシュレバー116を相手材208に押し付けた状態で、トリガ114に操作力を付加する手順で打込機100を使用する場合、予め第1モードを選択する。作業者は、トリガ114に操作力を付加した状態で、プッシュレバー116を相手材208に押し付ける手順で打込機100を使用する場合、予め第2モードを選択する。
図13のように、電源部209及び制御部210が、マガジン117に設けられている。電源部209は、電池セルを有する。制御部210は、入出力インタフェース、演算処理部及び記憶部を有するマイクロコンピュータである。制御部210と電源部209とを電気的に接続及び遮断する電源スイッチ211が設けられている。電源スイッチ211は、第1モードが選択されるとオフし、第2モードが選択されるとオンする。電源スイッチ211がオフすると、電源部209の電流は制御部210に供給されず、制御部210は停止する。電源スイッチ211がオンすると、電源部209の電流が制御部210に供給され、制御部210が起動する。
トリガスイッチ212及びプッシュレバースイッチ213が設けられている。トリガスイッチ212は、一例としてハウジング111に設けられている。トリガスイッチ212は、トリガ114に操作力が付加されるとオンし、かつ、トリガ114に対する操作力が解除されるとオフする。プッシュレバースイッチ213は、一例として射出部115に設けられている。プッシュレバースイッチ213は、プッシュレバー116が相手材208に押し付けられてプッシュレバー116が作動するとオンし、かつ、プッシュレバー116が相手材208から離間するとオフする。
電源部209とソレノイド200とを、電気的に接続及び遮断するスイッチ回路214が設けられている。スイッチ回路214は、ソレノイド200に対して電流を供給及び停止することに加え、ソレノイド200に供給する電流の向きを切り替える。制御部210が起動していると、トリガスイッチ212の信号、及びプッシュレバースイッチ213の信号を処理する。制御部210は、スイッチ回路214を制御する。
次に、打込機100の使用例を説明する。作業者が、モード選択部材207を操作して第1モードを選択すると、電源部209から制御部210に電流は供給されない。このため、制御部210は停止している。また、第1モードが選択されていると、ソレノイド200に電流は供給されず、プランジャ202は、図12に示す初期位置で停止している。つまり、プランジャ202の全部は、弁体155の作動範囲外に位置する。
また、第1モードが選択されている状態で、トリガ114に対する操作力が解除されていること、プッシュレバー116が相手材208から離れていること、の少なくとも一方が成立していると、打込機110のトリガバルブ151、ヘッドバルブ131、打撃部113は、次のような初期状態にある。
図12のように、プランジャ152が初期位置で停止しており、シール部材162は、通路156と通路160とを遮断している。シール部材161は、第1ボディ153から離れ、蓄圧室120は、通路158、通路156及び通路157を介して制御室127につながっている。
このため、蓄圧室120の圧縮空気が制御室127に供給されており、ヘッドバルブ131は、付勢部材128の付勢力及び制御室127の圧力でバルブシート132に押し付けられている。つまり、ヘッドバルブ131は、ポート133を閉じている。また、ピストン上室136は、排気通路124を介して外部B1につながっている。したがって、ピストン上室136の圧力は、大気圧と同じであり、かつ、ピストン下室139の圧力よりも低い。このため、ピストン134は、ピストン下室139の圧力でストッパ129に押し付けられた状態で停止している。このように、打撃部113は、図10に示す上死点で停止している。
次に、作業者がプッシュレバー116を相手材208に押し付け、かつ、トリガ114に操作力を付加すると、トリガ114は、図12において支持軸147を中心として反時計回りに作動する。すると、アーム149の作動力がプランジャ152に伝達される。プランジャ152は、付勢部材169の付勢力に抗して初期位置から作動し、プランジャ152が作動位置で停止する。
プランジャ152が作動位置で停止すると、弁体155は、蓄圧室120の圧力でアーム149に接近する向きで作動して停止する。すると、シール部材161は蓄圧室120と通路156とを遮断する。また、シール部材162は、第1ボディ153から離れ、通路156と通路160とがつながる。このため、制御室127の圧縮空気は、通路157、通路156、通路160を介して外部B1に排出され、制御室127の圧力が大気圧と同じになる。
制御室127の圧力が大気圧と同じになると、ヘッドバルブ131は、蓄圧室120の圧力で付勢部材128の付勢力に抗して作動し、ヘッドバルブ131は、バルブシート132から離間する。つまり、ヘッドバルブ131はポート133を開き、蓄圧室120は、ピストン上室136に接続される。また、ヘッドバルブ131は、ピストン上室136と排気通路124とを遮断する。
すると、蓄圧室120の圧縮空気がピストン上室136に供給され、ピストン上室136の圧力が上昇する。ピストン上室136の圧力がピストン下室139の圧力よりも高くなると、打撃部113は、上死点から下死点からに向けて第1方向D3で作動し、ドライバブレード135が射出路172内の釘173を打撃する。射出路172は、釘173が中心線A7と平行に移動するように規制し、かつ、釘173が、中心線A7に対して交差して移動しないように規制する。そして移動方向が気打撃された釘173は、相手材208に打ち込まれる。
打撃部113が釘173を相手材208に打ち込んだ後、図11のように、ピストン134がバンパ137に衝突し、バンパ137は打撃部113の運動エネルギの一部を吸収する。ピストン134がバンパ137に衝突した時点における打撃部113の位置は、下死点である。また、打撃部113が第1方向D3で作動中、逆止弁144が通路141を開き、ピストン下室139の圧縮空気は、通路141から戻り空気室143に流れ込む。
作業者がプッシュレバー116を相手材208から離すと、伝達部材175は、付勢部材176の付勢力で、作動位置から初期位置に戻って停止する。また、トリガ114に対する操作力を解除すると、トリガ114は作動位置から初期位置に戻り、アーム149は付勢部材181の付勢力で作動位置から初期位置に戻って停止する。
さらに、プランジャ152は作動位置から初期位置に戻り、弁体155は初期位置に戻って停止する。このため、蓄圧室120は、通路156及び通路157を介して制御室127につながり、通路156と通路160とが遮断される。したがって、ヘッドバルブ131は初期状態に戻ってポート133を閉じる。すると、ピストン上室136の圧力が大気圧と同じになり、打撃部113は、ピストン下室139の圧力で第2方向D4で作動する。第2方向D4は、第1方向D1とは逆向きである。また、戻り空気室143の圧縮空気は、通路142を経由してピストン下室139に流れ込み、打撃部113は上死点に戻り停止する。
次に、作業者がモード選択部材207を操作して第2モードを選択する例を説明する。作業者が第2モードを選択すると、電源スイッチ211がオンし、電源部209から制御部210に電流が供給され、制御部210が起動する。作業者が第2モードを選択した後、トリガスイッチ212がオンし、かつ、プッシュレバースイッチ213がオフしていると、打込機110のトリガバルブ151、ヘッドバルブ131及び打撃部113の状態は、第1モードが選択されている状態と同じである。
また、第2モードが選択された後、トリガスイッチ212がオンすると、制御部210は次の制御を行う。まず、制御部210は、トリガスイッチ212がオンした時点からの経過時間を検出する。制御部210は、経過時間が所定時間内であると、スイッチ回路214をオフし、ソレノイド200に対する電力の供給を停止する。所定時間は、一例として3秒である。このため、ソレノイド200のプランジャ202は、図12に示す初期位置で停止している。つまり、プランジャ202の全部は、弁体155の作動範囲外に位置する。
制御部210は、トリガスイッチ212がオンされてからの経過時間が所定時間内であり、かつ、プッシュレバースイッチ213がオンしたことを検出すると、制御部210は、ソレノイド200に対する電流の供給を停止し、プランジャ202を初期位置に保持させる。また、制御部210は、検出した経過時間をリセットする。
そして、アーム149の作動力がプランジャ152に伝達され、プランジャ152が作動位置で停止する。すると、弁体155は、第1モードが選択されている場合と同様に、蓄圧室120の圧力でトリガ114に接近する向きで作動する。ここで、プランジャ202の全部は、弁体155の作動範囲外に位置する。このため、プランジャ202は、弁体155の作動を阻止しない。したがって、シール部材161は蓄圧室120と通路156とを遮断し、かつ、通路156と通路160とがつながる。つまり、打撃部113は上死点から下死点に向けて作動する。
これに対して、制御部210は、トリガスイッチ212がオンされ、かつ、プッシュレバースイッチ213がオフされている状態で、経過時間が所定時間を超えると、制御部210は、ソレノイド200に対して電流を供給し、かつ、ソレノイド200に対する電流の供給を停止する。すると、プランジャ202は、図15に示す初期位置から弁体155に接近し、プランジャ202が作動位置で停止する。プランジャ202が作動位置で停止すると、プランジャ202の一部は第1ボディ153内に位置する。つまり、プランジャ202の一部は、弁体155の作動範囲内に位置する。
そして、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、プッシュレバー116が、相手材208とは異なる物体に接触したすると、次のような作用が生じる。プッシュレバー116の作動力は、伝達部材175、アーム149を経由してプランジャ152に伝達される。ここで、弁体155が蓄圧室120の圧力でアーム149に接近する向きで作動しようとすると、プランジャ202が係合部206に係合し、プランジャ202が弁体155の作動を阻止する。つまり、トリガバルブ151は、蓄圧室120と通路156とを接続し、かつ、通路156と通路160とを遮断した状態に保持される。
したがって、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、プッシュレバー116が、相手材208とは異なる物体に接触しても、打撃部113は上死点で停止し、打撃部113は釘173を打撃しない。なお、制御部210は、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、トリガスイッチ212のオフを検出すると、検出した経過時間をリセットする。
打込機100は、プッシュレバー116が中心線A7方向に作動可能である。また、弁体155の作動を阻止するプランジャ202が、中心線A6方向に作動可能である。図示はしないが、中心線A7に対して平行な平面内で、中心線A7と中心線A6とが交差して配置、一例として90度の角度で配置されている。
したがって、ハウジング111の一部、またはプッシュレバー116の先端が物体に接触して、ハウジング111が中心線A7方向に振動しても、プランジャ202が中心線A6方向に作動することを阻止可能である。したがって、プランジャ202が作動位置から初期位置に作動することを抑制でき、打撃部113が作動すること防止できる。
また、制御部210は、ソレノイド200のプランジャ202を、初期状態または作動状態に停止させている間、電源部209からソレノイド200に対する電流の供給を停止させる。したがって、電源部209の消費電力が増加することを抑制できる。
(実施形態4) 打込機の実施形態4を、図15を参照して説明する。図15に示す打込機100の構成は、図10、図11、図12及び図13に示す打込機100の構成と同様である。図15に示す打込機100は、図12に示すソレノイド200を有していない。図15に示す打込機100は、ソレノイド216を有する。ソレノイド216は、マガジン117に設けられている。
ソレノイド216は、コイル217、プランジャ218及び永久磁石219を有する、キープソレノイドである。プランジャ218は、中心線A8方向に作動可能である。中心線A7と中心線A8とが交差して配置、一例として90度の角度で配置されている。プランジャ218は磁性材料、例えば、鉄製または鋼製である。
図15に示す打込機100は、図14に示す制御系統を有する。スイッチ回路214は、電源部209とソレノイド216との間に設けられている。制御部210は、スイッチ回路214を制御して、ソレノイド216に対する電流の供給及び停止、電流の向きを制御する。
ソレノイド216は、コイル217に電流が流れると、プランジャ218が永久磁石219の吸引力に抗して中心線A8方向に作動する。制御部210が、ソレノイド216に供給する電流の向きを切り替えると、プランジャ218が作動する向きを変更できる。
制御部210が、ソレノイド216に対する電流の供給を停止すると、プランジャ218は永久磁石219の吸引力により停止する。
プッシュレバー116の作動力を伝達部材175に伝達するアーム220が設けられている。アーム220は係合部221を有する。アーム220は、プッシュレバー116と共に中心線A7方向に作動可能である。
次に、図15に示す打込機100の使用例を説明する。作業者が、モード選択部材207を操作して第1モードを選択すると、電源部209から制御部210に電流は供給されない。このため、制御部210は停止している。また、第1モードが選択されていると、ソレノイド216に電流は供給されず、プランジャ218は、図15に実線で示す初期位置で停止している。つまり、プランジャ218の全部は、係合部221の作動範囲外に位置する。
また、第1モードが選択されている状態で、トリガ114に対する操作力が解除されていること、プッシュレバー116が相手材208から離れていること、の少なくとも一方が成立していると、打込機110のトリガバルブ151、ヘッドバルブ131、打撃部113は、実施形態3の打込機100と同じ初期状態にある。このため、図10の打撃部113は上死点で停止している。
次に、作業者がプッシュレバー116を相手材208に押し付け、かつ、トリガ114に操作力を付加すると、プッシュレバー116の作動力は、アーム220及び伝達部材175を介してアーム149に伝達される。したがって、トリガバルブ151が初期状態から作動状態となり、打撃部113が図10で第1方向D3で作動する。
次に、作業者がモード選択部材207を操作して第2モードを選択する例を説明する。作業者が第2モードを選択すると、電源スイッチ211がオンし、電源部209から制御部210に電流が供給され、制御部210が起動する。作業者が第2モードを選択した後、トリガスイッチ212がオンし、かつ、プッシュレバースイッチ213がオフしていると、打込機110のトリガバルブ151、ヘッドバルブ131及び打撃部113の状態は、第1モードが選択されている状態と同じである。
また、第2モードが選択された後、トリガスイッチ212がオンすると、制御部210は次の制御を行う。まず、制御部210は、トリガスイッチ212がオンした時点からの経過時間を検出する。制御部210は、経過時間が所定時間内であると、スイッチ回路214をオフし、ソレノイド216に対する電力の供給を停止する。所定時間は、一例として3秒である。このため、ソレノイド216のプランジャ218は、図15に実線で示す初期位置で停止している。つまり、プランジャ218の全部は、係合部221の作動範囲外に位置する。
制御部210は、トリガスイッチ212がオンされてからの経過時間が所定時間内であり、かつ、プッシュレバー116が相手材208に押し付けられてプッシュレバースイッチ213がオンしたことを検出すると、制御部210は、ソレノイド216に対する電流の供給を停止し、プランジャ218を初期位置に保持させる。また、制御部210は、検出した経過時間をリセットする。
プッシュレバー116が相手材208に押し付けられてハウジング111に接近する向きで作動する場合、プランジャ218はアーム220の作動を阻止しない。したがって、トリガバルブ151は初期状態から作動状態に切り替わり、図10に示す打撃部113は、第1方向D3で作動する。
これに対して、制御部210は、トリガスイッチ212がオンされ、かつ、プッシュレバースイッチ213がオフされている状態で、経過時間が所定時間を超えると、制御部210は、ソレノイド216に対して電流を供給し、かつ、ソレノイド216に対する電流の供給を停止する。すると、プランジャ218はアーム220に接近し、プランジャ218は、図15に二点鎖線で示す作動位置で停止する。プランジャ218が作動位置で停止すると、プランジャ218の一部は係合部221の作動範囲内に位置する。
そして、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、プッシュレバー116が、相手材208とは異なる物体に接触したすると、次のような作用が生じる。係合部221がプランジャ218に係合し、プランジャ218がプッシュレバー116の作動を阻止する。つまり、トリガバルブ151は初期状態に保持される。
したがって、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、プッシュレバー116が、相手材208とは異なる物体に接触しても、打撃部113は上死点で停止し、打撃部113は釘173を打撃しない。なお、制御部210は、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、トリガスイッチ212のオフを検出すると、検出した経過時間をリセットする。
打込機100は、プッシュレバー116が中心線A7方向に作動可能である。また、プッシュレバー116の作動を阻止するプランジャ218が、中心線A8方向に作動可能である。中心線A7に対して平行な平面内で、中心線A7と中心線A8とが、90度の角度で交差して配置されている。
したがって、ハウジング111の一部、またはプッシュレバー116の先端が物体に接触して、ハウジング111が中心線A7方向に振動しても、プランジャ218が中心線A8方向に作動することを阻止可能である。したがって、プランジャ218が作動位置から初期位置へ作動することを抑制でき、打撃部113が作動すること防止できる。
また、制御部210は、ソレノイド216のプランジャ218を、初期状態または作動状態に停止させている間、電源部209からソレノイド216に対する電流の供給を停止させる。したがって、電源部209の消費電力が増加することを抑制できる。
打込機の実施形態で開示した事項と、請求項に記載されている事項との関係の一例は、次のとおりである。打込機10,100は、打込機の一例である。打撃部12,113は、打撃部の一例である。釘61,173は、止具の一例である。第1方向D1,D3は、打撃部が止具を打撃する方向の一例である。電動モータ15、ピンホイール50、クラッチ17及び圧力室25は、駆動部の一例である。また、ピストン下室139、ピストン上室136及びヘッドバルブ131は、駆動部の一例である。射出部32,115は、射出部の一例である。
ソレノイド70,85,200,216は、それぞれ切替機構の一例である。プランジャ72が初期位置で停止していることが、ソレノイド70の第1状態の一例である。プランジャ87が初期位置で停止していることが、ソレノイド85の第1状態の一例である。プランジャ202が初期位置で停止していることが、ソレノイド200の第1状態の一例である。プランジャ218が初期位置で停止していることが、ソレノイド216の第1状態の一例である。
プランジャ72が作動位置で停止していることが、ソレノイド70の第2状態の一例である。プランジャ87が作動位置で停止していることが、ソレノイド85の第2状態の一例である。プランジャ202が作動位置で停止していることが、ソレノイド200の第2状態の一例である。プランジャ218が作動位置で停止していることが、ソレノイド216の第2状態の一例である。
クラッチ17のピニオン51とラック52とが解放している状態が、駆動部の第1駆動状態の一例である。クラッチ17のピニオン51とラック52とが係合している状態が、駆動部の第2駆動状態の一例である。
ヘッドバルブ131が、ポート133を開いており、かつ、ピストン上室136と蓄圧室120とを接続している状態が、第1駆動状態の一例である。ヘッドバルブ131が、ポート133を閉じており、かつ、ピストン上室136と蓄圧室120とを遮断している状態が、第2駆動状態の一例である。
ソレノイド70のプランジャ72が作動する中心線A3方向が、切替機構の作動方向の一例である。ソレノイド85のプランジャ87が作動する中心線A4方向が、切替機構の作動方向の一例である。ソレノイド200のプランジャ202が作動する中心線A6方向が、切替機構の作動方向の一例である。ソレノイド216のプランジャ218が作動する中心線A8方向が、切替機構の作動方向の一例である。中心線A1,A7は、それぞれ、止具の移動方向、止具の打ち込み方向、接触部材の作動方向の一例である。コイル71,86,201,217は、それぞれコイルの一例である。プランジャ72,87,202,218は、それぞれ作動部材の一例である。
第1方向D1,D3は、第1方向の一例であり、第2方向D2,D4は、第2方向の一例である。圧力室25は、第1付勢機構、圧力室及び第1圧力室の一例である。電動モータ15、ピンホイール50及びクラッチ17は、第2付勢機構の一例である。クラッチ17は、クラッチの一例であり、かつ、第2付勢機構の付勢力を打撃部に伝達する経路の一例である。制御部75は、制御部の一例である。
ハウジング11は、ハウジングの一例である。トリガは、操作部材の一例である。釘61の先端61Aは、止具の先端の一例である。プッシュレバー63の先端63Aは、接触部材の先端の一例である。制御部75及び残量検出センサ90は、検出部の一例である。ピストン上室136は、第2圧力室の一例である。トリガバルブ151は、バルブの一例である。トリガバルブ151の作動状態は、第1駆動状態の一例である。トリガバルブ151の初期状態は、第2駆動状態の一例である。
打込機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ソレノイドは、プランジャを中心線方向に付勢する弾性部材を有していてもよい。この場合、ソレノイドに対する電力の供給を停止すると、プランジャが弾性部材の力で作動して停止し、ソレノイドに対して電力を供給すると、プランジャが弾性部材の力に抗して停止する。また、切替機構は、作動部材を直線方向に作動させるアクチュエータであればよく、切替機構は、ソレノイドに代えて、電動モータ及びラック・アンド・ピニオン機構を用いることも可能である。
第2付勢機構は、電動モータ15及びピンホイール50に代えて、電磁石を用いることも可能である。つまり、電磁石が形成する吸引力で打撃部を第2方向に作動させる。クラッチは、ラック・アンド・ピニオン機構の他、カム機構、電磁クラッチを含む。操作部材は、ハウジングに対して回転可能であるもの、ハウジングに対して直線状に作動可能であるもの、の何れでもよい。また、操作部材の形状は、レバー、ボタン、アームの何れでもよい。打込機10において、打撃部12の待機位置は、下死点であってもよい。
制御部75,210は、それぞれ、プロセッサ、制御回路、記憶装置、モジュール及びユニット等のうち、少なくとも1つの要素により実現可能である。打撃部を第2方向に作動させるモータは、電動モータの他、油圧モータ、空気圧モータを含む。電動モータは、ブラシ付きモータまたはブラシレスモータの何れでもよい。電動モータの電源部は、直流電源または交流電源のいずれでもよい。電源部は、ハウジングに対して着脱可能なものと、ハウジングに対して電力ケーブルを介して接続されるものと、を含む。電源部は二次電池に替えて一次電池でもよい。
10,100 打込機
12,113 打撃部
15 電動モータ
17 クラッチ
25 圧力室
32,115 射出部
50 ピンホイール
61,173 釘
70,85,200,216 ソレノイド
72,87,202,218 プランジャ
131 ヘッドバルブ
136 ピストン上室
139 ピストン下室
A1,A3,A6,A7,A8 中心線
D1,D3 第1方向
D2,D4 第2方向
一実施形態の打込機は、作動可能に設けられた打撃部と、前記打撃部が止具を打撃する方向に前記打撃部を作動させる駆動部と、を有する打込機であって、前記打撃部により打撃される前記止具の移動方向をガイドする射出部と、前記打撃部を制御する第1状態及び第2状態を有し、かつ、電力の供給により作動して前記第1状態と前記第2状態とが切り替わり、かつ、前記電力の供給を停止すると、前記電力を供給して作動した時点の前記第1状態、または前記第2状態を維持する切替機構と、が設けられ、前記第1状態は、前記打撃部による相手材への前記止具の打ち込み許容し、前記第2状態は、前記打撃部による相手材への前記止具の打ち込みを阻止し、前記切替機構の作動方向と、前記射出部がガイドする前記止具の移動方向とが交差して配置されている。

Claims (10)

  1. 作動可能に設けられた打撃部と、前記打撃部が止具を打撃する方向に前記打撃部を作動させることの可能な駆動部と、を有する打込機であって、
    前記打撃部により打撃される前記止具の移動方向をガイドする射出部と、
    前記打撃部を制御する第1状態及び第2状態を有し、かつ、電力の供給により作動して前記第1状態と前記第2状態とが切り替わり、かつ、前記電力の供給を停止すると、前記電力を供給して作動した時点の前記第1状態、または前記第2状態を維持する切替機構と、
    が設けられ、
    前記駆動部は、
    前記止具を打撃する方向に前記打撃部を作動させることの可能な第1駆動状態と、
    前記止具を打撃する方向に前記打撃部が作動することを阻止する第2駆動状態と、
    を有し、
    前記第1状態は、前記駆動部が前記第2駆動状態から前記第1駆動状態になることを可能とし、
    前記第2状態は、前記駆動部が前記第2駆動状態から前記第1駆動状態になることを阻止し、
    前記切替機構の作動方向と、前記射出部がガイドする前記止具の移動方向とが交差して配置されている、打込機。
  2. 前記止具を打ち込む相手材に対して接触または離間される接触部材が設けられ、前記接触部材は、前記射出部に対して作動可能であり、前記切替機構の作動方向と、前記接触部材の作動方向とが交差して配置されている、請求項1記載の打込機。
  3. 前記打撃部の作動方向と前記前記接触部材の作動方向とが平行であり、
    前記打撃部の作動方向と平行な平面内で、前記切替機構の作動方向と、前記接触部材の作動方向とが交差する、請求項2記載の打込機。
  4. 前記切替機構は、
    電流が流れると磁界を形成するコイルと、
    前記コイルが形成する磁界により作動する作動部材と、
    を有し、
    前記切替機構の作動は、前記作動部材の作動である、請求項1乃至3の何れか1項記載の打込機。
  5. 前記駆動部は、
    前記止具を打撃する第1方向に前記打撃部を作動させる第1付勢機構と、
    前記打撃部を前記第1方向とは逆の第2方向に作動させる第2付勢機構と、
    前記第2付勢機構の付勢力を前記打撃部に伝達する経路を接続及び遮断するクラッチと、
    前記クラッチを作動させて前記経路を接続及び遮断する制御部と、
    を有し、
    前記第1付勢機構は、圧縮性気体の圧力で前記打撃部を前記第1方向に付勢する圧力室を備え、
    前記接触部材が前記相手材に接触され、かつ、前記クラッチが前記経路を接続すると、前記第2付勢機構の付勢力で前記打撃部が前記第2方向に作動して前記圧力室の圧力が上昇し、
    前記打撃部が前記第2方向に作動した後に前記クラッチが前記経路を遮断すると、前記圧力室の圧力で前記打撃部が前記第1方向に作動する、請求項2または3記載の打込機。
  6. 前記接触部材は、前記射出部に対して前記止具の打ち込み方向に作動可能であり、
    前記打撃部を支持するハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられ、かつ、作業者により操作力が付加または解除される操作部材と、
    が設けられ、
    前記切替機構は、前記操作部材に対して操作力が付加されていると前記第1状態であり、かつ、前記操作部材に対する操作力が解除されていると前記第2状態であり、
    前記切替機構が前記第1状態であると、前記切替機構の作動力が前記接触部材に伝達されて前記接触部材が作動し、前記止具の先端は、前記接触部材の先端と前記ハウジングとの間に位置し、
    前記切替機構が前記第2状態であると、前記切替機構の作動力は前記接触部材に伝達されず、前記接触部材の先端は、前記止具の打ち込み方向で前記止具の先端と前記ハウジングとの間に位置する、請求項2または3記載の打込機。
  7. 前記射出部に供給される前記止具の数が所定値以上か所定値未満かを検出する検出部が設けられ、
    前記第1状態は、前記止具の数が所定値以上であると前記駆動部を前記第1駆動状態とし、
    前記第2状態は、前記止具の数が所定値未満であると、前記駆動部を前記第2駆動状態とする、請求項6記載の打込機。
  8. 前記駆動部は、
    圧縮性気体を蓄える第1圧力室と、
    前記第1圧力室から前記圧縮性気体が供給されると、前記止具を打撃する第1方向に前記打撃部を作動させ、かつ、前記打撃部が前記第1方向に作動した後に、前記第1圧力室から供給されている前記圧縮性気体を排出する可能な第2圧力室と、
    前記第1圧力室から前記第2圧力室に前記圧縮性気体を供給し、かつ、前記第2圧力室から前記圧縮性気体を排出するバルブと、
    を有し、
    前記第1駆動状態は、前記バルブが前記第1圧力室から前記第2圧力室に前記圧縮性気体を供給する状態であり、
    前記第2駆動状態は、前記バルブが前記第2圧力室から前記圧縮性気体を排出する状態である、請求項2または3記載の打込機。
  9. 前記切替機構の前記第1状態は、前記バルブが前記第2駆動状態から前記第1駆動状態に変更されることを可能とし、
    前記切替機構の前記第2状態は、前記バルブが前記第2駆動状態から前記第1駆動状態に変更されることを阻止する、請求項8記載の打込機。
  10. 前記バルブは、前記接触部材が前記相手材に接触されて作動すると前記第1駆動状態となり、かつ、前記接触部材が前記相手材から離間されると前記第2駆動状態となり、
    前記切替機構の前記第1状態は、前記接触部材が前記相手材に接触されて作動することを可能とする状態であり、
    前記切替機構の前記第2状態は、前記接触部材が前記相手材に接触されて作動することを阻止する状態である、請求項8記載の打込機。
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