本発明に含まれる打込機のいくつかの実施形態のうち、代表的な実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1) 図1に示す打込機10は、ハウジング11、打撃部12、ノーズ部13、電源部14、電動モータ15、減速機構16、クラッチ17及び蓄圧容器18を有する。ハウジング11は、打込機10の外殻要素であり、ハウジング11は、シリンダケース19、ハンドル20、モータケース21及び装着部22を有する。シリンダケース19は筒形状であり、ハンドル20は、シリンダケース19に接続されている。モータケース21は、シリンダケース19に接続されている。装着部22は、ハンドル20及びモータケース21に接続されている。
電源部14は装着部22に対して取り付け及び取り外しが可能である。電動モータ15は、モータケース21内に配置されている。ヘッドカバー23がシリンダケース19に取り付けられており、蓄圧容器18は、シリンダケース19内及びヘッドカバー23内に亘って配置されている。
シリンダ24がシリンダケース19内に収容されている。シリンダ24はシリンダケース19に対して中心線A1方向及び径方向に位置決めされている。圧力室25が、蓄圧容器18内及びシリンダ24内に亘って形成される。圧力室25に圧縮性気体が充填されている。圧縮性気体は、空気の他、不活性ガスを用いることができる。不活性ガスは、一例として、窒素ガス、希ガスを含む。本開示では、圧力室25に空気が充填されている例を説明する。蓄圧容器18は、ホルダ26を介してシリンダ24の外周面に取り付けられている。
打撃部12は、ハウジング11の内部から外部に亘って配置されている。打撃部12は、ピストン27及びドライバブレード28を有する。ピストン27は、シリンダ24内で中心線A1方向に作動可能である。中心線A1はシリンダ24の中心である。シール部材29が、ピストン27の外周面に取り付けられている。シール部材29は、シリンダ24の内周面に接触してシール面を形成する。
ドライバブレード28は金属製である。ピストン27とドライバブレード28とが別部材で設けられ、ピストン27とドライバブレード28とが接続されている。打撃部12は、中心線A1方向に作動可能である。
ノーズ部13は、ハウジング11の内外に亘って配置されている。ノーズ部13は、バンパ支持部31、射出部32及び筒部33を有する。バンパ支持部31は筒形状である。バンパ支持部31内にバンパ35が配置されている。バンパ35は合成ゴム製、シリコンゴム製の何れでもよい。バンパ35は環状であり、バンパ35はガイド孔36を有する。ガイド孔36は中心線A1を中心として設けられている。バンパ35は、ピストン27から荷重を受けて弾性変形する。また、バンパ35は、ピストン27が射出部32に近づく向きで作動する場合に、ピストン27が中心線A1方向に移動する範囲を規制するストッパとしての役割を持つ。
射出部32はバンパ支持部31に接続され、かつ、バンパ支持部31から中心線A1方向に突出している。射出部32はハウジング11の外部に配置されている。射出部32は、図2に示す射出路37を有し、射出路37は中心線A1に沿って設けた溝または孔である。ドライバブレード28は、ガイド孔36及び射出路37で中心線A1方向に作動可能である。
電動モータ15はモータケース21内に配置されている。電動モータ15は、ロータ39及びステータ40を有する。ステータ40は、モータケース21に取り付けられている。ロータ39はロータ軸41に取り付けられている。電動モータ15は、ブラシレスモータであり、ロータ39は正回転及び逆回転可能である。
ギヤケース43がシリンダケース19内に設けられている。ギヤケース43は筒形状であり、中心線A2を中心として配置されている。減速機構16はギヤケース43内に設けられている。減速機構16は、複数組のプラネタリギヤ機構を備えている。中心線A1,A2に対して平行な平面内で、中心線A1と中心線A2とが交差して配置、一例として90度の角度で配置されている。なお、図示はしないが、中心線A2に対して垂直な平面内で、中心線A1と中心線A2とは離間して配置されている。
減速機構16の入力要素はロータ軸41に連結されている。回転軸46が筒部33内に設けられている。回転軸46は軸受48,49により回転可能に支持されている。ロータ軸41、減速機構16及び回転軸46は、中心線A2を中心として同心状に配置されている。減速機構16の出力要素は、回転軸46と一体回転するように連結されている。
クラッチ17は筒部33内に配置されている。クラッチ17は、回転軸46とドライバブレード28との間の動力伝達経路を接続及び遮断する。また、クラッチ17は、回転軸46の回転力を、ドライバブレード28の作動力に変換する機能を有する。図3に示すように、クラッチ17は、ピンホイール50、ピニオン51及びラック52を有する。ピンホイール50は、回転軸46に固定されている。ピニオン51は、ピンホイール50に設けられている。ピニオン51は、ピンホイール50の回転方向に沿って配置した複数のピン51Aを有する。
ラック52は、ドライバブレード28に設けられている。ラック52は、ドライバブレード28の作動方向に間隔をおいて配置した複数の凸部52Aを有する。ピニオン51は、ラック52に対して係合可能及び解放可能である。ピニオン51がラック52に係合し、かつ、ピンホイール50が図3で反時計回りに回転すると、ドライバブレード28は、ピンホイール50の回転力で第2方向D2で作動する。ピニオン51がラック52から解放されると、ピンホイール50の回転力はドライバブレード28に伝達されない。
図1に示す打撃部12は、圧力室25の圧力で第1方向D1に常に付勢されている。打撃部12が圧力室25の圧力で第1方向D1で作動することを下降と定義する。第1方向D1及び第2方向D2は中心線A1と平行であり、かつ、第2方向D2は第1方向D1とは逆向きである。打撃部12は、圧力室25の圧力に抗して第2方向D2で作動可能である。打撃部12が図1で第2方向D2で作動することを上昇と定義する。
回転規制機構53が設けられている。回転規制機構53は、電動モータ15が正回転した回転力で、ピンホイール50が図3において反時計回りに回転すること、電動モータ15が逆回転した回転力で、ピンホイール50が時計回りに回転すること、を可能とする。回転規制機構53は、ドライバブレード28の第1方向D1の力がピンホイール50に伝達された場合に、ピンホイール50が時計回りに回転することを阻止する。
図1及び図2に示すように、トリガ54、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が、ハウジング11、主としてハンドル20及びシリンダケース19内に設けられている。第2トリガスイッチ56は、接触子56Aを有する。トリガ54は、ハンドル20に対して中心線A1と平行に作動可能である。トリガ54は、弾性部材57により付勢され、かつ、トリガ54はストッパ58に接触して初期位置で停止可能である。トリガ54は突部54Aを有する。弾性部材57は、一例として金属製のスプリングである。
作業者がトリガ54に操作力を付加すると、トリガ54は弾性部材57の力に抗して初期位置から作動し、かつ、ストッパ58から離れる。作業者がトリガ54に加えた操作力を解除すると、トリガ54は弾性部材57の力でストッパ58に押し付けられ、かつ、初期位置で停止する。
第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56は、トリガ54の作動方向における位置に応じて、それぞれ別々にオン及びオフする。トリガ54が、初期位置にあると、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56は、共にオフする。トリガ54が、初期位置から所定量作動した第1位置にあると、第1トリガスイッチ55はオンし、第2トリガスイッチ56オフする。トリガ54が、初期位置から所定量作動した第2位置にあると、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56は共にオンする。トリガ54が、初期位置から第2位置まで作動する量は、トリガ54が、初期位置から第1位置まで作動する量を超える。
電源部14は、収容ケース59と、収容ケース59内に収容した複数の電池セルと、を有する。電池セルは、二次電池または一次電池の何れでもよい。電池セルは、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケルカドミウム電池等、公知の電池セルを任意に用いることができる。
また、図2のように、マガジン60が射出部32に取り付けられている。マガジン60は釘61を収容する。マガジン60は、複数の釘61を1列に並べて収容可能である。釘61は、頭部の有るもの、または頭部の無いもの、の何れでもよい。マガジン60はフィーダ62を有し、フィーダ62は、マガジン60内の釘61を射出路37へ送る。
プッシュレバー63が、射出部32に取り付けられている。プッシュレバー63は、射出部32に対して中心線A1方向の所定範囲内で作動可能である。図1のように、プッシュレバー63を中心線A1方向に付勢する弾性部材64が設けられている。弾性部材64は、プッシュレバー63を、中心線A1方向でハウジング11に接近させる向きで付勢する。弾性部材64は、一例として、金属製の引張りスプリングである。プッシュレバー63は、一例として合成樹脂製であり、永久磁石65がプッシュレバー63に取り付けられている。
さらに、磁気センサ66が射出部32に設けられている。磁気センサ66は、永久磁石65の磁界の強度を検出してオン及びオフする。つまり、磁気センサ66は、プッシュレバー63の中心線A1方向における位置を検出する。
アーム67が射出部32に取り付けられている。アーム67は、一例として金属製または合成樹脂製であり、アーム67は、支持軸68を中心として作動可能である。付勢部材69が射出部32に設けられている。付勢部材69は、アーム67を図2において反時計回りに付勢する。付勢部材69は、一例として、ねじりコイルスプリングである。
ソレノイド70が、射出部32に設けられている。ソレノイド70は、コイル71、プランジャ72及び永久磁石73を有する、キープソレノイドである。プランジャ72は磁性材料製、一例として鉄製であり、プランジャ72は中心線A3方向に作動可能である。中心線A2と中心線A3とが平行に配置されている。中心線A1と平行な平面内で、中心線A1と中心線A3とが交差して配置、一例として90度の角度で交差して配置されている。また、図示はしないが、中心線A2に対して垂直な平面内で、中心線A1と中心線A3とが離間して配置されている。さらに、プランジャ72とアーム67とが連結されている。
図4に示すスイッチ回路74がソレノイド70と電源部14との間に設けられている。スイッチ回路74は、オン及びオフが可能である。スイッチ回路74は、ソレノイド70に対する電流の供給または電流の供給を停止する。ソレノイド70に対する電流の供給を停止すると、プランジャ72は永久磁石73の吸引力で停止する。ソレノイド70に対して電流を供給すると、プランジャ72は永久磁石73の吸引力に抗して、中心線A3方向に作動する。
スイッチ回路74は、電源部14からソレノイド70に供給する電流の向きを切り替え可能である。ソレノイド70に対して供給する電流の向きを切り替えると、プランジャ72が中心線A3方向で作動する向きが切り替わる。プランジャ72が、図2において中心線A3方向でトリガ54から離間する方向に作動すると、アーム67は反時計回りに作動する。アーム67が反時計回りに作動すると、アーム67の作動力がプッシュレバー63に伝達される。プッシュレバー63は、弾性部材64の力に抗してハウジング11から離間する向きで中心線A1方向に作動する。
プランジャ72が、中心線A3方向でトリガ54に接近する方向に作動すると、アーム67は図2で時計回りに作動する。また、プッシュレバー63は、弾性部材64の力でハウジング11に接近する向きで中心線A1方向に作動する。
図1に示すように、基板184が装着部22内に設けられている。基板184に、図4に示す制御部75が設けられている。制御部75は、入出力インタフェース、演算処理部及び記憶部を有するマイクロコンピュータである。また、電源部14及び電動モータ15に対して電気的に接続されるインバータ回路76が設けられている。インバータ回路76は、電動モータ15のステータ40と電源部14とを接続及び遮断する。インバータ回路76は、複数のスイッチング素子を備え、制御部75は、複数のスイッチング素子を、それぞれ単独でオン及びオフする。
また、位置検出センサ77及び位相センサ78が、ハウジング11内に設けられている。位置検出センサ77は、ピンホイール50の回転方向の位置を検出して信号を出力する。位相センサ78は、ロータ39の回転方向の位相を検出する。
第1トリガスイッチ55、第2トリガスイッチ56、位置検出センサ77、位相センサ78から出力される信号は、制御部75にそれぞれ入力される。制御部75は、入力される信号を処理して、インバータ回路76及びスイッチ回路74を制御する。このように、制御部75は、電動モータ15の停止、回転、回転方向を制御し、かつ、ソレノイド70のプランジャ72の停止及び作動、プランジャ72の作動方向を制御する。
次に、打込機10の使用例を、図2を参照して説明する。ここでは、金具を相手材79に固定する例を説明する。金具は取り付け孔を有し、釘61の先端61Aを、金具の取り付け孔に挿入し、かつ、釘61を打撃すると、釘61が相手材79に打ち込まれ、金具が相手材79に固定される。なお、金具は便宜上、図示していない。
図2は、打込機10の初期状態を示す。打込機10の初期状態は、作業者がトリガ54に対する操作力を解除し、かつ、電動モータ15が停止している状態である。トリガ54に対する操作力が解除されていると、トリガ54は初期位置で停止している。このため、第1トリガスイッチ55がオフし、かつ、第2トリガスイッチ56がオフしている。
制御部75は、第1トリガスイッチ55のオフ及び第2トリガスイッチ56のオフを検出すると、ソレノイド70を初期状態に制御する。ソレノイド70が初期状態にあると、電源部14から電流の供給が停止され、かつ、プランジャ72が永久磁石73の吸引力で初期位置に停止している。
プランジャ72が初期位置で停止していると、アーム67は停止している。プッシュレバー63は弾性部材64の力でハウジング11に接近する向きで付勢され、プッシュレバー63は、アーム67に接触し、かつ、初期位置で停止している。プッシュレバー63が初期位置で停止していると、プッシュレバー63の先端63Aは、中心線A1方向で、釘61の先端61Aと、ハウジング11との間に位置する。釘61は、複数の釘61のうち、射出路37に最も近い位置の釘である。
また、プッシュレバー63が初期位置で停止していると、磁気センサ66はオフしている。制御部75は、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオフし、かつ、磁気センサ66がオフしていることを検出すると、制御部75は、電動モータ15を停止させる。
また、電動モータ15が停止している状態で、ピニオン51はラック52に係合しており、打撃部12は、圧力室25の圧力を受けて第1方向D1で付勢されている。このため、ピンホイール50は、図3で時計回りの回転力を受けている。回転規制機構53は回転軸46の回転を阻止しており、打撃部12は待機位置で停止している。本実施形態において、打撃部12が待機位置で停止していると、ピストン27はバンパ35から離間しているものとする。打撃部12が待機位置で停止していると、中心線A1方向において、ドライバブレード28の先端28Aは、釘61の頭部61Bと先端61Aとの間に位置する。
作業者は、打込機10を初期状態とし、釘61の先端61Aを金具の取り付け孔に挿入し、かつ、釘61の先端61Aを相手材79に接触させる。この状態で、プッシュレバー63の先端63Aは相手材79から離間している。次いで、作業者がトリガ54に操作力を付加し、トリガ54を初期位置から第1位置へ作動させる。トリガ54が初期位置から第1位置へ作動すると、第1トリガスイッチ55はオンし、かつ、第2トリガスイッチ56はオフする。
すると、制御部75は、スイッチ回路74を制御して、電源部14からソレノイド70に対して電流を供給させ、かつ、ソレノイド70に対する電流の供給を停止する。初期位置で停止しているプランジャ72は、図2でトリガ54から離間する向きに作動し、プランジャ72は、図5に示す作動位置で停止する。プランジャ72が初期位置から作動位置に向けて作動すると、アーム67が図2で反時計回りに作動する。アーム67の作動力がプッシュレバー63に伝達され、プッシュレバー63は、弾性部材64の力に抗してハウジング11から離間する向きで作動する。プッシュレバー63の先端63Aが、図5のように相手材79に接触すると、プッシュレバー63が作動位置で停止し、かつ、アーム67が停止する。プッシュレバー63が作動位置で停止すると、磁気センサ66はオフされている。また、制御部75は、第1トリガスイッチ55がオンし、かつ、第2トリガスイッチ56はオフしていると、電動モータ15を停止させる。
作業者がトリガ54に付加する操作力を増加し、トリガ54を図5に実線で示す第1位置から、図5に二点鎖線で示す第2位置へ作動させる。すると、第2トリガスイッチ56の接触子56Aが、トリガ54の突部54Aに押されて第2トリガスイッチ56がオンし、かつ、第1トリガスイッチ55がオンする。制御部75は、磁気センサ66がオフされ、かつ、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオンすると、電動モータ15を正回転させる。電動モータ15の回転力は、減速機構16を経由して回転軸46に伝達され、ピンホイール50が図3で反時計回りに回転する。
ピンホイール50が図3で反時計回りに回転し、かつ、ピニオン51がラック52に係合していると、打撃部12は第2方向D2で作動する。打撃部12が第2方向D2で作動すると、圧力室25の圧力が上昇する。
ピストン27が上死点に到達すると、ピニオン51がラック52から解放される。すると、打撃部12は、圧力室25の圧力により、図1において第1方向D1で作動、つまり、下降する。打撃部12が下降すると、ドライバブレード28は、射出路37にある釘61を打撃し、釘61は相手材79に打ち込まれる。釘61は金具を相手材79に固定する。射出路37は、釘61の移動方向が、中心線A1と平行となるようにガイドする。つまり、射出路37は、釘61の移動方向が、中心線A1に対して交差しないようにガイドする。
また、ピストン27は、釘61が相手材79に打ち込まれた後、図1のようにバンパ35に衝突する。バンパ35は中心線A1方向の荷重を受けて弾性変形し、バンパ35は打撃部12の運動エネルギの一部を吸収する。ピストン27がバンパ35に接触している状態において、打撃部12の中心線A1方向の位置は、下死点である。
また、制御部75は電動モータ15を回転させており、ピニオン51がラック52から係合すると、打撃部12は下死点から上死点に向けて上昇する。制御部75は、位置検出センサ77の信号を処理して、中心線A1方向における打撃部12の位置を検出している。制御部75は、打撃部12が待機位置に到達すると、電動モータ15を停止させる。
作業者は、釘61で金具を相手材79に固定した後、トリガ54に対する操作力を解除する。すると、トリガ54は第2位置から作動して初期位置に戻り、トリガ54は初期位置で停止する。トリガ54が初期位置で停止すると、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオフする。制御部75は、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオフしたことを検出すると、ソレノイド70に電流を供給し、かつ、ソレノイド70に対する電流の供給を停止する。
このため、作動位置で停止しているプランジャ72は、図5でトリガ54に接近する向きで作動し、かつ、プランジャ72は、図2に示す初期位置で停止する。プランジャ72がトリガ54に接近する向きで作動し、かつ、初期位置で停止すると、アーム67は図5で時計回りに作動し、かつ、停止する。さらに、プッシュレバー63は弾性部材64の力でハウジング11に近づく向きで作動し、かつ、アーム67に接触して図2に示す初期位置で停止する。
次に、釘61の先端61Aが相手材79から離間している状態において、作業者がトリガ54に操作力が付加する例を、図6を参照して説明する。作業者がトリガ54に操作力を付加して、第1トリガスイッチ55がオンすると、制御部75はソレノイド70に電流を供給し、かつ、電流の供給を停止する。このため、プランジャ72がトリガ54から離間する向きで作動し、プランジャ72が作動位置で停止する。アーム67は、反時計回りに作動し、プッシュレバー63はハウジング11から離間する。
釘61の先端61Aが相手材79から離間しているため、プッシュレバー63は相手材79に接触することなく作動し、プッシュレバー63は、図6に示す最大作動位置で停止する。プッシュレバー63が最大作動位置に到達すると、磁気センサ66がオンする。磁気センサ66がオンすると、作業者がトリガ54に付加する操作力を増加し、トリガ54が第1位置から第2位置へ作動して、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオンしても、制御部75は電動モータ15を停止させる。つまり、打撃部12は待機位置で停止しており、釘61の先端61Aが相手材79から離間している状態で、打撃部12が作動することを回避できる。
このように、かつ、プッシュレバー63が図6に示す最大作動位置にあると、磁気センサ66がオンし、制御部75は、電動モータ15を停止させる。プランジャ72及びアーム67は、プッシュレバー63がハウジング11に接近する向きの作動を阻止している。プランジャ72が中心線A3方向に作動して、プランジャ72が作動位置から初期位置へ作動しない限り、プッシュレバー63は最大作動位置に停止し、磁気センサ66はオンしている。このため、ハウジング11の一部、または釘61の先端61Aが、相手材79とは異なる物体に接触して、ハウジング11が中心線A1方向に振動しても、プランジャ72が中心線A3方向に作動することを阻止可能である。したがって、釘61の先端61Aが相手材79から離間している状態で、第1トリガスイッチ55及び第2トリガスイッチ56が共にオンした場合に、打撃部12が作動することを確実に回避できる。
(実施形態2) 打込機の実施形態2を、主として図7、図8及び図9を参照して説明する。図7及び図8に示す打込機10のうち、図1及び図2に示す打込機10と同様の構成は、図1及び図2と同じ符号を付してある。
プッシュレバー80は、射出部32に取り付けられており。プッシュレバー80は、射出部32に対して中心線A1方向に作動可能である。プッシュレバー80は、ストッパ84を有する。ストッパ84は、プッシュレバー80と共に中心線A1方向に作動する。弾性部材81は、プッシュレバー80を中心線A1方向で、ハウジング11から離間させる向きで付勢する。弾性部材81は、一例として金属製の圧縮スプリングである。弾性部材81に付勢されるプッシュレバー80は、ストッパ82に接触して初期位置で停止する。トリガスイッチ83がハンドル20に設けられている。トリガスイッチ83は、トリガ54に操作力が付加されるとオンし、トリガ54に対する操作力が解除されるとオフする。
ソレノイド85が、マガジン60に設けられている。ソレノイド85は、コイル86、プランジャ87及び永久磁石88を有する、キープソレノイドである。プランジャ87は磁性材料製、一例として鉄製であり、プランジャ87は中心線A4方向に作動可能である。図3に示す中心線A2と、図7に示す中心線A4とが平行に配置されている。図7のように、中心線A1と平行な平面内で、中心線A1と中心線A4とが交差して配置、一例として90度の角度で交差して配置されている。また、図示はしないが、図3の中心線A2に対して垂直な平面内で、中心線A1と中心線A4とが離間して配置されている。
図9に示すスイッチ回路89がソレノイド85と電源部14との間に設けられている。スイッチ回路89は、オン及びオフが可能である。スイッチ回路89は、ソレノイド85に対する電流の供給または電流の供給を停止する。ソレノイド85に対する電流の供給を停止すると、プランジャ87は永久磁石88の吸引力で停止する。ソレノイド85に対して電流を供給すると、プランジャ87は永久磁石88の吸引力に抗して、中心線A4方向に作動する。
スイッチ回路89は、電源部14からソレノイド85に供給する電流の向きを切り替え可能である。ソレノイド85に対して供給する電流の向きを切り替えると、プランジャ87が中心線A4方向で作動する向きが切り替わる。プランジャ87は、図7における中心線A4方向で、プッシュレバー80から離間する方向、及びプッシュレバー80に接近する方向に作動可能である。
さらに、図9に示すプッシュレバースイッチ185が設けられている。プッシュレバースイッチ185は、一例として射出部32またはハウジング11に設けられている。プッシュレバースイッチ185は、プッシュレバー80が初期位置で停止しているとオフする。プッシュレバースイッチ185は、プッシュレバー80が相手材79に押し付けられて、プッシュレバー80が、初期位置からハウジング11に接近する向きで所定量作動した位置に到達するとオンする。
さらにまた、残量検出センサ90がマガジン60に設けられている。残量検出センサ90は、接触センサまたは非接触センサの何れでもよい。残量検出センサ90は、マガジン60が保持している釘61の数を検出して信号を出力する。本実施形態の残量検出センサ90は、釘61の数が所定値以上でオフし、釘61の数が所定値未満でオンする。所定値は、“1”以上の整数である。トリガスイッチ83の信号、プッシュレバースイッチ185の信号、残量検出センサ90の信号は、制御部75に入力される。制御部75は、スイッチ回路89及びインバータ回路76を制御する。
図7及び図8に示す打込機10は、制御部75が残量検出センサ90のオフを検出していると、制御部75は、プランジャ87が初期位置で停止している状態で、ソレノイド85に対する電流の供給を停止する。プランジャ87の初期位置は、プランジャ87がプッシュレバー80から離間した位置である。プランジャ87が初期位置で停止していると、プランジャ87の全部が、ストッパ84の作動領域外に位置する。
このため、作業者がプッシュレバー80を相手材79に押し付けると、ストッパ84はプランジャ87に接触することはない。図7及び図8に示す打込機10は、図9に示す制御部75がプッシュレバースイッチ185のオンを検出し、かつ、トリガスイッチ83のオンを検出すると、電動モータ15が作動する。このため、打撃部12が作動して、打撃部12が釘61を打撃する。
また、図7及び図8に示す打込機10は、図9に示す制御部75が、プッシュレバースイッチ185、または、トリガスイッチ83の少なくとも一方のオフを検出すると、電動モータ15を停止させる。このため、打撃部12は釘61を打撃しない。
これに対して、制御部75が残量検出センサ90のオンを検出していると、制御部75は、プランジャ87が作動位置で停止している状態で、ソレノイド85に対する電流の供給を停止する。プランジャ87の作動位置は、プランジャ87がプッシュレバー80に接近した位置である。プランジャ87が作動位置で停止していると、プランジャ87の一部が、ストッパ84の作動領域内に位置する。
このため、作業者がプッシュレバー80を相手材79に押し付けても、ストッパ84がプランジャ87に接触すると、プッシュレバー80の作動が阻止される。つまり、プッシュレバースイッチ185はオフに保持される。したがって、釘61の数が所定値未満であると、制御部75は電動モータ15を停止させる。つまり、打撃部12は作動せず、空打ちを防止できる。空打ちとは、釘61が射出路37に無い状態で、打撃部12が第1方向D1で作動することである。
このように、プランジャ87は中心線A4方向に作動可能であり、プランジャ87が作動位置で停止していると、空打ちを防止できる。プランジャ87が中心線A4方向に作動して、プランジャ87が作動位置から初期位置へ作動しない限り、プッシュレバー80の作動が阻止され、プッシュレバースイッチ185はオンしない。このため、ハウジング11の一部、またはプッシュレバー80の先端が、相手材79とは異なる物体に接触して、ハウジング11が中心線A1方向に振動しても、プランジャ87が中心線A4方向に作動することを阻止可能である。したがって、空打ちを確実に防止できる。
(実施形態3) 打込機の実施形態3を、図10、図11、図12、図13及び図14を参照して説明する。打込機100は、ハウジング111、シリンダ112、打撃部113、トリガ114、射出部115及びプッシュレバー116を有する。また、マガジン117が打込機110に取り付けられている。ハウジング111は、筒形状の胴部118と、胴部118に固定したヘッドカバー121と、胴部118に接続されたハンドル119と、を有する。
図10のように、蓄圧室120が、ハンドル119の内部、胴部118の内部、ヘッドカバー121の内部に亘って形成されている。エアホースがハンドル119に接続される。圧縮性気体としての圧縮空気は、エアホース内を通って蓄圧室120内に供給される。シリンダ112は胴部118内に設けられている。ヘッドカバー121は、排気通路124を有する。排気通路124は、ヘッドカバー121の内部と、ハウジング111の外部B1とをつなぐ。
ヘッドバルブ131がヘッドカバー121内に設けられている。ヘッドバルブ131は、シリンダ112の中心線A7方向に作動可能である。ヘッドバルブ131とヘッドカバー121との間に、制御室127が形成されている。付勢部材128が、制御室127に設けられている。付勢部材128は、一例として、金属製の圧縮コイルスプリングである。付勢部材128は、ヘッドバルブ131を中心線A7方向でシリンダ112に近付ける向きで付勢する。
ストッパ129がヘッドカバー121内に設けられている。ストッパ129は一例として合成ゴム製である。シリンダ112は、胴部118に対して中心線A7方向に位置決め固定されている。シリンダ112において、中心線A7方向でヘッドバルブ131に最も近い箇所の端部に、バルブシート132が取り付けられている。バルブシート132は環状であり、かつ、合成ゴム製である。ヘッドバルブ131とバルブシート132との間にポート133が形成される。ヘッドバルブ131は、蓄圧室120内の圧力を常時受けており、ヘッドバルブ131は、中心線A7方向でバルブシート132から離間する向きに付勢される。ヘッドバルブ131は、ポート133を開閉する。
打撃部113は、ピストン134と、ピストン134に固定されたドライバブレード135と、を有する。ピストン134は、シリンダ112内に配置され、打撃部113は、中心線A7方向に作動可能である。ピストン134の外周面にシール部材215が取り付けられている。ピストン上室136が、ストッパ129とピストン134との間に形成される。ヘッドバルブ131がポート133を開いていると、ピストン上室136と蓄圧室120とが接続される。また、ピストン上室136と排気通路124とが遮断される。ヘッドバルブ131がポート133を閉じていると、ピストン上室136と蓄圧室120とが遮断される。また、ピストン上室136と排気通路124とが接続される。
図11のように、バンパ137が、シリンダ112内に設けられている。バンパ137は、合成ゴム製、または、シリコンゴム製である。バンパ137は軸孔138を有し、ドライバブレード135は軸孔138内で中心線A7方向に移動可能である。シリンダ112内において、ピストン134とバンパ137との間にピストン下室139が形成されている。シール部材215は、ピストン下室139とピストン上室136とを気密に遮断する。
ホルダ140が胴部118内に設けられている。ホルダ140は筒形状である。ホルダ140は、シリンダ112と同心状に、かつ、シリンダ112の外側に配置されている。シリンダ112を径方向に貫通する通路141,142が設けられている。通路142は、中心線A7方向で通路141と射出部115との間に配置されている。戻り空気室143が、シリンダ112の外面と胴部118との間に形成されている。通路141は、ピストン下室139と戻り空気室143とをつなぐ。
逆止弁144がシリンダ112に設けられている。逆止弁144は、シリンダ112内の空気が戻り空気室143に流れようとすると、通路141を開く。逆止弁144は、戻り空気室143の空気がシリンダ112内に流れようとすると、通路141を閉じる。通路142は、戻り空気室143とピストン下室139とを、常に接続する。ピストン下室139及び戻り空気室143内に亘って、圧縮空気が封入されている。
図12のように、トリガ114はハウジング111に取り付けられている。トリガ114は、ハウジング111に対して支持軸147を介して取り付けられている。トリガ114は、支持軸147を中心として、所定角度の範囲内で作動可能である。トリガ114を付勢する付勢部材180が設けられている。付勢部材180は、トリガ114を支持軸147を中心として時計回りに付勢する。付勢部材180は、一例として金属製のスプリングである。筒形状のホルダ148が、ハウジング111に取り付けられている。付勢部材180により付勢されるトリガ114は、ホルダ148に接触した初期位置で停止する。
図12のように、アーム149がトリガ114に取り付けられている。アーム149はトリガ114に対して支持軸150を中心として、所定角度の範囲内で作動可能である。アーム149を付勢する付勢部材181が設けられている。付勢部材181は、図12においてアーム149を反時計回りに付勢する。付勢部材181は、一例として金属製のスプリングである。付勢部材181により付勢されるアーム149の自由端は、支持部183に接触して初期位置で停止する。
図12のように、トリガバルブ151がハウジング111に設けられている。トリガバルブ151は、プランジャ152、第1ボディ153、第2ボディ154、弁体155及び付勢部材169を有する。プランジャ152は、中心線A5方向に作動可能である。中心線A5と中心線A7とが平行に配置されている。第1ボディ153は筒形状である。通路156が第1ボディ153を径方向に貫通して形成され、通路156は、通路157を介して制御室127に接続されている。
また、ハンドル119は通路158を有し、通路158は、蓄圧室120と第1ボディ153の内部とを接続している。第2ボディ154は、通路160を有する。弁体155は、第1ボディ153の内部に配置され、弁体155は、第1ボディ153に対して中心線A5方向に作動可能である。弁体155の外周面にシール部材161,162,163が取り付けられている。
図10に示す射出部115は、一例として、金属製または非鉄金属製である。射出部115は、射出路172を有する。射出路172内に中心線A7が位置し、ドライバブレード135は射出路172内で中心線A7方向に移動可能である。マガジン117は、射出部115に固定されている。マガジン117は釘173を収容する。マガジン117は、フィーダ174を有し、フィーダ174はマガジン117内の釘173を射出路172に送る。
プッシュレバー116は、射出部115に対して中心線A7方向に作動可能に取り付けられている。また、伝達部材175がホルダ148により作動可能に支持されている。伝達部材175は、プッシュレバー116に対して、動力伝達可能に接続されている。伝達部材175は、プッシュレバー116と平行に作動可能である。伝達部材175は、付勢部材176により、アーム149から離間する向きで付勢されている。付勢部材176は、一例として金属製のスプリングである。
図12のように、ソレノイド200がハウジング111、一例としてハンドル119に設けられている。ソレノイド200は、コイル201、プランジャ202及び永久磁石203を有する、キープソレノイドである。プランジャ202は磁性材料、例えば、鉄製または鋼製である。プランジャ202は、中心線A6方向に作動可能である。つまり、プランジャ202は、弁体155に対して接近及び離間可能である。中心線A7と平行な平面内で、中心線A6と中心線A7とが交差、一例として90度の角度で交差して配置されている。ソレノイド200は、コイル201に電流が流れると、プランジャ202が永久磁石203の吸引力に抗して中心線A6方向に作動する。コイル201に流れる電流の向きが替わると、プランジャ202が作動する向きが切り替わる。コイル201に対する電流の供給が停止すると、プランジャ202は永久磁石203の吸引力で停止する。
また、第1ボディ153を径方向に貫通する支持孔204が設けられている。支持孔204は、第1ボディ153の内部と外部とをつなぐ。プランジャ202の一部は、支持孔204に配置されている。第1ボディ153にシール部材205が取り付けられている。シール部材205は、環状であり、かつ、合成ゴム製である。シール部材205は、プランジャ202の外周面に接触し、シール部材205は、支持孔204の内周面とプランジャ202の外周面との間を気密にシールする。弁体155の外周面に、環状の係合部206が設けられている。係合部206は、中心線A5に対して垂直な端面である。
打込機10は、図14に示す制御系統を有する。モード選択部材207が設けられている。モード選択部材207は、図13に示すように、一例としてハウジング111に設けられている。作業者は、モード選択部材207を操作して第1モードと第2モードとを切り替えることが可能である。作業者は、プッシュレバー116を相手材208に押し付けた状態で、トリガ114に操作力を付加する手順で打込機100を使用する場合、予め第1モードを選択する。作業者は、トリガ114に操作力を付加した状態で、プッシュレバー116を相手材208に押し付ける手順で打込機100を使用する場合、予め第2モードを選択する。
図13のように、電源部209及び制御部210が、マガジン117に設けられている。電源部209は、電池セルを有する。制御部210は、入出力インタフェース、演算処理部及び記憶部を有するマイクロコンピュータである。制御部210と電源部209とを電気的に接続及び遮断する電源スイッチ211が設けられている。電源スイッチ211は、第1モードが選択されるとオフし、第2モードが選択されるとオンする。電源スイッチ211がオフすると、電源部209の電流は制御部210に供給されず、制御部210は停止する。電源スイッチ211がオンすると、電源部209の電流が制御部210に供給され、制御部210が起動する。
トリガスイッチ212及びプッシュレバースイッチ213が設けられている。トリガスイッチ212は、一例としてハウジング111に設けられている。トリガスイッチ212は、トリガ114に操作力が付加されるとオンし、かつ、トリガ114に対する操作力が解除されるとオフする。プッシュレバースイッチ213は、一例として射出部115に設けられている。プッシュレバースイッチ213は、プッシュレバー116が相手材208に押し付けられてプッシュレバー116が作動するとオンし、かつ、プッシュレバー116が相手材208から離間するとオフする。
電源部209とソレノイド200とを、電気的に接続及び遮断するスイッチ回路214が設けられている。スイッチ回路214は、ソレノイド200に対して電流を供給及び停止することに加え、ソレノイド200に供給する電流の向きを切り替える。制御部210が起動していると、トリガスイッチ212の信号、及びプッシュレバースイッチ213の信号を処理する。制御部210は、スイッチ回路214を制御する。
次に、打込機100の使用例を説明する。作業者が、モード選択部材207を操作して第1モードを選択すると、電源部209から制御部210に電流は供給されない。このため、制御部210は停止している。また、第1モードが選択されていると、ソレノイド200に電流は供給されず、プランジャ202は、図12に示す初期位置で停止している。つまり、プランジャ202の全部は、弁体155の作動範囲外に位置する。
また、第1モードが選択されている状態で、トリガ114に対する操作力が解除されていること、プッシュレバー116が相手材208から離れていること、の少なくとも一方が成立していると、打込機110のトリガバルブ151、ヘッドバルブ131、打撃部113は、次のような初期状態にある。
図12のように、プランジャ152が初期位置で停止しており、シール部材162は、通路156と通路160とを遮断している。シール部材161は、第1ボディ153から離れ、蓄圧室120は、通路158、通路156及び通路157を介して制御室127につながっている。
このため、蓄圧室120の圧縮空気が制御室127に供給されており、ヘッドバルブ131は、付勢部材128の付勢力及び制御室127の圧力でバルブシート132に押し付けられている。つまり、ヘッドバルブ131は、ポート133を閉じている。また、ピストン上室136は、排気通路124を介して外部B1につながっている。したがって、ピストン上室136の圧力は、大気圧と同じであり、かつ、ピストン下室139の圧力よりも低い。このため、ピストン134は、ピストン下室139の圧力でストッパ129に押し付けられた状態で停止している。このように、打撃部113は、図10に示す上死点で停止している。
次に、作業者がプッシュレバー116を相手材208に押し付け、かつ、トリガ114に操作力を付加すると、トリガ114は、図12において支持軸147を中心として反時計回りに作動する。すると、アーム149の作動力がプランジャ152に伝達される。プランジャ152は、付勢部材169の付勢力に抗して初期位置から作動し、プランジャ152が作動位置で停止する。
プランジャ152が作動位置で停止すると、弁体155は、蓄圧室120の圧力でアーム149に接近する向きで作動して停止する。すると、シール部材161は蓄圧室120と通路156とを遮断する。また、シール部材162は、第1ボディ153から離れ、通路156と通路160とがつながる。このため、制御室127の圧縮空気は、通路157、通路156、通路160を介して外部B1に排出され、制御室127の圧力が大気圧と同じになる。
制御室127の圧力が大気圧と同じになると、ヘッドバルブ131は、蓄圧室120の圧力で付勢部材128の付勢力に抗して作動し、ヘッドバルブ131は、バルブシート132から離間する。つまり、ヘッドバルブ131はポート133を開き、蓄圧室120は、ピストン上室136に接続される。また、ヘッドバルブ131は、ピストン上室136と排気通路124とを遮断する。
すると、蓄圧室120の圧縮空気がピストン上室136に供給され、ピストン上室136の圧力が上昇する。ピストン上室136の圧力がピストン下室139の圧力よりも高くなると、打撃部113は、上死点から下死点からに向けて第1方向D3で作動し、ドライバブレード135が射出路172内の釘173を打撃する。射出路172は、釘173が中心線A7と平行に移動するように規制し、かつ、釘173が、中心線A7に対して交差して移動しないように規制する。そして移動方向が気打撃された釘173は、相手材208に打ち込まれる。
打撃部113が釘173を相手材208に打ち込んだ後、図11のように、ピストン134がバンパ137に衝突し、バンパ137は打撃部113の運動エネルギの一部を吸収する。ピストン134がバンパ137に衝突した時点における打撃部113の位置は、下死点である。また、打撃部113が第1方向D3で作動中、逆止弁144が通路141を開き、ピストン下室139の圧縮空気は、通路141から戻り空気室143に流れ込む。
作業者がプッシュレバー116を相手材208から離すと、伝達部材175は、付勢部材176の付勢力で、作動位置から初期位置に戻って停止する。また、トリガ114に対する操作力を解除すると、トリガ114は作動位置から初期位置に戻り、アーム149は付勢部材181の付勢力で作動位置から初期位置に戻って停止する。
さらに、プランジャ152は作動位置から初期位置に戻り、弁体155は初期位置に戻って停止する。このため、蓄圧室120は、通路156及び通路157を介して制御室127につながり、通路156と通路160とが遮断される。したがって、ヘッドバルブ131は初期状態に戻ってポート133を閉じる。すると、ピストン上室136の圧力が大気圧と同じになり、打撃部113は、ピストン下室139の圧力で第2方向D4で作動する。第2方向D4は、第1方向D1とは逆向きである。また、戻り空気室143の圧縮空気は、通路142を経由してピストン下室139に流れ込み、打撃部113は上死点に戻り停止する。
次に、作業者がモード選択部材207を操作して第2モードを選択する例を説明する。作業者が第2モードを選択すると、電源スイッチ211がオンし、電源部209から制御部210に電流が供給され、制御部210が起動する。作業者が第2モードを選択した後、トリガスイッチ212がオンし、かつ、プッシュレバースイッチ213がオフしていると、打込機110のトリガバルブ151、ヘッドバルブ131及び打撃部113の状態は、第1モードが選択されている状態と同じである。
また、第2モードが選択された後、トリガスイッチ212がオンすると、制御部210は次の制御を行う。まず、制御部210は、トリガスイッチ212がオンした時点からの経過時間を検出する。制御部210は、経過時間が所定時間内であると、スイッチ回路214をオフし、ソレノイド200に対する電力の供給を停止する。所定時間は、一例として3秒である。このため、ソレノイド200のプランジャ202は、図12に示す初期位置で停止している。つまり、プランジャ202の全部は、弁体155の作動範囲外に位置する。
制御部210は、トリガスイッチ212がオンされてからの経過時間が所定時間内であり、かつ、プッシュレバースイッチ213がオンしたことを検出すると、制御部210は、ソレノイド200に対する電流の供給を停止し、プランジャ202を初期位置に保持させる。また、制御部210は、検出した経過時間をリセットする。
そして、アーム149の作動力がプランジャ152に伝達され、プランジャ152が作動位置で停止する。すると、弁体155は、第1モードが選択されている場合と同様に、蓄圧室120の圧力でトリガ114に接近する向きで作動する。ここで、プランジャ202の全部は、弁体155の作動範囲外に位置する。このため、プランジャ202は、弁体155の作動を阻止しない。したがって、シール部材161は蓄圧室120と通路156とを遮断し、かつ、通路156と通路160とがつながる。つまり、打撃部113は上死点から下死点に向けて作動する。
これに対して、制御部210は、トリガスイッチ212がオンされ、かつ、プッシュレバースイッチ213がオフされている状態で、経過時間が所定時間を超えると、制御部210は、ソレノイド200に対して電流を供給し、かつ、ソレノイド200に対する電流の供給を停止する。すると、プランジャ202は、図15に示す初期位置から弁体155に接近し、プランジャ202が作動位置で停止する。プランジャ202が作動位置で停止すると、プランジャ202の一部は第1ボディ153内に位置する。つまり、プランジャ202の一部は、弁体155の作動範囲内に位置する。
そして、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、プッシュレバー116が、相手材208とは異なる物体に接触したすると、次のような作用が生じる。プッシュレバー116の作動力は、伝達部材175、アーム149を経由してプランジャ152に伝達される。ここで、弁体155が蓄圧室120の圧力でアーム149に接近する向きで作動しようとすると、プランジャ202が係合部206に係合し、プランジャ202が弁体155の作動を阻止する。つまり、トリガバルブ151は、蓄圧室120と通路156とを接続し、かつ、通路156と通路160とを遮断した状態に保持される。
したがって、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、プッシュレバー116が、相手材208とは異なる物体に接触しても、打撃部113は上死点で停止し、打撃部113は釘173を打撃しない。なお、制御部210は、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、トリガスイッチ212のオフを検出すると、検出した経過時間をリセットする。
打込機100は、プッシュレバー116が中心線A7方向に作動可能である。また、弁体155の作動を阻止するプランジャ202が、中心線A6方向に作動可能である。図示はしないが、中心線A7に対して平行な平面内で、中心線A7と中心線A6とが交差して配置、一例として90度の角度で配置されている。
したがって、ハウジング111の一部、またはプッシュレバー116の先端が物体に接触して、ハウジング111が中心線A7方向に振動しても、プランジャ202が中心線A6方向に作動することを阻止可能である。したがって、プランジャ202が作動位置から初期位置に作動することを抑制でき、打撃部113が作動すること防止できる。
また、制御部210は、ソレノイド200のプランジャ202を、初期状態または作動状態に停止させている間、電源部209からソレノイド200に対する電流の供給を停止させる。したがって、電源部209の消費電力が増加することを抑制できる。
(実施形態4) 打込機の実施形態4を、図15を参照して説明する。図15に示す打込機100の構成は、図10、図11、図12及び図13に示す打込機100の構成と同様である。図15に示す打込機100は、図12に示すソレノイド200を有していない。図15に示す打込機100は、ソレノイド216を有する。ソレノイド216は、マガジン117に設けられている。
ソレノイド216は、コイル217、プランジャ218及び永久磁石219を有する、キープソレノイドである。プランジャ218は、中心線A8方向に作動可能である。中心線A7と中心線A8とが交差して配置、一例として90度の角度で配置されている。プランジャ218は磁性材料、例えば、鉄製または鋼製である。
図15に示す打込機100は、図14に示す制御系統を有する。スイッチ回路214は、電源部209とソレノイド216との間に設けられている。制御部210は、スイッチ回路214を制御して、ソレノイド216に対する電流の供給及び停止、電流の向きを制御する。
ソレノイド216は、コイル217に電流が流れると、プランジャ218が永久磁石219の吸引力に抗して中心線A8方向に作動する。制御部210が、ソレノイド216に供給する電流の向きを切り替えると、プランジャ218が作動する向きを変更できる。
制御部210が、ソレノイド216に対する電流の供給を停止すると、プランジャ218は永久磁石219の吸引力により停止する。
プッシュレバー116の作動力を伝達部材175に伝達するアーム220が設けられている。アーム220は係合部221を有する。アーム220は、プッシュレバー116と共に中心線A7方向に作動可能である。
次に、図15に示す打込機100の使用例を説明する。作業者が、モード選択部材207を操作して第1モードを選択すると、電源部209から制御部210に電流は供給されない。このため、制御部210は停止している。また、第1モードが選択されていると、ソレノイド216に電流は供給されず、プランジャ218は、図15に実線で示す初期位置で停止している。つまり、プランジャ218の全部は、係合部221の作動範囲外に位置する。
また、第1モードが選択されている状態で、トリガ114に対する操作力が解除されていること、プッシュレバー116が相手材208から離れていること、の少なくとも一方が成立していると、打込機110のトリガバルブ151、ヘッドバルブ131、打撃部113は、実施形態3の打込機100と同じ初期状態にある。このため、図10の打撃部113は上死点で停止している。
次に、作業者がプッシュレバー116を相手材208に押し付け、かつ、トリガ114に操作力を付加すると、プッシュレバー116の作動力は、アーム220及び伝達部材175を介してアーム149に伝達される。したがって、トリガバルブ151が初期状態から作動状態となり、打撃部113が図10で第1方向D3で作動する。
次に、作業者がモード選択部材207を操作して第2モードを選択する例を説明する。作業者が第2モードを選択すると、電源スイッチ211がオンし、電源部209から制御部210に電流が供給され、制御部210が起動する。作業者が第2モードを選択した後、トリガスイッチ212がオンし、かつ、プッシュレバースイッチ213がオフしていると、打込機110のトリガバルブ151、ヘッドバルブ131及び打撃部113の状態は、第1モードが選択されている状態と同じである。
また、第2モードが選択された後、トリガスイッチ212がオンすると、制御部210は次の制御を行う。まず、制御部210は、トリガスイッチ212がオンした時点からの経過時間を検出する。制御部210は、経過時間が所定時間内であると、スイッチ回路214をオフし、ソレノイド216に対する電力の供給を停止する。所定時間は、一例として3秒である。このため、ソレノイド216のプランジャ218は、図15に実線で示す初期位置で停止している。つまり、プランジャ218の全部は、係合部221の作動範囲外に位置する。
制御部210は、トリガスイッチ212がオンされてからの経過時間が所定時間内であり、かつ、プッシュレバー116が相手材208に押し付けられてプッシュレバースイッチ213がオンしたことを検出すると、制御部210は、ソレノイド216に対する電流の供給を停止し、プランジャ218を初期位置に保持させる。また、制御部210は、検出した経過時間をリセットする。
プッシュレバー116が相手材208に押し付けられてハウジング111に接近する向きで作動する場合、プランジャ218はアーム220の作動を阻止しない。したがって、トリガバルブ151は初期状態から作動状態に切り替わり、図10に示す打撃部113は、第1方向D3で作動する。
これに対して、制御部210は、トリガスイッチ212がオンされ、かつ、プッシュレバースイッチ213がオフされている状態で、経過時間が所定時間を超えると、制御部210は、ソレノイド216に対して電流を供給し、かつ、ソレノイド216に対する電流の供給を停止する。すると、プランジャ218はアーム220に接近し、プランジャ218は、図15に二点鎖線で示す作動位置で停止する。プランジャ218が作動位置で停止すると、プランジャ218の一部は係合部221の作動範囲内に位置する。
そして、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、プッシュレバー116が、相手材208とは異なる物体に接触したすると、次のような作用が生じる。係合部221がプランジャ218に係合し、プランジャ218がプッシュレバー116の作動を阻止する。つまり、トリガバルブ151は初期状態に保持される。
したがって、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、プッシュレバー116が、相手材208とは異なる物体に接触しても、打撃部113は上死点で停止し、打撃部113は釘173を打撃しない。なお、制御部210は、トリガスイッチ212がオンし、かつ、経過時間が所定時間を超えてから、トリガスイッチ212のオフを検出すると、検出した経過時間をリセットする。
打込機100は、プッシュレバー116が中心線A7方向に作動可能である。また、プッシュレバー116の作動を阻止するプランジャ218が、中心線A8方向に作動可能である。中心線A7に対して平行な平面内で、中心線A7と中心線A8とが、90度の角度で交差して配置されている。
したがって、ハウジング111の一部、またはプッシュレバー116の先端が物体に接触して、ハウジング111が中心線A7方向に振動しても、プランジャ218が中心線A8方向に作動することを阻止可能である。したがって、プランジャ218が作動位置から初期位置へ作動することを抑制でき、打撃部113が作動すること防止できる。
また、制御部210は、ソレノイド216のプランジャ218を、初期状態または作動状態に停止させている間、電源部209からソレノイド216に対する電流の供給を停止させる。したがって、電源部209の消費電力が増加することを抑制できる。
打込機の実施形態で開示した事項と、請求項に記載されている事項との関係の一例は、次のとおりである。打込機10,100は、打込機の一例である。打撃部12,113は、打撃部の一例である。釘61,173は、止具の一例である。第1方向D1,D3は、打撃部が止具を打撃する方向の一例である。電動モータ15、ピンホイール50、クラッチ17及び圧力室25は、駆動部の一例である。また、ピストン下室139、ピストン上室136及びヘッドバルブ131は、駆動部の一例である。射出部32,115は、射出部の一例である。
ソレノイド70,85,200,216は、それぞれ切替機構の一例である。プランジャ72が初期位置で停止していることが、ソレノイド70の第1状態の一例である。プランジャ87が初期位置で停止していることが、ソレノイド85の第1状態の一例である。プランジャ202が初期位置で停止していることが、ソレノイド200の第1状態の一例である。プランジャ218が初期位置で停止していることが、ソレノイド216の第1状態の一例である。
プランジャ72が作動位置で停止していることが、ソレノイド70の第2状態の一例である。プランジャ87が作動位置で停止していることが、ソレノイド85の第2状態の一例である。プランジャ202が作動位置で停止していることが、ソレノイド200の第2状態の一例である。プランジャ218が作動位置で停止していることが、ソレノイド216の第2状態の一例である。
クラッチ17のピニオン51とラック52とが解放している状態が、駆動部の第1駆動状態の一例である。クラッチ17のピニオン51とラック52とが係合している状態が、駆動部の第2駆動状態の一例である。
ヘッドバルブ131が、ポート133を開いており、かつ、ピストン上室136と蓄圧室120とを接続している状態が、第1駆動状態の一例である。ヘッドバルブ131が、ポート133を閉じており、かつ、ピストン上室136と蓄圧室120とを遮断している状態が、第2駆動状態の一例である。
ソレノイド70のプランジャ72が作動する中心線A3方向が、切替機構の作動方向の一例である。ソレノイド85のプランジャ87が作動する中心線A4方向が、切替機構の作動方向の一例である。ソレノイド200のプランジャ202が作動する中心線A6方向が、切替機構の作動方向の一例である。ソレノイド216のプランジャ218が作動する中心線A8方向が、切替機構の作動方向の一例である。中心線A1,A7は、それぞれ、止具の移動方向、止具の打ち込み方向、接触部材の作動方向の一例である。コイル71,86,201,217は、それぞれコイルの一例である。プランジャ72,87,202,218は、それぞれ作動部材の一例である。
第1方向D1,D3は、第1方向の一例であり、第2方向D2,D4は、第2方向の一例である。圧力室25は、第1付勢機構、圧力室及び第1圧力室の一例である。電動モータ15、ピンホイール50及びクラッチ17は、第2付勢機構の一例である。クラッチ17は、クラッチの一例であり、かつ、第2付勢機構の付勢力を打撃部に伝達する経路の一例である。制御部75は、制御部の一例である。
ハウジング11は、ハウジングの一例である。トリガは、操作部材の一例である。釘61の先端61Aは、止具の先端の一例である。プッシュレバー63の先端63Aは、接触部材の先端の一例である。制御部75及び残量検出センサ90は、検出部の一例である。ピストン上室136は、第2圧力室の一例である。トリガバルブ151は、バルブの一例である。トリガバルブ151の作動状態は、第1駆動状態の一例である。トリガバルブ151の初期状態は、第2駆動状態の一例である。
打込機は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、ソレノイドは、プランジャを中心線方向に付勢する弾性部材を有していてもよい。この場合、ソレノイドに対する電力の供給を停止すると、プランジャが弾性部材の力で作動して停止し、ソレノイドに対して電力を供給すると、プランジャが弾性部材の力に抗して停止する。また、切替機構は、作動部材を直線方向に作動させるアクチュエータであればよく、切替機構は、ソレノイドに代えて、電動モータ及びラック・アンド・ピニオン機構を用いることも可能である。
第2付勢機構は、電動モータ15及びピンホイール50に代えて、電磁石を用いることも可能である。つまり、電磁石が形成する吸引力で打撃部を第2方向に作動させる。クラッチは、ラック・アンド・ピニオン機構の他、カム機構、電磁クラッチを含む。操作部材は、ハウジングに対して回転可能であるもの、ハウジングに対して直線状に作動可能であるもの、の何れでもよい。また、操作部材の形状は、レバー、ボタン、アームの何れでもよい。打込機10において、打撃部12の待機位置は、下死点であってもよい。
制御部75,210は、それぞれ、プロセッサ、制御回路、記憶装置、モジュール及びユニット等のうち、少なくとも1つの要素により実現可能である。打撃部を第2方向に作動させるモータは、電動モータの他、油圧モータ、空気圧モータを含む。電動モータは、ブラシ付きモータまたはブラシレスモータの何れでもよい。電動モータの電源部は、直流電源または交流電源のいずれでもよい。電源部は、ハウジングに対して着脱可能なものと、ハウジングに対して電力ケーブルを介して接続されるものと、を含む。電源部は二次電池に替えて一次電池でもよい。