JPWO2019188418A1 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

鞍乗型車両は、緊急時であるか否かを判断する判断部と、搭乗者の運転姿勢の変化を抑制するべく展開可能に設けられた抑制部と、判断部の判断結果に基づいて抑制部の展開及び車両制御を実施する制御部とを備える。鞍乗型車両は、緊急時であるか否かを判断する判断部と、搭乗者の運転姿勢の変化を抑制する抑制部と、判断部の判断結果に基づいて、抑制部を展開する制御部とを備える。

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。
自己解除式安全ベルトや燃料タンクの後壁に設けられたシートパッドが知られている(例えば、下記特許文献1、2等を参照。)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特表2014−504991号公報
[特許文献2]実開昭59−174978号
[特許文献3]特開2014−193666号公報
[特許文献4]特開2014−65389号公報
[特許文献5]特開昭61−184179号公報
解決しようとする課題
緊急時に備えて搭乗者の運転姿勢の姿勢変化を抑制するための構成として、通常時における制約を小さくすることが可能な構成が望ましい。
一般的開示
本発明の第1の態様によれば、鞍乗型車両が提供される。鞍乗型車両は、緊急時であるか否かを判断する判断部を備えてよい。鞍乗型車両は、搭乗者の運転姿勢の変化を抑制するべく展開可能に設けられた抑制部を備えてよい。鞍乗型車両は、判断部の判断結果に基づいて抑制部の展開と車両制御を実施する制御部を備えてよい。
車両制御が実施されるよりも前に抑制部の展開が行われるタイミングが設定されていてよい。
車両制御が実施されるのと実質的に同時に抑制部の展開が行われるタイミングが設定されていてよい。
抑制部は、搭乗者が着座するシートとヘッドパイプとの間に配置される構造体の上部において上方に展開可能に設けられ、展開状態において搭乗者の上体を支持するパッドを含んでよい。
抑制部は、搭乗者が着座するシートとヘッドパイプとの間に配置される構造体の側部において側方に展開可能に設けられ、展開状態において前搭乗者の腿を支持するパッドを含んでよい。
鞍乗型車両はスクータ型の車両であってよい。抑制部は、搭乗者の前方から搭乗者に向けて展開可能に設けられ、展開状態において少なくとも搭乗者の腿部より下方を支持する緩衝部を含んでよい。
本発明の第2の態様によれば、鞍乗型車両が提供される。鞍乗型車両は、緊急時であるか否かを判断する判断部を備えてよい。鞍乗型車両は、搭乗者の運転姿勢の変化を抑制するべく、搭乗者が着座するシートを鞍乗型車両の進行方向に対する角度を変更可能に設けられた抑制部を備えてよい。判断部の判断結果に基づいて、シートにおける進行方向側の端部が高くなるように、シートを傾斜させる制御部を備えてよい。
車両制御は緊急ブレーキであってよい。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
[発明の効果]
抑制部によって搭乗者の姿勢変化が抑制され、搭乗者は緊急時に向けて適切な準備ができる。また、車体制御よりも事前に抑制部が展開される場合には、車体制御を事前に搭乗者が察知することができる。
鞍乗型車両10の構成を概略的に示す。 抑制部80の一例であるパッド81が展開した状態を概略的に示す。 抑制部80の一例であるパッド82が展開した状態を概略的に示す。 抑制部80の一例である緩衝部84が展開した状態を概略的に示す。 抑制部として機能するシート20の動作状態を示す。 制御装置100の機能ブロックを示す図である。 制御装置100における処理を示すフローチャートの一例である。 フロアステップを有するスクータ型の鞍乗型車両600に適用される抑制部の一例としての緩衝部86を概略的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、鞍乗型車両10の構成を概略的に示す。図1は、鞍乗型車両10の左側面図である。鞍乗型車両10は、自動二輪車である。鞍乗型車両10は、エンジンやモータ等の動力源を後輪72に伝達して走行する。
鞍乗型車両10は、運転者90が着座するシート20と、構造体40と、運転者が把持する操向ハンドル50と、前輪懸架装置60と、後輪懸架装置62と、制御装置100とを備える。運転者90は、鞍乗型車両10の搭乗者の一例である。本実施形態では搭乗者の一例として運転者90を取り上げて説明するが、搭乗者には、後部シートに着座する同乗者を含んでよい。
操向ハンドル50のグリップ部には、運転者90がグリップ部を把持する力を検出するセンサ150が設けられる。センサ150は、操向ハンドル50の左右のグリップ部のそれぞれに設けられる。
運転者90が装着するヘルメットには、ヘルメットの位置を検出するセンサ170が設けられる。センサ170は、ヘルメットの頂部と、運転者90がヘルメットを装着した場合に運転者90からみて左右方向の両側部とに設けられる。センサ170は、運転者90の頭部の位置及び向きを検出するセンサとして使用される。運転者90の頭部の向きは、運転者90の視線方向とみなすことができる。センサ170は、運転者90の視線方向を検出するセンサの一例である。センサ170に代えて、又はセンサ170に加えて、ヘルメット内部に運転者90の顔や眼を撮影するカメラを設け、当該カメラにより運転者90の視線方向を検出してもよい。
運転者90が装着する着用物には、運転者90の腰の中央付近の位置を検出するセンサ180が設けられる。センサ170及びセンサ180の検出結果に基づいて、鉛直方向に対する運転者90の上体部の傾き角が検出される。鉛直方向に対する鞍乗型車両10の傾き角と上体部の傾き角との差から、運転者90のリーン角が検出される。
鞍乗型車両10には、エアバッグ12が設けられる。制御装置100は、鞍乗型車両10において緊急時にエアバッグ12を展開する。エアバッグ12が展開された場合、前方に移動する運転者90の勢いをエアバッグ12により弱めることができる。
鞍乗型車両10のヘッドパイプ11とシート20との間に配置される構造体40には、緊急時に展開されて運転者90の運転姿勢の変化を抑制する抑制部80が設けられる。構造体40部分に配置されるのは、燃料タンクに限らず、燃料タンクカバー、ラゲッジスペースであってもよい。
制御装置100は、運転者90側に設けられたセンサ170及びセンサ180と、鞍乗型車両10側に設けられたセンサ150等の出力に基づいて、緊急時であるか否かを判断する。
例えば、制御装置100は、センサ170及びセンサ180により検出されたリーン角が予め定められた基準値以上の場合等に緊急時であると判断する。また、制御装置100は、通信ネットワークを通じて、又は、他の車両との直接通信により、鞍乗型車両10において緊急ブレーキを作動させる必要があると判断した場合に、緊急時であると判断する。また、制御装置100は、鞍乗型車両10に加わる制動力が予め定められた基準値以上の場合に、緊急時であると判断する。制御装置100は、緊急時であると判断した場合、抑制部80を展開する。
図2は、抑制部80の一例であるパッド81が展開した状態を概略的に示す。図2は、鞍乗型車両10の左側面図である。
パッド81は、構造体40の上部において上方に展開可能に設けられる。パッド81は、通常時において構造体40の上部に収容されている。また、パッド81が緊急ブレーキ等の車体制御介入よりも前に予備的に展開されることで、運転者90への注意を喚起し、緊急時に適切な姿勢になるように促進することができる。
パッド81は、運転者90側の端部に回転軸を有し、回転軸の周りに回転することで、上方に展開する。パッド81は、展開状態において運転者90の上体を支持し得る。パッド81を展開することで、鞍乗型車両10に急減速が生じた場合でも、運転者90の上体が進行方向に移動することをパッド81で抑制することができる。そのため、運転者90の運転姿勢が大きく崩れないようにすることができる。また、パッド81は、構造体40の上部に収容されるので、通常使用時の制約が小さい。
図3は、抑制部80の一例であるパッド82が展開した状態を概略的に示す。図3は、鞍乗型車両10の上側面図である。パッド82は、通常時において構造体40の上部に収容されている。
パッド82は、構造体40の上部において側方に展開可能に設けられる。パッド82は、回転軸83の周りに回転することで、側方に展開する。パッド82は、展開状態において、運転者90の腿の一部の上方に位置する。これにより、パッド82は、展開状態において運転者90の腿を支持し得る。パッド82を展開することで、運転者90の腿を上方から支持することができるので、鞍乗型車両10に急減速が生じた場合に運転者90の運転姿勢が大きく崩れないようにすることができる。また、パッド82は、構造体40の上部に収容されるので、通常使用時の制約が小さい。
図4は、抑制部80の一例である緩衝部84が展開した状態を概略的に示す。図4は、鞍乗型車両10の左側面図である。緩衝部84は、通常時において構造体40の上部に収容されている。
緩衝部84は、構造体40の上部において上方に展開可能に設けられる。緩衝部84はエアバッグ方式で展開される。緩衝部84は、展開状態において運転者90の上体を支持し得る。緩衝部84を展開することで、鞍乗型車両10に急減速が生じた場合でも、運転者90の上体が進行方向に移動することを緩衝部84で抑制することができる。そのため、急減速が生じた場合でも運転者90の運転姿勢が大きく崩れないようにすることができる。また、緩衝部84は、構造体40の上部に収容されるので、通常使用時の制約が小さい。
図5は、抑制部として機能するシート20の動作状態を示す。図5は、鞍乗型車両10の左側面図である。シート20は、通常時においては、図5の点線で示されるように予め定められた位置に固定されている。
シート20は、運転者90の運転姿勢の変化を抑制するべく、シート20を鞍乗型車両10の進行方向に対する角度が変更可能に設けられる。シート20は、モータ等の駆動力により角度が変更可能に設けられる。シート20は、シート20における進行方向側の端部が高くなるように傾斜させることが可能である。シート20における鞍乗型車両10の進行方向側の端部を、通常状態に比べて高くすることで、運転者90が前方に移動しにくくなる。そのため、鞍乗型車両10に急減速が生じた場合でも、運転者90の運転姿勢が大きく崩れないようにすることができる。また、シート20は、通常時は予め定められた位置に固定されているので、通常使用時の制約が小さい。
図6は、制御装置100の機能ブロックを示す図である。図6において、制御装置100の機能ブロックは、車両側センサ280、搭乗者側センサ290、前輪ブレーキ240、後輪ブレーキ250、抑制部260を示すブロックとともに示されている。
制御装置100は、取得部210、判断部200、通信部230、及び制御部220を有する。制御装置100の機能は、鞍乗型車両10のECUにより実現されてよい。
車両側センサ280は、上述したセンサ150を含む。車両側センサ280は、また、鞍乗型車両10の周囲の情報を検出するための周囲センサおよび車速センサを含む。周囲センサとしては、測距センサ、レーダ、カメラ等を例示することができる。車速センサは、鞍乗型車両10の車速を検出する。車速センサは、前輪70及び後輪72のそれぞれの回転速度を検出してよい。車両側センサ280は、運転者90による前輪ブレーキ操作子及び後輪ブレーキ操作子のそれぞれの操作量、運転者90による操向ハンドル50の操作量等を検出するセンサを含んでよい。車両側センサ280は、鞍乗型車両10に加わる衝撃を検出する衝撃検出センサを含んでよい。搭乗者側センサ290は、センサ180及びセンサ170を含む。
取得部210は、車両側センサ280及び搭乗者側センサ290による検出結果を取得する。取得部210は、運転者90が着座するシート20にかかる力、運転者90が把持する操向ハンドル50のグリップ部にかかる力、運転者90のリーン角等を取得する。
通信部230は、通信ネットワークを通じて、又は、他の車両との直接通信により、鞍乗型車両10において緊急時であるか否かを示す情報を取得する。例えば、緊急時であることを示す情報としては、前方の車両が急制動を行うことを示す情報や、鞍乗型車両10の前方に障害物が存在することを示す情報等であってよい。緊急時であることを示す情報は、前方の車両、前方の車両以外の周囲の車両や、外部のサーバ等から受信してよい。
判断部200は、緊急時であるか否かを判断する。判断部200は、取得部210が取得した情報や、通信部230が受信した情報に基づいて、緊急時であるか否かを判断する。例えば、判断部200は、運転者90が把持する操向ハンドルのグリップ部にかかる力、運転者90のリーン角に基づいて、緊急時であるか否かを判断する。また、判断部200は、通信部230により緊急時であることを示す情報が受信された場合に、緊急時であると判断する。
抑制部260は、運転者90の運転姿勢の変化を抑制するべく展開可能に設けられる。上述したように、制御部220は、判断部200の判断結果に基づいてパッド81、パッド82及び緩衝部84の展開と車両制御を実施する。当該展開が行われるタイミングが、車両制御が実施されるよりも前に設定されていてよい。当該展開が行われるタイミングが、車両制御が実施されるのと実質的に同時に設定されていてよい。車両制御は、例えば緊急ブレーキである。車両制御は、緊急ブレーキ以外の様々な車両介入を含む。
抑制部260は、ヘッドパイプ11とシート20との間に配置される構造体40の上部において上方に展開可能に設けられ、展開状態において運転者90の上体を支持するパッド81を含む。抑制部260は、ヘッドパイプ11とシート20との間に配置される構造体40の側部において側方に展開可能に設けられ、展開状態において前運転者90の腿を支持するパッド82を含む。
なお、図5に関連して説明したように、シート20は、運転者90の運転姿勢の変化を抑制する抑制部として機能し得る。図5に関連して説明したように、シート20は、運転者90が着座するシート20を鞍乗型車両10の進行方向に対する角度を変更可能に設けられる。シート20を抑制部として機能させる場合、制御部220は、判断部200の判断結果に基づいて、シートにおける進行方向側の端部が高くなるように、シートを傾斜させる。これにより、運転者90が鞍乗型車両10の進行方向側に移動することを抑制することができる。
エアバッグ12は、運転者90の前方から運転者90に向けて展開される。制御部220は、取得部210が取得した情報に基づき、衝撃検出センサにより衝撃が検出されたと判断した場合に、エアバッグ12を展開する。
なお、制御部220は、鞍乗型車両10の速度が高いほどステアリングが重くしてよい。例えば、制御部220は、ステアリング補助力の発生を停止させる又は反力制御を行ってよい。これにより、速度が速い場合には、ステアリングを動きにくくすることで、運転者90の運転姿勢を変化しにくくすることができる。
また、制御部220は、判断部200により緊急時であると判断された場合に、前輪懸架装置60及び後輪懸架装置62の少なくとも一方を制御して、鞍乗型車両10の後部を前部より低くしてよい。鞍乗型車両10の後部を前部より低くすることで、運転者90が鞍乗型車両10の進行方向側に移動することを抑制することができる。
図7は、制御装置100における処理を示すフローチャートの一例である。図7に示すフローチャートの処理は、緊急時であるか否かを判断するべく繰り返し実行される。
S500において、取得部210は、車両側センサ280及び搭乗者側センサ290に含まれる各センサによる検出結果を取得する。
S508において、判断部200は、S500で取得した検出結果に基づいて、緊急ブレーキを作動させるか否かを判断する。例えば、判断部200は、物体までの距離と鞍乗型車両10の現在の車速に基づいて算出される制動距離との差が、予め定められた基準距離未満である場合に、緊急ブレーキを作動させると判断する。
緊急ブレーキを作動させると判断した場合、S510において、制御部220は、抑制部260を作動させる。具体的には、制御部220は、上述したパッド81、パッド82及び緩衝部84の少なくとも1つを展開する。また、制御部220は、シート20を傾けて、シート20における進行方向側の端部を高くする。S512において、制御部220は、物体までの距離に基づいて前輪70及び後輪72の制動力を算出し、算出した制動力が生成されるように前輪ブレーキ240及び後輪ブレーキ250を作動させる。抑制部260が緊急ブレーキを実行する前又は緊急ブレーキの実行と実質的に同時に作動されているので、運転者90の運転姿勢が大きく崩れることを抑制することができる。
S508において緊急時ブレーキを作動させないと判断した場合、フローチャートの処理を終了する。
図8は、フロアステップを有するスクータ型の鞍乗型車両600に適用される抑制部の一例としての緩衝部86を概略的に示す。
緩衝部86は、運転者90の前方から運転者90に向けて展開可能に設けられ、展開状態において少なくとも運転者90の腿より下方を支持する。特に、緩衝部86は、運転者90の膝部を少なくとも支持する。緩衝部86はエアバッグ方式で展開される。緩衝部86を展開することで、鞍乗型車両600に急減速が生じた場合でも、運転者90の腿より下方において運転者90が進行方向に移動することを緩衝部86で抑制することができる。そのため、急減速が生じた場合でも運転者90の運転姿勢が大きく崩れないようにすることができる。また、緩衝部86は、エアバッグ方式で展開されるので、通常使用時の制約が小さい。
なお、鞍乗型車両には、搭乗者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれる。鞍乗型車両には、自動二輪車及び原動機付自転車等の二輪車のみならず、トライク等の三輪車両、又は、四輪車両も含み得る。三輪車両には、前一輪かつ後二輪の車両及び前二輪かつ後一輪の車両が含まれる。なお、スクータ型の二輪車としては、前方に2つのフロアステップを有する二輪車が含まれる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 鞍乗型車両
11 ヘッドパイプ
12 エアバッグ
20 シート
40 構造体
50 操向ハンドル
60 前輪懸架装置
62 後輪懸架装置
70 前輪
72 後輪
80 抑制部
81 パッド
82 パッド
83 回転軸
84 緩衝部
86 緩衝部
90 運転者
100 制御装置
150 センサ
170 センサ
180 センサ
200 判断部
210 取得部
220 制御部
230 通信部
240 前輪ブレーキ
250 後輪ブレーキ
260 抑制部
280 車両側センサ
290 搭乗者側センサ
600 鞍乗型車両

Claims (11)

  1. 緊急時であるか否かを判断する判断部と、
    搭乗者の運転姿勢の変化を抑制するべく展開可能に設けられた抑制部と、
    前記判断部の判断結果に基づいて前記抑制部の展開と車両制御を実施する制御部と
    を備える鞍乗型車両。
  2. 前記抑制部の展開が行われるタイミングが、前記車両制御が実施されるよりも前に設定されている
    請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記抑制部の展開が行われるタイミングが、前記車両制御が実施されるのと実質的に同時に設定されている
    請求項1に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記抑制部は、前記搭乗者が着座するシートとヘッドパイプとの間に配置される構造体の上部において上方に展開可能に設けられ、展開状態において前記搭乗者の上体を支持するパッドを含む
    請求項1から3のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記抑制部は、前記搭乗者が着座するシートとヘッドパイプとの間に配置される構造体の側部において側方に展開可能に設けられ、展開状態において前搭乗者の腿を支持するパッドを含む
    請求項1から4のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記鞍乗型車両はスクータ型の車両であり、
    前記抑制部は、前記搭乗者の前方から前記搭乗者に向けて展開可能に設けられ、展開状態において少なくとも前記搭乗者の腿部より下方を支持する緩衝部を含む
    請求項1から5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記搭乗者が着座するシート
    をさらに備え、
    前記シートは、前記搭乗者の運転姿勢の変化を抑制するべく、前記鞍乗型車両の進行方向に対する角度を変更可能に設けられ、
    前記制御部はさらに、前記判断部の判断結果に基づいて、前記シートにおける前記進行方向側の端部が高くなるように、前記シートを傾斜させる
    請求項1から6のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記シートを傾斜させるタイミングが、前記車両制御が実施されるよりも前に設定されている
    請求項7に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記シートを傾斜させるタイミングが、前記車両制御が実施されるのと実質的に同時に設定されている
    請求項7に記載の鞍乗型車両。
  10. 前輪を懸架する前輪懸架装置と、
    後輪を懸架する後輪懸架装置と
    をさらに備え、
    前記制御部は、前記判断部の判断結果に基づいて、前記前輪懸架装置及び前記後輪懸架装置の少なくとも一方を制御して、前記鞍乗型車両の後部を前部より低くする
    請求項1から9のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  11. 鞍乗型車両であって、
    緊急時であるか否かを判断する判断部と、
    搭乗者の運転姿勢の変化を抑制するべく、前記搭乗者が着座するシートを前記鞍乗型車両の進行方向に対する角度を変更可能に設けられた抑制部と、
    前記判断部の判断結果に基づいて、前記シートにおける前記進行方向側の端部が高くなるように、前記シートを傾斜させる制御部と
    を備える鞍乗型車両。
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