JP2011051423A - 自動二輪車用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアバッグを支持する支持材を、安定して、迅速に、収納位置から支持位置まで上昇させることができる自動二輪車用エアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】自動二輪用エアバッグ装置10は、膨張用ガスの流入時、シート7に着座した乗員の左右の脚部K間付近から上方側へ展開膨張し、乗員を受け止めるエアバッグ11と、膨張完了時のエアバッグの前面側を支持可能に配置される支持材32と、収納位置RPからエアバッグを支持可能な支持位置SPまで、支持材32を上昇させる駆動機構39と、を備える。駆動機構は、支持材を上昇可能に保持する保持部40と駆動源48としてのガス発生器49とを備える。ガス発生器49から発生する作動用ガスは、収納位置の支持材における上下方向の軸方向ADに沿って下方側を開放させた下向きの下面側を、押上面35として、押上面を、支持材の軸方向に沿って支持材と同心的に上向きに押圧して、上昇させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、自動二輪車に搭載されて、衝突時の乗員を保護するためのエアバッグを備えて構成される自動二輪車用エアバッグ装置に関する。
従来、自動二輪車用エアバッグ装置としては、膨張用ガスの流入時、シートに着座した乗員の左右の脚部の間付近の収納部位から上方側へ展開膨張して、前方側へ移動する乗員を受け止め可能に膨張を完了させるエアバッグと、膨張完了時のエアバッグの前面側を支持可能に、エアバッグの前方側に配置される支持材と、支持材を、収納位置からエアバッグを支持可能な支持位置まで、上昇させる駆動機構と、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。そして、このエアバッグ装置では、支持材を上昇させる駆動機構の駆動源として、エアバッグ自体を利用していた。すなわち、このエアバッグは、エアバッグの前部側中央に配置されて最先に膨張する一次膨張バッグ部と、一次膨張バッグ部の周囲を覆うように膨張してエアバッグの外周壁を形成する二次膨張バッグ部と、を備えて構成され、一次膨張バッグ部を、支持材を引き上げる駆動源として、支持材を収納部位側から引き上げ可能に、支持材の上端に連結される連結ベルトを、一次膨張バッグ部の前面の上端側に連結させていた。
特開2006−168712号公報
しかし、従来の自動二輪車用エアバッグ装置では、支持材を上昇させるための駆動源としての一次膨張バッグ部が、支持材の後方側に配置されるエアバッグ自体から構成され、収納部位から展開膨張して上昇する際、支持材を、真直ぐ上方に引き上げ難く、支持材の上端を、後方側に引張りながら引き上げる挙動となっていた。そのため、従来のエアバッグ装置では、支持材を収納位置からエアバッグの支持位置まで上昇させるまでに時間を要し、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、エアバッグを支持する支持材を、安定して、迅速に、収納位置から支持位置まで上昇させることができる自動二輪車用エアバッグ装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自動二輪用エアバッグ装置は、膨張用ガスの流入時、シートに着座した乗員の左右の脚部の間付近の収納部位から上方側へ展開膨張して、前方側へ移動する乗員を受け止め可能に膨張を完了させるエアバッグと、
膨張完了時のエアバッグの前面側を支持可能に、エアバッグの前方側に配置される支持材と、
支持材を、収納位置からエアバッグを支持可能な支持位置まで、上昇させる駆動機構と、
を備えて構成される自動二輪車用エアバッグ装置であって、
駆動機構が、
支持材を上昇可能に保持する保持部と、
作動時に、収納位置の支持材における上下方向の軸方向に沿って下方側を開放させた下向きの下面側を、押上面として、押上面を、支持材の軸方向に沿い、かつ、支持材と同心的に、上向きに押圧して上昇させる駆動源と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
本発明に係る自動二輪車用エアバッグ装置では、作動時、駆動機構の駆動源が作動すれば、支持材の押上面を、支持材の軸方向に沿って、支持材と同心的に、上向きに押し上げることから、支持材を、上昇可能に保持部に保持させた状態で、前後左右に傾斜させることなく、安定して、円滑かつ迅速に、収納位置から支持位置まで上昇させることができる。
したがって、本発明に係る自動二輪車用エアバッグ装置では、エアバッグを支持する支持材を、安定して、迅速に、収納位置から支持位置まで上昇させることができる。
そして、本発明に係る自動二輪車用エアバッグ装置では、駆動機構は、作動時、エアバッグの膨張完了前に、支持材を支持位置に配置させるように、構成されることが望ましく、その場合には、膨張を完了させたエアバッグが乗員を受け止める際、既に、支持材が支持位置に配置されていることから、エアバッグは、前面側を安定して支持材に支持されて、移動せずに、クッション性良く、乗員を受け止めることができる。
また、本発明に係る自動二輪車用エアバッグ装置では、駆動機構は、自動二輪車の実際の衝突の前の衝突予測時に、作動するように構成し、エアバッグは、自動二輪車の実際の衝突時に、収納部位から展開膨張するように構成することが望ましい。このような構成では、自動二輪車の実際の衝突の前の衝突予測時、単に、駆動機構が作動されて、支持材が支持位置まで上昇するだけで、その後、自動二輪車の実際の衝突が無ければ、エアバッグが展開膨張しない。そのため、駆動機構が作動しても、実際の衝突が無く、エアバッグが展開膨張しない場合には、支持材を収納位置に復帰させて、駆動機構を復元させれば、エアバッグ装置全体を、省資源的、かつ、経済的に、再利用することができる。また、駆動機構は、自動二輪車の実際の衝突の前の衝突予測時に、支持材を支持位置まで上昇させればよいことから、駆動源における支持材の上昇スピードを、抑えてもよく、使用できる駆動源に、ばねやモータ等の汎用のものを選択でき、駆動源の選択自由度を向上させることができる。
この場合、本発明に係る自動二輪車用エアバッグ装置では、駆動機構自体を、作動後に、支持材を収納位置に復帰させて、再利用可能に、構成することが望ましい。このような構成では、駆動機構が作動されても、支持材を収納位置に復帰させて、駆動機構を再利用できることから、一層、省資源となるとともに、経済的となる。
また、本発明に係る自動二輪車用エアバッグ装置では、駆動機構の駆動源を、作動時に、作動用ガスを発生可能なガス発生器から構成し、
支持材は、
ガス発生器から発生する作動用ガスにより、収納位置から支持位置まで、押し上げる構成とするとともに、
作動用ガスをエアバッグの膨張用ガスとして使用できるように、作動用ガスをエアバッグに供給するガス供給路を配設させて、構成してもよい。
このような構成では、駆動機構が作動して、駆動源としてのガス発生器が作動用ガスを発生させれば、その作動用ガスにより、支持材が収納位置からエアバッグの支持位置まで上昇し、そして、ガス供給路を経て、エアバッグ内に作動用ガスからなる膨張用ガスが流入され、エアバッグが膨張を完了させる。そのため、支持材を上昇させる駆動源を、エアバッグの展開膨張時の膨張用ガスの供給源としても利用できることから、エアバッグ装置全体の構成部品数を低減でき、エアバッグ装置の組立工数・コストを低減することができる。
本発明に係る第1実施形態の自動二輪車用エアバッグ装置を搭載した自動二輪車の側面図である。 第1実施形態のエアバッグ装置の前後方向に沿った概略部分断面図である。 第1実施形態のエアバッグ装置に使用するエアバッグを、リテーナを設けた状態で単独で膨張させた状態を示す斜視図である。 第1実施形態のエアバッグ装置の前方側から見た概略正面図である。 第1実施形態のエアバッグ装置の作動状態を示す前方側から見た概略正面図である。 第1実施形態のエアバッグ装置の作動状態を示す側面図である。 第1実施形態のエアバッグ装置の作動状態を示す側面図であり、図6の後の状態を示す。 第1実施形態のエアバッグ装置の作動状態を示す側面図であり、図7の後の状態を示す。 第2実施形態のエアバッグ装置の前後方向に沿った概略部分断面図である。 第2実施形態のエアバッグ装置の前方側から見た概略正面図である。 第2実施形態のエアバッグ装置の作動状態を示す概略側面図である。 第3実施形態のエアバッグ装置の前後方向に沿った概略部分断面図である。 第3実施形態のエアバッグ装置の前方側から見た概略正面図である。 第3実施形態のエアバッグ装置の作動状態を示す概略側面図である。 第4実施形態のエアバッグ装置の前後方向に沿った概略部分断面図である。 第4実施形態のエアバッグ装置の前方側から見た概略正面図である。 第4実施形態のエアバッグ装置の作動状態を示す概略側面図である。 第5実施形態のエアバッグ装置の前後方向に沿った概略部分断面図である。 第5実施形態のエアバッグ装置の前方側から見た概略正面図である。 第5実施形態のエアバッグ装置の作動状態を示す概略側面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、第1実施形態の自動二輪車用エアバッグ装置(以下、単にエアバッグ装置とする)10は、図1に示すように、スクータ型の自動二輪車(以下、単に二輪車という)1に搭載されるものであり、この二輪車1は、乗員Dの着座するシート7とシート7の前方のハンドル5との間に、乗員Dの足部Fを載せるステップ6が配設され、エアバッグ装置10は、シート7の前端付近に配設されている。
また、二輪車1の前輪のフォーク3aには、二輪車1の前面衝突を検知可能な加速度センサ等からなる衝突検知センサ52が、配設されるとともに、その近傍には、二輪車1の前面衝突を予測できるように、ミリ波レーダ等からなる衝突予測センサ53が配設されている。これらの衝突検知センサ52と衝突予測センサ53とは、ボディ2内に配設された制御装置51に電気的に接続されている。制御装置51は、衝突予測センサ53からの信号に基づいて、二輪車1の衝突を予測した場合に、後述する駆動機構39の駆動源48としてのガス発生器49を作動させ、衝突検知センサ52からの信号に基づいて、二輪車1の衝突を検知した場合に、後述するインフレーター24を作動させることとなる(図2参照)。
なお、本願の明細書等での前後左右の方向は、前進時の二輪車1を基準としており、二輪車1に着座した乗員Dの前後左右の方向と一致するものである。
エアバッグ装置10は、図1,2に示すように、エアバッグ11、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレーター24、折り畳まれたエアバッグ11を収納して保持するとともにインフレーター24を保持するケース26、膨張したエアバッグ11の前面11c側を後面32a側で支持する支持材32、及び、支持材32を収納位置RPからエアバッグ11を支持可能な支持位置SPまで上昇させる駆動機構39、を備えて構成されている。
エアバッグ11は、図1〜3に示すように、膨張する袋状の周壁12と、エアバッグ11の下部11bの後面11d側に配置される規制ベルト19と、を備えて構成されている。袋状の周壁12は、略正方形の底壁部13と、底壁部13の外周縁から上方に袋状に延びる略四角筒形状の周壁本体部14と、から構成されている。そして、このエアバッグ11は、膨張完了時の形状として、前方側から見た形状を、下部11b側より上部11a側の左右方向の幅寸法を大きくする上広がりの略台形形状とするとともに、後面11d(周壁本体部14の後面16でもある)を乗員Dの上半身Uを受け止める拘束面18として、側方から見た形状を、下部11b側から上部11a側に向かうにつれて、前後方向の厚さ寸法を後方側に増大させるテーパ形状として、構成されている。エアバッグ11の前面11cの左右方向の中央付近、換言すれば、周壁本体部14の前面15の左右方向の中央付近は、支持材32の後面32aに支持される支持面17となる。
そして、エアバッグ11の底壁部13には、膨張用ガスを流入させるための円形の流入用開口13aが形成されて、流入用開口13aの周縁には、リテーナ21の各ボルト21aを挿通させる図示しない取付孔が、形成されている。この流入用開口13aの周縁は、リテーナ21に押えられて、ケース26の底壁部27に取り付けられる(図2参照)。
規制ベルト19は、元部端19a側を、周壁本体部14の後面16側の下部に結合させ、先端(下端)19b側を、ケース26の固定杆30に連結させており、エアバッグ11の膨張完了後、後面11d側の拘束面18で前進移動する乗員Dの上半身Uを受け止めた際、エアバッグ11の流入用開口13aの周縁の後縁側が、捲れるように前方移動して、破損しないように、拘束面18の上方移動を規制するために、配設されている。
ケース26は、折り畳まれたエアバッグ11の収納部位を構成するものであり、上方を開口させた箱形状の板金製として、長方形板状の底壁部27と、底壁部27の外周縁付近から上方に延びる略四角筒形状の周壁部28と、を備えて構成されている。底壁部27には、インフレーター24の本体部24aを下方から挿入させる円形の開口27aが形成されている。なお、ケース26には、図示しない連結ブラケットが配設されて、この連結ブラケットが二輪車1のボディ(車体)2側のフレーム3から延びるブラケット4に連結固定されている(図1参照)。その結果、エアバッグ11とインフレーター24とを保持したケース26が、シート7の前端付近における着座した乗員Dの左右の脚部K間付近に配置されて、ボディ2側に連結固定されている。また、底壁部27には、周壁部28より後方に突出した部位の上面側に、エアバッグ11の後面11dにおける下部側に設けた規制ベルト19の先端19bを固定する固定杆30が配設されている。
インフレーター24は、図2に示すように、上部側に複数のガス吐出口24bを備えた円柱状の本体部24aと、本体部24aの外周面から突出するフランジ部24cと、を備えて構成され、フランジ部24cが、ケース26の底壁部27の下面側に固定されている。
なお、エアバッグ11の流入用開口13aの周縁には、四隅にボルト21aを備えた略四角環状のリテーナ21が配置されている。そして、リテーナ21のボルト21aを、エアバッグ11の流入用開口13aの周縁、ケース26の底壁部27、及び、フランジ部24cに貫通させて、ナット22止めすることにより、インフレーター24のフランジ部24cが、エアバッグ11とともに、ケース26の底壁部27に対して、固定されている。
また、インフレーター24は、図示しないリード線によって、二輪車1に搭載された制御装置51に電気的に接続され、二輪車1が前面衝突した際、制御装置51が、衝突を検知した衝突検知センサ52からの信号を入力して、インフレーター24に作動信号を出力することとなる。
支持材32は、図1,2,4,5に示すように、ケース26の前方側に隣接して配設されて、上下方向に延びる1本の四角筒形状の縦杆部33と、縦杆部33の上端で左右両側に延びる横杆部34と、を備えて構成されて、上昇可能に、駆動機構39の保持部40に保持されている。この支持材32は、左右方向の幅寸法を、乗員Dの左右の脚部K間から上方に突出可能に、構成されて、収納位置RPから上昇してエアバッグ11の支持位置SPに配置された際、後面32aが、膨張を完了させたエアバッグ11の上部11aの前面11c側を支持でき、かつ、上部の横杆部34が、後方をエアバッグ11の上部11aによって覆われるように、設定されている。
また、縦杆部33の外周面には、下端側に4本のストッパピン36が突設されている。さらに、縦杆部33の下端面は、駆動機構39の駆動源48の押圧力が作用される押上面35としている。この押上面35は、収納位置RPの支持材32における上下方向の軸方向AD(実施形態の場合、縦杆部33の軸方向に一致する)に沿って、下方側を開放させた下向きの下面側としている。
なお、支持材32とエアバッグ11とは、収納状態で、シート7の前端側を構成しているカバー8によって覆われていることから、上方へ突出する際、このカバー8を押し開かせて、上方へ突出することとなる。
駆動機構39は、支持材32を上昇可能に保持する保持部40と、支持材32を上昇させるための駆動源48と、を備えて構成されている。保持部40は、支持材32の上下方向に沿って軸方向ADを配設させた縦杆部33を、上昇移動可能に保持する保持本体部41と案内スリーブ46とを備えて構成されている。案内スリーブ46は、ケース26の周壁部28における前面側に連結保持され、縦杆部33の上昇時に、縦杆部33の外周面を摺動させて、縦杆部33の上昇移動をガイドすることとなる。
保持本体部41は、略四角筒形状のガイド筒部42から構成され、ガイド筒部42は、ブラケット4等から延びる図示しないブラケットにより、フレーム3側に連結保持されて、ケース26の前面側から下方に延びるように、配設されている。ガイド筒部42の内周面42aは、支持材32の縦杆部33を、上昇移動時に、摺動可能に保持できるように、略四角柱状の内周形状に設定されている。なお、この内周面42aには、縦杆部33の下端に設けられたストッパピン36を挿通可能な凹溝42bが上下方向に沿って配設されている。
また、ガイド筒部42には、内周面42a側の上下両端に、ストッパピン36を当接させて支持材32を位置規制する上ストッパ43と下ストッパ44とが配設されている。そして、支持材32は、図2に示すように、ストッパピン36を下ストッパ44に当接させていれば、下降を防止されて、収納位置RPに位置規制されるように配置され、ストッパピン36を上ストッパ43に当接させれば、支持材32は、上昇を防止されて、支持位置SPに位置規制されるように配置されることとなる。
駆動源48は、第1実施形態の場合、作動用ガスAGを吐出させるガス発生器49から構成され、ガス発生器49は、ガイド筒部42の下端を閉塞するように、配設されている。ガス発生器49は、エアバッグ11に膨張用ガスを供給するインフレーター24と同様に、スクイブの着火によって燃焼ガスを発生させ、その燃焼ガスを使用するものである。そして、ガス発生器49は、作動時、シリンダとして機能するガイド筒部42内に、作動用ガスAGを充満させることから、作動用ガスAGが、縦杆部33の押上面35を支持材32の軸方向ADに沿い、かつ、支持材32と同心的に、上向きに押圧して、ピストンとして機能する縦杆部33を押し上げる。そして、支持材32は、作動用ガスAGに押し上げられた後、ストッパピン36を上ストッパ43に当接させて、支持位置SPに配置されることとなる(図5〜7参照)。
既述したように、このガス発生器49は、制御装置51に作動を制御され、制御装置51は、衝突予測センサ53からの自動二輪車1の衝突を予測した信号を入力した際、ガス発生器49を作動させることとなる。
そのため、第1実施形態のエアバッグ装置10では、自動二輪車1が走行時に四輪自動車等と衝突すると予測される際、制御装置51が、衝突予測センサ53からの自動二輪車1の衝突を予測した信号を入力することから、駆動機構39の駆動源48としてのガス発生器49を作動させる。すると、図5〜7に示すように、ガス発生器49が、ガイド筒部42内に作動用ガスAGを充満させて、縦杆部33の押上面35が、作動用ガスAGの圧力により、支持材32の軸方向ADに沿い、かつ、支持材32と同心的に、上向きに押圧されて上昇する。そして、支持材32は、ガイド筒部42内を摺動しつつ、押し上げられ、上ストッパ43にストッパピン36を当接させて、支持位置SPに配置されることとなる。
その後、自動二輪車1が実際に衝突すれば、制御装置51が、衝突検知センサ52からの自動二輪車1の衝突を検知した信号を入力して、インフレーター24を作動させることから、エアバッグ11が、インフレーター24からの膨張用ガスIGを流入させて、図5のBや図7,8に示すように、シート7に着座した乗員Dの左右の脚部K間付近の収納部位(ケース26)から上方側へ展開膨張し、前方側へ移動する乗員Dの上半身Uを拘束可能な形状に膨張を完了させる。この時、既に、膨張を完了させる前から、エアバッグ11の前方側には、エアバッグ11の前面11cを支持可能に、支持材32が配置されており、膨張を完了させたエアバッグ11は、支持材32の後面32aに支持されて、前方移動せずに、クッション性良く、拘束面18によって、乗員Dを受け止めることができる。
以上のように、第1実施形態のエアバッグ装置10では、作動時、駆動機構39の駆動源48が作動すれば、支持材32の押上面35を、支持材32の軸方向ADに沿って、支持材32と同心的に、上向きに押し上げることから、支持材32を、保持部40のガイド筒部42や案内スリーブ46に上昇可能に保持させた状態で、前後左右に傾斜させることなく、安定して、円滑かつ迅速に、収納位置RPから支持位置SPまで上昇させることができる。
したがって、第1実施形態のエアバッグ装置10では、エアバッグ11を支持する支持材32を、安定して、迅速に、収納位置RPから支持位置SPまで上昇させることができる。
そして、第1実施形態のエアバッグ装置10では、衝突予測時に駆動機構39の駆動源48が作動され、そしてその後の実際の自動二輪車1の衝突後に、インフレーター24が作動されることとなり、図7,8に示すように、支持材32を支持位置SPに配置させた後に、エアバッグ11が膨張を完了させる状態となる。そのため、第1実施形態では、膨張を完了させたエアバッグ11が乗員Dを受け止める際、既に、支持材32が支持位置SPに配置されていることから、エアバッグ11は、前面11c側を安定して支持材32に支持されて、移動せずに、クッション性良く、乗員Dを受け止めることができる。
また、第1実施形態のエアバッグ装置10では、駆動機構39が、自動二輪車1の実際の衝突の前の衝突予測時に、作動するように構成され、エアバッグ11が、自動二輪車1の実際の衝突時に、収納部位としてのケース26から展開膨張するように構成されている。そのため、第1実施形態では、自動二輪車1の実際の衝突の前の衝突予測時、単に、駆動機構39が作動されて、支持材32が支持位置SPまで上昇するだけで、その後、自動二輪車1の実際の衝突が無ければ、エアバッグ11が展開膨張しない。そのため、駆動機構39が作動しても、衝突が無く、エアバッグ11が展開膨張しない場合には、支持材32を収納位置に復帰させて、駆動源48としてのガス発生器49を取り換え、駆動機構39を復元させれば、エアバッグ装置10全体を、省資源的、かつ、経済的に、再利用することができる。また、駆動機構39は、自動二輪車1の実際の衝突の前の衝突予測時に、支持材32を支持位置まで上昇させればよく、駆動源48における支持材32の上昇スピードを、抑えてもよく、使用できる駆動源48に、インフレーター24より出力の小さなガス発生器49や、ばねやモータ等の汎用のものを選択でき、駆動源48の選択自由度を向上させることができる。
図9〜11に示す第2実施形態の自動二輪車用のエアバッグ装置10Aは、駆動機構39Aの駆動源58として、ばね59を利用するように構成したものである。このばね59は、圧縮コイルばねから構成され、上端59aを、支持材32Aの縦杆部33Aの下端から上方に延びるように設けられた凹溝33aの天井面33bに当接させ、下端59bを、ガイド筒部42Aの底壁部45の上面45aに当接させて、配設されている。
この天井面33bは、収納位置RPの支持材32における上下方向の軸方向ADに沿って下方側を開放させた下向きの下面側となって、支持材32Aにおけるばね50よって押し上げられる押上面35となる。
さらに、駆動機構39Aの保持本体部41を構成するガイド筒部42Aには、制御装置51に作動を制御されるソレノイド55が、配設されている。このソレノイド55は、通電時、可動鉄心からなるプランジャ55aを引き込ませ、通電を停止させれば、内部に設けた戻しばねにより、プランジャ55aを引き込み前の状態に復元させるように突出させる戻しばね付きのプル式タイプとしている。そして、制御装置51は、衝突予測センサ53からの信号に基いて、二輪車1の衝突予測を検知した際、ソレノイド55に作動信号を出力することから、ソレノイド55は、プランジャ55aを引き込ませることとなる。また、プランジャ55aは、縦杆部33Aの下端付近の外周に設けられていた係止孔33cから、引き抜かれることから、収納位置RPに配置されていた縦杆部33Aの位置規制が解除され、既に、ばね50が、支持材32Aの押上面35に対して、支持材32Aの軸方向ADに沿い、かつ、支持材32Aと同心的に、支持材32Aを上向きに押圧して上昇させるように、付勢力を作用させていることから、支持材32Aは、ばね50の付勢力(押圧力)により、安定して、迅速に、収納位置RPから支持位置SPまで上昇することとなる。
なお、この第2実施形態のエアバッグ装置10Aでも、四角柱状の縦杆部33Aの左右両側には、ストッパピン36が配設されており、支持材32Aは、係止孔33cへのプランジャ55aの挿入とともに、ストッパピン36を下ストッパ44に当接させて、収納位置RPに位置規制され、ストッパピン36を上ストッパ43に当接させて、支持位置SPに位置規制されることとなる。
また、第2実施形態では、支持材32Aの縦杆部33Aが内部に凹溝33aを設けられ、ガイド筒部42Aにソレノイド55が取り付けられると共に、駆動源58として、ばね59が使用される点が、第1実施形態と相違するだけであり、第1実施形態と同様な部位、部品には、第1実施形態と同じ符号を付してある。
そしてまた、この第2実施形態でも、衝突予測時に駆動機構39Aの駆動源58が作動され、そしてその後の実際の自動二輪車1の衝突後に、衝突検知センサ52からの信号を入力した制御装置51が、インフレーター24を作動させることから、図11の二点鎖線に示すように、支持材32Aを支持位置SPに配置させた後に、エアバッグ11が膨張を完了させる状態となる。そのため、第2実施形態でも、膨張を完了させたエアバッグ11が乗員Dを受け止める際、既に、支持材32Aが支持位置SPに配置されていることから、エアバッグ11は、前面11c側を安定して支持材32Aに支持されて、移動せずに、クッション性良く、乗員Dを受け止めることができ、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
さらに、第2実施形態では、自動二輪車1の実際の衝突の前の衝突予測時、単に、駆動機構39Aが作動されて、支持材32Aが支持位置SPまで上昇するだけで、その後、自動二輪車1の実際の衝突が無ければ、エアバッグ11が展開膨張しない。そして、駆動機構39Aが作動しても、エアバッグ11が展開膨張しない場合には、支持材32Aを収納位置に復帰させて、ソレノイド55への通電を停止させ、ソレノイド55の内部に設けた戻しばねを利用して、プランジャ55aを係止孔33cに挿入させれば、駆動機構39Aを含めて、エアバッグ装置10A全体を、部品を取り替えることなく、省資源的、かつ、経済的に、再利用することができる。
また、第2実施形態では、駆動機構39Aの駆動源58に、汎用のばね59を利用しており、低コストで、エアバッグ装置10Aを製造することができる。
なお、駆動源にガス発生器を利用する場合、図12〜14に示す第3実施形態のエアバッグ装置10Bや図15〜17に示す第4実施形態のエアバッグ装置10Cのように、樹脂バッグ70や布状のエアバッグ71を、ガス発生器69と併用して、駆動源68を構成してもよい。これらの第3,4実施形態のエアバッグ装置10B,10Cは、第2実施形態の支持材32Aと同様に、縦杆部33B,33Cが、天井面33bを押上面35とする凹溝33aを備え、駆動機構39B,39Cが、ガイド筒部42B,42Cの下端付近に、袋状のポリプロピレン等の合成樹脂からなる樹脂バッグ70やポリアミド等の織布からなるエアバッグ71を取り付け,それらの下方のガイド筒部42B,42Cの下端を塞ぐように、第1実施形態のガス発生器49と同様なガス発生器69を設けて構成されている。樹脂バッグ70とエアバッグ71とは、それぞれ、ガイド筒部42B,42C内に折り畳まれて収納されている。さらに、これらのエアバッグ装置10B,10Cでも、四角柱状の縦杆部33B,33Cの左右両側には、ストッパピン36が配設されており、支持材32B,32Cは、ストッパピン36を、樹脂バッグ70やエアバッグ71の下端側の端末を介在させて、下ストッパ44に当接させることにより、収納位置RPに位置規制され、ストッパピン36を上ストッパ43に当接させて、支持位置SPに位置規制されることとなる。
さらに、第4実施形態のエアバッグ71には、筒形状に膨張して、上下の中間部位付近が、樽状に膨らまないように、内周面の離隔距離(内径寸法)を規制するテザー72が、多数配設されている。
第3,4実施形態では、上記の点が第1実施形態と相違するだけであり、第1実施形態と同様な部位、部品には、第1実施形態と同じ符号を付してある。
そして、第3,4実施形態のエアバッグ装置10B,10Cでは、自動二輪車1の走行時に衝突が予測される際、制御装置51が、衝突予測センサ53からの自動二輪車1の衝突を予測した信号を入力することから、駆動機構39B,39Cの駆動源68のガス発生器69を作動させる。すると、図12〜14、あるいは、図15〜17に示すように、ガス発生器69からの作動用ガスAGが、樹脂バッグ70やエアバッグ71に供給されて、樹脂バッグ70やエアバッグ71が、展開膨張しつつ、縦杆部33B,33Cの押上面35を、支持材32B,32Cの軸方向ADに沿い、かつ、支持材32B,32Cと同心的に、上向きに押圧することから、支持材32B,32Cは、ガイド筒部42B,42C内を摺動しつつ、押し上げられ、上ストッパ43にストッパピン36を当接させて、支持位置SPに配置されることとなる。
その後、自動二輪車1が実際に衝突すれば、制御装置51が、衝突検知センサ52からの自動二輪車1の衝突を検知した信号を入力して、インフレーター24を作動させることから、エアバッグ11が、インフレーター24からの膨張用ガスIGを流入させて、図14の二点鎖線や図17の二点鎖線に示すように、シート7に着座した乗員Dの左右の脚部K間付近の収納部位(ケース26)から上方側へ展開膨張して、前方側へ移動する乗員Dの上半身Uを拘束可能な形状に膨張を完了させる。この時、既に、膨張を完了させる前から、エアバッグ11の前方側には、エアバッグ11の前面11cを支持可能に、支持材32B,32Cが配置されており、膨張を完了させたエアバッグ11は、支持材32B,32Cの後面32aに支持されて、前方移動せずに、クッション性良く、拘束面18によって、乗員Dを受け止めることができ、第1実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。さらに、第3,4実施形態では、支持材32B,32Cを押し上げる駆動源68が、ガス発生器69からの作動用ガスAGを充填させて、支持材32B,32Cを押し上げるように膨らむ袋状の樹脂バッグ70やエアバッグ71を利用して、作動用ガスAGの漏れを抑えて気密性を確保しやすい構成としており、安定して迅速に、支持材32B,32Cを押し上げることができる。
さらに、支持材をガス発生器を利用して押し上げる構成では、図18〜20に示す第5実施形態のエアバッグ装置10Dのように、ガス発生器79の作動用ガスAGを、支持材32Dを押し上げる他、エアバッグ11D自体を膨らませるように、利用してもよい。
この第5実施形態では、第1実施形態に近似して、ピストンのように支持材32Dを機能させるとともに、第1実施形態と相違して、支持材32Dの縦杆部33Dの下端面から横杆部34Dにかけて、作動用ガスAGを流し可能なガス供給路81を設け、さらに、横杆部34Dに設けたガス供給口82から、膨張用ガスIGとしての作動用ガスAGを、エアバッグ11Dに供給する構成としている。なお、この支持材32Dは、作動用ガスAGに押し上げられる押上面35は、横杆部34Dの内周側の天井面34aであり、この天井面34aは、収納位置RPの支持材32Dにおける上下方向の軸方向ADに沿って下方側を開放させた下向きの下面側となる。そして、押上面35にガス発生器79の作動用ガスAGが作用すれば、作動用ガスAGは、押上面35を、支持材32D(縦杆部33D)の軸方向ADに沿い、かつ、支持材32Dと同心的に、上向きに押し上げることとなる。
なお、第5実施形態では、衝突予測センサ53を配設させておらず、制御装置51が、衝突検知センサ52における自動二輪車1の衝突を検知した信号を入力して、駆動機構39Dの駆動源78としてのガス発生器79を作動させることとなる。
そして、横杆部34D内のガス供給口82の周縁には、支持材32Dが支持位置SPに到達する直前に、ガス供給口82を開口させる帯状の弁体83が配設されている。弁体83は、可撓性を有して耐熱性を有した帯材から構成され、元部端83aを駆動機構39Dのガイド筒部42Dにおける下端側に固定させ、先端83bを、ガス供給口82の上縁周縁に固着させている。弁体83の長さと先端83bにおけるガス供給口82の上縁周縁への固着力とは、支持材32Dが支持位置SPに配置される直前で、先端83bがガス供給口82の周縁から剥離されて、ガス供給口82を開口させるように、設定されている。
また、このエアバッグ装置10Dでも、四角柱状の縦杆部33Dの左右両側には、ストッパピン36が配設されており、支持材32Dは、ストッパピン36をガイド筒部42Dの下ストッパ44に当接させて、収納位置RPに位置規制され、ストッパピン36をガイド筒部42Dの上ストッパ43に当接させて、支持位置SPに位置規制されることとなる。
さらに、エアバッグ11Dは、底壁部13Dにリテーナ21のボルト21aを挿通させて、挿通させたボルト21aをケース26Dの底壁部27Dにナット22止めすることにより、底壁部13Dをケース26Dの底壁部27Dに取り付けている。これらの底壁部13D,27Dには、第1実施形態と相違して、流入用開口13aや開口27aが設けられていない。また、エアバッグ11Dの上部11aの前面11c側には、支持材32Dの横杆部34Dを包んで、横杆部34Dに連結される連結部11eが、配設されている。このエアバッグ11Dは、この連結部11eが、支持材32Dの横杆部34Dの上昇に伴い、上昇移動して、ケース26内に折り畳まれていた状態から、上部11a側が引っ張られて、折りを解消しつつ、上方に展開することととなる。
第5実施形態では、上記の構成を、第1実施形態と相違させているだけであり、第1実施形態と同じ部位、部品には、第1実施形態と同じ符号を付してある。
そして、この第5実施形態の第1実施形態のエアバッグ装置10では、自動二輪車1の衝突を検知した制御装置51が、駆動機構39Dの駆動源78としてのガス発生器79を作動させれば、ガス発生器79が、作動用ガスAGをガイド筒部42D内に供給する。そのため、作動用ガスAGが、支持材32Dの押上面35を、支持材32Dの軸方向ADに沿って、支持材32Dと同心的に、上向きに押し上げることから、支持材32Dを、保持部40のガイド筒部42Dや案内スリーブ46に上昇可能に保持させた状態で、前後左右に傾斜させることなく、安定して、円滑かつ迅速に、収納位置RPから支持位置SPまで上昇させることができる。
したがって、第5実施形態のエアバッグ装置10Dでも、エアバッグ11Dを支持する支持材32Dを、安定して、迅速に、収納位置RPから支持位置SPまで上昇させることができる。
そして、第5実施形態では、エアバッグ11Dが、前面11cの上部11a側の連結部11eを支持材32Dの上端の横杆部34Dに連結させており、支持材32Dの支持位置SPへの配置により、ケース26内に折り畳まれた状態から、上部11a側を引っ張られて、折りを解消する。また、支持材32Dが収納位置RPからエアバッグ11Dの支持位置SPまで上昇すれば、弁体83がガス供給路81のガス供給口82を開口させる。そのため、ガス供給路81を経て、エアバッグ11D内に作動用ガスAGからなる膨張用ガスIGが、エアバッグ11D内に流入されて、エアバッグ11Dが膨張を完了させる。この時、エアバッグ11Dは、支持材32Dにより前方移動を規制されて支持されており、前進移動する乗員Dを、クッション効果を確保して、受け止めることができる。
そして、この第5実施形態では、支持材32Dを上昇させる駆動源78としてのガス発生器79を、エアバッグ11Dの展開膨張時の膨張用ガスIGの供給源としても利用できることから、エアバッグ装置10D全体の構成部品数を低減でき、エアバッグ装置10Dの組立工数・コストを低減することができる。
なお、各実施形態では、エアバッグ装置10,10A,10B,10C,10Dを、スクータ型の二輪車1に搭載した場合を示したが、他のスポーツバイクタイプ等の自動二輪車に、本発明のエアバッグ装置を搭載してもよい。
1…(自動)二輪車、
10,10A,10B,10C,10D…(自動二輪車用)エアバッグ装置、
11,11D…エアバッグ、
32,32A,32B,32C,32D…支持材、
35…押上面、
39,39A,39B,39C,39D…駆動機構、
40…保持部、
48,58,68,78…駆動源、
49,69,79…ガス発生器、
59…ばね、
70…樹脂バッグ、
71…エアバッグ、
81…ガス供給路、
RP…(支持材の)収納位置、
SP…(支持材の)支持位置、
AG…作動用ガス、
IG…膨張用ガス、
D…乗員、
K…脚部。

Claims (5)

  1. 膨張用ガスの流入時、シートに着座した乗員の左右の脚部の間付近の収納部位から上方側へ展開膨張して、前方側へ移動する乗員を受け止め可能に膨張を完了させるエアバッグと、
    膨張完了時の前記エアバッグの前面側を支持可能に、前記エアバッグの前方側に配置される支持材と、
    該支持材を、収納位置から前記エアバッグを支持可能な支持位置まで、上昇させる駆動機構と、
    を備えて構成される自動二輪車用エアバッグ装置であって、
    前記駆動機構が、
    前記支持材を上昇可能に保持する保持部と、
    作動時に、収納位置の前記支持材における上下方向の軸方向に沿って下方側を開放させた下向きの下面側を、押上面として、該押上面を、前記支持材の軸方向に沿い、かつ、前記支持材と同心的に、上向きに押圧して上昇させる駆動源と、
    を備えて構成されていることを特徴とする自動二輪車用エアバッグ装置。
  2. 前記駆動機構が、作動時、前記エアバッグの膨張完了前に、前記支持材を支持位置に配置させるように、構成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車用エアバッグ装置。
  3. 前記駆動機構が、前記自動二輪車の実際の衝突の前の衝突予測時に、作動するように構成され、
    前記エアバッグが、前記自動二輪車の実際の衝突時に、収納部位から展開膨張するように構成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の自動二輪車用エアバッグ装置。
  4. 前記駆動機構が、作動後に、前記支持材を収納位置に復帰させて、再利用可能に、構成されていることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車用エアバッグ装置。
  5. 前記駆動機構の駆動源が、作動時に、作動用ガスを発生可能なガス発生器から構成され、
    前記支持材が、
    前記ガス発生器から発生する作動用ガスにより、収納位置から支持位置まで、押し上げられる構成とするとともに、
    前記作動用ガスを前記エアバッグの膨張用ガスとして使用できるように、前記作動用ガスを前記エアバッグに供給するガス供給路を配設させて、構成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の自動二輪車用エアバッグ装置。
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