JPWO2019180576A5 - - Google Patents
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Description
均等物
本発明の具体的な実施形態が考察されているが、上記の本明細書は、例示的なものであり、限定的なものではない。本明細書および以下の特許請求の範囲を検討すれば、当業者に本発明の多くの変形形態が明らかになるであろう。本発明の完全な範囲は、その均等物の全範囲と併せた特許請求の範囲およびかかる変形形態と併せた本明細書を参照することにより決定されなければならない。
本発明は次の実施態様を含む。
[請求項1]
(A)(6S)-5-(5-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-6-(4-クロロフェニル)-2-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]イミダゾール-4(1H)-オン(化合物A)
またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、錯体もしくは共結晶であるHDM2阻害剤;および
(B)表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのHCDR1、HCDR2およびHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)と、表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのLCDR1、LCDR2およびLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)とを含む、ヒトプログラム死-1(PD-1)への結合能を有する単離抗体分子である抗PD-1抗体分子
を含む医薬併用。
[請求項2]
前記抗PD-1抗体分子は、
(a)配列番号4のHCDR1アミノ酸配列、配列番号5のHCDR2アミノ酸配列および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH);ならびに配列番号13のLCDR1アミノ酸配列、配列番号14のLCDR2アミノ酸配列および配列番号33のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
(b)配列番号1のHCDR1アミノ酸配列;配列番号2のHCDR2アミノ酸配列;および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含むVH;ならびに配列番号10のLCDR1アミノ酸配列、配列番号11のLCDR2アミノ酸配列および配列番号32のLCDR3アミノ酸配列を含むVL;
(c)配列番号4のHCDR1アミノ酸配列、配列番号5のHCDR2アミノ酸配列および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含むVH;ならびに配列番号13のLCDR1アミノ酸配列、配列番号14のLCDR2アミノ酸配列および配列番号33のLCDR3アミノ酸配列を含むVL;または
(d)配列番号1のHCDR1アミノ酸配列;配列番号2のHCDR2アミノ酸配列;および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含むVH;ならびに配列番号10のLCDR1アミノ酸配列、配列番号11のLCDR2アミノ酸配列および配列番号32のLCDR3アミノ酸配列を含むVL
を含む、請求項1に記載の医薬併用。
[請求項3]
前記HDM2阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、錯体もしくは共結晶と、前記抗PD-1抗体分子とは、個別、同時または逐次投与される、請求項1または2に記載の医薬併用。
[請求項4]
前記HDM2阻害剤は、経口投薬形態である、請求項1または2に記載の医薬併用。
[請求項5]
前記抗PD-1抗体分子は、注射用投薬形態である、請求項1または2に記載の医薬併用。
[請求項6]
請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物。
[請求項7]
増殖性疾患の処置における使用のための、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用または請求項6に記載の医薬組成物。
[請求項8]
増殖性疾患の処置のための薬物の調製のための、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用の使用。
[請求項9]
増殖性疾患の処置を、それを必要としている対象において行う方法であって、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用または請求項6に記載の医薬組成物を前記対象に投与することを含む方法。
[請求項10]
前記増殖性疾患は、TP53野生型固形腫瘍である、請求項7に記載の使用のための医薬併用、または請求項8に記載の医薬併用の使用、または請求項9に記載の方法。
[請求項11]
前記増殖性疾患は、腎細胞癌(RCC)である、請求項10に記載の使用のための医薬併用、または請求項10に記載の医薬併用の使用、または請求項10に記載の方法。
[請求項12]
前記増殖性疾患は、結腸直腸癌(CRC)である、請求項10に記載の使用のための医薬併用、または請求項10に記載の医薬併用の使用、または請求項10に記載の方法。
[請求項13]
前記増殖性疾患は、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(MSS-CRC)である、請求項10に記載の使用のための医薬併用、または請求項10に記載の医薬併用の使用、または請求項10に記載の方法。
[請求項14]
前記HDM2阻害剤は、4週間処置サイクルの1日目および6日目~14日目のいずれか1日、好ましくは4週間処置サイクルの1日目および6日目~10日目のいずれか1日、より好ましくは4週間処置サイクルの1日目および8日目(d1d8q4w)に投与される、請求項10~13のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~13のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~13のいずれか一項に記載の方法。
[請求項15]
前記HDM2阻害剤の1日用量は、約30、40、50、60、70、80、90、100、110、120mgから選択され、好ましくは、HDM201阻害剤の1日用量は、約30~約120mgであり、好ましくは、前記1日用量は、約40~約120mgであり、より好ましくは、前記1日用量は、約60~約120mgであり、mgでの1日用量の量は、遊離形態としての前記HDM2阻害剤に基づく、請求項10~14のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または前記請求項10~14のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~14のいずれか一項に記載の方法。
[請求項16]
前記HDM2阻害剤の1日用量は、約60~約90mgであり、更により好ましくは、前記1日用量は、約60~約80mgであり、mgでの1日用量の量は、遊離形態としての前記HDM2阻害剤に基づく、請求項10~14のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~14のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~14のいずれか一項に記載の方法。
[請求項17]
前記抗PD-1抗体分子は、約300mg~約400mgの用量で3週間に1回または4週間に1回投与される、請求項10~16のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~16のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~16のいずれか一項に記載の方法。
[請求項18]
前記抗PD-1抗体分子は、約300mgの用量で3週間に1回投与される、請求項10~17のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~17のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~17のいずれか一項に記載の方法。
[請求項19]
前記抗PD-1抗体分子は、約400mgの用量で4週間に1回投与される、請求項10~17のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~17のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~17のいずれか一項に記載の方法。
[請求項20]
前記抗PD-1抗体分子は、
(a)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号42のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(b)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(c)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号70のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(d)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号70のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(e)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号46のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(f)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号46のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(g)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号54のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(h)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号54のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(i)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号58のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(j)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(k)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(l)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号74のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(m)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号78のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(n)配列番号82のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号70のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(o)配列番号82のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;または
(p)配列番号86のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン
を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項6に記載の医薬組成物、または請求項8に記載の医薬併用の使用、または請求項9に記載の方法。
[請求項21]
TP53野生型固形腫瘍の処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
[請求項22]
TP53野生型RCCの処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
[請求項23]
TP53野生型CRCの処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
[請求項24]
TP53野生型MSS CRCの処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
[請求項25]
TP53野生型固形腫瘍の処置における使用のためのHDM2阻害剤であって、抗PD-1抗体との個別、同時または逐次投与のために調製されるHDM2阻害剤。
[請求項26]
患者のTP53野生型固形腫瘍の処置における使用のためのHDM2阻害剤であって、抗PD-1抗体との個別、同時または逐次投与のために調製され、前記患者は、過去に免疫療法を受けたことがある、HDM2阻害剤。
[請求項27]
(a)1つ以上の投薬量単位の、請求項1に記載のHDM2阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、錯体もしくは共結晶と、(b)1つ以上の投薬量単位の、請求項2に記載の抗PD-1抗体と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体とを含む併用製剤。
[請求項28]
活性成分として、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用を、前記医薬併用の、それを必要としている患者への同時、個別または逐次投与に関する説明書と共に含む市販用パッケージキットであって、増殖性疾患の処置における使用のための市販用パッケージキット。
本発明の具体的な実施形態が考察されているが、上記の本明細書は、例示的なものであり、限定的なものではない。本明細書および以下の特許請求の範囲を検討すれば、当業者に本発明の多くの変形形態が明らかになるであろう。本発明の完全な範囲は、その均等物の全範囲と併せた特許請求の範囲およびかかる変形形態と併せた本明細書を参照することにより決定されなければならない。
本発明は次の実施態様を含む。
[請求項1]
(A)(6S)-5-(5-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-6-(4-クロロフェニル)-2-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]イミダゾール-4(1H)-オン(化合物A)
(B)表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのHCDR1、HCDR2およびHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)と、表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのLCDR1、LCDR2およびLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)とを含む、ヒトプログラム死-1(PD-1)への結合能を有する単離抗体分子である抗PD-1抗体分子
を含む医薬併用。
[請求項2]
前記抗PD-1抗体分子は、
(a)配列番号4のHCDR1アミノ酸配列、配列番号5のHCDR2アミノ酸配列および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH);ならびに配列番号13のLCDR1アミノ酸配列、配列番号14のLCDR2アミノ酸配列および配列番号33のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
(b)配列番号1のHCDR1アミノ酸配列;配列番号2のHCDR2アミノ酸配列;および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含むVH;ならびに配列番号10のLCDR1アミノ酸配列、配列番号11のLCDR2アミノ酸配列および配列番号32のLCDR3アミノ酸配列を含むVL;
(c)配列番号4のHCDR1アミノ酸配列、配列番号5のHCDR2アミノ酸配列および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含むVH;ならびに配列番号13のLCDR1アミノ酸配列、配列番号14のLCDR2アミノ酸配列および配列番号33のLCDR3アミノ酸配列を含むVL;または
(d)配列番号1のHCDR1アミノ酸配列;配列番号2のHCDR2アミノ酸配列;および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含むVH;ならびに配列番号10のLCDR1アミノ酸配列、配列番号11のLCDR2アミノ酸配列および配列番号32のLCDR3アミノ酸配列を含むVL
を含む、請求項1に記載の医薬併用。
[請求項3]
前記HDM2阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、錯体もしくは共結晶と、前記抗PD-1抗体分子とは、個別、同時または逐次投与される、請求項1または2に記載の医薬併用。
[請求項4]
前記HDM2阻害剤は、経口投薬形態である、請求項1または2に記載の医薬併用。
[請求項5]
前記抗PD-1抗体分子は、注射用投薬形態である、請求項1または2に記載の医薬併用。
[請求項6]
請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体とを含む医薬組成物。
[請求項7]
増殖性疾患の処置における使用のための、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用または請求項6に記載の医薬組成物。
[請求項8]
増殖性疾患の処置のための薬物の調製のための、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用の使用。
[請求項9]
増殖性疾患の処置を、それを必要としている対象において行う方法であって、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用または請求項6に記載の医薬組成物を前記対象に投与することを含む方法。
[請求項10]
前記増殖性疾患は、TP53野生型固形腫瘍である、請求項7に記載の使用のための医薬併用、または請求項8に記載の医薬併用の使用、または請求項9に記載の方法。
[請求項11]
前記増殖性疾患は、腎細胞癌(RCC)である、請求項10に記載の使用のための医薬併用、または請求項10に記載の医薬併用の使用、または請求項10に記載の方法。
[請求項12]
前記増殖性疾患は、結腸直腸癌(CRC)である、請求項10に記載の使用のための医薬併用、または請求項10に記載の医薬併用の使用、または請求項10に記載の方法。
[請求項13]
前記増殖性疾患は、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(MSS-CRC)である、請求項10に記載の使用のための医薬併用、または請求項10に記載の医薬併用の使用、または請求項10に記載の方法。
[請求項14]
前記HDM2阻害剤は、4週間処置サイクルの1日目および6日目~14日目のいずれか1日、好ましくは4週間処置サイクルの1日目および6日目~10日目のいずれか1日、より好ましくは4週間処置サイクルの1日目および8日目(d1d8q4w)に投与される、請求項10~13のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~13のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~13のいずれか一項に記載の方法。
[請求項15]
前記HDM2阻害剤の1日用量は、約30、40、50、60、70、80、90、100、110、120mgから選択され、好ましくは、HDM201阻害剤の1日用量は、約30~約120mgであり、好ましくは、前記1日用量は、約40~約120mgであり、より好ましくは、前記1日用量は、約60~約120mgであり、mgでの1日用量の量は、遊離形態としての前記HDM2阻害剤に基づく、請求項10~14のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または前記請求項10~14のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~14のいずれか一項に記載の方法。
[請求項16]
前記HDM2阻害剤の1日用量は、約60~約90mgであり、更により好ましくは、前記1日用量は、約60~約80mgであり、mgでの1日用量の量は、遊離形態としての前記HDM2阻害剤に基づく、請求項10~14のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~14のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~14のいずれか一項に記載の方法。
[請求項17]
前記抗PD-1抗体分子は、約300mg~約400mgの用量で3週間に1回または4週間に1回投与される、請求項10~16のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~16のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~16のいずれか一項に記載の方法。
[請求項18]
前記抗PD-1抗体分子は、約300mgの用量で3週間に1回投与される、請求項10~17のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~17のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~17のいずれか一項に記載の方法。
[請求項19]
前記抗PD-1抗体分子は、約400mgの用量で4週間に1回投与される、請求項10~17のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項10~17のいずれか一項に記載の医薬併用の使用、または請求項10~17のいずれか一項に記載の方法。
[請求項20]
前記抗PD-1抗体分子は、
(a)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号42のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(b)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(c)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号70のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(d)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号70のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(e)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号46のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(f)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号46のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(g)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号54のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(h)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号54のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(i)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号58のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(j)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(k)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(l)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号74のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(m)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号78のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(n)配列番号82のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号70のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(o)配列番号82のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;または
(p)配列番号86のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン
を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の使用のための医薬併用、または請求項6に記載の医薬組成物、または請求項8に記載の医薬併用の使用、または請求項9に記載の方法。
[請求項21]
TP53野生型固形腫瘍の処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
[請求項22]
TP53野生型RCCの処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
[請求項23]
TP53野生型CRCの処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
[請求項24]
TP53野生型MSS CRCの処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
[請求項25]
TP53野生型固形腫瘍の処置における使用のためのHDM2阻害剤であって、抗PD-1抗体との個別、同時または逐次投与のために調製されるHDM2阻害剤。
[請求項26]
患者のTP53野生型固形腫瘍の処置における使用のためのHDM2阻害剤であって、抗PD-1抗体との個別、同時または逐次投与のために調製され、前記患者は、過去に免疫療法を受けたことがある、HDM2阻害剤。
[請求項27]
(a)1つ以上の投薬量単位の、請求項1に記載のHDM2阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、錯体もしくは共結晶と、(b)1つ以上の投薬量単位の、請求項2に記載の抗PD-1抗体と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体とを含む併用製剤。
[請求項28]
活性成分として、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬併用を、前記医薬併用の、それを必要としている患者への同時、個別または逐次投与に関する説明書と共に含む市販用パッケージキットであって、増殖性疾患の処置における使用のための市販用パッケージキット。
Claims (29)
- (A)(6S)-5-(5-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-6-(4-クロロフェニル)-2-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]イミダゾール-4(1H)-オン(化合物A)
(B)表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのHCDR1、HCDR2およびHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)と、表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのLCDR1、LCDR2およびLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)とを含む、ヒトプログラム死-1(PD-1)への結合能を有する単離抗体分子である抗PD-1抗体分子と併用される、
医薬組成物。 - (B)表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのHCDR1、HCDR2およびHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)と、表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのLCDR1、LCDR2およびLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)とを含む、ヒトプログラム死-1(PD-1)への結合能を有する単離抗体分子である抗PD-1抗体分子を含み、
(A)(6S)-5-(5-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-6-(4-クロロフェニル)-2-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]イミダゾール-4(1H)-オン(化合物A)
- (A)(6S)-5-(5-クロロ-1-メチル-2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-6-(4-クロロフェニル)-2-(2,4-ジメトキシピリミジン-5-イル)-1-イソプロピル-5,6-ジヒドロピロロ[3,4-d]イミダゾール-4(1H)-オン(化合物A)
(B)表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのHCDR1、HCDR2およびHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH)と、表1に記載されるとおりのBAP049-クローン-BまたはBAP049-クローン-EのLCDR1、LCDR2およびLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL)とを含む、ヒトプログラム死-1(PD-1)への結合能を有する単離抗体分子である抗PD-1抗体分子
を含む、請求項1または2に記載の医薬組成物。 - 前記抗PD-1抗体分子は、
(a)配列番号4のHCDR1アミノ酸配列、配列番号5のHCDR2アミノ酸配列および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含む重鎖可変領域(VH);ならびに配列番号13のLCDR1アミノ酸配列、配列番号14のLCDR2アミノ酸配列および配列番号33のLCDR3アミノ酸配列を含む軽鎖可変領域(VL);
(b)配列番号1のHCDR1アミノ酸配列;配列番号2のHCDR2アミノ酸配列;および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含むVH;ならびに配列番号10のLCDR1アミノ酸配列、配列番号11のLCDR2アミノ酸配列および配列番号32のLCDR3アミノ酸配列を含むVL;
(c)配列番号4のHCDR1アミノ酸配列、配列番号5のHCDR2アミノ酸配列および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含むVH;ならびに配列番号13のLCDR1アミノ酸配列、配列番号14のLCDR2アミノ酸配列および配列番号33のLCDR3アミノ酸配列を含むVL;または
(d)配列番号1のHCDR1アミノ酸配列;配列番号2のHCDR2アミノ酸配列;および配列番号3のHCDR3アミノ酸配列を含むVH;ならびに配列番号10のLCDR1アミノ酸配列、配列番号11のLCDR2アミノ酸配列および配列番号32のLCDR3アミノ酸配列を含むVL
を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の医薬組成物。 - 前記HDM2阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、錯体もしくは共結晶と、前記抗PD-1抗体分子とは、個別、同時または逐次投与される、請求項1~4のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記HDM2阻害剤は、経口投薬形態である、請求項1~5のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 前記抗PD-1抗体分子は、注射用投薬形態である、請求項1~6のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体をさらに含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 増殖性疾患の処置における使用のための、請求項1~8のいずれか一項に記載の医薬組成物。
- 増殖性疾患の処置のための薬物の調製のための、請求項1~8のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
- 前記増殖性疾患は、TP53野生型固形腫瘍である、請求項9に記載の医薬組成物、または請求項10に記載の医薬組成物の使用。
- 前記増殖性疾患は、腎細胞癌(RCC)である、請求項9に記載の医薬組成物、または請求項10に記載の医薬組成物の使用。
- 前記増殖性疾患は、結腸直腸癌(CRC)である、請求項9に記載の医薬組成物、または請求項10に記載の医薬組成物の使用。
- 前記増殖性疾患は、マイクロサテライト安定性結腸直腸癌(MSS-CRC)である、請求項9に記載の使用のための医薬組成物、または請求項10に記載の医薬組成物の使用。
- 前記HDM2阻害剤は、4週間処置サイクルの1日目および6日目~14日目のいずれか1日、好ましくは4週間処置サイクルの1日目および6日目~10日目のいずれか1日、より好ましくは4週間処置サイクルの1日目および8日目(d1d8q4w)に投与される、請求項1~9および11~14のいずれか一項に記載の医薬組成物、または請求項10~14のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
- 前記HDM2阻害剤の1日用量は、約30、40、50、60、70、80、90、100、110、120mgから選択され、好ましくは、HDM201阻害剤の1日用量は、約30~約120mgであり、好ましくは、前記1日用量は、約40~約120mgであり、より好ましくは、前記1日用量は、約60~約120mgであり、mgでの1日用量の量は、遊離形態としての前記HDM2阻害剤に基づく、請求項1~9および11~15のいずれか一項に記載の医薬組成物、または前記請求項10~15のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
- 前記HDM2阻害剤の1日用量は、約60~約90mgであり、更により好ましくは、前記1日用量は、約60~約80mgであり、mgでの1日用量の量は、遊離形態としての前記HDM2阻害剤に基づく、請求項1~9および11~16のいずれか一項に記載の医薬組成物、または請求項10~16のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
- 前記抗PD-1抗体分子は、約300mg~約400mgの用量で3週間に1回または4週間に1回投与される、請求項1~9および11~17のいずれか一項に記載の医薬組成物、または請求項10~17のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
- 前記抗PD-1抗体分子は、約300mgの用量で3週間に1回投与される、請求項1~9および11~18のいずれか一項に記載の医薬組成物、または請求項10~18のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
- 前記抗PD-1抗体分子は、約400mgの用量で4週間に1回投与される、請求項1~9および11~19のいずれか一項に記載の医薬組成物、または請求項10~19のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。
- 前記抗PD-1抗体分子は、
(a)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号42のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(b)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(c)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号70のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(d)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号70のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(e)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号46のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(f)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号46のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(g)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号54のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(h)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号54のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(i)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号58のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(j)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号62のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(k)配列番号50のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(l)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号74のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(m)配列番号38のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号78のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(n)配列番号82のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号70のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;
(o)配列番号82のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン;または
(p)配列番号86のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインおよび配列番号66のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメイン
を含む、請求項1~9および11~20のいずれか一項に記載の医薬組成物、または請求項10~20のいずれか一項に記載の医薬組成物の使用。 - TP53野生型固形腫瘍の処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
- TP53野生型RCCの処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
- TP53野生型CRCの処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
- TP53野生型MSS CRCの処置における使用のための抗PD-1抗体であって、HDM2阻害剤との個別、同時または逐次投与のために調製される抗PD-1抗体。
- TP53野生型固形腫瘍の処置における使用のためのHDM2阻害剤であって、抗PD-1抗体との個別、同時または逐次投与のために調製されるHDM2阻害剤。
- 患者のTP53野生型固形腫瘍の処置における使用のためのHDM2阻害剤であって、抗PD-1抗体との個別、同時または逐次投与のために調製され、前記患者は、過去に免疫療法を受けたことがある、HDM2阻害剤。
- (a)1つ以上の投薬量単位の、請求項1に記載のHDM2阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩、溶媒和物、錯体もしくは共結晶と、(b)1つ以上の投薬量単位の、請求項4に記載の抗PD-1抗体と、少なくとも1つの薬学的に許容可能な担体とを含む併用製剤。
- 活性成分として、請求項1~9および11~21のいずれか一項に記載の医薬組成物を、前記医薬組成物の、それを必要としている患者への同時、個別または逐次投与に関する説明書と共に含む市販用パッケージキットであって、増殖性疾患の処置における使用のための市販用パッケージキット。
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